JP2005349764A - 印刷機械の印刷胴及び印刷用プレート - Google Patents

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Hideki Hirooka
秀樹 廣岡
Shigeo Makino
重雄 牧野
Yoshitaka Hamamoto
芳孝 浜本
Yasunori Tanabe
康紀 田邊
Junichi Iifushi
順一 飯伏
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Abstract

【課題】 印刷機械の印刷胴及び印刷用プレートに関し、ギャップ部による圧力変動を抑制し、印刷時の横縞目の発生を抑えることができるようにする。
【解決手段】 印刷機械の印刷胴11Aであって、胴表面に形成されたギャップ溝30Aに印刷用プレート20Aの両端部を係止させて印刷用プレート20Aを取り付けられてなる印刷胴11Aにおいて、印刷用プレート20Aにおける印刷時に印刷に直接作用する使用面部分の両端縁のうち少なくとも一端縁が、印刷胴11Aの円筒母線方向に対して傾斜した向きになるように形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、商業用オフセット輪転機や新聞輪転機等の印刷機械におけるブランケット胴や版胴等の印刷胴であって、ブランケットや刷版等の印刷用プレートを係止するためのギャップ溝を形成された印刷胴、及び、この印刷胴に取り付けられる印刷用プレートに関するものである。
ブランケット胴や版胴といった印刷胴を備える印刷機械では、一部のギャップレス機を除いて、通常は、表面にブランケットや刷版といった印刷用プレートを取り付けるためのギャップ溝を備えたギャップ部(以下、単にギャップともいう)が設けられている。
図8は、本発明の対象とする印刷機械のうち、特に代表的な新聞輪転機のタワーユニット10を示す概略構成図である。図8に示すように、タワーユニット10には、各色印刷ユニット2,3,4,5が縦並びに配設され、紙1は装置下方から各色印刷ユニット2,3,4,5を経て上方へ搬送される。
図9は、このような印刷機械における各色印刷ユニット2,3,4,5のそれぞれの代表的な構成を示す側面図であり、図9に示すように、紙1は一対のブランケット胴11,11に挟まれながら搬送される。なお、ブランケット胴11,11の外側には、版胴12が配置されている。また、ブランケット胴11には印刷用プレートとしてのブランケット20が巻き付けられ、版胴12には印刷用プレートとしての刷版(印刷版材)13が巻き付けられている。
このように、印刷機械では、刷版13及を版胴12に、ブランケット20をブランケット胴11に巻き付けて印刷を行なうため、版胴12には刷版13を固定するための版ギャップ16が設けられ、ブランケット胴11にもブランケット20を固定するためのブランギャップ15が設けている。
しかしながら、この印刷胴11,12を回転させると、ギャップ15,16通過時に衝撃振動が発生し、この振動が原因となって、インキの転移不良を生じ、印刷物に横縞目が発生する。この横縞目をショック目と呼んでいる。
ここで、このようなショック目の発生原因となるギャップ15,16通過時における衝撃振動の発生メカニズムについて説明する。
図10はブランケット20をブランケット胴11に装着する構造例を示すもので、図10(a)はその斜視図、図10(b)はその平面図である。図10に示すように、ブランケット胴11のブランギャップ15にはギャップ溝30が形成されており、ブランケット20を装着するには、その先端部20aを、ギャップ溝30の一方の溝壁部31の側からギャップ溝30内に差し込んで、胴11に巻き付けてから、終端部20bを、ギャップ溝30の一方の溝壁部32の側からギャップ溝30内のテンションバー40と呼ばれる固定軸のスリット内に挿入する。その後、テンションバー40を回転させて[図10(a)参照]ブランケット20を引張り、ブランケット胴11にしっかりと固定する。
図11はブランケット20を装着したブランギャップ溝30部の回転時の状況例を示す断面図である。印刷するには、通常、互いのブランケット胴11を押し付けあって紙に圧力をかける。この圧力を印圧と呼ぶが、実際にはブランケット20の押付量(押込み量)を印圧POと呼んでおり、PO≒0.10〜0.20mmの押込み量が一般的である。
しかしながら、このように印圧POを作用させながら印刷胴11,12を回転させて印刷を行なうと、ブランギャップ溝30同士が圧接する際に、図12に示すように、瞬間的に印圧が急変動する。この印圧の変動が印刷機械の機器の振動を招き、ショック目と呼ばれる横縞目の発生原因となる。
ここでは、ブランギャップ部15について説明したが、版胴12の版ギャップ部16についても同様に構成されるため、版ギャップ部16とブランギャップ部15とが圧接する際にも、同様に瞬間的な圧力変動(図12参照)が発生し、機器振動を招く。
このような印圧POの変動等の圧力変動を軽減し、横縞目の発生を低減させる目的で、図13,図14に示すようなギャップ溝の両溝壁部に関する形状が提案されている。
図13,図14は横縞目の発生を低減させるように改良したブランギャップ部のギャップ溝の開口部形状を示す図であり、図13はその拡大側面図、図14はその平面図である。
この提案では、従来、直角形状であったギャップ溝の開口部を、図13に示すように、なだらかに曲線加工した緩和曲線形状25に変更している。このようにギャップ溝開口部近辺をなだらかな曲線にすることにより、ブランギャップ部15に作用する印圧POの急変動を抑えるようにする。なお、このようにギャップ溝開口部を断面視で緩和曲線形状25に形成されたギャップ溝は、図14に示すように、従来例と同様に印刷胴(ここでは、ブランケット胴)表面の円筒母線方向(印刷胴の軸心線と平行な方向)に向けて形成される。
このほか、ギャップ部による印刷障害の抑制に関する技術として、特許文献1には、軸心が平行に配置された版胴とブランケット胴と間で、版胴がブランケット胴に対してバウンドすることを防いで印刷障害や印刷時の騒音,振動の発生を防止できるようにする技術が提案されている。この技術は、版胴とブランケット胴とが棒圧幅dNでニップされた印刷機械において、版胴のギャップ幅dPと棒圧幅dNとの関係が、dP≦dNとなるように構成するもので、これによって、版胴のギャップ部がニップ範囲に導入されても軸心がずれず、版胴がブランケット胴に対してバウンドすることよって生じる印刷機械の機器振動を防止できるようになる。
また、上記の印圧等の圧力の急変動による印刷障害とはやや異なるが、ギャップ部による印刷障害の抑制に関する技術として、特許文献2には、ブランケット胴の外周面に、版胴の印刷可能な周長と略同一長さの円弧面が突設された凸部と、同凸部の反対側の外周面に一定長さに亘って陥没された凹部とを備え、被印刷体への転写中はブランケット胴と版胴とが非接触になるように構成して、ブランケット胴による被印刷体への転写時にインキ着けローラ及び版胴側の、着脱や負荷変動に伴うショックの影響を受けることを回避できるようにした技術も提案されている。
特開2003−136670号公報 特開平10−100367号公報
ところで、上記の図13に示すように、ギャップ溝開口部をなだらかな緩和曲線形状25に曲線加工した場合には、図14に示すように、ギャップ溝30はブランケット胴11表面の円筒母線方向に向けて形成されているので、図15に示すように、印圧POの変動は、ギャップ溝開口部が直角形状のものの場合(破線参照)よりも抑えられる。
しかしながら、緩和曲線形状25に曲線加工した場合に抑えられるのは、紙1が、ギャップ溝30の空間部(ブランケット胴によるニップが加わらない部分)に進入する際と空間部から脱出する際の印圧POの急変動のみであり、紙1は、依然としてギャップ溝30の空間部を通過するため、紙1への印圧は、紙の幅方向において同時に抜けて同時に入ることになり、大きな印圧変動が残ってしまい、これによる機器振動に起因してインキの転移不良が生じて、やはり、印刷物に横縞目が発生してしまうという課題がある。
このような接触圧力の急変動に関する課題は、ブランギャップ部同士の接触のみならず、ブランギャップ部と版胴側の版ギャップ部との接触部分についても同様に生じる。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、印刷機械において、印刷用の紙がブランケット胴のギャップ部を通過する際や、版胴のギャップ部とブランケット胴のギャップ部とが接触する際に生じる圧力変動を抑制し、この圧力変動に起因する衝撃振動を低減することにより、横縞目の発生を抑えることができるようにした、印刷機械の印刷胴及び印刷用プレートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の印刷機械の印刷胴(請求項1)は、印刷機械の印刷胴であって、胴表面に形成されたギャップ溝に印刷用プレートの両端部を係止させて該印刷用プレートを取り付けられてなる印刷胴において、該印刷用プレートにおける印刷時に印刷に直接作用する使用面部分の両端縁のうち少なくとも一端縁が、該印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きになるように形成されていることを特徴としている。
印刷に直接作用する使用面部分の端縁が印刷胴の円筒母線方向に沿っていると、印刷対象の紙がギャップ溝を通過する際や、印刷用プレートに圧接する隣接部材のギャップ溝を通過する際に、使用面部分の端縁(即ち、印刷用プレートの使用面部分とギャップ溝との境界部分)が紙や隣接部材に対して紙幅方向(印刷胴の円筒母線方向)にずれることなく同時に接触することから大きな印圧変動が生じてしまうが、本発明の印刷機械の印刷胴(請求項1)では、上記のように印刷用プレートの使用面部分の端縁が印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きになるように形成されているので、印刷用プレートの使用時に、印刷対象の紙がギャップ溝を通過する際や、印刷用プレートに圧接する隣接部材のギャップ溝を通過する際に、使用面部分の端縁(即ち、印刷用プレートの使用面部分とギャップ溝との境界部分)が、紙幅方向(印刷胴の円筒母線方向)にずれながら順次通過することになり、圧力変動を抑制できるようになる。
