JP2005341984A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 棒部材の存在価値を高めること。
【解決手段】 表示台枠30に固定された前レール51及びレールカバー53によって短尺な転動経路54を形成すると共に、前レール51に後方に位置する後レール52をレールカバー53に対して収納状態となる後退端の位置と、突出状態となる前進端の位置とで直線的に往復動させ、転動経路54の経路長を短尺から長尺へ、或いは長尺から短尺へと規則的に変化させる。この構成の場合、まず、短尺な転動経路54において、その経路幅や形状等が変化することがなく、ワープ通路42を通ったパチンコ球Pは、高確度で短尺な動経路54を転動するので、パチンコ球Pが転動経路54に沿って転動する挙動を遊技者に高確度で認識させることができる。更に、遊技者が転動経路54の経路長を視覚的に識別し、変動する転動経路54の経路長に対してタイミングを計ってパチンコ球Pを発射し、所望の経路長となった転動経路54に遊技球を意図的に転動させることができる。
【選択図】 図5
【解決手段】 表示台枠30に固定された前レール51及びレールカバー53によって短尺な転動経路54を形成すると共に、前レール51に後方に位置する後レール52をレールカバー53に対して収納状態となる後退端の位置と、突出状態となる前進端の位置とで直線的に往復動させ、転動経路54の経路長を短尺から長尺へ、或いは長尺から短尺へと規則的に変化させる。この構成の場合、まず、短尺な転動経路54において、その経路幅や形状等が変化することがなく、ワープ通路42を通ったパチンコ球Pは、高確度で短尺な動経路54を転動するので、パチンコ球Pが転動経路54に沿って転動する挙動を遊技者に高確度で認識させることができる。更に、遊技者が転動経路54の経路長を視覚的に識別し、変動する転動経路54の経路長に対してタイミングを計ってパチンコ球Pを発射し、所望の経路長となった転動経路54に遊技球を意図的に転動させることができる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、遊技球の転動経路を形成する不動経路部材及び移動経路部材を備えた遊技機に関する。
上記遊技機には2本の棒部材の双方を相手側に対して逆方向へ円運動させることに基いて両者の隙間を拡縮し、2本の棒部材に沿って転動する遊技球を両者の隙間の拡大タイミングで落下させる構成のものがある。
特開2003−126396号公報
上記遊技機の場合、両棒部材の隙間の拡大タイミングと遊技球の転動位置との関係で遊技球の落下位置がランダムに決まるので、遊技球が両棒部材に載った直後に落下する可能性がある。このため、両棒部材に沿って遊技球が転動する挙動を見詰める楽しみを遊技者が得られない虞れが有り、棒部材の存在価値が薄れる。
請求項1〜3に係る発明は遊技球が不動経路部材及び移動経路部材に供給されたときには両者に沿って高確度で転動させ、遊技球が不動経路部材及び移動経路部材に沿って転動する挙動を遊技者に高確度で認識させることを共通の課題とするものであり、共通の課題を解決するための手段は請求項1または2に記載した通りである。以下、請求項1〜3に係る各発明を用語の意義と共に説明する。
=請求項1に係る発明の説明=
1)表示台枠:図柄表示器を保持する保持部材を称する。この表示台枠は遊技領域内に設けられたものであり、遊技領域とは発射通路の出口から放出された遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域を称する。
2)球通路:遊技球を表示台枠の外部から内部に侵入させる侵入経路を称する。
3)不動経路部材:表示台枠に移動不能に固定されたものである。
4)移動経路部材:不動経路部材に対して相対的に往復動するものであり、前記不動経路部材と移動経路部材とが遊技球の直径寸法よりも幅狭に離間することにより、互いが協働して遊技球が転動可能となるような転動経路を形成するものである。転動経路は、移動経路部材が不動経路部材に対して相対的に往復動することにより、その経路長が変動するようになっている。この転動経路は、移動経路部材の移動状態に拘らず常に遊技球が転動可能となるような離間距離で構成されることが望ましい。
5)駆動機構:移動経路部材を移動操作することに基づいて転動経路の経路長を変動させる機械要素を称する。
6)モータ:駆動機構の駆動源に相当するものであり、一定速度で且つ規則的な時間周期で正転、逆転を繰り返すものであることが望ましい。駆動機構はこのモータの作動状態で移動経路部材を操作し、前記経路長を変動させる。
7)駆動回路:モータを規則的なパターンで駆動させるものである。従って、転動経路の経路長は、遊技球の供給の有無等とは無関係に規則的なパターンで変動することになる。また、駆動回路はメイン制御回路からの指令内容に応じてモータを駆動するものである。このメイン制御回路とは大当り及び外れの判定処理を行うものであり、大当り及び外れの判定処理とは下記の両処理を含む用語である。
・遊技球が始動口に入賞することに基いて乱数値を取得し、乱数値の取得結果を大当り値と比較することで大当り及び外れを判定する。
・遊技球の特定領域に対する入賞状態を監視し、遊技球が特定領域内に入賞したことを検出することに基いて大当りを判定する。
=請求項2に係る発明の説明=
1)表示台枠:請求項1と同様である。
2)球通路:請求項1と同様である。
3)収納部材:移動経路部材を収納するものであり、移動経路部材を収納するとは突出状態に比べて遊技者から視覚的に認識し難い状態に格納することを称する。この収納部材は不動経路部材との離間距離が遊技球の直径寸法に比べて小さく設定されたものであり、不動経路部材と共に短尺な転動経路を形成する。
4)不動経路部材:表示台枠に移動不能に固定されたものであり、移動経路部材が収納部材に収納された状態では不動経路部材と収納部材との間で遊技球の転動経路が形成される。この転動経路とは球通路を通して遊技球が供給されるものであり、球通路から転動経路に供給された遊技球は転動経路に沿って転動する。
5)移動経路部材:収納部材に収納された後退端の収納状態及び収納部材から突出する前進端の突出状態間で移動可能にされたものである。これら収納状態及び突出状態とは、相手側に対する相対的な用語であり、全てが収納部材に収納された状態及び全てが収納部材から突出した状態に限定されるものではない。この移動経路部材は、不動経路部材及び収納部材と協働して転動経路を形成するものであり、転動経路の経路長は移動経路部材の収納部材に対する突出量が変わるのに応じて変化する。この移動経路部材は不動経路部材に対して前後方向に配置することが好ましい。この配置形態は、移動経路部材及び不動経路部材の一方が前で他方が後の形態を示すものであり、両者が上下方向にずれて配置されていることを含む。
6)駆動機構:移動経路部材を移動操作することに基づいて収納状態と突出状態とを発生させ、これにより転動経路の経路長を短尺から長尺へ、或いは長尺から短尺へと変動させる機械要素を称する。
7)モータ:請求項1と同様である。
8)駆動回路:請求項1と同様である。
=請求項3に係る発明の説明=
請求項3に係る発明は、表示台枠にステージを設けたものである。このステージとは転動経路から落下した遊技球を受けるものであり、ステージ上に落下した遊技球はステージを介して表示台枠の外部に放出される。このステージには誘導路を設けることが好ましい。この誘導路とは、移動経路部材が特定位置に移動した状態で転動経路から落下した遊技球が供給されるものであり、誘導路に供給された遊技球は特定の入賞口に向かって落下する。
=請求項1に係る発明の説明=
1)表示台枠:図柄表示器を保持する保持部材を称する。この表示台枠は遊技領域内に設けられたものであり、遊技領域とは発射通路の出口から放出された遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域を称する。
2)球通路:遊技球を表示台枠の外部から内部に侵入させる侵入経路を称する。
3)不動経路部材:表示台枠に移動不能に固定されたものである。
4)移動経路部材:不動経路部材に対して相対的に往復動するものであり、前記不動経路部材と移動経路部材とが遊技球の直径寸法よりも幅狭に離間することにより、互いが協働して遊技球が転動可能となるような転動経路を形成するものである。転動経路は、移動経路部材が不動経路部材に対して相対的に往復動することにより、その経路長が変動するようになっている。この転動経路は、移動経路部材の移動状態に拘らず常に遊技球が転動可能となるような離間距離で構成されることが望ましい。
5)駆動機構:移動経路部材を移動操作することに基づいて転動経路の経路長を変動させる機械要素を称する。
6)モータ:駆動機構の駆動源に相当するものであり、一定速度で且つ規則的な時間周期で正転、逆転を繰り返すものであることが望ましい。駆動機構はこのモータの作動状態で移動経路部材を操作し、前記経路長を変動させる。
7)駆動回路:モータを規則的なパターンで駆動させるものである。従って、転動経路の経路長は、遊技球の供給の有無等とは無関係に規則的なパターンで変動することになる。また、駆動回路はメイン制御回路からの指令内容に応じてモータを駆動するものである。このメイン制御回路とは大当り及び外れの判定処理を行うものであり、大当り及び外れの判定処理とは下記の両処理を含む用語である。
・遊技球が始動口に入賞することに基いて乱数値を取得し、乱数値の取得結果を大当り値と比較することで大当り及び外れを判定する。
・遊技球の特定領域に対する入賞状態を監視し、遊技球が特定領域内に入賞したことを検出することに基いて大当りを判定する。
=請求項2に係る発明の説明=
1)表示台枠:請求項1と同様である。
2)球通路:請求項1と同様である。
3)収納部材:移動経路部材を収納するものであり、移動経路部材を収納するとは突出状態に比べて遊技者から視覚的に認識し難い状態に格納することを称する。この収納部材は不動経路部材との離間距離が遊技球の直径寸法に比べて小さく設定されたものであり、不動経路部材と共に短尺な転動経路を形成する。
4)不動経路部材:表示台枠に移動不能に固定されたものであり、移動経路部材が収納部材に収納された状態では不動経路部材と収納部材との間で遊技球の転動経路が形成される。この転動経路とは球通路を通して遊技球が供給されるものであり、球通路から転動経路に供給された遊技球は転動経路に沿って転動する。
5)移動経路部材:収納部材に収納された後退端の収納状態及び収納部材から突出する前進端の突出状態間で移動可能にされたものである。これら収納状態及び突出状態とは、相手側に対する相対的な用語であり、全てが収納部材に収納された状態及び全てが収納部材から突出した状態に限定されるものではない。この移動経路部材は、不動経路部材及び収納部材と協働して転動経路を形成するものであり、転動経路の経路長は移動経路部材の収納部材に対する突出量が変わるのに応じて変化する。この移動経路部材は不動経路部材に対して前後方向に配置することが好ましい。この配置形態は、移動経路部材及び不動経路部材の一方が前で他方が後の形態を示すものであり、両者が上下方向にずれて配置されていることを含む。
6)駆動機構:移動経路部材を移動操作することに基づいて収納状態と突出状態とを発生させ、これにより転動経路の経路長を短尺から長尺へ、或いは長尺から短尺へと変動させる機械要素を称する。
7)モータ:請求項1と同様である。
8)駆動回路:請求項1と同様である。
=請求項3に係る発明の説明=
請求項3に係る発明は、表示台枠にステージを設けたものである。このステージとは転動経路から落下した遊技球を受けるものであり、ステージ上に落下した遊技球はステージを介して表示台枠の外部に放出される。このステージには誘導路を設けることが好ましい。この誘導路とは、移動経路部材が特定位置に移動した状態で転動経路から落下した遊技球が供給されるものであり、誘導路に供給された遊技球は特定の入賞口に向かって落下する。
請求項1に係る発明によれば、不動経路部材に対する移動経路部材の相対的位置により転動経路の経路長が変動するようになると共に、これら不動経路部材及び移動経路部材は当該移動経路の移動状態によらず常に遊技球が転動可能となるよう離間距離を保つようになっている。従って、球通路を通った遊技球は、経路長によらずに転動経路を転動するようになる。このため、遊技球が転動経路に沿って転動する挙動を遊技者に認識させることができるので、転動経路自体の存在価値が高まる。
また、請求項2に係る発明によれば、短尺な転動経路が表示台枠に固定された不動経路部材及び収納部材によって形成されている。従って、短尺な転動経路の経路幅や形状等が変化することがなく、球通路を通った遊技球は、高確度で転動経路を転動するようになる。このため、遊技球が転動経路に沿って転動する挙動を遊技者に高確度で認識させることができるので、転動経路自体の存在価値が一層高まる。更に、移動経路部材が収納状態と突出状態とを往復動するので、転動経路の経路長が規則的に変化する。従って、遊技者が遊技を行いながら転動経路の経路長を視覚的に容易に識別することができるので、転動経路の経路長に対してタイミングを計って遊技球を発射し、所望の経路長となった転動経路に遊技球を意図的に転動させることができる。
以下、本発明の一実施例を図1〜図19を参照して説明する。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。この下皿板3の上方には上皿板5が配置されている。この上皿板5は前枠2に装着されたものであり、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。この下皿板3の上方には上皿板5が配置されている。この上皿板5は前枠2に装着されたものであり、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。
下皿板3の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されている。このハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されており、発射ハンドル8の後方には発射モータ9(図3参照)が固定されている。この発射モータ9は交流電源周波数に同期して駆動する同期モータからなるものであり、前枠2の後面に固定されている。
前枠2の後面には、図2に示すように、左下隅部に位置して電源基板ケース10が固定されている。この電源基板ケース10内には、図3に示すように、電源基板11が収納されており、電源基板11には電源回路12が搭載されている。この電源回路12はAC24Vの島電源13に接続されたものであり、島電源13に基いて24Vの直流電源V1・12Vの直流電源V2・5Vの直流電源V3を生成する。
