JP3430322B2 - スポンギスタチン5、7、8及び9 - Google Patents

スポンギスタチン5、7、8及び9

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JP3430322B2 JP18173594A JP18173594A JP3430322B2 JP 3430322 B2 JP3430322 B2 JP 3430322B2 JP 18173594 A JP18173594 A JP 18173594A JP 18173594 A JP18173594 A JP 18173594A JP 3430322 B2 JP3430322 B2 JP 3430322B2
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    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P17/00Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
    • C12P17/18Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms containing at least two hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system, e.g. rifamycin
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海産海綿SPIRAS
TRELLA SPINISPIRULIFERA(C
lass DEMOSPONGE HADRERID
A,Family SPIRASTRELLIDAE)
から抽出した化合物の発見と単離に関する。こらの新し
い大環式ラクトンは、スポンギスタチン5、スポンギス
タチン7、スポンギスタチン8及びスポンギスタチン9
と命名されている。スポンギスタチン5とポンギスタチ
ン7は、米国国立がん研究所(NCI)のパネルにおい
て、ヒトのん細胞ラインに対して著しく可能性及び特殊
性のあることが発見された。ここに載された研究のある
ものは、NCI GRANT 01G CA−4434
4−01−04によって支持さた。米国政府は、この発
明にある権利を有する。本発明は、スポンギスタチン
5、7、8及び9と命名されるヒトのがん細胞の成長を
阻止する物質に関する。
【0002】コケムシ綱、軟体動物門及び海綿動物の門
に属する昔の水産の無脊椎動物の多くは何十億年もの昔
から地球上の海中にいた。それらは今日のレベルの細胞
機能、組織及び防御に達するまでには、その進化の科学
のなかで莫な生合性反応を行ってきたであろう。海産の
スポンジ類は約5億年のあいだその外観は殆ど変ってい
ないが、これは少くともその間は外的条件の変化に応じ
ての極めて有効な化学的進化のあったことを示唆する。
生物学的に活性な水産動物成分の利用についての潜在力
の認識は、紀元前、2700年にエジプトで記録されて
いる。そして紀元年200年までに、ウミアラシの抽出
物が医療用にギリシャで使用されていた。海産物(とく
に無脊椎動物やサメ)が殆どがんを発達させないという
一般的観察と共に上記の考えは海産動物や植物の抗がん
成分の最初の系統的研究へと導くものであった。
【0003】1968年までに、アメリカの国立がん研
究所(NCI)の実験的がん系に基いて、ある種の水産
生物は新しく構造的に新規の抗新生物及び/又は細胞毒
的物質をもつという十分な証明を得た。同様な検討は、
水産生物はまた、たとえばウイルス性疾患のよう重篤な
医学的チャレンジのための効果的な新しい医薬をも提供
することを示唆した。さらに、水産生物は当時の医化学
技術の発見を逃れるような、前例のない構造タイプの有
用な医薬の候補(及び生化学的プローブ)を含有してい
ると期待された。幸にもこれらの期待はそのうちに現実
のものとなった。その成功例はアリゾナ州のテンプのが
ん研究所によるブリオスタチン、ドラスケン及びセファ
ロスタチンの発見であり、これらの系統の数種のすぐれ
た抗がん剤の候補品が、今やヒトによる臨床試験又は前
臨床段階にある、アメリカ特許4816444,483
3257,4873245及び4879278参照。
【0004】医学の研究に現在従事している人に公知の
ように、新しい化合物の親からその市販までは最短で少
くとも数年を要し、幾つもの関門を必要とする。したが
って政府と関連して、産業界は2つの目的のための多く
の試験を考案した。一つの目的は、化合物の特性が、更
なる投資として経済的に逆効果になるような化合物をな
くすることである。第2の、そしてもっと重要な目的
は、法規制をクリアし上市可能となるような化合物を見
出すことである。
【0005】現在、そのデータを得るには一化合物につ
いて1千万ドルもの費用を必要とする。経済性の面から
は、それが回収可能である時にのみ投資すべきである。
このようなチャンスは特許の保護によって成さるべき
で、それがよい時は投資に行われず、生命保険の薬剤の
進歩は停止するであろう。
【0006】僅か200年以前に、多くの病気が人類を
破滅した。その病気の多くは制御され一掃された。開発
過程では適切な実験動物が極めて重要であった。いろん
なタイプのがんやHIVウイルスでは現在そのような研
究が進行中である。いろんながんの治療研究に、政府機
関たるNCIが主催し抗がん研究を助けている。ある化
合物が抗がん活性をもつかどうかについて、NCIが開
発した多くのプロトコールがある。そのひとつは60種
のヒト腫瘍細胞系を含む細胞系パネルに対するテストか
ら成る。このプロトコールは実証され学界で受け入れら
れている。このプロトコールと、そこから得た統計的評
価法は文献に記載がある。すなわちテストプロトコール
の詳細はMichael R.Boyd:Princi
pies& Practice of Oncolog
y,(PPO最新版),Vol3,No.10(198
9年10月)を参照。また統計的分析は次の文献に説明
がある。“ヒト腫瘍細胞系に対する医薬の特異活性のパ
ターンの分析と展示:平均グラフとCOMPAREアル
ゴリズムの光度”Journal of theNat
ional Cancer Institute,Re
ports,Vol.81,No.14,p.1088
(1989年7月14日)(著者はK.D.Paull
ほか)これら両文献はこの参照により本明細書の一部を
成すものである。
【0007】
【従来の技術】大環式ラクトン型の水産動物の成分は、
新しい抗がん剤候補の極めて重要なソースであることが
明らかになりつつある。ブリオスタチン1の現在行われ
つつあるヒトの治療の試み及びサリコンドリンB、ハリ
スタチン1及びエクテイナスシジン729の前進しつつ
