JP2005336078A - マスキング剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】イソロイシン、ロイシン、バリン等の分岐鎖アミノ酸、及びそれらを含むペプチドの苦味、渋味、特異臭をマスキングすることにより、それらを含有する飲食物、医薬品および医薬部外品などの経口摂取または口内利用可能な製品の嗜好性を改善する。
【解決手段】 有効成分としてステビア抽出物、特にα−グルコシルステビア抽出物を含むマスキング剤を、イソロイシン、ロイシン、バリン等の分岐鎖アミノ酸、及びそれらを含むペプチドを含有する飲食物、医薬品および医薬部外品などに含有させることにより、嗜好性を改善させることができる。



Description

本発明は、アミノ酸、イソロイシン、ロイシン及びバリン等の分岐鎖アミノ酸、またそれら分岐鎖アミノ酸を構成成分に含むペプチドを含有する飲食物、医薬品、医薬部外品、化粧品などの経口摂取または口内利用可能な製品の苦味・渋味・特異臭のマスキング剤に関する。
イソロイシン、ロイシン及びバリン等の分岐鎖アミノ酸は、体内で合成できない必須アミノ酸であり、肝硬変などの肝疾患あるいは腎疾患、各種の筋萎縮症のような分岐鎖アミノ酸の代謝の異常を重要な症候とする各種の疾患に対し、顕著な薬効を奏する治療薬として、それらの混合物を主体とした医薬の形で広く使用されている。
また、分岐鎖アミノ酸は食物中タンパク質の約50%を占めるといわれ、例えば母乳中にはイソロイシン:ロイシン:バリン=約1:2:1の割合で含まれている。筋肉中タンパク質の約35%は分岐鎖アミノ酸で構成されており、これらは運動により酸化分解が促進されるため、分岐鎖アミノ酸の運動前後における摂取により筋肉の分解が抑制され、運動によるダメージすなわち疲労が少ないことがわかっている。現在、このような分岐鎖アミノ酸の筋肉活性増強作用が注目され、トップアスリートのみならず健康を気遣う一般消費者の関心も高まっており、医薬品のみならず健康食品や飲料など飲食物への適用が広がっている。
分岐鎖アミノ酸を有効成分とする薬剤の剤型としては、輸液などの液体剤型錠剤、糖衣錠、カプセル、顆粒、粉末などの固体剤型や、溶液(水薬)の液体剤型等がある。これらのうち、顆粒状及び粉末状のものは、そのままで、またはオブラードで包み、あるいは水、温水、牛乳、ジュースなどに溶解または分散あるいは懸濁させて、またはゼリー、スープなどのほかの食品に混ぜて、経口摂取される。液体剤型の薬剤、健康食品や飲料すなわち飲食物においては、他の原材料とともに混合製品化され、摂取される。
しかし、分岐鎖アミノ酸は特有の苦味を呈する。さらには、衛生面から加熱殺菌の重要性は増す傾向にあるが、分岐鎖アミノ酸は加熱殺菌により苦味や特異臭が増大するため、製品の嗜好性を大幅に低下させる。従って、その経口摂取にあたっては苦味のマスキングが必要である。医薬品はもとより、健康食品や飲料においては一般消費者が摂取することからその苦味・特異臭はなおさら問題となる。分岐鎖アミノ酸の筋肉活性増強作用ならびに疲労予防回復効果が発揮されるためには、1回あたりの摂取量は4〜5gといわれ、苦味・特異臭の問題から有効量を摂取するのは容易ではない。
一般に香料等の添加により風味を改良する方法や、ショ糖や異性化糖などの糖類を用いて甘味を付与するとともに異味や異臭をマスキングする方法、調味料を添加する方法も採られている。しかし、香料の添加のみでは不快な風味を十分に改善することは困難で、かつ過剰の添加はかえって製品全体の風味を損なわせる恐れがある。
また、糖類での甘味付けあるいは調味料の添加が苦味等の低減や緩和に有効であることは知られているが、製品の味わいのバランスが損なわれやすく、特に糖類の場合はカロリーが付与されるので、近年の低カロリー志向にそぐわないばかりか、虫歯の誘発等の好ましくない結果を招く。
さらに、製品に過剰なカロリーを付加せずに不快な風味を改善するという目的を達するために、アスパルテーム、サッカリン、グリチルリチン酸ジカリウムなどの甘味料の添加による改善が試みられている(例えば特許文献1)。
あるいは、D−トリプトファンやD−スレオニンやアラニンおよび/またはグリシンの併用も試みられている(例えば特許文献2)。