前枠2の後面には、図2に示すように、左下隅部に位置して電源基板ケース10が固定されている。この電源基板ケース10内には、図3に示すように、電源基板11が収納されており、電源基板11には電源回路12が搭載されている。この電源回路12はAC24Vの島電源13に接続されたものであり、島電源13に基いて24Vの直流電源V1・12Vの直流電源V2・5Vの直流電源V3を生成する。
電源基板11にはモータ回路14を介して発射モータ9が接続されており、モータ回路14は発射ハンドル8が回動操作されることに基いて発射モータ9に島電源13を供給する。この発射モータ9の回転軸には、図1に示すように、打球槌15が連結されており、発射ハンドル8が回動操作されたときには打球槌15が発射モータ9を駆動源として打球動作を繰返すことに基づいて、上皿6内の遊技球たるパチンコ球Pを上皿6内から弾き出す。
前枠2の前面には矩形状の窓枠16が装着されている。この窓枠16は円形孔状の窓部17を有するものであり、窓部17の内周面には透明なガラス窓18が固定されている。この窓枠16の後面には左上隅部及び右上隅部に位置してスピーカ19が固定されており、各スピーカ19の前方には網状のスピーカカバー20が配置されている。これら各スピーカカバー20は窓枠16に固定されたものであり、各スピーカ19が再生する遊技音は前方のスピーカカバー20を通して放出される。窓枠16には両スピーカ19間に位置してランプカバー21が固定されており、ランプカバー21の後方には複数の電飾LED22が配置されている。これら各電飾LED22は窓枠16に固定されたものであり、ランプカバー21は電飾LED22が発光することに基いて後方から照明される。
前枠2の後面には、図5に示すように、正方形状の遊技盤23が装着されており、遊技盤23の前面には外レール24及び内レール25が固定されている。これら外レール24及び内レール25間には左側部に位置して発射通路26が形成されており、打球槌15が弾いたパチンコ球は発射通路26内を通って上昇する。
遊技盤23には遊技領域27が形成されており、遊技領域27内には複数の障害釘28が打込まれている。この遊技領域27は外レール24及び内レール25によって囲まれた円形領域(発射通路26の残余領域)を称するものであり、発射通路26内を上昇するパチンコ球Pは発射通路26の出口29から遊技領域27内に放出され、障害釘28に当りながら遊技領域27内を落下する。この遊技領域27は発射通路26の出口29から放出されたパチンコ球Pが転動可能な最大範囲である転動領域に相当するものであり、窓枠16のガラス窓18を通して前方から視覚的に認識可能にされている。
遊技盤23には遊技領域27が形成されており、遊技領域27内には複数の障害釘28が打込まれている。この遊技領域27は外レール24及び内レール25によって囲まれた円形領域(発射通路26の残余領域)を称するものであり、発射通路26内を上昇するパチンコ球Pは発射通路26の出口29から遊技領域27内に放出され、障害釘28に当りながら遊技領域27内を落下する。この遊技領域27は発射通路26の出口29から放出されたパチンコ球Pが転動可能な最大範囲である転動領域に相当するものであり、窓枠16のガラス窓18を通して前方から視覚的に認識可能にされている。
遊技領域27内には表示台枠30が固定されており、表示台枠30には特別図柄表示器31が固定されている。この特別図柄表示器31は横一列に並ぶ3個の図柄表示部を有するものであり、各図柄表示部は7セグメント形のLED表示器から構成されている。これら各図柄表示部は「1」〜「8」の数字図柄が表示されるものであり、遊技者には3列の数字図柄の組合せに応じて大当り及び外れが報知される。即ち、3列の数字図柄は遊技者に大当り及び外れを報知する特別図柄に相当し、各列の数字図柄は特別図柄の図柄要素に相当する。
表示台枠30には装飾図柄表示器32が固定されている。この装飾図柄表示器32は特別図柄表示器31に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、装飾図柄表示器32には装飾図柄が表示される。この装飾図柄は特別図柄の組合せが決まる様子を映像的に演出する3列の数字図柄からなるものであり、各列の数字図柄は装飾図柄の図柄要素に相当する。尚、特別図柄表示器31及び装飾図柄表示器32は図柄表示器に相当するものである。
遊技領域27内には上面が開口するポケット状の始動口33が固定されている。この始動口33内には近接スイッチからなる始動口センサ34(図3参照)が固定されており、始動口センサ34は始動口33内にパチンコ球Pが入賞したことを検出して始動信号を出力する。
遊技領域27内には、図5に示すように、入賞口台板35が固定されており、入賞口台板35には前面が開口する四角筒状の大入賞口36が固定されている。この入賞口台板35には扉37が下端部の水平な軸38を中心に回動可能に装着されている。この扉37は大入賞口ソレノイド39(図3参照)のプランジャに機械的に連結されており、大入賞口ソレノイド39は扉37を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口36の前面を閉鎖し、扉37を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口36の前面を開放する。この大入賞口36内には近接スイッチからなるカウントセンサ40(図3参照)が固定されており、カウントセンサ40はパチンコ球Pが大入賞口36内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
遊技領域27内には、図5に示すように、入賞口台板35が固定されており、入賞口台板35には前面が開口する四角筒状の大入賞口36が固定されている。この入賞口台板35には扉37が下端部の水平な軸38を中心に回動可能に装着されている。この扉37は大入賞口ソレノイド39(図3参照)のプランジャに機械的に連結されており、大入賞口ソレノイド39は扉37を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口36の前面を閉鎖し、扉37を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口36の前面を開放する。この大入賞口36内には近接スイッチからなるカウントセンサ40(図3参照)が固定されており、カウントセンサ40はパチンコ球Pが大入賞口36内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
遊技領域27内には、図5に示すように、貫通孔状のアウト口41が形成されている。このアウト口41は遊技領域27内の最低部に内レール25に沿って配置されたものであり、始動口33及び大入賞口36のいずれにも入賞しなかったパチンコ球Pは内レール25に沿ってアウト口41内に転がり込む。
表示台枠30の右側部には球通路に相当するワープ通路42が形成されている。ワープ通路42は表示台枠30の上方から下方に延びるもので、表示台枠30の上方側に開口した入口42aと、下方側(右ステージ45側)に開口した出口42bとがそれぞれ形成されている。これにより、パチンコ球Pはワープ通路42の入口42aから出口42bを通って表示台枠30内に侵入する。ここで、ワープ通路42の入口42aの右上方には、図5に示すように、ゴム製の球受部材43が固定されており、この球受部材43に当ったパチンコ球Pは、ワープ通路42の入口42aへとガイドされ易くなるよう構成されている。
表示台枠30の右側部には球通路に相当するワープ通路42が形成されている。ワープ通路42は表示台枠30の上方から下方に延びるもので、表示台枠30の上方側に開口した入口42aと、下方側(右ステージ45側)に開口した出口42bとがそれぞれ形成されている。これにより、パチンコ球Pはワープ通路42の入口42aから出口42bを通って表示台枠30内に侵入する。ここで、ワープ通路42の入口42aの右上方には、図5に示すように、ゴム製の球受部材43が固定されており、この球受部材43に当ったパチンコ球Pは、ワープ通路42の入口42aへとガイドされ易くなるよう構成されている。
表示台枠30には、図6に示すように、その左側に位置して略凹状の左ステージ44が形成され、左ステージ44の右側に対向して、斜め左下方向(落下穴46方向)に傾斜した右ステージ45が形成されており、両ステージ44、45は後方から前方へ向って下降する傾斜面状をなしている。左ステージ44は、右ステージ45よりも上に位置するように形成されており、これにより左ステージ44上にあるパチンコ球Pは、右ステージ45に転がり易くなる。
表示台枠30には、両ステージ44、45間に位置して有底状の落下穴46が形成されており、パチンコ球Pは、落下穴46に侵入できなかったときには、右ステージ45の傾斜に沿って前端面から転落し、落下穴46に侵入できたときには、落下穴46の底面の傾斜に沿って放出される。この落下穴46は、図5に示すように、始動口33の真上に配置されており、落下穴46から放出されたパチンコ球Pは始動口33内に相対的な高確率で入賞する。
表示台枠30には、電動式の役物装置50が装着されている。この役物装置50は不動経路部材としての前レール51と移動経路部材52としての後レール52と収納部材としてのレールカバー53とを有するものであり、前レール51は表示台枠30に移動不能に固定され、後レール52及びレールカバー53は前レール51の後方に重ねて配置されている。これら前レール51と後レール52とレールカバー53は転動経路54を形成するものである。この転動経路54はワープ通路42の出口42bから放出されたパチンコ球Pが転動する道筋を称するものであり、転動経路54に沿って転動するパチンコ球Pは転動経路54の先端から落下する。転動経路54は、後レール52がレールカバー53内に対して出し入れされることに基づいて伸縮するものであり、転動経路54の先端位置は伸縮に応じて変動する。即ち、転動経路54はパチンコ球Pの落下位置に変化を与え、パチンコ球Pが落下穴46の内に侵入するか否かを楽しむ遊技性を付与するものであり、役物装置50の詳細は次の通りである。
前レール51及び後レール52は、図12のように、互いが前後平行に並べられ、その前面視は、図10及び図11のように、表示台枠30の中央に向かうに従って下降するよう形成され、双方が右ステージ45の上方に位置して設けられている。前レール51は、図12に示すように、その長さが後レール52のほぼ倍の長さに形成され、後レール52よりも前方に配置するものである。後レール52は、当該後レール52と略同じ長さをなす長方体のスライドプレート55(図8参照)に固定されており、このスライドプレート55はレールモータ60(図3参照)によって、図12の後退端と、図13の前進端との間で直線的に往復動可能となっている。このスライドプレート55の往復動により、後レール52は、前レール51と前後に平行な関係を保ちつつ前レール51の長さ方向に往復動できるようになっている。
表示台枠30の右側部には、図12に示すように、後レール52が収納されるレールカバー53(図9も参照)が、前レール51と前後、上下に平行となるよう装着されている。このレールカバー53は、不透明の樹脂から構成されており、後レール52が収納状態であるとき、遊技者からは後レール52が左端部を残してレールカバー53に隠れ、視覚的に認識できないようになっている。レールカバー53の上面は、前レール51と高さ方向で一致して並列状態となっており、互いの離間距離はパチンコ球Pの直径寸法に比べて小さく構成されることにより、パチンコ球Pが転動可能となるような最短の転動経路54(図10中、矢印A参照)が形成されている。
表示台枠30内には、図14に示すような、レールモータ60が固定されている。このレールモータ60は減速歯車機構(図示せず)を内蔵する、直流のステッピングモータから構成されたものであり、レールモータ60の回転軸61には、図15に示すような、ピニオンギア62が固定されている。一方、図8に示すように、スライドプレート55の下面にはラックギア63が形成され、このラックギア63とピニオンギア62とが噛合することにより前記回転軸61の回動が、スライドプレート55、つまりは後レール52に伝達し後レール52が直線的な往復動をするような構成となっている。
ここで、図16は、後レール52が、レールカバー53へ最も収納された収納状態の場合を示すものである。この状態では、後レール52の略全体がレールカバー53に収納されているため、転動経路54の経路長は最短なものとなっている(図10中、矢印A参照)。つまり、前面視で前レール51の中央から右半分に架けて転動経路54が形成され、中央から左半分は前レール51だけが存在し、転動経路54は最も収縮された状態である。この状態では、後レール52が転動経路54の生成に関与しておらず、ワープ通路42を通ったパチンコ球Pは、最短の転動経路54において、レールカバー53の先端から右ステージ45上に落下するものである。
レールモータ60の回転駆動により、スライドプレート55が収納状態から往動し始めると、後レール52が前レール51に対して並列状態を維持しながら前レール51の左側端部へと延び、これにより転動経路54の経路長は長くなる。ここで、前レール51と後レール52との離間距離は常に一定で、パチンコ球Pの直径寸法に比べて小さいため、当該パチンコ球Pは転動可能となる。つまり、前面視で前レール51の中央から左半分に架けて転動経路54が徐々に延長される状態となる。この状態では、後レール52が転動経路54の一部を構成しており、ワープ通路42を通ったパチンコ球Pは、中間長の転動経路54において、レールカバー53の先端よりも左側の後レール52の先端から右ステージ45上に落下するものである。なお、復動においても上記作用が反対になるだけであり、効果としては同様である。
図17は、後レール52が、レールカバー53から最も突出した突出状態の場合を示すものである。この状態では、後レール52の略全体がレールカバー53から突出しているため、転動経路54の経路長は最長なものとなっている(図11中、矢印B参照)。つまり、前面視で前レール51の全長さに亘って転動経路54が形成されている状態である。従って、ワープ通路42を通ったパチンコ球Pは、最長の転動経路54において、後レール52の先端まで至り落下する。ここで、後レール52の先端は、落下穴46の真上に配置されたものであるので、パチンコ球Pが伸長状態の転動経路54から落下したときには、落下穴46内へ侵入し、落下穴46の底面に沿って始動口33内へ高確率で入賞するようになる。
レールモータ60は一定速度で且つ規則的な時間周期で正逆回転を繰り返するものであり、従って往路において後レール52が収納状態から突出状態に至る時間、及び復路において突出状態から収納状態に至る時間は同一である。なお、駆動機構69は、前記レールモータ60、回転軸61、ピニオンギア62、ラックギア63を有するスライドプレート55から構成されるものである。
