JPH0723619U - 車両のワイヤハーネス用グロメットの遮水構造 - Google Patents
車両のワイヤハーネス用グロメットの遮水構造Info
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- JPH0723619U JPH0723619U JP5948093U JP5948093U JPH0723619U JP H0723619 U JPH0723619 U JP H0723619U JP 5948093 U JP5948093 U JP 5948093U JP 5948093 U JP5948093 U JP 5948093U JP H0723619 U JPH0723619 U JP H0723619U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車室内からドア内へワイヤハーネスを引き込
むための筒状のグロメットにおいて、ドア内に侵入した
少量の水滴が直接グロメット内を通ったりワイヤハーネ
スを伝わったりして車室内に侵入することがないように
する。 【構成】 切欠6aをもつプラグ本体6と切欠6aの上
縁から内側に突出する内側固定部7と切欠6aの上方部
分周縁から外側に突出する遮水傘部8とその下縁部から
外側に突出する外側固定部9とをもった遮水プラグ5を
一体に構成し、切欠6aに通したワイヤハーネス10を
内側固定部7と外側固定部9とにテープにて固定し、プ
ラグ本体6の外周縁をグロメット1のドア内側開口部4
内の係止溝4aに嵌装して組付けることにより、ワイヤ
ハーネス10が外側固定部9付近を最下点として遮水傘
部8内面に沿ってせり上がった状態に保持され、切欠6
aが遮水傘部8とグロメット1の縦壁部4bとで覆われ
た状態とした。
むための筒状のグロメットにおいて、ドア内に侵入した
少量の水滴が直接グロメット内を通ったりワイヤハーネ
スを伝わったりして車室内に侵入することがないように
する。 【構成】 切欠6aをもつプラグ本体6と切欠6aの上
縁から内側に突出する内側固定部7と切欠6aの上方部
分周縁から外側に突出する遮水傘部8とその下縁部から
外側に突出する外側固定部9とをもった遮水プラグ5を
一体に構成し、切欠6aに通したワイヤハーネス10を
内側固定部7と外側固定部9とにテープにて固定し、プ
ラグ本体6の外周縁をグロメット1のドア内側開口部4
内の係止溝4aに嵌装して組付けることにより、ワイヤ
ハーネス10が外側固定部9付近を最下点として遮水傘
部8内面に沿ってせり上がった状態に保持され、切欠6
aが遮水傘部8とグロメット1の縦壁部4bとで覆われ
た状態とした。
Description
【0001】
本考案は、車両のドアと車体とを繋ぐ筒形のワイヤハーネス用グロメットの遮 水構造に関するものである。
【0002】
車両において、防水側と被水側とを仕切るパネルに設けた穴にワイヤハーネス を通す場合は、中心部にワイヤハーネスが圧入嵌装されるワイヤハーネス貫通部 をもち外周に上記パネルの穴周縁部に嵌着される環状溝をもったゴム製のグロメ ットを用い、パネルの穴とそれを貫通するワイヤハーネスとの間に該グロメット が介在することによって、被水側から防水側に水が侵入しないようにしているの が普通である(例えば実開昭63−143450号公報参照)。
【0003】 車室内からドアにワイヤハーネスを引き込む場合は、図3(A)の概略図に示 すように、ドアaの前端面(ドアヒンジ側の端面)bとそれに対向する車体パネ ルcとの間に筒形のグロメット1を装着し、該グロメット1の内部を通ってワイ ヤハーネス10がドアa内に引き込まれる構成が採用される。
