JPH11179875A - 枚葉紙両面多色刷りオフセット印刷機 - Google Patents

枚葉紙両面多色刷りオフセット印刷機

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JPH11179875A
JPH11179875A JP9370110A JP37011097A JPH11179875A JP H11179875 A JPH11179875 A JP H11179875A JP 9370110 A JP9370110 A JP 9370110A JP 37011097 A JP37011097 A JP 37011097A JP H11179875 A JPH11179875 A JP H11179875A
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cylinders
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Katsuji Akiyama
勝司 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】胴爪による紙くわえ替えの回数が少ない5胴型
2色刷り印刷ユニットを用いた胴配列構成のもので、表
印刷側と裏印刷側のそれぞれの側の版胴の回転位相が常
に揃うようにして、印刷性能と操作性に優れた枚葉紙両
面多色刷りオフセット印刷機の提供を目的とする。 【構成】圧胴が版およびゴム胴径の3倍である5胴型2
色刷り印刷ユニットを、特に、各ゴム胴が圧胴上方にお
いて接するように配置されている態様ものと、圧胴下方
に配置されているものとの2態様のものに設定して、そ
の態様の異なるものの圧胴どうしを水平に並べて交互に
連接する構成と、この時、前記の全ての版胴の軸心を圧
胴の垂直な接線上に位置させることと、各ゴム胴の軸心
位置を圧・版胴間の適性位置に選定して構成し、前記の
目的を達成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、枚葉紙のただ1回の
紙通しによって枚葉紙の両面に多色刷りすることが出来
る印刷機であり、版胴の回転位相が常に揃っている枚葉
紙両面多色刷りオフセット印刷機の構成に係わるもので
ある。
【0002】
【従来技術】枚葉紙の表裏両面に多色のオフセット印刷
を施すにあたり、印刷機をただ1回通すことでこれを行
なう両面多色刷りの専用機は、これまでに各種のものが
知られている。その1例に、本出願人が前に提案したも
のが特公平3−21346号公報に記載されている。そ
のものは、2本のゴム胴に接する共通の圧胴が版および
ゴム胴径の3倍である5胴型2色刷り印刷ユニットを複
数組設け、その各印刷ユニットの圧胴どうしを直接連接
してゆく胴配列構成の両面4色刷りオフセット印刷機で
ある。更に述べれば、印刷機に供給された枚葉紙が、各
圧胴間でくわえ替えされながら下方より上方へと移送さ
れてゆく態様をもって、前記5胴型2色刷り印刷ユニッ
トが配置されるもので、その各圧胴どうしがジグザグ状
に上下方向に連接しているのが特徴となっている。
【0003】上記のものは、胴による紙のくわえ替え回
数をそれまでに知られていた両面刷り機に比して極力少
なくして見当精度の向上を意図したことと、機械のコン
パクト化および操作性の向上を目的としたものであっ
た。すなわち、各印刷ユニットが縦方向に連接している
ので据え付け面積は狭小化する。が、その実施例の記載
から明らかであるように、この構成のものでは印刷する
枚葉紙のサイズは菊半裁判(469mm×636mm)
程度の比較的小さい紙寸法のものが対象である。構成上
からみても各印刷ユニットの版胴間に印刷作業員が入っ
て作業することは想定されてない。版の取り付け取り外
し、洗浄、ゴム引き、そしてゴム胴の洗浄、その他の処
理等に必要な作業は、機械の両サイドから手を差し伸べ
