JP4626187B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4626187B2
JP4626187B2 JP2004159991A JP2004159991A JP4626187B2 JP 4626187 B2 JP4626187 B2 JP 4626187B2 JP 2004159991 A JP2004159991 A JP 2004159991A JP 2004159991 A JP2004159991 A JP 2004159991A JP 4626187 B2 JP4626187 B2 JP 4626187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bar member
motor
interval
control circuit
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004159991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005334467A (ja
Inventor
浩喜 奥田
Original Assignee
奥村遊機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 奥村遊機株式会社 filed Critical 奥村遊機株式会社
Priority to JP2004159991A priority Critical patent/JP4626187B2/ja
Publication of JP2005334467A publication Critical patent/JP2005334467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4626187B2 publication Critical patent/JP4626187B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技球の転動経路を形成する第1の棒部材および第2の棒部材を備えた遊技機に関する。
上記遊技機には第1の棒部材および第2の棒部材の双方を相手側に対して逆方向へ円運動させることに基いて両者の隙間を拡縮し、第1の棒材および第2の棒部材に沿って転動するパチンコ球を隙間の拡大タイミングで隙間から落下させる構成のものがある。
特開2003−126396号公報
上記遊技機の場合、パチンコ球が第1の棒部材および第2の棒部材間の隙間から落下しようとしているときに隙間寸法が小さくなると、パチンコ球が第1の棒部材および第2の棒部材間に挟まる。この球詰りの発生状態では第1の棒部材および第2の棒部材そのものに過大な負荷が作用したり、第1の棒部材および第2の棒部材の駆動源に過大な負荷が作用するので、故障の原因になる。
請求項1記載の遊技機は、遊技盤に設けられた表示台枠と、前記表示台枠に設けられ遊技者から見て左右方向へ指向すると共に前後方向に相互に離間する第1の棒部材および第2の棒部材と、前記表示台枠に設けられ遊技球を前記第1の棒部材と前記第2の棒部材との間に供給するワープ通路と、前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のうち少なくとも一方を動作させるものであって正方向および逆方向のそれぞれに回転することで前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔を「1)前記ワープ通路から前記第1の棒部材と前記第2の棒部材との間に供給された遊技球を前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のそれぞれの表面に沿って転動させるための第1の間隔」から「2)前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のそれぞれの表面に沿って転動する遊技球を前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間から落下させるための第2の間隔」に向けて大きくした後に2)第2の間隔から1)第1の間隔に向けて小さくするモータと、前記モータを正方向へ回転操作する手段と、前記モータに流れる電流量に応じた検出信号を出力する電流検出回路と、前記モータが正方向へ回転操作されている場合に前記電流検出回路からの検出信号が「3)前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔が2)第2の間隔から1)第1の間隔に向けて小さくなる途中で遊技球が前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間に挟まった球詰りが有るか否かを判定するための判定値」を上回ることに基づいて前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔が2)第2の間隔から1)第1の間隔に向けて小さくなる途中で遊技球が前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間に挟まった球詰りが有ると判定し前記モータの回転方向を正方向から逆方向に切換えることで前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔を1)第1の間隔から2)第2の間隔に向けて大きくする手段と、前記モータの回転方向が正方向から逆方向に切換えられた場合に前記モータの回転方向が正方向から逆方向に切換えられてから一定時間が経過したか否かを判断し一定時間が経過したと判断した場合に前記モータの回転方向を逆方向から正方向に戻す手段を備えたところに特徴を有する。
請求項1に係る発明によれば、両棒部材間に遊技球が挟まったときには電流検出回路からの検出信号が判定値を上回り、モータが現在方向とは反対方向へ駆動する。このため、両棒部材の一方または双方が遊技球から遠ざかるので、遊技球を両棒部材間の隙間から自動的に落下させることができる。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。この下皿板3の上方には上皿板5が配置されている。この上皿板5は前枠2に装着されたものであり、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。
下皿板3の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されている。このハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されており、発射ハンドル8の後方には発射モータ9(図3参照)が固定されている。この発射モータ9は交流電源周波数に同期して駆動する同期モータからなるものであり、前枠2の後面に固定されている。
前枠2の後面には、図2に示すように、左下隅部に位置して電源基板ケース10が固定されている。この電源基板ケース10内には、図3に示すように、電源基板11が収納されており、電源基板11には電源回路12が搭載されている。この電源回路12はAC24Vの島電源13に接続されたものであり、島電源13に基いて24Vの直流電源V1・12Vの直流電源V2・5Vの直流電源V3を生成する。
電源基板11にはモータ回路14を介して発射モータ9が接続されており、モータ回路14は発射ハンドル8が回動操作されることに基いて発射モータ9に交流の島電源13を供給する。この発射モータ9の回転軸には、図1に示すように、打球槌15が連結されており、発射ハンドル8が回動操作されたときには打球槌15が発射モータ9を駆動源として打球動作を繰返すことに基づいて上皿6内のパチンコ球Pを上皿6内から弾き出す。
前枠2の前面には矩形状の窓枠16が装着されている。この窓枠16は円形孔状の窓部17を有するものであり、窓部17の内周面には透明なガラス窓18が固定されている。この窓枠16の後面には左上隅部および右上隅部に位置してスピーカ19が固定されており、各スピーカ19の前方には網状のスピーカカバー20が配置されている。これら各スピーカカバー20は窓枠16に固定されたものであり、各スピーカ19が再生する遊技音は前方のスピーカカバー20を通して放出される。窓枠16には両スピーカ19間に位置してランプカバー21が固定されており、ランプカバー21の後方には複数の電飾LED22が配置されている。これら各電飾LED22は窓枠16に固定されたものであり、ランプカバー21は電飾LED22が発光することに基いて後方から照明される。
前枠2の後面には、図7に示すように、正方形状の遊技盤23が装着されており、遊技盤23の前面には外レール24および内レール25が固定されている。これら外レール24および内レール25間には左側部に位置して発射通路26が形成されており、打球槌15が弾いたパチンコ球は発射通路26内を通って上昇する。
遊技盤23には遊技領域27が形成されており、遊技領域27内には複数の障害釘28が打込まれている。この遊技領域27は外レール24および内レール25によって囲まれた円形領域(発射通路26の残余領域)を称するものであり、発射通路26内を上昇するパチンコ球Pは発射通路26の出口29から遊技領域27内に放出され、障害釘28に当りながら遊技領域27内を落下する。この遊技領域27は発射通路26の出口29から放出されたパチンコ球Pが転動可能な最大範囲である転動領域に相当するものであり、窓枠16のガラス窓18を通して前方から視覚的に認識可能にされている。
遊技領域27内には表示台30が固定されており、表示台30には特別図柄表示器31が固定されている。この特別図柄表示器31は横一列に並ぶ3個の図柄表示部を有するものであり、各図柄表示部は7セグメント形のLED表示器から構成されている。これら各図柄表示部は「1」〜「8」の数字図柄が表示されるものであり、遊技者には3列の数字図柄の組合せに応じて大当りおよび外れが報知される。即ち、3列の数字図柄は遊技者に大当りおよび外れを報知する特別図柄に相当し、各列の数字図柄は特別図柄の図柄要素に相当する。
表示台30には装飾図柄表示器32が固定されている。この装飾図柄表示器32は特別図柄表示器31に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、装飾図柄表示器32には装飾図柄が表示される。この装飾図柄は特別図柄の組合せが決まる様子を映像的に演出する3列の数字図柄からなるものであり、各列の数字図柄は装飾図柄の図柄要素に相当する。
遊技領域27内には上面が開口するポケット状の始動口33が固定されている。この始動口33内には近接スイッチからなる始動口センサ34(図3参照)が固定されており、始動口センサ34は始動口33内にパチンコ球Pが入賞したことを検出して始動信号を出力する。
遊技領域27内には、図7に示すように、入賞口台板35が固定されており、入賞口台板35には前面が開口する四角筒状の大入賞口36が固定されている。この入賞口台板35には扉37が下端部の水平な軸38を中心に回動可能に装着されている。この扉37は大入賞口ソレノイド39(図3参照)のプランジャに機械的に連結されており、大入賞口ソレノイド39は扉37を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口36の前面を閉鎖し、扉37を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口36の前面を開放する。この大入賞口36内には近接スイッチからなるカウントセンサ40(図3参照)が固定されており、カウントセンサ40はパチンコ球Pが大入賞口36内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
遊技領域27内には、図7に示すように、貫通孔状のアウト口41が形成されている。このアウト口41は遊技領域27内の最低部に内レール25に沿って配置されたものであり、始動口33および大入賞口36のいずれにも入賞しなかったパチンコ球Pは内レール25に沿ってアウト口41内に転がり込む。
表示台枠30の左右両側部にはワープ通路42が形成されており、パチンコ球Pはワープ通路42を通して表示台枠30内に侵入する。この表示台枠30内には左右両側部に位置して滑り台43が形成されている。これら各滑り台43はく字状の傾斜面を称するものであり、ワープ通路42を通って表示台枠30内に侵入したパチンコ球Pは滑り台43に沿って表示台枠30の内周側へ転がる。表示台枠30には凹状のステージ44が形成されている。このステージ44は遊技領域27の前面に対して前方へ突出するものであり、後方から前方へ向って下降する傾斜面状をなしている。
表示台枠30には、図9に示すように、ステージ44の左右方向中央部に位置してトンネル45が形成されている。このトンネル45は上面が開口する凹状の入口46を有するものであり、パチンコ球Pがトンネル45の入口46に侵入しなかったときにはステージ44の傾斜に沿って前端面から転落し、パチンコ球Pがトンネル45の入口46に侵入したときには出口47を通して放出される。この出口47は、図7に示すように、始動口33の真上に配置されており、出口47から放出されたパチンコ球Pは始動口33内に相対的な高確率で入賞する。
表示台枠30には電動式の役物装置50が装着されている。この役物装置50は前レール51と2本の後レール52とを有するものであり、各滑り台43に沿って転動するパチンコ球Pは前レール51および後レール52に供給され、前レール51および後レール52に沿って表示台枠30の内周側へ転がる。これら両後レール52は前レール51に対する離間距離が規則的な時間周期で変動するものであり、パチンコ球Pは前レール51および後レール52間の離間距離が大きくなった時点で前レール51および後レール52からステージ44上に落下したり、トンネル45内に落下する。即ち、役物装置50はパチンコ球Pの挙動に変化を与え、パチンコ球Pがトンネル45内に侵入するか否かを楽しむ遊技性を付与するものであり、役物装置50の詳細は次の通りである。
