JP2005330348A - セリウム含有酸化物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 200nm以下の真空紫外光で励起したとき、390〜440nmの青乃至紫色の発光を呈するセリウム含有酸化物であって、O、Ca、Mg又はAl、及びSi又はYからなる酸化物にCeが固溶されてなることを特徴とするセリウム含有酸化物。
【効果】 本発明のセリウム含有酸化物は、キセノン原子の共鳴線発光の147nmや、キセノンの励起分子の発光の172nmを含む真空紫外領域の光で励起したとき、効率良く波長390〜440nmの青色乃至紫色の蛍光を示し、水銀を用いない陰極線ランプなどの蛍光体への展開が期待できる。また、セリウムはユウロピウムと比べると資源的に豊富で安価であると共に、本発明で用いられるCe3+の状態は、Eu2+に比べると安定で酸化されにくいので、ランプ等の製造工程、使用中に劣化しにくい蛍光体になる可能性も期待できる。
【選択図】 なし
【効果】 本発明のセリウム含有酸化物は、キセノン原子の共鳴線発光の147nmや、キセノンの励起分子の発光の172nmを含む真空紫外領域の光で励起したとき、効率良く波長390〜440nmの青色乃至紫色の蛍光を示し、水銀を用いない陰極線ランプなどの蛍光体への展開が期待できる。また、セリウムはユウロピウムと比べると資源的に豊富で安価であると共に、本発明で用いられるCe3+の状態は、Eu2+に比べると安定で酸化されにくいので、ランプ等の製造工程、使用中に劣化しにくい蛍光体になる可能性も期待できる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、特徴的な蛍光特性を有するセリウム含有酸化物に関する。
プラズマディスプレイパネルや、水銀に代えてキセノンを使用するランプに用いる真空紫外線励起用の蛍光体は、近年盛んに研究されている。例えば、アルカリ土類金属の珪酸塩、アルミノ珪酸塩、アルミン酸塩などを母結晶とするものが多く提案されている。具体的には、(M1-xEux)Al2Si2O8(MはBa、Sr又はCa)(特許文献1:特開2003−27054号公報参照)、(Ca1-xEux)MgSi2O6(特許文献2:特開2003−286482号公報参照)などが、青色蛍光体として検討されている。しかし、これらの殆どの研究は、蛍光の源となる付活元素としてユウロピウム、具体的にはEu2+を用いるものである。
一方、アルミノ珪酸塩であるCa2Al2SiO7やアルミン酸塩であるCaYAl3O7の単結晶にCeを微量固溶させたものの紫外から可視域の光吸収、蛍光発光の研究がなされており、420nm前後にピークをもつ蛍光を示すことが報告されている(非特許文献1:Journal of Luminescence、Elsevier Science出版、2000年、第87−89巻、1076〜1078頁参照)が、真空紫外域の光に対する挙動については研究されていない。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、真空紫外領域の光で励起したとき青乃至紫色の蛍光を発するセリウム含有酸化物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、第一の構成元素としてO、第二の構成元素としてCa、第三の構成元素としてMg又はAl、及び第四の構成元素としてSi又はYを用いた酸化物にCeを添加、固溶してなるセリウム含有酸化物が、200nm以下の真空紫外光で励起したとき、390〜440nmの青乃至紫色の発光を呈し、各種の蛍光体として有用であることを見出し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、下記のセリウム含有酸化物を提供する。
(1)200nm以下の真空紫外光で励起したとき、390〜440nmの青乃至紫色の発光を呈するセリウム含有酸化物であって、O、Ca、Mg又はAl、及びSi又はYからなる酸化物にCeが固溶されてなることを特徴とするセリウム含有酸化物。
(2)母結晶相がCa2Al2SiO7であり、これにCeが固溶された結晶である(1)記載のセリウム含有酸化物。
(3)母結晶相がCaYAl3O7であり、これにCeが固溶された結晶である(1)記載のセリウム含有酸化物。
(4)母結晶相がCaMgSiO4であり、これにCeが固溶された結晶である(1)記載のセリウム含有酸化物。
(5)更に、Naを含有してなる(1)乃至(4)のいずれかに記載のセリウム含有酸化物。
(1)200nm以下の真空紫外光で励起したとき、390〜440nmの青乃至紫色の発光を呈するセリウム含有酸化物であって、O、Ca、Mg又はAl、及びSi又はYからなる酸化物にCeが固溶されてなることを特徴とするセリウム含有酸化物。
(2)母結晶相がCa2Al2SiO7であり、これにCeが固溶された結晶である(1)記載のセリウム含有酸化物。
(3)母結晶相がCaYAl3O7であり、これにCeが固溶された結晶である(1)記載のセリウム含有酸化物。
(4)母結晶相がCaMgSiO4であり、これにCeが固溶された結晶である(1)記載のセリウム含有酸化物。
(5)更に、Naを含有してなる(1)乃至(4)のいずれかに記載のセリウム含有酸化物。
本発明のセリウム含有酸化物は、キセノン原子の共鳴線発光の147nmや、キセノンの励起分子の発光の172nmを含む真空紫外領域の光で励起したとき、効率良く波長390〜440nmの青色乃至紫色の蛍光を示し、水銀を用いない陰極線ランプなどの蛍光体への展開が期待できる。また、セリウムはユウロピウムと比べると資源的に豊富で安価であると共に、本発明で用いられるCe3+の状態は、Eu2+に比べると安定で酸化されにくいので、ランプ等の製造工程、使用中に劣化しにくい蛍光体になる可能性も期待できる。
本発明に係るセリウム酸化物は、200nm以下の真空紫外光で励起したとき、390〜440nmの青色乃至紫色の発光を呈することが特徴であって、O、Ca、Mg又はAl、及びSi又はYを構成元素とする酸化物にCeを固溶してなるセリウム含有酸化物である。
本発明において、セリウムを添加する酸化物として用いられる母結晶としては、X線回折で同定される結晶相として、Ca2Al2SiO7(鉱物名ゲーレナイト)、CaYAl3O7、CaMgSiO4(鉱物名モンチセライト)などで表されるものが挙げられる。セリウムの蛍光発光波長及び強度などの特性は、母結晶を構成する元素種が同じであっても、セリウムが固溶する結晶の構造が変わると、その影響を受けて変化するが、上述の3種の結晶中にセリウムが固溶するものに関しては、好適な蛍光特性を示す。従って、本発明のセリウム含有酸化物は、上記3種の結晶のうち1種又は2種以上の混合物で構成される結晶中にセリウムが添加され、固溶しているものが好ましい。
ここで、本発明の酸化物中のセリウムの含有量は、CeとCaを合せた量に対して、Ceが0.001原子%以上20原子%以下であることが好ましく、より好ましくは0.01原子%以上15原子%以下である。セリウムの含有量が少なすぎると蛍光が弱くなる場合があり、多すぎるとCeが結晶中に固溶しきれず、発光しない別の相をつくってしまう場合がある。
本発明の酸化物には、セリウムに加えてナトリウムを添加、含有させることができる。ナトリウムを含有させることで、2Ca2+=Ce3++Na+という形で電荷の釣り合いをとったまま、Ceによる母結晶中のCaの置換をしやすくさせる効果があり、蛍光特性にとって好ましい。ナトリウムの含有量は、原子数又はモル比で、セリウムの3倍以下が好ましく、より好ましくは2倍以下である。この場合、特に制限されるものではないが、ナトリウムの含有効果をより有効に発揮させる点から、ナトリウムは、セリウムの0.1倍以上、特に0.2倍以上含有させることが好ましい。
ナトリウムを添加する場合、本発明の酸化物中のセリウムの含有量は、上記と同様の理由から、置換したCe及びNaとCaとを合せた量に対して、Ceが0.001原子%以上20原子%以下であることが好ましく、より好ましくは0.01原子%以上15原子%以下である。
次に、本発明のセリウム含有酸化物の製造方法について述べる。
本発明の製造方法は特に制限されないが、原料として、本発明のセリウム含有酸化物を構成する各元素、即ちCa、Si、Y、Al、Mg、Ce等それぞれの元素を含有する酸化物、水酸化物、炭酸塩、蓚酸塩などの粉体(但し、Ceの場合は、酸化物の形態でないことが好ましい。)を混合して、この混合物を好ましくは900℃以上1800℃以下、より好ましくは1000℃以上1500℃以下で、好ましくは30分以上24時間以下、より好ましくは1時間以上8時間以下の条件下で加熱して反応させる方法が最も一般的で適用範囲が広く、好適に採用することができる。反応温度及び時間が上記範囲を下回ると、反応が十分に起こらないおそれがあり、上記範囲を超える場合は、不経済であるのみならず、焼結が進みすぎてしまい、粉末試料を得るのに大きなエネルギーを要する場合がある。
本発明の製造方法は特に制限されないが、原料として、本発明のセリウム含有酸化物を構成する各元素、即ちCa、Si、Y、Al、Mg、Ce等それぞれの元素を含有する酸化物、水酸化物、炭酸塩、蓚酸塩などの粉体(但し、Ceの場合は、酸化物の形態でないことが好ましい。)を混合して、この混合物を好ましくは900℃以上1800℃以下、より好ましくは1000℃以上1500℃以下で、好ましくは30分以上24時間以下、より好ましくは1時間以上8時間以下の条件下で加熱して反応させる方法が最も一般的で適用範囲が広く、好適に採用することができる。反応温度及び時間が上記範囲を下回ると、反応が十分に起こらないおそれがあり、上記範囲を超える場合は、不経済であるのみならず、焼結が進みすぎてしまい、粉末試料を得るのに大きなエネルギーを要する場合がある。
各原料は、目標組成に応じて計量、混合するのが好ましい。ナトリウムも含有させる場合、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのナトリウム原料については、当量以上2倍程度までの範囲で目標組成より多めに混合することも有効である。また、反応を促進するため、Si及びOを除く各構成元素(Ca、Y、Al、Mg、Ce、Naなど)の原料の一部を、上記化合物(酸化物、水酸化物、炭酸塩、蓚酸塩など)に代えて、これら各元素を含有するふっ化物の形で加えても良い。この場合、ふっ化物で加える分は、ふっ素が全混合物中の2質量%以下になることが好ましい。
粉体同士を混合する方法については特に制限されず、乳鉢、流動混合機、傾斜回転式混合機などを用いて行うことができる。
上記反応は、窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気、又は20体積%以下、特に1体積%以上10体積%以下の水素を混合した窒素又はアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。酸素を含む雰囲気では反応初期にCeO2が生じるおそれがあり、このCeO2は、その後も反応しにくく未反応で残ってしまい、加えたCeが活用されない場合がある。また、この範囲を超えて水素を増やしても、安全性上の問題のほか、母結晶中に酸素欠陥を生じるおそれがある。
以上の反応を行った後、反応物を回収し、必要ならば解砕、混合して、目的とするセリウム含有酸化物を得ることができる。
以下、合成例及び実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。
[合成例1]
