JP6188454B2 - 印刷装置およびその制御方法、プログラム - Google Patents

印刷装置およびその制御方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置およびその制御方法に関する。
通信技術が発達し、印刷装置と携帯型通信端末装置の間の通信としては、近距離での無線通信が主流になってきた。実際に近距離無線通信を用いて、認証を行うような使用例など、様々な使用例が出てきている。特に印刷装置での近距離無線通信の使用方法としては、携帯型通信端末装置との間の通信以外に様々な用途、方法が提案されている。
例えば、特許文献1においては、印刷装置が用紙に含まれている無線タグに、タグが表にあるか裏にあるかの情報を記録する方法を示している。また特許文献2では印刷装置の給紙口において、用紙に埋め込まれたタグ情報を読み取った際のアンテナレベルで用紙のサイズを検知する手段を取っている。また、特許文献3においては、インクジェットプリンタにおいてヘッドが印刷を行う際に印刷データをメインボードから近距離通信で取得する事で情報の遅れについて対応しようとしている。
特開2007−105889号公報 特開2007−050992号公報 特開2010−009556号公報
しかしながら、何れの特許文献に示す方法においても、用紙に含まれる無線タグに情報を記録する際に、用紙内の無線タグの位置が分からない状態では、無線タグを検知するために用紙全域を探索する必要があった。そのため、用紙に合わせて装置におけるタグ検知の構造を考慮する必要があった。また、用紙のサイズが近距離無線通信の検知範囲を超える場合には、複数の通信ユニットを搭載する必要があった。結果として、用紙内に自由に無線通信用のタグを配置する事が困難であった。また無線タグの検知にために印刷速度を送らせてしまう事も合わせて課題となっている。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、用紙上における無線タグの自在な配置を許容するとともに、無線タグの探索のための印刷速度の低下を抑えた印刷装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の一態様による印刷装置は以下の構成を備える。すなわち、
プリントヘッドと近距離無線通信を行う通信手段とを搭載したプリントキャリッジと、
前記プリントキャリッジを移動させる移動制御手段と、
前記プリントヘッドによる印刷データの印刷を実行するための前記移動制御手段によるプリントキャリッジの移動の際に、前記通信手段により用紙上の無線タグを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された無線タグにタグ情報を書き込む書込手段と、
印刷データの印刷を実行するための前記移動制御手段による前記プリントキャリッジの往復の移動において、前記書込手段により往路で行われた無線タグへの書き込みが成功したかどうかを、前記プリントキャリッジの復路の移動において確認する確認手段と、を備える。
本発明によれば、用紙上における無線タグの自在な配置を許容するとともに、無線タグの探索のための印刷速度の低下を抑えた印刷装置およびその制御方法が提供される。
印刷装置の構成例を示すブロック図。 印刷装置の外観並びに内部構造を説明する図。 プリントキャリッジの搬送形態を説明する図。 NFCユニットの構成例を示すブロック図。 パッシブモードにおけるNFC通信シーケンスを示す図。 プリントキャリッジの搬送制御およびタグへの情報記録を説明するフローチャート。 必要数のNFCタグを検出前のプリントキャリッジ搬送制御を示すフローチャート。 用紙内のNFCタグへの情報書き込みの処理を示すフローチャート。 必要数のNFCタグを検出後のプリントキャリッジ搬送制御を示すフローチャート。 印刷後のタグ処理を示すフローチャート。 タグが用紙内に必要数見つからなかった場合の動作を示すフローチャート。 タグが用紙内に必要数以上見つかった場合の動作を示すフローチャート。 操作パネルによる設定画面の例を示す図。 プリントキャリッジ搬送とタグ検知のための搬送制御を説明する図。 プリントキャリッジ搬送速度の変更処理を示すフローチャート。 書き込まれたタグ情報の確認を行う処理を示すフローチャート。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、本実施形態で用いる装置の各構成要素の相対配置、装置形状等は、あくまで例示であり、同等の効果を持つ構成において実現する限りは、それらのみに限定するものではない。なお、本実施形態において、プリントキャリッジによる記録走査等の動作に関して「搬送」という用語を用いたが、プリントキャリッジの移動を意味するものである。したがって、搬送制御、搬送形態、搬送中、搬送速度は、プリントキャリッジの移動制御、移動形態、移動中、移動速度に読み変えても、意味は変わらない。
本実施形態では、近距離無線通信方を印刷装置で使用し、印刷を行いながら印刷される用紙に含まれる媒体(以下、無線タグ)と通信を行う方法について説明する。またその際に印刷装置においてのプリントキャリッジの制御を行う方法について述べる。特に本実施形態の具体例としては、情報の記録されている無線タグが添付されているポスターや写真などを複製可能な複合機プリンタ(以下MFP)を示している。また本実施形態に記載の構成をMFPによって実現する事で、無線タグ入りの写真やポスターなどを複製する事が可能となる。なお、以下では近距離無線通信方式としてNFCを、無線タグとしてNFCタグを用いて説明するが、通信方式はこれに限定されるものではない。
図1は、MFP100の概略構成を示すブロック図である。MFP100は装置のメインの制御を行うメインボード101と、プリントデータを受け取ってインクの吐出制御を行うプリントキャリッジ102と、デジタルカメラなどの他デバイスとのデータ通信を行うUWBユニット124を有する。
メインボード101においてCPU103は、システム制御部であり、MFP100の全体を制御する。ROM104は、CPU103が実行する制御プログラムや組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラム等を格納する。本実施形態では、ROM104に格納されている各制御プログラムは、ROM104に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウエア制御を行う。RAM105は、SRAM(static RAM)等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、ユーザが登録した設定値やMFP100の管理データ等を格納し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。画像メモリ106は、DRAM(dynamic RAM)等で構成され、UWBユニット124を介して受信した画像データや、符号復号化処理部112で処理した画像データや、メモリカードコントローラ116を介して取得した画像データなどを蓄積する。
データ変換部107は、ページ記述言語(PDL)等の解析や、画像データからプリントデータへの変換などを行う。読取制御部108は、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ)によって原稿を光学的に読み取る読取部110を制御し、電気的な画像データとしての画像信号を得る。また、読取制御部108は、画像信号を、図示しない画像処理制御部を介して、2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データとして出力する。なお、本実施形態では、読取制御部108は、原稿を搬送しながら読み取りを行うシート読取制御方式と、原稿台にある原稿をスキャンするブック読取制御方式の両制御方式に対応している。また本実施形態では読取部110が原稿内のタグ情報を取得する事が可能である。本実施形態においては、原稿上にNFC通信可能な無線タグが存在し、そのNFC通信タグの情報も読み取ることが可能な読取装置も読取部110に用意されている。このようにする事で、原稿上の原稿の画像情報並びに原稿内のNFCタグの情報を読み取ることが可能な読取部となっている。
操作部109はインタフェースパネル700上に配置され、ユーザが画像印刷データの決定や登録値の設定データ設定の登録動作を行う。表示部111は、LED(発光ダイオード)とLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成される。これらを用いることで各種入力操作や、MFP100の動作状況、ステータス状況の表示等を行う事ができる。
