JP4691486B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、大当り抽選に当選した場合には開放制御手段により入賞手段を開放する大当り遊技が行われ、前記大当り遊技終了後には大当りの当選確率が低確率である低確率状態、又は前記当選確率を低確率から高確率に向上させる確率変動状態が付与される遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ機の中には、大当り遊技の終了後、確率変動(以下、「確変」と示す)状態を付与するものがある。確変状態は、大当りの当選確率が低確率である通常確率から高確率に変動した状態である。また、確変状態は、遊技者にとって大当りの当選確率が高確率であるため、確変状態が付与されていない通常状態に比べてより有利な遊技状態である。ところで、近時においては大当りラウンド振分が異なるパチンコ機が提供されている。このタイプのパチンコ機では、大当り遊技のラウンド回数が多い15回である15ラウンド大当りと、大当り遊技のラウンド回数が15回に比べて少ない2回である2ラウンド大当りとが設けられている。そして、1回の大当り遊技では、遊技球1球に対して払い出される賞球の個数が同じ場合であれば、1回のラウンド遊技におけるラウンド遊技の回数が多いほど多くの賞球を獲得する可能性が高くなるようにしている遊技機がある(例えば、特許文献1)。また、特許文献1に記載の遊技機では、2ラウンド大当りの大当り遊技終了後には確変状態が付与されるようになっている。また、特許文献1に記載の遊技機では、2ラウンド大当りの演出内容として、図柄変動ゲームで大当りとなる場合に選択される可能性が高い(大当りへの信頼度が高い)スーパーリーチ演出と同じ演出内容の演出を行い、当該スーパーリーチ演出と同じ演出内容の演出中に大入賞口を開放させるようにしている。このため、見た目上スーパーリーチ演出と同じ演出内容の演出が行われているため、2ラウンド大当りに当選した場合であっても遊技者が大当りに対して期待を抱いている間に2ラウンド大当りの大当り遊技を終了させ、その当選自体を遊技者に気付かせ難いように構成されている。そして、2ラウンド大当りに当選する場合には当該2ラウンド大当りに気付くことなく確変状態に突入するため、遊技者に対しては、確変状態に突然突入した印象を与えることができるゲーム性を提供し、遊技興趣が高められるようになっている。
特開2005−160740号公報
このように特許文献1では、2ラウンド大当りの大当り遊技をスーパーリーチ演出と同じ演出と合わせて行わせ、当該演出を行う表示装置に遊技者の関心を惹き付けて大入賞口装置(入賞手段)から遊技者の関心を逸らすようにしている。しかしながら、遊技者は、前記スーパーリーチ演出と同じ演出の実行中に大入賞口装置に注目することで、大入賞口装置が開放しているか否かを認識できてしまうとともに、スーパーリーチ演出が2ラウンド大当りの演出であるか否かを認識できてしまう。このため、2ラウンド大当りの大当り遊技であるか否かに遊技者が気付いてしまう場合には、遊技の興趣を高めていたとは言い難い。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、入賞手段の最大開放回数が多い大当り遊技と、入賞手段の最大開放回数が少ない大当り遊技とを備える遊技機において、該最大開放回数の少ない大当り遊技中に入賞手段の開放に係る演出及びタイミングを考慮することで当該大当り遊技が行われていることを遊技者に認識させ難くすることができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を変動させる図柄変動ゲームを行う演出実行手段と、遊技球の入球を契機に前記図柄変動ゲームの始動条件を付与する始動入賞手段と、前記始動入賞手段への前記遊技球の入球を契機に大当りか否かを抽選する大当り抽選を行う抽選手段と、大当り遊技中に開放する入賞手段と、前記入賞手段の開放及び閉鎖を制御する開放制御手段とを備え、前記大当り抽選に当選した場合には前記開放制御手段により前記入賞手段を開放する大当り遊技が行われ、前記大当り遊技終了後には大当りの当選確率が低確率である低確率状態、又は前記当選確率を低確率から高確率に向上させる確率変動状態が付与される遊技機において、前記大当りは、予め定めた最大開放回数を上限として前記入賞手段を開放させる第1の大当り遊技を生起させるとともに前記第1の大当り遊技の終了後に前記低確率状態を付与する第1の大当りと、前記第1の大当り遊技を生起させるとともに前記第1の大当り遊技の終了後に前記確率変動状態を付与する第2の大当りと、前記第1の大当り遊技の最大開放回数よりも前記最大開放回数を少なく、かつ前記入賞手段の1回の開放時間を前記第1の大当り遊技よりも短く設定した第2の大当り遊技を生起させるとともに前記第2の大当り遊技の終了後に前記確率変動状態を付与する第3の大当りとがあり、前記抽選手段は前記大当り抽選にて前記大当りを決定する場合、第1〜第3の大当りのいずれを生起させるかを決定し、前記図柄変動ゲーム中及び各大当り遊技中に前記演出実行手段に実行させる演出を制御する演出制御手段と、前記図柄変動ゲーム中に実行させる演出の演出時間及び演出内容を特定するゲーム演出パターン、及び前記大当り遊技中に実行させる演出の演出時間及び演出内容を特定する大当り遊技演出パターンを記憶する演出パターン記憶手段と、前記図柄変動ゲームの開始に伴って前記ゲーム演出パターンを選択するとともに、前記大当り遊技の開始に伴って前記大当り遊技演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、を備え、前記ゲーム演出パターンには、前記抽選手段の抽選結果が前記第1の大当り又は前記第2の大当りであって前記図柄変動ゲームで大当りを認識させる大当り図柄を導出する場合に選択される第1のゲーム演出パターンと、前記抽選結果がはずれであって前記図柄変動ゲームで前記大当り図柄とは異なる図柄を導出する場合に選択されるとともに前記演出時間を前記第1のゲーム演出パターンよりも短く定めた第2のゲーム演出パターンと、前記抽選結果が前記第3の大当りであって前記図柄変動ゲームで前記大当り図柄とは異なる図柄を導出する場合に選択されるとともに前記演出時間を前記第2のゲーム演出パターンよりも短く定めた第3のゲーム演出パターンとがあり、前記第1のゲーム演出パターン及び前記第2のゲーム演出パターンには、演出内容中に、演出を時間の経過に伴って段階的に進行させてその最終進度によって大当りとなる可能性を示唆する段階演出を含んだものがあるとともに、前記第のゲーム演出パターンは前記段階演出を含まずに前記第1のゲーム演出パターンと同一の演出内容を行って前記大当り図柄とは異なる図柄を導出させ、一方で、前記抽選結果が前記第3の大当りの場合に選択される前記大当り遊技演出パターンは前記段階演出を含んでおり、記第1のゲーム演出パターンの演出内容に含まれる前記段階演出は、前記図柄変動ゲームが開始されて前記大当り図柄とは異なる図柄が、一旦停止した後に行われ、予め定めた最終段階まで必ず到達し、前記第2のゲーム演出パターンの演出内容に含まれる前記段階演出は、前記図柄変動ゲームが開始されて前記大当り図柄とは異なる図柄が一旦停止した後に行われ、前記最終段階に到達することなく、かつ前記第2の大当り遊技における前記入賞手段の最大開放回数と同数に設定された段階数まで進んで終了し、前記大当り遊技演出パターンの演出内容に含まれる前記段階演出は、前記図柄変動ゲームが開始されて前記大当り図柄とは異なる図柄が確定停止した後に行われ、前記第2のゲーム演出パターンと同様に前記段階数まで進んで終了し、前記抽選手段が前記第3の大当りを決定した場合、前記演出パターン選択手段は、前記図柄変動ゲームの開始に伴って前記第3のゲーム演出パターンを選択するとともに、前記第2の大当り遊技の開始に伴って前記段階演出を含む前記大当り遊技演出パターンを選択し、前記演出制御手段は、前記第3のゲーム演出パターンによって前記図柄変動ゲーム中の演出を制御して前記大当りとは異なる図柄を導出し、該ゲームの終了後に生起される前記第2の大当り遊技の開始とともに前記大当り遊技演出パターンによって前記段階数まで到達する前記段階演出を実行させる一方で、前記開放制御手段は、前記第2の大当り遊技の開始とともに前記段階演出の進度に同期させて前記入賞手段を開放させることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記第2のゲーム演出パターンには、前記大当り遊技演出パターンに定める前記入賞手段の最大開放回数よりも少ない数に設定された段階まで進んで終了する段階演出を含むパターンが用意されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記大当り遊技では、前記入賞手段が開放されてから閉鎖されるまでを1回とする複数回のラウンド遊技が行われ、前記開放制御手段は、前記ラウンド遊技の開始を指示するラウンド開始コマンドの入力を契機に前記入賞手段を開放させ、前記第1のゲーム演出パターンと、前記第2のゲーム演出パターン及び前記大当り遊技演出パターンに定めた前記段階演出における段階が進む間隔は、前記第2の大当り遊技中に入力する前記ラウンド開始コマンドの入力間隔と同期するように定められていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記入賞手段は、前記第1の大当り遊技中に開放される第1の入賞手段と、前記第2の大当り遊技中に開放される第2の入賞手段とからなり、前記第1の入賞手段と、前記第2の入賞手段とは、各別に配設されることを要旨とする。
入賞手段の最大開放回数の多い大当り遊技と、入賞手段の最大開放回数の少ない大当り遊技とを備える遊技機において、該最大開放回数の少ない大当り遊技中に入賞手段の開放に係る演出及びタイミングを考慮することで当該大当り遊技が行われていることを遊技者に認識させ難くすることができる。
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を保護するための保護ガラスが装着されるガラス枠を備えた前枠14と、上球皿15がそれぞれ横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯(点滅))により、発光演出を実行する演出実行手段としての装飾ランプ16が設けられている。外枠11の下部には、各種音声を出力し、音声出力に基づく遊技演出を行う演出実行手段としてのスピーカ17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射ハンドル19が装着されている。そして、遊技者が発射ハンドル19を操作して、該発射ハンドル19を駆動させることにより、上球皿15内の遊技球が遊技盤13の遊技領域13aへ発射されるようになっている。
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、7セグメント型の演出実行手段としての特図表示器H1と、液晶ディスプレイ型の演出実行手段としての可変表示器H2を備えたセンター役物20が配設されている。図2に示すように、特図表示器H1はセンター役物右下方に設けられているとともに、可変表示器H2はセンター役物20の中央に設けられている。また、センター役物20には、可変表示器H2の周囲に飾りが施されている。各表示器H1,H2では、変動画像(又は画像表示)に基づく表示演出が行われるとともに、該表示演出に関連して複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。そして、図柄変動ゲームにおいて特図表示器H1では、複数種類の特別図柄(以下、「特図」と示す)を2列で変動させて特図を表示する。一方、図柄変動ゲームにおいて可変表示器H2では、複数種類の飾り図柄(以下、「飾図」と示す)を複数列(本実施形態では3列)で変動させて各列に飾図を表示する。なお、特図表示器H1と可変表示器H2は、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄の変動表示が開始し、該ゲームの終了により同時に図柄が停止表示される。「変動表示」とは、図柄を表示する表示器に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態であり、「停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が停止している状態である。なお、特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。飾図は、表示演出を多様化するために用いられる演出用の図柄である。
本実施形態において特図表示器H1には、[00]〜[99]までの100種類の数字からなる図柄と、[−−]の図柄が特図として表示されるようになっている。特図表示器H1に最終的に表示(確定表示)された図柄が[00]〜[99]の数字の場合、その図柄から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄が、特図による大当り図柄となる。一方、特図表示器H1に確定表示された図柄が[−−]の場合、その図柄からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄が、特図によるはずれ図柄となる。
また、図3に示すように、本実施形態において可変表示器H2には、各列に[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]の8種類の数字を模した図柄が飾図として表示されるようになっている。また、可変表示器H2には、該可変表示器H2の図柄表示領域内に停止表示された飾図による組み合わせが有効となる停止ラインY1が定められている。この停止ラインY1上には、3列の飾図のうち、図3において左側の列(以下、「左列」と示す)の図柄が停止表示される図柄停止位置と、図3において中央の列(以下、「中列」と示す)の図柄が停止表示される図柄停止位置と、図3において右側の列(以下、「右列」と示す)の図柄が停止表示される図柄停止位置とが定められている。そして、可変表示器H2における各列には、図柄変動ゲームが開始すると、図3に矢示する変動方向(縦スクロール方向)に沿って予め定めた表示順序で飾図が変動表示されるようになっている。本実施形態の表示順序は、[1]→[2]→・・・→[7]→[8]の順である。なお、各列の変動表示は、[8]の次は[1]に戻りループするようになっている。
また、本実施形態では、特図表示器H1に比べて可変表示器H2の表示領域の方が大きく形成されている。このため、遊技者は、図柄変動ゲームが行われる場合には可変表示器H2に表示される表示内容を視認することとなる。そして、遊技者は、可変表示器H2に確定的(最終的)に停止表示された飾り図柄の図柄組み合わせ(図柄変動ゲームの表示結果)から大当り、又ははずれを認識している。可変表示器H2に確定的に停止表示された全列(3列)の飾図が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが飾図による大当りの図柄組み合わせ(大当り図柄)となる。大当り図柄が確定的に停止表示されると、遊技者には、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。
