JP2007198465A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】グロメットに、工具などを用いることなく、容易にこのグロメットによる部材の留め合わせ状態を解くことができる構造を持たせる。
【解決手段】連通され合わされたグロメット用穴Paへの雌パーツ1の胴部11の挿通後にこの胴部11に雄パーツ2の軸部21を基準位置まで押し込みこの基準位置において胴部11側に掛合させることで雌パーツ1の胴部11を外側に弾性変形させてグロメット用穴Paを備えた部材P相互の離間を阻止するグロメットである。雌パーツ1の胴部11は、その先端から根本に亘るスリット11gによって二以上の胴構成片11bに分割されていると共に、これらの胴構成片11bの少なくとも一つはその先端側を延長操作部11hとしており、この延長操作部11hによってこれを備えた胴構成片11bの先端はこれを備えない胴構成片11bの先端よりも先に位置されている。
【選択図】図24

Description

この発明は、グロメット用穴を備えた二以上の部材を、このグロメット用穴を連通させ合わせるように重ね合わせた状態でのこのグロメット用穴への挿通とその後の留め付け操作によって、留め合わせるグロメットの改良に関する。
スリットで区分された弾性片よりなる筒部を持った雌部材と、軸部と鍔を持ちこの軸部を雌部材の筒部に挿入することで弾性片を拡開する雄部材とから構成されるクリップ(グロメット)として、特許文献1などに示されるものがある。雌部材の弾性片には突起があり雄部材の軸部には係合凹部があり、前記拡開状態はこの突起と係合凹部との掛合によって維持される。二枚のパネルに形成された穴に雌部材の筒部を挿入した後、前記拡開状態を作り出すことにより、二枚のパネルは留め合わされる。
しかるに、この種のクリップ(グロメット)によって一旦留め合わされた前記パネルなどの部材を改めてセッティングし直すなどの必要が生じた場合、雌部材内から雄部材の軸部を抜き出させて前記拡開状態を解かざるを得ないこととなるが、特許文献1のものにあっては鍔下にドライバなどの工具の先端などを押し込み前記掛合を解くように雄部材を引き出させる他なかった。
特開平10−331818号公報
この発明が解決しようとする主た問題点は、この種のグロメットに、工具などを用いることなく、容易にこのグロメットによる部材の留め合わせ状態を解くことができる構造を持たせる点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、グロメットを、以下の(1)〜(3)の構成を備えたものとした。
(1)基部と胴部とを備えた雌パーツと、頭部と軸部とを備えた雄パーツとからなり、連通され合わされたグロメット用穴への雌パーツの胴部の挿通後にこの胴部に雄パーツの軸部を基準位置まで押し込みこの基準位置において胴部側に掛合させることで雌パーツの胴部を外側に弾性変形させてグロメット用穴を備えた部材相互の離間を阻止する少なくとも雌パーツを合成樹脂製としたグロメットであって、
(2)雌パーツの胴部は、その先端から根本に亘るスリットによって二以上の胴構成片に分割されていると共に、
(3)これらの胴構成片の少なくとも一つはその先端側を延長操作部としており、この延長操作部によってこれを備えた胴構成片の先端はこれを備えない胴構成片の先端よりも先に位置されている。
かかる構成によれば、第一に、グロメット用穴を連通させ合わせた二以上の部材のこのグロメット用穴に雌パーツの胴部を入れ込ませた後、基準位置までこの胴部内に雄パーツの軸部を押し込むことにより、雌パーツの胴部、すなわち、胴構成片を外側に弾性変形させてこの胴構成片と基部との間で二以上の部材を離間しないように留め合わせることができる。また、第二に、このように二以上の部材を離間しないように留め合わせた状態から、延長操作部を備えた胴構成片をこの延長操作部を把持などして外側にさらに開き出させる向きに弾性変形させてこの延長操作部を備えた胴構成片と軸部との掛合を解きながら雄パーツの軸部を胴部内から押し出す向きに押圧操作などすることにより、全ての胴構成片と軸部との掛合を解いて、かつ、胴構成片を弾性復帰させて、工具などを用いることなく容易にグロメット用穴に対する雌パーツの留め付け状態を解除することができる。
前記雄パーツの軸部に、先端側掛合凹部と、この先端側掛合凹部よりも深い基部側掛合凹部とを設けておくと共に、
雌パーツの胴構成片の内側に、先端側掛合凹部には入り込みきらないが基部側掛合凹部には入り込みきる突き出し寸法を持った掛合凸部を設けておき、
雄パーツが基準位置に押し込まれたときに先端側掛合凹部に掛合凸部が入り込み、かつ、雄パーツがこの基準位置よりも先の最大押し込み位置に押し込まれたときに基部側掛合凹部に掛合凸部が入り込むようにしておくこともある。
このようにした場合、基準位置にある雄パーツの軸部を、その頭部を利用してさらに最大押し込み位置まで押し込むことで、基準位置において外側に撓みだした雌パーツの胴構成片を弾性復帰させてこの雌パーツの胴部のグロメット用穴への留め付けを解くことができる。これにより、グロメット用穴からグロメットを抜き外すことができる。次いで、延長操作部を備えた胴構成片をこの延長操作部を把持などして外側にさらに開き出させる向きに弾性変形させてこの延長操作部を備えた胴構成片の掛合凸部と軸部の基部側掛合凹部との掛合を解きながら雄パーツの軸部を胴部内から押し出す向きに押圧操作などすることにより、全ての胴構成片の掛合凸部が雄パーツの軸部の先端側掛合凹部および基部側掛合凹部と掛合せず、したがってまた雌パーツの胴構成片が弾性復帰した状態を容易に作り出すことができる。これにより、グロメットの再利用が可能となる。
前記雌パーツの基部に形成された胴部内の空間に連通した雄パーツの軸部の挿通穴の穴口を、雄パーツが基準位置に押し込まれたときに、この雄パーツの頭部を基部より突き出させない深さの凹みの底に形成させておくこともある。
このようにした場合、雄パーツの軸部が基準位置まで押し込まれた状態において雌パーツの基部の凹みから雄パーツの頭部が突き出さないことから、この状態において予期せず雄パーツの頭部が押されて軸部が最大押し込み位置まで押し込まれグロメット用穴に対する前記留め付けが解かれてしまうことがない。
前記雄パーツが最大押し込み位置に押し込まれたときに、延長操作部の内面と雄パーツの軸部の外面との間に隙間が形成されるようにしておくこともある。このようにした場合、延長操作部は前記隙間によって軸部から離れ出す向きに操作し易い。
この発明にかかるグロメットによれば、このグロメットによって部材相互を留め合わせた状態を、雌パーツの延長操作部を備えた胴構成片のこの延長操作部を利用して工具を用いることなく容易に解くことができ、したがってまた、その再利用も支障なくなすことができる。
以下、図1〜図26に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1〜図8は、実施の形態にかかるグロメットをそれぞれ示しており、かかるグロメットにおいては、雄パーツ2の抜け止め小突起21dが雌パーツ1の挿通穴10cの穴縁部に形成された案内凹所10f先の乗り越え部10gを乗り越えスリット11gに入り込んでいることから、雄パーツ2の軸部21が雌パーツ1の胴部11から完全に抜け出すことがないようになっている。また、図9〜図14は、かかる雄パーツ2を、図15〜図22は、かかる雌パーツ1をそれぞれ示している。
図23および図24は、雌パーツ1の胴部11をグロメット用穴Paに入れ込ませた後に雌パーツ1内に雄パーツ2の軸部21を基準位置まで押し込ませて雌パーツ1の胴構成片11bを外側に撓み出させた部材Pの留め合わせ状態を示しており、また、図25および図26は、図23および図24の状態から雄パーツ2の軸部21を最大押し込み位置まで押し込んでこの雄パーツ2の基部側掛合凹部21bに雌パーツ1の掛合凸部11cを納めその胴構成片11bの全てを弾性復帰させた前記部材Pの留め合わせの解除状態を示している。
この実施の形態にかかるグロメットは、グロメット用穴Paを備えた二以上の部材Pを、このグロメット用穴Paを連通させ合わせるように重ね合わせた状態でのこのグロメット用穴Paへの挿通とその後の留め付け操作によって、グロメットを介して留め合わせるために用いられるものである。
かかるグロメットは、典型的には、図示の例のように、グロメット用穴Paをそれぞれ備えた二枚のパネルP’を留め合わせるなどの用途に用いられる。
かかるグロメットは、合成樹脂製であって、雌パーツ1と雄パーツ2とから構成されている。雄パーツ2は、金属などの弾性変形し難い素材から構成してあっても良い。
雌パーツ1は、基部10と胴部11とを備えている。一方、雄パーツ2は、頭部20と軸部21とを備えている。そして、かかるグロメットは、連通され合わされたグロメット用穴Paへの雌パーツ1の胴部11の挿通後にこの胴部11に雄パーツ2の軸部21を基準位置まで押し込みこの基準位置において胴部11側に掛合させることで雌パーツ1の胴部11を外側に弾性変形させてグロメット用穴Paを備えた部材P相互の離間を阻止するものである。(図23、図24)
図示の例では、雌パーツ1の基部10は、円盤状をなすように構成されている。雌パーツ1の基部10はグロメット用穴Paに入り込まない大きさである。この基部10における胴部11の突き出し側の面(以下、基部10の裏面10aという。)はこの胴部11の中心軸に直交する向きの面となっており、グロメット用穴Paに対して雌パーツ1の胴部11は、この裏面10aを挿通手前側にある部材Pの外面に接しさせる位置まで挿通できるようになっている。基部10の略中央には、雄パーツ2の軸部21の挿通穴10cが貫通状態に設けられている。この挿通穴10cは、雌パーツ1の胴部11内の空間11aに連通している。また、この挿通穴10cの穴口は、略円形の内郭形状を持った凹み10dの底10eに形成されている。この凹み10dは雄パーツ2の頭部20の納まる大きさと、この頭部20の厚さよりも大きい深さを有している。そして、この実施の形態にあっては、雄パーツ2が基準位置に押し込まれたときに、この雄パーツ2の頭部20は基部10の表面10bと略同レベルに位置され前記凹み10dから突き出させないようになっている。後述するように、基準位置において雌パーツ1の胴部11の先端側掛合凹部21aに掛合凸部11cを掛合させた雄パーツ2は、この基準位置からさらに最大押し込み位置(図25、図26の位置)まで押し込めるようになっているが、この押し込みがなされると基部側掛合凹部21bに掛合凸部11cが入り込みきるため雌パーツ1の胴部11は弾性復帰されグロメット用穴Paへの留め付けが解かれることとなる。しかるに、この実施の形態にかかるグロメットにあっては、雄パーツ2の軸部21が基準位置まで押し込まれた状態において雌パーツ1の基部10の凹み10dから雄パーツ2の頭部20が突き出さないことから、この状態において予期せず雄パーツ2の頭部20が押されて軸部21が最大押し込み位置まで押し込まれグロメット用穴Paに対する前記留め付けが解かれてしまうことがない。
一方、雌パーツ1の胴部11は、その先端から根本に亘るスリット11gによって二以上の胴構成片11bに分割されている。図示の例では、かかる胴部11は、筒両端を共に開放させた円筒状体であって、その筒一端を円盤状をなす前記基部10の裏面10aに対し筒内空間を前記挿通穴10cに連通させるようにして一体に連接させたこの円筒状体の筒他端(先端)から筒一端(根本)に亘って前記スリット11gを形成させることにより構成されている。スリット11gは、かかる円筒状体の周回方向において隣り合うスリット11gとの間に略等しい間隔を開けて四箇所設けられており、これにより雌パーツ1の胴部11は四つの胴構成片11bに分割されている。
各胴構成片11bの先端側にはそれぞれ、掛合凸部11cが形成されている。この掛合凸部11cの形成位置においては、胴部11内の空間11aの内径は雄パーツ2の軸部21の最大径よりも小さくなるようになっている。この掛合凸部11cの形成位置から挿通穴10cまでの胴部11内の空間11aの内径は雄パーツ2の軸部21の最大径と略等しくなうように構成されている。かかる掛合凸部11cは、胴部11の根本側に向けられた側と先端側に向けられた側とを共に傾斜面11eとした山形基部11dと、この山形基部11dの頂から内向きに突き出す頂部突起11fとを備えている。
そして、この実施の形態にあっては、かかる四つの胴構成片11bの一つがその先端側を延長操作部11hとしており、この延長操作部11hによってこれを備えた胴構成片11bの先端(末端)はこれを備えない胴構成片11bの先端(末端)よりも先に位置されるようになっている。図示の例では、延長操作部11hは、この一つの胴構成片11bにおける掛合凸部11cの先に形成されている。
かかる延長操作部11hの外面は胴構成片11bの外面と同面上に位置されているが、その内面は掛合凸部11cよりも外側に位置されている。これによって、雄パーツ2が最大押し込み位置に押し込まれたときに、この最大押し込み位置において雄パーツ2の軸部21の基部側掛合凹部21bに雌パーツ1の胴構成片11bの掛合凸部11cを入れ込みきらせた状態における延長操作部11hの内面と雄パーツ2の軸部21の外面との間に隙間sが形成されるようになっている。
これにより、この実施の形態にかかるグロメットにあっては、第一に、グロメット用穴Paを連通させ合わせた二以上の部材Pのこのグロメット用穴Paに雌パーツ1の胴部11を入れ込ませた後、基準位置までこの胴部11内に雄パーツ2の軸部21を押し込むことにより、雌パーツ1の胴部11、すなわち、胴構成片11bを外側に弾性変形させてこの胴構成片11bと基部10との間で二以上の部材Pを離間しないように留め合わせることができる。また、第二に、このように二以上の部材Pを離間しないように留め合わせた状態から、延長操作部11hを備えた胴構成片11bをこの延長操作部11hを把持などして外側にさらに開き出させる向きに弾性変形させてこの延長操作部11hを備えた胴構成片11bと軸部21との掛合を解きながら雄パーツ2の軸部21を胴部11内から押し出す向きに押圧操作などすることにより、全ての胴構成片11bと軸部21との掛合を解いて、かつ、胴構成片11bを弾性復帰させて、工具などを用いることなく容易にグロメット用穴Paに対する雌パーツ1の留め付け状態を解除することができる。延長操作部11hは前記隙間sによって軸部21から離れ出す向きに操作し易いものとされる。
図示の例では、さらに、雄パーツ2の軸部21には、先端側掛合凹部21aと、この先端側掛合凹部21aよりも深い基部側掛合凹部21bとが設けられていると共に、
雌パーツ1の胴構成片11bの内側には、先端側掛合凹部21aには入り込みきらないが基部側掛合凹部21bには入り込みきる突き出し寸法を持った掛合凸部11cが設けられており、
雄パーツ2が基準位置に押し込まれたときに先端側掛合凹部21aに掛合凸部11cが入り込み、(図24)かつ、雄パーツ2がこの基準位置よりも先の最大押し込み位置に押し込まれたときに基部側掛合凹部21bに掛合凸部11cが入り込むようになっている。(図26)
これにより、図示の例にあっては、基準位置にある雄パーツ2の軸部21を、その頭部20を利用してさらに最大押し込み位置まで押し込むことで、基準位置において外側に撓みだした雌パーツ1の胴構成片11bを弾性復帰させてこの雌パーツ1の胴部11のグロメット用穴Paへの留め付けを解くことができる。これにより、グロメット用穴Paからグロメットを抜き外すことができる。次いで、延長操作部11hを備えた胴構成片11bをこの延長操作部11hを把持などして外側にさらに開き出させる向きに弾性変形させてこの延長操作部11hを備えた胴構成片11bの掛合凸部11cと軸部21の基部側掛合凹部21bとの掛合を解きながら雄パーツ2の軸部21を胴部11内から押し出す向きに押圧操作などすることにより、全ての胴構成片11bの掛合凸部11cが雄パーツ2の軸部21の先端側掛合凹部21aおよび基部側掛合凹部21bと掛合せず、したがってまた雌パーツ1の胴構成片11bが弾性復帰した状態を容易に作り出すことができる。これにより、グロメットの再利用が可能となる。図示の例では、最大押し込み位置において、胴部11の先端から軸部21が突き出し、かつ、延長操作部11hを備えた胴構成片11bが一つであることから、グロメット用穴Paから抜き外したグロメットのこの軸部21の突き出し部分を側方から延長操作部11hを備えた胴構成片11bの側に押圧することでこの延長操作部11hを備えた胴構成片11bを先ず外側に弾性変形させて残りの三つの胴構成片11bの掛合凸部11cと軸部21の基部側掛合凹部21bとの掛合を解きこの軸部21を容易に再利用可能な位置まで押し戻すことができるようにもなっている。
図示の例では、雄パーツ2の頭部20は円板状をなすように構成されている。頭部20は雌パーツ1の挿通穴10cに入り込まない大きさを持っている。
雄パーツ2の軸部21は、先端を窄ませた丸棒状体に対し、次の各部を備えさせるようにして構成されている。
(1)長さ方向略中程の位置に基部側掛合凹部21b
(2)基部側掛合凹部21bに隣接した先端側に先端側掛合凹部21a
(3)先端側掛合凹部21aよりも先端側に抜け止め小突起21d
(4)頭部20の近傍に基部側小突起21e
基部側掛合凹部21bは、胴構成片11bの掛合凸部11cの輪郭形状にならった凹部内形状を有している。したがって、この基部側掛合凹部21bは、軸部21の周回方向において隣り合う基部側掛合凹部21bとの間に略等しい間隔を開けて四箇所に設けられている。また、基部側掛合凹部21bは、その先端側の凹部壁面21cおよび基部10側の凹部壁面21cを共に傾斜させており、掛合凸部11cの山形基部11dの傾斜面11eと相まって基準位置から最大押し込み位置に向けて軸部21を押し込んだ際の掛合凸部11cのこの基部側掛合凹部21bへの入り込みと、最大押し込み位置から前記のように軸部21を胴部11内から押し出すときのこの基部側掛合凹部21bからの掛合凸部11cの抜け出しが円滑になされるようになっている。
先端側掛合凹部21aは、軸部21の中心を挟んだ対向位置にある二つの基部側掛合凹部21bに隣接した箇所にのみ形成されている。この先端側掛合凹部21aは、図示の例では、掛合凸部11cの頂部突起11fのみを入り込ませる、軸部21の周回方向に長い浅い長方形状の窪みとなっている。
抜け止め小突起21dと基部側小突起21eは、いずれも、隣り合う基部側掛合凹部21bの間を通る軸部21の長さ方向に沿った仮想の直線x上に位置されるように設けられている。抜け止め小突起21dは軸部21の直径方向両側に設けられ、基部側小突起21eは四箇所に観念される前記仮想の直線xのそれぞれの上に設けられている。(図9)
雌パーツ1の基部10の挿通穴10cの穴縁部には、その周回方向において隣り合う案内凹所10fとの間に略等しい間隔を開けて四箇所の案内凹所10fが形成されている。案内凹所10fの底面は基部10の表面10b側から裏面側に向けて次第に基部10の中心側に張り出す向きに傾斜している。そして、この案内凹所10fはスリット11gの終了端との間に乗り越え部10gを残して終了している。
この実施の形態にあっては、案内凹所10fに抜け止め小突起21dを入れ込ませる向きでのみ挿通穴10cを通じて雌パーツ1の胴部11内に雄パーツ2の軸部21を入れ込めるようになっている。この入れ込み操作により抜け止め小突起21dは弾性変形して乗り越え部10gを乗り越えスリット11gに入り込む。雄パーツ2の軸部21の先端が胴構成片11bの掛合凸部11cの基部10側の傾斜面11eに接する入れ込み位置では軸部21は胴構成片11bを外側に撓み出させず雌パーツ1の胴部11と雄パーツ2の軸部21とは掛合されないが、抜け止め小突起21dはスリット11gの終了端に引っかかるので基準位置まで軸部21を押し込まなくても雄パーツ2の軸部21は雌パーツ1の胴部11から完全に抜け出すことはない。(図7)基準位置から完全押し込み位置まで雄パーツ2の軸部21を押し込みきると基部側小突起21eは弾性変形して乗り越え部10gを乗り越えスリット11gに入り込む。
グロメットの正面図 同背面図 同左側面図 同右側面図 同平面図 同底面図 図5におけるA−A線断面図 図5におけるB−B線断面図 雄パーツ2の正面図 同右側面図 同平面図 同底面図 図11におけるC−C線断面図 図11におけるD−D線断面図 雌パーツ1の正面図 同背面図 同左側面図 同右側面図 同平面図 同底面図 図19におけるE−E線断面図 図19におけるF−F線断面図 部材P、Pの留め合わせ状態を示した側面図 図23におけるG−G線断面図 部材P、Pの留め合わせの解除状態を示した側面図 図25におけるH−H線断面図
符号の説明
P 部材
Pa グロメット用穴
1 雌パーツ
10 基部
11 胴部
11b 胴構成片
11g スリット
11h 延長操作部
2 雄パーツ
20 頭部
21 軸部

Claims (4)

  1. 基部と胴部とを備えた雌パーツと、頭部と軸部とを備えた雄パーツとからなり、連通され合わされたグロメット用穴への雌パーツの胴部の挿通後にこの胴部に雄パーツの軸部を基準位置まで押し込みこの基準位置において胴部側に掛合させることで雌パーツの胴部を外側に弾性変形させてグロメット用穴を備えた部材相互の離間を阻止する少なくとも雌パーツを合成樹脂製としたグロメットであって、
    雌パーツの胴部は、その先端から根本に亘るスリットによって二以上の胴構成片に分割されていると共に、
    これらの胴構成片の少なくとも一つはその先端側を延長操作部としており、この延長操作部によってこれを備えた胴構成片の先端はこれを備えない胴構成片の先端よりも先に位置されていることを特徴とするグロメット。
  2. 雄パーツの軸部には、先端側掛合凹部と、この先端側掛合凹部よりも深い基部側掛合凹部とが設けられていると共に、
    雌パーツの胴構成片の内側には、先端側掛合凹部には入り込みきらないが基部側掛合凹部には入り込みきる突き出し寸法を持った掛合凸部が設けられており、
    雄パーツが基準位置に押し込まれたときに先端側掛合凹部に掛合凸部が入り込み、かつ、雄パーツがこの基準位置よりも先の最大押し込み位置に押し込まれたときに基部側掛合凹部に掛合凸部が入り込むようになっていることを特徴とする請求項1記載のグロメット。
  3. 雌パーツの基部に形成された胴部内の空間に連通した雄パーツの軸部の挿通穴の穴口が、雄パーツが基準位置に押し込まれたときに、この雄パーツの頭部を基部より突き出させない深さの凹みの底に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のグロメット。
  4. 雄パーツが最大押し込み位置に押し込まれたときに、延長操作部の内面と雄パーツの軸部の外面との間に隙間が形成されるようになっていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のグロメット。
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