JP2005320275A - 口腔内細菌叢改善剤、抗菌剤及び生育促進剤。 - Google Patents

口腔内細菌叢改善剤、抗菌剤及び生育促進剤。 Download PDF

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Abstract

【課題】 口腔内で好ましい細菌叢を形成する口腔内細菌叢改善剤、及び口腔内細菌叢改善用飲食品を提供する。
【解決手段】 ガングリオシドを有効成分とする口腔内細菌叢改善剤及びガングリオシドを配合した口腔内細菌叢改善用飲食品又は飼料は、う蝕や歯周病などの疾病の観点からは望ましくない口腔内の有害菌に対しては抗菌作用を示し、かつ残存させるべき口腔内の有用菌に対しては生育促進作用を示す。また、ガングリオシドを有効成分とすると、抗菌剤あるいは抗菌用飲食品又は飼料及び生育促進剤あるいは生育促進用飲食品又は飼料としても有効である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ガングリオシドを有効成分とする口腔内細菌叢改善剤、抗菌剤及び生育促進剤に関する。また、ガングリオシドを配合した口腔内細菌叢改善用、抗菌用及び生育促進用飲食品又は飼料に関する。
ヒトの口腔内には消化管内と同様に数多くの細菌が住みついており、その数は種類にして約300〜400種、数にすると60億を超えると言われている。これらの細菌は口腔内でコロニーとなって、口腔内細菌叢(口腔内フローラ)を形成している。歯科領域の二大疾患に挙げられるう蝕(虫歯)や歯周病は、これら口腔内の悪玉菌によって引き起こされる細菌感染症である。これらの細菌は、唾液中はもちろん口腔内細菌の塊ともいえるプラーク(歯垢)の中に多く存在し、歯の表面や、歯と歯茎の隙間に付着している。口腔内細菌が引き起こす疾患に関しては、従来から主にう蝕(虫歯)や歯周病が注目され、う蝕性細菌や歯周病細菌を静菌あるいは殺菌する成分に関する研究が盛んに行われてきた。う蝕を防ぐ抗菌成分としてはクロールヘキシジンなどの殺菌剤、抗生物質、ノニオン系(非イオン系)やアニオン系(陰イオン系)の界面活性剤などがある(例えば、特許文献1〜4参照。)。しかし、こうした抗菌成分は毒性などの副作用を併せもつものもあり、また、経口摂取した際に不快な苦味を呈したり、歯や口腔粘膜が着色するという欠点を有しているものもある。一方、最近では茶のカテキンや各種植物由来のポリフェノール化合物など、食品として摂取している素材成分を有効物質として利用する知見もある。しかしながら、その有効性に関しては通常の食品摂取からでは実現困難な量が必要になるなど解決すべき課題が残っており、その有効性を高めるために、う蝕性細菌に対する特異抗体を同時に摂取しなくてはならないなど、実用性の点で解決すべき課題が多い。また、近年ではう蝕性細菌だけではなく、歯周病や口臭、口腔衛生の観点でも口腔内細菌をコントロールする必要性が求められており、主な歯周病菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis)やプレボテラ・インテルメディア菌(Prevotella intermedia)などの生育を阻害する成分も報告されている。(例えば、非特許文献1参照。)。
口腔内フローラを形成する細菌の中には、病原性を持つ有害なもの(悪玉菌)もいれば、無害で有益なもの(善玉菌)もいる。口腔内の有害菌に関しては、ストレプトコッカス・ソブリヌス(Streptococcus sobrinus)、ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)、ストレプトコッカス・アンギノーサス(Streptococcus anginosus)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)などが知られており、有用菌に関してはストレプトコッカス・ミチス(Streptococcus mitis)などが知られている。ストレプトコッカス・ソブリナス(Streptococcus sobrinus)はう蝕性細菌として知られており、その有害性に関してはストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)よりも強く、虫歯の原因として臨床の分野では問題視されている細菌である。また、ストレプトコッカス・アンギノーサス(Streptococcus anginosus)は、食道癌患者の口腔から検出されることが多いことから、食道癌の原因菌としての可能性が示唆されている。さらに、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)については、各種膿瘍の病原菌として広く知られているだけでなく、免疫力の低下やインフルエンザなどのウイルス感染にともなう肺炎などの合併症を引き起こし、疾患の重篤化や死亡の直接原因になりうるといわれている。
一方、ストレプトコッカス・ミチス(Streptococcus mitis)は、一般的に口腔内に定住している常在菌であり、口腔内細菌の80%を占めるといわれており、一定の菌叢を形成する上で重要な細菌種であることが知られている。
本発明は、ガングリオシドを有効成分とする口腔内細菌叢改善剤および口腔内細菌叢改善用飲食品又は飼料に関するものである。ガングリオシドに関しては、ウイルス、細菌、細菌毒素などが気管や消化管の粘膜に付着するのを拮抗的に阻害することにより、感染を防御することが知られている。しかしながら、ガングリオシド自体が抗菌作用を持つことは現在までに知られておらず、ましてや口腔内有害菌に対しては抗菌作用を持ち、口腔内有用菌に対しては生育促進効果をあわせもつことに関しては、まったく新規の知見に基づくものである。本発明者らはスフィンゴシン骨格を有する化合物を有効成分とする歯周病の予防及び改善効果を得る発明を出願している(特許文献5参照。)。このスフィンゴシン骨格を有する化合物にはガングリオシドも含まれている。しかしながら、この発明は、スフィンゴシン骨格を有する化合物が破骨細胞の骨吸収作用を阻害する効果を見出し、歯槽骨の減少を抑制することによる歯周病の予防に効果があることを発明したものであり、本発明のように、ガングリオシドが抗菌作用を持つこと、さらには、口腔内有害菌に対しては抗菌作用を持ち、常在する口腔内有用菌に対しては生育促進効果をあわせ持つ口腔内細菌叢改善剤とは異なっている。
前述した抗菌活性成分を持つ殺菌剤、抗生物質、界面活性剤は、口腔内に存在する殆んどすべての細菌の生育を抑えてしまい、殺菌効果としては優れているが、口腔内細菌叢を大きく破壊してしまうという問題が、最近の研究から明らかとなった。口腔内細菌叢で通常は優勢な口腔内有用菌の生育が阻害されると口腔内細菌叢が不安定となり、口腔内有害菌の増殖につながる恐れも多い。
したがって、様々な細菌に対して広い抗菌スペクトルをもつ殺菌剤を利用して、すべての口腔内細菌を殺菌してしまうのではなく、口腔内に存在させることで生体に望ましい作用をもたらす細菌はそのまま残すことの有用性が求められる。
また、口腔内の有害菌に対して抗菌作用を持つが、口腔内有用菌の生育を阻害しない口腔内有用菌には穏和な抗菌剤が求められる。
特開平09-286712号公報 特開平11-147814号公報 特開平09-240816号公報 特開2001-064163号公報 特開2001-158735号公報 石川裕樹 外4名,日本歯周病学会会誌,第45巻,第1号,105〜112頁,2003年
本発明は、すべての口腔内細菌を殺菌してしまうのではなく、口腔内細菌の中で、う蝕や歯周病などの疾病の観点からは望ましくない細菌に対しては抗菌作用を持ち、残存させるべき口腔内細菌には生育促進作用を示す口腔内で好ましい菌叢を形成する口腔内細菌叢改善剤、及び口腔内細菌叢改善用飲食品を提供することを課題とする。また、本発明は、口腔内の望ましくない細菌に対しては抗菌作用を持つ抗菌剤、及び抗菌用飲食品を提供することを課題とする。また、本発明は、残存させるべき口腔内細菌には生育促進作用を示す生育促進剤、及び生育促進用飲食品を提供することを課題とする。
本発明者などは口腔内細菌の中で、う蝕や歯周病などの疾病の観点からは望ましくない細菌に対する抗菌作用を持ち、口腔内に好ましい菌叢を形成するために残存させるべき口腔細菌には生育促進作用を示す食品成分について鋭意研究を重ねた結果、哺乳類の乳から分離精製したガングリオシドにこのような作用があることを新たに見出し、本発明をなすにいたった。ガングリオシドに関しては、ウイルス、細菌、細菌毒素などが、気管や消化管の粘膜に付着するのを拮抗的に阻害することにより感染を防御することが知られている。しかしながら、ガングリオシド自体が抗菌作用を持つことは現在までに知られておらず、ましてや口腔内有害菌に対しては抗菌作用をもち、口腔内有用菌に対しては生育促進効果をあわせ持つことに関しては、まったく新規の知見に基づくものである。前述のように、口腔内の有害菌に関しては、ストレプトコッカス・ソブリヌス(Streptococcus sobrinus)、ストレプトコッカス・アンギノーサス(Streptococcus anginosus)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)などが知られており、有用菌に関しては、ストレプトコッカス・ミチス(Streptococcus mitis)などが知られている。こうした口腔内細菌に関して牛乳から精製したガングリオシドの作用を調べたところ、いずれのガングリオシドも有害菌に対しては抗菌作用を示し、かつ有用菌に対しては生育促進作用を示すことを明らかにした。すなわち、本発明は、ガングリオシドを有効成分とする口腔内細菌叢改善剤に関する。また本発明は、ガングリオシドを配合した口腔内細菌叢改善用飲食品又は飼料に関する。
さらに、本発明は、ガングリオシドを有効成分とする、口腔内の望ましくない細菌に対しては抗菌作用を持つ抗菌剤、及び抗菌用飲食品又は飼料に関する。本発明の抗菌剤、及び抗菌用飲食品又は飼料は、口腔内有害菌に対しては抗菌作用をもつが、口腔内有用菌に対しては抗菌作用を持たないので、抗菌剤、及び抗菌用飲食品又は飼料として極めて有効である。
さらに、また、本発明は、ガングリオシドを有効成分とする、口腔内の残存させるべき口腔内細菌に対しては生育促進作用を示す生育促進剤、及び生育促進用飲食品又は飼料に関する。本発明の生育促進剤、及び生育促進用飲食品又は飼料は、口腔内有用菌に対しては生育促進作用をもつが、口腔内有害菌に対しては生育促進作用を持たず、逆に抗菌作用を持つので、生育促進剤、及び生育促進用飲食品又は飼料として極めて有効である。
ガングリオシドが、こうした有害菌の生育を抑え、常在する有用菌の生育を促進するということは、口腔内細菌叢を良好に保つために、極めて有効であり、口腔内細菌に起因する様々な疾患の予防にもつなげることができる。したがって、ガングリオシドを配合して製剤化することにより、有害菌の生育を抑え、常在する有用菌の生育を促進する作用のあるガングリオシドを有効成分とする口腔内細菌叢改善剤を提供することができる。また、ガングリオシドを飲食品に配合することにより、口腔内細菌叢改善用飲食品又は飼料を提供することができる。
さらに、本発明は、ガングリオシドを有効成分とする、口腔内の望ましくない細菌に対しては抗菌作用を持つ抗菌剤、及び抗菌用飲食品又は飼料を提供することができる。
さらに、また、本発明は、ガングリオシドを有効成分とする、残存させるべき口腔内細菌には生育促進作用を示す生育促進剤、及び生育促進用飲食品又は飼料を提供することができる。
本発明に記載のガングリオシドの由来は特に限定されないが、本発明の口腔内細菌叢改善剤もしくは口腔内細菌叢改善用飲食品又は飼料、また抗菌剤もしくは抗菌用飲食品又は飼料、さらには生育促進剤もしくは生育促進用飲食品又は飼料の素材として利用されるものとしては、牛乳を原料としたものが安全性の点で望ましい。牛乳には ガングリオシドGD3が多く含まれているということも望ましい理由となる。牛乳からガングリオシドを調製したり、あるいは濃縮して含量を高める場合には、特に方法は限定されない。例えば、バターミルクから透析、硫安分画、ゲル濾過、あるいは等電点沈殿するなどの方法により脂肪球皮膜成分として調製できる。また、特開昭63-269992号公報に開示されたように、タンパク質分解酵素によって分解液を調製し、ゲル濾過や限外濾過を行うことでガングリオシド高含有素材が調製できる。あるいは、ポアサイズ 0.1μm 以下の精密濾過膜を利用したり、分画分子量 100,000Da以上の限外濾過膜で処理する方法によっても調製できる(特開平5-269353号公報)。さらには ガングリオシドGD3を加水分解してガングリオシドGM3を調製すること(特開平5-279379号公報)や ガングリオシドGD3にシアリダーゼを作用させて ガングリオシドGM3を調製することも可能である。
本発明の口腔内細菌叢改善剤あるいは口腔内細菌叢改善用飲食品又は飼料、また抗菌剤あるいは抗菌用飲食品又は飼料、及び生育促進剤あるいは生育促進用飲食品又は飼料を提供することができる。また、本発明においては、ガングリオシド GD3と ガングリオシドGM3は特に分ける必要性はなく、両者の混合物として利用できる。ガングリオシドGM3やガングリオシドGD3の他にガングリオシドGT3などをも含んだガングリオシド高含有画分を、本発明の口腔内細菌叢改善剤あるいは口腔内細菌叢改善用飲食品又は飼料、また抗菌剤あるいは抗菌用飲食品又は飼料、及び生育促進剤あるいは生育促進用飲食品又は飼料に用いることは、精製にかかる労力、コストの面からみて好ましい。
本発明の口腔内細菌叢改善剤、抗菌剤及び生育促進剤を医薬品として用いる場合、その形態は特に制限されるものではなく、投与方法や適用される疾患の種類、形状および存在部位などの条件に応じて、錠剤、カプセル、散剤、顆粒剤、ドリンク剤などの種々の形態を適宜選択することができる。従って、上記したような本発明の口腔内細菌叢改善剤、抗菌剤及び生育促進剤をそのまま医薬として用いることができるほか、必要に応じて担体、希釈剤など通常用いられる種々の添加物(例えば糖類、デンプン類、アルコール類など)と組合せることができる。
本発明に係る口腔内細菌叢改善剤、抗菌剤及び生育促進剤は、練歯磨、粉歯磨、液状歯磨などの歯磨類、マウスウォッシュ、うがい液、口腔用パスタ、歯肉マッサージクリーム、うがい用錠剤、トローチなど、口腔内に適用される様々な態様に調製して使用することができる。
本発明による口腔内細菌叢改善剤、抗菌剤及び生育促進剤と混合する他の成分としては、使用目的、使用態様などに応じて適宜な成分を用いることができる。例えば、粉歯磨の調製には、第2リン酸カルシウム・2水和物、第2リン酸カルシウム・無水物、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、非晶質シリカ、結晶質シリカ、アルミノシリケート、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酸化チタン及びレジンなどの研磨剤を通常5〜95%、好ましくは15〜60%の量で配合する。練歯磨のようなペースト状組成物の調製には、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、アラビアガム、キサンタンガム、トラガカントガム、カラヤガム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー及びポリビニルピロリドンなどの粘結剤を通常0.3〜5%の量で配合する。練歯磨及びマウスウォッシュのようなペースト状及び液状組成物の調製には、ポリエチレングリコール、エチレングリコール、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、キシリット、マルチット及びラクチットなどの粘稠剤を通常10〜70%の量で配合する。更に、必要に応じてペパーミント、スペアミントなどの精油、l−メントール、カルボン、オイゲノール、アネトールなどの香料素材、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、p−メトキシシンナミックアルデヒドなどの甘味剤や防腐剤を適宜配合する。なお、本発明においては、ムタナーゼ、ソルビン酸、アレキシジン、ヒノキチオール、セチルピリジニウムクロライド、アルキルグリシン、アルキルジアミノエチルグリシン塩、アラントイン、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸、アズレン、ビタミンE、水溶性第一もしくは第二リン酸塩、第四級アンモニウム化合物、塩化ナトリウム、生薬抽出物などの有効成分を配合することもできる。
