JP6915648B2 - 転写箔の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、転写箔に関する。
従来から、商品等の物品が真正品であることを証明する目的で、偽造や複製が困難なホログラムを上記物品において使用することがある。
例えば、顔画像等の個人情報を表す画像を表示する印刷層上に、透明なホログラムを貼り付けることで、個人情報を改竄から保護することがある。また、ID(identification)カード及びクレジットカードなどの各種カードや紙幣などの有価証券の不正な複製を牽制する目的で、それらにおいてホログラムを使用することもある。
これらのホログラムは、一般には、レリーフ型の回折構造を表面に有する、樹脂製のレリーフ構造形成層上に、アルミニウムなどからなる反射層を設けた構造を有している。このようなホログラムとしては、アルミニウムなどからなる反射層を部分的に除去する、所謂、ディメタライズ加工を施したものも知られている。
ディメタライズ加工には、反射層のうち、回折光を射出させるべき部分のみを残し、他の部分を精度よく除去することが求められる場合がある。このような精度の高いディメタライズ加工を達成し得る方法として、例えば、特許文献1に記載された方法が知られている。
この方法では、複製層の第1領域に、大きな深さ幅比、例えば0.3を超える深さ幅比を有する回折性の凹凸構造を設ける。なお、複製層の第2領域には、大きな深さ幅比を有する凹凸構造は設けない。次に、第1及び第2領域に対して、第1層を均一な表面密度で適用する。第1層は、第1領域と第2領域との表面構造の相違に起因して、第1領域に対応した部分と第2領域に対応した部分とで厚さや透過率などが異なる。この相違を利用して、第1領域をエッチングによって選択的に除去する。
特表2008−530600号公報
上記の凹凸構造は、例えば、レーザビーム又は電子ビームで、凹凸構造に対応したパターンを樹脂層に描画することにより得られる。しかしながら、大きな深さ幅比を有する凹凸構造を形成するための描画条件は、小さな深さ幅比を有する凹凸構造を形成するための描画条件とは異なる。そのため、それら凹凸構造を同時に形成することは難しく、それ故、高い生産性を達成することは困難である。また、凹凸構造に対応したパターンを描画する方法では、描画ミスをした場合にリカバリができないため、高い歩留まりを達成することが難しい。
そこで、本発明は、凹部の深さと幅との比又は凸部の高さと幅との比が異なる複数のレリーフ構造を、高い生産性及び高い歩留まりで形成可能とすることを目的とする。
本発明の一側面によると、複数の第1凹部又は凸部からなる第1レリーフ構造が設けられた第1原版であって、前記複数の第1凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が0.5乃至3.2の範囲内にあり、空間周波数が2000m −1 以上である第1原版に、熱可塑性樹脂層の一方の主面を押し当て、この状態で前記熱可塑性樹脂層の一部又は全体を第1レーザビームの照射によって加熱して、前記主面の第1領域に前記第1レリーフ構造の一部又は全体を転写することと、その後、さと幅との比又は高さと幅との比が0.4未満であり、空間周波数が2000mm−1未満である複数の第2凹部又は凸部からなる第2レリーフ構造が設けられた第2原版に、前記熱可塑性樹脂層の前記主面を押し当て、この状態で前記熱可塑性樹脂層の一部を第2レーザビームの照射によって加熱して、前記主面のうち前記第1領域の一部と重なり合った部分を有する第2領域に、前記第2レリーフ構造の一部を転写することと、その後、前記熱可塑性樹脂層の前記主面に、又は、前記熱可塑性樹脂層の前記主面に設けられたレリーフ構造が直接若しくは間接的に転写された主面を有する他の層の前記主面に、厚さが20乃至100nmの範囲内にある金属層を形成することと、前記金属層上にエッチングマスクを形成することと、前記金属層のうち前記第1レリーフ構造の一部に対応した部分を、前記エッチングマスクを用いたエッチングによって選択的に除去することとを含み、前記エッチングマスクの形成は、前記金属層上に感光性樹脂層を形成し、前記金属層を間に挟んで前記感光性樹脂層を露光し、その後、前記感光性樹脂層を現像処理に供して、前記第1凹部又は凸部に相当する凹部又は凸部の位置で開口した層を得ること、又は、前記金属層と比較してエッチングされ難い無機化合物からなる層を、前記第1レリーフ構造の一部に対応した位置で不連続層となり、前記第2レリーフ構造の前記一部に対応した位置で連続層となるように、気相堆積法により前記金属層上へ形成することを含んだ転写箔の製造方法が提供される。
この方法では、複数の第1凹部又は凸部からなる第1レリーフ構造が設けられた第1原版と、複数の第1凹部又は凸部と比較して深さと幅との比又は高さと幅との比がより小さい複数の第2凹部又は凸部からなる第2レリーフ構造が設けられた第2原版とを、予め準備しておく。そして、第1レリーフ構造の一部又は全体と、第2レリーフ構造の一部とを、熱可塑性樹脂層の主面へ転写する。これらの転写は、同じ条件下で行うことができる。また、これら転写では、第1レリーフ構造や第2レリーフ構造を形成するための電子ビーム又はレーザビーム照射と比較して、より大きなビーム径でレーザビーム照射を行うことができる。それ故、この方法によると、高い生産性を達成できる。
また、この方法では、第1及び第2原版を予め用意しておくため、描画ミスは発生し得ない。それ故、この方法によると、高い歩留まりを達成できる。
更に、この方法では、第2領域が、第1領域の一部と重なり合った部分を有するように、第2レリーフ構造の一部を熱可塑性樹脂層の主面へ転写する。それ故、第1レリーフ構造の一部が転写された領域と、第2レリーフ構造の一部が転写された領域とを、それらの間に隙間を生じることなしに隣接させることができる。即ち、高い位置精度を達成可能である。
