JP2001137462A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001137462A
JP2001137462A JP32224499A JP32224499A JP2001137462A JP 2001137462 A JP2001137462 A JP 2001137462A JP 32224499 A JP32224499 A JP 32224499A JP 32224499 A JP32224499 A JP 32224499A JP 2001137462 A JP2001137462 A JP 2001137462A
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Takeyasu Kusano
健康 草野
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Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技状態が有利な状態を報知するにあたり、
常に遊技者の緊張感を持続させることができる遊技機の
提供を目的とする。 【解決手段】 パチンコ球が始動入賞口に入賞すると遊
技者にとって有利な状態の抽選が行われ(100)、大
当りフラグが取得か否かを判定し(102)、大当りフ
ラグが取得された場合に特別遊技状態突入大当りか否か
を判定する(104)。特別遊技状態突入大当りである
場合に、特別遊技状態突入の報知方法、報知回数、報知
時期の抽選を行い、抽選結果に従って遊技者に特別遊技
状態突入大当りであることを報知する(120〜12
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機にかかり、
特に、パチンコ遊技機やスロットマシンなどに代表され
る遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的に知られている遊技機、例
えばパチンコ機では、始動入賞領域に入賞した場合(ス
ロットマシンでは、メダルを投入した後にスタートを指
示した場合)等の所定の条件に基づいて、遊技者にとっ
て有利な状態の抽選が行われると共に可変表示装置が可
変表示状態になる。そして、可変表示装置は所定時間経
過、又は、所定時間経過前に行われるストップスイッチ
の押圧操作等の予め定められた可変表示を停止させる条
件に従って可変表示装置の可変表示を停止させる。そし
て、停止した可変表示装置の表示態様に応じて所定数の
賞品球や賞品メダル等を遊技者に提供するように構成さ
れている。
【0003】この種の遊技機において、確変と呼ばれ、
大当り状態が発生し易くなるように、その抽選確率の値
が所定時間だけ増大する所謂確率変動や、時短と呼ば
れ、大当り抽選の図柄表示用可変表示装置の表示時間を
1ゲーム当りで短縮することにより、持ち球の減少割合
を単位ゲーム消化時間当りで抑制する所謂変動時間短
縮、及び、通常遊技時に閉止している特定の入賞口が所
定条件を満足した場合に開放・閉止するパターンがパチ
ンコ球を入賞させ易くする開放パターンの変化等の遊技
者にとって通常とは異なる有利な状態への突入(以下、
特別遊技状態という)の報知は、主に特別図柄を表示
し、その種別によって特別遊技状態へ突入するか否かを
報知するようにしていた。
【0004】また、第4図柄と称される図柄と特別な図
柄の組み合わせにより特別遊技状態を報知するものもあ
る。なお、該第4図柄は、特別図柄の一部である。更
に、専用図柄を用いて報知するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特別遊
技状態の報知を行う手段が特別図柄による報知であり、
該特別図柄は大当たり時に報知してしまっているので、
以後の遊技において特別遊技状態への突入が決定してい
る場合、大当りの権利行使後、それに起因する賞品球の
増大に対する期待感は発生するものの、大当りの消化時
には単に権利を行使するだけであって遊技そのものに対
する緊張感を抱き難い。他方、特別遊技状態への非突入
が決定している場合、大当りの権利行使時から、付与さ
れた遊技の単なる消化状態になり易く、その権利行使後
における賞品球数の確実な増大に対する期待感も発生し
ない。
【0006】また、第4図柄による報知では、やはり第
4図柄が特別図柄の一部であり、大当たり時に特別遊技
状態への突入を報知してしまうので、同様に遊技者の緊
張感の持続が期待できない。
【0007】そこで、大当り発生時におけるデモ画面或
いは図柄の組合せ態様等が複雑な大当り表示で、特別遊
技状態への突入の報知を演出する方法も考えられるが、
最初は組合せが複雑であるため、遊技者の緊張感を持続
することが可能であるが、遊技を行うにつれて遊技者は
上記演出を無意識のうちに漸次学習し、その結果、遊技
者は大当りの演出時に特別遊技状態への突入可否を容易
に予測できるようになり、この傾向は同一機種をある程
度継続して集中的に遊技する熟練遊技者であるほど顕著
になる。このように大当りに発生時に常時同様な態様
で、特別遊技状態に突入するか否かを報知する機種にあ
っては、その表示態様が複雑であるか否かに関わらず、
時間の経過に伴って緊張感の持続が困難であるため、遊
技意欲の減退を確実に抑止することは極めて難しい。
【0008】また、専用図柄を用いるものの場合には、
専用図柄による報知の時期が大当たり終了後の一定時期
のみであるため、遊技者の緊張感は報知された一定時期
のみであり、大当たりに対する期待感を持続させること
ができない。
【0009】本発明は、上記問題を解決すべく成された
もので、遊技状態が有利な状態を報知するにあたり、常
に遊技者の緊張感を持続させることができる遊技機の提
供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、遊技者にとって有利な状態
を含む遊技状態を抽選し、該抽選結果に従って遊技状態
を制御すると共に、前記有利な状態が抽選された場合に
報知する遊技機であって、少なくとも音及び光を含む出
力情報によって遊技状態を報知する複数の報知手段と、
前記有利な状態が抽選された場合に、前記複数の報知手
段の中から少なくとも1つの報知手段を含む報知する報
知手段の組合せを抽選し、抽選された報知手段を制御し
て前記有利な状態が抽選されたことを報知する制御手段
と、を備えることを特徴としている。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、複数の報
知手段は、例えば効果音楽や効果照明等によって遊技状
態の演出を行い、遊技状態に応じて遊技者に遊技状態を
報知するものであり、制御手段により複数の報知手段の
中から少なくとも1つの報知手段を含む報知する報知手
段の組合せを抽選し、抽選された報知手段を制御するこ
とによって遊技状態を遊技者に報知する。このようにす
ることによって、遊技者にとって有利な状態に突入する
ことの報知を行うことができる。
【0012】このように、遊技状態を報知する報知手段
を複数の報知手段の中から組合せ抽選することによって
報知する報知手段を決定するので、遊技者にとって有利
な状態に突入するか否かの報知態様が不定になり、その
報知態様に対する学習及び放置態様の予測を困難にす
る。すなわち、遊技者に上記報知態様に対する意外性を
付与することにより、遊技に対する緊張感が減少するこ
とと、遊技意欲の減退を抑止することができる。従っ
て、常に遊技者の緊張感を持続することができる遊技機
を提供することができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記複数の報知手段は、遊技者の視
覚、聴覚、及び触覚の少なくとも1つの感覚を刺激する
報知手段よりなることを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、複数の報知手段が、遊技者の視
覚、聴覚、触覚の少なくとも1つの感覚を刺激する報知
手段とすることにより、遊技者に遊技状態を遊技者の視
覚、聴覚、触覚の何れかを刺激することで報知すること
が可能である。例えば、報知手段として、効果音、装飾
ランプ、遊技者の操作する操作部を振動させる等のう
ち、何れか1つ又は複数の組合せよって遊技状態を報知
することができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記制御手段は、更に予
め定められた複数種の報知タイミングの中から報知手段
による報知タイミングを抽選し、抽選された報知タイミ
ングに従って前記報知手段を制御することを特徴として
いる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明において、制御手段が更に予
め定められた報知タイミングの中から抽選された報知手
段による報知タイミングを抽選し、抽選された報知タイ
ミングに従って報知手段を制御するので、常に一定時期
に遊技状態(例えば遊技者にとって有利な状態)を報知
することがない。従って、常に遊技者の緊張感を持続さ
せることができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の発明において、前記制御手
段は、更に予め定められた複数種の報知回数の中から報
知手段による報知回数を抽選し、抽選された報知回数に
従って前記報知手段を制御することを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項3の何れか1項に記載の発明において、制御
手段が予め定められた複数種の報知回数の中から抽選さ
れた報知手段による報知回数を抽選し、抽選された報知
回数に従って報知手段を制御するので、決まった報知回
数で遊技状態を報知することなく遊技者に期待を持たせ
ることができる。従って、常に遊技者の緊張感を持続さ
せることができる。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記制御手段は、前記報知手段の抽
選、前記報知タイミングの抽選、及び前記報知回数の抽
選の少なくとも1つの抽選を行うことを特徴としてい
る。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明において、制御手段が報知手段の抽選、報
知タイミングの抽選、及び報知回数の抽選の少なくとも
1つの抽選を行い、報知手段を制御することによって有
利な状態を報知するので、様々な報知方法での報知を行
うことができる。すなわち、遊技者は報知の組合せ(報
知手段、報知回数、報知タイミング等の組合せ)を容易
に理解することができないが、通常とは異なる状態を、
それ以前に遊技を行うことにより学習した遊技進行と比
較することにより認識することができる。従って、有利
な状態を報知するにあたり、常に遊技者の緊張感を持続
させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態はパチ
ンコ遊技機に本発明を適用したものである。
【0022】図1には、本実施の形態に係るパチンコ遊
技機10の概略正面図が示されている。本実施の形態に
係るパチンコ遊技機の遊技盤面には、装飾ランプ表示装
置12が上方角に2箇所及び中央端に2箇所に配置され
ている。また、この遊技盤面には、下方角の1箇所に効
果音発生装置14が配置されている。これらの装飾ラン
プ表示装置12及び効果音発生装置14は、ケース11
内に内蔵されて遊技者からは直接視認されないようにな
っている。また、パチンコ遊技機10のケース11上方
部には、識別情報表示装置62が設けられており、後述
する大当たり処理が普通大当たり、又は、特別遊技状態
突入大当たりであったかの識別表示を行う。
【0023】また、遊技盤面における円弧状のレール1
6で囲まれた領域が遊技領域であるゲージ部18とされ
ている。
【0024】ゲージ部18には、前面にわたって複数の
釘20が打ち込まれ(図1では主要な釘20のみ図
示)、レール16を通って打ち出された遊技球(以下、
パチンコ球という)がこの釘20に当って跳ねたり、釘
20によって形成される案内路に案内されながら、落下
していくように構成されている。また、この釘20の
他、ゲージ部18に向かって左右対称の位置には、風車
24が取り付けられており、パチンコ球を予期しない方
向へ方向転換させるように構成されている。
【0025】さらに、ゲージ部18には複数の位置に入
賞口26が設けられ、この入賞口26にパチンコ球が入
ることにより、所定数のパチンコ球が遊技者に供給され
るように構成されている。
【0026】このようなゲージ部18は、ほぼ左右対称
形とされており、この中央部には可変表示装置28が配
置され、その表示部30が露出されている。この表示部
30の下方には、可変表示装置28を始動するための始
動入賞口32が設けられている。
【0027】始動入賞口32には、図示は省略するが始
動口にパチンコ球が入賞したことを検出する図柄始動ス
イッチ34(図2及び図3参照)が設けられており、パ
チンコ球の始動入賞口32への入賞を検出すると、可変
表示装置28の表示が可変状態となると共に、当りの抽
選が行われる。
【0028】この始動入賞口32は、図2に示すように
一対のプレート36によって構成されており、このプレ
ート36の先端(上端)が開閉可能に構成されている。
ここで、図2の実線で示されている状態がプレート36
の閉じた状態であり、遊技者にとって不利な状態であ
る。この不利な状態では、パチンコ球は、プレート36
の先端に設けられた釘20の間からしか入賞することが
できず、入賞ルートとして単一となっている。
【0029】一方、図2の想像線で示される状態がプレ
ート36の開いた状態であり、遊技者にとって有利な状
態である。この有利な状態では、パチンコ球は、プレー
ト36の開放角度の範囲で入賞可能であり、入賞ルート
として複数となる。
【0030】始動入賞口32のさらに下方には、大入賞
口38が配置され、前記可変表示装置28が所謂当りの
表示の状態となった場合に所定時間開放され、大量のパ
チンコ球を入賞させることができる構成となっている。
【0031】可変表示装置28の中央は表示部となって
おり、例えば左、中、右の3この表示を1セットとして
3×1列又は複数(3×2、3×3など)配列されてい
る。
【0032】この表示部に表示される図柄は、表示され
る順が予め定められており、背面側に配設される複数の
電子部品が配設された制御装置40(図3参照)によっ
て制御されるように構成されている。例えば、横一列
(左、中、右)に同一の絵柄(例えば、(7、7、
7))が停止することにより、大当たりとなり、前述し
たように、大入賞口38が所定時間開放され、大量のパ
チンコ球を入賞させることができる。
【0033】また、パチンコ遊技機10の遊技盤面の下
方には、パチンコ球の発射用のハンドル42が設けられ
ており、遊技者が該ハンドル42を回転操作することに
より、パチンコ球が発射されるように制御される。な
お、パチンコ球の発射制御は、ハンドル42の回転量に
応じてパチンコ球を発射する強さをコントロールできる
ように構成されている。
【0034】図3には、前記制御装置40のブロック図
が示されている。
【0035】制御装置40は、CPU44、RAM46
及びROM48を備えており、CPU44には、入出力
ポート(I/Oポート)50が接続されており、該I/
Oポート50には、始動入賞口32の内部に配設され始
動入賞口32へパチンコ球が入賞したことを検出する図
柄始動スイッチ34、大入賞口38に入賞したパチンコ
球を1ラウンド当り所定数(この場合10個)までカウ
ントする10カウントスイッチ52、大入賞口38内の
所定位置に配設され該所定位置へパチンコ球が通過した
ことを検出するV(継続)スイッチ54、及び後述する
複数の装置を駆動するためのドライバ回路56が接続さ
れている。
【0036】ドライバ回路56には、遊技時の効果音や
効果音楽等を発生させる効果音発生装置14、パチンコ
球発射用のハンドルを振動させるバイブレーション発生
装置58、可変表示装置28、パチンコ球の発射用のハ
ンドル42操作によりパチンコ球の発射の制御を行う遊
技球発射制御装置60、遊技状態を識別する識別情報表
示装置62及び遊技を喚起するために設けられた装飾ラ
ンプ表示装置12が接続されており、それぞれCPU4
4によって制御されるように構成されている。
【0037】また、CPU44には、所定の周期でパル
ス信号を出力するクロック生成回路64及びクロック生
成回路により出力されるパルス信号を所定の間隔に分周
する分周回路66が接続されている。
【0038】CPU44は、始動入賞口32にパチンコ
球が入賞することにより、図柄始動スイッチ34がオン
状態となると、始動入賞口32の一対のプレートが開い
た状態となると共に可変表示装置28を可変表示させる
ように制御し、所定時間(例えば30秒)経過後に可変
表示が停止し、図柄を表示するように制御する。また、
可変表示装置28が所定の表示となった場合には、大当
たりとして大入賞口38を開放状態、すなわち、遊技者
にとって有利な状態となるように制御を行う。
【0039】大当たり等の遊技者にとって有利な状態の
抽選は、予めROM48に乱数カウンタテーブルが記憶
され、始動入賞口32へのパチンコ球の入賞を図柄始動
スイッチ34によって検出することにより、該乱数カウ
ンタテーブルより乱数の抽選がCPU44によって行わ
れて、抽選された乱数が大当たりに該当する場合に大当
たりフラグ取得として、大当たり処理を行うように構成
されている。
【0040】続いて、本実施の形態の作用について、図
4のフローチャートを参照してを説明する。
【0041】遊技者が遊技球の発射用のハンドル42を
操作することによって、パチンコ球がレール16を通っ
てゲージ部18に打ち出されるように遊技球発射制御装
置60によってパチンコ球の発射制御が行われる。ゲー
ジ部18に打ち出されたパチンコ球は、ゲージ部18の
釘20に当って跳ねたり、釘20によって形成される案
内路に案内されながら、落下していく。
【0042】ステップ100では、落下していくパチン
コ球が始動入賞口32に入賞すると、始動入賞口32に
設けられた図柄始動スイッチ34がパチンコ球の入賞を
検出し、検出信号がI/Oポート50を介してCPU4
4に入力される。パチンコ球の入賞が特図始動スイッチ
により検出されるとCPU44によりROM48に予め
記憶された所定の賞球数が遊技者に賞球されるように制
御されると共に、可変表示装置28の可変表示部が始動
されるように制御される。また、同時に上述した遊技者
にとって有利な状態の抽選が行われる。なお、始動入賞
口32に入賞したパチンコ球数は、最大4個までRAM
46に記憶されることによって、当りの抽選が最大4回
まで約束される。
【0043】ステップ102では、パチンコ球が始動入
賞口32に入賞したのが検出されるに伴ってCPU44
により大当たりフラグが取得されたか否か(抽選結果が
大当たりか否か)が判定される。判定が否定されるとそ
のままリターンされ、大当たりフラグが取得されるまで
上述の処理を繰り返し、大当たりフラグが取得されステ
ップ102の判定が肯定されるとステップ104へ移行
する。
【0044】ステップ104では、取得された大当たり
フラグが特別遊技状態突入大当たりフラグか否か判定さ
れる。ここで、特別遊技状態とは、大当たりとなって次
の大当たりとなる確率が変動し、次の大当たりフラグが
取得しやすい状態や始動入賞口32のプレート36が開
いた状態となると共に可変表示の1回当りの時間が短く
なる(例えば可変表示の1回当りの可変表示時間が30
秒から5秒に時間短縮する)、所謂時間短縮状態等の遊
技者にとって有利な状態である。
【0045】ステップ104の判定が否定された場合に
は、ステップ106へ移行して大当たり処理が行われ
る。大当たり処理は、大入賞口38が開き、所定時間が
経過、又は、大入賞口38にパチンコ球が所定数入賞
(本実施の形態においては、10カウントスイッチ52
によってパチンコ球の入賞数10がカウントされるま
で)することの何れかの条件が成立するまで、大入賞口
38が開いた状態、すなわち、遊技者にとって有利な状
態となるようにCPU44によって制御される。そし
て、上述の条件が成立するまでを1ラウンドとし、大入
賞口38の所定位置に設けられたVスイッチ54がパチ
ンコ球の入賞を検出した場合に、続くラウンドに突入し
て複数ラウンド(例えば16ラウンド)行われるように
制御される。
【0046】続いてステップ108では、普通大当たり
を報知するか否か判定される。判定が否定されるとステ
ップ110へ移行し、大当たり処理を終了して、続くス
テップ112で、次のゲームへと突入してリターンされ
る。
【0047】ステップ108の判定が肯定されるとステ
ップ114へ移行して、大当たり処理を終了する。そし
て、続くステップ116で普通大当たりだったことを報
知する。なお、この普通大当たりだったことの報知は、
CPU44により識別情報表示装置62が制御され、識
別情報表示装置62によって普通大当たりだったことが
識別表示されることにより行われる。そして、ステップ
118へ移行して次のゲームへ突入し、リターンされ
る。なお、該識別表示は、識別情報表示装置62がラン
プを備え、ランプが点灯又は点滅等することによって識
別表示することが可能である。
【0048】一方ステップ104の判定が肯定された場
合には、ステップ120へ移行して、特別遊技状態突入
の報知方法(報知手段)の抽選が行われる。この抽選
は、バイブレーション発生装置58、可変表示装置2
8、及び装飾ランプ表示装置12の少なくとも1つの報
知手段がCPU44によって抽選される。なお、報知手
段は、バイブレーション発生装置58、可変表示装置2
8、及び装飾ランプ表示装置12に限るものではなく、
遊技機に備えられる装置、例えば、上述した始動入賞口
32に設けられた一対のプレートの開閉状態等を利用す
るようにしてもよい。
【0049】続いて、ステップ122では、特別遊技状
態突入の報知回数の抽選が行われる。この抽選は、ステ
ップ120によって抽選された報知方法によって所定期
間の間に報知する回数が複数種類予めROM48に記憶
された回数の中からCPU44によって抽選が行われ
る。
【0050】さらに、ステップ124では、特別遊技状
態突入の報知時期の抽選が行われる。この抽選は、ステ
ップ120及びステップ122によって抽選された報知
方法及び回数によって報知するタイミングが予めROM
48に記憶された複数種の報知タイミングの中からCP
U44によって抽選が行われる。報知タイミングは、例
えば、図5に示すように、特別遊技状態が抽選された直
後(図5の大当り処理時)、可変表示装置28の可変表
示停止時(図5の大当り発生時)、可変表示装置28の
可変表示が停止してから大当たり処理の1ラウンド目が
開始されるまでの間、1ラウンド目開始時、各ラウンド
間、各ラウンド終了時、大当たり処理終了時、大当たり
処理終了してから次のゲームが開始されるまでの間など
の報知タイミングが挙げられる。なお、上述したような
報知タイミングは、クロック生成回路64により生成さ
れたパルス信号を分周回路66によって、上述のタイミ
ングとなるように分周することによってなされ、該タイ
ミングは、ROM48に記憶され、CPU44によって
抽選される。
【0051】続いて、ステップ126では、ステップ1
22、124、126で抽選された報知方法、報知回
数、及び報知タイミングに従って、特別遊技状態突入で
あることを遊技者に報知する。
【0052】すなわち、特別遊技状態突入であることの
遊技者への報知は、ステップ122〜ステップ124
で、報知方法、報知回数、報知タイミングがそれぞれ抽
選によって決定されるため、報知態様が不定となり、そ
の報知態様に対する学習及び報知態様の予測が困難とな
る。すなわち、遊技者に報知態様に対する意外性を付与
することにより、遊技に対する緊張感が減少すること
と、遊技意欲の減退を抑止することができる。従って、
遊技者の特別遊技状態突入への緊張感を持続させること
ができる。
【0053】ステップ128では、特別遊技状態突入大
当たりを再度報知するか否か判定される。ステップ12
8の判定が否定されるとステップ130へ移行して大当
たり処理を終了し、ステップ132で次のゲームへ突入
しリターンされる。
【0054】ステップ128の判定が肯定された場合に
は、ステップ134へ移行して大当たり処理を終了し、
ステップ136で特別遊技状態突入大当たりであったこ
とが遊技者に報知される。この報知は、CPU44によ
り識別情報表示装置62が制御され、識別情報表示装置
62によって特別遊技状態だったことが識別表示される
ことにより行われる。そして、続くステップ138で次
のゲームへ突入しリターンされる。
【0055】上述の如く本実施の形態に係るパチンコ遊
技機10は、報知方法、報知回数、及び報知タイミング
それぞれの組合せ又は単独により、通常の遊技状態とは
異なる変化を与えることで、遊技者に特別遊技状態突入
が抽選されたことを報知することができる。すなわち、
遊技者は、報知方法、報知回数及び報知タイミングが予
め決まっていないので特別遊技状態突入が抽選されたこ
とが容易に認識することができないが、パチンコ遊技機
の状態が通常とは異なる状態となるので、通常と異なる
状態を、それ以前に遊技を行うことによって学習した遊
技進行と比較することによって特別遊技状態突入が抽選
されたことを認識することができる。従って、遊技者は
常に緊張感を持って遊技を行うことができる。
【0056】なお、本実施の形態では、遊技者にとって
有利な状態を抽選した結果、特別遊技状態突入決定であ
る場合に、報知するようにしたが、特別遊技状態突入決
定か否かにかかわらず、決定内容を報知するようにして
もよいし、特別遊技状態に突入しない場合だけ報知する
ようにしてもよい。
【0057】また、本実施の形態では、報知手段の抽
選、報知回数の抽選、及び報知タイミングの抽選のそれ
ぞれの抽選を行うようにしたが、少なくとも1つの抽選
を行うようにして、抽選を行わないものについては、予
め報知方法(報知手段、報知回数及び報知タイミング)
を定めておくようにしてもよい。
【0058】また、本実施の形態では、装飾ランプ表示
装置62及び効果音発生装置14を特別遊技状態突入大
当りを報知する報知手段として用いたが、特別遊技状態
突入大当り報知用に別にランプ装置、音声発生装置等を
設けるようにしてもよい。
【0059】さらに、上記では、パチンコ遊技機を例に
挙げて説明したが、これに限るものではなく、例えば、
スロットマシンなどの遊技機に本発明を適用するように
してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遊
技状態が有利な状態を報知するにあたり、常に遊技者の
緊張感を持続させることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の概
略正面図である。
【図2】始動入賞口の拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機を動
作させるための制御ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の作
用を説明するフローチャートである。
【図5】報知タイミングの例を示すタイミングチャート
である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機 12 装飾ランプ表示装置 14 効果音発生装置 40 制御装置 44 CPU 46 RAM 48 ROM 58 バイブレーション発生装置 64 クロック生成回路 66 分周回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって有利な状態を含む遊技状
    態を抽選し、該抽選結果に従って遊技状態を制御すると
    共に、前記有利な状態が抽選された場合に報知する遊技
    機であって、 少なくとも音及び光を含む出力情報によって遊技状態を
    報知する複数の報知手段と、 前記有利な状態が抽選された場合に、前記複数の報知手
    段の中から少なくとも1つの報知手段を含む報知する報
    知手段の組合せを抽選し、抽選された報知手段を制御し
    て前記有利な状態が抽選されたことを報知する制御手段
    と、 を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記複数の報知手段は、遊技者の視覚、
    聴覚、及び触覚の少なくとも1つの感覚を刺激する報知
    手段よりなることを特徴とする請求項1に記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、更に予め定められた複
    数種の報知タイミングの中から報知手段による報知タイ
    ミングを抽選し、抽選された報知タイミングに従って前
    記報知手段を制御することを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、更に予め定められた複
    数種の報知回数の中から報知手段による報知回数を抽選
    し、抽選された報知回数に従って前記報知手段を制御す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項
    に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記報知手段の抽選、
    前記報知タイミングの抽選、及び前記報知回数の抽選の
    少なくとも1つの抽選を行うことを特徴とする請求項4
    に記載の遊技機。
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