JP4626187B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
前枠2の後面には、図2に示すように、左下隅部に位置して電源基板ケース10が固定されている。この電源基板ケース10内には、図3に示すように、電源基板11が収納されており、電源基板11には電源回路12が搭載されている。この電源回路12はAC24Vの島電源13に接続されたものであり、島電源13に基いて24Vの直流電源V1・12Vの直流電源V2・5Vの直流電源V3を生成する。
遊技盤23には遊技領域27が形成されており、遊技領域27内には複数の障害釘28が打込まれている。この遊技領域27は外レール24および内レール25によって囲まれた円形領域(発射通路26の残余領域)を称するものであり、発射通路26内を上昇するパチンコ球Pは発射通路26の出口29から遊技領域27内に放出され、障害釘28に当りながら遊技領域27内を落下する。この遊技領域27は発射通路26の出口29から放出されたパチンコ球Pが転動可能な最大範囲である転動領域に相当するものであり、窓枠16のガラス窓18を通して前方から視覚的に認識可能にされている。
遊技領域27内には、図7に示すように、入賞口台板35が固定されており、入賞口台板35には前面が開口する四角筒状の大入賞口36が固定されている。この入賞口台板35には扉37が下端部の水平な軸38を中心に回動可能に装着されている。この扉37は大入賞口ソレノイド39(図3参照)のプランジャに機械的に連結されており、大入賞口ソレノイド39は扉37を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口36の前面を閉鎖し、扉37を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口36の前面を開放する。この大入賞口36内には近接スイッチからなるカウントセンサ40(図3参照)が固定されており、カウントセンサ40はパチンコ球Pが大入賞口36内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
表示台枠30の左右両側部にはワープ通路42が形成されており、パチンコ球Pはワープ通路42を通して表示台枠30内に侵入する。この表示台枠30内には左右両側部に位置して滑り台43が形成されている。これら各滑り台43はく字状の傾斜面を称するものであり、ワープ通路42を通って表示台枠30内に侵入したパチンコ球Pは滑り台43に沿って表示台枠30の内周側へ転がる。表示台枠30には凹状のステージ44が形成されている。このステージ44は遊技領域27の前面に対して前方へ突出するものであり、後方から前方へ向って下降する傾斜面状をなしている。
モータ回路80は、図4に示すように、トランジスタ82〜85とトランジスタ82〜85をオンオフ制御するゲートドライブ回路86とを主体に構成されている。このゲートドライブ回路86はトランジスタ82〜85を予め設定されたパターンでオンオフ制御することに基いてレールモータ53を正転操作および逆転操作するものであり、メイン制御回路72はゲートドライブ回路86に正転指令および逆転指令を出力することに基いてレールモータ53の正転および逆転を指令する。
次に上記構成の作用について説明する。メイン制御回路72は電源が投入されると、図14のステップS1でRAM75の全データを初期設定し、ステップS2でゲートドライブ回路86に正転指令を出力することに基いてレールモータ53を正転開始する。そして、ステップS3で正転フラグをオン状態に設定し、レールモータ53の正転を記録する。
メイン制御回路72はステップS27へ移行すると、ランダムカウンタR1の取得結果に基いて外れ図柄を設定する。この外れ図柄は左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素のうち少なくとも1個が相違する特別図柄を称するものであり、メイン制御回路72はステップS27で外れ図柄を設定したときにはステップS28へ移行する。
演出制御回路92は特別遊技データの受信結果に基いて装飾遊技データを設定し、図柄制御回路97・音制御回路107・光制御回路112に送信する。すると、図柄制御回路97は装飾遊技データに基いて表示信号を設定し、装飾図柄表示器32の表示内容を表示信号に基いて制御することで特別図柄の変動表示を映像的に演出する。また、音制御回路107および光制御回路112は装飾遊技データに基いて音信号および電飾信号を設定し、スピーカ19および電飾LED22を音信号および電飾信号に基いて制御することで特別図柄の変動表示を音的および電飾的に演出する。
メイン制御回路72はステップS22で大当り遊技中であることを検出すると、ステップS35で最終回の大当りラウンドが終了したか否かを判断する。ここで最終回の大当りラウンドが終了したことを検出したときにはステップS36へ移行し、大当り遊技を終える。
前レール51および後レール52間にパチンコ球Pが挟まったときには電流検出回路87の検出信号が球詰り判定値を上回り、メイン制御回路72からモータ回路80に逆転指令が出力されることに基いてレールモータ53が逆転するように構成した。このため、後レール52がパチンコ球Pから遠ざかるので、パチンコ球Pを前レール51および後レール52間の隙間から自動的に落下させることができる。しかも、メイン基板71にメイン制御回路72とモータ回路80と電流検出回路87とを搭載したので、電流検出回路87およびメイン制御回路72間の配線距離が短くなる。このため、電流検出回路87の検出信号に配線を通してノイズが侵入し難くなるので、メイン制御回路72が電流検出回路87の検出信号に基いて球詰りを誤判定することが防止される。従って、球詰りの誤判定に基いてレールモータ53が反転し、後レール52の挙動が不要に変化することが防止されるので、後レール52の挙動を異常処理時を除いて一定にすることができる。
前レール51および後レール52間にパチンコ球Pが挟まったときだけレールモータ53を逆転させ、後レール52を反対方向に円運動させた。このため、後レール52の異常処理時の挙動の変化を一定時間に抑えることができるので、後レール52の挙動を最小限に抑えることができる。
[発明1]
遊技球の転動経路を形成する第1の棒部材および第2の棒部材と、前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のうち少なくとも一方を円運動させることに基いて両者の隙間寸法を変動させ前記第1の棒部材および前記第2の棒部材に沿って転動する遊技球を両者の隙間から落下させるモータと、大当りおよび外れを判定するメイン制御回路が搭載されたメイン基板と、前記メイン基板に搭載され前記メイン制御回路からの指令内容に応じて前記モータを正転操作および逆転操作する駆動回路と、前記メイン基板に搭載され前記モータに流れる電流量に応じた検出信号を出力する電流検出回路とを備え、前記メイン制御回路は前記電流検出回路からの検出信号が判定値を上回ることに基いて前記モータを現在方向とは反対方向へ駆動する反転指令を前記駆動回路に与える制御を行うことを特徴とする遊技機。
発明1は第1の棒部材および第2の棒部材間に遊技球が挟まったことを電気的に検出し、第1の棒部材および第2の棒部材間の隙間を拡大する制御を行うことで球詰りを自動的に解消するものである。この発明1はモータの電流量が判定値を上回ることに基づいて球詰りを判定し、球詰りの判定時にモータを現在方向とは反対方向へ駆動することに基づいて球詰りを解消するものであり、用語の意義は次の通りである。この発明1によれば、両棒部材間に遊技球が挟まったときには電流検出回路からの検出信号が判定値を上回り、メイン制御回路から駆動回路に反転指令が出力されることに基いてモータが現在方向とは反対方向へ駆動する。このため、両棒部材の一方または双方が遊技球から遠ざかるので、遊技球を両棒部材間の隙間から自動的に落下させることができる。しかも、メイン基板にメイン制御回路と駆動回路と電流検出回路とを搭載しているので、電流検出回路およびメイン制御回路間の配線距離が短くなる。このため、電流検出回路の検出信号に配線を通してノイズが侵入し難くなるので、メイン制御回路が電流検出回路の検出信号に基いて球詰りを誤判定することが防止される。従って、球詰りの誤判定に基いてモータが反転し、両棒部材の一方または双方の挙動が不要に変化することが防止されるので、両棒部材の一方または双方の挙動を異常処理時を除いて一定化することができる。
1)第1の棒部材および第2の棒部材:遊技球の転動経路を形成するものであり、遊技球が第1の棒部材および第2の棒部材に供給されたときには第1の棒部材および第2の棒部材に沿って転動する。
2)モータ:両棒部材の一方または双方を円運動させるものである。この円運動は両棒部材間の隙間寸法が変動するように行われるものであり、両棒部材に沿って転動する遊技球は両棒部材間の隙間寸法が遊技球の直径寸法を上回ることに基いて隙間から落下する。この隙間の拡大タイミングと遊技球の転動位置との関係で遊技球の落下位置が決まるので、遊技球の挙動に変化が付与される。
3)メイン基板:大当りおよび外れの判定処理を行うメイン制御回路が搭載されたものであり、大当りおよび外れの判定処理とは下記の両処理を含む用語である。
・遊技球が始動口に入賞することに基いて乱数値を取得し、乱数値の取得結果を大当り値と比較することで大当りおよび外れを判定する。
・遊技球の特定領域に対する入賞状態を監視し、遊技球が特定領域内に入賞したことを検出することに基いて大当りを判定する。
4)駆動回路:モータを正逆転させる機能を有する駆動回路を称する。この駆動回路はメイン基板に搭載されたものであり、メイン制御回路からの指令内容に応じてモータを正転操作および逆転操作する。即ち、メイン制御回路はモータの回転方向を制御する回転制御手段を有している。
5)電流検出回路:モータに流れる電流に応じた検出信号を出力するものである。この電流検出回路はメイン基板に搭載されたものであり、交流モータの使用時にはカレントトランスを含んで構成し、直流モータの使用時には電流検出抵抗を含んで構成すると良い。この電流検出回路の検出信号はモータの回転軸に作用するトルクに相当するものであり、第1の棒部材および第2の棒部材間に遊技球が挟まったときには検出信号が判定値を上回る。この場合にはメイン制御回路がモータを現在方向とは反対方向へ駆動する反転指令を駆動回路に与え、モータを反対方向へ駆動することに基いて両棒部材の一方または双方を遊技球から遠ざける制御を行う。そして、両棒部材間の隙間寸法を現在値から拡大し、遊技球を両棒部材間の隙間から落下させることに基いて球詰りを解消する。
[発明2]
前記メイン基板は電源基板から前記メイン制御回路の駆動電源および前記モータの駆動電源が別個の経路で供給されるものであることを特徴とする発明1に記載の遊技機。
発明2は電源基板からメイン基板にメイン制御回路の駆動電源およびモータの駆動電源を別個の経路で供給するものであり、経路とはハーネスおよび回路パターン等の電源ラインを称する。この電源基板は交流の島電源に基いてメイン制御回路の駆動電源およびモータの駆動電源を生成するものであり、両駆動電源は同一レベルおよび非同一レベルのいずれでも良い。この発明2によれば、電源基板からメイン基板にメイン制御回路の駆動電源およびモータの駆動電源を別個の経路で供給しているので、モータの反転時に電流方向が変わることに基づいてメイン制御回路に電気的な影響が生じることがなくなる。
[発明3]
前記メイン制御回路は前記駆動回路に反転指令を与えることに基いて前記モータを現在方向とは反対方向へ一定時間だけ駆動する制御を行うことを特徴とする発明1〜2のいずれかに記載の遊技機。
発明3はモータを現在方向とは反対方向へ一定時間だけ駆動する制御を行うことで球詰りを解消するものであり、一定時間の経過後にはモータの回転方向が反転前方向に戻される。この発明3によれば、球詰りが発生したときだけ両棒部材の一方または双方が一定時間だけ逆転するので、両棒部材の一方または双方の異常処理時の挙動の変化を一定時間に抑えることができる。
Claims (1)
- 遊技盤に設けられた表示台枠と、
前記表示台枠に設けられ、遊技者から見て左右方向へ指向すると共に前後方向に相互に離間する第1の棒部材および第2の棒部材と、
前記表示台枠に設けられ、遊技球を前記第1の棒部材と前記第2の棒部材との間に供給するワープ通路と、
前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のうち少なくとも一方を動作させるものであって、正方向および逆方向のそれぞれに回転することで前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔を次の1)第1の間隔から2)第2の間隔に向けて大きくした後に2)第2の間隔から1)第1の間隔に向けて小さくするモータと、
1)前記ワープ通路から前記第1の棒部材と前記第2の棒部材との間に供給された遊技球を前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のそれぞれの表面に沿って転動させるための第1の間隔
2)前記第1の棒部材および前記第2の棒部材のそれぞれの表面に沿って転動する遊技球を前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間から落下させるための第2の間隔
前記モータを正方向へ回転操作する手段と、
前記モータに流れる電流量に応じた検出信号を出力する電流検出回路と、
前記モータが正方向へ回転操作されている場合に前記電流検出回路からの検出信号が次の3)判定値を上回ることに基づいて前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔が2)第2の間隔から1)第1の間隔に向けて小さくなる途中で遊技球が前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間に挟まった球詰りが有ると判定し、前記モータの回転方向を正方向から逆方向に切換えることで前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔を1)第1の間隔から2)第2の間隔に向けて大きくする手段と、
3)前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間の間隔が2)第2の間隔から1)第1の間隔に向けて小さくなる途中で遊技球が前記第1の棒部材および前記第2の棒部材相互間に挟まった球詰りが有るか否かを判定するための判定値
前記モータの回転方向が正方向から逆方向に切換えられた場合に前記モータの回転方向が正方向から逆方向に切換えられてから一定時間が経過したか否かを判断し、一定時間が経過したと判断した場合に前記モータの回転方向を逆方向から正方向に戻す手段を備えたことを特徴とする遊技機。
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