表示台枠30内には、図10に示すように、レールモータ53が固定されている。このレールモータ53は直流のステッピングモータから構成されたものであり、レールモータ53の回転軸54には、図8に示すように、クランクプレート55が固定されている。このクランクプレート55は中心点に対して一方側へ偏心する部分で回転軸54に連結されたものであり、クランクプレート55には円柱状のクランクシャフト56が固定されている。このクランクシャフト56はクランクプレート55の中心点に対して回転軸54と反対側へ偏心する部分でクランクプレート55に連結されたものであり、レールモータ53が駆動することに基いて回転軸54を中心に円運動する。
表示台枠30内には、図10に示すように、左右両側部に位置してボール受け57が固定されている。これら各ボール受け57にはボール58が転動自在に嵌合されており、各ボール58には断面円形状の丸棒からなる後レール52が固定されている。これら各後レール52は左右方向へ延びる誘導部59と誘導部59の一端部に位置する端末部60と誘導部59の反対端部に位置する端末部61とを有するものであり、両後レール52の前方には断面円形状の丸棒からなる前レール51が配置されている。この前レール51は表示台枠30に固定されたものであり、前面視が左右方向中央部に向って下降するく字状をなしている。これら前レール51および後レール52は第1の棒部材および第2の棒部材に相当するものであり、ステージ44の真上に配置されている。
各後レール52には、図8に示すように、端末部61に位置して係合部62が形成されている。これら各係合部62は端末部61の一端部を円形状に曲げることから形成されたものであり、各係合部62内には、図9に示すように、クランクシャフト56が共通に挿入されている。このクランクシャフト56の左端部には抜止めプレート63が固定されている。この抜止めプレート63はクランクシャフト56が両係合部62内から右方へ抜けることを防止するものであり、両係合部62に比べて径大な円形状をなしている。
レールモータ53は両後レール52の駆動源に相当するものであり、レールモータ53の正転状態ではクランクシャフト56が回転軸54を中心に正転方向へ円運動することに基いて両後レール52がクランクシャフト56に同期して運動する。これら各後レール52の運動はボール58を中心に行われるものであり、各後レール52の誘導部59は、図13の(a)〜(d)に示すように、円形軌跡を描くように正転方向へ円運動することに基いて前レール51に対する離間距離が変動する。これら各誘導部59は、図9に示すように、クランクシャフト56の回転位置に拘らず表示台枠30の外周部から内周部に向うに従って下降する傾斜状態に保持されるものであり(図9は両誘導部59が前レール51の後方に重なった状態を示している)、前レール51および後レール52上のパチンコ球Pは両者の傾斜に沿って表示台枠30の外周部から内周部に向って転動する。
図8はクランクシャフト56が前方へ最も移動したときの両後レール52の状態を示すものである(この状態をレールモータ53の回転位相角「0°」と称する)。この状態では、図9に示すように、両後レール52の誘導部59が前方から見て前レール51の後方に重なり、図10に示すように、両後レール52の誘導部59が上下方向から見て前レール51に対して平行になり、各誘導部59と前レール51との間にパチンコ球Pの直径寸法に比べて小さな一定幅Wの隙間が形成される。
図11はクランクシャフト56が後方へ最も移動したときの両後レール52の状態を示すものである(この状態をレールモータ53の回転位相角「180°」と称する)。この状態では両後レール52の誘導部59が前方から見て前レール51に重なり、図12に示すように、両後レール52の誘導部59が上下方向から見て前レール51に対して傾斜する。これら両誘導部59は表示台枠30の外周部から内周部に向うに従って前レール51に対する離間寸法Wが大きくなるように傾斜するものであり、離間寸法Wは両者の長手方向の途中部分でパチンコ球Pの直径寸法に比べて大きくなる。
レールモータ53の回転位相角が「0°」〜「180°」の範囲内では、図13の(a)〜(c)に示すように、レールモータ53の回転位相角が大きくなるのに従って両後レール52の誘導部59が後方へ移動し、両誘導部59の前レール51に対する離間寸法Wが次第に大きくなる。また、レールモータ53の回転位相角が「180°」〜「360°(0°)」の範囲内では、図13の(c)〜(d)に示すように、レールモータ53の回転位相角が大きくなるのに従って両後レール52の誘導部59が前方へ移動し、両誘導部59の前レール51に対する離間寸法Wが次第に小さくなる。
前レール51および後レール52に沿って転動するパチンコ球Pは誘導部59の前レール51に対する離間寸法Wが直径寸法を上回るタイミングで前レール51および後レール52から落下する。このパチンコ球Pの落下タイミングと転動位置との関係でパチンコ球Pがトンネル45内に侵入するか否かが決まるので、パチンコ球Pの挙動を目で追う趣向性が遊技者に付与される。役物装置50は以上のように構成されている。
前枠2の後面には、図2に示すように、メイン基板ケース70が固定されており、メイン基板ケース70内にはメイン基板71(図3参照)が収納されている。このメイン基板71は、図3に示すように、電源基板11からDC24V用のハーネス・DC12V用のハーネス・DC5V用のハーネスを通してDC24Vの直流電源V1・DC12Vの直流電源V2・DC5Vの直流電源V3が与えられるものであり、メイン基板71には、図4に示すように、マイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御回路72が搭載されている。このメイン制御回路72は5Vの直流電源V3を駆動電源とするものであり、図6に示すように、CPU73・ROM74・RAM75を有している。このメイン制御回路72のCPU73は特別遊技データを設定し、特別遊技データの設定結果に基いて表示信号を生成するものである。このCPU73の処理はROM74に予め記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM75はCPU73のワークメモリとして機能する。
メイン基板71にはタイマ回路76が搭載されている。このタイマ回路76はメイン制御回路72に定期的(具体的には4msec毎)に割込み要求信号を出力するものであり、メイン制御回路72はタイマ回路76からの割込み要求信号を検出することに基いてメインプログラムを実行位置で停止する。そして、タイマ割込みプログラムを先頭から起動し、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを停止位置から再開する。メイン基板71には入力回路77が搭載されている。この入力回路77は始動口センサ34からの始動信号およびカウントセンサ40からのカウント信号を波形成形してメイン制御回路72に出力するものであり、メイン制御回路72は入力回路77からの始動信号を検出することに基いて特別遊技データをタイマ割込みプログラムで設定する。
メイン基板71にはLED回路78が搭載されている。このLED回路78はDC12Vの直流電源V2を特別図柄表示器31に駆動電源として供給するものであり、メイン制御回路72はLED回路78に表示信号を出力することに基いてLED回路78を駆動制御し、特別図柄表示器31の表示内容を制御する。メイン基板71にはソレノイド回路79が搭載されている。このソレノイド回路79はDC24Vの直流電源V1を大入賞口ソレノイド39に駆動電源として供給するものであり、メイン制御回路72はソレノイド回路79を駆動制御することに基いて大入賞口36の扉37を開閉操作する。
メイン基板71には駆動回路に相当するモータ回路80が搭載されている。このモータ回路80はDC12Vの直流電源V2をレールモータ53に駆動電源として与えるものであり、レールモータ53の駆動電源V2およびメイン制御回路72の駆動電源V3は電源基板11から別個のハーネスを通してメイン基板71に与えられる。
モータ回路80は、図4に示すように、トランジスタ82〜85とトランジスタ82〜85をオンオフ制御するゲートドライブ回路86とを主体に構成されている。このゲートドライブ回路86はトランジスタ82〜85を予め設定されたパターンでオンオフ制御することに基いてレールモータ53を正転操作および逆転操作するものであり、メイン制御回路72はゲートドライブ回路86に正転指令および逆転指令を出力することに基いてレールモータ53の正転および逆転を指令する。
図5はゲートドライブ回路86の通電パターンを示すものであり、通電パターンにはトランジスタ83(φ3)およびトランジスタ84(φ2)をオンする通電パターン1・トランジスタ83(φ3)およびトランジスタ85(φ4)をオンする通電パターン2・トランジスタ82(φ1)およびトランジスタ85(φ4)をオンする通電パターン3・トランジスタ82(φ1)およびトランジスタ84(φ2)をオンする通電パターン4が設定されている。
ゲートドライブ回路86はメイン制御回路72から正転指令が与えられることに基いて通電パターン1・通電パターン2・通電パターン3・通電パターン4・通電パターン1・・・を一定周波数で循環的に実行し、レールモータ53を一定速度で正転させる。また、メイン制御回路72から逆転指令が与えられることに基いて通電パターン4・通電パターン3・通電パターン2・通電パターン1・通電パターン4・・・を一定周波数で循環的に実行し、レールモータ53を正転時と同一の一定速度で逆転させる。
メイン基板71には、図4に示すように、電流検出回路87が搭載されている。この電流検出回路87は、図13の(e)に示すように、後レール52の誘導部59が前レール51に接近する正転途中でパチンコ球Pが誘導部59と前レール51との間に挟まった球詰りを電気的に検出するものであり、図4に示すように、レールモータ53のコモン電源ラインに介在された電流検出抵抗88と電流検出抵抗88の端子間電圧をデジタル信号に変換するA/D変換回路89とを有している。この電流検出回路87はレールモータ53の回転軸54に作用するトルクを電流値として検出するものであり、メイン制御回路72はA/D変換回路89からのデジタル信号を基準値と比較し、デジタル信号の検出結果が基準値を上回ることを検出することに基いて球詰りを判定する。
遊技盤23の後面には、図2に示すように、演出基板ケース90が固定されており、演出基板ケース90内には、図3に示すように、演出基板91が収納されている。この演出基板91は電源基板11からDC5Vの直流電源V3がハーネスを通して与えられるものであり、演出基板91には、図6に示すように、演出制御回路92が搭載されている。この演出制御回路92はDC5Vの直流電源V3を駆動電源とするものであり、制御プログラムおよび制御データが記録されたROM93・ROM93の制御プログラムおよび制御データに基いて制御動作を実行するCPU94・CPU94のワークメモリとして機能するRAM95を有している。この演出制御回路92はメイン制御回路72から特別遊技データの設定結果が送信されるものであり、特別遊技データの設定結果に基いて装飾遊技データを設定する。
演出基板ケース90内には、図3に示すように、図柄制御基板96が収納されている。この図柄制御基板96は電源基板11からDC12Vの直流電源V2およびDC5Vの直流電源V3が別個のハーネスを通して与えられるものであり、図柄制御基板96には、図6に示すように、図柄制御回路97が搭載されている。この図柄制御回路97は演出制御回路92から装飾遊技データの設定結果が送信されるものであり、CPU98・ROM99・RAM100・VDP101・VROM102・VRAM103を有している。
図柄制御回路97のCPU98は演出制御回路92からの装飾遊技データに基いて装飾遊技の映像的な演出内容を設定し、演出内容に応じた画像データの設定をVDP101に指示するものであり、VDP101は指示内容に応じた画像データをVROM102から検出し、画像データの検出結果に基いて表示信号を生成してLCD回路104に出力する。このLCD回路104は装飾図柄表示器32にDC12Vの直流電源V2を駆動電源として供給するものであり、VDP101はLCD回路104を表示信号に基いて駆動制御することで装飾図柄表示器32に表示信号に応じた映像を表示する。これらCPU98およびVDP101の一連の動作はROM99に予め記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM100およびVRAM103はCPU98およびVDP101のワークメモリとして機能する。
遊技盤23の後面には、図2に示すように、音光基板ケース105が固定されており、音光基板ケース105内には、図3に示すように、音光制御基板106が収納されている。この音光制御基板106は電源基板11からDC12Vの直流電源V2およびDC5Vの直流電源V3が別個のハーネスを通して与えられるものであり、音光制御基板106には、図6に示すように、音制御回路107が搭載されている。この音制御回路107はDC5Vの直流電源V3を駆動電源とするものであり、CPU108・ROM109・RAM110を有している。
音制御回路107のCPU108は演出制御回路92からの装飾遊技データに基いて音的な演出内容を設定し、演出内容に応じた音データをROM109から検出し、音データの検出結果に基いて音信号を生成してスピーカ回路111に出力するものである。このスピーカ回路111はDC12Vの直流電源V2を両スピーカ19に駆動電源として供給するものであり、CPU108はスピーカ回路111を音信号に基いて駆動制御することで両スピーカ19から音データに応じた遊技音を出力する。このCPU108の一連の動作はROM109に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM110はCPU108のワークメモリとして機能する。
音光制御基板106には光制御回路112が搭載されている。この光制御回路112はDC5Vの直流電源V3を駆動電源とするものであり、CPU113・ROM114・RAM115を有している。この光制御回路112のCPU113は演出制御回路92からの装飾遊技データに基いて電飾的な演出内容を設定し、演出内容に応じた電飾データをROM114から検出し、電飾データの検出結果に基いて電飾信号を生成してLED回路116に出力するものである。このLED回路116はDC12Vの直流電源V2を電飾LED22に駆動電源として供給するものであり、CPU113はLED回路116を電飾信号に基いて駆動制御することで電飾LED22を電飾データに応じた態様で発光させる。このCPU113の一連の動作はROM114に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM115はCPU113のワークメモリとして機能する。
前枠2の後面には、図2に示すように、払出基板ケース117が固定されており、払出基板ケース117内には、図3に示すように、払出基板118が収納されている。この払出基板118は電源基板11からDC12Vの直流電源V2およびDC5Vの直流電源V3が別個のハーネスを通して供給されるものであり、払出基板118には、図6に示すように、払出制御回路119が搭載されている。この払出制御回路119はDC5Vの直流電源V3を駆動電源とするものであり、CPU120・ROM121・RAM122を有している。この払出制御回路119はメイン制御回路72から賞球データが送信されるものであり、メイン制御回路72は入力回路77からの始動信号またはカウント信号を検出することに基いて払出制御回路119に賞球データを送信する。
払出制御回路119のCPU120はメイン制御回路72からの賞球データに基いて払出信号を設定し、払出信号の設定結果をモータ回路123に出力するものである。このモータ回路123はDC12Vの直流電源V2を払出モータ124に駆動電源として供給するものであり、CPU120はモータ回路123を払出信号に基いて駆動制御することで払出モータ124を賞球データに応じて回転操作する。このCPU120の一連の動作はROM1121に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM122はCPU120のワークメモリとして機能する。
払出モータ124はパチンコ球Pを上皿6内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、払出モータ124が賞球データに応じて回転することに基いて賞球データに応じた個数の賞品球が上皿6内に払出される。
次に上記構成の作用について説明する。メイン制御回路72は電源が投入されると、図14のステップS1でRAM75の全データを初期設定し、ステップS2でゲートドライブ回路86に正転指令を出力することに基いてレールモータ53を正転開始する。そして、ステップS3で正転フラグをオン状態に設定し、レールモータ53の正転を記録する。
メイン制御回路72はステップS3で正転フラグをオン状態に設定すると、ステップS4およびステップS5でランダムカウンタR1およびランダムカウンタR2を更新する。これらランダムカウンタR1およびランダムカウンタR2は同一の下限値から異なる上限値まで加算された後に同一の下限値に戻して循環的に加算されるものであり、メイン制御回路72はステップS5でランダムカウンタR2を加算したときにはステップS4に復帰し、ステップS4およびS5を繰返す。
メイン制御回路72はステップS4およびS5を繰返しているときにタイマ回路76からの割込み要求信号を検出すると、タイマ割込みプログラムを起動する。そして、図15のステップS11でランダムカウンタR3に「1」を加算する。このランダムカウンタR3は下限値から上限値まで加算された後に下限値に戻して循環的に加算されるものであり、メイン制御回路72はステップS11でランダムカウンタR3を加算したときにはステップS12へ移行する。
メイン制御回路72はステップS12へ移行すると、正転フラグの設定状態を判断する。ここで正転フラグがオン状態に設定されていることを検出したときにはレールモータ53が正転していると判断し、ステップS13で電流検出回路87からのデジタル信号をROM74に予め記録された球詰り判定値と比較する。例えばデジタル信号が球詰り判定値を上回ることを検出したときにはステップS14へ移行し、ゲートドライブ回路86に反転指令に相当する逆転指令を出力する。そして、ステップS15でROM74に予め記録された設定値をタイマTにセットし、ステップS16で正転フラグをオフすることに基いてレールモータ53の逆転を記録する。
メイン制御回路72はステップS12で正転フラグがオフ状態に設定されていることを検出すると、レールモータ53が逆転していると判断する。そして、ステップS17でタイマTから設定値を減算し、ステップS18でタイマTの減算結果を「0」と比較する。ここで「T=0」を検出したときにはステップS19でゲートドライブ回路86に正転指令を出力し、ステップS20で正転フラグをオンすることに基いてレールモータ53の正転を記録する。
即ち、レールモータ53の正転状態で球詰りが発生したときにはレールモータ53が自動的に逆転することに基いて後レール52の誘導部59がパチンコ球Pから遠ざかる方向へ円運動し、パチンコ球Pが誘導部59および前レール51間から落下することに基いて球詰りが自動的に解消される。そして、レールモータ53の逆転開始から一定時間が経過することに基いてレールモータ53が正転状態に自動的に復帰し、後レール52が正転方向へ円運動する通常状態に復帰する。
メイン制御回路72はステップS21へ移行すると、特別図柄の変動状態を判断する。この特別図柄の変動とは特別図柄表示器31の左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素を「1」→「2」…→「7」→「8」→「1」…の設定順序でループ状に可変表示するものであり、メイン制御回路72はステップS21で特別図柄の変動表示が行われていないことを検出したときにはステップS22へ移行する。
メイン制御回路72はステップS22へ移行すると、大当り遊技の実行状態を判断する。ここで大当り遊技が停止中であることを検出したときにはステップS23へ移行する。この大当り遊技は大入賞口36の扉37を開放し、大入賞口36内にパチンコ球Pが入賞すること許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、大入賞口36は上限個のパチンコ球Pが入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この大入賞口36の個数条件および時間条件を基準とする開放動作は大当りラウンドと称されるものであり、個数条件および時間条件のいずれかが満足されたときには大当りラウンドが再開される。この大当りラウンドの繰返し回数には上限値が設定されており、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に到達したときには大当り遊技が無条件に終了する。
メイン制御回路72はステップS23へ移行すると、始動口センサ34からの始動信号の有無を判断する。ここで始動信号を検出したときにはステップS24でランダムカウンタR1〜R3の現在の計測値を取得し、ステップS25でランダムカウンタR3の取得結果をROM74に予め記録された大当り値と比較する。そして、ランダムカウンタR3の取得結果が大当り値と同一であることを検出したときには大当りと判定してステップS26へ移行し、ランダムカウンタR3の取得結果が大当り値と相違していることを検出したときには外れと判定してステップS27へ移行する。
メイン制御回路72はステップS26へ移行すると、ランダムカウンタR2の取得結果に基いて大当り図柄を設定する。この大当り図柄は左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素が全て同一な特別図柄を称するものであり、メイン制御回路72はステップS26で大当り図柄を設定したときにはステップS28へ移行する。
メイン制御回路72はステップS27へ移行すると、ランダムカウンタR1の取得結果に基いて外れ図柄を設定する。この外れ図柄は左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素のうち少なくとも1個が相違する特別図柄を称するものであり、メイン制御回路72はステップS27で外れ図柄を設定したときにはステップS28へ移行する。
メイン制御回路72はステップS28へ移行すると、演出制御回路92に特別遊技データとして特別図柄の設定結果を送信する。そして、ステップS29へ移行し、LED回路78に表示信号を出力することに基いて特別図柄の変動表示を開始する。
演出制御回路92は特別遊技データの受信結果に基いて装飾遊技データを設定し、図柄制御回路97・音制御回路107・光制御回路112に送信する。すると、図柄制御回路97は装飾遊技データに基いて表示信号を設定し、装飾図柄表示器32の表示内容を表示信号に基いて制御することで特別図柄の変動表示を映像的に演出する。また、音制御回路107および光制御回路112は装飾遊技データに基いて音信号および電飾信号を設定し、スピーカ19および電飾LED22を音信号および電飾信号に基いて制御することで特別図柄の変動表示を音的および電飾的に演出する。
メイン制御回路72はステップS21で特別図柄が変動中であることを検出すると、ステップS30へ移行する。ここで特別図柄の変動表示を開始してから設定時間が経過したことを検出したときにはステップS31へ移行し、LED回路78に表示信号を出力することに基いて特別図柄を変動停止させる。この特別図柄の変動停止は設定結果で行われるものであり、遊技者には特別図柄の変動停止状態での組合せによって大当りおよび外れが報知される。
メイン制御回路72はステップS31で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS32で演出制御回路92に変動停止コマンドを送信する。すると、演出制御回路92から図柄制御回路97・音制御回路107・光制御回路112に演出停止コマンドが送信され、図柄制御回路97・音制御回路107・光制御回路112が映像的演出・音的演出・電飾的演出を終える。
メイン制御回路72はステップS32で変動停止コマンドを送信すると、ステップS33で大当りおよび外れの判定結果を検出する。ここで大当りを検出したときにはステップS34へ移行し、大当り遊技を開始する。
メイン制御回路72はステップS22で大当り遊技中であることを検出すると、ステップS35で最終回の大当りラウンドが終了したか否かを判断する。ここで最終回の大当りラウンドが終了したことを検出したときにはステップS36へ移行し、大当り遊技を終える。
上記第1実施例によれば次の効果を奏する。
前レール51および後レール52間にパチンコ球Pが挟まったときには電流検出回路87の検出信号が球詰り判定値を上回り、メイン制御回路72からモータ回路80に逆転指令が出力されることに基いてレールモータ53が逆転するように構成した。このため、後レール52がパチンコ球Pから遠ざかるので、パチンコ球Pを前レール51および後レール52間の隙間から自動的に落下させることができる。しかも、メイン基板71にメイン制御回路72とモータ回路80と電流検出回路87とを搭載したので、電流検出回路87およびメイン制御回路72間の配線距離が短くなる。このため、電流検出回路87の検出信号に配線を通してノイズが侵入し難くなるので、メイン制御回路72が電流検出回路87の検出信号に基いて球詰りを誤判定することが防止される。従って、球詰りの誤判定に基いてレールモータ53が反転し、後レール52の挙動が不要に変化することが防止されるので、後レール52の挙動を異常処理時を除いて一定にすることができる。
電源基板11からメイン基板71にメイン制御回路72の駆動電源V3およびレールモータ53の駆動電源V2を別個のハーネスを通して供給しているので、レールモータ53の反転時に電流方向が変わることに基いてメイン制御回路72に電気的な影響が生じることがなくなる。
前レール51および後レール52間にパチンコ球Pが挟まったときだけレールモータ53を逆転させ、後レール52を反対方向に円運動させた。このため、後レール52の異常処理時の挙動の変化を一定時間に抑えることができるので、後レール52の挙動を最小限に抑えることができる。
メイン制御回路72は図16のステップS12で正転フラグのオンを検出すると、ステップS13へ移行する。ここで電流検出回路87からのデジタル信号が球詰り判定値を上回ることを検出すると、ステップS14でゲートドライブ回路86に逆転指令を出力することに基いてレールモータ53を逆転させ、後レール52をパチンコ球Pから遠ざける。そして、ステップS16へ移行し、正転フラグをオフすることに基いてレールモータ53の逆転を記録する。
メイン制御回路72はステップS12で正転フラグのオフを検出すると、ステップS37で電流検出回路87からのデジタル信号を球詰り判定値と比較する。ここでデジタル信号が球詰り判定値以下になったことを検出すると、ステップS19でゲートドライブ回路86に正転指令を出力することに基いてレールモータ53を正転させ、ステップS20で正転フラグをオンすることに基いてレールモータ53の正転を記録する。即ち、メイン制御回路72は電流検出回路87からのデジタル信号に基いて球詰りの解消の有無を判定し、球詰りの解消を判定することに基いてレールモータ53を正転状態に復帰させる。
メイン基板71は、図17に示すように、電源基板11からDC24Vの駆動電源V1およびDC12Vの駆動電源V2が別個のハーネスを通して与えられるものであり、メイン基板71には電源回路130が搭載されている。この電源回路130はDC12Vの駆動電源V2に基いてDC5Vの駆動電源V3を生成するものであり、メイン制御回路100には電源回路130から駆動電源V3が与えられ、レールモータ53には電源回路130からモータ回路80を通して駆動電源V2が与えられる。
上記第1〜第3実施例においては、前レール51の静止状態で後レール52を円運動させたが、これに限定されるものではなく、例えば前レール51および後レール52の双方を円運動させても良い。上記実施例には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[発明1]〜[発明3]が記載されている。
[発明1]
遊技球の転動経路を形成する第1の棒部材および第2の棒部材と、前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のうち少なくとも一方を円運動させることに基いて両者の隙間寸法を変動させ前記第1の棒部材および前記第2の棒部材に沿って転動する遊技球を両者の隙間から落下させるモータと、大当りおよび外れを判定するメイン制御回路が搭載されたメイン基板と、前記メイン基板に搭載され前記メイン制御回路からの指令内容に応じて前記モータを正転操作および逆転操作する駆動回路と、前記メイン基板に搭載され前記モータに流れる電流量に応じた検出信号を出力する電流検出回路とを備え、前記メイン制御回路は前記電流検出回路からの検出信号が判定値を上回ることに基いて前記モータを現在方向とは反対方向へ駆動する反転指令を前記駆動回路に与える制御を行うことを特徴とする遊技機。
発明1は第1の棒部材および第2の棒部材間に遊技球が挟まったことを電気的に検出し、第1の棒部材および第2の棒部材間の隙間を拡大する制御を行うことで球詰りを自動的に解消するものである。この発明1はモータの電流量が判定値を上回ることに基づいて球詰りを判定し、球詰りの判定時にモータを現在方向とは反対方向へ駆動することに基づいて球詰りを解消するものであり、用語の意義は次の通りである。この発明1によれば、両棒部材間に遊技球が挟まったときには電流検出回路からの検出信号が判定値を上回り、メイン制御回路から駆動回路に反転指令が出力されることに基いてモータが現在方向とは反対方向へ駆動する。このため、両棒部材の一方または双方が遊技球から遠ざかるので、遊技球を両棒部材間の隙間から自動的に落下させることができる。しかも、メイン基板にメイン制御回路と駆動回路と電流検出回路とを搭載しているので、電流検出回路およびメイン制御回路間の配線距離が短くなる。このため、電流検出回路の検出信号に配線を通してノイズが侵入し難くなるので、メイン制御回路が電流検出回路の検出信号に基いて球詰りを誤判定することが防止される。従って、球詰りの誤判定に基いてモータが反転し、両棒部材の一方または双方の挙動が不要に変化することが防止されるので、両棒部材の一方または双方の挙動を異常処理時を除いて一定化することができる。
1)第1の棒部材および第2の棒部材:遊技球の転動経路を形成するものであり、遊技球が第1の棒部材および第2の棒部材に供給されたときには第1の棒部材および第2の棒部材に沿って転動する。
2)モータ:両棒部材の一方または双方を円運動させるものである。この円運動は両棒部材間の隙間寸法が変動するように行われるものであり、両棒部材に沿って転動する遊技球は両棒部材間の隙間寸法が遊技球の直径寸法を上回ることに基いて隙間から落下する。この隙間の拡大タイミングと遊技球の転動位置との関係で遊技球の落下位置が決まるので、遊技球の挙動に変化が付与される。
3)メイン基板:大当りおよび外れの判定処理を行うメイン制御回路が搭載されたものであり、大当りおよび外れの判定処理とは下記の両処理を含む用語である。
・遊技球が始動口に入賞することに基いて乱数値を取得し、乱数値の取得結果を大当り値と比較することで大当りおよび外れを判定する。
・遊技球の特定領域に対する入賞状態を監視し、遊技球が特定領域内に入賞したことを検出することに基いて大当りを判定する。
4)駆動回路:モータを正逆転させる機能を有する駆動回路を称する。この駆動回路はメイン基板に搭載されたものであり、メイン制御回路からの指令内容に応じてモータを正転操作および逆転操作する。即ち、メイン制御回路はモータの回転方向を制御する回転制御手段を有している。
5)電流検出回路:モータに流れる電流に応じた検出信号を出力するものである。この電流検出回路はメイン基板に搭載されたものであり、交流モータの使用時にはカレントトランスを含んで構成し、直流モータの使用時には電流検出抵抗を含んで構成すると良い。この電流検出回路の検出信号はモータの回転軸に作用するトルクに相当するものであり、第1の棒部材および第2の棒部材間に遊技球が挟まったときには検出信号が判定値を上回る。この場合にはメイン制御回路がモータを現在方向とは反対方向へ駆動する反転指令を駆動回路に与え、モータを反対方向へ駆動することに基いて両棒部材の一方または双方を遊技球から遠ざける制御を行う。そして、両棒部材間の隙間寸法を現在値から拡大し、遊技球を両棒部材間の隙間から落下させることに基いて球詰りを解消する。
[発明2]
前記メイン基板は電源基板から前記メイン制御回路の駆動電源および前記モータの駆動電源が別個の経路で供給されるものであることを特徴とする発明1に記載の遊技機。
発明2は電源基板からメイン基板にメイン制御回路の駆動電源およびモータの駆動電源を別個の経路で供給するものであり、経路とはハーネスおよび回路パターン等の電源ラインを称する。この電源基板は交流の島電源に基いてメイン制御回路の駆動電源およびモータの駆動電源を生成するものであり、両駆動電源は同一レベルおよび非同一レベルのいずれでも良い。この発明2によれば、電源基板からメイン基板にメイン制御回路の駆動電源およびモータの駆動電源を別個の経路で供給しているので、モータの反転時に電流方向が変わることに基づいてメイン制御回路に電気的な影響が生じることがなくなる。
[発明3]
前記メイン制御回路は前記駆動回路に反転指令を与えることに基いて前記モータを現在方向とは反対方向へ一定時間だけ駆動する制御を行うことを特徴とする発明1〜2のいずれかに記載の遊技機。
発明3はモータを現在方向とは反対方向へ一定時間だけ駆動する制御を行うことで球詰りを解消するものであり、一定時間の経過後にはモータの回転方向が反転前方向に戻される。この発明3によれば、球詰りが発生したときだけ両棒部材の一方または双方が一定時間だけ逆転するので、両棒部材の一方または双方の異常処理時の挙動の変化を一定時間に抑えることができる。
本発明の第1実施例を示す図(aは全体構成を示す前面図、bは全体構成を示す側面図) (a)は全体構成を示す後面図、(b)は全体構成を示す上面図 電源の供給経路を示すブロック図 モータ回路および電流検出回路を示す図 ゲートドライブ回路の通電パターンを示す図 電気的構成を示すブロック図 遊技盤を示す図(aは前面図、bは側面図、cは上面図) 役物装置をレールモータの回転位相角「0°」で示す側面図 役物装置をレールモータの回転位相角「0°」で示す前面図 役物装置をレールモータの回転位相角「0°」で示す上面図 役物装置をレールモータの回転位相角「180°」で示す側面図 役物装置をレールモータの回転位相角「180°」で示す上面図 後レールが円運動する様子を示す側面図 メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート メイン制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート 本発明の第2実施例を示す図(メイン制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート) 本発明の第3実施例を示す図(電源基板およびメイン基板間の配線状態を示す図)
符号の説明
Pはパチンコ球(遊技球)、11は電源基板、51は前レール(第1の棒部材)、52は後レール(第2の棒部材)、53はレールモータ(モータ)、71はメイン基板、72はメイン制御回路、80はモータ回路(駆動回路)、87は電流検出回路を示している。

Claims (1)

  1. 遊技盤に設けられた表示台枠と、
    前記表示台枠に設けられ、遊技者から見て左右方向へ指向すると共に前後方向に相互に離間する第1の棒部材および第2の棒部材と、
    前記表示台枠に設けられ、遊技球を前記第1の棒部材と前記第2の棒部材との間に供給するワープ通路と、
    前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のうち少なくとも一方を動作させるものであって、正方向および逆方向のそれぞれに回転することで前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔を次の1)第1の間隔から2)第2の間隔に向けて大きくした後に2)第2の間隔から1)第1の間隔に向けて小さくするモータと、
    1)前記ワープ通路から前記第1の棒部材と前記第2の棒部材との間に供給された遊技球を前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のそれぞれの表面に沿って転動させるための第1の間隔
    2)前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のそれぞれの表面に沿って転動する遊技球を前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間から落下させるための第2の間隔
    前記モータを正方向へ回転操作する手段と、
    前記モータに流れる電流量に応じた検出信号を出力する電流検出回路と、
    前記モータが正方向へ回転操作されている場合に前記電流検出回路からの検出信号が次の3)判定値を上回ることに基づいて前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔が2)第2の間隔から1)第1の間隔に向けて小さくなる途中で遊技球が前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間に挟まった球詰りが有ると判定し、前記モータの回転方向を正方向から逆方向に切換えることで前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔を1)第1の間隔から2)第2の間隔に向けて大きくする手段と、
    3)前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔が2)第2の間隔から1)第1の間隔に向けて小さくなる途中で遊技球が前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間に挟まった球詰りが有るか否かを判定するための判定値
    前記モータの回転方向が正方向から逆方向に切換えられた場合に前記モータの回転方向が正方向から逆方向に切換えられてから一定時間が経過したか否かを判断し、一定時間が経過したと判断した場合に前記モータの回転方向を逆方向から正方向に戻す手段を備えたことを特徴とする遊技機。
JP2004159991A 2004-05-28 2004-05-28 遊技機 Expired - Fee Related JP4626187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004159991A JP4626187B2 (ja) 2004-05-28 2004-05-28 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004159991A JP4626187B2 (ja) 2004-05-28 2004-05-28 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005334467A JP2005334467A (ja) 2005-12-08
JP4626187B2 true JP4626187B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=35488644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004159991A Expired - Fee Related JP4626187B2 (ja) 2004-05-28 2004-05-28 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4626187B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001046596A (ja) * 1999-08-10 2001-02-20 Heiwa Corp 遊技機の電力供給機構
JP2003126396A (ja) * 2001-10-19 2003-05-07 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10323451A (ja) * 1997-05-23 1998-12-08 Minoru Marui 遊技台付属の吸い殻回収装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001046596A (ja) * 1999-08-10 2001-02-20 Heiwa Corp 遊技機の電力供給機構
JP2003126396A (ja) * 2001-10-19 2003-05-07 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005334467A (ja) 2005-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6301887B2 (ja) 遊技機
JP4797654B2 (ja) 遊技機
JP5690034B2 (ja) 遊技機
JP6404192B2 (ja) 遊技機
JP4515512B2 (ja) 遊技台
JP4356978B2 (ja) 遊技機
JP5266886B2 (ja) 遊技機
JP6770367B2 (ja) 遊技機
JP2009034327A (ja) 遊技台
JP5921612B2 (ja) 遊技機
JP5272520B2 (ja) 遊技機
JP6301888B2 (ja) 遊技機
JP4626187B2 (ja) 遊技機
JP4798316B2 (ja) 遊技機
JP4581486B2 (ja) 遊技機
JP2001087474A (ja) パチンコ機
JP4269284B2 (ja) 遊技機
JP4626186B2 (ja) 遊技機
JP6408442B2 (ja) 遊技機
JP2005341984A (ja) 遊技機
JP2018196804A (ja) 遊技機
JP6547030B2 (ja) 遊技機
JP6547029B2 (ja) 遊技機
JP6547028B2 (ja) 遊技機
JP6564089B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101012

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R255 Notification of exclusion from application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R2525

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees