JP2005346538A - Icカード通信システム、idカード作成システム、idカード作成方法、idカード - Google Patents
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Abstract
【課題】 搬送中のICカードとリーダ/ライタ装置との間に一定の強度を有する電磁界を形成し、電子情報の伝達を安定して行うことが可能なICカード通信システム及びIDカード作成システムを提供する。
【解決手段】 ICカードの位置を検知する検知手段からの情報に基づいて、制御手段が情報信号伝達手段が形成する電磁界の強度を制御することで、移動中のICカードへの情報信号の伝達を行うICカード通信システム及びIDカード作成システム。
【選択図】 図1
【解決手段】 ICカードの位置を検知する検知手段からの情報に基づいて、制御手段が情報信号伝達手段が形成する電磁界の強度を制御することで、移動中のICカードへの情報信号の伝達を行うICカード通信システム及びIDカード作成システム。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、ICカード内のICチップに電子情報を伝達してIDカードを作成する場合の様に、移動状態にあるICカードに電子情報の書込みや読出しを安定して行うためのICカード通信システムに関する。
近年、プロセッサ等のICを内蔵したICカードが電子マネー等の記憶媒体として注目されている。従来のICカードは、上位端末装置であるカードリーダライタ(以下、R/W装置、リーダ/ライタ装置ともいう。)との情報伝達を接点を介して行うものが主体であった。すなわち、リーダ/ライタ装置との情報伝達を行う時には、ICカードを停止させて両者の接点を接触させて通信を行っていた。
また、最近では従業員証などのIDカードをICカードで作成し、ICチップにカード所有者となるユーザの住所、氏名、社員番号などの個人情報を電子情報として記録する様になってきている。この様なIDカードを作成する作業工程では、例えば短時間のうちに大量のIDカードを作成できる様にする等、効率のよいIDカード作成体制が求められていた。そして、リーダ/ライタ装置によるICチップへの情報伝達を行う工程が作業効率を低下させる要因となっていた。
これは、例えば、接触方式と呼ばれる方式では、ICカードを停止させてカードとリーダ/ライタ装置との間で接触状態を形成しなければ、ICカードへの情報の書込みや読出しを正確に行うことができなかったことによる。また、ICカードへの情報伝達は、リーダ/ライタ装置から送信された信号をICカードがとらえて初めて伝達が行われるものであり、送信された情報をICカードが受信するまでのタイムラグも、IDカードの作成作業効率を低減させる要因となっていた。
一方、非接触方式と呼ばれるICカードが普及されてきた。最近の通勤定期券や従業員証にはリーダ/ライタ装置にカードを接触させずに情報伝達を行うカードも登場しており、接点を介しての接触がないので接触不良の心配がなく、信頼性の高い情報伝達が行えるので、その使い易さから接触方式のICカードに代わりつつある状況にある。そして、この方式によるIDカードの作成技術として、リーダ/ライタ装置を設けたプリンタを用いて非接触方式でICチップに個人情報を入力して従業員証などのIDカードを作成するシステムが登場している。(例えば、特許文献1参照)。
ところで、非接触方式のICカードに情報を正確に記録するためには、リーダ/ライタ装置の所定位置にICカードを正確に保持することが要求され、また、カードを迅速に作成するためには、リーダ/ライタ装置からカードを容易に取り出せることが要求されていた。この様な2つのニーズを同時に満足するリーダ/ライタ装置の開発も進められた。(例えば、特許文献2参照)。
この様に、非接触方式のICカードの場合でも正確な情報伝達を行うためには、カードを停止させることが求められ、カードを移動させている状態で情報を記録させたり、記録した情報を読み取ることを可能にすることを示唆するものではなかった。特に、IDカードの様に、プライバシーに関わる個人情報をICチップに記録する場合は、記録した情報に誤りが発生する様なことがあってはいけないので、高い安全性を有する状態でICチップへの情報の伝達が行われることが要求される。
この様に、非接触方式によるICカードへの情報伝達は、情報の書込みや読出しを正確に行うという視点から、ICカードを所定の位置に静止させて行うことが必須の形態であると考えられていた。したがって、従来の技術から移動中のICカードに情報伝達を正確に行うことは、非常に困難なことであったため、ICカードによりIDカードを作成する際の作業効率を向上させることはできなかったのである。
特開平11−154204号公報(段落0006、図1等参照)
特開2002−197425号公報(段落0082、図11等参照)
ところで、移動中のICカードに情報信号を正確に伝達することは非常に困難を伴うものである。ICカードへの情報伝達は、前述した様に、ホスト側のカードリーダライタより通信が定期的に行われ、カードリーダライタより送信された情報信号にICカードが応答を開始した時点から通信が開始される。そして、通信が行われている間はICカードとカードリーダライタとの間には安定した電磁界が形成されることが要求される。
ICカードを静止させた状態で情報信号を伝達する場合は、電磁界の強度が変動する様なことはなく常に一定状態の電磁界の下で情報信号の伝達が行えるが、ICカードを搬送させた状態で情報信号の伝達を行うことは、ICカードの位置により電磁界の強度にばらつきが生じ、一定強度の電磁界の下で情報信号の伝達を行うことが困難な通信環境となる。すなわち、ICカードとカードリーダライタとの距離が乖離すれば、電磁界の強度が低下しているので情報信号の伝達がより困難になり、カードリーダライタに近い時の通史環境とは異なるものとなる。この様に、ICカードを搬送させた状態で情報信号の伝達を行うことは、両者間に形成される電磁界に強度のばらつきが発生するため通信環境が不安定になるので、正確な情報信号のやりとりを行うことが困難だったのである。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、搬送中のICカードに正確に情報の書込みや読出しを行うことの可能なICカード通信システムを提供することを目的とするものである。
特に、本発明は、プライバシーに関わる個人情報をICチップに記録する工程を有するIDカード作成システムにおいて、ICカードを搬送させた状態でも正確に情報を書き込んだり、記録した情報を読み出すことが可能なIDカード作成システムを提供することを目的とするものである。
本発明者は、動いているICカードに電子情報を安定して伝達する方法を検討し、これまでのICカードへの情報伝達が、ICカードとカードリーダライタとの間でのごく限られた範囲内でしか実施することができない状態だったことに着目した。そして、リーダ/ライタ装置から出力される電磁界の強度を制御してICカードとリーダ/ライタ装置との距離が離れていても安定して電子情報の伝達が行える強度を有する電磁界を形成することを考え本発明を見出したのである。本発明者は、移動中のICカードの位置に応じてリーダ/ライタ装置の出力を変化させることで、カードとR/W装置の間には常に情報伝達を行えるレベルの強度を有する電磁界を形成することにより、動いているICカードへの情報伝達を行える様にしたのである。すなわち、本発明は、以下に記載のいずれかの構成により達成される。
〔1〕 移動中のICカードに情報信号を伝達するICカード通信システムであって、
該ICカードの位置を検知する検知手段と、電磁界を形成して、該ICカードに情報信号を伝達する情報信号伝達手段と、該情報信号伝達手段による情報信号の伝達を制御する制御手段と、を有し、該制御手段は、該検知手段により検知されたICカードの位置に基づいて、該情報信号伝達手段が形成する電磁界の強度を制御することにより、該情報信号伝達手段による情報信号の伝達を制御するものであることを特徴とするICカード通信システム。
該ICカードの位置を検知する検知手段と、電磁界を形成して、該ICカードに情報信号を伝達する情報信号伝達手段と、該情報信号伝達手段による情報信号の伝達を制御する制御手段と、を有し、該制御手段は、該検知手段により検知されたICカードの位置に基づいて、該情報信号伝達手段が形成する電磁界の強度を制御することにより、該情報信号伝達手段による情報信号の伝達を制御するものであることを特徴とするICカード通信システム。
〔2〕 前記情報信号伝達手段は、非接触の状態で前記ICカードに情報信号を伝達するものであることを特徴とする前記〔1〕に記載のICカード通信システム。
〔3〕 ICカードに情報信号を伝達してIDカードを作成するIDカード作成システムであり、ICカードを搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送されているICカードの位置を検知する検知手段と、電磁界を形成して、該ICカードに情報信号を伝達する情報信号伝達手段と、該情報信号伝達手段による情報信号の伝達を制御する制御手段と、を有し、該制御手段は、該検知手段により検知されたICカードの位置に基づいて、該情報信号伝達手段が形成する電磁界の強度を制御することにより、該情報信号伝達手段による情報信号の伝達を制御するものであることを特徴とするIDカード作成システム。
〔4〕 前記情報信号伝達手段は、非接触の状態で前記ICカードに情報信号を伝達するものであることを特徴とする前記〔3〕に記載のIDカード作成システム。
上記〔1〕あるいは〔3〕に記載の構成では、センサ等の検知手段により搬送中のICカードの位置が検知され、その検知情報に基づいて制御手段はICカードの位置に応じてリーダ/ライタ装置の電磁界形成出力を制御する。そして、ICカードがリーダ/ライタ装置から離れている時は、リーダ/ライタ装置の電磁界形成出力を強くして、カードとリーダ/ライタ装置が離れていても電子情報の伝達が行えるレベルの電磁界が両者間に形成される。その結果、ICカードとリーダ/ライタ装置の距離が変化する様な状態でも両者間にはICチップに電子情報の伝達を安定して行える電磁界が形成され、動いているICカードに電子情報を安定して伝達することが可能になる。
また、上記〔2〕または〔4〕に記載の構成では、非接触状態で搬送中の動いているICカードに電子情報を伝達することを可能にしている。この様に搬送中のICカードに直接触れずに電子情報を付与することができる。特に、ICカードでIDカードを作成する場合には、作成工程下でICカードの搬送状態が維持されるので、IDカードの作成効率を向上させるとともに、搬送中のカードに接触することがないので、接触方式のICカードでIDカードを作成した時に見られたキズなどのカード表面への損傷がなくなったので、カードの品質維持が可能になった。
さらに、本発明は下記〔5〕または〔6〕に記載の構成でも達成可能であることを確認した。
〔5〕 搬送手段により搬送状態にあるICカードに、情報信号伝達手段より出力される電磁界を印加して、情報信号の伝達を行う工程を有するIDカード作成方法において、
該ICカードへの情報信号の伝達は、該ICカードの位置を検知して得られる検知情報に基づいて、該情報信号伝達手段から出力される電磁界の強度を制御しながら行われるものであることを特徴とするIDカード作成方法。
該ICカードへの情報信号の伝達は、該ICカードの位置を検知して得られる検知情報に基づいて、該情報信号伝達手段から出力される電磁界の強度を制御しながら行われるものであることを特徴とするIDカード作成方法。
〔6〕 前記〔3〕または〔4〕に記載のIDカード作成システム、あるいは、前記〔5〕に記載のIDカード作成方法により作成され、顔画像を有することを特徴とするIDカード。
本発明の構成によれば、ICカードとカードリーダライタとの距離や位置関係に応じてカードリーダライタの出力を変動させることにより、搬送中のICカードとカードリーダライタとの間には情報信号のやりとりを行えるレベルの電磁界強度を形成して安定した通信環境を維持し、ICカードが移動している状態でも確実に情報伝達を行える様にした。
その結果、カードを移動させながら情報伝達を行うことが可能なのでICカードへの通信効率が向上し、例えば、ICカードへの通信可能な時間が長くなるので、ICチップへの情報取込み量を増大させることが可能になり、ICカードに収納可能な情報量を増大させることが可能になった。また、情報の読出し時間を長く確保することができるので、ICカードからより多くの情報を読み出すことが可能になり、ICカードによる個人認証の精度を向上させることが可能になった。この様に、通信時間を長く確保することが可能になることで、ICチップの記憶容量を無駄なく利用できる様になるとともに、ICカードに内蔵される情報量が増大する分、カード利用によるユーザへの便宜性を大幅に向上させることを可能にしている。
また、本発明によれば、IDカード作成時にカードが搬送している状態でも安定した通信環境が確保されるので、カードの作成効率を大幅に向上させることに加えてプライバシーに関わる重要な個人情報を正確に記録することが可能になり、高いセキュリティ性と正確性を有する電子情報を有するIDカードを円滑かつ確実に作成することを可能にしている。
本発明は、カードリーダライタとICカードとの間で形成される電磁界の強度を、両者間の距離や位置関係に応じて変動させる様にすることで、搬送状態にあるICカードに対して情報信号を確実に伝達できる様にしたICカード通信システムとIDカード作成システムに関する。以下、本発明について詳細に説明する。
最初に、本発明に係るIDカード作成システムにおけるIDカード作成の概要を図1と図2を用いて説明する。ここで、図1は本発明に係るIDカード作成システムの概略図であり、図2は後述する画像形成装置20のカード作成作動を制御する制御部22のブロック図である。また、これらは、本発明に係るICカード通信システムを構成するものでもある。
IDカード作成システム1は、ICカードを用いてIDカードの作成を行うもので、IDカード作成やICチップへの情報伝達、さらには搬送中のICカードの位置に基づいて後述するカードリーダライタ23の電磁界の出力強度といった作動を制御する本発明における制御手段に該当するコンピュータ10、ICカード30に電子情報や画像情報を出力してIDカードの作成を行う画像形成装置(プリンタ)20、IDカードの所有者となるユーザの氏名や住所などの個人情報やユーザID番号といったカード上で文字情報として出力される情報を保存、管理するデータベースサーバ50、ユーザの顔画像を撮影する撮影装置40などから構成される。
本発明における制御手段に該当するコンピュータ10は、キーボード13、表示モニタ12、及びCPU11などから構成され、IDカード作成システム1全体の作動を制御するものである。具体的には、カード作成に使用するユーザのID番号D0や個人情報D1のデータベースサーバ50からの取出しの制御や、顔画像情報D2を撮影装置40より得るために撮影装置40の制御、これらの情報(D0、D1、D2)を画像形成装置(プリンタ)20に供給する際の制御、さらには、これらの情報をIDカード作成に必要な情報である画像情報PDやICチップに記録する電子情報EDに変換するための操作の制御、さらには、後述する搬送中のICカード30の位置に応じて本発明における情報信号伝達手段に該当するカードリーダライタ23から出力される電磁界の強度の制御といった制御を行うものである。
撮影装置40は、カード所有者となるユーザの顔を撮影し、撮影画像を顔画像情報D2としてコンピュータ10に出力する。撮影装置40は静止画用デジタルカメラや動画用ビデオカメラを使用し、赤色、青色、緑色の3色に対応する色信号R、G、Bや、輝度信号Y等のコンポジット信号を介して顔画像情報D2を出力する。
データベースサーバ50には、カード所有者となるユーザの氏名や住所といったカード面上で文字情報として出力される個人情報D1やユーザID番号D0といった文字情報と呼ばれる情報が収録されており、IDカード作成時にコンピュータ10は所定の情報を取り出せる様になっている。
画像形成装置(プリンタ)20は、ICカード30に内蔵されるICチップへの電子情報の書込みや、ICチップに書き込まれた情報の読出しといった情報信号の伝達を行う情報信号伝達手段であるカードリーダライタ23を有する。画像形成装置(プリンタ)20では、カードリーダライタ23を介してコンピュータ10から供給されたIDカードの作成に必要な情報をカード作成に直接使用する情報に変換して、変換した情報をICカード30に伝達してIDカードの作成を行うものである。ここで、画像形成装置(プリンタ)20でカード作成に直接使用する情報としては、ICカード30上に画像形成を行うために使用される画像情報PDと、ICカード30に内蔵される記憶媒体であるICチップ31に記録される電子情報EDが挙げられる。図1の画像形成装置(プリンタ)20では、カード作成に直接使用されるこれらの情報を制御部22で作成する。制御部22はこのほかに画像形成装置20を構成するカードリーダライタ23や画像形成部25などのカード作成を行う各構成の動作を制御する。
なお、本発明に係るIDカード作成システムは、カード作成に直接使用する画像情報PDや電子情報EDを画像形成装置20内の制御部22で作成するものの他に、これらのカード作成に必要な情報の作成を前述のコンピュータ10で行い、コンピュータ10で作成された画像情報PDや電子情報EDを画像形成装置20に供給する方法をとるものも含まれる。
画像形成装置20におけるIDカードの作成について説明する。画像形成装置20は枚葉にカットされたICカード30を収納したカートリッジCTを装填している。図1は複数のカートリッジCT−1〜CT−3を装填するものを示す。
画像形成装置20には、ICカード選択手段として機能するICカード供給部21より供給されたICカード30を搬送するための搬送手段28(28a、28b、28c)が設けられ、ICカード30はこの搬送手段により搬送された状態で種々の工程で所定の処理が行われ、IDカード3として作成されるものである。図1では搬送手段の代表的な形態としてベルト搬送方式の搬送手段28a〜28cが表示されている。
図1の画像形成装置20には、ICカード30を搬送する搬送手段28a上に搬送中のICカード30を検知する本発明における検知手段に該当するカード検知センサ24が設けられている。本発明では、搬送手段28aの所定位置をICカード30が通過すると、本発明における検知手段に該当するカード検知センサ24が検知して検知信号CDを発生し、検知信号を制御部22に送信して本発明における情報信号伝達手段に該当するカードリーダライタ23からの電磁界の出力強度を制御する。図2に示す様に、本発明における制御手段に該当する制御部22は、検知手段に該当するカード検知センサ24からの検知信号CDに基づいて情報信号伝達手段に該当するカードリーダライタ23の作動(電磁界の出力強度)を制御する。
プリンタ20は制御部22で検知信号CDを受信すると、この情報に基づいてプリンタ20の作動を制御する。図2に示す様に、カード検知センサ24より送信された検知信号CDが制御部22のリーダライタ作動制御部221で受信されると、この情報にカードリーダライタ23に向けてリーダライタ作動制御信号RCDが送信され、カードリーダライタ23の作動が制御される。
具体的には、先ず、制御部22で検知信号CDが受信されリーダライタ作動制御信号RCDがカードリーダライタ23に送信されることにより、所定時間経過後にカードリーダライタ23とICカード30との間に情報信号のやりとりが可能なレベルの電磁界を形成する様にカードリーダライタ23の作動を制御する。
次に、制御部22はICカード30とカードリーダライタ23とが多少離れた状態にあっても両者間で情報信号のやりとりを円滑に行えるレベルの電磁界強度を発現する様にカードリーダライタ23の出力を制御する。すなわち、制御部22はカードリーダライタ23の作動を制御することにより、ICカード30に効率よく電磁界の印加を開始するとともに両者間での情報信号のやりとりを円滑に行っている。
この様に、制御部22は、搬送中のICカード30とカードリーダライタ23との間で円滑に情報信号のやりとりが行える様にカードリーダライタ23の作動を制御する。その結果、ICカード30がカードリーダライタ23から多少離れた位置にある時でもICチップ31に電子情報EDの書込みが行えるとともに、書き込まれた情報の確認を確実に行える様にしている。
本発明では、制御部22でカードリーダライタ23の作動を制御することにより、作成工程でICカードの搬送を停止させずにIDカードを作成することを可能にしている。すなわち、IDカードの作成工程ではICカード30への電子情報EDの書込みと確認のための読出し工程が律速となっていた。
本発明は、カードリーダライタ23とICカード30の距離に応じて、カードリーダライタ23が形成する電磁界強度を変動する様に制御することにより、ICカードがカードリーダライタ23から離れた状態にあっても両者間で電子情報EDのやりとりを行える様にした発明である。本発明における制御部22によるカードリーダライタ23より出力される電磁界強度の詳細な制御方法については後述する。
ICカード30のICチップ31に書き込まれる電子情報EDは、例えば、図2に示す様に、制御部22内の情報変換部222で作成される。すなわち、制御部22ではコンピュータ10より供給されたユーザID番号D0、個人情報D1、顔画像情報D2を情報変換部222で合成してICチップ31への書込みが可能な電子情報EDに変換する。なお、電子情報EDの作成は上記のプリンタ20内の制御部22で行う場合の他に、コンピュータ10で電子情報EDを作成し、作成した電子情報EDをプリンタ20の制御部22に供給するものであってもよい。
ICチップ31に電子情報EDの書込みが確実に行われたICカード30は、搬送手段28bにより画像形成部25に搬送されてカード面上に画像情報の出力が行われる。画像形成部25には、主に顔画像やカラーの文字画像を出力するためのイエロー色用の画像形成ユニット(以下でY色画像形成ユニットという)25Y、マゼンタ色用の画像形成ユニット(以下でM色画像形成ユニットという)25M、シアン色用の画像形成ユニット(以下でC色画像形成ユニットという)25Cが設けられ、さらに、文字画像等のモノクロ画像出力用の画像形成ユニット(以下でK色画像形成ユニットという)25Kが設けられている。これらの画像形成ユニット25Y〜25Kはインクリボンやサーマルヘッドなどの画像出力手段を備えてICカード30表面に画像情報の出力を行う。
制御部22は、図2に示す様にコンピュータ10より供給されたユーザID番号D0、個人情報D1、顔画像情報D2を情報変換部222で画像情報PDに変換し、画像情報PDをバッファメモリ223に一時的に格納する。バッファメモリ223は複数分の画像情報PDの格納が可能である。この様に、制御部22で作成された画像情報PDはバッファメモリ223経由で画像形成部25に供給されて画像形成に使用される。
なお、本発明では、画像情報PDを前述のプリンタ20の制御部22で作成する形態の他に、コンピュータ10で画像情報PDを作成し、作成した画像情報PDをプリンタ20の制御部22のバッファメモリ223に供給するものであってもよい。
ICカード30面上に画像情報PDを出力が完了すると、続いて表面保護層形成部26に搬送されて画像面上に保護層を形成する。表面保護層形成部26は、例えば、特開平7−40690号公報の段落0075〜0085に記載の画像保護用転写箔と呼ばれる透明樹脂フィルム製の転写箔よりなる表面保護層を形成する。具体的には、画像保護用転写箔を画像表面に加熱加圧して転写して、画像面上に透明な樹脂保護層を形成する。
この表面保護層の形成が完了するとIDカードの作成は終了で、完成品であるIDカード3が搬送ベルトによりカードスタッカ29に排出される。以上の工程を経てIDカード作成システム1は顔写真入りのIDカード3を作成する。
次に、IDカード作成時に行われるICカードへの情報伝達について説明する。
先ず、本発明に係るIDカード作成システムで作成されるIDカードの一例を図3に示す。図3はIDカードの一例である従業員証で、図示する様な積層構造を有するものである。すなわち、図3のIDカード3は中層の接着部材32A、32Bの層を除くと、裏面シート33、ICチップ31、表面シート35より構成される。
IDカード3(ICカード30)の上層に配置される表面シート35上には、社員番号に代表されるユーザID番号D0や、氏名、住所、生年月日等の個人情報D1が文字情報として文字画像情報領域P3に、顔画像情報D2が顔画像形成領域P4にそれぞれ出力されている。また、前述した様に、IDカード3は表面シート35の上層に表面保護層を形成して画像情報の保護を行っている。
ICチップ31は、チップ本体31Aとアンテナ体31Bから構成されている。ICカード30を後述するカードリーダライタ装置23に装填すると、アンテナ体31Bとカードリーダライタ装置23のアンテナ部との間で電磁界を形成する。この電磁界の存在により両者間に誘導電力が発生し、この誘導電力によりカードリーダライタ装置23とICカード30の間で電子情報EDのやりとりが行える様になる。
次に、本発明に使用可能なカードリーダライタ(以下、R/W装置、リーダ/ライタ装置ともいう。)について説明する。図4は非接触方式でICカードとの間で情報伝達を行うことの可能なリーダ/ライタ装置の構成を示すブロック図である。ここで、リーダ/ライタ装置とICカードとの間で行われる情報伝達は、ICカードに電子情報の形態で情報の書込みを行うことや、ICカードに記録した情報の読出しを行うことをいうものである。伝達される情報信号は電子情報の形態で用いられ、IDカードを作成する場合に用いられる電子情報としては、例えば、従業員番号の様なユーザID番号D0や個人情報D1、顔画像情報D2など、電子情報に変換可能なものであれば特に限定されるものではない。
図4のR/W装置23では、後述するアンテナ体73とICカード30のICチップ31を構成するアンテナ体31Bとの間で電磁界を形成し、電磁界を形成した状態下でICチップ31との間での情報伝達を行うものである。
R/W装置23は、リードライト部70と情報書込読出制御部71、アンテナ体73とから構成される。リードライト部70には、ICカードに情報の書込みや読出しを行う際に、ICカード30を挿入する凹状のスライド部72が設けられる。そして、スライド部72の両側内部にアンテナ体73を配置する。アンテナ体73はICカード30内のICチップ31を構成するアンテナ体31Bとの間で電磁界を形成し、形成された電磁界では電磁誘導により誘導電力が発生する。そして、この誘導電力はICチップ31Aに駆動電源として供給され、両者の間での情報伝達が可能になる。
情報書込制御部71は、内部バス81に接続された送受信部74、RAM75、ROM76、通信インタフェース77、CPU78及び電源部79より構成される。送受信部74は、リードライト部70のアンテナ体73と接続し、画像形成装置20の制御部22、あるいは、コンピュータ10で所定の変調電波に変調されたユーザID番号D0、個人情報D1及び顔画像情報D2よりなる電子情報EDを受信し、当該電子情報EDをICチップ記録媒体31に送信し記録する様に制御する。
また、情報書込読出制御部71は、ICチップ31に記録した情報を読み出すことも可能で、予めICカード30のICチップ31より所定の変調信号に変調した状態で記憶されている電子情報ED(D0+D1+D2)をアンテナ体73を介して取り込み、送受信部74で復調させて情報を読み出す。
送受信部74には、内部バス81を介してRAM75及びROM76が接続し、RAM75には電子情報の形態で送信されたユーザID番号D0、個人情報D1及び顔画像情報D2を一時記憶することが可能である。
ROM76には情報書込手順等の制御データが格納され、内部バス81が通信インタフェース77と接続して、RS−232C(又はRS−422)の通信プロトコルに準拠した通信回線を介してコンピュータ10と接続している。この様に、カードリーダライタ23とコンピュータ10との間ではデータ通信が可能である。
通信インタフェース77は、内部バス81を介してCPU78が接続され、記録部材31に情報を書き込む時、送受信部74、RAM75及びROM76への入出力を制御する。すなわち、通信インターフェース77は、画像形成装置20の制御部22、あるいは、コンピュータ10で作製された記録用情報ED(D0+D1+D2)を電子情報の形態で送受信部74に供給する様に制御する。
また、情報書込読出制御部71には電源部79が設けられ、送受信部74、RAM75、ROM76、通信インタフェース77及びCPU78、及びカード材料30内の記録部材31を構成するICチップ31Aを駆動させるための所定の周波数の高周波信号をアンテナ体73に直流電圧VCCを供給する。
この様にして、カードリーダライタ23はICカード30との間で情報信号のやりとりを行っている。
本発明に係るIDカード作成システムは、搬送状態のICカードに対して情報信号のやりとりを行える様にしたものである。すなわち、カードリーダライタより搬送中の動いているICカードに情報信号を送信して電子情報を書き込んだり、書き込まれた電子情報の読取りを行うことが可能である。
搬送中のICカードに情報信号のやりとりを行う機能を付与するには、ICカードに情報信号のやりとりを行える強度の電磁界を印加しなければならないが、動いているICカードはカードリーダライタとの距離が変動するので、両者間に一定レベルの強度の電磁界を印加した状態を作ることが困難だった。すなわち、ICカードのアンテナサイズやカードの搬送速度に依存するため、情報伝達が可能な強度の電磁界が得られる両者間の距離はごく限られた狭い範囲のものであり、この様な状態で動いているICカードに電子情報を安定して付与することは難しかった。
従来技術では、ICカードへの情報伝達は静止させたカードに行うことが主であり、動いているICカードに情報伝達を行うことは殆ど考えられていなかった。事実、前述の特許文献も保持させた状態のICカードに情報伝達を行うものであった。一方、IDカードを作成する際にICチップへの情報の書込みや読出しをカードを搬送させながら行うことは、IDカード作成の作業効率を維持する上でクリアすべき課題であったが、静止したカードに情報伝達を行うことを前提にした従来技術に基づいて、搬送中のICカードに情報の書込みや読出しを効率よく行うことは困難を伴うものであった。
本発明者は、搬送中のICカードが情報信号のやりとりを円滑に行える方法を検討し、現行のIDカード作成工程で、ICカードを動かしながら情報伝達を行うと、ICカードのアンテナサイズが小さすぎて信号のやりとり可能なとても狭い範囲が限られることや、搬送速度によって信号の伝達が大きく変わることを確認した。すなわち、ICカードがカードリーダライタから遠ざかるほど、両者間での情報伝達は困難になった。
本発明者は、搬送中のICカードの位置に応じて電磁界の強度を変動させることにより、両者間の距離が変動しても情報信号のやりとりに支障を来さない強度を有する電磁界を付与することを考えた。すなわち、搬送中のICカードの位置を検知し、その検知結果に基づいてカードリーダライタの出力を制御することにより、ICカードとカードリーダライタの距離が離れていても情報伝達が可能な強度を有する電磁界を形成して、搬送中のICカードへの情報伝達を可能にした。
前述した様に、本発明ではICカードを搬送する搬送手段上に搬送中のICカードの位置を検知するカード検知センサを設け、ICカードが所定位置を通過した時にカード検知センサがICカードを検知して検知信号を生成する。そして、この検知信号を画像形成装置の制御部に送信してカードリーダライタの作動を制御することにより、ICカードとR/W装置の距離に応じて電磁界の出力強度を制御して両者が離れていても電子情報のやりとりを行える様にしている。以下、図5と図6を用いて本発明における搬送状態のICカードへの情報伝達方法について説明する。
図5は、本発明に係るIDカード作成システムでICカードに情報伝達を行う部位を示す模式図で、前述の図1に示す画像形成装置20におけるICカード供給部21とカードリーダライタ23との間に設けられた搬送ベルト28aを拡大したものである。図中のP1はR/W装置23が電磁界出力を開始する時のICカード30の位置を示し、P2は電磁界出力を終了する時のICカード30の位置を示す。また、P3はICカード30を静止状態とした場合の電磁界出力開始位置であり、P4は静止状態とした場合の電磁界出力を終了する時のICカード30の位置である。
また、図6は、ICカード30の位置とR/W装置23から出力される電磁界強度との関係を示すもので、(a)はICカード30の位置とR/W装置23の出力レベルとの関係を示し、(b)はICカード30の位置と形成される電磁界強度との関係を示す図である。本発明では、搬送ベルト28aにより搬送状態にあるICカード30の位置に応じて、制御部22はR/W装置23の出力を制御している。すなわち、制御部22はICカード30がR/W装置23と離れている時はR/W装置23の出力を高めに設定するとともに、ICカード30がR/W装置23に近接している時は出力を低めに設定することで、両者間の距離が離れていても電子情報の伝達が行えるレベルの電磁界Dが得られる様になっている。
ここで、位置P1はカード検知センサ24の検知部と一致しており、P1でICカード30がカード検知センサ24により検知されると、カード検知センサ24から制御部22に検知信号が送信される。制御部22はこの検知信号に基づいて所定時間(図5と図6ではICカード30がP3に到達するまでの間)R/W装置23の出力を高めに制御する。その結果、ICカード30とR/W装置23が離れた状態でも両者間に情報伝達可能なレベルの電磁界が形成されてICカード30への電子情報EDの書込みが可能になる。
次に、ICカード30が位置P3を通過すると両者は近接しているので、制御部22はR/W装置23の出力を低減する様に制御し、引き続きICカード30との電子情報の伝達を継続する。そして、ICカード30が再びR/W装置23より離れてきた時(位置P4)、制御部22はR/W装置23の出力を高めに制御することによりR/W装置23とICカード30との電子情報のやりとりを継続する様に制御する。さらに、ICカード30が位置P2に到達した時にR/W装置23の出力を制御して両者間での電子情報のやりとりを終了させる。
ICカード30とカードリーダライタ23との間での電子情報のやりとりの可能な範囲を図6に示す。Aは、本発明により電子情報のやりとりを行える様にした範囲であり、Bは従来技術における電子情報のやりとり可能な範囲を示す。すなわち、本発明ではICカードが移動している状態で電子情報のやりとりを行える様にしているので、ICカードを停止させた時にのみ電子情報のやりとりを行える様にしていた従来のものよりも長く電子情報のやりとりが行える様になっている。この様に、本発明によれば、搬送ベルト28aを搬送するICカード30がカードリーダライタ23との間で電子情報のやりとりを行うことが可能な範囲が従来のICカード30を停止させる場合よりも大幅に拡大していることが確認される。
以上の様に、本発明ではICカード30の位置を検知し、ICカード30の位置に応じてR/W装置23の出力を制御して、搬送状態にある動いているICカード30への電子情報の伝達を可能にしている。
なお、図5と図6では、カードリーダライタ23の出力をカード検知センサ24からの検知結果に基づいて2段階に変化させているが、本発明におけるカードリーダライタ23の出力の変動方法はこれに限定されるものではなく、3段階以上の多段階に変化させて出力を変動させたり、アナログ的に連続的な変動を行うものであってもよい。
次に、搬送ベルト28aを搬送中のICカード30の検知方法についてさらに詳細に説明する。本発明で使用される検知手段は、搬送中のICカード30の位置を検出することが可能なものであれば特に限定されるものではないが、代表的な検知手段としては以下のものが挙げられる。
先ず、搬送中のICカードを非接触で検知する方法が挙げられる。この方法には前述の図5に例示したケースの様に、カードリーダライタ(R/W装置)23から任意の距離を有する個所にセンサを設け、搬送中のICカードがセンサを通過することによりカードの検知を行う方法が挙げられ、この方法によればICカードがセンサを通過したことを検知情報として制御部に送信し、この送信信号に基づいてカードリーダライタの出力を制御する方法が挙げられる。
また、搬送中のICカードを非接触で検知する方法として、例えば、搬送中のICカードの距離を測定するセンサを設ける方法がある。この方法は、搬送ベルト28a上の任意の位置を起点にして、当該ICカードの起点からの距離を距離測定センサで測定し、距離測定センサにより得られた測定結果を検知信号として制御部にフィードバックするものである。この方法によればICカードの距離に応じてカードリーダライタの出力を連続的に可変制御することが可能になる。
本発明に使用されるセンサは小型の汎用センサが好ましく、具体的には、ファイバセンサ、光電センサ、レーザセンサ等が挙げられる。また、非接触方式のセンサに使用される検知媒体としては、可視光線、レーザ光、超音波、渦電流等が挙げられる。本発明で使用可能な具体的なセンサの例としては、例えば、キーエンス株式会社のホームページ(http://www.keyence.co.jp)やオムロン株式会社のホームページ(http://www.fa.omron.co.jp)に添付されているカタログに記載の各種センサが使用可能である。
さらに、本発明はこれまでに述べてきたカード検知センサ24によりカードを検知する非接触のICカード検知方法の他に、搬送中のICカードに接触することでカードの位置を検知し、これを検知信号として制御部にフィードバックする方法であってもよい。例えば、搬送経路上に接触部材を設け、ICカードの部材への接触をトリガーにしてカードリーダライタの出力を制御するものであってもよい。
以上の様に、本発明ではIDカードの作成工程などの搬送状態にあるICカードへの電子情報の伝達を安定して行える様にしている。すなわち、本発明者はIDカード作成装置内のICカード搬送手段の近傍に搬送中のICカードを検知するカード検知手段を設け、該検知手段からのICカードの位置情報に基づいて、カードリーダライタの出力を制御することを考えた。そして、ICカードの位置情報に基づき、ICカードがカードリーダライタより離れた位置にある時はカードリーダライタの出力を高めに設定することで距離が離れていても情報伝達が可能なレベルの電磁界を形成し、両者間での電子情報のやりとりを安定して行える様にした。
その結果、本発明によれば搬送中のICカードがカードリーダライタから離れていても安定した電子情報の伝達が行えるので、動いているICカードに対して安定した情報伝達を行うことが可能になり、IDカードの作成工程でICカードを搬送させたまま電子情報の書込みや読出しが行える様になり、ICカードによるIDカードの作成効率を大幅に向上させることを可能にした。
1 IDカード作成システム
3 IDカード
10 コンピュータ
20 画像形成装置(プリンタ)
22 制御部
221 リーダライタ作動制御部
222 情報変換部
223 バッファメモリ
23 カードリーダライタ(R/W装置、リーダ/ライタ装置)
24 カード検知センサ
25 画像形成部
28(28a、28b、28c) 搬送手段(搬送ベルト)
30 ICカード
31 ICチップ
CD カード位置検知情報
ED 電子情報
PD 画像情報
RCD リーダライタ作動制御信号
3 IDカード
10 コンピュータ
20 画像形成装置(プリンタ)
22 制御部
221 リーダライタ作動制御部
222 情報変換部
223 バッファメモリ
23 カードリーダライタ(R/W装置、リーダ/ライタ装置)
24 カード検知センサ
25 画像形成部
28(28a、28b、28c) 搬送手段(搬送ベルト)
30 ICカード
31 ICチップ
CD カード位置検知情報
ED 電子情報
PD 画像情報
RCD リーダライタ作動制御信号
Claims (6)
- 移動中のICカードに情報信号を伝達するICカード通信システムであって、
該ICカードの位置を検知する検知手段と、
電磁界を形成して、該ICカードに情報信号を伝達する情報信号伝達手段と、
該情報信号伝達手段による情報信号の伝達を制御する制御手段と、を有し、
該制御手段は、該検知手段により検知されたICカードの位置に基づいて、該情報信号伝達手段が形成する電磁界の強度を制御することにより、該情報信号伝達手段による情報信号の伝達を制御するものであることを特徴とするICカード通信システム。 - 前記情報信号伝達手段は、非接触の状態で前記ICカードに情報信号を伝達するものであることを特徴とする請求項1に記載のICカード通信システム。
- ICカードに情報信号を伝達してIDカードを作成するIDカード作成システムであり、
ICカードを搬送する搬送手段と、
該搬送手段により搬送されているICカードの位置を検知する検知手段と、
電磁界を形成して、該ICカードに情報信号を伝達する情報信号伝達手段と、
該情報信号伝達手段による情報信号の伝達を制御する制御手段と、を有し、
該制御手段は、該検知手段により検知されたICカードの位置に基づいて、該情報信号伝達手段が形成する電磁界の強度を制御することにより、該情報信号伝達手段による情報信号の伝達を制御するものであることを特徴とするIDカード作成システム。 - 前記情報信号伝達手段は、非接触の状態で前記ICカードに情報信号を伝達するものであることを特徴とする請求項3に記載のIDカード作成システム。
- 搬送手段により搬送状態にあるICカードに、情報信号伝達手段より出力される電磁界を印加して、情報信号の伝達を行う工程を有するIDカード作成方法において、
該ICカードへの情報信号の伝達は、該ICカードの位置を検知して得られる検知情報に基づいて、該情報信号伝達手段から出力される電磁界の強度を制御しながら行われるものであることを特徴とするIDカード作成方法。 - 請求項3または4に記載のIDカード作成システム、あるいは、請求項5に記載のIDカード作成方法により作成され、顔画像を有することを特徴とするIDカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004166934A JP2005346538A (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | Icカード通信システム、idカード作成システム、idカード作成方法、idカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004166934A JP2005346538A (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | Icカード通信システム、idカード作成システム、idカード作成方法、idカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=35498837
Family Applications (1)
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JP2004166934A Pending JP2005346538A (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | Icカード通信システム、idカード作成システム、idカード作成方法、idカード |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005346538A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007213298A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Sato Corp | Rfidプリンタ |
JP2012079101A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Nippon Signal Co Ltd:The | 認証システム |
-
2004
- 2004-06-04 JP JP2004166934A patent/JP2005346538A/ja active Pending
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