て行なわれるものであることは想像に難くないであろ
う。つまりこの態様の胴配列構成のものでは、例えば四
六全判紙(788mm×1091mm)のように比較的
大判の紙の印刷は実用上不可能と言える。この構成では
前記の印刷作業員を収容する作業空間が取れないからで
ある。
【0004】ところで、多色刷り印刷機において各版胴
の回転位相が、全印刷ユニットを通じて常に等しい位相
にあることは、作業効率の面からいつて極めて望ましい
ことである。例えば版替え時に、全ての印刷ユニットの
版胴の回転位相が揃っていれば、全ての版胴の版替え作
業が違う作業員によって同時進行で行なえるからであ
る。前記の両面4色刷りオフセット印刷機のように、5
胴型印刷ユニットの圧胴どうしがジグザグ状に連接して
いるものにあっては、高さを低くコンパクトにする効果
はあるものの、版胴の位相を揃えることは出来ない。
【0005】各版胴の回転位相を揃えることについて
は、片面多色刷りオフセット印刷機ではあるが、英国特
許第632,388号においてその開示がある。このも
のは実施例において片面4色刷りオフセット印刷機を対
象に記載している。直径の等しい版・ゴム・圧の3胴を
1印刷ユニットとする実質的に等しい印刷ユニットが4
ユニットあり、その各圧胴間を前記胴の2倍直径を持つ
渡し胴各1個がそれぞれ連接している。各版胴の回転位
相を揃えるために、前記印刷ユニットの第1ユニットは
ある角度位置が与えられ、それに続く各印刷ユニットは
印刷機の搬出側に向って圧胴軸を中心として段々に大き
く傾斜させている。また圧胴の各々の中心と渡し胴の中
心とを結ぶ線が相互に120度の角度をなしていること
も必要条件であることを記載している。
【0006】また上記と同じく片面多色刷りオフセット
印刷機ではあるが、各版胴の回転位相を揃えて版の着脱
を行なうことが記された特開昭62−19458号公報
がある。その第1図にはその版着脱装置が適用されてい
るオフセット印刷機の全体構成図が示されている。この
オフセット印刷機は、版・ゴム胴の3倍直径を持つ共通
の圧胴を有する5胴型の2色刷り印刷ユニットを併置
し、その圧胴間を版・ゴム胴の4倍直径を持つ渡し胴が
連接する構成であって、版・ゴム・圧胴によって形成さ
れる胴角度、および上記渡し胴の軸心と左右の両圧胴の
軸心とを結んで形成される角度を適切に選定すること
で、各版の回転位相が同一になるように構成しているこ
とは疑いない。(この公報中には、各版胴の回転位相を
揃える技術そのものについては特に記載はないが、第1
図相当の胴配列については特開昭54−135008号
の実施例参照)。
【0007】さて、冒頭に述べたものは、版の回転位相
を揃えることがその構成上からいって出来ないし、また
次に記載した上記の2例は、何れも片面多色刷り印刷機
についてのものであって、版の回転位相を揃えることは
できても、これ等の構成をもって両面刷り専用機に応用
することは出来ない。
【0008】続いて発明の名称が両面刷枚葉オフセット
印刷機として公開されている、特開平6−336003
号公報記載のものについて述べよう。これには、版・ゴ
ム・圧の3胴からなる単色刷り印刷ユニットを複数個用
いて両面多色刷りを行なうものが示されている。その実
施例中には前記ユニットの圧胴どうしを直接水平に連接
しているものと、また各印刷ユニットの圧胴間に2個宛
中間胴(渡し胴)を介在させて水平に連接しているもの
等が示される。詳しくは、その印刷ユニットは版胴・ゴ
ム胴が圧胴の上方に位置する表印刷ユニットと、版胴・
ゴム胴が圧胴の下方に位置する裏印刷ユニットとして作
用するものが交互に前記した如く連接している。因み
に、その圧胴径は版胴・ゴム胴径の2倍のものと、3胴
が同一直径のものが例示されている。
【0009】この公報記載のものの開発理由の一つに、
所謂B−B型と称される印刷機を用いてゴム胴間で紙の
両面に同時印刷するものよりも、ゴム胴・圧胴間での印
