JP4356978B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、所定条件の成立に基づき補助遊技を行い、当該補助遊技の結果が予め定められた特別結果となった場合に、遊技領域を流下する球が入賞可能に配置された変動入賞装置を遊技者にとって有利な第1状態に変換する特別遊技を発生可能な特別遊技発生手段を備えた遊技機に関する。
従来、遊技領域に複数の変動入賞装置(例えば、2つの変動入賞装置)を配置した遊技機が知られている。
そして、この種の遊技機では、遊技領域の左側を流下する球が入賞可能な変動入賞装置と、遊技領域の右側を流下する球が入賞可能な変動入賞装置の2つを設け、変動表示ゲームの結果態様に基づき、何れかの変動入賞装置を遊技者にとって有利な第1状態(例えば、前扉を開いて球を受入れ易くする状態)へ変換する制御を行うようにしている。
この様な遊技機では、従来の一定の遊技領域の位置へ向けて球を発射していた遊技機に比べると、遊技者は多くの賞球を獲得するために、第1状態へ変換される側の変動入賞装置へ球が入賞するように球の発射勢を調整する必要が生じるため、遊技者の遊技への参加意識が高まるものであった。
従来の上記遊技機としては、例えば以下の特許文献に開示のものがある。
特開2003−210737号公報
しかしながら、前述した従来の遊技機にあっては、2つの変動入賞装置の中で、何れが作動するのかを遊技者に報知する報知手段が設けられた構成となっていたため、その報知手段による報知に従って遊技者は球の発射勢を調整するだけとなって、遊技者の遊技に対する参加意識はそれ程高まるものではないという問題点があった。
また、単に球の発射勢を変化させるだけの煩雑な操作を必要とする遊技機と捉えられることもあった。
そこで本発明は、遊技者の遊技への参加意識を高めて、遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを行う変動表示装置と、
遊技球の入賞により前記変動表示ゲームの始動条件を成立させる始動入賞口と、
遊技球が入賞不可能な閉状態と遊技球が入賞可能な開状態とに変換作動可能な変動入賞装置と、を遊技領域に備え、
前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて前記変動表示装置で前記変動表示ゲームを実行し、該変動表示ゲームの結果が予め定められた特別結果となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技を発生させて前記変動入賞装置を閉状態から開状態に変換作動させることが可能な遊技機において、
前記変動入賞装置を、発射された遊技球の流下位置が異なる遊技領域に複数配置すると共に、当該変動入賞装置のそれぞれの近傍には、遊技領域を流下する遊技球を検出可能な複数の特定球検出手段をそれぞれの変動入賞装置に対応させて配置し、
前記特別遊技の発生に基づいて、複数の変動入賞装置のそれぞれに該特別遊技で遊技者に付与する価値を設定する価値設定手段と、
前記特別遊技の発生から所定期間経過後に前記特定球検出手段による遊技球の検出を有効とする検出期間を発生させる検出期間発生手段と、
前記検出期間の発生前に前記複数の特定球検出手段のいずれかを狙って遊技球を発射させるための発射指示報知を行う発射指示報知手段と、
前記検出期間において最初に遊技球が検出された特定球検出手段に対応する変動入賞装置を前記特別遊技で用いる変動入賞装置として選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された変動入賞装置を用いると共に、当該変動入賞装置に前記価値設定手段が設定した価値で前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、を備え、
前記価値設定手段は、前記特別遊技の発生毎に、複数の変動入賞装置のそれぞれに異なる価値を設定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記価値設定手段により複数の変動入賞装置毎に設定された前記特別遊技に係る価値を報知可能な設定価値報知手段を備え、
前記設定価値報知手段は、
前面側が開口したケースの内部に設けられ、前記価値設定手段が設定可能な複数の価値設定態様がそれぞれ表示される複数の価値表示面を有する報知パネルと、
前記ケースの前面側開口から回転軸が視認可能なように前記報知パネルに接続され、当該報知パネルを回転駆動可能なモータと、
前記報知パネルの複数の価値表示面のいずれかを選択的に前記ケースの前面側に配置可能なように前記モータの駆動制御を行う駆動制御手段と、
前記ケースの前面側開口を覆うように配置され、前記報知パネル及び前記回転軸を透視可能にする第1状態、前記回転軸を透視可能にする第2状態、及び、前記報知パネル及び前記回転軸を透視不可能にする第3状態に変換可能な液晶表示器と、
前記液晶表示器を前記第1状態、前記第2状態、前記第3状態のいずれかに制御可能な表示器制御手段と、を備え、
前記駆動制御手段は、前記価値設定手段が設定した価値に対応する価値表示面が前記ケースの前面側に位置するように、前記駆動モータを制御して前記報知パネルの回転駆動を行い、
前記表示器制御手段は、前記駆動制御手段による前記報知パネルの回転中は前記液晶表示器を前記第3状態にし、前記駆動制御手段による前記報知パネルの回転が停止すると前記液晶表示器を前記第2状態にし、前記複数の特定球検出手段のいずれかが遊技球を検出して前記選択手段によって前記変動入賞装置が選択されると前記液晶表示器を前記第1状態にすることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを行う変動表示装置と、遊技球の入賞により前記変動表示ゲームの始動条件を成立させる始動入賞口と、
遊技球が入賞不可能な閉状態と遊技球が入賞可能な開状態とに変換作動可能な変動入賞装置と、を遊技領域に備え、前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて前記変動表示装置で前記変動表示ゲームを実行し、該変動表示ゲームの結果が予め定められた特別結果となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技を発生させて前記変動入賞装置を閉状態から開状態に変換作動させることが可能な遊技機において、前記変動入賞装置を、発射された遊技球の流下位置が異なる遊技領域に複数配置すると共に、当該変動入賞装置のそれぞれの近傍には、遊技領域を流下する遊技球を検出可能な複数の特定球検出手段をそれぞれの変動入賞装置に対応させて配置し、前記特別遊技の発生に基づいて、複数の変動入賞装置のそれぞれに該特別遊技で遊技者に付与する価値を設定する価値設定手段と、前記特別遊技の発生から所定期間経過後に前記特定球検出手段による遊技球の検出を有効とする検出期間を発生させる検出期間発生手段と、前記検出期間の発生前に前記複数の特定球検出手段のいずれかを狙って遊技球を発射させるための発射指示報知を行う発射指示報知手段と、前記検出期間において最初に遊技球が検出された特定球検出手段に対応する変動入賞装置を前記特別遊技で用いる変動入賞装置として選択する選択手段と、前記選択手段により選択された変動入賞装置を用いると共に、当該変動入賞装置に前記価値設定手段が設定した価値で前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、を備え、前記価値設定手段は、前記特別遊技の発生毎に、複数の変動入賞装置のそれぞれに異なる価値を設定するので、特別遊技の発生毎に遊技者は何れの変動入賞装置による特別遊技の価値が高いか予想して、特定の特定球検出手段に向けて遊技球を発射することになり、遊技者に変動入賞装置毎に設定された特別遊技の価値を予想する楽しみが増えるとともに、遊技者の遊技に対する参加意識を高めて、遊技の興趣を高めることができる。
また、特別遊技の発生から所定期間経過後に特定球検出手段による遊技球の検出を有効とする検出期間を発生させるので、特別遊技が発生しても連続して遊技球の発射を行っていることによって、遊技者の意図しない方の特定球検出手段で遊技球が検出され、該特定球検出手段に対応する変動入賞装置を用いた特別遊技が行われてしまうことを防止でき、遊技者が選択を行う意思を持って発射を行えるようになる。
以下、本発明の実施の形態を、パチンコ機に適用した例について説明する。
A.遊技機の正面構成
図1はパチンコ機(遊技機)の遊技盤を示す正面図である。図1において、符号1は遊技盤であり、前面の略円形領域がガイドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されている。
遊技盤1には、ほぼ中央に本発明の変動表示装置11(可変表示装置、特別図柄表示装置ともいう。以下、場合により単に表示装置という)が配置されるとともに、可変表示装置11の左右下部領域にそれぞれ変動入賞装置12(大入賞口A)及び変動入賞装置13(大入賞口B)が配置されている。
なお、説明の都合上、単に大入賞口A、Bということがある。
変動入賞装置12、13は大当りが発生したときに遊技領域を流下する球が入賞可能に配置され、開閉扉により開閉される大入賞口を有しており、大当り発生時には遊技者にとって有利な第1状態(開閉扉が開放状態)に変換作動する(ただし、どちらの変動入賞装置12、13が開放するかは、遊技ゲームの内容で決定される)。また、発射勢を変化させて球の流下位置が異なる遊技領域2に複数(本実施の形態では2つ)の変動入賞装置12、13を配置した構成となっている。
