JP2005347209A - 水素利用システム、定置型燃料電池設備、及び、燃料電池搭載車両 - Google Patents

水素利用システム、定置型燃料電池設備、及び、燃料電池搭載車両 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、家庭、ビル、店舗等の施設に設置される定置型燃料電池設備において、新たな施設用供給インフラの構築を必要とせずに燃料電池に水素を供給可能とし、更には、改質装置を省略して低設備コスト化及び高効率化を図ることができる技術を提供する点にある。
【解決手段】 水素により電力を発生する施設側燃料電池11と施設側燃料電池11に供給される水素を貯蔵する施設側水素貯蔵部12とを施設に設置してなる定置型燃料電池設備10と、水素により電力を発生する車両側燃料電池51と車両側燃料電池51に水素を供給する車両側水素供給手段Aとを搭載してなる燃料電池搭載車両50とで構成された水素利用システムにおいて、車両側水素供給手段Aから施設側水素貯蔵部12に水素を移送可能な水素移送手段Xを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池を搭載してなる燃料電池搭載車両、燃料電池を施設に設置してなる定置型燃料電池設備、及び、それらで構成される水素利用システムに関する。
燃料電池は、燃料極に供給される水素と空気極に供給される酸素との電気化学反応により発電するものであり、高効率でクリーンな発電システムとして期待されている。
かかる燃料電池は、車両に搭載して、その燃料電池が発生した電力により駆動用電気モータを駆動する用途や、家庭、ビル、店舗等の施設に設置して、その燃料電池が発生した電力を施設における電気機器に供給し、あわせてできる熱を給湯などで利用するという用途などが考えられている。
燃料電池を搭載してなる燃料電池搭載車両は、燃料電池に供給される水素を圧縮した状態又は水素吸蔵合金に吸蔵させた状態で貯蔵する水素貯蔵タンクや、天然ガスやガソリンやメタノールなどの原燃料を改質して水素を生成する改質装置などの、燃料電池に水素を供給するための水素供給手段を搭載する必要がある。そして、上記水素供給手段のための水素や原燃料を、燃料電池搭載車両に供給するための水素ステーション等の車両用供給インフラを構築することが、燃料電池搭載車両普及の重要な課題である。
一方、燃料電池を施設に設置してなる定置型燃料電池設備については、水素を都市ガスのように地中に埋設した供給管を通じて施設に搬送するという新たな施設用供給インフラを構築することがすぐには困難なことから、一般的には、従来の施設用供給インフラを利用して施設に供給される都市ガス等の原燃料を改質して水素を生成する改質装置が設置される(例えば、特許文献1及び2を参照。)。
特開平6−333584号公報 特開2002−356305号公報
しかしながら、定置型燃料電池設備において、改質装置を施設に設置することにより、設備コストが高くなり、定置型燃料電池設備の普及が阻害されることが考えられる。
また、上記改質装置は、水素を生成すると同時に熱を発生することから、定置型燃料電池設備に改質装置を設置する場合には、その改質装置から発生した熱を燃料電池から発生した熱と共に回収して、温水として利用することで、高効率化を図ることができるが、熱回収のためのシステムが複雑となり、サイズアップ及びコストアップになることが考えられる