刷の方が印刷効果が勝れているということを述べてい
る。しかし見方を変えて、その明細書中に比較の対象と
して挙げているB−B式両面印刷方式(特開昭58−1
47364号)のものと、両面4色刷りを例にとって使
われている全胴数を比較すると、圧胴が倍胴使用のもの
で24本、同一直径のものに至っては30本のものを必
要とする。コンパクト化の面から見れば上記B−B式両
面印刷方式の胴数16本のものに及ばない。また紙葉の
搬送時のくわえ替え数は、B−B式公報記載のゴム胴間
7回に対し、圧胴間の爪によるくわえ替え数は7回と変
わらず、中間胴を含む場合は更に増え12回となる。で
あるから、用いられる胴の数および紙のくわえ替え数な
らびに印刷効果を勘案すると、この点に絞っても総じて
後記する本件発明によるものが有利である。
【0010】なお、圧胴を水平方向に直線上に配列する
ことが、印刷機全高寸法を比較的小さくできることを利
点に挙げているが、(版胴の回転位相についての記載は
ない)B−B式公報記載のものに比し胴数が上下方向に
2本増えるので結果的には大同小異である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情のも
とに提案されたもので、胴爪による紙くわえ替え回数を
極力少なくすること、しかも各版胴の回転位相が、表印
刷側および裏印刷側で常に揃っていることと、更にタン
デム型式のもので、コンパクトな胴配列構造を持つ枚葉
紙両面多色刷りオフセット印刷機の提供をその目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を達
成するために以下記載の構成とした。すなわち、圧胴が
版およびゴム胴径の3倍である5胴型2色刷り印刷ユニ
ットを複数組設け、その各印刷ユニットの圧胴どうしを
直接連接してゆく胴配列構成の枚葉紙両面多色刷りオフ
セット印刷機において、前記の5胴型印刷ユニットを、
特に、各ゴム胴が圧胴上方において接するように配置さ
れている態様ものと、圧胴下方に配置されているものと
の2態様のものに設定して、その態様の異なるものの圧
胴どうしを水平に並べて交互に連接する構成と、この
時、前記の全ての版胴の軸心を圧胴の垂直な接線上また
はその近傍に位置させることと、更には同じ態様のユニ
ットに所属する全版胴の回転位相(版くわえ位置)が常
に等しい位置をとるように、各印刷ユニットの各ゴム胴
の軸心位置を圧・版胴間の適性位置に選定して構成した
胴配列を特徴とする枚葉紙両面多色刷りオフセット印刷
機である。
【0013】
【作用】言うまでもないが、上記の圧胴には全て紙くわ
え爪が胴周3箇所に付設してある。各印刷ユニット間の
紙のくわえ替えは紙くわえ爪の遭遇箇所で行なわれるの
で、印刷胴間の紙のくわえ回数は両面4色刷り機の構成
時に、つまり勝手違いの前記印刷ユニット2組みずつ計
4印刷ユニットを交互に連接した時に3回、両面2色刷
り機の構成時に、つまり勝手違いの前記印刷ユニットを
互いに連接したものにおいて1回である。
【0014】付言すれば、給紙機構からの枚葉紙は最初
の圧胴上で表面2色が印刷され、この印刷紙は次の圧胴
にくわえ替えられて裏面2色が印刷される。この圧胴に
排紙機構を連接させる構成をとれば、両面各2色の多色
刷りをただ1回の紙くわえ替えで達成できることにな
る。両面4色刷り機の場合は連接する圧胴は4本である
から、胴間は3箇所であって紙くわえ替えは3回で排紙
機構に連接する。このように胴間で紙のくわえ回数の少
ないのは、本発明が前記のように、5胴型の2色刷り印
刷ユニットを利用して、両面多色刷りの胴配列を構成し
た利点である。
【0015】また上記の構成によれば、各印刷ユニット
の圧胴を水平方向に凹凸なく連接させたので、版・ゴム
・圧3胴の関係位置を前記のように選定することによっ
て、表印刷用印刷ユニットと裏印刷用印刷ユニットにお
いて、そのそれぞれに所属する版胴どうしの回転位相を
揃えることが可能になった。
【0016】更に言えることは、同形の印刷ユニットが
水平に連結されている所謂タンデム形式に属するから、
当然版胴間ならびにゴム胴間に人が入れる作業空間を形
成することができる。それは胴の直径および版・ゴム・
圧3胴の関係角度を最適に選定することによって行なわ
れる。胴直径を大きく選定すれば作業空間は必然的に広
がる。その作業空間を必要最小限になるようにして、印
刷機全長の短小化を図ることは、本発明においても従来
機と変わらない。版胴の軸心を圧胴の垂直な接線上また
はその近傍に位置するように設定したことは、渡し胴が
不要な少ない胴数ながら所望の作業空間が得られ、コン
パクトなものとなる。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を詳述する。図
1はこの発明の第1実施例、図2は第2実施例を示す。
共に枚葉紙両面多色刷りオフセット印刷機全体の側面概
要図である。図3は前記実施例の構成要素である印刷ユ
ニットの詳細説明図である。図面には本発明要部の説明
に関係のないインキング機構、湿し機構等の図示は省略
し、また全図を通し共通の部分を示すところには同一の
符号が付してある。
【0018】図1は両面4色刷りオフセット印刷機を示
す。図面符号の1は、8本の版胴を示し、2は同様に8
本のゴム胴をそれぞれ示す。版胴1とゴム胴2は等しい
直径を有する。3は4本の圧胴を示す。圧胴は版胴とゴ
ム胴の3倍の直径を持ち、周面3等分位置に図示しない
紙くわえ爪が装置されている。A、B、C、Dは、前記
の版胴1およびゴム胴2が各2本と圧胴1本との組合せ
で所謂5胴型2色刷り印刷ユニットを構成していること
を示している。その内のAおよびCは、圧胴3の上方に
ゴム胴2が接し、ゴム胴2の上方に版胴1が接する態様
である。またBおよびDは、圧胴3の下方にゴム胴2が
接し、ゴム胴2の下方に版胴1が接する態様である。そ
してこの両態様のものが交互にA、B、C、Dの順に圧
胴3どうしが水平になるようにして連接している。
【0019】図3において、上記の5胴型2色刷り印刷
ユニットが詳細に示されている。2本の版胴1の軸心O
を圧胴3の垂直な接線上またはその近傍に位置させ、
2本のゴム胴2の軸心Oの位置を圧胴3の軸心O
通る垂直線方向に、版胴径の5%程度寄せて設定すると
両版胴の回転位相が近似的に一致することが判明してい
る。このように版・ゴム・圧3胴の関係位置を設定し
て、上記したように圧胴を連接すると、表印刷用のユニ
ットAとユニットBの全版胴1の回転位相は全て近似的
に一致する。これは裏印刷用のユニットBとユニットD
についても同様である。
【0020】従って各印刷ユニットに所属する2本の版
胴間の間隔4、5、6、7および印刷ユニットA、Cの
版胴間8、ならびに印刷ユニットB、Dの版胴間9は全
て一定または近似的に一定にすることができる。ゴム胴
については、印刷ユニットA,C間と印刷ユニットB、
D間のゴム胴間隔が印刷ユニット上におけるゴム胴間隔
に対し多少異なる。その差は僅少であるから、枚葉紙に
対する胴径を後記するように定めると、全ゴム胴の回転
位相も大きくずれないで同時の作業が可能になる。この
時、版胴間およびゴム胴間は、この間に人が入って版替
え等の作業を行なうに必要な作業空間を形成している。
【0021】給紙側印刷ユニットAの圧胴3には、スイ
ング機構10と給紙渡し胴11からなる給紙機構が連接
し、排紙側印刷ユニットDの圧胴3には排紙胴12とチ
ェーン搬送装置13からなる排紙機構が連接する。なお
14は排紙され堆積している枚葉紙、15は給紙機16
に積載される枚葉紙を示したもの、17は給紙板であ
る。なお二点鎖線18は、排紙装置のフレームを含んだ
印刷機全体のフレームを示すもので、製作に際し適宜分
割したものを結合して構成する。
【0022】本発明は以上の構成であるから、給紙機1
6の枚葉紙15は、給紙渡し胴11から印刷ユニットA
の圧胴3における図示しない何れかの紙くわえ爪にくわ
えられた後、図の太線で示した経路を経て排紙胴12へ
と送られる。圧胴間での紙のくわえ替えは爪の遭遇箇所
19、20、21点での3回である。枚葉紙はこの搬送
中に印刷ユニットAにおいて表面に2色、Bにおいて裏
面に2色の印刷が行なわれ、更にCにおいて表面2色、
Dにおいて裏面2色が追加印刷され、両面の4色刷りが
完成する。
【0023】図1の構成について、図3を参照し、更に
具体的数字をあげて説明すると、この発明は印刷すべき
紙のサイズが、例えば、四六全判紙(788mm×10
91mm)や、菊全判紙(636mm×939mm)の
ような比較的大判の紙寸法のものの両面多色刷りに作業
上適している。
【0024】いま仮に版・ゴム胴直径を350mmに設
定するとともに、各印刷ユニットにおけるゴム胴軸心O
を、圧胴軸心Oを通る水平線に対し、圧胴軸心から
角度αを43゜30′に設定してその方向に定める。圧
胴軸心O・ゴム胴軸心O・版胴軸心Oを結んで出
来る三角形の鈍角部分βを136゜20′に設定する
と、版胴軸心間の寸法は1050、14mmとなる。こ
の寸法は版胴軸心を圧胴の垂直接線上に設定するときの
版胴軸心間距離1050mmとの差は計算上僅か0、1
4mmである。この程度の差は等しいものとして解釈す
る。またこの場合、ゴム胴軸心Oは版胴軸心Oより
水平方向に17、29mmずれているが、この寸法は、
版・ゴム胴径350mmに対して前記したように5%に
相当する。これだけずれるとゴム胴外周と、連接する他
ユニットの圧胴外周とに間隙22が形成されるので、図
示しない歯車外周どうしの干渉は避けられる。
【0025】次に版胴の回転位相が揃うことについて述
べる。四六全判紙を350mm直径の胴周に巻き付ける
と、その円周の含む角度は258゜になるが、版胴の回
転位相が揃うことの理解を容易にするため、これを18
0゜とし、図3に基づいて説明する。図3の圧胴3外周
において、斜線を施した部分の外周は胴周の3分の1
で、版・ゴム胴の1周に相当する部分である。そして版
胴1、ゴム胴2に斜線を施した部分の円周面は、版面側
と転写面側を表す。
【0026】図3において右に位置するゴム胴2は、符
号23の位置でこれから正に印刷に入らんとしている。
この時の版胴の版くわえ端24の位置を角度で追うと、
版胴中心線を過ぎた角度γが、40゜50′である。他
方左に位置するゴム胴2は、圧胴3の紙くわえ端25が
ゴム・圧の接点27を過ぎているので、既に印刷中であ
る。これは圧胴角度δの外周分に相当する。これはゴム
胴角度にして46゜30′の円周長さ26、27間に該
当する。上記同様に左側版胴の版くわえ端28の位置を
角度で追うと、版胴中心線を過ぎた角度γは、40゜1
0′である。従ってその角度差は40′、円周長さにし
て僅か2mm程度である。この関係は表印刷ユニット
側、裏印刷ユニット側のどちらについても言えるので、
版胴の回転位相はその各々の側について常に一定(上記
の差は許容範囲)である。
【0027】また紙のくわえ替え回数は、各圧胴間1
9、20、21において3回と従来機に比較して極めて
少なく、見当精度の向上に好結果をもたらす。印刷機の
全高Hも、上下の版胴に図示しないインキング装置が付
加されるが、図1に仮想線18で示したフレームの全高
はそれを見越して記載してあり、凡そ3、3m程度に収
まるので全長の短小化と併せ全体としてコンパクトなも
のに構成できる。
【0028】図2は両面2色刷りオフセット印刷機を示
す。この第2実施例については説明に多くを要しない。
すなわち、第1実施例に記載のものにおいて、印刷ユニ
ットAとDとを直接連接し、B、Cの印刷ユニットを省
略して構成したものである。従って圧胴間での紙のくわ
え替えは1回のみで両面2色刷りが達成できる。他につ
