JP5865239B2 - 燃料電池車両 - Google Patents

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Description

この発明は、外部のガスステーション(燃料ガス供給装置)から車両内部に備えるガスタンク(燃料ガス貯蔵部)に燃料ガスを充填して貯蔵した後、前記ガスタンクに貯蔵された燃料ガスを反応させて発電する燃料電池をエネルギ源とし電動機を動力源として走行する燃料電池車両に関する。
例えば、固体高分子型等の燃料電池において、アノード電極に供給された燃料ガス、例えば、水素含有ガスは、電極触媒上で水素イオン化され、適度に加湿された電解質膜を介してカソード電極側へと移動し、その移動の間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。カソード電極には、酸化剤ガス、例えば、空気等の酸素含有ガスが供給されているために、このカソード電極において、前記水素イオン、前記電子及び酸素が反応して水が生成される。
そして、前記燃料電池で発電された電気エネルギと蓄電装置に蓄電されている電気エネルギとをエネルギ源として電動機により走行する燃料電池車両が提案されている。
ところで、燃料電池車両に搭載されたガスタンクにガスステーションから燃料ガスを充填する際に、ガスタンク内の温度及び圧力の情報を車両側充填制御装置から車両側通信機を通じ、ステーション側通信機を介してステーション側充填制御装置に送信することで、ガスタンクの温度が高いこと等が検出された場合に、ステーション側充填制御装置側で充填流量を低下させる制御を行い、ガスタンク内のそれ以上の温度上昇を抑制するようにしたガス充填システムが提案されている(特許文献1の[0015]、[0017])。
特開2011−33068号公報
上記した燃料ガスの充填処理は、燃料電池車両のメインスイッチがオフ(OFF)状態とされて燃料電池が発電していない(停止している)停車中に行われる。
そのため、上記従来技術に係る燃料電池車両へのガス充填システムでは、停車中であっても車両側充填制御装置が待機している必要がある。
しかしながら、停車中に車両側充填制御装置が待機していると、待機電力の積算値である待機電力量が大きくなってしまい、その分、前記燃料電池車両に搭載されている前記蓄電装置の蓄電量が低下してしまうという課題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、停車中であって、自車に搭載された燃料ガス貯蔵部が、外部の燃料ガス供給装置からの燃料ガスの充填中ではない待機中(非充填中)に、車両側充填制御装置の待機電力をゼロ値とすることを可能とする燃料電池車両を提供することを目的とする。
この発明に係る燃料電池車両は、燃料電池と、前記燃料電池に供給する燃料ガスを貯蔵する燃料ガス貯蔵部と、前記燃料ガス貯蔵部のガス状態を検出し検出値を出力するガス状態検出部と、前記検出値が入力される第1制御装置と、蓄電装置と、前記第1制御装置に前記蓄電装置からの電源を供給する電源供給ラインと、外部の燃料ガス供給装置から前記燃料ガス貯蔵部への充填用の前記燃料ガスを導入するガス導入口と、前記燃料ガスの前記燃料ガス貯蔵部への充填時に、前記第1制御装置から前記検出値を前記燃料ガス供給装置に送信する通信装置と、前記燃料ガス貯蔵部への前記燃料ガスの充填起動指令を前記第1制御装置に出力する充填起動指令部と、前記燃料電池の発電起動指令を出力する発電起動指令部と、を備える燃料電池車両であって、前記電源供給ラインに、開閉部が設けられ、前記充填起動指令部又は前記発電起動指令部のいずれかの指令部からの前記起動指令により前記開閉部が閉路し、前記蓄電装置からの前記電源が前記電源供給ラインを通じて前記第1制御装置に供給され、前記燃料ガス貯蔵部への充填処理の完了時、又は前記燃料電池車両が停車され前記発電起動指令部のメインスイッチのON状態からOFF状態への操作時に、前記開閉部が開路して、前記蓄電装置からの前記電源供給ラインを通じての前記第1制御装置への電源の供給が停止される構成としている。
この構成によれば、前記充填起動指令部又は前記発電起動指令部のいずれかの指令部からの前記起動指令が発せられたときに、前記蓄電装置から前記第1制御装置に電源を供給する電源供給ラインに設けられた開閉部が閉路するので、起動指令が発せられる前の状態では、開閉部が開路していることから、第1制御装置の待機電力をゼロ値とすることができる。
この場合、前記第1制御装置は、前記起動指令が、前記充填起動指令であるのか前記発電起動指令であるのかを判定する起動要因判定部をさらに備え、前記起動要因判定部により前記起動指令が前記充填起動指令であると判定されたとき、前記第1制御装置から前記検出値を前記通信装置を通じて前記燃料ガス供給装置に送信するように構成したので、前記起動指令が前記充填起動指令であるときに前記燃料ガス貯蔵部の前記ガス状態の前記検出値が前記燃料ガス供給装置に的確に送信される。
さらに、前記第1制御装置は、前記検出値を保持する検出値保持部と、前記起動指令が解除されたとき検出していた前記検出値を前記検出値保持部に保持するために、前記起動指令が解除されてから前記保持に必要な時間、前記第1制御装置に前記蓄電装置からの前記電源を前記電源供給ラインを通じて供給し続ける自己保持回路を備えるように構成したので、充填終了時又は発電終了時における燃料ガス貯蔵部のガス状態を示す検出値を正確且つ確実に保持することができる。