一方、可変表示器H2に確定的に停止表示された全列(3列)の飾図が同一種類とせずに異なる種類の図柄組み合わせである場合、又は1列の図柄がリーチ状態を形成した図柄とは異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([123][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせが飾図によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ図柄)となる。また、リーチは、飾り図柄による組み合わせで形成され、特別図柄にはリーチを示す図柄の設定はされていない。このため、可変表示器H2でリーチが形成される場合であっても特図表示器H1では図柄の変動が継続される。また、特別図柄と飾り図柄を用いるパチンコ機10では、内部抽選の結果である大当りか否かは特別図柄によって定められており、その結果を演出用の飾り図柄で導出して遊技者に認識させるようにしている。
また、本実施形態のパチンコ機10では、図柄変動ゲームが開始すると(各列の図柄が変動を開始すると)、可変表示器H2において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に図柄が停止表示されるようになっている。そして、停止表示された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では左列と右列)の図柄が同一種類となって停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では中列)の図柄が変動表示されている状態である。
また、可変表示器H2に表示される各列の図柄のうち奇数の数字を模した飾図[1]、[3]、[5]、[7]の4つには、列毎(左列、中列、右列)に数字とは異なる文字を模したサブ模様が定められている。そして、サブ模様は、各奇数字の飾図の下方側に描かれている。本実施形態では、可変表示器H2の左列に表示される奇数字の飾図には、「大」のサブ模様を定め、中列に表示される奇数字の飾図には「当」のサブ模様を定め、右列に表示される奇数字の飾図には「り?」のサブ模様を定めている。そして、図3に示すように、停止ラインY1上に奇数字の飾図による図柄組み合わせが停止表示される場合には、サブ模様で「大当り?」という文字が形成されるようになっている。そして、本実施形態では、大当りの図柄組み合わせ及びリーチを形成する図柄組み合わせとは異なり、サブ模様で「大当り?」という文字を形成する奇数字の飾図による図柄組み合わせがチャンス目となる。チャンス目とは、当該図柄組み合わせが停止表示された後、再変動して大当りの図柄組み合わせが確定的に停止表示されるかもしれない期待を遊技者に抱かせることができる図柄組み合わせであり、はずれから一遍して大当りへと繋がるかもしれない図柄組み合わせである。なお、本実施形態では、遊技者に誤解を招かないために、「大当り?」とすることで必ず大当りに繋がるわけでなく、疑問符を合わせることで大当りとなるかもしれないことを遊技者に認識させるようにしている。
また、センター役物20の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根21を備えた始動入賞口(始動入賞手段)22が配設されている。始動入賞口22の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1(図4に示す)が設けられている。始動入賞口22は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。また、始動入賞口22の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う第1大入賞口扉23aを備えた第1大入賞口(第1の入賞手段)23が配設されている。また、本実施形態においてセンター役物20の上方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う第2大入賞口扉24aを備えた第2大入賞口(第2の入賞手段)24がセンター役物20と一体に配設されている。そして、大当り遊技が付与されると、第1大入賞口扉23aの開動作によって第1大入賞口23が開放される、又は第2大入賞口扉24aの開動作によって第2大入賞口24が開放されて遊技球が入球可能となるため、遊技者は、入球に応じた賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。なお、本実施形態では、第1,第2大入賞口23,24において、各大入賞口23,24に入球する遊技球1球に対する賞球は、同数の15球と定めている。
本実施形態において大当り遊技は、図柄変動ゲームにて各表示器H1,H2に大当り図柄が停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、第1,第2大入賞口23,24が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(第1,第2大入賞口23,24の最大開放回数)を上限(本実施形態では15ラウンド又は2ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、第1,第2大入賞口23,24が開放されてから閉鎖されるまでである。そして、1回のラウンド遊技中に第1,第2大入賞口23,24は、規定入賞個数(本実施形態では10個)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(本実施形態では規定ラウンド数が15回では25秒又は規定ラウンド数が2回では0.4秒)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、規定ラウンド数に定める15回目又は2回目のラウンド遊技の終了時、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われ、大当り遊技は終了される。
また、本実施形態では、第1大入賞口23と、第2大入賞口24とは、遊技盤13において離間されて配設されるとともに、センター役物20(各表示器H1,H2)の上方及び下方にそれぞれ配設されている。また、第1大入賞口23は、始動入賞口22の下方に配置されるようになっている。可変表示器H2を備えるセンター役物20は、一般的に遊技者がパチンコ機10の前に着座した状態において、該遊技者の目線位置となる遊技盤13の中央に位置するように配設されている。そして、遊技中において遊技者は、丁度目線位置に配設される可変表示器H2の表示内容とともに、図柄変動ゲームの始動条件となる始動入賞口22に遊技球が入球するか否かに関心を抱いている。このため、遊技者は、始動入賞口22と、可変表示器H2(センター役物20)が配設されている遊技盤13の下方側に視点を向けて(注目しながら)遊技を行っている。すなわち、遊技者の視点(注目)は、上方にはあまり向けられることがない。また、第2大入賞口24は、センター役物20と一体に配設されている。そして、センター役物20の可変表示器H2の周囲には、飾りが施されているため、その飾りの一部として第2大入賞口24が配設されている。すなわち、センター役物20に遊技者が目を向けたとき、第2大入賞口24の存在を認識させ難くするようになっている。したがって、センター役物20の上方に第2大入賞口24を一体に配設することで、該大入賞口24に遊技者の関心を向けさせ難くするとともに、遊技者の注目が遠ざけられるようになっている。また、遊技盤13においては、可変表示器H2と、始動入賞口22と、第1,第2大入賞口23,24を配設することで遊技者の関心や視点を分散させ、本実施形態では、第2大入賞口24のみに遊技者の関心を集中させることが抑制されるようになっている。
また、始動入賞口22の左方には作動ゲート25が配設されている。作動ゲート25の奥方には、作動ゲート25を通過した遊技球を検知するゲートセンサSE2(図4に示す)が設けられている。作動ゲート25は、遊技球の通過を契機に、普通図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。普通図柄変動ゲームは、始動入賞口22の開閉羽根21を開動作させるか否か(始動入賞口22に遊技球を入賞し易くするか否か)の抽選結果を導出するために行われる演出である。始動入賞口22は開閉羽根21が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入賞し易い状態とされる。一方、始動入賞口22は開閉羽根21が閉動作していると、入口が拡大されていない遊技球が入賞し難い状態とされる。そして、開閉羽根21は、開動作及び閉動作を繰り返すことで、始動入賞口22に遊技球が入賞し易い状態と、遊技球が入賞し難い状態とを変移可能にしている。
本実施形態では、図1及び図2に示すように、センター役物20の斜め左下方に普図表示器H3が配設されている。普図表示器H3では、変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるとともに、当該表示演出に関連して、複数種類の図柄(普通図柄)を変動させて表示する普通図柄変動ゲームが行われるようになっている。本実施形態の普通図柄変動ゲームでは、1列の普通図柄が表示されるようになっている。また、本実施形態では、普通図柄の種類を、当り図柄「○」とはずれ図柄「×」の2種類としており、図柄変動ゲームとは異なる種類の図柄とされている。そして、遊技者は、普図柄表示器H3に最終的に確定停止表示された普通図柄が当り図柄[○]の場合には当りを認識できるとともに、はずれ図柄[×]の場合にははずれを認識できる。
また、本実施形態のパチンコ機10は、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)が低確率(通常状態)である通常確率から高確率に変動する確変状態を付与する機能である。また、確変状態が付与されると、開閉羽根21を開動作させるか否かの抽選結果を導出する普通図柄ゲームの変動時間が短縮されるとともに、作動ゲート25の通過に基づく普通図柄ゲームの抽選確率(当り当選確率)が低確率である通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与されるようなっている。入球率向上状態において、始動入賞口22の開閉羽根21は、確変状態が付与されている場合と、通常状態(入球率向上状態が付与されていない状態)が付与されている場合とでは、普通図柄ゲームにおいて当選した際、異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。通常状態時に普通図柄ゲームに当選する場合には、開閉羽根21が1回開放し、開放してから100ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。また、確変状態時に普通図柄ゲームに当選する場合には、開閉羽根21が開放する回数が増加(例えば、3回)するとともに、1回の開放において開放してから1400ms(通常状態に比較して長い時間)が経過するまで開放状態を維持するようになっている。すなわち、開閉羽根21は、確変状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
また、確変状態は、予め定めた回数(本実施形態では10000回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、確変状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。本実施形態では、確変状態を予め定めた回数として10000回を定めているため、実質的に次回の大当りが生起される迄の間付与されることと同等となっている。
また、本実施形態のパチンコ機10は、変動時間短縮(以下、「時短」と示す)機能を備えている。時短機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)として、入球率向上状態を特典として付与する機能である。また、時短状態が付与されると、大当りの抽選確率は低確率であるが、入球率向上状態が特典として付与されるようになっている。すなわち、開閉羽根21は、時短状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。
また、時短状態は、予め定めた回数(本実施形態では100回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、時短状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。
本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態を付与する(抽選確率が高確率である状態が付与される)大当りが確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(抽選確率が低確率である非確変状態が付与される)大当りが非確変大当りとなる。
また、本実施形態において大当りは、第1大入賞口23を開放するラウンド遊技を行い、規定ラウンド数(第1大入賞口23の最大開放回数)を15回と定めた15ラウンド大当り遊技(第1の大当り遊技)を付与する大当り(第1の大当り及び第2の大当り)が用意されている。以下の説明では、15ラウンド大当り遊技を付与する大当りを大当り15Rと示す。また、大当りは、第2大入賞口24を開放するラウンド遊技を行い、規定ラウンド数(第2大入賞口24の最大開放回数)を2回と定めた2ラウンド大当り遊技(第2の大当り遊技)を付与する大当り(第3の大当り)が用意されている。以下の説明では、2ラウンド大当り遊技を付与する大当りを大当り2Rと示す。そして、15ラウンド大当り遊技では、1回のラウンド遊技における第1大入賞口23の規定開放時間を25秒と定めており、2ラウンド大当り遊技では、1回のラウンド遊技における第2大入賞口24の規定開放時間を25秒より短い0.4秒と定めている。なお、15ラウンド大当り遊技では、当該大当り遊技中に行われるラウンド遊技の全てが規定開放時間である25秒に基づき行われるとともに、2ラウンド大当り遊技では、当該大当り遊技中に行われるラウンド遊技の全てが規定開放時間である0.4秒に基づき行われる。また、規定開放時間は、1回のラウンド遊技で第1,第2大入賞口23,24が開放される最大時間であり、規定開放時間が経過するよりも前に規定入賞個数の遊技球が第1,第2大入賞口23,24に入球する場合には、規定開放時間の経過前であっても第1,第2大入賞口23,24は閉鎖される。一方、規定開放時間が経過する場合には、規定入賞個数の遊技球が第1,第2大入賞口23,24に入球していない場合であっても第1,第2大入賞口23,24が閉鎖される。
