JP2005352334A - 光回折構造転写シート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像に使用されている光回折構造から転写元の光回折構造転写シートを特定できる光回折構造転写シートを提供する。
【解決手段】 基材シート10上に第1のパターンを有する光回折構造12aが形成された転写層12が積層された光回折構造転写シート1であって、光回折構造12aには、前記第1のパターンと異なる第2のパターンが形成されたパターン領域12bが肉眼では視認できない大きさで組込まれている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光回折構造転写シート及びその製造方法に関する。
基材シート上に所定のパターンを有する光回折構造が形成された転写層が積層された光回折構造転写シートは既に知られている(例えば、特許文献1参照)。この光回折構造転写シートは、例えば光回折構造を含む画像を作成するために使用される。
特開2003−098455号公報
しかし、光回折構造転写シートを用いて作成された画像内の光回折構造からその光回折構造の転写元である光回折構造転写シートを特定できるような技術はこれまで提案されていない。
そこで、本発明は画像に使用されている光回折構造から転写元の光回折構造転写シートを特定できる光回折構造転写シート、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の方法により上述した課題を解決する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の光回折構造シート(1)は、基材シート(10)上に第1のパターンを有する光回折構造(12a)が形成された転写層(12)が積層された光回折構造転写シートであって、前記光回折構造には、前記第1のパターンと異なる第2のパターンが形成されたパターン領域(12b)が肉眼では視認できない大きさで組込まれていることにより、上記の課題を解決する。
本発明の光回折構造シートによれば、作成後の画像内の光回折構造には肉眼では見えない大きさのパターン領域が組み込まれている。パターン領域の特定のパターンと特定の光回折構造転写シートとを対応付けておけば、一見すると従来と同様の画像であるが、その画像に含まれている光回折構造を顕微鏡等で拡大してパターン領域のパターンを判別することにより、その画像に含まれる光回折構造の光回折構造転写シートを特定することができる。これにより、例えば、画像を偽造された場合に、その画像作成に使用された光回折構造転写シートが特定できるので、偽造元を特定することが容易となる。
転写層が転写される転写単位がわかっている場合は、係る転写単位に少なくとも1つのパターン領域が転写されるようにパターン領域を光回折構造に組み込めば、転写層のどの部分が転写されても、パターン領域によって転写元の光回折構造転写シートを特定することができる。光回折構造の第1のパターンには、プレーンな柄を生じさせる一様の凹凸パターンである場合と特定の形状を生じるように形成された凹凸パターンである場合とを含む。パターン領域の第2のパターンは、第1のパターンと異なるパターンであると判別できるパターンであればよい。
尚、「組み込まれている」には、第1のパターンが形成されている光回折構造と第2のパターンが形成されているパターン領域との両材質は同じであり表面形状のみが異なる態様を含む。「光回折構造」とは、光の回折を利用して所定の模様を表現可能な構造体をいい、一様の凹凸パターンが形成されたいわゆる回折格子と所定の形状を生じさせる干渉縞が形成されたいわゆるホログラムとを含む。
本発明の光回折構造転写シートにおいて、前記第2のパターンは前記第1のパターンと光の回折方向が異なってもよい。これにより、光の回折方向によってパターン領域を判別でき、当該パターン領域に使用された光回折構造転写シートを特定することができる。また、前記第2のパターンは前記第1のパターンと隣接する干渉縞間の間隔が異なってもよい。これにより、干渉縞間の間隔によってパターン領域を判別でき、当該パターン領域に使用された光回折構造転写シートを特定することができる。例えば、第1のパターンが光回折格子であれば回折格子ピッチ若しくは空間周波数と呼ばれる数値を変化させることにより、第2のパターンを得ることができる。このように、第2のパターンとしては、第1のパターンとはパターンの種類、ピッチ、方位を変化させたもの、またはその組合せによって得られるものが考えられる。
本発明の光回折構造転写シートにおいて、前記光回折構造に、互いに同じ前記第2のパターンを有する前記パターン領域が複数組み込まれていてもよい。これにより、光回折構造に組み込まれた複数のパターン領域は全て同じパターンを有するので、パターン領域の形成及び判別が容易になる。
また、一様のパターンを有する前記光回折構造に、前記複数のパターン領域が所定の規則性に従って組み込まれていてもよい。これにより、複数のパターン領域は所定の規則性に従って配置されるので、光回折構造の凹凸パターンが一様であっても、その一様な凹凸パターンによって得られるプレーンな柄の態様を妨げない。尚「所定の規則性」とは、複数のパターン領域のそれぞれが配置される位置に関する規則性をいう。
本発明の光回折構造転写シート(1)の製造方法は、基材シート(10)上に第1のパターンを有する光回折構造(12a)が形成された転写層(12b)が積層された光回折構造転写シートの製造方法であって、前記転写層の製造工程に、基材層(32)上に溶融層(31)が積層された被転写体(30)と前記第1のパターンを有する光回折構造(12a)が形成された第1の原版(20)とを重ね合わせ、その重ね合わせ部分にエネルギー線(L)を照射してそのエネルギー線に基づく熱によって前記溶融層を溶融させ、前記エネルギー線を移動させることによって前記第1のパターンを前記溶融層へ転写する第1の転写工程と、前記第1のパターンが転写された前記被転写体の前記溶融層と前記第1のパターンとは異なる第2のパターンを有する第2の原版(40)とを重ね合わせ、その重ね合わせ部分にエネルギー線(L)を照射してそのエネルギー線に基づく熱によって前記溶融層を溶融させ、前記エネルギー線を移動させることによって、肉眼では視認できない大きさの領域に前記第2のパターンを前記溶融層へ転写する第2の転写工程とを含み、前記被転写体は前記転写層として前記基材シート上に積層されることにより上記の課題を解決する。
本発明の光回折構造転写シートの製造方法によれば、エネルギー線の熱を利用して肉眼では視認できない大きさのパターン領域が、転写層を形成する光回折構造に組み込まれた光回折構造転写シートを製造することができる。この製造方法は、既に第1の原版又は第2の原版に設けられているパターンを被転写体へ転写するだけなので現像等の必要がなく、煩雑な作業は不要である。また、エネルギー線は照射位置のみを局所的に加熱しかつ移動するので、加熱部分が冷めやすく、特別な冷却設備を必要としない。
「エネルギー線」とは、いわゆる熱線のようにエネルギー線自体が熱を有するもの及びエネルギー線自体は熱を有しないものいずれも含む。従って、「エネルギー線に基づく熱」とは、エネルギー線自体が有する熱による熱と、エネルギー線の照射位置にて起こる反応、例えば電子の活性化や化学反応により生じる熱とを含む。また、重ね合わされた溶融層と各原版とに対して、エネルギー線を照射する態様には、溶融層側から照射する態様と原版側から照射する態様とを含む。
第1の転写工程及び第2の転写工程において、同じエネルギー線が照射されてもよいし異なるエネルギー線が照射されてもよい。第1の転写工程及び第2の転写工程を経た被転写体が転写層として光回折構造転写シートを構成する態様としては、被転写体の一部が構成する場合と、被転写体全体が構成する場合とを含む。
この製造方法によって製造される光回折構造転写シートの作用効果は上述した通りである。第2のパターンは、顕微鏡等で拡大した場合に第1のパターンと異なると判別できればよく、例えば光の回折方向や干渉縞間の間隔が異なる場合がある。「光回折構造」及び「干渉縞間の間隔」についての概念は上述した通りである。尚、前記第2の転写工程において、第2のパターンが転写されるパターン領域を、転写層が転写される最小単位に必ず含まれるように転写するようにすれば、転写層のどの部分が転写されても必ず転写先にパターン領域が含まれる。
以上説明したように、本発明によれば、転写層を形成する光回折構造に、その光回折構造のパターンと異なるパターンが形成されたパターン領域が肉眼では視認できない大きさで組込まれることにより、画像に使用されている光回折構造から転写元の光回折構造転写シートを特定できる光回折構造転写シート等を提供することができる。
