JP2005315402A - 止め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 強い挾持力が得られる止め具の提供。
【解決手段】 合成樹脂製のピン1と合成樹脂製のグロメット11と金属製の挾持体21の3部品から成り、ピンは、頭部2と軸部3とを備え、グロメットは、フランジ部12と胴部13とを備え、挾持体は、内向支持腕22と外向挾持片24とを備える止め具であって、ピンの軸部には、上記挾持体の内向支持腕を軸方向に摺動可能に支持する支持部位4と、挾持体の外向挾持片側を軸部の中心方向に向けて収納する収納室6と、挾持体の外向挾持片を外方へ押圧する加圧面5とを形成し、グロメットの胴部には、挾持体の外向挾持片が出没する開口窓18を形成することにより、固定対象物P1・P2は、合成樹脂製グロメットのフランジ部と金属製挾持体の外向挾持片間で挾持されるので、合成樹脂と金属から得られる強い挾持力をもって、強固に固定されることとなる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えば、自動車の内外装部品などを所定の車体パネルに固定する止め具に関するものである。
従来のこの種止め具は、具体的には図示しないが、合成樹脂製のピンと合成樹脂製のグロメットの2部品から成り、前者のピンは、円盤状の頭部と該頭部の下面から垂下する円柱状の軸部とを備え、軸部には、その側面に大径溝と小径溝とを軸方向に沿って形成し、後者のグロメットは、円盤状のフランジ部と該フランジ部の下面から垂下する円筒状の胴部とを備え、フランジ部には、その中央に上記ピンの軸部を挿入する開口を形成し、胴部には、その周壁をスリットを介して複数の分割脚片に分割して、該各分割脚片の先端部内面に上記した軸部の大径溝と小径溝に個々に係合する膨出突起を形成する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
そして、実際に、自動車内装部品たるトリムボードを車体パネルに固定する場合には、まず、グロメットの胴部内にピンの軸部をその先端側から挿入して、グロメットの各分割脚片の先端部内面に形成された膨出突起がピンの軸部に形成された小径溝に係合する仮止め状態を得て、この状態のまま、グロメットの胴部をトリムボードと車体パネルの一致する各取付孔内に差し込んで、ピンの頭部をグロメットのフランジ部に当接するまで完全に押し込むと、今度は、各分割脚片の膨出突起が軸部の大径溝に係合して、グロメットの分割脚片が外方へ拡開するので、これにより、トリムボートが車体パネル側に固定されることとなる。
特許第3332138号明細書
従って、従来の止め具の下では、トリムボードと車体パネルとを簡単に固定できる利点を有することとなるが、反面、トリムボードの固定状態にあっては、合成樹脂製グロメットのフランジ部と同分割脚片とで、トリムボードと車体パネルとを内外側から挾持する関係で、自ずと、車体パネルの取付孔の孔縁に対する挾持力が弱くなって、強い挾持力を得ることができなかった。
本発明は、斯かる従来の止め具が抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、合成樹脂製のピンと合成樹脂製のグロメットと金属製の挾持体の3部品から成り、ピンは、頭部と軸部とを備え、グロメットは、フランジ部と胴部とを備え、挾持体は、内向支持腕と外向挾持片とを備える止め具であって、ピンの軸部には、上記挾持体の内向支持腕を軸方向に摺動可能に支持する支持部位と、挾持体の外向挾持片側を軸部の中心方向に向けて収納する収納室と、挾持体の外向挾持片を外方へ押圧する加圧面とを形成し、グロメットの胴部には、挾持体の外向挾持片が出没する開口窓を形成して、合成樹脂製グロメットのフランジ部と上記開口窓から外方へ突出する金属製挾持体の外向挾持片とで固定対象物を挾持することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、ピンの軸部に形成された支持部位は、その下端に挾持体の内向支持腕を係合してぶら下げる係合縁を有し、挾持体は、該ぶら下がった状態でピンの軸部に形成された収納室に収納されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2を前提として、支持部位が有する係合縁は、傾斜する挾持体の内向支持腕に沿う斜面となっていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3を前提として、挾持体は、内向支持腕の反対側に外向きの脱落防止爪を有し、グロメットのフランジ部は、該脱落防止爪を引っ掛ける引掛部を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4を前提として、グロメットのフランジ部が有する引掛部の上面がテーパー形状となっていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4を前提として、グロメットのフランジ部が有する引掛部は、上面がテーパー形状の上壁と該上壁の下方で径方向に伸びる下壁とを有し、上壁と下壁間に画成される凹空間内に挾持体の脱落防止爪が入り込むことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項4を前提として、ピンの軸部に形成された支持部位の少なくとも下端域では、挾持体の内向支持腕が支持部位の内外方向に移動可能であって、当該内向支持腕が支持部位の内側方向に移動した状態では、挾持体の脱落防止爪が引掛部を通過可能で、内向支持腕が支持部位の外側方向に移動した状態では、挾持体の脱落防止爪が引掛部を通過不可能であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1を前提として、ピンの頭部は、厚肉の上板と薄肉の下板とを有し、該上板と下板間に工具の差込溝を画成したことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1を前提として、グロメットの胴部に形成される開口窓の下縁は、挾持体の外向挾持片の下面と近接対峙していることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1を前提として、挾持体は、一対からなり、グロメットの胴部は、複数のスリットで2以上の分割脚片に分割されて、該分割脚片中、一の対向する分割脚片に各挾持体の外向挾持片を出没する開口窓を形成すると共に、その内面側にピンの軸部に係合して外方へ押圧される膨出突起を形成したことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1乃至請求項10を前提として、ピンの軸部に形成された収納室の両側縁に一対の移動防止壁を突設したことを特徴とする。
依って、請求項1記載の発明にあっては、ピンの軸部に形成された支持部位に挾持体の内向支持腕を支持すると、挾持体が内向支持腕を介して摺動しながら降下して、その外向挾持片側を軸部の収納室に収納するので、このまま、ピンの軸部をグロメットの胴部内に挿入すると、胴部の内部に挾持体を存在させたまま、ピンとグロメットとが仮止めされるので、後は、固定対象部の一致する各取付孔内に差し込んで、更に、ピンの軸部をグロメットの胴部内にピンの頭部がグロメットのフランジ部に当接するまで完全に押し込むと、軸部側の加圧面の作用で、挾持体の外向挾持片をグロメットの胴部に形成された開口窓から外方へ突出させるので、これにより、合成樹脂製グロメットのフランジ部と金属製挾持体の外向挾持片間とで、固定対象物が内外側から挾持されて、従来のものと比較すると、固定対象物同士が強い挾持力をもって確実に固定されることとなる。
請求項2記載の発明にあっては、挾持体の内向支持腕がピンの軸部に形成された支持部位の係合縁に係合してぶら下げられると、挾持体自体がピンの軸部の中心方向に傾いて、その外向挾持片を軸部の収納室に収納することとなるので、ピンの軸部を挾持体を支持したままグロメットの胴部内に押し込むことが容易となると共に、斯かる状態にあっては、挾持体の外向挾持片はグロメットの胴部に形成されている開口窓内に没しているので、同様に、固定対象物の取付孔内に差し込む場合にも、挾持体の外向挾持片が邪魔となることはない。請求項3記載の発明にあっては、支持部位の係合縁が傾斜する挾持体の内向支持腕に沿う斜面となっているので、挾持体自体をピンの軸部の中心方向により確実に傾かせることが可能となる。
請求項4記載の発明にあっては、ピンとグロメットの仮止め状態の下では、挾持体の脱落防止爪がグロメットのフランジ部が有する引掛部に引っ掛かるので、仮止め状態が解けて、三者がバラバラとなる心配がない。請求項5記載の発明にあっては、ピンの軸部をグロメットの胴部内に挿入する時には、ピンの軸部に支持されている挾持体の脱落防止爪が引掛部のテーパー形状によって案内されるので、仮止め作業が容易となる。請求項6記載の発明にあっては、ピンとグロメットの仮止め状態の下では、挾持体の脱落防止爪が、引掛部の上壁と下壁間に画成される凹空間内に入り込むこととなるので、特に、挾持体の脱落防止爪がフランジ部の引掛部に確実に引っ掛けられる。
請求項7記載の発明にあっては、挾持体の脱落防止爪が支持部位の内側方向に移動した状態の下では、当該脱落防止爪がグロメットのフランジ部が有する引掛部を通過できるので、ピンとグロメットを仮止めする際には、小さな力で簡単に仮止めすることが可能となり、仮止め後、逆に、脱落防止爪が支持部位の外側方向に移動した状態の下では、脱落防止爪がフランジ部の引掛部を通過できないので、ピンの軸部をグロメットの胴部から引き抜こうとしても引き抜けなくなり、仮止め状態が簡単に解かれる心配がない。
請求項8記載の発明にあっては、ピンの頭部が有する厚肉の上板と薄肉の下板間に画成される差込溝内にマイナスドライバー等の工具先端を差し込んで、ピンの軸部をグロメットの胴部から引き抜けるので、引き抜き作業が容易となる一方、薄肉の下板で挾持体の内向支持腕や脱落防止爪を隠せるので、見栄えの向上も期待できる。
請求項9記載の発明にあっては、グロメットの胴部に形成される開口窓の下縁が挾持体の外向挾持片の下面と近接対峙しているので、外向挾持片による固定対象物の挾持状態にあっては、開口窓の下縁で当該外向挾持片をバックアップして、外向挾持片の確実な挾持力が提供できる。請求項10記載の発明にあっては、グロメットの胴部の分割された分割脚片が外方へ拡開すると、その分割脚片に形成された開口窓の下縁が挾持体の外向挾持片の先端部下面を支持できるので、外向挾持片に対するバックアップ力がより効果的に得られることとなる。
請求項11記載の発明にあっては、ピンの軸部に形成される収納室の両側縁に一対の移動防止壁を突設したので、ピンの軸部を挾持体を支持したままグロメットの胴部内に挿入する場合には、挾持体が収納室から左右外方にはみ出す心配が全くなくなる結果、常に、グロメットに対する挿入作業が円滑に行われることとなる。
本発明は、止め具自体を合成樹脂製のピンと合成樹脂製のグロメットと金属製の挾持体の3部品から構成して、固定対象物を固定する場合には、合成樹脂製グロメットのフランジ部と金属製挾持体の外向挾持片とで挾持することにより、従来のものと比較すると、強固に固定対象物を固定することを可能としたものである。
以下、本発明を図示する各好適な実施例に基づいて詳述すれば、第一実施例に係る止め具は、従来のものと異なり、図1に示す如く、合成樹脂製のピン1と合成樹脂製のグロメット11と金属製の挾持体21の3部品から成るものであるが、特徴とするところは、各部品1・11・21に対して以下の構成を採用した点にある。尚、金属製の挾持体21に関しては、一対の関係をもって使用されるものとする。
そこで、まず、合成樹脂製のピン1から説明すると、当該ピン1は、図2にも示す如く、円盤状の頭部2と円柱状の軸部3とを備え、前者の頭部2は、厚肉の上板2aと薄肉の下板2bとを有して、該上板2aと下板2b間に工具先端を差し込む環状の差込溝2cを画成してなり、後者の軸部3は、上部側の一の対向する側面の夫々に、後述する挾持体21の内向支持腕22を軸方向に対して摺動可能に支持する4個の支持部位たる支持溝4を形成すると共に、他の対向する側面の夫々に、後述する挾持体21の外向挾持片24を外方へ押圧する2個の加圧面5を形成する一方、該各加圧面5から続く中間部側に、挾持体21の外向挾持片24側を軸部3の中心方向に向けて収納する2個の収納室6を形成する構成となっている。尚、上記各支持溝4に対しては、その下端側に挾持体21の内向支持腕22を係合してぶら下げる係合縁4aを形成して、該係合縁4aを傾斜する挾持体21の内向支持腕22に沿う連続した斜面となす構成を併せて採用している。
又、軸部3の下部側には、上記各収納室6の下位に後述するグロメット11の分割脚片17を係合する環状の大径溝7を形成すると共に、該大径溝7からテーパー面8を介して連続する環状の小径溝9を形成し、且つ、その先端部に先細り状のガイド突起10を垂下させる構成となっているので、このガイド突起10の案内を得て、ピン1の軸部3は、後述するグロメット11の胴部13内に円滑に挿入されることとなる。
次に、合成樹脂製のグロメット11は、図3にも示す如く、円盤状のフランジ部12と円筒状の胴部13とを備え、前者のフランジ部12は、その中央部に胴部13の中空域と連通する開口14を形成すると共に、その対向する外周に後述する挾持体21の脱落防止爪23を引っ掛ける一対の引掛部15を形成する構成となっているが、当該各引掛部15は、円周方向に連続する上壁15aと、該上壁15aの一部下方で径方向に伸びる下壁15bと、上壁15aと下壁15b間に画成される凹空間15cとから成る。尚、上記円周方向に連続する上壁15aの上面に対しては、後述する挾持体21の脱落防止爪23を案内するテーパー形状を積極的に付与するものとする。
又、後者の胴部13は、その周壁を軸方向のスリット16を介して4枚の分割脚片17に分割して、該4枚の分割脚片17中、一の対向する分割脚片17に、挾持体21の外向挾持片24の先端部を出没させる開口窓18を個々に形成すると共に、当該各分割脚片17の上端縁から開口窓18に至る内面に、挾持体21の外向挾持片24の先端の移動を許容する凹溝19を形成する一方、4枚の分割脚片17の先端側内面に上記したピン1の軸部3の大径溝7と小径溝9に係合する膨出突起20を形成する構成となっている。
最後に、金属製の挾持体21は、一対として左右対称に使用されるもので、図4にも示す如く、その縦長の本体21aの上端縁に、内方に折曲する二叉状の内向支持腕22を形成すると共に、該内向支持腕22の反対側に、外向きの脱落防止爪23を形成する一方、本体21aの下端縁に、外方に折曲する外向挾持片24を形成する構成となっている。尚、上記二叉状の内向支持腕22の先端内面には、上記したピン1の支持溝4内に臨む凸部22aを付与するものとする。
そして、当該一対の挾持体21は、その二叉状の内向支持腕22をピン1の対応する支持溝4に支持すれば、当該支持溝4の溝巾を利用して、支持溝4の係合縁4aにぶら下げられながら、内向支持腕22は支持溝4の内外方向に移動可能に支持されることとなるが、内向支持腕22が支持溝4の内側方向に移動した状態では、挾持体21の脱落防止爪23が上記したグロメット11の引掛部15を通過可能で、逆に、内向支持腕22が支持溝4の外側方向に移動した状態では、同脱落防止爪23がグロメット11の引掛部15を通過不可能となるように設定されている。
依って、斯かる構成の止め具を用いて、今仮に、自動車内装部品たるトリムボードP1を所定の車体パネルP2に固定する場合には、まず、ピン1の軸部3に形成された支持溝4に各挾持体21の二叉状の内向支持腕22を外側から係合させると、各挾持体21が内向支持腕22を介して摺動しながらその係合縁4aに当接するまで降下することとなるが、既述した如く、この支持溝4の係合縁4aは下向きの連続した斜面となっているので、図5に示す如く、一対の挾持体21は軸部3の中心方向に傾きながら、その外向挾持片24を含む本体21a側を対応する軸部3の収納室6内に収納する状態をもって支持されることとなる。
この為、ピン1の軸部3をグロメット11の胴部13内に挿入する場合にも、一対の挾持体21の存在が邪魔となることがなくなる。但し、寸法上、各挾持体21の外向挾持片24の先端部が軸部3の外周面から若干外方に突出することとなるが、この外向挾持片24の突出は、胴部13に対する挿入に際しては、上記した各分割脚片17の凹溝19で吸収できるので、何ら問題となることはない。
そこで、次に、一対の挾持体21を傾きながら支持するピン1の軸部3をグロメット11の胴部13内に挿入することとなるが、この場合には、上記外方に若干突出する挾持体21の外向挾持片24の先端部と凹溝19とを一致させながら挿入すると、グロメット11側の引掛部15を構成する上壁15aのテーパー形状を利用して案内されながら、各挾持体21の脱落防止爪23が支持溝4の下端部において内側方向に移動するので、図6に示す如く、これにより、各挾持体21の脱落防止爪23は当該上壁15aをスムーズに通過すると同時に、ピン1のガイド突起10がグロメット11の胴部13の先端縁から外方に突出して、ピン1とグロメット11とが一旦仮止めされることとなる。
尚、この場合には、図示する如く、胴部13の各分割脚片17の膨出突起20は軸部3の小径溝9に係合することとなるので、各分割脚片17はいまだ拡開せずにいるが、各挾持体21の外向挾持片24も、対応する開口窓18から外方に突出することなく、グロメット11の胴部13内に完全に没している。
又、ガイド突起10の胴部13の先端縁に対する当接で、ピン1の抜け外れは一応防止されることとなるが、これに加えて、挾持体21の脱落防止爪23が引掛部15の上壁15aを通過した後は、支持溝4の係合縁4aの斜面で、各挾持体21の内向支持腕22が支持溝4の下端部において外側方向に移動して、各挾持体21の脱落防止爪23が上壁15aと下壁15b間に画成される凹空間15c内に入り込みこととなるので、これによって、ピン1の抜け外れが防止されて、三者1・11・21が不用意にバラバラとなる心配がない。
従って、ピン1とグロメット11の仮止め状態を得た後は、車体パネルP2にトリムボードP1を重ね合わさせて、その一致された各取付孔H1・H2内にグロメット11の胴部13を差し込んで、更に、ピン1の軸部3をグロメット11の胴部13内にピン1の頭部2がグロメット11のフランジ部12に当接するまで完全に押し込むと、今度は、軸部3の収納室6内に収納されていた各挾持体21の外向挾持片24側が軸部3の加圧面5により押圧されて、各挾持体21の外向挾持片24をグロメット11の対向する分割脚片17に形成された開口窓18から外方へ大きく突出させるので、これにより、図7に示す如く、トリムボードP1と車体パネルP2とが合成樹脂製グロメット11のフランジ部12と金属製挾持体21の外向挾持片24間で挾持されて、両者P1・P2は、合成樹脂と金属から得られる強い挾持力をもって、強固に重合固定されることとなる。この為、本実施例にあっては、固定状態の信頼性が一層向上する訳である。
又、この固定状態にあっては、ピン1の押し込みにより、図示する如く、今度は、各分割脚片17の膨出突起20がピン1の軸部3に形成された大径溝7に係合して外方へ拡開することとなるので、この各分割脚片17の拡開によっても、トリムボードP1と車体パネルP2とを挾持することが可能となる。従って、これによっても、強固な固定状体を補助できることとなるが、特に、金属製の挾持体21が存在しない側では、開口窓18が形成されていない分割脚片17が挾持に積極的に関与することとなるので、全周に亘り均一な挾持力が得られることとなる。
更に、分割脚片17の開口窓18から挾持体21の外向挾持片24が外方へ突出することは、該各開口窓18の下縁が外向挾持片24の下面と近接対峙することとなるが、この場合には、対応する分割脚片17が外方へ拡開すると、分割脚片17に形成された開口窓18の下縁が挾持体21の外向挾持片24の先端部下面を支持できるので、外向挾持片24に対するバックアップ力がより効果的に得られて、金属製の外向挾持片24が撓むことがない。
逆に、必要に応じて、トリムボードP1と車体パネルP2の固定状態を解除する場合には、ピン1の頭部2の側面に画成される差込溝2c内にマイナスドライバー等の工具先端(図示せず)を差し込んで、ピン1の軸部3をグロメット11の胴部13から上記した仮止め状態まで引き上げると、ピン1の軸部3に形成されている加圧面5で押圧されていた各挾持体21の外向挾持片24側が軸部3の収納室6に再び収納されて、外向挾持片24の先端部がグロメット11の胴部13内に没することとなるので、斯かる状態を得た後は、一対の挾持体21の内向支持腕22を支持溝4内でその内側方向に移動させると、各脱落防止爪23が引掛部15の上壁15aを通過できることとなるので、このまま、ピン1の軸部3を挾持体21と一緒にグロメット11の胴部13から完全に引き抜けば、ピン1やグロメット11は勿論であるが、挾持体21をも不要に変形させることなく、ピン1の軸部3をグロメット11の胴部13から小さな力で引き抜くことができる。従って、これにより、止め具自体の再使用も十分に可能となる。
次に、第二実施例に係る止め具を説明すると、当該第二実施例のものも、基本的には、既述した第一実施例をそのまま踏襲するものであるが、異なるところは、図8に示す如く、ピン1の軸部3側に形成される2個の収納室6の両側縁に、一対の移動防止壁30を平行する状態をもって一体に突設する一方、ピン1の頭部2を構成する下板2bの支持溝4側に存する周縁をカット31すると共に、該カット31縁の真上位置において、上板2a上にカット31縁と平行する凸条32を設ける構成となしたものである。
依って、第二実施例にあっては、上記した一対の移動防止壁30の存在によって、ピン1の軸部3に挾持体21を支持して、グロメット11の胴部13内に挿入する場合には、図9に示す如く、挾持体21が収納室6から左右方向にはみ出すことが決してないので、常に、挿入作業が円滑に行われることとなる。尚、この一対の移動防止壁30は、金型構造上、上下方向に位置をずらして突設したものであるが、本発明は、これに限定されるものではなく、図10に示す如く、各収納室6の両側縁の全域に亘って一体に突設することも可能である。
又、上記した下板2bにカット31を形成したことは、マイナスドライバー等の工具先端を上板2aの下面に差し込むことが容易となるので、ピン1のグロメット11の胴部13からの引き抜きが容易となるが、特に、この場合には、カット31を挾持体21を避けて支持溝4側に形成したので、ピン1の引き抜きに際して、挾持体21がマイナスドライバー等の工具先端で損傷することも併せて防止できる。
更に、上板2a上にカット31縁と平行する凸条32を設けたことは、前述のマイナスドライバー等の工具先端を差し込む際に、当該凸条32に対して直交する方向から、工具先端を平行に揃えて、凸条32の真下位置の深さまで差し込むことが可能となり、そうすれば、工具先端は、挾持体21と干渉して傷つけることなく最も奥まで差し込めるので、工具をテコとして利用することにより、ピン1の引き抜きをますます容易に軽い力で行うことができる。尚、第二実施例にあっては、図8・図9に示す如く、この作業時の目印に凸条32を設けたものであるが、本発明は、これに限定されるものではなく、図10に示す如く、目印を凹条33となすことも可能であるが、斯かる凸条32・凹条33以外でも、上板2a上でカット31縁と対応する位置に施されたマーキングであっても良い。
その他の構成・作用効果は、第一実施例と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。
本発明に係る止め具は、金属製の挾持体を積極的に利用することにより、固定対象物を強い挾持力をもって強固に固定できるので、特に、自動車の内外装部品などを所定の車体パネルに固定するような場合には、頗る好都合なものとなる。
本発明の第一実施例に係る止め具を示す分解斜視図である。 (A)はピンの正面図、(B)は図1のA−A線断面図、(C)は図1のB−B線断面図である。 (A)はグロメットの平面図、(B)は図1のC−C線断面図、(C)は図1のD−D線断面図である。 挾持体を示す図1のE−E線断面図である。 ピンの軸部に一対の挾持体を支持した状態を示す正面図である。 挾持体と一緒にピンをグロメットに仮止めした状態を示す断面図である。 本止め具を用いて、トリムボードと車体パネルを重合状態に固定した状態を示す断面図である。 本発明の第二実施例に係る止め具に供されるピンのみを示す斜視図である。 ピンの軸部に一対の挾持体を支持した状態を示す斜視図である。 第二実施例におけるピンの変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 ピン
2 頭部
2a 上板
2b 下板
2c 差込溝
3 軸部
4 支持溝(支持部位)
4a 係合縁
5 加圧面
6 収納室
7 大径溝
8 テーパー面
9 小径溝
10 ガイド突起
11 グロメット
12 フランジ部
13 胴部
14 開口
15 引掛部
15a 上壁
15b 下壁
15c 凹空間
16 スリット
17 分割脚片
18 開口窓
19 凹溝
20 膨出突起
21 挾持体
21a 本体
22 内向支持腕
23 脱落防止爪
24 外向挾持片
30 移動防止壁
31 カット
32 凸条
33 凹条
P1 トリムボード(固定対象物)
H1 取付孔
P2 車体パネル(固定対象物)
H2 取付孔

Claims (11)

  1. 合成樹脂製のピンと合成樹脂製のグロメットと金属製の挾持体の3部品から成り、ピンは、頭部と軸部とを備え、グロメットは、フランジ部と胴部とを備え、挾持体は、内向支持腕と外向挾持片とを備える止め具であって、ピンの軸部には、上記挾持体の内向支持腕を軸方向に摺動可能に支持する支持部位と、挾持体の外向挾持片側を軸部の中心方向に向けて収納する収納室と、挾持体の外向挾持片を外方へ押圧する加圧面とを形成し、グロメットの胴部には、挾持体の外向挾持片が出没する開口窓を形成して、合成樹脂製グロメットのフランジ部と上記開口窓から外方へ突出する金属製挾持体の外向挾持片とで固定対象物を挾持することを特徴とする止め具。
  2. ピンの軸部に形成された支持部位は、その下端に挾持体の内向支持腕を係合してぶら下げる係合縁を有し、挾持体は、該ぶら下がった状態でピンの軸部に形成された収納室に収納されることを特徴とする請求項1記載の止め具。
  3. 支持部位が有する係合縁は、傾斜する挾持体の内向支持腕に沿う斜面となっていることを特徴とする請求項2記載の止め具。
  4. 挾持体は、内向支持腕の反対側に外向きの脱落防止爪を有し、グロメットのフランジ部は、該脱落防止爪を引っ掛ける引掛部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の止め具。
  5. グロメットのフランジ部が有する引掛部の上面がテーパー形状となっていることを特徴とする請求項4記載の止め具。
  6. グロメットのフランジ部が有する引掛部は、上面がテーパー形状の上壁と該上壁の下方で径方向に伸びる下壁とを有し、上壁と下壁間に画成される凹空間内に挾持体の脱落防止爪が入り込むことを特徴とする請求項4記載の止め具。
  7. ピンの軸部に形成された支持部位の少なくとも下端域では、挾持体の内向支持腕が支持部位の内外方向に移動可能であって、当該内向支持腕が支持部位の内側方向に移動した状態では、挾持体の脱落防止爪が引掛部を通過可能で、内向支持腕が支持部位の外側方向に移動した状態では、挾持体の脱落防止爪が引掛部を通過不可能であることを特徴とする請求項4記載の止め具。
  8. ピンの頭部は、厚肉の上板と薄肉の下板とを有し、該上板と下板間に工具の差込溝を画成したことを特徴とする請求項1記載の止め具。
  9. グロメットの胴部に形成される開口窓の下縁は、挾持体の外向挾持片の下面と近接対峙していることを特徴とする請求項1記載の止め具。
  10. 挾持体は、一対からなり、グロメットの胴部は、複数のスリットで2以上の分割脚片に分割されて、該分割脚片中、一の対向する分割脚片に各挾持体の外向挾持片を出没する開口窓を形成すると共に、その内面側にピンの軸部に係合して外方へ押圧される膨出突起を形成したことを特徴とする請求項1記載の止め具。
  11. ピンの軸部に形成された収納室の両側縁に一対の移動防止壁を突設したことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の止め具。
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