また、大当り15Rには、15ラウンド大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当り(第1の大当り)と15ラウンド大当り遊技終了後に非確変状態が付与される大当り(第2の大当り)とがある。以下の説明では、15ラウンド大当り遊技終了後に、確変状態が付与される大当りを大当り確変15Rと示し、非確変状態が付与される大当りを大当り非確変15Rと示す。大当り確変15Rでは、大当り遊技終了後に確変状態が、次に大当りとなる迄の間(最大で10000回)の図柄変動ゲームに付与される。また、大当り非確変15Rでは、大当り遊技終了後に最大で100回の時短状態が付与されるようになっている。すなわち、大当り15R(大当り確変15R及び大当り非確変15R)の終了後には、少なくとも入球率向上状態が付与される。一方、大当り2Rには、大当り遊技終了後に確変状態が付与され、大当り2Rの大当り遊技終了後には、必ず確変状態が付与されるようになっている。
本実施形態において、15ラウンド大当り遊技の規定開放時間は、2ラウンド大当り遊技の規定開放時間に比べて十分に長い時間に定めている。具体的には、規定開放時間は、第1大入賞口23が開放されてから発射される遊技球数が規定入賞個数(本実施形態では10個)以上の遊技球数となる時間に定めている。本実施形態では、発射ハンドル19の回動状態を保持することにより1分間に100個の遊技球を連続的に発射可能とされており、0.6秒間隔で遊技球が発射されることとなる。このため、発射ハンドル19の回動状態を保持した状態において、第1大入賞口23が開放されてから規定入賞個数である10個の遊技球を発射するまでに要する時間は、6.0秒となる。すなわち、15ラウンド大当り遊技では、第1大入賞口23の規定開放時間を6.0秒よりも十分長い25秒に定めることで、前記規定入賞個数分の遊技球を第1大入賞口23へ高い割合(略、100%)で入球可能になっている。したがって、15ラウンド大当り遊技では、ラウンド遊技において、規定入賞個数の遊技球を入球させ、各ラウンド遊技で規定入賞個数の遊技球を入球させた分の賞球(10(規定入賞個数)×15(賞球数)×15(規定ラウンド数)=2250個)を獲得できるチャンスが遊技者に与えられる大当り遊技となる。なお、賞球を獲得とは、パチンコ機10から払出された遊技球を獲得することであり、必ずしも遊技者の保有する遊技球が賞球分だけ増加するとは限らない。
一方、2ラウンド大当り遊技の規定開放時間は、発射ハンドル19の回動状態を保持した状態において、連続して発射される遊技球の1球の発射間隔未満に定められているとともに、第2大入賞口24が開放されてから発射される10個の遊技球が第2大入賞口24に到達(入賞)する迄の時間未満に定められている。本実施形態では、遊技盤13の左上方から遊技領域13aに発射される遊技球は、当該遊技領域13a上に配置される遊技部材(複数本の釘、センター役物20、始動入賞口22など)に衝突しながら遊技領域13aの下方(アウトロD)に流下して行く。このため、遊技領域13aに発射された遊技球は、発射された直後に遊技領域13aの上方(センター役物20の上方)に設けられる第2大入賞口24に到達するわけでなく、遊技領域13aに配置される遊技部材に衝突するなどして第2大入賞口24に到達するまでには、所定の到達時間を要することとなる。すなわち、第2大当り遊技では、第2大入賞口24の規定開放時間は、規定入賞個数である10個の遊技球が第2大入賞口24に到達する前記所定の到達時間より短い時間(本実施形態では0.4秒)に定めている。このため、規定開放時間内においては、規定入賞個数の遊技球を第2大入賞口24に入球させないようになっている。したがって、2ラウンド大当り遊技は、遊技者が略賞球を獲得できない大当り遊技となる。
また、本実施形態において15ラウンド大当り遊技では、高い確率(ほぼ100%)で規定開放時間に到達するよりも前に規定入賞個数の遊技球が第1大入賞口23に入球することとなるため、15ラウンド大当り遊技が終了する迄の時間は不定であり、大当り遊技毎にばらつきが生じる。一方、2ラウンド大当り遊技では、第2大入賞口24の規定開放時間を規定入賞個数の遊技球が第2大入賞口24に到達するよりも短い時間に定めることで、高い確率(ほぼ100%)で規定入賞個数の遊技球が入球する前に規定開放時間が到来するようになっている。このため、2ラウンド大当り遊技が終了する迄の時間は、一定となる。
そして、本実施形態のパチンコ機10において、2ラウンド大当り遊技は、オープニング演出に1.0秒を定め、1回目のラウンド遊技に0.4秒を定め、1回目のラウンド遊技と2回目のラウンド遊技とのラウンドインターバルを1.6秒と定め、エンディング演出に1.6秒を定めている。このため、本実施形態では、2ラウンド大当り遊技におけるオープニング演出の開始からエンディング演出の終了に要する時間は、5.0秒(1.0秒(オープニング演出分)+0.4秒(1回目のラウンド遊技分)+1.6秒(ラウンドインターバル分)+0.4秒(2回目のラウンド遊技)+1.6秒(エンディング演出分))となる。すなわち、大当り遊技の開始から1.0秒後に1回目のラウンド遊技が開始され、1回目のラウンドの開始から2.0秒後に2回目のラウンド遊技が開始されるとともに、2回目のラウンド遊技の開始から2.0秒後に大当り遊技が終了するようになっている。
また、2ラウンド大当り遊技では、第2大入賞口24の最大開放回数と規定開放時間を15ラウンド大当り遊技に比較して、少ない回数と短い時間に定めることで、2ラウンド大当り遊技が行われていることを遊技者に認識させ難いようになっている。さらに、本実施形態のパチンコ機10は、2ラウンド大当り遊技時に開放される第2大入賞口24は、遊技者の関心が逸れるように配置されているため、遊技者に2ラウンド大当り遊技の実行時でも、当該実行を認識させ難く構成している。
以下、主制御基板27、統括制御基板28及び表示制御基板29について、その具体的な構成を図4に基づき説明する。
前記主制御基板27には、メインCPU27aが備えられている。該メインCPU27aには、ROM27b及びRAM27cが接続されている。また、メインCPU27aには、始動入賞口22に入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1が接続されている。また、メインCPU27aには、作動ゲート25を通過した遊技球を検知するゲートセンサSE2が接続されている。また、メインCPU27aには、特図表示器H1が接続されている。また、メインCPU27aは、大当り判定用乱数、特図振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM27cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
また、ROM27bには、パチンコ機10全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、ROM27bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄(特図及び飾図)が変動を開始(図柄変動ゲームが開始)してから図柄が確定的に停止表示(図柄変動ゲームが終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。変動パターンには、該変動パターン毎に、図柄組み合わせゲームの開始から終了迄の変動時間(演出時間)が定められている。また、変動パターンには、図柄組み合わせゲームの演出内容が対応付けられている。このため、変動パターンにより、図柄組み合わせゲームの演出内容が特定されることになる。
また、ROM27bには、大当り15R用と、大当り2R用の各オープニング演出パターンと、各ラウンド演出パターンと、各エンディング演出パターンとが記憶されている。各オープニング演出パターンには、各大当り遊技のオープニング演出の演出内容が定められている。このため、オープニング演出パターンにより、オープニング演出の演出内容が特定されることとなる。また、各ラウンド演出パターンには、各大当り遊技のラウンド演出の内容が定められている。このため、ラウンド演出パターンにより、ラウンド演出の演出内容が特定されることとなる。また、各エンディング演出パターンには、各大当り遊技のエンディング演出内容が定められている。このため、エンディング演出パターンにより、エンディング演出の演出内容が特定されることとなる。すなわち、これらオープニング演出パターンと、ラウンド演出パターンと、エンディング演出パターンとから大当り遊技演出が構成され、2ラウンド大当り遊技に決定される、大当り2R用のオープニング演出パターン、ラウンド演出パターン、エンディング演出パターンから大当り遊技演出パターンが構成される。
また、ROM27bには、大当り決定時に大当り図柄となる特図の種類を決定する際に用いる特図判定値が記憶されている。特図判定値では、特図振分用乱数の取り得る数値が所定個数ずつ振分けられている。本実施形態では、内部抽選の大当り決定時に特図を決定することにより、大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かを決定している。そして、メインCPU27aは、大当りの決定時(大当り判定によって肯定となった場合)、特図振分用乱数と特図判定値とを比較して1つの特図による大当り図柄([00]〜[99]の中からいずれか)を決定する。一方、はずれの決定時(大当り判定において否定となった場合)、特図によるはずれの図柄([−−])を決定する。また、RAM27cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値など)が記憶されるようになっている。
本実施形態では、[00]〜[99]の100種類の特図うち60種類の特図は、大当り遊技の終了後に確変状態が付与される大当り確変15Rと、大当り2R(確変大当り)に対応する特図として定められている。また、確変大当りに対応する60種類の特図のうち50種類は、大当り確変15Rに対応付けされ、残りの10種類は、大当り2Rに対応付けされている。一方、[00]〜[99]の100種類の特図のうち前記確変大当りの特図以外の40種類の特図は、大当り遊技の終了後に非確変状態が付与される大当り非確変15R(非確変大当り)に対応する特図として定められている。すなわち、大当りのうち大当り遊技終了後に確変状態が付与される確変大当りとなる確変割合は、5分の3(60/100)となるようになっている。また、確変大当りのうち大当り確変15Rと大当り2Rとの振分割合は、大当り確変15Rが6分の5(50/60)となり、大当り2Rが6分の1(10/60)となるようになっている。
そして、特図判定値には、特図振分用乱数が確変割合が5分の3になるように振分けられている。また、100種類の特図は、各大当り(大当り確変15R、大当り非確変15R、大当り2R)に対応する各特図の並びからそのいずれの大当りに対応しているか遊技者が認識し得ないようになっている。したがって、遊技者が特図の表示態様から今回の大当りの種類を認識し得ない構成となっている。
本実施形態のROM27bに記憶される変動パターンには、該変動パターン毎に、図柄変動ゲームの開始から終了までの変動時間が定められている。また、本実施形態には、変動時間の異なる複数種類の変動パターンが設けられている。すなわち、変動パターンは、図柄変動ゲームの変動時間と演出内容が特定可能とされている。なお、特図及び飾図に基づく遊技演出の変動時間(演出時間)は同じである。そして、特図ゲームは、前記演出時間の経過時に特図が特図表示器H1に確定的に停止表示され、前記演出時間が経過するまでの間、変動している。また、飾図ゲームは、前記演出時間の経過時に飾図が可変表示器H2に確定的に停止表示され、前記演出時間が経過するまでの間、変動している。飾図ゲームにおいて、変動とは飾図が確定的に停止表示されるまでであり、一旦停止表示も変動中である。一旦停止表示とは、一度、各飾図が静止するように停止表示され、その後、再変動する可能性がある停止状態である。
本実施形態のパチンコ機10では、大きく分けて変動パターンとして大当り演出用の変動パターンと、はずれ演出用の変動パターンとが用意されている。はずれ演出用の変動パターンにはリーチ演出を伴うはずれリーチ演出用の変動パターンと、リーチ演出を伴わないはずれ演出用の変動パターンとの両方が存在する。
図5に示すように、大当り演出用の変動パターンには、大当りとして大当り確変15Rが決定される場合に選択される大当り確変15R演出用の変動パターンP1と、大当りとして大当り2Rが決定される場合に選択される大当り2R演出用の変動パターンP5を含む複数が用意されている。また、はずれが決定される場合に選択されるリーチ演出を伴わないはずれ演出用の変動パターンとして変動パターンP2と、変動パターンP3と、変動パターンP4とを含む複数が用意されている。なお、大当り演出用の変動パターンには、大当り非確変15Rが決定される場合に選択される大当り非確変演出用の変動パターンも用意されている。
次に、本実施形態の変動パターンP1〜P5及びはずれ演出用変動パターンについて図5に基づき説明する。
変動パターンP1では、特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々に確変大当りを認識できる大当りの図柄及び大当りの図柄組み合わせが最終的に表示されるパターンとなっている。変動パターンP1には、変動時間として16秒を定め、図柄変動ゲームの演出内容として演出内容E1を特定可能になっている。また、変動パターンP2〜P4では、特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々にはずれを認識できるはずれの図柄及びはずれの図柄組み合わせが最終的に表示されるパターンとなっている。変動パターンP2には、変動時間として10秒を定め、図柄変動ゲームの演出内容として演出内容E2を特定可能になっている。また、変動パターンP3には、変動時間として8秒を定め、図柄変動ゲームの演出内容として演出内容E3を特定可能になっている。また、変動パターンP4には、変動時間として6秒を定め、図柄変動ゲームの演出内容として演出内容E4を特定可能となっている。また、変動パターンP5では、特図表示器H1で大当りを認識できる大当りの図柄が最終的に表示されるようになっており、可変表示器H2で大当りを認識できない、且つ、大当りの図柄組み合わせ及びリーチを形成する図柄組み合わせとは異なるチャンス目(奇数字の図柄による図柄組み合わせ)が最終的に表示されるパターンとなっている。変動パターンP5には、変動時間として5秒を定め、図柄変動ゲームの演出内容として演出内容E5を特定可能となっている。