そして、この方法では、第1レリーフ構造の一部又は全体を転写した後に、第2レリーフ構造の一部を転写する。或る領域に対して、深さと幅との比又は高さと幅との比がより小さい第2凹部又は凸部を転写した後、その領域に対して、深さと幅との比又は高さと幅との比がより大きい第1凹部又は凸部を転写すると、第2凹部又は凸部は、第1凹部又は凸部によって完全には上書きされないことがある。これは、複数の第1凹部又は凸部は空間周波数が大きい場合に、特に顕著である。或る領域に対して、深さと幅との比又は高さと幅との比がより大きい第1凹部又は凸部を転写した後、その領域に対して、深さと幅との比又は高さと幅との比がより小さい第2凹部又は凸部を転写すると、第1凹部又は凸部は、第2凹部又は凸部によってほぼ完全に上書きされる。従って、この方法によると、金属層の一部を選択的に除去してなる金属パターンの輪郭を、設計に近い形状にすることが容易である。
本発明の他の側面によると、前記第2レーザビームの照射は、前記第2領域のうち前記第1領域の前記一部と重なり合った前記部分が、180°より大きく且つ360°よりも小さい角部を有するように行う上記側面に係る製造方法が提供される。
第1領域が0°より大きく且つ180°よりも小さい角部を有している場合、この角部は、第1レーザビームのビームスポットの丸い形状に対応して丸い形状を有する。第2レーザビームの照射を上記のように行うと、先の角部を角張らせることができる。従って、この方法によると、金属パターンの輪郭を、設計により近い形状にすることが容易である。
本発明の更に他の側面によると、前記第2レーザビームの照射は、前記第2領域が、前記主面のうち前記第1領域と前記第2領域とが部分的に重なり合った位置に、前記第1レーザビームのビーム径よりも小さな幅のスリットを有するように行う上記側面の何れかに係る製造方法が提供される。
この方法によると、金属パターンに、第1レーザビームのビーム径よりも小さな幅のスリットを形成することができる。
第1レーザビームのビーム径は、例えば、100μm以上である。上記スリットの幅は、例えば、5乃至100μmの範囲内にある。
複数の第1凹部又は凸部の深さと幅との比又は高さと幅との比が大きいほど、金属層のうち第1レリーフ構造の一部に対応した部分を、エッチングによって除去することがより容易になる。複数の第2凹部又は凸部の深さと幅との比又は高さと幅との比が小さいほど、金属層のうち第2レリーフ構造の一部に対応した部分が、エッチングによって除去されるのをより容易に防止できる。
数の第2凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が、0.1乃至0.3の範囲内にあることが好ましい。
複数の第1凹部又は凸部の空間周波数が、複数の第2凹部又は凸部の空間周波数と比較してより小さい場合、第1凹部又は凸部の深さ又は高さと、第2凹部又は凸部の深さ又は高さとの比を大きくしなければならない。
第1凹部又は凸部の空間周波数は、2000乃至3333m−1の範囲内にあることが好ましい。また、第1凹部又は凸部の深さ又は高さは、100乃至400nmの範囲内にあることが好ましい。
第2レリーフ構造が、第2凹部又は凸部が規則的に配列した回折構造(ホログラム)である場合、第2凹部又は凸部の空間周波数は、625乃至1667m−1の範囲内にあることが好ましい。また、第2レリーフ構造が、第2凹部又は凸部が規則的に配列した回折構造(ホログラム)である場合、第2凹部又は凸部の深さ又は高さは、50乃至200nmの範囲内にあることが好ましい。
第2レリーフ構造が、第2凹部又は凸部が不規則に配置された光散乱構造である場合、第2凹部又は凸部の平均中心間距離、即ち平均ピッチは、100乃至1000nmの範囲内にあることが好ましい。また、第2レリーフ構造が光散乱構造である場合、第2凹部又は凸部の平均深さ又は平均高さは、100乃至1000nmの範囲内にあることが好ましい。
本発明の更に他の側面によると、前記第2領域に前記第2レリーフ構造の前記一部を転写した後であって、前記熱可塑性樹脂層の前記主面に又は前記他の層の前記主面に前記金属層を形成する前に、前記複数の第2凹部又は凸部と比較して深さと幅との比又は高さと幅との比がより大きい複数の第3凹部又は凸部からなる第3レリーフ構造が設けられた第3原版に、前記熱可塑性樹脂層の前記主面を押し当て、この状態で前記熱可塑性樹脂層の一部を第3レーザビームの照射によって加熱して、前記主面のうち前記第2領域の一部と重なり合った部分を有する第3領域に、前記第3レリーフ構造の一部を転写することを更に含んだ上記側面の何れかに係る製造方法が提供される。
第3レリーフ構造の一部を転写することにより、例えば、金属パターンの形状を微修正することができる。なお、第3レリーフ構造は、第1レリーフ構造と同じであってもよく、異なっていてもよい。
本発明の更に他の側面によると、前記第3レーザビームの照射は、前記第3領域のうち前記第2領域の前記一部と重なり合った前記部分が、180°より大きく且つ360°よりも小さい角部を有するように行う上記側面に係る製造方法が提供される。
第2領域が0°より大きく且つ180°よりも小さい角部を有している場合、この角部は、第2レーザビームのビームスポットの丸い形状に対応して丸い形状を有する。第3レーザビームの照射を上記のように行うと、先の角部を角張らせることができる。従って、この方法によると、金属パターンの輪郭を、設計により近い形状にすることが容易である。
本発明の更に他の側面によると、前記第3レーザビームの照射は、前記第3領域が、前記主面のうち前記第2領域と前記第3領域とが部分的に重なり合った位置に、前記第2レーザビームのビーム径よりも小さな幅のスリットを有するように行う上記側面の何れかに係る製造方法が提供される。
この方法によると、第2レーザビームのビーム径よりも小さな幅の帯状部を有し、この帯状部に第2レリーフ構造の一部が設けられた金属パターンを得ることができる。
第2レーザビームのビーム径は、例えば、100μm以上である。上記帯状部の幅は、例えば、5乃至100μmの範囲内にある。
本発明の更に他の側面によると、前記複数の第3凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が0.4以上である上記側面の何れかに係る製造方法が提供される。
複数の第1凹部又は凸部の深さと幅との比又は高さと幅との比が大きいほど、金属層のうち第1レリーフ構造の一部に対応した部分を、エッチングによって除去することがより容易になる。同様に、複数の第3凹部又は凸部の深さと幅との比又は高さと幅との比が大きいほど、金属層のうち第3レリーフ構造の一部に対応した部分を、エッチングによって除去することがより容易になる。他方、複数の第2凹部又は凸部の深さと幅との比又は高さと幅との比が小さいほど、金属層のうち第2レリーフ構造の一部に対応した部分が、エッチングによって除去されるのをより容易に防止できる。
