JP2011105336A - 液体収納容器のキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】
容器を開封するスパイクのほか、ヒンジを介して連結された上蓋を備え、信頼性に優れた液体収納容器のキャップを提供すること。
【解決手段】
容器41の頸部42に覆い被さる筒状の胴部12と、胴部12の上面を覆う天板13と、天板13の上面を覆う上蓋14と、上蓋14と胴部12を連結するヒンジ15と、上蓋14に付勢力を与えるための弾性帯16と、がポリプロピレン樹脂で一体成形されたキャップ11について、天板13の下面にはスパイク31を、天板13の上面には注ぎ口17を、天板13内には液体を注ぎ口17に流す吐出孔18を、上蓋14には吐出孔18を塞ぐ丸棒状のボス21を、それぞれ形成して、さらにボス21に抜き穴24を形成する。抜き穴24によってボス21の柔軟性が高まり、上蓋14を閉じる際のせん断荷重による破断を防止でき、キャップ11の信頼性が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、薬液などを小売りする際に用いられる液体収納容器のキャップに関する。
各種液体を小売りする際に用いられる液体収納容器は、軽量で耐久性に優れ、しかも多様な形状に成形可能な樹脂製の物が広く普及している。一般的な樹脂製容器は、何らかの開口部が設けられており、製造段階で液体を注入した後、開口部にキャップを取り付けている。しかしこのような方法は、空容器の保管時間が長くなり、内部に異物が入り込む恐れがある。そこで近年、薬液を中心として、成形同時充填システム(BFSS)と呼ばれる製造方法が普及し始めている。この方法は、容器の成形と薬液の注入を同時に実施して、薬液の注入直後に容器が完成するもので、容器全体が同一の樹脂で一体成形され、開口部や接合部を一切持たない。そのため不用意な液漏れが皆無で、しかも一連の工程をクリーンルームで実施することで、異物の混入を極限まで削減でき、コンタクトレンズケアの薬液など、衛生面や品質に厳しい分野で広く採用されている。
前記のBFSSによる製品を購入後、内部の薬液を吐出させる際は、容器の上面に孔をあける必要がある。そのため容器には、専用のキャップが付属しており、このキャップの裏面には、針状のスパイクが組み込まれている。スパイクは、注射針と同様の中空状であり、容器の中の薬液をキャップ上面の注ぎ口に送ることができる。なお薬液を一度で使い切ることは稀なので、注ぎ口を塞ぐ上蓋も備えている。
BFSSによって製造された容器に付属するキャップの形状例を図5に示す。キャップは、容器の頸部を覆い隠す筒状の胴部などで構成され、容器とキャップは、双方に形成されたネジで一体化される。また胴部の上端を塞ぐ天板の上部には、漏斗状に拡がる注ぎ口が形成され、対する天板の下部には、下方に突出するスパイクが嵌め込まれており、注ぎ口とスパイクは吐出孔で結ばれている。そのほか、注ぎ口を覆い隠す上蓋を備えており、ヒンジおよび弾性帯を介して胴部と連結されている。なお上蓋の裏面には、丸棒状のボスが形成され、上蓋を閉じた際、ボスが吐出孔に差し込まれて、内部が再び密閉される。
本願発明に関連のある技術としては、以下の特許文献が挙げられる。文献1は、突刺し具で容器を開封した後、その開封箇所からの液漏れを防止するため、突刺し具の周囲にOリングまたはパッキンを設けたことを特徴としている。なお突刺し具と連通する注出口は、開閉蓋によって塞ぐことができ、しかも開閉蓋の中心には、注出口を塞ぐための栓構造を有している。次に文献2は、穿孔可能な薄膜で封止された容器を、短時間で衛生的に開封することを目的としており、キャップ内に薄膜を突き破る流出針を備えたことなどを特徴としている。また文献3は、穿刺針部材で容器を開封した後、Oリングなど用いることなく気密性を確保するため、穿刺針部材は、先端から末端に向かうに連れて、断面径が次第に拡がる形状になっている点などを特徴としている。
特開平8−183555号公報 特開平9−99968号公報 特開平10−119995号公報
図5に示すキャップは、筒状の胴部と、天板を塞ぐ上蓋がヒンジを介して連結されている。ヒンジは、製造工程を簡素化するため、胴部および上蓋と一体で成形されることが多く、必然的にこれらの素材は同一となる。胴部や上蓋は、指などで押圧した場合でも大きな変形がないよう、一定の剛性を確保する必要があるが、ヒンジは柔軟性が必要不可欠であり、このような相反する要求に応えることのできる合成樹脂は限られており、現在は大半がポリプロピレン樹脂を使用している。
ポリプロピレン樹脂は、日常的な温度変化で物理的性質も変化することが知られており、気温がセ氏5度以下になると柔軟性が低下する。そのため低温で大きな応力が作用すると、わずかに弾性変形した後、脆性的に破壊してしまう恐れがある。また図5に示す容器は、様々な用途で使用可能だが、コンタクトレンズケアのための薬液を収納する場合、吐出量を抑制する必要があり、吐出孔を塞ぐボスの直径は1mm程度になる。このように小径のボスを吐出孔に差し込む際、圧縮方向やせん断方向に応力が加わり、根元で破断してしまう恐れがある。
そのほか、図5に示すスパイクをポリプロピレン樹脂で天板などと一体成形すると、硬さが不足して正常な開封ができない場合がある。そのため、より硬質のポリスチレン樹脂などでスパイクを別途に製造して、天板の下面に嵌め込む場合があり、先の特許文献にも、このような構成が開示されている。ただしスパイクだけを別素材とした場合でも、諸条件によってはスパイクが隔壁の中心から離れた位置に突き刺さり、キャップの回転(ねじ込みのため)に伴って首振り状の変形を強いられ、スパイクの破損や、周辺の嵌合部が変形して液漏れの恐れがある。この点を解消するため、特許文献1のように、スパイク(突刺し具)の中央部にフランジ(円盤体)を設けて、その外周を環状壁で拘束する場合もある。
このように、スパイクにフランジを設ける構成は、スパイクの先端に近い位置(曲げモーメントが小さくなる)で変形に対抗できるため、開封作業の信頼性が一段と向上するほか、液漏れも防止できる。しかし、この構成を有効に機能させるには、フランジの外周面と環状壁の内周面に隙間がないよう、これらの寸法を厳密に管理する必要があり、製造コストを押し上げる要因になる。またフランジを強引に環状壁に押し込むと、環状壁が破壊されて本来の機能を発揮できない恐れがある。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、容器を開封するスパイクのほか、ヒンジを介して連結された上蓋を備え、信頼性に優れた液体収納容器のキャップの提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、液体を収納する容器の頸部に覆い被さる筒状の胴部と、該胴部の上面を覆う天板と、該天板の上面を覆う開閉自在な上蓋と、該上蓋と前記胴部を連結するヒンジと、該上蓋に付勢力を与えるための弾性帯と、がポリプロピレン樹脂で一体成形され、前記天板の下面には前記容器を突き破るスパイクが、前記天板の上面には液体を吐出する注ぎ口が、前記天板内には液体を注ぎ口に送る吐出孔が、前記上蓋には該吐出孔を塞ぐ外径が概ね2mm以下の丸棒状のボスが、それぞれ形成され、前記ボスの中心には、先端から軸線方向に延びる抜き穴が形成されていることを特徴とする液体収納容器のキャップである。
本発明によるキャップは、主にコンタクトレンズケアの薬液を収納する樹脂製容器と共に使用され、基本的な形状は従来と同じであり、容器の頸部に覆い被さる筒状の胴部、この胴部の上面を覆う天板、この天板の上面を保護する上蓋などで構成される。また天板の下面には、容器を開封するためのスパイクを備えており、対する天板の上面には、液体を吐出する注ぎ口を備えている。スパイクは部分的に中空になっており、容器の中の液体を取り入れることができ、これを注ぎ口に送るため、天板の上下を貫通する吐出孔が形成されている。
胴部と上蓋は、ヒンジを介して連結されており、上蓋だけが不用意に紛失することはなく、さらに上蓋に外力を与えて開いた状態を維持するため、弾性帯も備えている。弾性帯は、二個のヒンジの中間に配置され、上蓋の開き具合によって弾性力が発生する形状になっている。またボスは、上蓋の裏面に形成された丸棒状のもので、上蓋を閉じた際、この先端が吐出孔に差し込まれて内部を密閉する。
胴部や上蓋やヒンジなどのキャップ全体は、ポリプロピレン樹脂で一体成形されている。そのため胴部などは必要十分な強度が確保され、またヒンジは十分な柔軟性を有しており、支障なく使用可能である。さらにヒンジや弾性帯などを含めて全体を一体成形することで、製造コストを抑制できる。ただしスパイクに関しては強度上の問題から、別途に製造した物を天板に嵌め込む場合もある。