また、定置型燃料電池設備において、改質装置の故障時や起動時等において燃料電池に水素を供給できない場合などには、上記改質装置とは別に、予め水素を充填してある水素ボンベ等を準備し、その水素ボンベから燃料電池に水素を供給しなければ、運転できないということがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、家庭、ビル、店舗等の施設に設置される定置型燃料電池設備において、新たな施設用供給インフラの構築を必要とせずに燃料電池に水素を供給可能とし、更には、改質装置を省略して低設備コスト化を図ることができる技術を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る水素利用システムの第1特徴構成は、水素により電力を発生する施設側燃料電池と前記施設側燃料電池に供給される水素を貯蔵する施設側水素貯蔵部とを施設に設置してなる定置型燃料電池設備と、水素により電力を発生する車両側燃料電池と前記車両側燃料電池に水素を供給する車両側水素供給手段とを搭載してなる燃料電池搭載車両とで構成され、
前記車両側水素供給手段から前記施設側水素貯蔵部に水素を移送可能な水素移送手段を備えた点にある。
また、上記目的を達成するための本発明に係る定置型燃料電池設備は、本発明に係る水素利用システムに利用可能な定置型燃料電池設備であって、その特徴構成は、水素により電力を発生する施設側燃料電池と前記施設側燃料電池に供給される水素を貯蔵する施設側水素貯蔵部とを施設に設置してなり、
燃料電池搭載車両に設けられた車両側接続部に接続された状態で、前記車両側接続部から前記施設側水素貯蔵部に水素を受給可能な施設側接続部を備えた点にある。
また、上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池搭載車両は、本発明に係る水素利用システムに利用可能な燃料電池搭載車両であって、その特徴構成は、水素により電力を発生する車両側燃料電池と前記車両側燃料電池に水素を供給する車両側水素供給手段とを搭載してなり、
定置型燃料電池設備に設けられた施設側接続部に接続された状態で、前記車両側水素供給手段から前記施設側接続部に水素を供給可能な車両側接続部を備えた点にある。
上記特徴構成によれば、定置型燃料電池設備と燃料電池搭載車両とで水素利用システムを構成し、その水素利用システムに設けた上記水素移送手段により、燃料電池搭載車両の車両側接続部を定置型燃料電池の施設側接続部に接続した状態で、燃料電池搭載車両の車両側水素供給手段から定置型燃料電池の施設側水素貯蔵部に水素を移送することができる。よって、新たな施設用供給インフラを構築することなく、定置型燃料電池設備の施設側水素貯蔵部に水素を補給することができ、例えば、上記のような水素利用システムを構築することにより、定置型燃料電池設備及び燃料電池搭載車両の両方の普及を促進させることができる。
更に、上記のような水素利用システムでは、施設側水素貯蔵部に補給された水素を施設側燃料電池に供給することができるので、都市ガス等の原燃料を改質して水素を生成する改質装置を省略することができ、低設備コスト化、更には、熱利用率の向上による高効率化を図ることができる。また、改質装置を設置し、何らかの理由によりその改質装置から施設側燃料電池に水素が供給できない場合でも、施設側水素貯蔵部から施設側燃料電池へ水素を供給して、施設側燃料電池の運転を維持することができる。
本発明に係る水素利用システムの第2特徴構成は、前記車両側水素供給手段が、前記車両側燃料電池に供給される水素を貯蔵する車両側水素貯蔵部である点にある。
上記特徴構成によれば、上記車両側水素供給手段が上記車両側水素貯蔵部であることで、燃料電池搭載車両に供給するための水素ステーション等の車両用供給インフラが構築された場合に、燃料電池搭載車両は、従来のガソリン等と同様に、その車両用供給インフラから水素を受給し、その水素を車両側水素貯蔵部に貯蔵することができる。
そして、その車両側水素貯蔵部に貯蔵されている水素は車両側燃料電池の発電用として消費されるのであるが、定置型燃料電池設備の施設側水素貯蔵部への水素の補給が必要な場合には、上記水素移送手段により、車両側水素貯蔵部に貯蔵されている水素を、定置型燃料電池設備の施設側水素貯蔵部へ移送することができ、よって、上記車両用供給インフラから受給した水素を施設側燃料電池に供給し、施設側燃料電池を高効率且つ安定して運転させることができる。