数の第2凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が、0.1乃至0.3の範囲内にあることがより好ましい。複数の第3凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が、0.4以上であることが好ましく、0.5乃至3.2の範囲内にあることがより好ましい。
本発明の更に他の側面によると、前記複数の第3凹部又は凸部は、前記複数の第2凹部又は凸部と比較して空間周波数がより大きい上記側面の何れかに係る製造方法が提供される。
本発明の更に他の側面によると、前記複数の第3凹部又は凸部は空間周波数が2000mm−1以上である上記側面の何れかに係る製造方法が提供される。
複数の第1凹部又は凸部の空間周波数や複数の第3凹部又は凸部の空間周波数が、複数の第2凹部又は凸部の空間周波数と比較してより小さい場合、第1凹部又は凸部の深さ又は高さと、第2凹部又は凸部の深さ又は高さとの比や、第3凹部又は凸部の深さ又は高さと、第2凹部又は凸部の深さ又は高さとの比を大きくしなければならない。
第1凹部又は凸部の空間周波数は、2000乃至3333m−1の範囲内にあることが好ましい。また、第1凹部又は凸部の深さ又は高さは、100乃至400nmの範囲内にあることが好ましい。
第2レリーフ構造が、第1凹部又は凸部が規則的に配列した回折構造(ホログラム)である場合、第2凹部又は凸部の空間周波数は、625乃至1667m−1の範囲内にあることが好ましい。また、第2レリーフ構造が、第2凹部又は凸部が規則的に配列した回折構造(ホログラム)である場合、第2凹部又は凸部の深さ又は高さは、50乃至200nmの範囲内にあることが好ましい。
第2レリーフ構造が、第2凹部又は凸部が不規則に配置された光散乱構造である場合、第2凹部又は凸部の平均中心間距離、即ち平均ピッチは、100乃至1000nmの範囲内にあることが好ましい。また、第2レリーフ構造が光散乱構造である場合、第2凹部又は凸部の平均深さ又は平均高さは、100乃至1000nmの範囲内にあることが好ましい。
第3凹部又は凸部の空間周波数は、2000乃至3333m−1の範囲内にあることが好ましい。また、第3凹部又は凸部の深さ又は高さは、100乃至400nmの範囲内にあることが好ましい。
第1レリーフ構造は、複数の第1凹部又は凸部が、互いに交差する2つの方向へ規則的に配列したものであってもよい。或いは、第1レリーフ構造は、複数の第1凹部又は凸部が、不規則に配置されたものであってもよい。或いは、第1レリーフ構造は、一方向に延びた形状を各々が有している複数の第1凹部又は凸部が、それらの幅方向に一定の間隔で又は不規則な間隔で配列したものであってもよい。
第2レリーフ構造が、第2凹部又は凸部が規則的に配列した回折構造(ホログラム)である場合、第2凹部又は凸部は、互いに交差する2つの方向へ規則的に配列していてもよい。或いは、この場合、第2凹部又は凸部は、一方向に延びた形状を各々が有し、それらの幅方向へ一定の間隔で配列していてもよい。
第2レリーフ構造が、第2凹部又は凸部が不規則に配置された光散乱構造である場合、第2レリーフ構造は、等方的に光を散乱するものであってもよく、異方的に光を散乱するものであってもよい。後者の場合、例えば、一方向に延びた形状を各々が有している複数の第2凹部又は凸部を、それらの幅方向に不規則な間隔で配列する。
第3レリーフ構造は、複数の第3凹部又は凸部が、互いに交差する2つの方向へ規則的に配列したものであってもよい。或いは、第3レリーフ構造は、一方向に延びた形状を各々が有している複数の第3凹部又は凸部が、それらの幅方向に配列したものであってもよい。或いは、第3レリーフ構造は、複数の第3凹部又は凸部が、不規則に配置されたものであってもよい。
本発明の更に他の側面によると、前記主面に前記レリーフ構造が設けられた前記熱可塑性樹脂層を用いて、表面に前記レリーフ構造を有する複製版を形成することと、前記複製版の前記表面に設けられた前記レリーフ構造を、前記他の層の前記主面へ転写することとを更に含んだ上記側面の何れかに係る製造方法が提供される。
熱可塑性樹脂層の主面に金属層を形成する方法は、オンデマンドでの転写箔の製造に適している。他方、複製版を形成する方法は、転写箔の大量製造に適している。
なお、複製版は、例えば、表面にレリーフ構造を有する樹脂層を作成し、その表面にニッケルなどの金属からなるめっき膜を形成することにより得られる。第1乃至第3原版も、レリーフ構造が異なること以外は、複製版と同様の構造を有し得る。
熱可塑性樹脂層は、熱可塑性樹脂から成る。熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、セルロース樹脂又はビニル樹脂を使用する。
金属層をパターニングしてなる金属パターンは、反射層として用いられる。金属層は、単体金属又は合金からなる。単体金属としては、例えば、アルミニウム、銀、又は金を使用することができる。合金としては、例えば、アルミニウム、銀、及び金の1以上を含んだ合金を使用することができる。金属層は、例えば、真空蒸着法及びスパッタリング法などの気相堆積法により形成することができる。金属層の厚さは、20乃至100nmの範囲内とすることができる。
熱可塑性樹脂層の上記主面に金属層を形成する場合、この熱可塑性樹脂がレリーフ構造形成層である。或いは、上記他の層の主面に金属層を形成する場合、この他の層がレリーフ構造形成層である。
上記他の層がレリーフ構造形成層である場合、その材料としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、又は紫外線若しくは電子線硬化性樹脂を使用する。熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、セルロース樹脂又はビニル樹脂を使用する。熱硬化性樹脂としては、例えば、反応性水酸基を有するアクリルポリオール若しくはポリエステルポリオールにポリイソシアネートを架橋剤として添加して架橋させたウレタン樹脂、メラミン樹脂又はフェノール樹脂を使用する。紫外線又は電子線硬化性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂を使用できる。アクリル樹脂としては、例えば、エポキシアクリル、エポキシメタクリル、ウレタンアクリレート又はウレタンメタクリレートを使用する。