ここで、本実施の形態では複数の変動入賞装置12、13毎に異なる価値の特別遊技(大当り)を設定する構成であり、価値が高いか低いかは、例えば大当りのラウンド数、入賞カウント数、扉の開放時間、賞球などの違いによって区分されるようになっている。これを、異価値という。
変動入賞装置12の下方には特図始動口15が配置され、変動入賞装置13の下方には特図始動口16が配置されている。特図始動口15、16は変動表示装置11の図柄を可変表示開始するための始動入賞を受け入れるための入賞口である。
一方、変動入賞装置12の上方には選択ゲート17が配置され、変動入賞装置13の上方には選択ゲート18が配置されている。選択ゲート17、18はいわゆるスルーチャッカー形式のゲートであり、各変動入賞装置12、13近傍の特定遊技領域を流下する球を通過させるもので、各変動入賞装置12、13にそれぞれ対応させて配置されている。
遊技領域2の下方には設定価値表示装置19(設定価値報知手段)が配置されており、設定価値表示装置19は大当り発生時に変動入賞装置12及び変動入賞装置13のそれぞれについての特別遊技に係る価値を報知する機能を有している(ただし、報知時期については後述)。
変動表示装置11は、始動入賞に基づいて複数(例えば、3つ)の識別情報(以下、場合により図柄とか特図とかいう)を可変表示させるもので、画像、図柄などの識別情報を表示可能な画面を備え、その画面には複数の図柄表示領域(通常は、横方向3列に配列された3個の領域)を形成可能で、形成した図柄表示領域のそれぞれに複数の特図を変動表示可能である。
例えば、変動表示装置11は液晶画面を表示可能なもの(例えば、カラーで静止画及び動画が表示可能な、例えば液晶ディスプレイ(LCD)であり、CRTであってもよい。)が用いられ、画像はCG等を使用して造られるとともに、画面の略中央部に三つの変動表示領域が横3列に形成され、各変動表示領域には、数字や文字等よりなる特図を停止状態で表示(停止表示)したり、あるいは変動状態(例えば、縦方向にスクロールさせて図柄を順に切り替える状態)で表示(変動表示)したりすることが可能である。なお、特図の図柄は、番号が1〜12まで全部で12個設定されるのが一般的であり、通常の変動表示の際には、各図柄が番号順に表示される。
そして、変動表示装置11における複数の図柄が予め定めた表示結果態様(例えば、3つのゾロ目で揃った状態)になれば、特別遊技が発生するようになっている。ここで、始動入賞口(特図始動口15、16)に遊技球が入賞すると、所定条件が成立したことに相当し、変動表示装置11の識別情報を可変表示させることは補助遊技を行うことに相当する。
変動表示装置11の上部には始動入賞記憶表示器21が配置されており、始動入賞記憶表示器21は4個の範囲内で特図始動口15、16に球が入賞(つまり始動入賞)して記憶されたことを表示する。
遊技領域2には、その他に流下補助手段22、23、発射指示表示LED24、25、アウト球流入口26、風車と呼ばれる打球方向変換部材27、28、多数の障害釘(図示を省略)が設けられている。また、遊技盤1の周囲には遊技盤装飾部材31(例えば、LEDも含む)が配置されるとともに、サイドランプ32、33が配置されている。サイドランプ32、33は、例えばリーチや大当りの際に点滅あるいは点灯して遊技を装飾する電飾部材である。
流下補助手段22は変動表示装置11を構成する外側部材(例えば、ケース)と一体的に形成され、変動表示装置11本体から直線状に上方に延びた部材からなり、発射された球を遊技領域2の上方で左右2つに分けて流下させることを補助するような構成になっている。流下補助手段22の上方にも複数の障害釘が配置されており、これらの障害釘は一体として流下補助手段23を構成している。
そして、これらの流下補助手段22、23が配置されることにより、盤面に発射された球は遊技領域2の上方で左右2つに分けられて流下するようになり、盤面に配置された複数の選択ゲート17、18のうちの何れかの方に向けて流下したり、あるいは変動入賞装置12(大入賞口A)あるいは変動入賞装置13(大入賞口B)の何れかの方に向けて流下することの補助が行われる。したがって、遊技領域2の上方で左右2つのうちの何れかの方向に分けて球を流下させることが可能なようになっている。
すなわち、流下補助手段22、23は発射勢の変化により遊技領域3に複数配置された特定球検出手段の中、特定の特定球検出手段に向けて球を流下させることを補助する機能を実現する。
このように流下補助手段は、特定の特定球検出手段(選択ゲートセンサ)に向けて(球を発射して)球を流下させることを補助するものであり、遊技領域3に配設する構造物(例えば、特図の上方に設けたリブ等)や、遊技領域3に植設される遊技釘により構成するもの等により球の流下(発射球の到達する遊技領域)を規制するという本実施の形態のような構成がある。
これとは別に、例えば特定の特定球検出手段(選択ゲートセンサ)により球を検出させる様な発射位置を遊技者に報知(盤面が光る等)を行う構成もあり、そのような構成であってもよい。
なお、球の発射調整が微妙であったり、初めて遊技を行う遊技者が発射勢を調整する場合であっても、遊技者が意図した特定球検出手段(選択ゲートセンサ)が確実に球を検出できるようにするという観点からすれば、本実施の形態のような構成がよい。
遊技領域3における流下補助手段22、23の左右両側部には矢印状の発射指示表示LED24及び発射指示表示LED25がそれぞれA、Bの文字を伴って配置されており、これらは遊技盤1の素材であるベニアの裏側(又は内部)に設けたLED本体に通電することによってセル面を光らせるようになっている。例えば、発射指示表示LED24の方を光らせると、矢印Aの方向に向って球を発射すれば、選択ゲート17及び変動入賞装置12(大入賞口A)の領域に向けて球が流下しやすいということを遊技者に指示することになる。同様に、発射指示表示LED25の方を光らせると、矢印Bの方向に向って球を発射すれば、選択ゲート18及び変動入賞装置13(大入賞口B)の領域に向けて球が流下しやすいということを遊技者に指示することになる。発射指示表示LED24及び発射指示表示LED25も流下補助手段の機能を実現し、流下補助手段を構成する。
遊技盤1に設けられた複数の全ての入賞口、すなわち特図始動口15、16、変動入賞装置12、13については、後述するように、各入賞口毎に入賞検出用のセンサ(例えば近接センサであり、図2に示す)が配置されている。
また、変動入賞装置12、13のそれぞれの大入賞口内における、入賞流路(図示省略)にはカウントセンサ51、52(図2参照、以下図1に示されていないものは同様)がそれぞれ設けられている。特図始動口15、16の各入賞流路には特図始動センサ53、54がそれぞれ設けられ、選択ゲート17、18の各流路には選択ゲートセンサ55、56が設けられ、さらに設定価値表示装置19にはモータ位置センサ57が設けられている。なお、変動入賞装置12、13の大入賞口内にはいわゆる継続入賞(V入賞)した球を検出する継続センサは設けられていない。
カウントセンサ51、52は変動入賞装置12、13の各大入賞口に入った遊技球(一般入賞した球)をそれぞれ検出し、特図始動センサ53、54は特図始動口15、16に玉が入賞したことをそれぞれ検出し、選択ゲートセンサ55、56は選択ゲート17、18を玉が通過したことを検出する。また、モータ位置センサ57は設定価値表示装置19の価値報知板を回転駆動しているモータの位置を検出する。
上記選択ゲート17、18及び選択ゲートセンサ55、56は特定球検出手段を構成する。
選択ゲート17を用いたのは、遊技領域3を流下する球を容易に検出可能な構成とするために、いわゆるゲートを使用したものである。
なお、特定球検出手段の数は、本実施の形態では2つにしているが、2つに限るものではなく、それ以外の数、例えば3以上でもよい。3つにした場合には大入賞口の数も3つにする。また、ゲートにせずに入賞口にした場合には、賞球が払い出されるので、通常時(普段遊技時)に狙って発射した賞球を遊技者に獲得されてしまうと、ベースが上がってしまうため、遊技店の営業面を考慮し、入賞し難い入賞口にする必要もあって好ましくないので、ここでは賞球が出ないゲートタイプのものにしたものである。
また、特定球検出手段については、選択ゲート17、18を対応する変動入賞装置12、13への遊技球の流入経路上(特に、選択ゲート17、18を上側に配置)にして、両者の対応関係を分かりやすく、かつ球の流れに沿ったものとしている。これによると、変動入賞装置12、13へ入賞させるために発射した打球が変動入賞装置12、13の手前側で特定球検出手段によって検出されるが、変動入賞装置12、13が閉じている場合には、変動入賞装置12、13の下流側で打球を検出することが可能なため、変動入賞装置12、13の下流側に配置するような構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、通常の遊技状態(補助遊技を行う所定条件としての始動口(例えば、特図始動口15、16へ入賞させるような位置)への発射)のままで、特定球検出手段A(選択ゲート17の方)が球を検出しやすいという配置構成になっているが、そのままの状態(発射位置)では、変動入賞装置(大入賞口)を選択するための特定球検出手段(選択ゲート17及び18)が何れも球を検出しないような配置構成にしても構わない。
B.制御系統
次に、本例のパチンコ機の制御系統について、図2を参照して説明する。
図2において、この制御系は大きく分けると、遊技制御装置100と、演出制御装置200及び排出制御装置300を初めとするその他の周辺装置等によって構成される。
