JP2005324832A - 試薬容器のキャップ及び試薬の蒸発等の防止法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 膨出した中心部から外周に向けて放射状にスリットを形成した弾性体からなり、キャップ本体3を介して容器本体11の開口部12上に配置され、外気と容器本体11に収容された試薬とを遮断するための封止体4と、この封止体4の上方のキャップ本体3に装着されるとともに、内装されたバネ部材7の付勢力で所定の位置に保持され、上方から押圧することによって、封止体4をスリットに沿って下方に押し拡げて開口させ、押圧を解除することによって、所定の位置に復帰する開閉部材6とで試薬容器のキャップ2を構成する。
【選択図】 図1
Description
そして、使用に際しては、開口部を閉止するキャップを取除き、開口部を開放した状態で、各種分析装置に付随する所定温度の保冷庫などに収納し、必要に応じて、分析機器に付属する分取用プローブで自動的に容器から分取するというのが一般的である。
、さらには、取り扱い上の容器の転倒による試薬の流出など多くの解決すべき問題を内在しているので、これら試薬の汚染、蒸発、変質などを防止する手段が種々提案されている。
しかしながら、開口部が常に開放されているため、取り扱い上容器の転倒による薬剤の漏れ出しは回避できない。
1)中心から外周に向けて放射状にスリットを形成した弾性体からなり、キャップ本体を介して容器本体の開口部上に配置され、外気と容器本体に収容された試薬とを遮断するための封止体と、
2)前記封止体の上方のキャップ本体に装着されるとともに、内装されたバネ部材の付勢力で所定の位置に保持され、上方から押圧することによって前記封止体をスリットに沿って下方に押し拡げて開口させ、押圧を解除することによって所定の位置に復帰する開閉部材
とからなることを特徴とするものである。
1)容器本体の開口部外周に形成された雄ねじ部と係合する雌ねじ部を下部内周部に有するとともに、その上方に軸方向に突出するフランジ状の継合部を有し、かつ上部の外周部に係合凸部をそれぞれ一体的に形成した中空円筒状のキャップ本体と、
2)前記キャップ本体内に配置されるものであって、板状体の中心から外周に向けて放射状に複数のスリットを形成するとともに、その周辺部にヒンジを介して断面逆L字状の係止部を一体的に形成した弾性体からなる封止体と、
3)中空円筒状の下部外周部に形成された係合部の下面が前記封止体上に配置されるとともに、上面にバネ部材の一端部を固着した封止体固定部材と、
4)透孔を有する基板の外・内周部に、それぞれ下方に向けて配置される外筒体および内筒体と、
前記外筒体の下部内周部に一体的に形成される、前記キャップ本体の係合凸部と係合する係合凸部、および前記外筒体と内筒体間に配置される、前記バネ部材の他端部を保持する開閉部材とからなるもので、
5)前記開閉部材はバネ部材によって常時封止体の上方に位置し、開閉部材をバネ部材の付勢力に抗して下方に押圧すると、開閉部材がキャップ本体および封止体固定部材をガイドとして下方に押し下げられ、開閉部材体の先端部が封止体を下方に押圧することによって封止体が複数のスリットで押し拡げられ、容器本体と外部が連通し、開閉部材に対する押圧を解除すると、バネ部材によって開閉部材が所定の位置に復帰し、かつ封止体がその弾性によって元の状態に復帰し、かつスリットが密着して容器本体を外部と遮断するよう構成されていること
を特徴とする試薬容器のキャップである。
1)試薬を収容した容器本体の開口部内に、弾性体からなる板状体の中心から外周に向けて放射状にスリットを形成した封止体を配置して、試薬を外気と遮断するとともに、この封止体の上方に、内装されたバネ部材の付勢力で所定の位置に保持される開閉部材を配置し、
2)この開閉部材を上方から押圧することによって、前記封止体をスリットに沿って下方に押し拡げて容器本体の開口部を開口させ、押圧を解除することによって所定の位置に開閉部材を復帰させ、同時に押し拡げられた封止体を、自信の弾性によって元の状態に復帰せしめ、各スリットが密着して容器本体内を外気と遮断し、収容した試薬の蒸発等を防止すること
を特徴とするものである。
中央部が下方に膨出するとともに、中心部から放射状にスリットが形成された弾性体からなるものであって、キャップ本体を介して容器本体の開口部上に配置され、外気と容器本体に収容された試薬とを遮断するための封止体と、
前記封止体の上方のキャップ本体に装着され、内装されたバネ部材の付勢力で所定の位置に保持され、上方から押圧することによって、前記封止体をスリットに沿って下方に押し拡げて開口させ、押圧を解除することによって所定の位置に復帰する開閉部材
とから構成されていること
を特徴とする試薬容器のキャップである。
試薬を収容した容器本体の開口部の外周部に装着され、前記開口部上の内周部に、軸方向に突出するフランジ状の係合部を有し、かつ上部の外周部に係合凸部をそれぞれ一体的に形成した中空円筒状のキャップ本体と、
中央部が下方に膨出するとともに、中心部から放射状にスリットが形成された弾性体からなるものであって、外周部が前記キャップ本体の係合部上に載置され、外気と容器本体に収容された試薬とを遮断するための封止体と、
中空円筒状の下部外周部に形成された係合部が、前記封止体上に配置されるとともに、上面にバネ部材の一端部を固着した封止体固定部材と、
透孔を有する基板の外・内周部に、それぞれ下方に向けて配置される外筒体および内筒体と、
前記外筒体の下部内周部に一体的に形成される、前記キャップ本体の係合凸部と係合する係合凸部、および前記外筒体と内筒体間に配置される、前記バネ部材の他端部を保持する開閉部材とからなるもので、
前記開閉部材は、バネ部材によって常時封止体の上方に位置し、開閉部材をバネ部材の付勢力に抗して下方に押圧すると、開閉部材がキャップ本体および封止体固定部材をガイドとして下方に押し下げられ、前記内筒体の先端部で封止体を下方に押圧することによって、前記スリットによって封止体を押し拡げて、容器本体と外部を連通させ、開閉部材に対する押圧を解除することによって、開閉部材が所定の位置に復帰し、同時に封止体がその弾性によって元の状態に復帰するとともに、スリットが密着して容器本体を外部と遮断するよう構成されていること
を特徴とする試薬容器のキャップである。
請求項2に記載の試薬容器のキャップにおいて、
前記開閉部材は、
内筒体の先端部外周部に段差部を有するとともに、この段差部から先端部に向けて内筒体の外径を縮径させたこと
を特徴とするものである。
請求項2に記載の試薬容器のキャップにおいて、
前記封止体は、
所要厚みを有する弾性体からなるもので、中央部が下方に膨出するとともに、中心部から放射状に形成したスリットで、全体を複数に分割していること
を特徴とするものである。
請求項1,2又は4のいずれかに記載の試薬容器のキャップにおいて、
前記封止体に形成されるスリットは、
中心部から、前記開閉部材の先端縁が当接する位置までの長さであること
を特徴とするものである。
請求項2又は4に記載の試薬容器のキャップにおいて、
前記封止体は、
ヒンジと結合する板状体の結合部に、薄肉部が設けられていること
を特徴とするものである。
請求項6に記載の試薬容器のキャップにおいて、
前記封止体は、
板状体の周辺部に、複数の突起が設けられていること
を特徴とするものである。
請求項7に記載の試薬容器のキャップにおいて、
前記突起は、
スリットとスリットの間に設けられていること
を特徴とするものである。
請求項6に記載の試薬容器のキャップにおいて、
前記封止体に形成されるスリットは、
ヒンジとの結合部に設けられた薄肉部を避けて形成されていること
を特徴とするものである。
請求項2に記載の試薬容器のキャップにおいて、
前記キャップ本体は、
内周壁にフランジ状に突出形成した、係合部の先端縁を下方に延出させ、容器本体の開口部の内周部と当接させ、この延出部と前記雌ねじ部とで容器本体に装着保持するよう構成したこと
を特徴とするものである。
請求項2に記載の試薬容器のキャップにおいて、
封止体固定部材は、
中空円筒体と、この下部外周部に形成されるフランジと、このフランジの上面に一端部が固着されるバネ部材が、プラスチックで一体成型されていること
を特徴とするものである。
請求項2に記載の試薬容器のキャップにおいて、
前記開閉部材は、
外周部の上部の一部に薄肉部と、この薄肉部を示すための目印部を形成し、この薄肉部を押圧することによって、キャップ本体と外筒体との係合を解除するよう構成されていること
を特徴とするものである。
試薬を収容した容器本体の開口部内に、中央部が下方に膨出し、中心部から放射状にスリットが形成された弾性体からなる封止体を配置して試薬を外気と遮断するとともに、この封止体の上方に、内装されたバネ部材の付勢力で所定の位置に保持される開閉部材を配置し、
この開閉部材を上方から押圧することによって、前記封止体をスリットに沿って下方に押し広げて容器本体の開口部を開口させ、押圧を解除することによって所定の位置に開閉部材を復帰させ、同時に押し拡げられた封止体を、自信の弾性によって元の状態に復帰せしめ、各スリットが密着して容器本体内を外気と遮断し、収容した試薬の蒸発等を防止すること
を特徴とする試薬の蒸発等の防止法である。
したがって、容器本体の開口部を閉止する封止体をキャップから取り外すことなく、分取用プローブによる液状の試薬の分取をすることができ、分取後は、開閉部材に対する押圧を解除するだけで、開閉部材が元の所定の位置に復帰し、かつ封止体がその弾性によって元の状態に戻って開口部を密封するので、収容された液状の試薬は、容器外部の空気にほとんど曝されることがなく、また、蒸発等による試薬濃度の変動や試薬の変質などがほぼ完璧に防止されるものである。
なお、膨出した中心部から外周に向けて放射状のスリットを有する弾性体からなる封止体の上部から、開閉部材をバネ部材の付勢力に抗して下降させて、もって前記封止体を変形させて容器本体の開口部を開放させ、押圧を解除することによって、封止体自身の弾性で元の状態に復帰させ、開口部を閉止するという、この発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変更を加えることができる。
2 試薬容器のキャップ
3 キャップ本体
4 封止体
5 封止体固定部材
6 開閉部材
7 バネ部材
Claims (13)
- 中央部が下方に膨出するとともに、中心部から放射状にスリットが形成された弾性体からなるものであって、キャップ本体を介して容器本体の開口部上に配置され、外気と容器本体に収容された試薬とを遮断するための封止体と、
前記封止体の上方のキャップ本体に装着され、内装されたバネ部材の付勢力で所定の位置に保持され、上方から押圧することによって、前記封止体をスリットに沿って下方に押し拡げて開口させ、押圧を解除することによって所定の位置に復帰する開閉部材
とから構成されていること
を特徴とする試薬容器のキャップ。 - 試薬を収容した容器本体の開口部の外周部に装着され、前記開口部上の内周部に、軸方向に突出するフランジ状の係合部を有し、かつ上部の外周部に係合凸部をそれぞれ一体的に形成した中空円筒状のキャップ本体と、
中央部が下方に膨出するとともに、中心部から放射状にスリットが形成された弾性体からなるものであって、外周部が前記キャップ本体の係合部上に載置され、外気と容器本体に収容された試薬とを遮断するための封止体と、
中空円筒状の下部外周部に形成された係合部が、前記封止体上に配置されるとともに、上面にバネ部材の一端部を固着した封止体固定部材と、
透孔を有する基板の外・内周部に、それぞれ下方に向けて配置される外筒体および内筒体と、
前記外筒体の下部内周部に一体的に形成される、前記キャップ本体の係合凸部と係合する係合凸部、および前記外筒体と内筒体間に配置される、前記バネ部材の他端部を保持する開閉部材とからなるもので、
前記開閉部材は、バネ部材によって常時封止体の上方に位置し、開閉部材をバネ部材の付勢力に抗して下方に押圧すると、開閉部材がキャップ本体および封止体固定部材をガイドとして下方に押し下げられ、前記内筒体の先端部で封止体を下方に押圧することによって、前記スリットによって封止体を押し拡げて、容器本体と外部を連通させ、開閉部材に対する押圧を解除することによって、開閉部材が所定の位置に復帰し、同時に封止体がその弾性によって元の状態に復帰するとともに、スリットが密着して容器本体を外部と遮断するよう構成されていること
を特徴とする試薬容器のキャップ。 - 前記開閉部材は、
内筒体の先端部外周部に段差部を有するとともに、この段差部から先端部に向けて内筒体の外径を縮径させたこと
を特徴とする請求項2に記載の試薬容器のキャップ。 - 前記封止体は、
所要厚みを有する弾性体からなるもので、中央部が下方に膨出するとともに、中心部から放射状に形成したスリットで、全体を複数に分割していること
を特徴とする請求項2に記載の試薬容器のキャップ。 - 前記封止体に形成されるスリットは、
中心部から、前記開閉部材の先端縁が当接する位置までの長さであること
を特徴とする請求項1,2又は4のいずれかに記載の試薬容器のキャップ。 - 前記封止体は、
ヒンジと結合する板状体の結合部に、薄肉部が設けられていること
を特徴とする請求項2又は4に記載の試薬容器のキャップ。 - 前記封止体は、
板状体の周辺部に、複数の突起が設けられていること
を特徴とする請求項6に記載の試薬容器のキャップ。 - 前記突起は、
スリットとスリットの間に設けられていること
を特徴とする請求項7に記載の試薬容器のキャップ。 - 前記封止体に形成されるスリットは、
ヒンジとの結合部に設けられた薄肉部を避けて形成されていること
を特徴とする請求項6に記載の試薬容器のキャップ。 - 前記キャップ本体は、
内周壁にフランジ状に突出形成した、係合部の先端縁を下方に延出させ、容器本体の開口部の内周部と当接させ、この延出部と前記雌ねじ部とで容器本体に装着保持するよう構成したこと
を特徴とする請求項2に記載の試薬容器のキャップ。 - 封止体固定部材は、
中空円筒体と、この下部外周部に形成されるフランジと、このフランジの上面に一端部が固着されるバネ部材が、プラスチックで一体成型されていること
を特徴とする請求項2に記載の試薬容器のキャップ。 - 前記開閉部材は、
外周部の上部の一部に薄肉部と、この薄肉部を示すための目印部を形成し、この薄肉部を押圧することによって、キャップ本体と外筒体との係合を解除するよう構成されていること
を特徴とする請求項2に記載の試薬容器のキャップ。 - 試薬を収容した容器本体の開口部内に、中央部が下方に膨出し、中心部から放射状にスリットが形成された弾性体からなる封止体を配置して試薬を外気と遮断するとともに、この封止体の上方に、内装されたバネ部材の付勢力で所定の位置に保持される開閉部材を配置し、
この開閉部材を上方から押圧することによって、前記封止体をスリットに沿って下方に押し広げて容器本体の開口部を開口させ、押圧を解除することによって所定の位置に開閉部材を復帰させ、同時に押し拡げられた封止体を、自信の弾性によって元の状態に復帰せしめ、各スリットが密着して容器本体内を外気と遮断し、収容した試薬の蒸発等を防止すること
を特徴とする試薬の蒸発等の防止法。
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