JP2005319845A - 発泡充填部材 - Google Patents

発泡充填部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2005319845A
JP2005319845A JP2004137647A JP2004137647A JP2005319845A JP 2005319845 A JP2005319845 A JP 2005319845A JP 2004137647 A JP2004137647 A JP 2004137647A JP 2004137647 A JP2004137647 A JP 2004137647A JP 2005319845 A JP2005319845 A JP 2005319845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foam
cut
base material
space
filling member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004137647A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005319845A5 (ja
JP4283727B2 (ja
Inventor
Shinji Muto
愼二 武藤
Kazuhiko Kanehara
和彦 金原
Takehiro Ui
丈裕 宇井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2004137647A priority Critical patent/JP4283727B2/ja
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to EP05008761A priority patent/EP1593587B1/en
Priority to ES05008761T priority patent/ES2294590T3/es
Priority to DE602005002675T priority patent/DE602005002675T2/de
Priority to ES07000496T priority patent/ES2332426T3/es
Priority to EP07000496A priority patent/EP1767441B1/en
Priority to DE602005016554T priority patent/DE602005016554D1/de
Priority to CN200810137919.XA priority patent/CN101323160B/zh
Priority to CNB2005100666992A priority patent/CN100445067C/zh
Priority to US11/119,747 priority patent/US7527850B2/en
Publication of JP2005319845A publication Critical patent/JP2005319845A/ja
Publication of JP2005319845A5 publication Critical patent/JP2005319845A5/ja
Priority to US12/382,922 priority patent/US7985459B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4283727B2 publication Critical patent/JP4283727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D29/00Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof
    • B62D29/001Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof characterised by combining metal and synthetic material
    • B62D29/002Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof characterised by combining metal and synthetic material a foamable synthetic material or metal being added in situ
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24273Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.] including aperture
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24273Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.] including aperture
    • Y10T428/24298Noncircular aperture [e.g., slit, diamond, rectangular, etc.]
    • Y10T428/24314Slit or elongated

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

【課題】 シート状の発泡基材を、簡易な構成により、作業効率よく、構造物の空間の形状に対応した所定形状に形成することができ、それを、構造物の空間に、構造物の空間を画成する壁面に貼付せずに、作業効率よく配置することのできる発泡充填部材を提供すること。
【解決手段】 シート状の発泡基材2に、折り曲げ部分に沿って、厚み方向途中まで切り込まれる切り込み部4、5、6、7と、厚み方向を貫通する切断部9、10とを形成する。この発泡充填部材1では、切り込み部4、5、6、7および切断部9、10に沿って発泡基材2を屈曲させれば、ピラーの内部空間に対応した立体形状に形成することができ、これを内部空間内に配置することができる。そして、発泡基材2を発泡させることで、内部空間内の全体に、発泡材を隙間なく充填することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、構造物の空間を発泡により充填するための発泡充填部材に関する。
従来、自動車のピラーなどの中空構造物に、発泡材を充填するための発泡充填部材が知られている。
このような発泡充填部材としては、例えば、外部加熱によって発泡する材料よりなる発泡性基材と、発泡性基材の一側面を支持する支持板を有する支持部材とを備え、発泡性基材が、支持板に対応する大きさで略環状に形成され、支持板の一側面に、発泡性基材の内周面を支持する環状のせき壁が突設されている発泡充填具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この発泡充填具においては、ピラーなどの中空室に配置して外部から加熱すると、支持板によって、発泡性基材の発泡が、中空室の長手方向へは抑制され、長手方向に略直交する中空室の内周壁面に向かう方向へは促進されて、発泡体となる。また、支持板の環状のせき壁によって、発泡性基材が、その開口孔の中心部に向けて発泡することを防止できる。そのため、極めて少ない量の発泡性基材の加熱発泡に基づく発泡体によって、中空室が効率よく良好に遮断される。
また発泡充填部材として、加熱により膨張する材料よりなる膨張層の片面側に、一方の端から他方の端にまで通った溝を形成し、反対面側に、貼付層を設けたシート状の空隙充填材が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この空隙充填材においては、溝が形成されている個所は厚さが薄いので、自動車用ピラーの曲面に応じて湾曲させることができる。そのため、貼り付ける曲面の曲率が高くても、隙間なく貼り付けることができ、加熱後に発泡して膨張した際に、隙間なく充填することができる。
特開2003−146243号公報 特開2003−94475号公報
しかし、特許文献1に記載される発泡充填具では、支持板が、発泡性基材の中空室の長手方向への発泡や、自重による長手方向への垂れ下がり、垂れ落ちを規制すべく、発泡性基材の発泡時に、その表面方向と略直交する方向に加わる圧力や、発泡性基材の重量によって同方向へ屈曲しないように、硬質の合成樹脂材料によって形成されている。そのため、支持板を、予め中空室の断面形状に対応して成形しておく必要があり、各中空室の断面形状ごとに成形金型が必要となる。
また、特許文献2に記載される空隙充填材は、貼付層を自動車用ピラーの曲面に貼り付けるため、空隙充填材を曲面に貼付した後に、その曲面に防錆塗料を塗布し、外部加熱により膨張層を膨張させて、空隙を充填するとき、曲面における空隙充填材が貼付されている部分には、防錆塗料が塗布されないという不具合を生じる。
本発明の目的は、シート状の発泡基材を、簡易な構成により、作業効率よく、構造物の空間の形状に対応した所定形状に形成することができ、それを、構造物の空間に、構造物の空間を画成する壁面に貼付せずに、作業効率よく配置することのできる発泡充填部材を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、構造物の空間を発泡により充填するための発泡充填部材であって、発泡材料からなるシート状をなし、折り曲げ部分に沿って、厚み方向途中まで切り込まれる切り込み部および/または厚み方向を貫通する切断部が形成されている発泡基材を備え、前記発泡基材は、前記切り込み部および/または前記切断部で屈折することにより、所定形状に形成可能に、形成されていることを特徴としている。
この発泡充填部材では、シート状の発泡基材を、切り込み部および/または切断部に沿って屈折させれば、簡易な構成により、作業効率よく、構造物の空間の形状に対応した所定形状に形成することができる。そのため、構造物の空間の形状に対応した金型などを不要として、コストダウンを図ることができる。
また、この発泡充填部材は、発泡基材の折り曲げ部分や外周縁部が、構造物の空間を画成する壁面と点接触または線接触した状態で、その空間内に配置される。そのため、発泡基材を壁面に貼付せずとも、その空間内に、その空間の形状に対応した形状で、作業効率よく配置することができる。また、発泡基材が壁面に貼付されていないので、発泡充填部材の配置後においても、壁面に対する処理を可能とすることができる。
また、この発明の発泡充填部材においては、前記発泡基材の厚みが、0.5〜6.0mmであり、曲げ弾性率が、20〜150MPaであることが好適である。
発泡基材の厚みと曲げ弾性率とがこのように設定されている場合は、空間内に配置された屈曲している発泡基材が、屈曲前のシート状に復元しようとする復元力(反発弾性)を生じる。そのため、空間内に配置されている発泡充填部材は、発泡基材の復元力によって、壁面に圧接されるので、構造物の空間内において、所定形状が保持される。その結果、発泡充填部材を、構造物の空間内において、その空間に対応した形状で、確実に保持させることができる。
また、この発明の発泡充填部材においては、前記切り込み部および/または前記切断部が、前記発泡基材の長手方向に沿って形成されていることが好適である。
切り込み部および/または切断部が、このように形成されている場合には、その切り込み部および/または切断部に沿って、発泡基材を、その長手方向と略直交する方向に屈折させることで、発泡充填部材を、その構造物の空間の、長手方向と略直交する方向の断面形状に対応した、所定形状に形成することができる。
また、この発明の発泡充填部材においては、前記切り込み部および/または前記切断部が、前記発泡基材の長手方向に対して交差する方向に沿って形成されていることが好適である。
切り込み部および/または切断部が、このように形成されている場合には、その切り込み部および/または切断部に沿って、発泡基材を、その長手方向に屈折させることで、発泡充填部材を、構造物の空間の長手方向の断面形状に対応した、所定形状に形成することができる。
また、この発明の発泡充填部材においては、前記発泡基材には、前記構造物に係止するための係止部が設けられていることが好適である。
発泡基材に係止部が設けられている場合は、この係止部を構造物に係止することにより、発泡充填部材を構造物に固定できる。そのため、発泡充填部材は、壁面に対して係止部においてのみ固定されるので、壁面に対するその後の処理を阻害することなく、構造物に確実に固定することができる。
また、この発明の発泡充填部材においては、第1空間と、前記第1空間に隣り合う第2空間と、前記第1空間および前記第2空間とを連通する連通口とを備える構造物の、前記第1空間および前記第2空間を発泡により充填するために用いられ、前記発泡基材は、長手方向途中に形成される前記連通口に挿通される挿通部と、前記挿通部に対して長手方向一方側に形成され、前記第1空間に配置される第1空間充填部と、前記挿通部に対して長手方向他方側に形成され、前記第2空間に配置される第2空間充填部とを備えていることが好適である。
このように形成した場合は、発泡充填部材の第1空間充填部および第2空間充填部のいずれか一方の空間充填部を、連通口に挿入して、挿通部を、連通口に挿通させれば、その一方の空間充填部を、それに対応する第1空間または第2空間のいずれか一方の空間に配置することができ、また、他方の空間充填部を他方の空間に配置することができる。そのため、空間充填部材を第1空間および第2空間の各空間毎にそれぞれ配置することを不要として、作業効率の向上を図ることができる。また、1つの空間充填部材で両方の空間を充填することができるので、コストダウンを図ることができる。
また、本発明は、構造物の空間を発泡により充填するための発泡充填部材であって、発泡材料からなるシート状をなし、厚み方向を貫通する切り欠き部が形成されている発泡基材を備え、前記発泡基材は、前記切り欠き部に発泡基材が挿入されることにより、所定形状に形成可能に、形成されていることを特徴としている。
この発泡充填部材では、シート状の発泡基材の切り欠き部に、同一または別の発泡基材を挿入することにより、発泡基材を組み合わせて、構造物の空間の形状に対応した所定形状に、形成することができる。そのため、シート状の発泡基材を、簡易な構成により、作業効率よく、構造物の空間の形状に対応した所定形状に形成することができる。その結果、構造物の空間の形状に対応した金型などを不要として、コストダウンを図ることができる。
また、発泡充填部材は、発泡基材を壁面に貼付せずとも、構造物の空間内に、その空間の形状に対応した形状で、作業効率よく配置することができる。また、発泡基材が壁面に貼付されていないので、発泡充填部材の配置後においても、壁面に対する処理を可能とすることができる。
本発明の発泡充填部材では、構造物の空間の形状に対応した金型などを不要として、コストダウンを図ることができる。また、発泡充填部材の空間内への配置後においても、壁面に対する処理を可能とすることができる。
図1は、本発明の発泡充填部材の一実施形態を示す平面図、図2は、図1に示す発泡充填部材の、長手方向の一方側短側面の一部を拡大した側面図、図3は、図1に示す発泡充填部材の、幅方向の一方側長側面の一部を拡大した側面図である。
図1において、この発泡充填部材1は、後述する自動車のピラー21などの、内部空間24に発泡材を充填するために用いられ、発泡材料からなるシート状の発泡基材2の単層から形成されている(図5参照)。
発泡基材2は、加熱(例えば、120〜210℃前後)により発泡する発泡材料から形成されている。
発泡材料としては、特に制限されず、公知の発泡性ポリマーが用いられる。発泡性ポリマーとしては、特に制限されないが、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリケトンなどの樹脂、例えば、スチレン−ブタジエン−ゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)などのゴムなどが挙げられる。好ましくは、エチレン・酢酸ビニル共重合体が用いられる。エチレン・酢酸ビニル共重合体を用いることにより、発泡倍率を高くすることができる。これら発泡性ポリマーは、1種または2種以上を適宜選択して用いることができる。
また、発泡材料には、発泡性ポリマーを発泡および硬化させるために、さらに、例えば、架橋剤、発泡剤、必要により発泡助剤などが適宜配合される。
架橋剤としては、特に制限されないが、例えば、加熱により分解され、遊離ラジカルを発生して分子間または分子内に架橋結合を形成させる公知のラジカル発生剤が用いられる。より具体的には、例えば、ジクミルパーオキサイド、1,1−ジターシャリブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジターシャリブチルパーオキシヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジターシャリブチルパーオキシヘキシン、1,3−ビス(タ−シャリ−ブチルパ−オキシイソプロピル)ベンゼン、ターシャリブチルパーオキシケトン、ターシャリブチルパーオキシベンゾエートなどの有機過酸化物などが挙げられる。
また、発泡性ポリマーが加硫可能である場合には、架橋剤として公知の加硫剤を用いることができる。そのような加硫剤としては、特に制限されないが、例えば、硫黄、硫黄化合物類、セレン、酸化マグネシウム、一酸化鉛、酸化亜鉛、ポリアミン類、オキシム類、ニトロソ化合物類、樹脂類、アンモニウム塩類などが挙げられる。
これら架橋剤は、1種または2種以上を適宜選択して用いることができる。また、架橋剤の配合割合は、特に制限されないが、例えば、発泡性ポリマーに対して、0.1〜10重量部、好ましくは、0.5〜7重量部である。
また、加硫剤を用いる場合には、加硫促進剤を併用することができる。加硫促進剤としては、例えば、ジチオカルバミン酸類、チアゾール類、グアニジン類、スルフェンアミド類、チウラム類、キサントゲン酸類、アルデヒドアンモニア類、アルデヒドアミン類、チオウレア類などの公知の加硫促進剤が挙げられる。このような加硫促進剤は、1種または2種以上を適宜選択して用いることができ、その配合割合は、発泡性ポリマーに対して、0.1〜5重量部である。
また、加硫促進剤とは反対に、成形性の調節などを目的として、例えば、有機酸やアミン類などの公知の加硫遅延剤などを適宜配合することもできる。
また、発泡剤としては、特に制限されないが、例えば、公知の無機系発泡剤や有機系発泡剤が用いられる。無機系発泡剤としては、例えば、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、亜硝酸アンモニウム、水素化ホウ素ナトリウム、アジド類などが挙げられる。
また、有機系発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド、バリウムアゾジカルボキシレート、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボン酸アミドなどのアゾ系化合物、例えば、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフタルアミド、トリニトロトリメチルトリアミンなどのニトロソ系化合物、例えば、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、パラトルエンスルホニルヒドラジド、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホニルヒドラジド、アリルビス(スルホニルヒドラジド)などのヒドラジド系化合物、例えば、p−トルイレンスルホニルセミカルバジド、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルセミカルバジド)などのセミカルバジド系化合物、例えば、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロモノフルオロメタンなどのフッ化アルカン、例えば、5−モルホリル−1,2,3,4−チアトリアゾールなどのトリアゾール系化合物などが挙げられる。
また、これら発泡剤のなかでも、発泡性ポリマーの軟化温度以上で分解してガスを発生し、かつ、後述する発泡材の形成時において、ほとんど発泡しないものが、組成に応じて適宜選択される。好ましくは、120〜210℃前後で発泡するものが用いられる。
これら発泡剤は、1種または2種以上を適宜選択して用いることができる。また、発泡剤の配合割合は、特に制限されないが、例えば、発泡性ポリマー100重量部に対して、5〜50重量部、好ましくは、10〜30重量部である。
なお、発泡剤の配合量は、発泡基材2の発泡時において、その発泡倍率が5〜25倍程度、好ましくは、10〜20倍程度で、実質的に独立気泡を生じさせる範囲であることが好適である。発泡剤の配合量が少なすぎると、発泡基材2が十分に発泡せず、一方、発泡剤の配合量が多すぎると、発泡により得られる発泡材の樹脂だれによる空隙を生じ、いずれも充填性が抵下する。
発泡助剤としては、特に制限されないが、例えば、発泡剤の種類に応じて適宜公知の発泡助剤を選択することができ、より具体的には、例えば、尿素を主成分とする尿素系化合物、例えば、酸化亜鉛、酸化鉛などの金属酸化物、例えば、サリチル酸、ステアリン酸などの高級脂肪酸またはその金属塩などが挙げられる。好ましくは、高級脂肪酸金属塩が用いられる。
これら発泡助剤は、1種または2種以上を適宜選択して用いることができる。また、発泡助剤の配合割合は、特に制限されないが、例えば、発泡性ポリマー100重量部に対して、1〜20重量部、好ましくは、5〜10重量部である。
さらに、発泡材料には、その目的および用途によって、得られる発泡材の物性に影響を与えない範囲において、例えば、安定剤、補強材、充填剤、軟化剤や、さらには必要に応じて、例えば、可塑剤、老化防止剤、酸化防止剤、顔料、着色剤、防カビ剤、難燃剤などの公知の添加剤を適宜配合することができる。
この発泡基材2は、平面視矩形板状に一体的に形成され、一方側表面3に、その一方側表面3から、図2に示すように、厚み方向途中まで切り込まれる切り込み部4、5、6、7と、図3に示すように、厚み方向を貫通して、他方側表面8に到達する切断部9、10とが形成されている。なお、図1では、切り込み部4、5、6、7と、切断部9、10とを区別するために、便宜的に、切り込み部4、5、6、7を破線で、切断部9、10を実線で表現している。
切り込み部4は、発泡基材2の一方側表面3において、長手方向一方側側面である一方側短側面11から、発泡基材2の長手方向に沿って、発泡基材2の長手方向途中に形成される一方側の切断部9、10まで到達するように、直線状に複数(4本)形成されている。各切り込み部4は、発泡基材2の長手方向の直交方向である幅方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。また、4本の切り込み部4は、発泡基材2の幅方向において、発泡基材2を5等分するように、互いに等間隔で形成されている。
切り込み部4は、図2に示すように、一方側表面3から他方側表面8へ向けて、発泡基材2の厚み方向途中まで切り込まれている。切り込む深さAは、発泡基材2の厚みBの0.1〜0.9倍、好ましくは、0.2〜0.5倍である。
また、切り込む幅は、切り込むカッタの幅に等しく、例えば、300μm以下、好ましくは、10〜100μmである。
切り込み部5は、発泡基材2の一方側表面3において、長手方向他方側側面である他方側短側面12から、発泡基材2の長手方向に沿って、発泡基材2の長手方向途中に形成される他方側の切断部9、10まで到達するように、直線状に複数(4本)形成されている。各切り込み部5は、発泡基材2の幅方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。また、4本の切り込み部5は、発泡基材2の幅方向において、発泡基材2を5等分するように、互いに等間隔で形成されている。なお、切り込み部5の切り込む深さ、切り込む幅は、切り込み部4と同様である。
切断部9は、発泡基材2の一方側表面3において、幅方向一方側側面である一方側長側面13から、発泡基材2の幅方向に沿って、一方側長側面13側から2本目の切り込み部4、5まで到達するように、直線状に複数本(2本)形成されている。各切断部9は、発泡基材2の長手方向途中において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。
切断部10は、発泡基材2の一方側表面3において、幅方向他方側側面である他方側長側面14から、発泡基材2の幅方向に沿って、他方側長側面14側から2本目の切り込み部4、5まで到達するように、直線状に複数本(2本)形成されている。各切断部10は、発泡基材2の長手方向途中において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。また、各切断部9、10は、発泡基材2の幅方向において所定間隔(一方側長側面13側から2本目の切り込み部4、5と、他方側長側面14側から2本目の切り込み部4、5との間)を隔てて、それぞれ対向配置されている。
切り込み部6、7は、互いに一直線上に対向配置された各切断部9、10間を繋ぐように、幅方向に沿って直線状に、それぞれ形成されている。なお、切り込み部6、7の切り込む深さ、切り込む幅は、切り込み部4と同様である。
そして、このように形成される切り込み部4、5、6、7および切断部9、10によって、発泡基材2の長手方向において、一方側短側面11と、切り込み部6および切り込み部6の幅方向両側の切断部9、10との間に第1直線部15が画成され、他方側短側面12と、切り込み部7および切り込み部7の幅方向両側の切断部9、10との間に第2直線部16が画成され、切り込み部6および切り込み部6の幅方向両側の切断部9、10と、切り込み部7および切り込み部7の幅方向両側の切断部9、10との間に第1屈曲部17が画成される。また、第1直線部15において、幅方向に沿って、一方側長側面13、他方側長側面14および各切り込み部4の各間に、複数(5つ)の第1屈曲片18が、それぞれ画成される。また、第2直線部16において、幅方向に沿って、一方側長側面13、他方側長側面14および各切り込み部5の各間に、複数(5つ)の第2屈曲片19が、それぞれ画成される。
なお、第1直線部15と第1屈曲部17とは、切り込み部6を介して、発泡基材2の長手方向に屈曲可能に連結される。また、第2直線部16と第1屈曲部17とは、切り込み部7を介して、発泡基材2の長手方向に屈曲可能に連結される。
これにより、発泡基材2は、第1直線部15および第2直線部16においては、切り込み部4、5の切り込み方向に沿って、図2に実線の矢印で示す方向に、発泡基材2の幅方向において互いに隣接する第1屈曲片18、第2屈曲片19が所定角度をもって屈折するように、屈曲させることができる。
また、第1直線部15と第1屈曲部17との間、および第2直線部16と第1屈曲部17との間においては、一方側表面3を屈曲方向外方、他方側表面8を屈曲方向内方として、切り込み部6、7の切り込み方向に沿って、図3に実線で示す方向に、発泡基材2の長手方向において互いに隣接する第1直線部15および第1屈曲部17、第2直線部16および第1屈曲部17が所定角度をもって屈折するように、屈曲させることができる。
そして、発泡基材2は、例えば、まず、上記した発泡材料において、各成分を上記した配合割合において配合した後、例えば、ミキシングロール、加圧式ニーダーなどを用いて混練し、その後、プレスやカレンダーロールなどを用いてシート状に連続成形するか、あるいは、発泡材料を、例えば、押出成形機を用いてシート状に連続成形し、次いで、矩形状をなし、その一方側表面3に、切り込み部4、5、6、7および切断部9、10が形成されるように、打ち抜くことによって、得ることができる。
このようにして形成される発泡基材2は、厚みが、0.5〜6.0mm、好ましくは、1.5〜3.5mmに設定される。また、発泡基材2は、曲げ弾性率が、20〜150MPa、好ましくは、60〜100MPaに設定される。このように設定されることによって、発泡基材2には、適度の屈曲性および反発弾性が付与される。
そして、発泡基材2は、各切り込み部4、5、6、7を、切り込み部4、5、6、7の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面3を屈曲方向外方、他方側表面8を屈曲方向内方として、屈曲させることにより、図4に示すエルボ形状に対応する立体形状に形成される。
すなわち、第1直線部15は、5つの第1屈曲部18を、各第1屈曲部18間を繋ぐ4本の切り込み部4の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面3を屈曲方向外方、他方側表面8を屈曲方向内方として、屈曲させることにより、発泡基材2の幅方向の断面形状が、断面逆U字状に形成される。
また、第2直線部16は、5つの第2屈曲部19を、各第2屈曲部19間を繋ぐ4本の切り込み部5の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面3を屈曲方向外方、他方側表面8を屈曲方向内方として、屈曲させることにより、発泡基材2の幅方向の断面形状が、断面逆U字状に形成される。
また、第1直線部15、第2直線部16および第1屈曲部17は、第1直線部15および第1屈曲部17間を繋ぐ切り込み部6と、第2直線部16および第1屈曲部17間を繋ぐ切り込み部7の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に屈曲させ、さらに、第1屈曲部17を、断面逆U字状に屈曲させた第1直線部15および第2直線部16の一方側表面3を被覆するように湾曲させることにより、一方側表面3を屈曲方向外方、他方側表面8を屈曲方向内方とした、側面視略逆V字状に形成される。
そして、このようにして得られる発泡充填部材1は、構造物の間の空間や中空構造物の内部空間に配置して、発泡温度(例えば、120〜210℃前後)に加熱すれば、発泡により、その空間を隙間なく充填することができる。そのため、このような発泡充填部材1は、特に制限されることなく、制振、防音、防塵、断熱、緩衝、水密などを目的として、構造物の空間に充填する、例えば、防振材、防音材、防塵材、断熱材、緩衝材、止水材などとして、各種の産業製品の発泡充填部材として、用いることができる。
より具体的には、この発泡充填部材1を用いて、中空構造物として、例えば、自動車のピラーの内部空間を発泡により充填すれば、発泡により形成された発泡材により、エンジンの振動や騒音、あるいは、風きり音などが車室内に伝達されることを有効に防止することができる。
次に、この発泡充填部材1を用いる一例として、自動車のピラーの内部空間を充填する方法について説明する。
この方法では、まず、図5に示すように、充填すべきピラー21の内部空間24の立体形状および大きさに対応して形成された発泡充填部材1を、そのピラー21内に設置する。
ピラー21は、略逆V字筒状(エルボ形状)に形成され、その長手方向の途中に屈曲した屈曲管部20、長手方向における屈曲管部20の両側にまっすぐな直管部22、23を一体的に備えている。なお、一方の直管部22の屈曲部20側と反対側一端部には、発泡充填部材1を受け入れる開口26が形成されている。
そして、発泡充填部材1をピラー21内に設置するには、発泡充填部材1の第2直線部16の遊端部側である、発泡基材2の他方側短側面12を、ピラー21の開口26から、その一方の直管部22の内部空間24内に導入し、第2直線部16を、屈曲部20に沿って屈曲させながら、他方の直管部23の内部空間24まで挿入する。これにより、図5に示すように、他方の直管部23の内部空間24内に、第2直線部16が配置され、屈曲管部20の内部空間24内に、第1屈曲部17が配置され、さらに、一方の直管部22の内部空間24内に、第1直線部15が配置される。
このように、この発泡充填部材1では、シート状の発泡基材2を、切り込み部4、5、6、7および切断部9、10に沿って屈折させる簡易な構成により、作業効率よく、エルボ形状に形成されたピラー21の、内部空間24の立体形状および大きさに対応した立体形状に形成することができる。
すなわち、発泡基材2の第1直線部15および第2直線部16を、それぞれ、発泡基材2の長手方向に沿って形成した切り込み部4、5に沿って、発泡基材2の幅方向に屈折させることにより、第1直線部15および第2直線部16が、2つの直管部22、23の内部空間24の径方向の断面形状に対応した断面逆U字状に形成される。
また、第1直線部15、第2直線部16および第1屈曲部17を、それぞれ、発泡基材2の幅方向に沿って形成した切り込み部6、7および切断部9、10に沿って、発泡基材2の長手方向に屈曲させ、さらに、第1屈曲部17を、断面逆U字状に屈曲させた第1直線部15および第2直線部16の一方側表面3を被覆するように湾曲させることにより、第1屈曲部17が、屈曲管部20の内部空間24の径方向の断面形状に対応した、断面逆U字状に形成される。
そのため、発泡充填部材1の製造にあたり、発泡基材2の切り込み部4、5、6、7および切断部9、10を形成する位置や形成する数、あるいは、切り込み部4、5、6、7および切断部9、10に沿って屈曲させる角度などを、適宜選択することによって、発泡充填部材1を、上記したエルボ形状など、種々の形状のピラー21に対応した立体形状に形成することができる。その結果、ピラー21の内部空間24の形状に対応した金型などを不要として、コストダウンを図ることができる。
また、発泡充填部材1は、発泡基材2の他方側短側面12を、ピラー21の開口26から、その一方の直管部22の内部空間24内に導入し、第2直線部16を、屈曲部20に沿って屈曲させながら、他方の直管部23の内部空間24まで挿入することにより、発泡基材2の切り込み部4、5、6、7および切断部9、10に沿う折り曲げ部分や、その発泡基材2の外周縁部が、ピラー21の内部空間24を画成する内周壁面と点接触または線接触した状態で、その内部空間24内に配置される。
そのため、発泡基材2を内周壁面に貼付せずとも、発泡基材2を、内部空間24内に、その空間の形状に対応した形状で、作業効率よく配置することができる。また、発泡基材2が内周壁面に貼付されていないので、発泡充填部材1の配置後においても、後述するように、内周壁面に対する防錆処理などを可能とすることができる。
また、この発泡充填部材1では、発泡基材2の厚みが、0.5〜6.0mm、曲げ弾性率が、20〜150MPaに設定されているため、内部空間24内に配置された屈曲している発泡基材2が、屈曲前のシート状に復元しようとする復元力(反発弾性)を生じる。そのため、内部空間24内に配置されている発泡充填部材1は、発泡基材2の復元力によって、内部空間24の内周壁面に圧接されるので、ピラー21の内部空間24内において、所定形状が保持される。その結果、発泡充填部材1を、ピラー21の内部空間24内において、その内部空間24に対応した形状で、確実に保持させることができる。
そして、このように、内部空間24に設置された発泡充填部材1は、防錆処理など適宜の処理をした後に、例えば、その後の焼付塗装時の乾燥ライン工程での加熱(例えば、120〜210℃前後)によって、発泡充填部材1の発泡基材2の発泡および硬化により、発泡材を形成し、この発泡材によってピラー21の内部空間24が隙間なく充填される。
なお、発泡材は、その密度(発泡材の重量(g)/発泡材の体積(cm))が、例えば、0.04〜0.2g/cm、さらには、0.05〜0.1g/cmであることが好ましく、また、発泡時の発泡倍率が、5〜25倍、さらには、10〜20倍であることが好ましい。
図6は、本発明の発泡充填部材の他の実施形態を示す平面図、図7は、図6に示す発泡充填部材に形成される係止部を拡大して示す平面図である。
図6において、この発泡充填部材27は、後述する自動車のピラー77などの内部空間78に発泡材を充填するために用いられ、発泡材料からなるシート状の発泡基材28の単層から形成されている(図8参照)。
発泡基材28は、上記と同様に、加熱(例えば、120〜210℃前後)により発泡する発泡材料により形成されている。この発泡基材28は、平面視矩形板状に形成され、発泡基材28の長手方向において、所定間隔を隔てて配置される第1部材29および第2部材30と、それら第1部材29および第2部材30間に設けられる係止部33とを、一体的に備えている。第1部材29および第2部材30は、それぞれの長手方向を一致させ、かつ、第1部材29の長手方向一方側側面である一方側短側面31と、第2部材30の長手方向一方側側面である一方側短側面32とを、所定間隔を隔てて対向配置した状態で、係止部33によって連結されている。
第1部材29の一方側表面34には、その一方側表面34から、厚み方向途中まで切り込まれる切り込み部35、36、37、38、39と、厚み方向を貫通して、他方側表面40に到達する切断部41、42とが形成されている。また、第2部材30の一方側表面43には、その一方側表面43から、厚み方向途中まで切り込まれる切り込み部44、45、46、47、48、49、50と、厚み方向を貫通して、他方側表面51に到達する切断部52、53とが形成されている。
なお、図6では、切り込み部35〜39、44〜50と、切断部41、42、52、53とを区別するために、便宜的に、切り込み部35〜39、44〜50を破線で、切断部41、42、52、53を実線で表現している。
切り込み部35は、第1部材29の一方側表面34において、一方側短側面31から、第1部材29の長手方向に沿って、第1部材29の長手方向途中一方側に形成される一方側短側面31側から1本目の切断部9、10まで到達するように、直線状に複数(4本)形成されている。各切り込み部35は、第1部材29の長手方向の直交方向である幅方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。また、4本の切り込み部35は、第1部材29の幅方向において、第1部材29を5等分するように、互いに等間隔で形成されている。なお、切り込み部35の切り込む深さ、切り込む幅は、上記した切り込み部4と同様である。
切り込み部36は、第1部材29の一方側表面34において、第1部材29の長手方向略中央に形成される一方側短側面31側から2本目の切断部41、42から、第1部材29の長手方向に沿って、長手方向途中他方側に形成される一方側短側面31側から3本目の切断部41、42まで到達するように、直線状に複数(4本)形成されている。各切り込み部36は、第1部材29の幅方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。また、4本の切り込み部36は、第1部材29の幅方向において、第1部材29を5等分するように、互いに等間隔で形成されている。なお、切り込み部36の切り込む深さ、切り込む幅は、切り込み部4と同様である。
切断部41は、第1部材29の一方側表面34において、幅方向一方側側面である一方側長側面55から、第1部材29の幅方向に沿って、一方側長側面55側から2本目の切り込み部35、36まで到達するように、直線状に複数本(3本)形成されている。各切断部41は、長手方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。
切断部42は、第1部材29の一方側表面34において、幅方向他方側側面である他方側長側面56から、第1部材29の幅方向に沿って、他方側長側面56側から2本目の切り込み部35、36まで到達するように、直線状に複数本(3本)形成されている。各切断部42は、長手方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。
また、各切断部41、42は、幅方向において所定間隔(一方側長側面55側から2本目の切り込み部35、36と、他方側長側面56側から2本目の切り込み部35、36との間)を隔てて、それぞれ対向配置されている。
切り込み部37、38、39は、互いに一直線上に対向配置された各切断部41、42間を繋ぐように、幅方向に沿って直線状に、それぞれ形成されている。なお、切り込み部37、38、39の切り込む深さ、切り込む幅は、切り込み部4と同様である。
そして、このように形成される切り込み部35、36、37、38、39および切断部41、42によって、第1部材29の長手方向において、他方側短側面54と、切り込み部39および切り込み部39の幅方向両側の切断部41、42との間に第1屈曲部60が画成され、切り込み部39および切り込み部39の幅方向両側の切断部41、42と、切り込み部38および切り込み部38の幅方向両側の切断部41、42との間に第1直線部61が画成され、切り込み部38および切り込み部38の幅方向両側の切断部41、42と、切り込み部37および切り込み部37の幅方向両側の切断部41、42との間に第2屈曲部62が画成され、切り込み部37および切り込み部37の幅方向両側の切断部41、42と、一方側短側面31との間に第2直線部63が画成される。
また、第1直線部61において、幅方向に沿って、一方側長側面55、他方側長側面56および各切り込み部36の各間に、複数(5つ)の第1屈曲片64が、それぞれ画成され、また、第2直線部63において、幅方向に沿って、一方側長側面55、他方側長側面56および各切り込み部35の各間に、複数(5つ)の第2屈曲片65が、それぞれ画成されている。
なお、第1屈曲部60と第1直線部61とは、切り込み部39を介して、第1部材29の長手方向に屈曲可能に連結される。また、第1直線部61と第2屈曲部62とは、切り込み部38を介して、第1部材29の長手方向に屈曲可能に連結される。さらに、第2屈曲部62と第2直線部63とは、切り込み部37を介して、第1部材29の長手方向に屈曲可能に連結される。
これにより、第1部材29は、第1直線部61および第2直線部63においては、切り込み部36、35の切り込み方向に沿って、第1部材29の幅方向において互いに隣接する第1屈曲片64、第2屈曲片65が所定角度をもって屈折するように、屈曲させることができる。
また、第1屈曲部60と第1直線部61との間、第1直線部61と第2屈曲部62との間、および、第2屈曲部62と第2直線部63との間においては、切り込み部39、38、37の切り込み方向に沿って、第1部材29の長手方向において互いに隣接する第1屈曲部60および第1直線部61、第1直線部61および第2屈曲部62、第2屈曲部62および第2直線部63が所定角度をもって屈折するように、屈曲させることができる。
切り込み部44は、第2部材30の一方側表面43において、一方側短側面32から、第2部材30の長手方向に沿って、第2部材30の長手方向途中一方端側に形成される一方側短側面31側から1本目の切断部52、53まで到達するように、直線状に複数(4本)形成されている。各切り込み部44は、第2部材30の長手方向の直交方向である幅方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。また、4本の切り込み部44は、第2部材30の幅方向において、第2部材30を5等分するように、互いに等間隔で形成されている。なお、切り込み部44の切り込む深さ、切り込む幅は、切り込み部4と同様である。
切り込み部45は、第2部材30の一方側表面43において、第2部材30の長手方向に沿って、第2部材30の長手方向途中一方側に形成される一方側短側面31側から2本目の切断部52、53から、第2部材30の長手方向途中他方側に形成される一方側短側面31側から3本目の切断部52、53まで到達するように、直線状に複数(4本)形成されている。各切り込み部45は、第2部材30の幅方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。また、4本の切り込み部45は、第2部材30の幅方向において、第2部材30を5等分するように、互いに等間隔で形成されている。なお、切り込み部45の切り込む深さ、切り込む幅は、切り込み部4と同様である。
切り込み部46は、第2部材30の一方側表面43において、長手方向他方側側面である他方側短側面57から、第2部材30の長手方向に沿って、第2部材30の長手方向途中他方端側に形成される一方側短側面31側から4本目の切断部52、53まで到達するように、直線状に複数(4本)形成されている。各切り込み部46は、第2部材30の幅方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。また、4本の切り込み部46は、第2部材30の幅方向において、第2部材30を5等分するように、互いに等間隔で形成されている。なお、切り込み部46の切り込む深さ、切り込む幅は、切り込み部4と同様である。
切断部52は、第2部材30の一方側表面43において、幅方向一方側側面である一方側長側面58から、第2部材30の幅方向に沿って、一方側長側面58側から2本目の切り込み部44、45、46まで到達するように、直線状に複数本(4本)形成されている。各切断部52は、長手方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。
切断部53は、第2部材30の一方側表面43において、幅方向他方側側面である他方側長側面59から、第2部材30の幅方向に沿って、他方側長側面59側から2本目の切り込み部44、45、46まで到達するように、直線状に複数本(4本)形成されている。各切断部53は、長手方向において、互いに所定間隔を隔てて平行状に形成されている。また、各切断部52、53は、幅方向において所定間隔(一方側長側面58側から2本目の切り込み部44、45、46と、他方側長側面59側から2本目の切り込み部44、45、46との間)を隔てて、それぞれ対向配置されている。
切り込み47、48、49、50は、互いに一直線上に対向配置された各切断部52、53間を繋ぐように、幅方向に沿って直線状に、それぞれ形成されている。なお、切り込み部47、48、49、50の切り込む深さ、切り込む幅は、切り込み部4と同様である。
そして、このように形成される切り込み部44、45、46、47、48、49、50および切断部52、53によって、第2部材30の長手方向において、一他方側短側面32と、切り込み部47および切り込み部47の幅方向両側の切断部52、53との間に第3直線部66が画成され、切り込み部47および切り込み部47の幅方向両側の切断部52、53と、切り込み部48および切り込み部48の幅方向両側の切断部52、53との間に第3屈曲部67が画成され、切り込み部48および切り込み部48の幅方向両側の切断部52、53と、切り込み部49および切り込み部49の幅方向両側の切断部52、53との間に第4直線部68が画成され、切り込み部49および切り込み部49の幅方向両側の切断部52、53と、切り込み部50および切り込み部50の幅方向両側の切断部52、53との間に第4屈曲部69が画成され、切り込み部50および切り込み部50の幅方向両側の切断部52、53と、一方側短側面57との間に第5直線部70が画成される。