本発明に係る水素利用システムの第3特徴構成は、前記定置型燃料電池設備に、前記施設側水素貯蔵部の水素貯蔵量を検出する水素貯蔵量検出手段と、前記水素貯蔵量に関する水素貯蔵量情報を通信ネットワークを介して燃料電池搭載車両側に発信する水素貯蔵量情報発信手段とを備え、
前記燃料電池搭載車両に、前記通信ネットワークを介して前記水素貯蔵量情報発信手段から前記水素貯蔵量情報を受信する水素貯蔵量情報受信手段と、前記水素貯蔵量情報を搭乗者に通知する水素貯蔵量情報通知手段とを備えた点にある。
上記特徴構成によれば、上記定置型燃料電池設備に上記水素貯蔵量検出手段と上記水素貯蔵量情報発信手段とを設け、一方、上記燃料電池搭載車両に上記水素貯蔵量情報受信手段と上記水素貯蔵量情報通知手段とを設けることで、燃料電池搭載車両に搭乗している搭乗者に対して、上記水素貯蔵量情報を通知して、施設における施設側水素貯蔵部の水素貯蔵量がどの程度であるかを認識させたり、施設側水素貯蔵部の水素貯蔵量が少なく水素の補充が必要である場合に、上記施設に出向き、上記水素移送手段により車両側水素供給手段から施設側水素貯蔵部へ水素を移送することを催促することができる。
本発明に係る水素利用システムの第4特徴構成は、前記定置型燃料電池設備に、原燃料を改質して前記施設側燃料電池に供給される水素を生成する施設側改質部を備え点にある。
上記特徴構成によれば、上記定置型燃料電池設備に上記施設側改質部を設けることで、施設側水素貯蔵部から施設側燃料電池に水素を供給する状態、施設側改質部から施設側燃料電池に水素を供給する状態、施設側水素貯蔵部と施設側改質部との両方から施設側燃料電池に水素を供給する状態等のように、定置型燃料電池設備の運転状態等に応じて水素の供給状態を切り替えることができる。
例えば、通常時には、施設側改質部から施設側燃料電池に水素を供給する状態とし、施設側改質部の停止時や起動時などのように、施設側改質部から施設側燃料電池に十分な水素を供給できないときには、施設側水素貯蔵部から施設側燃料電池に水素を供給する状態とすることで、常に安定して水素を施設側燃料電池に供給することができる。また、施設側水素貯蔵部と施設側改質部との両方から施設側燃料電池に水素を供給する状態とすることで、比較的小規模の改質部を設置して設置コストの上昇を抑制しながら、小型の改質部を効率の高い出力で運転して、変動分の水素を施設側水素貯蔵部から供給して高効率化を図ったり、施設側水素貯蔵部の水素消費を節約して、水素移送手段により車両側水素供給手段から施設側水素貯蔵部へ水素を移送する回数を少なくすることができる。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示す水素利用システムは、施設1に設置された定置型燃料電池設備10と、例えばその施設1の居住者が所有する燃料電池搭載車両50とで構成されている。
上記定置型燃料電池設備10は、水素により電力を発生する施設側燃料電池11と施設側燃料電池11に供給される水素を貯蔵する施設側水素貯蔵タンク12(施設側水素貯蔵部)とを施設1に設置してなる。
上記施設側燃料電池11は、公知の燃料電池と同様に、配管18から供給された水素と空気中の酸素との電気化学反応により発電するように構成されており、例えば商用電源との間で系統連系する状態で、その発電電力を施設1の各種電気機器等の負荷13に供給するように構成されている。
上記施設側水素貯蔵タンク12は、公知の水素貯蔵タンクと同様に、後述する接続管20に設けられたコンプレッサ22により圧縮された水素を配管14を介して受け入れて、その水素を圧縮した状態又は水素吸蔵合金に吸蔵させた状態で貯蔵するように構成されている。また、この施設側水素貯蔵タンク12は、配管14及び配管18を介して、施設側燃料電池11に接続されている。
そして、コンピュータからなる制御装置25は、後述する接続管20に設けられた開閉弁21を閉状態とすると共に、配管14に設けられた開閉弁15を開状態として、施設側水素貯蔵タンク12に貯蔵されている水素を配管14に設けられた減圧弁16により減圧した状態で、配管18を通じて施設側燃料電池11に供給して、施設側燃料電池11による発電を行うように構成されている。
配管14における施設側水素貯蔵タンク12と開閉弁15との間には、施設側水素貯蔵タンク12に貯蔵されている水素の圧力を検出する圧力センサ17が設けられており、制御装置25は、圧力センサ17の検出結果から施設側水素貯蔵タンク12の水素貯蔵量を検出する水素貯蔵量検出手段25aとして機能するように構成されている。
更に、施設1には、定置型燃料電池設備10の運転操作や各種設定を行うためのリモコン27が設けられており、例えば、上記水素貯蔵量検出手段25aは、圧力センサ17の検出結果から検出した施設側水素貯蔵タンク12の水素貯蔵量を、リモコン27に設けられた表示部(図示せず)に表示することができる。
一方、燃料電池搭載車両50は、水素により電力を発生する車両側燃料電池51と、車両側燃料電池51に水素を供給する車両側水素供給手段Aとしての車両側水素貯蔵タンク52(車両側水素貯蔵部)を搭載してなる。
上記車両側燃料電池51は、公知の燃料電池と同様に、配管58から供給された水素と空気中の酸素との電気化学反応により発電するように構成されており、その発電電力を燃料電池搭載車両50の駆動用電気モータや各種電気機器等の負荷53に供給するように構成されている。
上記車両側水素貯蔵タンク52は、公知の水素貯蔵タンクと同様に、配管55から供給された水素を圧縮した状態又は水素吸蔵合金に吸蔵させた状態で貯蔵するように構成されている。また、この車両側水素貯蔵タンク52は、配管55及び配管58を介して、車両側燃料電池51に接続されている。
そして、コンピュータからなる制御装置65は、後述する接続管60に設けられた開閉弁61を閉状態とすると共に、配管55に設けられた開閉弁56及び配管58に設けられた開閉弁59を開状態として、車両側水素貯蔵タンク52に貯蔵されている水素を配管55及び配管58を順に通じて車両側燃料電池51に供給して、車両側燃料電池51に発電を行うように構成されている。
燃料電池搭載車両50には、車両側水素貯蔵タンク52に接続された接続管60と、その接続管60を外部に接続するための車両側接続部62とが設けられている。そして、例えば、その車両側接続部62を、燃料電池搭載車両50に水素を供給するために構築された供給インフラである水素ステーション(図示せず)の水素供給部に接続した状態で、車両側燃料電池51側の配管58に設けられた開閉弁59を閉状態とすると共に、車両側水素貯蔵タンク52側の配管55に設けられた開閉弁56及び接続管60に設けられた開閉弁61を開状態として、その水素ステーションの水素供給部から車両側水素貯蔵タンク52に水素を受給することができる。
配管55における車両側水素貯蔵タンク52と開閉弁56との間には、車両側水素貯蔵タンク52に貯蔵されている水素の圧力を検出する圧力センサ57が設けられており、制御装置65は、圧力センサ57の検出結果から車両側水素貯蔵タンク52の水素貯蔵量を検出する水素貯蔵量検出手段65aとして機能するように構成されている。
更に、燃料電池搭載車両50には、運転者に対して各種通知を行うための表示部67が設けられており、例えば、上記水素貯蔵量検出手段65aは、圧力センサ57の検出結果から検出した車両側水素貯蔵タンク62の水素貯蔵量を、その表示部67に表示することができる。