いては第1実施例と同様である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、圧胴が
版・ゴム胴の3倍径を持つ5胴型の2色刷り印刷ユニッ
トを利用して、渡し胴を用いず、前記の圧胴を4本横に
並べて水平に連接した構成であるから、圧胴間での紙の
くわえ替え回数は両面4色刷りのもので3回、同2色刷
りで1回と極めて少なく、見当精度向上に有効である。
特記すべきは、この胴配列の両面刷り機のもので、表印
刷ユニット側、裏印刷ユニット側のどちらについても、
版胴の回転位相をその各々の側について常に一定になる
ように構成したことである。またB−Bタイプの両面刷
り機で行なうゴム胴間での印刷ではなく、ゴム・圧間の
印刷であるから、B−Bタイプに比較してツブレの良い
シャープな印刷が可能である。従って、印刷性能と操作
性に優れたものが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる第1実施例を示すもので、枚
葉紙両面4色刷りオフセット印刷機の全体側面概要図。
【図2】この発明に係わる第2実施例を示すもので、枚
葉紙両面2色刷りオフセット印刷機の全体側面概要図。
【図3】前記実施例の構成要素である印刷ユニットの詳
細説明図である。
【符号の説明】
1・・・版胴、 2・・・ゴム胴、 3・・・圧胴、
4、5、6、7、8、9・・・版胴間の間隔、 A、
B、C、D・・・5胴型2色刷り印刷ユニット、10・
・・スイング機構、 11・・・給紙渡し胴、 12・
・・排紙胴、13・・・チェーン搬送装置、 16・・
・給紙機、 18・・・フレーム、19、20、21・
・・圧胴爪の遭遇箇所、 22・・・間隙、 23、2
7・・・圧胴とゴム胴の接点、 24、28・・・版胴
の版くわえ端、 O・・・版胴軸心、 O・・・ゴ
ム胴軸心、 O・・・圧胴軸心。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧胴が版およびゴム胴径の3倍である5胴
    型2色刷り印刷ユニットを複数組設け、その各印刷ユニ
    ットの圧胴どうしを直接連接してゆく胴配列構成の枚葉
    紙両面多色刷りオフセット印刷機において、前記の5胴
    型印刷ユニットを、特に、各ゴム胴が圧胴上方において
    接するように配置されている態様ものと、圧胴下方に配
    置されているものとの2態様のものに設定して、その態
    様の異なるものの圧胴どうしを水平に並べて交互に連接
    する構成と、この時、前記の全ての版胴の軸心を圧胴の
    垂直な接線上またはその近傍に位置させることと、更に
    は同じ態様のユニットに所属する全版胴の回転位相(版
    くわえ位置)が常に等しい位置をとるように、各印刷ユ
    ニットの各ゴム胴の軸心位置を圧・版胴間の適性位置に
    選定して構成した胴配列を特徴とする枚葉紙両面多色刷
    りオフセット印刷機。
JP9370110A 1997-12-21 1997-12-21 枚葉紙両面多色刷りオフセット印刷機 Pending JPH11179875A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102629089A (zh) * 2011-02-01 2012-08-08 株式会社宫腰 单张双面印刷机及单张双面多色印刷机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102629089A (zh) * 2011-02-01 2012-08-08 株式会社宫腰 单张双面印刷机及单张双面多色印刷机
JP2012159733A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd 枚葉両面印刷機及び枚葉両面多色印刷機

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