JP5134204B2 - グロメット - Google Patents

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Description

この発明は、グロメットの挿通される穴を備えた部材相互を重ね合わせ状に留め合わせるために用いられるグロメットの改良に関する。
基部(フランジ部)と胴部(脚部)とからなる雌パーツ(クリップ本体)と、頭部と軸部とからなる雄パーツ(ピン)とからなり、雌パーツの胴部をスリットによって四つの胴構成片(分割部)に区分しており、この雌パーツ内に雄パーツを押し込みきることでこの四つの胴構成片を外側に弾性的に開き出させるように構成された合成樹脂製のグロメット(クリップ)として、特許文献1に示されるものがある。
このグロメットによれば、二枚のパネルに設けた貫通孔を連通させるようにこの二枚のパネルを重ね合わせた状態においてこの貫通孔にグロメットの雌パーツの胴部を入れ込ませた後、この雌パーツ内に雄パーツの軸部を押し込みきることにより、開き出される前記胴構成片と基部との間でパネル間に隙間が生じないようにこの二枚のパネルを締め付け留め合わせることができる。
すなわち、前記のように開き出された雌パーツの胴構成片は、二枚のパネルの双方またはいずれか一方に作用される、両パネル間に隙間を生じさせる向きの力によって窄み込まされる向きの力の作用を蒙ることになるが、その弾性によってこの力に反発して両パネルを常時密着させるように機能する。
しかるに、この種の合成樹脂製のグロメットにあっては、例えば二枚のパネルに離間方向の力が作用され続けるなどの条件下では、経時的に雌パーツの胴部の弾性変形力が低下してしまう場合があり、(クリープ変形)こうなると前記両パネルを開き出された胴構成片によって密着させることができなくなる。
特許第3332138号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のグロメットによって留め合わされる部材相互間に、長期間に亘りできるだけ隙間を生じさせないようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、グロメットを、基部と胴部とを備えた雌パーツと、頭部と軸部とを備えた雄パーツとからなり、連通され合わされたグロメット用穴への雌パーツの胴部の挿通後にこの胴部に雄パーツの軸部を押し込みきることで雌パーツの胴部を外側に弾性変形させてグロメット用穴を備えた部材相互の離間を阻止する合成樹脂製のグロメットであって、
雌パーツの胴部は、その先端から根本に亘るスリットによって二以上の胴構成片に分割されており、
雌パーツの基部には、雄パーツの軸部の挿通穴が形成されていると共に、この挿通穴は前記スリットに連通した分岐穴部分を備えており、
少なくとも一つの分岐穴部分の内奥壁が、この内奥壁と前記基部の外縁との間に形成された貫通孔によって弾性片として機能するようになっていると共に、この弾性片における前記挿通穴の内方に向けられた側に掛合凸部が備えられており、
雄パーツの軸部は、その先端から根本に亘る前記スリットに対応したリブを有しており、
この軸部のリブに、前記掛合凸部がそれぞれ嵌る、仮止め用掛合凹所と、この仮止め用掛合凹所よりも軸部の根本側に位置される本止め用掛合凹所とが備えられており、
この本止め用掛合凹所に、雌パーツの胴部に雄パーツの軸部を押し込みきったときに雌パーツの掛合凸部が嵌るようになっているものとした。
かかる構成によれば、雌パーツの挿通穴に雄パーツの軸部を雄パーツのリブが分岐穴部分を通ってスリットに入り込む向きで入れ込ませることにより、基部に設けられた弾性片を一旦弾性変形させた後、掛合凸部が仮止め用掛合凹所に入り込む位置でのこの弾性片の弾発によってこの掛合凸部をこの仮止め用掛合凹所に掛合させることができ、これによって雌パーツと雄パーツとを雌パーツの胴部を弾性変形させない状態で分離しないように組み合わせることができる。そして、このように雄パーツと雌パーツとを仮に組み合わせた状態において部材のグロメット用穴に雌パーツの基部がこのグロメット用穴に引っかかる位置まで胴部を入れ込み、この後、雄パーツの軸部を雌パーツ内に入れ込みきることにより、弾性片を再び一旦弾性変形させて掛合凸部を仮止め用掛合凹所から抜け出させた後、この掛合凸部が本止め用掛合凹所に入り込む位置でのこの弾性片の弾発によってこの掛合凸部をこの本止め用掛合凹所に掛合させることができ、これによって雌パーツの胴部が弾性変形した状態、つまり、グロメット用穴を連通させ合わせるように重ね合わされた二以上の部材を雌パーツの基部と外側に弾性変形された胴部との間で締め付け状に保持して部材相互間の離間を阻止した状態を維持することができる。雌パーツの胴部からの雄パーツの抜け出しは、経時的に弾性変形特性を低下し難い雌パーツの基部に設けられた掛合凸部によって阻止されることから、部材相互の留め付け状態を長期に亘って安定的に維持することができると共に、グロメットの再使用も支障なく行うことができる。さらに、掛合凸部が雌パーツの基部に設けられていることから、この掛合凸部を雄パーツの軸部の本止め用掛合凹所に掛合させたときに、胴部の先端から軸部が突き出さない長さに軸部を構成させることができる。
かかるグロメットにおいて、挿通穴の対向位置にある分岐穴部分の内奥壁をそれぞれ掛合凸部を備えた弾性片としておくこともある。
このようにした場合、雌パーツの胴部からの雄パーツの軸部の抜け出しをこの軸部の直径方向両側においてそれぞれ阻止することができる。
この発明によれば、グロメットによって留め合わされる部材相互間に、長期間に亘りできるだけ隙間を生じさせないようにすることができる。
以下、図1〜図17に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1〜図5は雌パーツ1に雄パーツ2を仮留めさせた状態を示しており、また、図6〜図10はかかる雄パーツ2を、図11〜図15はかかる雌パーツ1を、図16および図17は、グロメット用穴Hを備えた二つの部材P、P’をグロメットによって留め合わせた状態を、それぞれ示している。
この実施の形態にかかるグロメットは、グロメット用穴Hを備えた部材P、P’相互を、重ね合わせ状に留め合わせるために用いられるものである。
かかるグロメットは、基部10と胴部11とを備えた雌パーツ1と、頭部20と軸部21とを備えた雄パーツ2とから構成されている。そして、かかるグロメットは、連通され合わされたグロメット用穴Hへの雌パーツ1の胴部11の挿通後にこの胴部11に雄パーツ2の軸部21を押し込みきることで雌パーツ1の胴部11を外側に弾性変形させてグロメット用穴Hを備えた部材P、P’相互の離間を阻止するものである。かかるグロメットは、合成樹脂によって構成されている。
雌パーツ1の基部10の一面側に胴部11の根本が一体に連接されている。基部10はグロメット用穴Hに入らない大きさであり、雌パーツ1はグロメット用穴Hにこの基部10が引っかかる位置まで胴部11を入れ込むことができるようになっている。かかる基部10には、雄パーツ2の軸部21の挿通穴10aが貫通状態に形成されている。胴部11は雄パーツ2の軸部21の通される空間11aを有しており、この空間11aと挿通穴10aとは連通している。
雄パーツ2の頭部20は、軸部21の一端部に一体に設けられている。この頭部20は雌パーツ1の挿通穴10aに入らない大きさであり、図示の例では雄パーツ2は、この挿通穴10aに頭部20が引っかかる位置まで雌パーツ1内に押し込むことができるようになっている。また、図示の例では、雌パーツ1の基部10は円盤状をなすように構成されていると共に、その中央部に挿通穴10aを貫通状態に備えている。かかる挿通穴10aは、雄パーツ2の円柱状をなす軸部21の中核部21aの外径と略等しい仮想の円の円弧に沿った中心穴部分10bと、この中心穴部分10bに連通して放射方向に続く四箇所の後述する分岐穴部分10cとから構成されている。また、図示の例では、かかる基部10の挿通穴10aの入り口側、つまり、胴部11の連接側と反対の側には、基部10の外縁を巡る周回立ち上がり部10dが形成されており、雄パーツ2を雌パーツ1内に押し込みきると雄パーツ2の頭部20はこの立ち上がり部10dの突き出し寸法内に納まるようになっている。
また、雌パーツ1の胴部11は、その先端から根本に亘るスリット11bによって四つの胴構成片11cに分割されている。具体的には、図示の例では、かかる胴部11は、中空の円筒状体を、かかるスリット11bによって、それぞれ略等しい大きさの四つの胴構成片11cに分割することにより構成されている。図示の例では、かかる胴構成片11cの先端側の内側には隆起部11dがそれぞれ形成されており、胴部11内の空間11aはこの胴部11の先端側において狭くなるようになっている。
雌パーツ1の基部10に設けられた前記分岐穴部分10cは、かかるスリット11bに連通するように設けられており、したがって、隣り合う分岐穴部分10c間には周回方向において略等しい間隔が形成されている。
そして、この実施の形態にあっては、四箇所の分岐穴部分10cのうち、二箇所の分岐穴部分10cであって、挿通穴10aの対向位置にある分岐穴部分10cの内奥壁10eが、掛合凸部10gを備えた弾性片10fによって構成されている。具体的には、図示の例では、この二箇所の分岐穴部分10cの内奥壁10eと基部10の外縁との間に分岐穴部分10cの幅よりも長い溝状貫通孔10hが形成されており、この溝状貫通孔10hによって分岐穴部分10cの内奥壁10eが弾性片10fとして機能するようになっている。弾性片10fにおける挿通穴10aの内方に向けられた側であって、その長さ方向(基部10の周方向)略中央には、弾性片10fの厚さ方向(基部10の厚さ方向)に沿って延びるリブ状の掛合凸部10gが形成されている。
一方、雄パーツ2の軸部21は、その先端から根本に亘る前記スリット11bに対応したリブ21bを有している。具体的には、図示の例では、かかる軸部21は、略円柱状をなす中核部21aと、この中核部21aの軸線方向に沿って頭部20から軸部21の先端に亘って続き、かつ、隣り合うリブ21bとの間に略等しい間隔を開けた四箇所のリブ21bとを備えている。雌パーツ1の胴部11の四つの胴構成片11c間の空間11aは、その根本から前記隆起部11dに至るまでの間では、かかる中核部21aの外径と略等しいが、この隆起部11dの形成位置ではこの中核部21aの外径よりも小さくなっている。これにより、雌パーツ1内に雄パーツ2の軸部21を押し込みきると雄パーツ2の軸部21の中核部21aによって雌パーツ1の胴構成片11cの先端側が外向きに押され、胴構成片11cはその根本側を中心として外向きに弾性変形して開き出されるようになっている。図示の例では、雄パーツ2の軸部21の先端側であって、中核部21aにおける隣り合うリブ21bの間に位置される箇所に、雌パーツ1内に雄パーツ2の軸部21を押し込みきった位置で胴構成片11cの隆起部11dが弾発して入り込む凹み21cが形成されており、この押し込みきった状態、つまり、雄パーツ2と雌パーツ1とを本止めして弾性変形された雌パーツ1の胴部11によってこの胴部11の通されたグロメット用穴Hを備えた部材のこのグロメット用穴Hからグロメットが抜け出さないようにした状態を、この凹み21cへの隆起部11dへの入り込みによっても安定的に維持できるようになっている。なお、図示の例では、胴構成片11cの隆起部11dにおける雌パーツ1の先端側にある面11eはこの胴構成片11cの根本側に近づくに連れて高まる向きに傾斜しており、ある程度の力を加えれば雄パーツ2と雌パーツ1の前記本止め状態から雄パーツ2の頭部20を工具などによってくわえて雌パーツ1内から雄パーツ2を引き抜くことができるようになっている。
そして、かかる雄パーツ2の軸部21のリブ21bに、雌パーツ1の基部10に形成された前記掛合凸部10gがそれぞれ嵌る、仮止め用掛合凹所21dと、この仮止め用掛合凹所21dよりも軸部21の根本側に位置される本止め用掛合凹所21eとが備えられている。それと共に、この本止め用掛合凹所21eに、雌パーツ1の胴部11に雄パーツ2の軸部21を押し込みきったときに雌パーツ1の掛合凸部10gが嵌るようになっている。
具体的には、図示の例では、雄パーツ2の軸部21に形成された各リブ21bにおいてそれぞれ、このリブ21bと頭部20との接し合う箇所において本止め用掛合凹所21eが形成されていると共に、このリブ21bの長さ方向略中程の位置において仮止め用掛合凹所21dが形成されている。そして、この例では、前記中核部21aからのリブ21bの突き出し寸法が、前記挿通穴10aにおける分岐穴部分10cの入り口から掛合凸部10gまでの寸法よりもやや大きくなるようにしてある。
これにより、この実施の形態にあっては、雌パーツ1の挿通穴10aに雄パーツ2の軸部21を雄パーツ2のリブ21bが分岐穴部分10cを通ってスリット11bに入り込む向きで入れ込ませることにより、基部10に設けられた弾性片10fを一旦弾性変形させた後、掛合凸部10gが仮止め用掛合凹所21dに入り込む位置でのこの弾性片10fの弾発によってこの掛合凸部10gをこの仮止め用掛合凹所21dに掛合させることができ、これによって雌パーツ1と雄パーツ2とを雌パーツ1の胴部11を弾性変形させない状態で分離しないように組み合わせることができる。そして、このように雄パーツ2と雌パーツ1とを仮に組み合わせた状態において部材のグロメット用穴Hに雌パーツ1の基部10がこのグロメット用穴Hに引っかかる位置まで胴部11を入れ込み、この後、雄パーツ2の軸部21を雌パーツ1内に入れ込みきることにより、弾性片10fを再び一旦弾性変形させて掛合凸部10gを仮止め用掛合凹所21dから抜け出させた後、この掛合凸部10gが本止め用掛合凹所21eに入り込む位置でのこの弾性片10fの弾発によってこの掛合凸部10gをこの本止め用掛合凹所21eに掛合させることができ、これによって雌パーツ1の胴部11が弾性変形した状態、つまり、グロメット用穴Hを連通させ合わせるように重ね合わされた二以上の部材を雌パーツ1の基部10と外側に弾性変形された胴部11との間で締め付け状に保持して部材P、P’相互間の離間を阻止した状態を維持することができる。雌パーツ1の胴部11からの雄パーツ2の抜け出しは、経時的に弾性変形特性を低下し難い雌パーツ1の基部10に設けられた掛合凸部10gによって阻止されることから、部材P、P’相互の留め付け状態を長期に亘って安定的に維持することができると共に、グロメットの再使用も支障なく行うことができる。さらに、掛合凸部10gが雌パーツ1の基部10に設けられていることから、この掛合凸部10gを雄パーツ2の軸部21の本止め用掛合凹所21eに掛合させたときに、胴部11の先端から軸部21が突き出さない長さに軸部21を構成させることができる。
また、この実施の形態にあっては、雌パーツ1の基部10における挿通穴10aの対向位置にある分岐穴部分10cの内奥壁10eがそれぞれ掛合凸部10gを備えた弾性片10fとなっていることから、雌パーツ1の胴部11からの雄パーツ2の軸部21の抜け出しをこの軸部21の直径方向両側においてそれぞれ阻止することができる。
また、この実施の形態にあっては、雌パーツ1の胴部11の外面部の少なくとも一部が、この胴部11を周回する向きに続く複数の凸とこの凸間に形成される凹とからなるズレ止め面部11fとされている。
図示の例では、かかる胴部11を構成する四つの胴構成片11cのそれぞれにおいて、その先端側と根本側とを除く箇所において、前記ズレ止め面部11fが形成されている。
この種のグロメットにあっては、経時的に雌パーツ1の胴部11の弾性変形力が低下してしまう場合がある。(クリープ変形)これは、グロメットによって留め付けられる部材P、P’相互に離間方向の力が作用され続けたり、またそのときにグロメットが大きい温度変化に晒された場合に生じ易く、グロメットの雌パーツ1の弾性変形力が低下すると前記力によって部材P、P’間に生じた隙間をなくす向きの反発力をグロメットが発揮し難くなる。部材P、P’間の隙間の発生は、この部材P、P’の一方が樹脂パネルである場合には、過酷な条件下ではこのパネルに形成されたグロメット用穴Hもパネルのクリープ変形によって広がるため一層顕著となる。
基部101と胴部102とからなる雌パーツ100と、頭部201と軸部202とからなる雄パーツ200とからなり、雌パーツ100の胴部102をスリット102aによって四つの胴構成片102bに区分しており、この雌パーツ100内に雄パーツ200を押し込みきることでこの四つの胴構成片102bを外側に弾性的に開き出させるように構成された合成樹脂製の比較例グロメット(以下単に比較例と称する。図18および図19参照)と、本発明にかかる実施例グロメット(以下単に実施例と称する。)とを用意し、それぞれに対し下記の要領で試験を行った。比較例には実施例のようなズレ止め面部11fは形成されていない。
(1)グロメット用穴(直径10mm)を備えたポリプロピレン製のパネル(厚さ2mm)と、グロメット用穴(直径10mm)を上部枠部(厚さ2mm)に備えたステンレス製の枠状体とを用意した。
(2)そして、かかるパネルのグロメット用穴に枠状体のグロメット用穴を連通させた状態で、下方からこれらのグロメット用穴に雌パーツ1(比較例では100)の胴部11(比較例では102)を挿通した後、雄パーツ2(比較例では200)の軸部21(比較例では202)をこの胴部11(比較例では102)に押し込みきって胴部11(比較例では102)を外側に開き出させ、パネルの下面と上部枠部の上面とを密着させた。
(3)パネルを支持させた状態で、このパネル下にある枠状体に500gの重りをつり下げた。
(4)(3)で用意された試験体(図20参照)を恒温槽に入れ、摂氏90度の雰囲気下に6時間おいた後、摂氏−40度の雰囲気下に6時間おくことを1サイクルとする加熱・冷却試験を20サイクル行った。そして、所定のサイクル終了後にそれぞれパネルの下面と上部枠部の上面との間の隙間を計測した。
その結果を下記に示す。
Figure 0005134204
実験例ではパネルの下面と上部枠部の上面との間の隙間は20サイクル目でも0.5mmに留まったのに対し、比較例ではこの隙間は2mmに達した。(上記表1中、黒丸のデータ点を含むプロットラインが実施例にかかるものであり、黒四角のデータ点を含むプロットラインが比較例にかかるものである。)
この実施の形態にかかるグロメットにあっては、胴部11に形成されたズレ止め面部11fをグロメット用穴Hの主として穴縁部に押し付けるようにしてこの胴部11を外側に弾性変形させることから、グロメットによって留め合わされる部材P、P’に離間方向の力が作用されても胴部11と穴縁部との接触位置が変わり難く、これらの部材P、P’間に隙間を生じさせるような胴部11の変形を生じさせることが少ない。よって、胴部11のクリープ変形を生じさせ難くすることができる。また、胴部11の弾性変形力が低下した場合であっても、ズレ止め面部11fの作用によって部材P、P’間に隙間を生じさせ難くすることができる。グロメット用穴Hを備えた部材P、P’が合成樹脂製である場合には胴部11の外側への弾性変形によってズレ止め面部11fをグロメット用穴Hの主として穴縁部に食い込ませるにすることができ、部材P、P’間の隙間を一層生じさせ難くすることができる。
この実施の形態にあってはまた、かかるズレ止め面部11fを、胴部11の長さ方向に向けて開き出される成形型のムリ抜きによって形成させている。
具体的には、基部10の胴部11との連接側にある基部10の縁部を通る胴部11の軸線に直交する仮想の線分x位置(図14参照)をパーティングラインとして組み合わされる、基部10側を形成する図示しない一方成形型に対して、胴部11側を形成する図示しない他方成形型を胴部11の軸線方向に開き出させるときに、かかる他方成形型の内面によって前記ズレ止め面部11fを形成させるようにしている。この他方成形型の開き出しに先立って胴部11の内部を形成するコアピンを先に抜き出すようにすれば、ズレ止め面部11fを構成する凸の高さと凹の深さを比較的大きくしていても、ムリ抜きによるその成形が可能となる。
これにより、この実施の形態にあっては、前記のように機能するズレ止め面部11fを二面割りの金型によって容易かつ適切に形成させることができる。
また、この実施の形態にあっては、雌パーツ1の基部10における胴部11の突き出し側にこの胴部11の根本を巡る周回凹部10iが形成されている。
これにより、グロメット用穴Hの穴縁部にこのグロメット用穴Hの形成時に生じたバリなどがある場合であっても、このバリを周回凹部10iに納めることで雌パーツ1の基部10をこのグロメット用穴Hを持った部材P、P’の面に密着させるようにして、このグロメット用穴Hに雌パーツ1の胴部11を挿通させることができる。それと共に、この周回凹部10iによって雌パーツ1の胴部11の弾性変形の支点を胴部11の先端からさらに遠ざけることができ、部材P、P’が薄いパネルである場合であってもそのグロメット用穴Hの穴縁部に胴部11の根本側を弾性変形により適切に押し付けさせることができる。
この実施の形態にあっては、前記ズレ止め面部11fを、胴部11の長さ方向に向けて開き出される成形型のムリ抜きによって形成させるようにしていることから、この成形型、つまり前記他方成形型によって、この周回凹部10iも支障なく成形できる特長を有している。
グロメットの平面図 同底面図 同正面図(背面図、右側面図、左側面図は正面図と同一) 図1におけるA−A線断面図 図1におけるB−B線断面図 雄パーツ2の平面図 同底面図 同正面図(背面図、右側面図、左側面図は正面図と同一) 図6におけるC−C線断面図 図6におけるD−D線断面図 雌パーツ1の平面図 同底面図 同正面図(背面図、右側面図、左側面図は正面図と同一) 図11におけるE−E線断面図 図11におけるF−F線断面図 部材P、P’の留め付け状態を示した正面図 図16におけるG−G線断面図 比較例の外観構成図(仮留め状態) 比較例の外観構成図(本留め状態) 試験方法の概要構成図
符号の説明
P、P’ 部材
H グロメット用穴
1 雌パーツ
10 基部
11 胴部
11c ズレ止め面部
2 雄パーツ
20 頭部
21 軸部

Claims (2)

  1. 基部と胴部とを備えた雌パーツと、頭部と軸部とを備えた雄パーツとからなり、連通され合わされたグロメット用穴への雌パーツの胴部の挿通後にこの胴部に雄パーツの軸部を押し込みきることで雌パーツの胴部を外側に弾性変形させてグロメット用穴を備えた部材相互の離間を阻止する合成樹脂製のグロメットであって、
    雌パーツの胴部は、その先端から根本に亘るスリットによって二以上の胴構成片に分割されており、
    雌パーツの基部には、雄パーツの軸部の挿通穴が形成されていると共に、この挿通穴は前記スリットに連通した分岐穴部分を備えており、
    少なくとも一つの分岐穴部分の内奥壁が、この内奥壁と前記基部の外縁との間に形成された貫通孔によって弾性片として機能するようになっていると共に、この弾性片における前記挿通穴の内方に向けられた側に掛合凸部が備えられており、
    雄パーツの軸部は、その先端から根本に亘る前記スリットに対応したリブを有しており、
    この軸部のリブに、前記掛合凸部がそれぞれ嵌る、仮止め用掛合凹所と、この仮止め用掛合凹所よりも軸部の根本側に位置される本止め用掛合凹所とが備えられており、
    この本止め用掛合凹所に、雌パーツの胴部に雄パーツの軸部を押し込みきったときに雌パーツの掛合凸部が嵌るようになっていることを特徴とするグロメット。
  2. 挿通穴の対向位置にある分岐穴部分の内奥壁がそれぞれ掛合凸部を備えた弾性片となっている特徴とする請求項1記載のグロメット。
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