以下、本発明に係る遊技機の一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、図1および図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。
図1に示すように、パチンコ機1の上半分の部分には遊技盤2が設けられている。遊技盤2は略正方形であり(図2参照)、透明なガラス板を保持した前面枠13によって前面を保護されている。遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける。上皿5の上面には第一操作ボタン9、第二操作ボタン10、および第三操作ボタン11が設けられている。上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。前面枠13の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行する演出装置8が設けられている。演出装置8の左方には普通図柄始動ゲート12が設けられている。演出装置8の下方には特別図柄始動電動役物15が配設されており、その下方には大入賞口16が設けられている。特別図柄始動電動役物15は開閉部材を備え、開閉部材が開放されると遊技球の入賞が容易になる。大入賞口16も開閉部材を備え、開閉部材が開放された場合にのみ、遊技球は大入賞口16に入賞できる。
演出装置8について説明する。図2に示すように、演出装置8は、LCDからなる表示画面28を中央に備える。表示画面28には様々な映像が表示されるが、特に大当たり判定の結果を遊技者に報知するために、横並びに3つのデモ図柄表示部が設けられている。パチンコ機1は、3つのデモ図柄表示部に表示されるデモ図柄を変動させた後に、大当たり判定の結果を示すデモ図柄の組み合わせを確定表示させる演出(以下、「報知演出」という。)を行うことで、大当たり判定の結果を遊技者に報知する。
表示画面28の右方には可動役物30が設けられている。可動役物30は、可動部を可動させることで各種演出を行う。可動役物30の下方には、大当たり判定の結果および保留球数を表示する表示部24が設けられている。表示部24は、特別図柄表示部、普通図柄表示部、特別図柄記憶数表示LED、および普通図柄記憶数表示LEDを備える。特別図柄表示部は、2つの7セグメントLEDからなり、大当たり判定の結果を示す特別図柄を表示する。普通図柄表示部は、LEDの点灯および消灯によって普通当たり判定の結果を表示する。特別図柄記憶数表示LEDは、大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数(所謂「特別図柄作動保留球数」)を表示する。普通図柄記憶数表示LEDは、普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数(所謂「普通図柄作動保留球数」)を表示する。
図3を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、および中継基板47を主に備える。
主基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主基板41の主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられている。主基板CPUユニット50には、割込信号発生回路57が接続されている。主基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。主基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55、および始動口スイッチ70に接続されている。出力ポート55は、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する。始動口スイッチ70は、特別図柄始動電動役物15に入賞した遊技球を検出する。
サブ制御基板58は、CPU581、RAM582、およびROM583を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、スピーカ48、第一操作ボタン9、第二操作ボタン10、および第三操作ボタン11に接続している。サブ制御基板58は、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板46は可動役物30等を制御する。演出制御基板43は、CPU43a等を備え、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主基板41から送信されるコマンドに応じて賞品球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を払い出させる。
中継基板47には、普通図柄作動スイッチ71、大入賞口開閉ソレノイド72、電動役物開閉ソレノイド73、大入賞口スイッチ75、および表示部24が接続されている。普通図柄作動スイッチ71は、普通図柄始動ゲート12を通過した遊技球を検出する。大入賞口開閉ソレノイド72は、大当たり遊技中に大入賞口16の開閉部材を開閉する。電動役物開閉ソレノイド73は、普通当たり遊技中に特別図柄始動電動役物15の開閉部材を開閉する。大入賞口スイッチ75は、大入賞口16に入賞した遊技球を検出する。
電源基板42は、主基板41および遊技球発射装置37に接続されており、各基板および遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(本実施形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
図4を参照して、RAM52の大当たり関係情報記憶エリアについて説明する。大当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の特別図柄処理(図7および図8参照)において使用され、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する。大当たり関係情報記憶エリアには複数の記憶エリアが設けられている。特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞した際に、特別図柄作動保留球数が4未満(0〜3)であれば、番号の若い記憶エリアから順に乱数が記憶される。CPU51は、処理が未だ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号の若い記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理(具体的には、判定結果を報知する報知演出、および、判定結果が大当たりの場合に実行される大当たり遊技)が終了すると、次に番号が若い記憶エリアが判定エリアとされて、大当たり判定等の処理が繰り返される。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去してもよい。
各記憶エリアには、大当たり判定カウンタの値が記憶される大当たり乱数欄、特別図柄決定カウンタの値が記憶される特別図柄決定乱数欄、および、変動パターン決定カウンタの値が記憶される変動パターン決定乱数欄が設けられている。特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。大当たり乱数は、大当たり判定のために用いられる。特別図柄決定乱数は特別図柄を決定するために用いられる。変動パターン決定乱数は、大当たり判定の結果を報知する報知演出の演出パターン(デモ図柄の変動パターン)を決定するために用いられる。なお、RAM52には、普通図柄始動ゲート12への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶するための普通当たり関係情報記憶エリアが設けられている。普通当たり関係情報記憶エリアも、大当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。
図5を参照して、ROM53に記憶されている特別図柄変動パターン決定テーブルについて説明する。変動パターンとは、前述したように、大当たり判定による判定結果を遊技者に報知する際に用いられるデモ図柄の変動のパターン(演出パターン)である。この変動パターンによって、表示部24に表示される特別図柄の変動時間(デモ図柄の変動時間に等しい)と、特別図柄の変動に同期して表示画面28、可動役物30、スピーカ48等によって実行される報知演出のパターンとが決定される。サブ制御基板58は、主基板41で決定された変動パターンに従って報知演出を制御する。
特別図柄変動パターン決定テーブルには、大当たり判定時の遊技状態(非時短状態中または時短状態中)、および大当たり判定の結果(大当たりまたははずれ)に応じて複数のテーブルが設けられている。本実施形態では、特別図柄およびデモ図柄の変動中に行われる演出(以下、「変動演出」という。)には、3つのデモ図柄のうちの2つが同じ図柄(リーチ状態)となって行われるリーチ演出と、リーチ状態とならずにそのままはずれを示す図柄を停止させる非リーチ演出とが設けられている。それぞれのテーブルには複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンと変動パターン決定乱数の値(0〜511)とが対応付けられている。大当たり判定が行われると、その時点の遊技状態と判定結果とに応じたテーブルが参照され、大当たり乱数と共に取得されている変動パターン決定乱数の値によって変動パターンが決定される。主基板41は、決定した変動パターンを指定するコマンドをサブ制御基板58へ送信する。サブ制御基板58は、コマンドによって指定された変動パターンに応じて報知演出を制御する。
判定結果が大当たりの場合には、リーチ演出を実行する変動パターンが必ず決定される。一方で、判定結果がはずれの場合には、リーチ演出を実行しない「非リーチ」の変動パターンが決定される割合が最も高い。リーチ演出は、複数のデモ図柄のうちの一部を停止させた状態で行われる演出であり、大当たりの可能性があることを示す。本実施形態におけるリーチ演出には、ノーマルリーチ、リーチ演出A,B,C,D,E、プレミアリーチ演出X,Yの8種類がある。図5に示すように、判定結果が大当たりの場合には、ノーマルリーチ、リーチ演出A,B,C,D,Eの順で、決定される割合が高くなる。逆に、判定結果がはずれの場合には、ノーマルリーチ、リーチ演出A,B,C,D,Eの順で、決定される割合が低くなる。また、プレミアリーチ演出X,Yは、判定結果が大当たりの場合にのみ決定され得る。従って、リーチ演出において示される大当たり判定の結果が大当たりとなる確率である信頼度は、ノーマルリーチ、リーチ演出A,B,C,D,E、プレミアリーチ演出X,Yの順に高くなる。