上記他の層がレリーフ構造形成層である場合、レリーフ構造形成層は、例えば、以下の方法より形成することができる。例えば、熱可塑性樹脂からなる層に、レリーフ構造が設けられた複製版を、熱を印加しながら押し当て、その後、先の層から複製版を取り除く。或いは、紫外線硬化性樹脂からなる塗膜を形成し、これに複製版を押し当てながら紫外線を照射して紫外線硬化性樹脂を硬化させ、その後、塗膜から複製版を取り除く。或いは、熱硬化性樹脂からなる塗膜を形成し、これに複製版を押し当てながら加熱して熱硬化性樹脂を硬化させ、その後、塗膜から複製版を取り除く。レリーフ構造形成層の厚さは、例えば、1乃至25μmの範囲内とすることができる。
金属層のうち第1レリーフ構造の一部に対応した部分のエッチングによる選択的な除去は、金属層上にエッチングマスクを形成することにより行う。
エッチングマスクは、例えば、先ず、金属層上に感光性樹脂層を形成し、次いで、金属層を間に挟んで感光性樹脂層を露光し、その後、感光性樹脂層を現像処理に供することにより得られる。金属層は、例えば、第1レリーフ構造の一部に対応した部分と、第2レリーフ構造の一部に対応した部分とでは、透過率が異なる。従って、上記の露光及び現像により、エッチングマスクを得ることができる。
或いは、エッチングマスクは、真空蒸着法やスパッタリング法などの気相堆積法により、金属層と比較してエッチングされ難い無機化合物からなる層を金属層上へ形成することにより得られる。この無機化合物層は、十分に薄ければ、例えば、第1レリーフ構造の一部に対応した位置では不連続層となり、第2レリーフ構造の一部に対応した位置では連続層となる。従って、この場合、無機化合物層は、第1レリーフ構造の一部に対応した位置ではエッチング剤が金属層へ到達するのを許容し、第2レリーフ構造の一部に対応した位置ではエッチング剤の金属層への到達を防ぐ。
無機化合物としては、例えば、酸化物又は窒化物を用いることができる。酸化物は、例えば、シリコン酸化物(SiO)又はアルミナであり、窒化物は、例えば、窒化カルシウム(CaN)、窒化チタン(TiN)又は窒化アルミニウム(AlN)である。
転写箔は、レリーフ構造形成層と金属パターンとを含んだ転写材層と、転写材層を剥離可能に支持した支持体とを含んでいる。
一例によれば、転写材層は、互いに隣接した転写部及び非転写部を含んでいる。転写部は、転写材層のうち、物品へ転写される部分である。非転写部は、転写材層のうち、物品へ転写されずに残留する部分である。非転写部は、転写部と同様の層構成を有している。
支持体は、例えば、樹脂フィルム又はシートである。支持体は、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどの耐熱性に優れた材料からなる。支持体の転写材層を支持している主面には、例えばフッ素樹脂又はシリコーン樹脂を含んだ離型層が設けられていてもよい。支持体の厚さは、例えば、4乃至50μmとすることができる。
転写材層は、支持体と接するように位置した剥離保護層を更に含むことができる。剥離保護層は、転写部の支持体からの剥離を容易にするとともに、剥離した転写部、即ち、表示体の表面を損傷及び劣化から保護する役割を果たす。剥離保護層は、例えば、光透過性を有している。剥離保護層は、例えば樹脂からなる。剥離保護層を構成している樹脂は、例えば、紫外線硬化した樹脂、熱硬化した樹脂、又は、熱可塑性樹脂である。この樹脂には、例えば、アクリル樹脂を用いることができる。剥離保護層の厚さは、例えば、0.5乃至5μmの範囲内とすることができる。
転写箔は、転写材層を被覆した接着層を更に含んでいてもよい。
接着層は、例えば熱可塑性樹脂からなる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、及びオレフィン樹脂が挙げられる。接着層の厚さは、例えば、0.5乃至20μmの範囲内とすることができる。
本発明の一実施形態に係る方法により製造可能な転写箔の一例を概略的に示す平面図。 図1に示す転写箔のII−II線に沿った断面図。 第1原版の一例を概略的に示す斜視図。 第2原版の一例を概略的に示す斜視図。 第1領域を概略的に示す平面図。 第2領域を概略的に示す平面図。 第1領域を拡大して示す平面図。 第2領域を拡大して示す平面図。 第1レリーフ構造の一部を転写した直後における第1領域の角部の形状の一例を概略的に示す平面図。 第2レリーフ構造の一部を転写した後における第2領域の角部の形状の一例を概略的に示す平面図。 第2レリーフ構造の一部を転写した後における第2領域の角部の形状の他の例を概略的に示す平面図。 第3レリーフ構造の一部を転写した後における第3領域の角部の形状の一例を概略的に示す平面図。 小さな幅のスリットを有する金属パターンを得るための方法における一工程を概略的に示す平面図。 小さな幅のスリットを有する金属パターンを得るための方法における他の工程を概略的に示す平面図。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、上記側面の何れかをより具体化したものである。なお、同様又は類似した機能を有する要素については、同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
<転写箔>
先ず、本発明の一実施形態に係る方法により製造可能な転写箔について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る方法により製造可能な転写箔の一例を概略的に示す平面図である。図2は、図1に示す転写箔のII−II線に沿った断面図である。
図1及び図2に示す転写箔10は、支持体11と転写材層12と接着層13とを含んでいる。
支持体11は、転写材層12を剥離可能に支持している。支持体11は、例えば、帯形状を有している。
転写材層12は、レリーフ構造形成層121と、反射層122と、剥離保護層123とを含んでいる。剥離保護層123、レリーフ構造形成層121、及び反射層122は、この順に、支持体11上に積層されている。レリーフ構造形成層121と反射層122との積層順は、逆であってもよい。