【0004】 上記グロメット1は、一般に図3(B)に示すように、筒部2の両端にドア前 端面b及び車体パネルcにそれぞれ設けられた穴にそれぞれ嵌装密着されるディ プ部3を設けた構造にゴム等の弾性材にて一体に構成され、該グロメット1両端 の開口部4の周縁にはワイヤハーネス固定部4′が突設され、該ワイヤハーネス 固定部4′にワイヤハーネス10をテープにて固定するようになっている。
【0005】
上記のように、車室内からドアにワイヤハーネス10を引き込むためのグロメ ット1は、ドアの前端面bと車体パネルcとの間即ち被水側から車室内及びドア 内への水の侵入は完全に防止できるが、該グロメット1両端の開口部4の径は、 細長い筒部2にワイヤハーネスを容易に通すことができるよう、筒部2の内径と ほぼ同様にワイヤハーネスの径よりかなり大きく構成されているので、ドア窓ガ ラスやドアミラー取付部等を伝わってドア内部に入ってきた少量の雨水(水滴) がグロメット1のドア内側開口部4に直接当ったりワイヤハーネス10を伝わっ たりして筒部2内に入り、その内部を伝わって他方の車室内側開口部より車室内 に侵入することがある、という課題を有している。
【0006】 本考案は上記のような従来の課題に対処することを目的とするものである。
【0007】
本考案は、上記のように筒部とその両端のディプ部とからなり車室内からドア 内へワイヤハーネスを引き込むために用いられるグロメットにおいて、該グロメ ットのドア内側開口部の内周面に係止溝を形成すると共に、該係止溝の外側にお いて上記開口部の下方部分を覆う縦壁部を一体に形成し、下端部からほぼ中心部 にかけてワイヤハーネス挿通用の切欠を形成したほぼ平板状のプラグ本体と、該 プラグ本体の切欠の上縁部から内側に突出する内側固定部と、プラグ本体の切欠 の上方部分周縁より外側に突出し該切欠の上方部分を覆う遮水傘部と、該遮水傘 部の下縁部から外側に突出する外側固定部とを遮水プラグを合成樹脂材にて一体 に構成し、切欠に通したワイヤハーネスを内側固定部と外側固定部とにテープに て固定して遮水プラグに組付け、該遮水プラグを内側固定部側からグロメットの ドア内側開口部に挿し込みプラグ本体の外周縁を上記係止溝に嵌装して組付けた ことを特徴とするものである。
【0008】
上記のような構成を採ったことにより、グロメットのドア内側開口部に嵌装さ れたプラグ本体のワイヤハーネス挿通用の切欠は、遮水傘部とグロメットの縦壁 部とで完全に覆われ、ドア内に侵入しドア内壁面を伝わって流れてきた水滴がグ ロメットの開口部から入り込むことはなくなると共に、ワイヤハーネスは外側固 定部から上向きに向きを変えて遮水傘部の内面に沿い切欠の上端部から内側固定 部よりグロメットの筒部内に延びた状態に保持されているので、ドア内において ワイヤハーネスを伝わってグロメット方向に流れてきた水滴は、外側固定部付近 の最下点部で滴下してしまい、ワイヤハーネスを伝わってグロメット内に入り込 むようなことは全くなくなる。
【0009】
以下、本考案の実施例を図1,図2を参照して説明する。
【0010】 図1は、車室内からドア内にワイヤハーネスを引き込むためのグロメット1を ドアaの前端面bに設けた穴に嵌装密着させて組付けた状態を示す概略斜視図で あり、該グロメット1は筒部2とその両端のディプ部3とからなる構造にゴム等 の弾性材にて一体に構成され、その内部にワイヤハーネス10を通して一方のデ ィプ部3をドア前端面bに設けた穴に嵌装密着させ、他方のディプ部3′をドア 前端面bに対向する車体パネルに設けた穴(図示省略)に嵌装密着させることに より、ワイヤハーネス10の車外を通る部分は該グロメット1の筒部2にて完全 に被服され又車体パネル及びドア前端面に設けた穴はグロメット1のディプ部3 及び3′にて完全に密閉シールされた状態で、車室内からドア内へワイヤハーネ ス10を引き込むことができるものであり、上記の構成は図3に示す従来の構成 とほぼ同じである。