よって、燃料電池搭載車両50の運転者は、上記表示部67に表示された車両側水素貯蔵タンク62の水素貯蔵量が少ないことを認識した際には、燃料電池搭載車両50を運転して、水素ステーションに出向き、車両側水素貯蔵タンク52を満タン状態(車両側水素貯蔵タンク52に最大水素貯蔵量の水素が貯蔵されている状態)にすることができる。
上述した定置型燃料電池設備10と燃料電池搭載車両50とで構成された水素利用システムは、車両側水素貯蔵タンク52から施設側水素貯蔵タンク12に水素を移送可能な水素移送手段Xを備え、以下、その詳細構成について説明を加える。
定置型燃料電池設備10には、配管14の開閉弁15よりも施設側水素貯蔵タンク12側に接続された接続管20と、その接続管20を外部に接続するための施設側接続部23とが設けられている。尚、上記施設側接続部23は、定置型燃料電池設備10から施設1の例えば駐車場側に延出する可撓性部材24の先端に設けられており、その施設側接続部23は、一定の範囲内で自由に変位可能となっている。
そして、施設側接続部23が、燃料電池搭載車両50に設けられた車両側接続部62に接続された状態で、車両側接続部62から施設側水素貯蔵タンク12に水素を受給可能に構成され、一方、燃料電池搭載車両50の車両側接続部62が、定置型燃料電池設備10に設けられた施設側接続部23に接続された状態で、車両側水素貯蔵タンク52から施設側接続部23に水素を供給可能に構成されていることにより、車両側水素貯蔵タンク52から施設側水素貯蔵タンク12に水素を移送可能な水素移送手段Xが構成されている。
上記水素移送手段Xによる水素の移送操作について説明を加えると、施設側貯蔵タンク12の水素貯蔵量が少なくなった場合に、例えば水素ステーションから水素の受給を受けて車両側水素貯蔵タンク52が満タン状態となった燃料電池搭載車両50を、施設1の駐車場に駐車した状態で、施設側接続部23を車両側接続部62に接続する。すると、施設1側の制御装置25と燃料電池搭載車両50側の制御装置65とが、施設側接続部23及び車両側接続部62を通じて通信を行って、互いの水素移送動作を実行することになる。
即ち、施設1側の制御装置25は、上記水素移送動作において、施設側燃料電池11側の配管14に設けられた開閉弁15を閉状態とすると共に、接続管20に設けられた開閉弁21を開状態として、接続管20に設けられたコンプレッサ22を作動させて、燃料電池搭載車両50から施設側接続部23に受け入れた水素を施設側水素貯蔵タンク12に貯蔵させるように構成されている。
従って、定置型燃料電池設備10は、上記水素移送動作を行うことにより、施設側水素貯蔵タンク12に水素を補充することができ、その水素を施設側燃料電池11に供給して、発電を継続することができる。
一方、燃料電池搭載車両50側の制御装置65は、上記水素移送動作において、車両側燃料電池51側の配管58に設けられた開閉弁59を閉状態とすると共に、車両側水素貯蔵タンク52側の配管55に設けられた開閉弁56及び接続管60に設けられた開閉弁61を開状態として、車両側水素貯蔵タンク52に貯蔵されている水素を車両側接続部62から定置型燃料電池設備10側に供給するように構成されている。
また、燃料電池搭載車両50側の制御装置65は、上記水素移送動作において、圧力センサ57の検出結果から検出した車両側水素貯蔵タンク52の水素貯蔵量が、設定量以下となった場合には、開閉弁61及び開閉弁56を閉状態として、上記水素移送動作を終了するように構成することができる。
即ち、燃料電池搭載車両50は、水素移送動作後においても、車両側水素貯蔵タンク52が空状態(車両側水素貯蔵タンク52に水素が貯蔵されていない状態)とならずに、車両側水素貯蔵タンク52に設定量の水素が貯蔵されている状態となるので、その水素を車両側燃料電池51に供給して、駆動用電気モータ等を駆動するための電力を発電し、燃料電池搭載車両50を運転して水素ステーションに出向くことができ、再び、車両側水素貯蔵タンク52を満タン状態にすることができる。