ある前治療開発が実例である。水産海綿のテオネラ種か
らのオナマイドシリーズの7つの興味あるパーヒドロピ
ラン及びマイケルアドハエレンス(ポリフェラ)からの
サイトトキシック大環式ラクトンが関連して記載されて
いる。
【0008】本願出願人が先に出願した特願平6−30
762号明細書に記載のスポンギスタチン1は、インド
洋SPONGIA SPにおいて発見され、60のヒト
のがん細胞ラインのNIC(米国国立がん研究所)パネ
ルにおいて、高度に化学抵抗性の腫瘍型に対して現在知
られた最も著しい可能性物質の一つである。同じ海綿種
からの他の活性フラクションの集中的調査は、スポンギ
スタチン2及び3と命名された二つの新しい極めて可能
性のある大環式ラクトン類を明らかにした。
【0009】更に、種SPIRASTRELLAの典型
的に明るく(赤、紫に)着色した水産海綿は、従来、
S.INSIGNS.の砒素分に対する外は、生物的活
性成分について調査されたことはなかった。1973
年、アフリカ南東海岸で集められたSPIRASTRE
LLA SPINISPIRULIFERAについてア
ンチネオプラスチック成分の20年の調査が開始され
た。スポンギスタチン5、スポンギスタチン7、スポン
ギスタチン8及びスポンギスタチン9と命名されるこの
海綿からの極めて可能性のあるアンチネオプラスチック
物質の単離と構造を開示する。これらのスポンギスタチ
ンは、トレースの成分であるため、その単離と構造の解
明は特に困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ここ
にスポンギスタチン5及びスポンギスタチン7と命名さ
れ、種々のヒトのがん細胞ラインに対して約10のマイ
ナスのログ分子TGI50を有する構造的に未知の大環
式ラクトンの単離及び極めて密接よ関連するスポンギス
タチン及びスポンギスタチンの単離である。
【0011】本発明の他の目的は、スポンギスタチン
5、スポンギスタチン7、スポンギスタチン及びスポ
ンギスタチンと命名された物質の構造の解明を得るこ
とである。さらに他の目的は、NCIラインのヒトのが
んで侵されたヒトの細胞をスポンギスタチン5、スポン
ギスタチン7、スポンギスタチン8及びスポンギスタチ
ン9で処理する方法を決定することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヒトのがん細
胞ラインのNCIパネルに対して試験した時、顕著な可
能性と特殊の性質を有することが発見されたスポンギス
タチン5及びスポンギスタチン7と命名された新しい大
環式ラクトン、及び関連化合物スポンギスタチン8及び
スポンギスタチン9に関する。これらの化合物の構造式
は次の通りである。
【0013】
【化1】 但し、2a,R=Cl、R=H スポンギスタチン5 b,R=H、 R=H スポンギスタチン7 c,R=H、 R=COCH スポンギスタチン8 d,R=Cl、R=COCH スポンギスタチン9
【0014】スポンギスタチン5、7、8及び9の単離 1980年7月、エタノール中に保存されたSPIRA
STRELLA SPINISPIRULIFERAの
大規模なレコレクション(2409kg)が完了した。
初期抽出、溶剤分配及びプレパレーチプHPLCがパイ
ロットプラントの規模でで行われた。分離図パート1は
このプロセスの概要を示す。
【0015】
【表2】 海綿物質をプロパノールで抽出し、得られた抽出物を濃
縮し、水で希釈し、メチレンクロリドで抽出した。乾燥
したメチレンクロリド抽出物(13.86Kg)はヘキ
サンと水性メタノールで分配し、乾燥した(2Kg)。
【0016】最終のパイロットプラントの規模の高度の
液クロマドグラフィー(HPCL)分離(シリカゲル、
0.15×3mカラム、150psi)を、次の段階成
分システムを用いて行った。
【0017】メチレンクロリド−メタノール、100−
0(160 1)、96−4(205 1)94−6
(102 1)、90−10(102 1)、85−1
5(102 1)及び80−20(110 1)。流出
液は191のの容器に集めTLCフラクションによって
試験した。活性フラクションA−F(P388 ED
50 0.2から<0.01μg/ml)の得られたシ
リーズは、メタノール中SEPHADEX LH−20
(10×130cmカラム)でクロマトグラフィーにか
け、新しい活性フラクションG−J(P388ED50
0.02から<10−2μg/ml)が得られた。
【0018】フラクションGを、シリーズで結合した3
個のメルクローバーのサイズBのシリカゲルカラム(2
5×310mm)の第1のカラムに入れた。アセトン−
ヘキサン(3:47)のアセトン−ヘキサン(2:3)
への勾配はメチレンクロリド−メタノール(93:7)
のメタノールへの勾配とつづき、分離図パート2に示す
ごとく、活性フラクションK−O(P388 ED50
1.8×10−5μg/ml)が得られた。
【0019】
【表3】 次に、フラクションK(38.9mg)を2個のアナル
テク分析TLC板(10×20cm)においた。アセト
ン−ヘキサン(1:1)での溶出は、単一成分、K86
0(3.6mg)を多く含むフラクションを与えた。第
2のTLC分離を、アセトン−ヘキサン(3:2)でも
ってアナルテク分析TLC板(7.5×10cm)上で
3.6mgを用いて行った。0.3mgのK360が得
られた。活性成分Hから、さらに純粋に近いK860
(6.3mg)が単離され、0.3mgと一緒にしてト
ータル6.6mgが得られた。
【0020】さらに、パーチシルM9シリカゲルカラム
でメチレンクロリドの93:7メチレンクロリド−メタ
ノールの溶剤勾配を有するHPLC(アルテックスプロ
グラムモデル420システム、2モデル110Aポン
プ)を用いて、精製を行い、ほぼ純粋に近いK860
(6.3mg)が得られた。次に、このサンプルをメタ
ノール−水(1:1)のメタノールへの勾配を有するH
PLC(パーチシルM910/50 ODS−2 カラ
ム)を用いてクロマトグラフィーにかけて純K860ス
ポンギスタチン4(1.4mg)が得られた。混合した
フラクションM、N及びO(42mg)で平行して分離
を行い、不純K859(8.4mg)を得、HPLCに
よって精製して純K859、スポンギスタチン7(0.
5mg)が得られた。
【0021】活性フラクションI(分離図パート3)は
水−メタノール、メタノール−メチレンクロリドの勾配
を用いて、しりかげるRP−2(3.7×44cm)で
分離し、活性フラクションP(1.75g)を得た。
【0022】
【表4】
【0023】SEPHADEX LH−20(5.5×
96cmカラム)に溶剤系ヘキサン−トルエン−メタノ
ール(3:1:1)を用いて、活性フラクションQ〜U
を得た。フラクションU(0.173g)を、イソクラ
チン溶剤、水中36%アセトニトリル及び1.2−1.