レリーフ構造形成層121は、光透過性を有している材料、例えば、無色透明な材料からなる。レリーフ構造形成層121の反射層122側の主面には、第1レリーフ構造の一部RS1aと第2レリーフ構造の一部RS2aとが、互いに隣接するように設けられている。この主面は、レリーフ構造が設けられていない領域、即ち平坦な領域を更に含んでいてもよい。なお、第1及び第2レリーフ構造については、後で詳述する。
反射層122は、パターニングされた金属層である。反射層122は、第1レリーフ構造の一部RS1aの位置で開口している。また、反射層122は、第2レリーフ構造の一部RS2aに対してコンフォーマルな形状を有している。
なお、転写材層12のうち、反射層122の開口部に対応した部分は第1部分P1であり、他の部分は第2部分P2である。第2部分P2は、第1部分P1と隣接した位置に、180°より大きく且つ360°よりも小さい角部を有している。
剥離保護層123は、光透過性を有している材料、例えば、無色透明な材料からなる。剥離保護層123は、省略することができる。
転写材層12は、互いに隣接した転写部及び非転写部を含んでいる。
転写部は、転写材層12のうち、物品へ転写される部分である。転写部は、表示体として利用される部分である。非転写部は、転写材層12のうち、物品へ転写されずに残留する部分である。ここでは、転写部は、第1部分P1と第2部分P2の一部とを含んだ部分であり、非転写部は、第2部分の残りの部分であるとする。
接着層13は、転写材層12を被覆している。接着層13は、省略することができる。
<転写箔の製造方法>
次に、本発明の一実施形態に係る転写箔の製造方法を説明する。ここでは、一例として、上述した転写箔10の製造方法を説明する。
転写箔10の製造に当たっては、先ず、第1及び第2原版を準備する。
図3は、第1原版の一例を概略的に示す斜視図である。図4は、第2原版の一例を概略的に示す斜視図である。
図3に示す第1原版20は、第1レリーフ構造RS1が設けられた面を有している。第1レリーフ構造RS1は、複数の第1凹部又は凸部RP1からなる。
第1凹部又は凸部RP1は、互いに交差する2つの方向へ規則的に配列している。これら方向は、ここでは、互いに直交する方向である。第1凹部又は凸部RP1の上記2つの方向における空間周波数は、後述する第2凹部又は凸部RP2の空間周波数と比較してより大きい。
第1凹部又は凸部RP1の各々は、先細り形状を有している。第1凹部又は凸部RP1は、上記2つの方向の一方における寸法と、他方における寸法とが等しい。第1凹部又は凸部RP1は、後述する第2凹部又は凸部RP2と比較して、深さと幅との比又は高さと幅との比がより大きい。
図4に示す第2原版30は、第2レリーフ構造RS2が設けられた面を有している。第2レリーフ構造RS2は、複数の第2凹部又は凸部RP2からなる。
第2凹部又は凸部RP2は、一方向に延びた形状を各々が有し、それらの幅方向へ一定の間隔で配列している。第2凹部又は凸部RP2の空間周波数は、上述した第1凹部又は凸部RP1の空間周波数と比較してより小さい。また、第2凹部又は凸部RP2は、上述した第1凹部又は凸部RP1と比較して、深さと幅との比又は高さと幅との比がより小さい。
次に、熱可塑性樹脂層の一方の主面の第1及び第2領域に対して、それぞれ、第1原版20を用いた転写及び第2原版30を用いた転写を行う。
図5は、第1領域を概略的に示す平面図である。図6は、第2領域を概略的に示す平面図である。
先ず、図5に示すように、第1原版20と熱可塑性樹脂層40とを、第1原版20の第1レリーフ構造RS1が設けられた面が熱可塑性樹脂層40の一方の主面と接するように重ね合わせる。この状態で、これらを一対の圧力付与部材(図示せず)で挟む。これら圧力付与部材のうち、熱可塑性樹脂層40と接するように設置するものは、例えば、レーザビームを透過させ得る板状体である。熱可塑性樹脂層40をレリーフ構造形成層121として用いる場合は、熱可塑性樹脂層40に代えて、支持体11と熱可塑性樹脂層とそれらの間に介在した剥離保護層123とを含んだ積層体を使用する。
次いで、この板状体側から、熱可塑性樹脂層40の第1領域R1へ第1レーザビームを照射する。第1レーザビームの照射には、例えば、パルスレーザを使用する。第1レーザビームの照射は、或るビームスポットと次のビームスポットとが部分的に重なり合うように行う。熱可塑性樹脂層40のうち第1レーザビームが照射された部分は、加熱されて、可塑化する。その結果、第1領域R1に、第1レリーフ構造RS1の一部が転写される。
熱可塑性樹脂層40を冷却した後、第1原版20と熱可塑性樹脂層40との積層構造を圧力付与部材間から解放し、第1原版20から熱可塑性樹脂層40を剥離する。
次に、図6に示すように、第2原版30と熱可塑性樹脂層40とを、第2原版30の第2レリーフ構造RS2が設けられた面が、熱可塑性樹脂層40の第1レリーフ構造RS1の一部が転写された主面と接するように重ね合わせる。この状態で、上記の圧力付与部材で挟む。
次いで、先の板状体側から、熱可塑性樹脂層40の第2領域R2へ第2レーザビームを照射する。第2レーザビームの照射には、例えば、パルスレーザを使用する。第2レーザビームの照射は、或るビームスポットと次のビームスポットとが部分的に重なり合うように行う。熱可塑性樹脂層40のうち第2レーザビームが照射された部分は、加熱されて、可塑化する。その結果、第2領域R2に、第2レリーフ構造RS2の一部が転写される。
第1及び第2レーザビームの照射は、より詳細には、以下に説明するように行う。
図7は、第1領域を拡大して示す平面図である。図8は、第2領域を拡大して示す平面図である。
図7に示すように、第1レーザビームのビームスポットBS1は、例えば、略円形である。第1領域R1への第1レーザビームの照射は、第1領域R1内で第1レーザビームの非照射部が生じないようにするべく、或るビームスポットBS1と次のビームスポットBS1とが部分的に重なり合うように行う。なお、図7では、簡略化のため、ビームスポットBS1は、重なり合うようには描いていない。
