JP2005315425A5 - - Google Patents

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プラスチック製支持部材とプラスチック製ネジ付きエレメントとを含む結合組立体
本発明は、プラスチック材料製の支持部材と、プラスチック材料製のネジ付きエレメントとを含む、結合組立体に関する。このネジ付きエレメントは、支持部材の受け孔にねじ込むものであり、コアと雄ネジとを含む。そして支持部材の受け孔にねじ込んでその受け孔に対応するネジを形成するものである。本発明はさらに、このような結合組立体に用いるネジ又はネジ付きスリーブの形状であるネジ付きエレメント、並びに結合組立体を作成するための工具及び方法に関する。
プラスチック製支持部材と、タッピン雄ネジを有するネジ又はネジ付きスリーブの形状であるプラスチック製ネジ付きエレメントとを含む結合組立体は、例えばDE4227272A1、DE4227274C2、及びDE2317736によって従来知られている。このような結合組立体のネジ付きエレメントは一般に、ネジ立て機能を発揮することができるような特定設計のネジ山形状となっている。
例えば、DE4227272A1には、いわゆる丸ネジ形状のネジ付きエレメントが開示されている。このエレメントでは、ネジ山の軸方向断面形状が丸形であり、ネジ山の巻回は軸方向に互いにわずかに離隔している。DE4227274C2には、雄ネジを有するネジ付きスリーブが開示されている。このネジ山の高さは最小値から最大値までネジ込み方向に増加しており、最大値のネジ山高さにおいて、脱係合ロックとして機能する段部を形成している。ここではネジ山は「三角ネジ」形状となっている。
DE3201846A1及びDE9115162U1には、ネジ山形状がネジ立て機能を発揮するように特定設計となっている、タッピンネジ付きエレメントが開示されている。しかしながらこのネジ付きエレメントはプラスチック材料でできているものではない。
DE2317736には、ネジの各巻回ごとに直径方向に対向する一対の切れ刃を形成する長手方向に延びる溝を有するプラスチック製のタッピンネジ又はボルトが開示されている。この切れ刃は、ネジ又はボルトを支持部材の受け孔内にねじ込むと、ネジ立て時にこの受け孔内に雌ネジを切出す作用を有するものである。
ドイツ特許出願公開第4227272A1号明細書 ドイツ特許第4227274C1号明細書 ドイツ特許出願公開第2317736号明細書 ドイツ特許出願公開第3201846A1号明細書 ドイツ実用新案第9115162U1号明細書
プラスチック製のタッピンネジ付きエレメントは現在実用化されているものの、さらなる改良が望まれている。従来のプラスチック製ネジ付きエレメントの欠点の一つは、一般に特定の一つのプラスチック材料で作成した支持部材にしか適合しておらず、多くの他のプラスチック材料には適合していないということである。またネジ付きエレメントのタッピング性能は低い場合が多い。ネジ付きエレメントおよび結合組立体の強度及び許容荷重は、ネジ形成時の刻み(notching)及び/又は締付け(clamping)作用によって悪影響を受ける。さらにネジ付きエレメントの変形抵抗及び安定性は必ずしも満足のいくものではない。またネジ切りトルクが低い場合でも、ネジ付きエレメントが支持部材の受け孔から誤って抜け落ちることがないように最大限の安全確保が必要である。
本発明は、従来技術における上記の不都合及び欠点を克服しようとするものである。より詳細には、本発明の第一の目的は、ネジの形成、機械的強度、許容荷重、変形抵抗、不慮の脱係合に対する安全性について、最適な結合組立体及びそのネジ付きエレメントを得ることができる、結合組立体、ネジ又はネジ付きスリーブの形状のネジ付きエレメント、及びこのような結合組立体を作成するための工具及び方法を提供することにある。
本発明の一つの態様によれば、ネジ付きエレメントの雄ネジは、請求項1に記載する特定のネジ山形状を有するものである。この形状の特定の実施態様を請求項2〜6に記載する。請求項7及び8に記載するように、雄ネジ部は、細目ネジ若しくは多条ネジとすることができる。
本発明の別の態様によれば、ネジ付きエレメントの雄ネジは、請求項9に記載する特定の切削形状を有するものである。この切削形状の特定の実施態様を請求項10〜14に記載する。ネジ付きエレメントの雄ネジのさらなる詳細を請求項15〜17に記載する。
請求項18〜22に記載するように、ネジ付きエレメントの自由端には、特定の先端領域を設けることが好ましい。
請求項23〜27に記載するように、ネジ付きエレメントがネジ又はボルトである場合には、軸部と頭部との間の移行領域が、特定の態様で設計されている。
別の態様として、ネジ付きエレメントは、請求項28及び29に記載するように、ネジ付きスリーブであってもよい。このネジ付きスリーブを支持部材の受け孔にねじ込むためには、請求項32及び33に記載する特別の工具を使用することが好ましい。
本発明の別の態様によれば、ネジ付きエレメントのプラスチック材料を一方とし、支持部材のプラスチック材料を他方として、これらを互いに適合させ、請求項30及び31に記載するように選択する。
特別な設計の結合組立体を作成するための方法を請求項36及び37に記載する。
上記記載から明らかなように、本発明は結合組立体並びに該結合組立体を作成するための工具及び方法に加えて、請求項34及び35に記載するように、ネジ(ボルト)若しくはネジ付きスリーブの形状とし得るネジ付きエレメント自体にも関するものである。
本発明のさらなる特徴及び詳細を、添付図面を参照して以下に詳細に説明する。
図1に結合組立体1を示す。この組立体1は、プラスチック材料製の支持部材2と、ネジ又はボルトの形状であり、同様にプラスチック材料製であるネジ付きエレメント4とを含んでいる。図に示す実施態様では、結合組立体1は、ネジ又はボルト4によって、支持部材2とさらに別の構造部材3とを互いに締付け結合するねじ込み継手である。しかしながら、ネジ付きエレメントがネジ付きスリーブ6(図7〜図12)である場合には、結合組立体はネジ付きスリーブ6と支持部材2のみからなる。
ネジ又はボルト4は、中実なコア8と1条ネジ11を備える雄ネジ部10とを含む軸部と、頭部12と、軸部と頭部12との間の移行領域14と、ドライブ手段16と、コア8の頭部12から離れた側の端部にある先端領域18とを含む。
図1の左側にはネジ4を支持部材2の受け孔20内にねじ込む前、右側にはネジ4を受け孔20内にねじ込んだ後の結合組立体を示す。図からわかるように、ネジ4をねじ込む前は、受け孔20は平滑な円筒形状である。ネジ4のネジ山11は、以下に詳細に説明するように、ネジ4を受け孔20内にねじ込むと、ネジ山11が受け孔20に雌ネジ26を形成するようにネジ立てつまりネジ切りすることができる設計となっている。
さらに、図1からわかるように、支持部材2には直径D2の座ぐり22が設けられている。この直径D2は受け孔20の直径D1よりもわずかに大きく、雄ネジ11の外径と実質的に略等しい。構造部材3には、直径D1及びD2よりもわずかに大きい直径D3の貫通孔24が設けられている。
図2〜図6に示すネジ4A及び4Bは、図1のネジと頭部のみが異なるものであり、ネジ4A及び4Bの頭部は外側及び内側ドライブ手段16を有する多機能頭部となっている。ドライブ手段はいかなるタイプ及び構造のものでもよい。図示する実施態様では、外側ドライブ手段は当接フランジを有する六角形であり、内側ドライブ手段は内側に丸みを付けた六角形であるが、別の態様として例えば十字穴としてもよい。ネジ4Aと4Bとは、以下に詳細に説明するように、ネジ山形状が異なるものである。
既に上述したように、本発明は、ネジ又はネジ付きスリーブのネジ山形状、切削形状、及び先端領域、ネジの軸部と頭部との間の移行領域、ネジ又はネジ付きスリーブ並びに支持部材の材質等の結合組立体の様々な特徴、ネジ付きスリーブを支持部材に挿入するための工具、及び結合組立体を作成するための方法に関するものである。以下に本発明のこれらの特徴をより詳細に説明する。
特に断りのない限り、以下の説明はネジとネジ付きスリーブの両方に関するものである。
ネジ山形状
本発明に従って、プラスチック製ネジ及びプラスチック製ネジ付きスリーブのネジ山形状は、ネジ山11を支持部材2の受け孔20に挿入すると、最適な態様で雌ネジつまり対応するネジ26を形成するように設計する。雌ネジ26は、切削(ネジ立て、タッピング)、材料の変形、若しくはこの二つの操作を組合わせることによって形成することができる。
本発明者は、対応するネジを形成するために実質的に切削を必要とする材料からなる支持部材に対して使用するネジ付きエレメントのネジ山形状は、対応するネジを形成するために実質的に材料の変形を必要とする材料からなる支持部材に対して使用するネジ付きエレメントのネジ山形状とは、幾分異なる形状とすべきであるということに気付いた。よって、図13〜21に示す本発明によるネジ山形状の好ましい実施態様として、二つの異なる実施態様A及びBを示す。実施態様Aは、支持部材をなす材料にネジを挿入する前にまず切削を必要とするような、特に硬質で剛性の高い材料について用いるものであり、実施態様Bは、対応するネジを形成する前にまず材料の変形を必要とするような、伸張性及び衝撃抵抗性の高い材料について用いるものである。
しかしながら、実施態様A及びBのどちらも、ネジ山形状の基本的な形状は同じである。
図13〜図16に示すように、雄ネジ部10A及び10Bはそれぞれコア8A及び8Bの周囲に複数回転(巻回)延びる1条ネジ11を有している。軸方向の断面で示されているネジ山11は、放射状の直線に対して対称的に配置されている一対の直線的なフランク30によって規定される対称的な形状である。ネジ山のフランク30は、好ましくは半径R1の円形曲率を有する丸みを付けた山の頂31によってつながれている。
コア8A及び8Bはそれぞれ、ネジ11の巻き(巻回)間に円筒形の外表面32を有している。円筒形の外表面32は、好ましくは円形曲率を有する丸みを付けた隅部33によってそれぞれネジ山11のフランク30につながっている。ネジ11の巻回間の軸方向の間隔は、ネジ11の巻回間の螺旋状間隙の体積がネジ山11の体積よりも大きくなるように選択する。
ネジ山11のフランク30は、ネジ山の角度αだけ傾斜しているが、この角度αは、以下に説明する理由により比較的小さくなるように選択する。ネジ山の角度αは30°〜50°、好ましくは約40°とすべきである。
これまでに説明してきたネジ山形状は、実施態様A及びBのどちらについても同様である。二つの実施態様の違いは、ピッチP、ネジ山の高さZ、及び丸みを付けた山の頂31及び丸みを付けた隅部33の半径R1及びR2にある。
ネジ山形状の実施態様Aについては、以下の範囲の値が好ましい:
P=(0.16〜0.9)・DA
Z=(0.15〜0.5)・P
1=(0.4〜0.7)・Z
2=(0.5〜0.5)・Z
α=30°〜50°
式中、Pはネジのピッチ、Zはネジ山の高さ、R1は山の頂31の曲率半径、R2はコア8の円筒形外表面32とネジ山11のフランク30との間の丸みを付けた隅部の曲率半径、DAはネジ11の外径であり、これらを図13〜図16に示す。
実施態様A(図13、図14)のネジ山形状については、以下の値が好ましい:
P=0.25・DA
Z=0.38・P
1=0.6・Z
2=0.35・Z
α=40°
実施態様Bのネジ山形状については、以下の範囲の値が好ましい:
P=(0.25〜0.9)・DA
Z=(0.35〜0.65)・P
1=(0.25〜0.5)・Z
2=(0.25〜0.5)・Z
α=30°〜50°
実施態様B(図15、図16)のネジ山形状については、以下の値が好ましい:
P=0.33・DA
Z=0.5・P
1=0.3・Z
2=0.3・Z
α=40°
ネジ山の角度αを比較的小さくすることにより、ネジ11を支持部材2の受け孔20内にねじ込む際に、支持部材2をなす材料がネジ11から受ける軸方向の力Faxialは比較的大きいが、半径方向の力Fradialは小さくなるという効果がある。このことは、山の頂31の半径R1が比較的大きいことと相まって、ネジ11が対応するネジ26を形成する際に、特に悪影響のある刻み及び締付け作用を生じることなく、支持部材2をなす材料がネジ11の巻回間の間隙に最適な態様で入り込むことができるという効果を奏するものである。ネジ11の巻回間の間隙の体積が、ネジ山11の体積よりも実質的に大きいので、支持部材2をなす材料がコア8A及び8Bの円筒形外表面に係合することを防止することができる。これを防止しないと締付け作用が生じるという悪影響がある。この間隙の体積とネジ山の体積との寸法的関係には、さらにネジの山の頂に外接する仮想円筒の領域内に、比較的相当量の材料が存在するという効果もある。結合組立体1(図1)に軸方向の引張力がかかると、この仮想外接円筒内の支持部材をなす材料に剪断負荷がかかる。剪断力を受ける領域にある支持部材をなす材料の量が多く、且つ好ましいノッチ要因(notching factor)が存在することにより、プラスチック製ネジ付きエレメントをなす材料に比べて支持部材をなす材料の強度が低いことを、何らかのかたちで補っている。
つまり、
a)半径方向の力Fradialが比較的小さく、半径R1が比較的大きいので、最低限の刻み作用で、悪影響を及ぼす締付け作用なしに、プラスチック製ネジ付きエレメントを支持部材2の受け孔20内へ確実にねじ込むことができる。
b)ネジ11の巻回間の間隙が比較的大きく、好ましいノッチ要因があるため、結合組立体1に軸方向の引抜きに対する最適な抵抗力が付与される。
上記の好ましい値を有する図13〜図16に示すネジ山形状は、細目ネジ(図示せず)にも用いることができる。そのためには、上記に示したネジ山形状の他の好ましい値を維持しつつ、外径DAを大きくすることにより、ピッチ/外径比=P/DAを低くするだけでよい。
図13〜図16に示すネジ山形状では、1条ネジとなっている。しかしながら、雄ネジ部10A及び10Bはそれぞれ、ピッチPを好ましい値の範囲の上限まで(0.9・DAまで)大きくして、多条ネジとすることもできることがわかる。このようにピッチの値を大きくしても、雄ネジ部10A及び10Bのピッチ角(リード角)は、ネジ付きエレメントをなす材料と支持部材をなす材料の二つの材料のセルフロッキング角度(self-locking angle)よりも小さい。多条ネジの利点は、急速継手式の閉鎖装置と同様に、ネジ付きエレメントをたった数回の回転で支持部材の受け孔に挿入することができるということにある。ネジ付きエレメントは一旦取り外しても再度簡単に組み込むことができ、セルフロッキング作用によより、ネジ又はネジ付きスリーブを受け孔内に確実に係合させ、保持することができる。
ネジ山形状の切削形状
本発明のさらに別の態様によれば、ネジ付きエレメントを支持部材をなす材料に容易に挿入することができるように、実施態様A及びBのネジ山形状の外周には、切れ刃36と逃げ角βが設けられている。ネジ山形状のこの切削形状を図17及び図18に示す。
この切削形状とするために、プラスチック製ネジ(又はネジ付きスリーブ)を複数のアンギュラーセグメントから形成する。図17及び図18に示す実施態様A及びBでは、二つのアンギュラーセグメント34a及び34bが設けられている。アンギュラーセグメント34a及び34bは、それぞれネジ11及び外周が円弧形状のコア8A及び8Bを有しており、それぞれの曲率中心Ma及びMbが、コア8A及び8Bの中心軸Mから半径方向逆方向にXだけオフセットしている。そのため、アンギュラーセグメント34a及び34bのコア及びネジの外周は共に、互いに段状にオフセットして切れ刃36を形成している。支持部材をなす材料にネジを挿入するのを容易にするために、切れ刃36は、図17及び図18に矢印で示すように、ねじ込み方向に有効となるように配置されている。
さらに、アンギュラーセグメント34aと34bとが半径方向にオフセットしているために、ネジ11の外周に沿って且つ切れ刃36に隣接して、ネジの外周と一点鎖線で示した仮想外接円Kとの間に逃げ角βが生じる。この逃げ角βによって、各切れ刃36からねじ込み方向に徐々に増加する鎌型のクリアランスが形成される。
半径方向のオフセットXの好ましい値は以下の通りである:
Nenn≦8mmの場合は、X=0.10mm
Nenn>8mm且つDNenn≦12mmの場合は、X=0.15mm
Nenn>12mmの場合は、X=0.20mm
セグメント34a及び34bの呼び径DNennは、ネジ11の円弧状の外周の半径Rの2倍である。
Xの値が上記の場合、逃げ角βは1°となるが、他の逃げ角の値も本発明の範囲内である。好ましくは逃げ角βは0.5°〜5°、さらに好ましくは0.5°〜2°である。
ネジ山形状の実施態様A及びBのどちらにおいても、X及びβは同じ値とすることができる。しかしながら、対応するネジを形成する際に実質的に切削を必要とする実施態様A(図17)の場合には、切り屑溝(chip groove)38を設けるという違いがある。この切り屑溝は、ネジ付きエレメントの全長に渡って延び、切れ刃36に隣接して配置することにより切れ刃36を長くしている。対応するネジを形成する際に実質的に材料の変形を必要とする実施態様B(図18)には、このような切り屑溝は設けない。
図17及び図18に示す切削形状の実施態様では、ネジ付きエレメントは、半径方向にオフセットした二つのアンギュラーセグメントからなっている。しかしながら、特に大径のネジ付きエレメントの場合には、三つ以上のアンギュラーセグメントを設けてもよいことがわかる。例えば、図11に示すネジ付きスリーブ6bは、四つの切れ刃36と四つの切り屑溝38を有する四つのアンギュラーセグメントからなっている。
上記のネジ山形状における形状、特に上記の切削形状では、受け孔にネジ付きエレメントをねじ込むのに必要なトルクを比較的小さくすることができると共に、ねじ込み方向と逆方向の回転によってネジ付きエレメントが誤って抜け落ちる危険性を最小限とすることができる。
上記のようにトルク要求を小さくするためには、アンギュラーセグメント34a及び34bを半径方向にオフセットすることによって形成した切れ刃36が最も有効である。図17及び図18に示す実施態様A及びBでは、切れ刃36は、ネジ付きエレメントを射出成形する場合の射出成形型の割型の分割面である軸平面に配置されている。そのため切れ刃を確実に鋭くすることができる。
上記の通り結合組立体1が誤って脱係合してしまう危険性を最小限とするためには、複数の要因がある。
ネジに引張力をかけ表面圧力によって保持する従来のネジとは異なり、プラスチック製のネジ付きエレメントにおけるネジの保持は、ネジ山形状の周囲で支持部材をなすプラスチック材料が半径方向内方に弛緩することによるものである。特に重要なのは、アンギュラーセグメント34a及び34bが半径方向にオフセットしていること、そしてそのことによって逃げ角βが生じることである。ネジ付きエレメントを支持部材の受け孔内にねじ込むと、支持部材をなすプラスチック材料が弛緩して、逃げ角βによって生じるネジ11の外周と仮想外接円Kとの間の隙間に「流れ」込む。これによりネジ付きエレメントがねじ込み方向と逆方向に回転するのを防止することができ、よって結合組立体1が誤って脱係合してしまわないように最大限の安全性を付与することができる。結合組立体1を脱係合するためのトルクは、ネジ付きエレメントを受け孔内にねじ込むのに必要なトルクよりも実質的に大きいことが試験によってわかった。
結合組立体1が誤って脱係合してしまうのを防止するのを助ける手段として、さらに、上記に示したピッチ(リード)の値、及びネジ付きエレメント及び支持部材をなすプラスチック材料の摩擦係数によるセルフロッキング作用が挙げられる。上記の値では、ピッチ角は、実施態様Aのネジ山形状では約4.5°、実施態様Bのネジ山形状では約6°となる。このピッチ角は、ネジ付きエレメント及び支持部材をなすプラスチック材料のセルフロッキング角度の限界よりも顕著に低い。
この点において、ネジ付きエレメントを受け孔内にねじ込むことによって、コア8A及び8Bの外面32(図13〜図16)において材料がいかなる変形作用をも受けることがないように、支持部材をなす材料の切削及び変形特性を鑑みて、支持部材2の受け孔20の直径D1(図1)をネジ山形状に適合すべきであることがわかる。支持部材2の入口領域に設けた座ぐり22の直径D2は、ネジ4のネジ山11の外径と略等しく(許容差+0.5mm)、深さTは、ピッチPと略等しく、ネジ入口領域におけるいかなる引張力をも緩和することを目的とするものである。
先端領域
図19〜図21に示すように、ネジ4のネジ頭から遠い方の軸方向の端部には、所定の面取り角γ及び最小直径DFの面取り部40を有する円錐状先端領域18が設けられている。この先端領域においても、ネジ山形状の実施態様A及とBとでは、設計が異なっている。
実施態様Aでは、先端領域40の面取り角γは好ましくは約20°であり、最小直径DFはネジ山の外径DAの約0.7倍である。実施態様Bでは、面取り角γは好ましくは約30°であり、最小直径DFは好ましくはネジ山の外径DAの約0.5倍である。
実施態様Aでは、先端領域18は好ましくはチップポケット42を含む。このチップポケットは、高さ2・P(図19)、幅3・Z(図20)で、図20の断面図では半径RSの丸みを付けた隅部を有する。雌ネジを形成するのに材料の変形を必要とする実施態様B(図21)では、チップポケットは不要である。
雌ネジを形成する際に、支持部材をなす材料と最初に係合し、切削又は変形作用によって生じる負荷を最初に受けるのは、先端領域18である。先端領域の耐久性及び安定性が低下すると(つまり切れ刃が「鈍く」なると)、上記の切削形状を有するネジ山形状の次の巻回が、ネジ付きエレメントを受け孔内にねじ込む際の切削及び変形作用を引き継ぐ。
ネジの軸部と頭部との間の移行領域
図22及び図23を参照して、プラスチック製ネジ6の軸部10と頭部12との間の移行領域14の好ましい設計について説明する。これらの図面に示すように、軸部10のコア8の外表面32は、曲率半径がそれぞれRa、Rbの丸みを付けた端部を有する円錐状表面44によって、頭部12の底面に連結されている。丸みを付けた端部Rbには短い円筒形状部分が続き、これが曲率半径Rcの丸みを付けた部分によって頭部12の底面に合流する。円錐状表面44は、ネジの中心軸Mに対して約30°程度の角度δだけ傾斜している。
このように移行領域14を略円錐形の設計とすることにより、ネジを締めることによって結合組立体1が引張力を受けた場合に移行領域14にかかる引張力を分配することができる。これは移行領域14に引張力のピークが生じるのを避けるのに役立つ。
さらに、移行領域14は、軸部10のコア8と頭部12との間の壁の厚さWが、コア8の外表面32の直径の0.5倍よりも大きい設計となっている。これにより、ネジを射出成形する際に、プラスチック材料が頭部領域に容易且つスムースに流れることを確実にすることができる。さらに移行領域のこの設計、つまり比較的壁厚Wが厚い設計とすることにより、結合組立体が引張力を受けているときに負荷を分配することができ、移行領域14が破損する危険性を低下させることができる。
図22及び特に図23からわかるように、移行領域14の外表面には、軸平面に配置したセンターリブ46が設けられている。センターリブ46の外縁は、中心軸Mに対して例えば20°の角度εだけ傾斜している。センターリブ46の最大直径DZは、構造体3(図1)の貫通孔24の直径D3プラス0.5mmに略等しい。そのため、支持部材2をさらに構造部材3(図1)に連結する際に、センターリブ46は構造体3の貫通孔24の外壁と係合する。センターリブ46は、ネジ4を受け孔20内にねじ込む際に、センタリング作用と、横方向の負荷に対する支持作用の両方を担う。
図1及び図22に示すように、頭部12の底面は、頭部12が実質的に円形の線接触領域48に沿って構造部材3の上面と係合するように、凹状となっている。ネジ4に軸方向の負荷がかかると、円形の線接触領域48はより柔らかい構造部材3に入り込み、及び/又は頭部12は材料の可撓性によって変形して、ネジの軸方向の偏向力、軸方向の負荷、若しくは熱による変形によって生じ得る引張力のピークを低下させる。
ネジ付きエレメントの材質
ネジ付きエレメント(ネジ又はネジ付きスリーブ)は、相当な耐熱性、相当な剛性、相当な強度及び耐水性を有する高性能プラスチック材料でできている。雌ネジを形成するための切削又は変形作業中に、ネジ山形状及び切削形状の所望の安定性を得るためには、このような性能値は、支持部材をなすプラスチック材料とは実質的に異なるものとすべきである。
ネジ付きエレメントのための好ましい高性能プラスチック材料としては、ポリフタルアミド−GF(PPA-GF)、ポリフタルアミド−GFに基づくコポリアミド、ポリエーテルイミド−GF(PEI-GF)、ポリエーテルエーテルケトン−GF(PEEK-GF)が挙げられる。
また、ガラス繊維強化ポリアミド、炭素繊維強化ポリフタルアミド、炭素繊維強化及びガラス繊維強化ポリフタルアミド、炭素繊維強化ポリフタルアミドに基づくコポリアミド、炭素繊維強化及びガラス繊維強化ポリフタルアミドに基づくコポリアミド、デュロメリック(duromeric)プラスチック材料も使用することができる。
これらはネジ付きエレメントの素材の単なる好ましい例示であって、他の高性能熱可塑性材料も同様に使用できることがわかるであろう。
ネジ付きスリーブ
先に述べたように、切削形状及び先端領域を含むネジ山形状について述べてきた上記解説及び説明は、ネジ4のみならずネジ付きスリーブ6にも当てはまるものである。
ネジ付きスリーブ6の例を図7〜図12に示す。
図7及び図8に示す実施態様では、ネジ付きスリーブ6は、スリーブの軸方向全長に渡って延びている雌ネジ50を有している。よってネジ付きスリーブ6を支持部材の受け孔内にねじ込むための工具は、以下に詳細に説明するように、この雌ネジ50に係合する必要がある。
図9及び図10に示す実施態様では、ネジ付きスリーブ6aは、雌ネジ50に加えて内側ドライブ手段52を有している。この図に示す実施態様では、この内側ドライブ手段52は内側にある丸みを付けた六角形であり、ネジ付きスリーブ6aの軸方向一端のみに設けられている。これに代えて、ネジ付きスリーブ6aの雌ネジ50内に内側多角形を設けてもよい。
図11及び図12は、雄ネジ部10Aを細目ネジの形状としたネジ付きスリーブ6bを示している。ネジ山形状について上記で説明したように、細目ネジは、好ましいネジ山形状の実施態様A又はBを使用し、それに対応して外径DAを大きくすることにより得られるものである。
上記の通り、図11及び図12に示すネジ付きスリーブ6bは、半径方向にオフセットした四つのアンギュラーセグメントからなり、四つの切れ刃36が形成されている。図に示した実施態様では、切れ刃36は四つの切り屑溝38と関連している。切れ刃36の数が多いほど、切削力が周方向に分散し、ネジ付きスリーブを受け孔内でうまく心合わせすることができる。
ネジ付きスリーブは、支持部材の円筒形(成形又は切削による)の受け孔内に挿入するが、この支持部材は低強度のプラスチック成形部品とすることができる。プラスチック成形部品を射出成形によって製造する場合には、ネジを成形型から外す煩雑な操作は不要である。よって高性能プラスチック材料からなるネジ付きスリーブは、そのネジの高い耐久性により、プラスチック成形部品の機能性及び特性を強化することができる。
ネジ付きスリーブ6、6a、6bの雌ネジ50は、例えばピッチをオフセットしたり、直径を変えたり、若しくは部分的にネジ切りなしの領域を設けたりすることにより、ネジ保持効果を持たせるように特に設計して、ネジ付きスリーブの雌ネジ内にネジ(図示せず)を締込むことができるようにすることもできる。
組立て工具
図24に示す工具は、図7及び図8に示すネジ付きスリーブ6を、プラスチック成形部品である支持部材2aの受け孔20内に挿入するように適合されている。この工具は、駆動により回転可能な工具本体54を含み、この本体は、軸方向に延びるマンドレル56と、これよりも直径の大きい隣接する当接部58と、これに隣接する駆動部60とを含む。マンドレル56は、当接部58に隣接して設けた比較的短いネジ切り部62と、これに隣接する円筒形支持部64とを有する軸状のピンである。ネジ切り部62のネジは、ネジ付きスリーブ6の雌ネジ50と螺合する形状となっていると共に、円筒形支持部64の直径は、雌ネジ50の内径に略等しくなっている。
組み立てる際には、ネジ付きスリーブ6を、当接部58と係合するまで短いネジ切り部62に「ねじ込む」。次いでネジ付きスリーブ6を工具本体54によって回転させて、受け孔20内へとねじ込む。この作業の間、マンドレル56の円筒形部分64はネジ付きスリーブ6を内側から支持する。当接部58が支持部材2aと係合したら、組立作業は完了する。ここで工具本体54を逆方向に回転させて、マンドレル56を引き抜く。ネジ切り部62が短いので、挿入/抜出し操作を非常に迅速に行うことができる。
図25に示す工具は、図9及び図10に示す内側ドライブ手段52を有するネジ付きスリーブ6aを組み立てるように適合されている。この工具も駆動により回転可能な工具本体54aを含み、この本体は、マンドレル56a、当接部58、及び駆動部60を含む。しかしながらこの態様では、マンドレル56aはネジ切りしていないピンであり、円筒形部分66と駆動部分とを有している。この駆動部分は、ネジ付きスリーブ6aの内側駆動手段52と嵌合い係合する駆動手段68を含んでいる。
この工具を使えば、組立て作業開始時には、ネジ付きスリーブ6aを単に軸方向にスライドさせてマンドレル56aに嵌め、組立て作業終了時には、マンドレル56aをネジ付きスリーブ6aから軸方向に引き抜くだけでよいので、簡単に組立て作業ができる。
図25に示す工具のさらに有利な点は、組立て作業後に、ネジ付きスリーブ6aを受け孔内で軸方向に移動させることができるということにある。よって、ネジ付きスリーブ6aを対応する表面(図示せず)と係合させるために、受け孔20から所定長さだけ軸方向に突出するようにセットすることができるように、ネジ付きスリーブ6aの軸方向位置を細かく調整することができる。
分解不能な結合組立体を摩擦溶接により作成する方法
上述したように、ネジ付きエレメント(ネジ又はネジ付きスリーブ)は、簡単なねじ込み操作によって、支持部材の円筒形受け孔内に挿入することができる。それにより、「ネジを緩める」操作によってネジ付きエレメントを受け孔から外すことができる結合組立体1を形成することができる。
本発明の別の実施態様によれば、プラスチック製ネジ付きエレメントを支持部材の受け孔内に挿入して、ネジ付きエレメントと支持部材との分解不能で気密且つ液密な継手を形成することもできる。
この場合には、支持部材をなす高性能ガラス繊維強化熱可塑性材料であるプラスチック材料が、摩擦熱によって可塑化するような高速で、ネジ付きエレメント(プラスチック製ネジ又はプラスチック製ネジ付きスリーブ)を、支持部材の円筒形受け孔内へねじ込む。ネジ付きエレメントの雄ネジは、支持部材の可塑化されたプラスチック材料をねじ込み方向と逆方向に押しのける。この可塑化されたプラスチック材料は、固化すると、ネジ付きエレメントの雄ネジを包み込む。ねじ込み操作終了時には、工具の速度を0まで急激に減速する。そうしないと、ネジ付きエレメントを包み込む構造が壊れてしまい、得られた包囲体が気密ではなくなってしまう恐れがあるからである。ネジ付きエレメントをなすプラスチック材料と支持部材をなすプラスチック材料とでは物性が異なる、つまり融点が異なるので、ネジ付きエレメントが破損することはない。この「回転摩擦溶接」により、2秒未満で組立てを完了することができる。
図1は、ネジ付きエレメントの半分をネジとして形成した結合組立体の断面図である。 図2は、本発明のネジの一部断面側面立面図である。 図3は、図2のネジの斜視図である。 図4は、図2のネジの端面図である。 図5は、本発明のネジの別の実施態様を示す、図2と同様の図である。 図6は、図5のネジの斜視図である。 図7は、本発明のネジ付きスリーブの一部断面側面立面図である。 図8は、図7のネジ付きスリーブの断面図である。 図9は、本発明のネジ付きスリーブの別の実施態様の縦断面図である。 図10は、図9のネジ付きスリーブの横断面図である。 図11は、本発明のネジ付きスリーブのさらに別の実施態様の側面立面図である。 図12は、図11のネジ付きスリーブの断面図である。 図13は、本発明のネジ付きエレメントのネジ山形状の実施態様Aの断面図である。 図14は、図13に示すネジ山形状を拡大して示す断面図である。 図15は、ネジ山形状の実施態様Bの断面図である、図13と同様の図である。 図16は、図15のネジ山形状の断面図である、図14と同様の図である。 図17は、本発明のネジの実施態様Aの断面図であり、切削形状を示すものである。 図18は、本発明のネジの実施態様Bに係る、図17と同様の断面図である。 図19は、本発明のネジの実施態様Aの先端領域の一部断面側面立面図である。 図20は、図19の矢印I−Iに沿った横断面図である。 図21は、本発明のネジの実施態様Bの、図19と同様の側面立面図である。 図22は、本発明のネジの軸部と頭部との間の移行領域の縦断面図である。 図23は、図22の矢印II−IIに沿った横断面図である。 図24は、ネジ付きスリーブと支持部材とからなる結合組立体を作成するための工具の一部断面側面立面図である。 図25は、ネジ付きスリーブと支持部材とからなる結合組立体を作成するための工具の別の実施態様を示す、図24と同様の側面立面図である。

Claims (32)

  1. 孔壁によって規定される受け孔(20)を有するプラスチック材料製の支持部材(2)と、
    中心軸(M)を有するコア(8)と雄ネジ部(10)とを有するプラスチック材料製のネジ付きエレメント(4、6)とを含み、該雄ネジ部は、ネジ付きエレメントを支持部材(2)の受け孔(20)の壁内へねじ込むと、切削及び/又は変形によって受け孔(20)内に雌ネジ部(26)を形成し、
    ネジ付きエレメント(4、6)の前記雄ネジ部(10)は、複数巻回に渡って延び且つ軸方向断面において丸みを付けた山の頂(31)によって連結されている直線的なフランク(30)を有する形状のネジ山(11)を有し、
    ネジ付きエレメント(4,6)の前記コア(8)は、ネジ(11)の巻回間に、軸方向断面において、丸みを付けた隅部(21)によってネジ山(11)のフランク(30)に連結されている円筒形外表面(32)を有し、
    ネジ(11)の巻回は、ネジ山(11)の体積よりも大きい体積の螺旋状間隙を巻回間に規定する、結合組立体。
  2. 前記ネジ山(11)のフランク(30)がなすネジ山角度(α)が30°〜50°、好ましくは約40°である、請求項1に記載の結合組立体。
  3. 支持部材(2)が前記雌ネジ部(26)を形成するために実質的に切削を必要とする材料からなっている場合、前記雄ネジ部(10A)のネジ(11)山の形状が、
    P=(0.16〜0.9)・DA
    Z=(0.15〜0.5)・P
    1=(0.4〜0.7)・Z
    2=(0.5〜0.5)・Z
    (式中、Pはネジ(11)のピッチ、Zはネジ山(11)の高さ、R1は丸みを付けた山の頂(31)の曲率半径、R2はコア(8)の円筒形外表面(32)とネジ山(11)のフランク(30)との間の丸みを付けた隅部(33)の曲率半径、DAはネジ(11)の外径である)
    で規定される、請求項1又は2に記載の結合組立体。
  4. P、Z、R1、及びR2が、
    P=0.25・DA
    Z=0.38・P
    1=0.6・Z
    2=0.35・Z
    である、請求項3に記載の結合組立体。
  5. 支持部材(2)が前記雌ネジ部(26)を形成するために実質的に変形を必要とする材料からなっている場合、前記雄ネジ部(10B)のネジ山(11)の形状が、
    P=(0.25〜0.9)・DA
    Z=(0.35〜0.65)・P
    1=(0.25〜0.5)・Z
    2=(0.25〜0.5)・Z
    (式中、Pはネジ(11)のピッチ、Zはネジ山(11)の高さ、R1は丸みを付けた山の頂(31)の曲率半径、R2はコア(8)の円筒形外表面(32)とネジ山(11)のフランク(30)との間の丸みを付けた隅部(33)の曲率半径、DAはネジ(11)の外径である)
    で規定される、請求項1又は2に記載の結合組立体。
  6. P、Z、R1、及びR2が、
    P=0.33・DA
    Z=0.55・P
    1=0.3・Z
    2=0.3・Z
    である、請求項5に記載の結合組立体。
  7. ネジ山(11)の形状が、請求項4又は6に記載した形状であり、細目ネジとするために、直径DAを大きくし、ピッチ/外径比=P/DAを低くした、請求項1〜6のいずれか1項に記載の結合組立体。
  8. 前記雄ネジ部(10)が、ピッチ/外径比=P/DAを上げた複数のネジを含む、請求項3又は5に記載の結合組立体。
  9. 前記ネジ付きエレメント(4、6)は、複数のアンギュラーセグメント(34a、34b)を含み、該セグメントは、ラジアル平面において、曲率中心(Ma、Mb)が中心軸(M)に対して半径方向にオフセットしたアーチ形の外周を有しており、隣接するアンギュラーセグメントの外周が段状にオフセットして、ネジ付きエレメントを支持部材の受け孔内へねじ込む際に切削を行う切れ刃(36)を形成している、請求項1〜8のいずれか1項に記載の結合組立体。
  10. 前記アンギュラーセグメント(34a、34b)のネジ(11)のアーチ形の外周と、中心軸(M)上に中心を有する仮想外接円(K)とが、逃げ角βをなす、請求項9に記載の結合組立体。
  11. 前記逃げ角(β)が0.5°〜5°、好ましくは0.5°〜2°、特に好ましくは1°である、請求項10に記載の結合組立体。
  12. アンギュラーセグメント(34a、34b)のアーチ形外周の曲率中心(Ma、Mb)が、ネジ付きエレメント(4、6)の中心軸(M)に対して反対方向に距離Xだけオフセットしており、
    Nenn≦8mmの場合は、X=0.10mm
    Nenn>8mm且つDNenn≦12mmの場合は、X=0.15mm
    Nenn>12mmの場合は、X=0.20mm
    (式中、DNennはアンギュラーセグメント(34a、34b)のネジ(11)のアーチ形外周の曲率半径(R)の2倍である)
    である、請求項9〜11のいずれか1項に記載の結合組立体。
  13. 支持部材(2)が前記雌ネジ部(26)を形成するために実質的に切削を必要とする材料からなっている場合、前記アンギュラーセグメント(34a、34b)のネジ(11)がそれぞれ、ネジ付きエレメント(4、6)の全長に渡って延び、関連する切れ刃(36)を長くする切り屑溝(38)を有する、請求項9〜12のいずれか1項に記載の結合組立体。
  14. 支持部材(2)が前記雌ネジ部(26)を形成するために実質的に変形を必要とする材料からなっている場合、前記アンギュラーセグメント(34a、34b)のネジ(11)が切り屑溝を有していない、請求項9〜12のいずれか1項に記載の結合組立体。
  15. 支持部材(2)の受け孔(20)が、ネジ付きエレメント(4、6)のネジ(11)の外径(DA)と少なくとも同じ大きさである直径(D2)の座ぐり(22)を有している、請求項1〜14のいずれか1項に記載の結合組立体。
  16. ネジ付きエレメント(4、6)のネジ(11)のリード角が、ネジ付きエレメント(4、6)をなすプラスチック材料及び支持部材(2)をなすプラスチック材料のセルフロッキング角度より小さい、請求項1〜15のいずれか1項に記載の結合組立体。
  17. 雌ネジ部(26)を形成する際に、ネジ付きエレメント(4、6)のコア(8)の外表面(32)がいかなる変形作用をも受けることがないように、支持部材(2)の受け孔(20)の直径(D1)が、ネジ付きエレメント(4、6)のネジ(11)に適合してある、請求項1〜16のいずれか1項に記載の結合組立体。
  18. ネジ付きエレメント(4、6)の軸方向自由端に、所定の面取り角(γ)及び所定の切削直径(DF)を有する切削面取り部(40)を含む円錐状先端領域(18)を設けてなる、請求項1〜17のいずれか1項に記載の結合組立体。
  19. 支持部材(2)が前記雌ネジ部(26)を形成するために実質的に切削を必要とする材料からなっている場合、前記面取り部(40)の面取り角(γ)が約20°であり、切削直径(DF)が、ネジ山(11)の外径(DA)の約0.7倍である、請求項18に記載の結合組立体。
  20. 前記先端領域(18)が、高さがネジ(10A)のピッチ(P)の約2倍、深さがネジ(10A)のネジ山高さ(Z)の実質的に3倍であるチップポケット(42)を有する、請求項19に記載の結合組立体。
  21. 支持部材(2)が前記雌ネジ部(26)を形成するために実質的に変形を必要とする材料からなっている場合、前記面取り部(40)の面取り角(γ)が約30°であり、切削直径(DF)が、ネジ(10B)の外径(DA)の約0.5倍である、請求項18に記載の結合組立体。
  22. 前記先端領域(18)がチップポケットを有していない、請求項21に記載の結合組立体。
  23. ネジ付きエレメントが、軸部と頭部(12)とを有するネジ(4)である、請求項1〜22のいずれか1項に記載の結合組立体。
  24. ネジ付きエレメントのコア(8)の外表面(32)が、丸みを付けた端部(Ra、Rb)を有する円錐状外表面(44)を含む移行領域(14)によって前記頭部(12)に連結している、請求項23に記載の結合組立体。
  25. ネジ付きエレメントのコア(8)と頭部(12)との間の前記移行領域(14)の壁厚(W)が、コア(8)の外表面(32)の直径の半分よりも大きい、請求項24に記載の結合組立体。
  26. 軸部と頭部(12)との間の前記移行領域(14)の外表面に、軸平面に配置したセンターリブ(46)が設けられ、該センターリブは、支持部材(2)をさらなる部材(3)にネジ付きエレメントによって連結する際に、該さらなる部材(3)の貫通孔(24)の壁と係合する、請求項24又は25に記載の結合組立体。
  27. 前記ネジの頭部(12)の底面が、頭部が半径方向外側領域において実質的に円形の線接触(48)をするように凹所を有する、請求項23〜26のいずれか1項に記載の結合組立体。
  28. 前記ネジ付きエレメントが、雌ネジ(50)を有するネジ付きスリーブ(6、6a)である、請求項1〜22のいずれか1項に記載の結合組立体。
  29. 前記ネジ付きスリーブ(6a)が、前記雌ネジ(50)に加えて内側ドライブ手段(52)を有している、請求項28に記載の結合組立体。
  30. 前記ネジ付きエレメント(4、6)が、実質的に耐熱性、剛性、及び強度を有する高耐久性プラスチック材料からなり、この耐久性が支持部材(2)をなすプラスチック材料よりも高い、請求項1〜29のいずれか1項に記載の結合組立体。
  31. 前記高耐久性プラスチック材料が、ポリフタルアミド−GF(PPA-GF)、ポリフタルアミド−GFに基づくコポリアミド、ポリエーテルイミド−GF(PEI−GF)、ポリエーテルエーテルケトン−GF(PEEK-GF)、若しくはガラス繊維強化ポリアミド、炭素繊維強化ポリフタルアミド、炭素繊維強化及びガラス繊維強化ポリフタルアミド、炭素繊維強化ポリフタルアミドに基づくコポリアミド、炭素繊維強化及びガラス繊維強化ポリフタルアミドに基づくコポリアミド、又はデュロメリック(duromeric)プラスチック材料である、請求項30に記載の結合組立体。
  32. 請求項1〜31のいずれか1項に記載の結合組立体のためのネジ又はネジ付きスリーブを含むプラスチック材料製のネジ付きエレメントであって、該ネジ付きエレメントは、中心軸(M)を有するコア(8)と雄ネジ部(10)とを有し、該雄ネジ部は、ネジ付きエレメントを支持部材(2)の受け孔(20)の壁内へねじ込むと、切削及び/又は変形によって受け孔(20)内に雌ネジ部(26)を形成し、
    ネジ付きエレメント(4、6)の前記雄ネジ部(10)は、複数巻回に渡って延び且つ軸方向断面において丸みを付けた山の頂(31)によって連結されている直線的なフランク(30)を有する形状のネジ山(11)を有し、
    ネジ付きエレメント(4,6)の前記コア(8)は、ネジ(11)の巻回間に、軸方向断面において、丸みを付けた隅部(21)によってネジ山(11)のフランク(30)に連結されている円筒形外表面(32)を有し、
    ネジ(11)の巻回は、ネジ山(11)の体積よりも大きい体積の螺旋状間隙を巻回間に規定する、ネジ付きエレメント。
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