8mg/インゼクションを有するギルソンプレパラチブ
システム(モデル303及び305ポンプ及びプレペッ
クスC8、10×250mmカラム)で繰り返し分離に
かけ、スポンギスタチン4及び5を含むフラクションV
(42.1mg)及びスポンギスタチン6及び7を含む
フラクションW(29.2mg)が得られた。最終分離
は、リクロスファー100RP18(4.6×250m
m)、水中45%アセトニトリル及び0.2−0.3m
g/インゼクションで、分析(ギルソン)HPLC分離
を繰り返し行って達成した。HPLCのピークはUV、
λ=230mmによって検出した。
【0024】活性フラクションS及びTは、混合し(1
11.0mg)、ヘキサン−トルエン−メタノール
(2:2:1)を用い、SEPHADEX LH−20
(2.5×72cmカラム)でクロマトグラフィーにか
けた。得られた活性フラクションX(35.5mg)
は、水中36%アセトニトリル及び1.2−1.8mg
/インゼクションを用いHPLC(ギルソンプレパラチ
ブ、プレペックスC8、10×250mm)で分離し
た。活性フラクションYは、不純スポンギスタチン8
(3.95mg)を含み、活性フラクションZは、不純
スポンギスタチン9(8.15mg)を生じた。最終の
HPLC分離は、純スポンギスタチン8(1.8mg)
及びスポンギスタチン9(5.4mg)を生じた(分離
図パート4)。
【0025】
【表5】
【0026】上記の分離図はスポンギスタチン5 1
2.9mg(5.4×10−7%、PS ED506.
6×10−5μg/ml);mp186−187℃;
〔α〕22 =−11.1°(c=0.23、CH
H);UV(CHOH)λmax228nm、ε14
840;IR(フイルム)3430、2936、173
4、1643、1591、1387、1273、117
3、1090、982cm−1;高分離FABMS、m
/z1175.5239〔M+K〕C5989ClO
19K(計算値1175.5239)に対応;スポンギ
スタチン7 5.3mg(2.2×10−7%収率);
P388 ED506.6×10−3;mp166−1
67℃;〔α〕22 =−15.7°(c=0.15、
CHOH);UV(CHOH)λmax223nm
(logε 4.25);IR(フイルム)3428、
2936、1736、1603、1389、1273、
1173、1090、984cm−1;HRFAB M
S、m/z1141.5658〔M+K〕59
90ClO19K(計算値1141.5653)に対
応;スポンギスタチン8 1.8mg(7.5×10
−8%、PS ED508×10−4μg/ml;mp
158−159℃;〔α〕22 =−32°(c=0.
18、CHOH);IR(フイルム)3439、29
36、1736、1653、1602、1383、12
52、1178、1090cm−1;スポンギスタチン
9 5.4mg(2.2×10−7%収率、PS ED
50<10−4μg/ml);mp164−165℃;
〔α〕22 =−33.3°(c=0.14、CH
H);IR(フイルム)3435、2940、173
6、1647、1591、1385、1254、117
8、1090cm−1;を与えた。
【0027】スポンギスタチン1の構造が設定され、そ
のスポンギスタチン5、7、8及び9との関係が一端決
定するや、SPIRASTRELLA SPINISP
IRULIFERAのアンチネオプラスチック成分に対
する構造が後に述べるように解決されるであろう。
【0028】表面上、スポンギスタチン5の13C−及
H−NMRは類似の骨格を示唆するスポンギスタチ
ン類と類似であった。δ1.1(J=6.7Hz)、
1.14(J=7.0Hz)、0.90(J=7.1H
z)及び0.85(J=6.7Hz)における4個のメ
チル二重項のシグナル、δ1.14における1個のメチ
ル一重項、δ3.31における1個のメトキシルのシグ
ナル及びδ5.38(二重項の二重項、J=10.11
Hz)、5.47(三重項の二重項、J=7.11H
z)、4.97(巾広い一重項)、4.95(巾広い一
重項)、6.13(二重項の巾広い二重項、J=6.1
5Hz)、6.14(巾広い二重項、J=15Hz)、
5.42(巾広い一重項)及び5.33(巾広い一重
項)におけるSPプロトンのシグナルはこの仮定と一
致した。
【0029】さらに、δ5.42、5.33及び6.4
1におけるシグナルのカップリングのパターン及びH−
50シグナルの無いことは、C−50における塩素原子
を示唆した。しかし、1D及び2DのNMRスペクトル
の分析は、次の2点におけるスポンギスタチン5とスポ
ンギスタチン1−4及び6との間の重要な相違を明らか
にした。第1は、アセチル シグナルが存在しないこ
と。第2は、スポンギスタチン1−4に共通のH−13
aに対するSPメチレンのシグナルのペアが存在しな
いこと。
【0030】H−13C相互関係したスペクトルにお
いて、δ70.72における13Cシグナルは、δ4.
47(巾広い二重項、J=13Hz)及び4.09
((巾広い二重項、J=13Hz)における2個の
シグナル相互関係にあることが分かった。スポンギスタ
チン5のH−H COSYスペクトルは、δ5.2
4(巾広い二重項、J=11Hz)におけるシグナルへ
の長い範囲のカップリングをもってδ4.47及び4.
09にといて2個のシグナルを示した。順に、δ5.2
4におけるシグナルは、δ5.28(二重項の巾広い二
重項、J=9.11Hz)におけるシグナルとカップリ
ングしていることが分かった。
【0031】スポンギスタチン5の13C NMRにお
いて、C−13、C−28、C−29、C−45、C−
45a、C−48、C−49、C−50、C−51にと
けるSP炭素原子に対するシグナルは、スポンギスタ
チン1、3及び4に対して発見されたと実質的に同じ化
学シフトで観察された。δ120.13における残る一
つのSP炭素のシグナルは、H−13Cスペクトル
において、δ5.54にとける1個のプロトンのシグナ
ルとのみ相互関係を示した。
【0032】このような証拠は、H NMRスペクト
ルにおいて、δ4.47及び4.09けるABパターン
を生じた酸素に結合したC−13a原子へのC−12、
13二重結合アリル基がスポンギスタチン5に存在する
ことを示した。δ84.46(スポンギスタチン4にと
いてはδ73.75)におけるC−15シグナルのこの
ようなシフトはC−15、C−14、C−13及びC−
13aから成るテトラヒドロフランリングの存在を示唆
した。FABMSによって示唆された分子式は、この結
論を有利にした。テトラヒドロフランリングの存在は、
さらに、δ4.46ppm(C−15)における13
シグナルがδ4.47における2個のH−13aシグナ
ルの一つと強く相互に関係しているHMBCスペクトル
によって、確かめられた。H−及び13C−NMR並
びにHMBC相互関係の全てのデーターは、スポンギス
タチン5に与えられた構造を強く支持した。
【0033】構造の設定されたスポンギスタチン1−5
は、全く困難であったが、広範な高いフイールド(40
0及び500MHZ)の2−D NMR及び高度の分析
質量スペクトル観測を要求した。しかし、これらの分析
の結果は、スポンギスタチン6及び7の構造解明を完了
するのに極めて重要であることを明らかにした。スポン
ギスタチン6のH NMRスペクトルは、スポンギス
タチン型リング系を示した。例えば、スポンギスタチン
1−5に存在する4個のメチルシグナルは、δ0.97
(d、J=6.8Hz)、1.12(d、J=7.1H
z)、0.91(d、J=7.1Hz)及び0.83
(d、J=6.6Hz)に見い出された。δ2.90
(巾広い、d、J=18Hz)、2.83における
シグナル及びδ215.29における13Cシグナル
は、スポンギピランC−17カルボニル系の特徴であっ
た。
【0034】δ5.04(巾広い、d、J=11H
z)、5.17(巾広い、d、J=17Hz)、6.6
3(d、d、d、J=11、11、17Hz)における
ABXスピンシステムの存在は、スポンギスタチン2の
それと類似のC−15における塩素原子よりもプロトン
を示唆した。1個のアセチル基の存在は、δ2.03
(s、3H)、172.80及び21.65における
H及び13Cシグナルによって明らかであった。H−
H COSY及びH−13C COSY実験は、
H及び133C設定を確立した。δ5.04(1H、巾
ひろい、s)及び3.83(1H、巾広い、d、J=9
Hz)におけるH−5及びH−15シグナルの化学的シ
フトは、C−5におけるアセチル基のアタッチメントを
指摘した。
【0035】同じような構造決定のアプローチがスポン
ギスタチン7に適用された。HRFAB MS データ
ーは、m/z 1141.6〔M+K〕においてマッ
チしているピークを用いて、分子式C599019
を設定した。スポンギスタチン7、但し、スポンギスタ
チン5に見い出された追加のテトラヒドロフランリング
での2D H−及び13C− NMR実験の結果は、
スポンギピランリング系を示唆した。後者の特徴は、δ
5.29(巾広い、d、d、J=10.11Hz)/6
7.26、5.24(巾広い、d、J=10Hz)/1
20.16、4.48(巾広い、d、J=13Hz)、
4.10(巾広い、d、J=13Hz)/70.75に
おけるH−13Cシグナル及びδ3.92(d、d、
J=3.7、10Hz)/84.50におけるシグナル
によって明らかにされた。
【0036】δ5.04(巾広い、d、J=10H
z)、5.17(巾広い、d、J=17Hz)及び6.
32、4.48(d、d、d、J=10、10、17H
z)におけるABXシグナル K存在は、塩素原子より
もC−50における水素原子のためであった。テトラヒ
ドロフランリングは、δ4.48における2個のH−1
3aシグナルの一つがδ84.50におけるC−15シ
グナルとクロスピーク示す時、HMBC実験によって確
認された。HRFABMSスペクトルのデーターもまた
追加のテトラヒドロフランリングをもつスポンギピラン
リング系を強く支持した。かくして、スポンギスタチン
7の構造は、明確に設定された。
【0037】スポンギスタチン8の不足のた、構造的解
明は、スポンギスタチン9の構造を推論することによっ
て簡単化された。高度の分析FABMS及び高フイール
ド2DNMR観測はスポンギスタチン9に対して考究中
であるが、スポンギスタチン8の構造は次のように完成
した。スポンギスタチン8のテトラヒドロフランリング
は、δ4.45(巾広い、d、J=13Hz)、4.1
0(巾広い、d、J=13Hz)/70.70及び1.
95(アセチル、s、3H)/21.31及び172.
56(アセチル、s、3H)において化学シフトによっ
て認められる。
【0038】δ6.33(d、d、d、J=10、1
0、17Hz)におけるシグナルは、C−50はその位
置において通常のスポンギスタチン塩素原子がないこと
を示した。一連のH−H NMR実験は残るHシ
グナルの設定を与え、13CNMRシグナルはスポンギ
スタチン9からの類似のNMRとの比較によって説明さ
れた。
【0039】スポンギスタチン9の構造は、H−
COSY、H−13C COSY、APT及びHM
BC NMR実験の結果を利用して、高フイールドNM
Rスペクトロスコープによって決定された。スポンギス
タチン9のH−及び13C−NMRスペクトは、それ
はδ1.13(3H、S)/30.17、1.04(3
H、d)/14.59、1.14(3H、d)/15.
10、0.89(3H、d)/11.52、0.84
(3H、d)/13.00におけるシグナル、δ17
3.66におけるエステルカーボニル及びδ213.4
2におけるケトンカーボニルによるスポンギスタチンの
一員であることを示した。スポンギスタチン9は、二つ
のH−13aに対応するδ4.45(巾広い二重項、J
=13Hz)及び4.10(巾広い二重項、J=13H
z)におけるシグナルによるテトラヒドロフランリング
を有することが発見された。アセチル基は、δ1.95
(3H)/21.35及び172.61におけるシグナ
ルによって明らかである。アセチル基がC−5酸素原子
に結合していることは、δ4.96におけるH−5の化
学シフトによることは明らかである。δ5.42及びδ
5.33における二つの巾広い一重項とC−50に対す
Hシグナルの無いことは、その位置における塩素原
子を示すものであった。H−及び13C−NMRシグ
ナルに対する完全な設定は、APT及びHMBCの結果
と共にコンピレーション1に見られる。
【0040】
【表1】
【0041】スポンギスタチン5とスポンギスタチン7
を米国立がん研究所(NIC)で60例のヒトのがん細
胞系統パネルに試したところ、劇的な結果が現れた。こ
のNICの60例の細胞系統試験管内スクリーニングパ
ネルでのスポンギスタチン5及びスポンギスタチン7の
比較試験で両者ともスポンギスタチン1と同程度の総体
的効果が確認された(例えば、パネル平均GI5010
−10M;表6)。
【0042】
【表6】
【0043】これらの化合物の効能はこれまでNICが
スクリーニングした物質中で最強のものである。なかで
も興味を引くのと、最近NICスクリーニングパネルに
組み入れたヒトのがん細胞系統の幾種かが最も敏感な反
応を見せた(例えばGI5010−11〜10
−12M)。さらにパターン認識解析の結果、スポンギ
スタチン1、5、7のいずれにおいても、作成された非
常に特徴的な平均グラフ「フインガープリント」(相対
的細胞感度のパターン)表6が、微少管相互作用型抗有
系分裂薬の重要な一般クラスのものと良い合致を見てい
ることがわかった(データー記載せず)。
【0044】抗腫瘍性物質の新種として興味を引いてい
るこの物質はいくつかの構造変種をもっているが、いず
れも試験管内の活性で基本的な欠乏をみせてはいない。
動物実験ではスポンギスタチン1の場合、投与量10μ
g/Kg で延命スパン(ILS)78%、スポンギス
タチン5の場合、5μg/Kg で、ILS65%、ス
ポンギスタチン7の場合、40μg/Kg で、ILS
60%となった。こうした構造変種が生体内の活性能力
に与える正/負の効果は未知であるが、さらに生物学的
評価を重ねてゆけば、試験管内でこれらが顕著な活性を
もつことが確認されよう。
【0045】スポンギスタチンが(分類学的ならびに全
体配置的に)はるかに離れた海綿動物種の中から発見さ
れた事実は、この優れた抗腫瘍剤として非常に重要な新
種がこれら海生無脊椎動物及び/又はこれらに関連する
海生微生物の中に広く分布していることの証左ではない
かと見られる。面白いことに、最も遠隔地である南太平
洋の島イースターしま付近で見つけた海綿動物の研空第
1段階で同じ一般区域からSPIRASTRELLA
CUNCTATRIXとSPONGE VIRGULT
OSAの両種が見つかっている。この両スポンジをさら
にスポンギスタチンとして研究してゆけば有用と判明す
るであろう。
【0046】現在、スポンギスタチン4及び5について
ヒトのがん異種移植評価が拡張生体内試験で続行中であ
る。あわせてX線結晶構造解析を用いたスポンギスタチ
ン類の絶対構造配列の解明が進んでいる。スポンギスタ
チン5、スポンギスタチン7、スポンギスタチン8、ス
ポンギスタチン9のNMRデーターをそれぞれ表7、
8、9、10に掲げる。
【0047】
【表7】
【0048】
【表8】
【0049】
【表9】
【0050】
【表10】
【0051】表11には現在入手できる範囲のスポンギ
スタチン1、4、5、6、7に関する生体内試験データ
ーを示す。
【表11】
【0052】表12及び13にはスポンギスタチン5、
7のNCI系統データーをそれぞれ掲げる。
【表12】
【0053】
【表13】
【0054】この化合物は下に並べた酸類のいくつか或
いはすべてを用いて有効に改質できよう。 (a)飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖型志望族カ
ルボン酸類、例えば、酢酸、プロピオン酸、ブチル酸、
イソブチル酸、3級酢酸ぶちる酸、吉草酸、イソ吉草
酸、カフロン酸、カプリル酸、デカン酸、ドデカン酸、
ラウリル酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカ
ン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ア
クリル酸、オロトン酸、ウンデシル酸、オレイン酸、ヘ
キシン酸、ヘプチン酸、オクチン酸、その他。
【0055】(b)飽和または不飽和脂環式カルボン酸
類、例えば、シクロブタンカルボン酸、シクロペンタン
カルボン酸、シクロペンテンカルボン酸、メチルシクロ
ペンテンシクロヘキサンカルボン酸、ジメチルシクロヘ
キサンカルボン酸、ジプロピルシクロヘキサンカルボン
酸、その他。 (c)飽和または不飽和脂環式脂肪族カルボン酸、例え
ば、シクロペンタン酢酸、シクロペンタンプロピオン
酸、シクロヘキサン酢酸、シクロヘキサンブチル酸、メ
チルシクロヘキサン酢酸、その他。
【0056】(d)芳香族カルボン酸類、例えば、安息
香酸、トルイル酸、ナフトエ酸、エチル安息香酸、イソ
ブチル安息香酸、メチルブチル安息香酸、その他。 (e)芳香族−脂肪族カルボン酸、例えば、フェニル酢
酸、フェニルプロピオン酸、フェニル吉草酸、ケイ皮
酸、フェニルプロピオン酸、ナフチル酢酸、その他。
【0057】適当なハロ−、ニトロ−、ヒドロキシ−、
ケト−、アミノ−、シアノ−、チオシアノ−及び低級ア
ルコキシ−炭化水素カルボン酸類としては、上に掲げた
炭化水素カルボン酸でハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、
ケト、アミノ、シアノ、チオシアノの一つ以上で置換し
たもの、または低級アルコキシ、特に好適には炭素数6
以下の低級アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、ブトキシ、アミロキシ、ヘキシロキシ及び
これらの異性体が挙げられる。
【0058】こうした炭化水素カルボン酸置換体の例
は、モノ−、ジ−、トリ−クロロ酢酸、モノ−、ジ−、
トリ−クロロプロピオン酸、モノ−、ジ−、トリ−ブロ
モブチル酸、モノ−、ジ−、トリ−ヨード吉草酸、メバ
ロン酸、2−及び4−クロロシクロヘキサンカルボン
酸、シキミ酸、2−ニトロ−1−メチル−シクロブタン
カルボン酸、1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロ−
シクロヘキサンカルボン酸、3−プロモ−2−メチルシ
クロヘキサンカルボン酸、4−及び5−ブロモ−2−メ
チルシクロヘキサンカルボン酸、5−及び6−ブロモ−
2−メチルシクロヘキサンカルボン酸、2,3−ジブロ
モ−2−メチルシクロヘキサンカルボン酸、2,5ジブ
ロモ−2−メチルシクロヘキサンカルボン酸、4,5−
ジブロモメチルシクロヘキサンカルボン酸、5,6−ジ
ブロモ−2−メチルシクロヘキサンカルボン酸、3−ブ
ロモ−メチルシクロヘキサンカルボン酸、6−ブロモ−
3−メチルシクロヘキサンカルボン酸、1,6ェジブロ
モ−3−メチルシクロヘキサンカルボン酸、2−ブロモ
−4−メチルシクロヘキサンカルボン酸、1,2−ジブ
ロモ−4−メチルシクロヘキサンカルボン酸、3−ブロ
モ−2,2,3−トリメチルシクロヘキサンカルボン
酸、1−ブロモ−3,5−ジメチルシクロペンタンカル
ボン酸、1−ブロモ−3,5−ジメチルシクロヘキサン
カルボン酸、ホモゲンディン酸、o−,m−及びp−ク
ロロ安息香酸、アニス酸、サリチル酸、p−ヒドロキシ
安息香酸、b−レゾルシン酸、没食子酸、ベラトルム
酸、トリメトキシ安息香酸、トリメトキシケイ皮酸、
4,4−ジクロロベンジル酸、o−,m−及びp−ニト
ロ安息香酸、シアノ酢酸、3,4−及び3,5−ジニト
ロ安息香酸、2,4,6−トリニトロ安息香酸、チオシ
アノ酢酸、シアノプロピオン酸、乳酸、エトキシギ酸
(エチル炭化水素)、リンゴ酸、クエン酸、イソクエン
酸、6−メチルサリチル酸、マンデル酸、レブリン酸、
ピルビン酸、グリシン、アラニン、バリン、イソロイシ
ン、ロイシン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、
スレオニン、チロシン、ヒドロキシプロリン、オルニチ
ン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、ヒドロキシリシ
ン、フェニルグリシン、p−アミノ安息香酸、m−アミ
ノ安息香酸、アントラニル酸、アスパラギン酸、グルタ
ミン酸、アミノアジピン酸、グルタミン、アスパラギン
その他。
【0059】スポンギスタチン5、スポンギスタチン
7、スポンギスタチン8、スポンギスタチン9並びにこ
れらの薬用効能性かつ生理的共存性ある誘導体を服用す
れば、腫瘍性疾患にかかっている動物又は人間の治療に
有用である。腫瘍性疾患の例としては急性骨髄性白血
病、急性リンパ性白血病、悪性黒色腫、肺の線がん、神
経芽腫、肺の小細胞がん、乳がん、結腸がん、胃がん、
卵巣がん、膀胱がん、血液悪性疾患その他が挙げられ
る。
【0060】投与量は個々の腫瘍疾患、年齢、健康状
態、体重などと言った当人の状態、採用していれば併用
している治療、治療の頻度とその療法の比率によって決
められる。例えば、有効成分の投与量としては、静脈注
射では0.1ないしおよそ40μg/Kg、筋肉注射で
は1ないしおよそ50μg/Kg、経口投与では5ない
しおよそ100μg/Kg、鼻孔内点滴では5ないしお
よそ100μg/Kg、そしてエアロゾル吸入の場合は
5ないしおよそ100μg/Kgである。ここではμg
/Kgとは有効成分マイクログラムを患者の体重キログ
ラムで除した値である。
【0061】濃度で表せば、本願発明の組成物内に有効
成分として存在する量は、経皮、経鼻孔、経咽喉、経気
管支、経膣、経直腸或いは経眼などの局所用法の場合、
およそ0.01ないしおよそ50重量%の濃度範囲であ
り、腸管外用法では、およそ0.05ないしおよそ50
重量%、好ましくはおよそ5ないしおよそ20重量%の
濃度範囲である。本発明の組成物は、好ましくは単位投
与形態として人間及び動物に提供するのが良く、例え
ば、錠剤、カプセル、ピル、粉末、粒、座薬、滅菌した
腸管外投与溶液またはけん濁液、滅菌した非腸管外投与
溶液またはけん濁液、経口投与溶液またはけん濁液、そ
の他であり、これらに有効成分を適当量含有させる。経
口投与には固形でも液状でも単位投与形態として用意で
きる。
【0062】粉末の調整はごく簡単で、有効成分をしか
るべき微粉経まで粉砕し、これを同程度に粉砕した増量
剤に混ぜればよい。増量剤には乳糖とか澱粉といった食
用炭水化物が使われる。好ましくは香料油と合わせて砂
糖などの甘味料を加える。カプセルの調整には、上述の
ようにして作った粉体混合物を用意したゼラチンの鞘内
に充填する。充填作業を助ける目的で潤滑剤、例えばタ
ルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウムなどを予め混合物に添加しておいてもよい。錠剤の
調整には先ず粉末の混合物をつくり、造粒またはスラギ
ングし、次いで潤滑剤を加えて圧縮造錠する。粉末混合
物の調製は有効成分を増量剤またはベース、例えば澱
粉、乳糖、カオリン、リン酸ジカルシウムその他と混ぜ
て、適当な粒度まで粉砕する。粉末混合物はコーンシロ
ップ、ゼラチン溶液、メチルセルロース溶液またはアカ
シア粘稠剤などのバインダーで湿らせておいて篩目から
押し出して粒状にしてもよい。また別法として、この粉
末混合物をスラギングにかけてもよい。つまりダブルマ
シンにかけて、未だ完全に錠剤とならないうちに破砕し
てスラグとする。このスラグはステアリン酸、ステアリ
ン酸塩、タルク、鉱油などの潤滑剤で錠剤成型ダイスに
粘着しないようにする。こうして潤滑された混合物は圧
縮成型で錠剤となる。
【0063】必要に応じて錠剤に保護コーチングをかけ
てもよい。保護コーチングはセラックのシールコートま
たは溶腸性コート、砂糖及びメチルセルロースのコー
ト、カルナバルワックスのポリッシュコートから成って
いる。経口服用形態として液体も用意でき、シロップ、
エリキシル剤、けん濁液などがあるが、いずれもスプー
ン1杯分に予め定めた1回の服用量の有効成分が含まれ
る。水に可溶な形態は水性ビヒクルと砂糖、香料、防腐
剤を加えてシロップにできる。エリキシル剤の調製はヒ
ドロアルコール性ビヒクル、しかるべき甘味料と香料を
用いて行う。適当なビヒクルにけん濁剤、例えばアカシ
ア、トラガカントゴム、メチルセルロースなどを併用し
て不溶性のものをつくる。
【0064】腸管外投与については液状の単位投与形態
のものを調製するが、これには有効成分と滅菌済のビヒ
クル水が好ましい。使用形態と濃度により、有効成分は
ビヒクル中にけん濁させる場合と溶解させる場合があ
る。溶液をつくる際は、適当なガラスビンかアンプルに
入れる前に、水に可溶性の有効成分を注射用水に溶かし
てろ過し、滅菌後、封じる。より好ましくは、補助剤、
例えば局所麻酔剤、防腐剤、緩衝剤をビヒクルに入れる
ことができる。腸管外投与けん濁液の調製も基本的には
同じであるが、異なる点は有効成分がビヒクル内で溶解
することなくけん濁していることと、滅菌をろ過で行え
ないことである。この場合、有効成分の滅菌は、滅菌済
のビヒクル内へけん濁させる前に有効成分をエチレンオ
キサイドに曝すことでできる。より好ましくは、組成分
に海面活性剤か湿潤剤を含めておき、有効成分の均一分
布を果たすことである。
【0065】経口ならびに腸管外投与に加えて、直腸お
よび膣経由の投与も使える。有効成分は座薬で投与する
こともできる。ビヒクルとして体温付近に融点のあるも
の、また容易に溶けるものが使える。例えば、ココアバ
ターなど各種のポリエチレングリコール類(カーボワッ
クス)がビヒクルとして使える。鼻孔点滴の投与では、
有効成分と適当な薬用ビヒクル、好ましくはパイロジェ
ンフリー(P.E)の水を使って液状の単位投与形態の
ものが調製される。吹き込み方式を採る時は乾いた粉末
で調合することもできる。エアロゾルとして使う際は、
有効成分をガス状か液化噴射剤と一緒に加圧容器に充填
すればよく、この噴射剤は、例えばジクロロジフロロメ
タン、炭酸ガス、窒素、プロパン、その他必要に応じ、
或いは所望の場合は、共溶剤と湿潤剤を加えて使う。
【0066】本願明細書で使用する用語「単位投与形
態」とは、人間および動物被験者が1回に服用する適当
量の物理的な分離単位を指し、各単位には必要量の薬用
増量剤、キャリアまたはビヒクルと共に所望の効能を生
み出すために算出された量の有効成分が含まれている。
本発明の新規な単位投与形態に関する明細は(a)及び
(b)に依存している。(a)有効物質の独特な特性と
達成すべき特定の治療効果、(b)こうした有効物質を
人間の治療に用いる際の構成技術に本来的に存在する限
界。これらは本願明細書で開示し、本発明の特徴をなす
ものである。本発明による適切な単位投与形態の例とし
ては、錠剤、カプセル、トローチ、座薬、粉末入り小
袋、ウエハー、カシュー、スプーン分取、テーブルスプ
ーン、分取、スポイト分取、アンプル、ガラス小びん、
これらの複数単位分包、および本明細書に記載する他の
形態が挙げられる。
【0067】抗腫瘍剤として用いる有効成分をこうした
単位投与形態にするのは簡単であり、従来技術で用意で
きる薬用物質を併用して公知の手段により調製すればよ
い。以下に示す調合は本発明の単位投与形態を調製する
説明するための例であり、本発明を限定するものではな
い。
【実施例】本発明の実施例として数種類の投与形態を調
製した。以下の実施例にこれらを示すが、「有効成分」
とはスポンギスタチン5、スポンギスタチン7、スポン
ギスタチン8、スポンギスタチン9及びこれらの合成等
品およびこれらの非毒性医薬的有効誘導体である。
【0068】組成物A ハードゼラチンカプセル 下記成分および量から経口用のツーピースゼラチンカプ
セル1000個を調製する。各カプセルには有効成分2
0μgが含まれている。 有効成分、微粉化 20mg コーンスターチ 20mg タルク 20mg ステアリン酸マグネシウム 2mg エアミクロナイザーで微粉化して、有効成分を微粉化し
た他の成分群に加え、十分混合した後常法に従ってカプ
セル化した。このカプセルは1日1ないし4回、1ない
し2カプセル経口服用することにより、腫瘍性疾患の治
療に有用である。上記手法で同様なカプセルを調製し、
上記で用いた20μmの代わりに有効成分をを5μm、
25μm、50μmとし、有効成分含量5μg、5μ
g、50μgのものをそれぞれ用意する。
【0069】組成物B ソフトゼラチンカプセル 経口用のワンピースソフトゼラチンカプセルを調製し、
各カプセルごとに有効成分(エアミクロナイザーで微粉
化)20μgを含むものをつくる。先ず有効成分をコー
ン油0.5mlに混ぜてけん濁状態とし、上記手法でカ
プセル化する。このカプセルは1日1ないし4回経口服
用することにより腫瘍性疾患の治療に有用である。
【0070】組成物C 錠剤 下記成分および量から経口用の錠剤1000個を調製す
る。各錠剤には有効成分20μgが含まれている。 有効成分、微粉化 20mg 乳糖 300gm コーンスターチ 50gm ステアリン酸マグネシウム 4gm 軽質液状ペトロラクタム 5gm エアミクロナイザーで微粉化した有効成分を他の成分群
に加え、十分混合してスラキングにかける。スラグは#
16篩を強制的に通して破砕する。得られた塊を圧縮成
型して錠剤とする。錠剤には有効成分20μgが入って
いる。この錠剤は1日1ないし4錠の経口服用で腫瘍性
疾患の治療に有用である。上記の手法で同様な錠剤を調
製し、上記で用いた20μgの代わりに有効成分を25
mgと10mgとし、有効成分量25μgと10μgの
ものをそれぞれ用意する。
【0071】組成物D 経口服用けん濁液 下記成分および量から経口用の水性けん濁液1000m
lを調製する。各スプーン一杯(5ml)の服用量に有
効成分5μgが含まれる。 有効成分、微粉化 5mg クエン酸 2gm 安息香酸 1gm ショ糖 792gm トラガカント 5gm レモン油 2gm イオン交換水,g.s.1000ml クエン酸、安息香酸、ショ糖、トラガカント、レモン油
は十分な量の水に分散して全量850mlのけん濁液と
する。有効成分はミクロナイザーで微粉化し、シロップ
に拡販しながら加え、十分分散させる。十分な水を加え
て全量を1000mlとする。調製した組成物は1日3
回テーブルスプーン1杯(15ml)の服用で腫瘍性疾
患の治療に有用であった。
【0072】組成物E 腸管外投与品 下記成分および量から腸管外注射用の滅菌水性けん濁液
を調製する。液1mgには腫瘍性疾患治療用の有効成分
30μgが含まれる。 有効成分、微粉化 30mg ポリソルベート80 5gm メチルパラバン 2.5gm プロピルパラバン 0.17gm 注射用水,g.s.1000ml 有効成分以外の全成分を水に溶かし、その溶液をろ過に
より滅菌する。滅菌溶液にミクロナイザーで微粉化した
滅菌済の有効成分を加える。得られたけん濁液を滅菌済
のガラスビンに入れ、封じる。けん濁した組成物は1日
3回1ml(1M)ずつの投与で腫瘍性疾患の治療に有
用であった。
【0073】組成物F 座薬、直腸、膣経由投与品 下記成分および量から座薬1000個を調製する。各座
薬は重量2.5gmあり、有効成分20μgが含まれて
いる。 有効成分、微粉化 20mg プロピレングリコール 50gm ポリエチレングリコール#400 1500gm 有効成分Hエアミクロナイザーで微粉化し、プロピレン
グリコールを加える。この混合物をコロイドミルにかけ
て均一に分散させる。ポリエチレングリコールを溶か
し、これを攪拌下でプロピレングリコールの分散液をゆ
っくり加える。得られたけん濁液を40℃で冷却して型
に吹き込む。組成物は放冷して固化させ、型から取り出
した座薬はフオイルで包む。
【0074】組成物G 鼻孔用けん濁液 下記成分および量から鼻孔点滴用滅菌水性けん濁液10
00mlを調製する。けん濁液1mlに有効成分20μ
gが含まれる。 有効成分、微粉化 30mg ポリソルベート 5gm メチルパラバン 2.5gm プロピルパラバン 0.17gm 有効成分以外の成分はすべて水に溶かし、溶液をろ過に
より滅菌する。エアミクロナイザーで微粉化し、けん濁
した有効成分をこの滅菌済溶液に加える。得られたけん
濁液を無菌状態下で滅菌容器に充填する。調製した組成
物は1日1ないし4回、0.2%ないし0.5mlづつ
鼻孔内点滴で腫瘍疾患の治療に有用である。有効成分は
また、表皮、鼻孔、咽喉、気管支、口頭経由の投与向け
として無希釈の純粋な形態をとることもできる。
【0075】組成物H 粉末 有効成分5mgを粉末のままエアミクロナイザーで微粉
化する。この粉末をシェーカー型容器に入れる。調製し
た組成物は1日1回ないし4回局所に塗布すると腫瘍性
疾患の治療に有用である。
【0076】組成物I 経口粉末 有効成分10mgを粉末のままエアミクロナイザーで微
粉化する。この粉末を20μgづつの服用単位に分けて
小包に入れる。調製した粉末は1ないし2包をコップ1
杯の水にけん濁させ、これを1日1ないし4回飲めば、
腫瘍性疾患の治療に有用である。
【0077】組成物J 吸入剤 有効成分10mgを粉末のままエアミクロナイザーで微
粉化する。調製した組成物は1日1ないし4回、30μ
gづつの吸入すると腫瘍性疾患に有用である。
【0078】組成物K ハードゼラチンカプセル 経口用としてツーピースハードゼラチンカプセル140
個を調製する。各カプセルには有効成分20μgが含ま
れる。有効成分はエアミクロナイザーで微粉化され、常
法によりカプセル化される。調製したカプセルは1日1
ないし4回、1ないし2カプセルづつ服用すれば腫瘍性
疾患の治療に有用である。上記手法で同様なカプセルを
調製し、上記で用いた20mgの代わりに5mg、25
mg、50mgとし、有効成分含量5、25、50μg
のものをそれぞれ用意する。上記説明により、新しくか
つ有用な発明がここに記載され、前記目的すべてがこれ
まで考えられなかった形態で満足されることが明確とな
った。
フロントページの続き (72)発明者 チェリー エル ヘラルド アメリカ合衆国アリゾナ州85281 テン ペ ウエスト7ストリート 1324番地 (56)参考文献 特開 平7−2866(JP,A) 特開 平6−184160(JP,A) J.Am.Chem.Soc.,1993 年 5月,115(10),3977−3981 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/35 A61P 35/00 A61K 35/56 C07D 493/22 CAPLUS(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構造式を有する抗腫瘍剤。 【化1】
  2. 【請求項2】 ヒトのがん細胞の成長を阻止するに有効
    な量の下記構造式の化合物と結合した薬学的に受容でき
    る担体とから成る抗腫瘍剤。 【化1】
  3. 【請求項3】 P388システム以下でED50を達成
    するに必要な該組成物の濃度は1.0x10−1μg/
    ml以下である請求項1の抗腫瘍剤。
  4. 【請求項4】 該化合物はP388システム以下でED
    50を達成するに必要な該化合物の濃度が1.0x10
    −1μg/ml以下であるように精製された請求項2の
    抗腫瘍剤。
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