また、図8に示すように、第2レーザビームのビームスポットBS2も、例えば、略円形である。第2領域R2への第2レーザビームの照射は、第2領域R2内で第2レーザビームの非照射部が生じないようにするべく、或るビームスポットBS2と次のビームスポットBS2とが部分的に重なり合うように行う。なお、図8では、簡略化のため、ビームスポットBS2は、重なり合うようには描いていない。
上記の通り、第2レーザビームの照射は、第2領域R2が第1領域R1の一部と重なり合った部分を有するように行う。即ち、第2レーザビームの照射は、第1領域R1以外の領域に対して行うだけでなく、第1領域R1の周縁部に対しても行う。この周縁部では、先に転写された第1レリーフ構造RS1の一部は、後から転写された第2レリーフ構造RS2の一部によって上書きされる。
また、ここでは、第2レーザビームの照射は、第2領域R2のうち第1領域R1の一部と重なり合った部分が、180°より大きく且つ360°よりも小さい角部を有するように行う。
次いで、熱可塑性樹脂層40を冷却する。その後、第2原版30と熱可塑性樹脂層40との積層構造を圧力付与部材間から解放し、第2原版30から熱可塑性樹脂層40を剥離する。
この熱可塑性樹脂層40をレリーフ構造形成層121として用いる場合は、その上記主面に、気相堆積法により金属層を形成する。或いは、この熱可塑性樹脂層40から複製版を製造し、この複製版を用いた転写により、熱可塑性樹脂層40の上記主面に設けられたレリーフ構造に対応したレリーフ構造を一方の主面に有するレリーフ構造形成層121を得る。続いて、このレリーフ構造形成層121の先の主面に、気相堆積法により金属層を形成する。
次に、金属層上にエッチングマスクを形成する。
エッチングマスクは、例えば、先ず、金属層上に感光性樹脂層を形成し、次いで、金属層を間に挟んで感光性樹脂層を露光し、その後、感光性樹脂層を現像処理に供することにより得る。或いは、エッチングマスクは、真空蒸着法やスパッタリング法などの気相堆積法により、金属層と比較してエッチングされ難い無機化合物からなる層を金属層上へ形成することにより得る。このようなエッチングマスクは、例えば、第1凹部又は凸部RP1に相当する凹部又は凸部の位置で開口している。
次いで、金属層をエッチングに供して、金属層のうち第1レリーフ構造RS1の一部に対応した部分を選択的に除去する。これにより、パターニングされた金属層からなる反射層122を得る。
その後、必要に応じて、エッチングマスクを除去する。更に、接着層13を形成する。以上のようにして、転写箔10を得る。
この方法では、第1原版20と第2原版30とを予め準備しておく。そして、第1原版20から熱可塑性樹脂層40への第1レリーフ構造RS1の一部の転写と、第2原版30から熱可塑性樹脂層40への第2レリーフ構造RS2の一部の転写とをこの順に行う。これらの転写は、同じ条件下で行うことができる。また、これら転写では、第1レリーフ構造RS1や第2レリーフ構造RS2を形成するための電子ビーム又はレーザビーム照射と比較して、より大きなビーム径でレーザビーム照射を行うことができる。それ故、この方法によると、高い生産性を達成できる。
また、この方法では、第1原版20及び第2原版30を予め用意しておくため、描画ミスは発生し得ない。それ故、この方法によると、高い歩留まりを達成できる。
更に、この方法では、第2領域R2が、第1領域R1の一部と重なり合った部分を有するように、第2レリーフ構造RS2の一部を熱可塑性樹脂層40の主面へ転写する。それ故、第1レリーフ構造RS1の一部が転写された領域と、第2レリーフ構造RS2の一部が転写された領域とを、それらの間に隙間を生じることなしに隣接させることができる。即ち、高い位置精度を達成可能である。
そして、この方法では、第1レリーフ構造RS1の一部又は全体を転写した後に、第2レリーフ構造RS2の一部を転写する。或る領域に対して、深さと幅との比又は高さと幅との比がより小さい第2凹部又は凸部RP2を転写した後、その領域に対して、深さと幅との比又は高さと幅との比がより大きい第1凹部又は凸部RP1を転写すると、第2凹部又は凸部RP2部は、第1凹部又は凸部RP1によって完全には上書きされないことがある。或る領域に対して、深さと幅との比又は高さと幅との比がより大きい第1凹部又は凸部RP1を転写した後、その領域に対して、深さと幅との比又は高さと幅との比がより小さい第2凹部又は凸部RP2を転写すると、第1凹部又は凸部RP1は、第2凹部又は凸部RP2によって完全に上書きされる。従って、この方法によると、金属層の一部を選択的に除去してなる金属パターン、即ち反射層122の輪郭を、設計に近い形状にすることが容易である。
また、上記の通り、この方法では、第2レーザビームの照射は、第2領域R2のうち第1領域R1の一部と重なり合った部分が、180°より大きく且つ360°よりも小さい角部を有するように行う。
図9は、第1レリーフ構造の一部を転写した直後における第1領域の角部の形状の一例を概略的に示す平面図である。図10は、第2レリーフ構造の一部を転写した後における第2領域の角部の形状の一例を概略的に示す平面図である。
第1領域R1が0°より大きく且つ180°よりも小さい角部を有している場合、この角部は、第1レーザビームのビームスポットBS1の丸い形状に対応して、図9に示すように丸い形状を有する。第2レーザビームの照射を上記のように行うと、図10に示すように、先の角部を角張らせることができる。従って、この方法によると、反射層122の輪郭を、設計により近い形状にすることができる。
<第1変形例>
次に、第1変形例に係る転写箔の製造方法について説明する。
第1変形例に係る転写箔の製造方法は、以下の点を除き、図1乃至図10を参照しながら説明した転写箔の製造方法と同様である。
図11は、第2レリーフ構造の一部を転写した後における第2領域の角部の形状の他の例を概略的に示す平面図である。図12は、第3レリーフ構造の一部を転写した後における第3領域の角部の形状の一例を概略的に示す平面図である。
図11に示すように、第2領域R2が0°より多く且つ180°よりも小さい角部を有している場合、図9などを参照しながら第1領域R1について説明したのと同様の理由により、この角部は、第2レーザビームのビームスポットBS2の丸い形状に対応して丸い形状を有する。