分岐鎖アミノ酸以外の物質の苦味・渋味・特異臭の緩和あるいは低減に関しても、従来多大な努力がなされている。モノまたはジグリセリドとポリカルボン酸とのエステルの金属塩又はアミノ塩類を含有させることで、苦味、えぐ味、渋味などの不快な味が改善されることが報告されている(例えば特許文献3)
他には、吸着体(シリカゲルや合成吸着樹脂)により苦味物質を除去する方法(例えば特許文献4)、シクロデキストリンなど包接化合物を用いる方法(例えば特許文献5)、ペプチド等の苦味成分を酵素により分解除去する方法(例えば特許文献6)、グリシン及び/またはアラニン添加する方法(例えば特許文献)、ホエータンパク質などを添加する方法(例えば特許文献8)、ホスファチジン酸等のリン脂質を添加する方法(例えば特許文献9)などである。
特許第3368897 特開平7−118150 特開平8−332051 特公昭62−61569、特開昭60−91969 特公昭59−31679、特開平2−217768 特開平2−207768 特開昭62−41258 特許第3272453 特許第3419957
しかしながら、例えばD−トリプトファンなどのアミノ酸やグリチルリチン酸ジカリウムの併用では添加物自身の特異な呈味が製品に影響を及ぼす恐れがあり、またアスパルテーム、サッカリンなどの甘味料を添加した場合も、少量の添加ではマスキング効果が十分みられず、多量に添加するとそれらの異質かつ人工的な甘味質が必ずしも好ましいとは言えないものであった。その他の手法においても、苦味・特異臭の緩和あるいは低減効果は必ずしも十分ではないか、添加物自身が飲食物等に付与する呈味や違和感が問題となっていた。
以上のように、従来、分岐鎖アミノ酸およびそれらのペプチドが苦味・特異臭を有し、それをマスキングする適切な方法が乏しかったために、各種疾患患者への分岐鎖アミノ酸多量投与は容易でなく、また健康意識の高い一般消費者が気軽に摂取でき、かつ効果と良味質を兼ね備えた分岐鎖アミノ酸配合製品はなかった。
本発明の目的は、イソロイシン、ロイシン、バリン等の分岐鎖アミノ酸、またはそれらを含むペプチドを含有する飲食物、医薬品および医薬部外品などの経口摂取または口内利用可能な製品に関し、製品の好ましい風味を維持したまま、過度のカロリーを添加せず、その苦味・渋味・特異臭を著しく低減させ、より摂取しやすくする簡便なマスキング方法およびマスキング剤を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、イソロイシン、ロイシン、バリン等の分岐鎖アミノ酸、及びそれらを含むペプチドから選ばれた少なくとも一種を含有する飲食物、医薬品および医薬部外品などの経口摂取または口内利用可能な製品に対し、ステビア抽出物を添加することにより、製品の好ましい風味が維持されたまま、過度のカロリーが添加されることなしに、香料その他の補助的材料を併用せずとも苦味・渋味・特異臭が著しく低減され、効率的な摂取が可能となることを見出し、本発明の完成に至った。
さらに、特に、ステビア抽出物に糖転移酵素を作用させ糖を転移させた、もしくは糖転移作用後にアミラーゼにて糖鎖を調節したα−グルコシル化ステビア抽出物に、ステビア抽出物よりさらに優れたマスキング効果を見出した。ステビア抽出物並びにα−グルコシル化ステビア抽出物は天然甘味料であり、各種食品の甘味料として広く使用されており安全性も極めて高いものである。
本発明で使用するステビア抽出物は、ステビオサイド、レバウディオサイドAなどのステビオール配糖体(ステビア甘味成分)が主成分である。キク科植物ステビアの葉部から抽出されるもので、ステビアに関しては産地や種に限定されることはない。抽出条件としては従来適応されてきたステビア甘味成分を取得する方法で良く、水、熱水、もしくは含水あるいは無水のメタノール、エタノールなどの有機溶媒にて抽出可能である。特には、抽出温度5〜100℃、抽出時間1〜24時間の範囲の条件で行うのが好ましい。また、特開昭51−23300号公報に記載されているように、水あるいは熱水抽出時に、甘味成分の抽出を効果的に行うために、石灰等でpHを10程度に調整することがあるが、これらの補助薬剤の使用については、特に制限はない。