この場合、該ギャップ溝が、該印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きに配向されるとともに、該印刷用プレートの端部の折り曲げ部が、該ギャップ溝の傾斜に沿って該印刷胴の円筒母線方向に対応した該印刷用プレートの幅方向に対して傾斜した向きに配向されていることが好ましい(請求項2)。これにより、刷用プレートの使用面部分の端縁を印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きに容易に設定できる。
さらに、該ギャップ溝内には、該印刷用プレートをテンション付与して該印刷胴に係止するためのテンションバーが、該ギャップ溝に沿うように該印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きに配向されて設置されることが好ましい(請求項3)。これにより、該印刷用プレートの端部を該ギャップ溝内に適切に係止させることができる。
なお、該印刷胴はブランケット胴を含み、該印刷用プレートはブランケットを含むことが好ましい(請求項4)。これにより、印刷対象の紙がブランケット胴を通過する際の印圧変動を確実に抑制することができる。特に、一対のブランケット胴の相互間を紙が通過する際に、ブランケットのギャップ溝同士の接触によって生じやすい印圧変動を確実に抑制することができる。
また、該印刷胴は版胴を含み、該印刷用プレートは刷版を含むことが好ましい(請求項5)。これにより、版胴のギャップ溝とブランケットのギャップ溝との接触によって生じやすい圧力変動を確実に抑制することができる。
また、該印刷胴の円筒母線方向に対する傾斜による該使用面部分の端縁の周方向の位置ずれ量は、該ギャップ溝の幅と同程度或いは同程度以上に設定されることが好ましい(請求項6)。これにより、ギャップ溝によって生じやすい圧力変動を確実に抑制することができる。
さらに、該印刷胴の円筒母線方向に対する傾斜による該使用面部分の端縁の周方向の位置ずれ量は、該印刷機械が商業用オフセット輪転機の場合には略5mm以下に設定され、該印刷機械が新聞輪転機の場合には略15mm以下に設定されることが好ましい(請求項7)。これにより、印刷機械の種類に応じて、ギャップ溝によって生じやすい圧力変動を確実に抑制することができる。
本発明の印刷用プレート(請求項8)は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷機械の印刷胴に取り付けられる印刷用プレートであって、印刷時に印刷に直接作用する使用面部分の両端縁が互いに平行に形成されていることを特徴としている。これにより、印刷用プレートの使用面部分の両端縁がいずれも印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜し、且つ、互いに平行に配置されることになり、印刷用プレートの使用面部分とギャップ溝との境界(即ち、使用面部分の両端縁)が、隣接する印刷胴に取り付けられた印刷用プレート或いは印刷対象の紙との接触部を通過する際に、圧力変動をより一層抑制できるようになる。
また、本発明の印刷用プレート(請求項9)は、印刷機械の印刷胴の胴表面に形成されたギャップ溝内に両端部を係止させて該刷胴に取り付けられる印刷用プレートであって、印刷時に印刷に直接作用する使用面部分の両端縁のうち少なくとも一端縁が、該印刷胴への装着時に、該印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きになるように形成されていることを特徴としている。
このように、印刷用プレートの使用面部分の端縁が印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きになるように形成されているので、印刷用プレートの使用時に、印刷対象の紙がギャップ溝を通過する際や、印刷用プレートに圧接する隣接部材のギャップ溝を通過する際に、使用面部分の端縁(即ち、印刷用プレートの使用面部分とギャップ溝との境界部分)が、紙幅方向(印刷胴の円筒母線方向)にずれながら順次通過することになり、圧力変動を抑制できるようになる。
この場合、該一端縁から該ギャップ溝内に係止される被係止部にわたる角部は、装着時のギャップ溝方向に沿って曲率の変化する曲面で形成されていることが好ましい(請求項10)。これにより、ギャップ溝自体は印刷胴の円筒母線方向に沿って(円筒母線方向と平行に)配向しながら、刷用プレートの使用面部分の端縁を印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きに容易に設定できる。
さらに、該曲面は、該ギャップ溝方向に見た断面視で緩和曲線形状に形成されていることが好ましい(請求項11)。これにより、上記の圧力変動をより一層抑制できるようになる。