また、第3直線部66において、幅方向に沿って、一方側長側面58、他方側長側面59および各切り込み部44の各間に、複数(5つ)の第3屈曲片71が、それぞれ画成され、また、第4直線部68において、幅方向に沿って、一方側長側面58、他方側長側面59および各切り込み部45の各間に、複数(5つ)の第4屈曲片72が、それぞれ画成され、さらに、第5直線部70において、幅方向に沿って、一方側長側面58、他方側長側面59および各切り込み部46の各間に、複数(5つ)の第5屈曲片73が、それぞれ画成されている。
なお、第3直線部66と第3屈曲部67とは、切り込み部47を介して、第2部材30の長手方向に屈曲可能に連結される。また、第3屈曲部67と第4直線部68とは、切り込み部48を介して、第2部材30の長手方向に屈曲可能に連結される。また、第4直線部68と第4屈曲部69とは、切り込み部49を介して、第2部材30の長手方向に屈曲可能に連結される。さらに、第4屈曲部69と第5直線部70とは、切り込み部50を介して、第2部材30の長手方向に屈曲可能に連結される。
これにより、第2部材30は、第3直線部66、第4直線部68および第5直線部70においては、切り込み部44、45、46の切り込み方向に沿って、第2部材30の幅方向において互いに隣接する第3屈曲片71、第4屈曲片72、第5屈曲片73が所定角度をもって屈折するように、屈曲させることができる。
また、第3直線部66と第3屈曲部67との間、第3屈曲部67と第4直線部68との間、第4直線部68と第4屈曲部69との間、および第4屈曲部69と第5直線部70との間においては、切り込み部47、48、49、50の切り込み方向に沿って、第2部材30の長手方向において互いに隣接する第3直線部66および第3屈曲部67、第3屈曲部67および第4直線部68、第4直線部68および第4屈曲部69、第4屈曲部69および第5直線部70が所定角度をもって屈折するように、屈曲させることができる。
係止部33は、第1部材29の第2直線部63と第2部材30の第3直線部66とを連結する平面視矩形板状の連結部74と、この連結部74の長手方向中央から、幅方向両側に突出する一対の係止片75と、連結部74の長手方向における係止片75の両側から幅方向両側に膨出する膨出部76とを、一体的に備えている(図7参照)。
連結部74は、第1部材29の一方側短側面31の中央と、第2部材30の一方側短側面32の中央とを連結している。また、連結部74は、その幅Cが、第2屈曲片65および第3屈曲片71と同幅に形成され、第2直線部63における幅方向中央の第2屈曲片65と、第3直線部66における幅方向中央の第3屈曲片71とに連続するように形成されている。
係止片75は、連結部74の長手方向と直交方向に延びる平面視矩形板状に形成されている。
膨出部76は、係止片75に連続する側が傾斜する平面視略三角形板状に形成されている。なお、係止片75の幅方向において、連結部74の遊端縁は、膨出部76の頂点よりも突出するように形成されている。
そして、発泡基材28は、上記と同様に、シート状に連続成形し、次いで、第1部材29、第2部材30および係止部33を有する所定形状をなし、かつ、第1部材29の一方側表面34に、切り込み部35〜39および切断部41、42が形成され、第2部材30の一方側表面43に、切り込み部44〜50および切断部52、53が形成されるように、打ち抜くことによって、得ることができる。
このようにして得られる発泡基材28は、各切り込み部35〜39、44〜50を、各切り込み部35〜39、44〜50の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面34、43を屈曲方向外方、他方側表面40、51を屈曲方向内方として、屈折させることにより、図8に示す側面視略環状に形成される。
すなわち、第1直線部61は、5つの第1屈曲片64を、各第1屈曲片64間を繋ぐ4本の切り込み部36の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面34を屈曲方向外方、他方側表面40を屈曲方向内方として、屈折させることにより、発泡基材28の幅方向の断面形状が、断面逆U字状に形成される。
また、第2直線部63は、5つの第2屈曲片65を、各第2屈曲片65間を繋ぐ4本の切り込み部35の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面34を屈曲方向外方、他方側表面40を屈曲方向内方として、屈折させることにより、同様に、発泡基材28の幅方向の断面形状が、断面逆U字状に形成される。
また、第3直線部66は、5つの第3屈曲片71を、各第3屈曲片71間を繋ぐ4本の切り込み部44の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面43を屈曲方向外方、他方側表面51を屈曲方向内方として、屈折させることにより、同様に、発泡基材28の幅方向の断面形状が、断面逆U字状に形成される。
また、第4直線部68は、5つの第4屈曲片72を、各第4屈曲片72間を繋ぐ4本の切り込み部45の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面43を屈曲方向外方、他方側表面51を屈曲方向内方として、屈折させることにより、同様に、発泡基材28の幅方向の断面形状が、断面逆U字状に形成される。
さらに、第5直線部70は、5つの第5屈曲片73を、各第5屈曲片73間を繋ぐ4本の切り込み部46の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面43を屈曲方向外方、他方側表面51を屈曲方向内方として、屈折させることにより、同様に、発泡基材28の幅方向の断面形状が、断面逆U字状に形成される。
また、各屈曲部および各直線部は、それらの間を繋ぐ切り込み部37〜39、47〜50の各切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に屈折させ、また、第1屈曲部60、第2屈曲部62、第3屈曲部67および第4屈曲部69を、断面逆U字状に屈曲させた第1直線部61、第2直線部63、第3直線部66、第4直線部68および第5直線部70の一方側表面34、43を被覆するように湾曲させることにより、一方側表面34、43を屈曲方向外方、他方側表面40、51を屈曲方向内方とした、側面視略環状に形成される。
さらに、係止部33は、連結部74の長手方向中央で、図8および図9に示すように、同方向に2つ折りにし、かつ、連結部74の基部を環の外方に屈曲させ、さらに、図10に示すように、係止片75を環の内方へ屈曲させることで、環の外方に突設される。
そして、このようにして得られる発泡充填部材27は、構造物の間の空間や中空構造物の内部空間に配置して、発泡温度に加熱すれば、発泡により、その空間を隙間なく充填することができる。そのため、このような発泡充填部材27は、各種の産業製品の発泡充填部材として、用いることができる。
次に、この発泡充填部材27を用いる一例として、自動車のピラーの内部空間を充填する方法について説明する。
この方法では、まず、図8に示すように、充填すべきピラー77の内部空間78の立体形状および大きさに対応して形成された発泡充填部材27を、そのピラー77内に設置する。
ピラー77は、インナパネル79およびアウタパネル80を備えている。インナパネル79およびアウタパネル80は、一側に開口が形成される略断面凹状をなし、開口の開口幅に沿う両端部には、フランジ部81、82が形成されている。そしてピラー77は、インナパネル79およびアウタパネル80を、それらの各フランジ部81、82を対向当接させて、溶接により接合することによって、閉断面として、内部空間78が形成されるように、設けられている。
そして、発泡充填部材27をピラー77内に設置するには、インナパネル79およびアウタパネル80が分割されている状態で、各切り込み部35〜39、44〜50を、各切り込み部35〜39、44〜50の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面34、43を屈曲方向外方、他方側表面40、51を屈曲方向内方として、屈折させることにより、図8に示すように、ピラー77の断面形状に対応させて側面視略環状に形成し、係止部33を、インナパネル79の予め形成された係止孔83に係止させる。
すなわち、係止部33の係止片75および膨出部76を、図9に実線の矢印で示すように、係止孔83に挿通する。係止孔83は、ピラー77の長手方向に沿う幅E(図10参照)が、連結部74の幅Cより大きく、かつ、連結部74の両側に突出させた膨出部76の頂点間の幅D(図7参照)より小さく形成されている。そのため、係止片75および膨出部76は、係止孔83の挿通中は、幅方向内方に弾性変形するが、係止孔83の通過後は、図10に示すように、幅方向外方に弾性変形して、係止片75の遊端部と、膨出部76の端縁とが、インナパネル79の外側面に当接する。その結果、発泡充填部材27がインナパネル79に固定される。
その後、これらインナパネル79およびアウタパネル80のフランジ部81、82を対向当接させて、溶接により接合することによって、ピラー77内に発泡充填部材27が設置される。
なお、このようなピラー77は、より具体的には、車両ボディのフロントピラー、サイドピラーあるいはリヤピラーとして用いられる。
その後、防錆処理など適宜の処理をした後に、例えば、その後の焼付塗装時の乾燥ライン工程での加熱によって、発泡充填部材27の発泡基材28を発泡および硬化させることにより発泡材を形成し、この発泡材によってピラー77の内部空間78が隙間なく充填される。発泡材は、その密度や、発泡時の発泡倍率が、上記と同程度であることが好ましい。
この発泡充填部材27では、係止部33を、ピラー77の係止孔83に係止させることにより、発泡充填部材27をピラー77に固定できる。そのため、発泡充填部材27は、内部空間28を画成する内周壁面に対して、係止部33においてのみ固定されるので、壁面に対するその後の防錆処理などを阻害することなく、ピラー77に確実に固定することができる。
図11は、本発明の発泡充填部材のさらに他の実施形態を示す平面図である。
図11において、この発泡充填部材84は、後述する、隣り合う第1空間100および第2空間101を備える自動車のピラー99などの第1空間100および第2空間101に発泡材を充填するために用いられ、発泡材料からなるシート状の発泡基材85の単層から形成されている(図12参照)。
発泡基材85は、上記と同様に、加熱(例えば、120〜210℃前後)により発泡する発泡材料により形成されている。この発泡基材85は、平面視矩形状に形成され、その長手方向途中に形成される挿通部90と、挿通部90に対して長手方向一方側に形成される第1空間充填部92と、挿通部に対して長手方向他方側に形成される第2空間充填部94とを、一体的に備えている。
すなわち、発泡基材85の幅方向一側側面である一方側長側面86の長手方向途中には、長手方向の直交方向である幅方向内方に向かって凹入する平面視略V字状の凹入部87が形成されている。また、発泡基材85の幅方向他方側側面である他方側長側面88の長手方向途中には、凹入部87と幅方向において対向する位置に、幅方向内方に向かって凹入する平面視略V字状の凹入部89が形成されている。
これにより、発泡基材85には、その長手方向において各凹入部87、89が幅方向において対向する略矩形状の最狭幅部分が、挿通部90として画成される。また、挿通部90の両側において、一側から一方側短側面91まで到達する略矩形状部分が、第1空間充填部92として画成され、他側から他方側短側面93まで到達する略矩形状部分が、第2空間充填部94として画成される。
なお、第1空間充填部92および第2空間充填部94は同幅Fとして形成されており、挿通部90の幅Gは、それらの幅Fよりも小さく形成されている。
発泡基材85の一方側表面95には、その一方側表面95から、厚み方向途中まで切り込まれる切り込み部96が形成され、他方側表面97には、その他方側表面97から、厚み方向途中まで切り込まれる切り込み部98が形成されている。なお、図11では、一方側表面95の切り込み部96と、反対側である他方側表面97の切り込み部98とを区別するために、切り込み部96を実線で表現し、切り込み部98を破線で表現している。
切り込み部96は、発泡基材85の一方側表面95において、第1空間充填部92の長手方向一方側側面である一方側短側面91の近傍の領域と、長手方向略中央の領域とに、複数本ずつ、発泡基材85の幅方向に沿って直線状に形成されている。
切り込み部98は、発泡基材85の他方側表面93において、第2空間充填部94の長手方向他方側側面である他方側短側面96の近傍の領域と、挿通部90を含む挿通部90近傍の領域とに、複数本ずつ、発泡基材85の幅方向に沿って直線状に形成されている。
なお、図11では、切り込み部96を、一方側短側面95の近傍の領域において6本、長手方向略中央の領域において7本形成し、また、切り込み部94を、他方側短側面98の近傍の領域において5本、挿通部90近傍の領域において6本形成しているが、実際の本数は、これに制限されない。
そして、発泡基材85は、上記と同様に、シート状に連続形成し、次いで、その長手方向において第1空間充填部92、挿通部90および第2空間充填部94を有する略矩形状をなし、その一方側表面91に、切り込み部92が形成され、他方側表面93に、切り込み部94が形成されるように、打ち抜くことによって、得ることができる。
このようにして得られる発泡基材85は、各切り込み部92を、各切り込み部92の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、一方側表面91を屈曲方向外方、他方側表面93を屈曲方向内方として、屈折させ、かつ、各切り込み部94を、各切り込み部94の切り込み方向に沿って、その切り込み方向と直交方向に、他方側表面93を屈曲方向外方、一方側表面91を屈曲方向内方として、屈折させることにより、図12に示す断面略8字状に形成される。
そして、このようにして得られる発泡充填部材84は、構造物の間の空間や中空構造物の内部空間に配置して、発泡温度に加熱すれば、発泡により、その空間を隙間なく充填することができる。そのため、このような発泡充填部材84は、各種の産業製品の発泡充填部材として、用いることができる。
次に、この発泡充填部材84を用いる一例として、自動車のピラーの隣接する第1空間と第2空間とを充填する方法について説明する。
この方法では、まず、図12に示すように、充填すべきピラー99の隣接する第1空間100と第2空間101の立体形状および大きさに対応して形成された発泡充填部材84を、そのピラー99内に設置する。
ピラー99は、インナパネル102、アウタパネル103およびセンタパネル104を備えている。インナパネル102およびアウタパネル103は、一側に開口が形成される略断面凹状をなし、開口の開口幅に沿う両端部には、フランジ部105、106が、それぞれ、形成されている。また、センタパネル104は、アウタパネル103の開口に嵌入される略断面凹状をなし、開口の開口幅に沿う両端部には、フランジ部107が形成され、凹部には、厚さ方向を貫通する連通口108が形成されている。連通口108は、ピラー99の長手方向に沿う幅が、挿通部90の幅Gより大きく、かつ、第1空間充填部92および第2空間充填部94の幅Fより小さく形成されている。
そして、ピラー99は、インナパネル102、センタパネル104およびアウタパネル103を、インナパネル102およびアウタパネル103でセンタパネル104を挟み込む状態で、それらの各フランジ部105、106、107を対向当接させて、溶接により接合することによって、閉断面として、インナパネル102とセンタパネル104との間に第1空間100、アウタパネル103とセンタパネル104との間に第2空間101が形成されるように、設けられている。
そして、発泡充填部材84を、ピラー99内に設置するには、まず、インナパネル102、センタパネル104およびアウタパネル103が分割されている状態で、発泡充填部材84の第2空間充填部94を、幅方向に湾曲させつつ、センタパネル104の連通口108に挿入して、挿通部90を連通口108に挿通させる。
その後、発泡充填部材84の第1空間充填部92を、インナパネル102(第1空間100)の内周壁面の断面形状に沿うように、切り込み部96を屈折させることにより、その長手方向に沿って屈曲させ、かつ第2空間充填部94を、アウタパネル103(第2空間101)の内周壁面の断面形状に沿うように、切り込み部98を屈折させることにより、その長手方向に沿って屈曲させた状態で、これらインナパネル102、アウタパネル103およびセンタパネル104のフランジ部105、106、107を対向当接させて、溶接により接合することによって、ピラー99内に、発泡充填部材84を設置する。このようなピラー99は、より具体的には、車両ボディのフロントピラー、サイドピラーあるいはリヤピラーとして用いられる。
その後、防錆処理など適宜の処理をした後に、例えば、その後の焼付塗装時の乾燥ライン工程での加熱によって、発泡充填部材84の発泡基材85を発泡および硬化させることにより発泡材を形成し、この発泡材によってピラー99の第1空間100および第2空間101が隙間なく充填される。発泡材は、その密度や、発泡時の発泡倍率が、上記と同程度であることが好ましい。
この発泡充填部材84では、挿通部90を、連通口108に挿通させることで、第1空間充填部92を、第1空間100に配置することができ、また、第2空間充填部94を、第2空間101に配置することができる。そのため、空間充填部材を第1空間100および第2空間101の各空間毎にそれぞれ配置することを不要とし、作業効率の向上を図ることができる。また、1つの空間充填部材84で両方の空間100、101を充填することができるので、コストダウンを図ることができる。
図13は、本発明の発泡充填部材のさらに他の実施形態を示す平面図である。
図13において、この発泡充填部材109は、後述する、自動車のピラー124などの内部空間125に発泡材を充填するために用いられ、発泡材料からなるシート状の第1発泡基材110および第2発泡基材111を、別体として備えている(図14参照)。
第1発泡基材110および第2発泡基材111は、上記と同様に、加熱(例えば、120〜210℃前後)により発泡する発泡材料により形成されている。両発泡基材110、111は、各々平面視矩形状に形成されている。
第1発泡基材110の幅方向一方側側面である一方側長側面112の長手方向途中には、第2発泡基材111が挿入され、厚み方向を貫通する切り欠き部113が形成されている。切り欠き部113は、第1発泡基材110の一方側長側面112における長手方向一方側側面である一方側短側面114の近傍および長手方向他方側側面である他方側短側面115の近傍に、互いに第1発泡基材110の長手方向に所定間隔を隔てて、それぞれ形成されている。各切り欠き部113は、一方側長側面112から、第1発泡基材110の幅方向他方側側面である他方側長側面120に向かって凹状に切り欠かれており、その長手方向が、第1発泡基材110の幅方向と一致する平面視略矩形状に形成されている。
なお、各切り欠き部113は、その長手方向と直交方向の幅Hが、挿入される第2発泡基材111の厚みIより僅かに小さく形成されている。これによって、挿入される第2発泡基材111を、切り欠き部113の両側面で挟持するように固定することができる。
第2発泡基材111の幅方向一方側側面である一方側長側面116の長手方向途中には、第1発泡基材110が挿入され、厚み方向を貫通する切り欠き部117が形成されている。切り欠き部117は、第2発泡基材111の一方側長側面116における長手方向一方側側面である一方側短側面118の近傍および長手方向他方側側面である他方側短側面119の近傍に、互いに第2発泡基材111の長手方向に所定間隔を隔てて、それぞれ形成されている。各切り欠き部117は、一方側長側面116から、第2発泡基材111の幅方向他方側側面である他方側長側面122に向かって凹状に切り欠かれており、その長手方向が、第2発泡基材111の幅方向と一致する平面視略矩形状に形成されている。なお、各切り欠き部117は、その長手方向と直交方向の幅Jが、挿入される第1発泡基材110の厚みKより僅かに小さく形成されている。これによって、挿入される第1発泡基材110を、切り欠き部117の両側面で挟持するように固定することができる。
また、第1発泡基材110および第2発泡基材111は、第1発泡基材110よりも第2発泡基材111の方が長手方向に長く、また、第1発泡基材110の2つの切り欠き部113の長手方向の間隔よりも、第2発泡基材111の2つの切り欠き部117の長手方向の間隔が大きく形成されている。これにより、図13に示すように、第2発泡基材111の、長手方向中央部を湾曲させて、第2発泡基材111を、側面視U字状に形成した状態で、第1発泡基材110と組み合わせることができる。
すなわち、第1発泡基材110の、各切り欠き部113と、第2発泡基材111の、各切り欠き部117とを、それらの開口が向かい合うように、第1発泡基材110および第2発泡基材111を直交方向に交差させて、第1発泡基材110の切り欠き部113より他方側長側面120側の連結部121を、第2発泡基材111の切り欠き部117に挿入し、かつ、第2発泡基材111の切り欠き部117より他方側長側面122側の連結部123を、第1発泡部110の切り欠き部113に挿入する。
これにより、両発泡基材110、111が一体的に組み合される。また、切り欠き部113の両側面が、挿入される第2発泡基材111の連結部123を挟み、かつ、切り欠き部117の両側面が、挿入される第1発泡基材110の連結部121を挟むことで、両発泡基材110、111が互いに固定される。これによって、図14に示す立体形状の発泡充填部材109が形成される。
そして、このようにして得られる発泡充填部材109は、構造物の間の空間や中空構造物の内部空間に配置して、発泡温度に加熱すれば、発泡により、その空間を隙間なく充填することができる。そのため、このような発泡充填部材109は、各種の産業製品の発泡充填部材として、用いることができる。
次に、この発泡充填部材109を用いる一例として、自動車のピラーの内部空間を充填する方法について説明する。
この方法では、まず、図14に示すように、充填すべきピラー124の、内部空間125の立体形状および大きさに対応して形成された発泡充填部材109を、そのピラー124内に設置する。
ピラー124は、インナパネル126およびアウタパネル127を備えている。インナパネル126は、一側に開口が形成される略断面凹状をなし、開口の開口幅に沿う両端部には、フランジ部128が形成されている。アウタパネル127は、一側に開口が形成される断面略半円状をなし、開口の開口幅に沿う両端部には、フランジ部129が形成されている。そして、ピラー124は、インナパネル126およびアウタパネル127を、それらの各フランジ部128、129を対向当接させて、溶接により接合することによって、閉断面として、内部空間125が形成されるように、設けられている。
そして、発泡充填部材109をピラー124内に設置するには、まず、インナパネル126およびアウタパネル127が分割されている状態で、発泡充填部材109の湾曲している第2発泡基材111を、アウタパネル127内に挿入する。次いで、第1発泡基材110を被覆するように、アウタパネル127にインナパネル126を重ねる。その後、インナパネル126およびアウタパネル127のフランジ部128、129を対向当接させて、溶接により接合することによって、ピラー124内に、発泡充填部材109を設置する。
なお、この組み立てられたピラー124において、第1発泡基材110の一方側短側面114および他方側短側面115と、一方側表面130の長手方向両端部が、アウタパネル127の開口近傍に設けられた受け面131に当接し、かつ、第2発泡基材111の一方側短側面118および他方側短側面119が、インナパネル126の内側面に当接することにより、発泡充填部材109が、ピラー124内において固定されている。また、このようなピラー124は、より具体的には、車両ボディのフロントピラー、サイドピラーあるいはリヤピラーとして用いられる。
その後、防錆処理など適宜の処理をした後に、例えば、その後の焼付塗装時の乾燥ライン工程での加熱によって、発泡充填部材109の第1発泡基材110および第2発泡基材111を発泡および硬化させることにより発泡材を形成し、この発泡材によってピラー124の内部空間125が隙間なく充填される。発泡材は、その密度や、発泡時の発泡倍率が、上記と同程度であることが好ましい。
この発泡充填部材109では、シート状の第1発泡基材110の切り欠き部113に、第2発泡基材111を挿入し、かつ、第2発泡基材111の切り欠き部117に、第1発泡基材110を挿入する簡易な構成により、作業効率よく、第1発泡基材110および第2発泡基材111を組み合わせて、ピラー124の内部空間125の形状に対応した所定形状に、形成することができる。そのため、ピラー124の内部空間125の形状に対応した金型などを不要として、コストダウンを図ることができる。
また、発泡充填部材109は、第1発泡基材110および第2発泡基材111を内周壁面に貼付せずとも、ピラー124の内部空間125に、その内部空間の形状に対応した形状で、作業効率よく配置することができる。また、第1発泡基材110および第2発泡基材111が内周壁面に貼付されていないので、発泡充填部材109の配置後においても、内周壁面に対する防錆処理などを可能とすることができる。
なお、本発明の発泡充填部材では、切り込み部、切断部、切り欠き部の形状、数、向き、さらにはそれによって規定される発泡充填部材の形状は、上記に限らず、構造物の空間に対応して、適宜選択することができる。
本発明の発泡充填部材の一実施形態(エルボ状)を示す平面図である。 図1に示す発泡充填部材の、長手方向の一方側短側面の一部を拡大した側面図である。 図1に示す発泡充填部材の、幅方向の一方側長側面の一部を拡大した側面図である。 図1に示す発泡充填部材を、切り込み部および切断部に沿って屈曲させて立体形状に形成した状態を示す斜視図である。 図4の立体形状に形成した発泡充填部材を、ピラーの内部空間に設置した状態を示す断面図である。 本発明の発泡充填部材の他の実施形態(環状)を示す平面図である。 図6の発泡充填部材の係止部を拡大して示す平面図である。 図6の発泡充填部材を、切り込み部および切断部に沿って屈曲させて立体形状に形成し、ピラーの内部空間に設置した状態を示す断面図である。 図6の発泡充填部材の係止部を、ピラーの係止孔に挿入する状態を示す縦断面図である。 図9に示す状態から、係止部の挿入を完了した状態を示す横断面図である。 本発明の発泡充填部材の他の実施形態(側面視8字状)を示す平面図である。 図11の発泡充填部材を、切り込み部に沿って屈曲させて立体形状に形成し、ピラーの内部空間に設置した状態を示す断面図である。 本発明の発泡充填部材の他の実施形態(複数の発泡基材の組み合わせ)を示す平面図である。 図13の発泡充填部材を立体形状に形成し、ピラーの内部空間に設置した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 発泡充填部材
2 発泡基材
4 切り込み部
5 切り込み部
6 切り込み部
7 切り込み部
9 切断部
10 切断部
27 発泡充填部材
28 発泡基材
33 係止部
35 切り込み部
36 切り込み部
37 切り込み部
38 切り込み部
39 切り込み部
41 切断部
42 切断部
44 切り込み部
45 切り込み部
46 切り込み部
47 切り込み部
48 切り込み部
49 切り込み部
50 切り込み部
52 切断部
53 切断部
84 発泡充填部材
85 発泡基材
90 挿通部
92 第1空間充填部
94 第2空間充填部
96 切り込み部
98 切り込み部
109 発泡充填部材
110 第1発泡基材
111 第2発泡基材
113 切り欠き部
117 切り欠き部

Claims (7)

  1. 構造物の空間を発泡により充填するための発泡充填部材であって、
    発泡材料からなるシート状をなし、折り曲げ部分に沿って、厚み方向途中まで切り込まれる切り込み部および/または厚み方向を貫通する切断部が形成されている発泡基材を備え、
    前記発泡基材は、前記切り込み部および/または前記切断部で屈折することにより、所定形状に形成可能に、形成されていることを特徴とする、発泡充填部材。
  2. 前記発泡基材の厚みが、0.5〜6.0mmであり、曲げ弾性率が、20〜150MPaであることを特徴とする、請求項1に記載の発泡充填部材。
  3. 前記切り込み部および/または前記切断部が、前記発泡基材の長手方向に沿って形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の発泡充填部材。
  4. 前記切り込み部および/または前記切断部が、前記発泡基材の長手方向に対して交差する方向に沿って形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡充填部材。
  5. 前記発泡基材には、前記構造物に係止するための係止部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の発泡充填部材。
  6. 第1空間と、前記第1空間に隣り合う第2空間と、前記第1空間および前記第2空間とを連通する連通口とを備える構造物の、前記第1空間および前記第2空間を発泡により充填するために用いられ、
    前記発泡基材は、長手方向途中に形成される前記連通口に挿通される挿通部と、前記挿通部に対して長手方向一方側に形成され、前記第1空間に配置される第1空間充填部と、前記挿通部に対して長手方向他方側に形成され、前記第2空間に配置される第2空間充填部とを備えていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の発泡充填部材。
  7. 構造物の空間を発泡により充填するための発泡充填部材であって、
    発泡材料からなるシート状をなし、厚み方向を貫通する切り欠き部が形成されている発泡基材を備え、
    前記発泡基材は、前記切り欠き部に発泡基材が挿入されることにより、所定形状に形成可能に、形成されていることを特徴とする、発泡充填部材。
JP2004137647A 2004-05-06 2004-05-06 発泡充填部材 Expired - Fee Related JP4283727B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004137647A JP4283727B2 (ja) 2004-05-06 2004-05-06 発泡充填部材
ES05008761T ES2294590T3 (es) 2004-05-06 2005-04-21 Elemento de relleno de espuma.
DE602005002675T DE602005002675T2 (de) 2004-05-06 2005-04-21 Element mit Schaumauftrag
ES07000496T ES2332426T3 (es) 2004-05-06 2005-04-21 Relleno de espuma.
EP07000496A EP1767441B1 (en) 2004-05-06 2005-04-21 Foam filling member
DE602005016554T DE602005016554D1 (de) 2004-05-06 2005-04-21 Element mit Schaumauftrag
EP05008761A EP1593587B1 (en) 2004-05-06 2005-04-21 Foam filling member
CN200810137919.XA CN101323160B (zh) 2004-05-06 2005-04-22 发泡填充构件
CNB2005100666992A CN100445067C (zh) 2004-05-06 2005-04-22 发泡填充构件
US11/119,747 US7527850B2 (en) 2004-05-06 2005-05-03 Foam filling member
US12/382,922 US7985459B2 (en) 2004-05-06 2009-03-26 Foam filling member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004137647A JP4283727B2 (ja) 2004-05-06 2004-05-06 発泡充填部材

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008104578A Division JP4744547B2 (ja) 2008-04-14 2008-04-14 発泡充填部材

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005319845A true JP2005319845A (ja) 2005-11-17
JP2005319845A5 JP2005319845A5 (ja) 2006-02-02
JP4283727B2 JP4283727B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=34935531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004137647A Expired - Fee Related JP4283727B2 (ja) 2004-05-06 2004-05-06 発泡充填部材

Country Status (6)

Country Link
US (2) US7527850B2 (ja)
EP (2) EP1593587B1 (ja)
JP (1) JP4283727B2 (ja)
CN (2) CN100445067C (ja)
DE (2) DE602005016554D1 (ja)
ES (2) ES2294590T3 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008065817A1 (fr) * 2006-11-29 2008-06-05 Kyowa Sangyo Co., Ltd. Outil de remplissage de mousse d'une structure creuse
JP2009073105A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Iida Sangyo Kk 発泡充填具、及び長尺状中空構造体の補強方法
US7819377B2 (en) 2004-12-01 2010-10-26 Nitto Denko Corporation Foam filling member
JP2012519108A (ja) * 2009-03-05 2012-08-23 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 長尺キャビティを封止および音響減衰する方法、並びにそのために使用するインサート
KR102061354B1 (ko) * 2011-06-17 2019-12-31 제피로스, 인크. 공동 밀봉 조립체

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2375328A (en) 2001-05-08 2002-11-13 L & L Products Reinforcing element for hollow structural member
US7077460B2 (en) 2002-04-30 2006-07-18 L&L Products, Inc. Reinforcement system utilizing a hollow carrier
GB0506404D0 (en) * 2005-03-30 2005-05-04 L & L Products Inc Improvements in or relating to components
US7926179B2 (en) 2005-08-04 2011-04-19 Zephyros, Inc. Reinforcements, baffles and seals with malleable carriers
US20070089829A1 (en) * 2005-10-25 2007-04-26 L&L Products, Inc. Strength pearls
US8475694B2 (en) * 2005-10-25 2013-07-02 Zephyros, Inc. Shaped expandable material
GB0600901D0 (en) 2006-01-17 2006-02-22 L & L Products Inc Improvements in or relating to reinforcement of hollow profiles
DE102007038659A1 (de) * 2007-08-15 2009-02-19 Henkel Ag & Co. Kgaa Expandierbares, extrudiertes Formteil und Verfahren zu seiner Herstellung
DE102008061490B3 (de) * 2008-12-10 2010-08-05 Thyssenkrupp Drauz Nothelfer Gmbh Karosserie für ein Kraftfahrzeug und Verfahren zur Herstellung einer Kraftfahrzeugkarosserie
DK2428632T3 (da) * 2010-09-08 2014-04-07 Iso Chemie Gmbh Tætningsbånd af blødt skumstof
GB201016530D0 (en) 2010-09-30 2010-11-17 Zephyros Inc Improvements in or relating to adhesives
GB2488824B (en) 2011-03-10 2017-12-06 Dm Orthotics Ltd Orthotic device and method of making an orthotic device
US9701093B2 (en) 2013-04-30 2017-07-11 Zephyros, Inc. Surface conforming activatable adhesive bodies and methods of making same
EP3294547A1 (en) 2015-05-14 2018-03-21 Zephyros Inc. Localized panel stiffener
DE102017100350A1 (de) * 2017-01-10 2018-07-12 Heinrich Eibach Gmbh Stabilisator für Kraftfahrzeuge
CN111051187B (zh) * 2017-09-01 2022-06-07 日本制铁株式会社 中空的部件
WO2019043900A1 (ja) * 2017-09-01 2019-03-07 新日鐵住金株式会社 中空の部材
EP3710340B1 (de) 2017-11-15 2022-06-29 Sika Technology AG Vorrichtung zur verstärkung eines strukturelementes
JP7017132B2 (ja) * 2018-09-25 2022-02-08 トヨタ車体株式会社 吸遮音部材の製造方法
CN113858523A (zh) * 2020-06-30 2021-12-31 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 一种发泡塞子
CN112590938B (zh) * 2020-12-28 2022-04-05 湖南大学 一种分层填充材料的汽车上纵梁及其使用方法和制造方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6412976A (en) 1987-07-03 1989-01-17 Nitto Denko Corp Sound-proof structure of automobile pillar
GB9404949D0 (en) 1994-03-15 1994-04-27 Topham William H Method of making a stiffened structural member, and the product of said method
US5642914A (en) 1995-03-24 1997-07-01 Neo-Ex Lab. Inc. Support structure for supporting foamable material on hollow structural member
JP2746856B2 (ja) 1995-04-20 1998-05-06 株式会社ネオックスラボ 中空構造物における発泡性材料の支持構造
JPH1053157A (ja) 1996-08-08 1998-02-24 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd ルーフレールの装着構造及びルーフレールの装着方法
JPH10323911A (ja) 1997-05-23 1998-12-08 Neox Lab:Kk 中空構造物における補強用発泡性基材構造
US6079180A (en) * 1998-05-22 2000-06-27 Henkel Corporation Laminate bulkhead with flared edges
US6546693B2 (en) * 2001-04-11 2003-04-15 Henkel Corporation Reinforced structural assembly
JP2003063443A (ja) 2001-08-28 2003-03-05 Neoex Lab Inc 中空パネルの発泡充填方法及び発泡充填材
JP2003094475A (ja) 2001-09-25 2003-04-03 Iida Sangyo Kk 空隙充填材
JP4034549B2 (ja) 2001-11-13 2008-01-16 株式会社ネオックスラボ 中空構造物の発泡充填具
US7101607B2 (en) * 2002-08-21 2006-09-05 The Research Foundation Of State University Of New York Process for enhancing material properties and materials so enhanced

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7819377B2 (en) 2004-12-01 2010-10-26 Nitto Denko Corporation Foam filling member
US8225569B2 (en) 2004-12-01 2012-07-24 Nitto Denko Corporation Foam filling member
US8430375B2 (en) 2004-12-01 2013-04-30 Nitto Denko Corporation Foam filling member
WO2008065817A1 (fr) * 2006-11-29 2008-06-05 Kyowa Sangyo Co., Ltd. Outil de remplissage de mousse d'une structure creuse
JP2009073105A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Iida Sangyo Kk 発泡充填具、及び長尺状中空構造体の補強方法
JP2012519108A (ja) * 2009-03-05 2012-08-23 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 長尺キャビティを封止および音響減衰する方法、並びにそのために使用するインサート
KR102061354B1 (ko) * 2011-06-17 2019-12-31 제피로스, 인크. 공동 밀봉 조립체

Also Published As

Publication number Publication date
EP1593587A2 (en) 2005-11-09
EP1767441B1 (en) 2009-09-09
EP1593587A3 (en) 2006-06-14
CN1693048A (zh) 2005-11-09
ES2294590T3 (es) 2008-04-01
US20050249916A1 (en) 2005-11-10
EP1593587B1 (en) 2007-10-03
EP1767441A2 (en) 2007-03-28
DE602005016554D1 (de) 2009-10-22
US7527850B2 (en) 2009-05-05
CN100445067C (zh) 2008-12-24
JP4283727B2 (ja) 2009-06-24
US20090193754A1 (en) 2009-08-06
ES2332426T3 (es) 2010-02-04
EP1767441A3 (en) 2008-01-23
CN101323160B (zh) 2011-09-07
DE602005002675T2 (de) 2008-07-24
CN101323160A (zh) 2008-12-17
DE602005002675D1 (de) 2007-11-15
US7985459B2 (en) 2011-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4283727B2 (ja) 発泡充填部材
JP4162624B2 (ja) 発泡充填部材
US8430375B2 (en) Foam filling member
JP2007076169A (ja) 加熱発泡シート、充填発泡部材および中空部材の内部空間の充填方法
US20070276054A1 (en) Composition for foam filling, foam filling member, and foam for filling
JP4185087B2 (ja) 発泡充填部材
JP4414810B2 (ja) 発泡充填部材
JP2009083497A (ja) 発泡充填部材
JP4463667B2 (ja) 発泡充填部材
JP5800489B2 (ja) 発泡充填部材
JP4355284B2 (ja) 発泡充填部材
JP4744547B2 (ja) 発泡充填部材
JP4607714B2 (ja) 発泡充填部材
JP4463616B2 (ja) 発泡充填部材
JP5300704B2 (ja) 発泡性充填材
JP4731119B2 (ja) 発泡充填部材の製造方法
KR20070041301A (ko) 발포 충전 부재

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090312

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4283727

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150327

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees