JP2003338368A - エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法

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JP2003338368A JP2003059146A JP2003059146A JP2003338368A JP 2003338368 A JP2003338368 A JP 2003338368A JP 2003059146 A JP2003059146 A JP 2003059146A JP 2003059146 A JP2003059146 A JP 2003059146A JP 2003338368 A JP2003338368 A JP 2003338368A
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cathode
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Mitsuki Hishida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウムの陰極は欠陥が発生しやすく、
欠陥部から有機層に水分が浸入することで画面が表示で
きなくなる問題があるため、陰極欠陥の装置はすべて不
良扱いとなっていた。 【解決手段】 陰極上に高融点金属による保護膜を設け
る。陰極をスパッタで形成すると有機層に物理的影響を
与えるため蒸着で形成する必要があるが、陰極上の保護
膜は陰極がバッファとなるためスパッタで形成できる。
これにより、陰極と連続して外気に触れずに保護膜を形
成できるので、陰極に欠陥が生じていても、保護膜で覆
うことで、ダークスポットが低減できる利点を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレクトロルミネ
ッセンス(Electro Luminescence:以下、「EL」と
称する。)表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、EL素子を用いたEL表示装置
が、CRTやLCDに代わる表示装置として注目されて
いる。
【0003】また、そのEL素子を駆動させるスイッチ
ング素子としてTFTを備えたアクティブマトリクス型
EL表示装置も研究開発されている。
【0004】図5に有機EL表示装置の1表示画素を示
す平面図を示し、図6に有機EL表示装置の1表示画素
の等価回路図を示し、図7(a)に図5中のA−A線に
沿った断面図を示し、図7(b)に図5中のB−B線に
沿った断面図を示す。
【0005】図5及び図6に示すように、ゲート信号線
51とドレイン信号線52とに囲まれた領域に表示画素
が形成されている。両信号線の交点付近にはスイッチン
グ素子である第1のTFT30が備えられており、その
TFT30のソース13sは後述の保持容量電極54と
の間で容量をなす容量電極55を兼ねるとともに、有機
EL素子を駆動する第2のTFT40のゲート電極41
に接続されている。第2のTFT40のソース43sは
有機EL素子の陽極61に接続され、他方のドレイン4
3dは有機EL素子を駆動する駆動電源線53に接続さ
れている。
【0006】また、TFTの付近には、ゲート信号線5
1と並行に保持容量電極54が配置されている。この保
持容量電極54はクロム等から成っており、ゲート絶縁
膜12を介して第1のTFT30のソース13sと接続
された容量電極55との間で電荷を蓄積して容量を成し
ている。この保持容量70は、第2のTFT40のゲー
ト電極41に印加される電圧を保持するために設けられ
ている。
【0007】まず、スイッチング用のTFTである第1
のTFT30について説明する。
【0008】図7(a)に示すように、石英ガラス、無
アルカリガラス等からなる絶縁性基板10上に、クロム
(Cr)、モリブデン(Mo)などの高融点金属、もし
くはその合金からなるゲート電極11を兼ねたゲート信
号線51及び保持容量電極線54を形成する。
【0009】続いて、ゲート絶縁膜12、及び多結晶シ
リコン(Poly-Silicon、以下、「p−Si」と称す
る。)膜からなる能動層13を順に形成する。、その能
動層13には、ゲート電極11と重なる領域にチャネル
13cが設けられ、その両側にソース13sおよびドレ
イン13dが設けられている。
【0010】そして、ゲート絶縁膜12及び能動層13
上の全面には、SiO2膜、SiN膜及びSiO2膜の順
に積層された層間絶縁膜15を設け、ドレイン13dに
対応して設けたコンタクトホールにアルミニウム(A
l)等の金属を充填してドレイン信号線52を兼ねたド
レイン電極16を設ける。更に全面に例えば有機樹脂か
ら成り表面を平坦にする平坦化絶縁膜17が設けられ、
ITOよりなる陽極61が配置される。その上には、E
L層65の各有機材料62,64及び陰極66が積層さ
れている。陽極61のエッジにおける段差によってEL
層65が分断されるのを防止するために、電子輸送層6
2の下には第2平坦化膜56が配置される。
【0011】次に、図7(b)を用いて、有機EL素子
に電流を供給する駆動用のTFTである第2のTFT4
0について説明する。
【0012】第2のTFT40は、石英ガラス、無アル
カリガラス等からなる絶縁性基板10上に、Cr、Mo
などの高融点金属もしくはその合金からなるゲート電極
41を設け、ゲート絶縁膜12、及びp−Si膜からな
る能動層43を順に形成し、その能動層43には、ゲー
ト電極41上方に真性又は実質的に真性であるチャネル
43cと、このチャネル43cの両側に、その両側にイ
オンドーピングを施してソース43s及びドレイン43
dが設けられている。
【0013】そして、ゲート絶縁膜12及び能動層43
上の全面には、SiO2膜、SiN膜及びSiO2膜の順
に積層された層間絶縁膜15を形成し、ドレイン43d
に対応して設けたコンタクトホールにAl等の金属を充
填して駆動電源に接続された駆動電源線53を配置す
る。更に全面に例えば有機樹脂から成り表面を平坦にす
る平坦化絶縁膜17を形成して、その平坦化絶縁膜17
及び層間絶縁膜15のソース43sに対応した位置にコ
ンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを介し
てソース43sとコンタクトしたITO(Indium Tin O
xide)等から成る第1の電極、即ち有機EL素子の陽極
61を平坦化絶縁膜17上に設ける。
【0014】EL層65は、ITO等の透明電極から成
る陽極61上に、MTDATA(4,4 ‘,4 “-tris(3-m
ethylphenylphenylamino)triphenylamineから成る第1
ホール輸送層とTPD(N,N ’-diphenyl-N,N‘-di(3-m
ethylphenyl)-1,1’-biphenyl-4,4‘-diamine)からな
る第2ホール輸送層とから成るホール輸送層62、キナ
クリドン(Quinacridone)誘導体を含むBebq2(bis
(10-hydroxybenzo[h]quinolinato)beryllium)から成る
発光層63及びBebq2から成る電子輸送層64をこ
の順に積層したものである。更に、マグネシウム・イン
ジウム合金から成る第2の電極すなわち陰極66が積層
形成される。この陰極66は、図5に示した有機EL表
示装置を形成する基板10の全面、即ち紙面の全面に設
けられ、1000Åの膜厚を有している。
【0015】また有機EL素子は、陽極から注入された
ホールと、陰極から注入された電子とが発光層の内部で
再結合し、発光層を形成する有機分子を励起して励起子
が生じる。この励起子が放射失活する過程で発光層から
光が放たれ、この光が透明な陽極から透明絶縁基板を介
して外部へ放出されて発光する。
【0016】ここで、有機EL素子の発光層63の形成
について説明する。
【0017】発光層63は各色を発光するが、その各色
ごとに材料が異なっている。その各材料を蒸着法を用い
て第2ホール輸送層上に形成する。その際、各色、例え
ば赤(R)、緑(G)、青(B)の発光材料を順に対応
する陽極61上に島状に設ける。
【0018】各表示画素の発光層63は、陽極61に対
応して順にR,G,Bの各色が繰り返し形成され、マト
リクス状に配列されている。各色の発光層の材料を蒸着
する際には、マトリクス状に開口された金属マスクを用
いて第1色を蒸着し、このマスクを横または縦に移動さ
せ、各色を順次蒸着する。(例えば、特許文献1参
照。)
【0019】
【特許文献1】特開2000−231346号公報
(第2頁、第4図、第6図)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来構造においては、
陰極66のAl層の膜厚は、導伝性、EL層65の厚み
によって生じる段切れ防止、遮光性等を考慮して、10
00Å程度に設けられていた。
【0021】ところが、図8(a)の如く、陰極66材
料であるアルミニウム層は蒸着で形成するため、成膜さ
れた陰極66の密度が薄く、ピンホールや、段差などの
欠陥67が発生しやすい。例えば、上述の発光層63を
蒸着する工程では金属マスクを各色毎にマトリクス状に
移動させるが、これにより、ホール輸送層62に傷が付
く場合があり、その状態で、アルミニウムを蒸着する
と、ホール輸送層62の傷により、アルミニウム層にも
欠陥67が生じる。また、成膜中のダストによってもア
ルミニウムに欠陥67が発生する。
【0022】図8(b)には、陰極66の欠陥67によ
るダークスポットをマッピングした図を示す。ここでは
一例としてマザーガラス101上に表示パネル102を
4枚配置しており、各パネルの黒点がダークスポット1
03である。図8(a)の如く陰極66に欠陥部分があ
ると、その下のEL層65が外気にふれ、水分が浸入し
てしまう。1つの画素に水分が入ると、その画素が不良
となる滅点欠陥となるだけでなく、画素に浸入した水分
が隣接する画素に次々と影響して非発光領域となるダー
クスポット103が増え、最終的に1つのパネルすべて
が表示できなくなるため、EL層65と外気の遮断は必
須である。
【0023】また、この陰極66の欠陥は、例えば0.
3μm前後の大きさのものでも、EL層にとっては上述
のごとき問題となるため、LCD等の表示装置と比較す
ると10〜20倍の精度での管理が必要となる。
【0024】Al層自体を考えれば、Alリフロー等で
溶融して孔をふさいでリペアする方法が考えられる。し
かし、陰極66の前に形成されるEL層65は熱に弱い
ため、リフローによるリペアはできない。つまり、従来
では修正方法がなく、EL層65までが正常であって
も、陰極形成後に不良扱いとなり、歩留まりが低下する
問題があった。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題に鑑
みてなされ、基板上方に設けられた第1の電極と、第1
の電極上に設けられ発光層を有するEL素子と、EL素
子を駆動する薄膜トランジスタと、EL素子上に設けら
れた第2の電極とを有するEL表示装置において、第2
の電極上に、水分を遮断する保護膜を設けるEL表示装
置である。
【0026】また、基板上方に設けられた第1の電極
と、第1の電極上に設けられ発光層を有するEL素子
と、EL素子を駆動する薄膜トランジスタと、EL素子
上に設けられた第2の電極とを有するEL表示装置にお
いて、第2の電極上に、高融点金属よりなる保護膜を設
けるEL表示装置である。
【0027】さらに、保護膜の膜厚は、20Å以上で第
2の電極の膜厚以下である。
【0028】さらに、保護膜の膜応力は、前記第2の電
極の膜応力以下である。
【0029】さらに、第2の電極は蒸着によって形成さ
れる。
【0030】さらに、保護膜はスパッタによって形成さ
れる。
【0031】さらに、EL素子を発光させ、この光は第
1の電極側から放出される。
【0032】また、表示画素をなす第1の電極と第2の
電極との間に積層された各色を発光する発光層を備えた
EL表示装置の製造方法であって、基板上方に第1電極
を形成する第1工程と、第1電極上に発光素子層を形成
する第2工程と、発光素子層上に第2電極を形成する第
3工程と、第2の電極形成上に水分を遮断する保護膜を
形成する第4工程とを有するEL表示装置の製造方法で
ある。
【0033】また、表示画素をなす第1の電極と第2の
電極との間に積層された各色を発光する発光層を備えた
EL表示装置の製造方法であって、基板上方に第1電極
を形成する第1工程と、第1電極上に発光素子層を形成
する第2工程と、発光素子層上に第2電極を形成する第
3工程と、第2の電極上に高融点金属よりなる保護膜を
形成する第4工程とを有するEL表示装置の製造方法で
ある。
【0034】さらに、第3工程から第4工程に基板を大
気にさらすことなく移行する。
【0035】さらに、第2工程から第3工程に基板を大
気にさらすことなく移行する。
【0036】さらに、第2工程において、第2の電極は
蒸着によって形成される。
【0037】さらに、第3工程において、保護膜はスパ
ッタによって形成される。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明のEL表示装置の実施形態
について、図1を用いて詳細に説明する。本実施形態に
おいて、等価回路図の構造については既に示した図6と
全く同様であり、平面図に関しては、図5とほぼ同様で
あるので説明を省略する。図1(a)は、図5における
A−A断面図、図1(b)は、B−B断面図を示してい
る。
【0039】まず、図1(a)を用いてスイッチング用
のTFTである第1のTFT30について説明する。石
英ガラス、無アルカリガラス等からなる絶縁性基板10
上に、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)などの高融
点金属もしくはその合金からなるゲート電極11、及び
保持容量電極54が配置される。ゲート電極11はゲー
ト信号線51と一体である。ゲート電極11上にSiO
2やSiNなどからなるゲート絶縁膜12、及び多結晶
シリコン(Poly-Silicon、以下、「p−Si」と称す
る。)からなる能動層13が配置される。その能動層1
3には、ゲート電極11と重なる領域にチャネル13c
が設けられ、その両側にソース13sおよびドレイン1
3dが設けられている。また、能動層13をいわゆるL
DD(Li ghtly Doped Drain)構造としても良い。この
場合、チャネル13cの両側にイオンを低濃度ドープす
る領域を設け、更にその両側にイオンを高濃度ドープす
る領域を設ける。
【0040】保持容量電極54はゲート絶縁膜12を介
して第1のTFT30のソース13sと接続された容量
電極55との間で保持容量70を成している。この保持
容量70は、第2のTFT40のゲート電極41に印加
される電圧を保持するために設けられている。
【0041】そして、ゲート絶縁膜12及び能動層13
上の全面には、SiO2膜、SiN膜及びSiO2膜の順
に積層された層間絶縁膜15が配置され、その上にドレ
イン信号線52と一体のドレイン電極16が配置され
る。更に全面に例えば有機樹脂から成り表面を平坦にす
る平坦化絶縁膜17が配置され、ITOよりなる陽極6
1が配置される。その上には、EL層65の各有機材料
62,64が形成され、全面にアルミニウムもしくはそ
の合金よりなり4000Å程度の厚い陰極66、高融点
金属よりなり500Åの保護膜80が積層されている。
陽極61のエッジにおける段差によってEL層65が分
断されるのを防止するために、電子輸送層62の下には
第2平坦化膜56が配置される。
【0042】次に、本発明の有機EL素子の駆動用TF
Tの断面図を示す。図1(b)に示すように、絶縁性基
板10上に、ゲート電極11と同層のゲート電極41が
配置され、ゲート絶縁膜12、および能動層13と同層
の能動層43が順に配置されている。その能動層43に
は、ゲート電極43上方に真性又は実質的に真性である
チャネル43cと、このチャネル43cの両側に、ソー
ス43s及びドレイン43dが設けられている。
【0043】そして、ゲート絶縁膜12及び能動層43
上の全面には、層間絶縁膜15を形成し、ドレイン信号
線52と同層で駆動電源50と一体の駆動電源線53が
配置される。更に全面に平坦化絶縁膜17が配置され、
ソース43sとコンタクトしたITO(Indium Thin Ox
ide)等から成り画素毎に独立した第1の電極61、即ち
有機EL素子の陽極61が配置される。
【0044】ITO等の透明電極から成る陽極61上を
覆って全面に、MTDATA(4,4‘,4 “-tris (3-met
hylphenylphenylamino) triphenylamineから成る第1ホ
ール輸送層とTPD(N,N ’-diphenyl-N, N ‘-di (3-
methylphenyl)-1 ,1 ’-biphenyl-4,4‘-diamine)から
なる第2ホール輸送層とから成るホール輸送層62が形
成され、その上に、画素毎に独立したキナクリドン(Qu
inacridone)誘導体を含むBebq2(bis (10-hydroxy
benzo[h]quinolinato) beryllium)から成る発光層63
及びBebq2から成る電子輸送層64が設けられてい
る。電子輸送層64は全面に形成してもよい。ホール輸
送層62、発光層63、電子輸送層64によってEL層
65が形成される。EL層65上を覆って全面にアルミ
ニウムから成る第2の電極すなわち陰極66が形成さ
れ、更に陰極66を覆って保護膜80が配置されてい
る。この陰極66及び保護膜80は、図5に示した有機
EL表示装置を形成する基板10の全面、即ち紙面の全
面に設けられている。
【0045】EL層65は、陽極61から注入されたホ
ールと、陰極66から注入された電子とが発光層63の
内部で再結合し、発光層63を形成する有機分子を励起
して励起子が生じる。この励起子が放射失活する過程で
発光層63から光が放たれ、この光が透明な陽極61か
ら透明絶縁基板を介して外部へ放出されて発光する。
【0046】本実施形態の特徴的な点は、陰極66上の
全面に、保護膜80が形成されている点である。保護膜
80は、たとえばモリブデン(Mo)やチタン(Ti)
などの高融点金属層であり、スパッタにより設けられた
緻密な膜である。保護膜80は陰極66のピンホールか
らEL層65に水分が浸入するのを遮断する。
【0047】図1(c)に、陰極部分を誇張した断面図
を示す。陰極66は有機EL層65に接して形成する必
要があるが、陰極66をスパッタにより形成すると、E
L層65に物理的衝撃を与え、EL層65が飛散するこ
ともあるため適切でない。従って、陰極66はAlを蒸
着によって形成するのが好適である。蒸着によって形成
される陰極66は、EL層65にダメージを与えること
がほとんどない。しかし、上述したように、蒸着金属層
の陰極66は、膜の密度が薄く、陰極66表面にピンホ
ール等による段差がつきやすい。そこで本実施形態で
は、陰極66材料であるAl層の上にスパッタによって
形成される陰極66より緻密な保護膜80を設けること
により、陰極66に生じた欠陥67を埋め、EL層65
に水分が浸入する事を防止する。
【0048】保護膜80は水分の透過性が低ければ高融
点金属に限らずSiO2やSiN、TEOS、アクリル
樹脂などでも良い。ただし水分を遮断する目的から、保
護膜自体に水分を含んでいる膜、水を溶媒として材料膜
を塗布し、これを乾燥させるような膜は不向きである。
特にスパッタやCVDによって形成できる膜であれば、
陰極66の蒸着と、保護膜80の形成とをマルチチャン
バー装置を使用して、大気解放することなく形成できる
ので、好適である。特にスパッタによる高融点金属の成
膜は安価である上、ステップカバレッジが良く、緻密な
膜が成膜できる利点がある。特に高融点金属であれば、
Alに比較すると抵抗が高いものの導電体であるので、
陰極66の欠陥67を埋めた部分では陰極66の一部と
して機能するため、特に好適である。高融点金属として
は、上述したMoに限らず、例えばチタン(Ti)、ク
ロム(Cr)、タングステン(W)、またはその合金な
ど他の高融点金属でも良い。この中で特にMoは、安価
でありAlとの親和性もよいため、最適である。また、
SiO2などはRFスパッタで成膜可能なので安価な装
置で実現できる。しかも、保護膜80の成膜時には陰極
66が既に形成されているため、陰極66が保護膜80
を形成するときのEL層65に対する保護膜として機能
するため、スパッタによって保護膜80を形成してもE
L層65にダメージを与えることはない。
【0049】次に、保護膜80の膜厚について述べる。
保護膜80の膜厚は、20Å以上であればピンホールを
埋めることができる。ダストによる欠陥の影響を抑える
には200Å以上にすると更に効果的である。ピンホー
ル等の段差を埋めて表面を平坦にするには500Å以上
が好適である。また、保護膜80としては厚くなるほど
効果がでるが、高融点金属で保護膜80を形成する場合
には、Alである陰極66と剛性が異なるため膜はがれ
が生じる。従って、保護膜80の厚みを陰極66の膜厚
以下、好適には陰極66の2分の1以下とするとよい。
あるいは、剛性は膜の材質により異なるので、保護膜8
0はその膜応力が、陰極66の膜応力と同程度(0.5
×10dyne/cm)以下となる膜厚にするとよ
い。例えば本実施形態の如く、陰極66が4000Åで
あれば、保護膜80は、2×10 dyne/cmの応
力を有する膜厚を上限とし、それ以下の膜厚に形成する
と良い。例えば陰極66の膜応力以下であれば、陰極6
6の膜厚より厚い保護膜80でも良いが、一般的に、ス
パッタで形成される高融点金属膜は、緻密であり、膜応
力が大きいので、陰極66の2分の1以下とするのがよ
い。
【0050】本実施形態では陰極66を4000Åと
し、保護膜80を250Å以上2000Å以下、最適値
として500Åとした。500ű100Å程度であれ
ば、陰極66の欠陥67に起因する不良と、膜剥がれに
起因する不良とがバランスし、最も歩留まりを高くする
ことができる。
【0051】図2には、保護膜80の周端付近の断面図
を示す。図の如くEL層65の側面は、陰極66により
覆われ、さらに、保護膜80により陰極66とEL層6
5の側面が覆われる。陰極66の上方には、絶縁性基板
10と相対向して封止基板20が設けられ、両者はシー
ル剤21により固着されて表示装置内部が密閉される。
また封止基板20のEL層65側には乾燥剤(不図示)
が塗布されている。従来では、このように封止され乾燥
剤が塗布された構造であっても、製造工程における陰極
66またはEL層65への水分の浸入は避けられず、滅
点欠陥またはダークスポット103の要因となってい
た。
【0052】しかし、本実施形態の如く、陰極66の周
端部を含んで完全に被覆する保護膜80を設けることに
より、例え陰極66に欠陥部分があってもEL層65へ
の水分の浸入を防ぐことができる。
【0053】図3(a)には、1基板内のダークスポッ
ト数と保護膜80の膜厚の相関図を示す。図3(a)で
は保護膜80としてMoを用い、陰極66はAlで、2
000Å、4000Å、8000Åの3種類の膜厚につ
いて示す。
【0054】まず、保護膜80をつけない場合を見る
と、陰極66の膜厚が厚いほどダークスポット数は少な
い。これはAlを蒸着して厚膜化する工程中に、多少の
ピンホール等が埋められるためである。次に、保護膜8
0を500Å堆積した場合を見ると、陰極66の膜厚が
いずれの厚みであっても、ダークスポットが10個〜3
0個程度まで急激に減少している。さらに保護膜80を
1000Å堆積した場合を見ると、基板によってばらつ
きが見られたが、0〜数個程度となっている。そして保
護膜80を2000Å堆積した場合、作成したサンプル
全てでダークスポットがほとんど観察されなくなった。
つまり、この相関図によれば、保護膜80の膜厚は20
00Åあれば充分であり、1000Åであれば膜厚に対
する効果が高いといえる。
【0055】保護膜80の膜厚は、厚ければ厚いほどピ
ンホールの発生確率は減少するが、厚膜化するためには
スパッタ期間を長くする必要があり、スループットが下
がってしまう。また、高融点金属である保護膜80は、
厚膜化するほど膜応力が増加し、有機層との間で膜の剥
がれが生じるおそれが増大する。従って高融点金属層
は、陰極66の膜厚以下、できれば陰極66の膜厚の1
/2以下あるいは、陰極66の持つ膜応力以下となる膜
厚とすると良い。図3(a)によれば、保護膜を500
Å以上設けるとダークスポット数はほぼ0となるので、
本実施形態では膜厚の最適値として、陰極66を400
0Åと従来よりも十分厚くし、保護膜を500Åとし
た。本実施形態では、陰極66と保護膜80との合計膜
厚は5000Åであるが、密度が薄い陰極66を800
0Åのように厚く堆積した場合に比較して、ダークスポ
ットが著しく低減された。
【0056】図3(b)は、保護膜を設けた場合のダー
クスポットのマッピングである。図3(b)では一例と
してマザーガラス201上に表示パネル202を4枚配
置しており、各パネルの黒点がダークスポット203で
ある。従来の陰極のみの構造の場合(図8(b))と比
較してダークスポット203が激減しており、具体的に
は、図3(a)の如く、保護膜を500Å設けること
で、基板あたりのダークスポット数が数個程度まで低減
できる。
【0057】次に、本発明の製造工程について図1を参
照して説明する。
【0058】第1工程:絶縁性基板10上に、クロム
(Cr)、モリブデン(Mo)などの高融点金属もしく
はその合金からなるゲート電極11、ゲート電極41及
び保持容量電極線54をスパッタによって形成する。次
にCVDによってゲート絶縁膜12、非晶質シリコン膜
を全面に形成する。この非晶質シリコン膜にエキシマレ
ーザを照射することで結晶化し、多結晶シリコン膜とす
る。この多結晶シリコン膜をパターニングして島状の能
動層13、43を形成する。
【0059】能動層13には、ゲート電極11上方のチ
ャネル13cと、そのチャネル13cの両側にイオン注
入してソース13s及びドレイン13dを形成し、同時
に、能動層43にも、ゲート電極41上方のチャネル4
3cと、そのチャネル43cの両側にイオン注入してソ
ース43s及びドレイン43dを形成する。
【0060】そして、ゲート絶縁膜12、能動層13、
43上の全面に、CVDによってSiO2膜、SiN膜
及びSiO2膜の順に積層された層間絶縁膜15を形成
する。層間絶縁膜15には、第1のTFTのドレイン1
3dおよび第2のTFTのドレイン43dに対応してコ
ンタクトホールを設ける。それぞれにAl等の金属を充
填して、第1のTFTではドレイン信号線52を兼ねた
ドレイン電極16を形成し、第2のTFTでは駆動電源
に接続された駆動電源線53を形成する。
【0061】更に全面に例えば有機樹脂から成り表面を
平坦にする平坦化絶縁膜17を形成して、その平坦化絶
縁膜17の第2のTFTのソース43sに対応した位置
にコンタクトホールを形成する。このコンタクトホール
を介してソース43sとコンタクトしたITO(Indium
Thin Oxide)等から成る第1の電極、即ち陽極61を
スパッタによって形成する。
【0062】第2工程:陽極61上に、ホール輸送層6
2、発光層63、電子輸送層64を順次蒸着によって形
成する。発光層63は各色を発光するが、その各色ごと
に材料が異なっており、その各色、例えば赤(R)、緑
(G)、青(B)の発光材料を順に対応する陽極61上
に島状に設ける。各表示画素の発光層63は、陽極61
に対応して順にR,G,Bの各色が繰り返し形成され、
マトリクス状に配列されている。各色の発光層の材料を
蒸着する際には、マトリクス状に開口されたニッケル合
金等から成る金属マスクを用いて第1色を蒸着して発光
層63を形成し、続いて電子輸送層64を積層する。そ
の後、このマスクを横または縦に移動させ、各色を順次
蒸着して、発光層63、電子輸送層64を形成する。こ
のように、各画素毎に各色の発光層材料を蒸着してEL
層65を形成する。
【0063】第3工程:EL層65上には、Alを蒸着
して第2電極、すなわち陰極66を4000Åに形成す
る。陰極66をスパッタにより形成すると、EL層65
に物理的衝撃を与え、EL層65が飛散することもある
ため適切でない。このため、蒸着により基板10の全面
に陰極66を形成する。
【0064】第4工程:陰極66上に、水分を遮断する
保護膜80をスパッタによって500Åに形成する。保
護膜80は、図2の如く、陰極66の周端部までを完全
に覆うように形成する。このスパッタの時には、陰極6
6がEL層65に対する保護膜として機能し、スパッタ
の物理的衝撃はEL層65に悪影響を及ぼすことはな
い。この保護膜として機能させるときに、あまりに大き
いピンホール、欠陥67が生じていると、その欠陥67
からスパッタの影響がEL層65に及ぶ懸念がある。そ
の観点からも、陰極66は従来の1000Å程度では十
分とは言えず、本実施形態のように4000Åのように
厚く形成するのが好適である。
【0065】第5工程:さらに水分防止や物理的保護の
観点から、内面に乾燥剤を塗布した封止基板(図2参
照)をシール剤によって固着し、EL表示装置が完成す
る。
【0066】ところで、この保護膜80は、陰極66の
蒸着後、大気解放することなく、連続して同一装置内ま
たはマルチチャンバー内など真空状態を保持したまま成
膜するのが好適である。陰極66の蒸着と保護膜80の
形成との間に大気解放すると、大気中の水分が陰極66
に付着し、欠陥67からEL層65に浸入するおそれが
ある。そこで、図4に示すようなマルチチャンバ装置1
00を用いるとよい。
【0067】図4(a)に示すマルチチャンバ装置10
0は、共通室101に接続された蒸着室102、スパッ
タ室(保護膜をCVDで形成する場合はCVD室)10
3、ロードロック104よりなる。ロードロック104
に処理基板を設置し、内部を真空とする。このときバル
ブV1、V2、V3を解放しておき、全室同時に真空引
きしてもよい。次に基板を共通室101を経由して蒸着
室102に搬送し、バルブV2を閉じ、陰極66の蒸着
を行う。蒸着ガスを除去した後バルブV2を解放して基
板を共通室101を経由してスパッタ室103に搬送
し、保護膜80をスパッタで形成する。処理基板が複数
の場合は、共通室101に一時設置しておき、バルブV
2、V3を閉じて蒸着、スパッタを行うことで、複数の
基板を一度も大気解放することなく処理できる。
【0068】同様の観点から、スパッタ室103の代わ
りにEL蒸着室を接続し、EL層65と陰極66とを大
気解放なく連続して形成することも好適である。
【0069】また、図4(b)に示すマルチチャンバ装
置110は、図4(a)のマルチチャンバ装置100
に、さらにEL蒸着室105を連結したものである。マ
ルチチャンバ装置110によれば、EL層65の蒸着か
ら保護層80の形成まで、全て大気解放せずに連続して
行うことができ、さらに好適である。このように、EL
層65の形成後は、できるだけ基板を大気にさらすこと
なく、連続で形成する方が好ましい。ただし、マルチチ
ャンバに接続するチャンバが多くなるほど装置メンテナ
ンスで一度に停止する工程が多くなるので、逆にスルー
プットが低下する。従って、図4(a)の装置を用いて
工程3と工程4とを大気解放なく連続して行うか、工程
2と工程3とを連続して行うか、図4(b)の装置を用
いて工程2から工程4までを大気解放なく連続して行う
かは、歩留まりとスループットとを比較して、より効率
の高い方を選択するとよい。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、第2の電極、すなわち
陰極上および陰極周端部までを完全に覆って水分を遮断
する保護膜を設けるので、陰極に欠陥が生じていても、
保護膜によりダークスポットの発生を回避できる。
【0071】また、高融点金属よりなる保護膜を設ける
ので、陰極に欠陥が生じていても、保護膜によりダーク
スポットの発生を回避できるのみならず、陰極の欠陥を
埋めて保護膜が陰極の機能を奏する。
【0072】陰極の欠陥は、成膜中の超微細なダスト
や、EL素子層形成時の金属マスクを移動することでホ
ール輸送層に傷ができることが原因で、それらが陰極6
6に影響してピンホール等の欠陥ができるものである。
その欠陥から水分が浸入することで、1画素の滅点欠陥
から画面全体が表示できなくなるという大きな問題とな
る。つまり、EL素子やTFTに異常がない製品でも、
最終工程にて不良となることで、コストもかかり歩留ま
りも低下してしまう。
【0073】本発明によれば、アルミニウムの陰極上に
水分を遮断する保護膜を設けることで、欠陥部を覆い、
ピンホール等のステップカバレッジも良好となるので、
ダークスポットを低減できる。
【0074】さらに、保護膜の膜厚は、20Å以上であ
るので、陰極のピンホールを十分に埋めることができ
る。また、保護膜の膜厚は、第2の電極の膜厚以下また
は第2の電極の膜応力以下の膜厚であるので、第2の電
極と保護膜との膜応力の差による膜の剥がれを防止でき
る。より限定的には、保護膜の厚みを200Å以上にす
ることで、ダークスポットが十分に低減できる。さらに
500Å以上であればピンホール等によって生じる段差
を十分に覆ってステップカバレッジを良好にでき、ダー
クスポットの発生をほとんど抑えることができる。逆
に、保護膜を2000Å程度設ければダークスポットは
全く発生しなくなるので、これ以上厚く形成する必要は
なく、2000Å以下とするとよい。さらに、保護膜を
陰極の膜厚の1/2以下、あるいは、保護膜の応力が2
×10dyn/cm以下となる膜厚にすれば、膜剥が
れはさらに減少する。
【0075】さらに、第2の電極は蒸着によって形成さ
れるので、第2の電極を形成することによるEL層への
悪影響が少ない。
【0076】さらに、保護膜はスパッタによって形成さ
れるので、緻密な、水分防止能力の高い保護膜とするこ
とができる。特に第2の電極を蒸着によって形成してあ
れば、スパッタで保護膜を形成しても、第2の電極がス
パッタ時の保護膜として機能するので、EL層への悪影
響が少ない。
【0077】さらに、EL素子を発光させ、この光は第
1の電極側から放出されるボトムエミッション型構造で
あるので、第2の電極上に不透明な保護膜を設けても発
光輝度、発光率への影響は無く、最適な実施態様であ
る。
【0078】また、第2の電極形成工程から保護膜形成
工程に基板を大気にさらすことなく移行するので、製造
工程中に第2の電極の欠陥から水分がEL層に浸入する
ことが防止される。
【0079】さらに、EL層形成工程から第2の電極形
成工程に基板を大気にさらすことなく移行するので、製
造工程中にEL層が大気中の水分によって劣化すること
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための断面図である。
【図2】本発明を説明するための断面図である。
【図3】本発明を説明するための特性図である。
【図4】本発明を説明するための概念図である。
【図5】従来技術を説明するための平面図である。
【図6】従来技術を説明するための等価回路図である。
【図7】従来技術を説明するための断面図である。
【図8】従来技術を説明するための(a)断面図、
(b)特性図である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上方に設けられた第1の電極と、該
    第1の電極上に設けられ発光層を有するEL素子と、該
    EL素子を駆動する薄膜トランジスタと、前記EL素子
    上に設けられた第2の電極とを有するエレクトロルミネ
    ッセンス表示装置において、 前記第2の電極上に、水分を遮断する保護膜を設けるこ
    とを特徴とするエレクトロルミネッセンス表示装置。
  2. 【請求項2】 基板上方に設けられた第1の電極と、該
    第1の電極上に設けられ発光層を有するEL素子と、該
    EL素子を駆動する薄膜トランジスタと、前記EL素子
    上に設けられた第2の電極とを有するエレクトロルミネ
    ッセンス表示装置において、 前記第2の電極上に、高融点金属よりなる保護膜を設け
    ることを特徴とするエレクトロルミネッセンス表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記保護膜の膜厚は、20Å以上で前記
    第2の電極の膜厚以下であることを特徴とする請求項1
    または請求項2のいずれかに記載のエレクトロルミネッ
    センス表示装置。
  4. 【請求項4】 前記保護膜の膜応力は、前記第2の電極
    の膜応力以下であることを特徴とする請求項1または請
    求項2のいずれかに記載のエレクトロルミネッセンス表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の電極は蒸着によって形成され
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載のエレクトロルミネッセンス表示装置。
  6. 【請求項6】 前記保護膜はスパッタによって形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載のエレクトロルミネッセンス表示装置。
  7. 【請求項7】 前記EL素子を発光させ、この光は前記
    第1の電極側から放出されることを特徴とする請求項1
    乃至請求項6のいずれかに記載のエレクトロルミネッセ
    ンス表示装置。
  8. 【請求項8】 表示画素をなす第1の電極と第2の電極
    との間に積層された各色を発光する発光層を備えたエレ
    クトロルミネッセンス表示装置の製造方法であって、基
    板上方に前記第1電極を形成する第1工程と、前記第1
    電極上に発光素子層を形成する第2工程と、前記発光素
    子層上に前記第2電極を形成する第3工程と、前記第2
    の電極形成上に水分を遮断する保護膜を形成する第4工
    程とを有することを特徴とするエレクトロルミネッセン
    ス表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 表示画素をなす第1の電極と第2の電極
    との間に積層された各色を発光する発光層を備えたエレ
    クトロルミネッセンス表示装置の製造方法であって、基
    板上方に前記第1電極を形成する第1工程と、前記第1
    電極上に発光素子層を形成する第2工程と、前記発光素
    子層上に前記第2電極を形成する第3工程と、前記第2
    の電極上に高融点金属よりなる保護膜を形成する第4工
    程とを有することを特徴とするエレクトロルミネッセン
    ス表示装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第3工程から前記第4工程に前記
    基板を大気にさらすことなく移行することを特徴とする
    請求項8または請求項9のいずれかに記載のエレクトロ
    ルミネッセンス表示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第2工程から前記第3工程に前記
    基板を大気にさらすことなく移行することを特徴とする
    請求項10に記載のエレクトロルミネッセンス表示装置
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2工程において、前記第2の電
    極は蒸着によって形成されることを特徴とする請求項8
    または請求項9のいずれかに記載のエレクトロルミネッ
    センス表示装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第3工程において、前記保護膜は
    スパッタによって形成されることを特徴とする請求項8
    または請求項9のいずれかに記載のエレクトロルミネッ
    センス表示装置の製造方法。
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