炭酸カルシウム(試薬99.99%CaCO3、和光純薬工業(株)製)4.60g、酸化マグネシウム(MgO)(500A、宇部マテリアルズ(株)製)2.02g、ふっ化セリウム(CeF3)(信越化学工業(株)製、4N品)0.405g、炭酸水素ナトリウム(試薬一級NaHCO3、関東化学(株)製)0.202g、及び酸化珪素(SiO2)(1−FX、龍森製)3.01gを自動乳鉢で混合し、アルミナるつぼに入れ、水素3%含有窒素ガスを毎分0.6dm3(標準状態)流した電気炉中で1200℃まで加熱し、3時間保ってから同じ気流中で冷却した。得られた試料を乳鉢で解砕して粉状にした(試料1)。
炭酸カルシウム(試薬99.99%CaCO3、和光純薬工業(株)製)4.60g、酸化マグネシウム(MgO)(500A、宇部マテリアルズ(株)製)2.02g、ふっ化セリウム(CeF3)(信越化学工業(株)製、4N品)0.405g、炭酸水素ナトリウム(試薬一級NaHCO3、関東化学(株)製)0.202g、及び酸化珪素(SiO2)(1−FX、龍森製)3.01gを自動乳鉢で混合し、アルミナるつぼに入れ、水素3%含有窒素ガスを毎分0.6dm3(標準状態)流した電気炉中で1200℃まで加熱し、3時間保ってから同じ気流中で冷却した。得られた試料を乳鉢で解砕して粉状にした(試料1)。
[合成例2]
炭酸カルシウム7.53g、酸化アルミニウム(Al2O3)(タイミクロンTM−DA、大明化学工業(株)製)4.08g、炭酸セリウム(信越化学工業(株)製、Ce含有量39.9質量%)0.843g、ふっ化ナトリウム(試薬特級NaF、和光純薬工業(株)製)0.101g、及び酸化珪素2.40gを自動乳鉢で混合し、アルミナるつぼに入れ、水素5%含有窒素ガスを毎分0.6dm3(標準状態)流した電気炉中で1200℃まで加熱し、4時間保ってから同じ気流中で冷却した。得られた試料を乳鉢で解砕して粉状にした(試料2)。
炭酸カルシウム7.53g、酸化アルミニウム(Al2O3)(タイミクロンTM−DA、大明化学工業(株)製)4.08g、炭酸セリウム(信越化学工業(株)製、Ce含有量39.9質量%)0.843g、ふっ化ナトリウム(試薬特級NaF、和光純薬工業(株)製)0.101g、及び酸化珪素2.40gを自動乳鉢で混合し、アルミナるつぼに入れ、水素5%含有窒素ガスを毎分0.6dm3(標準状態)流した電気炉中で1200℃まで加熱し、4時間保ってから同じ気流中で冷却した。得られた試料を乳鉢で解砕して粉状にした(試料2)。
[合成例3]
炭酸カルシウム3.88g、酸化イットリウム(Y2O3)(信越化学工業(株)製、4N品)4.38g、酸化アルミニウム6.12g、炭酸セリウム0.843g、及びふっ化ナトリウム0.051gを用い、合成例2と同様な方法で粉状の試料を得た(試料3)。
炭酸カルシウム3.88g、酸化イットリウム(Y2O3)(信越化学工業(株)製、4N品)4.38g、酸化アルミニウム6.12g、炭酸セリウム0.843g、及びふっ化ナトリウム0.051gを用い、合成例2と同様な方法で粉状の試料を得た(試料3)。
[実施例1〜3]
得られた試料1〜3の組成及び構造を下記方法により確認し、各試料の蛍光スペクトル及び励起スペクトルを測定した。
〈各試料の組成と構造〉
ICP発光分光分析
各試料について、その少量を取り、酸を加えて加熱分解し、ICP発光分光法で化学分析を行った結果、下記組成であることを確認した。
試料1:Ca0.92Ce0.04Na0.04MgSiO4
試料2:Ca1.88Ce0.06Na0.06Al2SiO7
試料3:Ca0.97Na0.03Y0.97Ce0.06Al3O7
粉末X線回折測定
粉末X線回折装置((株)リガク製型式RAD−rB)を用いて、各試料の回折パターンを測定した。
試料1の回折パターンを図1に示す。これは、JCPDSカードNo.35−0590、CaMgSiO4(鉱物名モンチセライト)にほぼ一致するものである。
試料2の回折パターンを図2に示す。これは、JCPDSカードNo.35−0755、Ca2Al2SiO7(鉱物名ゲーレナイト)にほぼ一致するものである。
試料3の回折パターンを図3に示す。ピークの殆どはJCPDSカードNo.49−0625、CaYAl3O7に帰属されるものであるが、他に同カードNo.33−0251、Ca3Al2O6と思われるピークも少量存在した。
得られた試料1〜3の組成及び構造を下記方法により確認し、各試料の蛍光スペクトル及び励起スペクトルを測定した。
〈各試料の組成と構造〉
ICP発光分光分析
各試料について、その少量を取り、酸を加えて加熱分解し、ICP発光分光法で化学分析を行った結果、下記組成であることを確認した。
試料1:Ca0.92Ce0.04Na0.04MgSiO4
試料2:Ca1.88Ce0.06Na0.06Al2SiO7
試料3:Ca0.97Na0.03Y0.97Ce0.06Al3O7
粉末X線回折測定
粉末X線回折装置((株)リガク製型式RAD−rB)を用いて、各試料の回折パターンを測定した。
試料1の回折パターンを図1に示す。これは、JCPDSカードNo.35−0590、CaMgSiO4(鉱物名モンチセライト)にほぼ一致するものである。
試料2の回折パターンを図2に示す。これは、JCPDSカードNo.35−0755、Ca2Al2SiO7(鉱物名ゲーレナイト)にほぼ一致するものである。
試料3の回折パターンを図3に示す。ピークの殆どはJCPDSカードNo.49−0625、CaYAl3O7に帰属されるものであるが、他に同カードNo.33−0251、Ca3Al2O6と思われるピークも少量存在した。
〈蛍光の測定〉
試料1〜3について、分光計器(株)製真空紫外域吸光・蛍光測定装置を用い、147nmの光で励起したときの蛍光スペクトルを測定した。
図4に試料1〜3の蛍光スペクトルチャートa〜cを示す。なお、蛍光波長390nmのところにある段差は、分光光学系の切り替えに由来してやむなく生じるもので、試料に由来するピークではない。
また、試料1〜3についての蛍光ピーク波長の蛍光に対する励起スペクトルも測定した。図5に試料1〜3の励起スペクトルd〜f記す。なお、測定した蛍光の波長は、試料1が414.0nm、試料2が411.8nm、試料3が417.4nmである。
試料1〜3について、分光計器(株)製真空紫外域吸光・蛍光測定装置を用い、147nmの光で励起したときの蛍光スペクトルを測定した。
図4に試料1〜3の蛍光スペクトルチャートa〜cを示す。なお、蛍光波長390nmのところにある段差は、分光光学系の切り替えに由来してやむなく生じるもので、試料に由来するピークではない。
また、試料1〜3についての蛍光ピーク波長の蛍光に対する励起スペクトルも測定した。図5に試料1〜3の励起スペクトルd〜f記す。なお、測定した蛍光の波長は、試料1が414.0nm、試料2が411.8nm、試料3が417.4nmである。
Claims (5)
- 200nm以下の真空紫外光で励起したとき、390〜440nmの青乃至紫色の発光を呈するセリウム含有酸化物であって、O、Ca、Mg又はAl、及びSi又はYからなる酸化物にCeが固溶されてなることを特徴とするセリウム含有酸化物。
- 母結晶相がCa2Al2SiO7であり、これにCeが固溶された結晶である請求項1記載のセリウム含有酸化物。
- 母結晶相がCaYAl3O7であり、これにCeが固溶された結晶である請求項1記載のセリウム含有酸化物。
- 母結晶相がCaMgSiO4であり、これにCeが固溶された結晶である請求項1記載のセリウム含有酸化物。
- 更に、Naを含有してなる請求項1乃至4のいずれか1項記載のセリウム含有酸化物。
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2004
- 2004-05-19 JP JP2004148808A patent/JP2005330348A/ja active Pending
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