上記方法にて取得したステビア抽出物は、抽出終了後、抽出液から残渣を分離除去したものを用いる。この残渣を分離する方法としては、自然沈降分離あるいは強制ろ過等から適宜選択できるが、効率を優先する場合には、加圧ろ過が好適である。残渣を分離除去した抽出液はこのままでも利用可能であるが、必要に応じて濃縮あるいは乾燥させて用いる。また、この濃縮液を水で希釈あるいは乾燥物を水に再溶解した後、吸着法、例えばイオン交換樹脂を用いて不純物を除去したものや、ハイポーラスポリマー(例えば、アンバーライトXAD−7HP、オルガノ(株)製)のカラムに吸着させた後、親水性溶媒で溶出し濃縮したもの、あるいはこれらを乾燥させたものも使用できる。また、ステビア抽出物はステビア甘味料としてとして認可、販売されているものでも利用可能である。
また、ステビア抽出物に澱粉、デキストリン等を糖供与体として、α−グルコシル糖転移酵素を用いて糖を転移させたもの、及び付加した糖数をアミラーゼなどにより調節して製造したα−グルコシル化ステビア抽出物を用いることができる。具体的な製法については、特公平5−22498号公報、特公昭57−18779号公報に記載されている。酵素反応にて製造したα−グルコシル化ステビア抽出物は、デキストリンなどの糖供与体を除去しない未精製のものでも樹脂等によってこれらを精製したものでも利用可能である。また、ステビア甘味料として認可、販売されているものでも利用可能である。
さらに、α−グルコシル化ステビア抽出物の中でも、α−グルコシルステビオール配糖体総量に対して、α−モノグルコシルステビオサイド、α−ジグルコシルステビオサイド、α−モノグルコシルレバウディオサイドA、α−ジグルコシルレバウディオサイドAの合計量が50%以上(重量比)であり、かつステビア抽出物のβ−グルコシルステビオールに対するα−グルコシル基の平均付加数が1.0〜2.5であるものがステビア抽出物と同様に、飲食物等の苦味・渋味・特異臭を低減させる効果を有するとともに、それ自身の甘味質がシャープで切れがよく、かつ雑味や異臭を呈さないことから、本目的を達成するのに最良である。当該α−グルコシル化ステビア抽出物は、詳しくは、特公平5−22498に記載の方法にて製造できる。
α−グルコシル化ステビア抽出物に用いられるサイクロデキストリングルコシルトランスフェラーゼはバチルス・マセランス(Bacillus maceranns)、バチラス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチラス・ステアロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)などのバチルス属起源のものが上げられる。α−1,4グルコシダーゼにはα−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼが用いられるが、α−モノグルコシルレバウディオサイドA、α-ジグルコシルレバウディオサイドAの含有量を上げるにはグルコアミラーゼを用いるのが好ましい。サイクロデキストリングルコシルトランスフェラーゼとα−1,4グルコシダーゼによる酵素反応は、pH3〜8、反応温度は30〜80℃で行うが、サイクロデキストリングルコシルトランスフェラーゼによる糖転移反応はpH5〜7、温度50〜70℃が好ましく、α−1,4グルコシダーゼによる糖鎖分解反応はpH4〜7、温度40〜70℃が好ましい。酵素量は反応時間に応じて適度に添加すれば良い。
本発明におけるステビア抽出物の飲食物、医薬品、医薬部外品、化粧品などの経口摂取または口内利用可能な製品への添加量は、そのマスキング効果を示す濃度であれば特に限定されないが、一般に体積当たり、ステビオール骨格として1ppm以上であれば充分な効果を得ることが可能である。また、ステビア抽出物の添加量に特に上限はないが、経済性、添加効果及び本来の風味に与える影響を考慮すると、1%以下が好ましい。従って、本発明のステビア抽出物がその効果を充分に発揮するためには、飲食物、医薬品、医薬部外品、化粧品などの経口摂取または口内利用可能な製品に対して、ステビオール骨格として1ppm〜1%添加することが好ましい。さらに望ましくは3ppm〜1000ppm添加することが好ましい。
なお、ステビア抽出物を飲食物、医薬品、医薬部外品、化粧品などの経口摂取または口内利用可能な製品に対して50ppm以上添加すると、甘味が同時に付与されるが、ステビア抽出物により付与された甘味は自然で違和感がないので、製品に対して悪影響を及ぼすものではない。従ってステビア抽出物は苦味・特異臭のマスキング剤と甘味料の両機能を兼ね備えるものである。
本発明にて使用されるイソロイシン、ロイシン、バリン等の分岐鎖アミノ酸及びその原料は一般的に発酵法で製造されているものを粉砕したものか、あるいは水に溶解できる状態のものであればその限りではない。また、ペプチド類も既存のタンパク質の加水分解物から分離精製したもの、化学合成法により合成したものなどがしようできる。これらの分岐鎖アミノ酸の、飲食物、医薬品、医薬部外品、化粧品などの経口摂取または口内利用可能な製品中に占める割合は、特に定めるものではない。3種を併用する場合は、その摂取量のバランスは、ヒトの必須アミノ酸必要量バランスを考慮すると、重量比としてイソロイシン:ロイシン:バリン=1.0:1.3〜2.0:1.0〜1.5が目安となるが、これに限定されない。
ここでいう飲食物は粉末、固形状、半固形状、液状いずれの形状をとるものであってかまわない。また医薬品および医薬部外品などの経口摂取または口内利用可能な製品は、粉末などの固形製剤、シロップ等の液状製剤、化粧水、マウスウォッシュ、歯磨き等、経口摂取や顔面・口腔などに用いられるものであれば特に限定されることはない。
これらは、イソロイシン、ロイシン、バリン等の分岐鎖アミノ酸及びそれらを含むペプチドのいずれか一種以上とステビア抽出物を含有することを必須とするが、副材料として、一般的な食品や医薬品原料、無機酸、甘味料、香料などの添加物が添加されていてもかまわない。
本発明にて併用できる無機酸としては例えば、炭酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸等があげられるが、特に、炭酸、塩酸、リン酸等が好ましい。また、有機酸としては例えば、クエン酸、無水クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、マレイン酸、マロン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、他のアミノ酸塩等があげられるが、特に、クエン酸、無水クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸等が好ましい。
本発明にて併用できる甘味料としては、ショ糖、果糖、異性化糖、グルコース、マルトース、パラチノース、トレハロース、フラクトオリゴ糖などの糖類・オリゴ糖類、マンニトール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール等の糖アルコール類、アスパルテーム、サッカリン、サッカリンナトリウム、アセスルファムK、スクラロースなどの合成甘味料、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、ソーマチンなどの天然高甘味度甘味料等である。
また、本発明において、着香目的に各種香料を併用することもできる。例えば、レモンフレーバー、オレンジフレーバー、グレープフレーバー、グレープフルーツフレーバー、チョコレートフレーバー、DL−メントール、バニラエッセンス等があげられる。
本発明に示す、ステビア抽出物と、イソロイシン、ロイシン、バリン等の分岐鎖アミノ酸及びそれらを含むペプチドから選ばれた一種以上を含有する飲食物、医薬品および医薬部外品などの経口摂取または口内利用可能な製品は、撹拌翼を有する溶解槽、高圧ホモジナイザー、混練機など、飲食物、医薬品、医薬部外品の製造時に通常使用される機器を使用して問題なく製造できる。また、飲食物、医薬品、医薬部外品、化粧品に通常使用できるいかなる製造用剤および原材料を添加してもかまわない。
以下に具体的な実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、アミノ酸、ペプチド類試薬レベルの製品を和光純薬工業(株)から購入した。
苦味・特異臭低減効果、および甘味質の判定基準を以下に示す。試験は、10人のパネラーで行い、その平均から算出した。
苦味・特異臭判定基準
Figure 2005336078

甘味質判定基準
Figure 2005336078
[実施例1]
表1に示す分岐鎖アミノ酸水溶液に対して、ステビア抽出物として「ステビアフィンH: 日本製紙ケミカル(株)製」、α−グルコシル化ステビア抽出物として「SKスイートFZ: 日本製紙ケミカル(株)製、α−グルコシル基平均付加数1.5)」を添加した溶液を調製した。これらについて、苦味、特異臭の2点について官能試験を行い評価した。
表2の結果から明らかなように、本発明品では苦味低減効果、特異臭低減効果が確認された。また、その甘味質は自然で良好なものであった。

Figure 2005336078

Figure 2005336078
[比較例1]
ショ糖、アスパルテームを使用する他は、実施例1と同様の操作により溶液を要請し、同様に官能試験を行い評価した。
表3に明らかなように、ショ糖では甘味質が不自然でない代わりに、苦味や特異臭の低減効果はあまり認められなかった。アスパルテームにおいては、苦味低減効果が認められた代わりに、人工的な呈味による甘味質の不良化が見受けられた。

Figure 2005336078

[実施例2]
分岐鎖アミノ酸水溶液(ロイシン、イソロイシン、バリン)の0.5%水溶液、分岐鎖アミノ酸を含むペプチド(アラニルロイシン、アラニルイソロイシン、アラニルロイシンアラニルロイシン)の0.2%水溶液に対して、前述のステビア抽出物(ステビアフィンH、SKスイートFZ)及び、ショ糖、アスパルテームを添加(200ppm)した溶液を調製した。これらについて、苦味について官能試験を行い評価した。
表4の結果から明らかなように、本発明品では苦味低減効果が確認された。

Figure 2005336078


Claims (7)

  1. ステビア抽出物を有効成分とすることを特徴とする、分岐アミノ酸または分岐アミノ酸を含むペプチドのマスキング剤。
  2. ステビア抽出物が、α−グルコシルステビア抽出物を主成分とすることを特徴とする、請求項1記載のマスキング剤。
  3. ステビア抽出物が、α−グルコシルステビア抽出物を主成分とし、該α−グルコシルステビア抽出物のα−グルコシルステビオール配糖体総量に対してα−モノグルコシルステビオサイド、α−ジグルコシルステビオサイド、α−モノグルコシルレバウディオサイドA、α−ジグルコシルレバウディオサイドAの合計量が50%以上(重量比)であり、かつステビア抽出物のβ−グルコシルステビオールに対するα−グルコシル基の平均付加数が1.0〜2.5である、請求項1記載のマスキング剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のマスキング剤を含有させることを特徴とする、分岐アミノ酸または分岐アミノ酸を含むペプチドが含まれる経口用医薬品。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載のマスキング剤を含有させることを特徴とする、分岐アミノ酸または分岐アミノ酸を含むペプチドが含まれる食品。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載のマスキング剤を含有させることを特徴とする、分岐アミノ酸または分岐アミノ酸を含むペプチドが含まれる医薬部外品。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載のマスキング剤を含有させることを特徴とする、分岐アミノ酸または分岐アミノ酸を含むペプチドが含まれる化粧品。






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