符号復号化処理部112は、MFP100で扱う画像データ(MH、MR、MMR、JBIG、JPEG等)を符号復号化処理や、拡大縮小処理を行う。BlueTooth(商標登録)通信部113は、BlueToothによる通信を制御しており、通信I/F制御部や、ベースバンド部、RF部、アンテナ等から構成される。これにより、MFP100はBlueTooth通信規格で定められた通信を行うことができる。
データ蓄積部114はデータを蓄積するためのメモリである。本実施形態では画像メモリ106ではデータバックアップ用の領域を用意していないため、データ保存領域としてデータ蓄積部114を用意している。なお、MFP100におけるメモリ構成は上述の構成に限定されるものではない。例えばデータ蓄積部114と画像メモリ106とを1つのメモリで実現してもよい。またデータ蓄積部114にデジタル画像などを保存し、印刷に用いるようにしてもよい。また本実施形態では画像メモリ106としてDRAMを用いているが、ハードディスクや不揮発性メモリ等を使用してもよい。
給紙部115は印刷のための用紙を保持し、記録制御部125の制御下で、プリントキャリッジ102の記録走査により印刷を行う記録部へ用紙を給紙する。なお、複数種類の用紙を保持するために複数の給紙部115を備え、記録制御部125により、どの給紙部から給紙を行うかの制御を行えるようにしてもよい。また、給紙部115は、給紙する用紙の幅を検知する事が可能な用紙幅検知部を有しており、記録制御部125は、印刷時に用紙幅検知部により検知された用紙幅情報を用いて印刷制御を実行することができる。
メモリカードコントローラ116は、メモリカードを挿入して、USB通信規格で定められたプロトコルを通じてメモリカードのデータを送受信する。USB通信規格は、双方向のデータ通信を高速に行うことが出来る規格であり、1台のホスト(マスター)に対し、複数のハブまたはファンクション(スレーブ)を接続することが出来る。メモリカード119はデータ記憶媒体であり、MFP100のメモリカードコントローラ116に接続することが出来る。メモリカード119には画像のデータやその他の電子データを保存することができる。
プリントキャリッジ102はプリントヘッド制御部117と、プリントヘッド118を有する。プリントキャリッジ102が主走査方向に移動しながらプリントヘッド118が用紙への記録を実行することでプリント動作が行われる。プリントヘッド制御部117はフレキシブルケーブル122を介して記録制御部125からプリントデータを受信し、受信したデータに応じてプリントヘッド118から吐出するインクの制御を行う。
UWBユニット124は、デジタルカメラ120などの他デバイスとのデータ通信を行う通信部である。データをパケットに変換し、他デバイスにパケット送信を行う。また、UWBユニット124は、外部の他デバイスからのパケットをデータに変換してCPU103に対して送信する。UWBユニット124はバスケーブル123を介してシステムバス121に接続されている。
記録制御部125は、印刷される画像データに対し、図示しない画像処理制御部を介して、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換し、プリントヘッド制御部117に出力する。また、プリントヘッド制御部117を制御することにより、定期的にプリントヘッド制御部117の状態情報を取得する役割も果たす。
NFCユニット126は近距離通信が可能なユニットである。本実施形態ではプリントキャリッジ102に装着されており、印刷の際にプリントキャリッジ102が搬送されるとそれに合わせてNFCユニット126も移動する。また、印刷用紙から数cmの距離で配置されており、印刷用紙に近距離通信で使用可能な無線タグ(NFCタグ)が添付されている場合には、通信を行う事が可能である。
上記構成要素(103〜109、111〜116、125)は、CPU103が管理するシステムバス121を介して、相互に接続されている。本実施形態においては、読取部110と読取制御部108を用いて原稿を読み取り、データ変換部107を経て、データ蓄積部114に画像データを保存する事ができる。そして操作部109からの操作によって、画像データの印刷指示ができる。CPU103は、印刷指示を受けたら記録制御部125を用いてデータを変換して、プリントキャリッジ102によって印刷をすることができる。
図2はMFP100の外観および内部構成の透視図である。メインボード101がMFP筐体の右側に取り付けられている。メインボード101とプリントキャリッジ102を結ぶフレキシブルケーブル122によって印刷データが送信されている。フレキシブルケーブル122はプリントキャリッジ102がシャフト203上を往復する最中もデータを送受信できる。読取部110に原稿をセットして、原稿蓋201を閉めてから原稿を読み取る。読取部110は読取原稿内のNFCタグからタグ情報を読み取る構成を持っており、NFCタグがつけられている原稿の画像データとタグ情報を取得する事が可能である。また、読み取られた画像データならびにタグ情報は、プリントキャリッジ102に装着されているプリントヘッド118とNFCユニット126によって、給紙された用紙に印刷および記録をする事が出来る。なお、本実施形態では、印刷される用紙にもNFCタグが設けられているものとする。この際、印刷される用紙におけるNFCタグが、原稿に存在していたNFCタグと同じ場所に配置されている必要は無い。以下に説明する本実施形態の構成によって、印刷される用紙のNFCタグは自由な配置が可能となる。
図3は本実施形態で実現しているプリントキャリッジの搬送形態を説明する図である。図3(a)は、左から右へ(もしくは右から左へ)の1回の搬送によりそのラインの印刷を完了する1パス印字におけるプリントキャリッジの搬送形態を示す。また、図3(b)は、送方向に二回搬送させる事でそのラインの印刷を完了する2パス印字におけるプリントキャリッジの搬送形態を示す。図3(a)(b)ともに、NFCタグ303を検出した前と後で搬送形態が変更されることを示している。すなわち、NFCタグ303の検出前は、プリントキャリッジ102は用紙上のNFCタグの探索範囲に応じた幅(この例では、用紙の全幅)を走査し、NFCタグ303の検出後は、印刷データの印刷範囲(画像印刷の幅)に従った幅を走査する。
このように、1パス印字、2パス印字のどちらの方法においても、上述のような搬送形態の切り替えにより、任意に配置されたNFCタグ303の検知と印刷速度の低下の防止という効果が得られる。なお、図3では1パス、2パスの例を示したが、パス数が何個になったとしても同様の効果を得る事が可能であり、パス数に依存する事は無い。
図3(a)(b)において、301は印刷で使用される用紙を示している。302はその用紙上に印刷される印刷の画像が印刷される領域を示している。これは印刷可能範囲ではなく、実際に印刷される領域を示している。そのため、印刷する画像によって幅や長さが変わるものである。303は近距離無線通信が可能なNFCタグである。用紙301に装着されているタグであり、NFCユニット126と通信を行う事が可能である。なお、本実施形態においては、用紙側への電力供給は無いため、パッシブモードでNFCユニット126とNFCタグ303は通信を行う。なお、パッシブモードの詳細は図5で示す。
304はプリントキャリッジ102によってプリントヘッド118が搬送される方向と長さを概念的に示している。本図では矢印の示す幅だけプリントキャリッジ102がプリントヘッド118を搬送する事を示している。ここでは、図3(a)における下の3つの矢印(1〜3)は用紙幅までプリントキャリッジ102を搬送させている。他方、図3(a)の上の3つの矢印(4〜6)は画像幅だけプリントキャリッジを搬送させている事を示している。図3(a)では印刷のイメージとして、用紙301の下部から印刷が行われ、最初はNFCタグが見つからないため用紙幅だけプリントキャリッジが搬送されている。その後、3回目の搬送でNFCタグ303が見つかったため、それ以降のプリントキャリッジの搬送が画像データの幅だけで行われている事を示している。このようにNFCタグの検知後にプリントキャリッジの搬送を変更させる事で、用紙の中のどこにあるかわからないNFCタグを見つけながら、印刷速度をできるだけ保ちながら印字も行う事ができる。すなわち、NFCタグ入りの原稿を複製する際に、できるだけ速度を落とすことなく印刷制御を行う事が出来る。
