JP2006162686A - 光偏向素子、該素子を備えた光偏向装置及び画像表示装置 - Google Patents
光偏向素子、該素子を備えた光偏向装置及び画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006162686A JP2006162686A JP2004350121A JP2004350121A JP2006162686A JP 2006162686 A JP2006162686 A JP 2006162686A JP 2004350121 A JP2004350121 A JP 2004350121A JP 2004350121 A JP2004350121 A JP 2004350121A JP 2006162686 A JP2006162686 A JP 2006162686A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- optical
- liquid crystal
- transparent
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【解決手段】 透明な一対の基板2、3と、両基板の間隔を規制する複数のスペーサ4と、少なくとも一方の基板面に設けた無機材料から成る透明抵抗体層5と、両基板の間隔内でキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層7と、キラルスメクチックC相の層法線方向が基板面に対して略垂直となるように液晶層7を配向させる配向膜6と、透明抵抗体層5の少なくとも二個所以上に接続した複数の電極8、9と、を備えた光偏向素子1とする。
【選択図】 図1
Description
例えば、特許文献3に示されるように、表示素子に表示された画像を投写光学系によりスクリーン上に拡大投影する投影表示装置において、前記表示素子から前記スクリーンに至る光路の途中に透過光の偏光方向を旋回できる光学素子を少なくとも1個以上と複屈折効果を有する透明素子を少なくとも1個以上を有してなる投影画像をシフトする手段と、前記表示素子の開口率を実効的に低減させ、表示素子の各画素の投影領域が前記スクリーン上で離散的に投影される手段と、を備えた投影表示装置がある。
(1)構成が複雑であることに伴う高コスト、装置大型化、光量損失、ゴースト等の光学ノイズ又は解像度低下
(2)特に可動部を有する構成の場合の位置精度や耐久性、振動や音の問題
(3)ネマチック液晶などにおける応答速度
である。
tSF=tField/n
この時間tSFの期間中に光偏向がなされるが、その時間をtshiftとすると、このtshiftの期間は表示が行えないため、この期間に相当する分だけ光利用効率が低下する。
E=(tSF−tshift)/tSF
仮にピクセルシフト位置nがn=4、画像フィールドtFieldが16.7msである場合に、光利用効率Eを90%以上確保するためには、
0.9<(16.7/4−shift)/(16.7/4)
tshift<0.42(ms)
となり、光偏向を0.42msで行う必要がある。通常のネマチック液晶は応答速度が数ms以上であるため、ここに示すような高速ピクセルシフトのための光学素子としては使用することはできない。
本実施形態を図1に基づいて説明する。図1に示すように、この光偏向素子1においては、一対の透明な基板2,3がスペーサ4を介して対向配置させて設けられている。そして、少なくとも一方の基板、ここでは基板2側の内面に透明抵抗体層5が形成されている。また、少なくとも一方の基板、ここでは基板3側の内面に配向膜6が形成されている。スペーサ4によって厚さを設定された二枚の基板間隔内にはキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層7が充填されている。ここで、配向膜6は液晶分子を配向膜に対して垂直方向に配向させる垂直配向膜であり、キラルスメクチックC相を形成する液晶分子の層構造の層法線方向が基板面に対してほぼ垂直となるように構成されている。基板上に形成された透明抵抗体層の少なくとも2個所以上に電気的に接続された電極8、9が設けられている。電極8,9は互いに間隔が一定となるように配置される。
S=[(1/no)2−(1/ne)2]sin(2θ・d)
÷[2((1/ne)2sin2θ+(1/no)2cos2θ)] ………式1
また、電界方向を反転させた時、液晶ダイレクタ11は図4においてX軸を中心とした線対称の配置(第2の配向状態)を取り、偏光方向がZ軸方向である直線偏光の進行方向は図4(a)中のb′に示す通りとなる。
従って、この直線偏光に対して液晶5に作用させる電界方向を制御することで、bとb′との2位置、即ち、2S分の光偏向が可能となる。
また、素子の全体にわたって均一な光偏向量を得る為には、透明抵抗体層の表面抵抗率が場所によらず一定である必要があり、透明抵抗体層の膜厚と組成は極力均一でなければならない。金属酸化物から成る透明抵抗体層の形成方法として物理的堆積法を用いれば、比較的低温状態で原子・分子レベルから膜を成長させていくことが可能である為、基板選択自由度が広く、広い面積にわたって厚さと組成が均一な膜が得られる。物理的堆積法としては、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法等が工業的にも広く利用されている。本金属酸化物を形成する場合、膜付着強度が高く、ソース(膜材料となる原料)からの組成変動も少ないため、スパッタリング法が特に適しており、デバイス間の特性変動が少なく安定した透過率と抵抗値を有する透明抵抗体送を得ることができる。
図5に示した本実施形態では、両方の基板面に電気特性が略等しい透明抵抗体層5,5′を設け、両基板面での透明抵抗体層と電極との接触位置を略等しくしている。上下の電極に等しく電圧を印加すれば液晶層の厚さ方向の電位が比較的均一となり、液晶層全体の液晶ダイレクターの傾斜が均一になる為に、効率のよい光偏向を行うことが出来る。図5の電極8,8′,9,9′は透明抵抗体層と同じ金属酸化物を用いて形成されている。例えば、酸化スズは、成膜時の条件に依存して体積抵抗率が10-4から107Ωcm以上まで変化する。
本実施形態を図6に示す。透明抵抗体層5の上に保護層13を設け、保護層13と液晶層7の間に配向膜6を設けた。保護層13としては、厚さ数μmから数百μmのガラスなど透明性の高いものを用いることが出来る。また、保護層13と液晶層7の間にホメオトロピック配向用の配向膜を設けるため、配向膜の形成時に保護層を劣化させないような形成方法を設定することが好ましい。保護層を設けることにより、複数の試料を作製した際の透明抵抗体層の抵抗値のバラツキを低減することが出来る。
本実施形態を図7に示す。図7では透明抵抗体上に配向膜6を設け、配向膜6に保護層の機能を持たせる。この構成では、素子の層構成が簡単なため、製造プロセスを簡略化できる。
以上の第1から第4の実施形態では、光路の偏向方向、すなわち電界印加時の液晶分子の傾斜方向に平行な偏光方向の直線偏光のみが光路の偏向を受け、これに直交した直線偏光は直進したままである。したがって、無偏光の光を入射した場合、出射光には偏向を受けない成分を含むため、光路偏向の有無に対するコントラストが低下してしまう。そこで、本実施形態では、光偏向素子への入射光の偏光方向を光路の偏向方向と一致させる偏光方向制御手段を設ける。偏光方向制御手段としては、直線偏光板を用いることが出来る。直線偏光板の偏光方向をスペーサ兼用電極4の長手方向に平行に合わせて、素子の入射面側に設置する。入射光が無偏光の場合でも、液晶分子の傾斜による光路偏向作用を受けない光成分をカットするので、確実に光路偏向による光スイッチングを行うことが出来る。
本実施形態を図8に基づいて説明する。本実施形態は、前述した実施形態のように構成された2つの光偏向素子1A,1Bと1/2波長板とを組み合わせて構成された光偏向素子に関する。図8では、スペーサや透明抵抗体、配向膜などは省略してある。また、図2と同様に電界の向きが分かりやすい様に仮想的な電極12を図示してあるが、本来は透明抵抗体表面の電位勾配の方向に基づいて電界向きが決定される。光偏向素子1A,1Bは各々の電界発生方向を直交させて光進行方向に直列に配列されており、これらの光偏向素子1A,1B間に1/2波長板15が配設されている。
本実施形態を図9に基づいて説明する。本実施形態は、画像表示装置への適用例を示す。図9において、光源81はLEDランプを2次元アレイ状に配列した光源であり、この光源81からスクリーン86に向けて発せられる光の進行方向には拡散板82、コンデンサレンズ83、画像表示素子としての透過型液晶パネル84、画像パターンを観察するための光学部材としての投射レンズ85が順に配設されている。87は光源81に対する光源ドライブ部、88は透過型液晶パネル84に対するドライブ部である。ここに、透過型液晶パネル84と投射レンズ85との間の光路上にはピクセルシフト素子として機能する光偏向手段89が介在されており、ドライブ部90に接続されている。このような光偏向手段89として、前述したような光偏向素子1が用いられている。
ここに、光偏向手段89により画像フィールドを時間的に分割した複数のサブフィールド毎の光路の偏向に応じて表示位置がずれている状態の画像パターンを表示させることで、透過型液晶パネル84の見掛け上の画素数を増倍して表示する。
本実施形態を以下に説明する。図10に本実施形態の光偏向素子101の構成を示す。図10(a)は、正面図、図10(b)は側面図、図10(c)は断面図である。この光偏向素子101においては、一対の透明な基板102,103がスペーサ104を介して対向配置させて設けられている。そして、ここでは基板102,103のそれぞれの内面に透明抵抗体層105および105’が形成されている。また、透明抵抗体層105,105’の内面に、保護層106,106’と配向膜107,107’が形成されている。スペーサ104によって厚さを設定された二枚の基板間隔内にはキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層108が充填されている。
本実施形態を図11に基づいて説明する。本実施形態は、画像表示装置への適用例を示す。図11において、光源112はLEDランプを2次元アレイ状に配列した光源であり、この光源112からスクリーン117に向けて発せられる光の進行方向には拡散板113、コンデンサレンズ114、画像表示素子としての透過型液晶パネル115、画像パターンを観察するための光学部材としての投射レンズ116が順に配設されている。118は光源112に対する光源ドライブ部、119は透過型液晶パネル115に対するドライブ部である。ここに、透過型液晶パネル115と投射レンズ116との間の光路上にはピクセルシフト素子として機能する光偏向手段120が介在されており、ドライブ部121に接続されている。このような光偏向手段120として、前述したような光偏向素子101が用いられている。
大きさ3cm×4cm、厚さ1mmのガラス基板上に、高周波マグネトロンスパッタ法により厚さ0.1μmの酸化スズ膜を形成した。ターゲットには酸化スズの焼結体を用いた。スパッタ中はアルゴンガスと酸素を流し、その流量比が約1:4となるようにした。基板の加熱や冷却は行っていない。この条件の下で形成される酸化スズ膜の体積抵抗率は約5×103Ωcmと高抵抗であり、厚さ0.1μmの場合の表面抵抗率は5×108Ωである。この酸化スズ膜の可視光透過率は90%以上であった。次に、基板の長軸に沿って端から5mmまでの部分以外をマスクし、再び酸化スズをスパッタした。この時のガスの流量比をアルゴン:酸素=5:1としたところ、体積抵抗率は約0.2Ωcmとなった。
セルを約90度に加熱した状態で、二枚の基板間に強誘電性液晶(チッソ製CS1029)を毛管法にて注入した。冷却後、接着剤で封止し、図5に類似の光偏向素子を作成した。
実施例1における酸化スズ膜の代わりに、一次粒径が0.01μm以下の酸化スズ系粉末をポリエステル樹脂に分散させた透明導電性塗料を用いて透明抵抗体層を形成した。分散濃度や塗布後の乾燥条件を調整し、表面抵抗値が1×108Ωとなるように設定した。この透明導電性膜の可視光透過率は90%以上であった。電極にはアルミシートを用い、実施例1と同じ場所に電極を配置した。以上の点以外は実施例1と同様に素子を作成した。この素子では、応答速度が約0.3msec、シフト量は約5μmであり、実施例1と同等の性能が見られたが、シフト量のバラツキは10%以内と大きかった。また、導電性粒子の局所的な凝集に起因して、数十μm程度のピンホール的にシフト量が小さい部分が散在していることが見出された。
実施例1と同様にしてガラス基板上に酸化スズ膜からなる透明抵抗体層を形成したのち、電極を形成する部分以外をマスクしてクロムを真空蒸着した。次に、酸化スズ層の上に二酸化シリコンをスパッタし、これを保護層とした。保護層の厚さは約0.1μmである。以上の過程を複数の基板に対して同時に行ったところ、それらの電気的性質は似たものとなり、電極間抵抗値の差は10%以内であった。
実施例2と同様に酸化スズ膜と電極を形成したが、保護層を設けなかった。同時に作製した複数の抵抗膜付基板の電極間抵抗値を比較したところ、値が一桁以上にわたってばらついていた。
図9のような画像表示装置を作成した。画像表示素子として対角0.9インチXGA(1024×768ドット)のポリシリコンTFT液晶パネルを用いた。画素ピッチは縦横ともに約18μmである。画素の開口率は約50%である。また、画像表示素子の光源側にマイクロレンズアレイを設けて照明光の集光率を高める構成とした。本実施例では、光源としてRGB三色のLED光源を用い、上記の一枚の液晶パネルに照射する光の色を高速に切換えてカラー表示を行う、いわゆるフィールドシーケンシャル方式を採用している。本実施例では、画像表示のフレーム周波数が60Hz、ピクセルシフトによる4倍の画素増倍のためのサブフィールド周波数が4倍の240Hzとする。一つのサブフレーム内をさらに3色分に分割するため、各色に対応した画像を720Hzで切換える。液晶パネルの各色の画像の表示タイミングに合わせて、対応した色のLED光源をON/OFFすることで、観察者にはフルカラー画像が見える。
大きさ3cm×4cm、厚さ1mmのガラス基板上に、Crからなる一対の電極を形成した。電極は基板の長辺に平行で、2cmの間隔をあけて配置されている。次に、高周波マグネトロンスパッタ法により厚さ0.1μmの酸化スズ膜を形成した。ターゲットには酸化スズの焼結体を用いた。スパッタ中はアルゴンガスと酸素を流し、酸素流量比を約81%に保った。基板の加熱や冷却は行っていない。同装置内で続けて二酸化シリコンをスパッタし、厚さ約0.1μmの保護層を形成した。電極間の抵抗値から酸化スズ膜の表面抵抗率を見積もったところ、5×108Ω/□であった。この酸化スズ膜の可視光透過率は90%以上である。全く同じ条件で複数回酸化スズ膜を成膜したところ、そのうちの約半分は108Ω/□台の表面抵抗率を持っていたが、約15%は1011Ω/□以上の表面抵抗率を示し、約5%は107Ω/□以下であった。
二酸化シリコンを形成せず、それ以外は実施例4と同様にして、光偏向素子を作製した。二枚の基板上の酸化スズ膜の表面抵抗率は、共に約5×1011Ω/□であった。実施例4と同様にして光路シフトを調べたところ、±2000Vを印加した電極の近くでは実施例4と同様に約2.5μmのシフト量が観測された。しかし、アースされた電極近傍ではシフト量が減少し、最も小さいところでは約1.5μmであった。高電圧電極側では十分大きな電界が発生しており、液晶の平均的な光学軸の傾斜角は飽和していて約2.5μmのシフト量が得られているが、アース電極側では電界が小さい為にシフト量も小さくなっていると考えられる。このような電界の不均一性は、抵抗値が高過ぎる為に抵抗体が機能していないことに起因していると考えられる。
酸化スズ膜を形成する際の酸素ガス流量比を50%とした以外は実施例4と同様にして、光偏向素子を作製した。二枚の基板上の酸化スズ膜の表面抵抗率は、共に約5×106Ω/□であった。この素子を±2000Vの矩形波交流電圧で駆動したところ、時間と共に温度上昇によって液晶が白濁し、正常な連続動作を行うことは出来なかった。
酸素ガス流量比を95%とし、基板温度を90度に保った状態で酸化スズ膜を形成した。それ以外は実施例1と同様にして、光偏向素子を作製した。酸化スズ膜の表面抵抗率は5×108Ω/□であり、同条件で複数回成膜を行った場合でも、各試料の表面抵抗率は全て108Ω/□台となっていた。
実施例4と同様にして光路シフトを調べたところ、素子の全体にわたって比較的均一な2.5μm前後のシフト量が得られ、バラツキは5%以内であった。
1A 光偏向素子
1B 光偏向素子
2 透明基板
3 透明基板
4 スペーサ
5 透明抵抗体層
5’ 透明抵抗体層
6 配向膜
7 液晶層
8 電極
8’ 電極
9 電極
9’ 電極
10 電源
11 液晶ダイレクタ
12 電極
13 保護層
15 1/2波長板
81 光源
82 拡散板
83 コンデンサレンズ
84 透過型液晶パネル
85 投射レンズ
86 スクリーン
87 光源ドライブ部
88 ドライブ部
89 光偏向手段
90 ドライブ部
101 光偏向素子
102 基板
103 基板
104 スペーサ
105 透明抵抗体層
105’ 透明抵抗体層
106 保護層
106’ 保護層
107 配向膜
107’ 配向膜
108 液晶層
109 電極
109’ 電極
110 電極
110’ 電極
112 光源
113 拡散板
114 コンデンサレンズ
115 透過型液晶パネル
116 投射レンズ
117 スクリーン
118 光源ドライブ部
119 ドライブ部
120 光偏向手段
121 ドライブ部
d 液晶層の厚み(ギャップ)
S 光偏向量
θ 液晶ダイレクタの傾き角
Claims (24)
- 透明な一対の基板と、
両基板の間隔を規制する複数のスペーサと、
少なくとも一方の基板面に設けた無機材料から成る透明抵抗体層と、
両基板の間隔内でキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層と、
該キラルスメクチックC相の層法線方向が前記基板面に対して略垂直となるように前記液晶層を配向させる配向膜と、
前記透明抵抗体層の少なくとも二個所以上に接続した複数の電極と、
を備えたことを特徴とする光偏向素子。 - 前記無機材料から成る透明抵抗体層が光透過性金属酸化物であることを特徴とする請求項1記載の光偏向素子。
- 前記無機材料から成る透明抵抗体層が酸化スズよりなることを特徴とする請求項1又は2に記載の光偏向素子。
- 前記無機材料から成る透明抵抗体層が物理的堆積法(PVD法)によって形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光偏向素子。
- 前記物理的堆積法がスパッタリング法であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光偏向素子。
- 前記無機材料から成る透明抵抗体層とそれに接続する電極とが物理的堆積法によって形成された同一の金属酸化物膜から成り、各部分を形成する際の成膜条件を変えることによって抵抗率に差を生じさせたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光偏向素子。
- 前記無機材料から成る透明抵抗体層の上に保護層を設け、保護層と液晶層の間に配向膜を設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光偏向素子。
- 前記保護層が前記配向膜であることを特徴とする請求項7記載の光偏向素子。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の光偏向素子を具備し、
電圧印加手段により該複数の電極間に電圧を印加して前記無機透明抵抗体層の平面方向に電位勾配を生じさせ、該液晶層に対して略平行な方向に電界を形成し、該電界の強度および方向に応じて液晶層の平均的な光学軸の傾斜方向を変化させて直線偏光の透過光路を偏向することを特徴とする光偏向装置。 - 前記光偏向素子への入射光の偏光方向を光路の偏向方向と一致させる偏光方向制御手段を有することを特徴とする請求項9記載の光偏向装置。
- 前記光偏向素子の出射光の偏光面を略直角に回転させる偏光面回転手段と、
偏光面回転後の出射光を入射光とする第二の光偏向素子と、を有し、
前記光偏向素子と該第二の光偏向素子の液晶層法線方向は略一致し、光偏向素子の電界方向が略直交するように配置されてなることを特徴とする請求項10記載の光偏向装置。 - 画像情報に従って光を制御可能な複数の画素が二次元的に配列した画像表示素子と、
画像表示素子を照明する光源および照明装置と、
画像表示素子に表示した画像パターンを観察するための光学装置と、
画像フィールドを時間的に分割した複数のサブフィールドで形成する表示駆動手段と、
各画素からの出射光の光路を偏向する前記請求項9から11のいずれか1項に記載の光路偏向装置と、を有し、
サブフィールド毎の光路の偏向状態に応じて表示位置がずれている状態の画像パターンを表示することで、画像表示素子の見かけ上の画素数を増倍して表示することを特徴とする画像表示装置。 - 透明な一対の基板と、
少なくとも一方の基板面に設けた透明抵抗体層と、
両基板間で層法線が基板面に対して略垂直方向をとるキラルスメクチックC相の液晶層と、
前記透明抵抗体層に接続した複数の電極と、
を有する光偏向素子であって、
前記透明抵抗体層が、高周波マグネトロンスパッタ法により前記透明基板上に形成した酸化スズを主成分とする膜であることを特徴とする光偏向素子。 - 前記透明抵抗体層が、高周波マグネトロンスパッタ法により前記透明基板上に形成した酸化スズ膜であることを特徴とする請求項13に記載の光偏向素子。
- 前記透明抵抗体層上に、抵抗値の変動を抑えるための保護層が形成されてなることを特徴とする請求項13又は14に記載の光偏向素子。
- 前記保護層が、前記透明抵抗体層上に形成した無機透明膜であることを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の光偏向素子。
- 前記保護層が、前記透明抵抗体層上に形成した二酸化シリコン膜であることを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載の光偏向素子。
- 前記透明基板上に高周波マグネトロンスパッタ法により前記透明抵抗体層を形成した後、該基板を真空中に保ったまま続けて高周波マグネトロンスパッタ法により前記保護層を成膜したことを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の光偏向素子。
- 前記透明抵抗体層が、前記高周波マグネトロンスパッタ法においてアルゴンガスと酸素ガスの両方を流して形成されてなることを特徴とする請求項13から18のいずれか1項に記載の光偏向素子。
- 前記透明抵抗体層が、高周波スパッタリング法において基板温度を一定温度に制御した状態で形成されてなることを特徴とする請求項13から19のいずれか1項に記載の光偏向素子。
- 前記透明抵抗体層の表面抵抗率が、107から1011Ω/□の範囲内であることを特徴とする請求項13から20のいずれか1項に記載の光偏向素子。
- 前記光偏向素子を形成する前記基板の双方に、前記透明抵抗体層が形成されてなることを特徴とする請求項21記載の光偏向素子。
- 請求項13から22のいずれか1項に記載の光偏向素子と、
前記光偏向素子の複数の電極間に電圧を印加する電圧印加手段と、を有し、
前記電圧印加手段により前記複数の電極間に電圧を印加して前記透明抵抗体層の平面方向に電位勾配を生じさせ、前記液晶層に対して略平行な方向に電界を形成し、該電界の強度及び方向に応じて液晶層の平均的な光学軸の傾斜方向を変化させて直線偏光の透過光路を偏向することを特徴とする光偏向装置。 - 少なくとも画像情報に従って光を制御可能な複数の画素が二次元的に配列した画像表示素子と、
画像表示素子を照明する光源および照明装置と、
画像表示素子に表示した画像パターンを観察するための光学装置と、
画像フィールドを時間的に分割した複数のサブフィールドで形成する表示駆動手段と、
各画素からの出射光の光路を偏向する前記請求項23に記載の光偏向装置と、
を有し、
光偏向装置によりサブフィールド毎の光路の偏向に応じて表示位置がずれている状態の画像パターンを表示することで、画像表示素子の見かけ上の画素数を増倍して表示することを特徴とする画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004350121A JP2006162686A (ja) | 2004-12-02 | 2004-12-02 | 光偏向素子、該素子を備えた光偏向装置及び画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004350121A JP2006162686A (ja) | 2004-12-02 | 2004-12-02 | 光偏向素子、該素子を備えた光偏向装置及び画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006162686A true JP2006162686A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36664818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004350121A Pending JP2006162686A (ja) | 2004-12-02 | 2004-12-02 | 光偏向素子、該素子を備えた光偏向装置及び画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006162686A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008096775A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Ricoh Co Ltd | 光偏向装置及び画像表示装置 |
JP2008203626A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Seiko Epson Corp | 表示装置、投射型表示装置、光路シフト素子の制御回路および光路シフト素子 |
JP2018163214A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | スタンレー電気株式会社 | 光走査装置 |
WO2019090837A1 (zh) * | 2017-11-08 | 2019-05-16 | 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 | 双面显示器及其制作方法 |
CN115174772A (zh) * | 2022-06-27 | 2022-10-11 | 台州鲲璇智能科技有限公司 | 一种可控液晶双折射提升图像分辨率的装置及方法 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63186215A (ja) * | 1987-01-29 | 1988-08-01 | Canon Inc | 光学変調素子 |
JPS63189215A (ja) * | 1987-02-03 | 1988-08-04 | Tosoh Corp | プラスチツク射出成形機用ノズル |
JPH03249171A (ja) * | 1990-02-27 | 1991-11-07 | Ulvac Japan Ltd | 透明導電膜の製造方法およびその製造装置 |
JPH03261005A (ja) * | 1990-03-09 | 1991-11-20 | Fujitsu Ltd | 透明導電膜の形成方法 |
JPH05241174A (ja) * | 1992-02-27 | 1993-09-21 | Ulvac Japan Ltd | シリコン酸化膜と透明導電膜の連続形成方法 |
JPH07106614A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-21 | Kyocera Corp | 半導体素子の製法 |
JP2000188182A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-04 | Sony Corp | 紫外発光エレクトロルミネッセンス素子及び画像表示装置 |
JP2002288866A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-04 | Asahi Glass Co Ltd | 光ヘッド装置 |
JP2003098504A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-04-03 | Ricoh Co Ltd | 光偏向素子およびそれを用いた光偏向装置、ならびに画像表示装置 |
JP2003338368A (ja) * | 2002-03-15 | 2003-11-28 | Sanyo Electric Co Ltd | エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法 |
-
2004
- 2004-12-02 JP JP2004350121A patent/JP2006162686A/ja active Pending
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63186215A (ja) * | 1987-01-29 | 1988-08-01 | Canon Inc | 光学変調素子 |
JPS63189215A (ja) * | 1987-02-03 | 1988-08-04 | Tosoh Corp | プラスチツク射出成形機用ノズル |
JPH03249171A (ja) * | 1990-02-27 | 1991-11-07 | Ulvac Japan Ltd | 透明導電膜の製造方法およびその製造装置 |
JPH03261005A (ja) * | 1990-03-09 | 1991-11-20 | Fujitsu Ltd | 透明導電膜の形成方法 |
JPH05241174A (ja) * | 1992-02-27 | 1993-09-21 | Ulvac Japan Ltd | シリコン酸化膜と透明導電膜の連続形成方法 |
JPH07106614A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-21 | Kyocera Corp | 半導体素子の製法 |
JP2000188182A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-04 | Sony Corp | 紫外発光エレクトロルミネッセンス素子及び画像表示装置 |
JP2002288866A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-04 | Asahi Glass Co Ltd | 光ヘッド装置 |
JP2003098504A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-04-03 | Ricoh Co Ltd | 光偏向素子およびそれを用いた光偏向装置、ならびに画像表示装置 |
JP2003338368A (ja) * | 2002-03-15 | 2003-11-28 | Sanyo Electric Co Ltd | エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008096775A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Ricoh Co Ltd | 光偏向装置及び画像表示装置 |
JP2008203626A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Seiko Epson Corp | 表示装置、投射型表示装置、光路シフト素子の制御回路および光路シフト素子 |
JP2018163214A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | スタンレー電気株式会社 | 光走査装置 |
WO2019090837A1 (zh) * | 2017-11-08 | 2019-05-16 | 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 | 双面显示器及其制作方法 |
CN115174772A (zh) * | 2022-06-27 | 2022-10-11 | 台州鲲璇智能科技有限公司 | 一种可控液晶双折射提升图像分辨率的装置及方法 |
CN115174772B (zh) * | 2022-06-27 | 2024-03-01 | 台州鲲璇智能科技有限公司 | 一种可控液晶双折射提升图像分辨率的装置及方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4574428B2 (ja) | 光学軸偏向素子、光路偏向素子、光学軸偏向方法、光路偏向方法、光学軸偏向装置、光路偏向装置、画像表示装置 | |
US7489383B2 (en) | Optical axis deflecting method, optical axis deflecting element, optical path deflecting unit, method of driving optical axis deflecting element, and image display apparatus | |
JP3987347B2 (ja) | 光偏向素子、光偏向デバイス及び画像表示装置 | |
JP2003098504A (ja) | 光偏向素子およびそれを用いた光偏向装置、ならびに画像表示装置 | |
JP4773649B2 (ja) | 光偏向装置及び画像表示装置 | |
JP2006259182A (ja) | 光路シフト装置及び画像表示装置 | |
JP2006162686A (ja) | 光偏向素子、該素子を備えた光偏向装置及び画像表示装置 | |
JP2006267906A (ja) | 光偏向素子・画像表示装置 | |
JP2007231166A (ja) | 液晶素子、光路偏向素子及び画像表示装置 | |
JP4021697B2 (ja) | 光路偏向素子、光路偏向装置、画像表示装置及び光路偏向素子の駆動方法 | |
JP4520099B2 (ja) | 光学素子、光偏向素子及び画像表示装置 | |
JP3980908B2 (ja) | 光路偏向素子、光路偏向素子ユニット及び画像表示装置 | |
JP2003090992A (ja) | 光偏向装置、該光偏向装置を用いた画像表示装置、及び光偏向装置の制御方法 | |
JP4295054B2 (ja) | 光偏向装置、画像表示装置、光書き込み装置及び画像形成装置 | |
JP3407698B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP4031702B2 (ja) | 光路偏向素子 | |
JP2005309100A (ja) | 光学素子、光偏向素子、光偏向デバイス、画像表示装置 | |
JP3987346B2 (ja) | 光偏向素子、光偏向デバイス及び画像表示装置 | |
KR101256017B1 (ko) | 표시패널 어셈블리 및 이를 갖는 표시장치 | |
JP4523802B2 (ja) | 光偏向素子 | |
JP2003280041A (ja) | 光偏向素子・光偏向装置および画像表示装置 | |
JP4485773B2 (ja) | 光偏向装置および画像表示装置 | |
JP4743574B2 (ja) | 光偏向素子の製造方法および光偏向装置および画像表示装置 | |
JP2005309160A (ja) | 光偏向装置および画像表示装置 | |
JP3980390B2 (ja) | 光偏向素子、光偏向デバイス、光偏向装置及び画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100603 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100713 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110208 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110705 |