JP2005323921A - 遊技媒体貸出しシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 玉貸機1は、紙幣識別機20と、硬貨セレクタ30と、両端に上部、下部振分け部40、50を有するICコインの保留通路とを設け、硬貨とICコインは共通投入口から投入通路21を経て投入される。玉貸機は管理サーバと接続され、貸玉購入後の残額は下部振分け部から払出すICコインのIDに対応する管理サーバの管理領域に記憶する。共通投入口からのICコインは硬貨セレクタを通過して上部振分け部でIDを読み取られ、対応の管理領域から残額が確認され、その残額は下部振分け部のICコインに対応する管理領域へ付け替えられて、貸玉購入に供せられる。紙幣挿入口と共通投入口の2つ用いて紙幣、硬貨およびICコインの3種による貸玉の購入が可能となる。
【選択図】 図3
Description
これは電子データの書込みが可能なICコインを利用するもので、遊技媒体貸出機は、紙幣およびICコインの受付機能を有し、指定購入金額に応じた玉やメダルなどの遊技媒体を払い出す一方、投入した紙幣やICコインの金額から遊技媒体の購入金額を差し引いた金額その他のデータを書き込んだICコインを払い出して返却するものとなっている。遊技媒体貸出機は払い出したICコインに書き込んだデータを管理コンピュータにも書き込む。
これは、遊技媒体貸出機が、例えばパチンコ店ではパチンコ台間に設置するために、その正面パネルの幅が極限まで細く設定されてスペースが小さいことから、紙幣挿入口とICコイン投入口に加えて、硬貨の投入口まで配置する余裕がないことも背景となっていることが考えられる。
そのため、硬貨しか手持ちがない遊技者は、別途に設置された硬貨使用可能の遊技媒体貸出機まで移動しなければならないという不便が生じる。
図1は、本発明をパチンコ店に適用した実施の形態の構成を示す図である。
遊技媒体貸出機としての玉貸機1が図示省略のパチンコ台間に設置されている。玉貸機1は、それぞれ紙幣挿入口3、硬貨およびICコインの共通投入口4、カード挿入口5、ICコイン等の返却口6、および玉払出し口7を備えている。
玉貸機1はまた、内部に制御部60を備え、各制御部60は管理サーバ70と通信可能に接続されている。
管理サーバ70は、さらにパチンコ店内の適宜箇所に設置された精算機75とも通信可能に接続されている。
ICコインにはそれぞれを識別可能なIDが書き込まれており、管理サーバ70は、ICコインのIDに対応させた管理領域72(72A、72B、・・72N)を設定し、各ICコインの金額データを記憶可能に構成されている。
まず図2に示すように、正面パネル2の略中間高さ位置には樋状の玉払出し口7が配置されている。玉払出し口7より上側の上半部には、上から順に紙幣挿入口3、硬貨およびICコインの共通投入口4が設けられ、さらにその下側には、返却スイッチ8、返却ボタン9、残玉回数表示部10、残高・貯玉度数表示部11、表示切替スイッチ12、高額払出スイッチ13、高額使用可表示部14、貯玉払出スイッチ15、貯玉使用可表示部16が設けられている。
返却スイッチ8は、ICコインや会員カードの返却を求めるためのスイッチ、返却ボタン9は内部に詰まった硬貨やICコインを払い出すためのボタンである。
残玉回数表示部10は、貸玉を払出す際に、払出すべき玉数を減算表示する。
残高・貯玉度数表示部11は、投入された紙幣、ICコインまたは会員カードの残高金額または対応する玉数を表示する。表示切替スイッチ12はICコインまたは会員カードのいずれの残高を残高・貯玉度数表示部11に表示させるかを選択するためのものである。
高額使用可表示部14は、当該玉貸機が高額紙幣を受付け可能状態であることをLEDの点灯で表示する。また貯玉使用可表示部16は、当該玉貸機が会員カードを受付け可能状態であることをLEDの点灯で表示する。
返却口6は、残高が設定されたICコイン、および不良硬貨を払い出す。
下半部のうち返却口6を含むパネル2aは、鍵穴17にキーを挿し込んで開くことができ、後述するエラーコイン収納部62から読取りエラーの発生したICコインを回収可能となっている。
硬貨およびICコインの共通投入口4(図2参照)には投入通路21が接続され、共通投入口4から投入された硬貨あるいはICコインを硬貨セレクタ30へ案内する。
図4は振分けゲート部分の断面図である。硬貨およびICコインの共通投入口4から投入された硬貨が正貨であれば振分けゲート34が開いて、受入れ通路31からの硬貨が第1通路35へ案内される。
共通投入口4から投入されたものが偽貨またはICコインの場合は、振分けゲート34が閉じて、第2通路36へ案内される。
硬貨セレクタ30の第1通路35は正貨通路22に接続し、正貨は正貨通路22から図示しない硬貨搬送路へ送り出される。第2通路36は非正貨通路23に接続する。
