JP2005507811A - 折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物 - Google Patents

Abstract

【課題】
保管および運搬の上で有利な、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の提供。
【解決手段】
乗物１０は、第１ユニット２０および第２ユニット３０を備える。第１および第２のユニット２０，３０は、第１および第２の車軸回りに回転可能な第１および第２の車輪ユニット５０，６０をそれぞれもつ。駆動ユニット７０が、第２車輪ユニット６０を回転し、乗物１０を動かす。ピボット４０は、第１および第２の車軸にほぼ平行であり、第１ユニット２０を第２ユニット３０に対して旋回可能に連結する。その連結で、乗り物を折り畳むことができる。乗物１０には、乗物を自動的に折り畳む折り畳みユニットを含ませることができる。
【選択図】図１

Description

【発明の背景】
【０００１】
発明の分野
この発明は、個人用の機動性の良い乗物に関し、さらに詳しくは、改良した個人用の機動性の良い乗物であって、その乗物を運搬および保管するために折り畳むための折り畳みユニットを備えるものに関する。
【０００２】
関連技術の説明
個人用の機動性の良い乗物に対する人気は、ここ数十年にわたって劇的に増加している。この人気の理由には、新しい製造技術だけでなく、新しい構造材料の出現を含む多くの要因がある。
【０００３】
今までの個人用の機動性の良い乗物は、使用者に対し必要な機動性を提供はしているが、ある種の不便さをもっていた。第１に、今までのものは、それを使用しないとき保管がむずかしい。一般に、今までのこの種の乗物の大きさでは、押入れや小さな室に保管することができない。
【０００４】
第２には、今までの個人用の機動性の良い乗物は、一般の自動車に入れて運搬することが困難であった。今までのものを一般の自動車で運搬するためには、自動車の荷物室の中に載せる前にばらばらにしなければならなかった。
【０００５】
第３に、今までの個人用の機動性の良い乗物は、組み立てた状態で持ち上げることがむずかしかった。今までのものは、組み立てた形態において、小型のトラック、小型のワゴン車あるいはスポ−ツ用の車で運搬することができるだろう。しかし不幸にも、組み立てたものの全長の大きさがあるために、リフト、ホイストあるいは二人の人間によって、その乗物を地面から小型のトラック、小型のワゴン車あるいはスポ−ツ用の車の荷物室まで持ち上げることが必要であった。
【０００６】
従来技術のあるものでは、こうした乗物の運搬および保管の問題を解決するために、乗物を畳んだり折り畳んだりするようにしている。次に述べるいくつかの米国特許は、畳むことあるいは折り畳むことが可能な乗物を提供する試みを示している。
【０００７】
シュトラウスラ−の米国特許第３，００４，６１９号は、折り畳み可能な自動車として、交差した構成要素および側方の構成要素をもつシャシ−を備えたものを示している。交差した構成要素の一つが駆動車輪を保持し、交差した構成要素の他のものが操舵車輪を保持する。操舵支柱がその操舵支柱から操舵車輪への連結結合を行う。座席は、側方の構成要素上に配置されている。シャシ−中のモ−タが駆動車輪に連結されている。側方の構成要素のそれぞれは、交差した構成要素を結合する可動部分を含む。ガイド手段が側方の構成要素に装備され、可動部分の一方を他の可動部分に対してスライド可能にしている。可動部分の一つに結合手段が装備され、交差した構成要素の一つと側方の各構成要素の可動部分の一つとを互いにスライド可能にしている。固定手段は、車両の走行状態において側方の各構成要素の可動部分をしっかりと固定し、それに対し、その固定手段による固定を外すと、車両を折り畳み状態となり、操舵車輪が駆動車輪の交差した構成要素に触れるようになる。
【０００８】
リグレ−の米国特許第３，２１３，９５７号は、原動機付きの車椅子として、座席を支持するフレ−ム、一対の後輪、および座席支持フレ−ムにしっかりと固定したハウジングを備えたものを示している。ハウジングの中の一つの前輪は、回転可能に支持され、その操舵の動きができるようになっている。駆動モ−タは、ハウジングの中に位置し、車輪を水平な軸上で回転し車椅子を駆動することができる。ひじ掛けが背もたれ支持フレ−ムにしっかりと固定されている。背もたれ支持フレ−ムと座席支持フレ−ムとの間にピボット結合があり、背もたれ支持フレ−ムをひじ掛けフレ−ムに対して前方へのヒンジ機能をもつ。そのヒンジ機能によって、垂直状態から、不使用時には背もたれ支持フレ−ムが座席支持フレ−ムと平行になるようにすることができ、さらに、垂直に位置する操舵支柱がハウジングの中に伸び、その下端が前輪に自動的に外れるように結合する一方、その上端にハンドルを設けることができる。操舵支柱は座席の前方の中央に位置し、そして椅子に近づけるように移動することができる。バッテリ支持フレ−ムが、座席支持フレ−ムの真下にあり、電気モ−タを制御するスイッチ手段を伴っている。電気的な結合手段によって、バッテリがスイッチ手段を通して電気モ−タに結合されている。操舵支柱には制御ロッドがあり、そのロッドは中央に伸び、その下端がスイッチ手段にかみ合ってそれを作動するとようになっている。制御レバ−が操舵支柱のハンドル近くに回転可能に支持され、制御ロッドを作動操作できるように結合されている。ラッチ機構が、操作状態において、操舵支柱から取外し可能に固定されている。
【０００９】
ワイズの米国特許第３，３６９，６２９号は、それぞれを別個に前方に畳むことができる座席および背もたれをもった原動機付きの車両を示している。操舵支柱は、畳んだ座席および背もたれの上に後方に畳むことができ、それによって、小さな荷にして保管および運搬をすることができる。
【００１０】
ダイブレ−シ他の米国特許第３，５８０，３４８号は、車輪のある乗物用の折り畳み可能なフレ−ムとして、後フォ−クをピボット結合し、車輪を保持する主構造と、操舵輪を保持する前足台と座席とを備えたものを示している。フォ−ク、足台および座席は、フレ−ムが走行状態にあるオ−プン位置に留めることができ、また、フォ−クおよび足台が主構造に入り込み、その主構造上に座席が倒れるクロ−ズ位置になるように操作することができる。この場合、フレ−ムの容積あるいはスペ−スはより小さくなる。
【００１１】
リチャ−ドソンの米国特許第４，０２６，５７３号は、シャシ−が実質的に三角形である持ち運びおよび折り畳み可能なモ−タ−スク−タ−を示している。シャシ−の各角は軸回転可能であり、その一つの脚がヒンジ結合され、シャシ−を折り畳んだ状態にすることができる。操舵支柱がシャシ−の前方の角にピボット結合され、シャシ−から取り外すことができる。運転席は前および後の結合（リンケ−ジ）に支持されている。前リンケ−ジは、シャシ−の脚ヒンジがある三角形部分を含む。取外し可能な一本のピンが、通常はこのヒンジをロックし、前座席支持リンケ−ジを固定している。ピンを取り外すと、シャシ−は畳んで折り畳んだ状態にすることができ、また、座席は後輪に向かうよう下方にスイングする。そのスイングした座席は、後輪のフェンダ−に捕らえられ（ラッチされ）、シャシ−を折り畳んだ状態に保持する。操舵支柱にはハンドルバ−がある。そのハンドルバ−は、内部にスイングし動き、そしてまた、折り畳んだ乗物（車）からはみ出ないように固定することができる。
【００１２】
クラマ−の米国特許第４，５７０，７３９号は、個人用の機動性の良い乗物として、一端に後駆動ユニット、他端に操縦可能な前輪を伴うフロアパンを備えたものを示している。駆動ユニットは、フロアパンから分離することができる。その駆動ユニットは、間隔をおいて離れ、差動的に結合した後輪、電気モ−タ、およびモ−タと差動ユニットとを駆動可能に結合するベルト／プ−リを含む。前輪は、舵で操縦することができる。折り畳み式の背のある座席は、パン後端に向けてフロアパンに取外し可能に結合することができる。その結果、運転者の体重が後輪に集中し、走行を助ける。ブレ−キは前輪にあり、駐車のためにロック可能である。駆動ユニット、座席ユニット、バッテリおよびフロアパンは、３０ポンド（１３．６ｋｇ）よりも軽いので、容易に持ち上げることができ、乗物を使用する場所に手際良く運搬することができる。
【００１３】
パンコウの米国特許第４，５７３，５４９号は、ゴルフカ−装置として、少なくとも３つの車輪（２つの車輪は、フレ−ムの背部の端近くに位置し、車軸に連結されている）で地面の表面から離れるように支持されるフレ−ムを含むものを示している。電気モ−タに連結したＤＣバッテリが、ゴルフカ−装置に電気を供給する。駆動機構が、電気モ−タおよび差動機構に連結されている。差動機構は、２つの後輪を連結する車軸の中心近くに位置する。差動機構のいずれか一方に、フレ−ムが足載せ手段を定めている。その足載せ手段は、車軸の下方に広がり、ゴルフカ−装置に使用者が立つとき足が少なくとも部分的に車軸の下方に位置するようになっている。それにより、重心が低く、その重心が前輪と後輪との間に位置するゴルフカ−装置を提供している。
【００１４】
ブランデンフェルの米国特許第４，７５０，５７８号は、シャシ−の構成要素として、後輪およびバッテリ区画部分があり、直立した前輪支柱に取外し可能に連結したものを示している。前輪支柱には、ピボット結合した操舵ハンドルアセンブリがあり、そのアセンブリは直立状態にロックするか、後方にスイングさせて前輪支柱に平行な折り畳み状態にすることができ、また、前方にピボット結合してドリ−型のハンドルとして使用することができる。電気モ−タは前輪支柱に取り付けられている。その電気モ−タには、バッテリおよびスイッチにつながるリ−ド線がある。スイッチは、ベルト緊縮具によって操作され、ハンドレバ−を押し下げると駆動力が供給され、また、そのレバ−を解放すると自由な回転ができる。バッテリに対するリ−ド線は一定の長さがあり、絶縁されているので、必要にならば人が運ぶことができる。カ−トには、座席を取外し可能に取り付けることができ、分解しようとすると、シャシ−構成要素、前輪支柱、バッテリ、および座席に分解することができる。カ−トは、人が座った状態あるいは立った状態のいずれかの状態で人を運ぶように使用することができる。カ−トには、前輪支柱上に荷物運搬ア−ムがあり、そのア−ムについては、動力をもったあるいは動力をもたないドリ−として使用することができる。また、重要なことには、分解した各部品は小さく、しかも軽量であり、たいていの人たちが容易に運ぶことができ、空を飛ぶ飛行機あるいは他の乗物の保管領域に保管することができる。
【００１５】
ベルンシュタインの米国特許第４，８２５，９７１号は、中空な管状のフレ−ム部品で構成された、軽くだれもが使用可能な電気車椅子を示している。座席は、後フレ−ム部品に片持ち支持させるようにするのが好ましい。フレ−ムには、２つの下部フレ−ム部品があり、それらの各フレ−ム部品の両端部にかなり小さな車輪を支持している。フレ−ムには、また、２つの後フレ−ム部品がある。それらの後フレ−ム部品は、その両端間の中間が回転可能に結合され、「Ｘ」の形を作っている。その「Ｘ」の形にあって、後フレ−ム部品のそれぞれの下部の端は、下部フレ−ム部品の後方端に回転可能に固定されている。２つの下部部品の前方位置は、２つのフレ−ム部品および直線軸受を用いて互いに結合されている。直線軸受は、２つのフレ−ム部品を結合し、車椅子を調節したり折り畳むことができるようにしている。２つの上部部品は、車椅子の後部から前方に伸び、後フレ−ム部品に固定されている。座席については、これら２つの上部フレ−ム部品に直接支持させることができるし、あるいは、２つの上部フレ−ム部品を車椅子のア−ムとして機能させ、座席をそれらのア−ムの下部から吊すようにすることができる。モ−タおよギヤを含む装置があり、それによって、２つの上下部品の間の距離を変え、座席の高さを変えることができる。下部部品を最大に離すとき、回転可能に結合した後フレ−ム部品同士が、ほとんど平行かつ水平になる。ニッケル‐カドミウムバッテリを車椅子の管状フレ−ムの中に載せることができる。そして、各後輪に小さな電気モ−タを装備し、そのモ−タを適当な減速ギヤアセンブリを通して各後輪に整列し結合することができる。
【００１６】
フラワ−の米国特許第４，９０９，５２５号は、個人用の機動性の良い乗物として、分解および組立てが可能な前および後フレ−ム部分を備えたものを示している。前および後の両フレ−ム部分は、回転可能および取外し可能な結合手段によって互いに取り付けられている。それによって、後フレ−ム部分は前フレ−ム部分の後部にロックされ、組み立てたフレ−ムの長さが前フレ−ム部分それ自体の長さと実質的に同じになるようになっている。また、補助的なフレ−ム部分がある。そのフレ−ム部分は動力源をもった後フレ−ム部分にたやすく取り付けることができ、回転がスペ−ス的に制限される状況において機動性を改善することができる。
【００１７】
ホ−プリイの米国特許第４，９４７，９５５号は、個人用の機動性の良い乗物として、分解および組立てが可能な前および後フレ−ム部分を備えたものを示している。前および後の両フレ−ム部分は、回転可能および取外し可能な結合手段によって互いに取り付けられている。それによって、後フレ−ム部分は前フレ−ム部分の後部にロックされ、組み立てたフレ−ムの長さが前フレ−ム部分それ自体の長さと実質的に同じになるようになっている。
【００１８】
ネストリックほかの米国特許第５，０２０，６２４号は、モジュラ−モ−タ−（エンジン駆動）スク−タ−として、座席、座席ポスト（支柱）、メインフレ−ム、トレ−ラ−および少なくとも一つのバッテリをモジュラ−構成要素に含み、スク−タ−を迅速かつ容易に分解し、コンパクトに保管できるようにしたものを示している。組み立てた形態では、座席ポストが座席を支持し、しかもまた、ロック用ピンとして働いて、トレ−ラ−からメインフレ−ムが分離することを防ぐ。メインフレ−ムには、前輪、スク−タ−を操縦するための舵アセンブリ、および一つあるいはそれ以上の数のバッテリを入れるための凹所がある。トレ−ラ−には、電気モ−タで駆動される差動装置に結合された一対の後輪、およびそのモ−タへのアクセスをする着脱可能な保管トレイがある。トレ−ラ−から伸びるステム部材がメインフレ−ムに対し重なり合うようにかみ合い、それによって、ステム部材の孔がメインフレ−ムのポ−トと整列している。座席ポストは、選択したポ−トの中に挿入し、舵アセンブリと座席との間隔を定める。整列した孔およびポ−トから座席ポストを取り外すことによって、メインフレ−ムとトレ−ラ−とを分離することができる。その分離に際しては、ステム部材上の第１のハンドルを引いてメインフレ−ムに対してトレ−ラ−を旋回し、その後に、第２のハンドルでメインフレ−ムを持ち上げることにより、メインフレ−ム上の結合フックをトレ−ラ−の結合ロッドから外す。
【００１９】
ブラントほかの米国特許第５，０３６，９３８号は、道具を用いることなく組立ておよび分解をすることができる乗用スク−タ−を示している。その乗用スク−タ−は、それほど体力がない人が取り扱うことができるような大きさおよび重さの構成要素（部品）から構成されている。スク−タ−の前および後の両部分に、重なり合い止まり合う個所があり、それらの個所は、前および後の両部分だけの重みで運転位置になるようにバイアス力がかかっている。電源のためのバッテリは、ケ−シングの内部に収容されている。それらのケ−シングは、バッテリハウジングと協力し合ってバッテリハウジングの中に保持され、しかもまた、バッテリハウジングの中にバッテリケ−シングを挿入することに応じてバッテリを乗物の電気システムに同時に電気的に接続することができる。操縦舵は、前操縦ヨ−クに取外し可能に取り付けられている。そのヨ−クは、クイックレリ−ズカラ−によって運転位置に保持されている。前方および逆の動きのコントロ−ルについては、コントロ−ルハンドルを通常に操作するリンケ−ジを通して行う。リンケ−ジは、電気モ−タをコントロ−ルするポテンショメ−タを最大に調節する。そしてまた、座席アセンブリについては、調整することにより取外し状態から組立て状態までを選択することができ、さらに、スク−タ−の前および後の両部分のバイアス力によるかみ合いを補強するようになっている。
【００２０】
スティ−ジマンほかの米国特許第５，１５０，７６２号は、使用時に結合する前および後の両フレ−ムを含む、個人用の機動性の良い乗物を示している。後フレ−ムは、電気モ−タ／ブレ−キシステムのほかに、後軸および駆動輪を支持している。前フレ−ムは、一つあるいはそれ以上の数の前輪を取り付けた前輪スピンドル（心棒）を支持している。前スピンドルに舵が取り付けられており、その舵は乗物を保管するとき折り畳むことができる。座席ポストが前フレ−ムに取り付けられ、着脱可能な座席を支持するようになっている。また、乗る人に足載せ台を提供することに加えて、乗物のバッテリを支持するために、フロアパンが前フレ−ムに取り付けられている。前および後の両フレ−ムは、リップ付きのプレ−トにかみ合うＪフックをもつプレ−トで互いに結合することが好ましい。ラッチおよびラッチ受けが、互いに支持し合う両プレ−トでその結合をロックするように働き、乗物およびそれに乗る人を圧縮するように支持する。舵には多数のロック位置がある。それらのロック位置の一つが、コンパクトな保管のための折り畳み位置である。
【００２１】
スティ−ジマンほかの米国特許第５，２３８，０８２号も、使用時に結合する前および後の両フレ−ムを含む、個人用の機動性の良い乗物を示している。後フレ−ムは、電気モ−タ／ブレ−キシステムのほかに、後軸および駆動輪を支持している。前フレ−ムは、一つあるいはそれ以上の数の前輪を取り付けた前輪スピンドル（心棒）を支持している。前スピンドルに舵が取り付けられており、その舵は乗物を保管するとき折り畳むことができる。座席ポストが前フレ−ムに取り付けられ、着脱可能な座席を支持するようになっている。また、乗る人に足載せ台を提供することに加えて、乗物のバッテリを支持するために、フロアパンが前フレ−ムに取り付けられている。前および後の両フレ−ムは、リップ付きのプレ−トにかみ合うＪフックをもつプレ−トで互いに結合することが好ましい。ラッチおよびラッチ受けが、互いに支持し合う両プレ−トでその結合をロックするように働き、乗物およびそれに乗る人を圧縮するように支持する。舵には多数のロック位置がある。それらのロック位置の一つが、コンパクトな保管のための折り畳み位置である。
【００２２】
ピアツィの米国特許第５，２６５，６９５号は、ゴルフのフェアウエイに用いるもので、折り畳んで保管および運搬することができる、小型の折り畳み可能なゴルフカ−トを示している。スク−タ−型の乗物であり、操縦機構および後部推進機構を備え、操縦機構には、操縦ハンドルが付き、回転することができる操縦支柱がある。回転可能になった結合は、乗物を推進するときと、乗物を保管するときに応じて、操縦機構に回転とロックとをするようになっている。操縦機構は回転ユニットを含み、その回転ユニットをもつ後輪は、スク−タ−を使用するときには第１の位置にあり、コンパクトに保管するときには第２の位置にある。
【００２３】
ティファニ−ほかの米国特許第５，２７７，２６７号は、折り畳みおよび持ち運びが可能なゴルフカ−トとして、フレ−ムアセンブリと、そのフレ−ムアセンブリに対し作動可能に連結した車輪アセンブリとを備え、メインのフレ−ムアセンブリが地表面に沿って動くものを示している。そのゴルフカ−トは、さらに、折り畳み可能な支柱アセンブリを備える。支柱アセンブリは、メインのフレ−ムアセンブリに作動可能に連結され、フレ−ムアセンブリに対して直立位置と折り畳み位置とに選択的に動くことができる。カ−トに乗人が座る部材は、折り畳み可能な支柱手段に作動可能に連結され、折り畳み可能な支柱手段と一緒に上に述べた両位置に動く。
【００２４】
ショルツほかの米国特許第５，３１２，１２６号は、電気モ−タあるいはペダル駆動で動く、軽量で持ち運びが可能なゴルフ用の乗物装置を示している。その装置が軽量なのは、一部が中空な構造であり、仕切りパネルがほとんどないからであり、また、持ち運びが良いのは、互いに回転可能にした数個の部分あるいは骨組みで装置を構成しているからである。一つの実施例では、第１の中央部分が伝道装置および後輪を保持し、前部分が操縦支柱を保持し、また、第３の部分が乗る人の座席を保持している。中央および前の両部分は互いに対して回転可能であり、座席は中央部分の上に折り重なり、また、操縦部分（ステアリング）は装置の回りに折り畳み可能でボディをコンパクトにしている。
【００２５】
シャフナ−の米国特許第５，６９５，０２１号は、年配の人、身体に障害がある者および体が弱い者に向けた電気駆動のスク−タ−の乗物として、スク−タ−の前および後の両部分を連結するためのオ−トロック連結手段を備えたものを示している。そのスク−タ−は、道具を用いることなく、３輪あるいは４輪の各型に変えることができる。自動的な切断回路があるため、うっかりスク−タ−のスイッチを切り忘れをした場合に、バッテリのロスを最小限に抑えることができる。舵が調節およびロックが可能であり、伸縮が可能であるため、体の大きさが異なるすべての人がスク−タ−に乗ることができる。
【００２６】
ダ−ベンほかの米国特許第５，９７９，９２１号は、折り畳み式の自転車トレ−ラとして、人を受け入れる領域、車軸マウント、タングマウント、およびキャノピ−マウントをもつ本体部分を備えたものを示している。本体部分は、一個のワンピ−ス構造であり、そこに各マウントがまとまって一体に形作られている。車軸部品は、車軸マウントに固定され、その各端部に車輪サポ−トを身に付けている。車輪サポ−トは、作動可能な伸びた位置と、折り畳んだ保管位置とに移動可能である。車輪は各車輪サポ−トに対し自由に回転可能に支持されている。細長いタングがタングマウントに支持され、本体部分から前方に伸びている。キャノピ−フレ−ムは、前方および後方の部品を備えるが、本体部分に支持され、折り畳んだ状態と持ち上がった状態とに移すことができる。
【００２７】
マッコネルほかの米国特許第６，１７６，３３７ Ｂ１号は、ロック手段によって相互に連結した前および後のシャシ−部材を含む、個人用の機動性の良い乗物を示している。後シャシ−部材には、後シャシ−を前シャシ−のサスペンションアセンブリと整列（アライメント）させる整列手段がある。調節可能な座席アセンブリが、使用者を支え、しかもまた、ロック手段が偶発的に外れることを防ぐ。
【００２８】
チョイほかの米国特許第６，１８３，００２号は、座席、および地表面に沿って車椅子を転がり進める複数の車輪をもつ車椅子を示している。座席は、座席ボトムと、その座席ボトムに回転可能に結合した座席背もたれとを備える。座席背もたれは、折り畳み位置と非折り畳み位置とに動く。座席ボトムには、第１のわん曲した形からなる後部があり、座席背もたれには、第２のわん曲した形からなる底部がある。後部の第１のわん曲した形は、背もたれが非折り畳み位置にあるとき、座席背もたれの第２のわん曲した形に合う大きさである。各後車輪および操縦桿に連結したモ−タは、複数のモ−タのそれぞれを独立に作動し、車椅子を駆動し操縦する。
【００２９】
シャフナ−ほかの米国特許第６，１８６，２５２号は、操作位置と運送位置とに横断するように折り畳むことができるフレ−ムを備える動力椅子を示している。フレ−ムには、座席が連結され、また、一対の駆動車輪もフレ−ムに連結されている。駆動車輪は、座席に座る人の大腿を支持する部分よりも下方に位置する横軸の回りを回転する。動力椅子は、さらに、駆動車輪のそれぞれを駆動するモ−タを複数備えている。モ−タ／駆動車輪の組み合わせになったものが、フレ−ムに回転可能に連結されている。フレ−ムには、駆動車輪の後方に位置する部分に、少なくとも一つの遊車が連結され、地面に接するようになっている。また、地面よりも上方であり、駆動車輪の前方に位置する部分に、少なくとも一つの反転防止車輪がある。その反転防止車輪は、フレ−ムに連結され、障害物に出会うときフレ−ムを動かすようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００３０】
したがって、この発明の目的は、運搬および保管のために折り畳むことができる、個人用の機動性の良い改良された乗物を提供することにある。
【００３１】
この発明のもう一つの目的は、個人用の機動性の良い改良された乗物を手動で折り畳むためのレバ−機能をもつ舵を一体に備える、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を提供することにある。
【００３２】
また、この発明の他の目的は、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の前ユニットを後ユニットに対して折り畳むことを手伝うための駆動車輪を回転する駆動ユニットを一体に備える、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を提供することにある。
【００３３】
この発明の目的は、また、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むとき椅子を畳むための椅子サポ−トを一体に備える、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を提供することにある。
【００３４】
この発明の目的は、また、乗物を折り畳み状態にしたとき、車輪で容易に動かすことができる、個人用の機動性の良い改良された乗物を提供することにある。
【００３５】
この発明の他の目的は、駆動車輪を回転する駆動ユニットを備え、折り畳み状態の乗物を動かすことができる、個人用の機動性の良い改良された乗物を提供することにある。
【００３６】
この発明の他の目的は、折り畳んだとき直立し自分で立つことができる状態で保管することができる、個人用の機動性の良い改良された乗物を提供することにある。
【００３７】
この発明の目的は、また、乗物を折り畳むことにより、通常の自動車の荷物室に入れて運搬することができる、個人用の機動性の良い改良された乗物を提供することにある。
【００３８】
この発明の目的は、また、乗物を分解することなく折り畳むことができる、個人用の機動性の良い改良された乗物を提供することにある。
【００３９】
この発明の他の目的は、軽量でリフトやホイストを用いることなく容易に持ち上げることができる、個人用の機動性の良い改良された乗物を提供することにある。
【００４０】
この発明のさらに他の目的は、軽量でリフトやホイストを用いることなく容易に持ち上げて通常の自動車の荷物室に入れることができる、個人用の機動性の良い改良された乗物を提供することにある。
【００４１】
以上に、この発明に関連した目的のいくつかを挙げた。それらの目的は、この発明に関連する特徴および応用のいくつかを例証したにすぎない。この発明の考え方の中で、この発明を部分的に変更することによって、他の多くの利点を得ることができる。したがって、この発明のその他の目的については、この発明のサマリ−、ならびに好適な実施例を示す詳細な説明を通して充分に理解できるであろう。
【発明のサマリ−】
【００４２】
添付した図面に、この発明の具体的な実施例を示す。この発明の要点を述べると、この発明は、第１車軸の回りを回転可能な第１車輪を含む第１ユニットを備える、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物（以下、これを単に乗物ということもある）に関する。第２ユニットは、第２車軸の回りを回転可能な第２車輪を含む。ピボットは、第１および第２の両車軸が実質的に平行なピボット軸をもち、第１ユニットを第２ユニットに対し回転可能に結合している。ピボット補助ユニットは、個人用の機動性の良い乗物をピボット軸の回りに折り畳むための第２ユニットに対して第１ユニットをピボット結合し、そのピボット軸回りに乗物を折り畳むようになっている。
【００４３】
この発明のより具体的な実施例では、乗物はスク−タ−、車椅子あるいは自転車である。第１および第２のユニットは、乗物の前および後のユニットになる。第１および第２のユニットが、乗物の後および前のユニットになることもできる。
【００４４】
この発明の一実施例において、第１車輪は、第１ユニットに回転可能に支持され、折り畳み可能な乗物を操縦するようになっている。この発明の他の実施例では、第２車輪が複数の車輪からなり、しかも、駆動ユニットが複数の第２車輪を独立に駆動することにより、折り畳み可能な乗物を操縦するようになっている。
【００４５】
折り畳み可能な乗物は、その乗物を動かすための駆動ユニットを備えている。その駆動ユニットは、手動のものであり、操縦者が手動で第２車輪を回転し、乗物を動かすことができる。別の例では、駆動ユニットに電気モ−タを備え、第１あるいは第２のいずれかの車輪を回転し、乗物を動かすことができる。好ましくは、駆動ユニットを第２ユニットに取外し可能に固定するのが良い。
【００４６】
一つの実施例において、ピボット補助ユニットが電気モ−タを備え、第１ユニットを第２ユニットに対して旋回させるようになっている。他の例では、ピボット補助ユニットがブレ−キを備え、第１車輪、および第２車輪を回転する駆動ユニットにブレ−キをかけることにより、乗物の後ユニットに対し前ユニットを折り畳むことを補助するようになっている。また、別の例では、ピボット補助ユニットがブレ−キを備え、第２車輪、および第１車輪を回転する駆動ユニットにブレ−キをかけることにより、乗物の前ユニットに対し後ユニットを折り畳むことを補助するようになっている。さらに他の例では、ピボット補助ユニットがレバ−ア−ム（ハンドル）を備え、乗物の後ユニットに対して前ユニットを折り畳むことを補助するようになっている。
【００４７】
好ましくは、折り畳み可能な乗物は、第１および第２のユニットの一方に対して支持した折り畳み式の椅子を備えるのが良い。折り畳み式の椅子は、ピボットユニットと折り畳み式の椅子とを互いに結合しつつ第１および第２のユニットの一方に支持し、それにより、乗物を折り畳むとき椅子を折り畳むことができるようにする。また好ましくは、折り畳み式の椅子は、乗物の折り畳みとは独立に折り畳むことができるようにする。折り畳み式の座席には、座席に回転可能に支持した背もたれを設け、操作（運転）位置と折り畳み位置とに旋回させることができる。
【００４８】
以上、この発明に関連する事項のいくつかを概説した。それらの事項は、この発明に関連する特徴および応用のいくつかを例証したにすぎない。この発明の考え方の中で、この発明を部分的に変更することによって、他の多くの利点を得ることができる。したがって、この発明のその他の目的については、クレ−ムが定めるこの発明の考え方に加えて、この発明のサマリ−、ならびに、添付した図面に関連して示す好適な実施例を示す詳細な説明を通して充分に理解できるであろう。
【詳細説明】
【００４９】
図１〜４は、運転者を運ぶ折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物１０の異なる図である。乗物は、手動あるいは電動のスク−タ−、手動あるいは電動の車椅子、または、手動あるいは電動の自転車、さらには、その他の手動あるいは電動の適当な乗物である。
【００５０】
乗物１０は、第１ユニット２０と第２ユニット３０とを備える。第１ユニット２０は、第１端２１と第２端２２との間に広がる。同様に、第２ユニット３０は、第１端３１と第２端３２との間に広がる。この例では、第１ユニット２０および第２ユニット３０を乗物１０の前および後のユニットとして示す。しかし、第１ユニット２０および第２ユニット３０を乗物１０の後および前のユニットとすることができる。
【００５１】
図５および６は、乗物１０の第１ユニット２０および第２ユニット３０を拡大した図である。第１ユニット２０および第２ユニット３０については、ダイカスト加工、押出し加工、あるいはその他の公知の方法で形作ることができる。この発明の最適な実施例では、第１ユニット２０および第２ユニット３０をダイカスト加工で製造するダイカスト加工によれば、製造する上で材料および組立て工程が少なく、小型で軽量かつ丈夫な乗物１０を提供することができる。さらには、乗物１０は、通常のフレ−ムをもつ今までの乗物よりも分解が容易である。
【００５２】
第１端２１および第２端２２は、複数の足乗せ２６の間に孔２４を備える。好ましくは、マトリックス状のリブ２８を第１ユニット２０の底部に一体に形作り、第１ユニット２０の強度を高めるようにすると良い。
【００５３】
第２ユニット３０の第１端３１は、第１ユニット２０の第２端２２の一部を入れるスロット（細長い孔）３４を一つ備える。第２ユニット３０の第２端３２にバ−３６がある。好ましくは、マトリックス状のリブ３８を第２ユニット３０の底部に一体に形作り、第２ユニット３０の強度を高めるようにすると良い。
【００５４】
ピボット４０が、第１ユニット２０の第２端２２を第２ユニット３０の第１端に連結している。第１ピボット開口４１がピボットピン４３の第２端２２に定まり、また、第２ピボット開口４２が第２ユニット３０の第１端３１に定まっている。ピボットピン４３が、それらの第１および第２のピボット開口４１，４２を貫通している。ピボットピン４３は、ピンロック４５によって第１ピボット開口４１の内部に固定されている。ピンロック４５としては、キ−付き軸、非円形状の軸、あるいは、ピボットピン４３を第１ユニット２０に固定するための一般的なファスナ−や適当な固定手段で構成することができる。ピンロック４５は、ピボットピン４３を第１ユニット２０に固定し、第１ユニット２０の回転に応じてピボットピン４３を回転する。
【００５５】
第１車輪ユニット５０が、乗物１０の第１ユニット２０を支えている。この実施例において、第１車輪ユニット５０は、車軸５３に回転可能に装備した複数の車輪５１，５２を備える。第１車輪ユニット５０が複数の車輪５１，５２を備えるように示しているが、この発明は、第１車輪が単一のものにも適用することができる。
【００５６】
第１車輪ユニット５０の複数の車輪５１，５２は、第１車輪ピボット５４によって第１ユニット２０の第１端２１に回転可能に装備されている。第１ピボットは、第１ユニット２０の孔２４の内部に支持された軸５６から構成される。第１車輪ピボット５４は、車軸５３に対し実質的に垂直に配置され、それにより、複数の車輪５１，５２が乗物１０を操縦できるようになっている。
【００５７】
図７は、乗物１０の背面図である。第２車輪ユニット６０が、乗物１０の第２ユニット３０を支えている。この実施例において、第２車輪ユニット６０は、車軸６３に回転可能に装備した複数の車輪６１，６２を備える。第２ユニット３０の車軸６３は、第１ユニット２０ノ車軸５３に実質的に平行し、また、ピボットピン４３に実質的に平行している。第２車輪ユニット６０は、第２ユニット３０の第２端３２に固定されている。
【００５８】
図８および８Ａは、第２車輪ユニット６０から分離した第２ユニット３０を示す拡大図である。第２車輪ユニット６０は、外面６６に定めた溝６４を備える。その溝６４は、第２ユニット３０の第２端３２に固定したバ−３６を受け入れるためのものである。複数のファスナ−６８が第２ユニット３０の第２端３２を通るように伸び、第２車輪ユニット６０にかみ合い、第２ユニット３０を第２車輪ユニット６０に固定している。
【００５９】
駆動ユニット７０が、第２車輪ユニット６０に組み込まれ、乗物１０を動かすようになっている。駆動ユニット７０は電気モ−タ７２を備え、その電気モ−タ７２は、車軸６３を回転するためにトランスミッション７４を通して連結されている。好ましくは、トランスミッション７４は、差動装置７６を備え、複数の車軸６３を独立に駆動し、複数の車輪６１，６２を駆動するようにすると良い。駆動ユニット７０を第２車輪ユニット６０中に組み込むようにしているが、駆動ユニット７０を第１車輪ユニット５０に組み込むこともできる。
【００６０】
運転者は、複数のファスナ−６８を取り外すことによって、第２ユニット３０から第２車輪ユニット６０および駆動ユニット７０を容易に外すことができる。好ましくは、切断可能な電気プラグ（図示しない）で電気モ−タ７２を電源に接続し、第２ユニット３０に対する第２車輪ユニット６０の取外しを助けるようにすると良い。駆動ユニット７０を含む第２車輪ユニット６０を取り外すことによって、乗物１０の重さを大きく減じることができる。乗物１０の重さを減らすことによって、乗物１０の積込み、修繕、運送および／または保管を容易にすることができる。
【００６１】
図９は、図１の乗物１０を分解した形態で示す側面図である。乗物１０は、舵ユニット８０を備える。舵ユニット８０は、第１車輪ユニット５０の複数の車輪５１，５２を旋回し、乗物１０を操縦する。さらに、舵ユニット８０は、乗物１０を折り畳む際に助力するためのレバ−ア−ムを備えている。
【００６２】
舵ユニット８０は、下端８１から上端８２にまで及ぶ。舵ユニット８０の下端８１は、舵ピボット９０によって第１ユニット２０に旋回可能に支持されている。舵ピボット９０は、第１ユニット２０の車軸５３に実質的に平行であり、また、ピボットピン４３に対して実質的に平行である。舵ピボットロック１００は、乗物１０の舵ユニット８０の旋回位置をロックする。
【００６３】
舵ユニット８０の上端８２は、ハンドルバ−ピボット１２０でハンドルバ−ユニット１１０を旋回可能に支持している。ハンドルバ−ピボットロック１３０が、舵ユニット８０に関してハンドルバ−ユニット１１０の旋回位置をロックする。
【００６４】
舵ユニット８０は、バッテリ８６を取外し可能に装着する舵マウンティング８４を備える。好ましくは、舵マウンティング８４については、バッテリ８６を舵マウンティング８４の内部に固定するとき、自動的に結合されるようにすると良い。
【００６５】
ハンドルバ−ユニット１１０は、ハンドルバ−ピボット１２０によって舵ユニット８０の上端８２に支持される。ハンドルバ−ユニット１１０は、乗物１０を操縦するためのハンドルバ−１１２を備える。運転者が操作するため、ハンドルバ−ユニット１１０上にコントロ−ルスイッチ１１４がある。コントロ−ルスイッチ１１４は、駆動ユニット７０の電気モ−タ７２を制御するために、電気制御装置１１６に接続されている。運転者は、コントロ−ルスイッチ１１４によって、乗物１０のスピ−ドおよび方向を制御することができる。電気制御装置１１６に充電器を備え、一般のＡＣ出力に電気制御装置１１６を単に接続することによりバッテリ８６を充電することができる。
【００６６】
乗物１０は、椅子ソケット１５０および椅子サポ−ト１６０によって第２ユニット３０に支持した椅子ユニット１４０を備える。発明のこの実施例において、椅子ソケット１５０は、椅子サポ−ト１６０に椅子１４０を取外し可能に固定する。椅子ユニット１４０は、背もたれ１４４をもつ座席１４２を備える。背もたれ１４４は、椅子ピボット１４６によって座席１４２に旋回可能に支持されている。椅子ピボット１４２によって座席１４２に旋回可能に支持された背もたれ１４４は、図１および４に示す運転位置と図９の折り畳み位置との間を動く。
【００６７】
椅子ユニット１４０は、椅子サポ−ト１６０によって支持され、乗物１０の第２ユニット３０から広がっている。椅子サポ−ト１６０は、折り畳み可能なサポ−トであり、図９に示す持ち上がった位置と図１０に示す低くなった位置との間を動く。
【００６８】
椅子ソケット１５０は、第１および第２の椅子ピボット１５１，１５２を備え、それらが椅子ソケット４０を乗物１０に対し取外し可能に固定する。椅子サポ−ト１６０は、第１および第２のＵ形状のサポ−ト１６１，１６２を備える。第１および第２の椅子ピボット１５１，１５２は、椅子ユニット１４０に対し第１および第２のＵ形状のサポ−ト１６１，１６２を旋回可能に連結する。第１のＵ形状のサポ−ト１６１は、スロット１６４の内部をスライドするピン１６３によって、第２のＵ形状のサポ−ト１６２にスライド可能に連結されている。
【００６９】
第１および第２のピボットリンク１７１，１７２が、乗物１０に対し、第１および第２のＵ形状のサポ−ト１６１，１６２を旋回可能に連結している。ピボット１７３，１７４が、第１および第２のＵ形状のサポ−ト１６１，１６２に対し、第１および第２のピボットリンク１７１，１７２を連結している。第１のピボットリンク１７１は、自由に回転するピボット１７５によって乗物１０に連結されている。第２のピボットリンク１７２は、乗物１０のピボットピン４３に連結されている。
【００７０】
図１０は、図９の分解した乗物を折り畳むための第１の方法を示す側面図である。ハンドルバ−ピボットロック１３０を解放すると、ハンドルバ−ピボット１２０上、ハンドルバ−ユニット１１０を旋回し、舵ユニット８０に実質的に位置合わせすることができる。また、舵ピボットロック１００を解放すると、分解した乗物１０上、舵ユニット８０を旋回し、第１および第２のユニット２０，３０に実質的に平行にすることができる。
【００７１】
乗物１０について、慣れない運転者でも、図９に示すように迅速に分解することができる。分解した乗物１０は、第１の折り畳み方法で折り畳み、図１０に示すように、分解した形態で保管あるいは運搬することができる。分解した乗物１０は、運転のために迅速に再組立てを行うことができる。
【００７２】
図１１は、図１の一部を拡大した側面図であり、乗物１０の舵ユニット９０の旋回を防止するための舵ピボットロック１００の取付けを示している。この実施例において、舵ピボット９０は、第１車輪ユニット５０の車軸５３に旋回可能に支持されている。舵ピボットロック１００は、シャフト５６と一緒に回転するために、第１車輪ユニット５０に固定したロックプレ−ト１０２を備える。ロックプレ−ト１０２は、車軸５３回りの円弧に沿って配分した複数のデテント１０４を備える。案内ピン１０６が、スプリング（図示しない）によって複数のデテント１０４の一つにかみ合うような力を与えられている。ケ−ブル１０８は、案内ピン１０６を舵ユニット８０に支持したハンドル１０９に対し連結する。
【００７３】
図１１Ａは、図１１と同様の図であり、乗物１０の舵ユニット９０の旋回を可能にするための舵ピボットロック１００の取外しを示している。運転者が舵ユニット９０上のハンドル１０９を作動すると、案内ピン１０６が複数のデテント１０４から引き出され、舵ユニット８０が第１車輪ユニット５０の車軸５３の回りに旋回可能になる。
【００７４】
ハンドル１０９を作動し、図１０に示すように、舵ユニット９０を乗物１０の第１および第２のユニット２０，３０に対し自室的に平行になる位置に旋回する。ハンドル１０９を解放すると、スプリング（図示しない）が案内ピン１０６に力を与え、複数のデテント１０４の一つにかみ合い、舵ユニット８０の旋回可能な位置に固定する。
【００７５】
図１２は、図１の拡大側面図であり、ハンドルバ−ピボット１２０によって、舵ユニット８０の上端８２に支持した乗物１０のハンドルバ−ユニット１１０を示している。図１２Ａが良く示すように、ハンドルバ−ピボットロック１３０は、舵ユニット８０に固定したロックプレ−ト１３２を備える。ロックプレ−ト１３２には、そのロックプレ−ト１３２に形作った複数のデテント１３４，１３５がある。レリ−ズピン１３６が、スプリング１３７の力を受け、ロックプレ−ト１３２が定めるデテント１３４にかみ合っている。
【００７６】
ケ−ブル１３８が、ハンドルバ−ユニット１１０に固定されている。そのケ−ブル１３８は、ハンドルバ−ユニット１１０の旋回に応じて、図１２に示す位置から図１２Ａに示す位置まで引かれるか引き出される。後でさらに詳しく説明するように、ケ−ブル１３８は、ブレ−キ（ブレ−キ装置）１８０に接続され、第１車輪ユニット５０の複数の車輪５１，５２の回転を抑制するようになっている。
【００７７】
図１２Ａは、図１２と同様の図であり、乗物のハンドルバ−ユニット１１０の旋回を可能にするためのハンドルバ−ピボットロック１３０の取外しについて示している。レリ−ズピン１３６を引き出すと、ハンドルバ−ユニット１１０を、図１２に示す位置から図１２Ａに示す位置まで旋回することができる。レリ−ズピン３６が解放されると、レリ−ズピン３６は、スプリング１３７の力を受け、ロックプレ−ト１３２が定めるデテント１３６とかみ合い、ハンドルバ−ユニット１１０を図１２Ａの位置に固定する。
【００７８】
図１３〜１６は、図１の乗物１０を折り畳むための第２の方法を示している。図１３は、図１と同様の側面図であり、折り畳み位置に旋回した背もたれ１４４を示している。折り畳み位置において、背もたれ１４４は、通常、座席１４２に平行する状態にある。背もたれ１４４を旋回して折り畳み状態とし、乗物１０を保管あるいは運搬する。
【００７９】
図１４は、図１３と同様の側面図であり、乗物１０の椅子ユニット１４０を下げる初期段階を示している。この実施例において、ピボットリンク１７の旋回は、運転者がピボットリンク１７１を手動で旋回することによって生じる。ピボットリンク１７が旋回すると、第１のＵ形状のサポ−ト１６１の端を第２のＵ形状のサポ−ト１６２の端から外側に動かす。
【００８０】
図１５は、図１４と同様の側面図であり、乗物１０の椅子ユニット１４０を引き続いて下げている状態を示している。ピボットリンク１７１が、ピボット１５０の回りを反時計回りにさらに旋回し、第１のＵ形状のサポ−ト１６１の端を第２のＵ形状のサポ−ト１６２の端から外側にさらに動かしている。
【００８１】
図１６は、図１５と同様の側面図であり、乗物１０上の椅子ユニット１４０が完全に下がった状態を示している。ピボットリンク１７１が、ピボット１５０の回りを反時計回りに充分に旋回し、第１のＵ形状のサポ−ト１６１の端の位置を動かしている。椅子ユニット１４０が充分に下がった状態になると、椅子ユニット１４０の座席１４２が、乗物１０とと交じり合う。
【００８２】
図１６は、さらに、ハンドルバ−ピボット１２０上を旋回し、舵ユニット８０と実質的に整列したハンドルバ−ユニット１１０を示している。舵ユニット８０は、舵ピボット９０上を旋回し、乗物１０と実質的に平行である。舵ユニット８０およびハンドルバ−ユニット１１０が旋回することにより、組立てを完了した乗物１０を第２の手法で折り畳み、乗物１０の運搬および保管を可能にしている。
【００８３】
図１７は、図１の乗物１０の側面図であり、ハンドルバ−ユニット１１０が旋回した状態を示し、その状態では、複数の第１車輪５１，５２をブレ−キ作動することができ、しかもまた、舵ピボットロック１００が外れ、乗物１０の舵ユニット８０を旋回することができる。ハンドルバ−ユニット１１０は、ハンドルバ−ピボット１２０に独立に旋回させることができる。ハンドルバ−ユニット１１０については、ハンドルバ−ピボット１２０上を旋回させることにより、図１２Ａに示すように立てた状態にし、運転者が乗物１０に出入りできるようにする。
【００８４】
図１７Ａは、ブレ−キ１８０および舵ピボットロック１００を同時に作動するためのケ−ブル相互接続部１９０を示す図である。ケ−ブル相互接続部１９０には、舵ピボットロック１００から伸びるケ−ブル１０８の端を固定したケ−ブルタ−ミネ−タ１９２がある。また、ケ−ブル相互接続部１９０にハンドル１０９が固定され、そのハンドル１０９の作動に応じて、案内ピン１０６をデテント１３４，１３５の一つから引き出すことができる。
【００８５】
ケ−ブルタ−ミネ−タ１９２には孔１９４があり、その孔１９４にハンドルバ−ピボットロック１３０のケ−ブル１３８を通すことができる。ケ−ブル１３８にはリング１９６がが添えられ、ケ−ブルタ−ミネ−タ１９２の孔１９４と干渉するようになっている。
【００８６】
図１７Ｂは、図１７の一部を拡大した側面図であり、作動状態のブレ−キ１８０を示している。ブレ−キ１８０は、ブレ−キレバ−ピボット１８４によって第１車輪ユニット５０に取り付けたブレ−キレバ−１８２を備える。ケ−ブル１３８は、ブレ−キレバ−１８２の一方の端に連結される。ブレ−キロッド１８６が、ブレ−キレバ−１８２の他方の端から伸びている。ハンドルバ−ユニット１１０をハンドルバ−ピボット１２０上を旋回すると、ケ−ブル１３８が図１７Ｂにおいて上方に動き、ブレ−キレバ−１８２を旋回する。ブレ−キロッド１８６が、複数の車輪５１，５２と交じり合い、第１車輪ユニット５０の複数の車輪５１，５２の回転を抑制する。
【００８７】
図１７Ｃは、図１７と同様の図であり、乗物１０の舵ユニット８０の旋回を可能にする舵ピボットロック１００の取外しについて示している。ハンドルバ−ユニット１１０をハンドルバ−ピボット１２０上を旋回すると、ケ−ブル１３８が、図１７Ａにおいて上方に動き、ロックプレ−ト１３２のデテント１３４，１３５の一つから案内ピン１０６を引き出す。
【００８８】
ケ−ブル１３８が、図１７Ａの上方に動くにつれて、ケ−ブル１３８に付属したリング１９６がケ−ブルタ−ミネ−タ１９２に当たり、ケ−ブルタ−ミネ−タ１９２を図１７Ａの上方に動かす。ケ−ブルタ−ミネ−タ１９２が上方に動くと、デテントの一つ１０４から案内ピン１０６を引き出し、舵ユニット８０を第１車輪ユニット５０の車軸５３回りに旋回可能にする。
【００８９】
ハンドルバ−ユニット１１０が、図１８に示すように直立状態に旋回すると、そのハンドルバ−ユニット１１０の内部にあるポジションスイッチ１１８を作動する。ポジションスイッチ１１８は、電気制御装置１１６を低速度モ−ドに切り換えるように接続されている。低速度モ−ドにおいて、電気制御装置１１６は、電気モ−タ７２を低速度で作動する。
【００９０】
図１８〜２２は、図１の乗物１０を折り畳むための第３の方法を示している。図１８は、図１７と同様の側面図であり、舵ユニット８０が舵ピボット９０の回りを旋回することを示している。背もたれ１４４は、折り畳み状態に旋回している。好ましくは、運転者は、第１ユニット２０の前に立ち、第２ユニット３０の方向に向いて乗物１０を折り畳むのが良い。
【００９１】
図１８Ａは、図１３の一部を拡大した側面図であり、乗物１０のピボットロック２００をかみ合わせた状態を示している。ピボットロック２００はストップ（ストッパ−）２０２を備え、そのストッパ−２０２は、ストップピボット２０３によって第１ユニット２０に対し旋回可能に支持されている。ケ−ブル２０４が、ストッパ−２０２とオペレ−タ−（作動子）２０５との間に接続されている。足踏みレバ−２０６が、足踏みレバ−ピボット２０８によって第１車輪ユニット５０に支持されている。足踏みレバ−２０６には、作動バ−２０９がある。
【００９２】
図１８Ｂは、図１８Ａと同様の図であり、乗物１０が旋回することを可能にするための、ピボットロック２００のかみ合わせ解除状態を示している。運転者が足で足踏みレバ−２０６を下に押すと、作動バ−２０９がオペレ−タ−２０５に当たり、ストッパ−２０２を旋回する。ストッパ−２０２の旋回により、ピボットロック２００のかみ合いが解除され、第１ユニット２０が乗物１０の第２ユニット３０に対して旋回可能になる。
【００９３】
乗物１０はピボットアシスト（旋回補助装置）２１０を備える。ピボットアシスト２１０は、第１ユニット２０を第２ユニット３０に対して旋回し、乗物１０をピボット軸のまわりに折り畳むためのものである。ピボットアシスト２１０は、運転者が小さな作動力で乗物１０を折り畳むことができるようにする。
【００９４】
図１８〜２２はピボットアシスト２１０を示し、ピボットアシスト２１０は、第１車輪５１，５２を制動するブレ−キ装置１８０と、第２車輪６１，６２を回転する駆動ユニット７０との組み合わせによって構成される。運転者は、ブレ−キをかけた第１車輪５１，５２に向けて第２車輪６１，６２を駆動することによって、かがんだり体を曲げたりせずに乗物１０を折り畳むことができる。
【００９５】
乗物１０を折り畳むために、運転者は、ブレ−キ１８０をかけ、しかも、ピボットラッチ２２０のかみ合いを解除する。また、駆動ユニット７０を前進方向に低速度で作動し、第２車輪６１，６２をブレ−キをかけた第１車輪５１，５２に向かって駆動する。
【００９６】
図１９は、図１８と同様の図であり、図１の乗物１０の第２ユニット３０に対し第１ユニット２０を折り畳む際の折り畳み当初の状態を示している。ブレ−キをかけた第１車輪５１，５２に向かって、駆動ユニット７０が第２車輪６１，６２を駆動すると、第１ユニット２０は、ピボット４０の回りを時計回りに回転し、また、第２ユニット３０は、ピボット４０の回りを反時計回りに回転する。
【００９７】
ピボットピン４３は、第１ユニット２０と一緒に回転する。第１ユニット２０が時計回りに回転するとき、ピボットピン４３は、第２ユニット３０に対して時計回りに回転する。ピボットピン４３が時計回りに回転することにより、第２ピボットリンク１７２が、第２ユニット３０に対し時計回りに回転する。
【００９８】
ピボットリンク１７２が、ピボットピン４３によって時計回りに一部旋回した状態が示されている。ピボットリンク１７２の旋回があると、第２のＵ形状のサポ−ト１６２の端が第１のＵ形状のサポ−ト１６１の端から遠ざかるように動く。第２のＵ形状のサポ−ト１６２の端が第１のＵ形状のサポ−ト１６１の端から遠ざかる動きにより、乗物１０の第２ユニット３０に対して椅子ユニット１４０が高さを低くする。
【００９９】
図２０は、図１９と同様の図であり、乗物１０の第２ユニット３０に対し第１ユニット２０を折り畳む操作がさらに進んだ状態を示している。ブレ−キをかけた第１車輪５１，５２に向かって第２車輪６１，６２を引き続いて動かすと、第１ユニット２０は時計回りに、また第２ユニット３０は反時計回りにそれぞれ回転し続ける。第１ユニット２０の引き続く時計回りの回転により、第２ピボットリンク１７２が引き続いて回転し、乗物１０の第２ユニット３０に対し椅子ユニット１４０の高さを低くする。
【０１００】
図２１は、図２０と同様の側面図であり、乗物１０の第２ユニット３０に対し第１ユニット２０を折り畳む操作が完了した状態を示している。ピボットリンク１７２は、ピボットピン４３によって時計回りに充分に旋回し、乗物１０の椅子ユニット１４０の高さを完全に低くする。椅子ユニット１４０の高さが充分に低くなる状態になると、椅子ユニット１４０の座席１４２が乗物１０に当たる。
【０１０１】
図２２は、図２１と同様の図であり、完全に折り畳んだ状態の乗物１０の第１ユニット２０および第２ユニット３０を止めた（ラッチした）状態を示している。完全に折り畳んだ乗物１０については、立てた状態で保管することができる。第１車輪５１，５２が乗物１０の第２車輪６１，６２に近接し、ホイ−ルベ−スが押しつけられて小さくなる。完全に折り畳んだ乗物１０は、折り畳んだ状態で転がり進めることができる。さらに、駆動ユニット７０を使うことにより、折り畳んだ状態で乗物１０を動かすことができる。
【０１０２】
図２３は、図２２の一部を拡大した図であり、第１ユニット２０に対し第２ユニット３０を止めた初期の状態を示している。ラッチ２２０は、第２部材（第２ユニット）３０の第１端３１に固定したピン２２２を備える。キャッチ（留め金）２２４が、キャッチピボット２２６によって舵ユニット８０に対し旋回可能に固定されている。キャッチ２２４にはスロット２２８がある。ピン２２２は、キャッチ２２４のスロット２２８の内部に入っている。
【０１０３】
図２４は、図２３と同様の図であり、第１ユニット２０に対し第２ユニット３０を止めた最終の状態を示している。受入れピン２２２をもつキャッチ２２４は、キャッチピボット２２６の回りに旋回する。キ−パ−（つめ）２３０が、キ−パ−ピボット２３２によってラッチ２２０に近接した所に旋回可能に支持されている。キ−パ−２３０には、スロット２２８にかみ合うロック用バ−２３６があり、折り畳んだ状態で舵ユニット８０を第２ユニット３０にロックすることができる。レリ−ズ（緩め部材、図示しない）を用いることにより、ロック用バ−２３６をスロット２２８から解放し、舵ユニット８０に対する第２ユニット３０のロックを解除することができる。
【０１０４】
図２５は、図２４と同様の図であり、ハンドルバ−ピボットロック１３０を固定した状態を示している。折り畳んだ状態で第２ユニット３０を舵ユニット８０にロックした後、ハンドルバ−ユニット１１０は、図２５に示す状態（位置）に旋回することができる。レリ−ズピン１３６を引くと、ハンドルバ−ユニット１１０は、図２４に示す状態から図２５に示す状態へと旋回することができる。レリ−ズピン１３６を解放すると、レリ−ズピン１３６は、スプリング１３７の力を受け、ロック用プレ−ト１３２に定めたデテント１３４にかみ合い、ハンドルバ−ユニット１１０を図２５に示す状態に固定する。
【０１０５】
好ましくは、第２ユニット３０に対し第１ユニット２０を旋回することにより、接続スイッチ（図示しない）を作動し、電気制御装置１１６を低速度モ−ドに維持するのが良い。低速度モ−ドでは、電気制御装置１１６が電気モ−タ７２を低速度で回転し、その電気モ−タ７２によって折り畳んだ状態で乗物１０を動かすことができる。
【０１０６】
図２６は、図１８と同様の図であり、この発明の乗物１０Ａの別の実施例を示している。折り畳み可能の個人用の機動性の良い乗物１０Ａは、第１ユニット２０Ａおよび第ユニット３０Ａを備える。この実施例では、第１ユニット２０Ａおよび第ユニット３０Ａが、乗物１０Ａの前および後のユニットである。ピボット４０Ａが、前に述べたように、第１ユニット２０Ａを第ユニット３０Ａに連結している。
【０１０７】
第１車輪ユニット５０Ａが、乗物１０Ａの第１ユニット２０Ａを支える。第１車輪ユニット５０Ａは、車軸５３Ａに回転可能に支持した複数の車輪５１Ａ，５２Ａを備える。複数の車輪５１Ａ，５２Ａは、第１ユニット２０Ａに回転可能に支持され、それら複数の車輪５１Ａ，５２Ａによって乗物１０Ａの操縦を可能にする。
【０１０８】
第２車輪ユニット６０Ａが、乗物１０Ａの第２ユニット２０Ａを支える。第２車輪ユニット６０Ａは、車軸６３Ａに回転可能に支持した複数の車輪６１Ａ，６２Ａを備える。
【０１０９】
乗物１０Ａについてのこの別の実施例において、駆動ユニット７０Ａは、第１車輪ユニット５０Ａに組み込まれ、乗物１０Ａを動かすようになっている。駆動ユニット７０Ａには、車軸５３Ａを回転するために連結した電気モ−タ７２Ａを備える。
【０１１０】
乗物１０Ａについてのこの別の実施例において、ブレ−キ（ブレ−キ装置）１８０Ａは、第２車輪ユニット６０Ａに組み込まれ、乗物１０Ａの複数の車輪６１Ａ，６２Ａの回転を抑制する。ブレ−キ１８０Ａは、複数の車輪６１Ａ，６２Ａのブレ−キ１８０Ａを作動するためのブレ−キレバ−１８２Ａを備える。
【０１１１】
図２７は、図２６と同様の図であり、変形した別の実施例の乗物１０Ａを図２０に示す乗物１０Ａと同様の方法で一部折り畳んだ状態を示している。ブレ−キをかけた第２車輪６１Ａ，６２Ａに向かって、駆動ユニット７０Ａが第１車輪５１Ａ，５２Ａを駆動すると、第１ユニット２０Ａはピボット４０Ａの回りを時計回りに回転し、また、第２ユニット３０Ａはピボット４０Ａの回りを反時計回りに回転する。第１ユニット２０Ａの時計回りの回転によって、椅子ユニット１４０Ａは、前に述べたように、乗物１０Ａの第２ユニット３０Ａに対して高さが低くなる。
【０１１２】
駆動ユニット７０Ａは、乗物１０Ａが図２２と同様の手法で折り畳まれるまで、ブレ−キをかけた第２車輪６１Ａ，６２Ａに向かって、第１車輪５１Ａ，５２Ａを駆動し続ける。
【０１１３】
図２８は、この発明を適用した第２の実施例の乗物３１０の側面図である。同様の部分については、３００をプラスした同様の符号を付けてある。この発明のこの実施例において、乗物３１０は、電気駆動の車椅子である。
【０１１４】
乗物３１０は、第１ユニット３２０と第２ユニット３３０とを備える。ピボット３４０が、第１ユニット３２０を第２ユニット３３０に連結している。第１車輪ユニット３５０が、第１ユニット３２０を支えている。実施例では、第１車輪ユニット３５０は、脚輪３５１，３５２を備える。ブレ−キ４８０が、それらの脚輪３５１，３５２をロックするようになっている。
【０１１５】
第２車輪ユニット３６０が、第２ユニット３３０を支えている。第２車輪ユニット３６０は、複数の車輪３６１，３６２、およびそれら複数の第２車輪３６１，３６２を独立に駆動する駆動ユニット３７１，３７２を備える。独立に駆動されるそれら複数の第２車輪３６１，３６２が、乗物３１０の速度および方向を制御する。運転者は、制御操縦桿４１０によって、乗物３１０の速度および方向を制御することができる。変形例では、複数の第２車輪３６１，３６２を手動で回転し、乗物３１０を動かすことができる。
【０１１６】
図２９は、図２８と同様の側面図であり、乗物３１０を完全に折り畳んだ状態を示している。完全に折り畳んだ乗物３１０は、ホイ−ルベ−スが小さく、立てた状態で保管することができる。完全に折り畳んだ乗物３１０は、また、折り畳んだ状態で転がすことができるし、あるいは、駆動ユニット（駆動モ−タ）３７１，３７２を用いて動かすことができる。
【０１１７】
図１０に示す第１の折り畳み方法において、乗物１０の第１および第２ユニット２０，３０に実質的に平行になるように、舵ユニット８０を折り畳んでいる。。この第１の方法では、乗物１０を分解した形態で手動で折り畳んでいる。
【０１１８】
図１３〜１６に示す第２の折り畳み方法において、図１３に示す高くなった状態から図１６に示す低くなった状態へと、椅子サポ−ト１６０を手動で折り畳んでいる。また、舵ユニット８０については、乗物１０の第１および第２ユニット２０，３０に対し実質的に平行になるように手動で折り畳んでいる。
【０１１９】
図１８〜２２に示す第３の折り畳み方法において、乗物１０の第２ユニット３０に対して第１ユニット２０を折り畳んでいる。椅子サポ−ト１６０については、図１８に示す高くなった状態から図２２に示す低くなった状態へと自動的に折り畳んでいる。また、第１ユニット２０については、ピボット補助ユニット２１０によって、第２ユニット３０に対して折り畳んでいる。ピボット補助ユニット２１０は、いろいろな形態を採ることができる。
【０１２０】
図３０は、ピボット補助ユニット２１０Ａの第１の実施例を模式的に示す図である。第１の実施例であるピボット補助ユニット２１０Ａは、手動操作による装置であるという特徴をもち、図１８〜２２に示す第２ユニット３０に対し第１ユニット２０を折り畳むためのレバ−として働く舵ユニット８０を備えている。
【０１２１】
図３１は、ピボット補助ユニット２１０Ｂの第２の実施例を模式的に示す図である。第２の実施例であるピボット補助ユニット２１０Ｂは、動力駆動による装置であるという特徴をもち、図１８〜２２に示す第２ユニット３０に対して第１ユニット２０を協力し合って折り畳むための駆動ユニット７０およびブレ−キユニット１８０を備えている。
【０１２２】
図３２は、ピボット補助ユニット２１０Ｃの第３の実施例を模式的に示す図である。第３の実施例であるピボット補助ユニット２１０Ｃは、手動操作による装置であるという特徴をもち、図１８〜２２に示す第２ユニット３０に対し第１ユニット２０を折り畳むため、それら第１および第２ユニット２０，３０間に直接作用する手動操作の専用駆動ユニット２１２Ｃを備えている。
【０１２３】
第３の実施例であるピボット補助ユニット２１０Ｃにおいて、第１ユニット２０は、独立した手動操作の旋回機構２１４Ｃによって、第２ユニット３０に対してピボット４０回りに手動で旋回し、乗物１０を折り畳む。手動操作の旋回機構２１４Ｃによって、運転者は、拡大した力を得ることができる。手動操作の旋回機構２１４Ｃは、ギア、クランク、あるいはレバ−などで構成することができる。この例では、手動操作の旋回機構２１４Ｃはクランクで模式的に示し、ピボット４０回りに乗物１０を折り畳むようにしている。
【０１２４】