本発明の特徴は、上蓋に形成されるボスが単純な丸棒状ではなく、抜き穴が形成されている点である。ボスは従来、単純な中実の丸棒状であった。そのため、上蓋を閉じて吐出孔にボスを差し込む際、芯ずれによるせん断荷重で、ボスが破断してしまう恐れがあった。特にポリプロピレン樹脂の性質上、低温時にその危険性が高くなる。この点を解消するため本発明では、ボスに抜き穴を形成して剛性を緩和して、低温時でもせん断荷重に対してしなやかに屈曲できるようにした。なお抜き穴は、ボスの先端面から軸方向に形成されるため、ボスは中空構造となる。さらに抜き穴は、上蓋を閉じた際の縦断面において、ボスと吐出孔が接触している範囲には必ず形成されているものとする。
また本発明では、ボスの外径を概ね2mm以下に限定している。コンタクトレンズケアの薬液容器に付属するキャップのボスは、その吐出流量から外径が一般に1mm程度であり、せん断荷重で破断する可能性が高い。しかし抜き穴を設けることで変形が容易になり、破断を防止して信頼性が向上する。なお、外径が2mmを越えるような大径のボスは、せん断荷重で破断する恐れがなく、このような対策は不要である。ただし大径のボスは、射出成形後の冷却が均等に進むよう中空状にする場合があるが、このような形態は本発明とは何らの関連性もない。
請求項2記載の発明は、液体を収納する容器の頸部に覆い被さる筒状の胴部と、該胴部の上面を覆う天板と、該天板の上面を覆う開閉自在な上蓋と、該上蓋と前記胴部を連結するヒンジと、該上蓋に付勢力を与えるための弾性帯と、がポリプロピレン樹脂で一体成形され、前記天板の下面には、前記容器を突き破るため硬質樹脂を成形したスパイクが嵌め込まれており、該スパイクの側周面略中央部にはフランジが、前記天板の下面には該フランジを収容する環状壁が、それぞれ形成され、前記環状壁の内周面には、前記フランジの外縁を押圧する複数のリブが形成されていることを特徴とする液体収納容器のキャップである。
本発明によるキャップは、主にコンタクトレンズケアの薬液を収納する樹脂製容器と共に使用され、基本的な形状は従来と同じであり、胴部、天板、上蓋、ヒンジなどで構成される。ただしスパイクは、強度を確保するため別途に製造しており、胴部を始めとするキャップが成形された後、スパイクだけを天板の下面に嵌め込んで製品を完成させている。さらにスパイクは、単に根元部分を天板に嵌め込んでいるだけではなく、スパイクの側周面の中央部にはフランジを設けており、これを収容するため天板の下面には、環状壁が形成されている。
本発明では、環状壁の内径をフランジの外径よりも大きくした上、環状壁の内周面に複数のリブを形成して、このリブでフランジの外縁を押圧する構成としている。そのため、スパイクがリブで強固に拘束され、スパイクが隔壁の中心付近に突き刺さり、開封作業が確実に完了するほか、開封後の液漏れも防止できる。なおリブは、最低でも三個は必要であり、できるだけ等間隔に配置する。またリブは、概ねスパイクの軸線方向に沿う方向に形成するものとする。
このように、リブを介してフランジを拘束する構成とすることで、スパイクの外径や環状壁の内径を精度良く管理する必要がなく、リブは、余裕を持ってフランジを押圧できる寸法とすればよい。なおリブは離散的に配置されているため、リブに外力が作用した場合でも、周辺の環状壁が局所的に変形するだけで外力に対応でき、環状壁全体に荷重が及ぶことはない。
請求項1記載の発明のように、上蓋の裏面に形成されるボスに抜き穴を設けることで、低温でポリプロピレン樹脂の柔軟性が低下する場合でも、ボスの柔軟性を維持できる。したがって上蓋を閉じて吐出孔にボスが差し込まれる際、双方の中心がずれていても、ボスが柔軟に変形して破断を回避でき、キャップの信頼性が向上する。
請求項2記載の発明のように、別途に製造されるスパイクの側周面にフランジを形成して、且つ天板の下面にフランジを収容する環状壁を形成した上、環状壁の内周面に複数のリブを設けることで、リブを介してスパイクを拘束するため、フランジの外径と環状壁の内径を厳密に管理する必要がなく、生産性が向上する。またリブの突出高さを多めにすることで、スパイクを確実に拘束でき、隔壁を開封する際、スパイクが隔壁の中心に突き刺さり、作業が確実に完了するほか、スパイク周辺の嵌合部が変形することもなく、液漏れを防止できる。
