JP2009213510A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】時短状態中でも、単位時間当たりに行われる当たり判定の回数を減少させることなく、表示手段で連続変動演出を行った場合と同様の期待感を遊技者に与えることができる遊技機を提供する。
【解決手段】通常状態中には、1回の大当たり判定の結果が表示される間にあたかも複数回の判定結果が表示されるような印象を遊技者に与える連続変動演出を実行することができる。そして、連続変動演出中に複数回実行されるデモ図柄の変動が1回行われる毎に、連続実行回数に応じて大当たりの期待度を遊技者に報知する特定付加演出を実行する。また、時短状態中には、連続変動演出を実行することなく、特定付加演出のみを1回のデモ図柄の変動中に所定回数実行し得る。
【選択図】図13

Description

本発明は遊技機に関し、詳細には、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かの判定結果を、表示画面等による演出を用いて遊技者に報知する遊技機に関する。
従来、特定の始動口への遊技球の入賞を契機として、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かの当たり判定を行う遊技機が知られている。この遊技機では、遊技盤上に設けられた始動口へ遊技球が入賞したことに起因して乱数が取得され、この乱数があらかじめ「当たり」と決められた所定の乱数であるか否かを判断することにより、当たり遊技を実行するか否かの判定が行われる。このような遊技機には画像を表示する表示手段が設けられており、表示手段に表示されている複数の図柄を変動させた後に確定表示させる演出(変動演出)を実行することで、当たり判定の結果を遊技者に報知する。さらに、図柄の変動に加えて音や光による様々な演出を実行することで、遊技性を高めている。
そして、表示手段による変動演出の趣向性を高めるために、図柄の変動開始から確定表示までの間に、当たり以外の図柄の組み合わせを一旦仮停止させ、その後再び図柄を変動させる連続変動演出を実行する遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような図柄の変動は、一般的には擬似連続変動と言われており、1回の当たり判定の結果が表示される間に、あたかも複数回の当たり判定の結果が示されるような印象を遊技者に与えることができる。この連続変動演出を利用し、例えば、連続変動演出中に仮停止を挟んで行われるそれぞれの図柄変動の回数が多い程、当たり判定の結果が「当たり」である確率が高くなるように設定することで、遊技者の興趣を惹き付けることができる。また、複数回の当たり判定にまたがる演出が行われているように見せて、変動演出の趣向性を高めることもできる。
特開2001−680号公報
しかしながら、このような従来の遊技機では、図柄の変動時間が通常よりも短くなり、単位時間当たりに行われる当たり判定の回数が通常よりも多くなる時短状態が生起されている場合に連続変動演出を実行すると、以下に示すような問題が生じていた。まず、連続変動演出を実行する場合、1回の当たり判定に対して図柄変動が複数回実行されるため、他の演出よりも長い時間を要し、単位時間当たりに行われる当たり判定の回数が減少してしまうという問題点があった。また、短い時間の間に複数回の図柄変動を違和感なく実行するのは、技術的に困難であるという問題点もあった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、時短状態中でも、単位時間当たりに行われる当たり判定の回数を減少させることなく、表示手段で連続変動演出を行った場合と同様の期待感を遊技者に与えることができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の遊技機は、遊技盤上に設けられた始動口への遊技球の通過を検出する遊技球検出手段と、当該遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かを決定するための当たり乱数を取得する当たり乱数取得手段と、当該当たり乱数取得手段によって取得された前記当たり乱数が、あらかじめ当たりと決められた所定の乱数であるか否かの判定を行う当たり判定手段と、当該当たり判定手段による単位時間当たりの判定回数が通常よりも多くなる遊技状態である時短状態を生起する時短状態制御手段と、前記当たり判定手段の判定結果を示す演出について、演出時間を含めた演出の内容を決定する演出パターンを、前記時短状態が生起されているか否かに応じてそれぞれ複数記憶する演出パターン記憶手段と、前記当たり判定手段による判定が行われた場合に、前記時短状態が生起されているか否かに応じて、前記演出パターン記憶手段に記憶されている複数の演出パターンのうちの1つを決定する演出パターン決定手段と、図柄を表示する表示手段と、前記演出パターン決定手段によって決定された演出パターンに応じて前記表示手段を制御し、前記図柄を変動させた後に確定表示させることで、前記当たり判定手段の判定結果を示す前記演出である変動演出を実行させる表示制御手段と、前記表示手段における前記変動演出に同期して、前記変動演出に付加される前記演出である付加演出を実行する付加演出実行手段と、前記演出パターン決定手段によって決定された演出パターンに応じて前記付加演出実行手段による前記付加演出を制御する付加演出実行制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記図柄の変動を開始させてから確定表示させるまでの間に、前記図柄を一旦停止させる仮停止を挟んで複数回の図柄変動が行われる前記変動演出である連続変動演出を前記表示手段に実行させることが可能であり、前記付加演出実行制御手段は、前記当たり遊技が実行されることの期待度を連続実行回数によって示す前記付加演出である特定付加演出を、前記付加演出実行手段に所定回数実行させることが可能である遊技機であって、前記時短状態が生起されていない場合に決定される前記複数の演出パターンのうちの一部の前記演出パターンは、前記連続変動演出の実行を前記表示制御手段に制御させると共に、前記連続変動演出におけるそれぞれの前記図柄変動が行われる毎に前記特定付加演出の実行を前記付加演出実行制御手段に制御させる連続変動演出パターンであり、前記時短状態が生起されている場合に決定される前記複数の演出パターンのうちの一部の演出パターンは、前記連続変動演出の実行を前記表示制御手段に制御させることなく、所定回数の前記特定付加演出の実行を前記付加演出実行制御手段に制御させる時短中特定演出パターンであることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記時短中特定演出パターンが複数設けられると共に、当該複数の時短中特定演出パターンには、前記特定付加演出を実行させた後に、複数の前記図柄のうちの最終停止図柄の種類によって前記当たり遊技が実行されるか否かが示される状態であるリーチ状態へ移行するリーチ演出パターンと、当該リーチ演出パターンにおける前記図柄の変動開始から前記リーチ状態へ移行するまでの時間よりも演出時間が短く、前記当たり判定手段による判定結果がはずれであることを前記リーチ状態を経ずに示す特定はずれ演出パターンとを含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の遊技機は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記付加演出実行手段は、音声を発生させるスピーカを有し、前記特定付加演出は、前記スピーカによる特定の音声の発生を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の遊技機は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記付加演出事項手段は、発光を行う発光部材を有し、前記特定付加演出は、発光させる前記発光部材の発光個数の変化、及び前記発光部材の発光色の変化の少なくともいずれかを含むことを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機によると、時短状態が生起されていない場合には、図柄の変動開始から確定表示までの間に、仮停止を挟んで複数回の図柄変動を実行し得る。この演出では、当たり遊技が実行される期待度を連続実行回数によって示す特定付加演出を、図柄変動が1回行われる毎に実行する。従って、1回の当たり判定の結果が表示される間に、あたかも複数回の当たり判定の結果が示されるような印象を遊技者に与えつつ、特定付加演出及び図柄変動の連続実行回数に応じて当たり遊技の期待度を遊技者に報知することができる。また、時短状態が生起されている場合には、変動開始から確定表示までの間に複数回の図柄変動を実行することなく、時短状態が生起されていない場合と同様の特定付加演出を所定回数実行し得る。従って、時短状態中でも、複数回の図柄変動を実行するだけの長い時間を費やすことなく、表示手段で連続変動演出を行った場合と同様の期待感を遊技者に与えることができる。よって、単位時間当たりに行われる当たり判定の回数を減少させることなく、遊技者の興趣を惹き付けることができる。
また、本発明の請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の発明の効果に加え、複数の時短中特定演出パターンは、特定付加演出の実行後にリーチ状態へ移行するリーチ演出パターンと、このリーチ演出パターンにおける図柄変動開始からリーチ状態までの時間よりも演出時間が短く、リーチ状態を経ずにはずれであることを示す特定はずれ演出パターンとを含む。すなわち、時短状態中は、リーチ演出を経ずに、且つ短時間で、特定付加演出を伴うはずれ演出を実行することができるため、単位時間当たりの当たり判定の回数を減少させることなく、多彩な演出で遊技者の興趣を惹き付けることができる。
また、本発明の請求項3に記載の遊技機は、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、特定付加演出はスピーカによる特定の音声の発生を含むため、遊技者は、特定付加演出が行われたことを音声によって容易に把握することができる。
また、本発明の請求項4に記載の遊技機は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、特定付加演出は、発光部材の発光個数の変化、及び発光部材の発光色の変化の少なくともいずれかを含むため、遊技者は、特定付加演出が行われたことを発光部材によって容易に把握することができる。
以下、本発明に係る遊技機の一実施の形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1は、パチンコ機1の正面図であり、図2は、遊技盤2の正面図である。
図1に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、発射ハンドル7の操作により図示外の発射機から発射された遊技媒体としての遊技球が流下する遊技盤2が設けられている。この遊技盤2は略正方形であり(図2参照)、透明なガラス板を保持したガラス枠13で保護されている。遊技盤2の下方部には、発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける上皿5が設けられている。そして、上皿5の直下には賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。さらに、ガラス枠13の上方の左右の角にはスピーカ48がそれぞれ設けられている。また、ガラス枠13の前面には演出用の電飾ランプが多数設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。この遊技領域4の略中央には、LCDから構成された表示画面28、演出ランプ31〜33、LED等を備えた図柄表示装置8が設けられている。この図柄表示装置8の左側には普通図柄始動ゲート12が設けられている。また、図柄表示装置8の下側には特別図柄始動電動役物15が配設されており、特別図柄始動電動役物15の下方に大入賞口16が設けられている。そして、大入賞口16の左側に普通入賞口17,19が、右側に普通入賞口18,20が設けられている。尚、遊技盤2には、上記以外に種々の電飾ランプやその他の電飾用LED、風車及び多数の障害釘等が設けられている。
次に、図柄表示装置8について説明する。図2に示すように、図柄表示装置8は、中央にLCDからなる表示画面28を備えている。この表示画面28には動画やメッセージ等様々な映像が表示されるが、特に大当たり判定の結果を遊技者に報知するために、表示画面28に横並びに3つのデモ図柄表示部が設けられている。そして、3つのデモ図柄表示部に同一のデモ図柄を表示させることで、大当たり判定の結果が当たりであることを遊技者に報知する。
また、表示画面28の右下には、2つの7セグメントLEDによって構成される特別図柄表示部25、及び1つのLEDによって構成される普通図柄表示部24が設けられている。そして、特別図柄表示部25には、大当たり判定の結果を遊技者に報知するために、アルファベットや数字、又はこれらの組み合わせからなる特別図柄が表示される。先述したデモ図柄の変動開始及び確定表示のタイミングは、特別図柄の変動開始及び停止のタイミングと一致する。また、普通図柄表示部24では、点灯状態が普通当たりの当選を示し、消灯が普通当たりの落選を示しており、点滅状態がこれから普通当たり判定の結果を報知することを示す普通図柄の変動状態とされている。
また、特別図柄表示部25及び普通図柄表示部24の右下には、2つのLEDによって構成される特別図柄記憶数表示LED60及び普通図柄記憶数表示LED59が配設されている。特別図柄記憶数表示LED60は、大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数、所謂特別図柄作動保留球数を表示し、普通図柄記憶数表示LED59は普通図柄作動保留球数を表示する。そして、2つのLEDのうちの下側のみの点灯が保留球数「1」、両方の点灯が「2」、下側の点滅が「3」、両方の点滅が「4」を示す。
また、表示画面28の上方には、左から順に第一演出ランプ31、第二演出ランプ32、及び第三演出ランプ33が配設されている。本実施の形態では、特別図柄表示部25に表示される特別図柄の変動中に、遊技者にとって有利な大当たり遊技が実行されることの期待度を連続実行回数によって示す特定付加演出が行われる。この特定付加演出は、特別図柄の1回の変動中に最大で3回行われる構成となっており、特定付加演出が1回行われる毎に第一演出ランプ31、第二演出ランプ32、第三演出ランプ33の順でこれらのランプを点灯させる。さらに、ランプの点灯タイミングに併せて、スピーカ48からは特定の効果音を発生させる。そして、特定付加演出の連続実行回数が多い程、大当たり遊技が実行される割合は高くなるため、遊技者は、演出ランプ31〜33の点灯個数によって、大当たり遊技の期待度を容易に把握することができる。
ここで、本実施の形態のパチンコ機1における遊技及び演出の概要について説明する。パチンコ機1では、単位時間当たりに行われる大当たり判定の回数が通常状態中よりも多くなる遊技状態である時短状態を生起させることができる。また、表示画面28では、図柄の変動開始から確定表示までの間に、図柄を一旦停止させる仮停止を行うことができる。この仮停止時の図柄の態様は、ごく僅かにデモ図柄を揺動させることで、停止していないデモ図柄をあたかも停止しているように遊技者に錯覚させる態様や、図柄の確定表示時の停止表示時間よりも短い時間デモ図柄を停止させる態様である。さらに、デモ図柄の変動開始から確定表示までの間に図柄を仮停止させて、再び仮停止前と同様の変動を実行させる連続変動演出を行うことができる。以下、連続変動演出中に仮停止を挟んで複数回行われるデモ図柄の各変動を「デモ図柄変動」といい、表示画面28、スピーカ48等によって行われる、デモ図柄の連続変動演出を含む演出を「擬似連続変動演出」という。擬似連続変動演出中は、最大で3回のデモ図柄変動が行われる。
そして、パチンコ機1では、通常状態中に擬似連続変動演出を行う場合、1回のデモ図柄変動を行う毎に特定付加演出を実行する。詳細には、デモ図柄変動を開始させる毎に演出ランプ31〜33を順に点灯させ、同時に特定の効果音を発生させる。これにより、1回の大当たり判定の結果が表示される間に、あたかも複数回の大当たり判定の結果が示されるような印象を遊技者に与えて遊技者の注意を惹き付けつつ、大当たり遊技の期待度を特定付加演出によって報知し、より強く興趣を惹き付けることができる。
一方で、擬似連続変動演出では、1回の大当たり判定に対して複数回のデモ図柄変動を実行する分、長い時間を要する。よって、時短遊技中に擬似連続変動演出を行うと、単位時間当たりに行われる大当たり判定の回数が減少してしまう。また、短時間の間に複数回のデモ図柄変動を違和感なくスムーズに実行することは困難である。そこで、本実施の形態では、時短状態中には、1回の大当たり判定の結果を表示する間に、複数回のデモ図柄変動を実行することなく、通常状態中と同様の特定付加演出のみを最大で3回実行する構成とした。これにより、単位時間当たりに行われる大当たり判定の回数を減少させることなく、擬似連続変動演出を実行した場合と同様の期待感を遊技者に与えることができる。この詳細は後述する。
次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気的構成について、図3を参照して説明する。図3は、パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御部40は、主基板41、電源基板42、演出制御基板43、払出制御基板45、ランプドライバ基板46、中継基板47、及びサブ統合基板58から構成されている。この制御部40は、パチンコ機1(図1参照)の裏側(背面側)に設けられている。
はじめに、主基板41について説明する。パチンコ機1の主制御を司る主基板41には、プログラムに従って各種の処理を行う主基板CPUユニット50が設けられている。この主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、演算処理中に発生するデータの値等を一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム、各種データの初期と、他の基板への指示を行うコマンド等を記憶したROM53とが設けられており、これらは1つのLSIとして一体にモールディングされている。また、CPUユニット50には割込信号発生回路57が接続されており、CPU51は、この割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎に、ROM53に記憶されている制御プログラムを実行する。
また、主基板41にはI/Oインタフェイス54が設けられており、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47等のサブ基板と、特別図柄始動電動役物15へ入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ70とが接続されている。また、主基板41のI/Oインタフェイス54には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート55が接続されている。
次いで、払出制御基板45及び中継基板47について説明する。払出制御基板45には、CPU45aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMが内蔵されており、賞品球払出装置49に接続されている。そして、主基板41から送信されるコマンドに従って、賞品球払出装置49の制御を行う。また、中継基板47には、普通図柄始動ゲート12への遊技球の通過を検出する普通図柄作動スイッチ71、大入賞口16の開閉部材を開放・閉鎖する大入賞口開放ソレノイド72、特別図柄始動電動役物15の開閉部材を開放・閉鎖する電動役物開放ソレノイド73、大入賞口16に入賞した遊技球を検出するための大入賞口スイッチ75、普通入賞口17〜20に入賞した遊技球を検出するための普通入賞口スイッチ76、普通図柄表示部24、特別図柄表示部25、普通図柄記憶数表示LED59、及び特別図柄記憶数表示LED60が接続されている。そして、中継基板47は、スイッチやソレノイドの配線の中継と、主基板41から直接制御される表示部等への中継とを行っている。尚、特別図柄始動電動役物15、大入賞口16、及び普通入賞口17〜20に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。
次いで、サブ統合基板58、演出制御基板43、及びランプドライバ基板46について説明する。サブ統合基板58には、CPU581、RAM582、及びROM583が設けられており、演出制御基板43、ランプドライバ基板46、及びスピーカ48に接続されている。そして、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行っている。また、演出制御基板43はCPU43aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMを内蔵しており、表示画面28の制御を行っている。また、ランプドライバ基板46にはCPU46aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMが内蔵されており、3つの演出ランプ31〜33が接続されている。そして、サブ統合基板58から送信されるコマンドに基づいて、演出ランプ31〜33の発光を制御している。
次いで、電源基板42について説明する。電源基板42は、主基板41及び遊技球発射装置37に接続されており、各基板及び遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給している。遊技球発射装置37は、図示外の発射モータや、発射ハンドル7に設けられたタッチセンサ、発射装置停止スイッチ、及び発射強弱調整ボリューム等からなり、一定間隔(本実施の形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域へ発射する。
次に、主基板41のRAM52の記憶エリアについて、図4を参照して説明する。図4は、主基板41のRAM52の記憶エリアを示す概念図である。図4に示すように、RAM52には、各種のカウンタを記憶するカウンタ記憶エリア5201、普通図柄始動ゲート12や特別図柄始動電動役物15等の各入賞口に遊技球が入賞したか否かを示すフラグを記憶する入賞球フラグ記憶エリア5202、普通図柄始動ゲート12を遊技球が通過した際に取得される乱数を記憶する普通当たり関係情報記憶エリア5203、普通図柄作動保留球数を記憶する普通図柄作動保留球数記憶エリア5204、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する大当たり関係情報記憶エリア5205、特別図柄作動保留球数を記憶する特別図柄作動保留球数記憶エリア5206、主基板41からサブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47等へ出力される制御コマンドを記憶するコマンド関係記憶エリア5207、各種フラグを記憶するフラグ関係記憶エリア5208等が設けられている。さらに、RAM52には図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
次に、RAM52のカウンタ記憶エリア5201に記憶される各カウンタについて説明する。RAM52に記憶されるカウンタには、乱数を取得するための乱数取得カウンタ、時間を計測するためのタイマカウンタ、入賞球数を計数するための入賞球数カウンタ等がある。
まず、乱数取得カウンタについて説明する。乱数取得カウンタとしては、普通当たり判定カウンタ、大当たり判定カウンタ、大当たり特別図柄決定カウンタ、変動パターン決定カウンタ等がある。これらのカウンタの値は、割込信号発生回路57(図3参照)からの割込信号に基づいて実行されるメイン処理のカウンタ更新処理(S12、図8参照)において、一定間隔の時間(例えば、割込信号発生の間隔である2ms)毎に所定量(例えば「1」)ずつ加算される。また、各カウンタには最小値(下限値)及び最大値(上限値)が設けられており、最小値から最大値までの範囲の数値内を循環するように構成されている。そして、更新により値が一巡して初期値と同じ値となる毎に、新たな初期値が取得され、その初期値に対して「1」ずつの加算が行われる。この新たな初期値の決定には、所定のアルゴリズムにより乱数を発生させる初期値乱数処理によって生成された乱数が用いられる。尚、これらの乱数取得カウンタは、後述するメイン処理の普通図柄処理(S16、図8参照)、及び特別図柄処理(図9及び図10参照)において使用される。
次いで、タイマカウンタについて説明する。タイマカウンタは時間を計測するために使用されるカウンタであり、時間の計測開始時に初期値として所定の値が記憶される。例えば、1秒を計測する場合には初期値として「500」が記憶される。そして、割込信号発生の間隔である2ms毎に行われるカウンタ更新処理(S12、図8参照)において「1」ずつ減算されて、値が「0」でなければ時間の計測中、値が「0」となることで所定時間が経過したと判断される。
次いで、入賞球数カウンタについて説明する。入賞球数カウンタは、大入賞口16が1回の開閉動作を行う間に、この大入賞口16へ入賞した遊技球の個数を計数するために使用される。このカウンタの初期値は「0」であり、後述するメイン処理のスイッチ読込処理(S11、図8参照)において入賞が検出される毎に「1」加算される。そして、大入賞口16が閉鎖すると初期化される。
次に、大当たり関係情報記憶エリア5205について、図5を参照して説明する。図5は、RAM52の大当たり関係情報記憶エリア5205を示す概念図である。この大当たり関係情報記憶エリア5205は、後述するメイン処理の特別図柄処理(図9及び図10参照)において使用される。図5に示すように、大当たり関係情報記憶エリア5205には、判定エリア、及び第一〜第四記憶エリアが設けられている。そして、第一〜第四記憶エリアには、特別図柄始動電動役物15へ入賞し、まだ大当たり判定の結果が報知されていない遊技球(特別図柄作動保留球)の取得した乱数が記憶される。また、判定エリアには、現在行われている大当たり判定の結果報知や、大当たり遊技の基になった乱数が記憶されている。
この判定エリア及び第一〜第四記憶エリアのそれぞれには、大当たり判定カウンタの値が記憶される大当たり乱数欄、大当たり特別図柄決定カウンタの値が記憶される大当たり特別図柄決定乱数欄、及び変動パターン決定カウンタの値が記憶される変動パターン決定乱数欄が設けられている。そして、特別図柄始動電動役物15を遊技球が通過すると、RAM52の特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値に対応する記憶エリアに各値が記憶され、この値に基づいて大当たり判定、大当たりと判定された場合の特別図柄の決定、及び変動パターンの決定が行われる。そして、判定エリアに記憶されている値に対する処理が終了したら、第一記憶エリアに記憶されている値が判定エリアにシフトされ、この値に基づいて次の大当たり判定等の処理が行われる。これに伴い、第二〜第四記憶エリアの各値が1つ番号の若い記憶エリアへシフトされ、第四記憶エリアの値がクリアされる。ここで、記憶エリアの数は4つである。すなわち、特別図柄始動電動役物15へ入賞した遊技球に対して、乱数を記憶して作動を保留しておくことができる数は4つである。従って、特別図柄作動保留球数の上限は4つであり、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値は「4」より大きい値を取ることはない。尚、RAM52の普通当たり関係情報記憶エリア5203においても同様に判定エリア及び第一〜第四記憶エリアが設けられており、4球の遊技球の情報を保留できるようになっている。
次に、主基板41のROM53の記憶エリアについて、図6を参照して説明する。図6は、主基板41のROM53の記憶エリアを示す概念図である。ROM53には、パチンコ機1のリセットが行われる際に各記憶エリアに記憶される初期値等を記憶する初期設定記憶エリア5301、CPU51がパチンコ機1を制御するための各種プログラムを記憶する制御プログラム記憶エリア5302、主基板41から各サブ基板に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア5303、特別図柄表示部25に表示する特別図柄の組み合わせを記憶する特別図柄組み合わせパターン記憶エリア5304、特別図柄及びデモ図柄の変動パターンに関するテーブル等の情報を記憶する特別図柄変動パターン記憶エリア5305、大当たり判定、普通当たり判定、特別図柄の決定等が行われる際に参照される各種テーブルを記憶する判定テーブル記憶エリア5306等が設けられている。さらに、ROM53には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
次に、ROM53の特別図柄変動パターン記憶エリア5305に記憶されている特別図柄変動パターン決定テーブルについて、図7を参照して説明する。図7は、ROM53の特別図柄変動パターン記憶エリア5305に記憶されている特別図柄変動パターン決定テーブルを示す概念図である。変動パターンとは、大当たり判定による判定結果を示す際に用いられる図柄の変動のパターンである。この変動パターンによって、特別図柄表示部25、及び表示画面28のデモ図柄表示部に表示される図柄の変動時間や、これらの図柄の変動に同期して表示画面28、演出ランプ31〜33、スピーカ48等によって行われる演出のパターンが決定される。そして、サブ統合基板58では、主基板41で決定された変動パターンに基づいて演出の具体的な内容を決定する。
図7に示すように、変動パターン決定テーブルには、大当たり判定時の遊技状態(通常状態又は時短状態)、及び大当たり判定の結果(大当たり又ははずれ)に応じたテーブルが設けられている。本実施の形態では、特別図柄及びデモ図柄の変動中に行われる演出(以下、「変動演出」という。)には、3つのデモ図柄のうちの2つが同じ図柄(リーチ状態)となって行われるリーチ演出と、リーチ状態とならずにそのままはずれを示す図柄を停止させるリーチ非成立とが設けられている。また、パチンコ機1では、先述したように、連続実行回数が多くなる程大当たり遊技が実行される期待度が高くなる特定付加演出を実行することができる。変動パターン決定テーブルでは、判定結果がはずれである場合には、特定付加演出の実行回数が多い変動パターン程、決定される割合が低く、大当たりである場合には、特定付加演出の実行回数が多い変動パターン程、決定される割合が高い。さらに、通常状態中には、特定付加演出を伴う複数回のデモ図柄変動を表示画面28で実行させる擬似連続変動演出を行うことができる。この擬似連続変動演出によると、1回の大当たり判定の結果が表示される間に、あたかも複数回の大当たり判定の結果が表示されるように遊技者に錯覚させながら、大当たりの期待度を遊技者に報知することができる。
そして、通常状態中に行われる擬似連続変動演出では、1回のデモ図柄変動に要する時間は9秒及び8秒のいずれかとなっている。例えば、「デモ図柄変動3回+リーチ演出」の変動パターンでは、1回目及び2回目のデモ図柄変動が9秒間、3回目のデモ図柄変動が8秒間行われた後、リーチ演出へ移行する。この9秒の時間は、保留球数が「0」の場合に「リーチ非成立」が決定された際の変動時間と等しく、8秒の時間は、変動開始から図柄の仮停止を経ずにリーチ演出へ移行するまでの時間と等しい。これにより、1回の大当たり判定の結果が表示される間にあたかも複数回の大当たり判定の結果が表示されるような印象を遊技者に与えることができる。
一方で、時短状態中にリーチ演出が行われる場合、変動開始からリーチ演出へ移行するまでの時間は、変動パターンに関わらず8秒である。そして、この8秒間の間に、特定付加演出を最大で3回実行することができる。これにより、単位時間当たりに行われる当たり判定の回数を減少させることなく、擬似連続変動演出を行った場合と同様の期待感を遊技者に与えることができるが、この詳細については図13を参照して後述する。
尚、本実施の形態で用いられている変動パターン決定テーブルは一例に過ぎず、テーブルの内容を適宜設定できることは言うまでもない。例えば、本実施の形態では、通常状態中且つ大当たりの場合の「デモ図柄変動3回+リーチ演出」の変動パターンは1種類となっており、デモ図柄変動が3回行われた場合の変動時間は126秒となっている。しかし、デモ図柄変動を3回実行させる変動パターンを多数設定してもよく、複数の変動時間を設定することも可能である。また、デモ図柄変動の態様は、変動開始後、高速図柄変動を経て低速図柄変動へと移行し、その後仮停止若しくはリーチ成立・非成立となる態様であればよく、各デモ図柄変動の変動時間が全く同じである必要はない。
次に、パチンコ機1の主基板41による動作の詳細について、図8乃至図10を参照して説明する。図8は、主基板41におけるメイン処理のフローチャートであり、図9及び図10は、メイン処理で実行される特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
パチンコ機1の制御は、ROM53の制御プログラム記憶エリアに記憶されている制御プログラムにより行われる。制御プログラムのメイン処理は、割込信号発生回路57(図3参照)が発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。割込信号は、一定の間隔(本実施の形態では2ms)毎に発生されるので、メイン処理は2ms毎に繰り返し実行されることになる。
まず、主基板41で行われるメイン処理について、図8を参照して説明する。図8に示すように、割込信号の感知によってメイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。このコマンド出力処理では、制御コマンドが、I/Oインタフェイス54を介してサブ統合基板58や払出制御基板45、中継基板47等に出力される。制御コマンドには、決定された特別図柄の変動パターンを指示するコマンド、特別図柄を停止させるタイミングを指示するコマンド、大当たり遊技の開始を通知するコマンド、電動役物の開閉タイミングを指示するコマンド等、多数のコマンドがある。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理において、RAM52のコマンド関係記憶エリア5207に出力コマンドとして記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。このスイッチ読込処理では、普通図柄始動ゲート12、特別図柄始動電動役物15、普通入賞口17〜20、及び大入賞口16への遊技球の入賞を検知するための処理が行われる。具体的には、これらの入賞口に設けられた各スイッチ(図3参照)により遊技球が検出されたか否かが判断され、遊技球が検出された場合には、RAM25の入賞球フラグ記憶エリア5202に記憶された各スイッチに対応したフラグがONとされる。さらに、大入賞口16の1回の開放中に入賞した遊技球の個数が入賞球数カウンタによって計数される。尚、スイッチ読込処理の開始時には、入賞球フラグ記憶エリアの全てのフラグがリセットされる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。先述したように、このカウンタ更新処理では、RAM52のカウンタ記憶エリアに記憶されている乱数取得カウンタの各値が所定量だけ加算され、タイマカウンタの各値が所定量だけ減算される。
次いで、特別電動役物処理が行われる(S13)。この特別電動役物処理では、大当たり遊技中に、大入賞口16の開閉動作を指示するためのコマンドの処理が行われる。また、大当たり遊技の終了時に、大当たり遊技の基となった特別図柄の種類に応じて、確率変動時短状態及び非確率変動時短状態のいずれかを生起させるためのフラグ(確率変動フラグ及び時短中フラグ)の処理が行われる。
次いで、特別図柄処理が行われる(S14)。この特別図柄処理では、大当たり判定、変動パターンの決定、指示、図柄の変動の開始及び終了の指示等の処理が行われる。この特別図柄処理については、図9及び図10のフローチャートを参照して後述する。
次いで、普通電動役物処理が行われる(S15)。この普通電動役物処理では、普通当たりとなった場合に、特別図柄始動電動役物15の開閉部材を所定時間開放させて遊技球の入賞を容易とする処理が行われる。尚、特別図柄始動電動役物15の1回の開放時間は、通常状態中よりも時短状態中の方が長い。
次いで、普通図柄処理が行われる(S16)。普通図柄処理では、普通図柄始動ゲート12を遊技球が通過した際に、普通当たり判定カウンタの値が普通当たり乱数として取得される。そして、取得された乱数に基づいて普通当たり判定が行われ、判定結果を普通図柄表示部24に表示させる処理が行われる。尚、普通図柄表示部24に表示される普通図柄の変動時間は、通常状態中よりも時短状態中の方が短い。
次いで、賞品球の払い出しを行う払出処理(S17)、及びエラーチェック(S18)が行われる。パチンコ機1にエラーが発生している場合には、表示画面28にエラー表示を行わせたり、スピーカ48にエラー音を発音させたりする。そこで、S10のコマンド出力処理にてサブ統合基板58へ送信するためのエラーコマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される。次いで、情報出力処理(S19)において、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報等の各種の情報が出力ポート55を介して出力される。情報出力処理が終わるとメイン処理は終了する。そして、割込信号発生回路57から割込信号を受信すると、また最初からメイン処理が実行される。
次に、メイン処理の特別図柄処理(S14)の詳細について、図9及び図10に示すフローチャートを参照して説明する。先述したように、特別図柄処理では、大当たり判定、図柄や変動パターンの決定、指示、図柄の変動の開始及び終了の指示等の処理が行われる。
はじめに、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52のフラグ関係記憶エリアには、特別図柄表示状態フラグ、大当たり遊技状態フラグ、確率変動フラグ、時短中フラグ等が記憶されている。特別図柄表示状態フラグは特別図柄表示部25の状態を示すフラグであり、特別図柄表示部25が変動している場合(変動中)には「1」、停止表示されている場合(停止表示中)には「2」、変動中、停止表示中のいずれでもない場合には「0」が記憶されている。また、大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となっている。また、確率変動フラグは、大当たりと判定される確率が通常状態中よりも高くなる確率変動中に「1」が記憶されて「ON」となる。そして、時短中フラグは、普通図柄の変動時間が通常よりも短くなり、特別図柄始動電動役物15の開閉部材の開放時間が通常よりも長くなる時短状態中に「1」が記憶されて「ON」となる。
図9に示すように、メイン処理の特別図柄処理が開始されると、特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞しているか否かが判断される(S21)。スイッチ読込処理(S11、図8参照)において、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞が検出されていない場合には(S21:NO)、そのままS26の判断へ移行する。
特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞が検出されている場合には(S21:YES)、その遊技球についての乱数を取得する処理が行われる。しかし、乱数を取得して記憶することができる特別図柄作動保留球数の数は「4」である。そこで、RAM52の特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「4」であるか否かの判断が行われ(S22)、「4」である場合には(S22:YES)、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままS26の判断へ移行する。
特別図柄作動保留球数が「0」〜「3」のいずれかである場合には(S22:NO)、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値に「1」が加算される(S23)。そして、大当たり関係情報記憶エリア5205(図5参照)のうち、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値に対応する番号の記憶エリアに乱数が記憶される(S24)。具体的には、大当たり乱数欄には大当たり判定カウンタの値が、大当たり特別図柄決定乱数欄には大当たり特別図柄決定カウンタの値が、変動パターン決定乱数欄には変動パターン決定カウンタの値が記憶される。
次いで、大当たり遊技状態であるか否かの判断が行われる(S26)。大当たり遊技状態である場合には、大当たり判定や判定結果の報知は行われない。そこで、大当たり遊技状態フラグが「ON」であり、大当たり遊技状態であると判断された場合には(S26:YES)、そのままメイン処理へ戻る。
大当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合には(S26:NO)、大当たり遊技状態ではないので、特別図柄表示部25及び変動演出の制御に関する処理が行われる。まず、特別図柄表示状態フラグにより、特別図柄表示部25が変動中であるか否かの判断が行われる(S27)。特別図柄表示状態フラグが「1」でなく、変動中でない場合には(S27:NO)、特別図柄が停止表示中であるか否かが判断される(S28)。特別図柄表示状態フラグが「2」でなく、特別図柄表示部25に表示されている特別図柄が停止表示中でなければ(S28:NO)、大当たり判定が行われる。
そこで、図10のフローチャートに示すように、大当たり判定を行うべき遊技球が存在するか否かが判断される(S31)。RAM52の特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「1」以上でなければ(S31:NO)、大当たり判定を行うべき遊技球は存在しないので、そのままメイン処理へ戻る。「1」以上であれば(S31:YES)、大当たり判定を行うべき遊技球が存在するので、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「1」減算され(S32)、大当たり関係情報記憶エリア(図5参照)に記憶されている値がシフトされる。すなわち、第一記憶エリアに記憶されている乱数が判定エリアへシフトされ、第二〜第四記憶エリアに記憶されている乱数が番号の1つ若い記憶エリアへシフトされ、第四記憶エリアの値がクリアされる(S33)。
次いで、大当たり判定が行われる(S35)。ここで、大当たり判定を行うための判定テーブルには、通常状態中(非確率変動中)に用いられる低確率判定テーブルと、大当たりと判定される確率が非確率変動中よりも高くなる高確率判定テーブルとが設けられている。そして、大当たり判定は、確率変動状態が生起されているか否かに応じて、いずれかの判定テーブルが参照されて行われる。
大当たり判定によって大当たりと判定された場合には(S39:YES)、大当たり特別図柄決定乱数欄に記憶されている値に基づいて、ROM53の特別図柄組み合わせパターン記憶エリア5304に記憶されている大当たりの組み合わせの中の1つが決定される(S40)。そして、時短状態中であるか否かに応じて、変動パターンを決定する処理が行われる。時短中フラグが「ON」となっており、時短中であると判断された場合には(S41:YES)、変動パターン決定乱数欄(図5参照)に記憶されている値により、特別図柄変動パターン決定テーブル(図7参照)が参照されて、時短中の当たり変動パターンから1つが決定される(S42)。また、時短中でないと判断された場合には(S41:NO)、通常状態中の当たり変動パターンの中の1つが決定される(S43)。そして、S52の処理へ移行する。
また、大当たり判定によって大当たりと判定されなかった場合には(S39:NO)、はずれを示す特別図柄(本実施の形態では「−−」)が決定される(S46)。そして、時短中である場合には(S47:YES)、時短中のはずれ変動パターンの中の1つが決定されて(S48)、S52の処理へ移行する。また、時短中でない場合には(S47:NO)、通常状態中のはずれ変動パターンから1つが決定されて(S49)、S52の処理へ移行する。
次いで、決定された変動パターンを示すと共に、特別図柄及びデモ図柄の変動開始を指示するための変動パターン指定コマンドが、RAM52のコマンド関係記憶エリア5207に記憶される(S52)。そして、変動パターン毎に決められている特別図柄の変動時間が特別図柄変動時間カウンタに記憶され(S53)、特別図柄が変動中であることを示す「1」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S54)、メイン処理へ戻る。
また、図9に示すS27の判断において、特別図柄表示状態フラグに「1」が記憶されており、特別図柄表示部25が変動中であると判断された場合には(S27:YES)、変動時間が経過したか否かが判断される(S71)。S53(図10参照)でセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「0」となった場合には、変動時間が経過したので(S71:YES)、RAM52のコマンド関係記憶エリア5207に特別図柄停止コマンドが記憶される(S72)。この特別図柄停止コマンドは、特別図柄表示部25の特別図柄の変動停止、及び表示画面28等によって行われる変動演出の終了を指示するためのコマンドである。そして、所定の停止表示時間が特別図柄停止時間カウンタに記憶され(S73)、特別図柄が停止表示中であることを示す「2」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S74)、メイン処理へ戻る。一方で、S71の判断において、特別図柄変動時間カウンタの値が「0」でなく、変動時間がまだ経過していない場合には(S71:NO)、特別図柄の変動が継続される。そこで、そのまま特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。
また、S28の判断において、特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されており、特別図柄表示部25が停止表示中であると判断された場合には(S28:YES)、停止表示時間が経過したか否かが判断される(S75)。S73でセットされた特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でない場合には(S75:NO)、そのまま特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。一方で、カウンタの値がカウンタ更新処理(S12、図8参照)において減算されて「0」となった場合には、停止表示時間が経過したので(S75:YES)、特別図柄表示部25が停止表示中でも変動中でもないことを示す「0」が特別図柄表示状態フラグに記憶される(S76)。そして、時短中フラグ処理が行われる(S77)。パチンコ機1では、当たり遊技終了後に生起された非確率変動時短状態は、大当たり判定が100回行われると終了する。そこで、S77の処理では、非確率変動時短状態中に大当たり判定が100回行われた場合に、時短中フラグを「0」とする処理が行われる。
次いで、先に行われた大当たり判定で大当たりと判定された場合には(S78:YES)、大当たり遊技状態であることを示す「1」が大当たり遊技状態フラグに記憶されて「ON」とされ(S79)、大当たり遊技を開始することをサブ統合基板58へ通知する大当たり遊技開始コマンドが記憶されて(S80)、メイン処理へ戻る。また、大当たりと判定されなかった場合には(S78:NO)、そのままメイン処理へ戻る。
次に、サブ統合基板58における処理について、図11及び図12を参照して説明する。図11は、サブ統合基板58のROM583に記憶されているサブ演出内容決定テーブルを示す概念図であり、図12は、サブ統合基板58におけるサブ統合基板処理のフローチャートである。サブ統合基板処理では、主基板41から送信されるコマンドに従って、表示画面28、演出ランプ31〜33、スピーカ48等による演出を制御する処理が行われる。特に、主基板41において決定された演出パターンに応じて、大当たり判定の結果を示す変動演出の内容を決定し、決定した内容の演出を実行させる。
まず、サブ統合基板58のRAM582について説明する。RAM582には、主基板41により指定された変動パターンが記憶される変動パターン記憶エリア、各種カウンタが記憶されるカウンタ記憶エリア、演出制御基板43等に出力される制御コマンドが記憶されるコマンド関係情報記憶エリア、各種フラグが記憶されるフラグ関係記憶エリア等の記憶エリアが設けられている。
次いで、サブ統合基板58のROM583について説明する。ROM583には、CPU581がパチンコ機1の制御を補助するための各種プログラムが記憶されている。また、サブ統合基板58から演出制御基板43及びランプドライバ基板46に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア、演出内容を決定するためのサブ演出内容決定テーブルを記憶するテーブル記憶エリア等の各種記憶エリアが設けられている。
次いで、ROM583のテーブル記憶エリアに記憶されているサブ演出内容決定テーブルについて、図11を参照して説明する。図11に示すように、サブ演出内容決定テーブルでは、主基板41から指定されるそれぞれの変動パターンに、1又は複数の演出内容が対応付けられている。そして、後述するサブ統合基板処理(図12参照)では、指定された変動パターンに対応する演出内容の中の1つが、RAM582のカウンタ記憶エリアに記憶されている乱数に基づいて決定される。
本実施の形態では、連続実行回数に応じて大当たりの期待度を示す特定付加演出は、最大で3回連続して実行される。そして、特定付加演出の回数が1回又は2回である場合には、リーチ演出まで移行せずに変動演出を終了させる場合がある。これにより、演出内容を多様化させると共に、特定付加演出を3回実行した場合の遊技者の期待感を高めている。従って、例えば通常状態中に「リーチ非成立」の変動パターンが指定された場合でも、特定付加演出を実行せずに変動演出を終了させる場合(図中「F1」)と、特定付加演出を1回実行して変動演出を終了させる場合(図中「F2」)とがある。
さらに、時短状態中に「リーチ非成立」の変動パターンが指定された場合には、3つの変動演出のうちのいずれかが決定される。すなわち、通常状態中の「リーチ非成立」の変動時間よりも短い時間内に、特定付加演出を実行させない変動演出(図中「Q1」)、1回実行させる変動演出(図中「Q2」)、2回実行させる変動演出(図中「Q3」)のいずれかが決定されることとなる。これにより、時短状態中には、リーチ演出を経ずに、且つ短時間で特定付加演出を伴うはずれ演出を実行することを可能とし、単位時間当たりの大当たり判定の回数を減少させることなく、多彩な演出で遊技者の興趣を惹き付けることができる。
以下、サブ統合基板58で行われるサブ統合基板処理について、図12を参照して説明する。サブ統合基板処理が開始されると、まず、変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判断される(S101)。受信した場合には(S101:YES)、コマンドによって指定されている変動パターンが、RAM582の変動パターン記憶エリアに記憶される(S102)。そして、乱数が取得され、サブ演出内容決定テーブル(図11参照)が参照されて、演出内容が決定される(S103)。次いで、決定された演出内容に沿って、表示画面28、演出ランプ31〜33、及びスピーカ48による変動演出を開始させる制御が行われる(S104)。これにより、表示画面28内のデモ図柄の変動が開始される。また、特定付加演出を実行する変動演出が決定されている場合には、演出毎にあらかじめ定められたタイミングで演出ランプ31〜33を点灯させ、同時にスピーカ48から効果音を発生させる。そして、S101の判断へ戻る。
また、変動パターン指定コマンドを受信していない場合には(S101:NO)、特別図柄停止コマンドを受信したか否かが判断される(S106)。受信した場合には(S106:YES)、実行していた変動演出を終了し、表示画面28のデモ図柄を確定表示させる処理が行われて(S107)、S101の判断へ戻る。