本実施形態のパチンコ機10では、変動パターンP1が第1のゲーム演出パターンとなり、変動パターンP2が第2のゲーム演出パターンとなる。また、変動パターンP5が第3のゲーム演出パターンとなり、大当り遊技中に実行される大当り遊技演出が大当り遊技演出パターンとなる。
また、本実施形態では、大当り演出用の変動パターンとして、変動パターンP1とは異なった演出内容を特定する変動パターンも用意されている。また、リーチ演出を伴うはずれ演出用の変動パターンとして、変動パターンP1とは異なった前記演出内容と同じ演出内容を特定する変動パターンも用意されている。すなわち、図柄変動ゲームにおいては、大当り演出用の変動パターンに基づく図柄変動ゲームと、リーチ演出を伴うはずれ演出用の変動パターンに基づく図柄変動ゲームでは、同じ演出内容となる演出が行われ当該演出の結果、図柄変動ゲームの導出結果が異なるゲームが行われるようになっている。
なお、はずれリーチ演出用の変動パターンでは、特図表示器H1ではずれを認識できるはずれの図柄が最終的に表示されるようになっており、可変表示器H2でリーチを形成するはずれの図柄組み合わせが表示されるパターンとなっている。
そして、本実施形態のパチンコ機10では、メインCPU27aの大当りの決定時(内部的に大当りを決定時)、特図振分用乱数によって振り分けられる特図の種類に応じて、大当り演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンが選択されるようになっている。また、一方で、メインCPU27aのはずれの決定時(内部的にはずれを決定時)、はずれ演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンが選択されるようになっている。また、変動パターンP1は、大当り演出用の変動パターンとして対応付けられており、はずれ演出用の変動パターンには対応付けされていない。このため、変動パターンP1は、当該パターンに基づく図柄変動ゲームが行われる場合には、必ず大当りに繋がるパターンとなっている。すなわち、変動パターンP1の大当り信頼度(期待度)は100%に設定されている。また、変動パターンP1以外の大当り演出用の変動パターンに特定される演出内容と同じ内容ではずれの図柄組み合わせを導出する(結果のみが異なる)演出内容が用意されており、当該演出内容は、はずれ演出用の変動パターンにより特定されるようになっている。このため、変動パターンP1以外の大当り演出用の変動パターンに対応する演出内容は、大当り判定ではずれの決定時にも選択される可能性があり、その演出内容に対応する信頼度は、変動パターンP1に特定される演出内容よりも低くなるようになっている。すなわち、変動パターンP1以外の大当り演出用の変動パターンには、変動パターンP1よりも低い信頼度を設定している。
次に、図4に基づき統括制御基板28について説明する。
統括制御基板28には、統括CPU28aと、ROM28bと、RAM28cとが設けられている。また、ROM28bには、表示制御基板29、ランプ制御基板30及び音声制御基板31を統括的に制御するための統括制御プログラムなどが記憶されている。また、RAM28cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数の値など)が記憶(設定)されるようになっている。
次に、図4に基づき表示制御基板29について説明する。
表示制御基板29には、サブCPU29aと、ROM29bと、RAM29cとが設けられている。ROM29bには、可変表示器H2の表示内容を制御するための演出制御プログラムが記憶されている。また、ROM29bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、ROM29bには、図柄変動ゲーム及び大当り遊技中に各種遊技演出を実行させる演出の内容を定めたデータ(演出内容E1〜E5)が記憶されている。また、RAM29cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
本実施形態のパチンコ機10では、可変表示器H2において当該可変表示器H2に表示されている表示内容を段階的に変化させる段階演出(以下、「ステップ演出」と示す)を実行するようになっている。そして、ステップ演出では、その最終進度によって今回の図柄変動ゲームが大当りとなる可能性を示唆するようになっている。また、ステップ演出では、その最終段階が定められており、当該最終段階に到達する場合には、今回の図柄変動ゲームが大当り確変15Rとなることが確定(確変大当りを報知)するようになっている。また、ステップ演出では、時間の経過とともに、その進度が段階的に進む演出が行われるようになっている。すなわち、ステップ演出において、その進度(段階)が進むとともに、大当り確変15Rに近づく演出内容となっている。
ステップ演出では、図柄変動ゲームにおいて、チャンス目が停止表示されることを契機として実行される演出であり、チャンス目の停止表示(一旦停止表示)後、可変表示器H2の表示画面を暗転させる演出が行われる。続いて、可変表示器H2の表示画面の暗転後、一旦停止表示された3列の図柄毎に描かれている各サブ模様を左列→中列→右列の順に段階的に点灯する(本実施形態では、サブ模様を白抜きから黒に変化させる(図8(参照))演出が行われる。そして、可変表示器H2において表示画面が暗転した後、左列のサブ模様「大」が点灯することをステップST1(1段階)と定め、左列に続いて中列のサブ模様「当」が点灯することをステップST2(2段階)と定め、中列に続いて右列のサブ模様「り?」が点灯することをステップST3(3段階)と定めている。
そして、ステップ演出では、その段階がステップ1、ステップ1→ステップ2、ステップ2→ステップ3の3段階に設定されており、ステップ3を最終段階として行われる。すなわち、本実施形態において、ステップ演出は、可変表示器(表示装置)H2に3列の図柄を表示し、図柄変動ゲームの開始後にチャンス目(はずれの図柄組み合わせ)を一旦停止表示させる。そして、ステップ演出は、停止表示されているチャンス目を構成する3列の図柄を1列ずつ、予め定めた表示態様(サブ模様が点灯した状態)へ段階的に(左列から順に)変化させる内容であって、3列の図柄の全ての表示態様が変化するとステップ演出の最終段階(3段階)に到達するようになっている。そして、本実施形態では、各ステップST1〜ST3(各段階)を最終進度とする演出内容E1と、演出内容E2と、演出内容E3と、演出内容E4とが用意されている。また、本実施形態におけるステップ演出は、可変表示器H2において、3列の各図柄が一旦停止表示された後に行われる演出であり、リーチ形成後、変動している中列の図柄を導出するまでに行われるリーチ演出や、当該リーチ演出中にその内容が段階的に変化するような飾図の変動を利用する演出とは異なる。このため、ステップ演出は、飾図のサブ模様のみを利用した演出であり、図柄変動ゲームの変動態様を利用した演出とは異なる態様のものである。
次に、各演出内容E1〜E4に定める演出内容について図5及び図6に基づき説明する。
図6には、各演出内容に示されるステップ演出の内容を中心に図示している。
演出内容E1には、図柄変動ゲームにおいて、チャンス目であるはずれの図柄組み合わせを、一旦停止表示させてステップ演出の演出内容として最終進度をステップST3とする内容が定められている。そして、演出内容E1においては、最終段階に到達後、一旦停止表示されている3列の図柄(チャンス目)を再変動させて、大当り確変15Rを示す大当りの図柄組み合わせを確定停止表示する演出を行うことが定められている。
また、演出内容E2には、図柄変動ゲームにおいて、チャンス目であるはずれの図柄組み合わせを、一旦停止表示させてステップ演出の演出内容として最終進度をステップST2とする内容が定められている。そして、演出内容E2においては、最終段階に到達しないため、ステップST2(2段階)に到達後、一旦停止表示されている3列の図柄(チャンス目)を再変動させることなく、はずれの図柄組み合わせを確定停止表示する演出を行うことが定められている。
また、演出内容E3には、図柄変動ゲームにおいて、チャンス目であるはずれの図柄組み合わせを、一旦停止表示させてステップ演出の演出内容として最終進度をステップST1とする内容が定められている。そして、演出内容E3においては、最終段階に到達しないため、ステップST1(1段階)に到達後、一旦停止表示されている3列の図柄(チャンス目)を再変動させることなく、はずれの図柄組み合わせを確定停止表示する演出を行うことが定められている。
また、演出内容E4には、図柄変動ゲームにおいて、チャンス目であるはずれの図柄組み合わせを、一旦停止表示させてステップ演出の演出内容としてステップ演出を行わない内容が定められている。そして、演出内容E4においては、可変表示器H2の表示画面の暗転後、一旦停止表示されている3列の図柄(チャンス目)を再変動させることなく、それ以降のステップには進まないためはずれの図柄組み合わせを確定停止表示する演出を行うことが定められている。
また、本実施形態のパチンコ機10では、図柄変動ゲームにおいて、チャンス目であるはずれの図柄組み合わせを確定停止表示する演出内容を定めた演出内容E5が用意されている。
本実施形態では、ステップ演出において、段階が進むタイミング(次ステップへ進む間隔)を同じとした演出が行われる。また、演出内容E5においてチャンス目であるはずれの図柄組み合わせが確定停止表示されるタイミングは、演出内容E1〜E4において、チャンス目であるはずれの図柄組み合わせを、一旦停止表示させるタイミングと一致させるようになっている。このため、演出内容E4と、演出内容E5とでは、可変表示器H2が暗転するか否かの違いであって、暗転する直前までは同じ演出内容が定められている。
そして、本実施形態では、変動パターンP1には演出内容E1が対応付けされており、主制御基板27(メインCPU27a)により変動パターンP1が決定されている場合には、演出内容E1が決定されるようになっている。そして、演出内容E1には、図柄変動ゲームの開始から5秒後にチャンス目が一旦停止表示され、その後、表示画面を暗転させる1秒の演出内容が対応付けされている。続いて、演出内容E1には、表示画面の暗転後(チャンス目が一旦停止表示されてから1秒後)、ステップST1に対応する2秒の演出内容が対応付けされている。そして、演出内容E1には、ステップST1実行後(ステップST1の実行から2秒後)、ステップST2に対応する2秒の演出内容が対応付けされ、ステップST2実行後(ステップST2の実行から2秒後)、ステップST3に対応する6秒の演出内容が対応付けされている。このため、演出内容E1では、変動パターンP1の変動時間16秒(5秒(一旦停止表示)+1秒(表示画面の暗転)+2秒(ステップST1)+2秒(ステップST2)+6秒(ステップST3))に対応する演出が行われるようになっている。
また、変動パターンP2には演出内容E2が対応付けされており、主制御基板27(メインCPU27a)により変動パターンP2が決定されている場合には、演出内容E2が決定されるようになっている。そして、演出内容E2には、図柄変動ゲームの開始から演出内容E1と同様の演出内容が対応付けされており、演出内容E1のステップST2まで進む演出内容が対応付けされている。このため、演出内容E2では、変動パターンP2の変動時間10秒(5秒(一旦停止表示)+1秒(表示画面の暗転)+2秒(ステップST1)+2秒(ステップST2))に対応する演出が行われるようになっている。また、変動パターンP3には演出内容E3が対応付けされており、主制御基板27(メインCPU27a)により変動パターンP3が決定されている場合には、演出内容E3が決定されるようになっている。そして、演出内容E3には、図柄変動ゲームの開始から演出内容E1と同様の演出内容が対応付けされており、演出内容E1のステップST1まで進む演出内容が対応付けされている。このため、演出内容E3では、変動パターンP3の変動時間8秒(5秒(一旦停止表示)+1秒(表示画面の暗転)+2秒(ステップST1))に対応する演出が行われるようになっている。
また、変動パターンP4には演出内容E4が対応付けされており、主制御基板27(メインCPU27a)により変動パターンP4が決定されている場合には、演出内容E4が決定されるようになっている。そして、演出内容E4には、図柄変動ゲームの開始から演出内容E1と同様の演出内容が対応付けされており、演出内容E1の表示画面を暗転させるまでの演出内容が対応付けされている。このため、演出内容E4では、変動パターンP4の変動時間6秒(5秒(一旦停止表示)+1秒(表示画面の暗転))に対応する演出が行われるようになっている。また、変動パターンP5には演出内容E5が対応付けされており、主制御基板27(メインCPU27a)により変動パターンP5が決定されている場合には、演出内容E5が決定されるようになっている。そして、演出内容E5には、図柄変動ゲームの開始から演出内容E1と同様の演出内容が対応付けされており、演出内容E1のチャンス目を一旦停止表示させるまでの演出内容が対応付けされている。このため、演出内容E5では、変動パターンP5の変動時間5秒に対応する演出が行われるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ機10には、2ラウンド大当り遊技中には、演出内容E1〜E4と同様にステップ演出に対応するステップ演出(擬似ステップ演出)が行われるようになっている。以下、2ラウンド大当り遊技中に行われるステップ演出を含む大当り遊技演出の演出内容を大当り遊技演出内容EYという。2ラウンド大当り遊技では、当該遊技に係る時間が一定となっており、大当り遊技演出内容EYには、該遊技に係る時間に相当する演出内容が定められている。そして、大当り遊技演出内容EYには、ステップ演出が開始してステップST2まで進む内容に対応する演出内容が定められている。すなわち、大当り遊技演出内容EYに基づき2ラウンド大当り遊技が行われる場合、当該大当り遊技の開始時に、可変表示器H2の表示画面が暗転してステップST1に進み、ステップST1→ステップST2と段階が進む内容の演出が行われ、演出内容E2のステップ演出部分に対応する演出が行われる。
そして、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームが行われる場合には、該ゲームの終了後、大当り遊技演出内容EYに基づく2ラウンド大当り遊技中に大当り遊技演出が実行される。このため、演出内容E2におけるはずれの図柄組み合わせ(チャンス目)を、一旦停止表示させるまでの部分が、演出内容E5に対応し、ステップ演出の部分が大当り遊技演出内容EYに対応するようになっている。したがって、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームの開始から、2ラウンド大当り遊技の終了までにおける可変表示器H2では、見た目上には演出内容E2と同じ内容の演出が行われることとなる。
また、大当り遊技演出内容EYに定めるステップ演出では、段階が進むタイミングが2ラウンド大当り遊技の第2大入賞口24の開放タイミングと同期するようにその内容が定められている。すなわち、2ラウンド大当り遊技の開始から、第2大入賞口24が開放されるまでのオープニング演出に定める時間(1.0秒)の間に可変表示器H2では、表示画面を暗転させる演出内容が定められている。その後、1回目のラウンド遊技の開始に伴い第2大入賞口24の開放とともに、可変表示器H2では、ステップ演出のステップST1に進むように演出内容が定められている。続いて、2回目のラウンド遊技の開始に伴い(1回目のラウンド遊技の開始から2.0秒後)第2大入賞口24の開放とともに、可変表示器H2では、段階がステップST1からステップST2に進むように演出内容が定められている。そして、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームと大当り遊技演出内容EYに基づく大当り遊技演出が行われる場合には、およそ10秒間に亘った演出が可変表示器H2で行われ、ほぼ変動パターンP2と同等の時間の演出が可変表示器H2で行われるようになっている。
したがって、本実施形態の各演出内容E1〜E4では、チャンス目を導出するまでの部分が変動パターンP5に対応し、チャンス目の導出後、可変表示器H2の表示画面を暗転させるまでの部分が2ラウンド大当り遊技の1回目の第2大入賞口24を開放させるまでに対応している。そして、ステップ演出のステップST1に進む左列のサブ模様の点灯が2ラウンド大当り遊技の1回目の第2大入賞口24の開放に対応し、ステップST1からステップST2に進む中列のサブ模様の点灯が2ラウンド大当り遊技の2回目の第2大入賞口24の開放に対応している。なお、ステップST2からステップST3に進む右列のサブ模様の点灯するタイミングは、以前の点灯タイミングと同じ間隔となるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ機10では、ステップ演出の最終段階をステップST3の3段階と定め、2ラウンド大当り遊技における第2大入賞口24の規定ラウンド数(最大開放回数)の2回よりも1つ多い段階とした。すなわち、ラウンド数の少ない大当り遊技に対して設定され得る段階数の最低限の2回から1つ段階が進む3回としている。また、本実施形態のステップ演出は、可変表示器H2に表示される3列の飾図の3つのサブ模様を利用する演出であるため、ステップ演出の最終段階を3段階と定めることで図柄変動ゲームとの調和を図るようになっている。また、ステップ演出の最終段階を本実施形態の段階に比較して多く設定する場合に比較して、1つの段階に向けられる遊技者の関心を増大させることができる。さらに、ステップ演出を3段階とすることで、最初に、ステップ演出が行われるか否かに対して遊技者に関心を抱かせ、その後、ステップ演出の段階が進むか否かに遊技者に関心を抱かせ、最後には、確変大当りが確定するステップST3に進むか否かに遊技者に関心を抱かせることができる。このため、ステップ演出の段階毎に異なる関心(期待)を遊技者に抱かせることができる。
以下、主制御基板27(メインCPU27a)、統括制御基板28(統括CPU28a)及び表示制御基板29(サブCPU29a)が実行する制御内容を説明する。
最初に主制御基板27(メインCPU27a)がメイン制御プログラムに従って実行する制御内容について説明する。
メインCPU27aは、始動入賞口22に遊技球が入賞し、始動口センサSE1からの検知信号を入力すると、大当り判定用乱数の値と特図振分用乱数の値をRAM27cから読み出し、RAM27cの所定の格納領域に格納(記憶)する。そして、メインCPU27aは、図柄変動ゲームの開始直前に、RAM27cに記憶されている前記大当り判定用乱数の値とROM27bに記憶されている大当り判定値とを比較して大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)をする。メインCPU27aは、確変状態が付与されていない通常状態時は大当りの抽選確率を通常確率(300分の1)に設定して大当り判定を行い、確変状態時は大当りの抽選確率を高確率(30分の1)に設定して大当り判定を行う。
そして、メインCPU27aは、大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、大当りを決定する。大当りを決定したメインCPU27aは、大当り判定用乱数の値とともにRAM27cに記憶した特図振分用乱数の値を読み出し、該値に予め対応付けられた特図を特図による大当り図柄として決定する。大当り図柄は、確定的に停止表示される大当りの図柄(最終的な大当り表示結果)を形成する図柄である。また、メインCPU27aは、特図を決定した場合、当該特図に基づき大当り演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する。
また、メインCPU27aは、大当りを決定した場合、決定した特図による大当り図柄を判定し、今回の大当りを大当り15Rとするか大当り2Rとするかとともに、今回の大当りの大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かを決定する。本実施形態では、RAM27cに現在の遊技状態を示す情報(フラグなど)が記憶されており、メインCPU27aは、当該情報に基づき現在の遊技状態が確変状態であるか否か及び時短状態であるか否かなどを把握している。
メインCPU27aは、大当り図柄を決定することで大当りの種類(大当り2R又は大当り15R)、確変状態を付与するか否か及び時短状態を付与するか否かを決定した場合、当該決定に基づく情報(フラグなど)をRAM27cに記憶(設定)する。また、メインCPU27aは、RAM27cに記憶される前記情報に基づき、大当り遊技を付与したり、当該大当り遊技終了後に確変状態又は時短状態を付与する。本実施形態においてメインCPU27aは、15ラウンド大当り遊技を付与することと、大当り遊技の終了後に確変状態を付与することを決定している場合に、大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンP1を決定する。また、メインCPU27aは、2ラウンド遊技大当り遊技を付与すること(大当り遊技に確変状態を付与すること)を決定している場合に、大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンP5を決定する。
一方、メインCPU27aは、大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、リーチ判定用乱数の値とROM27bに記憶されているリーチ判定値とを比較してリーチ判定を行う。リーチ判定の結果が肯定(リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値が一致)の場合、メインCPU27aは、リーチ演出を伴うはずれ演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する。一方、メインCPU27aは、リーチ判定の判定結果が否定(リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値が不一致)の場合、リーチ演出を伴わないはずれ演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する。そして、はずれを決定したメインCPU27aは、特図によるはずれ図柄[−−]を決定する。本実施形態においてメインCPU27aは、リーチ演出を行わないはずれを決定している場合に、変動パターンP2〜P4の中からいずれかを含むはずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
続いて、特図及び変動パターンを決定したメインCPU27aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングで統括制御基板28(統括CPU28a)に出力する。具体的に言えば、メインCPU27aは、最初に変動パターンを指示するとともに、図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力する。次に、メインCPU27aは、決定した特図を示す特図指定コマンドを出力する。その後、メインCPU27aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、図柄変動ゲームの停止(確定的に停止表示)を指示する全図柄停止コマンドを出力するとともに、特図表示器H1に決定している特図を確定停止表示させるように特図表示器H1を制御する。
また、メインCPU27aは、大当りを決定した場合、大当り演出用の変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、大当り遊技に係る制御(オープニング演出などの演出指示や第1,第2大入賞口扉23a,24aの開閉動作の制御)を実行する。メインCPU27aは、15ラウンド大当り遊技を開始させる場合、大当り15R用のオープニング演出パターンに定めるオープニング演出の開始を指示する大当り15R用のオープニング指定コマンドを統括CPU28aに出力する。そして、メインCPU27aは、オープニング演出に定める時間の経過後、1回目のラウンド遊技の開始を指示するとともに、大当り15R用のラウンド演出パターンに定めるラウンド演出の開始を指示する大当り15R用のラウンド指定コマンドを統括CPU28aに出力し、1回目の第1大入賞口23の開放を実行する。そして、メインCPU27aは、規定入賞個数の遊技球が第1大入賞口23に入球迄の間、又は規定開放時間である25.0秒が経過する迄の間、第1大入賞口扉23aを開動作させる。メインCPU27aは、いずれかの条件を満たすと第1大入賞口23を閉動作させる。
その後、メインCPU27aは、1.0秒のインターバルの経過後間もなく2回目のラウンド遊技の開始を指示するとともに、大当り15R用のラウンド演出パターンに定めるラウンド演出の開始を指示する大当り15R用のラウンド指定コマンドを統括CPU28aに出力し、2回目の第1大入賞口23の開放を実行する。大当り15R用のラウンド指定コマンドは、ラウンド遊技毎に用意されており、ラウンド指定コマンドにより実行するラウンド遊技が何回目であるかが特定可能になっている。続いて、メインCPU27aは、規定ラウンド数(最大開放回数)に定める15回のラウンド遊技の終了後、大当り15R用のエンディング演出パターンに定めるエンディング演出の開始を指示する大当り15R用のエンディング指定コマンドを統括CPU28aに出力する。そして、メインCPU27aは、エンディング演出に定める時間の経過後、エンディング演出の終了を以って15ラウンド大当り遊技を終了させる。
また、メインCPU27aは、2ラウンド大当り遊技を開始させる場合、大当り2R用のオープニング演出パターンに定めるオープニング演出の開始を指示する大当り2R用のオープニング指定コマンドを統括CPU28aに出力する。そして、メインCPU27aは、オープニング演出に定める時間(本実施形態では1.0秒)の経過後、1回目のラウンド遊技の開始を指示するとともに、大当り2R用のラウンド演出パターンに定めるラウンド演出の開始を指示する大当り2R用のラウンド指定コマンドを統括CPU28aに出力し、1回目の第2大入賞口24の開放を実行する。そして、メインCPU27aは、規定入賞個数の遊技球が第2大入賞口24に入球する迄の間、又は規定開放時間である0.4秒の経過する迄の間、第2大入賞口24を開動作させる。メインCPU27aは、どちらかの条件を満たすと第2大入賞口24を閉動作させる。その後、メインCPU27aは、1.6秒のインターバルの経過後間もなく2回目のラウンド遊技の開始を指示するとともに、大当り2R用のラウンド演出パターンに定めるラウンド演出の開始を指示する大当り2R用のラウンド指定コマンドを統括CPU28aに出力し、2回目の第2大入賞口24の開放を実行する。続いて、メインCPU27aは、規定入賞個数の遊技球が第2大入賞口24に入球する迄の間、又は規定開放時間である0.4秒の経過する迄の間、第2大入賞口24を開動作させる。メインCPU27aは、どちらかの条件を満たすと第2大入賞口24を閉動作させる。そして、メインCPU27aは、規定ラウンド数(最大開放回数)に定める2回のラウンド遊技の終了後、大当り2R用のエンディング演出パターンに定めるエンディング演出の開始を指示する大当り2R用のエンディング指定コマンドを統括CPU28aに出力する。そして、メインCPU27aは、エンディング演出に定める時間(本実施形態では1.6秒)の経過後、エンディング演出の終了を以って2ラウンド大当り遊技を終了させる。
そして、メインCPU27aは、大当り遊技終了後(15ラウンド大当り遊技及び2ラウンド大当り遊技の終了後)、RAM27cに記憶される前記情報(大当りの種類や、大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かを決定した情報)に基づき、大当り遊技終了後の遊技状態を制御する。メインCPU27aは、RAM27cに確変状態を付与することが示されている場合には大当り遊技終了後の遊技状態を確変状態で制御するとともに、RAM27cに時短状態を付与することが示されている場合には大当り遊技終了後の遊技状態を時短状態で制御する。続いて、メインCPU27aは、遊技状態として確変状態を付与する(開始させる)場合には、確変状態を開始させることを示す確変開始コマンドを統括CPU28aに出力し、確変状態中に大当りとなる、又は10000回の図柄変動ゲームの経過時に確変状態を終了させる。そして、メインCPU27aは、確変状態を終了させる場合には、確変状態を終了させることを示す確変終了コマンドを統括CPU28aに出力する。また、メインCPU27aは、遊技状態として時短状態を付与する(開始させる)場合には、時短状態が開始することを示す時短開始コマンドを統括CPU28aに出力し、時短状態中に大当りとなる、又は予め定めた回数(100回)の図柄変動ゲームの経過時に時短状態を終了させる。そして、メインCPU27aは、時短状態を終了させる場合には、時短状態が終了することを示す時短終了コマンドを統括CPU28aに出力する。そして、メインCPU27aは、大当り遊技終了時、RAM27cに記憶(設定)される前記情報(大当りの種類や、大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かを決定した情報)などをクリアし図柄変動ゲームの処理を実行する。
本実施形態では、第1,第2大入賞口23,24の開閉制御を実行するメインCPU27aが開放制御手段として機能する。変動パターンと、2ラウンド大当り遊技中のオープニング演出パターン、各ラウンド演出パターン、エンディング演出パターンからなる大当り遊技演出内容EYを記憶するROM27bが演出パターン記憶手段として機能する。また、大当り判定の結果に基づき変動パターンや、大当り遊技に係る各種パターンを決定するメインCPU27aが演出パターン選択手段として機能する。
