JP2005317523A - 電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物およびプラズマディスプレイパネル - Google Patents

電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物およびプラズマディスプレイパネル Download PDF

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Abstract

【課題】高湿高電圧印可においてディスプレイの接続端子と配線基板との接合部分で発生するマイグレーションを防止できる電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)少なくともポリジエンポリオール(a1)、ヒドロキシアルキルアクリレート(a2)およびポリイソシアネート(a3)を反応させてなるウレタンアクリレート系樹脂、(B)重合性不飽和化合物、(C)光重合開始剤を含んでなる電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物、およびこれを用いたプラズマディスプレイパネル。
【選択図】図2

Description

本発明は、マイグレーション防止効果に優れた電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物およびそれを用いたプラズマディスプレイパネルに関する。
大画面フラットディスプレイとしてプラズマディスプレイパネル(PDP)が有力視されている。PDPの端部は、例えば図1に示すように、ガラス前面基板3とガラス背面基板2とで構成され、間にPDP電極4(接続端子)を介在させてPDP1が構成されている。
PDPの配線材料としては主に銀電極あるいはパラジウムを添加した銀電極が用いられ、PDP電極端子と配線基板が接続される。ここで配線基板とは、フレキシブルプリント基板(以下、FPCと略す。)やテープキャリアパッケージ(以下、TCPと略す。)等の回路が形成された基板のことを言う。
この配線基板にはドライバIC、チップコンデンサが搭載されている場合もある。PDP端子とFPC、TCPとの接続は、一般に異方性導電フィルム(以下、ACFと略す。)で接続される。ACFは未硬化のエポキシ樹脂に導電粒子を分散させたフィルムである。このACFを接続対象部材間に介在させ、加熱圧着すると、加圧により部材の接続端子は導電粒子で電気的に接続されるが、横方向には圧力がかからないため隣接端子間の絶縁性は確保される。
プラズマディスプレイパネルへのFPC、TCP等の配線基板の接続においては、端子間電圧が100V以上の高電圧が印加され、耐マイグレーション性等の信頼性が求められる。ここでマイグレーションとは、特にイオンマイグレーションのことを言い、電気化学反応によって電極金属がイオン溶解して電極間に析出する現象のことである。マイグレーションが進行すると電極が短絡し問題となる。
このマイグレーションを防止する手段として、プラズマディスプレイパネルへの配線基板の接合部分にシリコーン樹脂やエポキシアクリレート系樹脂等の紫外線硬化型樹脂で保護する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。しかしながらマイグレーションの防止効果は必ずしも十分とはいえない。
一方、FRPや被覆用樹脂、土木建築用途に耐水性及び低温可撓性がバランス良く優れたものとして水酸基含有ポリブタジエンとポリテトラメチレングリコールとの混合ポリオール(a)、ポリイソシアネート(b)、水酸基含有(メタ)アクリル化合物(c)とから得られるポリブタジエン含有ウレタンアクリレート樹脂(A)と重合性不飽和単量体(B)とを含むことを特徴とするウレタンアクリレート樹脂組成物が提案されているが(特許文献2)、この特許文献2では、高湿高電圧下における電子材料用途での使用については触れられていない。
また、防錆効果の優れた鏡製造の用途で耐水性、耐薬品性(耐酸性及び耐アルカリ性)及び接着力を維持しながら、紫外線により短時間で硬化させるものとしてジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレートを含有することを特徴とする紫外線硬化性防湿コーティング剤が提案されているが(特許文献3)、この特許文献3では、高湿高電圧下における電子材料用途での使用については触れられていない。
さらに、異方導電性接着剤用途でのウレタンアクリレート系樹脂の使用が提案されているが(特許文献4)、この特許文献4では、高湿高電圧印加での使用においてディスプレイの電極と配線基板の電極の接合部を保護しマイグレーションを防止する紫外線硬化型樹脂としての適用については触れられていない。
特開2004−4947号公報 特開平8−109230号公報 特開平5−255613号公報 特開2002−285128号公報
本発明の課題は、上記従来技術の問題点に鑑み、高湿高電圧印加におけるマイグレーションの防止が可能な電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物およびそれを用いたプラズマディスプレイパネルを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物は、(A)少なくともポリジエンポリオール(a1)、ヒドロキシアルキルアクリレート(a2)およびポリイソシアネート(a3)を反応させてなるウレタンアクリレート系樹脂、(B)重合性不飽和化合物、および(C)光重合開始剤を含んでなることを特徴とするものからなる。
また、本発明に係るプラズマディスプレイパネルは、ガラス基板に形成された電極と配線基板の電極とを接着剤で接合したプラズマディスプレイパネルにおいて、ガラス基板上の電極と配線基板の電極の接合部を各電極の両端も含めて上記のような電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物により覆ったことを特徴とするものからなる。
本発明の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物によれば、高い耐水性、部材との密着性、絶縁性に優れ、高湿高電圧環境下でも優れたマイグレーション防止効果が得られ、この樹脂組成物を用いることにより高信頼性のプラズマディスプレイが得られる。
以下に、本発明について、望ましい実施の形態とともに詳細に説明する。
本発明で用いられる(A)少なくともポリジエンポリオール(a1)、ヒドロキシアルキルアクリレート(a2)およびポリイソシアネート(a3)を反応させてなるウレタンアクリレート系樹脂の成分であるポリジエンポリオール(a1)を構成するジエンとしては、ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン、ペンタジエン、ヘキサジエン、オクタジエン等の非共役ジエン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン等の環状ジエン等が挙げられる。好ましいのは共役ジエンである。(a1)は、上記ジエンの少なくとも1種から構成されるポリジエンポリオールであり、その水素化物も含まれる。
上記(a1)として例示したもののうち好ましいものは、ポリブタジエンポリオ−ルであり、特に好ましいものは、ブタジエン単位の微細構造が1,2−ビニル体50モル%以上(好ましくは70モル%以上、特に好ましくは90モル%以上)のポリブタジエンポリオールである。該1,2−ビニル体含量はたとえばNMR(核磁気共鳴)により測定することができる。
(a1)の重量平均分子量は通常300〜5,000、好ましくは700〜3,000である。なお、重量平均分子量はGPC法(標準ポリスチレン換算)等で測定される(以下同様)。重量平均分子量が500未満では硬化後の樹脂物性が脆くなる問題があり、5,000を越えると基材との密着性が低下する。(a1)の水酸基価は25〜300KOHmg/gが好ましく、さらに好ましくは30〜200KOHmg/gである。また、二重結合含量としては、10〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは30〜45重量%の範囲が良い。
ヒドロキシアルキルアクリレート(a2)としては、特に限定されることなく、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、4−ブチルヒドロキシ(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ポリイソシアネート(a3)としては、特に限定されることなく、例えば芳香族系、脂肪族系、環式脂肪族系、脂環式系等のポリイソシアネートが挙げられ、中でもトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネート、変性ジフェニルメタンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン等のジイソシアネート或いはこれらの3量体等が好適に用いられる。
本発明においては、必要に応じてポリジエンポリオール(a1)以外にその他のポリオールを併用してもよく、併用するポリオールとして、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ポリブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールA、ポリカプロラクトン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ポリトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ポリペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、アラビトール、キシリトール、ガラクチトール、グリセリン、ポリグリセリン、ポリテトラメチレングリコール等の多価アルコールや、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイドのブロック又はランダム共重合の少なくとも1種の構造を有するポリエーテルポリオール、該多価アルコール又はポリエーテルポリオールと無水マレイン酸、マレイン酸、フマール酸、無水イタコン酸、イタコン酸、アジピン酸、イソフタル酸等の多塩基酸との縮合物であるポリエステルポリオール、カプロラクトン変性ポリテトラメチレンポリオール等のカプロラクトン変性ポリオール、ポリオレフィン系ポリオールが挙げられる。
本発明で使用する(A)はポリジエンポリオール(a1)、ヒドロキシアルキルアクリレート(a2)及びポリイソシアネート(a3)を反応させてなるウレタンアクリレート系樹脂であり、その製法には特に制限はない。例えば、(1)ポリジエンポリオール(a1)とポリイソシアネート(a3)を反応させて、次いでヒドロキシアルキルアクリレート(a2)を反応させる方法、(2)ポリイソシアネート(a3)とヒドロキシアルキルアクリレート(a2)を反応させて、次いでポリジエンポリオール(a1)を反応させる方法、(3)ポリジエンポリオール(a1)、ヒドロキシアルキルアクリレート(a2)及びポリイソシアネート(a3)の3成分を一括混合して反応させる方法、等が挙げられる。中でも反応制御の安定性と製造時間の短縮の点で(1)の方法が好ましい。
上記(1)においてポリジエンポリオール(a1)とポリイソシアネート(a3)をn:n+1(モル比)(nは1以上の整数である。)の反応モル比で反応させた後、更に、該反応生成物にヒドロキシアルキルアクリレート(a2)を1:2の反応モル比で反応させることが好ましい。これらの反応においては、反応を促進する目的でジブチルチンジラウレート等の触媒を用いることも好ましい。
(A)の重量平均分子量は3,000〜40,000であることが好ましく、更には8,000〜25,000である。かかる重量平均分子量が3,000未満では硬化物が脆くなり、40,000を越えると硬化性が悪くなり好ましくない。
本発明で使用する重合性不飽和化合物(B)としては、分子中に少なくとも1個以上の重合可能不飽和基を含有するビニル系単量体(モノマー)もしくはオリゴマーである。
重合性不飽和化合物(B)としては、たとえばスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン等のスチレン系単量体、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基含有ビニル系単量体、ビニルスルホン酸(塩)、スチレンスルホン酸(塩)等のスルホン酸基含有ビニル系単量体、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシスチレン等のヒドロキシル基含有ビニル系単量体、アミノエチル(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン等の含窒素ビニル単量体、グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有ビニル系単量体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等、ビニルエステル系単量体、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル系単量体、ビニルエチルケトン等のビニルケトン系単量体、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレン鎖を有するビニル系単量体、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2−および1,3−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類が挙げられる。
重合性不飽和化合物(B)としては引火点が70℃以上であることが好ましく、さらには好ましくは200℃以上が良い。高い引火点の重合性不飽和化合物(B)を使用することにより、消防法に規定する危険物第4類として組成物の貯蔵時における保管数量等の制限を少なくすることができる。
引火点が70℃以上の重合性不飽和化合物(B)としては、2−エチルへキシルメタクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート,n−ステアリル(メタ)アクリレート,トリデシルメタクリレート,メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、ベンジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、ジエチルアミノエチルメクリレート、エチレングリコールジメタクリレ−ト、1,4−ブタンジオールジメタクリレ−ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレ−ト、イソステアリルメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、イソステアリルメタクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
引火点が200℃以上の重合性不飽和化合物(B)としては、ポリエチレングリコールジアクリレート(炭素数24以上)、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(炭素数23以上)、ポリエチレングリコール#200ジメタクリレート(炭素数16以上)等が挙げられる。
中でもジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレートまたはポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートが特に好ましく使用される。ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレートはマイグレーション防止の点から好ましく使用される。またポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートは引火点を向上の点から特に好ましく使用され、中でもポリエチレングリコールジメタクリレートが良い。
これらは、重合性不飽和化合物(B)として単独で使用しても2種以上併用してもよい。
上記(A)、(B)の配合量は(A)に対して(B)が20〜200重量%が好ましく、更には30〜150重量%である。(B)の配合量が20重量%未満では密着性が悪くなり、一方200重量%を越えると 硬化性が不良となりまた硬化樹脂膜が脆くなる。
本発明では、更に光重合開始剤(C)を必須成分とする。該光重合開始剤(C)としては、光の作用によりラジカルを発生するものであれば特に限定されず、具体的には、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピレンフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパン−1、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエー
テル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチルジフェニルサルファイド、3,3′−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、カンファーキノン、ジベンゾスベロン、2−エチルアンスラキノン、4′,4″−ジエチルイソフタロフェノン、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、α−アシロキシムエステル、アシルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン等が挙げられ、中でも1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンが好適に用いられる。
光重合開始剤の配合量については、(A)100重量部に対して、1〜20重量部であることが好ましく、より好ましくは3〜8重量部である。配合量が1重量部未満では紫外線硬化の場合の硬化速度が極めて遅くなり、20重量部を越えても硬化性向上の効果はない。
さらに、光重合開始剤の助剤としてトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4′−ジメチルアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチルアミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等を併用することも可能である。
また、上記の(A)〜(C)以外に無機充填剤(D)を含有することが好ましい。無機充填剤(D)を添加することにより高い強度が得られ、吸水量を減少させることができ、樹脂組成物の流動性を制御することもできる。無機充填剤(D)として炭酸カルシウム、タルク、マイカ、クレー、シリカ、アスベスト粉、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、ガラス粉、ガラスビーズ、砕砂等があげられる、中でもシリカが好ましく使用される。中でも非晶性シリカは線膨脹係数を低下させる効果が大きく、低応力化に有効ななため好ましく用いられる。形状としては、破砕状のものや球状のものが用いられ、流動性の点から球状のものが特に好ましく使用される。非晶性シリカのなかでも石英を溶融して製造される球状溶融シリカが特に好ましく使用される。
また、本発明の紫外線硬化性樹脂組成物は、上記(A)〜(D)以外に、樹脂成分と充填剤の結合や樹脂成分とガラス基板等の被着部材との密着性を強化し、信頼性の向上を図る目的でシランカップリング剤、チタネートカップリング剤等のカップリング剤(E)を用いることが好ましい。中でもシランカップリング剤が好ましく使用される。シランカップリング剤としてはγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシシラン、γ−(2,3−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシラン、γ−(N−フェニルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、γ−(N−フェニルアミノ)プロピルメチルジメトキシシラン、γ−(N−メチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、γ−(N−メチルアミノプロピル)メチルジメトキシシラン、γ−(N−エチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、γ−(N−エチルアミノ)プロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(N−エチルアミノ)プロピルメチルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエチルシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、ビニルアルコキシシランなどが挙げられる。中でもビニルトリエトキシシラン等のビニルアルコキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のグリシドキシアルコキシシランが好ましく、ビニルアルコキシシランが特に好ましく用いられる。
カップリング剤の配合割合としては、樹脂組成物全量に対して0.1〜10重量%添加することが流動性と密着性向上の点で好ましく、0.5〜5重量%が特に好ましい。
また、本発明の紫外線硬化性樹脂組成物は(A)〜(E)以外に無機イオン交換体(F)を含有することが好ましい。無機イオン交換体を含有することによりイオン不純物を捕捉し、耐マイグレーション性を向上することができる。無機イオン交換体 (F)としては、下記式(I)もしくは下記式(II)で表されるものが好ましい。
xy(NO3z(OH)w・nH2O (I)
MgxAly(OH)2x+3y-2z(CO3z・nH2O (II)
ここで式(I)中、Mは金属であり、1種単独であるいは2種以上を併用することができる。また、式(I)中xは1〜5、yは1〜10、zは0.2〜4、wは0.2〜4、nは0〜5である。ここで金属としてはたとえば、ジルコニウム、マグネシウム、アンチモン、ビスマス、アルミニウム、ガリウム、インジウムなどを挙げることができ、特に好ましいのはビスマス系である。
また(II)中、x、y、zはそれぞれ、0<y/x≦1、0<z/y≦1.5で、nは正の整数を表す。
好ましいビスマス系無機イオン交換体としては、下記式(III)、(IIII)で表されるものが例示されるが、これらに限定されるものではない。
BiOx(OH)y(NO3)z・nH2O (III)
(但し、x=0.9〜1.1、y=0.6〜0.8、z=0.2〜0.4、n=0.3〜1.0)
BiSiwOx(OH)y(NO3)z・nH2O (IIII)
(但し、w=0.03〜0.15、x=0.9〜1.1、y=0.6〜0.8、z=0.2〜0.4、n=0.5〜1.4)
上記無機イオン交換体は単独でも混合して用いてもよい。この無機イオン交換体の配合量は0.02〜30重量%の範囲が好ましく、さらに好ましくは0.05〜5重量%の範囲である。無機イオン交換体の配合量が0.02重量%未満では、マイグレーション防止効果が低下し、一方、30重量%を越えると樹脂の硬化性に悪影響を与えるため、好ましくない。
また、本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は、上記(A)〜(F)以外にも酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤、レベリング剤、安定剤、補強剤、艶消し剤、研削剤等を配合することも可能である。また、溶剤も配合することができ、溶剤としては酢酸エチル、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、ブタノール、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、セロソルブ類、ジアセトンアルコール等が挙げられる。
上記の方法で得られた紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させる方法としては、150〜450nm波長域の光を発する高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ等を用いて、100〜3000mJ/cm2程度照射すればよい。
本発明の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物は、プラズマディスプレイとFPC、TCP等の配線基板の接続において電極部分を保護しマイグレーションを防止するシール材として特に好ましく使用される。
次に、本発明に係るプラズマディスプレイパネルについて説明する。以下に、最も一般的なAC型プラズマディスプレイを例に取り、その基本構造を説明するが、必ずしもこの構造には限定されない。なお、AC型とは、電源方式が交流であり、構造的には直流であるDC型と比較して、誘電体層を有する点等が相違する。
まず、プラズマディスプレイパネルの構成について簡単に説明する。
プラズマディスプレイパネルは、前面板および/または背面板に形成された蛍光体層が内部空間内に面しているように、該前面板と該背面板を封着してなる部材において、前記内部空間内に放電ガスが封入されてなるものである。前面板には表示面側の基板であり表示用放電のための透明電極(サスティン電極、スキャン電極)が形成されている。より低抵抗な電極を形成する目的で透明電極の背面側にバス電極を形成してもよい。AC型プラズマディスプレイの場合、電極の透明誘電体およびその保護膜としてMgO薄膜が形成される場合が多い。背面板には、表示させるセルをアドレス選択するための電極(アドレス電極)が形成されている。アドレス電極は材質がAg、Cr/Cu/Cr等で構成されていてその厚みは2〜10μ程度、幅は50〜150μm程度である。
また、放電の広がりを一定領域に抑え表示を規定内のセル内で行わせかつ均一な放電空間を確保するために隔壁(リブともいう)が設けられる。さらに隔壁上の所定位置に赤、緑、青の各色に発光する蛍光体層が形成される。
上記した前面板と背面板をマトリクス駆動が可能になるように合わせて、封着した後、排気し、He、Ne、Xeの混合ガスを封入し、駆動回路を実装してプラズマディスプレイパネルを作製する。隣り合う放電電極の間にパルス状の交流電圧を印加するとガス放電が生じ、プラズマが形成される。ここで生じた紫外線が蛍光体を励起して可視光を発光し前面板を通して表示発光を得る。
次に、電極の接続に用いる各構成について説明する。
異方性導電フィルム(ACF)は、未硬化のエポキシ樹脂等のバインダーに金メッキされたニッケル粒子等の導電粒子を分散させたフィルムである。FPCの構成はポリイミド等の絶縁膜と電極端子の形成された金属膜からなる。金属膜には通常銅が用いられる。ポリイミドフィルム等の絶縁膜に接着剤層を介して金属膜と張り合わされた3層FPCと接着剤層のない2層FPCがあるがいずれにも本発明は適用できる。TCPの構成はポリイミドフィルム等の絶縁膜に接着剤層を介してと電極端子の形成された金属膜からなる。
図1は、本発明の一実施態様に係るプラズマディスプレイパネルのガラス基板電極とFPCの電極を接合する工程を説明する概略図である。図1に示すように、本実施態様において、プラズマディスプレイパネル(PDP)1を構成するガラス前面基板3とガラス背面基板2が貼り合わされた構造になっており、ガラス背面基板2の表面には電極4が形成されている。また、ガラス背面基板2にガラス前面基板3から張り出す部分があり、この張り出し部分表面の電極は接続端子となる。一方、ICが搭載されたポリイミドフィルム等からなるFPC6にも電極端子8が形成されており、プラズマディスプレイパネル1の接続端子4とFPC6の接続端子8とを異方性導電フィルム(ACF)5を介して加熱圧着することによってプラズマディスプレイパネル1とFPC6とを電気的に接続した構造となっている。なお、図1における7は絶縁フィルム、10は加熱ヘッド、9は緩衝材をそれぞれ示している。
図2は本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイパネルの電極接続部分の構成を説明する概略断面図である。ガラス基板2上の電極4とFPC6の電極の接合部を各電極の両端も含めて覆い隠すように、ディスペンサー等を使用して紫外線硬化型樹脂12を塗布する。紫外線照射で硬化した後、表裏反転し、先に塗布した面と他方の側の接合部に紫外線硬化型樹脂を塗布する。紫外線硬化の条件は100〜3000mJ/cm2程度が好ましい。
このように紫外線硬化性樹脂を接合部に塗布する理由は、以下のとおりである。一般に、プラズマディスプレイパネルにおいては端子間に100V以上(例えば250V程度)の高電圧がかけられるため、水分と金属イオンが電極間に存在すると、高電圧と合わさってマイグレーションが発生する原因となってしまう。そこで、紫外線硬化性樹脂を接合部を覆うように塗布すれば、電極間の接合部に水分が侵入することが防止でき、マイグレーションの発生を効果的に防止することができる。本発明の電極保護用紫外線硬化性樹脂組成物と用いることにより、耐水性、部材との密着性、絶縁性に優れ高湿高電圧環境下でも優れたマイグレーション防止効果が得られる。
以下に、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない
下記の要領でウレタンアクリレート樹脂(UA1)を製造した。
<ウレタンアクリレート樹脂(UA1)>
温度計、撹拌器、滴下ロート、乾燥管付き冷却管を備えた四つ口フラスコに、トリレンジイソシアネート87.0g及び水酸基含有ポリブタジエン(日本曹達社製、NISSOーPB G−1000)を362.5g仕込み、90℃で反応させ、残存イソシアネート基が1.2%となった時点で、反応温度を50℃に下げ、2−ヒドロキシエチルメタクリレート65.0gを約30分間で滴下し反応を行ない、引続き反応液温度を60℃に昇温し、イソシアネート基がなくなったところで反応を修了し、ウレタンアクリレート樹脂(UA1)(平均分子量12000)を得た。
<ウレタンアクリレート樹脂(UA2)>
温度計、撹拌器、滴下ロート、乾燥管付き冷却管を備えた四つ口フラスコに、トリレンジイソシアネート87.0g及び水酸基含有ポリブタジエン(出光石油化学社製、Polybd R−15HT)を300.0g仕込み、90℃で反応させ、残存イソシアネート基が1.4%となった時点で、反応温度を50℃に下げ、4−ヒドロキシブチルアクリレート72.0gを約30分間で滴下し反応を行ない、引続き反応液温度を60℃に昇温し、イソシアネート基がなくなったところで反応を修了し、ウレタンアクリレート樹脂(UA2)(平均分子量9600)を得た。
<ウレタンアクリレート樹脂(UA3)>
温度計、撹拌器、滴下ロート、乾燥管付き冷却管を備えた四つ口フラスコに、トリレンジイソシアネート87.0g及び1,4−ブタンジオールを22.5g仕込み、90℃で反応させ、残存イソシアネート基が1.4%となった時点で、反応温度を50℃に下げ、2−ヒドロキシエチルメタクリレート65.0gを約30分間で滴下し反応を行ない、引続き反応液温度を60℃に昇温し、イソシアネート基がなくなったところで反応を修了し、ウレタンアクリレート樹脂(UA3)(平均分子量1300)を得た。
本発明で使用したその他の原材料は以下の通りである。
<重合性不飽和化合物1> ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート(引火点176℃)
<重合性不飽和化合物2> ヒドロキシエチルメタクリレート(引火点106℃)
<重合性不飽和化合物3> ベンジルアクリレート(引火点125℃)
<重合性不飽和化合物4> ポリエチレングリコール#200ジメタクリレート(日立化成製FA−220M、引火点220℃)
<重合性不飽和化合物5> n−ブチルメタクリレート(引火点51℃)
<重合開始剤1> チバガイギー社製「”イルガキュア”184」
<無機充填剤1> 平均粒径20μmの球状溶融シリカ
<無機充填剤2> 平均粒径1.0μの水酸化アルミニウム
<カップリング剤1> ビニルトリエトキシシシラン
<カップリング剤2> γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
<無機イオン交換体1> 東亞合成化学社製「IXE−530S」
(一般式BiSiwOx(OH)y(NO3)z・nH2O)
<エポキシアクリレート1>大日本インキ化学工業社製「ユニディクV 5500」
実施例1
上記の原料を表1に示す如き配合量で混合し、紫外線硬化型樹脂組成物を得た。得られた組成物について以下の評価を実施した。
Figure 2005317523
ガラス(厚さ3mm)上に感光性銀ペーストを用いたフォトリソグラフィー法及び焼成により電極パターンを形成した。電極端子は厚さ3μm、電極幅120μm、ピッチ240μmとした。次にガラス背面基板上に形成された接続端子(電極)の上にACFを温度60℃、圧力0.5Pa、時間2秒の条件で仮圧着した。ACF上部に貼り付けてある保護テープを剥離した後、ACF上にFPCの電極端子部分を位置合わせして置き、その上方から200℃に加温された加熱ヘッドを降下させ、プラズマディスプレイパネルの接続端子とFPCの接続端子とをACFを介して3MPaの圧力で10秒間加熱圧着した。FPCはポリイミド層厚み25μm、銅電極厚み18μmの二層FPCを用いた。電極端子は電極幅120μm、ピッチ240μmとした。ACFは厚み35μm、ACFは導電粒子径8μm、導電粒子は金メッキニッケルのものを用いた。さらにガラス基板上の電極とFPCの電極を接合、導通させたものに、その接合部を覆い隠すように、上記方法で作成した紫外線硬化型樹脂を厚さ1mmで塗布し、硬化させた(紫外線365nm、2000mJ/cm2、10秒照射硬化)。
<耐マイグレーション性評価>
上記の方法で得た電極幅120μm、スペース240μmの評価用サンプルを用いて、温度85℃、湿度85%RHの雰囲気下で、120Vの電圧を連続的に印加した状態において、抵抗値が初期値の1/10以下となる時間を測定した。
<密着性>
東レデュポン社製ポリイミドフィルム「カプトン100V」上に紫外線硬化型樹脂を厚さ1mmで塗布し紫外線365nm、2000mJ/cm2、10秒照射で硬化させた。これを温度85℃、湿度85%RHの雰囲気下で100hr処理した後、紫外線硬化型樹脂面を支持板に粘着テープで貼り付けた。ポリイミドフィルムをカッターで2mm幅にカットし、テンシロン万能試験機を用いて2mm幅のポリイミドフィルムを90°方向に50mm/minの速度で剥離し、その際の剥離力(密着性)を測定した。結果を表1にまとめて示す。
<引火性>
クリーブランド開放式法により測定した。
実施例2〜11、比較例1〜3
実施例2〜11および比較例1〜3では、実施例1と同様の方法で、それぞれ表1に示した原料および組成比で調合した紫外線硬化型樹脂を用いて評価を行った。
表1の実施例および比較例から本発明により得られる電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物を使用することにより、良好な耐マイグレーション性が得られることがわかる。
なお、上述した実施形態ではプラズマディスプレイパネルとFPCとの接続を例にとり説明したが、LCD等他のディスプレイパネルにFPCやTCPを接続する場合にも本発明の電極保護用紫外線硬化型樹脂を使用できる。
プラズマディスプレイパネルのガラス基板電極とFPCの電極を接合する工程の説明図である。 プラズマディスプレイパネルの電極接続部分の構成を説明する概略断面図である。
符号の説明
1 プラズマディスプレイパネル(PDP)
2 ガラス背面基板
3 ガラス前面基板
4 PDP電極(接続端子)
5 ACF(異方性導電フィルム)
6 FPC
7 絶縁フィルム
8 FPC電極端子
9 緩衝材
10 加熱ヘッド
12 紫外線硬化型樹脂組成物

Claims (11)

  1. (A)少なくともポリジエンポリオール(a1)、ヒドロキシアルキルアクリレート(a2)およびポリイソシアネート(a3)を反応させてなるウレタンアクリレート系樹脂、(B)重合性不飽和化合物、および(C)光重合開始剤を含んでなることを特徴とする電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物。
  2. (a1)がポリブタジエンジオールである、請求項1に記載の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物。
  3. 重合性不飽和化合物(B)の引火点が70℃以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物。
  4. 重合性不飽和化合物(B)が少なくともジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレートまたはポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートを含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物。
  5. さらに無機充填剤(D)を含有している、請求項1〜4のいずれかに記載の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物。
  6. 無機充填剤(D)がシリカである、請求項5に記載の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物。
  7. さらにカップリング剤(E)を含有している、請求項1〜6のいずれかに記載の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物。
  8. カップリング剤(E)がビニルアルコキシシランである、請求項7に記載の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物。
  9. さらに無機イオン交換体(F)を含有している、請求項1〜8のいずれかに記載の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物。
  10. 無機イオン交換体(F)がビスマス系無機イオン交換体ある、請求項9に記載の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物。
  11. ガラス基板に形成された電極と配線基板の電極とを接着剤で接合したプラズマディスプレイパネルにおいて、ガラス基板上の電極と配線基板の電極の接合部を各電極の両端も含めて請求項1〜10のいずれかに記載の電極保護用紫外線硬化型樹脂組成物により覆ったことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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