遊技制御装置100は、マイクロコンピュータを含む回路で、例えば遊技盤1の裏面に取付けられたボードユニットにより実現されている。また、演出制御装置200も同様にマイクロコンピュータを含む回路で、例えば遊技盤1の裏面に取付けられたボードユニットにより実現されている。排出制御装置300は、例えば遊技機の枠側に設けられた排出制御回路、排出ユニット等によって実現されている。
遊技制御装置100は、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイクロコンピュータ111と、水晶の発振周波数を分周して遊技用マイクロコンピュータ111の基本クロックを得る発振器112と、各種信号の入力処理を行う入力インターフェース回路113と、各種信号の出力処理を行う出力インターフェース回路114とによって構成される。
遊技制御装置100はバックアップ電源120(例えば、電池)によってバックアップ電源の供給を受けており、瞬間的な電圧低下や停電時にあってもデータの安定的な保持などが行われる。
なお、遊技用マイクロコンピュータ111は、演算処理を行うCPU121、役物制御の制御プログラム等を格納しているROM122およびワークエリアの設定や制御に必要なデータの一時記憶等を行うRAM123を内蔵している。
入力インターフェース回路113には、前述のカウントセンサ51、52、特図始動センサ53、54、選択ゲートセンサ55、56及びモータ位置センサ57からの信号が入力されている。そして、入力インターフェース回路113は、これら各信号の入力処理(例えば、波形整形、チャタリングの除去等)を行って遊技用マイクロコンピュータ111に出力する。
出力インターフェース回路114からは、始動入賞記憶表示器21、変動入賞装置12の開閉扉を駆動する大入賞口ソレノイド61、変動入賞装置13の開閉扉を駆動する大入賞口ソレノイド62、設定価値表示装置19の価値報知板を回転駆動する価値表示モータ63、設定価値表示装置19の前面側を全体的に被覆可能な液晶表示器64(詳細は後述)、発射指示表示LED24、発射指示表示LED25、盤用外部情報端子65及び排出制御装置300に制御信号(データ等も含む)が出力される。
また、盤用外部情報端子65は、遊技制御装置100から外部の管理装置(図示略)に各種信号(例えば、大当り信号等)を出力するものである。なお、管理装置はホール全体の遊技機、島設備等を管理するもので、盤用外部情報端子65を介して遊技制御装置100から各種信号(例えば、大当り信号等)が入力され、入力された各種信号に基づいて営業上の必要なデータを演算処理し、処理したデータを必要に応じてディスプレイに表示したり、印刷したりする。
排出制御装置300は遊技制御装置100から賞球データ等の信号を受けており、遊技制御装置100は、遊技盤1に設けられたカウントセンサ51、52、特図始動センサ53、54により遊技球の入賞が検出されると、各入賞口の入賞価値に対応して予め設定された賞球数の情報(賞球データ)を、排出制御装置300へ送信する。そして、排出制御装置300では、この賞球データを受信して、それに応じた賞球排出制御を行う。
また、出力インターフェース114からは、前述の変動表示装置11等を制御する演出制御装置200に対して、表示制御情報、効果音制御情報及び装飾制御情報が送信される。
演出制御装置200は、やはりCPU131を含むマイクロコンピュータよりなり、遊技制御装置100から送信される表示制御情報に基づき変動表示装置11の画像表示を制御する。例えば、変動表示ゲームを実行する際には、遊技制御装置100から停止図柄の組み合わせ(結果態様)のデータと、変動時間のデータとを含む表示制御情報が、この場合送信される構成となっており、演出制御装置200では、この停止態様と変動時間を満足する変動態様を選択して、変動表示装置11に特図(識別情報)を変動表示させて最終的に特定の図柄の組合せ(結果態様)を導出表示する変動表示ゲームを行う構成となっている。
なお、演出制御装置200の制御で実際に実施される特図の変動表示の態様(変動態様)は、遊技制御装置100からの表示制御情報によって一義的に決定されてもよいが、この場合には上記表示制御情報で与えられた条件の範囲で、演出制御装置200が乱数抽出などによって変動態様を最終的に選択する構成(演出制御装置200にも変動態様を選択するある程度の裁量が与えられた構成)となっている。
また、表示制御情報は、遊技制御装置100から演出制御装置200にパラレル通信によって送られるもので、例えば8ビットのコマンドデータ(前述の結果態様のデータや変動時間のデータなどよりなるもの)を送信するための8ビットのパラレル信号(D0〜D7)と、これらコマンドデータの通信用の2ビットのコントロール信号(START信号,STB(ストローブ)信号)とよりなる。そして、各コマンドデータがSTART信号に続いてSTB信号と同期して順次送信され、演出制御装置200のCPU131がSTB信号を確認しつつこれら2種類のコマンドデータを順次読み取る構成となっている。
演出制御装置200は、CPU131、CPU131の作業領域を提供したり遊技制御装置100から送信される表示制御情報を記憶するDRAM132、インターフェース133、134、バッファ回路135、136、変動表示装置11を表示駆動するVDP137、VDP137の画像データなどを記憶するDRAM(フレームバッファ)138、変動表示装置11とのインターフェース処理を行うLCDインターフェース139、変動表示装置11の表示制御のためのプログラムを記憶しているPRGROM140、変動表示装置11の画像制御のためのデータなどを記憶しているCGROM141などから構成され、遊技制御装置100からの表示制御情報に基づいて変動表示装置11を制御して、特図の表示を実現するとともに、演出用の所定のキャラクタや背景などの画像(動画又は静止画)の表示も実行する。
バッファ回路135は、遊技制御装置100から演出制御装置200へ向かう方向にのみ信号(表示制御情報の信号)を通過させる回路であり、この回路により、演出制御装置側から遊技制御装置側に信号が伝わることが防止され、演出制御装置に不正改造が加えられても、この不正改造によって出力される信号が遊技制御の中枢である遊技制御装置側に伝わることはない。
同様に、バッファ回路136はPRGROM140、CGROM141からCPU131側へ向かう方向にのみ信号を通過させる回路である。
演出制御装置200はLCDインターフェース139を介して変動表示装置11に表示制御データなどを送信し、変動表示装置11は所定の画像を表示する。なお、図示省略しているが、演出制御装置200から変動表示装置11に対しては、バックライト用電源や、液晶表示用電源が供給されているとともに、グランドラインが接続されている。
また、演出制御装置200は遊技に必要な効果音を生成する(あるいは音声合成を行ってもよい)サウンドジェネレータやアンプ等(図示略)を含んで構成されインターフェース134を介して遊技機の所定箇所に配設されたスピーカ142から効果音が放出されるようになっている。
さらに、演出制御装置200はインターフェース134を介して遊技機の所定箇所に配設された遊技盤装飾部材31、サイドランプ32、33を装飾して遊技を演出するために必要な制御を行う。
なおここで、遊技制御装置100と演出制御装置200は、本発明の特別遊技発生手段、異価値特別遊技設定手段、特別遊技実行手段を構成する。変動表示装置11は設定履歴報知手段を構成する。
図3は、設定価値表示装置19の詳細な構成を説明する図である。図3(a)は設定価値表示装置19の断面図であり、設定価値表示装置19は前面側に価値表示被覆液晶表示器64を備え、周囲は例えばプラスチック製のケース151で覆われている。ケース151の内部には小型の価値表示モータ63(例えば、パルスモータからなり、図3では図示略)が設けられるとともに、その価値表示モータ63の回転軸63aによって回転駆動される報知パネル152が設けられている。報知パネル152は一面側に「大」及び「小」の文字が描かれ、他面側に「小」及び「大」の文字が描かれている。
「大」、「小」の文字が描かれているのは、一面側も他面側も同様であるが、その表示の仕方に差異があり、遊技者が遊技盤1を前面側から見た場合に、一面側は図3(d)に示すように、「大」「小」のような表示配列であり、他面側はその逆の表示配列(つまり、「小」「大」)となっている。したがって、報知パネル152を回転させることによって、表示配列を択一的に選択可能になっている。
そして、「大」、「小」の文字は複数の変動入賞装置12、13毎に異なる価値の特別遊技(大当り)に対応したものになっている。例えば、遊技者にとって価値が高い場合は「大」、低い場合は「小」という対応関係になっている。したがって、遊技者は報知パネル152を見れば、一目で今回の大当りではどちらの変動入賞装置の価値が高いのか低いのかを分かるようにしている。
価値表示被覆液晶表示器64は2段階の被覆状態を制御可能であり、図3(e)に示すように全体を被覆(以下、全体被覆Z)する状態と、図3(f)に示すように部分的に中央部のみを被覆(以下、部分被覆H)した状態と、さらに図3(g)に示すように全体の被覆を解除して全体透視Wを可能にする状態と、に制御できるようになっている。そして、被覆を解除するためには該当する部分に通電すればよい構成となっている。すなわち、価値表示被覆液晶表示器64は、通電されない状態では被覆(つまり液晶が駆動されずマスク状態)されて遊技者に見えない状態であり、通電されると、被覆が解除されて透視状態となる。
ケース151の前面側は図3(d)に分かりやすく示すように、一部を繰り抜いた状態の開口部が形成されており、この開口部全面に合せて価値表示被覆液晶表示器64が配置されている。また、価値表示被覆液晶表示器64には「A」、「B」という2つの文字が表示されており、さらに報知パネル152にも「大」、「小」の文字が描かれているから、図3(d)の例で説明すると、報知パネル152の「大」はケース151の文字「A」に対応(つまり近接することで、関連があることを示す)し、報知パネル152の「小」はケース151の文字「B」に対応しており、このことから遊技者に対して文字「A」に対応した変動入賞装置11が価値が高く、文字「B」に対応した変動入賞装置12が価値が低いことを判断させるようになっている。
図3(b)〜図3(d)は何れも設定価値表示装置19の正面図であり、図3(b)は価値表示被覆液晶表示器64が全体被覆の状態、図3(c)は価値表示被覆液晶表示器64が部分被覆の状態、図3(d)は価値表示被覆液晶表示器64が被覆解除の状態である。
図3(b)の全体被覆の状態では遊技者に価値表示モータ63の回転軸63a及び報知パネル152の文字「大」、「小」は見えず、図3(c)の部分被覆の状態では価値表示モータ63の回転軸63aは見えるものの(ただし、文字「A」、「B」が見えることは本来的制御ではなく、回転軸63aを見える状態にするのが目的)報知パネル152の文字「大」、「小」は見えず、さらに図3(d)の被覆解除の状態では価値表示モータ63の回転軸63a及び報知パネル152の文字「大」、「小」が全て見えるようになる。
また、図3(c)及び図3(d)の状態でも設定価値表示装置19の正面から少なくとも報知パネル152を駆動する価値表示モータ63の回転軸63aは見えるようになっており、これは遊技者に対して報知パネル152が価値表示モータ63による駆動(回転)が行われていない停止状態にあることを示して安心させることを意図したものである。つまり、遊技者にしてみれば、特定球検出手段による(選択ゲート17、18の何れかが)遊技球の検出を行った後に、報知パネル152が遊技者に見えない状態(被覆液晶表示器64による被覆状態)において、遊技者が選択した変動入賞装置の価値が高い場合に価値表示モータ63を駆動(回転)して、遊技者が選択した変動入賞装置の価値が低い状態に報知パネル152を変更するようなごまかしの制御ではないことが分かる構成である。
ここで、遊技制御装置100と設定価値表示装置19は設定価値報知手段を構成する。そのうち、価値表示被覆液晶表示器64は設定価値隠匿手段の機能を実現し、設定された価値を少なくとも特定球検出手段が球を検出するまでの間、遊技者に対して隠す。また、価値表示被覆液晶表示器64及び価値表示モータ63の回転軸63aは、設定された価値を隠匿する状態において設定された価値が変化していないことを遊技者に知らしめる設定価値不変化報知手段の機能を実現する。
遊技制御装置100と発射指示表示LED24及び発射指示表示LED25は、高価値設定状態報知手段を構成する。この場合、遊技制御装置100と発射指示表示LED24及び発射指示表示LED25は、特定条件の成立に基づき特定球検出手段が球を検出する前に、異価値特別遊技設定手段により価値の高い特別遊技が設定された変動入賞装置を知らしめる報知を行う機能を有する。
C.遊技の概要
次に、遊技制御装置100の制御フローを説明する前に、本例のパチンコ機で行われる遊技の概要について説明する。
ガイドレール2を介して遊技領域3中に打込まれた遊技球が、特図始動口15、16の何れかに入賞すると、変動表示装置11において特図の変動表示が行われ、変動表示ゲームが行われる。そして、見かけ上、この変動表示ゲーム結果としての停止表示態様(停止した特図の組合せ)が所定の態様(例えば、「7,7,7」などのゾロ目)であれば、遊技者へ所定の遊技価値を付与する大当りと呼ばれる特別遊技が発生することになる。
このとき本実施の形態では、遊技者によって大当りのうち高い価値あるいは低い価値の何れを選択することが可能になり、遊技者が球を選択ゲート17又は選択ゲート18の何れを通過させるかで、その選択が行われる。選択ゲート17に球を通過させると変動入賞装置12(大入賞口A)が選択され、選択ゲート18に球を通過させると変動入賞装置13(大入賞口B)が選択される。そして、選択された方の変動入賞装置が開放制御される。
この場合、遊技者は特定条件が成立する以外は、予めどちらの大入賞口A、Bの方が価値が高いかは予め知らされず、選択ゲート17又は18の何れに球を通過させた後に、設定価値表示装置19の価値報知板を見て価値の違いが分かることになる。
一方、特定条件が成立している場合(例えば、確率変動のとき)には、選択ゲート17、18に球を通過させる前に、設定価値表示装置19の価値報知板によって大入賞口A、Bのそれぞれの価値が表示され、遊技者は、設定価値表示装置19を見て価値の違いを認識し、どちらの変動入賞装置を選択するかを判断する。そして、遊技者は高い価値が設定された方の変動入賞装置に向けて球を発射するようになる。
何れかの変動入賞装置が選択されると、選択された方の変動入賞装置(12又は13)の開閉扉規定時間(例えば、30秒)を越えない範囲内において、例えば10個入賞までの期間だけ一時的に開放される開放動作が行われる。そして、この開放動作は、所定カウントの入賞が行われることを条件に、例えば、16ラウンドまで複数回行われる。
また、上記特図の変動表示ゲーム中又は大当たり中に、特図始動口15、16の何れかにさらに遊技球が入賞したときには、始動入賞記憶表示器21が点灯して例えば4個まで記憶され、変動表示ゲーム又は大当たりが終了した後に、その記憶に基づいて上記特図の変動表示ゲームが繰返される。
D.制御系の動作
次に、前述した制御系により行われるパチンコ機の制御について、図4乃至図9に示すフローチャートにより説明する。
図4及び図5は遊技制御装置100により実行されるゼネラルフローで、起動処理とタイマー割込処理とから構成される。
(a)遊技制御装置の起動処理
まず、遊技制御装置100(遊技用マイクロコンピュータ111)の起動処理について説明する。この処理は図4に示すフローチャートに従って行われる。
遊技制御装置100が起動すると、ステップS1で初期化処理を行い、ROM122の正常判定処理、RAM123におけるワークエリアのイニシャライズ、I/Oレジスタの設定、システム内部のレジスタの設定処理、フラグのイニシャライズ、ソフトタイマ(割込)の設定等が行われる。
次いで、ステップS2で撹拌用乱数更新処理を行う。これは、+1方式の乱数を生成する際に(後述のステップS15参照)、乱数の一巡後に新たに使用する初期値を生成する(これも+1方式)撹拌用乱数の更新を行うもので、この処理をループにより繰り返して実行することで、撹拌用乱数の更新が行われる。これにより、ステップS15における乱数のインクリメントのスタート時点のタイミングを不規則に変えて(つまり撹拌して)、乱数更新に不規則性を持たせることになる。
すなわち、後述のタイマー割込処理における乱数更新処理(ステップS15)では、特図に関連する乱数の更新が行われ、特図に関連する乱数としては、例えば、大当り乱数(大当りとするか否かを決定するための乱数)、リーチ乱数(リーチ態様決定用の乱数)、大当り停止図柄乱数(大当り停止図柄決定用の乱数)、などがある。そして、乱数の生成では、特図の乱数を例えば「1」ずつインクリメントして更新することが行われる。そのため、例えば本ルーチンが繰り返される毎に、特図の乱数が変り、大当りの乱数抽出値がアトランダム性を保つようになる。リーチ乱数、大当り停止図柄乱数などについても同様である。
しかしながら、単に特図の乱数を例えば「1」ずつインクリメントして更新する処理では、乱数の更新が周期的になり、例えば体感機を使用して乱数をねらう不正が行われることがあるため、このステップS2で乱数を撹拌して外部からの抽出乱数予測を困難にし、大当りの狙いうちをするという不正を排除するものである。
ここで、「攪拌」とは、タイミングを不規則に変動させることを意味する。具体的には、特図の乱数を撹拌するための撹拌用乱数を生成する処理をこのステップS2で行い、その撹拌用乱数を初期値として用いて、乱数更新処理(ステップS15)でのインクリメント更新を行うようにする。
そうすると、例えば0〜220の範囲(これは一例で、これに限らない)で「1」ずつ乱数をインクリメントしていく過程で、撹拌用乱数により毎回そのインクリメントのスタート時点が変えられる。そうすると、乱数抽出タイミングの時間間隔が常に不規則に変動し、体感機を使用しても乱数をねらう不正が極めて困難になる。
(b)遊技制御装置のタイマ割込処理
次に、遊技制御装置100のタイマ割込処理について図5を参照して説明する。
図5は、タイマ割込処理のフローチャートである。このタイマ割込処理は、1msec毎にソフト的なタイマ割込みにより実行される。
このタイマ割込処理では、まず、ステップS11で必要に応じてレジスタの退避や割込の禁止処理を実行した後、ステップS12で入力処理を実行する。この入力処理では、前述の各センサ類(カウントセンサ51、52、特図始動センサ53、54、選択ゲートセンサ55、56、モータ位置センサ57)の検出信号の読み取りを実行する。具体的には、各センサの出力値をタイマ割込周期毎に判定し、同じレベルの出力値が規程回数(例えば、2回)以上継続した場合に、この出力値のレベルを各センサの検出信号の確定的な値として読み取る。なお、いずれかのセンサ或いはスイッチがオンしていることが読み取られると、それを示すフラグ(入力フラグ)がたてられる。
次いで、ステップS13で出力処理を行う。これは、出力データを出力ポートに設定して出力するもので、例えば外部情報出力、ソレノイド出力、モータ出力、遊技機エラー状態信号などを出力ポートに設定して出力する。
次いで、ステップS14では、設定された各制御装置(演出制御装置200、排出制御装置300)への制御情報(コマンド)を送信する処理(コマンド送信処理)を実行する。ここでは、例えば送信バッファにセットされた演出用コマンドの送信、排出用コマンドの編集と送信を実行する。これにより、演出制御装置200により変動表示装置11にて特図が変動表示される変動表示ゲームが適宜行われる。また、特図の背景画像などによる遊技状態の演出などが適宜行われる。
次いで、ステップS15で乱数更新処理を行う。乱数更新処理では、大当り乱数、大当り図柄乱数、左図柄生成乱数、中図柄生成乱数、右図柄生成乱数、停止図柄パターン乱数、変動パターン乱数を更新するが、このとき、例えば「1」ずつ乱数をインクリメントし、かつインクリメントの初期値として前述した撹拌用乱数更新処理(ステップS2)にて生成した撹拌用乱数を用いる。このようにして更新された乱数は、メインルーチンで生成された撹拌用乱数によって撹拌されるから、周期性がなく、例えば体感機を使用しても乱数をねらう不正を困難にすることができる。
次いで、ステップS16でスイッチ監視処理(センサ入力監視処理)を実行する。これは、前述したように設定される入力フラグを監視し、例えば特図始動センサ53、54の入力フラグが設定されていると、大当たり乱数の値を抽出し記憶するなどの処理を実行するものである。また、カウントセンサ51、52、選択ゲートセンサ55、56、モータ位置センサ57の各入力フラグについても監視し、入力フラグが設定されていると、対応する処理(例えば、入賞球のカウントなど)を実行する。
次いで、ステップS17で特図ゲーム処理を行う。これは、変動表示装置11の図柄変動や価値設定などを含む特図データ処理全体の制御を行うもので、詳細はサブルーチンで後述する。
次いで、ステップS18で外部情報編集処理を行う。ここでは、遊技用マイクロコンピュータ111から盤用外部情報端子65を介して外部の管理装置へ送信する外部端子情報(例えば、大当り信号等)の編集を行い、出力バッファにセットする。
その後、ステップS19でメインルーチンを再開すべく、退避させたレジスタを復帰させ、割込を許可し、そして割込時に中断した処理に復帰(リターン)する。
次に、タイマー割込処理における特図ゲーム処理のサブルーチンについて説明する。図6は、特図ゲーム処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図6において、このサブルーチンが開始されると、まずステップS21の分岐処理で処理番号により分岐する。この分岐処理は、以下の各処理過程で定められる処理NO.(処理番号)に従って、以下の各処理のうちの該当するいずれか一つを行うための判断処理である。
(ステップS22:特図ゲーム始動処理)
特図ゲーム始動処理では、始動記憶を監視し、始動記憶数の範囲内での始動入賞があれば特図の変動を開始するとともに、特図の停止図柄(大当り、外れ図柄等)を決定したり、リーチアクションの情報設定などが行われる。なお、ここでの設定に対応した表示制御信号が適宜出力されることで、ここでの設定どおりに特図の変動表示ゲームでの表示(特に、リーチアクションや停止図柄の表示)が行われる。
(ステップS23:図柄停止監視処理)
図柄停止監視処理では、特図の図柄変動が終了して停止したかどうかを監視し、対応する次の処理(価値設定処理、大当り処理、特図ゲーム始動処理)に処理番号を格納する。
(ステップS24:価値設定処理)
価値設定処理では、大当りの価値を決定し、それが変動入賞装置12、13のうちの何れの方を開放するものであるかを判断したり、特定条件が成立しない場合に選択ゲート17、18のうちの何れを球が通過するかによって、大当りの価値を決定したりする処理を行うもので、この価値設定処理については、詳細を後述する。
(ステップS25:大当り処理A)
大当り処理Aでは、特図の図柄変動が終了して大当りで停止したとき、大入賞口A(つまり変動入賞装置12)を開放する大当りに対応する処理を行うもので、この大当り処理Aについては、詳細を後述する。
(ステップS26:大当り処理B)
大当り処理Bは、大入賞口B(つまり変動入賞装置13)を開放する大当りに対応する処理を行うもので、処理の流れは大当り処理Aと同様であり、サブルーチンは省略している。
次に、特図ゲーム処理における価値設定処理のサブルーチンについて説明する。図7は、価値設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS30で価値設定処理(大当りA・Bの価値を決定するもの)が済みであるか否かを判別し、済みでなければステップS31に進み、既に済んでいればステップS32にジャンプする。
ステップS31では、大当りA・Bの価値を決定する。この処理は、大当り発生毎に複数の大入賞口A、Bに対する大当り遊技の価値を設定するもので、詳細には、大当り判定用の乱数に基づいて複数の大入賞口A(変動入賞装置12)、大入賞口B(変動入賞装置13)の各々のラウンド数、カウント数、開放時間(前扉の開放時間のこと)、賞球数等を決定する。つまり、2つの大入賞口A、Bがあるので、それらの価値(遊技者にどのくらい賞球を獲得させるかという価値)を決定しておくものである。ここでは、大当り毎にその都度、価値を決定するようにしている。ただし、大当り判定用の乱数を用いて価値を設定する場合には、大当り図柄により、何れの大入賞口の価値が高いか(有利か)が解らない(予測されない)ようにしておくのが良い。
そこで、本実施の形態では、特定条件が成立した場合以外は、通常は選択ゲート17、18を球が通過する前には遊技者に設定された価値内容を知らせないようにしている。これにより、遊技者には予想する楽しみが増えることになる。
なお、上記価値の設定では単に各大入賞口の価値が高い・低いを設定するだけでもよく、そのときは各々のラウンド数、カウント数、開放時間、賞球数のうちのどれか1つを選んで設定してもよい。また、この他に、ラウンド数、カウント数、開放時間、賞球数等の違いによる高低や、これらの組み合せによる高低の設定のうちのどれか1つを選んで設定してもよい。
また、価値の設定に際して、大当り判定用の乱数に基づいて決定するのではなく、例えば別の価値設定用の乱数を用意し、それを用いて価値を設定するようにしてもよい。
また、単に各大入賞口の価値の高い・低いを設定する場合に、ラウンド数、カウント数、開放時間、賞球数の組み合せによる価値を予め決定しておくようにしてもよい。
次いで、ステップS32で価値表示処理を行う。これは、設定価値表示装置19を制御して設定された価値を表示するもので、どちらの大入賞口A、Bが高い価値か低い価値かを遊技者に報知する処理である。詳細はサブルーチンで後述する。これにより、遊技者は大入賞口A、Bの価値を知ることになる。
次いで、ステップS33で特定条件が成立しているか否かを判別する。特定条件とは、予め決められた条件であり、例えば遊技者に有利な条件及び不利な条件の両方を含むものである。特定条件として、本実施の形態では確率変動を設定しており、遊技者が有利な遊技を行える(高い価値が設定されている大入賞口が分かる)ようになるものである。すなわち、特定条件が成立していれば、高い価値の大入賞口を遊技者に報知しようとする趣旨である。
なお、特定条件は確率変動に限るものではなく、その他の条件でもよい。その他の条件として、例えば遊技者に不利なもの(例えば、大当り確率が低くなってかなりの特図変動回数がなければ大当りが発生困難なようなもの)であってもよい。
ステップS33でYESのときは、特定条件が成立していると判断してステップS34に進む。ステップS34では、今回の大当りで大入賞口Aが高価値に設定されているか否かを判別する。大入賞口Aが高価値に設定されていれば、ステップS35で発射指示表示LED25のみを消灯する。このとき、発射指示表示LED24の方は消灯が指示されていないので、点滅状態にある。これにより、遊技領域2では発射指示表示LED24が点滅して、遊技者に対して、その方向に球を発射すれば、価値の高い大入賞口Aを選択する選択ゲート17を球が通過することを報知することになる。
上記ステップS33〜ステップS36の処理は、特定条件の成立に基づき、特定球検出手段が球を検出する前に、異価値特別遊技設定手段により価値の高い特別遊技が設定された変動入賞装置を知らしめる報知を行うことに相当する。
ステップS35を経るとステップS37に進む。一方、ステップS34で大入賞口Aが高価値に設定されていない場合には、ステップS36に分岐して発射指示表示LED24のみを消灯する。このときは、発射指示表示LED25の方は消灯が指示されていないので、点滅状態にあり、これにより、遊技領域2では発射指示表示LED25が点滅して、遊技者に対して、その方向に球を発射すれば、価値の高い大入賞口Bを選択する選択ゲート18を球が通過することを報知することになる。ステップS36を経るとステップS37に進む。
ステップS37では、選択ゲートセンサ55を球が通過したか否かを判別し、通過していれば、ステップS38に進んで処理番号を「4」に設定してリターンする。これにより、図6に示す特図ゲーム処理では次回に大当り処理Aが実行されることになる。
一方、ステップS37で選択ゲートセンサ55を球が通過していなければ、ステップS39に進んで選択ゲートセンサ56を球が通過したか否かを判別し、通過していれば、ステップS40に進んで処理番号を「5」に設定してリターンする。これにより、図6に示す特図ゲーム処理では次回に大当り処理Bが実行されることになる。
また、ステップS39で選択ゲートセンサ56を球が通過していなければ、ステップS41に進んで処理番号を「3」に設定してリターンする。これにより、図6に示す特図ゲーム処理では次回に価値設定処理が実行されることになる。
このように、予め大当りの価値を複数の大入賞口A、Bについて決定しておいて、通常は遊技者にどちらの価値が高いかを知らせずに期待感を持たせて遊技をさせる。
一方、特定条件のとき、すなわち確率変動時に限っては、予め遊技者にどちらの価値が高いかを報知する(自動的に高い価値の大入賞口を知らせる)ようにし、高い価値に対応する発射指示表示LED25(あるいは26)を点滅した状態とする。したがって、遊技者は設定価値表示装置19を見ることで、高い価値の大入賞口を知り、また、それに対応した発射指示表示LED25(あるいは26)が点滅していることを見て、対応する選択ゲートセンサ55(あるいは56)を球が通過するように発射することにより、高い価値の大入賞口に球を入賞させて遊技価値を獲得することができるようになる。
なお、本実施の形態では、特定条件の成立によって発射指示表示LED25(あるいは26)の一方をのみ点滅させて遊技者へ高い価値が設定されている変動入賞装置(大入賞口)を知らせているが、このような制御に限るものではない。 例えば、遊技者の選択(特定球検出手段(選択ゲートセンサ55、56)による球の検出)前に設定価値報知手段(設定価値表示器19や変動表示装置11の特図)によって設定価値の報知を行う構成にしてもよい。
そのような構成としては、例えば何れの変動入賞装置(大入賞口)を用いた特別遊技の価値が高いかを報知内容から遊技者が判断する方法や、流下補助手段として盤面が光る等して発射位置を表示する表示(発射指示表示LED)の中、価値の高い表示部のみを通常と異なる表示を行う方法や、設定された価値が高い変動入賞装置や対応する特定球検出手段の装飾ランプ等を用いる方法や、変動表示装置11に通常時は両側の矢印が表示される設定履歴の表示(図10(b))の中、一方の矢印のみを表示したり点滅させたりして価値の高い特別遊技が行われる変動入賞装置(大入賞口)を示す方法などがある。
設定価値報知手段を遊技者の選択前に報知する方法は、高価値設定状態報知手段という構成であってもよいが、例えば設定価値事前報知手段として捉えてもよい。
次に、価値設定処理における価値表示処理のサブルーチンについて説明する。図8は、価値表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS51で設定価値の表示が終了したか否かを判別する。これは、設定価値表示装置19の価値表示モータ63の回転が停止したか否かを判別して、報知パネル152が遊技者に異価値特別遊技設定手段により設定された大入賞口A、Bの価値の大小を表示するようになったか否かを判断するものである。
ステップS51で設定価値の表示が終了していなければ、ステップS52に進んで価値表示被覆液晶の全面を不透明化する。これにより、設定価値表示装置19は前面側に配置されている価値表示被覆液晶表示器64が全体を不透明に被覆(全体被覆)した状態となり、図3(e)に示すように設定価値表示装置19の前面側が全てマスクされた状態Zとなる。
次いで、ステップS53で価値表示モータ63を駆動して設定された価値を表示する。これにより、設定価値表示装置19の前面側が全てマスクされた状態Zで、価値表示モータ63が駆動されて回転し、設定された大入賞口A、Bの価値の大小に対応する報知パネル152の一面が前面を向くような状態となる。例えば、図3(b)に示すような状態である。なお、このとき価値表示モータ63は180度回転させると表示が変化するが、180度に限らず、例えば数回回転させるようにしてもよいし、あるいは所定時間回転させるようにしてもよい。また、この場合モータ位置センサ57からの信号により、価値表示モータ63の初期位置を検出することで、初期表示内容を決定し、その状態(位置)から回転角度によって報知パネル152の表示内容を制御する。
なお、初期位置の検出を行うモータ位置センサ57でなく、例えば各々の停止位置(報知パネル152の各面が前面を向く位置)を検出するセンサを設けるようにしてもよい。ステップS53を経ると、リターンする。
ステップS51でYESのときは、ステップS54に進んで選択ゲート17、18が有効か否かを判別する。これは、設定価値表示装置19における価値表示モータ63が停止して即座に表示を変化させると、価値表示モータ63の回転時間から価値の表示内容を想定されてしまうので、選択ゲート17、18が有効なる時間を設けて、結果的にここで遊技者を一定時間待たせるものである。
また、大当り発生後に選択ゲート17、18を即座に有効にしないこと、すなわち、変動入賞装置(大入賞口)を選択するための特定球検出手段(選択ゲートセンサ55、56)による球の検出期間は、特別遊技の発生(補助遊技の結果が特別結果(大当り図柄の停止)になった状態)直後の検出は無効とし、所定時間経過後から検出を有効にする制御にしているのは、以下の理由による。
例えば、球の発射を連続して行っていると、遊技者が一方の特定球検出手段(選択ゲート18)を選択しようとしても、他方の特定球検出手段(選択ゲート17)によって球が検出されてしまうことがあり、そうなると、遊技者の意図しない変動入賞装置(大入賞口)を用いた特別遊技が行われてしまうことがあるので、そのような事態を防止するためである。
また、遊技者が選択を行う意思を持って発射が行えるようにするためでもある。
さらに、このような事態を防止するためには、例えば通常の遊技状態(補助遊技を行う所定条件としての始動口(例えば、特図始動口ヘ入賞させるような位置)への発射)のままでは、変動入賞装置(大入賞口)を選択するための特定球検出手段(選択ゲートセンサ55、56)の何れでも球を検出しないような配置構成にしていれば問題は生じない。
ただし、この様な配置構成の場合、遊技者の中には打ち分け(左右の特定入賞検出手段(選択ゲートセンサ55、56)の球通過)を面倒に思う(本発明の遊技機の性能(遊技方法)を理解していない)人もいると思われるので、この様な遊技者の場合、遊技が進行しない(大当りによる大入賞口の開放が行われない(開放が開始しない))状態が発生し、遊技店との間でトラブルになる可能性もあるので、選択が所定時間行われない場合は、強制的に特定(一方)の変動入賞装置(大入賞口)(例えば、左側(A))による特別遊技を行うような制御にしてもよい。この場合、ランダムに変動入賞装置(大入賞口)を選択するような制御内容にすると、価値の低い方を選択されているような疑いを抱かれる可能性があるので、そのような制御にはしない。
また、別の構成として、例えば遊技機に遊技者が操作可能な選択手段(例えば、選択ボタン)を設け、その操作により異なる価値の特別遊技(変動入賞装置(大入賞口))を選択するという構成にしてもよい。ただし、選択した大入賞口へ向けた発射調整を行う必要がある。
なお、本実施の形態のような構成であると、遊技中、遊技者は発射勢を調整する発射ハンドルを握って遊技を行っているため、そのまま発射勢を変化させる操作を行うことで、簡単に変動入賞装置(大入賞口)の選択が可能になるので、選択ボタンを設けられる構成に比較すれば、選択操作が容易であるという利点がある。また、選択ボタンを設けない構成であれば、現行の遊技機が使用可能であると共に、コストアップも無い。
なお、本実施の形態では、上記のように大当りが発生したとき所定時間経過後から選択ゲート17、18における球の通過を有効にしているが、これに限らず、例えば変動入賞装置(大入賞口)を選択するための特定球検出手段(選択ゲートセンサ)の検出が有効になる前から、遊技者に対する選択操作のメッセージを報知して、検出が有効になる前から発射勢の調整を行わせることや、遊技者に対する選択操作のメッセージを報知した後に禁止期間(特定球検出手段を無効としておく期間)を設けるような構成にしてもよい。
そのようにすると、また趣の異なるゲームの面白さを演出することができる。
選択ゲート17、18が有効でなければ、ルーチンを終了してリターンする。一方、選択ゲート17、18が有効になっていれば、ステップS55に進んで設定価値表示装置19における価値表示被覆液晶表示器64の周囲のみを透明化する。これにより、図3(f)のような部分被覆状態Hとなり、図3(c)に示すようにケース151の文字「A」、「B」は見えるものの(ただし、文字「A」、「B」が見えることは本来的制御ではなく、回転軸63aを見える状態にするのが目的)報知パネル152の文字「大」、「小」は見えない状態となる。また、このとき報知パネル152を駆動する価値表示モータ63の回転軸63aは見えており、これにより、遊技者は報知パネル152が停止していて機械的に駆動されない状態を知ることができて安心できる。
なお、最初から価値表示モータ63の回転軸63aが見える構成であると、軸の回転から表示内容(設定価値)を遊技者に知られてしまうので、このように報知パネル152が停止してから、回転軸63aが見える構成にすれば、遊技者の予想というゲームの趣を出すことができる。
本実施の形態では、設定価値隠匿手段として液晶パネルを用いているが、これは異価値特別遊技設定手段により設定された価値が遊技者の選択操作が行われた後に変化しないことを遊技者へ知らせる(納得させる)ための構成であり、液晶パネルの代わりに例えば、遮蔽板により設定された価値の報知(表示)を隠すメカ的な構成であってもよい。
また、高価値設定状態報知手段は、特定条件が成立した場合、特定球検出手段(選択ゲートセンサ55、56)が球を検出する前に、異価値特別遊技設定手段が設定した高い価値の特別遊技が設定された変動入賞装置(大入賞口A又はB)を遊技者に知らせ、その変動入賞装置(大入賞口)に対応する特定球検出手段(選択ゲートセンサ)へ向けた発射が行えるようにするためのものであるが、特定条件としては、例えば補助遊技の特別結果としての大当り図柄の停止の中、特定の大当り図柄(確変図柄等)が停止表示された場合に限るものではない。その他に、例えば連続した特別結果(特別遊技の終了後、所定回(例えば、50回)以内の補助遊技で再び特別結果(大当り))が得られた場合や、補助遊技において特定の図柄が停止表示された後の所定回数(例えば、100回)以内の補助遊技で特別結果が得られた場合などを特定条件の成立とするような構成であってもよい。
次いで、ステップS56で特図に過去4回分の価値設定の履歴を表示する。図10(b)は、その様子(履歴表示)を示すもので、変動表示装置11の画面に過去の価値の「大」、「小」がどのように設定されたかが明確に表示される。次いで、ステップS57で遊技者に対して何れかの選択ゲート17、18へ向けての球の発射指示を行う。これも同様に、変動表示装置11の画面で行う。すなわち、図10(b)に示すように変動表示装置11の画面上部に2つの矢印を表示し、「どちらかを狙って打ってください。」というメッセージを表示する。また、特定条件が成立している場合には打つ方の矢印を点滅させるようにする。そうすると、遊技者は点滅している矢印の方に球を発射すれば、価値の高い変動入賞装置12(又は13)の方に球を入賞させることが可能になる。
なお、「どちらかを狙って打ってください。」というメッセージではなく、例えば「点滅している矢印の方を狙って打ってください。」というメッセージを表示してもよい。あるいは「右の方を狙って打ってください。」、「左の方を狙って打ってください。」というメッセージを表示するようにしてもよい。
さらに、スピーカ142から「右の方を狙って打ってください。」、「左の方を狙って打ってください。」というメッセージを音声合成によって出力するようにしてもよい。
次いで、ステップS58で遊技盤面の発射指示表示LED24、発射指示表示LED25のうち今回の価値の高い方の変動入賞装置に対応する方を点滅させる。例えば、変動入賞装置12の方が価値が高ければ発射指示表示LED24を点滅させる。これにより、遊技者は点滅している発射指示表示LED24の方に向けて球を発射すれば、価値の高い遊技になることを簡単に知ることができる。一方、変動入賞装置13の方が価値が高ければ発射指示表示LED25を点滅させることになる。ステップS58を経ると、リターンする。
次に、特図ゲーム処理における大当り処理Aのサブルーチンについて説明する。図9は、大当り処理Aのサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS61で遊技盤面の発射指示表示LED24及び発射指示表示LED25を消灯する。次いで、ステップS62で設定価値表示装置19における価値表示被覆液晶表示器64の中央部を透明化する。これにより、図3(g)のような全面透明状態Wとなり、図3(d)に示すようにケース151の報知パネル152の文字「大」、「小」が見える状態となる。これにより、遊技者は何れの大入賞口が価値が高いかを容易に知ることができる。例えば、図3(d)のケースでは大入賞口Aが「大」価値で、大入賞口Bが「小」価値であることが容易に分かる。また、このときも同様に報知パネル152を駆動する価値表示モータ63の回転軸63aが見える状態にあり、遊技者は報知パネル152が停止していて動かない状態を知り安心できる。
ステップS62の処理は、設定価値報知手段の機能の一部であり、特に異価値特別遊技設定手段により設定された特別遊技に係る価値を、特定球検出手段が球を検出した後に報知する機能に相当する。
次いで、ステップS63で設定された価値の情報と大当り中情報とを変動表示装置11に表示する。なお、大当り中情報とは、例えば○○カウント、○○ラウンドというように大当りの進行状況を画面の下部に表示するものである。
図面の表示例では、図10(c)に示すように変動表示装置11の画面に2つの矢印が表示され、例えば左側矢印が「大」、右側矢印が「小」というように対応して表示される。これにより、遊技者は変動表示装置11の画面からも大入賞口Aが「大」価値で、大入賞口Bが「小」価値であることが容易に分かる。また、変動表示装置11の画面には各価値の内容が表示される。例えば、大入賞口Aの方は15ラウンド、10カウント、15賞球の価値であり、大入賞口Bの方は10ラウンド、9カウント、10賞球の価値であることが表示される。これにより、遊技者は大入賞口A、Bの価値内容を簡単に知ることができる。また、大当り中情報から遊技者は現在のラウンド遊技の進行状況を容易に知ることができる。
次いで、ステップS64で大入賞口Aの開放処理を行う。これにより、変動入賞装置11が開放されて大当りゲームが開始することになる。このとき、大入賞口Aは今回設定された遊技価値に対応した内容で開放制御が行われる。なお、ルーチンが繰り返されてステップS64で既に大入賞口Aの開放処理が行われていれば、この開放処理は継続することになる。
次いで、ステップS65で大入賞口Aの方に設定数(例えば、10カウント)が入賞したか否かを判別し、NOのときはステップS66に進んで、設定開放時間が経過したか否かを判別する。設定開放時間(例えば、30秒間)が経過していなければ、ステップS67で処理番号を「4」に設定して特図ゲーム処理にリターンする。したがって、特図ゲーム処理では再び、この大当り処理Aが繰り返される。このように、大入賞口Aの開放処理で、設定数に達していなかったり、設定開放時間が経過していない場合にはルーチンが繰り返される。
そして、ステップS65あるいはステップS66でYESになると、ステップS68に分岐して大入賞口Aの閉鎖処理を行う。これにより、変動入賞装置11が閉鎖されて今回のラウンドが終了することになる。次いで、ステップS69で設定ラウンド数(例えば、15ラウンド)に達したか否かを判別し、達していなければステップS67を経て、リターンする。
一方、設定ラウンド数に達すれば、今回の大当りは終了と判断してステップS69からステップS70に分岐して処理番号を「1」に設定するとともに、ステップS71で設定履歴を更新してリターンする。したがって、次回の特図ゲーム処理では特図ゲーム始動処理に移行することになる。このように、大入賞口Aを開放する大当り処理が行われ、多くの球を遊技者は獲得することが可能になる。
なお、上記は大入賞口Aについての大当り処理であるが、大入賞口Bについても大当り処理は同様であるので、重複説明は省略する(図示も略)。
本実施の形態では、設定価値報知手段による報知を遊技者の選択(特定球検出手段(選択ゲートセンサ55、56)による球の検出)直後から行っているが、異価値特別遊技設定手段により設定する価値の大・小をラウンド数のみで違いを設ける構成にしてもよく、そのような構成にした場合にあっては、例えば低(小)の価値として設定したラウンド数まで設定された価値を設定価値隠匿手段により隠しておくと、自分(遊技者)の選択した特別遊技の価値が高(大)であるのか低(小)で有るのかの報知が引き延ばされ、緊張感(期待)を持続させることによる興趣が得られるという格別の効果を引き出すことができる。
図10は、遊技の進行に伴う変動表示装置11の画面例を示す図である。
特図始動口15、16の何れかに球が入賞すると、始動入賞に基づいて変動表示装置11で特図の変動表示が行われ、図10(a)に示すように、その停止表示態様が例えば、「7,7,7」のゾロ目になると、大当りが発生する。
大当りになると、大当り判定の乱数を用いて大入賞口A及び大入賞口Bの価値が設定されるが、設定価値表示装置19では未だ明確に設定された価値は表示されない。
ただし、図10(b)に示すように、変動表示装置11の画面では過去4回分の価値設定の履歴が表示され、かつ選択ゲート17、18のどちかに向けての球の発射指示が行われる。このとき、遊技盤1の発射指示表示LED24及び発射指示表示LED25は何れも点滅している。
図10(b)の例では、「どちらかを狙って打って下さい。」とのメッセージがあるが、これについては未だ設定価値表示装置19によって大入賞口A又は大入賞口Bの何れの価値が高いかが明確に表示されていない段階での表示である。したがって、遊技者はどちらかの盤面サイドに向けて球を発射することが好ましいのは未だ分からず、遊技者には予想する楽しみがある。
どちらかの盤面に向けて球を発射する際には、遊技領域2に流下補助手段22、23が設けられているので、遊技者の選択操作のための打ち分け(左右の選択ゲート17、18の球の通過)が的確に行えるようになる。
なお、図10(b)の例では、過去4回分の価値設定の履歴として、大入賞口A及び大入賞口Bのそれぞれについての価値の大小が表示される。すなわち、遊技者が選択を行うための思考に役立てる情報(過去の設定履歴)の報知が行われる。したがって、遊技者は過去の遊技履歴から当該遊技台の傾向も知ることができ、それによって、今回の大当りではどちらの方向に向けて球を打てばよいかを予想して楽しむことができる。
なお、上記のように変動表示装置11による価値設定の履歴報知(つまり、設定履歴報知手段(特図)による履歴報知)は、特別遊技の発生(補助遊技の結果が特別結果になった状態)から特定球検出手段(選択ゲートセンサ)による球の検出迄の間に行っているが、このような構成に限るものではない。例えば、変動表示装置11において、常時表示を行うようにしてもよく、その場合には例えば、特図の画面に小さく価値設定の履歴を表示したり、あるいは別の表示器を用いて価値設定の履歴の表示を行うようにしてもよい。
そのようにすると、遊技者が過去の価値設定の履歴情報を基に価値の高い変動入賞装置の予測を常時行うことができて便利である。また、本実施の形態では、設定履歴報知手段(特図)に過去4回分の価値の設定履歴を表示しているが、これは3回以下でもよいし、あるいは5回以上でも構わない。
