JP2009260031A - 絶縁ゲート型半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つのチップで双方向のスイッチング動作を実現するMOSFETにおいて、ソース電極およびバックゲート電極が1層構造で、素子領域の外側に、ソースパッド電極およびバックゲートパッド電極を配置するための領域が必要であり、チップサイズの小型化が進まない問題があった。あるいは、チップサイズに対して素子領域の面積が小さくなり、オン抵抗の低減やコストの削減にも限界があった。
【解決手段】ソース電極およびバックゲート電極を2層構造とし、2層目のソース電極およびバックゲート電極をパッド電極とする。これにより同じ素子領域面積を維持した場合にチップサイズの小型化が実現する。あるいは、同じチップサイズを維持した場合に、素子領域面積を拡大でき、オン抵抗の低減が実現する。また、外部接続手段を固着する位置の自由度が高まり、汎用性が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、絶縁ゲート型半導体装置に係り、バックゲートを分離することにより1つのチップで双方向のスイッチング動作を可能とした絶縁ゲート型半導体素子のチップサイズの小型化を実現する絶縁ゲート型半導体装置に関する。
絶縁ゲート型半導体装置(例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor))において、ソース領域にコンタクトするソース電極と、バックゲート領域にコンタクトするバックゲート電極を分離して半導体基板の一主面側にトレンチの延在方向と異なる方向に延在するように配置したものが知られている。
このMOSFETは、ソース電極とバックゲート電極に個別に電位を印加でき、寄生ダイオードによる逆流を防止する制御が行える。従って1つのMOSFETで双方向のスイッチング素子が実現できるものである(例えば特許文献1参照)。
図10に、上記のMOSFET200の電極構造を示す。
破線で示した素子領域E’には、MOSFETのトランジスタセルが多数配置される。MOSFETのソース電極214およびバックゲート電極215は、例えば櫛歯状に設けられそれぞれの櫛歯をかみ合わせて素子領域E’上ではストライプ状に交互に配置される。ソース電極214およびバックゲート電極215は、素子領域E’上においては、ストライプ状に設けられたゲート電極207とは異なる方向(直交する方向)に延在する。
ソース電極214およびバックゲート電極215は、素子領域E’外に延在され、それぞれ同一金属層で形成されたソースパッド電極214pおよびバックゲートパッド電極215p電極と接続する。ゲートパッド電極217pは、素子領域E’のゲート電極207と接続する。
特許公開2007−5492号公報
図10の如く、従来構造においては、ソース電極214およびバックゲート電極215を、同一金属層で形成したソースパッド電極214pおよびバックゲートパッド電極215pと接続していた。
ボンディングワイヤあるいはバンプ電極などが固着するソースパッド電極214pおよびバックゲートパッド電極215pは、その占有面積が大きく、またこれらの下方にはトランジスタセルを配置することができない。従って、素子領域E’の外側に、ソースパッド電極214pおよびバックゲートパッド電極215pを配置するための領域が必要であり、チップサイズの小型化が進まない問題があった。あるいは、チップサイズに対して素子領域E’の面積が小さくなり、オン抵抗の低減やコストの削減にも限界があった。
また、ソースパッド電極214pおよびバックゲートパッド電極215pの位置が限定されているため、配線の自由度が低い問題もあった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされ、第1主面と第2主面を有する半導体基板と、該半導体基板の第1主面側に設けられた絶縁ゲート型半導体素子領域と、該絶縁ゲート型半導体領域とコンタクトし前記第1主面上に設けられた第1ソース電極と、該絶縁ゲート型半導体領域とコンタクトし前記第1主面上に設けられた第1バックゲート電極と、該第1ソース電極とコンタクトし、前記第1主面上に設けられた第2ソース電極と、該第1バックゲート電極とコンタクトし、前記第1主面上に設けられた第2バックゲート電極と、該絶縁ゲート型半導体領域とコンタクトし前記第1主面上に設けられたゲートパッド電極と、前記第2主面側に設けられたドレイン電極と、を具備することにより解決するものである。