図6から図8を参照して、パチンコ機1の主基板41による処理について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムによって行われる。制御プログラムのメイン処理(図6参照)は、割込信号発生回路57(図3参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。
まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。スイッチ読込処理では、普通図柄始動ゲート12および各入賞口に設けられた各スイッチ(図3参照)の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている乱数取得カウンタの値が加算され、且つ、タイマカウンタの値が減算される。
次いで、特別電動役物処理が行われる(S13)。特別電動役物処理では、大当たり遊技の動作(主に大入賞口16の開閉部材の開閉動作)を制御するための処理と、大当たり遊技終了後に生起される遊技状態に関する処理とが行われる。
次いで、特別図柄処理が行われる(S14)。詳細は後述するが、特別図柄処理では、大当たり判定、特別図柄の決定、および変動パターンの決定等の処理が行われる(図7および図8参照)。
次いで、普通電動役物処理が行われる(S15)。普通電動役物処理では、普通当たりとなった場合に普通当たり遊技の動作を制御するための処理が行われる。CPU51は、時短状態が生起されていれば、非時短状態中よりも長く特別図柄始動電動役物15を開放させる。
次いで、普通図柄処理が行われる(S16)。普通図柄処理では、普通図柄作動スイッチ71が遊技球を検出することを契機として、普通当たり乱数が取得される。取得された乱数に基づいて、普通当たり判定、普通図柄の変動を制御するためのコマンドの記憶等の処理が行われる。時短状態中に普通当たりと判定される確率は、非時短状態中に普通当たりと判定される確率よりも高い。普通図柄の変動時間は、非時短状態中よりも時短状態中の方が短い。
次いで、払出処理(S17)、エラーチェック(S18)、および情報出力処理(S19)が行われる。払出処理では、賞品球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28およびスピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、図示外の遊技場管理用コンピュータに各種の情報が出力される。
図7および図8を参照して、特別図柄処理(S14)の詳細について説明する。まず、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には、大当たり遊技状態フラグ、表示状態フラグ等が記憶されている。大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技中でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。特別図柄表示状態フラグは、表示部24の特別図柄が変動している場合に「1」、停止表示されている場合に「2」、変動中でも停止表示中でもない場合に「0」が記憶される。
図7に示すように、特別図柄処理が開始されると、特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞したか否かが判断される(S21)。特別図柄始動電動役物15に設けられた始動口スイッチ70が遊技球の入賞を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図6参照)において、始動口スイッチ70に対応する入賞球フラグが「ON」とされる。このフラグが「ON」とされておらず、遊技球が入賞していなければ(S21:NO)、処理はそのままS31の判断へ移行する。特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞していれば(S21:YES)、特別図柄作動保留球数が「4」であるか否かが判断される(S22)。RAM52に記憶されている特別図柄作動保留球数が「4」であれば(S22:YES)、保留球は保留することができる上限に達しているため、処理はそのままS31の判断へ移行する。
特別図柄作動保留球数が「4」でない場合には(S22:NO)、RAM52に記憶されている特別図柄作動保留球数に「1」が加算される(S23)。次いで、各種乱数が取得され、大当たり関係情報記憶エリア(図4参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も若い記憶エリアに記憶される(S24)。具体的には、大当たり乱数欄には大当たり判定カウンタの値が、特別図柄決定乱数欄には特別図柄決定カウンタの値が、変動パターン決定乱数欄には変動パターン決定カウンタの値が、それぞれ記憶される。
次いで、大当たり遊技状態であるか否かが判断される(S31)。大当たり遊技状態フラグが「ON」となっており、大当たり遊技状態中であると判断された場合には(S31:YES)、処理はそのままメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態中でなければ(S31:NO)、特別図柄が変動中であるか否かが判断される(S32)。表示状態フラグが「1」でなく、特別図柄が変動中でなければ(S32:NO)、特別図柄が停止表示中であるか否かが判断される(S33)。表示状態フラグが「2」でなく、停止表示中でなければ(S33:NO)、処理はS35(図8参照)へ移行し、大当たり判定等の処理が行われる。
図8に示すように、大当たり判定が行われる前に、特別図柄作動保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S35)。RAM52に記憶されている特別図柄作動保留球数が「1」以上でなければ(S35:NO)、大当たり判定を行うべき遊技球は存在しないので、処理はそのままメイン処理へ戻る。「1」以上であれば(S35:YES)、RAM52に記憶されている特別図柄作動保留球数が「1」減算される(S36)。大当たり関係情報記憶エリア(図4参照)の判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S37)。
次いで、遊技状態に応じた大当たり判定が行われる(S38)。大当たり判定を行うための判定テーブルには、非確率変動状態中に用いられる低確率判定テーブルと、大当たりと判定される確率が非確率変動状態中よりも高くなる高確率判定テーブルとが設けられている。大当たり判定は、確率変動状態が生起されているか否かに応じて、いずれかの判定テーブルが参照されて行われる。
大当たり判定によって大当たりと判定された場合には(S39:YES)、大当たりであることを示す特別図柄が決定される(S40)。次いで、時短状態中であれば(S41:YES)、特別図柄変動パターン決定テーブル(図5参照)のうち、時短状態中且つ大当たりの場合のテーブルが参照され、変動パターン決定乱数欄の値によって変動パターンが決定される(S42)。時短状態中でなければ(S41:NO)、非時短状態(通常状態)且つ大当たりの場合のテーブルによって変動パターンが決定される(S43)。判定結果がはずれであれば(S39:NO)、はずれであることを示す特別図柄(本実施形態では「−−」)が決定される(S46)。時短状態中であれば(S47:YES)、時短状態中且つはずれのテーブルによって変動パターンが決定され(S48)、時短状態中でなければ(S47:NO)、通常状態且つはずれのテーブルによって変動パターンが決定される(S49)。
次いで、決定された変動パターンを指定すると共に、特別図柄およびデモ図柄の変動(報知演出の開始)を指示するための変動パターン指定コマンドが、RAM52に記憶される(S52)。記憶されたコマンドは、次に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図6参照)において、サブ制御基板58等の他の基板に出力される。次いで、変動パターンに応じて決められている特別図柄の変動時間が、タイマカウンタである特別図柄変動時間カウンタにセットされる(S53)。特別図柄が変動中であることを示す「1」が表示状態フラグに記憶されて(S54)、処理はメイン処理へ戻る。
また、図7に示すS32の判断において、表示状態フラグに「1」が記憶されており、特別図柄が変動中であると判断された場合には(S32:YES)、変動時間が経過したか否かが判断される(S57)。S53(図8参照)でセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「0」となっており、変動時間が経過したと判断された場合には(S57:YES)、特別図柄の変動停止(報知演出の終了)を指示するための特別図柄停止コマンドがRAM52に記憶される(S58)。所定の停止表示時間が、タイマカウンタである特別図柄停止時間カウンタに記憶される(S59)。特別図柄が停止表示中であることを示す「2」が表示状態フラグに記憶されて(S60)、処理はメイン処理へ戻る。一方、S57の判断において、変動時間がまだ経過していないと判断された場合には(S57:NO)、処理はそのままメイン処理へ戻る。
また、S33の判断において、表示状態フラグに「2」が記憶されており、特別図柄が停止表示中であると判断された場合には(S33:YES)、S59でセットされたカウンタの値によって、停止表示時間が経過したか否かが判断される(S61)。特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でなく、停止表示時間がまだ経過していない場合には(S61:NO)、処理はそのままメイン処理へ戻る。停止表示時間が経過した場合には(S61:YES)、特別図柄が変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が表示状態フラグに記憶される(S62)。次いで、遊技状態移行処理が行われて(S63)、処理はメイン処理へ戻る。遊技状態移行処理(S63)では、判定結果が大当たりである場合に大当たり遊技状態フラグが「ON」とされ、遊技状態が大当たり遊技状態へ移行される。この場合、大当たり遊技を開始することを示す大当たり遊技開始コマンドがRAM52に記憶される。また、時短状態および確率変動状態の終了条件が満たされていれば、これらの遊技状態が終了し、遊技状態は非時短状態および非確率変動状態へ移行する。
図9から図13を参照して、本実施形態において実行される選択予告演出の演出内容について説明する。選択予告演出では、まず、第一操作ボタン9、第二操作ボタン10、および第三操作ボタン11のうち、少なくとも一つの操作ボタンに対応付けられた予告演出を示す操作入力別表示82が、表示画面28(図2参照)に表示される。遊技者は、表示された操作入力別表示82に従って、操作ボタン9〜11のうちいずれかを操作することによって、自身が所望する予告演出を選択することができる。遊技者によって、操作ボタン9〜11のうちいずれかが操作されることを契機として、操作されたいずれかの操作ボタン9〜11に対応付けられた予告演出が実行される。この一連の演出の流れが、選択予告演出である。ここで、操作入力別表示82とは、操作ボタン9〜11のそれぞれに対応付けられた予告演出がいずれの演出であるかを、報知演出がリーチ状態でない間に表示させ、遊技者に操作ボタン9〜11の操作を促す表示である。また、予告演出とは、大当たり判定の結果がデモ図柄によって報知されるよりも前に、判定結果が大当たりであることの期待度を遊技者に示すための演出である。
まず、選択予告演出の基本内容について説明する。図9に示すように、報知演出が実行される場合、表示画面28では、左・中・右のデモ図柄81の変動が開始される(図9上部参照)。次いで、左・右の順にデモ図柄81が停止する。リーチ演出が実行される場合、左・右に同一のデモ図柄81が停止されてリーチ状態となり、変動パターンに応じてリーチ演出がリーチ状態中に実行される。その後、大当たり判定の結果が大当たりであれば、中にも左・右と同一のデモ図柄81が停止される。大当たり判定の結果がはずれであれば、左・右とは異なるデモ図柄81が中に停止されて、はずれであることが報知される。また、リーチ演出が実行されない「非リーチ」の変動パターンが指定されていれば、左・右に異なるデモ図柄81が停止された後、中のデモ図柄81が停止されて、報知演出が終了する。
報知演出において、予告演出が実行されるタイミングは様々である。選択予告演出は、報知演出がリーチ状態でない間に実行される予告演出である。遊技においては、報知演出がリーチ状態にまで至らないで終了することも多い。また、リーチ状態に至った後の報知演出では、リーチ演出を中心として遊技者の興趣を引き付ける演出手法が一般的である。よって、リーチ状態に至った後の報知演出において、予告演出を実行する機会は、限られたものとなりがちである。対して、選択予告演出は、報知演出がリーチ状態でない間に実行されることから、報知演出がリーチ状態に至った後にのみ実行される予告演出よりも、多くの機会で実行することができる。リーチ状態に至る報知演出と、リーチ状態には至らずに大当たり判定結果がはずれであることが示される報知演出との双方において、パチンコ機1は、選択予告演出を実行することができるからである。また、報知演出がリーチ状態でない間に実行される予告演出では、実行されうるリーチ演出の発展先や大当たり判定の判定結果に対する期待度についての情報を表示する等、様々な演出を行うことができる。
様々な予告演出のうち、遊技者が操作することができる操作手段を備え、操作手段の操作に応じて演出を実行することができる予告演出がある。しかし、予告演出に慣れるに従って、操作手段の操作を単調なものと感じがちになり、遊技者の予告演出に対する興趣は薄れてしまいがちである。そこで、パチンコ機1は、遊技者が操作することができる操作手段として、複数の操作手段である操作ボタン9〜11を備える。よって、パチンコ機1は、複数の操作ボタン9〜11のうちいずれかの操作ボタンの操作に応じて実行される予告演出として、選択予告演出を実行することができる。遊技者は、操作ボタン9〜11のうちから操作をしたい操作ボタンを選択することができる。従って、パチンコ機1は、遊技者が操作することができる操作手段を一つしか備えていない遊技機よりも、予告演出を十分に多様化することができる。また、複数の操作ボタン9〜11の操作に応じて予告演出が実行されるといった、新たな態様の予告演出を遊技者に楽しませることができる。
選択予告演出では、報知演出がリーチ状態でない間に、操作入力別表示82がデモ図柄81の前面に表示される。操作入力別表示82には、操作ボタン9〜11のそれぞれに対応付けられた予告演出の演出内容を示す映像が含まれる。本実施形態では、第一操作ボタン9に対応する予告演出として、女性のキャラクタがパチンコ機1について説明する演出である、機種説明予告演出が対応付けられている。機種説明予告演出では、第一操作ボタン9が操作されることを契機として、予め決められた複数種類の機種説明のうち、いずれかの機種説明を示す文字が表示画面28に表示される機種説明予告演出が実行される。遊技者は、機種説明予告演出によって、パチンコ機1において実行される演出等についての知識を得ることができる。よって、操作ボタン9〜11のそれぞれに対応付けられる予告演出に機種説明予告演出が含まれることによって、パチンコ機1は予告演出を多様化することができる。
第二操作ボタン10に対応する予告演出として、キャラクタが発するセリフを示す演出である、セリフ予告演出が対応付けられている。本実施形態のセリフ予告演出では、第二操作ボタン10が操作されることを契機として、男性のキャラクタが発するセリフとして予め決められた複数種類のセリフのうち、いずれかのセリフを示すメッセージ画像が表示画面28に表示される、セリフ予告演出が実行される。セリフが表示画面28に表示されるとともに、例えばスピーカ48(図2参照)から所定の音声を出力させるといった、各種の演出動作が行われてもよい。セリフ予告演出は、パチンコ機1の演出に登場するキャラクタに応じて、セリフの内容等についてバリエーションを増やすことができる。よって、操作ボタン9〜11のそれぞれに対応付けられる予告演出に、機種説明予告演出に加えてセリフ予告演出が含まれることによって、パチンコ機1は予告演出を多様化することができる。パチンコ機1は、複数の予告演出のうちから、遊技者の所望する予告演出を選択させることができるからである。
第三操作ボタン11に対応する予告演出として、大当たり遊技が実行されることを事前に告知する告知演出である、所謂一発告知予告演出が対応付けられている。本実施形態では、大当たり判定の判定結果が大当たりである場合には、第三操作ボタン11が操作されることを契機として、大当たり判定結果に応じて大当たりを告知する一発告知予告演出が、報知演出において必ず実行される。一発告知予告演出では、表示画面28に一発告知予告演出に対応した所定の画像が表示される。加えて、スピーカ48(図2参照)から一発告知予告演出に対応した所定の音声を出力することによって、大当たりを告知する演出動作も合わせて行われる。大当たり遊技が実行されるか否かを、いち早く知りたい遊技者は、操作ボタン9〜11のうちから、一発告知予告演出が対応付けられている操作ボタンを選択することで、一発告知予告演出を実行させることができる。操作ボタン9〜11のそれぞれに対応付けられる予告演出に、一発告知予告演出が含まれることによって、遊技者が選択できる予告演出の種類が増え、予告演出を多様化することができる。
操作入力別表示82には、複数種類の表示態様がある。図9は、操作入力別表示82が全対応表示される場合の一例を示す。全対応表示とは、操作ボタン9〜11の全てについて、予め決められた予告演出がそれぞれ対応付けられており、対応付けられたそれぞれの予告演出がいずれの演出であるかを全て表示する態様によって表示される、操作入力別表示82の表示態様である(図9上部参照)。前述したように、第一操作ボタン9には、機種説明予告演出が予め対応付けられている。第二操作ボタン10には、セリフ予告演出が予め対応付けられている。第三操作ボタン11には、一発告知予告演出が予め対応付けられている。全対応表示による操作入力別表示82に従って、遊技者は実行させたい予告演出を選択することができる。図9では、第一操作ボタン9が操作された場合が示されている。第一操作ボタン9が操作された場合は、操作入力別表示82は表示画面28から消去される。次いで、操作された第一操作ボタン9に対応付けられた予告演出である機種説明予告演出が実行される(図9下部参照)。なお、いずれの操作ボタン9〜11も操作されなかった場合は、所定時間経過後に、操作入力別表示82は消去される。この場合には、機種説明予告演出、セリフ予告演出、および発告知予告演出のうち、いずれの予告演出も実行されない。
図10は、操作入力別表示82が一部対応表示される場合の一例を示す。一部対応表示とは、操作ボタン9〜11のうち一部についてのみ予告演出が対応付けられており、予告演出が対応付けられた操作ボタンについてのみ、対応付けられたそれぞれの予告演出が表示される、操作入力別表示82の表示態様である(図10上部参照)。例えば、第三操作ボタン11には予告演出が対応付けられず、第一操作ボタン9および第二操作ボタン10についてのみ、予告演出が対応付けられる。第一操作ボタン9および第二操作ボタン10についてのみ対応付けられたそれぞれの予告演出が操作入力別表示82として表示される図10の表示態様が、一部対応表示に該当する。一部対応表示による操作入力別表示82に従って、遊技者は実行させたい予告演出を選択することができる。図10では、第二操作ボタン10が操作された場合が示されている。第二操作ボタン10が操作された場合は、操作入力別表示82は表示画面28から消去される。次いで、操作された第二操作ボタン10に対応付けられた予告演出であるセリフ予告演出が実行される(図10下部参照)。なお、第一操作ボタン9および第二操作ボタン10のいずれも操作されなかった場合は、所定時間経過後に、操作入力別表示82は消去される。この場合には、機種説明予告演出およびセリフ予告演出のうち、いずれの予告演出も実行されない。また、予告演出が対応付けられていない第三操作ボタン11が操作されても、操作入力は受け付けられず、いずれの予告演出も実行されない。この場合も、所定時間経過後に、操作入力別表示82は消去される。
図11は、操作入力別表示82が全対応表示され、且つ、時間差表示される場合の一例を示す。時間差表示とは、操作入力別表示82のうち、操作ボタン9〜11のいずれかに対応する予告演出を表示する映像が、他の映像が表示されるよりも遅れて表示される、操作入力別表示82の表示態様である(図11上部および中部参照)。図11では、操作入力別表示82が全対応表示されるため、操作ボタン9〜11のいずれにも予告演出が対応付けられている。第一操作ボタン9には機種説明予告演出が、第二操作ボタン10にはセリフ予告演出が、第三操作ボタン11には一発告知予告演出が、それぞれ予め対応付けられている。ここで、全対応表示に加えて時間差表示されることが決定されている場合には、操作ボタン9〜11のいずれかに対応する予告演出を表示する映像は、他の予告演出を表示する映像が表示されるよりも遅れて表示される。なお、本実施形態では、操作ボタン9〜11のいずれかに対応する予告演出を表示する映像のうち、一つの対応を表示する映像だけが時間差表示される(図11中部参照)。図11では、第三操作ボタン11に対応する予告演出を表示する映像が時間差表示される場合が示されている。この場合、まず、第一操作ボタン9および第二操作ボタン10のそれぞれに対応する予告演出を表示する映像が、操作入力別表示82として表示される。次いで、第一操作ボタン9および第二操作ボタン10のそれぞれに対応する予告演出を表示する映像が表示されるよりも遅れて、第三操作ボタン11に対応する予告演出を表示する映像が表示される。操作入力別表示82が時間差表示された場合には、遊技者は意外性を抱くことができる。よって、パチンコ機1は、予告演出を十分に多様化して楽しませることができるからである。
時間差表示を経て、操作ボタン9〜11のそれぞれに対応する予告演出が全て操作入力別表示82として表示された後に、第三操作ボタン11が操作された場合には、操作入力別表示82は表示画面28から消去される。次いで、第三操作ボタン11に対応付けられた予告演出である一発告知予告演出が実行される。なお、図11では、大当たり判定の判定結果がはずれである場合の、一発予告演出の一例が示されている。大当たり判定の判定結果がはずれであるので、大当たりを告知する内容の演出は行われず、判定結果が大当たりでないことを示す内容の演出となる(図11下部参照)。なお、いずれの操作ボタン9〜11も操作されなかった場合は、所定時間経過後に、操作入力別表示82は消去される。この場合には、機種説明予告演出、セリフ予告演出、および発告知予告演出のうち、いずれの予告演出も実行されない。
図12は、操作入力別表示82が全対応表示され、且つ、同一対応表示によって再表示される場合の一例を示す。同一対応表示とは、操作ボタン9〜11の全てに同一の予告演出が対応付けられたことを示す操作入力別表示82の表示態様である(図12中部参照)。また、再表示とは、操作入力別表示82に従って操作ボタン9〜11のいずれかが操作されたことを契機として、操作ボタン9〜11に対応付けられた予告演出を示す映像が、再び表示される表示態様である(図12上部および中部参照)。ここで、再表示される操作入力別表示82は、再表示される前に表示された操作入力別表示82と同じ態様にて再び表示されるものであってよい。また、再表示される前に表示された操作入力別表示82と異なる態様にて表示されるものであってもよい。操作入力別表示82が再表示されることによって、遊技者は、再度予告演出を選択することができる。再表示される前に表示された操作入力別表示82と同じ態様にて再表示された場合には、遊技者は、再度予告演出を選択できる機会が得られる。また、再表示される前に表示された操作入力別表示82と異なる態様にて表示された場合には、遊技者は意外性を抱きながら、再度予告演出を選択することができる。従って、いずれの場合にも、パチンコ機1は、予告演出を十分に多様化して楽しませることができるからである。
図12の例では、まず、操作入力別表示82が全対応表示によって表示される。遊技者は、操作入力別表示82に従って、第一操作ボタン9を操作する。第一操作ボタン9が操作されたことを契機として、操作入力別表示82が再表示される。操作入力別表示82が再表示された場合には、遊技者は再度予告演出を選択することができる。従って、パチンコ機1は、予告演出を十分に多様化することができる。前述したように、再表示においては、再表示される前に表示された操作入力別表示82とは異なる態様にて、操作入力別表示82が表示されてもよい。図12では、再表示された操作入力別表示82が、再表示される前に表示された操作入力別表示82とは異なる表示態様である、同一対応表示によって表示された場合が示されている(図12中部参照)。再表示された操作入力別表示82では、操作ボタン9〜11の全てに一発告知予告演出が対応付けられたことが示されている。つまり、操作ボタン9〜11のいずれが操作されても、操作されたことを契機として、一発告知予告演出が実行される。遊技者は、操作入力別表示82に従って、第二操作ボタン10を操作する。第二操作ボタン10が操作された場合は、操作入力別表示82は表示画面28から消去される。次いで、操作された第二操作ボタン10に対応付けられた予告演出である一発告知予告演出が実行される。図12では、大当たり判定の判定結果が大当たりである場合の、一発告知予告演出の一例が示されている。大当たり判定の判定結果が大当たりであるので、スピーカ48から一発告知予告演出に対応した所定の音声を出力することによって、大当たりを告知する演出動作が行われる(図12下部参照)。なお、いずれの操作ボタン9〜11も操作されなかった場合は、所定時間経過後に、操作入力別表示82は消去される。この場合には、一発告知予告演出は実行されない。
図13は、操作入力別表示82が一部対応表示され、且つ、表示追加によって再表示される場合の一例を示す。表示追加とは、再表示される前の操作入力別表示82が一部対応表示である場合であって、再表示される操作入力別表示82における操作ボタン9〜11と予告演出との対応の数が、再表示される前の対応の数よりも多く表示される表示態様である(図13上部および中部参照)。操作入力別表示82が表示追加され、遊技者が選択できる予告演出が増えることで、遊技者を楽しませることができる。よって、パチンコ機1は、予告演出を多様化することができる。なお、本実施形態では、再表示によって表示される操作入力別表示82における操作ボタン9〜11と予告演出との対応の数は、再表示される前の対応の数より一つだけ多く表示される。
図13の例では、まず、操作入力別表示82が一部対応表示によって表示される。第一操作ボタン9および第三操作ボタン11についてのみ、予告演出が対応付けられていることが、操作入力別表示82によって示される(図13上部参照)。遊技者は、操作入力別表示82に従って、第一操作ボタン9を操作する。第一操作ボタン9が操作されたことを契機として、操作入力別表示82が再表示される。図13では、再表示によって表示される操作入力別表示82における操作ボタン9〜11と予告演出との対応の数が、再表示される前の対応の数よりも多く表示される表示態様である、表示追加によって表示された場合が示されている。表示追加に従って、再表示される前には予告演出が対応付けられていなかった第二操作ボタン10に、セリフ予告演出が新たに対応付けられる。再表示された操作入力別表示82では、再表示される前には予告演出が対応付けられていなかった第二操作ボタン10に、セリフ予告演出が対応することが、再表示される前の操作入力別表示82に表示追加されている(図13中部参照)。遊技者が、操作入力別表示82に従って、第二操作ボタン10を操作すると、操作入力別表示82は表示画面28から消去される。第二操作ボタン10が操作されると、操作された第二操作ボタン10に対応付けられた予告演出であるセリフ予告演出が実行される(図13下部参照)。よって、パチンコ機1は、操作入力別表示82を再表示させることによって、遊技者に再度予告演出を選択できる機会を与えることができる。また、表示追加によって、遊技者が選択できる予告演出を増やすことができ、予告演出を多様化することができる。なお、いずれの操作ボタン9〜11も操作されなかった場合は、所定時間経過後に、操作入力別表示82は消去される。この場合には、機種説明予告演出、セリフ予告演出、および発告知予告演出のうち、いずれの予告演出も実行されない。
図14を参照して、サブ制御基板58が実行するサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理では、主基板41から送信されるコマンドに従って、表示画面28、スピーカ48等による演出を制御する処理が行われる。特に、サブ制御基板処理では、大当たり判定の結果を報知するための報知演出が制御される。サブ制御基板処理は、ROM583に記憶されているプログラムに従って、CPU581によって実行される。
サブ制御基板処理で使用されるフラグについて説明する。RAM582には、選択予告演出決定フラグ、再表示フラグ等が記憶されている。選択予告演出決定フラグは、選択予告演出の演出内容が決定されたことを示すフラグである。選択予告演出決定フラグは、選択予告演出の演出内容が決定されると「1」が記憶されて「ON」となり、選択予告演出の演出内容が決定されていない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。再表示フラグは、操作入力別表示82が再表示されることが決定されたことを示すフラグであり、操作入力別表示82が再表示されることが決定されると「1」が記憶されて「ON」となり、操作入力別表示82が再表示されることが決定されていない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。
サブ制御基板処理が開始されると、主基板41から変動パターンコマンドを受信したか否かが判断される(S71)。受信していない場合(S71:NO)、処理はそのままS75の処理へ移行する。変動パターン指定コマンドを受信すると(S71:YES)、コマンドによって指定された変動パターンがRAM582に記憶されて(S72)、予告演出決定処理が行われる(S73)。予告演出決定処理は、予告演出が実行されるか否かを決定する処理である。また、操作ボタン9〜11のいずれかが操作されたことを契機として予告演出を実行することができる演出である選択予告演出が実行される旨が決定された場合には、実行される選択予告演出を決定し、決定した選択予告演出を実行させる処理である。その後、変動パターンに応じて以降の報知演出が制御され(S74)、処理はS75へ移行する。選択予告演出処理の詳細については後述する。
次いで、操作ボタン処理が実行される(S75)。操作ボタン処理では、選択予告演出を実行させるために、操作ボタン9〜11の操作が有効とされる期間である、操作有効時間が決定される。決定された操作有効時間中に操作ボタン9〜11のいずれかが操作されたか否かを判断し、操作された操作ボタンに応じて予告演出を実行させる処理である。操作ボタン処理の詳細については後述する。
次いで、特別図柄停止コマンドを主基板41から受信したか否かが判断される(S76)。受信していなければ(S76:NO)、処理はS78の判断へ移行する。特別図柄停止コマンドを受信すると(S76:YES)、大当たり判定の結果を示すデモ図柄の組み合わせが確定表示されて(S77)、処理はS78の判断へ移行する。次いで、主基板41から大当たり遊技開始コマンドを受信したか否かが判断される(S78)。受信していなければ(S78:NO)、処理はそのままS71の判断へ戻る。大当たり遊技開始コマンドを受信すると(S78:YES)、大当たり遊技演出処理が実行されて(S79)、処理はS71の判断へ戻る。
図15を参照して、予告演出決定処理(S73、図14参照)について詳細に説明する。前述したように、予告演出決定処理では、予告演出が実行されるか否かを決定する処理が行われる。また、予告演出のうち選択予告演出が実行される旨が決定された場合には、実行される選択予告演出を決定し、決定した選択予告演出を実行させる処理が行われる。予告演出決定処理が開始されると、まず、予告演出が実行されるか否かが、指定された変動パターンに応じて抽選され(S81)、抽選の結果が判断される(S82)。予告演出が実行されない旨の判断がされた場合には(S82:NO)、処理はそのままサブ制御基板処理へ戻る。
予告演出が実行される旨の判断がされた場合には(S82:YES)、実行される予告演出の内容が選択予告演出であるか否かが判断される(S83)。実行される予告演出の内容が選択予告演出ではなく、他の予告演出である場合には(S83:NO)、指定された変動パターンに応じて決定された予告演出の態様が決定され、決定された予告演出が実行される(S86)。その後、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
実行される予告演出が選択予告演出である場合には(S83:YES)、選択予告演出の演出内容を決定する、選択予告演出決定処理が実行される(S84)。選択予告演出決定処理は、操作ボタン9〜11のそれぞれと予告演出との対応付けと、対応付けに応じた操作入力別表示82の表示態様を決定する処理である。選択予告演出決定処理の詳細については後述する。次いで、選択予告演出決定処理によって、演出内容が決定された選択予告演出が実行される(S85)。処理はサブ制御基板処理へ戻る。
図16を参照して、選択予告演出決定処理(S84、図15参照)について詳細に説明する。前述したように、選択予告演出決定処理は、選択予告演出の内容を決定する処理である。具体的には、操作ボタン9〜11のそれぞれと予告演出との対応付けと、対応付けに応じた操作入力別表示82の表示態様を決定する処理である。選択予告演出決定処理が開始されると、操作入力別表示82が全対応表示されるか否かが抽選される(S91)。前述したように、全対応表示とは、操作ボタン9〜11の全てについて、予め決められた予告演出がそれぞれ対応付けられており、対応付けられたそれぞれの予告演出がいずれの演出であるかを全て表示する態様によって表示される、操作入力別表示82の表示態様である。次いで、操作入力別表示82が全対応表示されるか否かが判断される(S92)。操作入力別表示82が全対応表示される場合には(S92:YES)、操作入力別表示82が全対応表示される旨がRAM582に記憶されて(S93)、処理はS95へ移行する。全対応表示されない場合には(S92:NO)、操作入力別表示82が一部対応表示される旨がRAM582に記憶されて(S94)、処理はS95へ移行する。なお、前述したように、一部対応表示とは、操作ボタン9〜11のうち一部についてのみ予告演出が対応付けられており、予告演出が対応付けられた操作ボタンについてのみ、対応付けられたそれぞれの予告演出が表示される、操作入力別表示82の表示態様である。
次いで、操作入力別表示82が時間差表示されるか否かが抽選される(S95)。前述したように、時間差表示とは、操作入力別表示82のうち、操作ボタン9〜11のいずれかに対応する予告演出を表示する映像が、他の映像が表示されるよりも遅れて表示される、操作入力別表示82の表示態様である。本実施形態では、操作ボタン9〜11のいずれかに対応する予告演出を表示する映像のうち、一つの対応を表示する映像だけが時間差表示される。次いで、操作入力別表示82が時間差表示されるか否かが判断される(S96)。操作入力別表示82が時間差表示される場合には(S96:YES)、操作入力別表示82が時間差表示される旨がRAM582に記憶されて(S97)、処理はS99へ移行する。時間差表示されない場合には(S96:NO)、操作入力別表示82は時間差表示されない旨がRAM582に記憶されて(S98)、処理はS99へ移行する。
次いで、操作入力別表示82が再表示されるか否かが抽選される(S99)。前述したように、再表示とは、操作入力別表示82に従って操作ボタン9〜11のいずれかが操作された場合に、操作ボタン9〜11のいずれかが操作されたことを契機として、操作ボタン9〜11に対応付けられた予告演出を示す映像が、再び表示される表示態様である。次いで、操作入力別表示82が再表示されるか否かが判断される(S100)。操作入力別表示82が再表示されない場合には(S100:NO)、処理はそのままS108へ移行する。再表示される場合には(S100:YES)、操作入力別表示82が再表示されることが決定されたことを示すフラグである再表示フラグが「ON」とされ(S101)、処理はS102の判断へ移行する。
S102では、再表示される前に表示される操作入力別表示82が、全対応表示されるか否かが判断される。パチンコ機1は、S93およびS94の処理においてRAM582に記憶された操作入力別表示82の表示態様を参照することで、再表示される前に表示される操作入力別表示82の表示態様が、全対応表示であるか一部対応表示であるかを判断する。再表示される前に表示される操作入力別表示82が、一部対応表示されることが設定されている場合には(S102:NO)、処理はS103へ移行する。S103の処理では、再表示される操作入力別表示82について、表示追加する旨を決定する。前述したように、表示追加とは、再表示される前の操作入力別表示82が一部対応表示である場合であって、再表示によって表示される操作入力別表示82における操作ボタン9〜11と予告演出との対応の数が、再表示される前の対応の数よりも多く表示される表示態様である。本実施形態では、再表示によって表示される操作入力別表示82における操作ボタン9〜11と予告演出との対応の数は、再表示される前の対応の数より一つ多く表示される旨が、RAM582に記憶される。次いで、処理はS108へ移行する。
本実施形態では、再表示される前の操作入力別表示82が一部対応表示である場合、再表示される操作入力別表示82は、必ず表示追加される(S100〜S103)。しかし、再表示される操作入力別表示82について、表示追加するか否かの抽選を行ってもよい。この場合、選択予告演出の表示態様をさらに多様化することができる。また、再表示される操作入力別表示82は、表示追加されなくてもよい。操作入力別表示82が再表示されることによって、遊技者は操作入力別表示82に従って、自身が所望する選択予告演出を選択することができる。つまり、表示追加されなくとも、パチンコ機1は、予告演出を多様化することができるからである。
また、前述したように、本実施形態では、再表示によって表示される操作入力別表示82における操作ボタン9〜11と予告演出との対応の数は、再表示される前の対応の数より一つ多く表示される。しかし、再表示される前の操作ボタン9〜11と予告演出との対応の数よりも、再表示される対応の数が二つ多く表示されてもよい。例えば、再表示される前の操作入力別表示82では一つの対応を表示する映像だけが表示されており、再表示される操作入力別表示82では操作ボタン9〜11の全てに予告演出が対応付けられることとしてもよい。また、再表示される操作入力別表示82について、全対応表示をするか否かの抽選を行ってもよい。パチンコ機1は、予告演出を多様化することができるからである。
一方、再表示される前の操作入力別表示82が、全対応表示されることが設定されている場合には(S102:YES)、再表示によって表示される操作入力別表示82が同一対応表示されるか否かが抽選される(S104)。前述したように、同一対応表示とは、操作ボタン9〜11の全てに同一の予告演出が対応付けられたことを示す操作入力別表示82の表示態様である。次いで、操作入力別表示82が同一対応表示されるか否かが判断される(S105)。再表示される操作入力別表示82が同一対応表示される場合には(S105:YES)、操作入力別表示82が同一対応表示される旨がRAM582に記憶されて(S106)、処理はS108へ移行する。同一対応表示されない場合には(S105:NO)、再表示によって表示される操作入力別表示82は同一対応表示されず、再表示される前と同内容の表示態様とすることがRAM582に記憶される(S107)。処理はS108へ移行する。
次いで、RAM582に記憶された操作入力別表示82の表示態様が参照されることによって、実行される選択予告演出の内容が決定される(S108)。次いで、選択予告演出決定フラグが「ON」とされ(S109)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
なお、本実施形態では、再表示される前の操作入力別表示82が全対応表示されており、且つ、操作入力別表示82が再表示される場合には、操作入力別表示82は、同一対応表示されるか、同一対応表示されず再表示される前と同内容の全対応表示とされる(S102、S104〜S107)。また、再表示される前の操作入力別表示82が一部対応表示されており、且つ、操作入力別表示82が再表示される場合には、再表示される操作入力別表示82は表示追加される(S102、S103)。つまり、操作入力別表示82が再表示される場合の操作ボタン9〜11と予告演出との対応の数は、再表示される前の対応の数と同数か、再表示される前の対応の数よりも多くなる。これは、操作入力別表示82が再表示された場合に、遊技者の期待感を向上させ、選択予告演出に対する興趣を向上させるためである。しかし、再表示される前の操作入力別表示82が全対応表示されており、再表示される操作入力別表示82が一部対応表示されるといった制御を行ってもよい。つまり、操作入力別表示82が再表示される場合の操作ボタン9〜11と予告演出との対応の数は、再表示される前の対応の数よりも少なくてもよい。この場合でも、選択予告演出における表示態様が多様化されるため、パチンコ機1は、予告演出を多様化することができるからである。
図17を参照して、サブ制御基板58のROM583に記憶されている、全対応表示決定テーブルについて説明する。全対応表示決定テーブルは、S91(図16参照)の処理において、操作入力別表示82が全対応表示されるか否かが抽選される際の、抽選割合を定めるテーブルである。図17では、操作入力別表示82が全対応表示されるか一部対応表示されるかの割合を、パーセンテージで表記している。
本実施形態では、大当たり判定の結果がはずれである場合に、操作入力別表示82が一部対応表示される割合は80%である。また、操作入力別表示82が全対応表示される割合は20%である。一方、大当たり判定の結果が大当たりである場合に、操作入力別表示82が一部対応表示される割合は20%である。また、操作入力別表示82が全対応表示される割合は80%である。操作入力別表示82が一部対応表示される割合に対する、全対応表示される割合の比率は、大当たり判定の結果が大当たりである場合の方が、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも高く設定されている。よって、遊技者は、遊技を継続するにつれて、大当たり判定の結果が大当たりである場合には、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも、操作入力別表示82が全対応表示される選択予告演出が多く実行されることを認識するようになる。従って、遊技者は、操作入力別表示82が全対応表示される選択予告演出を、大当たりへの強い期待を持って楽しむことができるようになる。
なお、操作入力別表示82が全対応表示されるか否かの抽選における抽選割合は、本実施形態の割合に限定されるものではない。操作入力別表示82が一部対応表示される割合に対する、全対応表示される割合の比率が、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも、大当たりである場合の方が高ければよい。また、大当たり判定の結果がはずれである場合に操作入力別表示82が全対応表示される割合を0%とし、大当たりである場合に操作入力別表示82が全対応表示される割合を0%よりも大きくすることで、操作入力別表示82が全対応表示されれば大当たりが確定するといった演出を実現することもできる。
また、操作入力別表示82は、必ずしも一部対応表示されることが決定されなくてもよい。操作入力別表示82が一部対応表示されず、全対応表示のみされることとしても、遊技者は操作入力別表示82に従って、自身が所望する選択予告演出を選択することができる。つまり、一部対応表示されなくとも、予告演出を多様化することができるからである。この場合には、S91、S92、およびS94の処理(図16参照)を行わなければよい。
図18を参照して、サブ制御基板58のROM583に記憶されている、時間差表示決定テーブルについて説明する。時間差表示決定テーブルは、S95(図16参照)の処理において、操作入力別表示82が時間差表示されるか否かが抽選される際の、抽選割合を定めるテーブルである。図18では、操作入力別表示82が時間差表示されるか否かの割合を、パーセンテージで表記している。
本実施形態では、大当たり判定の結果がはずれである場合に、操作入力別表示82が時間差表示されない割合は80%である。また、操作入力別表示82が時間差表示される割合は20%である。一方、大当たり判定の結果が大当たりである場合に、操作入力別表示82が時間差表示されない割合は20%である。また、操作入力別表示82が時間差表示される割合は80%である。操作入力別表示82が時間差表示されない割合に対する、時間差表示される割合の比率は、大当たり判定の結果が大当たりである場合の方が、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも高く設定されている。よって、遊技者は、遊技を継続するにつれて、大当たり判定の結果が大当たりである場合には、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも、操作入力別表示82が時間差表示される選択予告演出が多く実行されることを認識するようになる。従って、遊技者は、操作入力別表示82が時間差表示される選択予告演出を、大当たりへの強い期待を持って楽しむことができるようになる。
なお、操作入力別表示82が時間差表示されるか否かの抽選における抽選割合は、本実施形態の割合に限定されるものではない。操作入力別表示82が時間差表示されない割合に対する、時間差表示される割合の比率が、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも、大当たりである場合の方が高ければよい。また、大当たり判定の結果がはずれである場合に操作入力別表示82が時間差表示される割合を0%とし、大当たりである場合に操作入力別表示82が時間差表示される割合を0%よりも大きくすることで、操作入力別表示82が時間差表示されれば大当たりが確定するといった演出を実現することもできる。
また、操作入力別表示82は、必ずしも時間差表示されることが決定されなくてもよい。操作入力別表示82が時間差表示されることがないとしても、遊技者は操作入力別表示82に従って、自身が所望する選択予告演出を選択することができる。つまり、時間差表示されなくとも、予告演出を多様化することができるからである。この場合には、S95〜S97の処理(図16参照)を行わなければよい。
なお、本実施形態における操作入力別表示82の時間差表示は、操作ボタン9〜11のいずれかに対応する予告演出を表示する映像のうち、一つの対応を表示する映像だけが時間差表示される。しかし、操作ボタン9〜11のいずれかに対応付けられた予告演出を表示する映像のうち、二つの対応を表示する映像が時間差表示されてもよい。例えば、操作ボタン9〜11のうちいずれか一つに対応する予告演出を表示する映像が表示され、その後、操作ボタン9〜11のうち、未だ対応を表示する映像が表示されていない二つに対応付けられた予告演出を表示する映像がそれぞれ表示される態様があってもよい。操作ボタン9〜11のそれぞれに対応付けられた予告演出を表示する映像の一部が、他の予告演出を表示する映像と異なったタイミングで表示されることで、遊技者に意外性を抱かせやすくなる。遊技者に意外性を抱かせることによって、遊技機は、予告演出をさらに多様化することができるからである。
図19を参照して、サブ制御基板58のROM583に記憶されている、再表示決定テーブルについて説明する。再表示決定テーブルは、S99(図16参照)の処理において、操作入力別表示82が再表示されるか否かが抽選される際の、抽選割合を定めるテーブルである。図19では、操作入力別表示82が再表示されるか否かの割合を、パーセンテージで表記している。
本実施形態では、大当たり判定の結果がはずれである場合に、操作入力別表示82が再表示されない割合は80%である。また、操作入力別表示82が再表示される割合は20%である。一方、大当たり判定の結果が大当たりである場合に、操作入力別表示82が再表示されない割合は20%である。また、操作入力別表示82が再表示される割合は80%である。操作入力別表示82が再表示されない割合に対する、再表示される割合の比率は、大当たり判定の結果が大当たりである場合の方が、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも高く設定されている。よって、遊技者は、遊技を継続するにつれて、大当たり判定の結果が大当たりである場合には、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも、操作入力別表示82が再表示される選択予告演出が多く実行されることを認識するようになる。従って、遊技者は、操作入力別表示82が再表示される選択予告演出を、大当たりへの強い期待を持って楽しむことができるようになる。
なお、操作入力別表示82が再表示されるか否かの抽選における抽選割合は、本実施形態の割合に限定されるものではない。操作入力別表示82が再表示されない割合に対する、再表示される割合の比率が、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも、大当たりである場合の方が高ければよい。また、大当たり判定の結果がはずれである場合に操作入力別表示82が再表示される割合を0%とし、大当たりである場合に操作入力別表示82が時間差表示される割合を0%よりも大きくすることで、操作入力別表示82が再表示されれば大当たりが確定するといった演出を実現することもできる。
また、操作入力別表示82は、必ずしも再表示されることが決定されなくてもよい。操作入力別表示82が再表示されることがないとしても、遊技者は操作入力別表示82に従って、自身が所望する選択予告演出を選択することができる。つまり、再表示されなくとも、予告演出を多様化することができるからである。この場合には、S99〜S107の処理(図16参照)を行わなければよい。
なお、本実施形態では、再表示される前の操作入力別表示82のみ時間差表示されるか否かが抽選され、再表示される操作入力別表示82については、時間差表示されるか否かの抽選はなされない(S96〜S98、図167参照)。しかし、再表示される操作入力別表示82について、時間差表示されるか否かの抽選を行ってもよい。再表示される操作入力別表示82についても時間差表示することができれば、選択予告演出を、さらに多様化することができるからである。
図20を参照して、サブ制御基板58のROM583に記憶されている、同一対応表示決定テーブルについて説明する。同一対応表示決定テーブルは、S104(図16参照)の処理において、操作入力別表示82が同一対応表示されるか否かが抽選される際の、抽選割合を定めるテーブルである。図18では、操作入力別表示82が同一対応表示されるか否かの割合を、パーセンテージで表記している。
本実施形態では、大当たり判定の結果がはずれである場合に、操作入力別表示82が同一対応表示されない割合は80%である。また、操作入力別表示82が同一対応表示される割合は20%である。一方、大当たり判定の結果が大当たりである場合に、操作入力別表示82が同一対応表示されない割合は20%である。また、操作入力別表示82が同一対応表示される割合は80%である。操作入力別表示82が同一対応表示されない割合に対する、同一対応表示される割合の比率は、大当たり判定の結果が大当たりである場合の方が、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも高く設定されている。よって、遊技者は、遊技を継続するにつれて、大当たり判定の結果が大当たりである場合には、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも、操作入力別表示82が同一対応表示される選択予告演出が多く実行されることを認識するようになる。従って、遊技者は、操作入力別表示82が同一対応表示される選択予告演出を、大当たりへの強い期待を持って楽しむことができるようになる。
なお、操作入力別表示82が同一対応表示されるか否かの抽選における抽選割合は、本実施形態の割合に限定されるものではない。操作入力別表示82が同一対応表示されない割合に対する、同一対応表示される割合の比率が、大当たり判定の結果がはずれである場合よりも、大当たりである場合の方が高ければよい。また、大当たり判定の結果がはずれである場合に操作入力別表示82が同一対応表示される割合を0%とし、大当たりである場合に操作入力別表示82が同一対応表示される割合を0%よりも大きくすることで、操作入力別表示82が同一対応表示されれば大当たりが確定するといった演出を実現することもできる。
また、操作入力別表示82は、必ずしも同一対応表示されることが決定されなくてもよい。操作入力別表示82が同一対応表示されることがないとしても、遊技者は操作入力別表示82に従って、自身が所望する選択予告演出を選択することができる。つまり、同一対応表示されなくとも、予告演出を多様化することができるからである。この場合には、S104〜S106の処理(図16参照)を行わなければよい。
なお、本実施形態では、再表示される前の操作入力別表示82が全対応表示されており、且つ、操作入力別表示82が再表示される場合にのみ、同一対応表示されるか否かの抽選が行われる(S102、S104、図16参照)。しかし、再表示される前の操作入力別表示82について、同一対応表示を行ってもよい。再表示される前の操作入力別表示82についても同一対応表示することができれば、選択予告演出を、さらに多様化することができるからである。よって、再表示される前の操作入力別表示82についても、同一対応表示されるか否かの抽選を行ってもよい。また、前述した、表示追加された操作入力別表示82についても、同一対応表示をしてもよい。この場合、S103(図16参照)の処理の後に、同一対応表示されるか否かの抽選を実行すればよい。
図21を参照して、操作ボタン処理(S75、図14参照)について詳細に説明する。前述したように、操作ボタン処理では、選択予告演出を実行させるために、操作ボタン9〜11の操作が有効とされる期間である、操作有効時間が決定される。また、決定された操作有効時間中に操作ボタン9〜11のいずれかが操作されたか否かを判断し、操作された操作ボタンに応じて予告演出を実行させる処理である。操作ボタン処理が開始されると、選択予告演出決定フラグが「ON」とされているか否かが判断される(S111)。選択予告演出決定フラグが「OFF」とされており、選択予告演出の演出内容が決定されていないと判断された場合には(S111:NO)、処理はそのままサブ制御基板処理へ戻る。
選択予告演出決定フラグが「ON」とされており、選択予告演出の演出内容が決定されたと判断された場合には(S111:YES)、決定された選択予告演出は全対応表示によるものか否かが判断される(S112)。選択予告演出が全対応表示によるものか否かの判断は、S93(図16参照)の処理においてRAM582に記憶された、操作入力別表示82の表示態様を参照することによって行われる。選択予告演出が全対応表示によるものである場合には(S112:YES)、操作ボタン9〜11の全てについて、操作ボタン9〜11の操作が所定期間有効とされる期間である、操作有効時間が決定される(S113)。次いで、処理はS115の判断に移行する。選択予告演出が全対応表示によるものではなく、一部対応表示によるものである場合には(S112:NO)、操作ボタン9〜11のうち、予告演出が対応付けられている操作ボタンについて、操作有効時間が決定される(S114)。次いで、処理はS115の判断に移行する。なお、本実施形態では、操作有効時間は、選択予告演出において操作入力別表示82の表示が開始される時点から開始され、開始後の所定時間、または操作有効時間の開始後に操作ボタン9〜11のいずれかが操作されるまでの間のうち、いずれか早い方の期間の経過によって終了する。また、操作有効時間は、報知演出がリーチ状態でない間の所定期間として決定される。
次いで、操作有効時間中に、操作有効時間が決定された操作ボタン9〜11のいずれかの操作が受け付けられたか否かが判断される(S115)。操作有効時間中に、操作有効時間が決定された操作ボタン9〜11のいずれかの操作が受け付けられた場合には(S115:YES)、表示画面28(図2参照)に表示されている操作入力別表示82が消去される(S116)。処理はS117の判断へ移行する。
次いで、決定された選択予告演出は再表示によるものであるか否かが判断される(S117)。選択予告演出が再表示によるものか否かの判断は、再表示フラグが「ON」とされているか否かによって行われる。再表示フラグが「OFF」とされており、決定された選択予告演出は再表示によるものでない場合には(S117:NO)、処理はS120の判断へ移行する。再表示フラグが「ON」とされており、決定された選択予告演出は再表示によるものである場合には(S117:YES)、CPU581は、操作入力別表示82を表示画面28(図2参照)に再表示させる(S118)。再表示される操作入力別表示82の表示態様は、RAM582に記憶された操作入力別表示82の表示態様が参照されることによって決定される。次いで、再表示フラグが「OFF」とされ(S119)、処理はS112の処理へ戻る。以降は前述した流れと同様に、再表示される操作入力別表示82に対して、S112からS117の処理が繰り返されて、処理はS120の判断へ移行する。
次いで、受け付けられた操作ボタン9〜11のうち、いずれの操作ボタン9〜11の操作が受け付けられたかが判断される。第一操作ボタン9の操作が受け付けられた場合には(S120:YES)、第一操作ボタン9に対応付けられた予告演出が実行され(S121)、処理はS125へ移行する。第二操作ボタン10の操作が受け付けられた場合には(S120:NO、S122:YES)、第二操作ボタン10に対応付けられた予告演出が実行され(S123)、処理はS125へ移行する。第三操作ボタン11の操作が受け付けられた場合には(S120:NO、S122:NO)、第三操作ボタン11に対応付けられた予告演出が実行され(S124)、処理はS125へ移行する。選択予告演出決定フラグが「OFF」とされ(S125)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
なお、本実施形態では、操作入力別表示82が再表示される回数は、一度だけとなっている。このため、S118の処理において、操作入力別表示82が再表示されると、以降の操作入力別表示82が、さらに再表示されることはない。よって、再表示フラグは「OFF」とされる(S119)。しかし、操作入力別表示82が再表示される回数は、一回に限られず、二回以上再表示されることがあってもよい。この場合には、操作入力別表示82が再表示される回数を把握したうえで、最後となる再表示を行った後に、再表示フラグを「OFF」とする制御を実行すればよい。操作入力別表示82が二回以上再表示されることによって、遊技者は、二回以上予告演出を選択することができる。よって、パチンコ機1は、予告演出を十分に多様化して楽しませることができる。
一方、操作有効時間中に、操作有効時間が決定された操作ボタン9〜11のいずれも操作が受け付けられなかった場合には(S115:NO)、操作有効時間経過後に、表示画面28(図2参照)に表示されている操作入力別表示82が消去される(S126)。その後、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機1は、遊技者に操作ボタン9〜11を操作させることによって、遊技者に予告演出を選択させることができる。予告演出の選択においては、遊技者は操作ボタン9〜11の各々に対応付けられた予告演出を示す操作入力別表示82を見た上で、実行させたい予告演出を自ら選ぶことができる。従って、本実施形態に係るパチンコ機1は、予告演出を多様化して、新たな態様の予告演出を遊技者に楽しませることができる。
前記予告演出制御手段は、前記複数の操作入力の一部について、前記操作入力の各々に対応付けられた前記予告演出を前記演出実行手段に表示させる一部対応表示制御手段をさらに備えてもよい。前記一部対応表示制御手段によって対応が表示される割合に対する、前記全対応表示制御手段によって対応が表示される割合の比率は、前記判定手段によって前記有利状態を生起する判定結果が得られた場合の方が、前記有利状態を生起しない判定結果が得られた場合よりも高くてもよい。
操作入力別表示82が全対応表示される割合に対する、操作入力別表示82が一部対応表示される割合の比率は、大当たり判定の判定結果がはずれの場合よりも、大当たりの場合の方が高くなる。よって、報知演出において、予告演出が全対応表示された場合には、遊技者は大当たりに対する強い期待を持つことができる。遊技者は、表示される予告演出の数に着目して遊技を行うようになる。従って、本実施形態に係るパチンコ機1は、予告演出を十分に多様化して、新たな態様の予告演出として遊技者に楽しませることができる。
前記予告演出制御手段は、前記操作入力と前記予告演出との対応が表示されている間に、前記複数の操作入力のいずれかの操作が前記操作入力手段によって受け付けられることを契機として、前記操作入力と前記予告演出との対応を再表示させる対応再表示制御手段を備えてもよい。前記選択予告演出制御手段は、前記対応再表示制御手段によって対応が再表示された場合、最後に再表示された対応に従って、前記操作入力手段によって受け付けられた前記操作入力に対応付けられた前記予告演出を実行させてもよい。
予告演出を選択するために、遊技者が操作ボタン9〜11のいずれかを操作することを契機として、操作ボタン9〜11の各々に対応付けられた予告演出が、操作入力別表示82において再表示されることも起こる。予告演出が再表示された場合には、遊技者は再度予告演出を選択することができる。従って、本実施形態に係るパチンコ機1は、予告演出を十分に多様化して、新たな態様の予告演出を遊技者に楽しませることができる。