また、特別図柄停止コマンドを受信していない場合には(S106:NO)、大当たり遊技開始コマンドを受信したか否かが判断される(S109)。受信した場合には(S109:YES)、大当たり遊技中の演出を開始させる処理が行われて(S110)、S101の判断へ戻る。大当たり遊技開始コマンドを受信していない場合には(S109:NO)、その他のコマンドを受信したか否かが判断され(S112)、受信した場合には(S112:YES)、受信したコマンドに応じた各種処理が行われて(S113)、S101の判断へ戻る。いずれのコマンドも受信していない場合には(S112:NO)、そのままS101の判断へ戻る。
次に、本実施の形態に係るパチンコ機1の演出内容及び効果について、図13を参照して説明する。図13は、パチンコ機1における変動演出の一部の内容を時間経過に対応させて表した説明図である。
まず、通常状態中に実行される変動演出について説明する。通常状態中に複数回の特定付加演出(演出ランプ31〜33の点灯、及びスピーカによる効果音の発生)が実行される場合、表示画面28では、特定付加演出の回数に応じた複数回のデモ図柄変動が行われる。例えば、「デモ図柄変動3回+リーチ演出(E1)」の変動演出では、変動開始後の1回目のデモ図柄変動中に特定付加演出が行われ、3つのデモ図柄が仮停止すると、デモ図柄の再変動が行われることを遊技者に通知する再変動実行通知が実行される。この再変動実行通知は、「まだまだ」という音声と共に、表示画面28内をキャラクタが横切る演出である。その後、2回目のデモ図柄変動が行われるが、1回目のデモ図柄変動と同様に特定付加演出及び再変動実行通知を伴う。そして、3回目のデモ図柄変動では、変動開始後に特定付加演出が行われ、2つのデモ図柄が同一の図柄となってリーチが成立し、リーチ演出へ移行する。
また、デモ図柄変動を2回実行する変動演出には、リーチ演出へ移行する場合と、リーチ非成立のまま演出が終了する場合とが設けられている。リーチ演出へ移行する場合(D1)には、1回目のデモ図柄変動が特定付加演出及び再変動実行通知を伴い、2回目のデモ図柄変動でリーチが成立する。これに対し、リーチ非成立の場合(G)には、2回目のデモ図柄変動でリーチが成立せず、再変動実行通知も行われずに、演出が終了する。また、特定付加演出を1回実行する変動演出にも、リーチ演出へ移行する場合と移行しない場合とが設けられている。尚、擬似連続変動演出における1回のデモ図柄変動に要する時間は、リーチ演出へ移行しない場合には、「リーチ非成立」の変動時間と同じ9秒であり、リーチ演出へ移行する場合には8秒となっている。
このように、通常状態中には、擬似連続変動演出を実行することで、1回の大当たり判定の結果を表示する間に、あたかも複数回の大当たり判定の結果が表示されるような印象を遊技者に与えることができる。さらに、連続実行回数に応じて大当たりの期待度を遊技者に報知する特定付加演出を、デモ図柄変動が1回行われる毎に実行することができる。すなわち、特定付加演出を伴う擬似連続変動演出を用いて、大当たりに対する遊技者の期待感を高めることができる。また、遊技者は、特定付加演出の連続実行回数を演出ランプ31〜33の点灯個数によって確認することができるため、大当たりの期待度を容易に把握することができる。
次いで、時短状態中に実行される変動演出について説明する。時短状態中には、特定付加演出が実行される場合であっても、1回の大当たり判定の結果を表示する間に、図柄の仮停止を挟んで複数回のデモ図柄変動が行われることはない。例えば、特定付加演出が3回行われる変動演出では、同一の2つのデモ図柄が停止してリーチが成立するまでの8秒間の間に、図柄の仮停止及び再変動が行われることなく、3回の特定付加演出が行われる。従って、時短状態中でも、複数回の図柄のデモ図柄変動を実行するだけの長い時間を費やすことなく、擬似連続変動演出を行った場合と同様の期待感を遊技者に与えることができる。よって、単位時間当たりに行われる大当たり判定の回数を減少させることなく、遊技者の興趣をより強く惹き付けることができる。
また、リーチ非成立の変動パターンが主基板41によって決定された場合には、特定付加演出を伴わない変動演出(Q1)、特定付加演出を1回伴う変動演出(Q2)、及び特定付加演出を2回伴う変動演出(Q3)のいずれかを実行することができる。リーチ非成立の場合には、特定付加演出の実行回数に応じて大当たりの期待度を報知するために、特定付加演出の回数が多い演出程、決定される割合が低くなるように設定されている。そして、リーチ非成立の場合の変動時間は、特定付加演出の実行回数に関わらず8秒以下となっており(図7参照)、変動開始時の特別図柄作動保留球数に応じて7秒、4秒、3秒のいずれかが決定される。すなわち、特定付加演出を伴い、且つリーチ演出へ移行しない変動演出を時短状態中に実行する場合、リーチ演出へ移行する場合のリーチ成立までの時間(8秒)よりも短い時間内で変動演出を実行する。従って、時短状態中には、期待度の低い擬似連続変動演出を長い時間を費やして実行することなく、特定付加演出のみを短時間で実行することで、遊技のスムーズな進行を妨げることなく演出を多様化させることができる。
尚、本実施の形態における特別図柄始動電動役物15が本発明の「始動口」に相当し、始動口スイッチ70が「遊技球検出手段」に相当する。また、図9に示すS24で大当たり乱数を取得する主基板41のCPU51が「当たり乱数取得手段」として機能し、図10に示すS35で大当たり判定を行う主基板41のCPU51が「当たり判定手段」として機能する。また、図8に示すS13、及び図9に示すS77で時短中フラグの「ON」「OFF」を制御する主基板41のCPU51が「時短状態制御手段」として機能し、変動パターンが「演出パターン」に相当し、主基板41におけるROM53の特別図柄変動パターン記憶エリア5305が「演出パターン記憶手段」に相当する。
また、図10に示すS39〜S49で変動パターンを決定する主基板41のCPU51が「演出パターン決定手段」として機能し、表示画面28が「表示手段」に相当する。また、表示画面28の制御を行う主基板41、サブ統合基板58、及び演出制御基板43が「表示制御手段」に相当し、スピーカ48及び演出ランプ31〜33が「付加演出実行手段」に相当し、これらの制御を行う主基板41、サブ統合基板58、及びランプドライバ基板46が「付加演出実行制御手段」に相当する。また、図7に示す「デモ図柄変動2回+リーチ演出」、「デモ図柄変動3回+リーチ演出」、及び「デモ図柄変動2回+リーチ非成立」の変動パターンが「連続変動演出パターン」に相当する。また、時短状態中に特定付加演出を実行させる複数の変動パターンが「時短中特定演出パターン」に相当し、これらの変動パターンの中で、リーチ状態へ移行する変動パターンが「リーチ演出パターン」に、リーチ状態へ移行しないリーチ非成立の変動パターンが「特定はずれ演出パターン」に相当する。また、演出ランプ31〜33が「発光部材」に相当する。
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。
ここで、本実施の形態の変形例について、図14を参照して説明する。図14は、変形例のパチンコ機における変動演出の一部の内容を時間経過に対応させて表した説明図である。この変形例のパチンコ機1では、通常状態中の擬似連続変動演出において行われる特定付加演出が、最大で3回、9秒毎に行われるのに対し、時短状態中の1回のデモ図柄変動において行われる特定付加演出が、最大で3回、3秒毎に行われる。そして、時短状態中の特定付加演出の間隔である3秒の時間は、特定付加演出が1回行われる場合、及び特定付加演出が行われない場合のデモ図柄の変動時間(所謂、短縮変動の時間)と等しい。すなわち、時短状態が生起されている場合の特定付加演出の実行間隔は、通常状態中に行われる連続変動演出における1回の図柄変動に要する時間よりも短く、且つ、時短状態中に行われる複数の変動演出の中で最も時間が短い変動演出の演出時間(短縮変動の時間)を基準として行われる。さらに、1回の連続変動演出中に行われる図柄変動の最大実行回数をNとした場合、時短状態中の短縮変動の時間が、通常状態中の連続変動演出における1回の図柄変動に要する時間のN分の1の時間を基準として設定される。これにより、デモ図柄の変動開始から、リーチ成立又はリーチ状態を経ない場合のデモ図柄の確定表示までの演出を「リーチ除外演出」とすると、時短状態中の各リーチ除外演出は、通常状態中のリーチ除外演出を3分の1の時間に凝縮させたものとなる。よって、時短状態中には、単位時間当たりに行われる大当たり判定の実行回数を減少させることなく、通常状態中に行われる擬似連続変動演出を実行した場合と同様の期待感を遊技者に与えることができる。また、特定付加演出を2回実行するリーチ非成立の演出等、短縮変動の時間を基準として様々な演出を設定することもでき、演出を多様化させることができる。
さらに、図14に示す変形例では、時短状態中の特定付加演出には、ランプの点灯と効果音の発生とを同時に行う場合と、効果音のみを発生させる場合とがある。そして、特定付加演出の実行回数が同じである場合でも、ランプの点灯を伴う特定付加演出がより多く実行された場合程、大当たり遊技が実行される期待度が高くなるように設定されている。このように、複数種類の特定付加演出を設け、特定付加演出の種類に応じて大当たり遊技が実行される期待度を変化させることで、演出の内容をさらに多様化させることができ、遊技者の興趣をより強く惹き付けることができる。尚、図14に示す変形例のパチンコ機1は、先述したパチンコ機1における特別図柄変動パターン決定テーブル(図7参照)、及びサブ演出内容決定テーブル(図11参照)の内容を変更することで実現できる。また、時短状態中の短縮変動の時間は、通常状態中のリーチ除外演出の時間の3分の1を基準とすればよく、完全に同じ時間である必要はない。
また、上記実施の形態はその他各種変更も可能である。まず、本実施の形態では、表示画面28等を用いて行われるデモ図柄の変動演出は大当たり判定の結果を示す演出であるが、普通当たり判定等の他の当たり判定の結果を示す変動演出に本発明を適用できることは勿論である。また、図3に示す電気的構成や、図7に示す変動パターン決定テーブルの構成、図11に示す演出内容決定テーブルの構成等も適宜変更が可能である。また、大当たり遊技よりも大入賞口16の開放時間が短い小当たり遊技を設定し、同一の乱数を用いて大当たり判定と小当たり判定とを用いる遊技機にも本発明が適用できる。
また、本実施の形態では、単位時間当たりに行われる大当たり判定の回数が通常よりも多くなる遊技状態として、確率変動時短状態及び非確率変動時短状態の2つの遊技状態が設定されている。しかし、時短状態の種類はこれらに限定されることはなく、時短状態の種類が1種類のみの遊技機にも本発明は適用できる。また、本実施の形態では、確率変動時短状態中と非確率変動時短状態中とで同一の変動パターンの候補から1つの変動パターンが決定される構成となっている。しかし、通常状態、確率変動時短状態、及び非確率変動時短状態のそれぞれの遊技状態毎に異なる変動パターン決定テーブルを参照し、変動パターンを決定する構成としてもよい。
また、特定付加演出の内容も適宜変更が可能である。例えば、3つの演出ランプ31〜33の点灯個数によって特定付加演出の連続実行回数を示すのではなく、特定付加演出を実行する毎にLEDの発光色を変化させるように設定してもよい。例えば、1回目の特定付加演出実行時にLEDを白色、2回目の実行時にピンク、3回目の実行時に赤色に変化させても、遊技者は大当たりの期待度を容易に把握することができる。また、段階的に可動する役物を用いることもできるし、スピーカ48による効果音、及び演出ランプ31〜33のいずれか一方のみを用いて特定付加演出の実行回数を示すことも可能である。また、表示画面28を利用し、例えば特定のキャラクタを登場させたり背景色を変化させたりして、実行回数を遊技者に報知してもよい。
本発明の遊技機はパチンコ機に限られず、パチコン機等の各種の遊技機に適用可能である。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 主基板41のRAM52の記憶エリアを示す概念図である。 RAM52の大当たり関係情報記憶エリア5205を示す概念図である。 主基板41のROM53の記憶エリアを示す概念図である。 ROM53の特別図柄変動パターン記憶エリア5305に記憶されている特別図柄変動パターン決定テーブルを示す概念図である。 主基板41におけるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理で実行される特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。 メイン処理で実行される特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。 サブ統合基板58のROM583に記憶されているサブ演出内容決定テーブルを示す概念図である。 サブ統合基板58におけるサブ統合基板処理のフローチャートである。 パチンコ機1における変動演出の一部の内容を時間経過に対応させて表した説明図である。 変形例のパチンコ機における変動演出の一部の内容を時間経過に対応させて表した説明図である。
符号の説明
1 パチンコ機
2 遊技盤
15 特別図柄始動電動役物
25 特別図柄表示部
28 表示画面
31 第一演出ランプ
32 第二演出ランプ
33 第三演出ランプ
41 主基板
43 演出制御基板
43a CPU
46 ランプドライバ基板
46a CPU
48 スピーカ
51 CPU
52 RAM
53 ROM
58 サブ統合基板
70 始動口スイッチ
581 CPU
582 RAM
583 ROM
5205 大当たり関係情報記憶エリア
5305 特別図柄変動パターン記憶エリア

Claims (4)

  1. 遊技盤上に設けられた始動口への遊技球の通過を検出する遊技球検出手段と、
    当該遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かを決定するための当たり乱数を取得する当たり乱数取得手段と、
    当該当たり乱数取得手段によって取得された前記当たり乱数が、あらかじめ当たりと決められた所定の乱数であるか否かの判定を行う当たり判定手段と、
    当該当たり判定手段による単位時間当たりの判定回数が通常よりも多くなる遊技状態である時短状態を生起する時短状態制御手段と、
    前記当たり判定手段の判定結果を示す演出について、演出時間を含めた演出の内容を決定する演出パターンを、前記時短状態が生起されているか否かに応じてそれぞれ複数記憶する演出パターン記憶手段と、
    前記当たり判定手段による判定が行われた場合に、前記時短状態が生起されているか否かに応じて、前記演出パターン記憶手段に記憶されている複数の演出パターンのうちの1つを決定する演出パターン決定手段と、
    図柄を表示する表示手段と、
    前記演出パターン決定手段によって決定された演出パターンに応じて前記表示手段を制御し、前記図柄を変動させた後に確定表示させることで、前記当たり判定手段の判定結果を示す前記演出である変動演出を実行させる表示制御手段と、
    前記表示手段における前記変動演出に同期して、前記変動演出に付加される前記演出である付加演出を実行する付加演出実行手段と、
    前記演出パターン決定手段によって決定された演出パターンに応じて前記付加演出実行手段による前記付加演出を制御する付加演出実行制御手段とを備え、
    前記表示制御手段は、前記図柄の変動を開始させてから確定表示させるまでの間に、前記図柄を一旦停止させる仮停止を挟んで複数回の図柄変動が行われる前記変動演出である連続変動演出を前記表示手段に実行させることが可能であり、
    前記付加演出実行制御手段は、前記当たり遊技が実行されることの期待度を連続実行回数によって示す前記付加演出である特定付加演出を、前記付加演出実行手段に所定回数実行させることが可能である遊技機であって、
    前記時短状態が生起されていない場合に決定される前記複数の演出パターンのうちの一部の前記演出パターンは、前記連続変動演出の実行を前記表示制御手段に制御させると共に、前記連続変動演出におけるそれぞれの前記図柄変動が行われる毎に前記特定付加演出の実行を前記付加演出実行制御手段に制御させる連続変動演出パターンであり、
    前記時短状態が生起されている場合に決定される前記複数の演出パターンのうちの一部の演出パターンは、前記連続変動演出の実行を前記表示制御手段に制御させることなく、所定回数の前記特定付加演出の実行を前記付加演出実行制御手段に制御させる時短中特定演出パターンであることを特徴とする遊技機。
  2. 前記時短中特定演出パターンが複数設けられると共に、
    当該複数の時短中特定演出パターンには、
    前記特定付加演出を実行させた後に、複数の前記図柄のうちの最終停止図柄の種類によって前記当たり遊技が実行されるか否かが示される状態であるリーチ状態へ移行するリーチ演出パターンと、
    当該リーチ演出パターンにおける前記図柄の変動開始から前記リーチ状態へ移行するまでの時間よりも演出時間が短く、前記当たり判定手段による判定結果がはずれであることを前記リーチ状態を経ずに示す特定はずれ演出パターンとを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記付加演出実行手段は、音声を発生させるスピーカを有し、
    前記特定付加演出は、前記スピーカによる特定の音声の発生を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記付加演出事項手段は、発光を行う発光部材を有し、
    前記特定付加演出は、発光させる前記発光部材の発光個数の変化、及び前記発光部材の発光色の変化の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
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