JP2005330597A - 布帛のエンボス構造及び布帛のエンボス加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンボス加工する素材が限定されないとともに、経時変化がなく長期間に亘ってエンボス状態を安定的に維持することができる布帛のエンボス構造及び布帛のエンボス加工方法を提供する。
【解決手段】布帛5の裏面側には芯材2が配置されてなる一方、該布帛5の正面側は上記芯材2の形状に対応して膨出したボス部5aが形成されてなるとともに、上記芯材2は、該芯材2の裏面及び布帛5の裏面に貼付された貼付シート1を介して布帛5に固定されてなる。
【選択図】 図7
【解決手段】布帛5の裏面側には芯材2が配置されてなる一方、該布帛5の正面側は上記芯材2の形状に対応して膨出したボス部5aが形成されてなるとともに、上記芯材2は、該芯材2の裏面及び布帛5の裏面に貼付された貼付シート1を介して布帛5に固定されてなる。
【選択図】 図7
Description
本発明は、例えば、織布、不織布、天然皮革、合成皮革等の布帛に施されたエンボス構造及びこれらの布帛に施されるエンボス加工方法に関するものである。
従来、例えば、バッグやソファー等の素材として用いられている天然皮革や合成皮革には、ロゴタイプや図形等がエンボス加工されているものが多い。例えば、上記天然皮革にエンボス加工を施す場合には、先ず、エンボス加工する部位に熱硬化性樹脂を塗布し、次いで、所定の形状に成形された雄型と雌型とにより、該天然皮革等を挟みながら加熱し該金型に対応した形状に変形させる方法が採用されている。
しかしながら、上述した従来のエンボス加工方法では、エンボス加工を施す素材は、加熱することにより変形し易い素材に限定され、幅広い布帛にエンボス加工を施すことができない。さらに、素材によっては、一旦エンボス加工が施された後に時間が経過し、或いは継続して使用されることにより、徐々に元の状態に戻ってしまう場合がある。
そこで、本発明は、上述した従来のエンボス加工方法が有する種々の課題を解決するために提案されたものであって、エンボス加工する素材が限定されないとともに、経時変化がなく長期間に亘ってエンボス状態を安定的に維持することができる布帛のエンボス構造及び布帛のエンボス加工方法を提供することを目的とするものである。
上述した目的を達成するため、第1の発明(請求項1記載の発明)は、布帛のエンボス構造に係るものであって、布帛の裏面側には芯材が配置されてなる一方、該布帛の正面側は上記芯材の形状に対応して膨出したボス部が形成されてなるとともに、上記芯材は、該芯材の裏面及び布帛の裏面に貼付された貼付シートを介して布帛に固定されてなることを特徴とするものである。
なお、上記布帛は、これまでエンボス加工が施されてきた天然皮革や合成皮革ばかりではなく、織布、不織布、樹脂シート等のように、可撓性を有する素材を含む。また、上記芯材は、少なくとも上記布帛が変形し又は撓むことにより正面側に膨出される肉厚を有するものであれば良く、少なくともこの第1の発明において、その素材は特に限定されない。この芯材の素材としては、例えば、硬質樹脂、軟質樹脂、ゴム、木、紙、繊維等を挙げることができる。また、上記貼付シートは、布帛の裏面に貼付されるものであり、上記芯材によりエンボスされた布帛の裏面側から芯材によって変形又は撓んだ布帛に蓋をする如く機能するものであれば、その大きさ、形状、厚みは特に限定されない。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記芯材は、弾力性を有する素材により成形されてなることを特徴とするものである。
この弾力性を有する素材は、例えば、(硬質又は軟質の)発泡樹脂を使用することができる。この発泡樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂に発泡剤を添加した素材であり、この熱可塑性樹脂としては、1種類の熱可塑性樹脂でも2種類以上の熱可塑性樹脂からなっても良い。好ましくは、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂、ウレタン樹脂、スチレン樹脂等を使用することができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、所定の形状に成形された芯材とこの芯材の形状に対応した開口を有する押圧板とにより布帛を挟みながら、該芯材が押圧板に形成された開口内に圧入されるよう押圧板又は芯材の少なくとも何れか一方を押圧する押圧工程と、この押圧工程と同時又は該押圧工程後に、貼付シートを上記芯材の裏面及び上記布帛の裏面に貼付するシート貼付工程と、を有してなることを特徴とするものである。
この第3の発明を構成する押圧板は、芯材の形状に対応した開口を有してなるものであり、この開口と芯材の形状との関係は、エンボス加工する布帛の素材や肉厚により種々異なるが、少なくとも芯材の形状と開口の形状とが同一のものは含まれず、芯材の外側の形状(芯材の形状によっては内側の形状)と開口を形成する部位の内側との間には、布帛が介在するための所定のクリアランスがなければならない。また、こうしたクリアランスをどの程度とするかは、加工された後に布帛に形成されるボス部の形状(仕上がり)にも影響することから、該ボス部の角部を険しいシャープなものとする場合には、そのクリアランスは狭く、角部をなだらかなものとする場合には、そのクリアランスは広くすることが好ましい。なお、この押圧板は、必ずしも単体からなるものばかりではなく、芯材の形状によっては、複数のパーツからなるものであっても良い。すなわち、芯材の形状(デザイン)として、例えば、アルファベットの「O」の文字や「R」の文字、或いは、「B」の文字等のように、内側に開口を有する場合には、その開口に対応したパーツが押圧板の構成要素とされていなければならない。また、この押圧板は、その素材が特に限定されるものではないが、貼付シートを加熱する方法として、この押圧板を加熱する方法を採用する場合には、熱伝導率の高いものを選択することが好ましく、例えば、アルミニュームを用いる(請求項6記載の発明)ことがより好ましい。なお、この第3の発明では、貼付シートを芯材の裏面及び布帛の裏面に貼付するシート貼付工程は、押圧工程と同時にされても良いし、押圧工程終了後にされても良い。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上面に熱溶融性接着剤が塗布され且つ所定の形状に成形された芯材が上面に接着された芯材付き貼付シートを用意し、この芯材付き貼付シートを加工台上に載置固定する芯材固定工程と、この芯材付き貼付シート上に布帛を載置する布帛載置工程と、上記布帛の上方から、上記芯材の形状に対応した開口が形成された押圧板を下方に押圧し、上記芯材を、間に布帛を挟んだ状態で該開口内に圧入するとともに、上記貼付シートを加熱する押圧加熱工程と、を有してなることを特徴とするものである。
この第4の発明では、予め芯材の下面に貼付シートが接着されており、この貼付シートの上面には、熱溶融性接着剤が塗布されていることから、押圧板を押圧し、芯材が布帛を挟んだ状態で該開口内に圧入するよう押圧するとともに、上記貼付シートを加熱することにより、布帛は芯材の形状に倣って変形又は撓むと同時に、貼付シートが布帛の裏面に接着される。
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、上記第3又は第4の発明において、前記押圧工程では、前記芯材の形状に対応するとともに該芯材の肉厚に対応した深さを有する凹部が形成された押圧板を用いて、上記布帛の上方から、上記芯材の形状に対応した凹部が形成された押圧板を下降させ、上記芯材が布帛を挟んだ状態で該凹部内に圧入されるよう押圧することを特徴とするものである。
すなわち、押圧板は、第3又は第4の発明を構成する押圧板のように、間に布帛を挟んで芯材が圧入される開口が形成されているものばかりではなく、芯材が圧入される凹部が形成されているものであっても良い。
また、第6の発明(請求項6記載の発明)は、上記第3、第4、第5の何れかの発明において、熱伝導率の高い金属により成形されてなることを特徴とするものである。
なお、熱伝導率の高い金属とは、例えば、鉄、銅、金、銀、アルミニューム等、従来知られている各種の金属を使用することができる。
また、第7の発明(請求項7記載の発明)は、上記第3、第4、第5又は第6の発明において、前記芯材は、弾力性を有する素材により成形されてなることを特徴とするものである。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)では、布帛の裏面側には芯材が配置されてなる一方、該布帛の正面側は上記芯材の形状に対応して膨出したボス部が形成されてなるとともに、上記芯材は、該芯材の裏面及び布帛の裏面に貼付された貼付シートを介して布帛に固定されてなることから、エンボス加工する素材が限定されないとともに、経時変化がなく長期間に亘ってエンボス状態を安定的に維持することができる。すなわち、このエンボス構造では、エンボス加工された布帛の裏面側には、芯材が配置されていることから、従来のように、加熱することによって変形する素材ばかりではなく、織布や不織布等のように、可撓性を有する素材にも加工することができる。また、従来のエンボス加工後の布帛の裏面側は空洞であることから、一旦エンボス加工が施された後に時間が経過し、或いは継続して使用されることにより、徐々に元の状態に戻ってしまう場合があるが、この第1の発明に係るエンボス構造によれば、上記芯材が配置されていることから、半永久的に加工後の状態を維持することができる。なお、上記布帛の裏面側に熱硬化性樹脂が塗布されている場合には、布帛が天然皮革や合成皮革以外の素材からなる場合であってもより一層加工後の形状を維持し、保形性に優れたものとすることができる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)及び第7の発明(請求項7記載の発明)では、芯材は、弾力性を有する素材により成形されてなることから、ボス部に外力が作用した場合であってもその弾性作用により外力を吸収することができるのみならず、芯材の角部やその近傍から布帛が裂け、或いは破れる等の危険性を有効に防止することができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)による場合であっても、上記第1の発明と同じ効果を奏することができるとともに、従来のエンボス加工方法のように、金型(雄型と雌型)を制作する必要性がないことから、加工コストを大幅に低減することができるとともに、全体の加工時間を短縮することができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)では、予め芯材の下面に貼付シートが接着されており、この貼付シートの上面には、熱溶融性接着剤が塗布されていることから、押圧板による押圧と同時に上記貼付シートを加熱することにより、布帛は芯材の形状に倣って変形又は撓むとともに、貼付シートが布帛の裏面に貼付されることから、より一層短時間にエンボス加工を施すことができる。
また、第5の発明(請求項5記載の発明)では、押圧工程では、前記芯材の形状に対応するとともに該芯材の肉厚に対応する深さを有する凹部が形成された押圧板を用いて、上記布帛の上方から、上記芯材の形状に対応した凹部が形成された押圧板を下降させ、上記芯材が布帛を挟んだ状態で該凹部内に圧入されるよう押圧することから、第3の発明と同じ効果を奏することができる。特に、この第5の発明によれば、開口が形成された押圧板のように、例えば、アルファベットの「O」の文字や「R」の文字等のように、芯材の内側に開口を有する場合には、その開口に対応したパーツを構成要素とする必要はなく、単体で押圧板を構成することができる。
また、第6の発明(請求項6記載の発明)では、押圧板が熱伝動率の高い素材により成形されてなることから、押圧板を介して貼付シートを加熱する場合、短時間に該貼付シートを加熱することができ、より一層作業の迅速化を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、布帛のエンボス加工方法に付いて詳細に説明し、次いで、エンボス加工構造に付いて説明する。なお、ここでは、デザイン化されたアルファベットの「A」の形状が布帛の正面から膨出するように加工(エンボス加工)する方法に本発明を適用した例に付いて説明する。この布帛のエンボス加工方法は、先ず、図1及び図2に示すように、貼付シート1の上面に芯材2を接着し、芯材付き貼付シート3を製造する。この実施の形態に係る布帛のエンボス加工方法においては、この貼付シート1は、図2に示すように、上記デザイン化されたアルファベットの「A」の外形形状に成形されたものであり、上面には熱溶性接着剤が塗布されている。また、上記芯材2は、発泡樹脂である硬質ウレタン樹脂を素材とするものであり、本実施の形態においては、上記貼付シート1の外径よりも一回り小さいデザイン化されたアルファベットの「A」の形状に成形され、その肉厚は約5mm程度とされている。すなわち、上記貼付シート1と芯材2との大きさは、上記芯材2が貼付シート1の上面に接着された際に、芯材2の外側に貼付シート1が露出する大きさとされている。なお、この実施の形態においては、芯材2の外郭から貼付シート1が略均等に1〜10mm程度露出するように成形されている。なお、この例では、上記芯材2には、1つの開口2aが形成されている。
そして、このように、芯材付き貼付シート3を製造する工程が終了すると、図3に示すように、上記芯材付き貼付シート3を加工台4上に載置固定し(芯材固定工程)、次いで、この芯材付き貼付シート3上にエンボス加工を施す布帛5を載置する(布帛載置工程)。なお、この布帛5の裏面であって、エンボス加工を施す部位には、予め熱硬化性樹脂を塗布しておく。そして、こうした布帛載置工程が終了すると、次いで、上記布帛5の上面に、押圧板6を載置する。この押圧板6は、アルミニュームを素材とするものであり、図4に示すように、外側押圧板6aと、内側押圧板6bとから構成されている。上記外側押圧板6aは、上記芯材2の外形形状に対応した形状に成形された開口6cが内側に形成されている。また、上記内側押圧板6bは、上記外側押圧板6aとは別体とされてなるものであり、上記芯材2に形成された開口2aの形状に対応した外形形状に成形されたものである。なお、上記外側押圧板6aの開口6cを形成する内壁(符号は省略する。)と、上記芯材2の外形を形成する外壁(符号は省略する。)とのクリアランスは、上記布帛5の肉厚よりも若干広いものとされている。
そして、このように押圧板6を載置する工程が終了すると、次いで、上方から昇降板7を下降させ、上記押圧板6を下方に押圧するとともに、該押圧板6を加熱させる(押圧加熱工程)。すなわち、上記押圧板6と芯材2とにより布帛5を挟みながら、該芯材2が押圧板6を構成する外側押圧板6aの内側に形成された開口6c内や内側押圧板6bと外側押圧板6aとの間に圧入されるように、昇降板7を下降させることにより、該押圧板6を押圧する(押圧工程)とともに、該押圧板6を加熱することにより布帛5を加熱する。なお、この昇降板7は、上記加工台4の上面との間で上記貼付シート1、布帛5及び押圧板6を挟んで押圧するとともに該押圧板6を加熱できるものであれば良く、昇降駆動動作は、手動であると自動とを問わない。こうした動作により、図5に示すように、上記布帛5は、上記芯材2と押圧板6との形状に倣って変形又は撓み、該布帛5の上面にデザイン化されたアルファベットの「A」の文字に対応したボス部が形成される(エンボス加工される)。また、こうした布帛5の変形又は撓みと同時に、布帛5の裏面に塗布された熱硬化性樹脂が硬化するとともに、上記貼付シート1の上面に予め塗布されている熱溶融性接着剤が溶融することにより、該貼付シート1の上面と布帛5の裏面とが接着される。すなわち、上記押圧加熱工程により、上方に膨出した部位内に上記芯材2が収容された状態とされるとともに、この芯材2が収容された布帛5の裏面側は上記貼付シート1により閉塞される。なお、上記押圧加熱工程が終了すると、上記昇降板7を上昇させ、エンボス加工された(芯材2及び貼付シート1と一体化された)布帛5を加工台4上から取り除く。以上が、この実施の形態に係る布帛のエンボス加工方法の説明である。
以下、上述した加工方法により製造された布帛のエンボス構造に付いて説明する。この布帛のエンボス構造は、図6に示すように、布帛5の上面に、デザイン化されたアルファベットの「A」の形状となされたボス部5aが形成されている。そして、上記布帛5の裏面側であって上記ボス部5aに対応した位置には、上記ボス部5aの形状に対応した芯材2が配置されている。また、上記布帛5の裏面には、上記芯材2の裏面及び布帛5の裏面に貼付された貼付シート1が設けられている。
したがって、上述した実施の形態に係る布帛のエンボス加工方法及び布帛のエンボス構造によれば、エンボス加工する素材が限定されないとともに、経時変化がなく長期間に亘ってエンボス状態を安定的に維持することができる。すなわち、この上記加工方法及びエンボス構造では、エンボス加工された布帛5の裏面側には、芯材2が配置されていることから、従来のように、加熱することによって変形する素材ばかりではなく、織布や不織布等のように、可撓性を有する素材にも加工することができる。また、従来のエンボス加工後の布帛の裏面側は空洞であることから、一旦エンボス加工が施された後に時間が経過し、或いは継続して使用されることにより、徐々に元の状態に戻ってしまう場合があるが、上記加工方法やエンボス構造によれば、上記芯材2が配置されていることから、半永久的に加工後の状態を維持することができる。特に、上記実施の形態に係る布帛のエンボス加工方法では、上記布帛5の裏面側に熱硬化性樹脂が塗布されていることから、布帛5が天然皮革や合成皮革以外の素材からなる場合であってもより一層加工後の形状を維持し、保形性に優れたものとすることができる。
また、上述した布帛のエンボス構造では、芯材2が発泡樹脂により成形されてなることから、ボス部5aに外力が作用した場合であってもその弾性作用により外力を吸収することができるのみならず、芯材2の角部やその近傍から布帛5が裂け、或いは破れる等の危険性を有効に防止することができる。また、上述した布帛のエンボス加工方法では、押圧板6により布帛5を押圧するものであることから、従来のエンボス加工方法のように、金型(雄型と雌型)を制作する必要性がなく、加工コストを大幅に低減することができるとともに、全体の加工時間を短縮することができる。特に、上記布帛のエンボス加工方法では、予め上記芯材付き貼付シート3を製造し、最終的な押圧加熱工程において、布帛5に対するエンボス加工と、布帛5の裏面に対する貼付シート1の貼付とを同時に行う方法であることから、より一層加工時間を短縮することが可能となる。
なお、上記実施の形態に係る布帛のエンボス加工方法では、昇降板7による押圧板6の加熱により、貼付シート1を加熱したが、本発明では、必ずしも押圧板6を加熱することにより貼付シート1を加熱する必要はなく、上記加工台4を加熱することにより、貼付シート1を加熱する方法であっても良い。また、上記実施の形態に係る布帛のエンボス加工方法では、芯材2の形状に対応した開口6cが形成された外側押圧板6aと、この外側押圧板6aとは別体となされた内側押圧板6bとから構成された押圧板6を用いて押圧工程を行ったが、本発明を構成する押圧板は、必ずしもこうした構成からなるものではなく、上記芯材2の形状に対応するとともに該芯材2の肉厚に対応した深さを有する凹部が形成されているものであっても良い。さらに、昇降板7と押圧板6とは別体としたが、上記昇降板7の下面に上記凹部を形成し、これを下降させることによりエンボス加工を施すものであっても良い。
また、上述した実施の形態に係る布帛のエンボス加工方法では、予め上記芯材付き貼付シート3を製造し、最終的な押圧加熱工程において、布帛5に対するエンボス加工と、布帛5の裏面に対する貼付シート1の貼付とを同時に行う方法であるが、本発明は、必ずしも押圧板6の押圧により布帛5にエンボス加工を施す工程(押圧工程)と、貼付シート1を布帛5の裏面に貼付する工程とが同時になされる必要はなく、上記押圧工程後に、貼付シート1を貼付する方法であっても良い。
1 貼付シート
2 芯材
3 芯材付き貼付シート
4 加工台
5 布帛
5a ボス部
6 押圧板
6a 外側押圧板
6b 内側押圧板
6c 開口
2 芯材
3 芯材付き貼付シート
4 加工台
5 布帛
5a ボス部
6 押圧板
6a 外側押圧板
6b 内側押圧板
6c 開口
Claims (7)
- 布帛の裏面側には芯材が配置されてなる一方、該布帛の正面側は上記芯材の形状に対応して膨出したボス部が形成されてなるとともに、上記芯材は、該芯材の裏面及び布帛の裏面に貼付された貼付シートを介して布帛に固定されてなることを特徴とする布帛のエンボス構造。
- 前記芯材は、弾力性を有する素材により成形されてなることを特徴とする請求項1記載の布帛のエンボス構造。
- 所定の形状に成形された芯材とこの芯材の形状に対応した開口を有する押圧板とにより布帛を挟みながら、該芯材が押圧板に形成された開口内に圧入されるよう押圧板又は芯材の少なくとも何れか一方を押圧する押圧工程と、
この押圧工程と同時又は該押圧工程後に、貼付シートを上記芯材の裏面及び上記布帛の裏面に貼付するシート貼付工程と、
を有してなることを特徴とする布帛のエンボス加工方法。 - 上面に熱溶融性接着剤が塗布され且つ所定の形状に成形された芯材が上面に接着された芯材付き貼付シートを用意し、
この芯材付き貼付シートを加工台上に載置固定する芯材固定工程と、
この芯材付き貼付シート上に布帛を載置する布帛載置工程と、
上記布帛の上方から、上記芯材の形状に対応した開口が形成された押圧板を下方に押圧し、上記芯材を、間に布帛を挟んだ状態で該開口内に圧入するとともに、上記貼付シートを加熱する押圧加熱工程と、
を有してなることを特徴とする布帛のエンボス加工方法。 - 前記押圧工程では、前記芯材の形状に対応するとともに該芯材の肉厚に対応した深さを有する凹部が形成された押圧板を用いて、上記布帛の上方から、上記芯材の形状に対応した凹部が形成された押圧板を下降させ、上記芯材が布帛を挟んだ状態で該凹部内に圧入されるよう押圧することを特徴とする請求項3又は4記載の何れかの布帛のエンボス加工方法。
- 前記押圧板は、熱伝導率の高い金属により成形されてなることを特徴とする請求項,3,4又は5記載の何れかの布帛のエンボス加工方法。
- 前記芯材は、弾力性を備えた素材により成形されてなることを特徴とする請求項3,4,5又は6記載の何れかの布帛のエンボス加工方法。
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