JP2005347483A - トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ソース拡散層とドレイン拡散層とが交互に形成される素子領域を大面積化する場合であれ、ゲート配線にかかる設計に関して自由度の高い構造を有し、同領域内の各ゲートの充電ばらつき(アンバランス)に起因するサージ耐量の低下についてもこれを好適に抑制することのできるトランジスタを提供する。
【解決手段】素子領域EAが格子状に区画されるとともに、それら格子状に区画された各領域には、同格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に、ソース拡散層が形成されるソースセルSCとドレイン拡散層が形成されるドレインセルDCとが割り当てられる。ここで、素子領域EAの内側には、それらソース拡散層およびドレイン拡散層のいずれの拡散層も形成されない領域CAが、多結晶シリコンからなるゲート電極層とアルミニウムからなるゲート配線EGとのコンタクト領域として設けられる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、トランジスタに関し、詳しくは、ゲート電極層に電気的に接続されるゲート配線を通じて、半導体基板中の素子領域に交互に形成されたソース拡散層とドレイン拡散層との間にある各ゲートに駆動電圧が印加されることによって、それらソース拡散層とドレイン拡散層との間に流れる電流を制御するトランジスタに関する。
例えば、この種のトランジスタとしては、特許文献1に記載されたものがある。このトランジスタ、より詳しくはこの横型拡散MOS(LDMOS:Lateral Diffused Metal Oxide Semiconductor)トランジスタは、例えば車載用複合集積回路(IC)等に搭載されるものであり、以下、図19〜図24を参照して、こうしたトランジスタの概略構造について説明する。なお、図19はこのトランジスタの平面構造を模式的に示す平面図、図20〜図23はこのトランジスタを構成する各レイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図、図24は図19のA−A’線に沿った断面図である。また、これら各図において、同一の要素には各々同一の符号を付して示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
同図19に示すように、このトランジスタが形成される半導体基板には、素子領域EAが設けられている。この素子領域EAは、格子状に区画されるとともに、それら格子状に区画された各領域には、同格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に、ソース拡散層が形成されるソースセルSCとドレイン拡散層が形成されるドレインセルDCとが割り当てられている。図20は、このレイヤー(層)を示すものである。
そして、このレイヤー(層)の上には、図21に示すレイヤー(層)が積層される。すなわち、上記ソースセルSCおよびドレインセルDCにそれぞれ形成されたソース拡散層とドレイン拡散層との間にはそれぞれチャネルが形成されるとともに、それらチャネルの上に、ゲート絶縁層を介して多結晶シリコンからなるゲート電極層PGが形成されて各々ゲートを構成している。またここで、当該ゲート電極層PGには、例えばフォトリソグラフィにより、開口部OPsおよびOPdがパターン形成されている。
さらに、このレイヤー(層)の上には、図22に示すようなレイヤー(層)が積層される。すなわち、上記ソース拡散層およびドレイン拡散層の上には、これら2種の拡散層について、それぞれ上記素子領域EA内に斜めに並ぶ同種の拡散層を電気的に並列接続する態様で、例えばアルミニウムからなるストライプ形状の第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1が交互に並設されている。そして、これら第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1は、それぞれ上記ゲート電極層PGに形成された開口部OPsおよびOPdを通じて上記ソース拡散層およびドレイン拡散層とのコンタクトCTs1およびCTd1を形成している。また、上記素子領域EAの外周には、上記ゲート電極層PGよりも小さな電気抵抗率をもつ例えばアルミニウム等の金属材料からなるゲート配線EGが形成されている。このゲート配線EGは、当該ゲート配線EGと一体に形成されたリード線LGを有し、上記素子領域EAの外周にて上記ゲート電極層PGとのコンタクトCTgを形成している。さらに、上記素子領域EAの両脇には、上層配線の電流容量を高めるべく、ソース配線ES1aおよびドレイン配線ED1aが設けられている。
またさらに、このレイヤー(層)の上には、図23に示すようなレイヤー(層)が積層される。すなわち、上記交互に並設される第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1のそれぞれを束ねる態様で、櫛歯形状の第2のソース配線ES2および第2のドレイン配線ED2が形成されている。詳しくは、これら配線のうち、第2のソース配線ES2は、上記並設される第1のソース配線ES1のそれぞれとコンタクトCTs2を形成している。また一方、第2のドレイン配線ED2は、上記並設される第1のドレイン配線ED1のそれぞれとコンタクトCTd2を形成している。また、これら第2のソース配線ES2および第2のドレイン配線ED2は、それぞれの下層に形成された上記ソース配線ES1aおよびドレイン配線ED1aとコンタクトCTs2aおよびCTd2aを形成しており、これによって、配線の電流容量が高められている。また、これら配線ES2およびED2には、図19に示すように、ワイヤボンディング用の電極パッドPSおよびPDがそれぞれ設けられている。
また、図24に示すように、このトランジスタは、基本的には、例えばP型の半導体層(P−sub)11、例えば酸化シリコンからなる絶縁層12、例えばN型の半導体層(埋込み層)13、および該半導体層13よりも低濃度なN型の半導体層(エピタキシャル層)14が順に積層された構造を有して構成されている。
そして、上記半導体層14内には、該半導体層14よりも高濃度なN型のドリフト拡散層21、該ドリフト拡散層21よりも高濃度なN型のドレイン拡散層22、P型のチャネル拡散層23、上記ドレイン拡散層22と同程度の濃度をもったN型のソース拡散層24、および上記チャネル拡散層23よりも高濃度なP型のP+拡散層25が形成されている。このうち、上記ドレイン拡散層22は、上記ドリフト拡散層21によって囲繞されるかたちで、上記ドレインセルDCに相当する部位に形成されている。また、上記ソース拡散層24は、上記チャネル拡散層23によって囲繞されるかたちで、上記ソースセルSCに相当する部位に形成されている。こうして、ドレイン拡散層22とソース拡散層24との間には、上記チャネル拡散層23からなるチャネルが形成されることとなる。また、上記P+拡散層25は、このチャネル拡散層23の電位をとるためのものであり、これによって、上記ドレイン拡散層22およびチャネル拡散層23、並びにソース拡散層24による寄生トランジスタの動作抑制が図られている。
また、上記基板の表面には、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)構造をとるフィールド酸化膜31が形成されている。また、ドレイン拡散層22とソース拡散層24との間に形成された上記チャネルの上には、ゲート絶縁層32を介して上記ゲート電極層PGが形成されるとともに、さらに該ゲート電極層PGを覆ってこれを他の配線(電極)と絶縁する層間絶縁膜40が形成される。そして、この層間絶縁膜40に形成されたコンタクトホールを埋め込むかたちで成膜した電極材料を適宜パターニングすることによって、上記第1のソース配線ES1、第1のドレイン配線ED1、並びにゲート配線EGが形成される。これら配線は、第1のソース配線ES1がソース拡散層24およびP+拡散層25と、第1のドレイン配線ED1が上記ドレイン拡散層22と、そしてゲート配線EGが上記ゲート電極層PGとそれぞれコンタクトCTs1およびCTd1およびCTgを形成している。
また、これら配線の上には、これら各配線を他の電極(配線)と絶縁する層間絶縁膜50が形成されるとともに、さらに、この上に成膜された電極材料が適宜パターニングされることによって、上記櫛歯形状の第2のソース配線ES2および第2のドレイン配線ED2が形成されている。そして、この上には、これら配線ES2およびED2を覆うパッシベーション膜60が設けられている。
ここで、上記トランジスタにおいては、第1のソース配線ES1および第2のソース配線ES2や第1のドレイン配線ED1および第2のドレイン配線ED2を通じて、上記ソース拡散層24とドレイン拡散層22との間に電流が供給される。また、上記ゲート配線EGに設けられたリード線LGが例えばゲート駆動回路と電気的に接続されて、このゲート駆動回路から上記素子領域EA内の各ゲートに対して駆動電圧(電圧信号)が印加される。そして、この駆動電圧(電圧信号)に応じて、上記ソース拡散層24とドレイン拡散層22との間に流れる電流が制御されることとなる。
このように、上記トランジスタによれば、車載用複合集積回路(IC)等に採用して好適なパワーMOSトランジスタが実現される。しかし近年、より大きな電流を制御することのできるパワーMOSトランジスタが要求されるようになってきており、例えば「10A(アンペア)」以上の電流制御が要求される車載システム等もでてきている。そこで、この要求に応えるべく、上記素子領域EA内に配置する各セルSCおよびDCの数を増やすことによって、大電流の制御を可能したトランジスタが提案されている。
ところが、このようなトランジスタでは、セル数の増加に伴って上記素子領域EAの面積も自ずと大きく(例えば「10mm2」程度)なるため、サージ耐量の低下が避けられないものとなる。詳しくは、上記トランジスタにおいては、ゲート電極層PGが、上記素子領域EAの外周にてゲート配線EGとのコンタクトCTgを形成している。ここで、このゲート電極層PGの材料である多結晶シリコンが、アルミニウム等の金属材料と比較してシート抵抗の高い材料であることは前述した通りである。このため、こうしたトランジスタに対して、例えばESD(静電気放電)等によるサージが印加され、このサージによって上記素子領域EA内の各ゲートが充電される際には、上記素子領域EAの外周付近に位置するゲートの充電が最も早く、それよりも内部に位置するものほど遅くなるといった充電ばらつき(アンバランス)が生じるようになる。そしてこれにより、上記素子領域EAの外周付近に偏ってサージ電流が流れるようになり、そこが集中して破壊され、ひいては上述のサージ耐量の低下につながっていた。
そこで従来、例えば特許文献2に記載されているように、上記ゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクトCTgを、上記ソースセルSCとドレインセルDCとの間に配置するようにしたトランジスタが提案されている。
特許第3255147号公報 特開平4−109677号公報
このようなトランジスタによれば、上記ゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクトCTgをソースセルSCとドレインセルDCとの間にも配置することで、上記素子領域EA内の各ゲートについての充電ばらつき(アンバランス)が緩和されるようになり、上述したサージ耐量の低下については確かにこれを抑制することができるようになる。しかし、こうした構造によると、予め決められたセルレイアウトに合わせてゲート配線のレイアウトを決めることにより、上記ゲート配線EGが設けられる場所は自ずと制限され、同ゲート配線EGにかかる設計の自由度が低下するようにもなる。また、他の配線との干渉を避けるがために、当該ゲート配線EGの線幅を十分確保できなくなるようなことがあると、その部分の抵抗が上昇するようにもなり、ひいてはエレクトロマイグレーションなどの発生も懸念されるようになる。なおここでは、上記ゲート電極層PGの材料として多結晶シリコンを、また上記ゲート配線EGの材料として金属材料を採用したトランジスタについて言及した。しかし、こうしたトランジスタに限らず、ソース・ドレイン間のチャネルの上にゲート絶縁層を介して形成されるゲート電極層と、該ゲート電極層よりも小さな電気抵抗率をもって同ゲート電極層に電気的に接続されるゲート配線とを備えるトランジスタにあっては、こうした実情も概ね共通したものとなっている。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ソース拡散層とドレイン拡散層とが交互に形成される素子領域を大面積化する場合であれ、ゲート配線にかかる設計に関して自由度の高い構造を有し、同領域内の各ゲートの充電ばらつきに起因するサージ耐量の低下についてもこれを抑制することのできるトランジスタを提供することを目的とする。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載のトランジスタでは、半導体基板中の素子領域にソース拡散層とドレイン拡散層とが交互に形成されるとともに、それら交互に形成されたソース拡散層とドレイン拡散層との間にはそれぞれチャネルが形成されて且つ、それらチャネルの上にゲート絶縁層を介してゲート電極層が形成されて各々ゲートを構成し、前記素子領域内の各ソース拡散層を電気的に並列接続するソース配線と前記素子領域内の各ドレイン拡散層を電気的に並列接続するドレイン配線とを通じてそれら並列接続されるソース拡散層とドレイン拡散層との間に電流が供給されるとともに、前記ゲート電極層よりも小さな電気抵抗率をもって同ゲート電極層に電気的に接続されるゲート配線を通じて前記素子領域内の各ゲートに駆動電圧が印加されることによって、前記ソース拡散層と前記ドレイン拡散層との間に流れる電流を制御するトランジスタとして、前記素子領域の内側に、前記ソース拡散層および前記ドレイン拡散層のいずれも形成されない領域を前記ゲート電極層と前記ゲート配線とのコンタクト領域として設ける構造とする。
上記素子領域の内側にこうしたコンタクト領域を設ける構造によれば、同コンタクト領域に形成される相当数のコンタクト(ゲート電極層とゲート配線とのコンタクト)を通じて、前述した素子領域内に形成された各ゲートの充電ばらつき(アンバランス)に起因するサージ耐量の低下は抑制されるようになる。しかも、上記素子領域内に積極的にこのような領域を設けることによって、上記素子領域を大面積化する場合であれ、前述したゲート配線にかかる設計の自由度低下についてもこれが自ずと解消されるようになる。すなわち、同構造を有するトランジスタによれば、ソース拡散層とドレイン拡散層とが交互に形成される素子領域を大面積化する場合であれ、ゲート配線にかかる設計に関する自由度の高い構造をもって、素子領域内に形成された各ゲートの充電ばらつき(アンバランス)に起因するサージ耐量の低下についてもこれを好適に抑制することができるようになる。
またここで、前記ソース配線および前記ドレイン配線を、それぞれ前記ゲート電極層に設けられた開口部を通じて前記ソース拡散層および前記ドレイン拡散層とのコンタクトを形成するものとする場合には、請求項2に記載の発明によるように、当該ゲート電極層において、前記素子領域の内側に設けられたゲート電極層とゲート配線とのコンタクト領域に相当する部位には、前記開口部が形成されることなく、前記ゲート配線とのコンタクトを形成するための領域が確保される構造とすることが有効である。こうすることで、当該ゲート電極層に、前記ゲート配線とのコンタクトを形成するための領域を確実に確保することができるようになる。
また、これらの構造において、前記ゲート配線についてはこれを、請求項3に記載の発明によるように、前記素子領域の内側に設けられたゲート電極層とゲート配線とのコンタクト領域に対応する態様でパターン形成されたものとすることで、前記素子領域の効率的な利用を図ることも可能になる。詳しくは、前記ソース拡散層や前記ドレイン拡散層をトランジスタ動作させるためには、それら拡散層に対して前記ソース配線あるいは前記ドレイン配線を設ける必要がある。そこで、上記構造のように、前記ゲート配線を、前記ソース拡散層や前記ドレイン拡散層のいずれも形成されない領域(コンタクト領域)に対応する態様でパターン形成されたものとすれば、同領域に前記ゲート電極層とのコンタクトを形成する場合であれ、上記各拡散層が形成される領域には、それら拡散層に対する上記各配線を設けるための領域を確実に確保することができるようになる。
また、上記請求項1〜3のいずれか一項に記載のトランジスタに関しては、請求項4に記載の発明によるように、前記素子領域が格子状に区画されて且つ、それら格子状に区画された各領域に、同格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に、前記ソース拡散層が形成されるソースセルと前記ドレイン拡散層が形成されるドレインセルとが割り当てられた構造に適用して特に有効である。
そしてこの場合には、請求項5に記載の発明によるように、前記素子領域の格子状に区画された領域に、前記素子領域の内側に設けられるゲート電極層とゲート配線とのコンタクト領域として、前記ソース拡散層および前記ドレイン拡散層のいずれの拡散層も形成されないダミーセルを選択的に設けることで、前記素子領域においてその上層のゲート電極層やゲート配線と対応する領域に、容易に当該コンタクト領域を確保することができるようになり、ひいてはそれらゲート電極層やゲート配線にかかる設計の自由度のさらなる向上も図られるようになる。
また、上記請求項1〜5のいずれか一項に記載のトランジスタにおいて、素子領域内に形成された各ゲートについての前述した充電ばらつき(アンバランス)をより確実に抑制するためには、請求項6に記載の発明によるように、前記ゲート電極層と前記ゲート配線とのコンタクトが前記素子領域の全域にわたって均等に配置される構造とすることが特に有効である。
また、上記請求項1〜6のいずれか一項に記載のトランジスタに関しては、請求項7に記載の発明によるように、前記素子領域に、前記ゲート電極層と前記ゲート配線とのコンタクトが対称に配置される領域を少なくとも1組設けることで、それら対称にコンタクトが配置された各領域について、前述したゲートの充電ばらつき(アンバランス)をより的確に抑制することができる。
また、上記請求項1〜7のいずれか一項に記載の発明に関しては、請求項8に記載の発明によるように、前記素子領域の内側に設けられたゲート電極層とゲート配線とのコンタクト領域に、LOCOS構造のフィールド酸化膜を設ける構造とすることで、例えばESD(静電気放電)等によるサージに起因するゲート絶縁膜(ゲート絶縁層)破壊についても、その防止あるいは抑制が容易且つ好適に図られるようになる。
また、上記請求項1〜8のいずれか一項に記載のトランジスタにおいて、前記ゲート電極層の材料として多結晶シリコンを採用する場合には、請求項9に記載の発明によるように、前記ゲート配線の材料として、該多結晶シリコンよりも電気抵抗率の小さい金属材料を用いることが有効である。
先の図19に例示したトランジスタにもみられるように、半導体装置の分野において上記ゲート電極層の材料としては、通常、
(イ)高温プロセスに耐えることができる。
(ロ)ゲート絶縁膜(酸化シリコン)との相性が良い。
(ハ)セルフアラインで形成することができるため、アライメントずれを容易に抑えることができる。
等々の利点から多結晶シリコンが用いられる。このような場合には、上記構造のように、該多結晶シリコンよりも電気抵抗率の小さい例えばアルミニウムや銅等の金属材料を上記ゲート配線の材料として採用することで、トランジスタとしての上記構造の実現も容易となる。
また、上記請求項1〜9のいずれか一項に記載のトランジスタにおいて、前記ソース配線および前記ドレイン配線および前記ゲート配線についてはこれを、請求項10に記載の発明によるように、同一の材料からなるものとすることで、これら配線については、これらの配線材料を成膜した後、適宜パターニングすることによって、同時に形成することができるようになり、その形成がより容易となる。なお、上記ソース配線およびドレイン配線が2層以上の構造をとる場合には、少なくとも第1(下層)のソース配線および第1(下層)のドレイン配線が上記ゲート配線と同一の材料からなることで、上記効果を得ることができる。
さらに、上記請求項1〜10のいずれか一項に記載のトランジスタに関しては、請求項11に記載の発明によるように、当該トランジスタのゲート・ドレイン間もしくはゲート・ソース間に、ツェナーダイオードおよびコンデンサおよびMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタおよびバイポーラトランジスタの少なくとも1つからなるサージ用保護素子が配設される構造とすることが望ましい。こうした構造によれば、ドレイン端子もしくはソース端子に印加されたサージ電流の一部が、当該サージ用保護素子を経由してゲート端子に流れるようになる。すなわち、サージ印加時に当該トランジスタをMOS動作させることができるようになり、ひいては当該トランジスタのサージ耐性のさらなる強化が図られるようになる。
(第1の実施の形態)
図1〜8に、この発明にかかるトランジスタについてその第1の実施の形態を示す。
この実施の形態にかかるトランジスタも、先の図19に例示したトランジスタと同様、半導体基板中の素子領域に交互に形成されたソース拡散層とドレイン拡散層との間にそれぞれ形成された各ゲートに駆動電圧が印加されることによって、それらソース拡散層とドレイン拡散層との間に流れる電流を制御するものである。ただし、この実施の形態のトランジスタでは、素子領域内の各セルやゲート配線等を図3に示すような構造とすることによって、前述のゲート配線にかかる設計の自由度低下を解消しつつ、素子領域内に形成された各ゲートの充電ばらつき(アンバランス)に起因するサージ耐量の低下についてもこれを抑制するようにしている。
はじめに、図1を参照して、この実施の形態にかかるトランジスタ、より詳しくは横型拡散MOS(LDMOS:Lateral Diffused Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが適用される回路の一例についてごく簡単に説明する。
同図1に示されるように、この回路は、基本的には、ツェナーダイオードTD1およびTD2、バイポーラトランジスタTR、並びに当該横型拡散MOSトランジスタ100を有して構成されている。ここで、当該横型拡散MOSトランジスタ100は、ソース端子が接地されるとともに、ゲート端子とドレイン端子との間に、上記ツェナーダイオードTD1およびTD2、並びにバイポーラトランジスタTRからなるサージ用保護素子を有している。このようなサージ用保護素子をドレイン・ゲート間に配設することによって、ドレイン端子に印加されたサージ電流の一部が、当該サージ用保護素子を経由してゲート端子に流れるようになる。すなわち、サージ印加時に当該トランジスタをMOS動作させることができるようになり、ひいては当該トランジスタのサージ耐性が高められることとなる。
次に、図2を参照して、この実施の形態にかかるトランジスタのセルレイアウトについて説明する。
同図2に示すように、このトランジスタにおいても、素子領域EAは、格子状に区画されるとともに、それら格子状に区画された各領域には、同格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に、ソース拡散層が形成されるソースセルSCとドレイン拡散層が形成されるドレインセルDCとが割り当てられる。ただし、この実施の形態にかかるトランジスタでは、上記素子領域EAの内側に、ソース拡散層およびドレイン拡散層のいずれも形成されない領域CAを、上記ゲート電極層とゲート配線とのコンタクト領域として設けるようにしている。なお、この図2に示されている上記素子領域EAの格子状に区画された各領域は、「斜線ハッチング」で示されている領域が上記コンタクト領域CAに、「点ハッチング」で示されている領域が上記ソースセルSCに、そしてハッチングの無い領域が上記ドレインセルDCにそれぞれ相当する。
以下、図3〜8を参照して、この実施の形態にかかるトランジスタの構造について詳述する。なお、図3はこのトランジスタの平面構造を模式的に示す平面図である。また、図4〜図7は、このトランジスタを構成する各レイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図であり、図3中に2点鎖線で示す領域A1を拡大して示している。また、図8(a)は図3のB−B’線近傍を拡大して示す平面図、図8(b)は図3のB−B’線に沿った断面図である。そして、これら各図において、同一の要素には各々同一の符号を付して示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
図3に示すように、この実施の形態にかかるトランジスタにおいて、当該トランジスタが形成される半導体基板には、先の図2に示したレイアウトの素子領域EAが設けられている。図4は、このレイヤー(層)を示すものである。
そして、このレイヤー(層)の上には、図5に示すようなレイヤー(層)が積層される。すなわち、上記ソースセルSCおよびドレインセルDCにそれぞれ形成されたソース拡散層とドレイン拡散層との間にはそれぞれチャネルが形成されるとともに、それらチャネルの上に、ゲート絶縁層を介して多結晶シリコンからなるゲート電極層PGが形成されて各々ゲートを構成している。またここで、当該ゲート電極層PGには、例えばフォトリソグラフィにより、開口部OPsおよびOPdがパターン形成されている。さらに、当該ゲート電極層PGにおいて、上記素子領域EAの内側に設けられたコンタクト領域CAに相当する部位には、それら開口部OPsおよびOPdが形成されることなく、上層のゲート配線とのコンタクトCTgを形成するための領域が確保されている。こうすることで、当該ゲート電極層PGに、ゲート配線とのコンタクトCTgを形成するための領域を確実に確保するようにしている。なお、上記ゲート電極層PGの材料として用いる多結晶シリコンは、シリサイド化されたものであっても、また高濃度ドーピングによるものであってもよい。
さらに、このレイヤー(層)の上には、図6に示すようなレイヤー(層)が積層される。すなわち、上記ソース拡散層およびドレイン拡散層の上には、それら2種の拡散層について、それぞれ上記素子領域EA内に斜めに並ぶ同種の拡散層を電気的に並列接続する態様で、例えばアルミニウムからなるストライプ形状の第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1が交互に並設されている。そして、これら第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1は、それぞれ上記ゲート電極層PGに形成された開口部OPsおよびOPdを通じて上記ソース拡散層およびドレイン拡散層とのコンタクトCTs1およびCTd1を形成している。また、上記素子領域EAの外周および上記コンタクト領域CAに相当する部位には、上記ゲート電極層PGよりも小さな電気抵抗率をもつ例えばアルミニウムからなるゲート配線EGが形成されている。このゲート配線EGは、上記コンタクト領域CAに対応する態様でパターン形成されるとともに、当該ゲート配線EGと一体に形成されたリード線LG(図3)を有し、上記素子領域EAの外周および上記コンタクト領域CAにて上記ゲート電極層PGとのコンタクトCTgを形成している。また、先の図3では図示を割愛しているが、この図6に見られるように、このコンタクトCTgは、素子領域EAの全域にわたって略均等に配置されるとともに、図3中の上下および左右の中心線について線対称な配置を有している。また、同コンタクトCTgの配置を周期的なパターンにすることによって、その形成をより容易にもしている。そして、こうした態様で同コンタクトCTgが配置されることによって、上記素子領域EA内に形成された各ゲートについての前述した充電ばらつき(アンバランス)がより確実に且つ的確に抑制されるようになる。さらに、上記素子領域EAの両脇には、上層配線の電流容量を高めるべくソース配線ES1a(図3)およびドレイン配線ED1a(図3)が設けられている。
またさらに、このレイヤー(層)の上には、図7に示すようなレイヤー(層)が積層される。すなわち、上記交互に並設される第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1のそれぞれを束ねる態様で、櫛歯形状の第2のソース配線ES2および第2のドレイン配線ED2が形成されている。詳しくは、これら配線のうち、第2のソース配線ES2は、上記並設される第1のソース配線ES1のそれぞれとコンタクトCTs2を形成している。また一方、第2のドレイン配線ED2は、上記並設される第1のドレイン配線ED1のそれぞれとコンタクトCTd2を形成している。また、これら第2のソース配線ES2および第2のドレイン配線ED2は、図3に示すように、それぞれの下層に形成された上記ソース配線ES1aおよびドレイン配線ED1aとコンタクトを形成しており、これによって、配線の電流容量が高められている。また、これら配線ES2およびED2には、ワイヤボンディング用の電極パッドPSおよびPDがそれぞれ設けられている。
また、図8(b)に示すように、このトランジスタも、基本的には、例えばP型の半導体層(P−sub)11、例えば酸化シリコンからなる絶縁層12、例えばN型の半導体層(埋込み層)13、および該半導体層13よりも低濃度なN型の半導体層(エピタキシャル層)14が順に積層された構造を有して構成されている。すなわち、先の図19に例示したトランジスタにおいても同様であるが、通常のSOI(Silicon On Insulator)基板を利用しての加工が可能な構造となっている。なお、これら半導体層11および13および14の材料としては、例えばシリコン(Si)やSiC、GaAs等が用いられる。また、各半導体層の不純物濃度は、半導体層(埋込み層)13が例えば「1×1019cm-3」程度、半導体層(エピタキシャル層)14が例えば「1×1015cm-3」程度とされる。そして、半導体層(埋込み層)13の形成には、例えばアンチモン(Sb)等の導電型不純物が用いられる。
また、上記半導体層14の中には、該半導体層14よりも高濃度なN型のドリフト拡散層21、該ドリフト拡散層21よりも高濃度なN型のドレイン拡散層22、P型のチャネル拡散層23、上記ドレイン拡散層22と同程度の濃度をもったN型のソース拡散層24、および上記チャネル拡散層23よりも高濃度なP型のP+拡散層25が形成されている。このうち、上記ドレイン拡散層22は、上記ドリフト拡散層21によって囲繞されるかたちで、上記ドレインセルDCに相当する部位に形成されている。また、上記ソース拡散層24は、上記チャネル拡散層23によって囲繞されるかたちで、上記ソースセルSCに相当する部位に形成されている。こうして、ドレイン拡散層22とソース拡散層24との間には、上記チャネル拡散層23からなるチャネルが形成されることとなる。また、上記P+拡散層25は、このチャネル拡散層23の電位をとるためのものであり、これによって、上記ドレイン拡散層22およびチャネル拡散層23、並びにソース拡散層24による寄生トランジスタの動作抑制が図られている。なお、上記ドリフト拡散層21の不純物濃度は、例えば「1×1017cm-3」程度とされる。
また、上記基板の表面には、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)構造をとるフィールド酸化膜31が形成されている。そして、上記コンタクト領域CAにおいては、このフィールド酸化膜31が形成されていることによって、サージによるゲート絶縁膜(ゲート絶縁層)の破壊防止が図られている。また、ドレイン拡散層22とソース拡散層24との間に形成された上記チャネルの上には、ゲート絶縁層32を介して上記ゲート電極層PGが形成されるとともに、さらに該ゲート電極層PGを覆ってこれを他の配線(電極)と絶縁する例えばBPSG(Boro Phospho Silicate Glass)等からなる層間絶縁膜40が形成される。そして、この層間絶縁膜40に形成されたコンタクトホールを埋め込むかたちで成膜した電極材料(アルミニウム)を適宜パターニングすることによって、上記第1のソース配線ES1、第1のドレイン配線ED1、並びにゲート配線EGが同時に形成される。これら配線は、第1のソース配線ES1がソース拡散層24およびP+拡散層25と、第1のドレイン配線ED1が上記ドレイン拡散層22と、そしてゲート配線EGが上記ゲート電極層PGとそれぞれコンタクトCTs1およびCTd1およびCTgを形成している。このうち、コンタクトCTgが、上記コンタクト領域CAに相当する部位に形成されていることは前述した通りである。
また、これら配線の上には、これら各配線を他の電極(配線)と絶縁する例えばTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)等からなる層間絶縁膜50が形成されている。そして、この上に成膜された電極材料が適宜パターニングされることによって、上記櫛歯形状の第2のソース配線ES2、並びに第2のドレイン配線ED2(図3)が形成されている。また、さらにこの上には、これら配線ES2およびED2を覆う態様で、例えば窒化シリコン(SiN)等からなるパッシベーション膜60が設けられている。
ここで、上記トランジスタにおいても、第1のソース配線ES1および第2のソース配線ES2や第1のドレイン配線ED1および第2のドレイン配線ED2を通じて、上記ソース拡散層24とドレイン拡散層22との間に電流が供給される。また、上記ゲート配線EGに設けられたリード線LGには例えばゲート駆動回路が電気的に接続されて、このゲート駆動回路から上記素子領域EA内の各ゲートに対して駆動電圧(電圧信号)が印加される。そして、この駆動電圧(電圧信号)に応じて、上記ソース拡散層24とドレイン拡散層22との間に流れる電流が制御されることとなる。
また、こうしたトランジスタにおいて、ゲートの充電時間は、ゲート入力容量「Ciss」と、ゲート電極層の実効シート抵抗「ρ/r」と、トランジスタ島の面積「S」との積によって決まる。また一方、サージの立ち上がり時間「t」は、サージが印加されるワイヤーハーネスの寄生インダクタンス「L」と、サージ印加時の放電抵抗「R」との積によって決まる。そこで、この実施の形態にかかるトランジスタにおいては、先の図3に示される9つに分割された各トランジスタ島に関する上記各要素を、充電時間の時定数「τ(=S×Ciss×ρ/r)」がサージの立ち上がり時間「t(=2×L/R)」よりも小さくなるように、すなわち「S×Ciss×ρ/r < 2×L/R」となるように設定するようにしている。なお、「S」はトランジスタ島の面積、「Ciss」は当該トランジスタの単位面積あたりのゲート入力容量、「ρ」はゲート電極層PGのシート抵抗、「r」はユニットセルに占めるゲート電極層PGの面積占有率(ゲート電極層PGの面積/トランジスタ島の面積)に相当する。また、上記「L」は、ハーネス長によって変化する。例えば、ハーネス長が「数十cm〜1m」であれば、これに対応する「L」は概ね「0.1〜1μH」となる。また、上記「R」は、静電気試験の試験条件として規定されるものである。
このような関係を満足するように上記セルレイアウト(図2)を決めることにより、素子領域EA内の各ゲートは、例えばESD(静電気放電)等によるサージの立ち上がりよりも早く充電されるようになる。このため、こうしたレイアウト設計をすることで、前述したようなトランジスタの一部に偏ってサージ電流が流れることによる局所的な破損、ひいてはサージ耐量の低下は抑制されるようになる。
以上説明したように、この実施の形態にかかるトランジスタによれば、以下のような優れた効果が得られるようになる。
(1)上記ソース拡散層24とドレイン拡散層22とが交互に形成される素子領域EAの内側に、それらソース拡散層24およびドレイン拡散層22のいずれも形成されない領域CAを、上記ゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクト領域として設けるようにした。こうした構造によれば、同コンタクト領域CAに形成されるゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクトCTgを通じて、前述した素子領域内に形成された各ゲートの充電ばらつき(アンバランス)に起因するサージ耐量の低下は抑制されるようになる。しかも、上記素子領域EA内に積極的にこのような領域CAを設けることによって、素子領域EAを大面積化する場合であれ、前述したゲート配線にかかる設計の自由度低下についても、これが自ずと解消されるようになる。
(2)また、サージ耐性を強化することによって、トランジスタとしての歩留りも向上し、ひいては低コスト化や省エネルギー化が図られるようにもなる。
(3)上記ゲート電極層PGにおいて、素子領域EAの内側に設けられたゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクト領域CAに相当する部位には、上記開口部OPsおよびOPdを形成することなく、ゲート配線EGとのコンタクトCTgを形成するための領域を確保するようにした。こうすることで、当該ゲート電極層PGに、ゲート配線EGとのコンタクトCTgを形成するための領域を確実に確保することができるようになる。
(4)上記ゲート配線EGについてはこれを、素子領域EAの内側に設けられたゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクト領域CAに対応する態様でパターン形成されたものとすることで、素子領域EAの効率的な利用を図ることも可能になる。
(5)上記ゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクトCTgが素子領域EAの全域にわたって略均等に配置される構造とした。これにより、素子領域EA内に形成された各ゲートについての前述した充電ばらつき(アンバランス)がより確実に抑制されるようになる。
(6)同素子領域EAに、ゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクトCTgが対称に配置された領域を設けることで、それらコンタクトCTgが対称に配置された各領域について、前述したゲートの充電ばらつき(アンバランス)をより的確に抑制することができる。
(7)また、同コンタクトCTgの配置を周期的なパターンにすることで、その形成がより容易になる。
(8)素子領域EAの内側に設けられたゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクト領域CAに、LOCOS構造のフィールド酸化膜31を設ける構造とした。これにより、例えばESD(静電気放電)等によるサージに起因するゲート絶縁膜(ゲート絶縁層)破壊についても、その防止あるいは抑制が容易且つ好適に図られるようになる。
(9)上記ゲート電極層PGの材料として多結晶シリコンを採用し、上記ゲート配線EGの材料として、該多結晶シリコンよりも電気抵抗率の小さいアルミニウムを用いるようにした。こうした材料を採用することで、トランジスタとしての上記構造の実現も容易となる。
(10)上記第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1およびゲート配線EGについてはこれを、同一の材料(ここではアルミニウム)からなるものとすることで、これら配線については、これらの配線材料を成膜した後、適宜パターニングすることによって、同時に形成することができるようになり、その形成がより容易となる。
(11)当該トランジスタのドレイン・ゲート間に、ツェナーダイオードTD1およびTD2、並びにバイポーラトランジスタTRからなるサージ用保護素子を配設するようにした。これにより、サージ印加時に当該トランジスタをMOS動作させることができるようになり、ひいては当該トランジスタのサージ耐性が高められることとなる。
(第2の実施の形態)
図9〜15に、この発明にかかるトランジスタについてその第2の実施の形態を示す。この実施の形態にかかるトランジスタも、先の第1の実施の形態のトランジスタと同様、半導体基板中の素子領域に交互に形成されたソース拡散層とドレイン拡散層との間にそれぞれ形成された各ゲートに駆動電圧が印加されることによって、それらソース拡散層とドレイン拡散層との間に流れる電流を制御するものである。また、この実施の形態のトランジスタも、例えば先の図1に示したような回路等に適用される。ただし、この実施の形態のトランジスタでは、素子領域内の各セルやゲート配線等を図10に示すような構造とすることによって、前述のゲート配線にかかる設計の自由度低下を解消しつつ、素子領域内に形成された各ゲートの充電ばらつき(アンバランス)に起因するサージ耐量の低下についてもこれを抑制するようにしている。
まず、図9を参照して、この実施の形態にかかるトランジスタのセルレイアウトについて説明する。
同図9に示すように、このトランジスタにおいても、素子領域EAは、格子状に区画されるとともに、それら格子状に区画された各領域には、同格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に、ソース拡散層が形成されるソースセルSCとドレイン拡散層が形成されるドレインセルDCとが割り当てられる。ただし、この実施の形態にかかるトランジスタにおいては、上記素子領域EAの格子状に区画された領域に、前述のゲート電極層とゲート配線とのコンタクト領域として、ソース拡散層およびドレイン拡散層のいずれも形成されないダミーセルFCを選択的に設けるようにしている。なお、この図9に示されている上記素子領域EAの格子状に区画された各領域は、「斜線ハッチング」で示されている領域が上記ダミーセルFCに、「点ハッチング」で示されている領域が上記ソースセルSCに、そしてハッチングの無い領域が上記ドレインセルDCにそれぞれ相当する。
以下、図10〜15を参照して、この実施の形態にかかるトランジスタの構造について詳述する。なお、図10はこのトランジスタの平面構造を模式的に示す平面図である。また、図11〜図14は、このトランジスタを構成する各レイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図であり、図10中に2点鎖線で示す領域A2を拡大して示している。また、図15(a)は図10のB−B’線近傍を拡大して示す平面図、図15(b)は図10のB−B’線に沿った断面図である。そして、これら各図において、同一の要素には各々同一の符号を付して示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
図10に示すように、この実施の形態にかかるトランジスタにおいて、当該トランジスタが形成される半導体基板には、先の図9に示したレイアウトの素子領域EAが設けられている。図11は、このレイヤー(層)を示すものである。
そして、このレイヤー(層)の上には、図12に示すようなレイヤー(層)が積層される。すなわち、上記ソースセルSCおよびドレインセルDCにそれぞれ形成されたソース拡散層とドレイン拡散層との間にはそれぞれチャネルが形成されるとともに、それらチャネルの上に、ゲート絶縁層を介して多結晶シリコンからなるゲート電極層PGが形成されて各々ゲートを構成している。またここで、当該ゲート電極層PGには、例えばフォトリソグラフィにより、開口部OPsおよびOPdがパターン形成されている。さらに、当該ゲート電極層PGにおいて、上記素子領域EAの内側に設けられたダミーセルFCに相当する部位には、それら開口部OPsおよびOPdが形成されることなく、上層のゲート配線とのコンタクトCTgを形成するための領域が確保されている。こうすることで、当該ゲート電極層PGに、ゲート配線とのコンタクトCTgを形成するための領域を確実に確保するようにしている。なお、上記ゲート電極層PGの材料として用いる多結晶シリコンは、シリサイド化されたものであっても、また高濃度ドーピングによるものであってもよい。
さらに、このレイヤー(層)の上には、図13に示すようなレイヤー(層)が積層される。すなわち、上記ソース拡散層およびドレイン拡散層の上には、それら2種の拡散層についてそれぞれ上記素子領域EA内に斜めに並ぶ同種の拡散層を電気的に並列接続する態様で、例えばアルミニウムからなるストライプ形状の第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1が交互に並設されている。そして、これら第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1は、それぞれ上記ゲート電極層PGに形成された開口部OPsおよびOPdを通じて上記ソース拡散層およびドレイン拡散層とのコンタクトCTs1およびCTd1を形成している。また、上記素子領域EAの外周および上記ダミーセルFCに相当する部位には、上記ゲート電極層PGよりも小さな電気抵抗率をもつ例えばアルミニウムからなるゲート配線EGが形成されている。このゲート配線EGは、上記ダミーセルFCに対応する態様でパターン形成されるとともに、当該ゲート配線EGと一体に形成されたリード線LG(図10)を有し、上記素子領域EAの外周および上記ダミーセルFCにおいて上記ゲート電極層PGとのコンタクトCTgを形成している。また、先の図10では図示を割愛しているが、この図13に見られるように、このコンタクトCTgは、素子領域EAの全域にわたって略均等に配置されるとともに、図10中の上下および左右の中心線について線対称な配置を有している。また、同コンタクトCTgの配置を周期的なパターンにすることによって、その形成をより容易にしている。そして、こうした態様で同コンタクトCTgが配置されることによって、上記素子領域EA内に形成された各ゲートについての前述した充電ばらつき(アンバランス)がより確実に且つ的確に抑制されるようになる。さらに、上記素子領域EAの両脇には、上層配線の電流容量を高めるべくソース配線ES1aおよびドレイン配線ED1a(図10)が設けられている。
またさらに、このレイヤー(層)の上には、図14に示すようなレイヤー(層)が積層される。すなわち、上記交互に並設される第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1のそれぞれを束ねる態様で、櫛歯形状の第2のソース配線ES2および第2のドレイン配線ED2が形成されている。詳しくは、これら配線のうち、第2のソース配線ES2は、上記並設される第1のソース配線ES1のそれぞれとコンタクトCTs2を形成している。また一方、第2のドレイン配線ED2は、上記並設される第1のドレイン配線ED1のそれぞれとコンタクトCTd2を形成している。また、これら第2のソース配線ES2および第2のドレイン配線ED2は、それぞれの下層に形成された上記ソース配線ES1aおよびドレイン配線ED1a(図10)とコンタクトを形成しており、これによって、配線の電流容量が高められている。また、これら配線ES2およびED2には、ワイヤボンディング用の電極パッドPSおよびPD(図10)がそれぞれ設けられている。
また、図15(b)に示すように、このトランジスタも、例えばP型の半導体層(P−sub)11、例えば酸化シリコンからなる絶縁層12、例えばN型の半導体層(埋込み層)13、および該半導体層13よりも低濃度なN型の半導体層(エピタキシャル層)14が順に積層された構造を有して構成されている。なお、この実施の形態において、これら各要素の断面構造や基板表面の断面構造については、図8(b)に例示した先の第1の実施の形態にかかるトランジスタと略同様であるため、ここでは、両者の相違点のみを簡単に説明し、その詳細な説明は割愛する。また、この図15(b)において、先の図8(b)に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示しており、それら要素についての重複する説明も割愛する。
すなわち、ここでも、上記ドレインセルDCおよびソースセルSCに相当する部位には、それぞれドレイン拡散層およびソース拡散層が形成されている。ただし、この実施の形態にかかるトランジスタにおいては、前述のように、ダミーセルFCが設けられており、図15(b)に示すように、ここには、それらドレイン拡散層およびソース拡散層のいずれの拡散層も形成されていない。また、このダミーセルFCに相当する部位に、ゲート電極層PGとゲート配線EGとの上記コンタクトCTgが形成されることも前述した通りである。そして、このダミーセルFCに相当する部位においては、LOCOS構造をとるフィールド酸化膜31が形成されていることによって、サージによるゲート絶縁膜(ゲート絶縁層)の破壊防止が図られている。
またここで、上記トランジスタにおいても、第1のソース配線ES1および第2のソース配線ES2や第1のドレイン配線ED1および第2のドレイン配線ED2を通じて、上記ソース拡散層とドレイン拡散層との間に電流が供給される。また、上記ゲート配線EGに設けられたリード線LGには例えばゲート駆動回路が電気的に接続されて、このゲート駆動回路から上記素子領域EA内の各ゲートに対して駆動電圧(電圧信号)が印加される。そして、この駆動電圧(電圧信号)に応じて、上記ソース拡散層とドレイン拡散層との間に流れる電流が制御されることとなる。
以上説明したように、この実施の形態にかかるトランジスタによれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(11)の効果と同様の効果もしくはそれに準じた効果に加え、さらに次のような効果が得られるようになる。
(12)上記ゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクト領域として、上記素子領域EAの格子状に区画された領域に、ソース拡散層およびドレイン拡散層のいずれの拡散層も形成されないダミーセルFCを選択的に設ける構造とした。これにより、上記素子領域EAにおいてその上層のゲート電極層PGやゲート配線EGと対応する領域に、容易に当該コンタクト領域を確保することができるようになり、ひいてはそれらゲート電極層PGやゲート配線EGにかかる設計の自由度のさらなる向上も図られるようになる。
(13)また、同ダミーセルFCを設ける構造によれば、上記各セルとは別に上記コンタクト領域CAを設けるようにした先の第1の実施の形態のトランジスタよりも面積効率が良くなり、ひいてはトランジスタの小型化が図られるようにもなる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記各実施の形態においては、当該トランジスタのドレイン・ゲート間に、ツェナーダイオードTD1およびTD2、並びにバイポーラトランジスタTRからなるサージ用保護素子を配設するようにした。しかし、当該サージ用保護素子はこうしたものに限られることなく、ツェナーダイオードおよびコンデンサおよびMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタおよびバイポーラトランジスタの少なくとも1つからなるものであれば足りる。また、このサージ用保護素子の配設場所についてもこれが、ドレイン・ゲート間に限られることはなく、当該トランジスタのゲート・ソース間に配設するようにしてもよい。
・上記第2の実施の形態については、図16に示すようなセルレイアウトを採用するようにしてもよい。なお、この図16に示されている上記素子領域EAの格子状に区画された各領域は、「斜線ハッチング」で示されている領域が上記ダミーセルFCに、「点ハッチング」で示されている領域が上記ソースセルSCに、そしてハッチングの無い領域が上記ドレインセルDCにそれぞれ相当する。すなわち、先の図9に示したレイアウトにおいては、ソースセルSCの領域ばかりに上記ダミーセルFCを設けるようにしたが、この図16に示すレイアウトのように、ドレインセルDCとソースセルSCとの双方の領域にバランス良く上記ダミーセルFCを設けるようにしてもよい。そして、このようにバランス良くダミーセルFCを設けることで、該ダミーセルFCを設けることによって懸念されるトランジスタの性能低下なども好適に抑制されるようになる。また、上記ダミーセルFCの数は任意であり、必要に応じてダミーセルFCの数を増やしたり、減らしたりしてもよい。なお、こうしたレイアウトを採用した場合であっても、前記コンタクトCTgが前述の均等配置・対称配置・周期的パターンになっていれば、上記第1の実施の形態による前記(5)〜(7)の効果と同様もしくはそれに準じた効果は得られることとなる。
・また、上記各実施の形態においては、前記コンタクトCTgを、上記素子領域EAの縦および横の中心線についてそれぞれ線対称な配置とし、同素子領域EAの全体にわたって前述したゲートの充電ばらつき(アンバランス)を抑制するようにした。しかし、こうした構造に限られることなく、上記素子領域EAに、上記ゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクトが対称に配置されてなる領域が少なくとも1組あれば、それら対称にコンタクトが配置された各領域については、前述したゲートの充電ばらつきが抑制されるようになる。
・上記各実施の形態においては、第1のソース配線ES1および第1のドレイン配線ED1およびゲート配線EGを同一の材料(アルミニウム)からなるものとしたが、これに限られることなく、これらの配線材料に異なる材料を採用するようにしてもよい。
・上記各実施の形態においては、ゲート電極層PGの材料として多結晶シリコンを採用し、ゲート配線EGの材料としてアルミニウムを用いるようにした。しかし、これらの配線(電極)材料は、上記ゲート配線EGの材料が上記ゲート電極層PGの材料よりも小さな電気抵抗率をもつ組み合わせであれば、その範囲で任意である。例えば、上記ゲート電極層PGの材料として多結晶シリコンを採用する場合、上記ゲート配線EGの材料としては、アルミニウムのほかに、銅等の金属材料を用いても好適である。
・上記各実施の形態においては、上記コンタクト領域CAあるいはダミーセルFCに、LOCOS構造のフィールド酸化膜31を設ける構造とした。しかし、これも必須の構造ではない。
・また、上記各実施の形態において、上記コンタクトCTgについてはこれを、素子領域EA内に設けられたコンタクト領域(領域CAあるいはダミーセルFC)の中に任意の配置で形成する構造とした場合であれ、少なくとも上記第1の実施の形態による前記(1)の効果と同様もしくはそれに準じた効果は得ることができる。
・また、上記各実施の形態において、上記ゲート配線EGについてはこれを、素子領域EA内に設けられたコンタクト領域(領域CAあるいはダミーセルFC)に対応する態様でパターン形成されたものとする必要はない。他の配線との干渉等が十分に回避されるような範囲で、このゲート配線のパターンは任意である。
・上記各実施の形態においては、当該トランジスタを形成する基板としてSOI基板を採用することを想定しているが、これに限られることなく、当該トランジスタを形成する基板として用いる基板(半導体基板)は任意である。例えば、通常のエピタキシャル基板や、単一の導電型(例えばP型)からなる基板等も適宜採用することができる。
・上記各実施の形態においては、ソース配線およびドレイン配線が2層構造をとる場合について言及したが、これら配線が3層以上の多層配線構造をとる構造であっても、この発明は同様に適用することができる。
・上記各実施の形態においては、素子領域EAが格子状に区画されて且つ、それら格子状に区画された各領域に、同格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に、ソース拡散層が形成されるソースセルSCとドレイン拡散層が形成されるドレインセルDCとが割り当てられた構造とした。しかし、これらソース拡散層およびドレイン拡散層の配置はこうしたものに限られることなく、例えば、図17に示すように、六角形の平面形状を有するソース拡散層Sの各々が、メッシュ形状を有するドレイン拡散層Dに囲繞されるかたちで上記素子領域EAに形成される配置であってもよい。また例えば、図18に示すように、上記素子領域EAにあって、ストライプ形状をもったソース拡散層Sとドレイン拡散層Dとが交互に並設される配置にしてもよい。また、これら図17および図18に例示される配置について、ドレイン拡散層Dとソース拡散層Sとを入れ替えた配置にしてもよい。さらに、先の図17に例示したレイアウトについてはこれを、ソース拡散層Sおよびドレイン拡散層Dのいずれか一方が多角形もしくは円形の平面形状を有し、その各々が、メッシュ状(ストライプ形状である必要はない)に形成される他方に囲繞されるかたちで素子領域EAに形成される範囲で適宜変更することもできる。要は、素子領域EAの内側にソース拡散層とドレイン拡散層とが交互に形成される配置であれば足りる。そして、図17あるいは図18に示すように、同素子領域EAの内側に、それらソース拡散層およびドレイン拡散層のいずれも形成されない領域CAが上記ゲート電極層PGとゲート配線EGとのコンタクト領域として設けられていれば、少なくとも上記第1の実施の形態による前記(1)の効果と同様もしくはそれに準じた効果は得ることができる。
この発明にかかるトランジスタの第1の実施の形態について同トランジスタが適用される回路の回路構成例を示す回路図。 同第1の実施の形態にかかるトランジスタのセルレイアウトを示す平面図。 同第1の実施の形態にかかるトランジスタの平面構造を模式的に示す平面図。 同第1の実施の形態にかかるトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同第1の実施の形態にかかるトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同第1の実施の形態にかかるトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同第1の実施の形態にかかるトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同第1の実施の形態にかかるトランジスタについて、(a)は図3のB−B’線近傍を拡大して示す平面図、(b)は図3のB−B’線に沿った断面図。 この発明にかかるトランジスタの第2の実施の形態について、そのトランジスタのセルレイアウトを示す平面図。 同第2の実施の形態にかかるトランジスタの平面構造を模式的に示す平面図。 同第2の実施の形態にかかるトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同第2の実施の形態にかかるトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同第2の実施の形態にかかるトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同第2の実施の形態にかかるトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同第2の実施の形態にかかるトランジスタについて、(a)は図10のB−B’線近傍を拡大して示す平面図、(b)は図10のB−B’線に沿った断面図。 上記第2の実施の形態にかかるトランジスタの変形例について、そのトランジスタのセルレイアウトを示す平面図。 この発明にかかるトランジスタの他の実施の形態について、そのトランジスタのレイアウト例を示す平面図。 この発明にかかるトランジスタの他の実施の形態について、そのトランジスタのレイアウト例を示す平面図。 従来のトランジスタの一例について、そのトランジスタの平面構造を模式的に示す平面図。 同従来のトランジスタについて、そのトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同従来のトランジスタについて、そのトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同従来のトランジスタについて、そのトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同従来のトランジスタについて、そのトランジスタを構成するレイヤー(層)の平面構造を模式的に示す平面図。 同従来のトランジスタについて、図19のA−A’線に沿った断面図。
符号の説明
11…半導体層(基板)、12…絶縁層、13…半導体層(埋込み層)、14…半導体層(エピタキシャル層)、21…ドリフト拡散層、22、D…ドレイン拡散層、23…チャネル拡散層、24、S…ソース拡散層、25…P+拡散層、31…フィールド酸化膜、32…ゲート絶縁層、40、50…層間絶縁膜、60…パッシベーション膜、100…トランジスタ(LDMOSトランジスタ)、CA…コンタクト領域、CTd1、CTd2、CTd2a、CTg、CTs1、CTs2、CTs2a…コンタクト、DC…ドレインセル、EA…素子領域、ED1…第1のドレイン配線、ED1a…ドレイン配線、ED2…第2のドレイン配線、EG…ゲート配線、ES1…第1のソース配線、ES1a…ソース配線、ES2…第2のソース配線、FC…ダミーセル、LG…リード線、OPd、OPs…開口部、PD、PS…電極パッド、PG…ゲート電極層、SC…ソースセル、TD1、TD2…ツェナーダイオード、TR…バイポーラトランジスタ。

Claims (11)

  1. 半導体基板中の素子領域にソース拡散層とドレイン拡散層とが交互に形成されてなるとともに、それら交互に形成されたソース拡散層とドレイン拡散層との間にはそれぞれチャネルが形成されてなり、それらチャネルの上にゲート絶縁層を介してゲート電極層が形成されて各々ゲートを構成し、前記素子領域内の各ソース拡散層を電気的に並列接続するソース配線と前記素子領域内の各ドレイン拡散層を電気的に並列接続するドレイン配線とを通じてそれら並列接続されるソース拡散層とドレイン拡散層との間に電流が供給されるとともに、前記ゲート電極層よりも小さな電気抵抗率をもって同ゲート電極層に電気的に接続されるゲート配線を通じて前記素子領域内の各ゲートに駆動電圧が印加されることによって、前記ソース拡散層と前記ドレイン拡散層との間に流れる電流を制御するトランジスタにおいて、
    前記素子領域の内側には、前記ソース拡散層および前記ドレイン拡散層のいずれも形成されない領域が前記ゲート電極層と前記ゲート配線とのコンタクト領域として設けられてなる
    ことを特徴とするトランジスタ。
  2. 前記ソース配線および前記ドレイン配線は、それぞれ前記ゲート電極層に設けられた開口部を通じて前記ソース拡散層および前記ドレイン拡散層とのコンタクトを形成してなり、当該ゲート電極層において、前記素子領域の内側に設けられたゲート電極層とゲート配線とのコンタクト領域に相当する部位には、前記開口部が形成されることなく、前記ゲート配線とのコンタクトを形成するための領域が確保されてなる
    請求項1に記載のトランジスタ。
  3. 前記ゲート配線は、前記素子領域の内側に設けられたゲート電極層とゲート配線とのコンタクト領域に対応する態様でパターン形成されてなる
    請求項1または2に記載のトランジスタ。
  4. 前記素子領域は格子状に区画されてなり、それら格子状に区画された各領域には、同格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に、前記ソース拡散層が形成されるソースセルと前記ドレイン拡散層が形成されるドレインセルとが割り当てられてなる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のトランジスタ。
  5. 前記素子領域の格子状に区画された領域には、前記素子領域の内側に設けられるゲート電極層とゲート配線とのコンタクト領域として、前記ソース拡散層および前記ドレイン拡散層のいずれも形成されないダミーセルが選択的に設けられてなる
    請求項4に記載のトランジスタ。
  6. 前記ゲート電極層と前記ゲート配線とのコンタクトが、前記素子領域の全域にわたって均等に配置されてなる
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のトランジスタ。
  7. 前記素子領域には、前記ゲート電極層と前記ゲート配線とのコンタクトが対称に配置されてなる領域が少なくとも1組ある
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のトランジスタ。
  8. 前記素子領域の内側に設けられたゲート電極層とゲート配線とのコンタクト領域には、LOCOS構造をとるフィールド酸化膜が設けられてなる
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のトランジスタ。
  9. 前記ゲート電極層は多結晶シリコンからなり、前記ゲート配線は該多結晶シリコンよりも電気抵抗率の小さい金属材料からなる
    請求項1〜8のいずれか一項に記載のトランジスタ。
  10. 前記ソース配線および前記ドレイン配線および前記ゲート配線は、同一の材料からなる
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のトランジスタ。
  11. 当該トランジスタのゲート・ドレイン間もしくはゲート・ソース間には、ツェナーダイオードおよびコンデンサおよびMOSトランジスタおよびバイポーラトランジスタの少なくとも1つからなるサージ用保護素子が配設されてなる
    請求項1〜10のいずれか一項に記載のトランジスタ。
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