JP2005511723A - シトクロムp450依存性プロテアーゼ阻害剤の併用 - Google Patents

シトクロムp450依存性プロテアーゼ阻害剤の併用 Download PDF

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Abstract

本発明は、HIVプロテアーゼ阻害剤を含むヘキサヒドロフロ〔2,3−b〕フラニルの治療有効量、およびシトクロムP450 阻害剤の治療有効量の組み合わせ物を、それを必要とするヒトに投与することを含んでなる、HIVプロテアーゼ阻害剤を含むヘキサヒドロフロ〔2,3−b〕フラニルの薬物動態を改善するための方法に関する。

Description

本発明は、HIVプロテアーゼ阻害剤を含むヘキサヒドロフロ〔2,3−b〕フラニルの治療有効量、およびシトクロムP450 阻害剤の治療有効量の組み合わせ物をそれ必要とするヒトに投与することを含んでなる、HIVプロテアーゼ阻害剤を含むヘキサヒドロフロ〔2,3−b〕フラニルの薬物動態を改善するための方法に関する。
後天性免疫不全症候群(AIDS)を起こすウイルスは、T−リンパ球ウイルスIII(HTLV−III)またはリンパ節腫症関連ウイルス(LAV)またはAIDS関連ウイルス(ARV)またはヒト免疫不全ウイルス(HIV)を含みさまざまな名称で知られている。こでまで、2種の異なるファミリー、すなわちHIV−1およびHIV−2が特定されている。以後、これらのウイルスを包括的に表示するためにHIVを使用する。
レトロウイルスのライフサイクルにおける重要な経路の一つはレトロウイルスプロテアーゼによるポリタンパク質前駆体のプロセシングである。例えば、HIVウイルスの複製サイクルの間にgagおよびgag−pol遺伝子転写産物がタンパク質として翻訳され、これらはその後ウイルスにコードされたプロテアーゼ(またはプロテイナーゼ)によりプロセシングされてウイルス酵素およびウイルスコアの構造タンパク質を生成する。最も一般的には、gag前駆体タンパク質はコアタンパク質にプロセシングされそしてpol前駆体タンパク質はウイルス酵素、例えば逆転写酵素、インテグラーゼおよびレトロウイルスプロテアーゼにプロセシングされる。レトロウイルスプロテアーゼによる前駆体タンパク質の正しいプロセシングは、感染ビリオンの構築のために必要なことが証明されている。例えば、HIVのpol遺伝子のプロテアーゼ領域内のフレームシフト変異がgag前駆体タンパク質のプロセシングを防止することが証明されている。HIVプロテアーゼ活性部位内のアスパラギン酸残基の部位特異的変異誘発を介して、gag前駆体タンパク質のプロセシングが防止されることも証明されている。従って、レトロウイルスプロテアーゼ阻害は抗ウイルス治療のための魅力的な標的を提供する。特にHIV治療に対してはHIVプロテアーゼが魅力的な標的である。
レトロウイルスプロテアーゼ阻害は、典型的には、遷移状態擬態を含み、これによりレトロウイルスプロテアーゼは、gagおよびgag−polタンパク質と競合して酵素に(典型的には可逆的な様式で)結合し、これにより構造タンパク質の特異性プロセシングおよびレトロウイルスプロテアーゼ自体の放出を阻害する擬態に暴露される。この方法で、レトロウイルス複製プロテアーゼを効果的に阻害できる。
HIVプロテアーゼ阻害剤(PI)は、一般に他の抗HIV化合物、例えばヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)またはその他のプロテアーゼ阻害剤と併用してAIDS患者に対して投与される。
非特許文献1、特許文献1および特許文献2は、ヘキサヒドロフロ〔2,3−b〕フラニル部分を含んでなるある種のHIVプロテアーゼ阻害剤を開示している。
一部のアンチレトロウイルスおよび、特には、一部のHIVプロテアーゼ阻害剤はシトクロムP450 により代謝され、準最適薬物動態学的プロフィールに導かれ、さらに頻繁でそしてさらに高い投与量への望ましくない必要性を起こす。従って、治療化合物が良好な生物学的利用能、有利な薬物動態学的および代謝プロフィールを有しそして低い副作用を有するという有効で安全な抗HIV治療への高い医療的要求がある。
数件の開示文献が、上記第一PIの薬物動態の改善のためにプロテアーゼ阻害剤と少なくとも1種の第二の化合物との併用を提案している。例えば、特許文献3は、チプラナビル(tipranavir)とリトナビル(ritonavir)との併用を含んでなる、チプラナビルの薬物動態を改善するための方法を記載している。特許文献4は、N−(2(R)−ヒドロキシ−1(S)−インダニル)−2(R)−フェニルメチル−4−(S)−ヒドロキシ−5−(1−(4−(2−ベンゾ(b)フラニルメチル)−2(S)−N’−(t−ブチルカルボキシアミド)−ピペラジニル))−ペンタンアミドと1種またはそれ以上の抗ウイルス剤、例えばインジナビル(indinavir)を含んでなる相乗作用性組成物を開示している。特許文献5は、シトクロムP450 モノオキシゲナーゼにより代謝される薬剤の薬物動態を改善するための方法を記載しており、ここで上記方法は上記薬剤とリトナビルとの組み合わ物を含んでなる組成物を患者に投与することを含んでなる。特許文献6は、シメチジン(cimetidine)またはケトコナゾール(ketoconazol)のいずれかと組み合わせ使用される選択されたプロテアーゼ阻害剤、L−735,524の組み合わせ物を記載している。非特許文献2は、健康なボランティアへの複数回投与、同時投与に続くアンプレナビル(amprenavir)とリトナビルの薬物動態および安全性を評価した。非特許文献3は、代謝がシトクロムP450 のイソホフォームに依存するらしいある種のHIVプロテアーゼ薬剤を記載している。非特許文献4は、シトクロムP450 イソ酵素への影響をを含むリトナビルの薬物動態を記載している。
国際公開第00/47551号明細書 国際公開第99/33814号明細書 国際公開第00/25784号明細書 米国特許第6,180,634号明細書 国際公開第97/01349号明細書 国際公開第95/10281号明細書 ゴシュら(Ghosh et al.,Bioorg.Med.C hem.Lett.1998,8,687−690) サドラーら(Sadler et al.,AIDS,2001, 15(8),1009−1018) タナカら(Tanaka,et al.,J.Clin.Phar macy Therap.,1998,23,403−416) シューら(Hsu,et al.,Clin Pharmacok inet.,1998,35,275−291)
HIVプロテアーゼ阻害剤を含むヘキサヒドロフロ〔2,3−b〕フラニルとシトクロムP450 阻害剤との改善された組み合わせ物を提供することが本発明の一つの目的である。上記阻害剤のさらなる相乗作用がそれを必要とする患者への上記組成物の投与の際に観察される、HIVプロテアーゼ阻害剤を含むヘキサヒドロフロ〔2,3−b〕フラニルの組み合わせ物を提供することが別の目的である。
(a)式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルおよび(b)シトクロムP450 、さらに特定するとシトクロムP450 −3A(CYP3A)アイソフォームの阻害剤の組み合わせ物は、式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤の治療有効投与量に対して用量依存性効果を有することが見いだされた。
本発明のHIVプロテアーゼ阻害剤は、式
Figure 2005511723
〔式中、
Lは、−C(=O)−、−O−C(=O)−、−NR10−C(=O)−、−O−アルカンジイル−C(=O)−、−NR10−アルカンジイル−C(=O)−、−C=S、−S(=O) −、−O−S(=O) −、−NR10−S(=O) であり、ここでC(=O)基またはS(=O) 基のどちらかがNR 部分に結合し;ここでR10は水素、アルキル、アルケニル、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、Het 、Het アルキル、Het またはHet アルキルであり、
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカンジイル、アルキルカルボニル、アルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニル、アルカノイル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アリール、アラルキル、アリールアルケニル、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリールオキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het 、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、Het アリール、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het カルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アラルカノイル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アロイル、Het 、Het オキシ、Het アルキル、Het オキシアルキル、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アリールオキシアルキル、アミノカルボニル、アミノアルカノイル、アミノアルキルであり、場合によりアルキル、アラルキル、アリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルS(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲンまたは、場合により、置換基がアルキル、アリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールチオ、アリールオキシアルキル、アリールアミノアルキル、アラルコキシ、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオキシアルコキシ、アリールアミノアルコキシ、アラルキルアミノ、アリールオキシアルキルアミノ、アリールアミノアルキルアミノ、アリールチオアルコキシ、アリールチオアルキルアミノ、アラルキルチオ、アリールオキシアルキルチオ、アリールアミノアルキルチオ、アリールチオアルキルチオ、アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het アミノ、Het アミノ、Het アルキルアミノ、Het アルキルアミノ、Het チオ、Het チオ、Het アルキルチオ、Het アルキルチオ、Het オキシおよびHet オキシ、OR 、SR 、SO NR 、SO N(OH)R 、CN、CR =NR 、S(O)R 、SO 、CR =N(OR )、N 、NO 、NR 、N(OH)R 、C(O)R 、C(S)R 、CO 、C(O)SR 、C(O)NR 、C(S)NR 、C(O)N(OH)R 、C(S)N(OH)R 、NR C(O)R 、NR C(S)R 、N(OH)C(O)R 、N(OH)C(S)R 、NR CO 、NR C(O)NR およびNR C(S)NR 、N(OH)CO 、NR C(O)SR 、N(OH)C(O)NR 、N(OH)C(S)NR 、NR C(O)N(OH)R 、NR C(S)N(OH)R 、NR SO 、NHSO NR 、NR SO NHR 、P(O)(OR )(OR )を含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基により置換され、ここで、tは1または2より選択された整数であり、R 、R およびR は、H、アルキル、アルケニル、およびアルキニルを含んでなる群よりそれそれ独立して選択される
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アルキルオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、アルカノイル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het カルボニル、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アロイル、シクロアルキル、アリールオキシアルキル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノカルボニル、アミノアルカノイル、および一置換および二置換アミノカルボニルおよび一置換および二置換アミノアルカノイル基であり、ここで置換基はアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロ シクロアルキルアルキル基を含んでなる群より独立して選択されており、またはここで上記アミノアルカノイル基は二置換され、上記置換基は、それらが結合している窒素原子と共にHet 、Het 、Het アリールもしくはHet アリール基を形成し、
は、場合によりアルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、CF 、−OR 、および−SR 、(CH 、OR 、SR 、CN、N 、C(O)R 、C(S)R 、CO 、C(O)SR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(S)R 、NR CO 、C(O)NR 、C(S)NR およびNR C(O)SR を含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換されたアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アリール、Het アリール、またはアラルキルであり、ここでR は水素およびアルキルを含んでなる群より選択された基であり、ここでpは0から5までの整数であり、R はシクロアルキル、Het 、アリール、またはHet であり、その中で少なくとも1個の水素原子が、場合によりハロゲン、OH、OCH 、NH 、NO 、SH、およびCNを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換されており、ここでR およびR は上記に定義されたと同様の意味を有し、
は、水素、アルキルオキシカルボニル、カルボニル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het シクロアルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het アリール、アルキルチオアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルオキシアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニルアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルキル、アミノアルキル、またはアルキルであり、場合により、アリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルSi(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、チオ、ハロゲンまたは場合により置換基がアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキルおよびHet アルキルを含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノ含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換される〕
を有する。
本発明は、レトロウイルス感染を治療、防止またはこれに対抗するための薬剤としての上記組み合わせ物の使用にも関する。本発明は、さらにレトロウイルス感染を治療、防止またはこれに対抗するための薬剤の製造における上記組み合わせ物の使用およびレトロウイルス感染に対する治療の方法にも関する。本発明は、高処理量の標的−分析物アッセイ、例えば表現型抵抗性測定アッセイにおける上記組み合わせ物の使用にも関する。
本明細書中に使用する場合の用語「組成物」は、特定の構成成分を含んでなる製品、ならびに特定の構成成分の組合せより直接または間接にもたらされるいかなる製品も包含することを意図する。
式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤を定義する際に用語「置換され」が使用される場合には、常に「置換され」を使用する表現内に指定される原子上の1個またはそれ以上の水素が指定された基より選択されて置換され、ただし、指定された原子の正常の原子価を超過せず、そして置換が化学的に安定な化合物、すなわち反応混合物から使用可能な程度の純度への単離、および治療薬剤への製剤に耐えるほど十分に強固な化合物をもたらすことを条件とする。
本明細書中に使用する場合の基または基の部分としての用語「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードの総称である。
単独または組合せの用語「アルキル」は、炭素原子1〜10個、好ましくは炭素原子1〜8個、さらに好ましくは炭素原子1〜6個、そしてよりさらに好ましくは炭素原子1〜4個を含む直鎖および分枝鎖状飽和炭化水素基を意味する。このような基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、2−メチルブチル、ペンチル、イソ−アミル、ヘキシル、3−メチルペンチル、オクチル、などが含まれる。
単独または組合せでの用語「アルカンジイル」は、炭素原子1〜10個、好ましくは炭素原子1〜8個、さらに好ましくは炭素原子1〜6個、そしてよりさらに好ましくは炭素原子1〜4個を含む二価の直鎖および分枝鎖状飽和炭化水素基、例えばメチレン、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、プロパン−1,2−ジイル、プタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、2−メチルブタン−1,4−ジイル、3−メチルペンタン−1,5−ジイルなどを定義する。
単独または組合せでの用語「アルケニル」は、炭素原子2〜約18個、有利には炭素原子2〜約10個、好ましくは炭素原子2〜8個、さらに好ましくは炭素原子2〜6個、そしてよりさらに好ましくは炭素原子1〜4個を含み、少なくとも1個の二重結合を含む直鎖および分枝鎖状炭化水素基、例えばエテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニルなどを定義する。
単独または組合せでの用語「アルキニル」は、少なくとも1個の三重結合を含む炭素原子2〜10個、さらに好ましくは炭素原子2〜約6個そしてよりさらに好ましくは炭素原子1〜4個を有する直鎖および分枝鎖状炭化水素基を定義する。アルキニル基の例には、エチニル、プロピニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどが含まれる。
単独または組合せでの用語「シクロアルキル」は、それぞれの環部分が炭素原子約3〜約8個、好ましくは炭素原子約3〜約7個、さらに好ましくは炭素原子約3〜約6個を含む飽和および部分飽和単環、二環または多環式アルキル基を意味する。単環式シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロデシル等が含まれる。多環式シクロアルキル基の例には、デカヒドロナフチル、ビシクロ〔5,4,0〕ウンデシル、アダマンチルなどが含まれる。
用語「シクロアルキルアルキル」は、アルキル基上の少なくとも1個の水素原子が本明細書に定義されるシクロアルキル基により置換されている、本明細書に定義されるアルキル基を意味する。このようなシクロアルキルアルキル基の例には、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、1−シクロペンチルエチル、1−シクロヘキシルエチル、2−シクロペンチルエチル、2−シクロヘキシルエチル、シクロブチルプロピル、シクロペンチルプロピル、3−シクロペンチルブチル、シクロヘキシルブチルなどが含まれる。
単独または組合せでの用語「アリール」は、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、シクロアルキル、Het 、アミド、場合により一置換または二置換されたアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、および場合によりC1−6 アルキル、C1−6 アルキルオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、場合により一置換または二置換されたアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1−6 アルキル、カルボキシル、C1−6 アルコキシカルボニル、C3−7 シクロアルキル、Het 、場合により一置換または二置換されたアミノカルボニル、メチルチオおよびメチルスルホニルより独立して選択された1個またはそれ以上の置換基により場合により置換されてもよいフェニルおよびナフチルを含むことを意図し、ここでいずれかのアミノ官能基上の選択的置換基は、アルキル、アルキルオキシ、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニルオキシアルキル、フェニルアルキル、アルキルオキシカルボニルアミノ、アミノ、およびアミノアルキルより独立して選択されており、ここでそれぞれのアミノ基は、場合により、アルキルで一置換および可能な場合には二置換されてもよい。アリールの例には、フェニル、p−トリル、4−メトキシフェニル、4−(t−ブトキシ)フェニル、3−メチル−4−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、3−ニトロフェニル、3−アミノフェニル、3−アセトアミドフェニル、4−アセトアミドフェニル、2−メチル−3−アセトアミドフェニル、2−メチル−3−アミノフェニル、3−メチル−4−アミノフェニル、2−アミノ−3−メチルフェニル、2,4−ジメチル−3−アミノフェニル、4−ヒドロキシフェニル、3−メチル−4−ヒドロキシフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、3−アミノ−1−ナフチル、2−メチル−3−アミノ−1−ナフチル、6−アミノ−2−ナフチル、4,6−ジメトキシ−2−ナフチルなどが含まれる。
単独または組合せでの用語「アラルキル」は、アルキル水素原子が本明細書で定義されるアリールにより置換されている、本明細書で定義されるアルキルを意味する。アラルキル基の例には、ベンジル、フェネチル、メチルフェニルメチル、3−(2−ナフチル)−ブチル、などが含まれる。
本明細書中で使用される用語C(=O)は、結合している炭素原子と共にカルボニル部分を形成する。
単独または組合せでの用語「ハロアルキル」は、1個またはそれ以上のアルキル水素がハロゲン、好ましくはクロロまたはフルオロ原子、さらに好ましくはフルオロ原子で置換されている上記に定義される意味を有するアルキル基を意味する。このようなハロアルキル基の例には、クロロメチル、1−ブロモエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1,1−トリフルオロエチルなどが含まれる。
単独または組合せでの用語「Het 」は、好ましくは3〜12環構成員(ring member)、さらに好ましくは5〜10環構成員そしてさらに好ましくは5〜8環構成員を有する飽和または部分不飽和の単環、二環または多環式複素環として定義される基であり、それは窒素、酸素もしくは硫黄より選択される1個またはそれ以上のヘテロ原子環構成員を含み、そしてそれはアルキル、アルキルオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、場合により一置換もしくは二置換されたアミノ、ニトロ、シアノ、ハロアルキル、カルボキシル、アルコキシカルボニル、シクロアルキル、場合により一置換または二置換されたアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリールおよび窒素、酸素もしくは硫黄より選択された1個またはそれ以上のヘテロ原子環構成員を含む3〜12環構成員を有する飽和または部分不飽和の単環、二環または三環式複素環により1個またはそれ以上の炭素原子上で場合により置換され、そしてここで、いずれかのアミノ官能基上の選択的置換基は、アルキル、アルキルオキシ、Het 、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、アラルキル、アルキルオキシカルボニルアミノ、アミノ、およびアミノアルキルより独立して選択され、ここでそれぞれのアミノ基は場合によりアルキルで一置換または可能な場合には二置換されてもよい。
基または基の部分としての用語「Het 」は、好ましくは3〜12環構成員、さらに好ましくは5〜10環構成員そしてさらに好ましくは5または6環構成員を有する芳香族の単環、二環または三環式複素環として定義され、それは窒素、酸素もしくは硫黄より選択される1個またはそれ以上のヘテロ原子環構成員を含み、そしてそれは場合によりアルキル、アルキルオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、場合により一置換または二置換されたアミノ、ニトロ、シアノ、ハロアルキル、カルボキシル、アルコキシカルボニル、シクロアルキル、場合により一置換または二置換されたアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール、Het および3〜12環構成員を有する芳香族の単環、二環または三環式複素環により1個またはそれ以上の炭素原子上で置換され;ここで、いずれかのアミノ官能基上の選択的置換基は、アルキル、アルキルオキシ、Het 、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、アラルキル、アルキルオキシカルボニルアミノ、アミノ、およびアミノアルキルより独立して選択され、ここでそれぞれのアミノ基は場合によりアルキルで一置換または可能な場合には二置換されてもよい。
単独または組合せでの用語「アルコキシ」または「アルキルオキシ」は、用語アルキルが上記のように定義されるアルキルエーテル基を意味する。適当なアルキルエーテル基の例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、ヘキサノキシなどが含まれる。
用語「アリールチオアルコキシ」は、アルキル水素原子が本明細書で定義されるアリールチオにより置換された本明細書で定義されるアルコキシを意味する。アリールチオアルコキシ基の例には、2−(フェニルチオ)−エトキシ、などが含まれる。
単独または組合せでの用語「アルカノイル」は、アルキルカルボン酸より誘導されたアシル基を意味し、その例には、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、4−メチルベレリル、などが含まれる。
用語「アルキルアミノ」は、用語「アルキル」が上記のように定義されるアルキルアミン基を意味する。アルキルアミノ基の例には、メチルアミノすなわちNHCH 、エチルアミノすなわちNHCH CH 、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イソブチルアミノ、sec−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、などが含まれる。
用語「ジアルキルアミノ」は、用語「アルキル」が上記のように定義されるジアルキルアミン基を意味する。ジアルキルアミノ基の例には、ジメチルアミノすなわちN(CH 、ジエチルアミノすなわちN(CH CH 、エチルメチルアミノすなわちN(CH )(CH CH )、ジ(n−プロピル)アミノ、ジ−イソプロピルアミノなどが含まれる。
用語「アルキルチオ」は、用語「アルキル」が上記のように定義されるアルキルチオエーテル基を意味する。アルキルチオ基の例には、メチルチオ(SCH )、エチルチオ(SCH CH )、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、t−ブチルチオ、n−ヘキシルチオ、などが含まれる。
用語「アリールチオ」は、用語「アリール」が本明細書で定義されるアリールチオエーテル基を意味する。アリールチオ基の例には、フェニルチオなどが含まれる。
用語「アミノアルカノイル」は、アミノ−置換アルキルカルボン酸より誘導されるアシル基を意味し、ここでアミノ基は、アルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル基などより選択される置換基を含む第一級、第二級または第三級アミノ基であることができる。
単独または組合せでの用語「アミノカルボニル」は、アミノ置換カルボニル(カルバモイル)基を意味し、ここでアミノ基は、アルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル基などより選択される置換基を含む第一級、第二級または第三級アミノ基であることができる。
用語「アラルカノイル」は、アリール−置換アルカンカルボン酸より誘導されるアシル基、例えばフェニルアセチル、3−フェニルプロピオニル(ヒドロシンナモイル)、4−フェニルブチリル、(2−ナフチル)アセチル、4−クロロヒドロンシナモイル、4−アミノヒドロシンナモイル、4−メトキシヒドロシンナモイル、などを意味する。
用語「アラルコキシ」は、アルキル水素原子が本明細書で定義されるアリールにより置換される、本明細書に定義されるアルコキシを意味する。アラルコキシ基の例には、2−フェニルエトキシ、2−フェニル−1−プロポキシ、などが含まれる。
単独または組合せでの用語「アラルコキシカルボニル」は、用語「アラルキル」が上記の意味を有する式アラルキル−O−C(=O)−の基を意味する。アラルコキシカルボニル基の例は、ベンジルオキシカルボニルおよび4−メトキシフェニルメトキシカルボニルである。
用語「アラルキルアミノ」は、アルキル水素原子が本明細書で定義されるアリールにより置換される、本明細書で定義されるアルキルアミノを意味する。アラルキルアミノ基の例には、2−フェネチルアミノ、4−フェニル−n−ブチルアミノ、などが含まれる。
用語「アラルキルチオ」は、アルキル水素原子が本明細書で定義されるアリールにより置換される、本明細書で定義されるアルキルチオを意味する。アラルキルチオ基の例には、3−フェニル−2−プロピルチオ、2−(2−ナフチル)−エチルチオ、などが含まれる。
用語「アロイル」は、アリールが上記の意味を有する、アリールカルボン酸より誘導されたアリール基を意味する。このようなアリールカルボン酸基の例には、置換または非置換の安息香酸またはナフトエ酸、例えばベンゾイル、4−クロロベンゾイル、4−カルボキシベンゾイル。4−(ベンジルオキシカルボニル)ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイル、6−カルボキシ−2−ナフトイル、6−(ベンジルオキシカルボニル)−2−ナフトイル、3−ベンジルオキシ−2−ナフトイル、3−ヒドロキシ−2−ナフトイル、3−(ベンジルオキシホルムアミドール−2−ナフトイル、などが含まれる。
用語「アリールアミノアルコキシ」は、アルキル水素原子が本明細書で定義されるアリールアミノにより置換される、本明細書で定義されるアルコキシを意味する。(アリールアミノ)アルコキシ基の例には、2−(フェニルアミノ)−エトキシ、2−(2−ナフチルアミノ)−1−ブトキシ、などが含まれる。
用語「アリールアミノアルキル」は、アルキル水素原子が本明細書で定義されるアリールアミノにより置換されている、本明細書で定義されるアルキルを意味する。アリールアミノアルキル基の例には、フェニルアミノエチル、4−(3−メトキシフェニルアミノ)−1−ブチル、などが含まれる。
用語「アリールアミノアルキルアミノ」は、アルキル水素原子が本明細書で定義されるアリールアミノにより置換されている、本明細書で定義されるアルキルアミノを意味する。(アリールアミノ)アルキルアミノ基の例には、3−(ナフチルアミノ)−プロピルアミノ、4−(フェニルアミノ)−1−ブチルアミノ、などが含まれる。
用語「アリールアミノアルキルチオ」は、アルキル水素原子が本明細書で定義されるアリールアミノにより置換されている、本明細書で定義されるアルキルチオを意味する。(アリールアミノ)アルキルチオ基の例には、2−(フェニルアミノ)−エチルチオ、3−(2−ナフチルアミノ)−n−プロピルチオ、などが含まれる。
用語「アリールオキシ」は、用語アリールが上記の意味を有する式アリール−O−の基を意味する。
用語「アリールアミノ」は、アミノ水素が、本明細書で定義されるアリールにより置換されるアミノ基を意味する。
用語「アリールオキシアルカノイル」は、アリールおよびアルカノイルが上記の意味を有する式アリール−O−アルカノイルのアシル基を意味する。
用語「アリールオキシアルコキシ」は、アルキル水素原子が本明細書に定義されるアリールオキシにより置換された、本明細書に定義されるアルコキシを意味する。(アリールオキシ)アルコキシ基の例には、2−フェノキシエトキシ、4−(3−アミノフェノキシ)−1−ブトキシ、などが含まれる。
用語「アリールオキシアルキル」は、アルキル水素原子が本明細書に定義されるアリールオキシにより置換された、本明細書に定義されるアルキルを意味する。アリールオキシアルキル基の例には、フェノキシエチル、4−(3−アミノフェノキシ)−1−ブチル、などが含まれる。
用語「アリールオキシアルキルアミノ」は、アルキル水素原子が本明細書に定義されるアリールオキシにより置換された、本明細書に定義されるアルキルアミノを意味する。(アリールオキシ)アルキルアミノ基の例には、3−フェノキシ−n−プロピルアミノ、4−フェノキシブチルアミノ、などが含まれる。
用語「アリールオキシアルキルチオ」は、アルキル水素原子が本明細書に定義されるアリールオキシにより置換された、本明細書に定義されるアルキルチオを意味する。(アリールオキシ)アルキルチオ基の例には、3−フェノキシプロピルチオ、4(2−フルオロフェノキシ)−ブチルチオ、などが含まれる。
用語「アリールチオアルキルアミノ」は、アルキル水素原子が本明細書に定義されるアリールチオにより置換された、本明細書に定義されるアルキルアミノを意味する。(アリールチオ)アルキルアミノ基の例には、2−(フェニルチオ)−エチルアミノ、などが含まれる。
用語「アリールチオアルキルチオ」は、アルキル水素原子が本明細書に定義されるアリールチオにより置換された、本明細書に定義されるアルキルチオを意味する。(アリールチオ)アルキルチオ基の例には、2−(ナフチルチオ)−エチルチオ、3−(フェニルチオ)−プロピルチオ、などが含まれる。
用語「シクロアルキルアルキル」は、アルキル水素が本明細書に定義されるシクロアルキルにより置換された、アルキルを意味する。
用語「シクロアルキルアルコキシカルボニル」は、シクロアルキルアルキルが以上に記載した意味を有する、式シクロアルキルアルキル−O−COOHのシクロアルキルアルコキシカルボン酸より誘導されたアシル基を意味する。
用語「シクロアルキルカルボニル」は、単環式または架橋したシクロアルカンカルボン酸より誘導されたアシル基、例えばシクロプロピルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、アダマンチルカルボニル、または場合によりアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルカノイルアミノ、アミド、モノおよびジアルキル置換アミノ、モノおよびジアルキル置換アミドなどより選択された1個またはそれ以上の置換基により置換された、ベンズ−縮合単環式シクロアルカンカルボン酸より誘導されたアシル基、例えば1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフトイル、2−アセトアミド−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフトイルを意味する。
用語「Het アルコキシ」は、アルキル水素原子が本明細書に定義されるHet により置換された、本明細書に定義されるアルコキシを意味する。Het アルコキシ基の例には、2−ピリジルメトキシ、4−(1−イミダゾリル)ブトキシ、などが含まれる。 用語「Het アルキル」は、アルキル水素原子が本明細書に定義されるHet により置換された、本明細書に定義されるアルキルを意味する。Het アルキル基の例には、2−ピリジルメチル、3−(4−チアゾリル)−プロピル、などが含まれる。
用語「Het アルキルアミノ」は、アルキル水素原子が本明細書に定義されるHet により置換された、本明細書に定義されるアルキルアミノを意味する。Het アルキルアミノ基の例には、4−ピリジルメチルアミノ、3(2−フラニル)−プロピルアミノ、などが含まれる。
用語「Het アルキルチオ」は、アルキル水素原子が本明細書に定義されるHet により置換された、本明細書に定義されるアルキルチオを意味する。Het アルキルチオ基の例には、3−ピリジルメチルチオ、3(4−チアゾリル)−プロピルチオ、などが含まれる。
用語「Het アミノ」は、Het 環上の水素原子が窒素により置換された、本明細書に定義されるHet を意味する。Het アミノ基には、例えば、4−チアゾリルアミノ、2−ピリジルアミノ、などが含まれる。
用語「Het オキシ」は、Het 環上の水素原子が酸素により置換された、本明細書に定義されるHet を意味する。Het オキシ基には、例えば、4−ピリジルオキシ、5−キノリルオキシ、などが含まれる。
用語「Het オキシカルボニル」は、Het が上記の意味を有する、Het −O−COOHにより表されるカルボン酸より誘導されたアシル基を意味する。
用語「Het チオ」は、Het 環上の水素原子が硫黄により置換された、本明細書に定義されるHet を意味する。Het チオ基には、例えば、3−ピリジルチオ、3−キノリルチオ、4−イミダゾリルチオ、などが含まれる。
用語「Het アルカノイル」は、Het が上記の意味を有する、Het 置換アルキルカルボン酸より誘導されたアシル基を意味する。
用語「Het オキシカルボニル」は、Het が上記の意味を有する、Het −O−COOHより誘導されたアシル基を意味する。
用語「アルキルスルホニルアルキル」は、「アルキル」が上記に定義されたアルキル−S(=O) −アルキル基を意味する。アルキル−S(=O) −アルキル基の例には、エチルスルホニルメチルなどが含まれる。
用語「アルキルオキシアルキル」は、アルキルが上記に定義された式アルキル−O−アルキルの基を意味する。
用語「アルキルオキシカルボニル」は、式アルキル−O−C(=O)−の基を意味する。アルキルオキシカルボニル基の例には、エチルオキシカルボニル、メチルオキシカルボニル、n−プロピルオキシカルボニルが含まれる。
用語「Het アルキルオキシカルボニル」は、アルキル水素がHet 基により置換され、Het が本明細書に定義される、アルキルオキシカルボニル基を意味する。
用語「ヒドロキシアルキル」は、1個またはそれ以上の水素がヒドロキシにより置換された、上記に定義されるアルキル基を意味する。ヒドロキシアルキル基の例には、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシ−n−プロピル、3−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、ジヒドロキシメチルが含まれる。
用語「アルキルカルボニル」は、アルキルが上記に定義される意味を有する、式アルキル−O−C(=O)−の基を意味する。アルキルカルボニル基の例には、メチルカルボニル、エチルカルボニルが含まれる。
用語「シクロアルキルアルカノイル」は、少なくとも1個のアルカノイル水素がシクロアルキルにより置換され、ここでシクロアルキルが上記に定義された意味を有する、本明細書に定義されるアルカノイル基を意味する。
用語「アリールアルケニル」は、少なくとも1個のアルケニル水素がアリールにより置換され、ここでアリールは上記に定義された意味を有する、上記に定義されるアルケニル基を意味する。
用語「アリールカルボニル」は、アリールが上記に定義された意味を有する、式アリール−C(=O)−の基を意味する。
用語「アリールオキシカルボニル」は、アリールが上記に定義された意味を有する、式アリール−O−C(=O)−の基を意味する。
用語「アリールオキシカルボニルアルキル」は、少なくとも1個のアルキル水素が上記に定義されるアリールオキシカルボニル基により置換された、上記に定義されるアルキル基を意味する。
用語「Het オキシアルキル」は、アルキルおよびHet が上記に定義される意味を有する、式Het −O−アルキルの基を意味する。
用語「Het アリール」は、少なくとも1個のアリール水素がHet により置換され、ここでHet が上記に定義される意味を有する、上記に定義されるアリール基を意味する。
用語「Het アラルキル」は、少なくとも1個のアラルキル水素がHet により置換され、ここでHet が上記に定義される意味を有する、上記に定義されるアラルキル基を意味する。
用語「Het シクロアルキル」は、少なくとも1個のシクロアルキル水素がHet により置換され、ここでHet が上記に定義される意味を有する、上記に定義されるシクロアルキル基を意味する。
用語「Het カルボニル」は、Het が上記に定義される意味を有する、式Het −C(=O)−の基を意味する。
用語「Het アラルカノイル」は、少なくとも1個のアリール水素がHet により置換され、ここでHet が上記に定義される意味を有する、上記に定義されるアラルカノイル基を意味する。
用語「Het アリールオキシアルキル」は、少なくとも1個のアリール水素がHet により置換され、ここでHet が上記に定義される意味を有する、上記に定義されるアリールオキシアルキル基を意味する。
用語「Het アリールオキシカルボニル」は、少なくとも1個のアリール水素がHet により置換され、ここでHet が上記に定義される意味を有する、上記に定義されるアリールオキシカルボニル基を意味する。
用語「Het アラルコキシカルボニル」は、少なくとも1個のアリール水素がHet により置換され、ここでHet が上記に定義される意味を有する、上記に定義されるアラルコキシカルボニル基を意味する。
用語「Het アロイル」は、少なくとも1個のアロイル水素がHet により置換され、ここでHet が上記に定義される意味を有する、上記に定義されるアロイル基を意味する。
用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1個の炭素原子が、窒素、硫黄または酸素を含んでなる群より選択されたヘテロ原子により置換された、本明細書に定義されるアリールを意味する。
用語「ヘテロアラルキル」は、少なくとも1個のアルキル水素が本明細書に定義されるヘテロアリールにより置換された、本明細書に定義されるアルキルを意味する。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、少なくとも1個の炭素原子が、窒素、硫黄または酸素を含んでなる群より選択されたヘテロ原子により置換された、本明細書に定義されるシクロアルキルを意味する。
用語「ヘテロシクロアルキルアルキル」は、少なくとも1個のアルキル水素が本明細書に定義されるヘテロシクロアルキルにより置換された、本明細書に定義されるアルキルを意味する。
本明細書に使用される「t」は、別途言及しない限り、1または2より独立して選択される整数である。
本明細書に以前に使用されたように、用語「1個またはそれ以上」は、該当する場合に、好ましくは1個、2個または3個が置換されている、利用できるすべてのC−原子の可能性を包含する。いずれかの変数(例えばハロゲンまたはアルキル)がいずれかの構成成分中に1回を越えて存在する場合には、それぞれの定義は独立である。
シトクロムP450 阻害剤と併用して使用するための式(I)の化合物の重要な群は、
Lが、−C(=O)−、−O−C(=O)−、−NR10−C(=O)−、−O−アルカンジイル−C(=O)−、−NR10−アルカンジイル−C(=O)−、−C=S、−S(=O) −、−O−S(=O) −、−NR10−S(=O) であり、ここでC(=O)基またはS(=O) 基のいずれかがNR10部分に結合し;ここでR10は水素、アルキル、アルケニル、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、Het 、Het アルキル、Het またはHet アルキルであり、
が、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカンジイル、アルキルカルボニル、アルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニル、アルカノイル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アリール、アラルキル、アリールアルケニル、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリールオキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het 、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、Het アリール、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het カルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アラルカノイル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アロイル、Het 、Het オキシ、Het アルキル、Het オキシアルキル、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アリールオキシアルキル、アミノカルボニル、アミノアルカノイル、アミノアルキルであり、場合によりアルキル、アラルキル、アリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルS(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲンまたは、場合により、置換基がアルキル、アリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールチオ、アリールオキシアルキル、アリールアミノアルキル、アラルコキシ、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオキシアルコキシ、アリールアミノアルコキシ、アラルキルアミノ、アリールオキシアルキルアミノ、アリールアミノアルキルアミノ、アリールチオアルコキシ、アリールチオアルキルアミノ、アラルキルチオ、アリールオキシアルキルチオ、アリールアミノアルキルチオ、アリールチオアルキルチオ、アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het アミノ、Het アミノ、Het アルキルアミノ、Het アルキルアミノ、Het チオ、Het チオ、Het アルキルチオ、Het アルキルチオ、Het オキシおよびHet オキシ、OR 、SR 、SO NR 、SO N(OH)R 、CN、CR =NR 、S(O)R 、SO 、CR =N(OR )、N 、NO 、NR 、N(OH)R 、C(O)R 、C(S)R 、CO 、C(O)SR 、C(O)NR 、C(S)NR 、C(O)N(OH)R 、C(S)N(OH)R 、NR C(O)R 、NR C(S)R 、N(OH)C(O)R 、N(OH)C(S)R 、NR CO 、NR C(O)NR 、およびNR C(S)NR 、N(OH)CO 、NR C(O)SR 、N(OH)C(O)NR 、N(OH)C(S)NR 、NR C(O)N(OH)R 、NR C(S)N(OH)R 、NR SO 、NHSO NR 、NR SO NHR 、P(O)(OR )(OR )を含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基により置換され、ここで、tは1と2の間の整数であり、R 、R およびR は、H、アルキル、アルケニル、およびアルキニルを含んでなる群よりそれぞれ独立して選択され、
が、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アルキルオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、アルカノイル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het カルボニル、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アロイル、シクロアルキル、アリールオキシアルキル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノカルボニル、アミノアルカノイル、および一置換および二置換アミノカルボニルおよび一置換および二置換アミノアルカノイル基であり、ここで置換基はアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロ シクロアルキルアルキル基を含んでなる群より独立して選択されており、またはここで上記アミノアルカノイル基は二置換され、上記置換基は、それらが結合している窒素原子と共にHet 、Het 、Het アリールもしくはHet アリール基を形成し、
が、場合によりアルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、CF 、−OR 、および−SR 、(CH 、OR 、SR 、CN、N 、C(O)R 、C(S)R 、CO 、C(O)SR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(S)R 、NR CO 、C(O)NR 、C(S)NR 、およびNR C(O)SR を含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換されたアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アリール、Het アリール、またはアラルキルであり、ここでR は水素およびアルキルを含んでなる群より選択された基であり、ここでpは0から5までの整数であり、R はシクロアルキル、Het 、アリール、またはHet であり、その中で少なくとも1個の水素原子が、場合によりハロゲン、OH、OCH 、NH 、NO 、SH、およびCNを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換されており、ここでR およびR は上記に定義したと同様の意味を有し、
が、水素、アルキルオキシカルボニル、カルボニル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het シクロアルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het アリール、アルキルチオアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルオキシアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニルアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルキル、アミノアルキル、またはアルキルであり、場合によりアリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルSi(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、チオ、ハロゲンまたは場合により置換基がアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキルおよびHet アルキルを含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換される
化合物である。
シトクロムP450 阻害剤と併用して使用するための式(1)の化合物の別の重要なサブグループは、
Lが、−C(=O)−、アルカンジイル−C(=O)−であり、ここでC(=O)基がNR 部分に結合し;ここでR10は水素、アルキル、アルケニル、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、Het 、Het アルキル、Het またはHet アルキルであり、
が、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカンジイル、アルキルカルボニル、アルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アリールアルケニル、アリールオキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het 、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、Het アリール、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het アリールオキシアルキル、Het 、Het オキシ、Het アルキル、Het オキシアルキル、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het アリールオキシアルキル、アミノカルボニル、アミノアルカノイル、アミノアルキルであり、場合によりアルキル、アラルキル、アリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルS(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲンまたは、場合により置換基がアルキル、アリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールチオ、アリールオキシアルキル、アリールアミノアルキル、アラルコキシ、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオキシアルコキシ、アリールアミノアルコキシ、アラルキルアミノ、アリールオキシアルキルアミノ、アリールアミノアルキルアミノ、アリールチオアルコキシ、アリールチオアルキルアミノ、アラルキルチオ、アリールオキシアルキルチオ、アリールアミノアルキルチオ、アリールチオアルキルチオ、アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het アミノ、Het アミノ、Het アルキルアミノ、Het アルキルアミノ、Het チオ、Het チオ、Het アルキルチオ、Het アルキルチオ、Het オキシおよびHet オキシ、OR 、SR 、SO NR 、SO N(OH)R 、CN、CR =NR 、S(O)R 、SO 、CR =N(OR )、N 、NO 、NR 、N(OH)R 、C(O)R 、C(S)R 、CO 、C(O)SR 、C(O)NR 、C(S)NR 、C(O)N(OH)R 、C(S)N(OH)R 、NR C(O)R 、NR C(S)R 、N(OH)C(O)R 、N(OH)C(S)R 、NR CO 、NR C(O)NR 、およびNR C(S)NR 、N(OH)CO 、NR C(O)SR 、N(OH)C(O)NR 、N(OH)C(S)NR 、NR C(O)N(OH)R 、NR C(S)N(OH)R 、NR SO 、NHSO NR 、NR SO NHR 、P(O)(OR )(OR )を含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基により置換され、ここで、tは1または2より独立して選択された整数であり、R 、R およびR は、H、アルキル、アルケニル、およびアルキニルを含んでなる群よりそれぞれ独立して選択され、
が、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アルキルオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、アルカノイル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het カルボニル、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アロイル、シクロアルキル、アリールオキシアルキル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノカルボニル、アミノアルカノイル、および一置換および二置換アミノカルボニルおよび1置換および二置換アミノアルカノイル基であり、ここで置換基はアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het アルキル、Het 、Het アリール基を含んでなる群より独立して選択されており、またはここで上記アミノアルカノイル基は二置換され、上記置換基は、それらが結合している窒素原子と共にHet 、Het 、Het アリールもしくはHet アリール基を形成し、
が、場合によりアルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、CF 、−OR 、および−SR 、(CH 、OR 、SR 、CN、N 、C(O)R 、C(S)R 、CO 、C(O)SR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(S)R 、NR CO 、C(O)NR 、C(S)NR 、およびNR C(O)SR を含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換されたアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アリール、Het アリール、またはアラルキルであり、ここでR は水素およびアルキルを含んでなる群より選択された基であり。ここでpは0から5までの整数であり、R はシクロアルキル、Het 、アリール、またはHet であり、その中で少なくとも1個の水素原子が、場合によりハロゲン、OH、OCH 、NH 、NO 、SH、およびCNを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換されており、ここでR およびR は上記に定義したものと同様の意味を有し、
が、水素、アルキルオキシカルボニル、カルボニル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het シクロアルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het アリール、アルキルチオアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルオキシアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニルアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルキル、アミノアルキル、またはアルキルであり、場合によりアリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルSi(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、チオ、ハロゲンまたは場合により置換基がアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキルおよびHet アルキルを含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換される化合物である。
一つの態様に従うと、本発明は(a)式(2)
Figure 2005511723
式中、
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカンジイル、アルキルカルボニル、アルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニル、アルカノイル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アリール、アラルキル、アリールアルケニル、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリールオキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het 、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、Het アリール、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het カルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アラルカノイル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アロイル、Het 、Het オキシ、Het アルキル、Het オキシアルキル、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アリールオキシアルキル、アミノカルボニル、アミノアルカノイル、アミノアルキルであり、場合によりアルキル、アラルキル、アリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルS(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲンまたは、場合により、置換基がアルキル、アリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールチオ、アリールオキシアルキル、アリールアミノアルキル、アラルコキシ、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオキシアルコキシ、アリールアミノアルコキシ、アラルキルアミノ、アリールオキシアルキルアミノ、アリールアミノアルキルアミノ、アリールチオアルコキシ、アリールチオアルキルアミノ、アラルキルチオ、アリールオキシアルキルチオ、アリールアミノアルキルチオ、アリールチオアルキルチオ、アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het アミノ、Het アミノ、Het アルキルアミノ、Het アルキルアミノ、Het チオ、Het チオ、Het アルキルチオ、Het アルキルチオ、Het オキシおよびHet オキシを含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基により置換され、ここで、tは1と2の間の整数であり、
は、水素またはアルキルであり、
は、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、またはアラルキル基であり、
は、水素、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、またはアルキルであり、場合によりアリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルS(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲンまたは、場合により、置換基がアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキルおよびHet アルキルを含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換される、
のHIVプロテアーゼ阻害剤またはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルおよび(b)シトクロムP450 の阻害剤を含んでなる組み合わせ物に関する。
別の態様に従うと、本発明は、(a)式(3)
Figure 2005511723
式中、
は、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アリール、アラルキル、アリールアルケニル、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリールオキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het 、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、Het アリール、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het カルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アラルカノイル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アロイル、Het 、Het オキシ、Het アルキル、Het オキシアルキル、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アリールオキシアルキルであり、場合によりアルキル、アラルキル、アリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルS(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲンまたは、場合により、置換基がアルキル、アリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールチオ、アリールオキシアルキル、アリールアミノアルキル、アラルコキシ、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオキシアルコキシ、アリールアミノアルコキシ、アラルキルアミノ、アリールオキシアルキルアミノ、アリールアミノアルキルアミノ、アリールチオアルコキシ、アリールチオアルキルアミノ、アラルキルチオ、アリールオキシアルキルチオ、アリールアミノアルキルチオ、アリールチオアルキルチオ、アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het アミノ、Het アミノ、Het アルキルアミノ、Het アルキルアミノ、Het チオ、Het チオ、Het アルキルチオ、Het アルキルチオ、Het オキシおよびHet オキシを含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択される1個またはそれ以上の置換基により置換され、ここで、tは1と2の間の整数であり、
は、アルキルであり、場合によりアリール、Het 、Het 、シクロアルキル、および場合により、置換基がアルキル、アリール、Het 、Het を含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で場合により置換される、
のHIVプロテアーゼ阻害剤またはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルおよび(b)シトクロムP450 の阻害剤を含んでなる組み合わせ物に関する。
一つの態様では、ヘキサヒドロフロ〔2,3−b〕フラニル基は、(3R,3aS,6aR)立体化学を有する式(5)のものである。
Figure 2005511723
さらに他の態様に従うと、本発明は、(a)表A、B、C、DもしくはE中に記載のHIVプロテアーゼ阻害剤またはそれらの製薬学的に許容できる塩もしくはエステルおよび(B)シトクロムP450 の阻害剤を含んでなる組み合わせ物に関する。
重要な組み合わせ物には、(a)式(4)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはそれらの製薬学的に許容できる塩もしくはエステルおよび(b)シトクロムP450 の阻害剤を含んでなる組み合わせ物が含まれる。
Figure 2005511723
その他の重要な組み合わせ物には、シトクロムP450 の上記阻害剤が他のHIVプロテアーゼ阻害剤でありそして例えばリトナビル、インジナビル、ネルフィナビル(nelfinavir)、サキナビル(saquinavir)、アンプレナビル、ロピナビル(lopinavir)、ラシナビル(lasinavir)、パリナビル(palinavir)、テリナビル(telinavir)、チプラナビル(tipranavir)、モゼナビル(mozenavir)、アタザナビル(atazanavir)およびそれらの製薬学的に許容できる塩およびエステルを含んでなる群より選択された組み合わせ物が含まれる。さらに特定すると、上記阻害剤は、リトナビル、アンプレナビル、ネルフィナビルまたはそれらの製薬学的に許容できる塩もしくはエステルを含んでなる群より選択されてもよい。
一般に、二種の化合物の組み合わせ物は、相乗的、相加的または拮抗的に作用することができる。二種の阻害剤の間の相乗作用とは、望ましくない副作用を増加させないで、さらに強力な併用治療を意味する。本発明に対して、これは2種のHIVプロテアーゼ阻害剤の種々の比率の効力を測定する実験設定で評価された。チョウとタラレイ(Chou and Talalay,Adv.Enzyme Regul.22:27−55(1984))により記載された方法に従ってイソボログラムグラフに結果をプロットした。反対に拮抗作用は、組み合わせ使用を排除しそして使用の領域を限定する。現在承認されているHIVプロテアーゼ阻害剤のそれぞれと組み合わせた式(4)の化合物の組み合わせ使用の効果を以下の実施例に記載する(実施例3参照)。現在承認されているHIVプロテアーゼ阻害剤と組み合わせた式(4)の化合物は、拮抗作用を示さない。すべてのモル比で式(4)の化合物はアンプレナビル、ネルフィナビルおよびリトナビルと相乗作用を示しそしてこれはインジナビルおよびサキナビルとは相加的阻害を示す。
シトクロムP450 のその他の有用な阻害剤には、ケトコナゾール(ketoconazole)、シメチジン(cimetidine)またはベルガモチン(bergamottin)が含まれる。シトクロムP450 阻害剤の別の群には、イトラコナゾール(itraconazole)、クラリスロマイシン(clarithromycine)、エリスロマイシン(erythromycine)、ネファゾドン(nefazodone)、デラビルジン(delavirdine)またはトロレアンドマイシン(troleandomycine)が含まれる。
一つの態様では、本発明は(a)式(4)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはそれらの製薬学的に許容できる塩もしくはエステルおよび(B)リトナビルまたはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルを含んでなる組み合わせ物に関する。上記の式(4)のHIVプロテアーゼ阻害剤は、カルバミン酸〔(1S,2R)−3−〔〔(4−アミノフェニル)−スルホニル〕(2−メチルプロピル)アミノ〕−2−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)プロピル〕−(3R,3aS,6aR)−ヘキサヒドロフロ〔2,3−b〕フラン−3−イル エステルである。
リトナビルは、P450 3A4シトクロムの阻害剤である。シトクロムP450 (CYP)3A4は、多数の代謝プロセスにより広範囲の薬剤を酸化する。リトナビルを式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤、例えば式(4)の化合物と組み合わせて与えると、これはこのような式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤のトラフ(trough)濃度を上昇し、投与量および投与回数の低下を可能とする。
本明細書中で以後使用される場合にはいつでも用語「式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤」または同様の用語は、一般式(1)の化合物、またはそのあらゆるサブグループ、表A、B、C、DまたはEに記載の化合物、それらのN−酸化物、塩、立体異性体形、ラセミ混合物、プロドラッグ、エステルおよび代謝物、ならびにそれらの第四級化した窒素類似体を含むことを意図する。上記化合物のN−酸化形とは、1個または数個の窒素原子がいわゆるN−酸化物に酸化されている化合物を含んでなることを意図する。
本明細書に使用される用語「プロドラッグ」は、誘導体の得られた生体内バイオ変換生成物が活性薬剤であるような製薬学的に許容できる誘導体、例えばエステル、アミドおよびホスフェートを意味する。プロドラッグを一般的に記述するグッドマンとギルマン「治療薬の薬剤学的基礎」(Goodman and Gilman,The Pharmacological Basis of Therapeutics,第8版,McGraw−Hills,Int.Ed.1992,”Biotransformation of Drugs”,p13−15)による引用文献をここに編入する。本発明の組成物内に含まれてなる成分のプロドラッグは、通常の操作または生体内のいずれかで、変性が親成分に切断されるような様式で上記成分内に存在する官能基を修飾して調製できる。プロドラッグの典型的な例は、例えば国際公開(WO)第99/33795号、国際公開(WO)第99/33815号、国際公開(WO)第99/33793号および国際公開(WO)第99/33792号の各明細書に記載されており、これらはすべて引用することにより本明細書に編入される。プロドラッグは、改善された水溶性、増加した生物学的利用性を特徴とし、そして活性阻害剤に生体内で容易に代謝される。
本発明による式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤は、その互変異性体形で存在してもよい。この形は、本明細書の記載された化合物に明示されてはいないが、本発明の範囲内に含まれると意図する。
一般式(1)の化合物の立体化学的異性体の用語は、本発明の化合物が有するであろう結合の同じ配列により結合される同じ原子より構築され、しかし互換性ではない三次元構造を有するすべての可能な化合物を意味する。別途に言及または指示しないかぎり、本明細書内の化合物の化学的表記は、該化合物が有することができるすべての可能な立体化学的異性体の混合物を包含する。該混合物は、該化合物の基本分子構造のすべてのジアステレオマーおよび/または鏡像異性体を含んでもよい。純粋の形または相互の混合物のいずれかである本発明による組成物の成分のすべての立体化学的異性体形は、本発明の範囲内に含まれると意図する。
治療に使用するために、本発明による組み合わせ物内に含まれてなる成分の塩は、対イオンが製薬学的または生理学的に許容できるものである。
本発明の組み合わせ物内に含まれてなる成分の製薬学的に許容できる塩(水溶性、油溶性、または分散性製品)には、例えば無機または有機の酸または塩基より形成される慣用の無毒性塩または第四級アンモニウム塩が含まれる。このような酸付加塩の例には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩化水素酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモン酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、およびウンデカン酸塩が含まれる。塩基塩には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えばナトリウムおよびカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムおよびマグネシウム塩、有機塩基との塩、例えばジシクロヘキシルアミン塩、N−メチル−D−グルカミン、およびアミノ酸、例えばサルギニン(sarginine)、リシンとの塩などが含まれる。さらに、塩基性窒素含有基は、例えば低級アルキルハロゲン化物、例えばメチル、エチル、プロピル、およびブチル塩化物、臭化物およびヨウ化物、硫酸ジアルキル、例えば硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジブチルおよび硫酸ジアミル、長鎖ハロゲン化物、例えばデシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル塩化物、臭化物およびヨウ化物、ハロゲン化アラルキル、例えば臭化ベンジルおよび臭化フェネチルなどの薬剤と第四級化されてもよい。その他の製薬学的に許容できる塩には、硫酸塩エタノレートおよび硫酸塩が含まれる。
本組み合わせ物の成分の製薬学的に許容できる塩には、個別成分の一つが製薬学的に許容できる塩の形である組み合わせ物、すべての個別成分が製薬学的に許容できる塩の形である組み合わせ物、個別成分の一つまたはそれ以上が製薬学的に許容できる塩の形であり、一方他の成分が遊離塩基として使用される組み合わせ物、または組み合わされる成分の製薬学的に許容できる塩(すなわち組み合わせ物の塩)が含まれる。本発明による式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤の製薬学的に許容できるエステルは、無毒性エステル、好ましくはアルキルエステル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、またはペンチルエステルを呼び、この中でメチルエステルが好ましい。しかし他のエステル、例えばフェニル−アルキルも希望すれば使用してもよい。
さらに、本発明は本発明による組み合わせ物の治療量と製薬学的に許容できる賦形剤とを含んでなる薬剤組成物に関する。さらに特定すると、本発明は、(a)式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤の治療有効量および(b)シトクロムP450 の阻害剤の治療有効量、および(c)製薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬剤組成物に関する。
一つの態様によると、本発明は(a)式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはそのいずれかのサブグループ、例えば式(4)の化合物の治療有効量および(b)シトクロムP450 の阻害剤、例えばリトナビルの治療有効量、および(c)製薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬剤組成物に関する。
薬剤組成物は、当該技術分野の専門家にはそれ自体が公知の様式で調製できる。この目的で、少なくとも1種の式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはそのいずれかのサブグループ、およびシトクロムP450 の阻害剤を1種またはそれ以上の固体または液体状の製薬学的賦形剤と一緒にそして、所望の場合には、その他の製薬学的に活性の化合物と組合せて、ヒト医療または獣医医療における薬剤として使用できる適当な投薬剤型または投与剤型とする。
本明細書に使用される用語「治療有効量」は、本発明を参照して、研究者、獣医師、医師またはその他の臨床関係者により追求されている組織、システム、動物またはヒト内での生物学的たは医療的反応を誘発する活性化合物または構成成分または薬剤の量を意味し、これには処置される疾患の症状の緩和も含まれる。本発明は2種またはそれ以上の薬剤を含んでなる組み合わせ物に関するので、「治療有効量」は、組み合わせの効果が所望の生物学的または医療的反応を誘発するように一緒に摂取される薬剤の量である。例えば、(a)式(4)の化合物および(b)リトナビルを含んでなる組成物の治療有効量は、式(4)の化合物の量およびリトナビルの量が、一緒に摂取された場合に治療的に有効な組み合わせの効果を有するものである。
本発明による「治療有効投与量に対する投与量低減効果」は、治療効果を発現するために必要な式(1)の化合物の量に対するシトクロムP450 の阻害剤の効果を意味する。シトクロムP450 の阻害剤が式(1)の化合物に追加して哺乳動物に投与された場合に、式(1)の該化合物の単独投与と比較して、その治療効果を誘発するために必要な式(1)の化合物の投与量をシトクロムP450 の阻害剤が低下させることが本発明の目的の一つである。
本発明の組み合わせ物の有利な薬物動態学的性質、特定するとレトロウイルスプロテアーゼ酵素に対するその活性、およびさらに特定すると多剤耐性HIVプロテアーゼ酵素に対するその活性により、上記組み合わせ物はHIVに感染した個体の治療においておよびこれらの個体の予防のために有用である。
本発明の組み合わせ物の利点は、式(1)の化合物の単独投与と比較して、該化合物の最低濃度が増加されることである。HIV阻害剤がHIVウイルスの複製を妨げない濃度で存在する場合には、HIVウイルスのの変異体が出現するであろう。HIVプロテアーゼの変異体がHIVプロテアーゼ阻害剤に抵抗性を与えることは当該技術分野では公知である。このような変異体の例は、HIVプロテアーゼ中のアミノ酸位置10、20、24、30、32、33、36、46、47、48、50、53、54、63、71、73、77、82、84、88または90での変異を含んでなる表より独立して選択される変異を含んでなる。本発明の組み合わせ物は、HIVプロテアーゼ内の変異の開始を防止もしくは遅延させることに有用であるか、またはHIVプロテアーゼが治療の開始において変異を含む場合に、HIVプロテアーゼ内の追加的な変異の発生を防止または遅延するであろう。
式(1)の化合物とシトクロムP450 の阻害剤との組み合わせが不利な効果の発生の低下をもたらすことがここに見いだされた。従って、式(1)の化合物とシトクロムP450 の阻害剤との組み合わせ使用は、式(1)の化合物が単独で投与された場合と比較して、改善された安全性および許容性を有することがここで見いだされた。
本明細書に使用される用語「個体」は、治療、観察または実験の対象であった動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを呼ぶ。
あるいは、本発明の組み合わせ物は、HIV治療において同時、分離または連続使用のための組み合わせ使用剤として配合されてもよい。このような場合に、一般式(1)の化合物は他の製薬学的に許容できる賦形剤を含む薬剤組成物に配合され、そしてシトクロムP450 の阻害剤は他の製薬学的に許容できる賦形剤を含む薬剤組成物内に分離して配合される。好都合には、これらの2種の分離された薬剤組成物は、同時、分離または連続使用のためのキットの一部であることができる。
従って、本発明の組み合わせ物の個別成分は、治療の経過の間の異なる時点で分離して、または分割または単独の組み合わせ使用剤型で同時に投与できる。従って、本発明は、同時または交互の治療のこのようなすべての方式を包括するとして理解されるべきであり、そして用語「投与」はそれに従って解釈されるべきである。
本発明は、さらにレトロウイルスにより感染された個体の治療においておよびそれらの個体の予防のための本発明による組み合わせ物の使用に関する。予防治療は、個体がウイルスへ暴露への高い危険に曝されている場合に有利であることができ、これは例えばウイルス伝染の高い危険がある場所で個体が感染した個体と接触する場合に起こり得る。その例として、上記組成物の予防投与は、健康管理従事者がHIV感染個体からの血液に暴露されたような状況、または個体をHIVウイルスに暴露する可能性が高い高リスク活動に個体が従事するような別の状況で有利であろう。
一般に、本発明の組み合わせ物は、ウイルスの存在がレトロウイルスプロテアーゼ酵素、特にはHIVプロテアーゼ酵素により媒介またはそれに依存する、ウイルスで感染された温血動物の処置に有用であろう。本発明の組成物を用いて防止または治療してもよい病状、特にHIVおよびその他の病原性レトロウイルスと関連する病状は、AIDS、AIDS関連複合体(ARC)、進行性全身リンパ節腫症(PGL)、ならびにレトロウイルスにより起きる慢性CNS疾患、例えばHIV関連痴呆症および多発性硬化症を含む。
従って、本発明の組み合わせ物は、上記の病状に対する薬剤として使用してもよい。治療の薬剤または方法としての上記の使用は、HIVおよびその他の病原性レトロウイルス、特にHIV−1に関連する病状と対抗するために有効な量のHIV−感染患者への全身投与を含んでなる。その結果、本発明の組み合わせ物は、哺乳動物内のレトロウイルス感染に関連する感染または疾患を治療、防止または対抗するため、特にはHIVおよびその他の病原性レトロウイルスに関連する病状を治療するために有用な薬剤、さらに特定すると多剤抵抗性HIVウイルスに感染した患者を治療するために有用な薬剤の製造に使用できる。
本発明は、さらに上記のレトロウイルスに感染した哺乳動物内のレトロウイルスのプロテアーゼを阻害するための薬剤の製造における本発明による組み合わせ物の使用にも関する。本発明は、特に、レトロウイルスがヒト免疫不全症候群ウイルス(HIV)である場合、さらに特定するとレトロウイルスが多剤抵抗性レトロウイルスである場合に、レトロウイルス複製を阻害するための薬剤の製造における本発明による組み合わせ物の使用にも関する。
本発明は、さらに本発明による組み合わせ物の上記の使用のいずれかで得られた情報を含んでなる報告も包含する。
AIDSを治療またはHIVによる感染の予防もしくは治療は、HIV感染の状態の広範な範囲:AIDS、ARC、両方の症候および無症候性、およびHIVへの実際または潜在的暴露を治療することを含みこれらに限定はされないとして定義される。現在の組成物は、進行性全身リンパ節腫症、カポシ症候群、血小板減少紫斑症、AIDS関連神経症状、例えばAIDS痴呆コンプレックス、多発性硬化症 熱帯性パラペシス(Parapesis)、および抗AIDS抗体陽性およびHIV陽性病状で、無症候患者におけるこのような状態も含む治療にも有用である。例えば、本発明の組み合わせ物は、過去の疑われるHIVへの暴露、例えば輸血、体液の交換、咬傷、偶然の針刺、または外科手術の間の患者血液への暴露の後のHIVによる感染を治療する場合に有用である。防止(prevension)の用語は、HIV感染の予防およびAIDSへのHIV感染の進展の予防を含む。
それらの目的のために、本発明の組み合わせ物を含んでなる組成物は、単一配合剤内への同時配合または同時、分離または連続使用のための配合のいずれでも、経口(懸濁剤、カプセル剤、錠剤、サッシェ(sachet)、液剤、懸濁剤、乳剤を含む)、非経口(皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内(intrasternal)注入または輸液技術を含む)、吸入噴霧(鼻噴霧を含む)、または直腸内(座薬を含む)に、慣用の無毒性で製薬学的に許容できるキャリヤ、アジュバントおよびビヒクルを含む投与単位配合剤として投与してもよい。
本発明の別の局面は、式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤およびシトクロムP450 の阻害剤を組み合わせた本発明による組み合わせ物を、HIVプロテアーゼ、HIV増殖または双方を阻害するための潜在的な薬剤の能力を決定するための試験またはアッセイにおける標準または試薬としての使用のために有効な量で含んでなるキットまたは容器に関する。本発明のこの局面は、製薬学的研究プログラムにおいてその使用を見いだすであろう。
本発明の組み合わせ物は、高処理量標的分析物アッセイ、例えばHIV治療における上記組み合わせ物の効力を測定するためのものなどに使用できる。
本発明の組み合わせ物は、表現型抵抗性測定アッセイ、例えばHIVのような抵抗性発生疾患の臨床測定における公知の組換えアッセイにおいて使用できる。特に有用な抵抗性測定系は、アンチヴィログラム(Antivirogram)TMとして知られる組換えウイルスアッセイである。アンチヴィログラムTMは、本発明の組成物に対する罹病率、特にウイルス罹病率を測定できる高度に自動化された高処理量、第二世代の組換えアッセイである(ヘルトグズ、K、デベツン、MP、ミラー、Vら(Hertogs K、deBethune,MP,Miller V et al.,Antimicrob Agents Chemother.,1998;42(2):269−276)、引用することにより編入)。
本発明により、さらに(a)式(1)の上記HIVプロテアーゼ阻害剤もしくはそれらのいずれかのサブグループまたはそれらの製薬学的に許容できる塩および(b)シトクロムP450 の阻害剤またはそれらの製薬学的に許容できる塩を含んでなる上記のような組み合わせ物の治療有効量をかかる治療を必要とする個体に投与することを含んでなるシトクロムP450 により代謝される式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤の薬物動態を改善するための方法を提供する。
式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤の薬物動態は、当該技術分野の熟練者には公知の薬物動態学パラメーターを用いて記述してもよい。このようなパラメーターの例には、t1/2 (半減期)、Cmin (最低濃度、トラフ濃度)、Cmax (最高濃度)、AUC(曲線下の面積)、最高濃度までの時間、定常状態濃度(Css)が含まれる。
本発明は、さらに、上記組み合わせ物のそれぞれの成分の治療有効量を含んでなる本発明の組み合わせ物を、かかる治療を必要とする患者への投与を含んでなるHIV感染およびAIDSを治療するための方法に関する。
本発明の方法において、式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはそのいずれかのサブグループ、例えば式(4)の化合物、およびシトクロムP450 の阻害剤、例えばリトナビル、の組み合わせ物は、分割または単回組み合わせ物型で同時に投与できる。
本発明の方法の別の態様では、投与は、食物付(例えば高脂肪食事)または食事なしで行ってもよい。用語「食事付」とは、本発明による組み合わせ物の一方または双方の成分の投与の間、またはその前後1時間以内のいずれかでの食事の摂取を意味する。
経口投与剤型のために、本発明の組成物は、適当な添加剤、例えば賦形剤、安定剤または不活性希釈剤と混合し、そして慣用の方法を用いて適当な投与剤型、例えば錠剤、被覆錠剤、硬質カプセル、水性、アルコール性、または油性液剤とすることができる。適当な不活性キャリヤの例は、アラビアゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、リン酸カリウム、ラクトース、グルコース、またはデンプン、特にはコーンスターチである。この場合に、製剤は乾燥または湿潤顆粒の双方として行うことができる。適当な油性賦形剤または溶剤は、植物性または動物性油、例えばヒマワリ油またはタラ肝油である。水性またはアルコール性液剤のために適当な溶剤は、水、エタノール、糖溶液、またはそれらの混合物である。ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールは別の投与剤型のための追加の助剤としても有用である。即時放出錠剤として、これらの組成物は微結晶セルロース、リン酸二カルシウム、デンプン、ステアリン酸マグネシウムおよびラクトースおよび/または当該技術分野では公知のその他の賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、希釈剤および滑沢剤を含んでもよい。
(a)式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはそれらのいずれかのサブグループ、例えば式(4)の化合物および(b)シトクロムP450 阻害剤、例えばリトナビル、または一方もしくは双方の製薬学的に許容できる塩もしくはエステルを含んでなる組み合わせ物の経口投与は、粉末の形のそれぞれの成分の適当な量を、場合により微細に分割した固体キャリヤも含み一緒に均等かつ緊密に混合し、そして混合物を例えば硬質ゼラチンカプセル内にカプセル化して適当に達成される。固体キャリヤは、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、着色料などとして作用する1種またはそれ以上の物質を含むことができる。適当な固体キャリヤには、例えばリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖類、ラクトース、デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、ポリビニルピロリドン、低融点ワックスおよびイオン交換樹脂が含まれる。
例えば適当な比率の式(4)の化合物とリトナビルとの組み合わせ物を含んでなる組成物の経口投与は、場合により上記の固体キャリヤと混合して、所望の量の式(4)の化合物のみを含むカプセルまたは錠剤、およびリトナビルのみの所望量を含むカプセルを調製して達成してもよい。式(4)の化合物を含む圧縮錠剤は、上記のように活性成分と固体キャリヤとを均質かつ緊密に混合して必要な圧縮特性を有する混合物を提供し、次いで混合物を適当な機械内で所望の形および大きさに圧縮して調製できる。成形錠剤は、適当な成形機械により、不活性液体希釈剤を用いて湿潤化した式(4)の化合物の粉末の混合物を成形してもよい。経口投与は、上記の式(4)の化合物を含む圧縮または成形錠剤、すなわち標準カプセル(例えば硬質ゼラチンカプセル)内への挿入に適した大きさの錠剤を調製し、次いで適量のリトナビル粉末を入れたカプセル内に錠剤を挿入してでも達成できる。
鼻用エーロゾルまたは吸入による投与の場合に、これらの組成物は、製薬学的な配合剤の技術分野では周知の技術に従って調製してもよく、そして生理食塩水中の溶液とし、ベンジルアルコールまたはその他の適当な保存剤、生物学的利用能を増強するための吸収促進剤、フルオロカーボン、および/またはその他の当該技術分野で公知の可溶化剤または分散剤を用いて調製してもよい。エーロゾルまたは噴霧剤の形の投与のための適当な製薬学的配合剤は、例えば、製薬学的に許容できる溶剤、例えばエタノールまたは水、またはこのような溶剤の混合物中の組成物の成分またはそれらの生理学的に許容できる塩の溶液、懸濁液またはエマルションである。必要な場合には、配合剤は追加的に他の薬剤助剤、例えば界面活性剤、乳化剤および安定剤ならびに噴霧剤も含むことができる。このような製剤は、慣用的に活性化合物を約0.1〜50重量%、特には約0.3〜3重量%の濃度で含む。
皮下または静脈内投与には、組成物の活性成分は、所望の場合には慣用の物質、すなわち例えば可溶化剤、乳化剤またはさらなる助剤と一緒に溶液、懸濁液、またはエマルションとされる。組成物の成分を冷凍乾燥し、そして得られた冷凍乾燥物は例えば注射または輸液製剤の製造にも使用できる。適当な溶剤は、例えば水、生理食塩水溶液、またはアルコール、例えばエタノール、プロパノール、グリセロール、さらに糖類溶液例えばグルコースまたはマンニトール溶液、または上記の種々の溶剤の相互の混合物である。注射可能の溶液または懸濁液は、公知の技術に従って、適当な無毒性、経口的に受容される希釈剤または溶剤、例えばマンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンゲル液または等張性塩化ナトリウム溶液、または適当な分散または湿潤および懸濁剤、例えば合成モノ−またはジグリセリドを含む滅菌、無刺激、不揮発性油、そしてオレイン酸を含む脂肪油を用いて配合してもよい。
座薬の形で直腸に投与される場合に、これらの配合剤は本発明による組成物の個別成分を適当な非刺激性賦形剤、例えばココアバター、合成グリセリドエステルまたはポリエチレングリコールと混合して調製してもよく、これらは常温では固体であるが、しかし直腸腔内では液化および/または溶融して薬剤を放出する。
本発明による薬剤組成物の成分の溶解度および/または安定性を増加するために、α−、β−、またはγ−シクロデキストリンまたはそれらの誘導体を使用すると有利であり得る。それに加えて、助溶剤、例えばアルコールは薬剤組成物の成分の溶解性および/または安定性を改善するであろう。水性組成物の調製において、上記組成物の成分の付加塩はその増加した水溶性により、明らかにさらに適する。
適当なシクロデキストリンは、α−、β−、またはγ−シクロデキストリン(CD)またはそれらのエーテルおよび混合エーテルであり、ここでシクロデキストリンの無水グルコース単位の1個またはそれ以上のヒドロキシ基は、アルキル、特にはメチル、エチルまたはイソプロピル、例えばランダムにメチル化したβ−CD;ヒドロキシアルキル、特にはヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルまたはヒドロキシブチル;カルボキシアルキル、特にはカルボキシメチルまたはカルボキシエチル;アルキルカルボニル、特にはアセチル;アルコキシカルボニルアルキルまたはカルボキシアルキルオキシアルキル、特にはカルボキシメトキシプロピルまたはカルボキシエトキシプロピル;アルキルカルボニルオキシアルキル、特には2−アセチルオキシプロピルで置換されている。錯化剤および/または可溶化剤として特に注目されるのは、β−CD、ランダムにメチル化されたβ−CD、2,6−ジメチル−β−CD、2−ヒドロキシエチル−β−CD、2−ヒドロキシエチル−γ−CD、2−ヒドロキシプロピル−γ−CD、および(2−カルボキシメトキシ)−プロピル−β−CD、および特には2−ヒドロキシプロピル−β−CD(2−HP−β−CD)である。混合エーテルの用語は、少なくとも2個のシクロデキストリンヒドロキシ基が異なる基、例えばヒドロキシプロピルおよびヒドロキシエチルでエーテル化されたシクロデキストリン誘導体を呼ぶ。シクロデキストリンまたはその誘導体と組み合わせる組成物の成分を配合する重要な方法は、欧州特許公開(EP−A)第721,331号明細書に記載されている。その明細書に記載された調合剤は、抗真菌性活性成分を伴うが、これらは組成物の成分を配合する際に同様に重要である。上記配合剤は、製薬学的に許容できる甘味料および/または調味料を添加することでさらに良い風味を与えてもよい。
さらに特定すると、組み合わせ物は、下記の成分:(a)式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはそのいずれかのサブグループ、(b)シトクロムP450 の阻害剤および(c)1種またはそれ以上の製薬学的に許容できる水溶性ポリマーを含んでなる固体分散物よりなる粒子の治療有効量を含んでなる薬剤配合物内に配合されてもよい。
用語「固体分散物」は、少なくとも2種の成分を含んでなる固体状態(液体または気体状態と対照して)にある系を定義し、ここで一種の成分は他の成分または複数の成分内に多少なりとも均等に分散している。上記の成分の分散物が、系が化学的および物理的にあらゆる部分で均等または均一であるかまたは熱力学で定義される一相より成る場合に、このような固体分散物を「固溶体」と呼ぶ。固溶体は、その中の成分が通常はそれらが投与される生物体に容易に生物利用可能なので、好ましい物理系である。用語「固体分散物」は固溶体よりも全体的に均質度が低い分散物も含んでなる。このような分散物は、全体的に化学的および物理的に均等ではないかまたは一相を越えて含んでなる。
粒子内の水溶性ポリマーは、20℃で2%水溶液として溶解した場合に1〜100mPa.sの見かけ粘度を有するポリマーが好都合である。好ましい水溶性ポリマーは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースすなわちHPMCである。約0.8〜約2.5のメトキシ置換度および約0.05〜約3.0のヒドロキシプロピルのモル置換度を有するHPMCは、一般に水溶性である。メトキシ置換度とは、セルロース分子の無水グルコース単位あたりに存在するメチルエーテル基の平均数を呼ぶ。ヒドロキシプロピルのモル置換度とは、セルロース分子のそれぞれの無水グルコース単位と反応したプロピレンオキシドの平均モル数を呼ぶ。上記に定義した粒子は、最初に成分の固体分散物を調製し、次いで場合によりその分散物を粉砕または磨砕して調製できる。溶融押出、噴霧乾燥および溶液蒸発を含む種々の技術が固体分散物を調製するために存在し、ここで溶融押出しが好ましい。
1000nm以下の実効平均粒径を維持するために十分な量を表面上に吸着された表面改質剤を有するナノ粒子の形にある組み合わせ物の成分を配合するとさらに好都合であろう。有用な表面改質剤は、抗レトロウイルス剤の表面に物理的に吸着するがしかし抗レトロウイルス剤に化学的には結合しないものを含むと考えられる。適当な表面改質剤は、好ましくは公知の有機および無機薬剤賦形剤より選択できる。このような賦形剤には、各種のポリマー、低分子量オリゴマー、天然製品および界面活性剤が含まれる。好ましい表面改質剤には、非イオン性および陰イオン性界面活性剤が含まれる。
組み合わせ物の成分を配合するさらに別の重要な方法には薬剤組成物が含まれ、これにより成分を親水性ポリマー内に組込みそして多数の小さいビーズの上の被覆被膜としてこの混合物を被覆し、これにより製造に好都合でありそして経口投与のための薬剤投与剤型を調製するために適し、良好な生物学的利用能を有する組成物が得られる。上記のビーズは、(a)中心にあり角がないかまたは球形のコア、(b)親水性ポリマーおよび抗レトロウイルス剤の被覆被膜および(c)シール被覆ポリマー層を含んでなる。ビーズ内のコアとして使用するために適する材料は、上記の材料が製薬学的に許容できそして適当な大きさおよび硬さを有する限り多岐にわたる。このような材料の例は、ポリマー、無機物質、有機物質、および糖類およびそれらの誘導体である。
本発明の組み合わせ物は、上記の組み合わせ物中に含まれてなるそれぞれの成分に特有の投与範囲内でヒトに投与できる。上記の組み合わせ物中に含まれてなる成分は、一緒にまたは分離して投与できる。式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはそのいずれかのサブグループ、およびシトクロムP450 の阻害剤、またはそれらの製薬学的に許容できる塩もしくはエーテルは、一日あたりに0.02〜5.0gの程度の投与レベルを有するであろう。
式(1)のHIVアーゼ阻害剤およびP450 シトクロムの阻害剤が組み合わせ物中で投与される場合に、式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤のP450 シトクロムの阻害剤に対する重量比は、適当には約40:1〜約1:15、または約30:1〜約1:15、または約15:1〜約1:15、典型的には約10:1〜約1:10、そしてさらに典型的には約8:1〜約1:8の範囲内にある。また有用なのは約6:1〜約1:6、または約4:1〜約1:4、または約3:1〜約1:3、または約2:1〜約1:2、または約1.5:1〜約1:1.5の範囲内の式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤のシトクロムP450 の阻害剤に対する重量比である。一つの局面では、式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤の量はP450 シトクロムの阻害剤の量と等しいかまたはこれより多く、ここで式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤のP450 シトクロムの阻害剤に対する重量比は適当には約1:1〜約15:1、典型的には約1:1〜約10:1、さらに典型的には約1:1〜約8:1の範囲内にある。また有用には、約1:1〜約6:1、または約1:1〜約5:1、または約1:1〜約4:1、または約3:2〜約3:1、または約1:1〜約1:1、または約1:1〜約1.5:1の範囲の式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤のP450 シトクロムの阻害剤に対する重量比である。
一つの態様によると、式(4)の化合物とリトナビルとは、一日二回、好ましくは経口で同時投与されてもよく、ここで投与あたりの式(4)の化合物の量は約10〜約2500mg、そして投与あたりのリトナビルの量は10〜約2500mgである。別の態様では、一日二回の同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物の約50〜約1500mgおよびリトナビルの約50〜約1500mgである。さらに別の態様では、一日二回の同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物の約100〜約1000mgおよびリトナビルの約100〜約800mgである。さらに別の態様では、一日二回の同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物の約150〜約800mgおよびリトナビルの約100〜約600mgである。さらに別の態様では、一日二回の同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物の約200〜約600mgおよびリトナビルの約100〜約400mgである。さらに別の態様では、一日二回の同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物の約200〜約600mgおよびリトナビルの約20〜約300mgである。さらに別の態様では、一日二回の同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物の約100〜約400mgおよびリトナビルの約40〜約100mgである。
一日二回の投与のための式(4)の化合物(mg)/リトナビル(mg)の例示的な組み合わせ物は、50/100、100/100、150/100、200/100、250/100、300/100、350/100、400/100、450/100、50/133、100/133、150/133、200/133、250/133、300/133、50/150、100/150、150/150、200/150、250/150、50/200、100/200、150/200、200/200、250/200、300/200、50/300、80/300、150/300、200/300、250/300、300/300、200/600、400/600、600/600、800/600、1000/600、200/666、400/666、600/666、800/666、1000/666、1200/666、200/800、400/800、600/800、800/800、1000/800、1200/800、200/1200、400/1200、600/1200、800/1200、1000/1200、および1200/1200を含む。一日二回の同時投与のための式(4)の化合物(mg)/リトナビル(mg)の別の例示的な組み合わせ物は、1200/400、800/400、600/400、400/200、600/200、600/100、500/100、400/50、300/50、および20/50を含む。
別の態様によると、式(4)の化合物およびリトナビルは、一日一回、好ましくは経口で同時投与されてもよく、ここで投与あたりの式(4)の化合物の量は、約10〜約2500mg、そして投与あたりのリトナビルの量は10〜約2500mgである。別の態様では、一日一回同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物約50〜約1500mg、そしてリトナビル約50〜約1500mgである。さらに別の態様では、一日一回同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物約100〜約1000mg、そしてリトナビル約100〜約800mgである。さらに別の態様では、一日一回同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物約150〜約800mg、そしてリトナビル約100〜約600mgである。さらに別の態様では、一日一回同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物約200〜約600mg、そしてリトナビル約100〜約400mgである。さらに別の態様では、一日一回同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物約200〜約600mg、そしてリトナビル約20〜約200mgである。さらに別の態様では、一日一回同時投与のための投与あたりの量は、式(4)の化合物約100〜約400mg、そしてリトナビル約40〜約100mgである。
一日一回投与のための式(4)の化合物(mg)/リトナビル(mg)の例示的な組み合わせ物は、50/100、100/100、150/100、200/100、250/100、300/100、350/100、400/100、450/100、50/133、100/133、150/133、200/133、250/133、300/133、50/150、100/150、150/150、200/150、250/150、50/200、100/200、150/200、200/200、250/200、300/200、50/300、80/300、150/300、200/300、250/300、300/300、200/600、400/600、600/600、800/600、1000/600、200/666、400666、600/666、800/666、1000/666、1200/666、200/800、400/800、600/800、800/800、1000/800、1200/800、200/1200、400/1200、600/1200、800/1200、1000/1200、および1200/1200を含む。一日一回投与のための式(4)の化合物(mg)/リトナビル(mg)の別の例示的な組み合わせ物は、1200/400、800/400、600/400、400/200、600/200、600/100、500/100、400/50、300/50、200/50を含む。
しかし、いずれの特定の患者のための投与の特定の投与レベルおよび頻度も、使用する特定の化合物の活性、その化合物の代謝安定性および作用の長さ、年齢、体重、全般的な健康、性別、食事、投与の方法および時間、排泄量、薬剤併用、特定の病状の重症度、および治療を受けるホストを含む種々の因子に応じて変化し依存するであろう。
下記の実施例は、本発明の説明を意図するものである。これらの実施例は、本発明を例示するために提出されるものであり、そして本発明の範囲を限定すると解釈されてはならない。
当該技術分野の熟練者が本発明の実施をさらに良く理解するために、本発明の実施例を説明のためにそして限定ではなく以下に記載する。
選択された式(1)の化合物の薬物動態学的変数に対するリトナビルの影響
式(4)の化合物が単独で投与さらた場合と式(4)の化合物がリトナビルを投与されていた個体に同時投与された場合を比較した式(4)の化合物に対する薬物動態学的変数を与える。式(4)の化合物の単独投与の薬物動態に対するリトナビルの影響を図4に示す。

表I:リトナビルを4日目より400mg一日二回に低下またはRTV摂取を中断した場合の影響
Figure 2005511723
max 〔時間〕:最高濃度を得るまでの時間で表した期間。Cmax 〔ng/ml〕:ng/mlで表した最高濃度。AUC〔ng/時間//ml〕:ng x時間/mlで表した曲線下の面積。t1/2 〔時間〕:半減期、時間で表す。
式(4)の化合物とリトナビルの併用の臨床試験
この実験は、式(4)の化合物の薬物動態に対するリトナビルの低投与量の影響を試験した。(パネルあたりn=8)。
パネルAには、一日一回(o.d.)の式(4)の化合物200mgを、一日一回のリトナビル100mgと併用して与えた。1日目に、式(4)の化合物200mgの単独投与をリトナビルを併用しないで与えた。濃度は24時間後に約3ng/mlに低下した(図1)。しかし、式(4)の化合物200mgをリトナビル100mgと一日一回併用した後には式(4)の化合物のCmin (最低血清濃度)レベルは平均して560ng/mlまで上昇した(範囲90〜1300ng/ml)(表II参照)。これはリトナビルの追加が式(4)の化合物のCmin レベルに200倍の上昇を起こしたことを意味する。
下の表から分かるように、14日目のCmin レベルは、7日目のCmin レベルと同等であった。14日目に、平均Cmin レベルは480ng/mlであり、7日目のCmin レベルは562ng/mlであった。両方の日に、個体間の変動は高く、これはCmin レベルの広い範囲より見ることができる。Cmax (最高血清濃度)および暴露レベルの双方も、両方の日で同等であった。
パネルBには、一日一回の式(4)の化合物400mgを一日一回のリトナビル100mgと併用して与えた。この投与レベルで、7日目の平均Cmin レベルは1226ng/mlであった。これは、式(4)の化合物の投与を2倍に増加すると、Cmin レベルも2倍に増加することを意味する。パネルCは、一日二回の式(4)の化合物300mgを一日二回のリトナビル100mgと併用して14日間受けた。パネルDは、一日一回の式(4)の化合物600mgを一日一回でリトナビル200mgと併用して14日間受けた。パネルEは、一日一回の式(4)の化合物1200mgを一日一回のリトナビル200mgと併用して14日間受けた。パネルD(式(4)の化合物600mg一日二回/リトナビル200mg一日二回)と比較して、パネルEのCmin レベルは増加しなかった。7日目に、平均Cmin レベルはパネルDで1740ng/mlであり、そしてパネルEで1682ng/mlであった。両方のパネルで、Cmin レベルは14日目には低下した。14日目に、平均Cmin レベルはパネルDでは1511ng/mlであり、パネルEでは1486ng/mlであった。
要約すると、リトナビルの同時投与は、式(4)の化合物の低い全一日投与量レベルでは式(4)の化合物の大幅に高い平均およびトラフ血漿濃度に導く。ピーク濃度は、より低いかまたは同等であった。低投与量のリトナビルと併用した式(4)の化合物の安全なプロフィールは良好であった(図6参照)。予想しなかったが、リトナビルと一緒の式(4)の化合物の併用は不利な効果の発生が低かった。予想しなかったが、式(4)の化合物単独の治療と比較して、併用は改善された安全と許容性プロフィールを有する。パネルA〜Dのボランティアで斑状丘疹性発疹は観察されなかった。これは、式(4)の化合物の平均およびCmin 血漿濃度が一般に式(4)の化合物が単独で投与された後のものよりも大幅に高かったので、予想されなかった(式(4)の化合物一日三回の1200mg単独の試験で、斑状丘疹性発疹が発生した患者が6人中4人あった)。Cmax レベルはより低いかまたは同等であった。
パネルEで、明瞭な斑状丘疹性発疹を有するボランティアが1人あった。さらに、身体のかゆみおよび/または皮膚の赤みを有するボランティアが2人あった。ある種の化合物(4)代謝物が斑状丘疹性発疹を発生させるらしい。CYP3A4代謝の阻害は、化合物(4)代謝物の低いレベルに導き、従って斑状丘疹性発疹の低い発生に導いた。パネルEで、さらに多い化合物(4)代謝物形成に導く酵素の競合のために阻害は低いようである。治療のための式(4)の化合物とのRTVの併用の利益は、表III〜IV中の薬物動態学的データによりさらに実証される。Cssav は、平均定常状態濃度を意味する。

表II:種々の投与方法におけるRTVの低い投与量を伴う式(4)の化合物のCmin 、Cmax 、Cssav およびAUC24h の平均値および範囲(AUC=曲線下の面積、すなわち薬剤の全暴露;Cmax =最高血清濃度、t.i.d=一日三回)
Figure 2005511723
* Cssav は投与間隔のAUCに相当するその投与間隔(時間)
**外挿したAUC24h (一日二回に対しては2* AUC12h

表III:種々の投与方法におけるCmin 、Cmax 、Cssav およびAUC24h の平均値および範囲(AUC=曲線下の面積、すなわち薬剤の全暴露;Cmax =最高血清濃度、t.i.d=一日三回)
Figure 2005511723
* Cssav は投与間隔のAUCに相当する投与間隔(時間)、**外挿したAUC24h (一日二回に対しては2* AUC12h 、一日二回に対しては3* AUC12h

表IV:RTVの低投与量での種々の投与方法における式(4)の化合物のCmin 、Cmax 、Cssav およびAUC24h の平均値および範囲
Figure 2005511723
* Cssav は投与間隔のAUCに相当するその投与間隔(時間)
**外挿したAUC24h (一日二回に対しては2* AUC12h
式(4)の化合物とその他のHIVプロテアーゼ阻害剤との併合の相乗作用
式(4)の化合物と現在の抗HIV薬剤の3種のモル比での併用の活性をHIV−1/LA1 感染MT4細胞で決定した。結果をチョウとタラレイ(1984)により記載されたイソボログラム法に従って分析した。
結果は3回の分離した実験の平均として表す。それぞれの併用に対する併用指数(CI)を決定した。0.8〜1.2の間のCI値は、併用した化合物の付加的阻害を反映し、0.8より低い値は2種の分子間の相乗作用を示し、他方で1.2より大きい値は拮抗作用の現れである。
式(4)の化合物は試験したいずれの薬剤とも拮抗作用を示さなかった。これは付加的阻害をインジナビル(CI:0.87〜0.92)、ロピナビル(CI:0.85〜0.95)およびサキナビル(0.94〜1.0)(すべてモル比)で示し、そして相乗作用をアンプレナビル(CI:0.65〜0.77)、ネルフィナビル(0.61〜0.80)およびリトナビル(0.66〜0.81)(すべてモル比)で示した。
結果を図3にも示し、ここで式(4)の化合物とそれぞれのHIVプロテアーゼ阻害剤との併用のイソボログラムを図示する。直線は2種の阻害剤による付加的阻害を示し、軸の原点に向かう曲線は相乗作用を示す。後者はアンプレナビル、ネルフィナビルおよびリトナビルで観察される。
式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤の非限定的例
Figure 2005511723
Figure 2005511723
Figure 2005511723
Figure 2005511723
Figure 2005511723
Figure 2005511723
Figure 2005511723
Figure 2005511723
Figure 2005511723
Figure 2005511723
明らかに、本発明の多数の変更および変種が上記の教示を参考にして可能である。従って、添付の請求範囲内で、本発明は本明細書に特定して記載したもとは異なって実施できることを理解するべきである。
図1:は、式(4)の化合物とリトナビルとの組み合わせ物を用いる臨床試験での平均濃度−時間経過を示し、ここで、パネル(被験者群)は一日一回、式(4)の化合物200mgを1〜14日目、そして一日一回のリトナビル100mgを2〜16日目に経口投与を受けた。下図は対数目盛である。 図2:は、式(4)の化合物とリトナビルとの組み合わせ物を用いる臨床試験からの最初の7日間の平均濃度−時間経過を示し、ここで、パネルは一日一回、式(4)の化合物400mgを1〜14日目、そして一日一回のリトナビル100mgを2〜16日目に経口投与を受けた。下図は対数目盛である。 図3:式(4)の化合物とHIVプロテアーゼ阻害剤との組み合わせ物に関するイソボログラム。RTV:リトナビル、IDV:インジナビル、NFV:ネルフィナビル、SQV:サキナビル、APV:アンプレナビル、TMC114:式(4)の化合物。 図4:リトナビル(RTV)(600mg一日二回)の「定常状態」濃度の非存在または存在における式(4)の化合物の単回800mg投与の平均血漿濃度−時間経過(対数目盛)。(セッション1、n=10人のボランティア、式(4)の化合物のみ;セッション2、式(4)の化合物+リトナビル、n=9人のボランティア、ボランティア6人は4日目よりそれらへのRTV投与量を400mg一日二回に低下、またはRTV摂取を中断した)。 図5:上図:種々の投与レベルでの式(4)の化合物の平均血漿濃度−時間経過(対数目盛)(1日目および7日目、投与レベルあたりにn=6、そして14日目に400mg一日二回にn=6、800mg一日二回にn=4、800mg一日三回にn=3、1200mg一日三回にn=2)。図5 下図:RTVの低い投与量の存在における種々の投与レベルでの式(4)の化合物の平均血漿濃度−時間経過(対数目盛)(パネルあたりにn=8)。一日目に式(4)の化合物の単回投与を与えた。2日目以降は、式(4)の化合物とRTVの両方を投与した。表に示した摂取方法は、式(4)の化合物200mg/リトナビル100mg、式(4)の化合物400mg/リトナビル100mg、式(4)の化合物300mg/リトナビル100mg、式(4)の化合物600mg/リトナビル200mg、式(4)の化合物1200mg/リトナビル200mgより成る。 図6:少なくとも2個体に起きた好ましくない事態。結果は全グループに対する百分率で表した。プラシーボ:プラシーボを投与したグループ式(4)の化合物:式(4)の化合物を投与した個体の全集団内で起きた好ましくない事態。式(4)の化合物/RTV:式(4)の化合物をリトナビルと組み合わせて投与した個体の全集団内で起きた好ましくない事態。

Claims (23)

  1. (a)式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルと(b)シトクロムP450 の阻害剤を含んでなる組み合わせ物であって、かつ、式(I)のHIVプロテアーゼ阻害剤が式
    Figure 2005511723
    〔式中、
    Lは、−C(=O)−、−O−C(=O)−、−NR10−C(=O)−、−O−アルカンジイル−C(=O)−、−NR10−アルカンジイル−C(=O)−、−C=S、−S(=O) −、−O−S(=O) −、−NR10−S(=O) であり、ここでC(=O)基またはS(=O) 基のどちらかがNR10部分に結合し;ここでR10は水素、アルキル、アルケニル、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、Het 、Het アルキル、Het またはHet アルキルであり、
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカンジイル、アルキルカルボニル、アルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニル、アルカノイル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アリール、アラルキル、アリールアルケニル、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリールオキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het 、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、Het アリール、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het カルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アラルカノイル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アロイル、Het 、Het オキシ、Het アルキル、Het オキシアルキル、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アリールオキシアルキル、アミノカルボニル、アミノアルカノイル、アミノアルキルであり、場合によりアルキル、アラルキル、アリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルS(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲンまたは、場合により、置換基がアルキル、アリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールチオ、アリールオキシアルキル、アリールアミノアルキル、アラルコキシ、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオキシアルコキシ、アリールアミノアルコキシ、アラルキルアミノ、アリールオキシアルキルアミノ、アリールアミノアルキルアミノ、アリールチオアルコキシ、アリールチオアルキルアミノ、アラルキルチオ、アリールオキシアルキルチオ、アリールアミノアルキルチオ、アリールチオアルキルチオ、アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het アミノ、Het アミノ、Het アルキルアミノ、Het アルキルアミノ、Het チオ、Het チオ、Het アルキルチオ、Het アルキルチオ、Het オキシおよびHet オキシ、OR 、SR 、SO NR 、SO N(OH)R 、CN、CR =NR 、S(O)R 、SO 、CR =N(OR )、N 、NO 、NR 、N(OH)R 、C(O)R 、C(S)R 、CO 、C(O)SR 、C(O)NR 、C(S)NR 、C(O)N(OH)R 、C(S)N(OH)R 、NR C(O)R 、NR C(S)R 、N(OH)C(O)R 、N(OH)C(S)R 、NR CO 、NR C(O)NR 、およびNR C(S)NR 、N(OH)CO 、NR C(O)SR 、N(OH)C(O)NR 、N(OH)C(S)NR 、NR C(O)N(OH)R 、NR C(S)N(OH)R 、NR SO 、NHSO NR 、NR SO NHR 、P(O)(OR )(OR )を含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基により置換され、ここで、tは1または2より選択された整数であり、R 、R およびR は、H、アルキル、アルケニル、およびアルキニルを含んでなる群よりそれぞれ独立して選択され、
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アルキルオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、アルカノイル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het カルボニル、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アロイル、シクロアルキル、アリールオキシアルキル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノカルボニル、アミノアルカノイル、および一置換および二置換アミノカルボニルおよび一置換および二置換アミノアルカノイル基であり、ここで置換基はアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロ シクロアルキルアルキル基を含んでなる群より独立して選択されており、またはここで上記アミノアルカノイル基は二置換され、上記置換基は、それらが結合している窒素原子と共にHet 、Het 、Het アリールもしくはHet アリール基を形成し、
    は、場合によりアルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、CF 、−OR 、および−SR 、(CH 、OR 、SR 、CN、N 、C(O)R 、C(S)R 、CO 、C(O)SR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(S)R 、NR CO 、C(O)NR 、C(S)NR 、およびNR C(O)SR を含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換されたアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アリール、Het アリール、またはアラルキルであり、ここでR は水素およびアルキルを含んでなる群より選択された基であり、ここでpは0から5までの整数であり、R はシクロアルキル、Het 、アリール、またはHet であり、その中で少なくとも1個の水素原子が、場合によりハロゲン、OH、OCH 、NH 、NO 、SH、およびCNを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換されており、ここでR およびR は上記に定義したと同様の意味を有し、
    は、水素、アルキルオキシカルボニル、カルボニル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het シクロアルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het アリール、アルキルチオアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルオキシアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニルアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルキル、アミノアルキル、またはアルキルであり、場合によりアリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルSi(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、チオ、ハロゲンまたは場合により置換基がアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキルおよびHet アルキルを含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換される〕で表される、組み合わせ物。
  2. (a)式(2)
    Figure 2005511723
    〔式中、
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカンジイル、アルキルカルボニル、アルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニル、アルカノイル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アリール、アラルキル、アリールアルケニル、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリールオキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het 、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、Het アリール、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het カルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アラルカノイル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アロイル、Het 、Het オキシ、Het アルキル、Het オキシアルキル、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アリールオキシアルキル、アミノカルボニル、アミノアルカノイル、アミノアルキルであり、場合によりアルキル、アラルキル、アリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルコキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルS(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲンまたは、場合により、置換基がアルキル、アリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールチオ、アリールオキシアルキル、アリールアミノアルキル、アラルコキシ、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオキシアルコキシ、アリールアミノアルコキシ、アラルキルアミノ、アリールオキシアルキルアミノ、アリールアミノアルキルアミノ、アリールチオアルコキシ、アリールチオアルキルアミノ、アラルキルチオ、アリールオキシアルキルチオ、アリールアミノアルキルチオ、アリールチオアルキルチオ、アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het アミノ、Het アミノ、Het アルキルアミノ、Het アルキルアミノ、Het チオ、Het チオ、Het アルキルチオ、Het アルキルチオ、Het オキシおよびHet オキシを含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基により置換され、ここで、tは1と2の間の整数であり、
    は、水素またはアルキルであり、
    は、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、またはアラルキル基であり、
    は、水素、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、またはアルキルであり、場合によりアリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルS(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲンまたは、場合により、置換基がアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキルおよびHet アルキルを含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で置換される〕
    のHIVプロテアーゼ阻害剤またはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルと(b)シトクロムP450 の阻害剤またはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルを含んでなる、請求項1記載の組み合わせ物。
  3. (a)式(3)
    Figure 2005511723
    〔式中、
    は、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルカノイル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アリール、アラルキル、アリールアルケニル、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アリールオキシアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アラルカノイル、アロイル、アリールオキシカルボニルアルキル、アリールオキシアルカノイル、Het 、Het アルキル、Het オキシ、Het オキシアルキル、Het アリール、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het カルボニル、Het アルコキシカルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アラルカノイル、Het アリールオキシアルキル、Het アリールオキシカルボニル、Het アラルコキシカルボニル、Het アロイル、Het 、Het オキシ、Het アルキル、Het オキシアルキル、Het アラルキル、Het シクロアルキル、Het アリール、Het カルボニル、Het オキシカルボニル、Het アルカノイル、Het アルコキシカルボニル、Het アラルカノイル、Het アラルコキシカルボニル、Het アリールオキシカルボニル、Het アロイル、Het アリールオキシアルキルであり、場合によりアルキル、アラルキル、アリール、Het 、Het 、シクロアルキル、アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルS(=O) 、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲンまたは、場合により、置換基がアルキル、アリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールチオ、アリールオキシアルキル、アリールアミノアルキル、アラルコキシ、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオキシアルコキシ、アリールアミノアルコキシ、アラルキルアミノ、アリールオキシアルキルアミノ、アリールアミノアルキルアミノ、アリールチオアルコキシ、アリールチオアルキルアミノ、アラルキルチオ、アリールオキシアルキルチオ、アリールアミノアルキルチオ、アリールチオアルキルチオ、アルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、Het 、Het 、Het アルキル、Het アルキル、Het アミノ、Het アミノ、Het アルキルアミノ、Het アルキルアミノ、Het チオ、Het チオ、Het アルキルチオ、Het アルキルチオ、Het オキシおよびHet オキシを含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基により置換され、ここで、tは1と2との間の整数であり、
    は、アルキルであり、場合によりアリール、Het 、Het 、シクロアルキル、および場合により、置換基がアルキル、アリール、Het 、Het を含んでなる群より独立して選択されている一置換または二置換されたアミノを含んでなる群より独立して選択された1個またはそれ以上の置換基で場合により置換される〕
    のHIVプロテアーゼ阻害剤またはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルと(b)シトクロムP450 の阻害剤を含んでなる、請求項1または2記載の組み合わせ物。
  4. (a)表Aもしくは表Bもしくは表Cもしくは表Dもしくは表E中に記載のHIVプロテアーゼ阻害剤またはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルと(b)シトクロムP450 の阻害剤を含んでなる、請求項1ないし3のいずれか1項記載の組み合わせ物。
  5. 式(4)の化合物が式
    Figure 2005511723
    を有する、(a)式(4)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルと(b)シトクロムP450 の阻害剤を含んでなる、請求項1ないし4のいずれか1項記載の組み合わせ物。
  6. 上記のシトクロムP450 の阻害剤がリトナビル、ケトコナゾール、シメチジンおよびベルガモチンより選択される、請求項1ないし5のいずれかに記載の組み合わせ物。
  7. 約0.8またはこれより低いコンビネーション指数を特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の組み合わせ物。
  8. (a)式(4)のHIVプロテアーゼ阻害剤またはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルと(b)リトナビルまたはその製薬学的に許容できる塩もしくはエステルを含んでなる、請求項1ないし7のいずれかに記載の組み合わせ物。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の組み合わ物の治療量および製薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる薬剤組成物。
  10. HIV治療における同時、分離または連続使用のための組み合わせ剤として、(a)式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤の治療量を含んでなる薬剤組成物、および(b)シトクロムP450 の阻害剤の治療量を含んでなる薬剤組成物を含む製品。
  11. 薬剤として使用するための請求項1ないし8のいずれかに記載の組み合わせ物。
  12. 哺乳動物におけるレトロウイルス感染と関連する感染症または疾患を治療、防止または対抗するための薬剤の製造における、請求項1ないし8のいずれかに記載の組み合わせ物の使用。
  13. 哺乳動物におけるレトロウイルス感染と関連する感染症または疾患を治療または対抗するための薬剤の製造における、請求項1ないし8のいずれかに記載の組み合わせ物の使用。
  14. レトロウイルスに感染した哺乳動物における上記のレトロウイルスのプロテアーゼを阻害するための薬剤の製造における、請求項1ないし8のいずれかに記載の組み合わせ物の使用。
  15. レトロウイルス複製を阻害するための薬剤の製造における請求項1ないし8のいずれかに記載の組み合わせ物の使用。
  16. レトロウイルスがヒト免疫不全ウイルス(HIV)である、請求項12ないし15のいずれかに記載の組み合わせ物の使用。
  17. レトロウイルスが多剤耐性レトロウイルスである、請求項12ないし16のいずれかに記載の組み合わせ物の使用。
  18. ウイルスプロテアーゼの阻害のための薬剤の製造において、式(I)の化合物が単独で投与された場合の薬物動態に関して式(I)の化合物の薬物動態を改善するための、請求項1ないし8のいずれかに記載の組み合わせ物の使用。
  19. ヒトにおけるAIDSを含んでなるHIVまたはHIV関連病状の治療または防止のための薬剤の製造における請求項1ないし8のいずれかに記載の組み合わせ物の使用において、上記組み合わせ物が、式(I)の化合物が単独で投与された場合の薬物動態学的変数に対して式(I)の化合物の薬物動態学的変数を改善するために有用であることを特徴とする組み合わせ物の使用。
  20. シトクロムP450 阻害剤の量が、式(I)の化合物が単独で投与された場合の薬物動態学的変数に対して、12時間におけるCmin 、Cmax 、AUCより選択される薬物動態学的変数の少なくとも1種を増加させるために十分である、請求項18記載の組み合わせ物の使用。
  21. シトクロムP450 阻害剤の量が、式(I)の化合物が単独で投与された場合の薬物動態学的変数の少なくとも1種に対して、12時間におけるCmin 、Cmax 、AUCまたは24時間におけるAUCより選択される式(I)の化合物の薬物動態学的変数の上記の少なくとも1種を増加させるために十分である、請求項18記載の組み合わせ物の使用。
  22. 上記組み合わせ物のそれぞれの成分の治療有効量を含んでなる、請求項1ないし8のいずれかに記載の組み合わせ物の治療有効量を、かかる治療を必要とする個体に投与することを含んでなる、式(1)のHIVプロテアーゼ阻害剤の薬物動態を改善するための方法。
  23. 上記組み合わせ物のそれぞれの成分の治療有効量を含んでなる、請求項1ないし8のいずれかに記載の組み合わせ物を、かかる治療を必要とする個体に投与することを含んでなる、HIV感染およびAIDSを治療するための方法。
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