図３３は、ピボット補助ユニット２１０Ｄの第４の実施例を模式的に示す図である。第４の実施例であるピボット補助ユニット２１０Ｄは、専用の駆動ユニットを備える動力駆動式であるという特徴をもつ。専用の駆動ユニットは、電気駆動の専用駆動ユニット２１２Ｄをもち、第１および第２ユニット２０，３０間に直接作用し、図１８〜２２に示すように第１ユニット２０を第２ユニット３０に対して折り畳む。電気駆動の専用駆動ユニット２１２Ｄは、独立した電気旋回モ−タ２１４Ｄとして示され、ピボット４０回りに乗物１０を折り畳むようにしている。
【０１２５】
以上この発明について述べたが、ここで開示する内容には、以上に述べた説明のほか、添付したクレ−ムの内容を包含する。この発明について、その好適な形態をある程度詳しく説明したが、好適な形態は一つの例にすぎない。この発明の考え方を越えない範囲で、各部品の構造、組み合わせおよび配置をいろいろと変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【０１２６】
【図１】この発明を適用した折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の第１実施例の側面図である。
【図２】図１の正面図である。
【図３】図１の上面図である。
【図４】図３と同様な図であり、椅子を取り外した後を示している。
【図５】乗物の第１および第２のユニットの側面図である。
【図６】図５の底面図である。
【図７】図１の背面図である。
【図８】図７の一部の拡大分解図であり、乗物の駆動ユニットを示している。
【図８Ａ】図８の背面図である。
【図９】図１の拡大分解図であり、駆動ユニット、椅子およびバッテリを取り外した乗物の分解状態を示している。
【図１０】図９の分解した乗物を折り畳むための第１の方法を示す側面図である。
【図１１】図１の拡大側面図であり、乗物の舵ユニットの旋回を防止するための舵ピボットロックの取付けを示している。
【図１１Ａ】図１１と同様の図であり、乗物の舵ユニットの旋回を可能にするための舵ピボットロックの取外しを示している。
【図１２】図１の拡大側面図であり、乗物のハンドルバ−ユニットの旋回を防ぐためのハンドルバ−ピボットロックの取付けを示している。
【図１２Ａ】図１２と同様の図であり、乗物のハンドルバ−ユニットの旋回を可能にするためのハンドルバ−ピボットロックの取外しを示している。
【図１３】図１の乗物の第１実施例の側面図であり、図１の乗物の折り畳み当初を示している。
【図１４】図１３と同様の側面図であり、乗物の折り畳みがさらに進んだ状態を示している。
【図１５】図１４と同様の側面図であり、乗物の折り畳みが引き続いて進んだ状態を示している。
【図１６】図１５と同様の側面図であり、乗物の折り畳みが完了した状態を示している。
【図１７】図１の乗物の側面図であり、第１車輪のブレ−キを作動し、しかもまた、乗物の舵ユニットの旋回を可能にする舵ピボットロックを外すためのハンドルバ−ユニットの旋回を示している。
【図１７Ａ】ブレ−キおよび舵ピボットロックを同時に作動するためのケ−ブルの接続を示す図である。
【図１７Ｂ】図１７の一部の拡大側面図であり、作動状態のブレ−キを示している。
【図１７Ｃ】図１７と同様の図であり、乗物の舵ユニットの旋回を可能にする舵ピボットロックの取外しを示している。
【図１８】図１７と同様の図であり、舵ユニットの旋回を示している。
【図１８Ａ】図１３の一部の拡大側面図であり、乗物のピボットロックのかみ合わせ状態を示している。
【図１８Ｂ】図１８Ａと同様の図であり、乗物の旋回を可能にするためのピボットロックのかみ合わせを解除した状態を示している。
【図１９】図１８と同様の側面図であり、図１の乗物の第２ユニットに対し第１ユニットを折り畳む際の折り畳み当初の別の例を示している。
【図２０】図１９と同様の側面図であり、乗物の第２ユニットに対し第１ユニットを折り畳む操作が進んだ状態を示している。
【図２１】図２０と同様の側面図であり、乗物の第２ユニットに対し第１ユニットを折り畳む操作が完了した状態を示している。
【図２２】図２１と同様の側面図であり、折り畳んだ状態で第１ユニットに対し第２ユニットを止めた（ラッチした）状態を示している。
【図２３】図２２の一部の拡大図であり、第１ユニットに対する第２ユニットのラッチ当初の状態を示している。
【図２４】図２３と同様の図であり、第１ユニットに対する第２ユニットのラッチが完了した状態を示している。
【図２５】図２４と同様の図であり、ハンドルバ−ピボットロックを取り付けた状態を示している。
【図２６】図１８と同様の図であり、この発明の乗物の変形した実施例を示している。
【図２７】図２６と同様の図であり、変形した別の実施例の乗物を図２０と同様の方法で一部折り畳んだ状態を示している。
【図２８】この発明を適用した乗物の第２の実施例を示す側面図である。
【図２９】図２８と同様の側面図であり、図２８に示す乗物を完全に折り畳んだ状態を示している。
【図３０】乗物を折り畳むためのピボット補助ユニットを手動で操作する第１例を模式的に示す図である。
【図３１】乗物を折り畳むためのピボット補助ユニットを動力駆動する第２例を模式的に示す図である。
【図３２】乗物を折り畳むための手動の専用ピボット補助ユニットの第３例を模式的に示す図である。
【図３３】乗物を折り畳むための電気的駆動の専用ピボット補助ユニットの第４例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【０１２７】
１０ 乗物
２０ 第１ユニット
３０ 第２ユニット
４０ ピボット
５０ 第１車輪ユニット
６０ 第２車輪ユニット
７０ 駆動ユニット
８０ 舵ユニット
１４０ 椅子ユニット
１６０ 椅子サポート
１８０ ブレーキ
２１０ ピボット補助ユニット

Claims (34)

1. 第１車軸の回りを回転可能な第１車輪を含む第１ユニットと、
   第２車軸の回りを回転可能な第２車輪を含む第２ユニットと、
   前記第１車軸および第２車軸に実質的に平行なピボット軸をもち、前記第１ユニットを前記第２ユニットに対して旋回可能に連結するピボットと、
   前記第１ユニットを前記第２ユニットに対して旋回し、前記ピボット軸の回りに折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むためのピボット補助ユニットとを備える、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物。
2. 前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物が、スク−タ−である、請求項１の乗物。
3. 前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物が、車椅子である、請求項１の乗物。
4. 前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物が、自転車である、請求項１の乗物。
5. 前記第１ユニットが折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の前ユニットであり、前記第２ユニットがその折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の後ユニットである、請求項１の乗物。
6. 前記第１ユニットが折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の後ユニットであり、前記第２ユニットがその折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の前ユニットである、請求項１の乗物。
7. 前記第１車輪は、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を操縦するため、前記第１ユニットに旋回可能に支持されている、請求項１の乗物。
8. 前記第２車輪を回転し、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かすための駆動ユニットを備える、請求項１の乗物。
9. 前記第２車輪は複数の車輪を備え、しかも、それら複数の車輪を独立に駆動し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を操縦する駆動ユニットを備える、請求項１の乗物。
10. 運転者が手動で前記第２車輪を回転し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かすことができる手動の駆動ユニットを備える、請求項１の乗物。
11. 前記第２車輪を回転し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かすための電気モ−タを備える、請求項１の乗物。
12. 前記第２車輪に連結した駆動軸を回転するための電気モ−タを備える駆動ユニットを備え、その駆動ユニットは、前記第２ユニットに対し取外し可能に取り付けられている、請求項１の乗物。
13. 前記ピボット補助ユニットは、前記第１ユニットを前記第２ユニットに対し旋回し、前記ピボット軸回りに前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むためのレバ−を備える、請求項１の乗物。
14. 前記ピボット補助ユニットは、前記第１ユニットを前記第２ユニットに対し旋回し、前記ピボット軸回りに前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むための電気モ−タを備える、請求項１の乗物。
15. 前記ピボット補助ユニットは、前記第２車輪を回転し、前記した前ユニットを前記した後ユニットに対し折り畳む補助をし、前記ピボット軸回りに前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むための駆動ユニットを備える、請求項１の乗物。
16. 前記ピボット補助ユニットは、前記第１車輪を制動するためのブレ−キと、
    前記第２車輪を前記第１車輪に向かって動かし、前記ピボット軸回りに前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むための駆動ユニットとを備える、請求項１の乗物。
17. 前記第１ユニットおよび第２ユニットの一方に椅子を折り畳み可能に支持するための椅子サポ−トを備える、請求項１の乗物。
18. 前記第１ユニットおよび第２ユニットの一方に椅子を折り畳み可能に支持するための椅子サポ−トと
    前記ピボット軸に前記椅子サポ−トを相互に連結し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むことに応じて前記椅子を折り畳むための軸継手とを備える、請求項１の乗物。
19. 前記第１ユニットおよび第２ユニットの一方に椅子を折り畳み可能に支持するための椅子サポ−トと
    前記ピボット軸に前記椅子サポ−トを相互に連結し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むことに応じて前記椅子を折り畳むための軸継手とを備え、しかも、
    前記折り畳み可能な椅子は、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むこととは独立に折り畳むことができる、請求項１の乗物。
20. 運転位置と折り畳み位置との間を旋回するように、座席に対し旋回可能に支持した背もたれをもつ椅子を備える、請求項１の乗物。
21. 第１車軸の回りに回転可能な第１車輪を支持する第１ユニットと、
    第２車軸の回りに回転可能な第２車輪を支持する第２ユニットと、
    前記第１車輪の回転を妨げるブレ−キと、
    前記第２車輪を回転し、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かすための電気モ−タ駆動ユニットと、
    前記第１よび第２の両車軸に対して実質的に平行なピボット軸をもち、前記第１ユニットを前記第２ユニットに対して旋回可能に連結するピボットと、
    前記ブレ−キが前記第１車輪の回転を妨げることと相俟って、前記第２車輪を回転して前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を前記ピボット軸回りに折り畳む前記電気モ−タ駆動ユニットを備えるピボット補助ユニットとから構成される、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物。
22. 前記第１ユニットが折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の前ユニットであり、前記第２ユニットがその折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の後ユニットである、請求項２１の乗物。
23. 前記第１ユニットが折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の後ユニットであり、前記第２ユニットがその折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の前ユニットである、請求項２１の乗物。
24. 前記第１車輪は、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を操縦するため、前記第１ユニットに旋回可能に支持されている、請求項２１の乗物。
25. 前記第２車輪は、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を操縦するため、前記第２ユニットに旋回可能に支持されている、請求項２１の乗物。
26. 第１車軸の回りに回転可能な第１車輪をもつ第１ユニットと、
    前記第１ユニットに前記第１車輪を旋回可能に支持し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を操縦する舵ユニットと、
    第２車軸の回りに回転可能な複数の第２車輪を支持する第２ユニットと、
    前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かすための電気モ−タ駆動ユニットと、
    前記第１よび第２の両車軸に対して実質的に平行なピボット軸をもち、前記第１ユニットを前記第２ユニットに対して旋回可能に連結するピボットと、
    前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の前記した後ユニットに対し前記した前ユニットを前記ピボット軸の回りに折り畳むためのレバ−ア−ムを装備する前記舵ユニットを備えるピボット補助ユニットとから構成される、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物。
27. 前記電気モ−タ駆動ユニットが、前記第１車軸を回転し、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かす、請求項２６の乗物。
28. 前記電気モ−タ駆動ユニットが、前記第２車軸を回転し、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かす、請求項２６の乗物。
29. 第１車軸の回りに回転可能な第１車輪をもつ第１ユニットと、
    前記第１ユニットに前記第１車輪を旋回可能に支持し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を操縦する舵ユニットと、
    第２車軸の回りに回転可能な複数の第２車輪を支持する第２ユニットと、
    前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かすための電気モ−タ駆動ユニットと、
    それ自体を前記第２ユニットに固定するための折り畳み可能なサポ−トをもつ椅子と、
    前記第１よび第２の両車軸に対して実質的に平行なピボット軸をもち、前記第１ユニットを前記第２ユニットに対して旋回可能に連結するピボットと、
    前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物の前記第２ユニットに対し前記第１ユニットを前記ピボット軸の回りに折り畳むためのレバ−ア−ムを装備する前記舵ユニットと、
    前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むことに応じて、前記椅子サポ−トを折り畳むために、前記第１ユニットと前記折り畳み可能なサポ−トとを相互に連結するリンクとから構成される、運転者が乗るための折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物。
30. 前記電気モ−タ駆動ユニットが、前記第１車軸を回転し、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かす、請求項２９の乗物。
31. 前記電気モ−タ駆動ユニットが、前記第２車軸を回転し、折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かす、請求項２９の乗物。
32. 第１車軸の回りに回転可能な第１車輪をもつ第１ユニットと、
    前記第１ユニットに前記第１車輪を旋回可能に支持し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を操縦する舵ユニットと、
    第２車軸の回りに回転可能な複数の第２車輪を支持する第２ユニットと、
    前記第１車輪の回転を妨げるブレ−キと、
    前記複数の第２車輪を回転し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かす電気モ−タ駆動ユニットと、
    前記第１よび第２の両車軸に対して実質的に平行なピボット軸をもち、前記第１ユニットを前記第２ユニットに対して旋回可能に連結するピボットと、
    前記ブレ−キが前記第１車輪の回転を妨げることと相俟って、前記複数の第２車輪を前記第１車輪に向かって動かし、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を前記ピボット軸回りに折り畳む前記電気モ−タ駆動ユニットを備えるピボット補助ユニットとから構成される、運転者が乗るための折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物。
33. 第１車軸の回りに回転可能な第１車輪をもつ第１ユニットと、
    前記第１ユニットの前記第１車輪を旋回可能に支持し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を操縦する舵ユニットと、
    第２車軸の回りに回転可能な複数の第２車輪を支持する第２ユニットと、
    前記第１車輪の回転を妨げるブレ−キと、
    前記複数の第２車輪を回転し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かす電気モ−タ駆動ユニットと、
    運転者が座るために前記第２ユニットに対して取り付けた折り畳み可能な椅子と、
    前記第１よび第２の両車軸に対して実質的に平行なピボット軸をもち、前記第１ユニットを前記第２ユニットに対して旋回可能に連結するピボットと、
    前記ブレ−キが前記第１車輪の回転を妨げることと相俟って、前記複数の第２車輪を回転し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を前記ピボット軸回りに折り畳む前記電気モ−タ駆動ユニットを備えるピボット補助ユニットと、
    前記第１ユニットと前記折り畳み可能な椅子とを相互に連結し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を折り畳むことに応じて前記椅子を折り畳むための軸継手とから構成される、運転者が乗るための折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物。
34. 第１車軸の回りに回転可能な第１車輪をもつ第１ユニットと、
    前記第１ユニットの前記第１車輪に旋回可能に連結し、前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を操縦する舵ユニットと、
    第２車軸の回りに回転可能な複数の第２車輪を支持する第２ユニットと、
    前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物を動かすための電気モ−タ駆動ユニットと、
    前記舵ユニットを前記第１ユニットに対し旋回可能とし、前記舵ユニットを前記折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物に実質的に平行になる位置に旋回させる舵ピボットとから構成される、運転者が乗るための折り畳み可能な個人用の機動性の良い乗物。