JP2005338804A - 光学軸偏向素子、光路偏向素子、光学軸偏向方法、光路偏向方法、光学軸偏向装置、光路偏向装置、画像表示装置 - Google Patents
光学軸偏向素子、光路偏向素子、光学軸偏向方法、光路偏向方法、光学軸偏向装置、光路偏向装置、画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005338804A JP2005338804A JP2005125787A JP2005125787A JP2005338804A JP 2005338804 A JP2005338804 A JP 2005338804A JP 2005125787 A JP2005125787 A JP 2005125787A JP 2005125787 A JP2005125787 A JP 2005125787A JP 2005338804 A JP2005338804 A JP 2005338804A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical axis
- electric field
- region
- electrodes
- liquid crystal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明では、透明な一対の基板11,12と、その一対の基板間に充填されたホメオトロピック配向をなすキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層15と、少なくとも前記液晶層15の両端側に配置され基板面に平行な方向の電界(以下、平行電界と言う)を発生させる電極16a,16bとを有する光学軸偏向素子10において、前記電極間の有効領域内を複数の領域(1),(2)に分割して、個々の領域に独自に平行電界が印加可能となるように1以上の分割電極17を配置した。
【選択図】図1
Description
本明細書において、「光路偏向素子」とは、外部からの電気信号により光の光路を偏向、即ち、入射光に対して出射光を平行にシフトさせるか、或る角度を持って回転させるか、あるいは、その両者を組合せて光路を切換えることが可能な光学素子を意味する。この説明において、平行シフトによる光路偏向に対してそのシフトの大きさを「シフト量」と呼び、回転による光路偏向に対してその回転量を「回転角」と呼ぶものとする。「光路偏向装置」とは、このような光路偏向素子を含み、光の光路を偏向させるデバイスを意味する。
(1)構成が複雑であることに伴なう高コスト、装置の大型化、光量損失、ゴースト等の光学ノイズまたは解像度低下、
(2)特に可動部を有する構成の場合の位置精度や耐久性、振動や音の問題、
(3)ネマチック液晶などにおける応答速度の問題、
などがある。
この光路偏向素子1は、透明な一対の基板2,3と、この一対の基板2,3の少なくとも一方に設けた配向膜4と、一対の基板2,3間に充填されたホメオトロピック配向をなすキラルスメクチックC相よりなる液晶5と、この液晶5に電界を作用させる少なくとも1組の電極6a,6bからなる電極対6とを備え、該電極対6を電源7に接続して液晶層5に電界を印加する構成としたものである。この光路偏向素子1は、キラルスメクチックC相よりなる液晶5を利用しているので、従来の光路偏向素子に比して、構成が複雑であることに伴う高コスト、装置大型化、光量損失、光学ノイズの問題を改善でき、かつ、従来のスメクチックA液晶やネマチック液晶などにおける応答性の鈍さも改善でき、高速応答が可能となるようにしたものである。
ここで、特許文献7で説明されているように、無電界下のキラルスメクチックC相の液晶層に対して層法線方向から偏光顕微鏡によるコノスコープ像を観察すると、十字像が中央部に位置しており、一軸性光学軸を有していることが確認できる。図19にキラルスメクチックC相の液晶分子配列のモデル(電界による螺旋構造変化のモデル)を示す。チルト角θを有する分子層が互いにズレながら重なって螺旋構造を形成している。電界E=0では図19(a)のように左右対称な螺旋構造によって液晶ダイレクタ方向は空間的に平均化される。液晶層の平均化された光学軸は層法線方向を向いており、この光学軸に平行な入射光に対しては光学的に等方的である。次に、液晶層に平行な方向に比較的小さな電界0<E<Esを印加すると、自発分極Psへの電界Eの作用で液晶分子に回転モーメントが生じるために図19(b)のように螺旋構造が歪んで非対称となり、平均的な光学軸が一方向に傾く。この時、電界強度の増加と共に歪みが大きくなって平均的な光学軸の傾斜角も大きくなる。これは、コノスコープ像の十字像の位置が移動することから確認できる。さらに電界強度を増加させると、ある閾値電界Es以上で図19(c)のように螺旋構造が消失して光学的に略一軸性となる。この時の光学軸の傾斜角は液晶ダイレクタのチルト角θと等しくなる。さらに電界を増加させてもチルト角θは変化せず、光学軸の傾斜角も一定となる。
このように、液晶層に十分に大きな電界が印加された場合、各スメクチック層内の液晶分子の配向方向は揃い、螺旋が解けた状態となる。また、電界方向を反転させると液晶層の光学軸の傾斜方向も反転するため、光学軸偏向素子あるいは動的な複屈折板として機能し、光路偏向素子やそれを用いた光路偏向装置などに応用できる。
しかしながら、光路偏向素子の有効領域幅の間に数キロボルト以上の非常に大きな電圧を印加する場合、装置内での放電やノイズの発生などの危険が伴い、また、電源の大型化や、消費電力の増加などの問題が生じる。
また、本発明は、その光学軸偏向素子を用いて従来と同様な光路偏向効果が得られ、大きな有効面積に対して、比較的小さな印加電圧で駆動が可能な光路偏向素子を提供することを目的とする。
さらに本発明は、前記光学軸偏向素子を用いて従来と同様な光学軸偏向効果が得られ、放電やノイズの防止、電源の小型化などが図れる光学軸偏向方法及び光学軸偏向装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、前記光学軸偏向方法を用いて従来と同様な光路偏向効果が得られる光路偏向方法を提供することを目的とする。
さらに本発明は、前記光路偏向素子または光学軸偏向装置を用いて従来と同様な光路偏向効果が得られ、大きな有効面積に対して、比較的小さな印加電圧で駆動が可能で、放電やノイズの防止、電源の小型化などが図れる構成の光路偏向装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、前記光路偏向装置を用い、比較的画素数の少ない画像表示素子を用いても、高精細、低コスト、低消費電力な画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の手段は、透明な一対の基板と、その一対の基板間に充填されたホメオトロピック配向をなすキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層と、少なくとも前記液晶層の両端側に配置され基板面に平行な方向の電界(以下、平行電界と言う)を発生させる電極とを有する光学軸偏向素子において、前記電極間の有効領域内を複数の領域に分割して、個々の領域に独自に平行電界が印加可能となるように1以上の分割電極を配置したことを特徴とする(請求項1)。
第4の手段は、第1または第2の手段の光学軸偏向素子において、前記有効領域内の前記分割電極が、基板面上に形成された多数本の透明ライン電極から成り、該透明ライン電極郡の面と液晶層との間に誘電体層を形成し、各透明ライン電極が抵抗体によって電気的に直列に接続されていることを特徴とする(請求項4)。
第5の手段は、第1または第2の手段の光学軸偏向素子において、前記電極及び前記有効領域内の前記分割電極が、各分割領域の両端部に対応して基板面に形成されたライン状の透明電極であり、かつ前記基板面に透明な抵抗体層が形成されていることを特徴とする(請求項5)。
第7の手段は、第4の手段の光学軸偏向素子において、前記多数本の透明ライン電極の内、電源に直接接続して分割電極として機能させる透明ライン電極の両基板上での位置を、光の透過方向に対する投影面上で異なる位置に設定することを特徴とする(請求項7)。
第9の手段は、第1〜第8のいずれか一つの手段の光学軸偏向素子において、有効領域内を複数に分割する分割電極が少なくとも一対のライン状電極からなり、各分割領域に時間順次に印加した電界が、一対のライン状電極の間に対応する液晶層内では、電界印加期間が重なるように設定したことを特徴とする(請求項9)。
また、第29の手段は、第28の手段の画像表示装置において、前記光路偏向装置によるサブフィールド毎の光路の偏向状態に応じて表示位置がずれた状態に対応する画像パターンを前記画像表示素子に表示することで、前記画像表示素子の見かけ上の画素数を増倍して表示することを特徴とする(請求項29)。
より詳しく述べると、ホメオトロピック配向をなすキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層に平行電界を印加すると、電界ON後の応答性は良く直ちに光学軸の傾斜方向が切換わるが、電界OFF後の応答性は比較的遅いため光学軸が初期状態に戻るまでには十分な時間がかかる。すなわち、光学軸の傾斜方向を一方向に保っておくために、常に一定の電界を印加し続ける必要は無く、電界ONによって液晶配向変化が完了した直後に電界をOFFし、ある時間後に再び電界ONすることで、液晶配向状態(光学軸の傾斜状態)を継続的に維持できる。そこで、光学軸偏向素子の有効領域を空間的および電気的に分割して、個々の領域に独自に平行電界が印加可能となるように1以上の分割電極を配置し、各分割領域に対して短時間の電界を時間順次に印加することで、有効領域全体として電界印加時の液晶配向状態をほぼ維持することができる。この時、電界印加する分割領域の幅が狭く設定できるので、一定の電界強度を印加する場合、印加電圧値自体を従来の1/2以下に小さく設定することができる。したがって、装置内での放電やノイズの防止、電源の小型化などが図れる。
そこで、第4の手段の光学軸偏向素子では、有効領域内に平行電界を印加する電極が、基板面上に形成された多数本の透明ライン電極から成り、各透明ライン電極郡が抵抗体によって電気的に直列に接続している構成として、分割領域の幅に対応する位置の二本の透明ライン電極の間に電位差を印加することで、分割領域内の液晶層に平行な方向に所望の電位分布を形成させることができる。この時、各ライン電極のエッジ部近傍では電界分布が乱れるため、透明ライン電極郡の面と液晶層との間に誘電体層を形成することで、液晶層中の電界分布を均一化できる。
また、第5の手段の光学軸偏向素子では、有効領域内の基板面に透明な抵抗体層を形成することで、分割領域の幅に対応する位置の電極間に電位差を印加した時に、分割領域内の液晶層に平行な方向に所望の電位分布を形成させることができる。したがって、液晶層中の電界分布を均一化できる。
そこで、第6の手段の光学軸偏向素子では、一対の両基板面に形成されたライン状の透明電極は光の透過方向に対する投影面上で異なる位置に配置する、すなわち上下基板の分割電極をズラして配置することによって、液晶層の厚み方向で境界位置を変える。したがって、境界近傍の液晶層内では境界領域が斜めに形成され、光の透過方向で見ると境界領域が不明確になり、局所的な低電界領域の発生を防止できる。
しかし、分割電極のズレ量が大きくなると、液晶層の厚み方向に電位差が生じてしまう。そこで、第8の手段の光学軸偏向素子では、異なる位置に配置してある分割電極の位置関係に対して、光の透過方向に対する投影面上での前記平行電界方向へズレ量の最大値をΔXとし、液晶層厚み方向での間隔をΔZとした時、(ΔZ/2)>ΔXに設定することで、液晶層の厚み方向の電位差を比較的小さく抑えることができる。しだかって、境界領域近傍での液晶層内の電界方向の変化を比較的小さく抑えることができ、有効領域内での光学軸の均一性が維持できる。
まず、本発明の一実施形態として光学軸偏向素子の構成例を図1に基づいて説明する。図1に示すように、一対の透明な基板11,12が対向配置させて設けられている。透明な基板11,12としては、ガラス、石英、プラスチックなどを用いることができるが、複屈折性の無い透明材料が好ましい。基板11,12の厚みは数十μm〜数mmのものが用いられる。基板11,12の内側面には垂直配向膜13,14が形成されている。垂直配向膜13,14は基板表面に対して液晶分子を垂直配向(ホメオトロピック配向)させる材料ならば特に限定されないが、液晶ディスプレイ用の垂直配向剤やシランカップリング剤、SiO2蒸着膜などを用いることができる。本発明で言う垂直配向(ホメオトロピック配向)とは、基板面に対して液晶分子が垂直に配向した状態だけではなく、数十度程度までチルトした配向状態も含む。
また、図3では、各電極16a,16b,17の電圧印加状態を切換えるスイッチ部19の機能のみを単純化して記載しているが、上記機能を実現するためのスイッチS1〜S4は耐電圧が高く、高速動作が可能なものを用いることが好ましい。このため、リレースイッチ等よりも、光で高速なスイッチング動作が可能で耐電圧が高いフォトカプラー等を組み合わせて用いることがより好ましい。また、このフォトカプラーの動作は外部からの電気信号で制御できるので、電気信号に応じて光学軸偏向素子の各電極に選択的に電圧を印加することができ、液晶層15の各分割領域に印加される電界の制御を容易に行うことができ、各分割領域の液晶層の光学軸の傾斜方向を容易に制御することができる。なお、以下の実施の形態に記載するスイッチについても同様である。
図4に示す従来の構成の素子の場合は、素子の両端の電極6a,6bに矩形波交流電源などを接続し、所望の周波数で電界の向きを反転させれば良く、光学軸の向きを上向きにする期間T=8.33msec、下向きの期間T=8.33msecのように駆動する。これに対して、図5に示す構成の素子のように有効領域を3分割した場合、各分割領域にV/N=2.1kVを、時間T/N=2.78msecづつ順次印加する。3つの領域の印加が一回り終了したら、逆極性の電圧を同様に印加することで、交流動作を行うことができる。また、有効領域を空間的に3分割した場合でも、各分割領域への電界印加時間をT/6(=T/2N)やT/9(=T/3N)のように更に短時間として、期間Tの間に繰り返すことが好ましい。ここで、各分割領域への電界印加時間は、少なくとも電界ON時の液晶層の最配向時間よりも長いことが好ましい。例えば、液晶の応答時間が1msecと仮定した場合、時間的に6分割したT/6=1.39msecならば良好に動作するが、時間的に9分割したT/9=0.93msecでは良好な動作は期待できない。但し、このような最適な分割時間の範囲は、液晶材料の性質、電界強度、駆動周波数などで異なる。
図13では、有効領域の両端部の電極と中央の分割電極を構成する3本の透明ライン電極21をスイッチ部19を介して電源18に接続可能に設定し、2つの分割領域(1),(2)に分割している。従って、この素子の駆動方法は、前述の図6〜8を参照して説明した駆動方法と同様で良い。
図20は図9と同様な素子の電界印加状態を示した図であり、配向膜は省略してある。また、図中央部の破線は上側基板12の分割電極20と下側基板11の分割電極20が電気的に接続されていることを示している。図20の(a)は左側の分割領域に電圧を印加している状態、(b)は右側の分割領域に電圧を印加している状態を示す。ここでは、電圧印加状態の切換えスイッチの構成図や、その動作の説明は省略する。分割電極20は少なくとも10μm程度の幅を有しているが、その電極幅の中では同電位であるため電極幅内に電界は発生しない。そのため電極近傍の液晶層内には電界が低下した部分が発生する。図20のように上下基板11,12の分割電極20の位置が光の透過方向(紙面上下方向)に対して一致している場合、図20の中央の斜線部分は(a)と(b)の両方の電界印加状態において無電界領域と隣接しているので、常に低電界部分になりやすい。この低電界部分では光学軸の傾斜角が局所的に小さくなり、有効領域全体の均一性を低下させる原因となる。特に、この低電界領域に垂直に入射する光線は、この部分の影響を受けやすくなる。
なお、分割電極の位置をズラして配置する構成は、図12および図13の透明抵抗体層25を設けた構成でも同様な効果が得られる。
Ex=(VA−VB)/ΔX
Ez=(VA−V1)/(ΔZ/2)
となり、ここでVBはほぼV1と等しいので、
Ex×ΔX=Ez×(ΔZ/2)
の関係になる。
ここで、A点での電界Eの傾斜方向を45度以内に設定するためには、Ex>Ezとなれば良く、前述の関係式から(ΔZ/2)>ΔXとなる。すなわち、分割電極のズレ量ΔXは、電極間の距離ΔZの半分の値よりも小さく設定することで、斜め電界による液晶配向欠陥の発生を防止できる。
そこで、本発明のさらに別の実施形態では、図14に示すように、電界印加状態の分割領域以外では、該当する電極間が同電位となるように各電極間での電圧値を制御する。すなわち、スイッチ部19の各スイッチS1〜S4のON,OFFを制御して、電界を印加しない分割領域の電極間が同電位となるようにする。これにより、無電界状態にあるべき分割領域の液晶層の光学軸の傾斜状態を乱す不要な電界の発生を確実に防止することができる。
S=[(1/no)2−(1/ne)2]sin(2θ)×d
÷[2((1/ne)2sin2θ+(1/no)2cos2θ)] ・・・式1
従って、電界方向を切換えて光学軸の傾斜方向を切換えることで、光線の出射位置を切換えることができる。これにより、大きな有効面積に対して、比較的小さな印加電圧で駆動が可能な光路偏向装置が得られる。
まず、図1に示すような構成の光学軸偏向素子10を作成する。厚さ1.1mm、大きさ10mm×8mmと5mm×7mmの二種類のガラス基板の中央部表面の短辺方向に幅5μm、長さ8mmまたは7mmのクロム電極ライン(分割電極17)を形成した。大きい基板の電極ラインの一端は配線接続用に数ミリ幅に拡大した。電極を形成した面に厚み0.06μmのポリイミド化合物の垂直(ホメオトロピック)配向膜13,14を形成した。ポリイミド配向膜は、ポリアミック酸溶液をスピンコートにより塗布し、約180℃の加熱処理によるイミド化処理によりポリイミド膜を得た。厚み80μm、幅約1mm、長さ8mmのアルミシートを素子両端部の有効面積外に、スペーサ部材兼電極16a,16bとして挟んで、二枚の基板11,12を対向させて、セルを作成した。この時、上下基板の有効面積内のクロム電極ラインが上から見て互い重なるように張り合わせ、上下基板のクロム電極間を導電性ペーストを少量挟んで導通させた。セルを約90℃に加熱した状態で、基板間の空間に強誘電性液晶(チッソ製CS1024)を毛管法にて注入した。冷却後、接着剤で封止し、液晶層15の厚み80μm、有効面積8mm×7mm角の光学軸偏向素子10を作成した。
この光学軸偏向装置を構成する光学軸偏向素子10の液晶層15に電圧印加手段でE=150V/mmの電界をONした時の応答時間は0.5msecと十分速く、電界OFF時の再配向時間は数百msec程度と非常に遅い。
比較例1として、有効領域の中央部にクロム電極(分割電極)を設けないこと以外は実施例1と同様にして有効面積8mm×7mm角の図4のような構成の光学軸偏向素子を作成した。実施例1と同様な平行電界強度E=150V/mmが印加されるように、素子両端部の電極6a,6bに1200Vの直流電圧を1秒間印加した。その結果、両端の電極近傍では25度の傾斜角を示していたが、中央付近では約20度程度であった。これは、比較的幅の広い素子の両端に単純に電圧を印加しても、中央部には十分な電界が印加されないことを示している。また、実施例1に比べて二倍の高電圧の印加が必要であった。
次に図10及び図11に示すような構成の光学軸偏向素子30を作成する。厚さ1.1mm、大きさ50mm×50mmのガラス基板11,12の表面に幅10μm、長さ45mmのITO透明ライン電極21を平行に100μmピッチで420本形成した。両端の透明ライン電極21は幅4mm、長さ50mmと広めに形成し、中央部の一本の透明ライン電極21は長さを50mmとして、その一端は配線の取り出し用に数ミリ幅に広げて形成した。この透明電極ライン郡の有効面積は約42mm×40mm角であり、この上に誘電体層22として厚み150μmのガラスを紫外線硬化接着剤によって張り合わせた。接着剤の厚みは10μm程度とした。透明ライン電極21が露出している幅5mmの部分に、抵抗体24として表面抵抗が1×108Ω/□のCrSiO膜をスパッタ法により成膜した。
電源部18にパルスジェネレータと高圧アンプを用い、スイッチ部19にフォトカプラーを組み合わせた高電圧切換えスイッチを用いて、図6のような電圧印加タイミングで、上記素子を駆動した。矩形波交流電源の電圧は±3.15kV、周波数60Hzとした。分割領域幅は21mmなので、各分割領域の電界強度はE=150V/mmとなる。60Hz駆動の1周期は16.67msecであり、片側極性の期間はT=8.33msecとなる。図6のような駆動タイミングでは、各分割領域の一度の電界印加時間は1.85msecとした。動作初期状態を除く定常的な駆動状態では、プラス極性の電圧をそれぞれの領域で2回づつ印加した後(1.85×4=7.4msec)、電圧反転時の動作として0.52msecの短いマイナス極性の電界を1回づつ印加し(0.46×2=0.93msec)、ここまでの期間を半周期のT=8.33msecとする。このように短時間の電圧印加を行うことで、前述した電圧反転に伴う二つの領域の光学軸方向の不一致時間を0.46msec程度に短縮することができる。この時間は本来の液晶層の電界応答時間と同程度であり、実用上問題ないと判断できる。
次に図12及び図13に示すような構成の光学軸偏向素子40を作成する。厚さ1.1mm、大きさ50mm×50mmのガラス基板11,12の両端部に幅4mm、長さ50mmの広めの透明ライン電極21を42mmの間隔を空けて形成し、その中央部に幅10μm、長さを50mmの一本の透明ライン電極21を形成した。中央の透明ライン電極の一端は配線の取り出し用に数ミリ幅に広げて形成した。この基板上の図13に示すような範囲に透明抵抗体膜25を成膜した。透明抵抗体膜25は、高周波マグネトロンスパッタ法により厚さ0.1μmの酸化スズ膜を形成した。ターゲットには酸化スズの焼結体を用いた。スパッタ中はアルゴンガスと酸素を流し、その流量比が約1:4となるようにした。この際、基板の加熱や冷却は行っていない。この条件の下で形成される酸化スズ膜の体積抵抗率は約5×103Ωcmと高抵抗であり、厚さ0.1μmの場合の表面抵抗率は5×108Ω/□である。この酸化スズ膜の可視光透過率は90%以上であった。各透明ライン電極21を透明抵抗体膜25によって直列に接続した状態とした。この基板表面に厚み0.06μmのポリイミド化合物の垂直(ホメオトロピック)配向膜13,14を形成した。ポリイミド配向膜は、ポリアミック酸溶液をスピンコートにより塗布し、約180℃の加熱処理によるイミド化処理によりポリイミド膜を得た。80μmのスペーサーシート23を有効面積外に挟んで、二枚の基板を対向させて、上下基板の有効面積内の透明電極ラインが上から見て互いに一致するように張り合わせた。このセルを約90℃に加熱した状態で、基板間の空間に強誘電性液晶(チッソ製CS1024)を毛管法にて注入した。冷却後、接着剤で封止し、液晶層15の厚み80μm、有効面積が約42mm×40mm角の光学軸偏向素子40を作成した。
電源部18にパルスジェネレータと高圧アンプを用い、スイッチ部19にフォトカプラーを組み合わせた高電圧切換えスイッチを用いて、実施例2と同一の電圧パターンを印加してコノスコープ像を観察したところ、42mm幅の全面で略均一に±約25度の光学軸の傾斜角の反転動作が確認できた。但し、この実施例でも厳密に見ると、中央の分割部の周囲の傾斜角が僅かに小さく観測された。また、この素子にHe−Neレーザー光を入射したところ、実施例2で観測されたような回折パターンは観測されなかった。
実施例3と同様な光学軸偏向素子40を用い、図14のように電界印加領域以外の電極対を導通して同電位となるようにフォトカプラーの組合せによる高電圧スイッチ部19を改良した。その結果、実施例3で見られた、中央の分割部の周囲の傾斜角のわずかな減少は観測されなかった。これは、電界を印加している分割領域の隣接領域内が確実に無電界状態に維持されて、非電界印加時における光学軸の傾斜角が大きく維持されているためと考えられる。
実施例2では中央部の一本の透明ライン電極21は長さを50mmとして、その一端は配線の取り出し用に数ミリ幅に広げた基板を用い、上下の基板11,12を重ねた時にこの取り出し用の透明ライン電極が重なるように配置したが、実施例5では、上下の基板11,12を重ねた時に、上と下で取り出し用の透明ライン電極21の位置が一本分ずれるように、各々の基板の取り出し電極位置を設定した。その他の構成は実施例2と同様にして図22に示すような光学軸偏向素子を作成した。この素子では、上下基板での分割電極のズレ量はΔXは100μmであり、誘電体層と液晶層を介した上下の電極間距離ΔZは約400μmであるから、液晶層内での斜め方向の電界発生を防止する条件
(ΔZ/2)>ΔX
を満たしている。
実施例2では中央部の一本の透明ライン電極21は長さを50mmとして、その一端は配線の取り出し用に数ミリ幅に広げた基板を用い、上下の基板11,12を重ねた時にこの取り出し用の透明ライン電極が重なるように配置したが、実施例6では、上下の各基板11,12の中央部の2本の透明ライン電極20a,20bを50mmとして、それぞれの一端は配線の取り出し用に広げた。その他の構成は実施例2と同様にして図24に示すような光学軸偏向素子を作成した。
また、実施例2と同様に電源部18と高電圧切換えスイッチ19を用いたが、分割領域に対する分割電極の位置を切換えられるように図示しないスイッチを追加した。このスイッチの追加によって図24(a),(b)のような電圧印加動作が可能となった。分割領域の幅は、実施例2の21mmに対して、実施例6では21.1mmに広がったが、それに伴う電界強度の低下は実用上問題無い。
次に図16に類似の構成の画像表示装置を作製した。画像表示素子84として対角0.9インチXGA(1024×768ドット)のポリシリコンTFT液晶パネルを3枚用いた。図16では液晶パネルが一枚の場合を例示しているが、3枚の液晶パネルからの光を図示しない合成プリズムによって合成し、一つの投射レンズ85で投射する。液晶パネルの画素ピッチは縦横ともに約18μmである。画素の開口率は約50%である。また、画像表示素子の光源側にマイクロレンズアレイを設けて照明光の集光率を高める構成とした。本実施例では、画像表示のフレーム周波数が60Hz、ピクセルシフトによる2倍の画素増倍のためのサブフィールド周波数が2倍の120Hzとした。三枚の液晶パネルをそれぞれRGBの三色の光源あるいは白色光源をプリズムやフィルターにより色分解した光で照明し、各色の画像を図示しない合成プリズムで合成することでフルカラー画像を表示する。また、液晶パネル84を出射した光の偏光方向を光学軸偏向装置89の光学軸の傾斜方向と一致させることで、光路シフト機能を発現させ、偏光方向に光路をシフトさせることができる。実施例4の光学軸軸偏向装置を光路偏向装置として用いた場合の光路シフト量は約9μmであり、液晶パネルの画素ピッチの1/2である。また、光路偏向装置への入射光の偏光度を確実にするために、装置の入射面側に直線偏光板を設けた。
11,12:基板
13,14:配向膜
15:液晶層
16a,16b:電極
17,17a,17b:分割電極
18:電源
19:スイッチ部
20:透明電極
21:透明ライン電極
22:誘電体層
23:スペーサー
24:抵抗体
25:透明抵抗体層
80,94:画像表示装置
81:光源
82:拡散板
83:コンデンサレンズ
84:透過型液晶パネル(画像表示素子)
85:投射レンズ
86:スクリーン
87:光源ドライブ部
88:透過型液晶パネルのドライブ部
89:光路偏向装置(光路偏向手段)
90:光路偏向装置のドライブ部
91:反射型液晶パネル(画像表示素子)
92:反射型液晶パネルのドライブ部
93:偏光ビームスプリッタ(PBS)
Claims (29)
- 透明な一対の基板と、その一対の基板間に充填されたホメオトロピック配向をなすキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層と、少なくとも前記液晶層の両端側に配置され基板面に平行な方向の電界(以下、平行電界と言う)を発生させる電極とを有する光学軸偏向素子において、
前記電極間の有効領域内を複数の領域に分割して、個々の領域に独自に平行電界が印加可能となるように1以上の分割電極を配置したことを特徴とする光学軸偏向素子。 - 請求項1記載の光学軸偏向素子において、
前記電極間の有効領域の幅をL、該有効領域の幅全体に電圧を印加する場合の電圧値をV、この時印加される平均的な電界強度をE、一定の電界印加期間をTとした時、前記有効領域を電界印加方向に対してN個(Nは2以上の整数)に分割して平行電界が印加可能となるように1以上の分割電極を配置したことを特徴とする光学軸偏向素子。 - 請求項1または2記載の光学軸偏向素子において、
前記有効領域内の前記分割電極が、各分割領域の両端部に対応して基板面に形成されたライン状の透明電極であることを特徴とする光学軸偏向素子。 - 請求項1または2記載の光学軸偏向素子において、
前記有効領域内の前記分割電極が、基板面上に形成された多数本の透明ライン電極から成り、該透明ライン電極郡の面と液晶層との間に誘電体層を形成し、各透明ライン電極が抵抗体によって電気的に直列に接続されていることを特徴とする光学軸偏向素子。 - 請求項1または2記載の光学軸偏向素子において、
前記電極及び前記有効領域内の前記分割電極が、各分割領域の両端部に対応して基板面に形成されたライン状の透明電極であり、かつ前記基板面に透明な抵抗体層が形成されていることを特徴とする光学軸偏向素子。 - 請求項3または5記載の光学軸偏向素子において、
一対の両基板面に形成された前記ライン状の透明電極は、光の透過方向に対する投影面上で異なる位置に配置してあることを特徴とする光学軸偏向素子。 - 請求項4記載の光学軸偏向素子において、
前記多数本の透明ライン電極の内、電源に直接接続して分割電極として機能させる透明ライン電極の両基板上での位置を、光の透過方向に対する投影面上で異なる位置に設定することを特徴とする光学軸偏向素子。 - 請求項6または7記載の光学軸偏向素子において、
異なる位置あるいは交差するように配置してある前記分割電極の位置関係に対して、光の透過方向に対する投影面上での前記平行電界方向へズレ量の最大値をΔXとし、液晶層厚み方向での間隔をΔZとした時、(ΔZ/2)>ΔXに設定したことを特徴とする光学軸偏向素子。 - 請求項1〜8のいずれか一つに記載の光学軸偏向素子において、
有効領域内を複数に分割する分割電極が少なくとも一対のライン状電極からなり、各分割領域に時間順次に印加した電界が、一対のライン状電極の間に対応する液晶層内では、電界印加期間が重なるように設定したことを特徴とする光学軸偏向素子。 - 電気信号に応じて光の光路を偏向する光路偏向素子であって、
請求項1〜9のいずれか一つに記載の光学軸偏向素子から成り、該光学軸偏向素子への入射光を直線偏光とし、該直線偏光の偏光面を素子内の平行電界の印加方向に対して直交する方向に設定することで、入射光路に対する出射光路の位置を平行にシフトすることを特徴とする光路偏向素子。 - 透明な一対の基板と、その一対の基板間に充填されたホメオトロピック配向をなすキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層と、少なくとも前記液晶層の両端側に配置され基板面に平行な方向の電界(以下、平行電界と言う)を発生させる電極とを有する光学軸偏向素子と、
前記光学軸偏向素子の電極に電圧を印加する電圧印加手段とを用い、
前記光学軸偏向素子の電界方向の切換えによって液晶分子の配向方向を切換えて液晶層の層法線に対する光学軸の傾斜方向を切換えて、入射光に対する出射光路を切換える光学軸偏向方法において、
前記光学軸偏向素子として請求項1〜9のいずれか一つに記載の光学軸偏向素子を用い、前記電圧印加手段により、前記光学軸偏向素子の各電極に選択的に電圧を印加することを特徴とする光学軸偏向方法。 - 請求項11記載の光学軸偏向方法において、
前記光学軸偏向素子の有効領域の幅をL、該有効領域の幅全体に電圧を印加する場合の電圧値をV、この時印加される平均的な平行電界強度をE、一定の電界印加期間をTとした時、前記有効領域を電界印加方向に対してN個(Nは2以上の整数)に分割して電界が印加可能となるように1以上の分極電極を配置し、各分割領域の幅であるL/Nに対して、平均的な平行電界強度Eを印加するために、V/Nの電圧値をT/N以内の時間だけ一時的に印加し、一時的に電圧を印加する領域を時間順次に切換えることにより、時間平均すると有効領域全体に均等に平行電界強度Eを印加することを特徴とする光学軸偏向方法。 - 請求項11記載の光学軸偏向方法において、
前記光学軸偏向素子の有効領域を少なくとも第一領域と第二領域に分割し、第一領域に電界を生じさせる第一電極間に一時的に電圧を印加して第一領域の液晶層の光学軸を傾斜させ、所望の光学軸傾斜状態となった後で第一領域の電圧を除去し、その後、直ちに第二領域に電界を生じさせる第二電極間に一時的に電圧を印加して第二領域の液晶層の光学軸を傾斜させ、所望の光学軸傾斜状態となった後で第二領域の電圧を除去し、前記第一領域の光学軸傾斜状態が初期状態に戻る時間よりも前に、再び第一電極間に一時的に前回と同極性あるいは逆極性の電界を印加することで、第一領域の液晶層の光学軸傾斜状態を保つ、あるいは逆極性の傾斜状態に切換えるという動作を、前記第1領域と第二領域の間で順次行うことで、ある一定期間内において有効領域全体として光学軸の傾斜状態を略均一に保つことを特徴とする光学軸偏向方法。 - 請求項11記載の光学軸偏向方法において、
前記光学軸偏向素子の有効領域を第一領域〜第N領域のN個(Nは2以上の整数)に分割し、第一領域に電界を生じさせる第一電極間に一時的に電圧を印加して第一領域の液晶層の光学軸を傾斜させ、所望の光学軸傾斜状態となった後で第一領域の電圧を除去し、その後、直ちに第二領域に電界を生じさせる第二電極間に一時的に電圧を印加して第二領域の液晶層の光学軸を傾斜させ、所望の光学軸傾斜状態となった後で第二領域の電圧を除去し、という動作を第N領域まで行い、前記第一領域の光学軸傾斜状態が初期状態に戻る時間よりも前に、再び第一電極間に一時的に前回と同極性あるいは逆極性の電界を印加することで、第一領域の液晶層の光学軸傾斜状態を保つ、あるいは逆極性の傾斜状態に切換えるという動作を、前記第1領域〜第N領域の間で順次行うことで、ある一定期間内において有効領域全体として光学軸の傾斜状態を略均一に保つことを特徴とする光学軸偏向方法。 - 請求項11〜14のいずれか一つに記載の光学軸偏向方法において、
前記光学軸偏向素子の有効領域全体の平行電界の方向を反転させるタイミングにおいては、光学軸の方向を反転させるための一時的な電界印加時間を、一方向に光学軸を維持するための一時的な電界印加時間よりも短く設定することを特徴とする光学軸偏向方法。 - 請求項11〜15のいずれか一つに記載の光学軸偏向方法において、
前記光学軸偏向素子の有効領域内に平行電界を印加する分割電極が、基板面上に形成された多数本の透明ライン電極から成り、該透明ライン電極郡の面と液晶層との間に誘電体層が形成され、各透明ライン電極が抵抗体によって電気的に直列に接続され、前記分割領域の幅に対応する位置の二本の透明ライン電極の間に電位差を印加することを特徴とする光学軸偏向方法。 - 請求項11〜16のいずれか一つに記載の光学軸偏向方法において、
前記光学軸偏向素子の或る分割領域内に電界を生じさせるために該当する電極間に電圧を印加している状態において、隣接する分割領域内に不要な電界が生じないように該当する電極間が同電位となるように各電極間での電圧値を制御することを特徴とする光学軸偏向方法。 - 請求項11〜17のいずれか一つに記載の光学軸偏向方法を用い、前記光学軸偏向素子への入射光を直線偏光とし、該直線偏光の偏光面を素子内の平行電界の印加方向に対して直交する方向に設定することで、入射光路に対する出射光路の位置を平行にシフトすることを特徴とする光路偏向方法。
- 透明な一対の基板と、その一対の基板間に充填されたホメオトロピック配向をなすキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層と、少なくとも前記液晶層の両端側に配置され基板面に平行な方向の電界(以下、平行電界と言う)を発生させる電極とを有する光学軸偏向素子と、
前記光学軸偏向素子の電極に電圧を印加する電圧印加手段とを備え、
前記光学軸偏向素子の電界方向の切換えによって液晶分子の配向方向を切換えて液晶層の層法線に対する光学軸の傾斜方向を切換えて、入射光に対する出射光路を切換える光学軸偏向装置において、
前記光学軸偏向素子として請求項1〜9のいずれか一つに記載の光学軸偏向素子を備え、前記電圧印加手段は、前記光学軸偏向素子の各電極に選択的に電圧を印加する手段を有することを特徴とする光学軸偏向装置。 - 請求項19記載の光学軸偏向装置において、
前記光学軸偏向素子の有効領域の幅をL、該有効領域の幅全体に電圧を印加する場合の電圧値をV、この時印加される平均的な平行電界強度をE、一定の電界印加期間をTとした時、前記有効領域を電界印加方向に対してN個(Nは2以上の整数)に分割して電界が印加可能となるように1以上の分極電極を配置し、各分割領域の幅であるL/Nに対して、平均的な平行電界強度Eを印加するために、V/Nの電圧値をT/N以内の時間だけ一時的に印加し、一時的に電圧を印加する領域を時間順次に切換えることにより、時間平均すると有効領域全体に均等に平行電界強度Eを印加することを特徴とする光学軸偏向装置。 - 請求項19記載の光学軸偏向装置において、
前記光学軸偏向素子の有効領域を少なくとも第一領域と第二領域に分割し、第一領域に電界を生じさせる第一電極間に一時的に電圧を印加して第一領域の液晶層の光学軸を傾斜させ、所望の光学軸傾斜状態となった後で第一領域の電圧を除去し、その後、直ちに第二領域に電界を生じさせる第二電極間に一時的に電圧を印加して第二領域の液晶層の光学軸を傾斜させ、所望の光学軸傾斜状態となった後で第二領域の電圧を除去し、前記第一領域の光学軸傾斜状態が初期状態に戻る時間よりも前に、再び第一電極間に一時的に前回と同極性あるいは逆極性の電界を印加することで、第一領域の液晶層の光学軸傾斜状態を保つ、あるいは逆極性の傾斜状態に切換えるという動作を、前記第1領域と第二領域の間で順次行うことで、ある一定期間内において有効領域全体として光学軸の傾斜状態を略均一に保つことを特徴とする光学軸偏向装置。 - 請求項19記載の光学軸偏向装置において、
前記光学軸偏向素子の有効領域を第一領域〜第N領域のN個(Nは2以上の整数)に分割し、第一領域に電界を生じさせる第一電極間に一時的に電圧を印加して第一領域の液晶層の光学軸を傾斜させ、所望の光学軸傾斜状態となった後で第一領域の電圧を除去し、その後、直ちに第二領域に電界を生じさせる第二電極間に一時的に電圧を印加して第二領域の液晶層の光学軸を傾斜させ、所望の光学軸傾斜状態となった後で第二領域の電圧を除去し、という動作を第N領域まで行い、前記第一領域の光学軸傾斜状態が初期状態に戻る時間よりも前に、再び第一電極間に一時的に前回と同極性あるいは逆極性の電界を印加することで、第一領域の液晶層の光学軸傾斜状態を保つ、あるいは逆極性の傾斜状態に切換えるという動作を、前記第1領域〜第N領域の間で順次行うことで、ある一定期間内において有効領域全体として光学軸の傾斜状態を略均一に保つことを特徴とする光学軸偏向装置。 - 請求項19〜22のいずれか一つに記載の光学軸偏向装置において、
前記光学軸偏向素子の有効領域全体の平行電界の方向を反転させるタイミングにおいては、光学軸の方向を反転させるための一時的な電界印加時間を、一方向に光学軸を維持するための一時的な電界印加時間よりも短く設定することを特徴とする光学軸偏向装置。 - 請求項19〜23のいずれか一つに記載の光学軸偏向装置において、
前記光学軸偏向素子の有効領域内に平行電界を印加する分割電極が、基板面上に形成された多数本の透明ライン電極から成り、該透明ライン電極郡の面と液晶層との間に誘電体層が形成され、各透明ライン電極が抵抗体によって電気的に直列に接続され、前記分割領域の幅に対応する位置の二本の透明ライン電極の間に電位差を印加することを特徴とする光学軸偏向装置。 - 請求項19〜24のいずれか一つに記載の光学軸偏向装置において、
前記光学軸偏向素子の或る分割領域内に電界を生じさせるために該当する電極間に電圧を印加している状態において、隣接する分割領域内に不要な電界が生じないように該当する電極間が同電位となるように各電極間での電圧値を制御することを特徴とする光学軸偏向装置。 - 電気信号に応じて光の光路を偏向する光路偏向装置において、
請求項10記載の光路偏向素子と、前記電気信号に応じて前記光路偏向素子の各電極に選択的に電圧を印加する電圧印加手段とを備えたことを特徴とする光路偏向装置。 - 電気信号に応じて光の光路を偏向する光路偏向装置において、
請求項19〜25のいずれか一つに記載の光学軸偏向装置からなり、前記光学軸偏向素子への入射光を直線偏光とし、該直線偏光の偏光面を素子内の平行電界の印加方向に対して直交する方向に設定することで、入射光路に対する出射光路の位置を平行にシフトすることを特徴とする光路偏向装置。 - 画像情報に従って光を制御可能な複数の画素が二次元的に配列した画像表示素子と、該画像表示素子を照明する光源及び照明装置と、前記画像表示素子に表示した画像パターンを観察するための光学装置と、画像フィールドを時間的に分割した複数のサブフィールドで形成する表示駆動手段と、各画素からの出射光の光路を偏向する光路偏向手段を有する画像表示装置において、
前記光路偏向手段として、請求項26または27記載の光路偏向装置を備えたことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項28記載の画像表示装置において、
前記光路偏向装置によるサブフィールド毎の光路の偏向状態に応じて表示位置がずれた状態に対応する画像パターンを前記画像表示素子に表示することで、前記画像表示素子の見かけ上の画素数を増倍して表示することを特徴とする画像表示装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005125787A JP4574428B2 (ja) | 2004-04-30 | 2005-04-22 | 光学軸偏向素子、光路偏向素子、光学軸偏向方法、光路偏向方法、光学軸偏向装置、光路偏向装置、画像表示装置 |
US11/409,059 US7489383B2 (en) | 2005-04-22 | 2006-04-24 | Optical axis deflecting method, optical axis deflecting element, optical path deflecting unit, method of driving optical axis deflecting element, and image display apparatus |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004136176 | 2004-04-30 | ||
JP2005125787A JP4574428B2 (ja) | 2004-04-30 | 2005-04-22 | 光学軸偏向素子、光路偏向素子、光学軸偏向方法、光路偏向方法、光学軸偏向装置、光路偏向装置、画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005338804A true JP2005338804A (ja) | 2005-12-08 |
JP4574428B2 JP4574428B2 (ja) | 2010-11-04 |
Family
ID=35492397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005125787A Expired - Fee Related JP4574428B2 (ja) | 2004-04-30 | 2005-04-22 | 光学軸偏向素子、光路偏向素子、光学軸偏向方法、光路偏向方法、光学軸偏向装置、光路偏向装置、画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4574428B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007100150A1 (en) * | 2006-03-01 | 2007-09-07 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid crystal element, optical path deflecting element, and image displaying apparatus |
JP2007231167A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Ricoh Co Ltd | 液晶素子、光路偏向素子及び画像表示装置 |
JP2007231166A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Ricoh Co Ltd | 液晶素子、光路偏向素子及び画像表示装置 |
JP2007248799A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Ricoh Co Ltd | 光偏向装置及び画像表示装置 |
JP2007279681A (ja) * | 2006-03-14 | 2007-10-25 | Ricoh Co Ltd | 電界形成素子と光偏向素子及び画像表示装置 |
WO2013080819A1 (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-06 | Tdk株式会社 | 液晶レンズ |
WO2014007193A1 (ja) * | 2012-07-05 | 2014-01-09 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法 |
JP5672391B2 (ja) * | 2011-11-15 | 2015-02-18 | Dic株式会社 | 強誘電性液晶組成物及び強誘電性液晶表示素子 |
US9771517B2 (en) | 2012-06-06 | 2017-09-26 | Dic Corporation | Liquid-crystal optical modulation element |
Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62153837A (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-08 | Hitachi Ltd | 光路切換器 |
JPH01120528A (ja) * | 1987-11-04 | 1989-05-12 | Alps Electric Co Ltd | 液晶素子 |
JPH09133904A (ja) * | 1995-11-07 | 1997-05-20 | Oki Electric Ind Co Ltd | 光偏向スイッチ |
JPH11183937A (ja) * | 1997-10-16 | 1999-07-09 | Toshiba Corp | 液晶光学スイッチ素子、カラーシャッターおよびカラー画像表示装置 |
JP2000221493A (ja) * | 1999-01-27 | 2000-08-11 | Nec Corp | 液晶光変調素子およびそれを用いたカラーフィルタ並びに表示装置 |
JP2003090992A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-03-28 | Ricoh Co Ltd | 光偏向装置、該光偏向装置を用いた画像表示装置、及び光偏向装置の制御方法 |
JP2003091013A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Ricoh Co Ltd | 液晶素子、光偏向素子、該光偏向素子を用いた画像表示装置、光偏向素子の製造方法、及び該光偏向素子の駆動方法 |
JP2003091026A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Ricoh Co Ltd | 光偏向デバイス、該光偏向デバイスを用いた画像表示装置、撮像装置、及び光スイッチング装置 |
JP2003090991A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Ricoh Co Ltd | 光偏向素子の製造方法および光偏向装置および画像表示装置 |
JP2003098504A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-04-03 | Ricoh Co Ltd | 光偏向素子およびそれを用いた光偏向装置、ならびに画像表示装置 |
JP2003098502A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Ricoh Co Ltd | 光偏向装置及び画像表示装置 |
JP2003528340A (ja) * | 1999-11-19 | 2003-09-24 | コーニング インコーポレイテッド | 横電場をベースとする液晶格子 |
JP2003302615A (ja) * | 2002-04-09 | 2003-10-24 | Ricoh Co Ltd | 光路偏向素子、光路偏向装置、画像表示装置及び光路偏向素子の駆動方法 |
JP2004021098A (ja) * | 2002-06-19 | 2004-01-22 | Ricoh Co Ltd | 光路偏向デバイス及び画像表示装置 |
-
2005
- 2005-04-22 JP JP2005125787A patent/JP4574428B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62153837A (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-08 | Hitachi Ltd | 光路切換器 |
JPH01120528A (ja) * | 1987-11-04 | 1989-05-12 | Alps Electric Co Ltd | 液晶素子 |
JPH09133904A (ja) * | 1995-11-07 | 1997-05-20 | Oki Electric Ind Co Ltd | 光偏向スイッチ |
JPH11183937A (ja) * | 1997-10-16 | 1999-07-09 | Toshiba Corp | 液晶光学スイッチ素子、カラーシャッターおよびカラー画像表示装置 |
JP2000221493A (ja) * | 1999-01-27 | 2000-08-11 | Nec Corp | 液晶光変調素子およびそれを用いたカラーフィルタ並びに表示装置 |
JP2003528340A (ja) * | 1999-11-19 | 2003-09-24 | コーニング インコーポレイテッド | 横電場をベースとする液晶格子 |
JP2003091013A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Ricoh Co Ltd | 液晶素子、光偏向素子、該光偏向素子を用いた画像表示装置、光偏向素子の製造方法、及び該光偏向素子の駆動方法 |
JP2003091026A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Ricoh Co Ltd | 光偏向デバイス、該光偏向デバイスを用いた画像表示装置、撮像装置、及び光スイッチング装置 |
JP2003090991A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Ricoh Co Ltd | 光偏向素子の製造方法および光偏向装置および画像表示装置 |
JP2003090992A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-03-28 | Ricoh Co Ltd | 光偏向装置、該光偏向装置を用いた画像表示装置、及び光偏向装置の制御方法 |
JP2003098502A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Ricoh Co Ltd | 光偏向装置及び画像表示装置 |
JP2003098504A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-04-03 | Ricoh Co Ltd | 光偏向素子およびそれを用いた光偏向装置、ならびに画像表示装置 |
JP2003302615A (ja) * | 2002-04-09 | 2003-10-24 | Ricoh Co Ltd | 光路偏向素子、光路偏向装置、画像表示装置及び光路偏向素子の駆動方法 |
JP2004021098A (ja) * | 2002-06-19 | 2004-01-22 | Ricoh Co Ltd | 光路偏向デバイス及び画像表示装置 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007100150A1 (en) * | 2006-03-01 | 2007-09-07 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid crystal element, optical path deflecting element, and image displaying apparatus |
JP2007231167A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Ricoh Co Ltd | 液晶素子、光路偏向素子及び画像表示装置 |
JP2007231166A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Ricoh Co Ltd | 液晶素子、光路偏向素子及び画像表示装置 |
US8158020B2 (en) | 2006-03-01 | 2012-04-17 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid crystal element, optical path deflecting element, and image displaying apparatus |
JP2007279681A (ja) * | 2006-03-14 | 2007-10-25 | Ricoh Co Ltd | 電界形成素子と光偏向素子及び画像表示装置 |
US7929071B2 (en) | 2006-03-14 | 2011-04-19 | Ricoh Company, Ltd. | Electric field generating device comprising an electric field generating resistor and line electrodes, light deflecting device having the same, and image display apparatus having the same |
JP2007248799A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Ricoh Co Ltd | 光偏向装置及び画像表示装置 |
JP5672391B2 (ja) * | 2011-11-15 | 2015-02-18 | Dic株式会社 | 強誘電性液晶組成物及び強誘電性液晶表示素子 |
JPWO2013073572A1 (ja) * | 2011-11-15 | 2015-04-02 | Dic株式会社 | 強誘電性液晶組成物及び強誘電性液晶表示素子 |
WO2013080819A1 (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-06 | Tdk株式会社 | 液晶レンズ |
US9771517B2 (en) | 2012-06-06 | 2017-09-26 | Dic Corporation | Liquid-crystal optical modulation element |
WO2014007193A1 (ja) * | 2012-07-05 | 2014-01-09 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4574428B2 (ja) | 2010-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4574428B2 (ja) | 光学軸偏向素子、光路偏向素子、光学軸偏向方法、光路偏向方法、光学軸偏向装置、光路偏向装置、画像表示装置 | |
KR100478804B1 (ko) | 광학시프터 및 광학표시시스템 | |
US7489383B2 (en) | Optical axis deflecting method, optical axis deflecting element, optical path deflecting unit, method of driving optical axis deflecting element, and image display apparatus | |
JP3987347B2 (ja) | 光偏向素子、光偏向デバイス及び画像表示装置 | |
JP2003098504A (ja) | 光偏向素子およびそれを用いた光偏向装置、ならびに画像表示装置 | |
JP2006259182A (ja) | 光路シフト装置及び画像表示装置 | |
JP4773649B2 (ja) | 光偏向装置及び画像表示装置 | |
JP2007231166A (ja) | 液晶素子、光路偏向素子及び画像表示装置 | |
JP4057320B2 (ja) | 光路偏向装置及び画像表示装置 | |
JP4021697B2 (ja) | 光路偏向素子、光路偏向装置、画像表示装置及び光路偏向素子の駆動方法 | |
JP4520099B2 (ja) | 光学素子、光偏向素子及び画像表示装置 | |
JP3980908B2 (ja) | 光路偏向素子、光路偏向素子ユニット及び画像表示装置 | |
JP4267995B2 (ja) | 光偏向装置、画像表示装置および光偏向方法 | |
JP3947067B2 (ja) | 光路シフト素子 | |
JP2006162686A (ja) | 光偏向素子、該素子を備えた光偏向装置及び画像表示装置 | |
JP2009069297A (ja) | 光偏向素子及び画像表示装置 | |
JP4523802B2 (ja) | 光偏向素子 | |
JP5261881B2 (ja) | 液晶素子、光路偏向素子及び画像表示装置 | |
JP3973524B2 (ja) | 画像シフト素子および画像表示装置 | |
JP2005309100A (ja) | 光学素子、光偏向素子、光偏向デバイス、画像表示装置 | |
JP2005309160A (ja) | 光偏向装置および画像表示装置 | |
JP2004021098A (ja) | 光路偏向デバイス及び画像表示装置 | |
JP4485773B2 (ja) | 光偏向装置および画像表示装置 | |
JP2003280041A (ja) | 光偏向素子・光偏向装置および画像表示装置 | |
JP2004144823A (ja) | 液晶光学素子およびそれを備えた三次元画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100402 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100810 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100818 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |