JP2012034478A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】左右ハンドル車等に共用できるグロメットを提供する。
【解決手段】車体パネルの貫通穴に内嵌係止する車体係止部を設けた車体係止用筒部材と、該車体係止用筒部材の一端側に連結するワイヤハーネス挿通用筒部材とを組み合わせてなり、前記車体係止用筒部材の前記一端側に周方向に間隔をあけて複数の凹部または穴を設けている一方、前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の連結側の一端に前記凹部に嵌合する凸部を1以上設け、かつ、該凸部の形成位置から他端側へ中心軸線を湾曲させた屈曲筒部を設け、前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の屈曲筒部の屈曲方向が所要方向となるように前記凸部を選択した凹部に嵌合する構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に配索するワイヤハーネスに外装して車体パネルの貫通穴に装着するグロメットに関し、詳しくは、右ハンドル車と左ハンドル車とでグロメットに貫通させるワイヤハーネスの屈曲方向が右向きと左向きとに相違しても共用可能とするものである。
この種のグロメットは、図14に示すように、ゴムまたはエラストマーからなる弾性体で成形され、車体パネルPに設けた貫通穴Hの内周面を通す位置でワイヤハーネスW/Hの外周面に装着される。該グロメット100はワイヤハーネスW/Hを密着して挿通する小径筒部101の一端から傾斜筒部102が突出し、該傾斜筒部102の外周面に設けた環状の車体係止凹部103に貫通穴Hの周縁を落とし込んで係止している。
ワイヤハーネスを配索する自動車が、右ハンドル車と左ハンドル車と相違すると、ワイヤハーネスに外装するグロメット100の小径筒部101の曲げ方向が図14(A)(B)に示すように左右対称方向になる場合が多い。また、右ハンドル車同士であっても車種の相違によって、同一箇所に配索するワイヤハーネスでグロメットの筒部の曲げ方向が相違する場合もある。
グロメットを装着する貫通穴が同一の大きさであっても、グロメットのワイヤハーネスを密着して挿通する筒部の方向が30度以上相違すると同一のグロメットを用いることはできず、筒部の曲げ方向を相違させたグロメットを製造している。そのため、グロメットの品番が多くなり、製造コストが高くなると共に管理コストも増大する問題がある。
前記問題に鑑みて、曲げ方向が左右相違する場合にも共用で用いることができるグロメットが提案されている。例えば、本出願人の先願に係わる特開平8−106831号公報で提案したグロメット120は図15(A)(B)に示すように、車体係止凹部103を設けた傾斜筒部102に蛇腹筒部121を介して小径筒部101を同一軸線上に設け、該小径筒部101に係止片122を突設し、該係止片122に係止穴124を設けると共に、傾斜筒部102の外周面に係止突起125を設けている。該グロメットでは、小径筒部101を所要方向に曲げ、該小径筒部101から突設した係止片122の係止穴124を係止突起125に挿入係止して小径筒部101を所要の曲げ姿勢に保持している。
特開平8−106831号公報
前記図15に示すグロメットでは、小径筒部101を傾斜筒部102に対して所要方向に曲げるために蛇腹筒部121を介在させる必要がある。よって、車体パネルPの貫通穴Hに装着した位置から小径筒部101を曲げる位置までに、蛇腹筒部121の長さ以上の寸法が必要となる。そのため、車体パネルPに近接して外部干渉材があり、小径筒部101を車体パネルPに近接させて急激に曲げる必要がある場合には、採用できない問題がある。また、係止片122の係止穴124に係止突起125を挿入係止するだけであるため、ワイヤハーネスに引っ張り負荷が作用すると、係止が外れ、小径筒部を曲げ方向に保持できなくなるおそれもある。
本発明は車体パネルに装着する拡径筒部とワイヤハーネスを密着して挿通する小径筒部との間に蛇腹筒部を必要とせず、かつ、小径筒部を所要方向へ安定して曲げることができるグロメットを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、第1の発明として、車体パネルの貫通穴に内嵌係止する車体係止部を設けた車体係止用筒部材と、該車体係止用筒部材の一端側に連結するワイヤハーネス挿通用筒部材とを組み合わせてなり、
前記車体係止用筒部材の前記一端側に周方向に間隔をあけて複数の凹部または穴を設けている一方、
前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の連結側の一端に前記凹部に嵌合する凸部を1以上設け、かつ、該凸部の形成位置から他端側へ中心軸線を湾曲させた屈曲筒部を設け、
前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の屈曲筒部の屈曲方向が所要方向となるように前記凸部を選択した凹部に嵌合する構成としていることを特徴とするグロメットを提供している。
具体的には、前記車体係止用筒部材の前記一端側の端面に設けた開口の内周面に周方向に間隔をあけて複数の凹部を設け、該凹部の間に複数の係止用突片を設けている一方、
前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の連結側の一端に厚肉とした環状係止部を設けると共に、該環状係止部に隣接した外周面に前記凹部に嵌合する凸部を1以上設け、
前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の環状係止部を前記車体係止用筒部材の一端開口に前記係止用突片を押し開いて挿入し、挿入後に原位置に戻る係止用突片で環状係止部を係止している。
または、車体係止用筒部材の前記一端側の筒部に周方向に間隔をあけて複数の穴を設ける一方、
前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の連結側の筒部の外周面に前記穴に嵌合する凸部を1以上設けている。凸部の個数は1個でもよいし穴の個数以下の複数個数でもよい。
前記第1の発明のグロメットでは、ワイヤハーネス挿通用筒部材の屈曲筒部が所要方向に向くように、外周面に突設した凸部を車体係止用筒部材に設けた複数の凹部または穴から選択した特定の凹部または穴に嵌合して連結するだけで、ワイヤハーネスの曲げ方向に応じた方向に屈曲筒部が屈曲したグロメットとすることができる。
よって、左右対称方向に屈曲筒部を屈曲させた右ハンドル車と左ハンドル車に共用できるグロメットとすることができ、さらに、例えば、曲げ方向が左右対称に限定されず、30度の所定間隔相違する場合にも共用で用いることができる。
前記車体係止用筒部材およびワイヤハーネス挿通用筒部材はいずれもゴムまたはエラストマーからなる弾性素材で成形している。
前記車体係止用筒部材に設ける凹部の個数は12〜2個の範囲で設けることが好ましい。即ち、周方向に30度間隔をあけて12個設けると、ワイヤハーネス挿通用筒部の曲げ方向を30度づつ相違させることができる。また、周方向に180度間隔をあけて2個設けると、ワイヤハーネス挿通用筒部材の曲げ方向を180度相違でき、右向き、左向きに変えることができる。
一方、ワイヤハーネス挿通用筒部材の外周面に設ける凸部は1個でも良いし複数個でも良いが、前記車体係止用筒部材に設ける凹部の個数以下としている。
前記ワイヤハーネス挿通用筒部材に設ける凸部は外周面から直方体状に突設しているが、車体係止用筒部材に設ける凹部の両側面と当接する凸部の両側面を傾斜面とし、凹部または穴に凸部を圧入係止できるようにすることが好ましい。
また、第2の発明として、車体パネルの貫通穴に内嵌係止する車体係止部を外周面に環状に凹設した車体係止用筒部材と、該車体係止用筒部材の一端側に連結するワイヤハーネス挿通用筒部材とを組み合わせる二体物であり、
前記車体係止用筒部材は一側に連結筒部を設け、該連結筒部に拡径筒部の縮径端を連結し、該連結筒部の内周面に軸線方向に間隔をあけて複数の環状凹部または螺旋凹部を設ける一方、
前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の連結側の一端に前記車体係止用筒部材の連結筒部の先端開口から挿入して前記拡径筒部の内周面に係止する拡径鍔部を設け、該拡径鍔部に連続した連結筒部の外周面に前記環状凹部または螺旋凹部に嵌合する環状凸部または螺旋凸部を設け、該連結筒部から他端側へ中心軸線を湾曲させた屈曲筒部を設け、
前記環状凸部または螺旋凸部の外径より前記環状凹部または螺旋凹部の内径を小さくして圧入できるようにし、
前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の拡径鍔部を前記車体係止用筒部材に挿入して拡径筒部の内周面に重ねると共に、前記環状凸部または螺旋凸部を前記環状凹部または螺旋凹部に嵌合して回転し、前記屈曲筒部の屈曲方向を無段階で調整し、所要方向となる位置で回転停止して圧入保持する構成としているグロメットを提供している。
前記のように、車体係止用筒部材の連結筒部の内周面に設けた環状凹部または螺旋凹部に、ワイヤハーネス挿通用筒部材の連結筒部の外周面に設けた環状凸部または螺旋凸部を嵌合し、屈曲筒部が所要の方向に曲がる位置まで回転させ、所要位置で環状凸部または螺旋凸部を環状凹部または螺旋凹部に圧入することで、屈曲筒部を所定方向に向けて固定している。このように、第2の発明のグロメットはワイヤハーネス挿通用筒部材の屈曲方向を無段階に調整できる利点を有する。よって、屈曲方向が相違する毎にグロメットを新設する必要はなく、グロメットの部品点数を大幅に削減でき、コスト低下を図ることができる。
なお、第1、第2の発明のグロメットの車体係止用筒部材はいずれもゴムまたはエラストマーのみからなる筒部材とし、前記ワイヤハーネス挿通用筒部材と連結する側と反対側に大径部分があり、該大径部分の外周面に環状の車体係止凹部を設けた形状としている。あるいは、前記大径部分に環状の樹脂インナーを内嵌固定し、前記大径部分の先端から突出させた樹脂インナーの外周に車体係止爪を突設した形状としてもよい。また、ワイヤハーネス挿通用筒部材の屈曲筒部の先端は2分割してテープ巻き舌片を設けることが好ましい。
前記のように、第1の発明および第2の発明のグロメットは、いずれも、ワイヤハーネス挿通筒部材をワイヤハーネスの屈曲方向に応じて屈曲させることができ、屈曲方向が相違しても共用することができる。よって、ワイヤハーネスの屈曲方向に応じた専用のグロメットを設ける必要はなく、グロメットの製造コストの低減、グロメットの部品点数を大幅削減およびグロメットの管理コストの低減を図ることができる。
第1実施形態のグロメットを示す分解斜視図である。 図1のグロメットの分解断面図である。 前記グロメットの向きを一方向として組み立てた状態を示し、(A)は斜視図、(B)は断面図である。 前記グロメットを他方向として組み立てた状態の断面図である。 第1実施形態の変形例を示し、(A)は車体係止用筒部材の側面図、(B)はワイヤハーネス挿通用筒部材の断面図である。 前記変形例の要部断面説明図である。 第2実施形態のグロメットの分解斜視図である。 (A)(B)は第2実施形態の要部断面図である。 第2実施形態のグロメットの組み立て状態を示す断面図である。 第2実施形態の第1変形例を示す分解斜視図である。 (A)(B)は前記第2実施形態の第2変形例の要部拡大断面図である。 第3実施形態のグロメットの分解断面図である。 (A)(B)は第3実施形態のグロメットの要部拡大図である。 (A)(B)は従来例を示す断面図である。 (A)(B)は他の従来例を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態のグロメットを図面を参照して説明する。
図1乃至図4に示す第1実施形態のグロメットは、同一車種で、右ハンドル車と左ハンドル車とに共用するものである。
グロメット1は車体係止用筒部材2とワイヤハーネス挿通用筒部材3とを連結して形成している。ワイヤハーネス挿通用筒部材3は連結筒部30と、該連結筒部30から屈曲する屈曲筒部31とからなり、右ハンドル車用では屈曲筒部31を右向きに屈曲させる必要があり、左ハンドル車用では屈曲筒部31を左向きに屈曲させる必要がある。
前記車体係止用筒部材2は、ゴムまたはエラストマーからなり、ワイヤハーネス挿通用筒部材3との連結側となる一端面28は車体パネルの貫通穴の形状と一致させた略半円形状とし、その中央に連結用の開口22を設けている。該車体係止用筒部材2には開口22に連続する周壁24の内部に環状係止部収容室23を設け、かつ、周壁24の厚肉部分の外周面に環状に連続した車体係止凹部25を設け、該車体係止凹部25に車体パネルPの貫通穴Hの周縁を落としこんで車体に固定するようにしている。該車体係止凹部25の形成位置から先端側に台円錐筒形状の挿入筒部26を設けている。
前記車体係止用筒部材2の一端面28の中央部に設けた開口22には、その内周面に周方向に一定間隔をあけて複数の凹部20を設け、該凹部20の間に複数の係止用突片21を設けている。各凹部20は四角形状の切欠としている。本実施形態では凹部20は30度間隔をあけて12個設けているが、180度間隔をあけて凹部20を直径方向に対向して2個設けてもよい。
前記ワイヤハーネス挿通用筒部材3は、車体係止用筒部材2と同一材のゴムまたはエラストマーから成形しており、真っすぐな連結筒部30に90度屈曲させた屈曲筒部31を連続させている。連結筒部30の先端に厚肉とした環状係止部32を設け、該環状係止部32に隣接した外周面の1カ所に1つの凸部33を設けている。環状係止部32は車体係止用筒部材2の環状係止部収容室23内に丁度収容保持される形状とし、かつ、凸部33は前記凹部20に嵌合され、両側の係止用突片21で挟持固定される直方体形状の突起としている。
前記環状係止部32は車体係止用筒部材2の開口22の周縁の係止用突片21を押し開くようにして環状係止部収容室23内に挿入し、挿入後に元に戻る係止用突片21で抜け出ないようにしている。
この状態で凸部33は12個の凹部20から選択した1つの凹部20に嵌合固定するようにしている。図3に示すように、右ハンドル車では凹部20Aに凸部33を嵌合すると、屈曲筒部31が右方向に屈曲するようにしている。図4に示すように、左ハンドル車では凹部20Aと直径方向で対向する凹部20Bに凸部33を嵌合すると、屈曲筒部31が左方向に屈曲するようにしている。
ワイヤハーネス挿通用筒部材3の内径は挿通するワイヤハーネスの外径より小さくし、拡げ治具(図示せず)で拡げてワイヤハーネスを挿通し、挿通後に屈曲筒部31の先端側からワイヤハーネスの外周面にかけて粘着テープ(図示せず)を巻き付けて固定するようにしている。
前記のように、車体係止用筒部材2とワイヤハーネス挿通用筒部材3とを組み合わせ、ワイヤハーネス挿通用筒部材3の凸部33を、車体係止用筒部材2の凹部20を選択して嵌合するだけで、図3と図4に示すように、ワイヤハーネス挿通用筒部材3の屈曲筒部31の曲げ方向を所要の方向へと曲げたグロメットとすることができる。
また、凸部33を任意の凹部20に嵌合した状態で、ワイヤハーネス挿通用筒部材3の環状係止部32が車体係止用筒部材2の環状係止部収容室23内に内嵌保持され、凹部20の間に形成される係止用突片21で抜け出ないように係止される。
グロメット1はワイヤハーネス挿通用筒部材3にワイヤハーネスW/Hを通した後に該ワイヤハーネス挿通用筒部材3と車体係止用筒部材2とを前記のように連結係止してもよいし、ワイヤハーネス挿通前にワイヤハーネス挿通用筒部材3と車体係止用筒部材2とを連結しておいてもよい。
前記グロメット1を取り付けたワイヤハーネスW/Hを自動車に配索し、車体パネルPの貫通穴Hに装着する際は、車体係止用筒部材2の先端の挿入筒部26を貫通穴Hに挿入し、車体係止凹部25に貫通穴Hの周縁部を落とし込んで係止している。
このように、車体パネルPにグロメット1を取り付けた状態で、車体パネルPに近接した位置で屈曲筒部31を右方向または左方向に屈曲させることができる。
前記のように、本発明のグロメット1では、ワイヤハーネス挿通用筒部材3を車体係止用筒部材2に連結する際に、屈曲筒部31の曲げ方向が所要方向となるように、凹部20を選択して凸部33を嵌合すればよいだけである。よって、180度対向位置の凹部20Aと20Bのいずれか一方に凸部33を嵌合するだけで右ハンドル車用、他方に嵌合するだけで左ハンドル車用のグロメットとすることができる。
さらに、左右ハンドル車に限定されず、本実施形態のグロメットでは、車体係止位置を中心としてワイヤハーネスの曲げ方向が30度づつ相違する場合にも用いることができる。
図5および図6に第1実施形態の変形例を示す。
車体係止用筒部材2の形状は同一とし、図5(A)に示すように、凹部20は30度間隔で12個設けている。
ワイヤハーネス挿通用筒部材3に設ける凸部33は図5(B)に示すように、90度間隔をあけた4個とし、基準となる凸部33Aを所要位置の凹部20(例えば20A)に嵌合した後、他の3個の凸部33を対応位置の凹部20に嵌合し、嵌合状態を安定させている。
かつ、凸部33は図6に拡大して示すように、凸部33の両側面33a、33bを傾斜したテーパ面としている。一方、係止用突片21で挟まれた凹部20は幅Dとし、凸部33の挿入端の幅はDより小さくし、次第に拡げてDより大きくしている。これにより、凹部20の両側の係止用突片21の側面に対して凸部33の両側面33a、33bが圧接し、ガタつきなく凸部33を凹部20に嵌合係止できるようにしている。
他の構成は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
なお、凸部33の個数は4個としているが、凹部20の個数と同数とし、すべての凹部20に凸部33を嵌合してもよい。
図7乃至図9に第2実施形態を示す。
第2実施形態のグロメット1では、車体係止用筒部材2の一端側は開口11とし、該開口11に隣接する周壁12に周方向に60度間隔をあけて2個の穴13A、13Bを設けている。該周壁12に連続する周壁の外周面に環状の車体係止凹部25を設けている。
一方、ワイヤハーネス挿通用筒部材3の連結筒部30の外周面に1つの凸部33を設け、2個の穴13Aと13Bのいずれか一方に内面側から挿入係止するようにしている。
即ち、ワイヤハーネス挿通用筒部材3の連結筒部30を車体係止用筒部材2の開口11から周壁12内に差し込み、屈曲筒部31の屈曲方向が所要方向となるように、凸部33を選択した穴13Aまたは13Bに挿入して連結している。これにより、屈曲筒部31の向きを60度変えることができる。
また、図8(A)に示す用に凸部33の両側面をテーパ面とし、図8(B)に示すように、穴13Aと13Bの内周面もテーパ面とすることで、穴13Aまたは13Bに凸部33をガタつき無く嵌合係止することができる。
図10に第2実施形態の第1変形例のグロメットを示す。
該第1変形例では、ワイヤハーネス挿通用筒部材3に設ける凸部33は30度間隔をあけた12個とし、車体係止用筒部材2に設ける穴13も30度間隔をあけた12個としている。このように、すべての穴13に凸部33を嵌合する構成とすると、周方向の全体で安定した結合を図ることができる。
他の構成および作用は第2実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
図11(A)(B)に第2実施形態の第2変形例のグロメットを示す。
第2変形例のグロメットは前記第1変形例のグロメットと同様に、凸部33および穴13とも30度間隔で12個設けている。相違点は、凸部33は歯車形状に突設し、凸部33は台形状としている。一方、車体係止用筒部材2に設ける穴13も凸部33がガタつきなく嵌合できるように台形状のテーパ穴としている。
他の構成および作用は第2実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
図12および図13に第3実施形態のグロメットを示す。
第1、第2実施形態と同様に、車体係止用筒部材2とワイヤハーネス挿通用筒部材3との組み合わせからなり、車体係止用筒部材2に設ける凹部とワイヤハーネス挿通用筒部材3に設ける凸部の形状を相違させ、角度調節を無段階で行えるようにしている。
車体係止用筒部材2は一側に連結筒部40を備え、該連結筒部40に拡径筒部41の縮径端を連結し、該拡径筒部41の大径側の外周面に環状の車体係止凹部25を設けている。
前記連結筒部40の内周面に螺旋凹部42を設けている。
ワイヤハーネス挿通用筒部材3には、連結筒部30の先端に拡径鍔部35を設け、車体係止用筒部材2の連結筒部40の先端開口43に挿入して拡径筒部41の内周面に拡径鍔部35を重ねて係止するようにしている。該拡径鍔部35に連続した連結筒部30の外周面に螺旋凹部42に嵌合する螺旋凸部36を突設している。螺旋凸部36の突出量xに対して螺旋凹部42の深さはx−1mmとし、螺旋凸部36を螺旋凹部42に圧接固定するようにしている。
他の構成は前記第1、第2実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
前記グロメットでは、ワイヤハーネス挿通用筒部材3の拡径鍔部35を車体係止用筒部材2の連結筒部40に開口43より挿入し、拡径筒部41の内周面に拡径鍔部35を重ねて係止する。この状態で、連結筒部30、40とが重なり、螺旋凹部42に螺旋凸部36を嵌合させる。屈曲筒部31が所要方向に曲がる位置となるまでワイヤハーネス挿通用筒部材3を回転させ、螺旋凸部36を螺旋凹部42内に摺動させていく。屈曲筒部31が所要方向に向いた時点で回転を停止する。かつ、この状態で外周の連結筒部40を内周側へ押圧し螺旋凹部42内に螺旋凸部36を強く圧入して固定する。
これにより、ワイヤハーネス挿通用筒部材3の屈曲筒部31の曲がり方向を無段階に調節することができる。
グロメットは、螺旋凹部42に代えて環状凹部を軸線方向に間隔をあけて形成し、螺旋凸部に代えて複数の環状凸部を設け、該環状凸部を環状凹部に嵌合し、この状態で回転させて、屈曲筒部31を所要方向に曲げるようにしている。
本発明は前記実施形態に限定されず、例えば、車体係止用筒部材は、ゴムまたはエラストマーからなる弾性体からなる本体に、樹脂成形品からなる樹脂インナーを組み合わせ、該樹脂インナーの貫通穴の周縁に係止する係止爪を設けた構成としてもよい。
1 グロメット
2 車体係止用筒部材
3 ワイヤハーネス挿通用筒部材
20 凹部
21 係止用突片
30 連結筒部
31 屈曲筒部
32 環状係止部
33 凸部

Claims (3)

  1. 車体パネルの貫通穴に内嵌係止する車体係止部を設けた車体係止用筒部材と、該車体係止用筒部材の一端側に連結するワイヤハーネス挿通用筒部材とを組み合わせてなり、
    前記車体係止用筒部材の前記一端側に周方向に間隔をあけて複数の凹部または穴を設けている一方、
    前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の連結側の一端に前記凹部に嵌合する凸部を1以上設け、かつ、該凸部の形成位置から他端側へ中心軸線を湾曲させた屈曲筒部を設け、
    前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の屈曲筒部の屈曲方向が所要方向となるように前記凸部を選択した凹部に嵌合する構成としていることを特徴とするグロメット。
  2. 前記車体係止用筒部材の前記一端側の端面に設けた開口の内周面に周方向に間隔をあけて複数の凹部を設け、該凹部の間に複数の係止用突片を設けている一方、
    前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の連結側の一端に厚肉とした環状係止部を設けると共に、該環状係止部に隣接した外周面に前記凹部に嵌合する凸部を1以上設け、
    前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の環状係止部を前記車体係止用筒部材の一端開口に前記係止用突片を押し開いて挿入し、挿入後に原位置に戻る係止用突片で環状係止部を係止している請求項1に記載のグロメット。
  3. 車体パネルの貫通穴に内嵌係止する車体係止部を外周面に環状に凹設した車体係止用筒部材と、該車体係止用筒部材の一端側に連結するワイヤハーネス挿通用筒部材とを組み合わせる二体物であり、
    前記車体係止用筒部材は一側に連結筒部を設け、該連結筒部に拡径筒部の縮径端を連結し、該連結筒部の内周面に軸線方向に間隔をあけて複数の環状凹部または螺旋凹部を設ける一方、
    前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の連結側の一端に前記車体係止用筒部材の連結筒部の先端開口から挿入して前記拡径筒部の内周面に係止する拡径鍔部を設け、該拡径鍔部に連続した連結筒部の外周面に前記環状凹部または螺旋凹部に嵌合する環状凸部または螺旋凸部を設け、該連結筒部から他端側へ中心軸線を湾曲させた屈曲筒部を設け、
    前記環状凸部または螺旋凸部の外径より前記環状凹部または螺旋凹部の内径を小さくして圧入できるようにし、
    前記ワイヤハーネス挿通用筒部材の拡径鍔部を前記車体係止用筒部材に挿入して拡径筒部の内周面に重ねると共に、前記環状凸部または螺旋凸部を前記環状凹部または螺旋凹部に嵌合して回転し、前記屈曲筒部の屈曲方向を無段階で調整し、所要方向となる位置で回転停止して圧入保持する構成としているグロメット。
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