前枠2の後面には、図2に示すように、メイン基板ケース70が固定されており、メイン基板ケース70内にはメイン基板71(図3参照)が収納されている。このメイン基板71は、図3に示すように、電源基板11からDC24Vの直流電源V1〜DC5Vの直流電源V3が別個のハーネスを通して与えられるものであり、メイン基板71には、図4に示すように、メイン制御回路72が搭載されている。このメイン制御回路72は5Vの直流電源V3を駆動電源とするものであり、CPU73・ROM74・RAM75を有している。このメイン制御回路72のCPU73は特別遊技データを設定し、特別遊技データの設定結果に基いて表示信号を生成するものである。このCPU73の処理はROM74に予め記録された制御プログラム及び制御データに基いて行われるものであり、RAM75はCPU73のワークメモリとして機能する。
メイン基板71にはタイマ回路76が搭載されている。このタイマ回路76はメイン制御回路72に定期的(具体的には4msec毎)に割込み要求信号を出力するものであり、メイン制御回路72はタイマ回路76からの割込み要求信号を検出することに基いてメインプログラムを実行位置で停止し、タイマ割込みプログラムを先頭から起動する。そして、タイマ割込みプログラムを終えると、メインプログラムを停止位置から再開する。メイン基板71には入力回路77が搭載されている。この入力回路77は始動口センサ34からの始動信号及びカウントセンサ40からのカウント信号を波形成形してメイン制御回路72に出力するものであり、メイン制御回路72は入力回路77からの始動信号を検出することに基いて特別遊技データをタイマ割込みプログラムで設定する。
メイン基板71にはLED回路78が搭載されている。このLED回路78はDC12Vの直流電源V2を特別図柄表示器31に駆動電源として供給するものであり、メイン制御回路72はLED回路78に表示信号を出力することに基いてLED回路78を駆動制御し、特別図柄表示器31の表示内容を制御する。メイン基板71にはソレノイド回路79が搭載されている。このソレノイド回路79はDC24Vの直流電源V1を大入賞口ソレノイド39に駆動電源として供給するものであり、メイン制御回路72はソレノイド回路79を駆動制御することに基いて大入賞口36の扉37を開閉操作する。メイン基板71には駆動回路たるモータ回路80が搭載されている。
このモータ回路80はDC12Vの直流電源V2をレールモータ60に駆動電源として与えるものであり、メイン制御回路72はモータ回路80に正転指令及び逆転指令を出力することに基づいてモータ回路80を駆動制御し、レールモータ60の正転及び逆転を同一速度で行うものであり、メイン制御回路72は正転指令及び逆転指令の出力タイミングを調整することでレールモータ60の正転時間及び逆転時間を同一値に設定する。即ち、メイン制御回路72は、後レール52の往動時間及び往動距離が、復動時間及び復動距離に等しくなる制御を行うものである。
遊技盤23の後面には、図2に示すように、演出基板ケース90が固定されており、演出基板ケース90内には、図3に示すように、演出基板91が収納されている。この演出基板91は電源基板11からDC5Vの直流電源V3がハーネスを通して与えられるものであり、演出基板91には、図4に示すように、演出制御回路92が搭載されている。この演出制御回路92はDC5Vの直流電源V3を駆動電源とするものであり、制御プログラム及び制御データが記録されたROM93・ROM93の制御プログラム及び制御データに基いて制御動作を実行するCPU94・CPU94のワークメモリとして機能するRAM95を有している。この演出制御回路92はメイン制御回路72から特別遊技データの設定結果が送信されるものであり、特別遊技データの設定結果に基いて装飾遊技データを設定する。
演出基板ケース90内には、図3に示すように、図柄制御基板96が収納されている。この図柄制御基板96は電源基板11からDC12Vの直流電源V2及びDC5Vの直流電源V3が別個のハーネスを通して与えられるものであり、図柄制御基板96には、図4に示すように、図柄制御回路97が搭載されている。この図柄制御回路97は演出制御回路92から装飾遊技データの設定結果が送信されるものであり、CPU98・ROM99・RAM100・VDP101・VROM102・VRAM103を有している。
図柄制御回路97のCPU98は演出制御回路92からの装飾遊技データに基いて装飾遊技の映像的な演出内容を設定し、演出内容に応じた画像データの設定をVDP101に指示するものであり、VDP101は指示内容に応じた画像データをVROM102から検出し、画像データの検出結果に基いて表示信号を生成してLCD回路104に出力する。このLCD回路104は装飾図柄表示器32にDC12Vの直流電源V2を駆動電源として供給するものであり、VDP101はLCD回路104を表示信号に基いて駆動制御することで装飾図柄表示器32に表示信号に応じた映像を表示する。これらCPU98及びVDP101の一連の動作はROM99に予め記録された制御プログラム及び制御データに基いて行われるものであり、RAM100及びVRAM103はCPU98及びVDP101のワークメモリとして機能する。
遊技盤23の後面には、図2に示すように、音光基板ケース105が固定されており、音光基板ケース105内には、図3に示すように、音光制御基板106が収納されている。この音光制御基板106は電源基板11からDC12Vの直流電源V2及びDC5Vの直流電源V3が別個のハーネスを通して与えられるものであり、音光制御基板106には、図4に示すように、音制御回路107が搭載されている。この音制御回路107はDC5Vの直流電源V3を駆動電源とするものであり、CPU108・ROM109・RAM110を有している。
音制御回路107のCPU108は演出制御回路92からの装飾遊技データに基いて音的な演出内容を設定し、演出内容に応じた音データをROM109から検出し、音データの検出結果に基いて音信号を生成してスピーカ回路111に出力するものである。このスピーカ回路111はDC12Vの直流電源V2を両スピーカ19に駆動電源として供給するものであり、CPU108はスピーカ回路111を音信号に基いて駆動制御することで両スピーカ19から音データに応じた遊技音を出力する。このCPU108の一連の動作はROM109に記録された制御プログラム及び制御データに基いて行われるものであり、RAM110はCPU108のワークメモリとして機能する。
音光制御基板106には、図4に示すように、光制御回路112が搭載されている。この光制御回路112はDC5Vの直流電源V3を駆動電源とするものであり、CPU113・ROM114・RAM115を有している。この光制御回路112のCPU113は演出制御回路92からの装飾遊技データに基いて電飾的な演出内容を設定し、演出内容に応じた電飾データをROM114から検出し、電飾データの検出結果に基いて電飾信号を生成してLED回路116に出力するものである。このLED回路116はDC12Vの直流電源V2を電飾LED22に駆動電源として供給するものであり、CPU113はLED回路116を電飾信号に基いて駆動制御することで電飾LED22を電飾データに応じた態様で発光させる。このCPU113の一連の動作はROM114に記録された制御プログラム及び制御データに基いて行われるものであり、RAM115はCPU113のワークメモリとして機能する。
前枠2の後面には、図2に示すように、払出基板ケース117が固定されており、払出基板ケース117内には、図3に示すように、払出基板118が収納されている。この払出基板118は電源基板11からDC12Vの直流電源V2及びDC5Vの直流電源V3が別個のハーネスを通して供給されるものであり、払出基板118には、図4に示すように、払出制御回路119が搭載されている。この払出制御回路119はDC5Vの直流電源V3を駆動電源とするものであり、CPU120・ROM121・RAM122を有している。この払出制御回路119はメイン制御回路72から賞球データが送信されるものであり、メイン制御回路72は入力回路77からの始動信号またはカウント信号を検出することに基いて払出制御回路119に賞球データを送信する。
払出制御回路119のCPU120はメイン制御回路72からの賞球データに基いて払出信号を設定し、払出信号の設定結果をモータ回路123に出力するものである。このモータ回路123はDC12Vの直流電源V2を払出モータ124に駆動電源として供給するものであり、CPU120はモータ回路123を払出信号に基いて駆動制御することで払出モータ124を賞球データに応じて回転操作する。このCPU120の一連の動作はROM1121に記録された制御プログラム及び制御データに基いて行われるものであり、RAM122はCPU120のワークメモリとして機能する。
払出モータ124はパチンコ球Pを上皿6内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、払出モータ124が賞球データに応じて回転することに基いて賞球データに応じた個数の賞品球が上皿6内に払出される。
次に上記構成の作用について説明する。
メイン制御回路72は電源が投入されると、図18のステップS1にて割り込み禁止を設定し、ステップS2にてRAM75の全データを初期設定する。そして、ステップS3にて割り込み禁止の設定を解除し、ステップS4及びステップS5でランダムカウンタR1及びランダムカウンタR2を更新する。これらランダムカウンタR1及びランダムカウンタR2は同一の下限値から異なる上限値まで加算された後に同一の下限値に戻して循環的に加算されるものであり、メイン制御回路72はステップS5でランダムカウンタR2を加算したときにはステップS4に復帰し、ステップS4及びS5を繰返す。
次に上記構成の作用について説明する。
メイン制御回路72は電源が投入されると、図18のステップS1にて割り込み禁止を設定し、ステップS2にてRAM75の全データを初期設定する。そして、ステップS3にて割り込み禁止の設定を解除し、ステップS4及びステップS5でランダムカウンタR1及びランダムカウンタR2を更新する。これらランダムカウンタR1及びランダムカウンタR2は同一の下限値から異なる上限値まで加算された後に同一の下限値に戻して循環的に加算されるものであり、メイン制御回路72はステップS5でランダムカウンタR2を加算したときにはステップS4に復帰し、ステップS4及びS5を繰返す。
メイン制御回路72はステップS4及びS5を繰返しているときにタイマ回路76からの割込み要求信号を検出すると、タイマ割込みプログラムを起動する。そして、図19のステップS11にてタイマT=0か否かを判断する。タイマT=0を検出したときにはステップS12に移行し、モータフラグ=オフか否かを判断し、モータフラグ=オフを検出した場合は、ステップS13に移行する。そして、ステップ13で、モータ回路80に対して正転コマンドを送信しレールモータ60を正転駆動させる。そして、ステップS14に移行してモータフラグ=オンに設定してから、ステップS15にてタイマTをセットし、ステップ19に移行する。
メイン制御回路72は、ステップS12にて、モータフラグ=オンを検知した場合、ステップS16に移行し、モータ回路80に逆転コマンドを送信しレールモータ60を逆転駆動させる。そして、ステップS17にてモータフラグ=オフに設定してからステップS15でタイマTをセットし、ステップS19へと移行する。また、メイン制御回路72は、ステップS19にて、タイマ回路76からの信号がT=0でないことを検出すると、ステップS18にてタイマTから「1」を減算し、ステップS19へ移行する。
即ち、電源の投入時、メイン制御回路72は、ステップS2のイニシャル処理として、RAM75の全データ、例えばタイマTやモータフラグの記録等を初期設定し、T=0、モータフラグ=オフ等を設定している。従って、1回目のタイマ割込みプログラムのステップS11では、T=0を検出してステップS12へ移行し、モータフラグ=オフを検出する。そして、ステップS13に移行し、モータ回路80に対して正転コマンドを送信しレールモータ60を正転駆動させる。
これにより、後レール52が収納状態から往動を始め、転動経路54が長くなっていく。そして、メイン制御回路72は、ステップS14にてモータフラグ=オンすることでレールモータ60の正転を記憶し、ステップS15にてタイマTを設定する。この状態では、タイマTが、ステップS18にて減算されることに基づいてレールモータ60の正転時間が計測されている。そして、T=0となった時点で、レールモータ60の正転駆動によって往動していた後レール52は突出状態となり、転動経路54は最長なものとなる。
そして、後レール52の突出状態ではメイン制御回路72は、ステップS11にてT=0を検出して、ステップS12へ移行し、モータフラグ=オンを検出する。これにより、ステップS16に移行し、モータ回路80に対して逆転コマンドを送信しレールモータ60を逆転駆動させる。すると、突出状態にあった後レール52が復動を始め、転動経路54が短くなっていく。そして、メイン制御回路72は、ステップS17にてモータフラグ=オフすることでレールモータ60の逆転を記憶し、ステップS18にてタイマTを設定する。この状態では、タイマTが、ステップS18にて減算されることに基づいてレールモータ60の逆転時間が計測されている。そして、T=0となった時点で、レールモータ60の逆転駆動によって復動していた後レール52は収納状態となり、転動経路54は最短なものとなる。
メイン制御回路72は、ステップS19に移行するとランダムカウンタR3に「1」を加算する。このランダムカウンタR3は下限値から上限値まで加算された後に下限値に戻して循環的に加算されるものであり、メイン制御回路72はステップS19でランダムカウンタR3を加算したときにはステップS20へ移行する。
メイン制御回路72はステップS20へ移行すると、特別図柄の変動状態を判断する。この特別図柄の変動とは特別図柄表示器31の左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素を「1」→「2」…→「7」→「8」→「1」…の設定順序でループ状に可変表示するものであり、メイン制御回路72はステップS20で特別図柄の変動表示が行われていないことを検出したときにはステップS21へ移行する。
メイン制御回路72はステップS20へ移行すると、特別図柄の変動状態を判断する。この特別図柄の変動とは特別図柄表示器31の左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素を「1」→「2」…→「7」→「8」→「1」…の設定順序でループ状に可変表示するものであり、メイン制御回路72はステップS20で特別図柄の変動表示が行われていないことを検出したときにはステップS21へ移行する。
メイン制御回路72はステップS21へ移行すると、大当り遊技の実行状態を判断する。ここで大当り遊技が停止中であることを検出したときにはステップS22へ移行する。この大当り遊技は大入賞口36の扉37を開放し、大入賞口36内にパチンコ球Pが入賞すること許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、大入賞口36は上限個のパチンコ球Pが入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この大入賞口36の個数条件及び時間条件を基準とする開放動作は大当りラウンドと称されるものであり、個数条件及び時間条件のいずれかが満足されたときには大当りラウンドが再開される。この大当りラウンドの繰返し回数には上限値が設定されており、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に到達したときには大当り遊技が無条件に終了する。
メイン制御回路72はステップS22へ移行すると、始動口センサ34からの始動信号の有無を判断する。ここで始動信号を検出したときにはステップS23でランダムカウンタR1〜R3の現在の計測値を取得し、ステップS32でランダムカウンタR3の取得結果をROM74に予め記録された大当り値と比較する。そして、ランダムカウンタR3の取得結果が大当り値と同一であることを検出したときには大当りと判定してステップS33へ移行し、ランダムカウンタR3の取得結果が大当り値と相違していることを検出したときには外れと判定してステップS34へ移行する。
メイン制御回路72はステップS33へ移行すると、ランダムカウンタR2の取得結果に基いて大当り図柄を設定する。この大当り図柄は左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素が全て同一な特別図柄を称するものであり、メイン制御回路72はステップS33で大当り図柄を設定したときにはステップS35へ移行する。
メイン制御回路72はステップS34へ移行すると、ランダムカウンタR1の取得結果に基いて外れ図柄を設定する。この外れ図柄は左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素のうち少なくとも1個が相違する特別図柄を称するものであり、メイン制御回路72はステップS34で外れ図柄を設定したときにはステップS35へ移行する。
メイン制御回路72はステップS34へ移行すると、ランダムカウンタR1の取得結果に基いて外れ図柄を設定する。この外れ図柄は左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素のうち少なくとも1個が相違する特別図柄を称するものであり、メイン制御回路72はステップS34で外れ図柄を設定したときにはステップS35へ移行する。
メイン制御回路72はステップS35へ移行すると、演出制御回路92に特別遊技データとして特別図柄の設定結果を送信する。そして、ステップS28へ移行し、LED回路78に表示信号を出力することに基いて特別図柄の変動表示を開始する。
演出制御回路92は特別遊技データの受信結果に基いて装飾遊技データを設定し、図柄制御回路97・音制御回路107・光制御回路112に送信する。すると、図柄制御回路97は装飾遊技データに基いて表示信号を設定し、装飾図柄表示器32の表示内容を表示信号に基いて制御することで特別図柄の変動表示を映像的に演出する。また、音制御回路107及び光制御回路112は装飾遊技データに基いて音信号及び電飾信号を設定し、スピーカ19及び電飾LED22を音信号及び電飾信号に基いて制御することで特別図柄の変動表示を音的及び電飾的に演出する。
演出制御回路92は特別遊技データの受信結果に基いて装飾遊技データを設定し、図柄制御回路97・音制御回路107・光制御回路112に送信する。すると、図柄制御回路97は装飾遊技データに基いて表示信号を設定し、装飾図柄表示器32の表示内容を表示信号に基いて制御することで特別図柄の変動表示を映像的に演出する。また、音制御回路107及び光制御回路112は装飾遊技データに基いて音信号及び電飾信号を設定し、スピーカ19及び電飾LED22を音信号及び電飾信号に基いて制御することで特別図柄の変動表示を音的及び電飾的に演出する。
メイン制御回路72はステップS28で特別図柄が変動中であることを検出すると、ステップS29へ移行する。ここで特別図柄の変動表示を開始してから設定時間が経過したことを検出したときにはステップS30へ移行し、LED回路78に表示信号を出力することに基いて特別図柄を変動停止させる。この特別図柄の変動停止は設定結果で行われるものであり、遊技者には特別図柄の変動停止状態での組合せによって大当り及び外れが報知される。
メイン制御回路72はステップS30で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS31で演出制御回路92に変動停止コマンドを送信する。すると、演出制御回路92から図柄制御回路97・音制御回路107・光制御回路112に演出停止コマンドが送信され、図柄制御回路97・音制御回路107・光制御回路112が特別図柄変動表示の映像的演出・音的演出・電飾的演出を終える。
メイン制御回路72はステップS31で変動停止コマンドを送信すると、ステップS32で大当り及び外れの判定結果を検出する。ここで大当りを検出したときにはステップS33へ移行し、大当り遊技を開始する。
メイン制御回路72はステップS29で大当り遊技中であることを検出すると、ステップS34で最終回の大当りラウンドが終了したか否かを判断する。ここで最終回の大当りラウンドが終了したことを検出したときにはステップS35へ移行し、大当り遊技を終える。
メイン制御回路72はステップS29で大当り遊技中であることを検出すると、ステップS34で最終回の大当りラウンドが終了したか否かを判断する。ここで最終回の大当りラウンドが終了したことを検出したときにはステップS35へ移行し、大当り遊技を終える。
上記実施例によれば次の効果を奏する。
短尺な転動経路54を表示台枠30に固定された前レール51及びレールカバー53によって形成した。このため、転動経路54の経路幅や形状等が変化することがなく、ワープ通路42を通ったパチンコ球Pは、高確度で短尺な転動経路54を転動するようになる。これにより、パチンコ球Pが転動経路54に沿って転動する挙動を遊技者に高確度で認識させることができるので、転動経路54自体の存在価値が高まる。
短尺な転動経路54を表示台枠30に固定された前レール51及びレールカバー53によって形成した。このため、転動経路54の経路幅や形状等が変化することがなく、ワープ通路42を通ったパチンコ球Pは、高確度で短尺な転動経路54を転動するようになる。これにより、パチンコ球Pが転動経路54に沿って転動する挙動を遊技者に高確度で認識させることができるので、転動経路54自体の存在価値が高まる。
また、後レール52を収納状態と突出状態とで直線的に往復動させ、転動経路54の経路長を短尺から長尺へ、或いは長尺から短尺へと規則的に変化させた。従って、遊技者が遊技を行いながら後レール52の移動状態を視覚的に認識することに基づいて、転動経路54の経路長を視覚的に容易に識別し、変動する転動経路54の経路長に対してタイミングを計ってパチンコ球Pを発射し、所望の経路長となった転動経路54に遊技球を意図的に転動させることができる。また、長尺な転動経路54の先端を始動口33の上方へ位置するように構成したので、転動経路54の最長状態でパチンコ球Pが転動経路54の先端から落下したときには、落下穴46を通って始動口33内に高確度で入賞する。このため、転動経路54の最長状態でパチンコ球Pが転動経路54の先端から落下するように、タイミングを図ってパチンコ球Pを発射する楽しみ方を得ることができる。
また、パチンコ球Pの転動状態に変化を与える転動経路54の伸縮を、演出制御回路92・図柄制御回路97・音制御回路107等の演出用サブ制御回路で制御するのではなく、メイン基板71(図3参照)のメイン制御回路72にて制御するよう構成した。ここで、メイン制御回路72は大当り及び外れの判定処理・賞品球の払出し動作を制御するものであり、遊技内容そのものを制御するものであるため、合理的に転動経路54の制御を行うことが可能となる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示すもののみに限定される訳ではなく、以下のような変形、拡張が可能である。
ワープ通路42を、表示枠台30における右側に位置させたが左側に位置させてもよく、更には入口42aを左側に、出口42bを右側に位置させるようにしたり、或いは入口42aを右側に、出口42bを左側に位置させたりするような構成としてもよい。
ワープ通路42を、表示枠台30における右側に位置させたが左側に位置させてもよく、更には入口42aを左側に、出口42bを右側に位置させるようにしたり、或いは入口42aを右側に、出口42bを左側に位置させたりするような構成としてもよい。
また、前レール51及び後レール52を、それぞれ断面円形の棒状部材から構成したが、例えば断面四角状や三角状の棒状部材としたり、或いは棒状部材に代えて板状部材から構成したりしてもよい。更に、両レール51及び52は、パチンコ球Pが転動可能となるならば、必ずしも平行であったり、直線として構成しなくてもよい。
また、前レール51と後レール52とを前後方向に同じ高さとなるように構成したが、パチンコ球Pが転動可能となるならば、互いの高さを変えて構成してもよい。
また、前レール51と後レール52とを前後方向に同じ高さとなるように構成したが、パチンコ球Pが転動可能となるならば、互いの高さを変えて構成してもよい。
また、左ステージ44を右ステージ45よりも高くしたが、互いのステージ44、45が同じ高さであったり、或いは右ステージ45の方を高くしたりする構成としてもよい。
また、長尺な転動経路54の長さを、その先端が始動口33の上方に位置するようにしたが、転動経路54を構成する前レール51の長さ、及び後レール52の長さと往復動距離をそれぞれ延ばすことにより、転動経路54自体の長さを延長し、その先端が左ステージ44の上方まで至るように構成してもよい。
また、長尺な転動経路54の長さを、その先端が始動口33の上方に位置するようにしたが、転動経路54を構成する前レール51の長さ、及び後レール52の長さと往復動距離をそれぞれ延ばすことにより、転動経路54自体の長さを延長し、その先端が左ステージ44の上方まで至るように構成してもよい。
また、後レール52の往復動をモータ60のピニオンギア62と、スライドプレート55のラックギア63とで形成された歯車機構にて行ったが、例えばベルトやチェーンによってモータ60の駆動を伝達させる機構や、カム等を用いて往復動を生成する機構等を用いてもよい。
また、後レール52を前レール51に対して左右方向に往復動させたが、例えば前後方向や上下方向に往復動させるような構成としたり、両レール51、52が相対的に往復動するような構成としてもよい。更に、前レール51を表示台枠30に固定し、後レール52を往復動させたが、後レール52を長くして表示台枠30に固定し、前レール51を短くし当該前レール51を往復動させるような構成としてもよい。
また、後レール52を前レール51に対して左右方向に往復動させたが、例えば前後方向や上下方向に往復動させるような構成としたり、両レール51、52が相対的に往復動するような構成としてもよい。更に、前レール51を表示台枠30に固定し、後レール52を往復動させたが、後レール52を長くして表示台枠30に固定し、前レール51を短くし当該前レール51を往復動させるような構成としてもよい。
また、転動経路54の経路長が長尺な状態と、短尺な状態とでそれぞれ一定時間停止するような構成としてもよい。このとき両時間を同一なものとして構成することも可能であると共に、長尺な状態を短尺な状態よりも相対的に長い時間とするような構成としてもよい。このとき、上記どちらの場合も一定な周期で動作させることが望ましい。
Pはパチンコ球(遊技球)、30は表示台枠、31は特別図柄表示器(図柄表示器)、32は装飾図柄表示器(図柄表示器)、42はワープ通路(球通路)、44は左ステージ(ステージ)、45は右ステージ(ステージ)、51は前レール(不動経路部材)、52は後レール(移動経路部材)、53はレールカバー(収納部材)、54は転動回路(短尺な転動経路、長尺な転動経路)、60はレールモータ(モータ)、69は駆動機構、72はメイン制御回路、80はモータ回路(駆動回路)を示している。
Claims (3)
- 図柄表示器を保持する表示台枠と、
前記表示台枠に設けられ、遊技球を前記表示台枠の外部から内部に侵入させるための球通路と、
前記表示台枠に前記遊技球の直径寸法より幅狭に離間するように設けられた不動経路部材及び移動経路部材と、
前記移動経路部材を前記不動経路部材に対して相対的に移動操作する駆動機構と、
前記駆動機構を操作するモータと、
大当り及び外れを判定するメイン制御回路からの指令内容に応じて前記モータを駆動することに基づいて前記移動経路部材を規則的に往復動させる駆動回路とを備え、
前記移動経路部材と前記不動経路部材とは前記球通路から前記表示台枠の内部に侵入した遊技球を転動させる転動経路を形成し、
前記転動経路は、前記移動経路部材が前記不動経路部材に対して相対的に往復動することにより経路長が変動するものであることを特徴とする遊技機。 - 図柄表示器を保持する表示台枠と、
前記表示台枠に設けられ、遊技球を前記表示台枠の外部から内部に侵入させるための球通路と、
前記表示台枠に設けられた不動経路部材及び移動経路部材と、
前記表示台枠に設けられ、前記移動経路部材を収納可能な収納部材と、
前記移動経路部材を前記収納部材に収納した収納状態及び前記収納部材から突出した突出状態に移動操作する駆動機構と、
前記駆動機構を操作するモータと、
大当り及び外れを判定するメイン制御回路からの指令内容に応じて前記モータを駆動することに基づいて前記移動経路部材を収納状態及び突出状態間で規則的に往復動させる駆動回路とを備え、
前記移動経路部材の収納状態では、前記収納部材と前記不動経路部材とで前記球通路から前記表示台枠の内部に侵入した遊技球を転動させる短尺な転動経路が形成され、
前記移動経路部材の突出状態では、前記収納部材と前記移動経路部材と前記不動経路部材とで前記球通路から前記表示台枠の内部に侵入した遊技球を転動させる長尺な転動経路が形成されることを特徴とする遊技機。 - 前記表示台枠には、前記転動経路から落下した遊技球を受けるステージが設けられていることを特徴とする請求項1また2記載の遊技機。
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- 2004-05-31 JP JP2004161511A patent/JP2005341984A/ja active Pending
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