本発明に係る口腔内細菌叢改善用、抗菌用及び生育促進用飲食品としては、キャンディー、チューインガム、清涼飲料、乳飲料、発酵乳、アイスクリーム、ホイップクリームなど、口腔内に適用される様々な態様に調製して、使用することができる。
ガングリオシドを飲食品に配合して本発明の口腔内細菌叢改善用、抗菌用及び生育促進用飲食品とするには、例えば、飲食品の主原料にガングリオシドを直接添加してもよく、また、ガングリオシドを水と混合して、これをキャンディー、チューインガム、清涼飲料、乳飲料、発酵乳、チーズフード、菓子、パン、スナック食品などの飲食品に添加してもよい。
本発明に係る口腔内細菌叢改善用、抗菌用及び生育促進用飼料としては、ペットフードなど、通常動物に与える様態に調整して使用することができる。ガングリオシドを飼料に配合して本発明の口腔内細菌叢改善用、抗菌用及び生育促進用飼料とするには、例えば、飼料の主原料にガングリオシドを直接添加してもよく、また、ガングリオシドを水と混合して、これをペットフードなどの飼料に添加してもよい。
本発明による口腔内細菌叢改善剤、抗菌剤及び生育促進剤の摂取もしくは投与量は、口腔細菌の種類などにより一概に言えないが、体重60Kgの成人の場合、1日当たり通常0.1〜100mg、好ましくは1〜10mgである。
本発明において、一般食品中に配合する場合は、食品中、ガングリオシドの量として通常0.1mg〜10g/100g、好ましくは1mg〜1g/100gである。0.1mg/100gに満たないと効果が弱く、10g/100gを超えて配合しても効果はさほど変わらない。
なお、本明細書において、%表示は特に断りのない限り重量%基準である。
以下の試験例、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこの試験例、実施例によって限定されるものではない。
試験例1
(抗菌活性測定)
ガングリオシドの口腔内細菌に及ぼす影響を、Radial Diffusion Assay法により調べた。すなわち、Tryptic Soy 培地(Difco社)3mg、Tween20 20μl、およびアガロース100mgを超純水10mlに溶解して滅菌した。OD620=0.2 (5×10cfu/ml) の菌液100μlを滅菌培地に加えた後、シャーレに分注して培地を室温で凝固させた。直径約2.5mmの穴を固化した培地に穿孔し、抗菌作用を評価するための牛乳由来のガングリオシドGM3又はガングリオシドGD3の各溶液5μlを添加し、37℃で1時間インキュベートした。さらに、Tryptic Soy 培地0.6gとアガロース100mgを超純水10mlに溶解した滅菌済の培地を、固化培地に重層し、室温で放置して固まった後に、37℃のインキュベーター内で静置培養した。18時間後、培地に開けた穴の周囲に形成されるクリアゾーンの直径を測定した。細菌の生育が阻害されたことで形成されるクリアゾーンの直径(mm)から、培地に開けた穴の直径(mm)を差し引いた長さを抗菌活性とした。一方、培地に開けた穴の周囲に細菌のコロニーが形成され、白濁したゾーンが観察される場合は、生育促進が起こっているものとし、白濁ゾーンの直径(mm)から、培地に開けた穴の直径(mm)を差し引いた長さを生育促進活性とした。試験に供した菌株は、口腔内の有害菌として、ストレプトコッカス・ソブリヌス(Streptococcus sobrinus)6715株、ストレプトコッカス・アンギノーサス(Streptococcus anginosus)ATCC33397株及びスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)Cowan I株を用い、口腔内の常在菌として、ストレプトコッカス・アガラクチア(Streptococcus agalactiae)ATCC46448株及びアクチノマイセス・ネスランディ(Actinomyces naeslundii)JCM8349株を用い、有用菌として、ストレプトコッカス・ミチス(Streptococcus mitis)GTC495株、ストレプトコッカス・ミチス(Streptococcus mitis)ATCC6249株及びストレプトコッカス・ミチス(Streptococcus mitis)ATCC903株を用いた。
陽性対照としてバチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)より分離された抗菌成分であるバシトラシン(Bacitracin)を用い、抗菌活性が2.0mm以上のものを陽性(抗菌活性あり)とした。生育促進作用については、生育促進活性が1.0mm以上のものを陽性(生育促進活性あり)とした。
Figure 2005320275
+:抗菌活性あり、−:抗菌活性なし、*:生育促進活性あり
結果を表1に示す。試験の結果、陽性対照としてバシトラシン(Bacitracin)を添加したものは、供試した菌株すべてに対し抗菌活性が見られた。一方、ガングリオシドGM3又はガングリオシドGD3の各溶液を添加したものは何れも、有害菌であるストレプトコッカス・ソブリヌス(Streptococcus sobrinus)6715株、ストレプトコッカス・アンギノーサス(Streptococcus anginosus)ATCC33397株及びスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)Cowan I株に対して抗菌活性が見られ、ストレプトコッカス・アガラクチア(Streptococcus agalactiae)ATCC46448株及びアクチノマイセス・ネスランディ(Actinomyces naeslundii)JCM8349株に対しては抗菌活性も生育促進活性も見られず、無作用であった。ガングリオシドGD3又はガングリオシドGM3の各溶液を添加したものは有用菌であるストレプトコッカス・ミチス(Streptococcus mitis)の3菌株の各菌株に対しては逆に生育促進活性が見られた。
以上の結果から、牛乳から精製したガングリオシドGM3又はガングリオシドGD3は、いずれも有害菌に対しては抗菌作用を示し、かつ有用菌に対しては生育促進効果を示すことが明らかとなった。
参考例1
(牛乳由来ガングリオシドの調製)
公知のガングリオシドの調製法(特開昭63-269992号公報)に従い、牛乳由来のガングリオシドを調製した。すなわち、ガングリオシドを含む乳性物質に蛋白質分解酵素のトリプシンを40℃で15時間作用させて蛋白質を分解した後、得られた蛋白質分解溶液を分子量分画10,000の膜で透析して、ガングリオシド高含有画分を得た。このガングリオシド高含有画分を凍結乾燥した後、クロロホルム−メタノール(1:1)溶液に溶解し、この溶液を陰イオン交換樹脂(DEAE-Sephadex:ファルマシア社製)に通液してガングリオシドを吸着させた。次いで陰イオン交換樹脂をクロロホルム−メタノール(1:1)溶液で洗浄した後、0.1M酢酸ナトリウム水溶液−メタノール溶液でガングリオシドを溶出した。そして、溶出液を減圧乾固した後、透析して脱塩し、凍結乾燥した。このようにして得られたガングリオシド画分(画分A)を薄層クロマトグラフィー(レゾルシノール法)で検出したところ、ガングリオシドGM3:ガングリオシドGD3:ガングリオシドGT3=10:90:1であった。本発明の口腔内細菌叢改善剤あるいは口腔内細菌叢改善用飲食品又は飼料、抗菌剤あるいは抗菌用飲食品及び生育促進剤あるいは生育促進用飲食品又は飼料においては、ガングリオシド GD3と ガングリオシドGM3は特に分ける必要性はなく、両者の混合物として利用できるが、その場合には、このガングリオシド画分Aを用いる。
さらに、画分Aを分画した。すなわち、クロロホルム−メタノール(8:8(v/v))溶液に画分Aを懸濁し、シリカゲルカラム(イアトロビーズ:イアトロンラボラトリーズ社製)に添加して、8:2(v/v)から2:8(v/v)までのクロロホルム−メタノール溶液でグラジエント溶出し、ガングリオシドGM3画分(画分B)、ガングリオシドGD3画分(画分C)及びガングリオシドGT3画分(画分D)に分画した。このようにして得られた各ガングリオシド画分を薄層クロマトグラフィーで検出したところ、純度は95%以上であった.
(口腔内細菌叢改善用散剤の製造)
第13改正日本薬局方解説書製剤総則「散剤」の規定に準拠し、牛乳由来のガングリオシドGD3(参考例1のガングリオシド画分C)1.0重量%をラクトース(日局)59.0重量%及びバレイショデンプン(日局)40.0重量%と均一に混合し、本発明の口腔内細菌叢改善用散剤を製造した。
(抗菌用散剤の製造)
実施例1と同様の配合、方法により、本発明の望ましくない口腔内細菌に対する抗菌用散剤を製造した。
(生育促進用散剤の製造)
実施例1と同様の配合、方法により、本発明の望ましい口腔内細菌に対する生育促進用散剤を製造した。
(錠剤の製造)
表2に示す配合で原材料を混合し、圧縮錠剤機(富士薬品機械Y-5010-Q)により圧縮して(条件:1〜4ton)、本発明の口腔内細菌叢改善用の錠剤を製造した。
Figure 2005320275
(果汁飲料の製造)
表3に示す配合で原材料を混合し、加熱殺菌して容器に充填し、本発明の口腔内細菌叢改善用果汁飲料を製造した。
Figure 2005320275
(プロセスチーズの製造)
表4に示す配合で原材料を混合し、乳化温度85℃で乳化して、本発明の口腔内細菌叢改善用プロセスチーズを製造した。
Figure 2005320275
(歯磨き剤の製造)
表5に示す配合で原材料を混合した混練物を容器に充填し、本発明の口腔内細菌叢改善剤である歯磨き剤を製造した。
Figure 2005320275
(歯磨き剤の製造)
実施例7と同じ配合、方法により、本発明の口腔内の望ましくない細菌に対する抗菌剤である歯磨き剤を製造した。
(歯磨き剤の製造)
実施例7と同じ配合、方法により、本発明の口腔内の望ましい細菌に対する生育促進剤である歯磨き剤を製造した。
(うがい液の製造)
表6に示す配合で原材料を混合し、本発明の口腔内細菌叢改善剤であるうがい液を製造した。
Figure 2005320275
(口腔内細菌叢改善用ガムの製造)
表7に示す配合で原材料を混合し、常法により、成形して、本発明の口腔内細菌叢改善用ガムを製造した。
Figure 2005320275
(抗菌用ガムの製造)
実施例11と同じ配合、方法により、本発明の口腔内の望ましくない細菌に対する抗菌用ガムを製造した。
(生育促進用ガムの製造)
実施例11と同じ配合、方法により、本発明の口腔内の望ましい細菌に対する生育促進用ガムを製造した。
(口腔内細菌叢改善用ドッグフードの製造)
表8に示す配合で原材料を混合し、120℃で4分間殺菌して、本発明の口腔内細菌叢改善用ドッグフードを製造した。
Figure 2005320275

Claims (7)

  1. ガングリオシドを有効成分とする口腔内細菌叢改善剤。
  2. ガングリオシドが、ガングリオシドGD3及び/又はガングリオシドGM3である請求項1記載の口腔内細菌叢改善剤。
  3. ガングリオシドを配合した口腔内細菌叢改善用飲食品又は飼料。
  4. ガングリオシドを有効成分とするストレプトコッカス・ソブリヌス(Streptococcus sobrinus)、ストレプトコッカス・アンギノーサス(Streptococcus anginosus)及びスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)に対する抗菌剤。
  5. ガングリオシドを有効成分とするストレプトコッカス・ミチス(Streptococcus mitis)に対する生育促進剤。
  6. ガングリオシドを配合したストレプトコッカス・ソブリヌス(Streptococcus sobrinus)、ストレプトコッカス・アンギノーサス(Streptococcus anginosus)及びスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)に対する抗菌用飲食品又は飼料。
  7. ガングリオシドを配合したストレプトコッカス・ミチス(Streptococcus mitis)に対する生育促進用飲食品又は飼料。
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