JP2005503943A - 使い捨て生理用ナプキンの個別包装材及び包装バッグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】使い捨て生理用ナプキン個別包装材は,融点が90〜140℃,坪量が2〜20g/m2であるポリマーフィルムに,坪量4〜25g/m2の不織布を付着してなる不織布付着ポリマーフィルムと,主材としてオルガノポリシロキサンと前記ポリマーフィルムにコーティングされた触媒からなるシリコン液を熱硬化させてなるシリコンコーティング層とからなる。前記使い捨て生理用ナプキン個別包装材及び個別包装バッグは,ポリマーフィルムの熱変形が防止され,前記使い捨て生理用ナプキン個別包装バッグは前記不織布のおかげで柔らかく,かさかさする騒音が発生しない。
【選択図】図1
Description
【0001】
本発明は,使い捨て生理用ナプキンの個別包装材及び包装バッグに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の使い捨て生理用ナプキンの裏面には,着用の際,生理用ナプキンを衣類に支持させるためのホットメルトが塗布されている。使い捨て生理用ナプキンは,流通過程でホットメルトを保護するため,ホットメルトの上面に離型紙を付着してある。このような離型紙が付着された製品は,消費者が,着用に先立ち,包装を開封し,生理用ナプキンを包装から取り出してから離型紙を取り外す。ところで,このように包装された使い捨て生理用ナプキンは,離型紙の取外しの際,良くない騒音が発生し,包装から製品を離脱させた後,離型紙を取外し,離型紙を廃棄する過程で,利用者に不便さを与えているため,利用を忌避しているものである。
【0003】
上記使い捨て生理用ナプキンから生じる不便を改善するため,使い捨て生理用ナプキンの包装バッグの内面にシリコンをコーティングして離型紙の機能を付与し,別途の離型紙の使用を不要にする生理用ナプキン包装バッグが提案されている。
【0004】
しかし,従来の包装バッグの内面にシリコンがコーティングされた生理用ナプキンの個別包装シート(以下,“個別包装紙”という)は製品の値段が高く,そして生理用ナプキンの包装段階で包装バッグを封着する過程が難しい。すなわち,生理用ナプキンの個別包装紙は,包装紙の接合部及び包装紙の全面にシリコンコーティング層が設けられるため,個別包装紙として包装バッグを封着するとき,熱接着が邪魔になる。
【0005】
また,生理用ナプキンの個別包装バッグについて需要者の好みを調査した結果,生理用ナプキン包装バッグの触感が柔らかであること,手で触れるとき,騒音(かさかさする音)が発生しないこと,吸音性材料を使用することなどが要求されている。
【0006】
上記包装バッグ内にシリコンがコーティングされた生理用ナプキン包装バッグの一般的な材料は,従来ホットメルト保護用離型紙に用いられる熱硬化性シリコンコーティング剤と,離型紙を使用する生理用ナプキン包装バッグの材料であるポリエチレン系フィルムとの安価な材料でできている。
【0007】
しかし,融点が100〜130℃である上記ポリエチレン系フィルムに上記熱硬化性シリコンコーティング剤を塗布し,30〜50mの長さで,ドライチャンバで80〜130℃の熱で塗布されたコーティング剤を乾燥,加熱,及び硬化させると,ポリエチレンフィルムが熱で硬くなり,熱による変形が発生する。さらにポリエチレンフィルムが生理用ナプキンの包装工程で再び熱変形し,生理用ナプキンの包装の際,熱封着部の接着力が弱化するだけでなく,生理用ナプキン包装バッグの触感が柔らかでないことなどで,上記市場調査の結果にも反しているので,実用性がなく,現実的に首尾よく商用化されていない。
【0008】
従来,商用化されている生理用ナプキン個別包装バッグの製品としては,電子線又は紫外線を照射して,フィルムに塗布されたコーティング層を硬化させた生理用ナプキン包装材がある。このように,電子線又は紫外線硬化コーティング剤を使用した生理用ナプキンの個別包装紙は,シリコンコーティング剤を硬化させる過程でフィルムの物性を劣化させないという効果を得ているが,複雑で費用のかかるシリコンコーティング及び硬化工程により,製品の値段が高くなるため,市場競争力を有し得ないものであった。
【0009】
また,上記のような電子線又は紫外線でシリコン層を硬化させてなる生理用ナプキン個別包装紙は,日本国特開1999−0082489に開示されているように,日光に長時間露出すると,紫外線によりシリコン層が変質する問題点も持っているものである。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−082489号公報
【発明の開示】
【0011】
ゆえに,本発明は,一般に使用され,低価格で供給される熱硬化性シリコンをコーティング剤として用い,ポリエチレンフィルムと不織布を付着した包装材を使用することにより,強度の高い不織布が強度の低いプラスチックフィルムを補強して生理用ナプキンの製造ラインの生産性を向上させ,よって生産コストを削減するという利点を有する,低価格で高品質のシリコン層がコーティングされた生理用ナプキン個別包装材を提供することに目的がある。
【0012】
本発明のさらにほかの目的は,前記のようにプラスチックフィルムを不織布とシリコン層との間に付着して耐熱性を向上させ,生理用ナプキンを個別包装するとき,封着部に加える圧力と溶着温度を従来(従来の封着温度はおよそ120℃である)より10〜30℃だけ高めることで,封着工程のライン速度を増大させることができ,コーティング層の厚さと均一度誤差の許容範囲を大きくすることにより,熱封着工程を容易にする,低価,高品質のシリコン層がコーティングされた,使い捨て生理用ナプキン個別包装材を提供することにある。
【0013】
本発明のさらにほかの目的は,プラスチックフィルムに不織布を付着することにより,生理用ナプキンの包装後,包装バッグの外観が不織布により柔らかく,取り扱いの際に騒音が発生しなく,吸音性包装材からなる低価格・高品質のシリコン層がコーティングされた生理用ナプキン個別包装材を提供することにある。
【0014】
本発明のさらにほかの目的は,物理的強度の高い不織布にプラスチックフィルムを付着することにより,包装材の物理的強度を向上させ,シリコンコーティングライン又は生理用ナプキン個別包装ラインの加工処理を容易にする,低価格・高品質のシリコン層がコーティングされた生理用ナプキン個別包装材を提供することにある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下,本発明の好適な実施の形態について,添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお,以下の説明及び添付図面において,略同一の機能及び構成を有する構成要素については,同一符号を付することにより,重複説明を省略する。
【0016】
本実施の形態によれば,コーティング剤を硬化させる過程でも,物性を劣化させないプラスチックフィルムや,顧客からの支持を受けられるような生理用ナプキンの個別包装紙は,コーティング剤,および不織布とポリエチレンフィルムとを付着するための包装紙として,従来から存在する安価な熱硬化性シリコンを用いることで供給することができる。
【0017】
詳細には,本実施の形態によると,融点が92〜170℃,坪量が2〜18g/m2であるポリマーフィルムと;前記ポリマーフィルムの外側面に付着される,不織布と,不織布に接触しない上記ポリマーフィルムの内側面に,オルガノポリシロキサン(organopolysiloxane)を含む熱硬化性シリコン液を塗布し,前記シリコン液を熱硬化させてなるシリコンコーティング層と;からなる,低価格の使い捨て生理用ナプキン用個別包装材及び使い捨て生理用ナプキン個別包装材から製造された生理用ナプキン用個別包装バッグが提供される。
【0018】
本実施の形態にかかる不織布付着フィルムは,不織布にポリエチレンフィルムを薄く(坪量2〜18g/m2)ラミネーションすることにより製造される。
【0019】
不織布にラミネーションされたポリエチレンフィルムもシリコンの熱硬化時にどのくらい硬化するが,本実施の形態においては,不織布にラミネーションされるポリエチレンフィルムの厚さを坪量2〜18g/m2の範囲内で薄くすることにより,不織布の柔らかな質感がプラスチックフィルムの硬化による劣化を補償するようにした。
【0020】
前述したように,本実施の形態にかかる包装材の製造工程は,不織布をプラスチックフィルムの一面に付着する工程と,プラスチックフィルムの他面にシリコンコーティング液を塗布した後,硬化させる工程とからなる。
【0021】
本実施の形態により不織布とプラスチックフィルムを付着する工程は,図1に示すように,一般の押出ラミネーション付着ラインを用いる。
【0022】
上記付着用不織布としては,ポリプロピレン不織布(スパンボンド不織布,サーマルボンド不織布),ポリエステル系不織布,ナイロン系不織布などが用いられる。しかし,価格,又は使い捨て生理用ナプキンの個別包装紙としての物質的特性を考慮すると,ポリプロピレン系スパンボンド不織布が好ましい。
【0023】
プラスチックフィルムを製造するための材料としては,ポリエチレン,ポリプロピレンなどのポリオレフィン系ポリマーで,融点92〜170℃のポリマーが好ましい。ポリオレフィン系モノマーに極性基を有するモノマーが共重合された共重合物を前記ポリマーに混合することにより,包装用フィルムの特性が改善される。
【0024】
図1に示すように,ポリエチレン系樹脂を290℃で,押出機1により溶融させた後,これをT−ダイ2により坪量2〜18g/m2のフィルム3に押出成形し,このフィルムを冷却ロール5とこれに当接している圧着ゴムロール6との間に投入し,圧着ゴムロール6と押出フィルムとの間に不織布7を投入し,不織布にポリエチレン樹脂フィルムを押出ラミネーションして不織布付着フィルム9を製造する。
【0025】
上記押出ラミネーションにおいて,冷却ロールとゴムロールに加える圧力は一般の不織布とプラスチックフィルムのラミネーションと略同一である。上記押出ラミネーションには坪量4〜25g/m2の不織布が使用される。
【0026】
本実施の形態によると,一面に不織布が付着された包装材のフィルム表面にシリコン液を塗布する。上記シリコン液の塗布のためのコーティングロールとしては,ダイレクトグラビアコーティングロール,ロールコーティングロール,リバースグラビアコーティングロール,オフセットグラビアコーティングロールなどの塗布装置を必要に応じて選択して使用できる。第1の実施例1ではオフセットグラビアコーティングロールを使用した。
【0027】
図2に示すように,オフセットグラビアコーティングは,ロール10から,不織布が付着されたプラスチックフィルム9をコーティングロール13と圧着ゴムロール14間に供給する。次に,塗布ロール11によりコーティングロール13にコーティング液12を供給して,コーティングされた合成部は,1の面にはフィルムがラミネートされた不織布のが全体または部分的にコーティングされ,他の面には不織布が付着されている。不織布の付着された包装材のフィルム表面にコーティング液を塗布し,塗布されたコーティング液は乾燥硬化チャンバ15で加熱することにより,乾燥,硬化させた後,ロール16に巻き取る。上記フィルムの一部にだけシリコンコーティングを行うためには,コーティングロールに部分コーティングのためのシリコンコーティングパターン銅板を設ける。
【0028】
上記シリコンコーティング量は,塗布し乾燥した後,0.5〜3g/m2となるように調節する。このシリコン液は乾燥後に乾燥硬化チャンバで110℃で硬化される。本実施の形態では,上記熱硬化性シリコン液は,主材(main components),架橋剤,及び触媒からなる。
【0029】
主剤は,主にオルガノポリシロキサンを有機溶剤,水,又はアルコール類に溶かして使用する。オルガノポリシロキサンとしては,ジメチル−メチルビニルシロキサン(dimethyl−methylvinyl siloxane)及びジメチル−メチルハイドロジェンシロキサン(dimethyl−methyl hydrogensiloxane)のようなものがある。架橋剤は,主材の分子を連結するとともにコーティングされたフィルムに付着されるようにする。触媒は主材と架橋剤間の架橋反応が起こるようにする。
【0030】
このような主材,架橋剤,触媒は,有機溶媒,水,アルコールなどに溶けて配合され,ロールによりフィルムにコーティングされた後,溶媒は揮発される。
【0031】
上記主材,架橋剤及び触媒を配合したとき,粘度が低く,コーティング可能な程度に至った場合は,溶剤の使用を省略することもできる。このような無溶剤タイプのシリコン液も商用化されている。
【0032】
溶媒が揮発された後,60℃以上の熱を受けた主材,架橋剤,触媒が反応して硬化することにより,シリコン塗布層に固有の離型性を有することになる。上記架橋剤としては,メチルハイドロジェンシロキサン(methylhydrogensiloxane),ジメチルハイドロジェンシロキサン(dimethyl hydrogen siloxane)などのオルガノシロキサン(organosiloxane)が使用される。
【0033】
触媒は白金触媒を使用する。商用化されている白金触媒としては,ジエチルエニルテトラメチルジシロキサンプラチナコンプレックス(diethylenyl tetramethyl disiloxane platinum complex),オルガノポリシロキサン,オルガノシロキサン混合物がある。以下,本発明を限定するためのものでなく本発明を例示するために提示した以後の実施例から本発明をより容易に理解できる。
【実施例1】
【0034】
低密度ポリエチレン(韓国,韓火総合化学 LDPE960)98重量部とTiO22重量部を混合して坪量11g/m2のフィルムに成形し,上記成形フィルムの一面に坪量15g/m2のスパンボンドポリプロピレン不織布を供給し,不織布の一面にポリエチレンフィルムを押出ラミネーションして付着し,上記付着されたフィルムの他面に,コーティングロールコーティング機で,3層構造からなり,0.9g/m2(乾燥後)となるようにシリコン液を塗布した。
【0035】
上記シリコン液は,主材としてオルガノポリシロキサン20重量部(Dow corning社,syl−off(R)7420),架橋剤としてオルガノシロキサン0.2重量部(Dow Corning社,syl−off(R)297),触媒として白金含有オルガノシロキサン0.1重量部(Dow Corning社,syl−off(R)400),及びノーマルヘキサン79.7重量部をミキサに投入し,3時間混合して製造した。
【0036】
コーティングロールにより上記フィルムの他面にコーティングされたシリコンは,溶剤を乾燥させ,100℃のドライチャンバを50m/分のライン速度で通過させることで熱硬化させた。
【0037】
上記押出ラミネーションの際,ポリエチレン溶融温度は290℃,ライン速度は80m/分,冷却ロールと圧着ゴムロール間の圧力は6kg/cm2であった。
こうして製造した本実施の形態にかかる包装紙を用い,従来の使い捨て生理用ナプキンの生産ラインで,従来の方法により赤外線により硬化されたポリエチレンフィルムにコーティングされたシリコン混合物が用いられた生理用ナプキンの包装処理では,不織布が外面に配置され,シリコンコーティング層が生理用ナプキンのホットメルトをカバーするように,使い捨て生理用ナプキンは,個別に包装されていた。
【0038】
本実施の形態にかかる包装紙から製造した包装バッグを従来の方法による包装バッグと比較したところ,その結果はつぎのようである。
【0039】
1)生産性
本実施の形態では,プラスチックフィルムに不織布を付着することにより,耐熱性及び物理的強度を向上させ,不織布を付着していないプラスチックフィルムに比べて封着圧力を高めることができ,封着熱を従来の120℃から10〜30℃だけ高めることができ,これにより,包装生産ラインのライン速度及び安定性が向上された。
【0040】
2)包装バッグの離型性
本実施の形態にかかる生理用ナプキン包装紙の離型性と従来の赤外線包装紙の離型性を比較した結果,両製品間に違いはなかった。
【0041】
3)熱変形
本実施の形態による生理用ナプキン包装紙の熱変形状態と従来の赤外線硬化包装紙の熱変形状態を肉眼で検査した結果,不織布により耐熱性が改善された本実施の形態にかかる製品は,生理用ナプキンの製造の際,ホットメルト粘着剤による熱変形,又は熱接着の際,接着部位での熱変形を見つけることができなかったが,従来の赤外線硬化包装紙は,ホットメルトによりポリエチレンフィルムが熱変形して歪んだ部分が観察され,熱接着部位にも熱変形が観察された。
【0042】
4)外観
本実施の形態にかかる生理用ナプキン包装紙は,表面が不織布からなっているので,柔らかで皮膚にもやさしく,取り扱いの際,騒音(かさかさする音)が発生しなく,吸音性で高品質を有するが,従来の生理用ナプキン包装紙は通常のプラスチックフィルムで被覆されているため,触感が良くなく,ごわごわし,取り扱いの際,騒音が発生した。
【0043】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例を想定し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上説明したように,本発明は,従来一般に使用され,低価格で供給される熱硬化性シリコンをコーティング剤として使用し,ポリエチレンフィルムの一面に不織布を付着した包装紙を使用することにより,プラスチックフィルムに物理的強度の高い不織布が付着される。したがって,生理用ナプキン製造ラインの生産性が向上し,生産コストが低くなる。
【0045】
プラスチックフィルムに耐熱性の高い不織布を付着することにより,耐熱性が向上し,これにより,プラスチックフィルムに塗布されたシリコン液の加熱,乾燥,硬化の際,又はホットメルトの付与の際,フィルムの熱変形が防止され,プラスチックフィルムに不織布を付着することにより,耐熱性が向上するので,生理用ナプキンを個別に包装するとき,封着部に加える圧力と溶着温度を,従来よりも10〜30℃(不織布を用いないプラスチックフィルムは,封着温度120℃)高めてライン速度を向上させることができ,コーティング層の厚さも誤差の許容範囲が広くて熱封着工程が容易になり,プラスチックフィルムに不織布を付着することにより,生理用ナプキンの包装後,包装バッグの外観が不織布により柔らかくなり,取り扱いの際に騒音が発生しなく,吸音性包装材からなり,物理的強度の高い不織布にプラスチックフィルムの付着することにより,包装材の物理的強度が向上し,シリコンコーティングライン,又は生理用ナプキン個別包装ラインの加工処理が容易になる低価,高品質のシリコン層がコーティングされた生理用ナプキン個別包装材を提供するものであり,産業的価値が高い発明である。
【0046】
これまで,本発明を例示して説明したが,本発明の説明に使用した用語は本発明を制限するよりは説明するためのものであることを理解しなければならない。前記教示から本発明の多くの修正例及び変形例が可能である。したがって,本発明の範囲内で本発明は前記説明したもののほかに実施できることを理解しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は,ポリマーフィルムと不織布の付着工程を示す概略図である。
【図2】図2は,不織布が積層されたポリマーフィルムにシリコンコーティング剤をコーティングする工程を示す概略図である。
【符号の説明】
【0048】
1 押出機1
2 T−ダイ
3 フィルム
5 冷却ロール
6 圧着ゴムロール
7 不織布
9 不織布付着フィルム
Claims (2)
- 使い捨ての生理用ナプキン個別包装紙において:
融点が92〜170℃,坪量が2〜18g/m2であるポリマーフィルムと;
前記ポリマーフィルムの外側面に付着される,坪量4〜25g/m2の不織布と;
前記ポリマーフィルムの内側面に,オルガノポリシロキサンを含む熱硬化性シリコン液を塗布し,前記シリコン液を熱硬化させてなるもので,使い捨てである生理用ナプキンのホットメルト層が着脱可能なように付着されるシリコンコーティング層と;
を含むことを特徴とする,生理用ナプキン個別包装紙。 - 使い捨ての生理用ナプキンを包装する生理用ナプキン個別包装バッグにおいて:
融点が92〜170℃,坪量が2〜18g/m2であるポリマーフィルムと;
前記ポリマーフィルムの外側面に付着される,坪量4〜25g/m2の不織布と;
前記ポリマーフィルムの内側面に,オルガノポリシロキサンを含む熱硬化性シリコン液を塗布し,前記シリコン液を熱硬化させてなるもので,前記使い捨て生理用ナプキンのホットメルト層が着脱可能なように付着されるシリコンコーティング層と;
を含む3層からなる包装紙で製造されることを特徴とする,生理用ナプキン個別包装バッグ。
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