JP2008290422A - 新聞用多色刷りオフセット輪転印刷機 - Google Patents

新聞用多色刷りオフセット輪転印刷機 Download PDF

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光夫 北井
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Abstract

【課題】版胴支持機構に格別の工夫をすることなく版胴の撓みを低減し、また連続紙に順次印刷するべく配された隣り合う印刷手段間に版胴のバウンドや振動の大きさの相違をなくし、他の印刷手段のバウンドや振動の影響を無くした新聞用多色刷りオフセット輪転印刷機を提供する。
【解決手段】新聞用多色刷り輪転印刷機において、複数の印刷手段Pの夫々は、版胴1を、その中心線11がこの版胴と対をなすブランケット胴2の中心線21より上方であって、しかも版胴の中心線とブランケット胴の中心線を含む平面10Bがブランケット胴の中心線を含む水平面22と成す仰角αが35度≦|α|≦90度となるように配し、これら複数の印刷手段の仰角αを略同等の大きさにし、かつ、これら複数の印刷手段を上下方向に重ね、連続紙を略鉛直方向に走行させてこれら印刷手段のブランケット胴の周面と圧胴の周面との間を順次通過させる。
【選択図】図2

Description

この発明は新聞用多色刷りオフセット輪転印刷機に係り、詳細には、新聞1ページの長辺の長さと同じ長さの周方向長さ及び新聞1ページの短辺の長さの4倍の長さの軸方向長さの周面を有する版胴と、この版胴の周面と接触可能であるとともに、この版胴の周方向長さの2以上の整数倍の長さの周面方向長さ及びこの版胴の軸方向長さと略同等の軸方向長さの周面を有するブランケット胴であって、その中心線を含む鉛直面で2分割される当該ブランケット胴の一方の分割周面が前記版胴の周面と接触可能であるブランケット胴と、このブランケット胴の他方の分割周面との間に連続紙の全幅を挟んでこのブランケット胴の周面に接触可能である周面を有する圧胴とが、互いに平行に設けられ、前記ブランケット胴の周面と圧胴の周面との間に挟んだ連続紙に印刷をすることができる印刷手段を複数備えた新聞用多色刷りオフセット輪転印刷機に関する。
一般的に、新聞は2ページを横に並べて表裏計4ページを1枚の紙に印刷した形態をなしており、比較的発行部数の多い新聞の印刷には、新聞1ページの長辺の長さの2倍の周面方向長さ及び新聞1ページの短辺の長さの4倍の軸方向長さの周面を有する版胴及び略同等の周面を有するブランケット胴を備えた両面印刷用オフセット輪転印刷機を使用し、版胴には、周面方向に同一ページの刷版を2枚ずつ軸方向に異なるページの刷版を4列装着し、版胴1回転で、前記表裏計4ページを印刷した紙2種を2枚ずつ計4枚刷る印刷が主流で行われていた。ところが近年、新聞では、報道内容の進展に合わせて記事内容を差し替えたり、配布地域に合わせてニュースや広告を差し替えるようになってきたことにより、まだまだ印刷可能な刷版を、単色刷りの場合では差し替えページの数の2倍の数だけ、多色刷りの場合では差し替えページの数と使用するインキの色数の積を2倍した数だけ、それぞれ廃棄する無駄が生じるようになった。
そこで、この無駄を無くすべく、例えば特許文献1によって、新聞1ページの長辺の長さと同じ周面方向長さ及び新聞1ページの短辺の長さの4倍の軸方向長さの周面を有する版胴及び新聞1ページの長辺の長さの2倍の周面方向長さ及び新聞1ページの短辺の長さの4倍の軸方向長さの周面を有するブランケット胴を備え、版胴の周面方向に装着できる刷版を1枚にし、前記表裏計4ページを印刷した紙を版胴1回転で2枚刷るようにした印刷手段が提案され、更に、この印刷手段を2つ、ブランケット胴を上下方向に近接させて配し、下方の印刷手段ではブランケット胴の中心線を含む水平面より下方に当該ブランケット胴と対をなす版胴を設け、上方の印刷手段ではブランケット胴の中心線を含む水平面より上方に当該ブランケット胴と対をなす版胴を設けた、所謂H型の2色刷り輪転印刷機を、高さ方向2つ重ね、連続紙を略鉛直方向に走行させるようにした新聞用多色刷りオフセット輪転印刷機が提案されている。
米国特許第6408747号公報
ところで、オフセット印刷は刷版の画線部に載せたインキを一旦ブランケット面に転写し、更にブランケット面に転写したインキを紙等の媒体(以下、紙又は連続紙とする)に印刷する。したがって、オフセット輪転印刷機の印刷稼働の際は、版胴とブランケット胴との間に印刷稼働に必要な所定の転写圧を作用させる必要があり、印刷稼働中の版胴には、ブランケット胴中心線と版胴中心線とを含む平面にそってブランケット胴から遠ざかる方向に向かう前記転写圧の反力と鉛直方向に向かう版胴の自重との合成荷重(以下、合成荷重とする)が作用し、この合成荷重により、版胴はこれを支持するフレーム間で合成荷重の大きさに相応する撓みを生じる。そして、印刷稼働中には、版胴周面の刷版装着溝やブランケット胴周面のブランケット装着溝が版胴とブランケット胴の接触部を通過するたびに、転写圧が瞬時略零になりすぐに設定圧力に戻ることを繰返し、この転写圧変動、つまり転写圧の反力の変動に伴って、前記版胴の撓みが瞬時自重のみによる撓みと元の撓みに戻ることを繰返し、質量がブランケット胴の略4分の1しかない版胴がブランケット胴外周面で比較的大きなバウンドを繰返し、それに起因する振動を生じる。そのため印刷画像に濃淡やダブリが生じる等の印刷品質の低下が発生しやすかった。
さらに、ブランケット胴を上下方向に近接させて配し、下方のブランケット胴ではその中心線を含む水平面より下方に当該ブランケット胴と対をなす版胴を設けて下方印刷手段を形成し、上方のブランケット胴ではその中心線を含む水平面より上方に当該ブランケット胴と対をなす版胴を設けて上方印刷手段を形成し、下方印刷手段と上方印刷手段を交互に積み重ねた、前記特許文献1に開示される新聞用多色刷りオフセット輪転印刷機では、転写圧の反力の向きが水平よりも下向きになる下方印刷手段のほうが、転写圧の反力の向きが水平よりも上向きになる上方印刷手段よりも、合成荷重が大きくなり、下方の印刷手段の版胴の撓み量が上方の印刷手段の版胴の撓みより大きくなる。したがって、連続紙に順次印刷するべく配された印刷手段の間で版胴のバウンドや振動の大きさが相違し、またブランケット胴を近接して隣り合う印刷手段の間では、版胴のバウンド位置が接近していることも一因となって、本来小さく収まるべき上方印刷手段の版胴のバウンドや振動が下方印刷手段の版胴の大きなバウンドや振動に影響されて本来より大きなバウンドや振動となることが多々あり、前記印刷画像の濃淡やダブリの程度がより大きくなり、良好な印刷品質の印刷物を得ることが一層困難であった。
他方、最近では、印刷設備の高効率化の要望が強く、新聞印刷においては、表裏計4ページの新聞を1時間あたり少なくとも7.5万乃至8万部前後印刷できる印刷速度での稼動が求められ、版胴を高速回転させての新聞印刷が強いられ、また、最近の米国の新聞が1ページの短辺の長さを例えば12インチまで狭めているのにくらべ、日本では1ページの短辺の長さが16インチである所謂ブランケットサイズの新聞を印刷する必要があるため、これに対応して版胴を支持するフレーム間スパンが米国の輪転印刷機と比較すると大きくならざるを得ず、前記版胴の撓みを少なくする工夫が強く求められ、例えば日本国特許第3554303号公報によって提案される、両端軸を軸受で回転可能に支持するとともに軸方向中央部を軸受で支持するような、特別な版胴支持の工夫が必要であった。
この発明は、所謂ブランケットサイズの新聞1ページの長辺の長さと同じ周面方向長さ及び前記ブランケットサイズの新聞1ページの短辺の長さの4倍の軸方向長さの周面を有する版胴を備えた複数の印刷手段を高さ方向に重ねた新聞用多色刷りオフセット輪転印刷機において、版胴支持機構に格別の工夫をすることなく版胴の撓みを低減し、また連続紙に順次印刷するべく配された隣り合う印刷手段間に版胴のバウンドや振動の大きさの相違をなくし、他の印刷手段のバウンドや振動の影響を無くすことを目的とするものである。
この発明は、特許請求の範囲に記載された構成によって前記目的を達成しようとするものである。
詳細には、本発明の請求項1に記載の新聞用オフセット輪転印刷機は、
新聞1ページの長辺の長さと同じ長さの周方向長さ及び新聞1ページの短辺の長さの4倍の長さの軸方向長さの周面を有する版胴と、前記版胴と対をなし当該版胴の周方向長さの2以上の整数倍の長さの周面方向長さ及び当該版胴の軸方向長さと略同等の軸方向長さの周面を有するブランケット胴であって、その中心線を含む鉛直面で2分割される当該ブランケット胴の一方の分割周面が前記版胴の周面と接触可能であるブランケット胴と、前記ブランケット胴の他方の分割周面との間に連続紙の全幅を挟んで当該ブランケット胴の他方の分割周面に接触可能である周面を有する圧胴とが、互いに平行に設けられた印刷手段を複数備えた新聞用多色刷り輪転印刷機において、
前記複数の印刷手段のそれぞれは、
前記版胴を、その中心線が当該版胴と対をなす前記ブランケット胴の中心線より上方であって、しかも前記版胴の中心線と前記ブランケット胴の中心線を含む平面が当該ブランケット胴の中心線を含む水平面と成す仰角αが35度≦|α|≦90度となるように配し、更に、これら複数の印刷手段の前記仰角αを略同等の大きさにし、
かつ、これら複数の印刷手段を上下方向に重ねるとともに、連続紙を略鉛直方向に走行させてこれら印刷手段の前記ブランケット胴の周面と前記圧胴の周面との間を順次通過させるように設けている。
そして、請求項1に記載の発明の構成によれば、上下方向に重ねた印刷手段のすべてにおいて、印刷稼働の間に版胴に作用する合成荷重の大きさを略同等にするとともに、合成荷重を版胴の自重と転写圧の反力相殺により小さくして版胴の撓みを低減し得る。また、バウンドする版胴を大きく離隔して設けたので、隣り合う印刷手段の間で版胴のバウンドや振動が影響することをなくし得る。
本発明の請求項2に記載の新聞用オフセット輪転印刷機は、請求項1に記載の新聞用オフセット輪転印刷機において、
前記複数の印刷手段のうち少なくとも何れか1つの印刷手段は、前記圧胴を他のブランケット胴に替え、前記ブランケット胴と当該他のブランケット胴が互いに他方の圧胴として作用するように配するとともに、当該他のブランケット胴と対をなす他の版胴を設け、
前記他の版胴を、その中心線が当該他の版胴と対をなす前記他のブランケット胴の中心線より上方であって、しかも前記他の版胴の中心線と前記他のブランケット胴の中心線を含む平面が当該他のブランケット胴の中心線を含む水平面と成す仰角βが35度≦|β|≒|α|≦90度となるように配し、
更に、これら複数の印刷手段の前記仰角βを略同等の大きさにし、
連続紙を略鉛直方向に走行させてこれら印刷手段の前記ブランケット胴の周面と前記圧胴又は前記ブランケット胴の周面と前記他のブランケット胴の周面との間を順次通過させ、連続紙の両面に印刷ができかつ少なくとも1面に多色印刷をすることが可能であるように設けている。
そして、請求項2に記載の発明の構成によれば、前記請求項1に記載の新聞用オフセット輪転印刷機と同等の作用に加え、良好かつ安定した品質の印刷を連続紙の表裏に同時に行うことができる。
本発明によれば、上下方向に重ねた印刷手段のそれぞれにおいて、版胴を、その中心線がこの版胴と対をなすブランケット胴の中心線より上方であって、かつ版胴の中心線とブランケット胴の中心線を含む平面がブランケット胴の中心線を含む水平面と成す仰角αが35度≦|α|≦90度となるように、しかも、上下方向に重ねた印刷手段のすべてにおいて前記仰角αを略同等の大きさに設けたので、印刷稼働の間に版胴に作用する合成荷重の大きさを略同等にするとともに、合成荷重を版胴の自重と転写圧の反力との相殺作用により小さくして版胴の撓みを低減し、また、連続紙に順次印刷するべく配された隣り合う印刷手段間に版胴のバウンドや振動の大きさの相違をなくし得た。そして、これにより、特別な版胴支持の工夫をすることなくブランケット胴外周面での版胴のバウンド及びそれに起因する振動を小さく抑えることができ、また、バウンドする版胴を大きく離隔して設けたので、隣り合う印刷手段の間で版胴のバウンドや振動が影響することをなくし得たので、版胴のバウンドや振動による印刷画像の濃淡やダブリによる印刷品質の低下の発生をなくすことができる。
また、請求項2に記載の発明では、前記の効果を得た状態で連続紙の両面への印刷を行うことができる。
次に、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本願発明に係る新聞用多色刷オフセット輪転印刷機の胴配列をブランケット胴の軸方向視で示す概略図、図2は、ブランケット胴に対する版胴の位置の相違による転写圧の反力、版胴自重、合成荷重の大きさと作用方向とを示す模式図、図3は、図1に示した構成とは異なる構成を有する本願発明に係る新聞用多色刷オフセット輪転印刷機の胴配列をブランケット胴の軸方向視で示す概略図である。
本発明に係る新聞用多色オフセット輪転印刷機は、複数の印刷手段Pを、図示の実施の形態では4つの印刷手段Pを上下方向に重ね、各印刷手段Pが、これら印刷手段Pを下方又は上方から順次経由する様に紙通しされた連続紙Wに、それぞれ相違する色、例えば墨(ブラック)、藍(シアン)、紅(マゼンタ)、黄(イエロー)の画線を印刷可能であるように設ける。
各印刷手段Pは、図1に示した実施の形態のように、版胴1、ブランケット胴2及び圧胴3を互いに平行に、図2に示す版胴1の中心線11がブランケット胴2の中心線21を含む水平面22に対し後で説明するように上方に位置するようにし、かつ版胴1の周面に設けた版面を、ブランケット胴2の周面に設けたブランケット面の、ブランケット胴2の中心線を含む鉛直面で2分割される一方の分割周面側と接触可能に、また、圧胴3の周面を、前記ブランケット面の他方の分割周面側と前記連続紙Wの全幅を挟んで接触可能に設けるとともに、前記版面にインキを供給可能であるように、インキポンプ若しくはインキつぼ等のインキ供給源41とインキ供給源41から前記版面に至るよう互いに平行にかつ順次周面を接触させて設けたインキローラー群42とからなるインキ供給手段4、及び前記版面に湿し水を供給可能であるように、湿し水スプレーノズル若しくは湿し水ファウンテン等の湿し水供給源51と湿し水供給源51から前記版面に至るよう互いに平行にかつ順次周面を接触させて設けた湿し水ローラー群52とからなる湿し水供給手段5を設け、連続紙Wの片面に印刷可能であるように設ける。前記構成において、インキ供給手段4はインキローラー群42を版胴1の上方に連ならせて設け、版胴1とブランケット胴2が接近又は接触しかつブランケット胴2と圧胴3が接近又は接触した状態で、版胴1の側方から版胴1の周面に対し刷版の装着と離脱が可能であるようにしている。
あるいは、図3に示す実施の形態のように、前記図1に示した実施の形態の各印刷手段Pにおける圧胴3に替えて、前記版胴1と同様の他の版胴1a、前記ブランケット胴2と同様の他のブランケット胴2aの対を、ブランケット胴2と他のブランケット胴2aが互いに他方の圧胴として作用するように、他のブランケット胴2aのブランケット面が前記連続紙Wの全幅を挟んでブランケット胴2のブランケット面に接触可能に設け、かつ他の版胴1aを、その版面が他のブランケット胴2aのブランケット面と接触可能であるとともに前記2つのブランケット面に挟まれた連続紙Wに対し前記版胴1と略対称になるように設け、更に、この他の版胴2aの版面にインキを供給可能であるように、前記インキ供給手段4と同様の、つまりインキ供給源41と同様の他のインキ供給源41aと他のインキ供給源41aから他の版胴2aの版面に至るよう互いに平行にかつ順次周面を接触させて設けた他のインキローラー群42aとからなる他のインキ供給手段4a、及び他の版胴2aの版面に湿し水を供給可能であるように、前記湿し水供給手段5と同様の、つまり湿し水供給源51と同様の他の湿し水供給源51aと他の湿し水供給源51aから他の版胴2aの版面に至るよう互いに平行にかつ順次周面を接触させて設けた他の湿し水ローラー群52aとからなる他の湿し水供給手段5aを設け、連続紙Wの両面に印刷可能である他の印刷手段Paのように設ける。前記構成において、インキ供給手段4aはインキローラー群42aを版胴1aの上方に連ならせて設け、版胴1とブランケット胴2が接近又は接触し、かつ版胴1aとブランケット胴2aが接近又は接触し、更に、ブランケット胴2とブランケット胴2aが接近又は接触した状態で、版胴1の側方から版胴1の周面に対し刷版の装着と離脱が可能であるとともに、版胴1aの側方から版胴1aの周面に対し刷版の装着と離脱が可能であるようにしている。
更に、以上記載の新聞用オフセット輪転印刷機では、印刷手段Pの版胴1並びに他の印刷手段Paの版胴1及び他の版胴1aを、その周面の周方向長さが新聞1ページの長辺の長さと同じ長さ、その周面の軸方向長さが新聞1ページの短辺の長さの4倍の長さであるように設け、印刷手段Pのブランケット胴2並びに他の印刷手段Paのブランケット胴2及び他のブランケット胴2aを、その周面の周方向長さが版胴1又は版胴1aの周方向長さの2以上の整数倍(図示の実施の形態では2倍)の長さ、その周面の軸方向長さが版胴1又は版胴1aの軸方向長さと略同等の長さであるように設ける。また、印刷手段Pの圧胴3を、その周面の周方向長さがブランケット胴2の周方向長さと略同等の長さ、その周面の軸方向長さがブランケット胴2の軸方向長さと略同等の長さであるように設ける。
そして、前記各印刷手段Pの版胴1は、対をなすブランケット胴2に対し、図2に示すように、その中心線11が、ブランケット胴2の中心線21を含む水平面22より上方に位置し、加えて、版胴1の中心線11とブランケット胴2の中心線21とを含む平面10とブランケット胴2の中心線21を含む水平面22とがなす仰角がα度であり、かつ他の印刷手段Paの版胴1aは、対をなすブランケット胴2aに対し、その中心線11aが、ブランケット胴2aの中心線21aを含む水平面22aより上方に位置し、加えて、版胴1aの中心線11aとブランケット胴2aの中心線21aとを含む平面10aとブランケット胴2aの中心線21aを含む水平面22aとがなす仰角がβ度であるときに、絶対値αと絶対値βが略等しくなるように設ける。
次に本願発明の作用について、図2を参照して説明する。なお、ブランケット胴2に対する版胴1の位置関係とブランケット胴2aに対する版胴1aの位置関係は、互いに略左右反転関係にあるだけなので、版胴1a及びブランケット胴2aに関してはその符号を( )書きで示すことで説明に替える。
図2は、版胴1(1a)のブランケット胴2(2a)に対する幾つかの位置A(Aa)乃至C(Ca)における版胴1(1a)に作用する転写圧の反力X、版胴自重Y及び合成荷重ZA(ZAa)、ZB(ZBa)、ZC(ZCa)の関係を示している。なお、転写圧の反力Xと版胴自重Yは何れの位置においても等しいとする。
位置A(Aa)は、版胴1(1a)がブランケット胴2(2a)の真上に位置する状態、つまり、版胴1(1a)の中心線11(11a)とブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む平面10A(10aA)がブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む水平面22(22a)となす仰角が−90度(90度)である位置を示す。この位置A(Aa)では、転写圧の反力Xが鉛直上方に向かって作用し版胴自重Yが鉛直下方に向かって作用するため、合成荷重ZA(ZAa)は、ZA=ZAa=X−Yであり、最小となる。
位置C(Ca)は、版胴1(1a)がブランケット胴2(2a)の真下に位置する状態、つまり、版胴1(1a)の中心線11(11a)とブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む平面10C(10aC)がブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む水平面22(22a)となす俯角が90度(−90度)である位置を示す。この位置C(Ca)では、転写圧の反力Xと版胴自重Yがいずれも鉛直下方に向かって作用するため、合成荷重ZC(ZCa)は、ZC=ZCa=X+Yであり、最大となる。
他方、本願出願人のテストでは、日本の通常の新聞の大きさである所謂ブランケットサイズの新聞1ページの長辺の長さと同じ長さの周方向長さ及び新聞1ページの短辺の長さの少なくとも4倍の長さの軸方向長さの周面を有する版胴1(1a)で新聞を印刷する際、前記転写圧の大きさが当該版胴1(1a)の自重の大きさの5.5倍前後必要であった。したがって、合成荷重の大きさ、つまり版胴に撓みを生じさせる力は版胴の自重の4.5乃至6.5倍前後であったが、合成荷重の大きさが版胴自重の5倍以下である場合に品質の良好な印刷物を得ることが可能であった。
位置B(Ba)は、版胴1(1a)の中心線11(11a)とブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む平面10B(10aB)がブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む水平面22(22a)となす仰角がαB度(βB度)である位置を示す。この位置B(Ba)では、転写圧の反力Xが仰角αB度(βB度)の方向に向かって作用し版胴自重Yが鉛直下方に向かって作用するため、合成荷重ZB(ZBa)は、
Figure 2008290422
となり、
Figure 2008290422
となる。
ここで、当該位置B(Ba)であるときに合成荷重の大きさが版胴の自重の5倍となる、つまり位置B(Ba)が品質の良好な印刷物を得ることが可能であって仰角αB度(βB度)が最小の位置であるとすれば、前記式のX、Y、ZB(ZBa)に前記比率、すなわちX=5.5、Y=1、ZB=ZBa=5を代入して仰角αB=βB≒34.6度を得ることができる。すなわち、本願発明において所望の作用効果を得るためには、各印刷手段P又は各印刷手段Paの版胴1(1a)を、当該版胴1(1a)の中心線11(11a)とブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む平面がブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む水平面と成す仰角αが35度≦|α|≦90度となるように版胴1(1a)を配するのが好適である。
なお、図1に示す実施の形態では、新聞用オフセット輪転印刷機の上下方向に重ねたすべての印刷手段を印刷手段Pとし、図3に示す実施の形態では、新聞用オフセット輪転印刷機の上下方向に重ねたすべての印刷手段を他の印刷手段Paとしたが、この発明の新聞用オフセット輪転印刷機の印刷手段には、前記印刷手段Pと前記他の印刷手段Paとが混在して構成される、例えば、下方2つの印刷手段を他の印刷手段Paとし、上方2つの印刷手段を印刷手段Pとして、連続紙の一方面に4色刷り、他方面に2色刷りが可能な新聞用オフセット輪転印刷機や、最下方の印刷手段を他の印刷手段Paとし、他の3つの印刷手段を印刷手段Pとして、連続紙の一方面に4色刷り、他方面に1色刷りが可能な新聞用オフセット輪転印刷機が含まれるのは勿論である。
また、印刷手段Pの圧胴3の周面の周方向長さは、版胴1やブランケット胴2と整数倍の関係に限定して設ける必要はなく、適宜の強度を有すれば如何様であっても差し支えない。
更にまた、各印刷手段Paにおいて版胴1(1a)を、当該版胴1(1a)の中心線11(11a)とブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む平面がブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む水平面と成す仰角α度が90度近辺の数値であると、図2に2点鎖線で示すように、版胴1のインキ供給手段4と版胴1aのインキ供給手段4aが干渉する、又は極めて接近して連続紙Wの走行空間が狭まるとともに、両インキ供給手段4及び4aのメインテナンスやローラー交換を極めて狭隘な空間で行わなければならないようになる不都合が生じる。したがって、版胴1(1a)の中心線11(11a)とブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む平面がブランケット胴2(2a)の中心線21(21a)を含む水平面と成す仰角α度が90度以下、例えば70度となるように設けると、前記不都合を避けることができ、好適である。
本願発明に係る新聞用多色刷オフセット輪転印刷機の胴配列をブランケット胴の軸方向視で示す概略図である。 ブランケット胴に対する版胴の位置の相違による転写圧の反力、版胴自重、合成荷重の大きさと作用方向とを示す模式図である。 図1に示した構成とは異なる構成を有する本願発明に係る新聞用多色刷オフセット輪転印刷機の胴配列をブランケット胴の軸方向視で示す概略図である。
符号の説明
1:版胴、11:版胴の中心線、
1a:他の版胴、11a:他の版胴の中心線、
2:ブランケット胴、21:ブランケット胴の中心線、
22:ブランケット胴の中心線を含む水平面、
2a:他のブランケット胴、21a:他のブランケット胴の中心線、
22a:他のブランケット胴の中心線を含む水平面、
3:圧胴、
4:インキ供給手段、41:インキ供給源、42:インキローラー群、
4a:他のインキ供給手段、41a:他のインキ供給源、
42a:他のインキローラー群、
5:湿し水供給手段、51:湿し水供給源、52:湿し水ローラー群、
5a:他の湿し水供給手段、51a:他の湿し水供給源、
52a:他の湿し水ローラー群、
10:版胴の中心線とブランケット胴の中心線とを含む平面、
10a:他の版胴の中心線と他のブランケット胴の中心線とを含む平面、
10A:位置Aにおける版胴の中心線とブランケット胴の中心線を含む平面、
10aA:位置Aaにおける他の版胴の中心線と他のブランケット胴の中心線を含む平面、
10B:位置Bにおける版胴の中心線とブランケット胴の中心線を含む平面、
10aB:位置Baにおける他の版胴の中心線と他のブランケット胴の中心線を含む平面、
10C:位置Cにおける版胴の中心線とブランケット胴の中心線を含む平面、
10aC:位置Caにおける他の版胴の中心線と他のブランケット胴の中心線を含む平面、
P:印刷手段、Pa:他の印刷手段、W:連続紙、
X:版胴(他の版胴)に作用する転写圧の反力、
Y:版胴(他の版胴)に作用する版胴自重、
ZA、ZB、ZC:版胴に作用する合成荷重、
ZAa、ZBa、ZCa:他の版胴に作用する合成荷重、
α:版胴の中心線とブランケット胴の中心線とを含む平面とブランケット胴の中心線を含む水平面とがなす仰角、
β:他の版胴の中心線と他のブランケット胴の中心線とを含む平面と他のブランケット胴の中心線を含む水平面とがなす仰角、
αB:位置Bにおける版胴の中心線とブランケット胴の中心線を含む平面とブランケット胴の中心線を含む水平面がなす仰角、
βB:位置Baにおける他の版胴の中心線と他のブランケット胴の中心線とを含む平面と他のブランケット胴の中心線を含む水平面とがなす仰角

Claims (2)

  1. 新聞1ページの長辺の長さと同じ長さの周方向長さ及び新聞1ページの短辺の長さの4倍の長さの軸方向長さの周面を有する版胴と、前記版胴と対をなし当該版胴の周方向長さの2以上の整数倍の長さの周面方向長さ及び当該版胴の軸方向長さと略同等の軸方向長さの周面を有するブランケット胴であって、その中心線を含む鉛直面で2分割される当該ブランケット胴の一方の分割周面が前記版胴の周面と接触可能であるブランケット胴と、前記ブランケット胴の他方の分割周面との間に連続紙の全幅を挟んで当該ブランケット胴の他方の分割周面に接触可能である周面を有する圧胴とが、互いに平行に設けられた印刷手段を複数備えた新聞用多色刷り輪転印刷機において、
    前記複数の印刷手段のそれぞれは、
    前記版胴を、その中心線が当該版胴と対をなす前記ブランケット胴の中心線より上方であって、しかも前記版胴の中心線と前記ブランケット胴の中心線を含む平面が当該ブランケット胴の中心線を含む水平面と成す仰角αが35度≦|α|≦90度となるように配し、更に、これら複数の印刷手段の前記仰角αを略同等の大きさにし、
    かつ、これら複数の印刷手段を上下方向に重ねるとともに、連続紙を略鉛直方向に走行させてこれら印刷手段の前記ブランケット胴の周面と前記圧胴の周面との間を順次通過させるように設けた、
    ことを特徴とする新聞用多色刷りオフセット輪転印刷機。
  2. 複数の印刷手段のうち少なくとも何れか1つの印刷手段は、圧胴を他のブランケット胴に替え、ブランケット胴と当該他のブランケット胴が互いに他方の圧胴として作用するように配するとともに、当該他のブランケット胴と対をなす他の版胴を設け、
    前記他の版胴を、その中心線が当該他の版胴と対をなす前記他のブランケット胴の中心線より上方であって、しかも前記他の版胴の中心線と前記他のブランケット胴の中心線を含む平面が当該他のブランケット胴の中心線を含む水平面と成す仰角βが35度≦|β|≒|α|≦90度となるように配し、
    更に、これら複数の印刷手段の前記仰角βを略同等の大きさにし、
    連続紙を略鉛直方向に走行させてこれら印刷手段の前記ブランケット胴の周面と前記圧胴又は前記ブランケット胴の周面と前記他のブランケット胴の周面との間を順次通過させ、連続紙の両面に印刷ができかつ少なくとも1面に多色印刷をすることが可能であるように設けた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の新聞用多色刷りオフセット輪転印刷機。
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