選択ゲート17、18の何れかを球が通過すると、通過した方の選択ゲートに対応する大入賞口が開放制御されて大当り遊技のラウンドに移行する。何れかの大入賞口が開放制御される段階になると、ようやく設定価値表示装置19における価値表示被覆液晶表示器64の不透明化されていた部分が解除(マスク解除)されて、図3(d)のように、何れの大入賞口が価値が高いのかが明確に表示される。これにより、遊技者は自分の選択(つまり選んだ方の選択ゲート、大入賞口)が良かったのか悪かったのかを知ることができ、遊技の興趣も高まる。
また、このとき設定価値表示装置19における報知パネル152を駆動する価値表示モータ63の回転軸63aは見える状態にされているから、上記のように遊技者が行った選択操作によって(設定結果を見て)、設定を遊技者に不利なように事後的に設定にする(設定変更する)制御を行っている様な疑いを遊技者が抱かないようにする。したがって、遊技者は報知パネル152が停止すると、以後は電子的にも機械的にも、報知パネル152が駆動されない状態を知ることができ、安心する。
このように、大当りが発生した際に、複数の大入賞口A、Bのうち、何れの大入賞口を用いて大当り遊技を行うかを遊技者が選択することになるので、遊技者の遊技への参加意識を高めることができる。
すなわち、本実施の形態では、分かりやすい説明をすると、現状(従来での遊技機という意味)の大当りで付与される大当りの最大の価値(遊技者の獲得可能最大価値)と、それよりも低い価値の設定を行うことにより(例えば、価値Aと価値B)、大当りで付与される価値の平均が下がることにより、遊技店の総付与価値を現状の最大の価値によるものと同じにする場合、大当りの発生率を上げることが可能になり、遊技店にとっても好ましい一方、遊技者にとっても大当りが発生しやすくなり遊技の興趣が増すことになる。
なお、ここでの付与される価値とは、最終的には遊技者が得る賞球の総数になるが、遊技中においては、大当りのラウンド数、大入賞口の1回の開放中に入賞可能な入賞球(カウント数)、入賞球1個に対する賞球数を対応させたものである。
一方、確率変動中の大当りであれば、遊技盤1の発射指示表示LED24又は発射指示表示LED25のうち今回の価値の高い方の変動入賞装置に対応する方を点灯させて、遊技者に知らせる。これにより、遊技者は早めにかつ確実に価値の高い大入賞口を知ることができ有利である。
すなわち、特定条件が成立した場合には、高い価値が設定された方の大入賞口を遊技者へ知らせてあげることにより、遊技者は獲得利益を確実に増すことが可能になる。
そして、大当り遊技のラウンドが開始されると、図10(c)に示すように、変動表示装置11の画面に2つの矢印が表示され(例えば、左側矢印が「大」、右側矢印が「小」)、遊技者は大入賞口Aが「大」価値で、大入賞口Bが「小」価値であることを知る。すなわち、確率変動中でなくても、この段階に入ると、遊技者に一律に各大入賞口の価値を報知することになる。
また、このとき変動表示装置11の画面に各価値の内容が詳細に表示されて遊技者はラウンド数、カウント数、賞球数についても細かく知ることができる。さらに、画面の下部には大当り中の情報として現在のカウント数及びラウンド数が表示され、遊技者は大当り中の進行状況についても容易に知ることができる。
なお、本発明は上述した形態例に限られず、以下のような各種の変形や応用があり得る。
(1)実施の形態では、遊技盤にいわゆる普図・普電を設けていないが、普図・普電があると、本発明が構成できないというものではなく、普図・普電を用いた構成であっても構わない。
(2)実施の形態では、大入賞口(変動入賞装置)に継続センサ(V−SW)を設けず、設定入賞数の入賞又は設定開放時間の経過により大入賞口を閉じ、設定ラウンド数に達していない場合には、所定のインターバル時間経過後に再び大入賞口を開放するものを想定した構成としているが、このような構成に限るものではなく、例えば現状の第1種パチンコ機の様に、継続センサ(V−SW)を設けて、設定入賞数の入賞又は設定開放時間の経過により大入賞口を閉じた際に大入賞口の開放中に継続センサ(V−SW)による球の検出がない場合には、特別遊技を終了(パンク)されるようにしても良い。
(3)実施の形態では、設定価値表示装置に用いる価値設定モータは、ACモータ、DCモータ、パルスモータ等、何れのモータであっても良い。
パルスモータの場合には、表示を行う回転部材の初期位置を検出する検出センサを設け、その位置からの回転角度により表示内容を制御するようにする。
また、ACモータ、DCモータ等の場合には表示を行う回転部材の停止位置を検出するセンサをそれぞれ設けて、検出位置でモータを停止させるように制御する。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
遊技機の遊技盤を示す図である。 遊技機の制御系統を示す図である。 設定価値表示装置を説明する図である。 起動処理のフローチャートである。 タイマ割込処理のフローチャートである。 特図ゲーム処理のフローチャートである。 価値設定処理のフローチャートである。 価値表示処理のフローチャートである。 大当り処理Aのフローチャートである。 変動表示装置の画面の表示例を示す図である。
符号の説明
1 遊技盤
11 変動表示装置
12 変動入賞装置(大入賞口A)
13 変動入賞装置(大入賞口B)
15、16 特図始動口
17、18 選択ゲート
19 設定価値表示装置(設定価値報知手段)
22、23 流下補助手段
24 発射指示表示LED
25 発射指示表示LED
100 遊技制御装置
200 演出制御装置


Claims (2)

  1. 複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを行う変動表示装置と、
    遊技球の入賞により前記変動表示ゲームの始動条件を成立させる始動入賞口と、
    遊技球が入賞不可能な閉状態と遊技球が入賞可能な開状態とに変換作動可能な変動入賞装置と、を遊技領域に備え、
    前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて前記変動表示装置で前記変動表示ゲームを実行し、該変動表示ゲームの結果が予め定められた特別結果となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技を発生させて前記変動入賞装置を閉状態から開状態に変換作動させることが可能な遊技機において、
    前記変動入賞装置を、発射された遊技球の流下位置が異なる遊技領域に複数配置すると共に、当該変動入賞装置のそれぞれの近傍には、遊技領域を流下する遊技球を検出可能な複数の特定球検出手段をそれぞれの変動入賞装置に対応させて配置し、
    前記特別遊技の発生に基づいて、複数の変動入賞装置のそれぞれに該特別遊技で遊技者に付与する価値を設定する価値設定手段と、
    前記特別遊技の発生から所定期間経過後に前記特定球検出手段による遊技球の検出を有効とする検出期間を発生させる検出期間発生手段と、
    前記検出期間の発生前に前記複数の特定球検出手段のいずれかを狙って遊技球を発射させるための発射指示報知を行う発射指示報知手段と、
    前記検出期間において最初に遊技球が検出された特定球検出手段に対応する変動入賞装置を前記特別遊技で用いる変動入賞装置として選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された変動入賞装置を用いると共に、当該変動入賞装置に前記価値設定手段が設定した価値で前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、を備え、
    前記価値設定手段は、前記特別遊技の発生毎に、複数の変動入賞装置のそれぞれに異なる価値を設定することを特徴とする遊技機。
  2. 前記価値設定手段により複数の変動入賞装置毎に設定された前記特別遊技に係る価値を報知可能な設定価値報知手段を備え、
    前記設定価値報知手段は、
    前面側が開口したケースの内部に設けられ、前記価値設定手段が設定可能な複数の価値設定態様がそれぞれ表示される複数の価値表示面を有する報知パネルと、
    前記ケースの前面側開口から回転軸が視認可能なように前記報知パネルに接続され、当該報知パネルを回転駆動可能なモータと、
    前記報知パネルの複数の価値表示面のいずれかを選択的に前記ケースの前面側に配置可能なように前記モータの駆動制御を行う駆動制御手段と、
    前記ケースの前面側開口を覆うように配置され、前記報知パネル及び前記回転軸を透視可能にする第1状態、前記回転軸を透視可能にする第2状態、及び、前記報知パネル及び前記回転軸を透視不可能にする第3状態に変換可能な液晶表示器と、
    前記液晶表示器を前記第1状態、前記第2状態、前記第3状態のいずれかに制御可能な表示器制御手段と、を備え、
    前記駆動制御手段は、前記価値設定手段が設定した価値に対応する価値表示面が前記ケースの前面側に位置するように、前記駆動モータを制御して前記報知パネルの回転駆動を行い、
    前記表示器制御手段は、前記駆動制御手段による前記報知パネルの回転中は前記液晶表示器を前記第3状態にし、前記駆動制御手段による前記報知パネルの回転が停止すると前記液晶表示器を前記第2状態にし、前記複数の特定球検出手段のいずれかが遊技球を検出して前記選択手段によって前記変動入賞装置が選択されると前記液晶表示器を前記第1状態にすることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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