図3(b)でも同様の効果を示している。ヘッドのパス方向306は、図3(a)に示したパス方向304とは異なり両方向を指しているため、同じヘッド幅に対してプリントキャリッジ102を2回搬送する事を示している。しかし3番目の搬送でNFCタグ303を見つけた後には、プリントキャリッジ102の搬送を画像幅に制限して搬送を行っている。
図4はNFCユニット126の詳細を説明した図である。NFCユニット126は、NFCコントローラ部401と、アンテナ部402と、RF部403と、送受信制御部404と、NFCメモリ405と、デバイス接続部407を有し、電源406とから電源供給を受けるようになっている。アンテナ部402は、他のNFCデバイスから電波やキャリアを受信したり、他のNFCデバイスに電波やキャリアを送信したりする。RF部403はアナログ信号をデジタル信号に変復調する機能を備えている。RF部403はシンセサイザを備えていて、バンド、チャネルの周波数を識別し、周波数割り当てデータによるバンド、チャネルの制御をしている。送受信制御部404は送受信フレームの組み立て及び分解、プリアンブル付加及び検出、フレーム識別など、送受信に関する制御をおこなう。送受信制御部404はNFCメモリ405の制御も行い、各種データやプログラムを読み書きする。
アクティブモードとして動作する場合、電源406を介して電力の供給を受け、デバイス接続部407を通じてデバイスと通信を行い、そしてアンテナ部402を介して送受信されるキャリアにより、通信可能な範囲にある他のNFCデバイスと通信する。パッシブモードとして動作する場合、アンテナを介して他のNFCデバイスからキャリアを受信して電磁誘導により他のNFCデバイスから電力の供給を受け、キャリアの変調により当該他のNFCデバイスとの間で通信を行ってデータを送受信する。
次に、NFC通信について説明する。NFCユニットによる近接通信を行う場合、初めにRF(Radio Frequency)フィールドを出力して通信を開始する装置をイニシエータと呼ぶ。また、イニシエータの発する命令に応答し、イニシエータとの通信を行う装置をターゲットと呼ぶ。NFCユニットの通信モードには、パッシブモードとアクティブモードが存在する。パッシブモードでは、ターゲットは、イニシエータの命令に対し、負荷変調を行うことで応答する。一方、アクティブモードでは、ターゲットは、イニシエータの命令に対し、ターゲット自らが発するRFフィールドによって応答する。
図5は、パッシブモードによるデータ交換を行うシーケンスを示している。ここでは、第一のNFCユニット501がイニシエータ、第二のNFCユニット502がターゲットとして動作している場合について説明する。
まずステップS501で、第一のNFCユニット501は、単一デバイス検知を行い、第二のNFCユニット502を特定する。次にステップS502において、第一のNFCユニット501は、属性要求として自身の識別子や送受信のビット伝送速度、有効データ長などを送信する。また、属性要求は汎用バイトを有しており、任意に選択して使用することができる。第二のNFCユニット502は、有効な属性要求を受信した場合、ステップS503として、属性応答を送信する。ここで、第二のNFCユニット502からの送信は負荷変調によって行われており、図中では負荷変調によるデータ送信は点線の矢印で表現している。
有効な属性応答を確認した後、第一のNFCユニット501は、ステップS504として、パラメータ選択要求を送信して引き続く伝送プロトコルのパラメータを変更することができる。パラメータ選択要求に含まれるパラメータは、伝送速度と有効データ長である。第二のNFCユニット502は、有効なパラメータ選択要求を受信した場合、ステップS505においてパラメータ選択応答を送信し、パラメータを変更する。なお、ステップS504およびS505は、パラメータ変更を行わない場合は省略しても良い。
次にステップS506において、第一のNFCユニット501と第二のNFCユニット502は、データ交換要求およびデータ交換応答によってデータの交換を行う。データ交換要求および応答は、通信相手が有するアプリケーションに対する情報などをデータとして伝送することができ、データサイズが大きい場合には分割して送信することもできる。
データ交換が終了するとステップS507に移行し、第一のNFCユニット501は、選択解除要求または解放要求のどちらか送信する。選択解除要求を送信した場合、第二のNFCユニット502はステップS508で選択解除応答を送信する。第一のNFCユニット501は、選択解除応答を受け取ると、第二のNFCユニット502を示す属性を解放してステップS501に戻る。解放要求を送信した場合、第二のNFCユニット502は、ステップS508で解放応答を送信して初期状態へ戻る。第一のNFCユニット501は、解放応答を受け取れば、ターゲットは完全に解放されており、初期状態へ戻ってもよい。
次に図6に、印刷を実行する際のプリントキャリッジ102の搬送制御およびNFCタグへのタグ情報の記録の一実施形態を説明する。ここでは、プリントキャリッジ102にNFCユニット126を装着して、印刷ならびにNFCタグへの情報記録を並行して行うフローを示している。なお、図6では、印刷が始まってからのフローを示している。
まずステップ601において、CPU103は、読み取られた原稿の中にタグが何個あったかを確認する。たとえば読取部110は、原稿台におかれた原稿を読み取るとともに原稿上のNFCタグ情報を読み取る。これにより、読取部110は、原稿の画像ならびに原稿上のNFCタグの個数とタグ情報を取得する。CPU103は、読取部110が取得したNFCタグの個数を確認する。
次にステップ602において、CPU103は、ステップ601において確認したNFCタグの個数と印刷用紙上で現在までに検知されたNFCタグの個数を比較する。検知されたNFCタグの個数が読み取られた原稿に存在したNFCタグの個数に到達していない場合は、処理はステップ603に進む。ステップ603において、CPU103はNFCタグ検知前のプリントキャリッジの搬送制御を行う。詳細は図7のフローチャートにより後述する。この後、ステップ605に進み、CPU103は印刷が終了かどうかの判別を行う。まだ印刷が終わっていない場合には、ステップ602に再び戻る。一方ステップ602において、記録するべきNFCタグの数を検知できている場合には、すでに原稿に存在したタグの情報を全てNFCタグに対して情報を記録しているとみなし、ステップ604に進む。ステップ604において、CPU103はタグ検知後のキャリッジ搬送制御を行う。ステップ604の詳細は図9で示す。その後、処理はステップ605に進み、印刷が終了かどうかの判別を行う。
ステップ605において、CPU103は印刷終了か否かを判断する。印刷がまだ終了していなければ、処理はステップ602に戻り、印刷終了と判断された場合は、処理はステップ606に進む。なお、ステップ605において印刷データの印刷終了と判定された時点で、検知されたNFCタグの個数が不足しており、用紙上にNFCタグを探索する領域が残っている場合は、NFCタグを探索するためのプリントキャリッジ102の走査を継続してもよい。このようにすれば、例えば、印刷データが用紙の半分しかないような場合でも、用紙の余白の部分についてNFCタグの探索が継続され、印刷データによる印刷範囲に左右されることなく、より確実に必要数のNFCタグの検知を行える。
ステップ606において、CPU103は書き込むタグと検知されたタグの数が合うかどうかを判別する。ここで書きこむタグとは、原稿を読取部110で読み取った際に、原稿に配置されていたNFCタグの数である。これは、複製するべきNFCタグの数ともいえる。本実施形態では、実際に原稿から検知したNFCタグの数を用いるが、これに限られるものではなく、書き込むべきタグ情報やNFCタグの個数を取得する方法は問わない。例えば、操作部109から書き込むべきタグ情報やタグの個数を入力するようにしてもよいし、MFP100に対して接続された外部装置(たとえばPC)から指示を受けるようにしてもよい。
ステップ606で書き込むNFCタグの数と検知されたタグの数が合っていると判断された場合、処理はステップ610に進む。一方、タグの数が合わないと判断された場合には、処理はステップ607に進む。実際にステップ606でNFCタグの数が合わないと判別されるケースとしては、例えば用紙に必要な数のNFCタグが存在していなかったケースや、NFCタグ自体はあるが検知できなかったケースがある。また逆に検出されたNFCタグの数が想定より多くなる場合もある。これは、上記ステップ603におけるプリントキャリッジ102の搬送中にもNFCタグの検知を継続することにより発生し得る。