本発明による液体収納容器のキャップの構成例を示す縦断面図で、二箇所の拡大図も併せて示している。 図1に示すキャップの上蓋を閉じた状態の縦断面図である。 スパイクを嵌め込むための構造を示す縦断面図と拡大図である。 図3のZ矢視の拡大図をさらに拡大して、スパイクを組み込んだ状態を示す図である。 従来のキャップの形状例を示す縦断面図である。
図1は、本発明による液体収納容器41のキャップ11の構成例を縦断面で示している。液体収納容器(以下、容器41)は、高密度ポリエチレン樹脂を一体成形したもので、その上部には円筒状の頸部42が形成されている。またキャップ11は、頸部42に覆い被さるように取り付けられ、頸部42を取り囲む円筒状の胴部12や、この胴部12の上面を塞ぐ天板13のほか、天板13を保護する上蓋14などから構成される。さらに容器41とキャップ11を一体化できるよう、頸部42の外周には雄ネジ46が形成され、対する胴部12の内周には雌ネジ20が形成され、双方を螺合させることで、キャップ11が容器41と一体化する。なおキャップ11は、ポリプロピレン樹脂を一体成形して製品化されている。容器41の頸部42の上方は、段部45によって断面径が絞り込まれており、その先には先細り状に突出する凸部43が形成され、この上端面を隔壁44で塞いでいる。隔壁44についても凸部43などと一体成形され、液漏れを引き起こすことはない。
キャップ11の天板13を保護する上蓋14は、ヒンジ15を介して回動可能に胴部12と連結されており、保管時は天板13の上面を覆い隠しているが、使用時は、上蓋14の端部から突出する持ち手23を押し上げることで、天板13から引き離すことができる。またヒンジ15は、胴部12や上蓋14などと一体成形されているが、極めて薄肉で自在に屈曲可能である。次に弾性帯16は、胴部12と上蓋14を跨ぐように配置され、弾性変形による反力を利用して上蓋14を開いた状態に維持でき、これも胴部12や上蓋14などと一体成形される。なおヒンジ15と弾性帯16は、胴部12と上蓋14の境界にまとめて配置され、二個のヒンジ15の間に弾性帯16が挟み込まれている。
天板13の中央には、容器41内の液体を吐出するための機能が組み込まれている。スパイク31は、隔壁44に孔をあけて内部の液体を取り出すためのもので、強度を確保するため、胴部12などとは別途にポリスチレン樹脂で製造され、天板13の下面に嵌め込まれている。なおスパイク31は先鋭な円断面だが、ほぼ中央部に円盤状のフランジ33が形成されている。また先端以外は中空になっており、液体を内部に導入するため、先端寄りの側周面に取入口32が形成されている。このスパイク31を嵌め込むため、天板13の下面中央には保持穴19が形成され、さらに保持穴19と同心で、天板13の下面から突出する環状壁26が形成されている。そしてスパイク31の末端部を保持穴19に嵌め込み、併せてフランジ33を環状壁26に収容することで、スパイク31が天板13と一体化する。
天板13の上面には、スパイク31と同心で円錐状の注ぎ口17が形成されており、ここから液体を吐出する。注ぎ口17は先端がラッパ状になっており、その奥には、スパイク31から供給される液体を流すため、吐出孔18があけられている。吐出孔18は、液体の吐出量を管理する極めて重要な部位で、その直径は厳密に決められており、本発明では概ね1mm以下である。
上蓋14の裏面には、吐出孔18を塞ぐ丸棒状のボス21が形成されている。当然ながらボス21の外径は吐出孔18の内径よりもわずかに大きく、双方のわずかな弾性変形によって密閉性が確保される。なおボス21の直径が概ね2mm以下になると、吐出孔18に差し込む際のせん断荷重に対して、強度上の余裕が少なくなる。特にセ氏5度以下になると、ポリプロピレン樹脂は柔軟性が低下するため、最悪の場合、ボス21が破断する恐れがある。そこで本発明では「A部の拡大図」のように、ボス21に抜き穴24を形成して剛性を弱めており、低温時においても柔軟性を確保して破断を回避している。なおボス21の外径が1.0mmであれば、抜き穴24の内径は0.4mm程度となる。そのほかボス21を取り囲む被せ体22は、上蓋14を閉じた際、注ぎ口17の外周を覆い隠して、異物の付着などを防止する。
スパイク31は、その末端部が天板13に形成された保持穴19に嵌め込まれており、さらにフランジ33が環状壁26の内側に収容されている。環状壁26がフランジ33を拘束することで、スパイク31は必然的に隔壁44の中心を突き破り、その後のトラブルを防止できる。したがって、フランジ33の外周と環状壁26の内周に隙間があってはならない。しかしこの隙間をなくすには、関連箇所の寸法精度を高める必要があり、コストアップの要因となる。そこで本発明では、フランジ33の外周と環状壁26の内周には意図的に隙間を設けておき、さらに「B部の拡大図」のように、環状壁26の内周にリブ27を設けてフランジ33を押圧している。
図2は、図1に示す上蓋14を閉じた状態の縦断面図である。この図のように上蓋14を閉じると、ボス21が吐出孔18に差し込まれて内部が密閉される。なおボス21に形成される抜き穴24の深さは、自在に決められるものではなく「C部の拡大図」のように、少なくとも、ボス21と吐出孔18が接触している「封止範囲」の全域で形成されている必要がある。また「C部の拡大図」に示すフランジ33の左端は、環状壁26と密着しておらず隙間があるのに対して、右端はリブ27と密着している。
図3は、スパイク31を嵌め込むための構造を示す縦断面図と拡大図である。スパイク31は、胴部12などとは別に製造される。そのため天板13の中央には、保持穴19と環状壁26が形成され、保持穴19の中にスパイク31の末端部が嵌め込まれ、環状壁26の内周にフランジ33が収容され、スパイク31は天板13と一体化する。また環状壁26の内周には、リブ27のほか、フランジ33の脱落を防止するための爪28が形成されている。爪28は「Z矢視の拡大図」のように、等間隔で計三個配置され、対するリブ27は隣接する爪28の間に三個ずつ等間隔で配置されている。
図4は、図3のZ矢視の拡大図をさらに拡大した上、スパイク31を組み込んだ状態を示している。このようにリブ27がフランジ33と接触することで、スパイク31が拘束され隔壁の中心付近を突き破り、開封作業がトラブルなく完了するほか、スパイク31周辺の嵌合部が変形することもなく、液漏れを防止できる。なおリブ27がフランジ33と接触するため、リブ27周辺の環状壁26は外側に弾性変形するが、その範囲は限定的で環状壁26が破損することはない。
11 キャップ
12 胴部
13 天板
14 上蓋
15 ヒンジ
16 弾性帯
17 注ぎ口
18 吐出孔
19 保持穴
20 雌ネジ
21 ボス
22 被せ体
23 持ち手
24 抜き穴
26 環状壁
27 リブ
28 爪
31 スパイク
32 取入口
33 フランジ
41 容器
42 頸部
43 凸部
44 隔壁
45 段部
46 雄ねじ

Claims (2)

  1. 液体を収納する容器(41)の頸部(42)に覆い被さる筒状の胴部(12)と、該胴部(12)の上面を覆う天板(13)と、該天板(13)の上面を覆う開閉自在な上蓋(14)と、該上蓋(14)と前記胴部(12)を連結するヒンジ(15)と、該上蓋(14)に付勢力を与えるための弾性帯(16)と、がポリプロピレン樹脂で一体成形され、
    前記天板(13)の下面には前記容器(41)を突き破るスパイク(31)が、前記天板(13)の上面には液体を吐出する注ぎ口(17)が、前記天板(13)内には液体を注ぎ口(17)に送る吐出孔(18)が、前記上蓋(14)には該吐出孔(18)を塞ぐ外径が概ね2mm以下の丸棒状のボス(21)が、それぞれ形成され、
    前記ボス(21)の中心には、先端から軸線方向に延びる抜き穴(24)が形成されていることを特徴とする液体収納容器のキャップ。
  2. 液体を収納する容器(41)の頸部(42)に覆い被さる筒状の胴部(12)と、該胴部(12)の上面を覆う天板(13)と、該天板(13)の上面を覆う開閉自在な上蓋(14)と、該上蓋(14)と前記胴部(12)を連結するヒンジ(15)と、該上蓋(14)に付勢力を与えるための弾性帯(16)と、がポリプロピレン樹脂で一体成形され、
    前記天板(13)の下面には、前記容器(41)を突き破るため硬質樹脂を成形したスパイク(31)が嵌め込まれており、該スパイク(31)の側周面略中央部にはフランジ(33)が、前記天板(13)の下面には該フランジ(33)を収容する環状壁(26)が、それぞれ形成され、
    前記環状壁(26)の内周面には、前記フランジ(33)の外縁を押圧する複数のリブ(27)が形成されていることを特徴とする液体収納容器のキャップ。
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