図1は、本発明の一形態における光回折構造転写シート1の拡大断面図である。光回折構造転写シート1は、熱転写プリンタによってプレーンな柄の光回折構造、即ち凹凸パターンが一様に施された回折格子を転写する熱転写プリンタ用の光回折構造転写シートである。光回折構造転写シート1においては、図1に示すように基材シート10上に剥離層11、転写層12、及び接着層13が積層されている。転写層12には、第1のパターンとして一様の凹凸パターンである光回折構造が形成された光回折構造部12aに、この光回折構造部12aの凹凸パターンとは異なる第2のパターンを有するパターン領域12bが複数組み込まれている。本形態では、光回折構造部12aの第1のパターンとパターン領域12bの第2のパターンとはパターンを形成する回折格子ピッチが異なるものとする。
転写層12の上面の一部を拡大すると、図2に示すように、複数のパターン領域12b…12bが光回折構造部12a上に規則的に配置されている。本形態では複数のパターン領域12b…12bは略格子状になるように配置されている。1つのパターン領域12bは肉眼で視認できない大きさであり、本形態では一辺が20μmの矩形である。図2は説明の便宜上パターン領域12bが肉眼で視認できる大きさまで拡大された状態で示されている。尚、光回折構造部12aとパターン領域12bは同じ材質であるが表面形状のみが異なるようにパターン領域12bの第2のパターンが光回折構造部12aの第1のパターンに組み込まれている。
パターン領域12bは、転写層12が転写される最小単位に少なくとも1つ含まれるように配置されればよいが、当該最小単位にパターン領域12bの配置の規則性が認識できる程度の数が含まれていることが好適である。本形態では、使用する熱転写プリンタのサーマルヘッドによって転写される最小単位である1ドットの大きさ12cに、略格子状に配置されているパターン領域12bが認識できる程度の数が含まれるように配置されている。尚、転写層12は、パターン領域12b及び光回折構造部12aが上述したように形成されていれば従来既知の材料によって構成されてよい。
基材シート10は積層される層を支持するために、剥離層11は加熱による転写層12の剥離性を高めるために、接着層13は光回折構造転写シート1と転写先との接着性を高めるためにそれぞれ設けられている。これら各層は従来既知の光回折構造転写シート1に使用されているものを用いればよい。以上の各層を有する光回折構造転写シート1の接着層13側を転写先に接着させ、基材シート10側からサーマルヘッドで加熱すると、接着層13及び転写層12が剥離して転写先へ転写する。所望の形状を描くようにサーマルヘッドを制御すれば、転写層12等が所望の形状に転写先へ転写して画像を作成することができる。
次に、図1に示す光回折構造転写シート1の製造方法について説明する。まず初めに、本発明に基づいて光回折構造転写シート1の転写層12を製造する方法について説明する。転写層12の製造工程では、第1の転写工程の後に第2の転写工程が行われる。本形態では両転写工程共にエネルギー線として808nmの半導体レーザーを利用する。この半導体レーザーの照射に関する制御はコンピュータによって行われる。
図3は第1の転写工程のようすを示す図であり、図4は第1の転写工程で使用される第1の原版20の表面21を示す図である。第1の原版20の表面21には転写層12に形成されるべき光回折構造部12aの第1のパターンが形成されている。本形態の第1のパターンは一様の凹凸パターンであり、例えば、回折格子ピッチ1.0μm、方位角0°の回折格子である。第1の転写工程において、まず、この第1の原版20と被転写体30とを重ね合わせ、被転写体30上に第1のパターンを転写する。被転写体30は溶融層31と溶融層31を支持する基材層32とで構成され、後述する第2の転写工程の後、転写層12として基材シート上に積層される。
溶融層31はワックス、熱可逆性樹脂、及び半導体レーザーが有する光エネルギーから熱エネルギーへの変換効率を高める高熱変換材料とで構成される。溶融層31を構成するワックスや熱可逆性樹脂は、常温では固体状で加熱により溶融するものであればよい。基材層32は溶融層31の融度では溶融しない耐熱性を有すればよい。
第1のパターンが形成されている表面21と被転写体30の溶融層31とを重ね合わせる。この重ね合わせは例えば真空吸着等によって密着させる。半導体レーザーLを被転写体30の基材層32側から照射し、図3に示すように所定の照射ピッチで被転写体30上を満遍なく移動させる。半導体レーザーLの照射によって被転写体30の溶融層31が融点まで加熱され溶融されると、溶融された部分に重ね合わされている箇所の第1のパターンが転写される。従って、半導体レーザーLの移動に伴って第1のパターンが溶融された溶融層31へ順次転写される。この要領で被転写体30の溶融層31の全面に第1の原版20の第1のパターンを転写させる。
尚、図3においては第1の原版20と被転写体30とが同様の大きさで示されているが、第1の原版20より被転写体30の方が大きい場合は、被転写体30の全体に第1のパターンが転写されるように第1の原版20を適宜移動して上述した第1の転写工程を繰り返せばよい。半導体レーザーLの照射強度、照射ピッチ及び移動速度は、溶融層31の構成材料及び第1の原版20の構成材料に応じて適宜設定し、コンピュータで制御すればよい。本形態では、808nmの半導体レーザーによって溶融層31へ0.2μmの深さで第1のパターンが刻み込まれるように制御する。
次に、第2の転写工程について図5を用いて説明する。第2の転写工程においてパターン領域12bが形成される。まず、第2の原版40と第1の転写工程によって第1のパターンが転写された被転写体30の溶融層31とを、第1の転写工程と同様の要領で重ね合わせる。第2の原版40の表面41には、図6に示すように第1のパターンとは異なる第2のパターンが形成されている。本形態の第2のパターンは、回折格子ピッチ1.3、方位角0°の回折格子であり、第1のパターンと回折格子ピッチが異なっている。尚、本形態の第2のパターンとしては、例えば、回折格子ピッチ:1.3μm、1.0μm、0.8μmのそれぞれと、方位角:0°、45°、90°、135°のそれぞれとを組み合わせたいずれかのパターンでもよく、第1のパターンと形状が異なるものであればよい。
半導体レーザーLを被転写体30の基材層32側から照射し、一辺が20μmの矩形33の範囲内において所定の照射ピッチで移動させる。1つの矩形33がパターン領域12b1つの範囲に該当する。半導体レーザーLの照射強度、照射ピッチ、及び移動速度は、溶融層31の材料及び第2の原版40の材料に応じて適宜設定し、コンピュータで制御すればよい。本形態では、第1の転写工程と同様に808nmの半導体レーザーで溶融層31に0.2μmで第2のパターンが刻み込まれるように制御する。
続いて、複数のパターン領域12b…12bが被転写体上に略格子状に規則的に形成されるように、上記の要領で被転写体30上へ第2のパターンを転写する。隣接するパターン領域12b…12bは、図2に示すように、使用する熱転写プリンタで印刷される1ドット12c内において、パターン領域12bが略格子状に配置されていることが認識できる程度の数が含まれるように間隔を空けて転写する。更に、隣接するパターン領域12b…12bの間隔も予め設定しおき、コンピュータで制御すればよい。本形態では、1ドット径を80μmとする。
以上説明した第1の転写工程及び第2の転写工程によって、被転写体30上には図2に示すような複数のパターン領域12b…12bが略格子状に組み込まれた光回折構造部12aが得られる。複数のパターン領域12b…12bを光回折構造部12aに組み込む密度は、少なくとも1つのパターン領域12bが1ドット12cに含まれる範囲で50%、25%、6%など、用途に応じて適宜設定すればよい。図7(a)は図2よりも密度が小さくなるように複数のパターン領域12b−1…12b−1が設けられている場合を示す。尚、複数のパターン領域12b…12bを光回折構造部12aに繰り返し模様を描くように組み込む場合は、繰り返し模様の少なくとも1つの繰り返し単位が1ドット12cに含まれることが望ましい。
第1の転写工程及び第2の転写工程を経た被転写体30をアルミ蒸着を経て転写層12として、基材シート10上に剥離層11、転写層12、接着層13がこの順で積層されるように接着することにより光回折構造転写シート1が製造される。基材シート10、剥離層11、及び接着層13のそれぞれは従来既知の方法で製造されればよい。また、各層相互の接着方法も従来既知の方法を用いればよい。尚、本形態における光回折構造転写シート1を構成する各層の層厚は、基材シート10:6μm、剥離層11:0.5μm、転写層12:0.5μm、接着層13:0.2μmとした。
本発明は上述した形態に限定されず、種々の形態にて実施してよい。例えば、エネルギー線の種類、光回折構造転写シート1を構成する各層の層厚、パターンを刻み込む深さ等は適宜変更してよい。また、パターン領域12bの形状は矩形である必要はなく、肉眼で視認できない大きさであれば形状は問わない。例えば、図7(b)に示すパターン領域12b−2のように円形でもよい。更に、パターン領域12bの凹凸パターンは上述したように、光回折構造部12aの凹凸パターンと異なることが判別できるパターンであればよい。従って、例えば図8に示すパターン領域12b−3のように、光回折構造部12aの凹凸パターンと光の回折方向が異なるようにパターン領域12bの凹凸パターンを設けてもよい。
また、パターン領域12bの凹凸パターンは光回折構造部12aの凹凸パターンと異なることが判別できるパターンであればよいので、光回折構造部12aの凹凸パターンは一様な態様に限らず、例えば所定の形状を生じるように干渉縞が形成されていていもよい。この場合、例えば、パターン領域12bに特殊な凹凸パターンを形成することによってパターン領域12bを判別することができる。
光回折構造転写シート1に関して、基材シート10及び転写層12以外の層は本形態に限らず、適宜追加又は削除可能である。例えば、サーマルヘッドの滑性を高める背面滑性層や、転写された転写層12を保護する保護層、基材シート10の耐熱性を高める耐熱層等の他の層を有していてもよいし、基材シート10の剥離性が十分な場合は剥離層11は設けなくてもよい。基材シート10の耐熱性が十分でない場合は耐熱層を剥離層と反対側に設けてもよい。また、被転写体30も基材層32と溶融層31との間に他の層が存在してもよい。
本発明の一形態における光回折構造転写シートの断面の拡大断面図。 図1に示す光回折構造転写シートの転写層の一部を上面から見た拡大図。 本形態における第1の転写工程のようすを示す図。 図3に示す第1の転写工程で使用する第1の原版の表面を示す図。 本形態における第2の転写工程のようすを示す図。 図5に示す第2の転写工程で使用する第2の原版の表面を示す図。 (a)及び(b)はパターン領域の他の形態を示す図。 パターン領域の他の形態を示す図。
符号の説明
1 光回折構造転写シート
12 転写層
12a 光回折構造部
12b パターン領域

Claims (6)

  1. 基材シート上に第1のパターンを有する光回折構造が形成された転写層が積層された光回折構造転写シートであって、
    前記光回折構造には、前記第1のパターンと異なる第2のパターンが形成されたパターン領域が肉眼では視認できない大きさで組込まれていることを特徴とする光回折構造転写シート。
  2. 前記第2のパターンは前記第1のパターンと光の回折方向が異なることを特徴とする請求項1の光回折構造転写シート。
  3. 前記第2のパターンは前記第1のパターンと隣接する干渉縞間の間隔が異なることを特徴とする請求項1の光回折構造転写シート。
  4. 前記光回折構造に、互いに同じ前記第2のパターンを有する前記パターン領域が複数組み込まれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光回折構造転写シート。
  5. 一様のパターンを有する前記光回折構造に、前記複数のパターン領域が所定の規則性に従って組み込まれていることを特徴とする請求項4に記載の光回折構造転写シート。
  6. 基材シート上に第1のパターンを有する光回折構造が形成された転写層が積層された光回折構造転写シートの製造方法であって、
    前記転写層の製造工程に、
    基材層上に溶融層が積層された被転写体と前記第1のパターンを有する光回折構造が形成された第1の原版とを重ね合わせ、その重ね合わせ部分にエネルギー線を照射してそのエネルギー線に基づく熱によって前記溶融層を溶融させ、前記エネルギー線を移動させることによって前記第1のパターンを前記溶融層へ転写する第1の転写工程と、
    前記第1のパターンが転写された前記被転写体の前記溶融層と、前記第1のパターンとは異なる第2のパターンを有する第2の原版とを重ね合わせ、その重ね合わせ部分にエネルギー線を照射してそのエネルギー線に基づく熱によって前記溶融層を溶融させ、前記エネルギー線を移動させることによって、肉眼では視認できない大きさの領域に前記第2のパターンを前記溶融層へ転写する第2の転写工程とを含み、
    前記被転写体が前記転写層として前記基材シート上に積層されることを特徴とする光回折構造転写シートの製造方法。
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