この発明は、前記燃料電池の発電制御を行う第2制御装置をさらに備え、前記起動要因判定部により前記起動指令が前記発電起動指令であると判定されたとき、前記第1制御装置は、前記検出値を前記第2制御装置に送信するように構成することで、車載の第1制御装置と第2制御装置とが結ばれている通常の通信線を介して前記第1制御装置から前記第2制御装置に前記検出値を送信することができ、前記第2制御装置に検出値取込用の入力ポート及び入力ライン(入力線路、配線)を設ける必要がなく、小型化、低コスト化が図れる。
この場合、前記第2制御装置には、前記蓄電装置からの電源が常時供給されるが、前記第1制御装置の前記起動要因判定部により前記起動指令が前記充填起動指令であると判定された場合に、充填起動指令判定が前記第1制御装置から前記第2制御装置に送信され、前記充填起動指令判定を受信した前記第2制御装置は、待機状態(低消費電力状態)に移行するように構成することで、充填時に、車載の蓄電装置から供給される電力を抑制することができる。
この発明によれば、燃料ガス貯蔵部への燃料ガスの充填起動指令を第1制御装置に出力する充填起動指令部又は燃料電池の発電起動指令を出力する発電起動指令部のいずれかの指令部からの前記起動指令が発せられたときに、第1制御装置に蓄電装置から電源を供給する電源供給ラインに設けられた開閉部が閉路するので、起動指令が発せられる前の状態では、開閉部が開路していることから、停車中であって、自車に搭載された燃料ガス貯蔵部が、外部の燃料ガス供給装置からの燃料ガスの充填中ではない待機中(非充填中)に、車両側の充填制御装置である前記第1制御装置の待機電力をゼロ値とすることができる。
この発明の実施形態に係る燃料電池車両と、水素ステーションと、を備えるガス充填システムの構成を示すブロック図である。 待機電力ゼロの充填ECUの第1実施例のシステムの構成を示す回路図である。 待機電力ゼロの充填ECUの第2実施例のシステムの構成を示す回路図である。 第2実施例の動作説明に供されるフローチャートである。 待機電力ゼロの充填ECUの第3実施例のシステムの構成を示す回路図である。 待機電力ゼロの充填ECUの第4実施例のシステムの構成を示す回路図である。 第4実施例の動作説明に供されるフローチャートである。 待機電力ゼロの充填ECUの第5実施例のシステムの構成を示す回路図である。 待機電力ゼロの充填ECUの第6実施例のシステムの構成を示す回路図である。 第6実施例の動作説明に供されるフローチャートである。
以下、この発明に係る燃料電池車両の一実施形態について図面を参照して説明する。
[全体構成の説明]
図1は、一実施形態に係る燃料電池車両(以下、FC車両ともいう。)12と、水素ステーション14と、を備えるガス充填システム10の構成を示している。
水素ステーション14は、水素ガスである燃料ガスを貯蔵する水素タンク16と、水素ステーション14を制御する充填ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)18と、を備える水素ステーション本体部20、充填ノズル22及び通信装置24を備える。
水素タンク16と充填ノズル22とは流路(管路)26を介して接続され、充填ECU18と、赤外線Lによる通信装置24とは、ライン(線路)28を介して接続される。通信装置24は、充填ノズル22に組み込まれ充填ノズル22と一体的に構成されている。
一方、FC車両12は、燃料電池セルを複数積層した燃料電池(以下、FCともいう。)30と、FC30に流路32を介して燃料ガスを供給する水素タンク34と、FC30に流路36を介して酸化剤ガスを供給するエアコンプレッサ38と、FC30の発電電圧Vfcがライン(線路)40を介して印加されるインバータ(直流・交流変換器)42及びDC/DCコンバータ(降圧器)44と、インバータ42の出力が供給される電動機46と、DC/DCコンバータ44により低電圧に変換された電力が供給され電圧Vbを発生する蓄電装置48と、水素タンク34に流路50を介して接続されるレセプタクル52と、赤外線Lによる通信装置54と、を備える。通信装置54はレセプタクル52に組み込まれレセプタクル52と一体的に構成されている。
レセプタクル52は、リッドオープナ53によって開閉されるリッド51によって覆われている。
水素タンク34には、水素タンク34内の圧力(ガス圧力)を検出し圧力値Pを出力する圧力センサ56と、水素タンク34内の温度(ガス温度)を検出し温度値Tを出力する温度センサ58とが設けられている。
FC車両12は、さらに、ライン(線路)60、62及び64を通じてエアコンプレッサ38、水素タンク34及びFC30の発電を制御するFCECU66と、ライン(線路)68、70を通じて入力された圧力値P、温度値Tを、ライン72を介して検出値として通信装置54に送信すると共にライン(線路)73を通じリッドオープナ53を介してリッド51を開閉する充填ECU74と、起動指令部76と、開閉部としてのリレー部78と、を備える。
リレー部78は、蓄電装置48と充填ECU74とを接続する電源供給ライン(線路)80(80a、80b)に設けられている。リレー部78は、電源供給ライン80a、80bを閉路又は開路する接点78aと、該接点78aを開閉(オフオン)駆動する操作コイル78bを含む。
なお、閉路又は開路する接点78a(電気接点)を有するリレー部78は、外部からの指令(制御信号等)に応じて電流を遮断乃至通流できる開閉部としての機能を備えていればよいので、半導体スイッチやその他のスイッチに代替することができる。
FCECU66と充填ECU74とは、ライン(線路)82を通じて接続されている。ライン82は、図示しない他のECU等にも共用される車載LAN等の通信線を構成する。
起動指令部76は、リッドスイッチ等から構成される充填起動指令部84とメインスイッチ等から構成される発電起動指令部86とを備え、充填起動指令部84及び発電起動指令部86から発せられる各起動指令が後述する実施例に応じて適宜のライン(線路)88、89、90及び92を通じてFCECU66、充填ECU74及びリレー部78に接続される。FCECU66は、ライン(線路)93を通じてリレー部78に接続される。
充填ECU18、74及びFCECU66は、それぞれマイクロコンピュータを含み、このマイクロコンピュータは計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時手段としてのタイマ等を有しており、CPUが前記入出力装置からの入力に基づきROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部、たとえば制御部、演算部、処理部等として機能する。
ここで、充填ECU74は、後述するように、起動要因判定部95の他に、入力信号がONになる{この実施形態では、後述する電源ポート102(図5等参照)への電源供給の開始}と同時にONになり、入力信号がOFF(オフ)になる(電源ポート102への電源供給の遮断)と設定時間の経過後にOFFになる機能部としての自己保持回路94(図面の説明では、ラッチと記載している。)と、検出値としての圧力値Pと温度値Tとを保持記憶する記憶部である不揮発性のメモリ96を備える。
[全体動作の説明]
次に、基本的には以上のように構成されるこの実施形態に係る、FC車両12と水素ステーション14とを備えるガス充填システム10の全体動作について、[充填処理]と[発電処理]とに分けて説明する。
[充填処理]
FC車両12の停車時(未発電時)に、リレー部78の接点78aは、開状態(いわゆる常開接点)になっているので、充填ECU74には、蓄電装置48から電源が供給されず、待機電力がゼロ値の状態になっている。一方、FCECU66には、蓄電装置48の電圧Vbの電源が常時供給され、いわゆるスリープ状態になっている。
この状態において、充填起動指令部84のリッドスイッチが操作されると、ライン88を通じて充填ECU74に充填起動指令(充填起動信号)が供給されると共に、ライン89を通じてリレー部78の操作コイル78bが励磁される。操作コイル78bが励磁されると接点78aが閉じてリレー部78が閉路され、これにより、蓄電装置48からの電圧Vbの電源が、ライン88を通じて充填ECU74に供給されて充填ECU74が起動する。
充填ECU74は起動すると、起動要因判定部95も起動し、起動要因判定部95は、今回の起動が、充填起動指令部84からライン88を通じて供給される充填起動指令(充填起動信号)による起動であるのか、発電起動指令部86からライン92、FCECU66及びライン82を通じての発電起動指令(発電起動信号)による起動であるのかを判定し、ライン88を通じて供給されている充填起動指令(充填起動信号)であったとき、充填ECU74は、ライン73を通じリッドオープナ53を介してリッド51を開く。
リッド51が開いた状態において、ドライバ等により水素ステーション14の充填ノズル22がFC車両12のレセプタクル52に機械的に接続されると、水素ステーション14の通信装置24の赤外線送受信部にFC車両12の通信装置54の赤外線送受信部が物理的に対向する。
次いで、FC車両12の充填ECU74は、圧力センサ56及び温度センサ58により検出された水素タンク34内の圧力値Pと温度値Tをライン68及びライン70を通じて取り込み、ライン72、通信装置54、赤外線L、通信装置24及びライン28を通じて水素ステーション本体部20内の充填ECU18に送信する。
そして、水素ステーション14の充填ECU18とFC車両12の充填ECU74との協調制御下に、水素ステーション14の水素タンク16からの燃料ガスが、流路26、充填ノズル22、レセプタクル52及び流路50を通じてFC車両12の水素タンク34に充填開始され、水素タンク34が、その規定圧力値、例えば35[MPa]又は70[MPa]になったときに、水素ステーション14から水素タンク34への燃料ガスの充填処理が完了される。
この後、ドライバ等により充填ノズル22がレセプタクル52から取り外され、リッド51が閉じられるとレセプタクル52がリッド51によって覆われる。
充填処理の完了が、充填ECU74により検出されると、ライン82を通じてFCECU66に充填処理完了の旨が送信される。このとき、FCECU66からライン93を通じてリレー部78の操作コイル78bの励磁が解消されると接点78aが開状態とされ、リレー部78が開路されて、充填ECU74に対する蓄電装置48からの電源供給ライン80(80a、80b)を通じての電圧Vbの電源の供給が停止される。このとき、電源供給ライン80bは、活電部から非活電部になり、充填ECU74の非稼働時には、活電部が削減される。
このようにして、車両側充填制御装置である充填ECU74の待機電力がゼロ値になると、FCECU66は、再びスリープ状態にもどる。
なお、実際上、充填ECU74が充填処理の完了を検出すると、ライン82を通じてFCECU66に充填処理完了の旨を送信する前に、充填ECU74は、自己保持回路94の遅延作用下に、圧力センサ56により検出している水素タンク34内の検出値である燃料ガスの圧力値Pを(必要に応じて温度値Tも)メモリ96に書き込む。圧力値Pがメモリ96に記憶保持されると、充填処理完了の旨がライン82を通じてFCECU66に通知される。
[発電処理]
次に、FC車両12の停車時に、FC車両12の運転シートに着座したドライバにより発電起動指令部86のメインスイッチのオフ(OFF)状態からオン(ON)状態への操作がなされると、発電起動指令部86からの発電起動信号がライン92を通じてFCECU66に供給され、FCECU66がスリープ状態からウェイクアップして起動する。
起動したFCECU66が、ライン93を通じてリレー部78の操作コイル78bを励磁することでリレー部78の接点78aが閉路し、蓄電装置48からの電圧Vbの電源が電源供給ライン80(80a、80b)を通じて充填ECU74に供給され、充填ECU74も起動する。
起動した充填ECU74は、この場合においても、起動要因判定部95も起動する。
起動要因判定部95は、今回の起動が、充填起動指令部84からライン88を通じて供給される充填起動指令(充填起動信号)による起動であるのか、発電起動指令部86からライン92、FCECU66及びライン82を通じての発電起動指令(発電起動信号)による起動であるのかを判定し、ライン82を通じての発電起動指令(発電起動信号)であったとき、充填ECU74は、圧力センサ56及び温度センサ58により検出された水素タンク34内の圧力値Pと温度値Tを取り込み、ライン82を通じてFCECU66に送信する。
次に、公知の発電処理等を簡単に説明する。
FC30は、例えば固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成されたセルを積層したスタック構造に形成されている。FC30には、水素タンク34から流路32を通じて一方の反応ガスである水素(燃料ガス)が供給されると共に、エアコンプレッサ38から流路36を通じて他方の反応ガスである圧縮された空気(酸化剤ガス)が供給される。
供給された水素と空気の電気化学反応によりFC30により生成された発電電圧Vfcが、インバータ42を介し電動機46に印加されると共に、余分な電力は、DC/DCコンバータ44を通じて蓄電装置48に供給される。
駆動された電動機46の動力により図示しない車輪が回転され、FC車両12が走行する。アクセルオフ操作がなされると、電動機46の回生電力がDC/DCコンバータ44を通じて蓄電装置48を充電する。
FC車両12が停車され、発電起動指令部86のメインスイッチのON状態からOFF状態への操作がなされると、この操作がライン92を通じてFCECU66により検出される。このとき、FCECU66からライン93を通じてリレー部78の操作コイル78bの励磁が解消されて接点78aが開状態とされ、リレー部78が開路されて、充填ECU74に対する蓄電装置48からの電圧Vbの電源の供給が停止される。
このようにして、充填ECU74に対する待機電力がゼロ値になると、FCECU66は、再びスリープ状態にもどる。
なお、この場合においても、充填ECU74は、FCECU66からライン82を通じて発電処理の完了を受領すると、ライン82を通じてFCECU66に、自己保持回路94の遅延作用下中にあることを告げ、圧力センサ56により検出している水素タンク34内の検出値である燃料ガスの圧力値Pが(必要に応じて温度値Tも)メモリ96に書き込まれる。圧力値Pがメモリ96に記憶保持されると、記憶保持完了の旨がFCECU66に通知される。FCECU66は、ライン93を通じて操作コイル78bの励磁を解消し、リレー部78を開路状態にすることで、充填ECU74の待機電力がゼロ値になる。
以下、充填ECU74の待機電力がゼロ値となる個別具体的な複数の実施例について説明する。なお、以下に参照する各図面において、先に説明した図面に示したものと同一のもの又は対応するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略する。
[第1実施例の構成]
図2は、待機電力ゼロの充填ECU74の第1実施例のシステム201の構成を示している。
図2において、複数起動要因ECUとしての充填ECU74は、電源ポート102と、信号入力ポート104、106と、グランド100に接続されるグランドポート108を備えている。
蓄電装置48は、電源供給ライン80を構成する電源供給ライン80a、ヒューズ、リレー部78の接点78a及び電源供給ライン80を構成する電源供給ライン80bを介して電源ポート102に接続されている。
蓄電装置48は、また、電源供給ライン80a、ヒューズ、リレー部78の操作コイル78b、アノード端子が共通接続されたダイオード110、112に接続されている。
一方のダイオード110のカソード端子は、ライン89、88を通じて信号入力ポート106に接続されると共に、起動指令部76を構成する起動要因Bとしての充填起動指令部(リッドスイッチ)84を通じてグランド100に接続されている。
他方のダイオード112のカソード端子は、信号入力ポート104に接続されると共に、ライン90を介し起動指令部76を構成する起動要因Aとしての発電起動指令部(メインスイッチ)86を通じてグランド100に接続されている。
次に、第1実施例のシステム201の動作について説明する。
[第1実施例の動作]
図2のシステム201において、起動要因Aの発電起動指令部86又は起動要因Bの充填起動指令部84のいずれかがON状態(閉状態)にされると、リレー部78が駆動され、操作コイル78bが励磁されて接点78aが閉じる(リレー部78が閉路する。)。
これにより、蓄電装置48から電圧Vbの電源が、複数起動要因ECUとしての充填ECU74の電源ポート102に供給され充填ECU74が起動する。この場合、電源ポート102には、図示しない内部電圧レギュレータが組み込まれ、内部電圧レギュレータの出力電圧を電源として充填ECU74は動作する。信号入力ポート104、106は、前記内部電圧レギュレータの出力電圧にプルアップされハイレベル(H)になっている。
起動後、充填ECU74は、初期化プログラムを実行し、各種制御のためのプログラムの実行に伴う処理が可能な状態にする、そして、公知の初期化処理を行った後、信号入力ポート104、106のどちらの入力ポートがローレベル(グランド)になったかにより起動要因A、Bのうち、どちらの起動要因により起動したのかを確認する。
[第2実施例の構成]
図3は、待機電力ゼロの充填ECU74の第2実施例のシステム202の構成を示している。
このシステム202においては、起動要因Bの充填起動指令部84Aが接点p(可動接点)と接点i、jとからなる1回路2接点のスイッチにより構成されている。
次に、第2実施例のシステム202の動作について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
[第2実施例の動作]
図3のシステム202において、ステップS1にて、起動要因Aの発電起動指令部86又は起動要因Bの充填起動指令部84AのいずれかがON状態(閉状態)にされると、リレー部78が駆動され、操作コイル78bが励磁されて接点78aが閉じる。なお、起動要因Bの充填起動指令部84AのON(オン)状態とは、接点pと接点jが接続されて操作コイル78bが励磁された状態をいう。
リレー部78が閉路すると、ステップS2にて、蓄電装置48から電圧Vbの電源が、複数起動要因ECUとしての充填ECU74の電源ポート102に供給され充填ECU74が起動する。
ステップS3にて、充填ECU74は、前記の初期化処理を行う。
ステップS4にて、起動後初期化後の充填ECU74は、起動要因Bとしての充填起動指令部84Aの信号入力ポート106がローレベル(L)になっているか否かを判定し、ローレベルになっているとき(ステップS4:YES)は、起動要因Aの充填起動指令部84Aによる動作モード(充填処理)に移行し、ハイレベルになっているとき(ステップS4:NO)は、ステップS6にて起動要因Bの発電起動指令部86による動作モード(発電処理)に移行する。
[第3実施例の構成]
図5は、待機電力ゼロの充填ECU74の第3実施例のシステム203の構成を示している。
このシステム203においては、充填ECU74が、内部に、上述したメモリ96と自己保持回路94を備え、自己保持回路94の出力がオープンコレクタタイプ出力の信号出力ポート114に接続され、その信号出力ポート114がライン116を介して、ライン89とライン90と操作コイル78bの共通接続点に接続された構成とされている。
[第3実施例の動作]
図5のシステム203において、起動要因Aの発電起動指令部86又は起動要因Bの充填起動指令部84Aのいずれかがリレー部78を駆動する(操作コイル78bを励磁する)ON状態(閉状態)にされると、接点78aが閉じる。
これにより、蓄電装置48から電圧Vbの電源が、複数起動要因ECUとしての充填ECU74の電源ポート102に供給され充填ECU74が起動する。
起動された直後、充填ECU74は、自己保持回路94の出力(自己保持出力)をON状態にする。この場合、自己保持出力は、電源ポート102に電圧Vbの電源が供給されると(実質的には、起動要因Aの発電起動指令部86又は起動要因Bの充填起動指令部84AのいずれかがON状態(閉状態)にされると)、これをトリガ(入力信号)として、信号出力ポート114がローレベル(アクティブ)になり操作コイル78bを励磁し(自己保持出力オン開始)、その後、ON状態にされている起動要因Aの発電起動指令部86又は起動要因Bの充填起動指令部84AがOFF状態にされても、自己保持回路94は、所定時間自己保持出力のON状態を保持し、前記所定時間経過時に自己保持回路94の出力をOFF状態にすることで、信号出力ポート114が開放状態(オープンコレクタ出力がOFF状態)とされ電圧Vbにプルアップされて、操作コイル78bの励磁が解消され、電源ポート102への電圧Vbの電源供給が遮断される。自己保持回路94は、いわゆるオフディレイ回路として動作する。
起動要因Aの発電起動指令部86又は起動要因Bの充填起動指令部84AがOFF状態にされ、自己保持回路94が所定時間自己保持出力のON状態を保持している間に、図1を参照して説明したように、不揮発性のメモリ96に、圧力センサ56により検出している水素タンク34内の検出値である燃料ガスの圧力値P及び/又は温度値Tが書き込まれ保持される。
なお、この第3実施例においても、充填ECU74が起動すると、充填ECU74は、信号入力ポート106の入力レベルを確認することにより、どちらの起動要因により起動したのかを確認する。
[第4実施例の構成]
図6は、待機電力ゼロの充填ECU74を含む第4実施例のシステム204の構成を示している。
図6において、システム204は、充填ECU74の他に、他ECUとしてのFCECU66を備えている。
FCECU66は、蓄電装置48(図1参照)から電圧Vbの電源が電源供給ライン80aを通じて供給される電源ポート122と、信号入力ポート126、130と、オープンコレクタタイプ出力の信号出力ポート124と、データが入出力されるデータポート132と、グランド100に接続されるグランドポート128を備えている。
信号入力ポート126は、起動要因Aとしての発電起動指令部(メインスイッチ)86を通じてグランド100に接続されている。信号入力ポート130と信号出力ポート124とは接続され、この接続点がリレー部78の操作コイル78bと起動要因Bとしての充填起動指令部(リッドスイッチ)84との共通接続点に接続されている。
充填ECU74は、データポート98を有し、このデータポート98とFCECU66のデータポート132とがライン82を通じて接続されている。
次に、第4実施例のシステム204の動作について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
[第4実施例の動作]
図6のシステム204において、ステップS11にて、起動要因Aの発電起動指令部86がON状態(閉状態)にされると、FCECU66(他ECU)がスリープ状態からウェイクアップして起動する。
起動したとき、FCECU66は、起動要因Bの充填起動指令部84がON状態にされているか否かを、信号入力ポート130のレベルにより判断する。レベルがローレベルである場合、充填起動指令部84がON状態であると判断し、レベルがハイレベルである場合、充填起動指令部84がOFF状態であると判断する。
次に、ステップS12にて、FCECU66は、信号出力ポート124をローレベル(アクティブ)にすると、リレー部78が駆動され操作コイル78bが励磁されることで接点78aが閉じる。
次いで、ステップS13にて、電圧Vbの電源が充填ECU74に供給されることで充填ECU74が起動され、ステップS14にて、充填ECU74が初期化される。
一方、ステップS21にて、起動要因Bにより充填起動指令部84がON状態にされると、リレー部78が駆動され操作コイル78bが励磁されることで接点78aが閉じる。
次いで、ステップS22にて、電圧Vbの電源が充填ECU74に供給されることで充填ECU74が起動され、ステップS23にて、充填ECU74が初期化される。
ステップS24にて、充填ECU74は、起動要因Aにより起動された(ステップS11〜S14)のか起動要因Bにより起動された(ステップS21〜S23)のかを判定するために、ライン82を介して、FCECU66との通信を試み通信が確立しているか否かを判定する。
通信が確立していない場合(ステップS24:NO)には、ステップS25にて起動要因Bの充填起動指令部84による動作モードに移行する。
通信が確立している場合(ステップS24:YES)には、ステップS26にてFCECU66から起動要因情報を取得し、起動要因Aによる要求があるか否かを判定し、起動要因Aによる要求がある場合(ステップS26:YES)には、起動要因Aの発電起動指令部86による動作モードに移行し、起動要因Aによる要求がない場合(ステップS26:NO)には、起動要因Bの充填起動指令部84による動作モードに移行する。
起動要因Aの発電起動指令部86による動作モードでは、充填ECU74は、上述した[発電処理]に係る動作を行うFCECU66に、例えば、上記した検出値(圧力値Pと温度値T)を、ライン82を通じて送信する。起動要因Bの充填起動指令部84による動作モードでは、充填ECU74は、上述した[充填処理]に係る動作を行う。
[第5実施例の構成]
図8は、待機電力ゼロの充填ECU74の第5実施例のシステム205の構成を示している。
このシステム205においては、図6例のシステム204に対し、図3例のシステム202と同様に、起動要因Bの充填起動指令部84Aが接点p(可動接点)と接点i、jからなる1回路2接点のスイッチにより構成されている。
次に、第5実施例のシステム205の動作について説明する。
[実施例5の動作]
図8のシステム205において、起動要因Aの発電起動指令部86がON状態(閉状態)にされると、他ECUとしてのFCECU66が起動する。
起動されたFCECU66は、信号入力ポート130のレベルを参照することにより起動要因Bの充填起動指令部84Aからの入力値を確認することで、起動要因Bの充填起動指令部84Aからの起動要求が複数起動要因ECUである充填ECU74に出されているか否かを判断する。
起動要因Bの充填起動指令部84AがON状態(接点pと接点jが閉じた状態)にされると、操作コイル78bが励磁され電圧Vbの電源がリレー部78を通じて充填ECU74に供給され、充填ECU74が起動する。
起動後充填ECU74は、信号入力ポート106のレベルと、FCECU66とのライン82を通じての通信結果と、により起動要因が起動要因Aであるのか起動要因Bであるのかを判定する。
通信が確立している場合には、起動要因Aの発電起動指令部86による[発電処理]に係る動作モードに移行する。FCECU66がスリープ状態にあって通信が確立していない場合には、起動要因Bの充填起動指令部84Aによる[充填処理]に係る動作モードに移行する。
[第6実施例の構成]
図9は、待機電力ゼロの充填ECU74を含む第6実施例のシステム206の構成を示している。
図9において、システム206は、充填ECU74とFCECU66を備えている。
充填ECU74が、内部に、上記[充填処理]の項で説明したのと同様のメモリ96と自己保持回路94を備え、自己保持回路94の出力がオープンコレクタタイプ出力の信号出力ポート114に接続され、その信号出力ポート114がライン142を介して、ライン144とライン146(操作コイル78b)の共通接続点に接続された構成とされている。
起動要因Bの充填起動指令部(リッドスイッチ)84がFCECU66の信号入力ポート148に接続されている。
次に、第6実施例のシステム206の動作について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
[第6実施例の動作]
図9のシステム206において、ステップS31にて、起動要因Aの発電起動指令部86又は起動要因Bの充填起動指令部84のいずれかがON状態(閉状態)にされると、ステップS32にて他ECUであるFCECU66が起動する。
起動したFCECU66は、ステップS33にて、信号出力ポート124をローレベル(アクティブ)として操作コイル78bを励磁し、充填ECU74を起動させる。
起動した充填ECU74は、ステップS34にて、自己の初期化を行い、自己保持回路94を駆動して、操作コイル78bの自己保持出力{信号出力ポート124のローレベル(アクティブ)の継続}によるリレー部78の保持を開始する。
次いで、充填ECU74は、ステップS35にて、他ECUであるFCECU66とのライン82を通じての通信が確立しているか否かを判定する。
通信が確立していたとき(ステップS35:YES)、ステップS36にて、その通信により起動要因Aの発電起動指令部86からの起動要求であるか否かを判定する。
起動要因Aの発電起動指令部86からの起動要求であった(ステップS36:YES)場合、ステップS37にて、起動要因Aの発電起動指令部86による動作モードに移行し、起動要因Aによる要求がない場合(ステップS36:NO)には、ステップS38にて、起動要因Bの充填起動指令部84による要求があるか否かを判定する。
起動要因Bの充填起動指令部84による要求があった(ステップS38:YES)場合には、ステップS39にて、起動要因Bの充填起動指令部84による動作モードに移行し、ステップS40にて、FCECU66をスリープ状態にする。
上記したステップS35にて、充填ECU74が他ECUであるFCECU66との通信が確立できなかった(ステップS35:NO)場合、又は、上記したステップS38にて、起動要因Bの充填起動指令部84からの要求がなかった(ステップS38:NO)場合には、ステップS41にて、図示しないディスプレイあるいは図示しないスピーカ等でエラー発生と通知し、エラーモードに移行する。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、上述した実施形態に係るFC車両12は、FC30と、前記FC30に供給する燃料ガスを貯蔵する燃料ガス貯蔵部としての水素タンク34と、前記水素タンク34のガス状態を検出し検出値としての圧力値P及び/又は温度値T(少なくとも圧力値P)を出力するガス状態検出部としての圧力センサ56と温度センサ58と、前記検出値(圧力値P、温度値T)が入力される第1制御装置としての充填ECU74と、蓄電装置48と、前記充填ECU74に前記蓄電装置48からの電源を供給する電源供給ライン80(80a、80b)と、外部の燃料ガス供給装置としての水素ステーション14から前記水素タンク34への充填用の前記燃料ガスを導入するガス導入口としてのレセプタクル52と、前記充填ECU74から前記検出値(圧力値P、温度値T)を前記水素ステーション14に送信する通信装置54と、前記水素タンク34への前記燃料ガスの充填起動指令を前記充填ECU74に出力する充填起動指令部84と、前記FC30の発電起動指令を出力する発電起動指令部86(例えば、図2のシステム201の発電起動指令部86等)と、を備える。
この場合、前記電源供給ライン80(80a、80b)に、リレー部78が設けられ、充填起動指令部84又は発電起動指令部86のいずれかの指令部からの前記起動指令により前記リレー部78が閉路し、前記蓄電装置48からの前記電源が前記電源供給ライン80(80a、80b)を通じて前記充填ECU74に供給される構成としている。
この構成によれば、充填起動指令部84又は発電起動指令部86のいずれかの指令部から前記起動指令が発せられたときに、蓄電装置48から充填ECU74に電源を供給する電源供給ライン80(80a、80b)に設けられたリレー部78が閉路するので、起動指令が発せられる前の状態では、リレー部78が開路(常開)していることから、充填ECU74の待機電力をゼロ値とすることができる。
この場合、充填ECU74は、前記起動指令が前記充填起動指令であるのか前記発電起動指令であるのかを判定する起動要因判定部95をさらに備えている。この起動要因判定部95により前記起動指令が前記充填起動指令であると判定されたとき、充填ECU74から前記検出値(圧力値P、温度値T)を、通信装置54を通じて水素ステーション14(水素ステーション本体部20)の充填ECU18に送信するように構成したので、前記起動指令が前記充填起動指令であるときに水素タンク34の前記ガス状態の前記検出値(圧力値P、温度値T)が水素ステーション14に的確に送信される。
さらに、充填ECU74は、前記検出値(圧力値P、温度値T)を保持する検出値保持部としてのメモリ96と、前記充填起動指令又は前記発電起動指令が解除されたとき検出していた前記検出値(圧力値P、温度値T)をメモリ96に保持するために、前記起動指令が解除されてから前記保持に必要な時間、充填ECU74に蓄電装置48からの前記電源を電源供給ライン80(80a、80b)を通じて供給し続ける自己保持回路94を備えるように構成したので、充填終了時又は発電終了時における水素タンク34のガス状態を示す検出値(圧力値P、温度値T)を正確且つ確実に保持することができる。
この実施形態では、FC30の発電制御を行う第2制御装置としてのFCECU66をさらに備えている。
この場合、起動要因判定部95により前記起動指令が前記発電起動指令であると判定されたとき、充填ECU74は、前記検出値(圧力値P、温度値T)をFCECU66に送信するように構成しているので、車載の複数起動要因の充填ECU74と、他ECUであるFCECU66とが結ばれている通常の通信線(例えば、車内LANであるCAN等)であるライン82を介して充填ECU74からFCECU66に前記検出値(圧力値P、温度値T)を送信することができ、FCECU66に検出値取込用の余分の入力ポート及び入力ライン(入力線路、配線)を設ける必要がなく、小型化、低コスト化が図れる。
この場合、FCECU66には、蓄電装置48からの電圧Vbの電源が常時供給されているが、充填ECU74の起動要因判定部95により前記起動指令が前記充填起動指令であると判定された場合に、判定結果としての充填起動指令判定が充填ECU74からFCECU66に送信される。前記充填起動指令判定を受信したFCECU66は、待機状態(低消費電力状態)に移行する。このように構成することで、燃料ガスの水素ステーション14からの充填時に、車載の蓄電装置48から供給される電力を抑制することができる。
このように上述した実施形態によれば、水素タンク34への燃料ガスの充填起動指令を充填ECU74に出力する充填起動指令部84又はFC30の発電起動指令を出力する発電起動指令部86のいずれかの指令部からの前記起動指令が発せられたときに、充填ECU74に蓄電装置48から電源を供給する電源供給ライン80(80a、80b)に設けられたリレー部78が閉路するので、前記起動指令が発せられる前の状態では、リレー部78が開路していることから、車両側の充填制御装置である充填ECU74の待機電力をゼロ値とすることができる。すなわち、FC車両12の停車中であって、自車に搭載された燃料ガス貯蔵部としての水素タンク34が、外部の燃料ガス供給装置である水素ステーション14からの燃料ガスの充填中ではない待機中(非充填中)に、車両側の充填制御装置である前記第1制御装置である充填ECU74の待機電力をゼロ値とすることができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…ガス充填システム 12…FC車両(燃料電池車両)
14…水素ステーション 30…FC(燃料電池)
34…水素タンク 48…蓄電装置
66…FCECU 74…充填ECU
76…起動指令部 78…リレー部(開閉部)
78a…接点 78b…操作コイル
84…充填起動指令部 86…発電起動指令部
94…自己保持回路 95…起動要因判定部
96…メモリ 201−206…システム

Claims (5)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池に供給する燃料ガスを貯蔵する燃料ガス貯蔵部と、
    前記燃料ガス貯蔵部のガス状態を検出し検出値を出力するガス状態検出部と、
    前記検出値が入力される第1制御装置と、
    蓄電装置と、
    前記第1制御装置に前記蓄電装置からの電源を供給する電源供給ラインと、
    外部の燃料ガス供給装置から前記燃料ガス貯蔵部への充填用の前記燃料ガスを導入するガス導入口と、
    前記燃料ガスの前記燃料ガス貯蔵部への充填時に、前記第1制御装置から前記検出値を前記燃料ガス供給装置に送信する通信装置と、
    前記燃料ガス貯蔵部への前記燃料ガスの充填起動指令を前記第1制御装置に出力する充填起動指令部と、
    前記燃料電池の発電起動指令を出力する発電起動指令部と、
    を備える燃料電池車両であって、
    前記電源供給ラインに、開閉部が設けられ、
    前記充填起動指令部又は前記発電起動指令部のいずれかの指令部からの前記起動指令により前記開閉部が閉路し、前記蓄電装置からの前記電源が前記電源供給ラインを通じて前記第1制御装置に供給され、
    前記燃料ガス貯蔵部への充填処理の完了時、又は前記燃料電池車両が停車され前記発電起動指令部のメインスイッチのON状態からOFF状態への操作時に、前記開閉部が開路して、前記蓄電装置からの前記電源供給ラインを通じての前記第1制御装置への電源の供給が停止される
    ことを特徴とする燃料電池車両。
  2. 請求項1に記載の燃料電池車両において、
    前記第1制御装置は、
    前記起動指令が、前記充填起動指令であるのか前記発電起動指令であるのかを判定する起動要因判定部をさらに備え、
    前記起動要因判定部により前記起動指令が前記充填起動指令であると判定されたとき、前記第1制御装置から前記検出値を前記通信装置を通じて前記燃料ガス供給装置に送信する
    ことを特徴とする燃料電池車両。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池車両において、
    前記第1制御装置は、
    前記検出値を保持する検出値保持部と、
    前記起動指令が解除されたとき検出していた前記検出値を前記検出値保持部に保持するために、前記起動指令が解除されてから前記保持に必要な時間、前記第1制御装置に前記蓄電装置からの前記電源を前記電源供給ラインを通じて供給し続ける自己保持回路を備える
    ことを特徴とする燃料電池車両。
  4. 請求項に記載の燃料電池車両において、
    前記燃料電池の発電制御を行う第2制御装置をさらに備え、
    前記起動要因判定部により前記起動指令が前記発電起動指令であると判定されたとき、前記第1制御装置は、前記検出値を前記第2制御装置に送信する
    ことを特徴とする燃料電池車両。
  5. 請求項4に記載の燃料電池車両において、
    前記第2制御装置には、前記蓄電装置からの電源が常時供給され、
    前記第1制御装置の前記起動要因判定部により前記起動指令が前記充填起動指令であると判定された場合に、充填起動指令判定が前記第1制御装置から前記第2制御装置に送信され、前記充填起動指令判定を受信した前記第2制御装置は、待機状態に移行する
    ことを特徴とする燃料電池車両。
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