また、該曲面が印刷時に印刷に直接作用する使用面部分の両端縁に隣接する各角部に形成されるとともに、該使用面部分の両端縁が互いに平行に形成されていることが好ましい(請求項12)。これにより、印刷用プレートの使用面部分の両端縁がいずれも印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜し、且つ、互いに平行に配置されることになり、印刷用プレートの使用面部分とギャップ溝との境界(即ち、使用面部分の両端縁)が、隣接する印刷胴に取り付けられた印刷用プレート或いは印刷対象の紙との接触部を通過する際に、圧力変動をより一層抑制できるようになる。
該使用面部分の端縁は、該印刷胴の円筒母線方向に対してジグザグ状に傾斜していてもよい(請求項13)。これによっても、上記圧力変動の抑制を実現できる。
この場合も、該印刷胴の円筒母線方向に対する傾斜による該使用面部分の端縁の周方向の位置ずれ量は、該ギャップ溝の幅と同程度或いは同程度以上に設定されることが好ましい(請求項14)。
さらに、該印刷胴の円筒母線方向に対する傾斜による該使用面部分の端縁の周方向の位置ずれ量は、該印刷機械が商業用オフセット輪転機の場合には略5mm以下に設定され、該印刷機械が新聞輪転機の場合には略15mm以下に設定されることが好ましい(請求項15)。
かかる印刷用プレートに関しても、該印刷胴はブランケット胴を含み、該印刷用プレートはブランケットを含むことが好ましい(請求項16)。これにより、印刷対象の紙がブランケット胴を通過する際の印圧変動を確実に抑制することができる。特に、一対のブランケット胴の相互間を紙が通過する際に、ブランケットのギャップ溝同士の接触によって生じやすい印圧変動を確実に抑制することができる。
或いは、該印刷胴は版胴を含み、該印刷用プレートは刷版を含むことが好ましい(請求項17)。これにより、版胴のギャップ溝とブランケットのギャップ溝との接触によって生じやすい圧力変動を確実に抑制することができる。
また、本発明の印刷機械の印刷胴(請求項18)は、請求項10〜17のいずれか1項に記載の印刷用プレートを装備される印刷機械の印刷胴であって、該印刷用プレートの角部に対応したギャップ溝開口の角部が、該印刷用プレートの角部が整合しうるような曲面状に形成されていることを特徴としている。これにより、印刷胴の表面に印刷用プレートを確実に支持することができ、上記の圧力変動の抑制をより確実に行なうことができる。
本発明(印刷機械の印刷胴,印刷用プレート)によれば、印刷に直接作用する使用面部分の端縁が印刷胴の円筒母線方向に沿っていると、印刷対象の紙がギャップ溝を通過する際や、印刷用プレートに圧接する隣接部材のギャップ溝を通過する際に、使用面部分の端縁(即ち、印刷用プレートの使用面部分とギャップ溝との境界部分)が紙や隣接部材に対して紙幅方向(印刷胴の円筒母線方向)にずれることなく同時に接触することから大きな印圧変動が生じてしまうのに対して、印刷用プレートの使用面部分の端縁が印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きになるように形成されているので、印刷用プレートの使用時に、印刷対象の紙がギャップ溝を通過する際や、印刷用プレートに圧接する隣接部材のギャップ溝を通過する際に、使用面部分の端縁(即ち、印刷用プレートの使用面部分とギャップ溝との境界部分)が、紙幅方向(印刷胴の円筒母線方向)にずれながら順次通過することになり、圧力変動を抑制できるようになる。したがって、印圧変動により生じる機器振動が低減抑制され、かかる振動に起因して生じるインキの転移不良が抑制されて印刷物に横縞目が発生し難くなるため、印刷品質を向上させることができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
図1〜図4は本発明の第1実施形態に係るブランケット胴及びブランケットを示すもので、図1はそのギャップ溝部の模式的な展開図及び断面図、図2はそのブランケット胴のギャップ溝部近傍の模式的な展開図、図3はそのブランケットの模式的な斜視図、図4はそのギャップ溝部を印刷紙が通過する際の印圧変動を示す図である。
本実施形態では、印刷胴としてのブランケット胴、及び、このブランケット胴の外周表面に取り付けられる印刷プレートとしてのブランケットとを例に説明する。また、本実施形態にかかるブランケット胴及びブランケットは、例えば図8に示すような新聞輪転機のタワーユニット10の各色印刷ユニットに備えられるものとするが、本発明の対象となる印刷機械は、このほか、商業用オフセット輪転機をはじめとして、印刷胴にギャップ溝を備えた種々の印刷機械に適用できるものである。
本実施形態のブランケット胴11Aは、図2に示すように、そのギャップ部15のギャップ溝30Aが、ブランケット胴11Aの表面の円筒母線方向(ブランケット胴11Aの軸心線と平行な方向、図2中の破線GLを参照)に対して、傾斜した向きに配向されている。そして、このブランケット胴11Aの表面に取り付けられるブランケット20Aの両端部のギャップ溝30A内に装着される箇所も、図3に示すように、ブランケット胴11Aの表面の円筒母線方向に対して、傾斜した向きになるように形成されている。
換言すれば、ブランケット20Aの表面[即ち、印刷時に、印刷用の紙又は隣接する胴(ここでは、版胴)の印刷プレート(刷版)と接触する使用面]の両端縁21e,22eは、いずれも装着時にブランケット胴11Aの表面の円筒母線方向に対して同方向に同角度だけ傾斜しており、ブランケット20Aの表面(使用面)が平行四辺形をなすように形成されている。