前記予告演出制御手段は、前記操作入力と前記予告演出との対応が表示されている間に、前記複数の操作入力のいずれかの操作が前記操作入力手段によって受け付けられることを契機として、前記操作入力と前記予告演出との対応を再表示させる対応再表示制御手段を備えてもよい。前記対応再表示制御手段は、再表示を実行する前に前記一部対応表示制御手段によって表示されていた前記操作入力と前記予告演出との対応の数よりも多い数の対応を再表示させることが可能であってもよい。前記選択予告演出制御手段は、前記対応再表示制御手段によって対応が再表示された場合、最後に再表示された対応に従って、前記操作入力手段によって受け付けられた前記操作入力に対応付けられた前記予告演出を実行させてもよい。
遊技者が操作ボタン9〜11のいずれかを操作することを契機として、操作ボタン9〜11の各々に対応付けられた予告演出が、操作入力別表示82において再表示された場合に、再表示される前よりも予告演出が多く表示されることも起こる。予告演出の再表示によって、選択できる予告演出が増えることで、遊技者を楽しませることができる。従って、本実施形態に係るパチンコ機1は、予告演出を十分に多様化して、新たな態様の予告演出を遊技者に楽しませることができる。
前記操作入力と前記予告演出との対応が表示されている間に、前記複数の操作入力のいずれかの操作が前記操作入力手段によって受け付けられることを契機として、前記対応再表示制御手段によって対応が再表示されない割合に対する、前記対応再表示制御手段によって対応が表示される割合の比率は、前記判定手段によって前記有利状態を生起する判定結果が得られた場合の方が、前記有利状態を生起しない判定結果が得られた場合よりも高くてもよい。
予告演出が操作入力別表示82において再表示されない割合に対する、予告演出が操作入力別表示82において再表示される割合の比率は、大当たり判定の判定結果がはずれの場合よりも、大当たりの場合の方が高くなる。よって、報知演出において、操作ボタン9〜11の各々に対応付けられた予告演出が操作入力別表示82において再表示された場合には、遊技者は大当たりに対する強い期待を持つことができる。従って、本実施形態に係るパチンコ機1は、予告演出を十分に多様化して、新たな態様の予告演出を遊技者に楽しませることができる。
前記全対応表示制御手段は、複数の前記操作入力についての前記予告演出との対応を表示させる場合に、表示させる複数の対応の一部を表示させるタイミングを、他の対応を表示させるタイミングと異なるタイミングとする時間差表示を実行することが可能であってもよい。複数の前記操作入力についての前記予告演出との対応を表示させる場合に、表示させる複数の対応の全てが同じタイミングで表示される割合に対する、前記時間差表示によって対応が表示される割合の比率は、前記判定手段によって前記有利状態を生起する判定結果が得られた場合の方が、前記有利状態を生起しない判定結果が得られた場合よりも高くてもよい。
操作ボタン9〜11の各々に対応付けられた予告演出を表示する映像のうち、一つの対応を表示する映像が時間差表示されることも起こる。操作入力別表示82が時間差表示されない割合に対する、操作入力別表示82が時間差表示される割合の比率は、大当たり判定の判定結果がはずれの場合よりも、大当たりの場合の方が高くなる。よって、報知演出において、操作ボタン9〜11の各々に対応付けられた予告演出を表示する映像のうち、一つの対応を表示する映像が時間差表示された場合には、遊技者は大当たりに対する強い期待を持つことができる。従って、本実施形態に係るパチンコ機1は、予告演出を十分に多様化して、新たな態様の予告演出を遊技者に楽しませることができる。
前記全対応表示制御手段は、前記複数の操作入力の全てに同一の前記予告演出が対応付けられた同一対応を表示させることが可能であってもよい。前記複数の操作入力の各々に異なる前記予告演出が対応付けられた旨を表示させる割合に対する、前記同一対応を表示させる割合の比率は、前記判定手段によって前記有利状態を生起する判定結果が得られた場合の方が、前記有利状態を生起しない判定結果が得られた場合よりも高くてもよい。
操作ボタン9〜11の各々に対応付けられた予告演出がいずれの予告演出であるかを示す操作入力別表示82が、同一対応表示されることも起こる。操作入力別表示82が同一対応表示されない割合に対する、操作入力別表示82が同一対応表示される割合の比率は、大当たり判定の判定結果がはずれの場合よりも、大当たりの場合の方が高くなる。よって、報知演出において、同一対応表示された場合には、遊技者は大当たりに対する強い期待を持つことができる。従って、本実施形態に係るパチンコ機1は、予告演出を十分に多様化して、新たな態様の予告演出を遊技者に楽しませることができる。
大当たり判定の判定結果が大当たりであるか否かをいち早く知りたい遊技者は、一発告知予告演出を選択することができる。一発告知予告演出を選択することで大当たり判定の判定結果が大当たりであることを知った遊技者には、遊技者自身の操作によって、自ら大当たりを引き寄せたと思わせることもできる。従って、本実施形態に係るパチンコ機1は、予告演出を多様化して、新たな態様の予告演出を遊技者に楽しませることができる。
本実施形態において、特別図柄始動電動役物15が本発明の「始動口」に相当する。大当たり遊技状態が本発明の「有利状態」に相当する。図8のS38で大当たり判定を行う主基板41のCPU51が、本発明の「判定手段」として機能する。表示画面28が本発明の「演出実行手段」に相当する。図14のS71〜S77で報知演出の開始および終了を制御するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「報知演出実行制御手段」として機能する。図15のS81〜S86で予告演出を決定するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「予告演出決定手段」として機能する。第一操作ボタン9、第二操作ボタン10、および第三操作ボタン11が、本発明の「操作入力手段」に相当する。図16のS91〜S93で表示画面28に操作入力別表示82を全対応表示する制御をするサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「全対応表示制御手段」として機能する。図15のS85で選択予告演出を実行するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「選択予告演出制御手段」として機能する。
図16のS91、S92およびS94で表示画面28に操作入力別表示82を一部対応表示する制御をするサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「一部対応表示制御手段」として機能する。図16のS100〜S107で表示画面28に操作入力別表示82を再表示する制御をするサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「対応再表示制御手段」として機能する。図21のS120およびS122でいずれの操作ボタン9〜11が操作されたか否かを判断するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「判断手段」として機能する。
本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。上記実施形態では、操作入力別表示82の表示態様に、複数種類の表示態様がある(図9〜図13参照)。ただし、全ての表示態様によって、操作入力別表示82が表示される必要はない。少なくとも、全対応表示によって操作入力別表示82が表示されれば、本発明は実現できる。全対応表示によって、遊技者は、実行させたい予告演出を選択することができるからである。また、操作入力別表示82の表示態様は、上記実施形態における表示態様に限られないことは言うまでもない。例えば、大当たりに対する期待度が互いに異なる予告演出が、操作ボタン9〜11に対応付けられている場合に、期待度が最も高い予告演出と操作ボタン9〜11のいずれかとの対応付けを表示する操作入力別表示82を、他の対応付けを表示する操作入力別表示82よりも大きく表示してもよい。また、予告演出の期待度の高さに応じて、操作入力別表示82の表示色を異なる色となるように変化させたり、操作入力別表示82を点滅表示させるなど、複数の表示態様に操作入力別表示82を変化させてもよい。予告演出を十分に多様化することができるからである。
上記実施形態では、選択予告演出は、大当たり判定の判定結果に基づいて、演出の実行が制御される。しかし、大当たり判定の前に、大当たり乱数の値を用いて判定結果を先読みし、先読みの結果に基づいて選択予告演出を制御してもよい。また、上記実施形態のパチンコ機1は、大当たり判定の判定結果が大当たりであることの期待度を、選択予告演出によって遊技者に示す。しかし、他の判定結果を報知する際に本発明を適用することも可能である。例えば、大当たり遊技終了後に確率変動状態を生起するか否かの判定結果、普通当たり判定の判定結果等を報知する際に本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、選択予告演出において、遊技者が選択することのできる予告演出として、態様の異なる予告演出(機種説明予告演出、セリフ予告演出、および一発告知予告演出)を設定している。しかし、予告演出は、態様の異なる予告演出である必要はない。例えば、遊技者が選択することのできる予告演出は、全てセリフ予告演出とする。セリフ予告演出とは、キャラクタが発するセリフを示す演出である。例えば、キャラクタを複数設定して、操作ボタン9〜11ごとに別個のキャラクタを対応付ける。この場合、遊技者は、複数のキャラクタのうちから好みのキャラクタを選択することができる。よって、予告演出を十分に多様化することができる。
上記実施形態では、操作入力別表示82において、操作ボタン9〜11に対応する予告演出の演出内容を示す映像が含まれている(図9〜図13参照)。しかし、予告演出の内容は、必ずしも映像で示されなくてもよい。また、操作入力別表示82は、必ずしも表示画面28に表示されるものでなくてもよい。例えば、操作ボタン9〜11を、予告演出に対応した特定の色で光らせて表示するなど、表示画面28を使用しない方法で表示されるものであってもよい。操作入力別表示82によって、遊技者が所望する予告演出を選択することができれば、本発明は実現できるからである。
上記実施形態では、複数の操作入力手段を受け付ける操作入力手段として、操作ボタン9〜11が設けられている。これらの操作ボタン9〜11は、操作の選択を遊技者にとって容易なものとするため、それぞれ別個の操作入力手段として設けられている(図1参照)。しかし、異なる態様の操作入力(例えば、操作ボタンを一回押す、長押しする、連打する等)によって、一つの操作入力手段のみによって、遊技者に操作を選択させるものであってもよい。