本実施形態によれば、ソース電極およびバックゲート電極を2層構造とし、2層目のソース電極およびバックゲート電極をパッド電極とすることにより、同じ素子領域面積を維持した場合にチップサイズの小型化が実現する。
あるいは、同じチップサイズを維持した場合に、素子領域面積を拡大でき、オン抵抗の低減が実現する。
また、2層目のソース電極およびバックゲート電極を平板状に形成することにより、ボンディングワイヤや、バンプ電極などの外部接続手段を固着する位置の自由度が高まり、汎用性が向上する利点を有する。
本発明の実施の形態を、図1から図9を参照し、nチャネル型のトレンチ構造のMOSFETを例に説明する。
まず、図1および図2を参照して第1の実施形態を説明する。
本実施形態のMOSFET100は、半導体基板と、絶縁ゲート型半導体素子領域と、第1ソース電極と、第1バックゲート電極と、第2ソース電極と、第2バックゲート電極と、ゲートパッド電極と、ドレイン電極と、から構成される。
図1は、第1の実施形態の電極構造を示す平面図である。
チップを構成する半導体基板SBは、たとえばn+型シリコン半導体基板にn−型半導体層を積層したものである。半導体基板SBの第1主面側には、MOSFETのトランジスタセルを多数配置した素子領域E(破線)が配置される。
素子領域Eの詳細については図示及びその説明は後述するが、MOSFET100は、基板SBに設けたトレンチ(不図示)にゲート電極7を埋設したトレンチ構造を有する。ゲート電極7(トレンチ)は基板SBの第1主面において、第1方向(図1(A)のY方向)に延在するストライプ状に形成される。
第1ソース電極14は、第1主面上にストライプ状に設けられ、素子領域Eのソース領域(不図示)とコンタクトする。
第1バックゲート電極15は、第1主面上にストライプ状に設けられ、素子領域Eのバックゲート領域(不図示)とコンタクトする。
第1ソース電極14および第1バックゲート電極15は平行に、交互に配置され、基板SBの第1主面において、第2方向(図1(A)のX方向)に延在する。すなわち、第1ソース電極14および第1バックゲート電極15はゲート電極7の延在方向に対して直交する方向に延在する。
第1ソース電極14および第1バックゲート電極15は、例えばアルミニウム(Al)などをスパッタし、上記の形状にパターンニングされる。
ゲート引き出し電極7cはチップ端部の基板SBの第1主面上に配置され、ストライプ状のゲート電極7とコンタクトする。ゲート引き出し電極7cは、ゲート電極7と同じ材料の例えばポリシリコン層であり、コーナー部には保護ダイオードが構成されてもよい。
ゲート引き出し電極7c上には、第1ソース電極14および第1バックゲート電極15と同一の金属層により第1ゲート配線17wが設けられる。またゲートパッド電極は、金属の2層構造であり、1層目としてチップの例えばコーナー部において第1ゲート配線17wと同一の金属層により第1ゲートパッド電極17pが設けられ、ゲート引き出し電極7cと接続する。
第1ソース電極14および第1バックゲート電極15上には、一点鎖線の如く、2層目の電極層によって第2ソース電極24および第2バックゲート電極25が設けられる。
図2を参照して、2層目の電極構造を説明する。図2(A)は平面図であり、図2(B)(C)はそれぞれ、図2(A)のa−a線、b−b線断面図である。
2層目の電極は、第2ソース電極24、第2バックゲート電極25および第2ゲートパッド電極27pからなる。
第2ソース電極24は、第1ソース電極14および第1バックゲート電極を覆う平板状である。第2バックゲート電極25は、第1ソース電極14および第1バックゲート電極を覆う平板状である。
第2ソース電極24と第2バックゲート電極25はそれぞれ1つの辺24e、25eが対向して配置される。辺24eおよび25eは、第1方向、すなわちゲート電極7(トレンチ5)に平行な方向に延在し、第1ソース電極14及び前記第1バックゲート電極15と直交するように配置される。
第2ソース電極24は、第1主面上に設けられ第1ソース電極14とコンタクトし、第2バックゲート電極25は、第1主面上に設けられ第1バックゲート電極15とコンタクトする。
すなわち、図2(B)(C)を参照して、チャネル層3表面に設けられたソース領域12およびバックゲート領域13上に、これらとそれぞれコンタクトする第1ソース電極14および第1バックゲート電極15が設けられる。第1ソース電極14および第1バックゲート電極15は、これらを覆う層間絶縁膜10によって互いに絶縁される。
第2ソース電極24は、層間絶縁膜10に設けたコンタクトホールCHを介して、第1ソース電極14とコンタクトする(図2(B))。第2バックゲート電極25は、層間絶縁膜10に設けたコンタクトホールCHを介して、第1バックゲート電極15とコンタクトする(図2(C))。
第2ソース電極24および第2バックゲート電極25には、所望の領域にボンディングワイヤやバンプ電極等の外部接続手段が接続する。
第1ゲート配線17wおよび第1ゲートパッド電極17w上には、これらとそれぞれ重畳する第2ゲート配線27wおよび第2ゲートパッド電極27pが設けられる。
尚、本実施形態では、ゲート引き出し電極7c上は、第1ゲート配線17wおよび第2ゲート配線27wが配置される2層構造の場合を例に示したが、これらの金属層はいずれか一層であってもよい。但し、ゲートパッド電極においては、ワイヤボンド条件や他の接続手段(例えばバンプやプレート)の条件を統一させるため、第1ゲートパッド電極17pおよび第2ゲートパッド電極27の2層構造とする。
本実施形態では、基板SBの第1主面における電極を2層構造とすることで、従来、素子領域E’外に確保していたソースパッド電極214pおよびバックゲートパッド電極215pを配置するための領域が不要となる(図10参照)。
これにより、従来と同じ素子領域の面積を維持する場合には、チップサイズを縮小できる。あるいは、従来と同じチップサイズを維持する場合には素子領域面積の拡大によるオン抵抗の低減が図れる。
更にソースパッド電極24およびバックゲートパッド電極25が平板状でその面積が広いため、ボンディングワイヤやバンプ電極等の固着位置の自由度が高まり、配線する際の汎用性が向上する利点を有する。
図3は、第2の実施形態を示す図であり、1層目の電極構造を示す平面図である。
第1ソース電極14および第1バックゲート電極15は、素子領域E上でストライプ状で交互に配置され、その端部がそれぞれ配線部14c、15cによって接続される。
これにより、第1ソース電極14と第2ソース電極24、および第1バックゲート電極15と第2バックゲート電極25とが直接的に(重畳して)コンタクトする面積が増加するので、オン抵抗の低減に寄与できる。
これ以外の構成は、第1の実施形態と同様であるので、説明は省略する。
尚、図3の構造においては、配線部14c、15cを有するため、第2ソース電極24、および第2バックゲート電極25の境界(辺24e、25e)が第1ソース電極14および第1バックゲート電極15と同じ方向(ここではX方向)に延在するように配置されてもよい。
以下、図4から図9を参照して、素子領域Eおよび第1ソース電極14および第1バックゲート電極15の構造について説明する。尚、以降の説明では第2ソース電極24および第2バックゲート電極25については省略している。
図4は、MOSFETを示す斜視図である。図4(A)は、第1ソース電極14および第1バックゲート電極15を配置した図であり、図4(B)は、第1ソース電極14および第1バックゲート電極15の配置される領域を破線で示した図である。また、図5は断面図であり、図5(A)が図4(A)のc−c線断面図であり、図5(B)が図4(A)のd−d線断面図である。図2(B)(C)の断面図は、図4(A)のe−e線断面である。
MOSFET100は半導体基板1と、半導体層2と、チャネル層3と、トレンチ5と、ゲート絶縁膜6と、ゲート電極7と、ソース領域12と、バックゲート領域13と、層間絶縁膜10と、第1ソース電極14と、第1バックゲート電極15、ドレイン電極16とから構成される。
基板SBは、n+型のシリコン半導体基板1の上にn−型半導体層(例えばエピタキシャル層)2を積層するなどしてドレイン領域を設けたものである。n−型半導体層2表面にはp型の不純物領域であるチャネル層3を設ける。
トレンチ5は、チャネル層3を貫通しn−型半導体層2に達する深さに設けられる。また、n−型半導体層2(チャネル層3)表面におけるパターンは、第1方向(Y方向)に延在するストライプ状に形成される(図4(B)参照)。
図5を参照して、トレンチ5内壁は駆動電圧に応じたゲート絶縁膜6で被覆される。ゲート電極7は、不純物を導入して低抵抗化を図ったポリシリコンをトレンチ5内に埋設したものである。ゲート電極7は、その上部がトレンチ5開口部すなわちチャネル層3表面より数千Å程度下方に設けられる。
ソース領域12は、高濃度のn型の不純物をトレンチ5に隣接するよう拡散して設ける。ソース領域12はトレンチ5開口部の周囲のチャネル層3表面に設けられ、またその一部はトレンチ5側壁に沿ってトレンチ5深さ方向に延び、ゲート絶縁膜6を介してゲート電極7まで達する深さに設けられる。
図5(A)に示す断面において、隣り合うトレンチ5間にはソース領域12のみ配置される。また、トレンチ5の延在方向に沿って隣り合うソース領域12は所定の間隔で離間して配置され、それらの間にバックゲート領域13が配置される。つまり、1つのソース領域12はトレンチ5の同一側壁に沿って配置される2つのバックゲート領域13と隣接する(図4(B)参照)。
バックゲート領域13は高濃度のp型の不純物をトレンチ5に隣接するよう拡散して設ける。バックゲート領域13はトレンチ5開口部の周囲のチャネル層3表面に設けられる。図5(B)に示す断面において、隣り合うトレンチ5間にはバックゲート領域13のみ配置される。また、トレンチ5の延在方向に沿って隣り合うバックゲート領域13は所定の間隔で離間して配置され、それらの間にソース領域12が配置される。つまり、1つのバックゲート領域13はトレンチ5の同一側壁に沿って配置される2つのソース領域12と隣接する(図4(B)参照)。
層間絶縁膜10は、その全体がトレンチ5内に埋め込まれる。ゲート電極7上端(表面)はチャネル層3表面から数千Å程度下方に位置しており、そのゲート電極7の上からチャネル層3表面までのトレンチ5内に層間絶縁膜10がすべて埋設され、基板表面に突出する部分はない(図5参照)。
トレンチ5の両側にMOSFETのトランジスタセルが構成され、これが多数配置されて素子領域Eが構成される。本実施形態では、トランジスタセルが配置される、チャネル層3の形成領域を、素子領域Eとする。
第1ソース電極14は、ゲート電極7および層間絶縁膜10上においては、ほぼ平坦に設けられてソース領域12とコンタクトする。層間絶縁膜10がトレンチ5内に埋め込まれているため、ソース電極14は層間絶縁膜10上において段差があまりなくほぼ平坦に設けられる。第1ソース電極14は、ソース領域12上に設けられn−型半導体層2(チャネル層3)表面において第2方向(X方向)に延在する。
第1バックゲート電極15は、ゲート電極7および層間絶縁膜10上においては、ほぼ平坦に設けられてバックゲート領域13とコンタクトする。層間絶縁膜10がトレンチ5内に埋め込まれているため、第1バックゲート電極15は層間絶縁膜10上において段差があまりなくほぼ平坦に設けられる。第1バックゲート電極15は、バックゲート領域13上に設けられn−型半導体層2(チャネル層3)表面において第2方向に延在する。
第1ソース電極14および第1バックゲート電極15は交互に配置され、トレンチ5の延在方向に直交する方向に延在する。第1ソース電極14および第1バックゲート電極15はそれぞれ所定の間隔で離間して設けられ、これらの表面に設けられる層間絶縁膜(不図示)により絶縁される(図2(B)(C)参照)。また、基板SBの第2主面(n+型半導体基板1裏面)には、金属蒸着等によりドレイン電極16が形成される。
層間絶縁膜10をトレンチ5に埋め込むことで、ゲート電極7の上方において第1ソース電極14がほぼ平坦にソース領域12とコンタクトし、第1バックゲート電極15がほぼ平坦にバックゲート領域13とコンタクトする。第1ソース電極14および第1バックゲート電極15が、それぞれストライプ状で離間して形成されるパターンであり、それぞれソース領域12およびバックゲート領域13とのコンタクト不良を低減できる。また、ステップカバレジの悪化による空隙の発生や、ワイヤボンド時のクラックを防止でき、信頼性が向上する。
本実施形態によれば、一つのチップを構成するMOSFET100において、第1ソース電極14に印加する電位と、第1バックゲート電極15に印加する電位をそれぞれ個別に制御できる。すなわち、ソース領域12と、バックゲート領域13の電位関係を個別に制御可能となる。
つまり、本実施形態のMOSFET100は、双方向の電流経路の切り換えを行う双方向スイッチング素子を1つのチップで実現できるものであり、以下これについて説明する。
図6から図8は、図1のMOSFET100を双方向スイッチング素子に用いた場合の一例を示す図である。図6は、二次電池の保護回路を示す回路図である。図7および図8はMOSFET100がオフ状態の場合を示す概要図である。
図6の如く、保護回路32は、スイッチング素子である1つのMOSFET100と、制御回路33とを備える。
MOSFET100は、二次電池31と直列に接続され、二次電池31の充電および放電を行う。MOSFET100には、双方向の電流経路が形成される。
制御回路33は、MOSFET100のゲートGに制御信号を印加する1つの制御端子34を備える。
制御回路33は、充放電動作の場合は、MOSFET100をオンに切り換え、MOSFETのソースSおよびドレインDの電位に応じて二次電池31の充電方向および二次電池31の放電方向に電流が流れるようにする。また、例えば充放電動作のオフ時や、充放電の切り換え時などには、MOSFET100はオフ状態となる。そしてこのときMOSFET100に内蔵されている寄生ダイオードによって、所望の経路と逆向きに形成される電流経路を遮断する。すなわち、MOSFET100のオフ時には、ソースSまたはドレインDのいずれか低い電位の端子をバックゲートに接続し、寄生ダイオードによる電流経路を遮断する。
具体的には、充電の場合、ドレインDを電源電位VDD、ソースSを接地電位GNDとする。そして、ゲートGに所定の電位を印可してMOSFET100をオン状態とし、充電方向(矢印x)に電流経路を形成する。
次に、放電の場合、ドレインDを接地電位GND、ソースSを電源電位VDDとする。そして、ゲートGに所定の電位を印可してMOSFET100をオン状態とし、放電方向(矢印y)に電流経路を形成する。
図7および図8を参照し、MOSFET100のオフ状態について説明する。図7は、充電時にMOSFET100をオフした場合を示し、図8は、放電時にMOSFET100をオフした場合を示す。尚、図7および図8は図4(A)のe−e線断面に相当する概要図である。
図7の如く、充電から放電への切り換え時、または過充電時など、充電状態でMOSFET100をオフする場合には、制御回路33によってソースSとバックゲートBGをショートさせる。
この場合、ドレイン電極16(ドレインD)に電源電位VDDが印加され、第1バックゲート電極15(バックゲートBG)と第1ソース電極14(ソースS)がショートして接地される。ドレインDは電源電位VDDであるので、寄生ダイオードとしては逆バイアス状態となる。つまり、寄生ダイオードによる電流経路が遮断されるので逆流を防止できる。また、ドレインDがバックゲートBGより高電位であり、寄生バイポーラ動作を起こすことはない。
一方、図8の如く、放電から充電への切り換え時、または過放電時など、放電状態でMOSFET100をオフする場合には、制御回路33によってドレインDとバックゲートBGをショートさせる。
この場合、ドレイン電極16(ドレインD)と第1バックゲート電極15(バックゲートBG)とがショートして接地され、第1ソース電極14(ソースS)に電源電位VDDが印加される。
ソースSは電源電位VDDであるので、寄生ダイオードとしては逆バイアス状態となり、寄生ダイオードによる電流経路が遮断されるので、逆流を防止できる。また、ドレインDとバックゲートBGと同電位であり、寄生バイポーラ動作を起こすことはない。
このように、本実施形態では、ソース領域12に接続する第1ソース電極14と、バックゲート領域13に接続する第1バックゲート電極15が個別に形成されている。従って、第1ソース電極14と第1バックゲート電極15にそれぞれ所定の電位を印加し、1つのMOSFET100を用いて、双方向のスイッチングを制御することが可能となる。
本実施形態では、ゲート電極7上に層間絶縁膜10が埋め込まれ、ほぼ平坦な第1バックゲート電極15が形成できるので、ステップカバレッジを改善することができる。
尚、素子領域Eは、以下の構成であってもよい。
図9は素子領域Eの他の形態を示す図であり、図9(A)は斜視図、図9(B)は図9(A)のf−f線断面図、図9(C)は図9(A)のg−g線断面図である。尚、図9(A)において第1ソース電極14および第1バックゲート電極15は破線で示し、第2ソース電極25および第2バックゲート電極25は省略する。また、この構成であっても、h−h線断面は、図2(B)(C)と同様である。
層間絶縁膜10は、トレンチ5内に埋め込まれず、チャネル層3表面に突出させる構造であってもよい。
すなわち、トレンチ5の開口部付近までゲート電極7が埋設され、ゲート電極7と、トレンチ5周囲に設けられたソース領域12またはバックゲート領域13の一部を被覆して層間絶縁膜10が設けられる。
第1ソース電極14および第1バックゲート電極15は、チャネル層3表面に突出した層間絶縁膜10の周囲を被覆して設けられ、層間絶縁膜10の間に露出したソース領域12またはバックゲート領域13とコンタクトする。他の構成は第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
尚、上述の如く、本発明の実施の形態ではnチャネル型MOSFETを例に説明したが、導電型を逆にしたpチャネル型のMOSFETにも適用できる。またバイポーラトランジスタとパワーMOSFETを1チップ内にモノシリックで複合化したIGBTであっても同様に実施できる。
本発明の第1の実施形態の絶縁ゲート型半導体装置を説明する平面図である。 本発明の第1の実施形態の絶縁ゲート型半導体装置を説明する(A)平面図、(B)断面図、(C)断面図である。 本発明の第2の実施形態の絶縁ゲート型半導体装置を説明する平面図である。 本発明の実施形態の絶縁ゲート型半導体装置を説明する斜視図である。 本発明の実施形態の絶縁ゲート型半導体装置を説明する断面図である。 本発明の実施形態の絶縁ゲート型半導体装置を説明する回路図である。 本発明の実施形態の絶縁ゲート型半導体装置を説明する回路概要図である。 本発明の実施形態の絶縁ゲート型半導体装置を説明する回路概要図である。 本発明の実施形態の絶縁ゲート型半導体装置を説明する(A)斜視図、(B)断面図、(C)断面図である。 従来の絶縁ゲート型半導体装置を説明する平面図である。
符号の説明
1 n+型シリコン半導体基板
2 n−型半導体層
3 チャネル層
5 トレンチ
6 ゲート酸化膜
7 ゲート電極
7c ゲート引き出し電極
10 層間絶縁膜
12 ソース領域
13 バックゲート領域
14 第1ソース電極
15 第1バックゲート電極
14c、15c 配線部
16 ドレイン電極
24 第2ソース電極
25 第2バックゲート電極
27 ゲートパッド電極
31 二次電池
32 保護回路
33 制御回路
34 制御端子
100 MOSFET
200 MOSFET
207 ゲート電極
214 ソース電極
215 バックゲート電極
214p ソースパッド電極
215p バックゲートパッド電極
217p ゲートパッド電極
E、E’ 素子領域

Claims (5)

  1. 第1主面と第2主面を有する半導体基板と、
    該半導体基板の第1主面側に設けられた絶縁ゲート型半導体素子領域と、
    該絶縁ゲート型半導体領域とコンタクトし前記第1主面上に設けられた第1ソース電極と、
    該絶縁ゲート型半導体領域とコンタクトし前記第1主面上に設けられた第1バックゲート電極と、
    該第1ソース電極とコンタクトし、前記第1主面上に設けられた第2ソース電極と、

    該第1バックゲート電極とコンタクトし、前記第1主面上に設けられた第2バックゲート電極と、
    該絶縁ゲート型半導体領域とコンタクトし前記第1主面上に設けられたゲートパッド電極と、
    前記第2主面側に設けられたドレイン電極と、
    を具備することを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置。
  2. 前記絶縁ゲート型半導体素子領域上において、前記第1ソース電極および前記第1バックゲート電極は、ストライプ状に交互に配置されることを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  3. 前記第2ソース電極および前記第2バックゲート電極は、それぞれが前記第1ソース電極および前記第1バックゲート電極を覆う平板状であることを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  4. 前記第2ソース電極と前記第2バックゲート電極はそれぞれ1つの辺が対向して配置され、該1つの辺は第1方向に延在し、前記第1ソース電極及び前記第1バックゲート電極は第2方向に延在することを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  5. 前記絶縁ゲート型半導体素子は、
    一導電型の前記半導体基板に設けた逆導電型のチャネル層と、
    前記第1方向に延在し、チャネル層を貫通する深さを有するトレンチと、
    該トレンチの内壁に設けたゲート絶縁膜と、
    前記トレンチ内に設けられたゲート電極と、
    前記チャネル層表面で前記トレンチに隣接し前記第1方向において離間して複数設けられた一導電型の第1ソース領域と、
    前記チャネル層表面で前記トレンチに隣接し、隣り合う前記第1ソース領域と離間して設けられた逆導電型のバックゲート領域と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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