なお、ギャップ溝30A及び装着時のブランケット20Aの表面(使用面)の各端縁21e,22eは、厳密には微妙な(即ち、直線に近い)螺旋状になる。
このようなブランケット20Aは、図1に示すように、ブランケット胴11Aに取り付けられて使用されるが、ブランケット20Aは、一端(入り側部)の屈曲部21をギャップ溝30A内の一方の内壁面31に圧接することで係止され、他端(出側部)の屈曲部22の先端23を、ギャップ溝30A内の他方の内壁面32側に装備されたテンションバー45と呼ばれる固定軸の溝46に嵌入させることで係止される。
このように使用されるテンションバー45についても、ギャップ溝30A及び装着時のブランケット20Aの表面(使用面)の各端縁21e,22eと同様に、ブランケット胴11Aの表面の円筒母線方向に対して傾斜した形状(厳密には、直線に近い螺旋状になる)に形成されている。また、ブランケット20Aの他端(出側部)の屈曲部22は、その先端23をテンションバー45の溝46に嵌入させた後、テンションバー45を、ブランケット20Aを引っ張る方向[図1(b),(c)中で反時計回り方向]に回転させて適当にテンションを与えられ係止される。
なお、ブランケット20Aの表面(使用面)部分の両縁部21e,22eがブランケット胴11Aの円筒母線方向に対して傾斜しているので、ブランケット20Aの表面(使用面)部分の端縁は、その幅方向位置に応じて、周方向の位置ずれが発生することになるが、この位置ずれの最大量(即ち、ブランケット20Aの表面部分の端縁のうち、最も回転方向前側の部位と最も回転方向後ろ側の部位との偏差)Dは、ギャップ溝30Aの幅WGと同程度に設定されている[図1(a)参照]。
また、図1中では、便宜上、ギャップ溝30Aの幅WG及びブランケット20Aの厚みをブランケット20Aの幅に対して大幅に拡大して示しており、実際には、ギャップ溝30Aの幅WGやブランケット20Aの厚みはブランケット20Aの幅に対して僅かなものであり、上記の傾斜も極めて僅かなものである。
本発明の第1実施形態にかかるブランケット胴及びブランケットは上述のように構成されているので、例えば、このようなブランケット胴及びブランケットを、図9に示すように、印刷用の紙(ウェブ)1の両面側に対向して設置し、両ブランケット胴11A,11Aの相互間を紙1が通過するように構成した場合には、両ブランケット胴11A,11Aのギャップ溝30A同士が接触する際の圧力(印圧)変動は、図4に示すように、大幅に抑制される。
これは、紙1がギャップ溝30A同士の間を通過する際に、上記のギャップ溝30Aの傾斜により、紙1が、幅方向に同時にギャップ溝30Aと接触するのではなく、幅方向に時間的なずれを持って順次ギャップ溝30Aと接触するようになるので、ギャップ溝30Aへの進入時及びギャップ溝30Aからの離脱時(図4中、矢印A,B箇所を参照)における圧力変動を抑制できるようになるのである。
特に、本実施形態では、ブランケット20Aの表面(使用面)部分の端縁の、周方向の位置ずれ量Dが、ギャップ溝30Aの幅WGと同程度に設定されているので、ギャップ溝30Aの入り口側の最後端が紙1に接触するタイミングでは、ギャップ溝30Aの出口側の最前端も紙1に接触するようになる。したがって、紙1は、常に、ブランケット20Aのいずれかの箇所に離隔することなく接触して印圧を受ける続けることになるので、印圧の落ち込みを極めて僅かなものにでき、この点の圧力変動も抑制できるようになるのである。
これにより、印圧変動により生じる機器振動が低減抑制され、かかる振動に起因して生じるインキの転移不良が抑制されて印刷物に横縞目が発生し難くなるため、印刷品質を向上させることができる。
[第2実施形態]
図5,図6は本発明の第2実施形態に係るブランケット胴及びブランケットを示すもので、図5はそのギャップ溝部近傍の形状を示す展開図及び各断面図、図6はそのギャップ溝部近傍の形状を示す模式的な斜視図である。図5において、図1と同符号は同様の部分を示す。
本実施形態でも、印刷胴としてのブランケット胴、及び、このブランケット胴の外周表面に取り付けられる印刷プレートとしてのブランケットとを例に説明する。また、本実施形態にかかるブランケット胴及びブランケットも、例えば図8に示すような新聞輪転機のタワーユニット10の各色印刷ユニットや、その他、商業用オフセット輪転機をはじめとして、印刷胴にギャップ溝を備えた種々の印刷機械に適用できる。
本実施形態では、図5に示すように、ブランケット20Bの両端部のギャップ溝30B内に装着される箇所(被係止部に相当するブランケット20Bの両端の屈曲された部分21,22)にわたる角部26,27[図5(a)中の網掛け部]が、緩和曲線による曲面で形成されている。特に、各角部26,27の曲面の曲率は、装着時のギャップ溝方向に沿って変化している。
つまり、角部26の曲面のコーナR(曲率半径)は、ブランケット20Bの幅方向一端[図5(a)中の下端]では、図5(b)に示すように、最大(半径R1)となっていて、ブランケット20Bの幅方向他端[図5(a)中の上端]に向けて次第に小さくなって(中間部では、図5(c)に示すように半径R2)、ブランケット20Bの幅方向他端では、図5(d)に示すように、最小(半径R3、ただし、R1>R2>R3)となっている。
一方、角部27の曲面のコーナR(曲率半径)は、図5,図6に示すように、ブランケット20Bの幅方向一端[図5(a)中の下端]では、図5(b)に示すように、最小(半径R3)となっていて、ブランケット20Bの幅方向他端[図5(a)中の上端]に向けて次第に大きくなって(中間部では、図5(c)に示すように半径R2)、ブランケット20Bの幅方向他端では、図5(d)に示すように、最大(半径R1、ただし、R1>R2>R3)となっている。
なお、ギャップ溝30B自体は、ブランケット胴11Bの表面の円筒母線方向(ブランケット胴11Bの軸心線と平行な方向、図2中の破線GLを参照)に沿うように円筒母線方向と平行に設定されているが、上記の角部26,27に対応するギャップ溝30Bの開口部の両縁部は、角部26,27の形状と同様に、緩和曲線による曲面で形成され、特に、この曲面の曲率についても、上記の角部26,27と同様にギャップ溝方向に沿って変化している。
したがって、ブランケット20Bをブランケット胴11Bに装着すると、これらの角部26,27を除いたブランケット20Bの表面[即ち、印刷時に、印刷用の紙又は隣接する胴(ここでは、版胴)の印刷プレート(刷版)と接触する使用面]の両端縁21e,22eは、いずれも装着時にブランケット胴11Bの表面の円筒母線方向に対して同方向に同角度だけ傾斜しており、ブランケット20Bの表面(使用面)が平行四辺形をなすように形成されている。
なお、ここでも装着時のブランケット20Bの表面(使用面)の各端縁21e,22eは、厳密には微妙な(即ち、直線に近い)螺旋状になる。
また、図示しないが、本実施形態でも、このようなブランケット20Bは、テンションバー45を用いて第1実施形態と同様に係止される。
また、本実施形態でも、ブランケット20Bの両角部26,27の円筒面加工量(LB)の幅方向(ブランケット胴11Bの軸心線方向)の変化によって、ブランケット20Bの表面(使用面)部分の端縁21e,22eは、その位置に応じて、周方向の位置ずれが発生することになるが、この位置ずれの最大量(即ち、ブランケット20Bの表面部分の端縁のうち、最も回転方向前側の部位と最も回転方向後ろ側の部位との偏差)D(=LB)は、ギャップ溝30Aの幅WGと同程度に設定されている。
また、図5(a)中でも、便宜上、ギャップ溝30Bの幅WG及びブランケット20Bの厚みをブランケット20Bの幅に対して大幅に拡大して示しており、実際には、ギャップ溝30Bの幅WGやブランケット20Bの厚みはブランケット20Bの幅に対して僅かなものであり、上記の傾斜も極めて僅かなものである。
本発明の第2実施形態にかかるブランケット胴及びブランケットは上述のように構成されているので、例えば、このようなブランケット胴及びブランケット紙1の両面側に対向設置した場合には、両ブランケット胴11B,11Bのギャップ溝30B同士が接触する際の圧量(印圧)の変動は、第1実施形態と同様、図4に示すように大幅に抑制される。
これは、第1実施形態と同様に、紙1がギャップ溝30B同士の間を通過する際に、紙1が幅方向に時間的なずれを持って順次ギャップ溝30Bと接触するようになることと、周方向の位置ずれ量Dが、ギャップ溝30Aの幅WGと同程度に設定されているので、紙1は、常に、ブランケット20Aのいずれかの箇所に離隔することなく接触して印圧を受ける続けることになることとに加えて、緩和曲線の採用による効果も加わるためであり、緩和曲線の分だけ第1実施形態よりも圧力変動の抑制に有利になる。
これにより、印圧変動により生じる機器振動が低減抑制され、かかる振動に起因して生じるインキの転移不良が抑制されて印刷物に横縞目が発生し難くなるため、印刷品質を向上させることができる。
[第3実施形態]
図7は本発明の第3実施形態に係るブランケット胴及びブランケットのギャップ溝部近傍の形状を示す展開図である。図7において、図1又は図5と同符号は同様の部分を示す。
本実施形態でも、図7に示すように、ブランケット20Cの両端部のギャップ溝30C内に装着される箇所(被係止部に相当する両端部)にわたる角部[図7中の網掛け部]が、緩和曲線による曲面で形成されている。特に、各角部の曲面の曲率は、装着時のギャップ溝方向に沿って変化しているが、本実施形態の場合、ブランケット20Cの表面(使用面)部分の端縁は、ブランケット胴の円筒母線方向に対してジグザグ状に傾斜してするように、曲面の曲率が変更されている。
つまり、領域C1では、一方の角部28は、ブランケット20Cの幅方向一端[図7中の下端]からブランケット20Cの幅方向他端に向けてコーナRが次第に小さくなり、他方の角部29は、ブランケット20Cの幅方向一端[図7中の下端]からブランケット20Cの幅方向他端に向けてコーナRが次第に大きくなっている。領域C2では、逆に、一方の角部29は、ブランケット20Cの幅方向一端から幅方向他端に向けてコーナRが次第に大きくなり、他方の角部28は、ブランケット20Cの幅方向一端から幅方向他端に向けてコーナRが次第に小さくなっている。また、領域C3では、一方の角部28は、ブランケット20Cの幅方向一端から幅方向他端に向けてコーナRが次第に小さくなり、他方の角部29は、ブランケット20Cの幅方向一端から幅方向他端に向けてコーナRが次第に大きくなっている。
このような構成によっても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記の実施形態では、印刷胴としてのブランケット胴、及び、ブランケット胴の外周表面に取り付けられる印刷プレートとしてのブランケットについて説明したが、本発明にかかる印刷胴や印刷プレートはこれに限定されるものでなく、印刷胴としての版胴及びこの版胴の外周表面に取り付けられる印刷プレートとしての刷版を始め、印刷用プレートを取り付けるためのギャップ溝を備えた印刷胴及びこれに取り付けられる印刷プレートには広く適用できる。
ブランケット胴及び版胴に本発明を適用した場合、直接的にはブランケット胴と版胴との圧力変動が抑制されるが、ブランケット胴と版胴との圧力変動に起因して間接的に生じるに印圧変動も抑制され、機器振動の低減抑制によるインキの転移不良が抑制されて印刷物に横縞目が発生し難くなるため、印刷品質を向上させることができる。
また、図9に示す印刷ユニットの場合、両ブランケット胴及び両版胴に本発明を適用することが最も効果的であるが、本発明を単一の印刷胴や印刷プレートに用いても、一定の効果がある。
また、ギャップ溝の一側のみ(印刷プレートの一端側のみ)に本発明を適用しても、一定の効果がある。
本発明の第1実施形態にかかるブランケットを装着したブランケット胴のギャップ溝部を示す図であって、(a)はその模式的な展開図、(b)は(a)のA1−A1矢視断面に相当する断面図、(c)は(a)のA2−A2矢視断面に相当する断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるブランケット胴のギャップ溝部近傍の模式的な展開図である。 本発明の第1実施形態にかかるブランケットの模式的な斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかるブランケット胴のギャップ溝部を印刷紙が通過する際の印圧変動を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるブランケット胴及びブランケットのギャップ溝部近傍の形状を示す模式的な図であり、(a)はその展開図、(b)は(a)のB1−B1矢視断面に相当する断面図、(c)は(a)のB2−B2矢視断面に相当する断面図、(d)は(a)のB3−B3矢視断面に相当する断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるブランケット胴のギャップ溝部近傍の形状を示す模式的な斜視図である。 本発明の第3実施形態にかかるブランケット胴及びブランケットのギャップ溝部近傍の形状を示す模式的な展開図である。 本発明の対象とする印刷機械の代表的な例としての新聞輪転機のタワーユニットを示す概略構成図である。 図8に示す印刷機械の印刷ユニットの代表的な構成を示す側面図である。 ブランケット20をブランケット胴に装着する構造例を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその平面図である。 ブランケットを装着したブランギャップ溝部の回転時の状況例を示す断面図である。 ブランギャップ部間を紙が通過する際の圧力変動を示す図である。 従来の改良したブランギャップ部のギャップ溝開口部形状を示す拡大側面図である。 従来の改良したブランギャップ部のギャップ溝開口部形状を示す平面図である。 従来の改良したブランギャップ部のギャップ溝開口部形状を適用した場合のブランギャップ部間を紙が通過する際の圧力変動を示す図である。
符号の説明
1 紙
2,3,4,5 印刷ユニット
10 新聞輪転機のタワーユニット
11,11A,11B,11C ブランケット胴(印刷胴)
12 版胴(印刷胴)
13 刷版(印刷版材,印刷プレート)
15 ブランギャップ
16 版ギャップ
20,20A,20B,20C ブランケット(印刷プレート)
20a ブランケットの先端部
20b ブランケットの終端部
21 ブランケットの入り側部の屈曲部
22 ブランケットの出側部の屈曲部
21e,22e ブランケットの表面(使用面)の端縁
23 屈曲部22の先端
26,27,28,29 角部
30A,30B,30C ギャップ溝
31 ギャップ溝内の一方の内壁面
32 ギャップ溝内の他方の内壁面
45 テンションバー
46 溝
D 周方向の位置ずれ量
GL 円筒母線方向を示す線
LB 円筒面加工量
WG ギャップ溝の幅

Claims (18)

  1. 印刷機械の印刷胴であって、胴表面に形成されたギャップ溝に印刷用プレートの両端部を係止させて該印刷用プレートを取り付けられてなる印刷胴において、
    該印刷用プレートにおける印刷時に印刷に直接作用する使用面部分の両端縁のうち少なくとも一端縁が、該印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きになるように形成されていることを特徴とする、印刷機械の印刷胴。
  2. 該ギャップ溝が、該印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きに配向されるとともに、該印刷用プレートの端部の折り曲げ部が、該ギャップ溝の傾斜に沿って該印刷胴の円筒母線方向に対応した該印刷用プレートの幅方向に対して傾斜した向きに配向されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の印刷機械の印刷胴。
  3. 該ギャップ溝内には、該印刷用プレートをテンション付与して該印刷胴に係止するためのテンションバーが、該ギャップ溝に沿うように該印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きに配向されて設置されることを特徴とする、請求項2記載の印刷機械の印刷胴。
  4. 該印刷胴はブランケット胴を含み、該印刷用プレートはブランケットを含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷機械の印刷胴。
  5. 該印刷胴は版胴を含み、該印刷用プレートは刷版を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷機械の印刷胴。
  6. 該印刷胴の円筒母線方向に対する傾斜による該使用面部分の端縁の周方向の位置ずれ量は、該ギャップ溝の幅と同程度或いは同程度以上に設定されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷機械の印刷胴。
  7. 該印刷胴の円筒母線方向に対する傾斜による該使用面部分の端縁の周方向の位置ずれ量は、該印刷機械が商業用オフセット輪転機の場合には略5mm以下に設定され、該印刷機械が新聞輪転機の場合には略15mm以下に設定されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷機械の印刷胴。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷機械の印刷胴に取り付けられる印刷用プレートであって、印刷時に印刷に直接作用する使用面部分の両端縁が互いに平行に形成されていることを特徴とする、印刷用プレート。
  9. 印刷機械の印刷胴の胴表面に形成されたギャップ溝内に両端部を係止させて該刷胴に取り付けられる印刷用プレートであって、印刷時に印刷に直接作用する使用面部分の両端縁のうち少なくとも一端縁が、該印刷胴への装着時に、該印刷胴の円筒母線方向に対して傾斜した向きになるように形成されていることを特徴とする、印刷用プレート。
  10. 該一端縁から該ギャップ溝内に係止される被係止部にわたる角部は、装着時のギャップ溝方向に沿って曲率の変化する曲面で形成されていることを特徴とする、請求項9記載の印刷用プレート。
  11. 該曲面は、該ギャップ溝方向に見た断面視で緩和曲線形状に形成されていることを特徴とする、請求項10記載の印刷用プレート。
  12. 該曲面が印刷時に印刷に直接作用する使用面部分の両端縁に隣接する各角部に形成されるとともに、該使用面部分の両端縁が互いに平行に形成されていることを特徴とする、請求項9〜11のいずれか1項に記載の印刷用プレート。
  13. 該使用面部分の端縁は、該印刷胴の円筒母線方向に対してジグザグ状に傾斜していることを特徴とする、請求項9〜12のいずれか1項に記載の印刷用プレート。
  14. 該印刷胴の円筒母線方向に対する傾斜による該使用面部分の端縁の周方向の位置ずれ量は、該ギャップ溝の幅と同程度或いは同程度以上に設定されることを特徴とする、請求項9〜13のいずれか1項に記載の印刷用プレート。
  15. 該印刷胴の円筒母線方向に対する傾斜による該使用面部分の端縁の周方向の位置ずれ量は、該印刷機械が商業用オフセット輪転機の場合には略5mm以下に設定され、該印刷機械が新聞輪転機の場合には略15mm以下に設定されることを特徴とする、請求項9〜14のいずれか1項に記載の印刷用プレート。
  16. 該印刷胴はブランケット胴を含み、該印刷用プレートはブランケットを含むことを特徴とする、請求項9〜15のいずれか1項に記載の印刷用プレート。
  17. 該印刷胴は版胴を含み、該印刷用プレートは刷版を含むことを特徴とする、請求項9〜16記載の印刷用プレート。
  18. 請求項10〜17のいずれか1項に記載の印刷用プレートを装備される印刷機械の印刷胴であって、該印刷用プレートの角部に対応したギャップ溝開口の角部が、該印刷用プレートの角部が整合しうるような曲面状に形成されている
    ことを特徴とする、印刷機械の印刷胴。
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JP2009279795A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Fujifilm Corp 画像形成装置
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