次に統括制御基板28(統括CPU28a)が統括制御プログラムに従って実行する制御内容について説明する。
統括CPU28aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該コマンドを各制御基板29〜31に出力する。また、統括CPU28aは、特図指定コマンド及び全図柄停止コマンドを入力すると、飾図を指定する図柄指定コマンド及び全図柄停止コマンドを表示制御基板29に出力する。また、統括CPU28aは、各オープニング指定コマンドを入力すると、当該コマンドを各制御基板29〜31に出力する。また、統括CPU28aは、各ラウンド指定コマンドを入力すると、当該コマンドを各制御基板29〜31に出力する。また、統括CPU28aは、各エンディング指定コマンドを入力すると、当該コマンドを各制御基板29〜31に出力する。また、統括CPU28aは、確変開始コマンドを入力すると、確変状態が付与されたことを示す情報(フラグなど)をRAM28cに設定する。また、統括CPU28aは、確変終了コマンドを入力するまでの間、RAM28cに前記情報を継続的に設定し、確変状態であることを把握している。また、統括CPU28aは、時短開始コマンドを入力すると、時短状態が付与されることを示す情報(フラグなど)をRAM28cに設定する。また、統括CPU28aは、時短終了コマンドを入力するまでの間、RAM28cに前記情報を継続的に設定し、時短状態であることを把握している。
統括CPU28aは、特図指定コマンドを入力すると、当該特図指定コマンドに指定される特図の種類を判定する。そして、統括CPU28aは、その判定した特図の情報(特図指定コマンドに指定される特図)をRAM28cに記憶(設定)する。また、統括CPU28aは、特図に応じた飾図を決定し、その決定した飾図を示す図柄指定コマンドを表示制御基板29(サブCPU29a)に出力する。具体的には、統括CPU28aは、特図指定コマンドに指定される特図が大当り15Rに対応する特図の場合、飾図による図柄組み合わせとして大当りを認識することができる飾図による大当りの図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU28aは、特図指定コマンドに指定される特図が大当り確変15Rに対応する特図の場合には、「1」、「3」、「5」、「7」の中から同一の数字3つの飾図による大当りの図柄組み合わせを抽選により決定する。すなわち、「1」、「3」、「5」、「7」の同一の数字3つの飾図による大当りの図柄組み合わせが、飾図による確変大当りの図柄組み合わせとなる。また、統括CPU28aは、特図指定コマンドに指定される特図が大当り非確変15Rに対応する特図の場合には、「2」、「4」、「6」、「8」の中から同一の数字3つの飾図による大当りの図柄組み合わせを抽選により決定する。すなわち、「2」、「4」、「6」、「8」の同一の数字3つの飾図による大当りの図柄組み合わせが、飾図による非確変大当りの図柄組み合わせとなる。
また、統括CPU28aは、特図指定コマンドに指定される特図が大当り2Rに対応する特図の場合、飾図による図柄組み合わせとしてチャンス目(奇数図柄による図柄組み合わせ)を決定する。そして、統括CPU28aは、大当り2Rに対応する飾図による図柄組み合わせとして、複数種類の図柄組み合わせの中から1つの図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU28aは、特図指定コマンドに指定される特図が[−−]の場合には、飾図の図柄組み合わせとして飾図によるはずれの図柄組み合わせを決定する。なお、[−−]の特図に対する飾図による図柄組み合わせには、チャンス目の図柄組み合わせも含まれている。
また、本実施形態で統括CPU28aは、チャンス目を一旦停止表示させ、該チャンス目をはずれの図柄組み合わせとして導出する演出内容E2〜E4を特定する変動パターンP2〜P4が変動パターンとして指定されている場合には、飾図の図柄組み合わせとしてチャンス目を形成する図柄組み合わせを決定する。すなわち、特図指定コマンドに指定される特図がはずれに対応する図柄であっても、変動パターンとして変動パターンP2〜P4が指定されている場合には、特図として[−−]が決定され、飾図としてチャンス目を形成するはずれの図柄組み合わせが決定される。
また、統括CPU28aは、各オープニング指定コマンドを入力すると、当該コマンドを表示制御基板29(サブCPU29a)に出力する。また、統括CPU28aは、各ラウンド指定コマンドを入力すると、当該コマンドを表示制御基板29(サブCPU29a)に出力する。また、統括CPU28aは、各エンディング指定コマンドを入力すると、当該コマンドを表示制御基板29(サブCPU29a)に出力する。
次に、表示制御基板29(サブCPU29a)が演出制御プログラムにしたがい実行する制御内容について説明する。
サブCPU29aは、変動パターン指定コマンドと飾図指定コマンドを入力すると、その変動パターンと飾図指定コマンドに指定される飾図に対応する演出内容で図柄変動ゲームが行われるように可変表示器H2の表示内容を制御する。そして、サブCPU29aは、全図柄停止コマンドを入力すると、飾図指定コマンドで指示された飾図を可変表示器H2に確定停止表示させ、図柄変動ゲームを終了させる。
また、サブCPU29aは、変動パターン指定コマンドに変動パターンP1が指定される場合には図柄変動ゲームの演出内容として演出内容E1を特定し、当該演出内容E1に定める演出を実行するように可変表示器H2を制御する。また、サブCPU29aは、変動パターン指定コマンドに変動パターンP2が指定される場合には図柄変動ゲームの演出内容として演出内容E2を特定し、演出内容E2に定める演出を実行するように可変表示器H2を制御する。また、統括CPU28aは、変動パターン指定コマンドに変動パターンP3が指定される場合には図柄変動ゲームの演出内容として演出内容E3を特定し、演出内容E3に定める演出を実行するように可変表示器H2を制御する。また、統括CPU28aは、変動パターン指定コマンドに変動パターンP4が指定される場合には図柄変動ゲームの演出内容として演出内容E4を特定し、演出内容E4に定める演出を実行するように可変表示器H2を制御する。また、統括CPU28aは、変動パターン指定コマンドに変動パターンP5が指定される場合には図柄変動ゲームの演出内容として演出内容E5を特定し、演出内容E5に定める演出を実行するように可変表示器H2を制御する。
そして、サブCPU29aは、統括CPU28aから各オープニング指定コマンドを入力し大当り遊技を開始させる場合には、当該オープニング指定コマンドに指定されるオープニング演出パターンに指定される演出内容でオープニング演出を可変表示器H2に実行させるように制御する。また、サブCPU29aは、統括CPU28aから各ラウンド指定コマンドを入力すると、各ラウンド指定コマンドに指定されるラウンド演出パターンに指定される演出内容で、各ラウンド演出を実行させるように可変表示器H2を制御する。また、サブCPU29aは、統括CPU28aから各エンディング指定コマンドを入力すると、当該エンディング指定コマンドに指定されるエンディング演出パターンに指定される演出内容でエンディング演出を実行するように可変表示器H2を制御する。
そして、サブCPU29aは、2ラウンド大当り遊技の大当り遊技演出を開始させる場合には、大当り遊技演出内容EYに基づく演出を実行する。本実施形態において、大当り遊技演出内容EYの内容は、オープニング演出部分、1回目のラウンド演出部分、2回目のラウンド演出部分、エンディング演出部分と、4分割されている。サブCPU29aは、大当り2R用のオープニング指定コマンドの入力時、大当り遊技演出内容EYのオープニング演出部分に対応する演出を可変表示器H2に行わせ、大当り2R用のラウンド指定コマンドの入力時、大当り遊技演出内容EYの1回目及び2回目のラウンド演出部分に対応する演出を可変表示器H2に行わせる。また、サブCPU29aは、大当り2R用のエンディング指定コマンドの入力時、大当り遊技演出内容EYのエンディング演出部分に対応する演出を可変表示器H2に行わせる。
本実施形態において、演出実行手段である可変表示器H2を制御する統括CPU28aと、サブCPU29aが演出制御手段として機能する。
次に、各変動パターンP1〜P5に基づく図柄変動ゲームが行われる場合において、メインCPU27aの出力する制御コマンドに基づき、各制御基板28〜31が実行する処理に応じて行われる図柄変動ゲームを当該ゲームの実行態様を示す図7(a)〜(e)と、可変表示器H2の表示画面を示す図8(a)〜(f)とに基づき説明する。また、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲーム後に行われる2ラウンド大当り遊技を図7(f),(g)に示すタイミングチャートと、図8(a)〜(f)に基づき説明する。
図7(a)〜(f)において、特図表示器H1で変動表示中の特図を白抜きで示し、確定停止表示された特図を黒字で示している。また、図7(g)は、第2大入賞口24の開閉態様を示している。図8(a)は、ステップ演出開始時の表示画面を示し、(b)は、ステップ演出のステップST1実行時の表示画面を示し、(c)は、ステップ演出のステップST2実行時の表示画面を示している。また、図8(d)は、ステップ演出のステップST3実行時の表示画面を示し、(e)は、再変動実行時の表示画面を示し、(f)は、大当り図柄組み合わせ表示時の表示画面を示している。また、図8(a)〜(f)では、「↓」矢印で飾図が再変動している状態を示し、可変表示器H2に斜線を描くことで、表示画面が暗転していることを示している。
図7(a)に示すように、変動パターンP1に基づく図柄変動ゲームが行われる場合には、図柄変動ゲームの開始とともに特図表示器H1で特図の変動表示が開始されるとともに、可変表示器H2で飾図の変動表示が開始される(時点A0(零))。続いて、可変表示器H2では、左列([3])、右列([5])、中列([7])の順にチャンス目となる[357]によるはずれの図柄組み合わせが、一旦停止表示され(時点A1a)、サブ模様により「大当り?」が形成される。なお、特図表示器H1では、特図が変動表示されている。その後、可変表示器H2では、表示画面が暗転し(図8(a))、ステップ演出が開始される。続いて、可変表示器H2では、ステップST1に段階が進み、当該ステップST1に対応する演出が実行され(図8(b))、左列の[3]を模す飾図に描かれているサブ模様が点灯する(黒字になる)演出が実行される(時点A1b)。なお、特図表示器H1では、特図が変動表示されている。
続いて、可変表示器H2では、ステップST1からステップST2に段階が進み、当該ステップST2に対応する演出が実行され(図8(c))、中列の[5]を模す飾図に描かれているサブ模様が点灯する(黒字になる)演出が実行される(時点A2a)。なお、特図表示器H1では、特図が変動表示されている。続いて、可変表示器H2では、ステップST2からステップST3に段階が進み、当該ステップST3に対応する演出が実行され(図8(d))、右列の[7]を模す飾図に描かれているサブ模様が点灯する(黒字になる)演出が実行される(時点A3)。なお、特図表示器H1では、特図が変動表示されている。そして、ステップST3に対応する演出の実行後、可変表示器H2では、一旦停止表示されているチャンス目を再変動させる演出が実行され(図8(e))、その後、確変大当りを示す飾図の大当りの図柄組み合わせ[777]が確定停止表示される(時点A4)。また、時点A4において、特図表示器H1では、確変大当りを示す特図の大当りの図柄[77]が確定停止表示される。
図7(b)に示すように、変動パターンP2に基づく図柄変動ゲームが行われる場合には、変動パターンP1に基づく図柄変動ゲームと同様に可変表示器H2では、チャンス目となるはずれの図柄組み合わせが、一旦停止表示される(時点A1a)。その後、可変表示器H2では、表示画面が暗転し(図8(a))、ステップ演出が開始される。続いて、可変表示器H2では、ステップST1に段階が進み、当該ステップST1に対応する演出が実行され(図8(b))、左列の[3]を模す飾図に描かれているサブ模様が点灯する(黒字になる)演出が実行される(時点A1b)。なお、特図表示器H1では、特図が変動表示されている。
続いて、可変表示器H2では、ステップST1からステップST2に段階が進み、当該ステップST2に対応する演出が実行され(図8(c))、中列の[5]を模す飾図に描かれているサブ模様が点灯する(黒字になる)演出が実行される(時点A2a)。なお、特図表示器H1では、特図が変動表示されている。変動パターンP2で特定される演出内容E2にはステップ演出の最終進度をステップST2と定めているため、ステップST3に対応する演出が実行されず、可変表示器H2では、チャンス目をはずれの図柄組み合わせとして確定停止表示される(時点A3)。また、時点A3において、特図表示器H1では、はずれを示す特図のはずれの図柄[−−]が確定停止表示される。
図7(c)に示すように、変動パターンP3に基づく図柄変動ゲームが行われる場合には、変動パターンP1に基づく図柄変動ゲームと同様に、可変表示器H2では、チャンス目となるはずれの図柄組み合わせが、一旦停止表示される(時点A1a)。その後、可変表示器H2では、表示画面が暗転し(図8(a))、ステップ演出が開始される。続いて、可変表示器H2では、ステップST1に段階が進み、当該ステップST1に対応する演出が実行され(図8(b))、左列の[3]を模す飾図に描かれているサブ模様が点灯する(黒字になる)演出が実行される(時点A1b)。なお、特図表示器H1では、特図が変動表示されている。変動パターンP3で特定される演出内容E3にはステップ演出の最終進度をステップST1と定めているため、ステップST2以降に対応する演出が実行されず、可変表示器H2では、チャンス目をはずれの図柄組み合わせとして確定停止表示される(時点A2a)。また、時点A2aにおいて、特図表示器H1では、はずれを示す特図のはずれの図柄[−−]が確定停止表示される。
図7(d)に示すように、変動パターンP4に基づく図柄変動ゲームが行われる場合には、変動パターンP1に基づく図柄変動ゲームと同様に、可変表示器H2では、チャンス目となるはずれの図柄組み合わせが、一旦停止表示される(時点A1a)。その後、可変表示器H2では、表示画面が暗転し(図8(a))、ステップ演出が開始される。変動パターンP4で特定される演出内容E4にはステップ演出の最終進度をステップST1に到達しないと定めているため、ステップST1以降に対応する演出が実行されず、可変表示器H2では、チャンス目をはずれの図柄組み合わせとして確定停止表示される(時点A1b)。また、時点A1bにおいて、特図表示器H1では、はずれを示す特図のはずれの図柄[−−]が確定停止表示される。
図7(e)に示すように、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームが行われる場合には、変動パターンP1に基づく図柄変動ゲームと同様に、可変表示器H2では、チャンス目となるはずれの図柄組み合わせが、確定停止表示される(時点A1a)。変動パターンP5で特定される演出内容E5にはステップ演出の実行が定められていないため、可変表示器H2では、表示画面が暗転されず、チャンス目をはずれの図柄組み合わせとして確定停止表示される。また、時点A1aにおいて、特図表示器H1では、大当り2Rを示す特図の図柄[00]が確定停止表示される。
次に、大当り遊技演出内容EYに基づく大当り遊技演出(2ラウンド大当り遊技)と、第2大入賞口24の開放タイミングについて説明する。
図7(f)に示すように、図7(e)に示す変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームの終了後間もなく(時点A1a)、続いて、大当り遊技演出内容EYに基づく大当り遊技演出(2ラウンド大当り遊技)が実行される。そして、時点A1aにおいて、メインCPU27aから大当り2R用のオープニング指定コマンドが出力される。そして、可変表示器H2では、ステップ演出の開始を示す演出と同様の演出内容の表示画面を暗転させる演出対応する大当り2R用のオープニング演出が実行される(図8(a))。また、特図表示器H1では、2ラウンド大当り遊技中であるため、大当り2Rを示す特図[00]が確定停止表示されている。続いて、可変表示器H2では、ステップ演出のステップST1に対応する演出が実行され(図8(b))、左列の[3]を模す飾図に描かれているサブ模様が点灯する(黒字になる)演出が実行される(時点A1b)。なお、特図表示器H1では、大当り2Rを示す特図が確定停止表示されている。
そして、時点A1bにおいて、メインCPU27aから、1回目のラウンド遊技を指定する大当り2R用のラウンド指定コマンドが出力される。また、メインCPU27aは、大当り2R用のラウンド指定コマンドの出力に合わせて、第2大入賞口扉24aの開閉動作を制御するソレノイドを「ON」にする。そして、時点A1bにおいて、ステップST1に対応する演出が行われるのとほぼ同時に、第2大入賞口24が開放される(図7(g)の時点A1a)。続いて、メインCPU27aは、規定開放時間0.4秒の経過時に第2大入賞口扉24aの開閉動作を制御するソレノイドを「OFF」にする。このため、第2大入賞口24は、規定開放時間の0.4秒の経過時に閉鎖される(図7(g)の時点A1c)。続いて、可変表示器H2では、ステップ演出のステップST2に対応する演出が実行され(図8(c))、中列の[5]を模す飾図に描かれているサブ模様が点灯する(黒字になる)演出が実行される(時点A2a)。なお、特図表示器H1では、大当り2Rを示す特図が確定停止表示されている。しかし、可変表示器H2の飾図の表示態様は、一旦停止表示状態の飾図の表示態様と見分けが付かないようになっている。
そして、時点A2aにおいて、メインCPU27aから、2回目のラウンド遊技を指定する大当り2R用のラウンド指定コマンドが出力される。また、メインCPU27aは、大当り2R用のラウンド指定コマンドの出力に合わせて、第2大入賞口扉24aの開閉動作を制御するソレノイドを「ON」にする。そして、時点A2aにおいて、ステップST2に対応する演出が行われるのとほぼ同時に、第2大入賞口24が再び開放される(図7(g)の時点A2)。続いて、メインCPU27aは、規定開放時間0.4秒の経過時に第2大入賞口扉24aの開閉動作を制御するソレノイドを「OFF」にする。このため、第2大入賞口24は、規定開放時間の0.4秒の経過時に閉鎖される(図7(g)の時点A2b)。そして、時点A2bにおいて、メインCPU27aから大当り2R用のエンディング指定コマンドが出力される。大当り遊技演出内容EYにはステップ演出のステップST2までの内容に対応する演出を定めており、可変表示器H2では、チャンス目をはずれの図柄組み合わせとして確定停止表示させる内容に対応する演出が実行され(図8(c))、2ラウンド大当り遊技を終了させる(時点A3)。
このため、図7(b)に示す態様と、図7(e)及び図7(f)に示す態様とが同じ態様となるようになっている。すなわち、演出内容E5と2ラウンド大当り遊技に係る大当り遊技演出内容EYとは、合わせて演出内容E2と見た目上同じ演出内容となるようになっている。また、ステップ演出の内容を含む演出を特定可能な変動パターンP1〜P4では、2ラウンド大当り遊技が実行されている場合の第2大入賞口24の開放タイミングとステップ演出の実行タイミングが同期するようになっている。
また、変動パターンP1〜P5では、可変表示器H2においてチャンス目であるはずれの図柄組み合わせを導出する(一旦停止表示させる)タイミングが同じとなるようになっている。このため、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームが実行されている場合であっても、当該ゲームが変動パターンP1〜P5のいずれに基づく図柄変動ゲームであるかが遊技者には、ゲームの終了時まで認識し得ないように構成されている。
また、変動パターンP1〜P4に基づく図柄変動ゲームでは、各図柄変動ゲームにおいて、該ゲームの開始時に変動パターン指定コマンドがメインCPU27aから出力され、該ゲームの終了時に全図柄停止コマンドの2つの制御コマンドが出力されている。一方、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームと、該ゲーム終了後に行われる2ラウンド大当り遊技では、メインCPU27aから変動パターン指定コマンドと全図柄停止コマンドとともに、オープニング指定コマンド、ラウンド指定コマンド及びエンディング指定コマンドも出力されている。このため、図7(b)に示す変動パターンP2に基づく図柄変動ゲームと、図7(f),(g)に示す変動パターンP5に基づく図柄変動ゲーム及び2ラウンド大当り遊技とでは、可変表示器H2で見た目上同じ演出が行われていたとしても、その制御内容が異なっている。すなわち、可変表示器H2において、見た目上に同じ演出を異なる制御態様によって行うようになっている。
また、ステップ演出の最終進度をステップST3と定める変動パターンP1では、ステップST3に到達した時点で確変大当りが確定するパターンとしているため、ステップ演出に対して遊技者の関心を惹き付けることができる。すなわち、遊技者は、第2大入賞口24が開放されるか否かよりも可変表示器H2で実行されるステップ演出の最終進度がどの段階であるかにより強い関心を抱くこととなる。そして、ステップST2まで段階が進む場合には、あと1つ段階が進めば確変大当りが決定するため、遊技者の関心が最も可変表示器H2に集中する場面となる。本実施形態では、遊技者の関心が最も集中する場面において、第2大入賞口24を開放させるように当該大入賞口24の開放タイミングを定めている。また、可変表示器H2に注目して遊技を行う場合において、遊技者は、第2大入賞口24が開放されたか否かを認識することなく、2ラウンド大当り遊技を消化することとなる。その結果、遊技者には確変状態に突入したことを悟らせることなく、確変状態を付与することができる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)変動パターンP5(第3のゲーム演出パターン)に基づく図柄変動ゲームの終了後、2ラウンド大当り遊技(第2大当り遊技)では、大当り遊技演出内容EY(大当り演出パターン)に基づき大当り遊技演出を行わせるようにした。このため、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームが開始されてから2ラウンド大当り遊技中の大当り遊技演出とでは、変動パターンP2(第2のゲーム演出パターン)で特定される同じ演出内容となる。このため、大当り2R(第3の大当り)に当選したとしても、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームが行われ、2ラウンド大当り遊技の終了時までは、見た目上、変動パターンP2に基づく図柄変動ゲームと同じとすることができる。すなわち、2ラウンド大当り遊技の終了後には、大当り2Rに当選していることを遊技者に気付かせないうちに2ラウンド大当り遊技を終了させるとともに、確変状態を付与することができる。また、第2大入賞口24の開放を大当り遊技演出中に実行することで、遊技者の第2大入賞口24に対する関心を可変表示器H2(大当り遊技中の演出)に惹き付け、第2大入賞口24の開放自体を認識させ難くしている。さらに、大当り遊技中のステップ演出の段階が進むことに同期して第2大入賞口24を開放させるようにした。ステップ演出においては、その内容が最終段階まで進むか否か(大当り確変15Rとなるか否か)に遊技者の関心が最も高まる(集中する)ため、その関心が最も高まるタイミングで第2大入賞口24を開放させることで、より一層、遊技者の関心を第2大入賞口24から遠ざけることができる。したがって、第1大入賞口23の最大開放回数(ラウンド数)の多い15ラウンド大当り遊技と、第2大入賞口24の最大開放回数(ラウンド数)の少ない2ラウンド大当り遊技とを備える遊技機において、該2ラウンド大当り遊技中に第2大入賞口24の開放に係る演出及びタイミングを考慮することで当該2ラウンド大当り遊技が行われることを遊技者に認識させ難くすることができる。
(2)ステップ演出で最終進度を1段階や、1段階に到達しない演出内容を特定する変動パターンP3や、変動パターンP4を用意し、図柄変動ゲームでのバリエーションを増加させることで、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームが行われていることを遊技者に認識させ難くすることができる。また、ステップ演出の途中においては、ステップ演出が開始されることで、大当り確変15Rに期待を抱かせることができる。このため、ステップ演出が実行される場合には、そのステップ演出で段階が進む毎に遊技者には大当りへの期待を抱かせ、より一層、可変表示器H2に遊技者の関心を惹き付けることができる。したがって、遊技者に大当り2Rへの当選を気付かせ難くすることができる。
(3)ステップ演出において段階が進む間隔は、2ラウンド大当り遊技中に第2大入賞口24が開放されるタイミングと同じに定めた。このため、2ラウンド大当り遊技中のステップ演出に対応する演出では、ラウンド指定コマンドの入力を契機に第2大入賞口24が開放されるとともに、該コマンドの入力契機に同期して段階が進むようにステップ演出の段階が進むこととなる。こうすることで、2ラウンド大当り遊技中であっても、ステップ演出の段階が進むか否かに対して関心を抱く遊技者に対しては、該演出に一層注目させることができる。したがって、遊技者に大当り2Rへの当選を気付かせ難くすることができる。
(4)入賞手段として第1大入賞口23と、第2大入賞口24の複数(2個)備え、15ラウンド大当り遊技と、2ラウンド大当り遊技とでは、開放させる大入賞口を異ならせた。このため、遊技者は、大当り2Rに当選している場合、第2大入賞口24が開放しているかを認識し難くなる。また、第1,第2大入賞口23,24を格別に配設することにより、遊技者の目を複数の場所に向けさせることができ、第2大入賞口24に対する遊技者の注目を分散させることで、大当り2Rへの当選を認識させ難くすることができる。
(5)一般的に可変表示器H2は、遊技者がパチンコ機10の前に着座した状態で、該遊技者の目線位置となる遊技盤13中央に配設されるようになっている。そして、その下方に始動入賞口22を配設するとともに、第1大入賞口23を配設する。遊技中において遊技者は、丁度目線位置となる可変表示器H2の表示内容や、始動入賞口22に遊技球が入球するか否かに関心を抱いている。このため、可変表示器H2の上方であって、該可変表示器H2を基準にして始動入賞口22が配設される側と反対側に第2大入賞口24を配設することで、第2大入賞口24のへ遊技者の関心が向くことを抑制することができる。したがって、2ラウンド大当り遊技の実行を遊技者に認識させ難くするとともに、大当り2Rの当選を遊技者に認識し難くすることができる。
(6)2ラウンド大当り遊技において、第2大入賞口24の最大開放回数(規定ラウンド数)は、設定され得る最低限の数に設定する方が遊技者に該大当り遊技が行われていることを認識させ難くすることができる。このため、最大開放数を設定可能な最低限の2回と定めることで、大当り2Rへの当選とともに、2ラウンド大当り遊技の実行を遊技者に認識させ難くすることができる。
(7)大当り2Rに当選する場合には、2ラウンド大当り遊技の終了後に必ず確変状態を付与する仕様とした。このため、2ラウンド大当り遊技の終了後に確変状態を付与しないような仕様にするのであれば、大当り2Rに当選して確変状態に突入したか否かは、2ラウンド大当り遊技後の遊技状態をともに入球率向上状態が付与された状態にするなどで、秘匿することが可能となる。このような仕様のパチンコ機においては、本実施形態のように、2ラウンド大当り遊技が実行されているか否か(大当り2Rに当選したか否か)を遊技者に認識させないような構成としなくとも遊技状態を秘匿することが可能となる。一方、本実施形態では、2ラウンド大当り遊技自体を遊技者に気付かせない構成とすることで、確変状態に突入したか否かを遊技者に気付かせ難くすることができる。
(8)第1大入賞口23は、遊技盤13の下方側に設けるとともに、遊技者の注目が集まり易い可変表示器H2の下方及び始動入賞口22の近傍に配設した。このように構成することで、遊技者に多くの賞球を獲得させることができる15ラウンド大当り遊技に対して、積極的に行われていることを遊技者に認識させて、多くの賞球を獲得するという遊技本来の目的を満足させるようにすることができる。したがって、遊技の興趣を低下させることなく2ラウンド大当り遊技を遊技者に気付かせ難い構成とするパチンコ機10を提供することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
(9)チャンス目が可変表示器H2上に停止表示される場合、変動パターンP1〜P4に基づき一旦停止表示されるときと、変動パターンP5に基づき確定停止表示されるときでは、ともにチャンス目を形成する飾図が静止した状態で停止表示(一旦停止表示、確定停止表示)される。このため、遊技者には、変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームにおいて、チャンス目が確定停止表示しているのか、変動パターンP1〜P4に基づく図柄変動ゲームにおいて、チャンス目が一旦停止表示されているのかを認識させ難くすることができる。また、2ラウンド大当り遊技中においても、可変表示器H2での飾図の表示態様を見分けが付かないようにすることで、図柄変動ゲームによるステップ演出であるか、2ラウンド大当り遊技の大当り遊技演出であるかを遊技者に認識させ難くしている。したがって、図柄変動ゲームの態様の違いから、大当り2Rへの当選を遊技者に認識させないようにすることができる。
(10)大当り2Rが付与される場合には、遊技者は、確変状態を付与されるものの略賞球を獲得することができない。さらに、確変状態においては、略次に大当りに当選することが確定している状態であり、確変状態中に大当り2Rに当選する場合には、大当りに当選しているにも拘らず賞球を獲得することができず、大当り2Rの当選に対して不満を感じる遊技者もいる。このため、確変状態においては、2ラウンド大当り遊技を遊技者に気付かせないことで、大当り2Rへの当選自体を遊技者に認識させないようできる。したがって、確変状態において、大当り2Rに当選することで遊技者の抱く不満を解消することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
・本実施形態は、ラウンド遊技数の多い大当り遊技の規定ラウンド数(最大開放回数)は、14回や、16回などに変更しても良い。また、ラウンド数の少ない大当り遊技の規定ラウンド数(最大開放回数)を3回以上などに変更しても良い。この場合、ラウンド数の異なる大当り遊技が設定されれば良い。
・本実施形態において、ステップ演出の最終段階は、4回や、5回以上に変更しても良い。この場合、最終段階の変更に合わせて大当り遊技演出内容に定めるステップ演出の進む段階を3回や、4回などに変更しても良い。
・本実施形態は、第1大入賞口23や、第2大入賞口24の配設位置は、変更しても良く、例えば、可変表示器H2の上方に始動入賞口22を配置し、その上方あるいは下方に第1大入賞口23を配設するとともに、可変表示器H2の下方に第2大入賞口24を配設するようにしても良い。また、第2大入賞口24を遊技者に注目され難い位置に配設し、第1大入賞口23を遊技者に注目され易い位置に配設することが好ましい。また、第2大入賞口24は、センター役物20を一体に構成しなくても良く、センター役物20の上方で遊技盤13上に配設しても良い。この場合であっても、第2大入賞口24は、センター役物20の上方で、該センター役物20を基準にして始動入賞口22が設けられる側とは逆側に設けることで本実施形態と同様の効果を奏することができる。
・本実施形態において、入賞手段としては、第1大入賞口23を1つのみ設け、第1大入賞口23で各大当り遊技を行うようにしても良い。
・本実施形態において、変動パターンP3や、変動パターンP5を設けないようにしても良い。すなわち、少なくとも、変動パターンP5と大当り遊技演出内容EYとを合せた演出内容と同じとなる演出内容を特定可能な変動パターンを用意してあれば良い。
・本実施形態において、2ラウンド大当り遊技における第2大入賞口24の開放タイミングは、大当り遊技演出内容EY中に定めるステップST2に対応する演出の実行時に続けて2回開放させるようにしても良い。ステップST2に対応する演出では、特に遊技者の注目が可変表示器H2(ステップ演出)に集中するため、その注目が最も集中する場合に第2大入賞口24の開放タイミングを合せるようにしても良い。この場合、第2大入賞口24を開放する時間をより短く設定することで、より遊技者にその開放自体を認識させ難くすることができる。また、可変表示器H2において表示画面が暗転する内容に対応する演出の実行タイミングと、第2大入賞口24の開放タイミングとを合せるようにしても良い。
・本実施形態において、ステップ演出としてサブ模様を用いず、例えば、左列、中列、右列の順に飾図自体が回転するような態様の演出内容としても良い。
・本実施形態において、段階演出としては、リーチ状態を形成して1段階目のリーチ演出が行われ、その後、2段階目のリーチ演出が行われ、続いて、3段階目のリーチ演出が行われるような段階的に変化するリーチ演出としても良い。この場合、各段階の切替わり点に合わせて第2大入賞口24を開放させるような構成の演出内容とする。
・本実施形態において、ステップ演出において、最終段階に到達する場合には大当り確変15Rが確定するようにしたが、大当り15R(大当り遊技終了後の遊技状態として確変状態が付与されるか否かは問わない)が確定するようにしても良い。
・本実施形態においては、ステップ演出を装飾ランプ16の発光演出や、スピーカ17の音声演出などと同期させて行わせるようにしても良い。例えば、予めステップ演出の最終段階と同じ数の発光装置を設け、段階が進む毎に対応する発光装置を点灯させるようにしても良い。この場合、統括CPU28aは、各制御基板30,31にも表示制御基板29に各種制御コマンドを出力する。
・本実施形態においては、統括CPU28aがメインCPU27aの決定した変動パターンに基づき図柄変動ゲームの演出内容を決定するようにしっても良い。この場合には、1つの変動パターンに複数種類の演出内容を対応付け、当該変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドの入力時、統括CPU28aは、複数種類の演出内容の中から1つの演出内容を選択することができる。したがって、図柄変動ゲームのバリエーションを増加させることができる。
・本実施形態において、主制御基板27のROM27bには、2ラウンド大当り遊技の大当り遊技演出内容EYを特定可能な大当り遊技演出パターンを記憶し、2ラウンド大当り遊技の開始時、メインCPU27aは、大当り遊技演出パターンを指定する大当り開始コマンドを出力するようにしても良い。こうすることで、2ラウンド大当り遊技中の演出内容を一括で決定することができる。また、メインCPU27aは、第2大入賞口24の開閉制御のみを行えば良い。
・本実施形態において、変動パターンP1の大当りへの信頼度は、100%でなくても良い。そして、変動パターンP1と同じ演出内容(ステップ演出で最終進度をステップST3)とする演出内容を特定する変動パターンをはずれ演出用の変動パターンにも対応付けする。ただし、変動パターンP1の大当りへの信頼度は、他の大当り演出用の変動パターンに比較して最も高くなるように設定するのが好ましい。
・本実施形態において特図の種類は、数字に比べて遊技者が表示内容を判別し難い(認識し難い)、「巳」などの漢字による図柄や、アルファベットを反転させた図柄などとしても良い。こうすることで、遊技者に特図の種類から大当り2Rへの当選をより認識させ難くすることができる。また、特図表示器H1としては、例えば、特図を3桁の数字を表示可能な7セグセメントを採用し、3桁の数字により[0]〜[999]の1000種類の特図を用意しても良い。また、特図としては、図柄の代わりに遊技盤13上のLEDランプなどを特図表示器として用いてその点灯個数や点灯態様で特図を表しても良い。特図の種類を増加させたり、特図自体を認識させ難くさせたりすることで、各大当りの種類と各特図の対応付けを遊技者に困難とさせ、特図表示器の表示結果から大当り2Rへの当選を遊技者に認識させ難くすることができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記演出実行手段は、前記各演出パターンに基づく演出を画像表示する表示装置であって、遊技盤の中央に配設されており、前記表示装置の下方には、前記始動入賞手段を配設するとともに当該始動入賞手段の下方に前記第1の入賞手段を配設し、前記表示装置の上方には、前記第2の入賞手段を配設することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
(ロ)前記第2の大当り遊技の最大開放回数を2回と定め、前記大当り遊技演出パターンには、前記最大開放回数と同数となる2回だけ段階が進む内容の前記段階演出を定めることを特徴とする請求項1〜請求項4及び技術的思想(イ)のうちいずれか一項に記載の遊技機。
パチンコ遊技機の機前面側を示す正面図。 センター役物を示す正面図。 図柄の表示順序と、図柄の構成を示す模式図。 制御構成を示すブロック図。 変動パターンと、当該変動パターンに対応する内容を示す表。 各演出内容に対応するステップ演出を示す表。 (a)〜(e)は、各変動パターンに基づく図柄変動ゲームの態様を示す模式図。(f)は、大当り遊技演出内容に基づく大当り遊技演出の態様を示す模式図。(g)は、第2大入賞口の開放タイミングを示すタイミングチャート。 (a)〜(f)は、図柄変動ゲームと、大当り遊技演出との可変表示器の表示画面の態様を示す模式図。
符号の説明
E1〜E5…演出内容、EY…大当り遊技演出内容、H1…特図表示器、H2…可変表示器、10…パチンコ機、13…遊技盤、20…センター役物、22…始動入賞口、23…第1大入賞口、23a…第1大入賞口扉、24…第2大入賞口、24a…第2大入賞口扉、27…主制御基板、27a…メインCPU、27b…ROM、27c…RAM、28…統括制御基板、28a…統括CPU、28b…ROM、28c…RAM、29…表示制御基板、29a…サブCPU、29b…ROM、29c…RAM。

Claims (4)

  1. 複数種類の図柄を変動させる図柄変動ゲームを行う演出実行手段と、遊技球の入球を契機に前記図柄変動ゲームの始動条件を付与する始動入賞手段と、前記始動入賞手段への前記遊技球の入球を契機に大当りか否かを抽選する大当り抽選を行う抽選手段と、大当り遊技中に開放する入賞手段と、前記入賞手段の開放及び閉鎖を制御する開放制御手段とを備え、前記大当り抽選に当選した場合には前記開放制御手段により前記入賞手段を開放する大当り遊技が行われ、前記大当り遊技終了後には大当りの当選確率が低確率である低確率状態、又は前記当選確率を低確率から高確率に向上させる確率変動状態が付与される遊技機において、
    前記大当りは、予め定めた最大開放回数を上限として前記入賞手段を開放させる第1の大当り遊技を生起させるとともに前記第1の大当り遊技の終了後に前記低確率状態を付与する第1の大当りと、前記第1の大当り遊技を生起させるとともに前記第1の大当り遊技の終了後に前記確率変動状態を付与する第2の大当りと、前記第1の大当り遊技の最大開放回数よりも前記最大開放回数を少なく、かつ前記入賞手段の1回の開放時間を前記第1の大当り遊技よりも短く設定した第2の大当り遊技を生起させるとともに前記第2の大当り遊技の終了後に前記確率変動状態を付与する第3の大当りとがあり、前記抽選手段は前記大当り抽選にて前記大当りを決定する場合、第1〜第3の大当りのいずれを生起させるかを決定し、
    前記図柄変動ゲーム中及び各大当り遊技中に前記演出実行手段に実行させる演出を制御する演出制御手段と、
    前記図柄変動ゲーム中に実行させる演出の演出時間及び演出内容を特定するゲーム演出パターン、及び前記大当り遊技中に実行させる演出の演出時間及び演出内容を特定する大当り遊技演出パターンを記憶する演出パターン記憶手段と、
    前記図柄変動ゲームの開始に伴って前記ゲーム演出パターンを選択するとともに、前記大当り遊技の開始に伴って前記大当り遊技演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、を備え、
    前記ゲーム演出パターンには、前記抽選手段の抽選結果が前記第1の大当り又は前記第2の大当りであって前記図柄変動ゲームで大当りを認識させる大当り図柄を導出する場合に選択される第1のゲーム演出パターンと、前記抽選結果がはずれであって前記図柄変動ゲームで前記大当り図柄とは異なる図柄を導出する場合に選択されるとともに前記演出時間を前記第1のゲーム演出パターンよりも短く定めた第2のゲーム演出パターンと、前記抽選結果が前記第3の大当りであって前記図柄変動ゲームで前記大当り図柄とは異なる図柄を導出する場合に選択されるとともに前記演出時間を前記第2のゲーム演出パターンよりも短く定めた第3のゲーム演出パターンとがあり、
    前記第1のゲーム演出パターン及び前記第2のゲーム演出パターンには、演出内容中に、演出を時間の経過に伴って段階的に進行させてその最終進度によって大当りとなる可能性を示唆する段階演出を含んだものがあるとともに、前記第のゲーム演出パターンは前記段階演出を含まずに前記第1のゲーム演出パターンと同一の演出内容を行って前記大当り図柄とは異なる図柄を導出させ、一方で、前記抽選結果が前記第3の大当りの場合に選択される前記大当り遊技演出パターンは前記段階演出を含んでおり、
    記第1のゲーム演出パターンの演出内容に含まれる前記段階演出は、前記図柄変動ゲームが開始されて前記大当り図柄とは異なる図柄が、一旦停止した後に行われ、予め定めた最終段階まで必ず到達し、
    前記第2のゲーム演出パターンの演出内容に含まれる前記段階演出は、前記図柄変動ゲームが開始されて前記大当り図柄とは異なる図柄が一旦停止した後に行われ、前記最終段階に到達することなく、かつ前記第2の大当り遊技における前記入賞手段の最大開放回数と同数に設定された段階数まで進んで終了し、前記大当り遊技演出パターンの演出内容に含まれる前記段階演出は、前記図柄変動ゲームが開始されて前記大当り図柄とは異なる図柄が確定停止した後に行われ、前記第2のゲーム演出パターンと同様に前記段階数まで進んで終了し、
    前記抽選手段が前記第3の大当りを決定した場合、
    前記演出パターン選択手段は、前記図柄変動ゲームの開始に伴って前記第3のゲーム演出パターンを選択するとともに、前記第2の大当り遊技の開始に伴って前記段階演出を含む前記大当り遊技演出パターンを選択し、
    前記演出制御手段は、前記第3のゲーム演出パターンによって前記図柄変動ゲーム中の演出を制御して前記大当りとは異なる図柄を導出し、該ゲームの終了後に生起される前記第2の大当り遊技の開始とともに前記大当り遊技演出パターンによって前記段階数まで到達する前記段階演出を実行させる一方で、
    前記開放制御手段は、前記第2の大当り遊技の開始とともに前記段階演出の進度に同期させて前記入賞手段を開放させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2のゲーム演出パターンには、前記大当り遊技演出パターンに定める前記入賞手段の最大開放回数よりも少ない数に設定された段階まで進んで終了する段階演出を含むパターンが用意されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記大当り遊技では、前記入賞手段が開放されてから閉鎖されるまでを1回とする複数回のラウンド遊技が行われ、
    前記開放制御手段は、前記ラウンド遊技の開始を指示するラウンド開始コマンドの入力を契機に前記入賞手段を開放させ、
    前記第1のゲーム演出パターンと、前記第2のゲーム演出パターン及び前記大当り遊技演出パターンに定めた前記段階演出における段階が進む間隔は、前記第2の大当り遊技中に入力する前記ラウンド開始コマンドの入力間隔と同期するように定められていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記入賞手段は、前記第1の大当り遊技中に開放される第1の入賞手段と、前記第2の大当り遊技中に開放される第2の入賞手段とからなり、
    前記第1の入賞手段と、前記第2の入賞手段とは、各別に配設されることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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