ステップ607では、CPU103は、検知されたタグの数と原稿に存在したタグの数(書き込むタグの数)のどちらが多いかを判定する。検知されたタグの数が書き込むタグの数より少ない場合(検知されたタグの数が不足している場合)、処理はステップ609に進み、CPU103は書き込んだタグが少ない時のタグ情報制御を行う。ステップ609の処理の詳細は図11により後述する。一方、逆に検知されたタグの数が書き込むタグの数より多い場合(余剰のタグが検知された場合)、処理はステップ608に進み、CPU103は書き込んだタグが多い時のタグ情報制御を行う。ステップ608の詳細は図12により後述する。
これらステップ606、608、609を経て、処理はステップ610に進む。ステップ610において、CPU103は、タグの書き込み操作時に正しく書き込みができなかった場合があったかどうかを確認する。本実施形態では、NFCタグへの書き込みに失敗した場合には、図8のフローチャートにより詳述するようにRAM105にその旨の情報が保持される。したがって、RAM105にその情報が保持されているか否かによって、情報の書き込みに失敗したNFCタグの存在を確認することができる。この確認の結果、タグ情報の書き込みに失敗したNFCタグは無いと判断された場合には、本処理は終了となる。一方、タグ情報の書き込みに失敗したNFCタグがあると判断された場合、処理は、ステップ611に進む。ステップ611において、CPU103は正しく書き込みができなかったタグ情報をユーザに示す処理を行う。詳細については図10で示す。本ステップが終了後、本処理は終了となる。
以上の処理により、プリントキャリッジ102にNFCユニット126を設けて、印刷を行いながら用紙上のNFCタグに対して記録を行い、NFCタグに対して記録を行ったのちには、印字のみを素早く済ませるプリントキャリッジの制御を行う事が出来る。なお、本実施形態では、MFP100においてタグ情報を含む原稿を複製する実施形態としているが、印刷に必要な印刷データ並びにタグ情報をその他の方法で取得し印刷する場合も同様であり、本処理の効果はこの構成の限りではない。
図7は印刷時にNFCタグを検知する前のプリントキャリッジ搬送制御の一実施形態である。本フローチャートでは、プリントキャリッジ102が印刷を行いながらNFCタグを検知するため、用紙の幅に従ったタグの探索範囲についてプリントキャリッジ102を走査する。なお、本フローチャートは図6のステップ603の処理を詳細に示したものである。そのため、図7の処理で印刷されるデータはプリントキャリッジ102の1回の搬送分のデータであり、用紙全てに画像が印刷されるまでに本フローが何度も実行されることになる。
まずステップ701においてCPU103は用紙の幅を検知する。本実施形態において給紙部115は不図示の用紙幅検知部を有し、用紙の幅を検知する事が可能となっており、CPU103は給紙部115によるこの検知結果を使用する。なお、本実施形態においては給紙部115の用紙幅検知部を用いたが、本発明はこれに限られるものではなく、用紙幅として使用可能な値が取得できる構成であればどのようなものでもよい。また、本実施形態では探索範囲を用紙幅としているが、用紙に対してNFCタグを探索するために必要十分な値が取得されればよく、用紙幅に限られるものではない。
次にステップ702において、CPU103はプリントヘッド118が1搬送(1パス)で印刷できるデータをプリントヘッド118に供給する。これは印刷する際にプリントキャリッジ102を左から右(もしくは右から左)に搬送する際に印刷で使用されるデータを用意する事を示している。次にステップ703において、CPU103は、プリントキャリッジ102を搬送させ、プリントヘッド118による印刷を行う。プリントキャリッジ102の搬送が始まると、CPU103は、プリントキャリッジ102の搬送の間に、NFCユニット126によって印刷用紙上でNFCタグを検知したかどうかを判別する(ステップ704、705)。すなわち、ステップ704でNFCタグが検知されなかった場合には、処理はステップ705に進む。ステップ705では、CPU103は1搬送分の印刷が終わったかどうかを判定し、終わっていない場合には処理をステップ703に戻し、搬送および印字を行う。このようにして、CPU103は1搬送分の印刷が終わるまで、NFCタグを検知したかどうかを連続的に監視する。
プリントキャリッジ102の搬送中に印刷用紙上にNFCタグを検知した場合には、処理はステップ704からステップ706に進む。ステップ706では、CPU103は、現在のプリントキャリッジ搬送の動きのまま、検知したNFCタグに情報を記録する事が可能かどうかを判断する。すなわち、1ラインの印刷のためのプリントキャリッジ102の搬送中にNFCタグに情報を記録する事ができるかどうかを判定する。NFCタグへの記録に関しては、通信を開始し終了するまでは通信を確立しておく必要があるが、プリントキャリッジ102の速度は一般に現在の位置や印刷モードに依って速度が異なる。そのため、たとえば、プリントキャリッジ102が走行速度で搬送している場合にはNFCタグの記録までの通信が終わらない場合がある一方、最低速度で搬送されている場合には搬送を行いながらNFCタグへの情報記録を行う事が可能である。本実施形態では、プリントキャリッジ102の現在の速度に基づいてNFCタグ上を通過する際に記録が可能であるかどうかを判定する。但し、プリントキャリッジの搬送中にタグ記録が可能かどうかの判別方法はこれに限られるものではなく、搬送中におけるタグの記録可否を判定できる指標であればいかなるものでもよい。
ステップ706においてタグ記録が可能と判定された場合には、処理はステップ707に進み、プリントキャリッジ102を搬送しながらCPU103は用紙上のNFCタグへの書込処理を行う。NFCタグへのタグ情報の書込処理の詳細は図8に示す。書込処理が終わると処理はステップ708へ進む。ステップ708では、検知されたNFCタグの数を示すカウンタを1つ増加させる。このカウンタは上述のステップ602において、検知されたNFCタグの数を取得する際に参照される。その後、処理はステップS705へ進む。その後、1搬送分の印刷が終わると、処理はステップ705からステップ714へ進む。ステップ714では、ステップ707でNFCタグに正しくタグ情報が書き込まれたか否かを確認する。この処理は、図16により後述する。なお、当該1搬送においてNFCタグへの書き込みが行われていない場合は、ステップ714をスキップする。
なお上述したように、本実施形態のステップ706においては、プリントキャリッジ102の速度で印刷と記録が同時に可能かの判別を行うが、これに限られるものではない。例えばプリントキャリッジ102の位置を用いて判別する事も可能である。プリントキャリッジ102は、搬送の開始時若しくは終了時にはプリントキャリッジが止まるので、速度が遅い状況で搬送される。そのため、NFCタグと通信を行う際に問題のない速度でプリントキャリッジが搬送されている。一方、搬送幅の中央位置では、プリントキャリッジは最高速度で搬送されており、NFC通信を行う際に速度が速すぎて通信が確立できない場合がある。その際には、印刷と同時にタグに情報を記載する事が出来ない。このようにプリントキャリッジ102の位置でNFCタグへの記録の可否を判別する事も可能である。なお、プリントヘッド制御部117において、プリントキャリッジ102の位置を検出する事が可能である。
ステップ706においてプリントキャリッジ102の搬送中にNFCタグへの記録が可能ではないと判定された場合には、処理はステップ709に進み、CPU103は現在行っている1搬送分の印刷を最後まで行う。次にステップ710において、CPU103は、先ほど検知したNFCタグ位置へのプリントキャリッジの搬送を行う。次にステップ711において、CPU103は、NFCタグへの書込処理を行う。ステップ711におけるNFCタグへのタグ情報の書込処理はステップ707と同様であり、詳細は図8により後述する。次にステップ712において、CPU103は、プリントキャリッジ102の戻り位置へプリントキャリッジを搬送させる。例えば、1パス印刷であれば、そのままプリントキャリッジ102を戻し、2パス印刷であれば、復路印刷を開始するための位置へプリントキャリッジ102を戻す。
その後、ステップ713でNFCタグ数を計数するカウンタを1つ増加させる。このカウンタは上述のステップ602において、検知されたNFCタグの数を取得する際に参照される。なお、ステップS709において継続されるプリントキャリッジ102の搬送において、NFCタグの検出を継続するようにしてもよい。こうして、1回の搬送において複数のNFCタグが検出された場合は、ステップ710,711においてそれぞれのNFCタグにタグ情報を記録することになる。また、ステップ713では検出されたNFCタグの数だけカウンタを増加させる。
図8は用紙内のNFCタグへのタグ情報の書込処理の一実施形態である。本フローチャートでは、用紙上へのNFCタグへの記録の方法を示している。まずステップ801において、印刷を行いながらタグに情報を記録可能かどうかの判別を行う。図7(ステップ706)において、印刷を行いながらNFCタグへの記録が可能かどうかの判別は一度行っているが、再度書き込み直前に同様に判別を行う。このようにする事で二重のチェックを行う事が出来、NFCタグへの記録のミスを低減することが可能となる。また判別条件については図7のステップ706と同等でもよいし、別の条件にしても構わない。本実施形態では図7のステップ706と同条件とする。
ステップ801において記録可能と判別された場合、処理はステップ804へ進み、ステップ801において記録が可能ではないと判別された場合には、処理はステップ802へ進む。ステップ802では、CPU103は、タグの検知が行われたパスの印刷を最後まで行う。NFCタグへの記録を実行可能にするべく印刷を止めると、印刷速度の低下や印刷品質の低下につながるためである。ステップ803では、CPU103は、検知されたタグの位置へプリントキャリッジ102を搬送する。
ステップ804以降の処理は、用紙上のNFCタグに情報を記録する処理である。まず、ステップ804において、CPU103は、検知されたNFCタグのデータが空であるかを判定する。NFCタグのデータが空であるかについては、図5のS504、S505の通信にて確認を行うことができる。ここで空と判定された場合、処理はステップ807に進み、検知したタグに情報の記録を行う。一方、ステップ804においてNFCタグのデータが空ではないと判定された場合は、処理はステップ805に進む。ステップ805おいて、CPU103は、タグの上書きを行ってよいかどうかの上書き設定がONになっているかどうかを判定する。この設定は操作部109から行うことが可能である。ステップ805において上書き設定ONであれば、処理はステップ807に進み、NFCタグ内のデータに情報を上書きする。
一方、ステップ805において上書き設定がONではない場合、処理はステップ806に進み、CPU103は、ステップ704おいて検知したNFCタグにタグ情報を正しく書き込めなかった事を、たとえばRAM105に保存して本処理を終了する。ここで、RAM105には、正しく書き込めなかったタグ情報とそのNFCタグを特定する情報の組が記録される。なお、上書き設定に関しては、図13で後述する設定画面からユーザが設定することが可能である。上書き設定は、例えば図13(a)に示されるように、直接的に設定されてもよいし、図13(b)に示されるように印字モードが速度優先であれば上書き設定ON、品質優先であれば上書き設定OFFとなるようにしてもよい。
ステップ807において、情報書き込みが行われると、処理はステップ808へ進む。ステップ808では、CPU103は、タグの情報の書き込みが成功したかどうかを判定する。成功していない場合には、処理はステップ806に進み、CPU103は、タグの情報が正しく書き込めなかった事を例えばRAM105に保存する。一方、ステップ808において書き込みが成功した場合には、処理はステップ809に進む。ステップ809において、CPU103は、記録するべきタグ情報が全て記録されたかどうかを判定する。まだ記録するべきタグ情報が残っている場合には、本フローを終了する。一方、記録するべきタグ情報が全て記録された場合には、処理はステップ810へ進む。
ステップ810にて、CPU103は、NFCタグへの情報の記録を行った後にNFC通信をOFFにするモードであるかを判定する。記録するべきタグの情報を全て用紙に記録した際にNFC通信をOFFにする事により、NFC通信での無駄な通信を避ける事ができる。ステップ810にてNFC通信OFFのモードでなければ、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ810においてNFC通信をOFFするモードが設定されていれば、処理はステップ811に進む。ステップ811において、NFCユニットへの電源の供給を停止する。このようにする事で以後の印刷においてNFCユニットの通信を行えなくなるため、無駄な通信を行わないような制御が可能となる。たとえば、図13(b)の印字モードの設定が速度優先であれば、NFC通信オフモードはONとなるので、処理はステップ811へ進み、NFC通信ユニットへの電源供給がOFFとなる。
以上のような処理を実行することにより、印刷を行いながらNFCタグへの情報記録が可能かどうかを判定し、判定結果に応じて適切にNFCタグへの情報の書き込みを実施することができる。なお、本実施形態では、NFCタグへの情報記録の可否判定に使用する条件として、速度や位置などを例示したが、印刷と情報記録を同時に行えるかどうかの判定を行うための情報であればよく、実施形態の記載に限られるものではない。
なお、1パス印字においてプリントキャリッジ102を戻す際の搬送や、2パス印字における復路の搬送中に、記録されたタグ情報を確認するようにしてもよい。すなわち、プリントキャリッジ102の往復搬送のうちの往路で行ったNFCタグの検出とタグ情報の書込みが成功しているか否かを、プリントキャリッジ102の復路で確認するようにしてもよい。以下、そのような確認処理を図16のフローチャートを参照して説明する。なお、図16に示される処理は、たとえばステップ705のYES分岐の直後に行われるようにする。
まず、ステップ1601において、CPU103は、用紙のNFCタグに対して書き込んだ情報を確認する処理を行うか否かを判定する。確認処理を行うか否かはユーザによる設定が可能であり、その設定画面の例については図13により後述する。ステップ1601にて確認フローを行わないと判定された場合、本処理を終了する。一方、ステップ1601において確認フローを行うと判断された場合には、次にステップ1602に進む。なお、例えば、図13(b)で後述する印字モードが品質優先であれば確認処理を行う設定がONとなり、速度優先であれば確認処理を行う設定がOFFとなる。
ステップ1602において、CPU103は、検知され、書き込みが行われたNFCタグの位置までプリントキャリッジ102を搬送させる。このとき、2パス印刷の復路であればその印刷も行う。ここでNFCタグと通信が可能な位置にプリントキャリッジが搬送されているため、次にステップ1603においてタグ情報を取得する。次にステップ1604において予め装置が書き込んでいたタグ情報と、ステップ1603で取得したタグ情報が同一であるかの判別を行う。もし同一である場合は、ステップ1605に進み、まだ残っている印刷データをプリントキャリッジの搬送を行いながら印刷を行う。一方、ステップ1604においてタグ情報が同一ではないと判別された場合には、次にステップ1606において再度NFCタグに対して情報の書き込みを行う。そして、ステップ1605へ進み、まだ残っている印刷データをプリントキャリッジの搬送を行いながら印刷を行う。なお、片方向1パス印字の場合、ステップ1602,1605では、プリントキャリッジの搬送のみが行われ、印刷は行われない。
以上のように、本確認処理によって、書き込まれたタグ情報の正誤について確認を行い、且つ印刷を行う制御を行う事が可能となる。また、その際に誤ったデータでああった場合には正しいデータに修正する事も可能である。
次に図9において、印刷時にNFCタグを検知後、タグへの記録が必要なくなった後のプリントキャリッジ搬送制御の一実施形態を示す。この処理は、図6のステップ604において実行される処理である。本フローチャートで示される処理は、基本的にはプリントキャリッジ102にNFCユニット126が無い場合の印刷動作と同様である。まずステップ901において、プリントキャリッジ102の1搬送(1パス)時に印刷されるデータを確認する。次にステップ902において印字データに従って、プリントキャリッジの搬送される量を決定する。これは図3でも示したように、タグの検知後については印刷する画像の量にてプリントキャリッジ102の搬送する量を決定するためである。その後、処理はステップ903に進み、CPU103はプリントキャリッジ102を印刷されるデータに応じて搬送させて印刷を行い、本処理を終了する。
図10は印刷後にタグに正しく情報を書き込みができなかった際のタグ処理の一実施形態である。図8のステップ806において、NFCタグが正しく書き込めなかった場合にデータを保存する制御を行った。この制御で保存したデータを用いて、図10においては印刷後にNFCタグに正しく情報を書き込みができなかった際に、NFCタグへの情報記録を再度行うフローを示している。このように、何らかの要因で印刷時にNFCタグへの情報記録が行えなかった場合に、印刷後にNFCタグへタグ情報を記録させる制御を行う事で、NFCタグへの情報記録の失敗を低減することが出来る。
まずステップ1001において、CPU103は、書き込みできなかったタグの位置と内容を取得する。次にステップ1002において、CPU103は、書き込めなかった原因を取得する。次にステップ1003において、CPU103は、書き込みできなかったタグへの再書き込みを行うかどうかを判定する。この再書き込みを行うか否かの設定もユーザが行うことができる。再書き込みが行われない場合には、処理はステップ1007に進み、表示部111にエラー表示を行う。このエラー内容については、ステップ1002において検知した原因も含めて表示を行う。例えば、上書き禁止に起因してタグ情報を記録できなかった場合にはその旨を表示し、ユーザに上書き禁止を解除させるなどの処置を促すことができる。
一方、ステップ1003において再書き込みを行うと判別された場合、処理はステップ1004に進み、CPU103は、書き込みが行えなかったNFCタグの位置まで用紙とプリントキャリッジを搬送する。次に、ステップ1005において、CPU103は、そのNFCタグに対して情報の記載を行う。このようにする事で、書き込みが正しく行えなかったNFCタグに対して再度情報の記録を行うことができる。次にステップ1006において、CPU103は、ステップ1005による情報の書き込みでNFCタグに正しく情報を書き込めたかどうかを判定する。もしタグに情報が書き込めなかった場合には、処理はステップ1007に進み、CPU103は表示部111にエラー表示を行う。一方、タグに正しく情報を書き込めた場合には、本処理を終了する。
次に図11は、必要な数のNFCタグを用紙内から見つけることができなかった場合の処理を示すフローチャートである。図11は図6のステップ609の詳細フローである。用紙に対してタグ情報を記録する際に、記録するために用意したタグ情報の数だけ、印刷用紙に対して書き込み可能なタグが必要である。しかし検知に失敗したり、用紙上にタグが存在しなかったりするケースもある。その際には本フローでエラー表示制御を行う。
まず、ステップ1101においてCPU103は書き込みができなかったタグの数([書き込むタグの数]−[検知されたタグの数])を取得する。次にステップ1102において、本体ユーザインターフェースである表示部111に対してステップ1101で取得した情報をエラーとして表示する。こうして、プリントキャリッジを用紙の全体にわたって搬送し終えてもなお検出されたNFCタグの数が書込みを行うべきNFCタグの数に達しない場合に、その旨が警告される。その後、本フローを終了する。
図11に示した処理では、エラーの表示のみとなっているが、図10や図9などでタグ情報の記録に失敗した際の再記録を行っているため、本フローにおいては装置としては対応する方法が無いとみなし、エラー表示を行っている。このようにする事で、用紙にタグ情報が記録できなかった場合に、ユーザにその理由(検知したタグが不足している、タグへのデータの書き込みができなかったなど)を示す事が出来る。特にタグ情報については、NFCタグへの記録が正しく行われたかどうかを肉眼でチェックする事はできない。また一つ一つを手動でチェックするのも困難な作業である。そのため、予め印刷装置にてエラー表示を設けて、タグ情報の記録に失敗した場合には、記録に失敗した情報が分かるような制御を行う事で、ユーザビリティの高い印刷装置を提供可能となる。
図12は記録するタグが用紙内に必要以上見つかった場合の挙動を示す一実施形態である。前述したように、図12は図6のステップ608の詳細フローである。本フローによって、用紙上に印刷の際に記録するタグより多い数のタグが存在している場合には、タグに対して他のタグを参照するべきである事を記録する事が可能となる。
まずステップ1201において、CPU103は、用紙上で印刷とタグへの記録を行った際に、記録で使用せず余っているNFCタグの数を検出する。次にステップ1202にて、CPU103は、表示部111にステップ1201で検出された、余っているNFCタグの数を表示する。次にステップ1203において、CPU103は、余っているタグに対して情報を書き込むように設定されているかどうかを判定する。情報を書き込むように設定されていなければ本フローは終了となる。
一方、情報を書き込むように設定されていれば次にステップ1204に進む。ステップ1204においては余っているタグに対して、正しく記載されているタグを参照する旨の情報を記録する。ここで記載する情報は用紙上の他のタグに関する情報であり、たとえば、他のタグに必要な情報がある事や、見て欲しいタグの用紙上の位置情報、現在検知したタグから見てどちらの方向にタグがあるかなどである。本ステップを終了すると本フローは終了する。以上のような処理により、用紙上に印刷の際に記録するタグより多い数のタグが存在している場合には、タグに対して他のタグを参照するべきである事を記録する事が可能となる。
図13は操作パネルによって設定できる設定値の設定画面の一実施形態である。前述してきたように、一部の制御フローでは、設定画面からなされたユーザ設定の状態によって制御を変えている。それらの設定値は操作部109、表示部111によって操作、表示させる事が可能である。ここではそれらの本実施形態での表示画面の具体例を示す。
図13(a)は、NFCタグへの上書き設定を行うかどうかの設定画面1301である。設定画面1301において、1302は設定項目(上書きを「する」か「しない」か)を示している。また、図13(b)は印字モードの設定画面1303であり、1304はそれら設定項目(印字モードが「品質優先」か「速度優先」か)を示している。図13(c)は、余りタグに対しての処理を行うかどうかを設定するための設定画面1305である。設定画面1305において、1306はその設定項目(あまりタグに対する処理を実行「する」、「しない」)である。また、図13(d)は、タグ再書き込みの設定画面1307であり、設定項目1308によりタグ再書き込みを実行する「する」「しない」のいずれかを設定できる。
なお、図13(b)の印字モードの設定画面1303では、本実施形態では、印字モード設定に関して品質優先と速度優先の二項目を実現している。これは、たとえば、図8のステップ810や図16のステップ1601でも使用される。図8のステップ810において、品質優先が設定されていればNFC通信オフモードは無効であり、速度優先が設定されていればNFC通信オフモードは有効である。また、図16のステップ1601の確認フローを行う設定値については、品質優先であればタグの確認フローを行う設定値は有効であり、速度優先であればタグの確認フローを行う設定値は無効である。このように、本実施形態では、複数のフローに影響を与える設定値も存在する。
1305,1306は余りタグに対しての対応を行うかどうかの設定値の設定画面並びに設定項目である。また、1307、1308はタグの再書き込み設定の設定値の設定画面並びに設定項目である。
図14は本実施形態でのプリントキャリッジ搬送とタグ検知のための搬送制御のイメージである。図14にて、具体的にプリントキャリッジ102がどのように搬送されるかのイメージを示している。なお、ここで示すプリントキャリッジ102の搬送方向は図3をベースとしている。そのため、プリントキャリッジ102は左右方向に搬送されて、用紙については上下方向に搬送されると記述する。なお、ここでは用紙を下に搬送する事が用紙に印刷を進める順方向であると定義する。
まず1401〜1403に示すのが、プリントキャリッジを一方の方向に搬送している時のみに印字処理を行う片方向1パス印字の際の実施形態である。1401は通常の片方向1パス印刷のケースを示している。1402はNFCタグを検知した際に印刷を行いながら同時にNFCタグへの記録を行うケースを示している。1403はNFCタグを検知した際に印刷を行った後に、当該パスの印刷を行った後にNFCタグへの記録を行うケースを示している。
また1404は、印刷を行う際に、プリントキャリッジの搬送が可能な両方の搬送時に1回印刷を行う双方向1パス印刷を示している。具体的には、右方向にプリントキャリッジを搬送する際に1回印刷する。そこで用紙搬送1回に対しての印刷を完了する。次にその後用紙を搬送させて、その後左方向にプリントキャリッジを搬送する際に1回の印刷を行う。1405は双方向1パス印刷においてNFCタグを検知した際に印刷を行いながら同時にNFCタグへの記録を行うケースを示している。また、1406は双方向1パス印刷においてNFCタグを検知した際に、当該パスの印刷を行った後にNFCタグへの記録を行うケースを示している。
また1407は、印刷を行う際に、プリントキャリッジの搬送が可能な両方の搬送時に1つの方向で1回印刷を行う双方向2パス印刷を示している。具体的には、右方向にプリントキャリッジを搬送する際に1回の印刷、その後左方向にプリントキャリッジを搬送する際に1回の印刷を行う事で印字する領域の印刷を完成させている。1408は双方向2パス印刷においてNFCタグを検知した際に印刷を行いながら同時にNFCタグへの記録を行うケースを示している。また、1409は双方向2パス印刷においてNFCタグを検知した際に、当該パスの印刷を行った後にNFCタグへの記録を行うケースを示している。
また図の見方として、1401を参考に説明を行う。1401の上から印刷時の挙動が示されている。まずは用紙の搬送を行う。次にプリントキャリッジを右方向に搬送し、且つ印字を行う。そのまま1搬送分の印字を終了させる。次にプリントキャリッジを左に搬送し、次の印刷開始位置へ進む。この繰り返して印刷を行う事が出来る。1402〜1409もそれぞれ同様の書式で記載されている。また、1402、1405、1408においては、印刷している際にプリントキャリッジを搬送させながらNFCタグへの情報記録を行うフローを示している。また、1403,1406,1409においては、一度印刷を終えた後に、NFCタグへ情報記録のためにプリントキャリッジの搬送を行い、情報の記録を行っているフローを示している。このように本実施形態ではプリントキャリッジ102の搬送ならびに印刷、NFCタグへの情報記録を制御している。
なお、上記実施形態では、プリントキャリッジ102の搬送速度がNFCタグへの書き込みを行えない程度に高速であった場合には、現在印字中のパスを終了した後に、NFCタグの位置へプリントキャリッジ102を戻してタグ情報の書き込みを行った。しかしながら、タグ情報の書き込みのための制御はこれに限られるものではない。たとえば、NFCタグへの全タグ情報の書き込みを終えるまではタグ情報の書き込みが可能な速度でプリントキャリッジ102を搬送し、全タグ情報の書き込みを終得た後は印刷に適した速度でプリントキャリッジ102を搬送するようにしてもよい。図15はそのような実施形態のプリントキャリッジ搬送速度の制御の一実施形態である。一般的にプリントキャリッジ102の搬送速度は印刷のために最適な速度で搬送される。しかし、本実施形態においては、印刷に最適な搬送速度とNFCタグへの情報記録を行う事が可能な速度とを切り替えながら制御する事で、本実施形態での原稿印刷およびNFCタグへの情報記録を行う際により効果的な制御を行う事が出来る。
まずステップ1501において、CPU103は、印刷される用紙上にNFCタグを検知し、その情報記録を済ませているかどうかの判別を行う。これは、記録するべきタグ数全て記録した事を指しており、一つ以上記録したかどうかの判別ではない。用紙上に記録するべきタグ情報を全て記録したかどうかの判別である。済ませていると判断された場合には、処理はステップ1502に進み、CPU103は、印刷に最適な速度でプリントキャリッジ102を搬送するよう制御する。そして本フローを終了する。一方、タグへの記録がまだすべて行われていないと判断された場合には、処理はステップ1503へ進み、CPU103は、印刷とタグへの情報記録を同時に行う事が出来る速度でプリントキャリッジ102を搬送する。そして本フローは終了する。
このように制御する事で、タグに全て情報を書き込むまでは印刷とNFCタグへの情報記録が同時に行えるようにプリントキャリッジを制御するが、情報記録が行われた後は印刷を効率的に終わらせるためにプリントキャリッジを搬送する事が可能である。
以上に説明した方法により、プリントキャリッジに近接通信ユニットを設ける事で、用紙に情報記録可能なタグを設けている用紙に印刷を行う際に、印刷を行いながらタグへの情報記録を行う事が可能となる。またその結果、複製する原稿にNFCタグ等の読み出し可能な情報を記録されているタグが含まれている場合でも、原稿の画像データ並びにタグ情報を読取、それを印刷および情報記録を行う事で複製が可能となる。
なお、本実施形態において用紙のタグに情報を記録する際に、近距離無線通信ユニットとしてNFCを用いているが、同様の構成で実現できる方法であればこの限りではない。また、本実施形態では、複製元の原稿にNFCタグ等の情報の記録されたタグが付いている原稿を複製するターゲットとし、印刷装置が印刷する際に合わせて情報を記録する実施形態を示している。しかし、用紙への画像の印刷だけでなくタグの情報を記録するような他のユースケースにおいても、必要なタグ情報を用意し、印刷ならびにタグに対して情報の記録を行う事は本実施形態の印刷装置で同様に可能である。そのため、作成したい原稿情報の取得の方法に関しては、本実施形態で示す限りではない。
また、図16において、プリントキャリッジ102の往復搬送のうちの往路で行ったNFCタグの検出とタグ情報の書込みが成功しているか否かを、プリントキャリッジ102の復路で確認することを示したが、これに限られるものではない。例えば、両面印刷の実行時には、表面印刷時において実行されたNFCタグへのタグ情報の書込みが成功したか否かを、裏面印刷時において確認するようにしてもよい。
また、図12では、検出された余剰のNFCタグへ別のタグを参照する情報を記録するようにしたが、余剰のNFCタグの利用はこれに限られるものではない。たとえば、RAM105に書き込みを失敗した旨の情報が保持されている場合には、書き込みに失敗したタグ情報を余剰のNFCタグへ記録するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、検出された無線タグの数が、タグ情報を書き込むべき無線タグの数に達した場合にプリントキャリッジ102の搬送形態を変更したが、これに限られるものではない。たとえば、書き込むべきタグ情報、すなわち未書き込みのタグ情報が無くなったことをトリガとして、プリントキャリッジ102の搬送形態を変更するようにしてもよい。
以上のように、上記実施形態によれば、プリントキャリッジ102を印刷のために搬送する際に、合わせて近距離無線通信を用いて、用紙上に存在する近距離無線通信用の無線タグの検知、無線タグへのタグ情報の記録を行う事が出来る。また近距離無線通信用の媒体が見つかった場合には、印刷を行いながら同時に媒体に対する書き込み、読取などの操作を行う事が出来る。また、必要数の無線タグの検出後には印刷のみの制御へ切り替える事で、印刷動作をスムーズに行う事が可能となり、印刷速度を保つ事が可能となる。また、複数のNFCユニットを搭載する必要が無く、用紙内に自由に無線タグを配置する事が可能となる。
なお、本実施形態の機能は以下の構成によっても実現することができる。つまり、本実施形態の処理を行うためのプログラムコードをシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することとなり、またそのプログラムコードを記憶した記憶媒体も本実施形態の機能を実現することになる。
また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。さらに、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設けてもよい。またはプログラムコードの一部をハードウェアで実現し、残りの部分をコンピュータが実行する場合であってもよい。

Claims (18)

  1. プリントヘッドと近距離無線通信を行う通信手段とを搭載したプリントキャリッジと、
    前記プリントキャリッジを移動させる移動制御手段と、
    前記プリントヘッドによる印刷データの印刷を実行するための前記移動制御手段によるプリントキャリッジの移動の際に、前記通信手段により用紙上の無線タグを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された無線タグにタグ情報を書き込む書込手段と、
    印刷データの印刷を実行するための前記移動制御手段による前記プリントキャリッジの往復の移動において、前記書込手段により往路で行われた無線タグへの書き込みが成功したかどうかを、前記プリントキャリッジの復路の移動において確認する確認手段と、を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記確認手段により、往路で行われた無線タグへの書込みが失敗していたことが確認された場合に、前記書込手段は、当該無線タグへのタグ情報の書き込みを再び行うことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  3. プリントヘッドと近距離無線通信を行う通信手段とを搭載したプリントキャリッジと、
    前記プリントキャリッジを移動させる移動制御手段と、
    前記プリントヘッドによる印刷データの印刷を実行するための前記移動制御手段によるプリントキャリッジの移動の際に、前記通信手段により用紙上の無線タグを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された無線タグにタグ情報を書き込む書込手段と、を備え
    前記書込手段は、
    前記プリントキャリッジによる1ラインの印刷のための移動中に前記検出手段で検出された無線タグへのタグ情報の書き込みを行えるか否かを判定し、
    書き込めると判定された場合には、前記検出された無線タグへのタグ情報の書き込みを前記移動中に実行し、
    書き込めないと判定された場合には、前記1ラインの印刷のための移動を終えた後、前記検出された無線タグの位置へ前記プリントキャリッジが前記移動制御手段により移動したときに、タグ情報の書き込みを実行する、ことを特徴とする印刷装置。
  4. 前記書込手段は、タグ情報の書き込みを行えるか否かの前記判定、前記プリントキャリッジの前記判定の際の移動速度、前記プリントキャリッジの前記判定の際の位置、設定されている印刷モードの少なくとも何れかに基づいて行うことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  5. プリントヘッドと近距離無線通信を行う通信手段とを搭載したプリントキャリッジと、
    前記プリントキャリッジを移動させる移動制御手段と、
    前記プリントヘッドによる印刷データの印刷を実行するための前記移動制御手段によるプリントキャリッジの移動の際に、前記通信手段により用紙上の無線タグを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された無線タグにタグ情報を書き込む書込手段と、
    前記書込手段により表面印刷時において実行された無線タグへのタグ情報の書込みが成功したかどうかを、裏面印刷時において確認する確認手段と、を備えることを特徴とする印刷装置。
  6. プリントヘッドと近距離無線通信を行う通信手段とを搭載したプリントキャリッジと、
    前記プリントキャリッジを移動させる移動制御手段と、
    前記プリントヘッドによる印刷データの印刷を実行するための前記移動制御手段によるプリントキャリッジの移動の際に、前記通信手段により用紙上の無線タグを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された無線タグにタグ情報を書き込む書込手段と、を備え
    前記印刷の終了時に、書き込みを行うべき無線タグの数よりも多い無線タグが前記検出手段により検出された場合、前記書込手段は、余剰の無線タグに他の無線タグを参照するための情報を書き込むことを特徴とする印刷装置。
  7. 前記他の無線タグを参照するための情報は、該他の無線タグの位置に関する情報を含むことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  8. プリントヘッドと近距離無線通信を行う通信手段とを搭載したプリントキャリッジと、
    前記プリントキャリッジを移動させる移動制御手段と、
    前記プリントヘッドによる印刷データの印刷を実行するための前記移動制御手段によるプリントキャリッジの移動の際に、前記通信手段により用紙上の無線タグを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された無線タグにタグ情報を書き込む書込手段と、を備え
    前記印刷の終了時に、書き込みを行うべき無線タグの数よりも多い無線タグが前記検出手段により検出された場合、前記書込手段は、余剰の無線タグに書き込みに失敗したタグ情報を書き込むことを特徴とする印刷装置。
  9. 前記検出手段により検出された無線タグの数が、前記書込手段により書き込みを行うべき無線タグの数に達する前と後で、前記移動制御手段による前記プリントキャリッジの移動形態を変更する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷装置。
  10. 前記制御手段は、
    前記検出手段により検出された無線タグの数が、書込みを行うべき無線タグの数に達するまでは、前記用紙上の無線タグの探索範囲に応じた幅を走査するように前記プリントキャリッジを移動させ、
    前記検出手段により検出された無線タグの数が、書込みを行うべき無線タグの数に達した後は、前記印刷データの印刷範囲に従った幅を走査するように前記プリントキャリッジを移動させることを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  11. 前記制御手段は、
    前記検出手段により検出された無線タグの数が、書込みを行うべき無線タグの数に達するまでは、第一の速度で前記プリントキャリッジを移動させ、
    前記検出手段により検出された無線タグの数が、書込みを行うべき無線タグの数に達した後は、前記第一の速度よりも速い第二の速度で前記プリントキャリッジを移動させることを特徴とする請求項または10に記載の印刷装置。
  12. 前記プリントキャリッジを前記用紙の全体にわたって移動し終えても前記検出手段により検出された無線タグの数が書込みを行うべき無線タグの数に達しない場合に、警告を行う警告手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の印刷装置。
  13. 前記書込手段による書き込みに失敗したタグ情報と無線タグを特定する特定情報を保持する保持手段を更に備え
    前記印刷データの印刷を終えた後に、前記書込手段は、前記保持手段に保持されているタグ情報の、前記特定情報により特定される無線タグへ書き込みを再び行うことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の印刷装置。
  14. 前記検出手段により検出された無線タグの数が、前記書込手段により込みを行うべき無線タグの数に達すると、前記通信手段への電源の供給を停止する停止手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置。
  15. 前記書込手段によって書込みを行うべき、未書き込みのタグ情報が無くなる前と後で、前記移動制御手段による前記プリントキャリッジの移動形態を変更する制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷装置。
  16. プリントヘッドと近距離無線通信を行う通信手段とを搭載したプリントキャリッジと、前記プリントキャリッジを移動させる移動制御手段と、を有する印刷装置の制御方法であって、
    前記プリントヘッドによる印刷データの印刷を実行するための前記移動制御手段による前記プリントキャリッジの移動の際に、前記通信手段により用紙上の無線タグを検出する検出工程と、
    前記検出工程で検出された無線タグにタグ情報を書き込む書込工程と、
    印刷データの印刷を実行するための前記移動制御手段による前記プリントキャリッジの往復の移動において、前記書込工程において往路で行われた無線タグへの書き込みが成功したかどうかを、前記プリントキャリッジの復路の移動において確認する確認工程と、を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  17. 前記検出工程において検出された無線タグの数が、前記書込工程において書き込みを行うべき無線タグの数に達する前と後で、前記移動制御手段による前記プリントキャリッジの移動形態を変更する制御工程を更に有することを特徴とする請求項16に記載の制御方法。
  18. コンピュータに、請求項16または17に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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