JP2017140530A - 遊技機 - Google Patents

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Chisanro Sano
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Abstract

【課題】遊技者に容易に信頼度を認識させることが可能であり、報知態様を多様化させて、意外性のある多様な報知態様で信頼度を報知することで遊技者に興趣の向上をもたらす遊技機を提供する。
【解決手段】図柄変動中に行われる予告演出において、二つの袋を出現させる。そして、遊技者により選択された袋である第一演出袋91に入っている予告演出カード93が表示画面28に表示される。予告演出カード93に描かれているキャラクタ、及び予告演出カード93の色は、指定された変動パターンに応じて決定される。よって、遊技者に表示画面28に出現した予告演出カード93のキャラクタ及び色を見せ、大当たりの信頼度を認識させることができる。そして、遊技者に、予告演出に続く図柄変動、及びリーチ演出を期待感を持たせながら見せる。
【選択図】図15

Description

本発明は遊技機に関し、詳細には画像を表示させる表示手段を備えた遊技機に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機では、大当たり判定の結果を複数のデモ図柄を変動、停止させることにより報知している。そして、大当たりである場合には、全てのデモ図柄が同じデモ図柄となる。そこで、最後のデモ図柄のみが変動しており、他のデモ図柄が全て同じデモ図柄で停止している場合(リーチ状態)には、大当たりとなることへの遊技者の期待が高まる。そこで、大当たりが発生する前に派手なリーチを発生させたり、通常の演出と差異を持たせたりして、大当たりとなる可能性が高いか低いか、即ち、信頼度を遊技者に報知している。
信頼度の報知を、信頼度を報知する演出ユニットの動きである信頼度予告動作によって行い、この信頼度予告動作によって、遊技者に、大当たりが発生する可能性が高いことを認識させる遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−18275号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機では、信頼度予告動作が複雑なため、遊技者が、その信頼度予告動作の違いを区別できなかった。よって、信頼度予告動作によって示された信頼度を遊技者に認識させるのが、難しいという問題点があった。また、信頼度の報知もマンネリ化して、遊技者の興趣の低下を招いているという問題点もあった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、遊技者に容易に信頼度を認識させることが可能であり、報知態様を多様化させて、意外性のある多様な報知態様で信頼度を報知することで遊技者に興趣の向上をもたらす遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の遊技機は、遊技球が流下する遊技盤に設けられた始動入賞口を通過した遊技球を検出する遊技球検出手段と、前記遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、遊技者が多数の遊技球を取得可能な大当たり遊技状態とするか否かを決定するための乱数の取得を行う乱数取得手段と、前記乱数取得手段により取得された乱数が、あらかじめ大当たりと決められた所定の乱数であるか否かの判定を行う大当たり判定手段と、前記大当たり判定手段の判定結果を示すデモ図柄を用いた演出を実行する表示手段と、前記デモ図柄を変動させた後に確定表示させることで前記大当たり判定手段の判定結果を示す演出である報知演出について、前記報知演出の内容を決定するための演出パターンを複数記憶する演出パターン記憶手段と、前記演出パターン記憶手段によって複数記憶された前記演出パターンのうちの1つを決定する演出パターン決定手段と、前記演出パターン決定手段により決定された前記演出パターンに応じて、前記大当たりとなる信頼度を示す絵柄である第一絵柄を決定する第一絵柄決定手段と、前記演出パターン決定手段により決定された前記演出パターンに応じて、前記信頼度を示す第二絵柄を決定する第二絵柄決定手段と、前記第一絵柄と前記第二絵柄とを一組として、前記第一絵柄の一部または全部を前記第二絵柄を用いて隠した状態で前記表示手段に複数組表示させる表示制御手段と、遊技者による操作入力を受け付ける操作入力手段とを備え、前記表示制御手段は、前記操作入力手段による前記操作入力の受付を契機として、前記複数組の内から一組を選択的に表示させた後、前記選択的に表示された前記一組の前記第一絵柄と前記第二絵柄のうち、前記第二絵柄に隠されていた前記第一絵柄を前記第一絵柄決定手段により決定された前記第一絵柄で表示させ、前記判定の結果が前記大当たりであることを示す前記報知演出の前記演出パターンが決定された場合に、前記信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄が前記第二絵柄として前記第二絵柄決定手段によって決定される割合は、前記判定の結果が前記大当たり以外の結果であるはずれであることを示す前記報知演出の前記演出パターンが決定された場合に前記信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄が前記第二絵柄として前記第二絵柄決定手段によって決定される割合よりも高く、前記判定の結果が前記大当たりであることを示す前記報知演出の前記演出パターンが決定された場合に、前記信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄が前記第一絵柄として前記第一絵柄決定手段によって決定される割合は、前記判定の結果が前記はずれであることを示す前記報知演出の前記演出パターンが決定された場合に前記信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄が前記第一絵柄として前記第一絵柄決定手段によって決定される割合よりも高く、前記演出パターン記憶手段によって複数記憶されている前記演出パターンには、前記大当たり判定手段による判定結果が前記大当たりであることを報知する前記報知演出のみに用いられる演出パターンである特定演出パターンが含まれ、前記演出パターン決定手段は、前記大当たり判定手段によって前記大当たり遊技状態のうち最も多数の遊技球を取得可能な大当たり遊技状態とすることを決定する判定結果が得られた場合にのみ前記特定演出パターンを決定可能であり、前記第一絵柄決定手段は、前記特定演出パターンが決定された場合にのみ、前記信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄を前記第一絵柄として決定可能であることを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機は、決定された演出パターンに応じて、第一絵柄を決定し、表示手段を通じて遊技者に第一絵柄を表示する。よって、大当たりとなる信頼度が高いのか、低いのかを表示手段に表示された第一絵柄で、遊技者に容易に報知することができる。大当たりであることを示す報知演出の演出パターンが決定された場合、信頼度が最も高いと予め決定されている絵柄が第一絵柄として決定される割合は、はずれであることを示す報知演出の演出パターンが決定された場合に信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄が第一絵柄として決定される割合よりも高い。よって、最も信頼度が高い第一絵柄が、大当たりの時に表示されやすく、遊技者に、第一絵柄によって容易に信頼度を報知することができる。また遊技機は、決定された演出パターンに応じて、第一絵柄を隠す第二絵柄を決定し、表示手段を通じて遊技者に第二絵柄を表示する。よって、大当たりとなる信頼度が高いのか、低いのかを、表示手段に表示された第二絵柄で遊技者に容易に報知することができる。大当たりであることを示す報知演出の演出パターンが決定された場合、信頼度が最も高いと予め決定されている絵柄が第二絵柄として決定される割合は、はずれであることを示す報知演出の演出パターンが決定された場合に信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄が第二絵柄として決定される割合よりも高い。よって、最も信頼度が高い第二絵柄が、大当たりの時に表示されやすく、遊技者に、第二絵柄によって容易に信頼度を報知することができる。