第1変形例に係る転写箔の製造方法では、第2凹部又は凸部RP2と比較して深さと幅との比又は高さと幅との比がより大きい複数の第3凹部又は凸部からなる第3レリーフ構造が設けられた第3原版を準備する。第3原版は、第1原版について説明したのと同様の構造を有し得る。第3原版としては、第1原版を使用してもよい。
そして、第2領域R2に第2レリーフ構造RS2の一部を転写した後であって、金属層を形成する前に、第3レリーフ構造が設けられた第3原版に、熱可塑性樹脂層40の主面を押し当て、この状態で熱可塑性樹脂層40の一部を第3レーザビームの照射によって加熱する。これにより、図12に示すように、先の主面のうち第2領域R2の一部と重なり合った部分を有する第3領域R3に、第3レリーフ構造の一部を転写する。
第3レーザビームのビームスポットBS3は、例えば、略円形である。第3領域R3への第3レーザビームの照射は、第3領域R3内で第3レーザビームの非照射部が生じないようにするべく、或るビームスポットBS3と次のビームスポットBS3とが部分的に重なり合うように行う。なお、図12では、簡略化のため、ビームスポットBS3は、重なり合うようには描いていない。
第3レーザビームの照射を上記のように行うと、図12に示すように、先の角部を角張らせることができる。従って、この方法によると、反射層122の輪郭を、設計により近い形状にすることができる。
<第2変形例>
次に、第2変形例に係る転写箔の製造方法について説明する。
第2変形例に係る転写箔の製造方法は、以下の点を除き、図1乃至図10を参照しながら説明した転写箔の製造方法と同様である。
図13は、小さな幅のスリットを有する金属パターンを得るための方法における一工程を概略的に示す平面図である。図14は、小さな幅のスリットを有する金属パターンを得るための方法における他の工程を概略的に示す平面図である。
上記の通り、レーザビームのビーム径は、例えば、100μm以上である。反射層122には、幅が100μm以下のスリットを設けることが望ましい場合がある。
第2変形例に係る転写箔の製造方法では、図13及び図14に示すように、第2レーザビームの照射は、第2領域R2が、熱可塑性樹脂層40の主面のうち第1領域R1と第2領域R2とが部分的に重なり合った位置に、第1レーザビームのビーム径よりも小さな幅のスリットを有するように行う。こうすると、第2領域R2のスリットの幅と等しい幅を有するスリットが設けられた反射層122が得られる。
<他の変形例>
上述した転写箔の製造方法には、更に他の変形も可能である。例えば、第3レーザビームの照射は、第3領域R3が、熱可塑性樹脂層40の主面のうち第2領域R2と第3領域R3とが部分的に重なり合った位置に、第2レーザビームのビーム径よりも小さな幅のスリットを有するように行ってもよい。こうすると、第2レーザビームのビーム径よりも小さな幅の帯状部、より具体的には、第3領域R3のスリットの幅と等しい幅を有する帯状部を有し、この帯状部に第2レリーフ構造RS2の一部が設けられた反射層122が得られる。
以下に、当初の特許請求の範囲に記載していた発明を付記する。
[1]
複数の第1凹部又は凸部からなる第1レリーフ構造が設けられた第1原版に、熱可塑性樹脂層の一方の主面を押し当て、この状態で前記熱可塑性樹脂層の一部又は全体を第1レーザビームの照射によって加熱して、前記主面の第1領域に前記第1レリーフ構造の一部又は全体を転写することと、
その後、前記複数の第1凹部又は凸部と比較して深さと幅との比又は高さと幅との比がより小さい複数の第2凹部又は凸部からなる第2レリーフ構造が設けられた第2原版に、前記熱可塑性樹脂層の前記主面を押し当て、この状態で前記熱可塑性樹脂層の一部を第2レーザビームの照射によって加熱して、前記主面のうち前記第1領域の一部と重なり合った部分を有する第2領域に、前記第2レリーフ構造の一部を転写することと、
その後、前記熱可塑性樹脂層の前記主面に、又は、前記熱可塑性樹脂層の前記主面に設けられたレリーフ構造が直接若しくは間接的に転写された主面を有する他の層の前記主面に、金属層を形成することと、
前記金属層のうち前記第1レリーフ構造の一部に対応した部分を、エッチングによって選択的に除去することと
を含んだ転写箔の製造方法。
[2]
前記第2レーザビームの照射は、前記第2領域のうち前記第1領域の前記一部と重なり合った前記部分が、180°より大きく且つ360°よりも小さい角部を有するように行う項1に記載の製造方法。
[3]
前記第2レーザビームの照射は、前記第2領域が、前記主面のうち前記第1領域と前記第2領域とが部分的に重なり合った位置に、前記第1レーザビームのビーム径よりも小さな幅のスリットを有するように行う項1又は2に記載の製造方法。
[4]
前記複数の第1凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が0.4以上であり、前記複数の第2凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が0.4未満である項1乃至3の何れか1項に記載の製造方法。
[5]
前記複数の第1凹部又は凸部は、前記複数の第2凹部又は凸部と比較して空間周波数がより大きい項1乃至4の何れか1項に記載の製造方法。
[6]
前記複数の第1凹部又は凸部は空間周波数が2000mm −1 以上であり、前記複数の第2凹部又は凸部は空間周波数が2000mm −1 未満である項1乃至4の何れか1項に記載の製造方法。
[7]
前記第2領域に前記第2レリーフ構造の前記一部を転写した後であって、前記熱可塑性樹脂層の前記主面に又は前記他の層の前記主面に前記金属層を形成する前に、前記複数の第2凹部又は凸部と比較して深さと幅との比又は高さと幅との比がより大きい複数の第3凹部又は凸部からなる第3レリーフ構造が設けられた第3原版に、前記熱可塑性樹脂層の前記主面を押し当て、この状態で前記熱可塑性樹脂層の一部を第3レーザビームの照射によって加熱して、前記主面のうち前記第2領域の一部と重なり合った部分を有する第3領域に、前記第3レリーフ構造の一部を転写することを更に含んだ項1乃至6の何れか1項に記載の製造方法。
[8]
前記第3レーザビームの照射は、前記第3領域のうち前記第2領域の前記一部と重なり合った前記部分が、180°より大きく且つ360°よりも小さい角部を有するように行う項7に記載の製造方法。
[9]
前記第3レーザビームの照射は、前記第3領域が、前記主面のうち前記第2領域と前記第3領域とが部分的に重なり合った位置に、前記第2レーザビームのビーム径よりも小さな幅のスリットを有するように行う項7又は8に記載の製造方法。
[10]
前記複数の第1凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が0.4以上であり、前記複数の第2凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が0.4未満であり、前記複数の第3凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が0.4以上である項7乃至9の何れか1項に記載の製造方法。
[11]
前記複数の第1凹部又は凸部及び前記複数の第3凹部又は凸部は、前記複数の第2凹部又は凸部と比較して空間周波数がより大きい項7乃至10の何れか1項に記載の製造方法。
[12]
前記複数の第1凹部又は凸部及び前記複数の第3凹部又は凸部は空間周波数が2000mm −1 以上であり、前記複数の第2凹部又は凸部は空間周波数が2000mm −1 未満である項7乃至10の何れか1項に記載の製造方法。
10…転写箔、11…支持体、12…転写材層、13…接着層、20…第1原版、30…第2原版、40…熱可塑性樹脂層、121…レリーフ構造形成層、122…反射層、123…剥離保護層、BS1…ビームスポット、BS2…ビームスポット、BS3…ビームスポット、P1…第1部分、P2…第2部分、R1…第1領域、R2…第2領域、R3…第3領域、RP1…第1凹部又は凸部、RP2…第2凹部又は凸部、RS1…第1レリーフ構造、RS1a…第1レリーフ構造の一部、RS2…第2レリーフ構造、RS2a…第2レリーフ構造の一部。

Claims (9)

  1. 複数の第1凹部又は凸部からなる第1レリーフ構造が設けられた第1原版であって、前記複数の第1凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が0.5乃至3.2の範囲内にあり、空間周波数が2000m −1 以上である第1原版に、熱可塑性樹脂層の一方の主面を押し当て、この状態で前記熱可塑性樹脂層の一部又は全体を第1レーザビームの照射によって加熱して、前記主面の第1領域に前記第1レリーフ構造の一部又は全体を転写することと、
    その後、深さと幅との比又は高さと幅との比が0.4未満であり、空間周波数が2000mm −1 未満である複数の第2凹部又は凸部からなる第2レリーフ構造が設けられた第2原版に、前記熱可塑性樹脂層の前記主面を押し当て、この状態で前記熱可塑性樹脂層の一部を第2レーザビームの照射によって加熱して、前記主面のうち前記第1領域の一部と重なり合った部分を有する第2領域に、前記第2レリーフ構造の一部を転写することと、
    その後、前記熱可塑性樹脂層の前記主面に、又は、前記熱可塑性樹脂層の前記主面に設けられたレリーフ構造が直接若しくは間接的に転写された主面を有する他の層の前記主面に、厚さが20乃至100nmの範囲内にある金属層を形成することと、
    前記金属層上にエッチングマスクを形成することと、
    前記金属層のうち前記第1レリーフ構造の一部に対応した部分を、前記エッチングマスクを用いたエッチングによって選択的に除去することと
    を含み、
    前記エッチングマスクの形成は、
    前記金属層上に感光性樹脂層を形成し、前記金属層を間に挟んで前記感光性樹脂層を露光し、その後、前記感光性樹脂層を現像処理に供して、前記第1凹部又は凸部に相当する凹部又は凸部の位置で開口した層を得ること、又は、
    前記金属層と比較してエッチングされ難い無機化合物からなる層を、前記第1レリーフ構造の一部に対応した位置で不連続層となり、前記第2レリーフ構造の前記一部に対応した位置で連続層となるように、気相堆積法により前記金属層上へ形成すること
    を含んだ転写箔の製造方法。
  2. 前記第2レーザビームの照射は、前記第2領域のうち前記第1領域の前記一部と重なり合った前記部分が、180°より大きく且つ360°よりも小さい角部を有するように行う請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記第2レーザビームの照射は、前記第2領域が、前記主面のうち前記第1領域と前記第2領域とが部分的に重なり合った位置に、前記第1レーザビームのビーム径よりも小さな幅のスリットを有するように行う請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記第2領域に前記第2レリーフ構造の前記一部を転写した後であって、前記熱可塑性樹脂層の前記主面に又は前記他の層の前記主面に前記金属層を形成する前に、前記複数の第2凹部又は凸部と比較して深さと幅との比又は高さと幅との比がより大きい複数の第3凹部又は凸部からなる第3レリーフ構造が設けられた第3原版に、前記熱可塑性樹脂層の前記主面を押し当て、この状態で前記熱可塑性樹脂層の一部を第3レーザビームの照射によって加熱して、前記主面のうち前記第2領域の一部と重なり合った部分を有する第3領域に、前記第3レリーフ構造の一部を転写することを更に含んだ請求項1乃至の何れか1項に記載の製造方法。
  5. 前記第3レーザビームの照射は、前記第3領域のうち前記第2領域の前記一部と重なり合った前記部分が、180°より大きく且つ360°よりも小さい角部を有するように行う請求項に記載の製造方法。
  6. 前記第3レーザビームの照射は、前記第3領域が、前記主面のうち前記第2領域と前記第3領域とが部分的に重なり合った位置に、前記第2レーザビームのビーム径よりも小さな幅のスリットを有するように行う請求項4又は5に記載の製造方法。
  7. 記複数の第3凹部又は凸部は、深さと幅との比又は高さと幅との比が0.4以上である請求項4乃至6の何れか1項に記載の製造方法。
  8. 記複数の第3凹部又は凸部は、前記複数の第2凹部又は凸部と比較して空間周波数がより大きい請求項4乃至7の何れか1項に記載の製造方法。
  9. 記複数の第3凹部又は凸部は空間周波数が2000mm−1以上である請求項4乃至7の何れか1項に記載の製造方法。
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