水素利用システムにおいて、燃料電池搭載車両50の搭乗者(運転者)に対して、施設側水素貯蔵タンク12の水素貯蔵量がどの程度であるかを認識させることができ、その構成について説明を加える。
定置型燃料電池設備10には、インターネット網や専用ネットワーク網等の通信ネットワーク70を介して他の通信装置との間で通信可能な通信装置26が設けられており、その通信装置26は、水素貯蔵量検出手段25aで検出した水素貯蔵量に関する水素貯蔵量情報を通信ネットワーク70を介して燃料電池搭載車両50側に発信する水素貯蔵量情報発信手段として機能するように構成されている。
一方、燃料電池搭載車両50には、同じく通信ネットワーク70を介して他の通信装置との間で無線通信可能な通信装置66が設けられており、その通信装置66は、通信ネットワーク70を介して水素貯蔵量情報発信手段としての通信装置26から発信された上記水素貯蔵量情報を受信する水素貯蔵量情報受信手段として機能すると共に、燃料電池搭載車両50の制御手段65は、その受信した水素貯蔵量情報を表示部67に表示することで搭乗者に通知する水素貯蔵量情報通知手段65bとして機能するように構成されている。
従って、燃料電池搭載車両50の搭乗者は、表示部67に表示された水素貯蔵量情報により、施設側水素貯蔵タンク12の水素貯蔵量がどの程度であるかを認識することができ、例えば、施設側水素貯蔵タンク12の水素貯蔵量が少なく水素の補充が必要であることを認識した場合には、例えば水素ステーションにおいて車両側水素貯蔵タンク52を満タン状態とした後に、上記施設1に出向き、上記水素移送手段Xにより車両側水素貯蔵タンク52から施設側水素貯蔵タンク12へ水素を移送することで、施設側水素貯蔵タンク12の水素貯蔵量の不足による施設側燃料電池11の不慮の停止等を回避することができる。
〔別実施形態〕
(1)
上記実施の形態では、定置型燃料電池設備10において、施設側燃料電池11に施設側水素貯蔵タンク12からのみ水素を供給するように構成したが、その施設側水素貯蔵タンク12に加えて、図2に示すように、施設1に供給される原燃料としての都市ガスを改質して施設側燃料電池11に供給される水素を生成する施設側改質装置40(施設側改質部)を設け、その改質装置40で生成した水素を配管41及び配管18を通じて施設側燃料電池11に供給可能に構成しても構わない。
また、施設側燃料電池11に水素を供給可能な水素供給部として、上述した施設側水素貯蔵タンク12に加えて施設側改質装置40を設ける場合には、施設側水素貯蔵タンク12側の配管14に設けられた開閉弁15を開状態とすると共に施設側改質装置40側の配管に設けられた開閉弁42を閉状態として、施設側水素貯蔵タンク12から施設側燃料電池11に水素を供給するタンク貯蔵水素供給状態と、上記開閉弁15を閉状態とすると共に上記開閉弁42を開状態として、施設側改質装置40から施設側燃料電池11に水素を供給する改質水素供給状態とを、定置型燃料電池設備10の運転状態等に応じて切り替えることができる。
例えば、通常時には、施設側改質装置40から施設側燃料電池11に水素を供給する上記改質水素供給状態とし、一方、故障又は点検等の理由で施設側改質装置40でを停止させる停止時や、起動時に施設側改質装置40から十分な水素が供給されないときには、施設側水素貯蔵タンク12から施設側燃料電池11に水素を供給するタンク貯蔵水素供給状態とすることで、常に安定して水素を施設側燃料電池11に供給することができる。
また、施設側水素貯蔵タンク12と施設側改質装置40との両方から施設側燃料電池11に水素を供給するように構成することで、施設側改質装置40を比較的安価な小規模のものとしながら、施設側改質装置40を効率の高い出力で運転して、変動分(施設側燃料電池11に供給すべき水素量から施設側改質装置40から供給する水素量を差し引いた分)の水素を施設側水素貯蔵タンク12から供給して高効率化を図ったり、施設側水素貯蔵タンク12の水素消費を節約して、水素移送手段Xにより車両側水素供給手段Aから施設側水素貯蔵タンク12へ水素を移送する回数を少なくすることができる。
(2)
上記実施の形態では、車両側燃料電池51に水素を供給する車両側水素供給手段Aとして、車両側水素貯蔵タンク52を搭載した例を説明したが、車両側水素供給手段Aとして、天然ガスやガソリンやメタノールなどの原燃料を改質して水素を生成する改質装置を燃料電池搭載車両50に搭載しても構わない。
本発明係る水素利用システムの実施形態を示す概略構成図 本発明係る水素利用システムの別実施形態を示す概略構成図
符号の説明
1:施設
10:定置型燃料電池設備
11:施設側燃料電池
12:施設側水素貯蔵タンク(施設側水素貯蔵部)
13:負荷
16:減圧弁
17:圧力センサ
20:接続管
21:開閉弁
23:施設側接続部
25a:水素貯蔵量検出手段
25:制御装置
26:通信装置(水素貯蔵量情報発信手段)
27:リモコン
40:施設側改質装置(施設側改質部)
50:燃料電池搭載車両
51:車両側燃料電池
52:車両側水素貯蔵タンク(車両側水素貯蔵部)
53:負荷
57:圧力センサ
60:接続管
61:開閉弁
62:車両側接続部
65a:水素貯蔵量検出手段
65b:水素貯蔵量情報通知手段
65:制御装置
66:通信装置(水素貯蔵量情報受信手段)
67:表示部
70:通信ネットワーク
A:車両側水素供給手段
X:水素移送手段

Claims (6)

  1. 水素により電力を発生する施設側燃料電池と前記施設側燃料電池に供給される水素を貯蔵する施設側水素貯蔵部とを施設に設置してなる定置型燃料電池設備と、水素により電力を発生する車両側燃料電池と前記車両側燃料電池に水素を供給する車両側水素供給手段とを搭載してなる燃料電池搭載車両とで構成され、
    前記車両側水素供給手段から前記施設側水素貯蔵部に水素を移送可能な水素移送手段を備えた水素利用システム。
  2. 前記車両側水素供給手段が、前記車両側燃料電池に供給される水素を貯蔵する車両側水素貯蔵部である請求項1に記載の水素利用システム。
  3. 前記定置型燃料電池設備に、前記施設側水素貯蔵部の水素貯蔵量を検出する水素貯蔵量検出手段と、前記水素貯蔵量に関する水素貯蔵量情報を通信ネットワークを介して燃料電池搭載車両側に発信する水素貯蔵量情報発信手段とを備え、
    前記燃料電池搭載車両に、前記通信ネットワークを介して前記水素貯蔵量情報発信手段から前記水素貯蔵量情報を受信する水素貯蔵量情報受信手段と、前記水素貯蔵量情報を搭乗者に通知する水素貯蔵量情報通知手段とを備えた請求項1又は2に記載の水素利用システム。
  4. 前記定置型燃料電池設備に、原燃料を改質して前記施設側燃料電池に供給される水素を生成する施設側改質部を備えた請求項1から3の何れか1項に記載の水素利用システム。
  5. 水素により電力を発生する施設側燃料電池と前記施設側燃料電池に供給される水素を貯蔵する施設側水素貯蔵部とを施設に設置してなり、
    燃料電池搭載車両に設けられた車両側接続部に接続された状態で、前記車両側接続部から前記施設側水素貯蔵部に水素を受給可能な施設側接続部を備えた定置型燃料電池設備。
  6. 水素により電力を発生する車両側燃料電池と前記車両側燃料電池に水素を供給する車両側水素供給手段とを搭載してなり、
    定置型燃料電池設備に設けられた施設側接続部に接続された状態で、前記車両側水素供給手段から前記施設側接続部に水素を供給可能な車両側接続部を備えた燃料電池搭載車両。
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