更に、演出パターン記憶手段によって記憶されている複数の演出パターンには、大当たり判定手段による判定結果が大当たりであることを報知する報知演出にのみに用いられる特定演出パターンが含まれている。演出パターン決定手段は、大当たり判定手段によって、最も多数の遊技球を取得可能な大当たり状態とすることを決定する判定結果が得られた場合にのみ特定演出パターンを決定可能である。第一絵柄決定手段は、特定演出パターンが決定された場合にのみ、信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄を第一絵柄として決定可能であるので、表示制御手段によって信頼度の最も高い第一絵柄が表示手段に表示されることで、大当たりの種類を報知できる。従って、本発明に係る遊技機は、信頼度の報知による遊技者の興趣を向上できる。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 主基板41のRAM52の記憶エリアを示す概念図である。 RAM52の大当たり関係情報記憶エリア5205を示す概念図である。 主基板41のROM53の記憶エリアを示す概念図である。 ROM53の特別図柄変動パターン記憶エリア5305に記憶されている特別図柄変動パターン決定テーブルを示す概念図である。 主基板41におけるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理で実行される特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。 メイン処理で実行される特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。 サブ統合基板58のROM583に記憶されているサブ演出態様決定テーブルを示す概念図である。 サブ統合基板58のROM583に記憶されている予告演出カード決定テーブルの概念図である。 サブ統合基板58におけるサブ統合基板処理のフローチャートである。 パチンコ機1における表示画面28に表示された演出の一部の態様を表した図である。 パチンコ機1における表示画面28に表示された演出の一部の態様を表した図である。 パチンコ機1における表示画面28に表示された演出の一部の態様を表した図である。 第一の変形例に係るサブ統合基板58のROM583に記憶されている演出袋決定テーブルの概念図である。 第二の変形例に係るサブ統合基板58のROM583に記憶されている予告演出カード決定テーブルの概念図である。 第三の変形例に係るサブ統合基板58のROM583に記憶されている演出袋決定テーブルの概念図である。 第四の変形例に係る15ラウンド(R)大当たり遊技、小当たり遊技、および2ラウンド(R)大当たり遊技のそれぞれを比較したタイミングチャートである。
以下、本発明に係る遊技機の一実施の形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1は、パチンコ機1の正面図であり、図2は、遊技盤2の正面図である。
図1に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、発射ハンドル7の操作により図示外の発射機から発射された遊技媒体としての遊技球が流下する遊技盤2が設けられている。この遊技盤2は略正方形であり(図2参照)、透明なガラス板を保持したガラス枠13で保護されている。遊技盤2の下方部には、発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける上皿5が設けられている。そして、上皿5の直下には賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。さらに、ガラス枠13の上方の左右の角にはスピーカ48がそれぞれ設けられている。また、ガラス枠13の前面には演出用の電飾ランプが多数設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。この遊技領域4の略中央には、LCDから構成された表示画面28、演出ランプ31〜33、LED等を備えた図柄表示装置8が設けられている。この図柄表示装置8の左側には普通図柄始動ゲート12が設けられている。また、図柄表示装置8の下側には特別図柄始動電動役物15が配設されており、特別図柄始動電動役物15の下方に大入賞口16が設けられている。そして、大入賞口16の左側に普通入賞口17,19が、右側に普通入賞口18,20が設けられている。尚、遊技盤2には、上記以外に種々の電飾ランプやその他の電飾用LED、風車及び多数の障害釘等が設けられている。
次に、図柄表示装置8について説明する。図2に示すように、図柄表示装置8は、中央にLCDからなる表示画面28を備えている。この表示画面28には動画やメッセージ等様々な映像が表示されるが、特に大当たり判定の結果を遊技者に報知するために、表示画面28に横並びに3つのデモ図柄表示部が設けられている。そして、3つのデモ図柄表示部に表示されるデモ図柄を変動させた後に、当たり判定の結果を示す図柄を確定表示させる変動演出を行うことで、当たり判定の結果を遊技者に報知する。さらに、変動演出に同期させて表示画面28やスピーカ48等による様々な演出を行い、遊技者の興趣を惹き付ける。
また、表示画面28の右下には、2つの7セグメントLEDによって構成される特別図柄表示部25、及び1つのLEDによって構成される普通図柄表示部24が設けられている。そして、特別図柄表示部25には、大当たり判定の結果を遊技者に報知するために、アルファベットや数字、又はこれらの組み合わせからなる特別図柄が表示される。先述したデモ図柄の変動開始及び確定表示のタイミングは、特別図柄の変動開始及び停止のタイミングと一致する。また、普通図柄表示部24では、点灯状態が普通当たりの当選を示し、消灯が普通当たりの落選を示しており、点滅状態がこれから普通当たり判定の結果を報知することを示す普通図柄の変動状態とされている。
また、特別図柄表示部25及び普通図柄表示部24の右下には、2つのLEDによって構成される特別図柄記憶数表示LED60及び普通図柄記憶数表示LED59が配設されている。特別図柄記憶数表示LED60は、大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数、所謂特別図柄作動保留球数を表示し、普通図柄記憶数表示LED59は普通図柄作動保留球数を表示する。そして、2つのLEDのうちの下側のみの点灯が保留球数「1」、両方の点灯が「2」、下側の点滅が「3」、両方の点滅が「4」を示す。また、表示画面28の上方には、左から順に第一演出ランプ31、第二演出ランプ32、及び第三演出ランプ33が配設されている。
次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気的構成について、図3を参照して説明する。図3は、パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御部40は、主基板41、電源基板42、演出制御基板43、払出制御基板45、ランプドライバ基板46、中継基板47、及びサブ統合基板58から構成されている。この制御部40は、パチンコ機1(図1参照)の裏側(背面側)に設けられている。
はじめに、主基板41について説明する。パチンコ機1の主制御を司る主基板41には、プログラムに従って各種の処理を行う主基板CPUユニット50が設けられている。この主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、演算処理中に発生するデータの値等を一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム、各種データの初期値と、他の基板への指示を行うコマンド等を記憶したROM53とが設けられており、これらは1つのLSIとして一体にモールディングされている。また、主基板CPUユニット50には割込信号発生回路57が接続されており、CPU51は、この割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎に、ROM53に記憶されている制御プログラムを実行する。
また、主基板41にはI/Oインタフェイス54が設けられており、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47等のサブ基板と、特別図柄始動電動役物15へ入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ70とが接続されている。また、主基板41のI/Oインタフェイス54には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート55が接続されている。
次いで、払出制御基板45及び中継基板47について説明する。払出制御基板45には、CPU45aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMが内蔵されており、賞品球払出装置49に接続されている。そして、主基板41から送信されるコマンドに従って、賞品球払出装置49の制御を行う。また、中継基板47には、普通図柄始動ゲート12への遊技球の通過を検出する普通図柄作動スイッチ71、大入賞口16の開閉部材を開放・閉鎖する大入賞口開放ソレノイド72、特別図柄始動電動役物15の開閉部材を開放・閉鎖する電動役物開放ソレノイド73、大入賞口16に入賞した遊技球を検出するための大入賞口スイッチ75、普通入賞口17〜20に入賞した遊技球を検出するための普通入賞口スイッチ76、普通図柄表示部24、特別図柄表示部25、普通図柄記憶数表示LED59、及び特別図柄記憶数表示LED60が接続されている。そして、中継基板47は、スイッチやソレノイドの配線の中継と、主基板41から直接制御される表示部等への中継とを行っている。尚、特別図柄始動電動役物15、大入賞口16、及び普通入賞口17〜20に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。
次いで、サブ統合基板58、演出制御基板43、及びランプドライバ基板46について説明する。サブ統合基板58には、CPU581、RAM582、及びROM583が設けられており、演出制御基板43、ランプドライバ基板46、及びスピーカ48に接続されている。そして、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行っている。また、演出制御基板43はCPU43aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMを内蔵しており、表示画面28の制御を行っている。また、ランプドライバ基板46にはCPU46aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMが内蔵されており、3つの演出ランプ31〜33が接続されている。そして、サブ統合基板58から送信されるコマンドに基づいて、演出ランプ31〜33の発光を制御している。
次いで、電源基板42について説明する。電源基板42は、主基板41及び遊技球発射装置37に接続されており、各基板及び遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給している。遊技球発射装置37は、図示外の発射モータや、発射ハンドル7に設けられたタッチセンサ、発射装置停止スイッチ、及び発射強弱調整ボリューム等からなり、一定間隔(本実施の形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
次に、主基板41のRAM52の記憶エリアについて、図4を参照して説明する。図4は、主基板41のRAM52の記憶エリアを示す概念図である。図4に示すように、RAM52には、各種のカウンタを記憶するカウンタ記憶エリア5201、普通図柄始動ゲート12や特別図柄始動電動役物15等の各入賞口に遊技球が入賞したか否かを示すフラグを記憶する入賞球フラグ記憶エリア5202、普通図柄始動ゲート12を遊技球が通過した際に取得される乱数を記憶する普通当たり関係情報記憶エリア5203、普通図柄作動保留球数を記憶する普通図柄作動保留球数記憶エリア5204、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する大当たり関係情報記憶エリア5205、特別図柄作動保留球数を記憶する特別図柄作動保留球数記憶エリア5206、主基板41からサブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47等へ出力される制御コマンドを記憶するコマンド関係記憶エリア5207、各種フラグを記憶するフラグ関係記憶エリア5208等が設けられている。さらに、RAM52には図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
次に、RAM52のカウンタ記憶エリア5201に記憶される各カウンタについて説明する。RAM52に記憶されるカウンタには、乱数を取得するための乱数取得カウンタ、時間を計測するためのタイマカウンタ、入賞球数を計数するための入賞球数カウンタ等がある。
まず、乱数取得カウンタについて説明する。乱数取得カウンタとしては、普通当たり判定カウンタ、大当たり判定カウンタ、大当たり特別図柄決定カウンタ、変動パターン決定カウンタ等がある。これらのカウンタの値は、割込信号発生回路57(図3参照)からの割込信号に基づいて実行されるメイン処理のカウンタ更新処理(S12、図8参照)において、一定間隔の時間(例えば、割込信号発生の間隔である2ms)毎に所定量(例えば「1」)ずつ加算される。また、各カウンタには最小値(下限値)及び最大値(上限値)が設けられており、最小値から最大値までの範囲の数値内を循環するように構成されている。そして、更新により値が一巡して初期値と同じ値となる毎に、新たな初期値が取得され、その初期値に対して「1」ずつの加算が行われる。この新たな初期値の決定には、所定のアルゴリズムにより乱数を発生させる初期値乱数処理によって生成された乱数が用いられる。尚、これらの乱数取得カウンタは、後述するメイン処理の普通図柄処理(S16、図8参照)、及び特別図柄処理(図9及び図10参照)において使用される。
次いで、タイマカウンタについて説明する。タイマカウンタは時間を計測するために使用されるカウンタであり、時間の計測開始時に初期値として所定の値が記憶される。例えば、1秒を計測する場合には初期値として「500」が記憶される。そして、割込信号発生の間隔である2ms毎に行われるカウンタ更新処理(S12、図8参照)において「1」ずつ減算されて、値が「0」でなければ時間の計測中、値が「0」となることで所定時間が経過したと判断される。
次いで、入賞球数カウンタについて説明する。入賞球数カウンタは、大入賞口16が1回の開閉動作を行う間に、この大入賞口16へ入賞した遊技球の個数を計数するために使用される。このカウンタの初期値は「0」であり、後述するメイン処理のスイッチ読込処理(S11、図8参照)において入賞が検出される毎に「1」加算される。そして、大入賞口16が閉鎖すると初期化される。
次に、大当たり関係情報記憶エリア5205について、図5を参照して説明する。図5は、RAM52の大当たり関係情報記憶エリア5205を示す概念図である。この大当たり関係情報記憶エリア5205は、後述するメイン処理の特別図柄処理(図9及び図10参照)において使用される。図5に示すように、大当たり関係情報記憶エリア5205には、判定エリア、及び第一〜第四記憶エリアが設けられている。そして、第一〜第四記憶エリアには、特別図柄始動電動役物15へ入賞し、まだ大当たり判定の結果が報知されていない遊技球(特別図柄作動保留球)の取得した乱数が記憶される。また、判定エリアには、現在行われている大当たり判定の結果報知や、大当たり遊技の基になった乱数が記憶されている。
この判定エリア及び第一〜第四記憶エリアのそれぞれには、大当たり判定カウンタの値が記憶される大当たり乱数欄、大当たり特別図柄決定カウンタの値が記憶される大当たり特別図柄決定乱数欄、及び変動パターン決定カウンタの値が記憶される変動パターン決定乱数欄が設けられている。そして、特別図柄始動電動役物15を遊技球が通過すると、RAM52の特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値に対応する記憶エリアに各値が記憶され、この値に基づいて大当たり判定、大当たりと判定された場合の特別図柄の決定、及び変動パターンの決定が行われる。そして、判定エリアに記憶されている値に対する処理が終了したら、第一記憶エリアに記憶されている値が判定エリアにシフトされ、この値に基づいて次の大当たり判定等の処理が行われる。これに伴い、第二〜第四記憶エリアの各値が1つ番号の若い記憶エリアへシフトされ、第四記憶エリアの値がクリアされる。ここで、記憶エリアの数は4つである。すなわち、特別図柄始動電動役物15へ入賞した遊技球に対して、乱数を記憶して作動を保留しておくことができる数は4つである。従って、特別図柄作動保留球数の上限は4つであり、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値は「4」より大きい値を取ることはない。尚、RAM52の普通当たり関係情報記憶エリア5203においても同様に判定エリア及び第一〜第四記憶エリアが設けられており、4球の遊技球の情報を保留できるようになっている。
次に、主基板41のROM53の記憶エリアについて、図6を参照して説明する。図6は、主基板41のROM53の記憶エリアを示す概念図である。ROM53には、パチンコ機1のリセットが行われる際に各記憶エリアに記憶される初期値等を記憶する初期設定記憶エリア5301、CPU51がパチンコ機1を制御するための各種プログラムを記憶する制御プログラム記憶エリア5302、主基板41から各サブ基板に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア5303、特別図柄表示部25に表示する特別図柄の組み合わせを記憶する特別図柄組み合わせパターン記憶エリア5304、特別図柄及びデモ図柄の変動パターンに関するテーブル等の情報を記憶する特別図柄変動パターン記憶エリア5305、大当たり判定、普通当たり判定、特別図柄の決定等が行われる際に参照される各種テーブルを記憶する判定テーブル記憶エリア5306等が設けられている。さらに、ROM53には、その他に図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
次に、ROM53の特別図柄変動パターン記憶エリア5305に記憶されている特別図柄変動パターン決定テーブルについて、図7を参照して説明する。図7は、ROM53の特別図柄変動パターン記憶エリア5305に記憶されている特別図柄変動パターン決定テーブルを示す概念図である。尚、本実施の形態では、時短状態中に用いられるテーブルの構成は通常状態中に用いられるテーブルと大きく変わらないため、通常状態中に用いられるテーブルの一部を例に挙げて説明する。
変動パターンとは、大当たり判定による判定結果を示す際に用いられる図柄の変動のパターンである。この変動パターンによって、特別図柄表示部25、及び表示画面28のデモ図柄表示部に表示される図柄の変動時間や、これらの図柄の変動に同期して表示画面28、演出ランプ31〜33、スピーカ48等によって行われる演出のパターンが決定される。そして、サブ統合基板58では、主基板41で決定された変動パターンに基づいて演出の具体的な態様を決定する。
図7に示すように、変動パターン決定テーブルでは、大当たり判定時の遊技状態(通常状態又は時短状態)、及び大当たり判定の結果(大当たり又ははずれ)に応じた変動時間が変動パターンに対応づけられている。本実施の形態では、3つのデモ図柄のうちの2つが同じ図柄(リーチ状態)となって行われるリーチ演出と、リーチ状態とならずにそのままはずれを示す図柄を停止させるリーチ非成立とが設けられている。そして、図柄の変動時間(演出時間)、リーチ演出を実行するか否か、実行するならばどのリーチ演出とするかは、変動パターンによって決定されることとなる。この変動パターンは、大当たり判定が行われた際に、判定結果、及びその時点での遊技状態に対応する複数の変動パターンの中から、変動パターン決定乱数欄(図5参照)に記憶されている乱数に基づいて決定される。なお、リーチ演出は、通常のリーチ状態であるノーマルリーチ、ノーマルリーチよりも信頼度が高いリーチ演出A、及びリーチ演出Aよりも信頼度が高いリーチ演出Bが設定されている。さらに、変動パターン決定乱数の値によっては、特別なリーチ演出であり、必ず自身を契機として大当たり遊技状態となる特定リーチ演出が選択される。
次に、パチンコ機1の主基板41による動作の詳細について、図8乃至図10を参照して説明する。図8は、主基板41におけるメイン処理のフローチャートであり、図9及び図10は、メイン処理で実行される特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
パチンコ機1の制御は、ROM53の制御プログラム記憶エリア5302に記憶されている制御プログラムにより行われる。制御プログラムのメイン処理は、割込信号発生回路57(図3参照)が発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。割込信号は、一定の間隔(本実施の形態では2ms)毎に発生されるので、メイン処理は2ms毎に繰り返し実行されることになる。
まず、主基板41で行われるメイン処理について、図8を参照して説明する。図8に示すように、割込信号の感知によってメイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。このコマンド出力処理では、制御コマンドが、I/Oインタフェイス54を介してサブ統合基板58や払出制御基板45、中継基板47等に出力される。制御コマンドには、決定された特別図柄の変動パターンを指示するコマンド、特別図柄を停止させるタイミングを指示するコマンド、大当たり遊技の開始を通知するコマンド、電動役物の開閉タイミングを指示するコマンド等、多数のコマンドがある。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理において、RAM52のコマンド関係記憶エリア5207に出力コマンドとして記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。このスイッチ読込処理では、普通図柄始動ゲート12、特別図柄始動電動役物15、普通入賞口17〜20、及び大入賞口16への遊技球の入賞を検知するための処理が行われる。具体的には、これらの入賞口に設けられた各スイッチ(図3参照)により遊技球が検出されたか否かが判断され、遊技球が検出された場合には、RAM52の入賞球フラグ記憶エリア5202に記憶された各スイッチに対応したフラグがONとされる。さらに、大入賞口16の1回の開放中に入賞した遊技球の個数が入賞球数カウンタによって計数される。尚、スイッチ読込処理の開始時には、入賞球フラグ記憶エリア5202の全てのフラグがリセットされる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。先述したように、このカウンタ更新処理では、RAM52のカウンタ記憶エリア5201に記憶されている乱数取得カウンタの各値が所定量だけ加算され、タイマカウンタの各値が所定量だけ減算される。
次いで、特別電動役物処理が行われる(S13)。この特別電動役物処理では、大当たり遊技中に、大入賞口16の開閉動作を指示するためのコマンドの処理が行われる。また、大当たり遊技の終了時に、大当たり遊技の基となった特別図柄の種類に応じて、確率変動時短状態及び非確率変動時短状態のいずれかを生起させるためのフラグ(確率変動フラグ及び時短中フラグ)の処理が行われる。
次いで、特別図柄処理が行われる(S14)。この特別図柄処理では、大当たり判定、変動パターンの決定、指示、図柄の変動の開始及び終了の指示等の処理が行われる。この特別図柄処理については、図9及び図10のフローチャートを参照して後述する。
次いで、普通電動役物処理が行われる(S15)。この普通電動役物処理では、普通当たりとなった場合に、特別図柄始動電動役物15の開閉部材を所定時間開放させて遊技球の入賞を容易とする処理が行われる。尚、特別図柄始動電動役物15の1回の開放時間は、通常状態中よりも時短状態中の方が長い。
次いで、普通図柄処理が行われる(S16)。普通図柄処理では、普通図柄始動ゲート12を遊技球が通過した際に、普通当たり判定カウンタの値が普通当たり乱数として取得される。そして、取得された乱数に基づいて普通当たり判定が行われ、判定結果を普通図柄表示部24に表示させる処理が行われる。尚、普通図柄表示部24に表示される普通図柄の変動時間は、通常状態中よりも時短状態中の方が短い。
次いで、賞品球の払い出しを行う払出処理(S17)、及びエラーチェック(S18)が行われる。パチンコ機1にエラーが発生している場合には、表示画面28にエラー表示を行わせたり、スピーカ48にエラー音を発音させたりする。そこで、S10のコマンド出力処理にてサブ統合基板58へ送信するためのエラーコマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリア5207に記憶される。次いで、情報出力処理(S19)において、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報等の各種の情報が出力ポート55を介して出力される。情報出力処理が終わるとメイン処理は終了する。そして、割込信号発生回路57から割込信号を受信すると、また最初からメイン処理が実行される。
次に、メイン処理の特別図柄処理(S14)の詳細について、図9及び図10に示すフローチャートを参照して説明する。先述したように、特別図柄処理では、大当たり判定、図柄や変動パターンの決定、指示、図柄の変動の開始及び終了の指示等の処理が行われる。
はじめに、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52のフラグ関係記憶エリア5208には、特別図柄表示状態フラグ、大当たり遊技状態フラグ、確率変動フラグ、時短中フラグ等が記憶されている。特別図柄表示状態フラグは特別図柄表示部25の状態を示すフラグであり、特別図柄表示部25が変動している場合(変動中)には「1」、停止表示されている場合(停止表示中)には「2」、変動中、停止表示中のいずれでもない場合には「0」が記憶されている。また、大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となっている。また、確率変動フラグは、大当たりと判定される確率が通常状態中よりも高くなる確率変動中に「1」が記憶されて「ON」となる。そして、時短中フラグは、普通図柄の変動時間が通常よりも短くなり、特別図柄始動電動役物15の開閉部材の開放時間が通常よりも長くなる時短状態中に「1」が記憶されて「ON」となる。
図9に示すように、メイン処理の特別図柄処理が開始されると、特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞しているか否かが判断される(S21)。スイッチ読込処理(S11、図8参照)において、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞が検出されていない場合には(S21:NO)、そのままS26の判断へ移行する。
特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞が検出されている場合には(S21:YES)、その遊技球についての乱数を取得する処理が行われる。しかし、乱数を取得して記憶することができる特別図柄作動保留球数の数は「4」である。そこで、RAM52の特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「4」であるか否かの判断が行われ(S22)、「4」である場合には(S22:YES)、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままS26の判断へ移行する。
特別図柄作動保留球数が「0」〜「3」のいずれかである場合には(S22:NO)、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値に「1」が加算される(S23)。そして、大当たり関係情報記憶エリア5205(図5参照)のうち、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値に対応する番号の記憶エリアに乱数が記憶される(S24)。具体的には、大当たり乱数欄には大当たり判定カウンタの値が、大当たり特別図柄決定乱数欄には大当たり特別図柄決定カウンタの値が、変動パターン決定乱数欄には変動パターン決定カウンタの値が記憶される。
次いで、大当たり遊技状態であるか否かの判断が行われる(S26)。大当たり遊技状態である場合には、大当たり判定や判定結果の報知は行われない。そこで、大当たり遊技状態フラグが「ON」であり、大当たり遊技状態であると判断された場合には(S26:YES)、そのままメイン処理へ戻る。
大当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合には(S26:NO)、大当たり遊技状態ではないので、特別図柄表示部25及び変動演出の制御に関する処理が行われる。まず、特別図柄表示状態フラグにより、特別図柄表示部25が変動中であるか否かの判断が行われる(S27)。特別図柄表示状態フラグが「1」でなく、変動中でない場合には(S27:NO)、特別図柄が停止表示中であるか否かが判断される(S28)。特別図柄表示状態フラグが「2」でなく、特別図柄表示部25に表示されている特別図柄が停止表示中でなければ(S28:NO)、大当たり判定が行われる。
そこで、図10のフローチャートに示すように、大当たり判定を行うべき遊技球が存在するか否かが判断される(S31)。RAM52の特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「1」以上でなければ(S31:NO)、大当たり判定を行うべき遊技球は存在しないので、そのままメイン処理へ戻る。「1」以上であれば(S31:YES)、大当たり判定を行うべき遊技球が存在するので、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「1」減算され(S32)、大当たり関係情報記憶エリア5205(図5参照)に記憶されている値がシフトされる。すなわち、第一記憶エリアに記憶されている乱数が判定エリアへシフトされ、第二〜第四記憶エリアに記憶されている乱数が番号の1つ若い記憶エリアへシフトされ、第四記憶エリアの値がクリアされる(S33)。
次いで、大当たり判定が行われる(S35)。ここで、大当たり判定を行うための判定テーブルには、通常状態中(非確率変動中)に用いられる低確率判定テーブルと、大当たりと判定される確率が非確率変動中よりも高くなる高確率判定テーブルとが設けられている。そして、大当たり判定は、確率変動状態が生起されているか否かに応じて、いずれかの判定テーブルが参照されて行われる。
大当たり判定によって大当たりと判定された場合には(S39:YES)、大当たり特別図柄決定乱数欄に記憶されている値に基づいて、ROM53の特別図柄組み合わせパターン記憶エリア5304に記憶されている大当たりの組み合わせの中の1つが決定される(S40)。そして、時短状態中であるか否かに応じて、変動パターンを決定する処理が行われる。時短中フラグが「ON」となっており、時短中であると判断された場合には(S41:YES)、変動パターン決定乱数欄(図5参照)に記憶されている値により、特別図柄変動パターン決定テーブル(図7参照)が参照されて、時短中の当たり変動パターンから1つが決定される(S42)。また、時短中でないと判断された場合には(S41:NO)、通常状態中の当たり変動パターンの中の1つが決定される(S43)。そして、S52の処理へ移行する。
また、大当たり判定によって大当たりと判定されなかった場合には(S39:NO)、はずれを示す特別図柄(本実施の形態では「−−」)が決定される(S46)。そして、時短中である場合には(S47:YES)、時短中のはずれ変動パターンの中の1つが決定されて(S48)、S52の処理へ移行する。また、時短中でない場合には(S47:NO)、通常状態中のはずれ変動パターンから1つが決定されて(S49)、S52の処理へ移行する。
次いで、決定された変動パターンを示すと共に、特別図柄及びデモ図柄の変動開始を指示するための変動パターン指定コマンドが、RAM52のコマンド関係記憶エリア5207に記憶される(S52)。そして、変動パターン毎に決められている特別図柄の変動時間が特別図柄変動時間カウンタに記憶され(S53)、特別図柄が変動中であることを示す「1」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S54)、メイン処理へ戻る。
また、図9に示すS27の判断において、特別図柄表示状態フラグに「1」が記憶されており、特別図柄表示部25が変動中であると判断された場合には(S27:YES)、変動時間が経過したか否かが判断される(S71)。S53(図10参照)でセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「0」となった場合には、変動時間が経過したので(S71:YES)、RAM52のコマンド関係記憶エリア5207に特別図柄停止コマンドが記憶される(S72)。この特別図柄停止コマンドは、特別図柄表示部25の特別図柄の変動停止、及び表示画面28等によって行われる変動演出の終了を指示するためのコマンドである。そして、所定の停止表示時間が特別図柄停止時間カウンタに記憶され(S73)、特別図柄が停止表示中であることを示す「2」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S74)、メイン処理へ戻る。一方で、S71の判断において、特別図柄変動時間カウンタの値が「0」でなく、変動時間がまだ経過していない場合には(S71:NO)、特別図柄の変動が継続される。そこで、そのまま特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。