振分けディスク44は周縁部に切り欠き凹部45を有して、非正貨通路23を移動してきたICコイン等をその切り欠き凹部45に保持し、一方向または逆方向に回動して、保持したICコイン等を保留通路24または偽貨返却通路25へ振り分ける。
振分けディスク44の切り欠き凹部45に保持されているICコインを、必要に応じて、上部振分け部のICコインと呼ぶ。上部リーダ42は読み取ったICコインのIDを制御部60へ出力する。
偽貨返却通路25の下端は返却口6に開口している。
振分けディスク54は周縁部に切り欠き凹部55を有して、保留通路24を移動してきたICコインをその切り欠き凹部55に保持する。
振分けディスク54の切り欠き凹部55に保持されているICコインを、必要に応じて、下部振分け部のICコインと呼ぶ。下部リーダ52は読み取ったICコインのIDを制御部60へ出力する。
保留通路24は共通投入口4から投入されたICコインを多数保留するために、折れ曲がり形状として長い通路長を確保している。
なお、振分けディスク44、54はそれぞれ切り欠き凹部45、55を回転軸を挟んだ対称位置の2箇所に有しており、半回転ごとに非正貨通路23または保留通路24を移動してきたICコインを保持できるようになっている。
回収通路26は玉貸機1の下部に配置されたエラーコイン収納部62につながり、ICコイン払出し通路27は返却口6に開口している。
玉貸機1の底部には、カード挿入口5に対応させてカードリードライタ64が設置されている。
制御部60は、紙幣識別機20、上部振分け部40、下部振分け部50、およびカードリードライタ64と図示しない信号線で接続されている。
これにより、紙幣識別機20は紙幣挿入口3から投入された紙幣の金額データを制御部60へ出力する。
一方、上部リーダ42でIDを読み取れなかったときは、振分けディスク44の切り欠き凹部45に保持したものはICコインではなく偽貨であるものとして、偽貨返却通路25へ送り出す方向に振分けディスク44を回動させる指令を出力する。
ICコインのIDを下部リーダ52で読み取れないエラーが発生したときには、制御部60は当該ICコインを回収通路26へ送り出す方向に振分けディスク54を回動させる指令を出力する。
まず、ステップ100において、玉貸機1の紙幣識別機20、硬貨セレクタ30、および上部振分け部40は待機状態にある。
紙幣挿入口3から紙幣が投入されて、紙幣識別機20から入金金額データが制御部60へ入力されるとステップ101へ進む。
硬貨およびICコインの共通投入口4から硬貨が投入されて、硬貨セレクタ30から入金金額データが制御部60へ入力されるとステップ102へ進む。
共通投入口4からICコインが投入されて、上部振分け部40からICコインのIDが制御部60へ入力されるとステップ301へ進む。
ステップ102では、制御部60は入金金額分だけの貸玉を払出すように、貸玉供給部へ指令を出力して玉貸し処理を実行し、待機状態へ戻る。
また、共通投入口4から硬貨が投入された場合も、このステップ102において入金金額分だけの玉貸し処理が実行される。
このあとステップ104において、管理サーバ70はまず千円分の玉貸しを制御部60へ指示し、これに基づいて制御部60は貸玉供給部へ指令を出力して玉貸し処理を実行する。管理サーバ70は、下部振分け部50のICコインのID(ID:A)に対応する管理領域72Aに記憶した金額から玉貸分の千円を差し引いた新たな金額(4000円)を、当該管理領域に記憶する。
ステップ106では、管理サーバ70は残高を制御部60へ出力し、これを受信した制御部60は利用可能残高として残高・貯玉度数表示部11に表示する。
そして、ステップ110において、制御部60は次に下部振分け部50の振分けディスク54に保持されたICコインのID(ID:B)を下部リーダ52から受けて、そのIDを管理サーバ70に出力して新たな管理領域72Bを設定させたあと、待機状態へ戻る。
ステップ302では、管理サーバ70は、投入された当該ICコインのID(ID:C)に対応する管理領域を検索し、その管理領域72Cに記憶された金額が0(ゼロ)でない、すなわち残高があるかどうかをチェックする。そして残高がある場合は、ステップ303へ進み、残高がない場合はステップ305へ進む。
すなわち、図7に示すように、投入されたICコインのID(ID:C)に対応する管理領域72Cに記憶された金額が例えば3000円であった場合、矢示のように、元来記憶値が0円であった下部振分け部50のICコインのID(ID:D)に対応する管理領域72Dに上記3000円が記憶され、管理領域72Cの記憶値が0円に書き換えられて、残高が付け替えられる。
これにより、共通投入口4から投入されたICコインは保留通路24に入って保留される際にすべて残高がゼロに設定されることになる。
このあとは、ステップ104の玉貸し処理に進み、以後、高額入金時の処理と同じである。
一方、投入されたICコインに残高がなかった場合のステップ305では、制御部60が当該ICコインを上部振分け部40から保留通路24へ送らせ、その後待機状態に戻る。
また、投入されたICコインはその残高が管理サーバ70においてゼロにされ、代わりに次の払出し用に下部振分け部50に保持されている別のICコインのIDに対応する管理領域に付け替えられる。残高をゼロとされたICコインは保留通路24、すなわち玉貸機1内に保留されるから、投入したICコインとはIDが異なるICコインが払出されることとなる。
また、残高・貯玉度数表示部11に残高が表示されている状態で、さらに高額の紙幣やICコインが投入された場合は、制御部60から管理サーバ70へその旨が出力されるから、ステップ104以下で千円分の玉貸しが行われ、下部振分け部50に保持されているICコインのIDに対応する管理領域の残額に差額が加算される。
ただし、残高・貯玉度数表示部11に残高として所定の高額金額が表示されているときには、さらなる紙幣の投入などを受け付けないように設定することも可能である。
また、ステップ302の処理に係わる上部リーダ42、制御部60および管理サーバ70が残高特定手段を構成し、ステップ303が残高付け替え手段を構成し、とくに上部リーダ42は第2の読み取り手段に該当する。
なお、実施の形態では、ICコインにはIDを書き込み、金額データは管理サーバ70に記憶させるものとして、不正行為防止のための照合データの書込みなどを併用すれば、ICコイン自体に金額データを書き込むものとすることもできる。
2 正面パネル
3 紙幣挿入口
4 共通投入口
5 カード挿入口
6 返却口
7 玉払出し口
8 返却スイッチ
9 返却ボタン
10 残玉回数表示部
11 残高・貯玉度数表示部
12 表示切替スイッチ
13 高額払出スイッチ
14 高額使用可表示部
15 貯玉払出スイッチ
16 貯玉使用可表示部
17 鍵穴
20 紙幣識別機
21 投入通路
22 正貨通路
23 非正貨通路
24 保留通路
25 偽貨返却通路
26 回収通路
27 ICコイン払出し通路
30 硬貨セレクタ
31 受入れ通路
32 第1のセンサ
33 第2のセンサ
34 振分けゲート
35 第1通路
36 第2通路
40 上部振分け部
42 上部リーダ
44、54 振分けディスク
45、55 切り欠き凹部
50 下部振分け部
52 下部リーダ
60 制御部
62 エラーコイン収納部
64 カードリードライタ
66 玉通路
70 管理サーバ
72 管理領域
75 精算機
K ICコイン
Claims (3)
- 遊技媒体貸出機が、紙幣挿入口と、該紙幣挿入口に連ねた紙幣識別機と、硬貨とICコインの共通投入口と、該共通投入口からの硬貨を識別する硬貨セレクタと、前記共通投入口からのICコインを保留する保留通路と、該保留通路の出口のICコインを払出し可能に保持する保持手段とを備え、
前記紙幣挿入口または共通投入口からの入金金額から遊技媒体の購入金額を差し引いた残額を、前記保持手段に保持したICコインに設定する残額設定手段を有し、
前記保持手段は前記残額設定手段により残額が設定されたICコインを払出すことを特徴とする遊技媒体貸出しシステム。 - 前記共通投入口から保留通路に入るICコインの残高を特定する残高特定手段を有し、
前記残額設定手段は、前記残高特定手段で特定した残高を前記保持手段に保持したICコインに付け替える残高付け替え手段を含むことを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出しシステム。 - 前記ICコインにはそれぞれを識別可能なIDが書き込まれ、
前記残額設定手段は、前記保持手段に保持したICコインのIDを読み取る第1の読み取り手段と、当該読み取られたIDに対応する管理領域を設定可能の管理サーバとを含んで、前記残額を前記管理領域に記憶し、
前記残高特定手段は、前記保留通路の入口において前記共通投入口からのICコインのIDを読み取る第2の読み取り手段を備え、当該読み取られたIDに対応する前記管理サーバの管理領域の記憶値を、前記共通投入口から投入されたICコインの残高とし、
前記残高付け替え手段は、前記第2の読み取り手段で読み取られたIDに対応する管理領域の記憶値を前記保持手段に保持したICコインのIDに対応する管理領域に記憶し、前記第2の読み取り手段で読み取られたIDに対応する管理領域の記憶値をゼロにするものであることを特徴とする請求項2記載の遊技媒体貸出しシステム。
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