JP2005511659A - 癌の処置のための新規な草本化学組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、Cedrus deodaraの植物体抽出物から得られた、乳癌、頸癌、神経芽細胞腫、結腸癌、肝臓癌、肺癌、口腔癌、卵巣癌および前立腺癌についての抗癌活性を示す、リグナンの新規の相乗作用組成物に関し、この組成物は、9重量%〜13重量%の範囲の(−)−マタイレジノール、75重量%〜79重量%の範囲の(−)−ウィクストロモール、7重量%〜11重量%の範囲のジベンジルブチロラクトール、および2.6重量%〜3重量%の範囲の未同定物質を含み;さらに、リグナン相乗作用組成物は、胸部組織、頸部組織、神経芽細胞腫組織、結腸組織、肝臓組織、肺組織、口腔組織、卵巣組織および前立腺組織から選択される種々のヒト癌細胞株の増殖を阻害するために、薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて用いられる。

Description

(発明の分野)
本発明は、癌の処置のための新規な草本組成物に関する。本発明は、特に、植物Cedrus Deodaraから単離されたリグニンの混合物を含む、草本処方物に関する。
(発明の背景)
癌または新生物は、身体系におけるどこでもおよび他の場所での悪性新増殖である。これは、細胞の制御されていない増殖と、世界中の新規な推定発生数が1年当たり約600万件であるという増加しつつある公の健康問題とによって、特徴付けられる。ほとんどの国々において、癌は、死亡原因として心臓疾患に次ぐ。癌は、身体中のどの器官においても生じ得るが、いくつかの部位が、乳房、咽喉、腸、白血球などのような他の部位よりも発症する傾向がある。各癌は、いくつかの段階で切断する単一細胞から増殖され、それは、その領域的な制限から自由になり、制限なく増加しかつ腫瘍形態で出現する細胞ファミリーを形成する。
正常細胞から腫瘍細胞への移行の間に、腫瘍細胞がそれ自体の活性を決定することを可能にする顕著な遺伝的変化が生じ、その変化は、生物中のすべての正常細胞の増殖を極めて精密に支配する法則にほぼ関わらない。この新規に獲得された特性は、自律性とて公知であり、腫瘍細胞の最も重要な一特徴である。なぜなら、この特性なくしては、腫瘍は存在しないからである。腫瘍細胞の別の識別的特長は、完全な機能形態の欠如である。癌細胞と正常細胞との間に存在する差異は、正常細胞と比較して、癌細胞は、a)低pH、b)より多くのフリーラジカル特徴、c)腫瘍産生性ホルモンペプチド、d)腫瘍関連抗原、e)より低いカルシウムイオン濃度およびより高いカリウムイオン濃度、f)異なるカリウム同位体比、g)メチル化ヌクレオチド量の増加、h)より高い血漿微小タンパク質濃度および血漿ムコ多糖濃度、i)より多くの外来亜鉛の必要性、ならびにj)高い生体水含量を有する。
癌の全体的原因の多く(例えば、食事、環境、特定の化学物質もしくは電磁照射形態に対する職業的曝露)は、疫学的研究を通して解明されている。従って、それらの原因が近代的産業社会における問題である限り、それらは同定されそして環境から排除されることが不可避である。治療の年報において、克服する問題である癌の難局が、科学共同体の全体的に全ての学問分野により、特に天然産物化学者によって、常に魅せられている。19世紀および20世紀において、多数の研究が実行されて、この恐ろしい疾患の背後にある駆動力が見出されており、そして多数の薬物が、その脅威に対抗するために導入されている。
この際、少数の最も強力な化学療法剤を調査する手短に価値があり、そのことは、人類にとって最高に重要であり、そしてまた抗癌剤の合成および単離に積極的に関与している研究者にとっても最高に重要である。リグナンは、多数の植物から単離された(Achenbach,H.,Waibel,R.およびMeusah,I.,Phytochemistry,22(3),749〜753(1983);Nichibe,S.,Hisada,S.およびInagaki,I.,Phytochemistry,10,2231〜2232(1971);Barrero,A.F.,Haidour,A.およびDorado,M.M.,J.Nat.Prod.42,159〜162(1979))。
リグナンの生物学的活性に関する最近の研究は、細胞傷害性薬剤としてのこれらの植物化学物質の効力を紛れもなく証明する(Macrae,W.D.およびTowers,G.H.N.,Phytochemistry 23(6),1207〜1220(1984))。また、最近、リグナンは、ヒトの尿および血液から単離された。この事実はまた、リグナンが、ヒトの生理において明確な役割を果していることも示唆する。
上記の背景により、本出願人らは、植物からの強力な細胞傷害性薬剤の同定および単離に対して注意を集中した。文献データは、おそらく人工産物であり得る、Cedrus deodaraにおけるセコイソラリシレシノールの存在(Agarwal,P.K.およびRastogi,R.P.,Phytochemistry,21(6),1459〜1461(1982))が、証明された抗酸化剤であることを示唆する。極めて有意な収量での本質的に(−)−マタイレジノール(Matairesinol)、(−)−ウィクストロモール(Wikstromol)およびジベンジルブチロラクトール(Dibenzyl butyrolactol)を含む新規なリグナン混合物の単離のために本出願人らにより行われたCedrus deodaraに関するさらなる調査もまた、これらのリグナンについての新規な供給源である。
wikstroemia viridiflora由来の(−)−ウィクストロモールが、初めて報告された(Nishibe,S.,Hisada,S.およびInagaki,I.,Phytochemistry,10,2231〜2232(1971))。マタイレジノールは、多数の供給源から以前に単離された(Nishibe,S.,Hisada,S.およびInagaki,I.,Phytochemistry,10,2231〜2232(1971);Tandon.S.およびRastogi,R.P.Phytochemistry,15,1789〜1791(1976))。ジベンジルブチロラクトール[4,4’,9−トリヒドロキシ−3,3’−ジメトキシ−9,9’−エポキシリグナン]の単離は、以前に一度、Abies pinsapoの木から報告された(Barrero,A.F.,Haidour,A.およびDorado,M.M.J.Nat.Prod.42,159〜162(1979))。
Cedrus deodaraから高収量のリグナンが得られること、そしてまた一般にそのリグナンの優れた生物学的活性が、公知である(Macrae,W.D.およびTowers,G.H.N.,Phytochemistry 23(6),1207〜1220(1984)。
(発明の目的)
本発明の主な目的は、ヒト癌細胞の処置のための草本組成物に関する。
本発明の別の目的は、植物体供給源から得られる、ヒト癌細胞の処置のための草本組成物に関する。
本発明の別の目的は、Cedrus deodaraから単離されたリグナン混合物の、種々のヒト癌細胞株に対するインビトロでの細胞傷害に関する。
本発明のさらに別の目的は、Cedrus deodaraから単離された個々のリグナンの、種々のヒト癌細胞株に対する細胞傷害に関する。
本発明のさらに別の実施形態は、植物体供給源(すなわち、Cedrus deodara)からの、活性リグナン混合物の単離の方法に関する。
本発明のなお別の目的は、ヒト癌細胞の増殖を阻害するための、植物体cedrus deodaraから得られた、相乗作用リグナン組成物に関する。
本発明のなお別の目的は、ヒト癌細胞の増殖を阻害するための、植物体cedrus deodaraから単離された個々のリグナンを含有する組成物に関する。
なお別の実施形態は、哺乳動物(特に、癌に罹患しているヒト)を処置する方法に関する。
(発明の要旨)
従って、本発明は、Cedrus deodaraの植物体抽出物から得られた、乳癌、頸癌、神経芽細胞腫、結腸癌、肝臓癌、肺癌、口腔癌、卵巣癌および前立腺癌についての抗癌活性を示す、リグナンの新規の相乗作用組成物を提供し、この組成物は、以下:
(a)9重量%〜13重量%の範囲の(−)−マタイレジノール、
(b)75重量%〜79重量%の範囲の(−)−ウィクストロモール、
(c)7重量%〜11重量%の範囲のジベンジルブチロラクトール、および
(d)2.6重量%〜3重量%の範囲の未同定物質、
を含む。
さらに、リグナンの相乗作用組成物が、薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて、種々のヒト癌細胞株を阻害するために使用され得る。
(発明の詳細な説明)
Cedrus deodaraから単離されたリグナン混合物について、抗癌活性を確立する試みがなされる。Cedrus deodaraの木材のクロロホルム抽出物から単離された個々の構成成分は、相乗作用の原理を確立するリグナン混合物と比較して、より低レベルの活性を示す。
従って、本発明は、Cedrus deodaraの植物体抽出物から得られた、乳癌、頸癌、神経芽細胞腫、結腸癌、肝臓癌、肺癌、口腔癌、卵巣癌および前立腺癌についての抗癌活性を示す、リグナンの新規の相乗作用組成物を提供し、この組成物は、以下を含む:
(e)9重量%〜13重量%の範囲の(−)−マタイレジノール、
(f)75重量%〜79重量%の範囲の(−)−ウィクストロモール、
(g)7重量%〜11重量%の範囲のジベンジルブチロラクトール、および
(h)2.6重量%〜3重量%の範囲の未同定物質。
別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、胸部の癌細胞の増殖を80%まで阻害する。
なお別の実施形態では、胸部細胞株は、MCF−7およびT−47−Dからなる群より選択される。
なお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、頸部の癌細胞の増殖を89%まで阻害する。
なお別の実施形態では、頸部細胞株は、HelaおよびSiHaからなる群より選択される。
なお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、神経芽細胞腫の癌細胞の増殖を96%まで阻害する。
なお別の実施形態では、神経芽細胞腫の癌細胞株は、SF−539、SKNMC、IMR−32、SKNSHおよびSNB−78からなる群より選択される。
なお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、結腸の癌細胞の増殖を97%まで阻害する。
なお別の実施形態では、結腸の癌細胞株は、Colo−205、HCT−15、HT−29およびSW−620からなる群より選択される。
なお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、肝臓の癌細胞の増殖を73%まで阻害する。
なお別の実施形態では、肝臓の癌細胞株は、Hep−2およびHep−G−2からなる群より選択される。
なお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、肺の癌細胞の増殖を83%まで阻害する。
なお別の実施形態では、肺の癌細胞株は、A−549、NCI−H23およびHOP−18からなる群より選択される。
なお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、口腔の癌細胞の増殖を100%まで阻害する。
なお別の実施形態では、口腔の癌細胞株はKBである。
なお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、卵巣の癌細胞の増殖を96%まで阻害する。
なお別の実施形態では、卵巣の癌細胞株は、OVCAR−5、NIH−OVCAR−3およびSK−OV−3からなる群より選択される。
なお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、前立腺の癌細胞の増殖を98%までを阻害する。
なお別の実施形態では、前立腺組織の癌細胞株は、DU−145およびPC−3からなる群より選択される。
なお別の実施形態では、このリグナン相乗作用組成物は、薬学的に受容可能な添加剤、キャリア、希釈剤、溶媒、フィラー(filter)、滑沢剤、賦形剤、結合剤、または安定剤と組み合わせて、患者へと投与される。
なお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、全身投与および/もしくは経口投与され得るか、または任意の他の適切な方法によって投与され得る。
なお別の実施形態では、被験体は、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである。
本発明のさらに1つの実施形態は、胸部、頸部、神経芽細胞腫、結腸、肝臓および肺からなる群より主に選択される癌細胞株に対する抗癌活性を示す組成物に関し、この組成物は、薬学的有効投薬量の(−)−ウィクストロモールまたは(−)−ウィクストロモール含有処方物を含む。
本発明の別の実施形態では、用いられる癌細胞株は、胸部細胞MCF−7およびZR−75−1;頸部細胞SiHa;神経芽細胞腫細胞SKNMCおよびIMR−32;結腸細胞colo−205HT−29およびSW−620;肝臓細胞Hep−2;ならびに肺細胞A−549からなる群より選択される。
本発明のなお別の実施形態では、上記の組成物は、約100μg/mlの濃度で、胸部の癌細胞の増殖を、51%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、この組成物は、約100μg/mlの濃度で、頸部の癌細胞の増殖を、37%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、この組成物は、約100μg/mlの濃度で、神経芽細胞腫の癌細胞の増殖を、56%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、この組成物は、約100μg/mlの濃度で、結腸の癌細胞の増殖を、67%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、この組成物は、約100μg/mlの濃度で、肝臓の癌細胞の増殖を、46%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、この組成物は、約100μg/mlの濃度で、肺の癌細胞の増殖を、56%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、この組成物は、薬学的に受容可能なキャリア、添加剤、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤および安定剤と組み合わせて投与される。
なお別の実施形態では、この組成物は、全身投与および/もしくは経口投与され得るかまたは任意の他の適切な方法によって投与され得る。
なお別の実施形態では、この被験体は、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである。
本発明のさらに1つの実施形態は、胸部、頸部、神経芽細胞腫、結腸、肝臓および肺からなる群より主に選択される癌細胞株に対する抗癌活性を示す組成物を提供し、この組成物は、薬学的有効投薬量の(−)−マタイレジノールまたは(−)−マタイレジノール含有処方物を含む。

なお別の実施形態では、用いられる癌細胞株は、胸部細胞MCF−7およびZR−75−1;頸部細胞SiHa;神経芽細胞腫細胞SKNMCおよびIMR−32;結腸細胞Colo−205、HT−29およびSW−620;肝臓細胞Hep−2;ならびに肺細胞A−549からなる群より選択される。
なお別の実施形態では、(−)−マタイレジノール含有組成物は、約100μg/mlの濃度で、胸部の癌細胞の増殖を62%まで阻害する。
なお別の実施形態では、上記の組成物は、約100μg/mlの濃度で、頸部の癌細胞の増殖を63%まで阻害する。
なお別の実施形態では、上記組成物は、約100μg/mlの濃度で、神経芽細胞腫の癌細胞の増殖を77%まで阻害する。
なお別の実施形態では、上記組成物は、約100μg/mlの濃度で、結腸の癌細胞の増殖を93%まで阻害する。
なお別の実施形態では、上記組成物は、約100μg/mlの濃度で、肝臓の癌細胞の増殖を64%まで阻害する。
なお別の実施形態では、上記組成物は、約100μg/mlの濃度で、肺の癌細胞の増殖を65%まで阻害する。
なお別の実施形態では、上記組成物は、薬学的に受容可能なキャリア、添加剤、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤、および安定剤と組み合わせて、患者へと投与される。
なお別の実施形態では、上記組成物は、全身投与または経口投与され得る。
なお別の実施形態では、被験体は、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである。
本発明のさらに1つの実施形態は、Cedrus deodaraの植物体抽出物から、請求項1に記載の相乗作用リグナン組成物を単離するためのプロセスに関し、この方法は、以下の工程を包含する:
(a)Cedrus deodaraの植物体を粉末化する工程、
(b)粉末化植物体をソックスレー装置中で炭化水素溶媒、続いてハロゲン化溶媒によって順次抽出する工程、
(c)炭化水素溶媒の抽出物およびハロゲン化溶媒の抽出物を別々に濃縮する工程、ならびに
(d)吸着剤でのクロマトグラフィーによるハロゲン化溶媒抽出物を精製し、有機溶媒混合物で溶出することによって、一緒になって相乗作用リグナン組成物を構成する、抽出物に対して1重量%〜2重量%の(−)−マタイレジノール、10重量%〜14重量%の(−)−ウィクストロモール、1重量%〜2重量%のジベンジルブチロラクトールおよび0.2重量%〜0.3重量%の未同定物質を得る、工程。
本発明の別の実施形態では、工程(a)において、植物体部分は木部であり、そして工程(b)において、この炭化水素溶媒は、ヘキサンおよび石油エーテルからなる群より選択され、好ましくはヘキサンである。
本発明のなお別の実施形態では、このハロゲン化溶媒は、ハロゲン化溶媒が、四塩化炭素、塩化メチレンまたはクロロホルムからなる群より選択され、好ましくはクロロホルムである。
本発明のなお別の実施形態では、工程(c)において、この抽出物は、減圧下で濃縮され、そしてこの精製は、吸着剤としてシリカゲルを用い、そして異なる比率のクロロホルム−メタノール混合物を用いて溶出させて実施されて、一緒になって相乗作用リグナン組成物を構成する、(−)−ウィクストロモール、(−)−マタイレジノール、ジベンジルブチロラクトールの純粋化合物、未同定物質が得られる。
本発明のさらに1つの実施形態は、主に胸部、頸部、神経芽細胞腫、結腸、肝臓、肺、口腔、卵巣および前立腺に癌を有する患者を処置する方法を提供し、この方法は、薬学的有効投薬量のリグナン組成物の相乗作用組成物をこの患者へと投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて用いられる。
本発明のなお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、全身投与および/もしくは経口投与され得るかまたは任意の他の適切な方法によって投与され得る。
本発明のなお別の実施形態では、この被験体は、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである。
本発明のなお別の実施形態では、この相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、胸部の癌細胞の増殖を80%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、阻害される胸部細胞株は、MCF−7およびT−47−Dである。
本発明のなお別の実施形態では、相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、頸部の癌細胞の増殖を81%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、阻害される頸部細胞株は、HelaおよびSiHaである。
本発明のなお別の実施形態では、相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、神経芽細胞腫の癌細胞の増殖を92%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、阻害される神経芽細胞腫細胞株は、SF−539、SKNMC、IMR−32、SKNSHおよびSNB−78である。
本発明のなお別の実施形態では、相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、結腸の癌細胞の増殖を95%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、阻害される結腸細胞株は、Colo−205、HCT−15、HT−29およびSW−620である。
本発明のなお別の実施形態では、相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、肝臓の癌細胞の増殖を73%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、阻害される肝臓細胞株は、Hep−2である。
本発明のなお別の実施形態では、相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、肺の癌細胞の増殖を92%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、阻害される肺細胞株は、A−549およびNCI−H23である。

本発明のなお別の実施形態では、相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、口腔の癌細胞(cancel cell)の増殖を99%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、阻害される口腔細胞株は、KBである。
本発明のなお別の実施形態では、相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、卵巣の癌細胞の増殖を96%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、阻害される卵巣細胞株は、OVCAR5およびSK−OV−3である。
本発明のなお別の実施形態では、相乗作用リグナン組成物は、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、前立腺の癌細胞の増殖を98%まで阻害する。
本発明のなお別の実施形態では、阻害される前立腺細胞株は、DU−145およびPC−3である。
本発明のなお別の実施形態では、相乗作用リグナン組成物は、薬学的に受容可能な添加剤、キャリア、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤、または安定剤と組み合わせて、この患者へと投与される。
本発明のなお別の実施形態では、投与される相乗作用組成物の量は、1日あたり少なくとも1用量で、体重1kgあたり10mg〜500mgの範囲にある。
本発明のなお別の実施形態では、投与される相乗作用組成物の量は、好ましくは、体重1kgあたり50mg〜350mgの範囲にある。
本発明のさらに別の実施形態は、主に、胸部、頸部、神経芽細胞腫、結腸、肝臓、肺、口腔、卵巣および前立腺の癌を有する患者を処置する方法に関し、この方法は、薬学的有効投薬量の(−)−ウィクストロモールまたは(−)−ウィクストロモール含有組成物をこの患者へと投与する工程を包含する、
なお別の実施形態では、この組成物は、胸部細胞、頸部細胞、神経芽細胞腫細胞、結腸細胞、肝臓細胞および肺細胞からなる癌細胞の増殖を、それぞれ、51%まで、37%まで、56%まで、67%まで、46%まで、および56%まで阻害する。
なお別の実施形態では、この癌細胞株は、胸部細胞MCF−7およびZR−75−1;頸部細胞SiHa;神経芽細胞腫細胞SKNMCおよびIMR−32;結腸細胞Colo−205、HT−29およびSW−620;肝臓細胞Hep−2;ならびに肺細胞A−549からなる群より選択される。
なお別の実施形態では、この組成物は、単独で、または薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて用いられる。
なお別の実施形態では、この組成物は、全身投与および/もしくは経口投与され得るか、または任意の他の適切な方法によって投与され得る。
なお別の実施形態では、被験体は、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである。
なお別の実施形態では、投与される組成物の量は、1日に少なくとも1回、体重1kgあたり10mg〜500mgの範囲にある。
なお別の実施形態では、投与される組成物の量は、好ましくは、1日に少なくとも1回、体重1kgあたり75mg〜300mgの範囲にある。
なお別の実施形態では、(−)−ウィクストロモールは、薬学的に受容可能なキャリア、添加剤、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤および安定剤と組み合わせて、この患者へと投与される。
さらに1つの実施形態は、主に、胸部、頸部、神経芽細胞腫、結腸、肝臓および肺の癌を有する患者を処置する方法に関し、この方法は、薬学的有効投薬量の(−)−マタイレジノールまたは(−)−マタイレジノール含有組成物をこの患者へと投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態では、この組成物は、胸部細胞、頸部細胞、神経芽細胞腫細胞、結腸細胞、肝臓細胞および肺細胞からなる癌細胞の増殖を、それぞれ、62%まで、63%まで、77%まで、93%まで、64%まで、および65%まで阻害する。
なお別の実施形態では、この癌細胞株は、胸部細胞MCF−7およびZR−75−1;頸部細胞SiHa;神経芽細胞腫細胞SKNMCおよびIMR−32;結腸細胞Colo−205、HT−29およびSW−620;肝臓細胞Hep−2;ならびに肺細胞A−549からなる群より選択される。
なお別の実施形態では、この組成物は、単独で、または薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて用いられる。
なお別の実施形態では、この組成物は、全身投与または経口投与され得る。
なお別の実施形態では、被験体は、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである。
なお別の実施形態では、投与される組成物の量は、1日に少なくとも1回、体重1kgあたり10mg〜500mgの範囲にある。
なお別の実施形態では、投与される相乗作用組成物の量は、好ましくは、1日に少なくとも1回、体重1kgあたり75mg〜300mgの範囲にある。
なお別の実施形態では、この組成物は、薬学的に受容可能なキャリア、添加剤、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤および安定剤と組み合わせて、この患者へと投与される。
本発明は、完全に新規な供給源由来の新規な細胞傷害性混合物の単離を具体化する。リグナン混合物は、インビトロで、異なる器官を代表する多数のヒト癌細胞株(乳房:MCF−7およびT−47−D,頚部:HelaおよびSiHa,神経芽腫:SF−539、SKNMC、IMR−32、SKNSHおよびSNB−78;結腸:Colo−205、HCT−15、HT−29およびSW−620、肝臓:Hep−2、肺:A−549およびNCI−H23、口腔:KB、卵巣:OVCAR5およびSK−OV−3ならびに前立腺:DU−145およびPC−3)の増殖を有意に抑制した。
本発明は、(−)−マタイレシノール、(−)−ウィクストロモール、ジベンジルブチロラクトールおよび癌細胞株に対して増強された細胞傷害性を示す予期しない結果を提供する未確認物質を含む相乗作用性組成物に関し、これは、乳房、頚部、神経芽腫、結腸、肝臓、肺、口腔、卵巣および前立腺の組織から選択される癌細胞株に対する顕著な細胞傷害性結果により実証される。事実、この組成物は、相乗作用性である。なぜなら、その活性は、顕著であり、このような驚くべき増強された組成物の活性は、個々の成分の特性の単なる統合からは予期し得ないからである。言い換えると、この組成物は、その成分の特性の単なる追加を有さず、増強された活性を有し、この活性は、単離された相乗作用性組成物の有効性をさらに実証する。さらに、成分の量はまた、組成物の増強された活性を付与し、そして/またはそれに寄与する。
以下の実施例は、説明として与えられ、それゆえに、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
(実施例1)
(個々の構成成分の単離および同定)
Cedrus Deodaraの乾燥した木材片を粉末にして、ソックスレー抽出器(soxilet apparatus)に充填(200g)した。この粉末をまず、ヘキサンで抽出し、次にクロロホルムで抽出した。クロロホルム抽出物を減圧下で濃縮し、そして残渣をシリカゲルカラム(60〜120メッシュ、l0g、残渣、直径3.5cm、60cm長のカラムに充填した)に充填した。最初に、このカラムをクロロホルムで溶出し、次にクロロホルム中3%のメタノールで溶出して(−)−マタイレジノールを得た。
さらに、クロロホルム中5%メタノールを用いたカラムの抽出で(−)−ウィクストロモールを得た。
さらに、クロロホルム中7%メタノールを用いたカラムの抽出でジベンジルブチロラクトールを得た。
マタイレジノールの収率は約1〜2%であり;(−)−ウィクストロモールの収率は約10〜14%である。
ジベンジルブチロラクトールの収率は約1〜2%である。
(分子1、分子2および分子3の特性)
Figure 2005511659
(実施例2)
(ヒト癌細胞株に対する(−)−マタレジノールのインビトロ細胞傷害性)
ヒト癌細胞株を、National center for cell science(Pune、India)またはNational Cancer Institute(Frederick、MD、U.S.A.)のいずれかから入手した。細胞を、組織培養フラスコ中、完全増殖培地(2mMのグルタミン、100μg/mlのストレプトマイシンを含むRPMI−1640培地(pH7.4)、濾過により滅菌し、そして使用前に、10%の滅菌ウシ胎児血清および100単位/mlのペニシリンを補充)中、37℃、5%のCO2および90%の相対湿度の雰囲気中で、二酸化炭素インキュベータ(WTB binder,Germany)中で、増殖させた。サブコンフルーエンシー状態の細胞を、トリプシン(0.02%のEDTAを含有するPBS中0.05%のトリプシン)で処理することによって、このフラスコから回収し、そして完全増殖培地に懸濁した。トリパンブルー排除技術によって97%より高い細胞生存率を有する細胞を、細胞傷害性の決定のために使用した。
(−)−マタレジノールを、DMSO(ジメチルスルホキシド)に溶解して、20mg/mlのストック溶液を得た。このストック溶液を、50μg/mlのゲンタマイシンを含有する完全増殖培地で連続希釈して、200μg/ml、60μg/mlおよび20μg/mlの3種の作業試験溶液を得た。
完全増殖培地中の必要な細胞密度のヒト癌細胞株の懸濁液を調製し、そして96ウェル組織培養プレートの各細胞株の細胞懸濁液(100μl/ウェル)を調製した。各細胞株の3つのさらなるウェルもまた、コントロール用に調製した。
コントロール用および各実験用の2つのブランクウェル、ならびに全ての細胞株用の各実験セットもまた含まれ、これは、等量の完全増殖培地のみを含んだ。これらのプレートを、二酸化炭素インキュベータ中、5%のCOおよび90%の相対湿度の雰囲気で、37℃でインキュベートした。
異なる濃度の(−)−マタレジノールの作業試験溶液(100μl)を、24時間のインキュベーションの後に、実験セットのブランクを含む全てのウェルに添加した。等量の完全増殖培地を、コントロールセットに添加した。これらのプレートを、試験物質などを添加した後に、さらに48時間インキュベートし(37℃、5%のCOおよび90%の相対湿度の雰囲気中、二酸化炭素インキュベータ中)、次いで、細胞増殖を、全てのウェルにおいて、50μlのTCA(50%のトリクロロ酢酸)を培地の上に穏やかに層にすることによって、止めた。これらのプレートを、4℃で1時間インキュベートして、ウェルの底に付着した細胞を固定した。全てのウェルの液体を、穏やかにピペットで取り出し、そして廃棄した。これらのプレートを、蒸留水で5回洗浄して、TCA、増殖培地、低分子量代謝物、血清タンパク質などを除去した。プレートを、風乾した。
細胞の増殖を、スルホローダミンB染料(SRB)を用いて染色することによって測定した。SRB溶液(1%酢酸中、0.4%、100μl)を、各ウエルに添加し、プレートを室温で30分間インキュベートした。非結合SRBを、1%酢酸を用いてウエルを5回洗浄することにより迅速に取り除き、そしてプレートを風乾した。トリス緩衝液(0.01M、100μl、pH10.4)を全てのウエルに添加し、プレートを機械的攪拌機上で、5分間やさしく攪拌した。光学密度を540nmにてELISAリーダーで記録した。
試験物質の存在下での、細胞増殖を、実験セットの平均OD値から各ブランクの平均OD値を引くことによって決定した。同様に、試験物質の非存在下(コントロールセット)およびポジティブコントロールの存在下における細胞増殖も、決定した。試験物質の存在における細胞増殖%を、試験物質の非存在下における細胞増殖を100%として考えて決定し、次いで、阻害%を計算した。
(−)−マタイレジノ−ル(matairesinol)のインビトロでの細胞傷害性を、ヒト乳癌(MCF−7およびZR−74−1)、神経芽腫(SK−N−MCおよびIMR−32)、頸部癌(SiHa)、結腸癌(Colo−205、HT−29およびSW−620)、肝臓癌(HEP−2)および肺癌(A−549)の細胞株に対して決定した。その結果を表1に要約する。(−)−マタイレジノ−ルは、研究したヒト癌細胞株の細胞増殖の濃度依存性阻害を示した。阻害は、100μg/mlで、54%から93%まで変化した。それは、ヒト結腸癌細胞株Colo−205に対して最も効果的であり、乳癌細胞株MCF−7に対して最も効果がなかった。
(実施例3)
(ヒト癌細胞株に対する(−)−ウィクストロモール(wikstromal)のインビトロでの細胞傷害性)
ヒト癌細胞株を、増殖し、採取した。細胞障害性を、使用した試験物質がDMSAO中に溶解した(−)−ウィクストロモールであることを除いて、正確に実施例1のように測定した。3つの作業試験溶液を、実施例1と同一の濃度に調製した。
(−)−ウィクストロモールのインビトロでの細胞障害性を、ヒト乳癌(MCF−7およびZR−75−1)、神経芽腫(SK−N−MCおよびIMR−32)、頸部癌(SiHa)、結腸癌(Colo−205、HT−29およびSW−620)、肝臓癌(HEP−2)および肺癌(A−549)の細胞株に対して決定した。その結果を表1に要約する。(−)−ウィクストロモールは、研究たヒト癌細胞株の細胞増殖の濃度依存性阻害を示した。阻害は、100μl/mlで、32%から67%まで変化した。それは、ヒト結腸癌細胞株Colo−205に対して最も効果的であり、結腸細胞株HT−29に対して最も効果がなかった。
(実施例4 Cedrus Deodara由来のリグナン混合物を含有する新規化学組成物の単離のためのプロセス。)
Cedrus Deodaraの乾燥木材粉末を、ソックスレー装置にロードした(200g)。この粉末を、最初にヘキサンで抽出し、次にクロロホルムを用いて抽出した。クロロホルム抽出物を、減圧下で濃縮した。濃いシロップ状の残留物を、酢酸エチルに溶解した(約50gの残留物に対し、約60mlの酢酸エチル)。酢酸エチル中の残留物の溶液を、滴下法でヘキサンに添加した(約5L)。分離した固体を、濾過で除去した。リグナンの収量は、約20gである。
リグナン混合物の組成物を、3つのバッチに対してHPLCで分析し、その結果を表2に要約する。HPLCに使用したカラムは、ODS(225nmの波長で1.5mlの流速)である。
(実施例5 ヒト癌細胞株に対する、Cedrus deodaraより単離されたリグナン混合物のインビトロ細胞毒性:)
用いる試験材料がCedrus deodaraより単離された3種類のリグナン混合物であるという点を除いては、実施例1に厳密に従って、ヒト癌細胞株を増殖および回収し、そして細胞毒性を測定した。ここで、この3種類のリグナン混合物をDMSO中に分けて溶解し、そして実施例1と同じ濃度の3種類の作業試験溶液を調製した。
表2に示される組成の3つのバッチより得られた3種類のリグナン混合物のインビトロ細胞毒性を、乳房(MCF−7およびT−47−D)、子宮頚部(HelaおよびSiHa)、神経芽細胞腫(SF−539、SK−N−MC、IMR−32、SK−N−SHおよびSNB−78)、結腸(Colo−205、HCT−15、HT−29およびSW−620)、肝臓(HEP−2およびHEP−G−2)、肺(A−549、HOP−18およびNCI−H23)、口(KB)、卵巣(NIH−OVCAR−3、OVCAR−5およびSK−OV−3)および前立腺(DU−145およびPC−3)に対して測定した。その結果を表3に要約する。リグナン混合物は、調査されたヒト癌細胞株の細胞増殖の用量に依存した阻害を示した。3種類のリグナン混合物すべては、多かれ少なかれ同様のパターンの活性を示した。阻害は、100μg/mlで37%〜100%に変化した。3種類の混合物すべては、ヒト口内癌細胞株KBに対して最も効果的であり、そして子宮頚部(SiHa)細胞株、神経芽細胞腫(SK−N−MC)細胞株、結腸(Colo−205、HCT−15、HT−29およびSW−620)細胞株、卵巣(OVCAR−5)細胞株および前立腺(PC−3)細胞株に対して、かなり高い阻害を示した。使用された結腸細胞株のすべてがリグナン混合物に高感受性であることが見出され、結腸に対する組織特異性が存在し得る。肝臓Hep−G−2細胞株、肺HOP−18細胞株および卵巣NIH−OVCAR−3細胞株に対する最大効果が認められた。
(本発明の利点)
1.cedrus deodraから得られるリグナン混合物は、かなりの数の細胞株に対して抗癌活性を示す。
2.リグナン混合物は、単独で使用される場合の個々の成分と比較して増強された抗癌活性を示す。
(表1:(−)−マタイレジノールおよび(−)−ウィクストロモールのヒト癌細胞株に対するインビトロ細胞傷害活性)
Figure 2005511659
(表2:3つのバッチのリグナン混合物のHPLCアッセイ)
Figure 2005511659
(表3:Cedrus deodraから単離されたリグナン混合物のヒト癌細胞株に対するインビトロ細胞傷害活性)
Figure 2005511659
図1は、(−)−マタイレジノール[1]、(−)−ウィクストロモール[2]およびジベンジルブチロラクトール[3]の構造式を示す。

Claims (93)

  1. Cedrus deodaraの植物体抽出物から得られた、乳癌、頸癌、神経芽細胞腫、結腸癌、肝臓癌、肺癌、口腔癌、卵巣癌および前立腺癌についての抗癌活性を示す、リグナンの新規の相乗作用組成物であって、該組成物は、以下:
    (a)9重量%〜13重量%の範囲の(−)−マタイレジノール、
    (b)75重量%〜79重量%の範囲の(−)−ウィクストロモール、
    (c)7重量%〜11重量%の範囲のジベンジルブチロラクトール、および
    (d)2.6重量%〜3重量%の範囲の未同定物質、
    を含む、組成物。
  2. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、胸部の癌細胞の増殖を80%まで阻害する、請求項1に記載の組成物。
  3. 胸部細胞株が、MCF−7およびT−47−Dからなる群より選択される、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、頸部の癌細胞の増殖を89%まで阻害する、請求項1に記載の組成物。
  5. 頸部細胞株が、HelaおよびSiHaからなる群より選択される、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、神経芽細胞腫の癌細胞の増殖を96%まで阻害する、請求項1に記載の組成物。
  7. 神経芽細胞腫の癌細胞株が、SF−539、SKNMC、IMR−32、SKNSHおよびSNB−78からなる群より選択される、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、結腸の癌細胞の増殖を97%まで阻害する、請求項1に記載の組成物。
  9. 結腸の癌細胞株が、Colo−205、HCT−15、HT−29およびSW−620からなる群より選択される、請求項8に記載の組成物。
  10. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、肝臓の癌細胞の増殖を73%まで阻害する、請求項1に記載の組成物。
  11. 肝臓の癌細胞株が、Hep−2およびHep−G−2からなる群より選択される、請求項10に記載の組成物。
  12. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、肺の癌細胞の増殖を83%まで阻害する、請求項1に記載の組成物。
  13. 肺の癌細胞株が、A−549、NCI−H23およびHOP−18からなる群より選択される、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、口腔の癌細胞の増殖を100%まで阻害する、請求項1に記載の組成物。
  15. 口腔の癌細胞株が、KBである、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、卵巣の癌細胞の増殖を96%まで阻害する、請求項1に記載の組成物。
  17. 卵巣の癌細胞株が、OVCAR−5、NIH−OVCAR−3およびSK−OV−3からなる群より選択される、請求項16に記載の組成物。
  18. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、前立腺の癌細胞の増殖を98%まで阻害する、請求項1に記載の組成物。
  19. 前立腺の癌細胞株が、DU−145およびPC−3からなる群より選択される、請求項18に記載の組成物。
  20. 前記リグナン相乗作用組成物が、薬学的に受容可能な添加剤、キャリア、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤、または安定剤と組み合わせて、患者へと投与される、請求項1に記載の組成物。
  21. 相乗作用リグナン組成物が、全身投与および/もしくは経口投与され得るか、または任意の他の適切な方法によって投与され得る、請求項1に記載の組成物。
  22. 被験体が、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである、請求項1に記載の組成物。
  23. 胸部、頸部、神経芽細胞腫、結腸、肝臓および肺からなる群より主に選択される癌細胞株に対する抗癌活性を示す組成物であって、該組成物は、薬学的有効投薬量の(−)−ウィクストロモールまたは(−)−ウィクストロモール含有処方物を含む、組成物。
  24. 用いられる癌細胞株が、胸部細胞MCF−7およびZR−75−1;頸部細胞SiHa;神経芽細胞腫細胞SKNMCおよびIMR−32;結腸細胞colo−205HT−29およびSW−620;肝臓細胞Hep−2;ならびに肺細胞A−549からなる群より選択される、請求項23に記載の組成物。
  25. (−)−ウィクストロモールが、約100μg/mlの濃度で、胸部の癌細胞の増殖を51%まで阻害する、請求項23に記載の組成物。
  26. (−)−ウィクストロモールが、約100μg/mlの濃度で、頸部の癌細胞の増殖を、37%まで阻害する、請求項23に記載の組成物。
  27. (−)−ウィクストロモールが、約100μg/mlの濃度で、神経芽細胞腫の癌細胞の増殖を56%まで阻害する、請求項23に記載の組成物。
  28. (−)−ウィクストロモールが、約100μg/mlの濃度で、結腸の癌細胞の増殖を67%まで阻害する、請求項23に記載の組成物。
  29. (−)−ウィクストロモールが、約100μg/mlの濃度で、肝臓の癌細胞の増殖を46%まで阻害する、請求項23に記載の組成物。
  30. (−)−ウィクストロモールが、約100μg/mlの濃度で、肺の癌細胞の増殖を56%まで阻害する、請求項23に記載の組成物。
  31. 前記(−)−ウィクストロモールが、薬学的に受容可能なキャリア、添加剤、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤および安定剤と組み合わせて投与される、請求項23に記載の組成物。
  32. 全身投与および/もしくは経口投与され得るかまたは任意の他の適切な方法によって投与され得る、請求項23に記載の組成物。
  33. 被験体が、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである、請求項23に記載の組成物。
  34. 胸部、頸部、神経芽細胞腫、結腸、肝臓および肺からなる群より主に選択される癌細胞株に対する抗癌活性を示す組成物であって、該組成物は、薬学的有効投薬量の(−)−マタイレジノールまたは(−)−マタイレジノール含有処方物を含む、組成物。
  35. 用いられる癌細胞株が、胸部細胞MCF−7およびZR−75−1;頸部細胞SiHa;神経芽細胞腫細胞SKNMCおよびIMR−32;結腸細胞Colo−205、HT−29およびSW−620;肝臓細胞Hep−2;ならびに肺細胞A−549からなる群より選択される、請求項34に記載の組成物。
  36. (−)−マタイレジノールが、約100μg/mlの濃度で、胸部の癌細胞の増殖を62%まで阻害する、請求項34に記載の組成物。
  37. (−)−マタイレジノールが、約100μg/mlの濃度で、頸部の癌細胞の増殖を63%まで阻害する、請求項34に記載の組成物。
  38. (−)−マタイレジノールが、約100μg/mlの濃度で、神経芽細胞腫の癌細胞の増殖を77%まで阻害する、請求項34に記載の組成物。
  39. (−)−マタイレジノールが、約100μg/mlの濃度で、結腸の癌細胞の増殖を93%まで阻害する、請求項34に記載の組成物。
  40. (−)−マタイレジノールが、約100μg/mlの濃度で、肝臓の癌細胞の増殖を64%まで阻害する、請求項34に記載の組成物。
  41. (−)−マタイレジノールが、約100μg/mlの濃度で、肺の癌細胞の増殖を65%まで阻害する、請求項34に記載の組成物。
  42. 前記(−)−マタイレジノールが、薬学的に受容可能なキャリア、添加剤、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤、および安定剤と組み合わせて、患者へと投与される、請求項34に記載の組成物。
  43. (−)−マタイレジノールが、全身投与または経口投与され得る、請求項34に記載の組成物。
  44. 被験体が、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである、請求項34に記載の組成物。
  45. Cedrus deodaraの植物体抽出物から、請求項1に記載の相乗作用リグナン組成物を単離するためのプロセスであって、以下の工程:
    (a)Cedrus deodaraの植物体を粉末化する工程、
    (b)粉末化植物体をソックスレー装置中で炭化水素溶媒、続いてハロゲン化溶媒によって順次抽出する工程、
    (c)炭化水素溶媒の抽出物およびハロゲン化溶媒の抽出物を別々に濃縮する工程、ならびに
    (d)吸着剤でのクロマトグラフィーによるハロゲン化溶媒抽出物を精製し、有機溶媒混合物で溶出することによって、一緒になって相乗作用リグナン組成物を構成する、抽出物に対して1重量%〜2重量%の(−)−マタイレジノール、10重量%〜14重量%の(−)−ウィクストロモール、1重量%〜2重量%のジベンジルブチロラクトールおよび0.2重量%〜0.3重量%の未同定物質を得る、工程
    を包含する、プロセス。
  46. 工程(a)において、植物体部分が木部である、請求項45に記載のプロセス。
  47. 工程(b)において、前記炭化水素溶媒が、ヘキサンおよび石油エーテルからなる群より選択され、好ましくはヘキサンである、請求項45に記載のプロセス。
  48. 前記ハロゲン化溶媒が、四塩化炭素、塩化メチレンまたはクロロホルムからなる群より選択され、好ましくはクロロホルムである、請求項45に記載のプロセス。
  49. 工程(c)において、前記抽出物が、減圧下で濃縮される、請求項45に記載のプロセス。
  50. 工程(d)において、前記精製が、吸着剤としてシリカゲルを用い、そして異なる比率のクロロホルム−メタノール混合物を用いて溶出させて実施されて、一緒になって相乗作用リグナン組成物を構成する、(−)−ウィクストロモール、(−)−マタイレジノール、ジベンジルブチロラクトールの純粋化合物、未同定物質が得られる、請求項45に記載のプロセス。
  51. 主に胸部、頸部、神経芽細胞腫、結腸、肝臓、肺、口腔、卵巣および前立腺に癌を有する患者を処置する方法であって、該方法は、薬学的有効投薬量のリグナン組成物の相乗作用組成物を該患者へと投与する工程を包含する、方法。
  52. 前記相乗作用リグナン組成物が、薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて用いられる、請求項51に記載の方法。
  53. 相乗作用リグナン組成物が、全身投与および/もしくは経口投与され得るかまたは任意の他の適切な方法によって投与され得る、請求項51に記載の方法。
  54. 被験体が、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである、請求項51に記載の方法。
  55. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、胸部の癌細胞の増殖を80%まで阻害する、請求項51に記載の方法。
  56. 阻害される胸部細胞株が、MCF−7およびT−47−Dである、請求項55に記載の方法。
  57. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、頸部の癌細胞の増殖を81%まで阻害する、請求項51に記載の方法。
  58. 阻害される頸部細胞株が、HelaおよびSiHaである、請求項57に記載の方法。
  59. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、神経芽細胞腫の癌細胞の増殖を92%まで阻害する、請求項51に記載の方法。
  60. 阻害される神経芽細胞腫細胞株が、SF−539、SKNMC、IMR−32、SKNSHおよびSNB−78である、請求項59に記載の方法。
  61. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、結腸の癌細胞の増殖を95%まで阻害する、請求項51に記載の方法。
  62. 阻害される結腸細胞株が、Colo−205、HCT−15、HT−29およびSW−620である、請求項61に記載の方法。
  63. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、肝臓の癌細胞の増殖を73%まで阻害する、請求項51に記載の方法。
  64. 阻害される肝臓細胞株が、Hep−2である、請求項63に記載の方法。
  65. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、肺の癌細胞の増殖を92%まで阻害する、請求項51に記載の方法。
  66. 阻害される肺細胞株が、A−549およびNCI−H23である、請求項65に記載の方法。
  67. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、口腔の癌細胞の増殖を99%まで阻害する、請求項51に記載の方法。
  68. 阻害される口腔細胞株が、KBである、請求項67に記載の方法。
  69. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、卵巣の癌細胞の増殖を96%まで阻害する、請求項51に記載の方法。
  70. 阻害される卵巣細胞株が、OVCAR5およびSK−OV−3である、請求項69に記載の方法。
  71. 前記相乗作用リグナン組成物が、30μg/ml〜100μg/mlの範囲の濃度で、前立腺の癌細胞の増殖を98%まで阻害する、請求項51に記載の方法。
  72. 阻害される前立腺細胞株が、DU−145およびPC−3である、請求項71に記載の方法。
  73. 前記相乗作用リグナン組成物が、薬学的に受容可能な添加剤、キャリア、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤、または安定剤と組み合わせて、前記患者へと投与される、請求項51に記載の方法。
  74. 投与される相乗作用組成物の量が、1日あたり少なくとも1用量で、体重1kgあたり10mg〜500mgの範囲にある、請求項51に記載の方法。
  75. 投与される相乗作用組成物の量が、好ましくは、体重1kgあたり50mg〜350mgの範囲にある、請求項51に記載の方法。
  76. 主に、胸部、頸部、神経芽細胞腫、結腸、肝臓、肺、口腔、卵巣および前立腺の癌を有する患者を処置する方法であって、該方法は、薬学的有効投薬量の(−)−ウィクストロモールまたは(−)−ウィクストロモール含有組成物を該患者へと投与する工程を包含する、方法。
  77. 前記組成物が、胸部細胞、頸部細胞、神経芽細胞腫細胞、結腸細胞、肝臓細胞および肺細胞からなる癌細胞の増殖を、それぞれ、51%まで、37%まで、56%まで、67%まで、46%まで、および56%まで阻害する、請求項76に記載の方法。
  78. 癌細胞株が、胸部細胞MCF−7およびZR−75−1;頸部細胞SiHa;神経芽細胞腫細胞SKNMCおよびIMR−32;結腸細胞Colo−205、HT−29およびSW−620;肝臓細胞Hep−2;ならびに肺細胞A−549からなる群より選択される、請求項76に記載の方法。
  79. 前記組成物が、単独で、または薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて用いられる、請求項76に記載の方法。
  80. 前記組成物が、全身投与および/もしくは経口投与され得るか、または任意の他の適切な方法によって投与され得る、請求項76に記載の方法。
  81. 前記被験体が、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである、請求項76に記載の方法。
  82. 投与される組成物の量が、1日に少なくとも1回、体重1kgあたり10mg〜500mgの範囲にある、請求項76に記載の方法。
  83. 投与される組成物の量が、好ましくは、1日に少なくとも1回、体重1kgあたり75mg〜300mgの範囲にある、請求項76に記載の方法。
  84. 前記(−)−ウィクストロモールが、薬学的に受容可能なキャリア、添加剤、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤および安定剤と組み合わせて、前記患者へと投与される、請求項76に記載の方法。
  85. 主に、胸部、頸部、神経芽細胞腫、結腸、肝臓および肺の癌を有する患者を処置する方法であって、該方法は、薬学的有効投薬量の(−)−マタイレジノールまたは(−)−マタイレジノール含有組成物を該患者へと投与する工程を包含する、方法。
  86. 前記組成物が、胸部細胞、頸部細胞、神経芽細胞腫細胞、結腸細胞、肝臓細胞および肺細胞からなる癌細胞の増殖を、それぞれ、62%まで、63%まで、77%まで、93%まで、64%まで、および65%まで阻害する、請求項85に記載の方法。
  87. 前記癌細胞株が、胸部細胞MCF−7およびZR−75−1;頸部細胞SiHa;神経芽細胞腫細胞SKNMCおよびIMR−32;結腸細胞Colo−205、HT−29およびSW−620;肝臓細胞Hep−2;ならびに肺細胞A−549からなる群より選択される、請求項85に記載の方法。
  88. (−)−マタイレジノールが、単独で、または薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて用いられる、請求項85に記載の方法。
  89. (−)−マタイレジノールが、全身投与または経口投与され得る、請求項85に記載の方法。
  90. 被験体が、動物または哺乳動物から選択され、好ましくはヒトである、請求項85に記載の方法。
  91. 投与される組成物の量が、1日に少なくとも1回、体重1kgあたり10mg〜500mgの範囲にある、請求項76に記載の方法。
  92. 投与される組成物の量が、好ましくは、1日に少なくとも1回、体重1kgあたり75mg〜300mgの範囲にある、請求項76に記載の方法。
  93. 前記(−)−マタイレジノール組成物が、薬学的に受容可能なキャリア、添加剤、希釈剤、溶媒、フィラー、滑沢剤、賦形剤、結合剤および安定剤と組み合わせて、前記患者へと投与される、請求項85に記載の方法。
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