また、S28の判断において、特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されており、特別図柄表示部25が停止表示中であると判断された場合には(S28:YES)、停止表示時間が経過したか否かが判断される(S75)。S73でセットされた特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でない場合には(S75:NO)、そのまま特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。一方で、カウンタの値がカウンタ更新処理(S12、図8参照)において減算されて「0」となった場合には、停止表示時間が経過したので(S75:YES)、特別図柄表示部25が停止表示中でも変動中でもないことを示す「0」が特別図柄表示状態フラグに記憶される(S76)。そして、時短中フラグ処理が行われる(S77)。パチンコ機1では、当たり遊技終了後に生起された非確率変動時短状態は、大当たり判定が100回行われると終了する。そこで、S77の処理では、非確率変動時短状態中に大当たり判定が100回行われた場合に、時短中フラグを「0」とする処理が行われる。
次いで、先に行われた大当たり判定で大当たりと判定された場合には(S78:YES)、大当たり遊技状態であることを示す「1」が大当たり遊技状態フラグに記憶されて「ON」とされ(S79)、大当たり遊技を開始することをサブ統合基板58へ通知する大当たり遊技開始コマンドが記憶されて(S80)、メイン処理へ戻る。また、大当たりと判定されなかった場合には(S78:NO)、そのままメイン処理へ戻る。
次に、サブ統合基板58における処理について、図11乃至図16を参照して説明する。図11は、サブ統合基板58のROM583に記憶されているサブ演出態様決定テーブルを示す概念図である。図12は、サブ統合基板58のROM583に記憶されている予告演出カード決定テーブルの概念図である。図13は、サブ統合基板58におけるサブ統合基板処理のフローチャートである。図14乃至図16は、パチンコ機1における表示画面28に表示される演出の一部の態様を表した図である。
サブ統合基板処理では、主基板41から送信されるコマンドに従って、表示画面28、演出ランプ31〜33、スピーカ48等による演出を制御する処理が行われる。特に、主基板41において決定された演出パターンに応じて、大当たり判定の結果を示す変動演出の態様を決定し、決定した態様の演出を実行させる。
まず、サブ統合基板58のRAM582について説明する。RAM582には、主基板41により指定された変動パターンが記憶される変動パターン記憶エリア、各種カウンタが記憶されるカウンタ記憶エリア、演出制御基板43等に出力される制御コマンドが記憶されるコマンド関係情報記憶エリア、各種フラグが記憶されるフラグ関係記憶エリア等の記憶エリアが設けられている。
次いで、サブ統合基板58のROM583について説明する。ROM583には、CPU581がパチンコ機1の制御を補助するための各種プログラムが記憶されている。また、サブ統合基板58から演出制御基板43及びランプドライバ基板46に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア5303、演出態様を決定するためのサブ演出態様決定テーブルを記憶するテーブル記憶エリア等の各種記憶エリアが設けられている。さらに、後述する予告演出に出現する予告演出カード93を決定するための予告演出カード決定テーブルを記憶する予告演出カード出現割合テーブル記憶エリアも設けられている。
次いで、ROM583のテーブル記憶エリアに記憶されているサブ演出内容決定テーブルについて、図11を参照して説明する。図11に示すように、サブ演出態様決定テーブルでは、主基板41から指定されるそれぞれの変動パターンに、1又は複数の演出態様が対応付けられている。そして、後述するサブ統合基板処理(図13参照)では、指定された変動パターンに対応する演出態様の中の1つが、RAM582のカウンタ記憶エリアに記憶されている乱数に基づいて決定される。詳細は後述するが、図11に示すサブ演出態様決定テーブルによって、後述する予告演出を実行するか否かが変動パターンに応じたそれぞれの割合で決定される。
次いで、サブ統合基板58のROM583に記憶されている予告演出カード決定テーブルについて、図12を参照して説明する。予告演出とは、図柄が変動している間に行われ、遊技者に大当たりの信頼度を報知する演出であり、遊技者の興趣を向上させるための演出の一種である。
図12に示す予告演出カード決定テーブルは、後述するサブ統合基板処理(図13参照)において利用される。そして、図12に示すように、予告演出カード決定テーブルでは、指定された変動パターンに応じて、予告演出カード93の内容及び色が対応付けられている。詳細は後述するが、予告演出においては、表示画面28に二つの予告演出カード93を出現させる。そして、指定された変動パターン毎に、船キャラクタ及び車キャラクタの二つの予告演出カード93のキャラクタ及び色が乱数に割り当てられている。図12に示すように、大当たりの信頼度が低い「ノーマルリーチ」、かつ「はずれ」の場合、予告演出カード93は、図12に示されたテーブルの上部の予告演出カード93が選択される確率が高い。また、同様に、通常のリーチ演出である「ノーマルリーチ」、かつ「大当たり」の場合は、中段の予告演出カード93が選択され易い。
一方、変動パターンが、必ず大当たりとなる「特定リーチ演出」の場合、予告演出カード93は、「ノーマルリーチ」、かつ「大当たり」では選択されない、図12に示されたテーブルの最下段の予告演出カードが選択される可能性がある。このように、予告演出カード出現テーブルでは、下部の予告演出カード93になればなる程、大当たりの信頼度が高くなるようにテーブルが構成されている。
以下、サブ統合基板58で行われるサブ統合基板処理について、図13を参照して説明する。サブ統合基板処理が開始されると、まず、変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判断される(S101)。受信した場合には(S101:YES)、コマンドによって指定されている変動パターンが、RAM582の変動パターン記憶エリアに記憶される(S102)。そして、乱数が取得され、サブ演出内容決定テーブル(図11参照)が参照されて、変動パターンに対応する演出態様が決定される(S103)。ここでは、演出態様は、予告演出が有りか否かが決定される。
そして、決定された演出態様が「予告演出有り」か否かが判断される。(S104)。演出態様が、予告演出ありの場合には(S104:YES)、乱数が取得され、図12の予告演出カード決定テーブルを基に予告演出カード93のキャラクタ及び色が決定され(S105)、デモ図柄変動が開始される(S107)。また、演出態様が、予告演出なしの場合には(S104:NO)、そのまま、デモ図柄変動が開始される(S107)。そして、デモ図柄変動開始処理(S107)では、決定された演出態様に沿って、表示画面28、演出ランプ31〜33、及びスピーカ48による変動演出を開始させる制御が行われる。詳細には、デモ図柄変動開始処理(S107)では、演出制御基板43へ予告演出を行うか否かを指定するコマンドと、予告演出カード93のキャラクタ及び色を指定するコマンドとが出力される。これにより、表示画面28内のデモ図柄の変動が開始される。
ここで、指定された演出態様が予告演出ありの場合には、デモ図柄の変動中に、表示画面28にて次のような演出が行われる。図14に示すように、予告演出カード93が挿入されている袋である第一演出袋91及び第二演出袋92が表示画面28に表示される。遊技者は、パチンコ機1に設けられた棒状の操作部(図示外)を用いて、どちらかの袋を選択することができる。2つの演出袋の中から、表示画面28の右に表示された袋である第一演出袋91を遊技者により選択されると、図15に示すように、表示画面28に第一演出袋91のみ表示され、第一演出袋91の下部が破られる。そして、図16に示すように第一演出袋91の中から出てきた予告演出カード93のみが表示画面28に表示される。
この時点で、遊技者は、予告演出カード93の全容を確認できる。予告演出カード93には、予告演出カード93の色を背景にして、車の絵が描かれている。この予告演出カード93の色、及び車の絵を見た遊技者は、大当たりの信頼度が高いのか、もしくは低いのかを推測する。この予告演出からリーチに発展する場合もあれば、リーチ非成立の場合もある。よって、遊技者は、予告演出を通してリーチになるのか、大当たりとなるのか、またはリーチ非成立となるのかを推測することになる。そして、遊技者に、予告演出後に続く図柄変動、及びリーチ演出を期待感を持たせながら見せることができる。よって、予告演出により、遊技者の興趣を向上させることができる。
さらに、図12に示すように、大当たりとなる信頼度が低いテーブル上部に記載の予告演出カード93に描かれている船キャラクタが「キャラクタA1」、かつ車キャラクタが「キャラクタA2」の場合、ほとんどの報知演出で外れとなる。しかし、ノーマルリーチにおいては、僅かな確率で「大当たり」となることもある。それに対し、テーブルの下部に記載の予告演出カード93に描かれている船キャラクタが「キャラクタE1」、かつ車キャタクタが「キャラクタO2」の場合、稀にしか出現しないキャラクタの組み合わせであり、かつ予告演出カード93の色も両者とも稀にしか出現しない赤色の組み合わせである。この場合、大当たりとなる場合がほとんどであるが、リーチ演出Bにおいては、「はずれ」となる場合もある。よって、遊技者により大当たりの信頼度が低いと認識された予告演出カード93が出現しても、反対に、遊技者により信頼度が高いと認識された予告演出カード93が出現しても、遊技者の期待に反する結果となることがあり、遊技者の興趣を向上させることができる。また、2つの予告演出カード93が、最も信頼度の高い色である黄色は、必ず大当たりとなる「特定リーチ演出」の場合のみ出現する。
次いで、変動パターン指定コマンドを受信していない場合には(S101:NO)、特別図柄停止コマンドを受信したか否かが判断される(S110)。受信した場合には(S110:YES)、実行していた変動演出を終了し、表示画面28のデモ図柄を確定表示させる処理が行われて(S111)、S101の判断へ戻る。
次いで、特別図柄停止コマンドを受信していない場合には(S110:NO)、大当たり遊技開始コマンドを受信したか否かが判断される(S115)。受信した場合には(S115:YES)、大当たり遊技中の演出を開始させる処理が行われて(S116)、S101の判断へ戻る。また、大当たり遊技開始コマンドを受信していない場合には(S115:NO)、その他のコマンドを受信したか否かが判断され(S120)、受信した場合には(S120:YES)、受信したコマンドに応じた各種処理が行われて(S125)、S101の判断へ戻る。いずれのコマンドも受信していない場合には(S120:NO)、そのままS101の判断へ戻る。
以上、説明したように、本実施の形態に係る遊技機では、変動パターンに応じて予告演出が有りと選択された場合に、二つの演出袋から一つを遊技者自らに操作部を用いて選択させる。そして、選択された演出袋から予告演出カード93を出現させる。また、その予告演出カード93には、キャラクタが描かれ、かつ色が付されている。この予告演出カード93のキャラクタ及び色は、変動パターンに応じて決定される。変動パターンには、大当たりの信頼度が対応付けられている。よって、予告演出カード93のキャラクタ及び色は、大当たりの信頼度に応じて決定される。大当たりの信頼度が高い場合の予告演出カード93のキャラクタ及び色と、大当たりの信頼度が低い場合の予告演出カード93のキャラクタ及び色は異なる。よって、遊技者に、予告演出カード93に描かれたキャラクタと、予告演出カード93の色との組み合わせにより、大当たりの信頼度を容易に報知することができ、興趣の向上へとつながる。
なお、本実施の形態における特別図柄始動電動役物15が本発明の「始動入賞口」に相当し、始動口スイッチ70が本発明の「遊技球検出手段」に相当し、図9に示す特別図柄処理のS24で乱数の取得をする主基板41のCPU51が本発明の「乱数取得手段」として機能し、図10に示す特別図柄処理のS35で大当たり判定の処理を行う主基板41のCPU51が本発明の「大当たり判定手段」として機能する。また、予告演出カード決定テーブルを記憶するサブ統合基板58のROM583が本発明の「演出パターン記憶手段」に相当する。図10に示すS39〜S49で変動パターンを決定する主基板41のCPU51が本発明の「演出パターン決定手段」として機能し、予告演出カード93のキャラクタ及び色が本発明の「第一絵柄」に相当し、図13に示すサブ統合基板処理のS105で予告演出カード93のキャラクタ及び予告演出カード93の色を決定するサブ統合基板58のCPU581が本発明の「第一絵柄決定手段」として機能する。また、図2に示す表示画面28が本発明の「表示手段」に相当し、図13に示すサブ統合基板処理のS107で予告演出カード93を表示画面28に表示させるサブ統合基板58のCPU581が本発明の「表示制御手段」として機能する。
なお、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。
まず、第一の変形例について説明する。先述の実施形態では、予告演出カード93のキャラクタ及び色により信頼度を報知したが、以下説明する第一の変形例のように、予告演出カード93を包む演出袋、及び予告演出カード93の両者により信頼度を報知しても良い。以下に、図17を参照して、第一の変形例に係る演出袋決定テーブルを用いた信頼度の報知演出について説明する。図17は、第一の変形例に係るサブ統合基板58のROM583に記憶されている演出袋決定テーブルの概念図である。
図17に示す演出袋決定テーブルでは、指定された変動パターンに応じて、演出袋の内容及び色が乱数値に対応付けられている。そして、図13に示すサブ統合基板処理のS105において、演出袋が決定され、S107において、演出制御基板43へ演出袋のキャラクタ、色を指定するコマンドが出力される。また、図14に示すように、演出袋は、表示画面28に二つ出現する。そして、遊技者がパチンコ機1の操作部を用いて、一つの演出袋を選択する。よって、遊技者は、自らの判断で、二つの演出袋から信頼度が高いと判断した方の演出袋を選択できる。また、演出袋及び予告演出カード93の二段階に信頼度が報知されるので、遊技者は、信頼度を推測するのに、複数の情報から推測できる。よって、遊技者の大当たりの信頼度に関する思考時間が増え、試行錯誤しながら、信頼度の複数の予測等を遊技者にさせることによって、さらなる遊技者の興趣の向上へとつながる。また、本変形例の第一演出袋91のキャラクタ及び色及び第二演出袋92のキャラクタ及び色が本発明の「第二絵柄」に相当し、本変形例の図13に示すサブ統合基板処理のS105で演出袋のキャラクタ及び袋色を決定するサブ統合基板58のCPU581が本発明の「第二絵柄決定手段」として機能する。
次に、第二の変形例について説明する。予告演出において、二つの予告演出カード93の色が、最も信頼度の高い色の組み合わせで出現した場合に、リーチ非成立、もしくは他のリーチの「はずれ」となるように演出を制御しても良い。図18を参照して、第二の変形例に係る予告演出カード決定テーブルを用いた信頼度の報知演出について説明する。図18は、第二の変形例に係るサブ統合基板58のROM583に記憶されている予告演出カード決定テーブルの概念図である。
図18に示す予告演出カード決定テーブルでは、大当たりとならない「リーチ非成立」でも、僅かの確率で、2つの予告演出カード93の色がともに最も信頼度が高い黄色となる場合がある。一方、必ず大当たりとなる「特定リーチ演出」でも、2つの予告演出カード93の色がともに最も信頼度が高い黄色となる場合がある。よって、最も信頼度の高い色の袋が出現した場合でも、大当たりになることがあれば、反対にはずれになることもあり、遊技者に、緊張感を持たせて演出を見せることができる。
次に、第三の変形例について説明する。予告演出において、二つの演出袋の色が、最も信頼度の高い色の組み合わせで出現した場合に、リーチ非成立、もしくは他のリーチの「はずれ」となるように演出を制御しても良い。図19を参照して、第三の変形例に係る演出袋決定テーブルを用いた信頼度の報知演出について説明する。図19は、第三の変形例に係るサブ統合基板58のROM583に記憶されている演出袋決定テーブルの概念図である。
図19に示す演出袋決定テーブルでは、大当たりとならない「リーチ非成立」でも、僅かの確率で、2つの袋の色がともに最も信頼度が高い金色となる場合がある。一方、必ず大当たりとなる「特定リーチ演出」でも、2つの袋の色がともに最も信頼度が高い金色となる場合がある。よって、最も信頼度の高い色の袋が出現した場合でも、大当たりになることがあれば、反対にはずれになることもあり、遊技者に、緊張感を持たせて演出を見せることができる。
次に、第四の変形例について説明する。本実施の形態では、大当たりの場合に、予告演出として予告演出カード93を表示画面28に表示させた。そして、最も大当たりの信頼度の高い色の予告演出カード93を、必ず大当たりとなる場合に表示画面28に表示させた。しかし、以下説明する第四の変形例のように、大当たり時の大入賞口16の開放時間よりも大入賞口16の開放時間が短く(例えば1.8秒)、大当たり遊技の前後で遊技状態が変化しない小当たりの場合、および大入賞口16が2回開放する大当たりである2ラウンド大当たりの場合にも、最も大当たりの信頼度の高い色の予告演出カード93を表示画面28に表示させても良い。
ここで、図20を参照して小当たりについて説明する。図20は、第四の変形例に係る15ラウンド(R)大当たり遊技、小当たり遊技、および2ラウンド(R)大当たり遊技のそれぞれを比較したタイミングチャートである。本変形例では、主基板41での特別図柄処理(図示外)において、取得された乱数の値が大当たり、小当たり、及びはずれのいずれに当てはめられているかが、予め設定されたテーブル(図示外)により判断される。小当たりと判断された場合は、図20に示すように、2回のみ、15ラウンド大当たりよりも短時間で大入賞口16を開放させる。それに対し、15ラウンド大当たりの場合は、15回大入賞口16を開放させる。
次に、図20を参照して2ラウンド大当たりについて説明する。本変形例では、主基板41での特別図柄処理(図示外)において、取得された乱数の値が大当たり、小当たり、及びはずれのいずれに当てはめられているかが、予め設定されたテーブル(図示外)により判断される。2ラウンド大当たりと判断された場合は、図20に示すように、先述した小当たりと同様に、2回のみ大入賞口16が開放する。さらに、本変形例では、2ラウンドの大当たり遊技の終了後には時短遊技状態が生起される場合がある。この点が、小当たりと異なる所である。この時短遊技状態とは、普通図柄表示部24の変動時間が非時短遊技状態中よりも短縮され、且つ特別図柄始動電動役物15の開閉部材の開放時間が長くなる遊技状態である。
次に、第五の変形例について説明する。本実施の形態では、15ラウンド大当たりの場合に予告演出において最も信頼度の高い予告演出カード93を出現させた。しかし、以下説明する第五の変形例のように、2ラウンド大当たりの場合のみに、予告演出において最も信頼度の高い予告演出カード93を出現させても良い。この際、通常の大当たりを7ラウンド、もしくは15ラウンドと、2ラウンドよりも多いラウンド数の当たりとして、2ラウンド大当たりとその他の大当たりとを識別可能にして設定する。また、通常の大当たりの7ラウンド、および15ラウンドはこのラウンド数に限られるものではなく、適宜変更可能である。ここで、最も信頼度が高い色の予告演出カード93を予告演出で出現させるのを小当たりの場合のみとしても良い。2ラウンド大当たりの場合、および小当たりの場合のみに最も信頼度の高い予告演出カード93を出現させることにより、最も信頼度の高い色の予告演出カード93に伴う当たりはラウンド数の少ないことを、遊技者に察知させることができる。そして、予告演出カード93により、遊技者に信頼度および当たりのラウンド数を報知することができ、遊技者の興趣が向上する。
また、本実施の形態はその他の変更も可能である。本実施の形態では、演出袋を棒状の操作部により選択した。しかし、操作部は、棒状に限定されるものではなく、球状のトラックボールを用いても良い。
また、本実施の形態では、特別図柄始動電動役物15へ入賞した遊技球に対して、乱数を記憶して作動を保留しておくことができる数は最大4つであったが、記憶できる最大数は3つ以下でも良いし、5つ以上でも良い。
また、本実施の形態では、最も信頼度の高い予告演出カード93の色である黄色は、必ず大当たりとなる変動パターンである「特定リーチ演出」が実行される場合のみ出現するとした。しかし、15ラウンド大当たりの場合のみ「特定リーチ演出」が実行されるようにしても良い。また、この場合のラウンド数は、いずれかの数値に限定されるものではなく、大当たり遊技のうち最も多いラウンド数である15ラウンドでも良いし、最も少ないラウンド数である1ラウンドでも良い。これにより、信頼度の報知による遊技者の興趣の向上をもたらしつつ、大当たりの種類を報知することが可能であり、さらなる遊技者の興趣の向上につながる。
また、一旦停止表示において、特別図柄が一旦停止した後に、特別図柄を再度変動させ、予告演出として最も信頼度の高い色の予告演出カード93を表示しても良い。ここで、一旦停止表示とは、確率変動図柄でない特別図柄が一旦停止されることをいい、一旦停止表示の後に、再度特別図柄変動が開始され、次に確率変動図柄が停止される場合がある。この確率変動図柄とは、大当たりと判定される確率が通常状態よりも高い確率変動状態への移行契機となる図柄のことをいう。
また、本実施の形態では、最も信頼度の高い予告演出カード93の色である黄色は、必ず大当たりとなる「特定リーチ演出」が実行される場合のみ出現するとしている。しかし、「特定リーチ演出」の一種である全回転リーチの場合のみに、予告演出において最も信頼度の高い色の予告演出カード93を表示しても良い。ここで、全回転リーチとは、三つの図柄が揃った状態で、「三、三、三」→「四、四、四」→「五、五、五」→「六、六、六」→「七、七、七」と変動した後、大当たりを示す図柄を停止させるリーチのことをいう。
本発明の遊技機はパチンコ機に限られず、パチコン機等の各種の遊技機に適用可能である。
1 パチンコ機
28 表示画面
43a CPU
91 第一演出袋
92 第二演出袋
93 予告演出カード
581 CPU

Claims (1)

  1. 遊技球が流下する遊技盤に設けられた始動入賞口を通過した遊技球を検出する遊技球検出手段と、
    前記遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、遊技者が多数の遊技球を取得可能な大当たり遊技状態とするか否かを決定するための乱数の取得を行う乱数取得手段と、
    前記乱数取得手段により取得された乱数が、あらかじめ大当たりと決められた所定の乱数であるか否かの判定を行う大当たり判定手段と、
    前記大当たり判定手段の判定結果を示すデモ図柄を用いた演出を実行する表示手段と、
    前記デモ図柄を変動させた後に確定表示させることで前記大当たり判定手段の判定結果を示す演出である報知演出について、前記報知演出の内容を決定するための演出パターンを複数記憶する演出パターン記憶手段と、
    前記演出パターン記憶手段によって複数記憶された前記演出パターンのうちの1つを決定する演出パターン決定手段と、
    前記演出パターン決定手段により決定された前記演出パターンに応じて、前記大当たりとなる信頼度を示す絵柄である第一絵柄を決定する第一絵柄決定手段と、
    前記演出パターン決定手段により決定された前記演出パターンに応じて、前記信頼度を示す第二絵柄を決定する第二絵柄決定手段と、
    前記第一絵柄と前記第二絵柄とを一組として、前記第一絵柄の一部または全部を前記第二絵柄を用いて隠した状態で前記表示手段に複数組表示させる表示制御手段と、
    遊技者による操作入力を受け付ける操作入力手段とを備え、
    前記表示制御手段は、前記操作入力手段による前記操作入力の受付を契機として、前記複数組の内から一組を選択的に表示させた後、前記選択的に表示された前記一組の前記第一絵柄と前記第二絵柄のうち、前記第二絵柄に隠されていた前記第一絵柄を前記第一絵柄決定手段により決定された前記第一絵柄で表示させ、
    前記判定の結果が前記大当たりであることを示す前記報知演出の前記演出パターンが決定された場合に、前記信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄が前記第二絵柄として前記第二絵柄決定手段によって決定される割合は、前記判定の結果が前記大当たり以外の結果であるはずれであることを示す前記報知演出の前記演出パターンが決定された場合に前記信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄が前記第二絵柄として前記第二絵柄決定手段によって決定される割合よりも高く、
    前記判定の結果が前記大当たりであることを示す前記報知演出の前記演出パターンが決定された場合に、前記信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄が前記第一絵柄として前記第一絵柄決定手段によって決定される割合は、前記判定の結果が前記はずれであることを示す前記報知演出の前記演出パターンが決定された場合に前記信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄が前記第一絵柄として前記第一絵柄決定手段によって決定される割合よりも高く、
    前記演出パターン記憶手段によって複数記憶されている前記演出パターンには、前記大当たり判定手段による判定結果が前記大当たりであることを報知する前記報知演出のみに用いられる演出パターンである特定演出パターンが含まれ、
    前記演出パターン決定手段は、前記大当たり判定手段によって前記大当たり遊技状態のうち最も多数の遊技球を取得可能な大当たり遊技状態とすることを決定する判定結果が得られた場合にのみ前記特定演出パターンを決定可能であり、
    前記第一絵柄決定手段は、前記特定演出パターンが決定された場合にのみ、前記信頼度が最も高いとあらかじめ決定されている絵柄を前記第一絵柄として決定可能であることを特徴とする遊技機。
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