【0011】 本考案では、図2に示すように、上記グロメット1のドア内側開口部4のディ プ部3内周面に遮水プラグの係止溝4aを設けると共に、該係止溝4aの外側に 開口部4の下側部分を覆う縦壁部4bを一体に形成し、合成樹脂の一体成形品よ りなる遮水プラグ5を上記開口部4に嵌着することにより、ドア内部に入ってき た水滴が開口部4から筒部2内に入らないようにしたものである。
【0012】 即ち、遮水プラグ5は、外周縁が上記グロメット1の係止溝4aに適合するほ ぼ平板状をなし下端部から中心部に至るワイヤハーネス挿通用の切欠6aをもっ たプラグ本体6と、該プラグ本体6の切欠6aの上縁より内側に突出する内側固 定部7と、プラグ本体6の切欠6aの上方部分周縁から外側に突出し該切欠6a の上方部分を覆う遮水傘部8と、該遮水傘部8の下縁中央部より外側に湾曲して 突出する外側固定部9とをもった構造に合成樹脂にて一体に形成される。
【0013】 そして、上記切欠6aにワイヤハーネス10を通し、該ワイヤハーネス10を 内側固定部7と外側固定部9とにそれぞれテープ11の巻付けにて固定すること により、該ワイヤハーネス10は外側固定部9の下側から遮水傘部8の内側面に ほぼ沿って上向きに湾曲して切欠6aの上端部付近を通り内側固定部7の下面に 沿って内側に延びた状態に保持される。
【0014】 図1に示すように一方のディプ部3をドア前端面の穴に嵌装密着させたグロメ ット1に、上記のようにワイヤハーネス10を取付けた遮水プラグ5をその内側 固定部7側から上記グロメット1の開口部4に挿し込み、プラグ本体6の外周縁 を開口部4の内周面に設けた係止溝4aに嵌合係止させて組付ける。すると、該 プラグ本体6の切欠6aは遮水傘部8とその下側の縦壁部4bとで覆われ、該切 欠6aの遮水傘部8で覆われた部分をワイヤハーネス10が通ってドア内へと延 び、内側固定部7から延びたワイヤハーネス10は筒部2内を通り、図示しない 車体パネルの穴に嵌装密着された他方ディプ部3′の開口部から車室内へと引き 出された状態となる。
【0015】 この状態でドア内部に入りドア内壁面を伝わって滴下してきた水滴は、遮水傘 部8とプラグ本体6と縦壁部4bとによって遮水され、開口部4内に直接流入す ることはない。又、上記したようにワイヤハーネス10は外側固定部9から遮水 傘部8の内側面にほぼ沿ってせり上がった状態に保持されているので、ドア内部 にてワイヤハーネス10を伝わってグロメット1の開口部4方向に流れてきた水 滴は、外側固定部9付近(最下点付近)で滴下してしまい、開口部4から筒部2 内に流入するようなことはなくなり、ドア窓ガラスやドアミラー取付部等からド ア内部に侵入した少量の水がグロメット1内を通って車室内に入る虞れは全くな くなる。
【0016】 又、上記のように開口部3の内周面に設けた係止溝4a内にプラグ本体6の外 周縁が嵌入係止されていることによって、ディプ部3は該プラグ本体6にて縮径 変形できないよう内側から支持された構造となり、ワイヤハーネス10に引っ張 り力が作用してもグロメット1がドア前端面の穴から脱落する虞れは全くなくな る。
【0017】
以上のように本考案によれば、車室内からドア内へワイヤハーネスを引き込む ための筒形のグロメットの取付け開口面積を取付作業が容易に行なえるよう充分 大くした上で、ドア内部に侵入した水滴がグロメット内部やワイヤハーネスを伝 わって車室内へ侵入する虞れをなくし、更にワイヤハーネスの引っ張りによるグ ロメットの脱落の虞れの完全になくすることができるもので、構成の簡単なるこ と,ワイヤハーネスの引き回し作業が容易であること等と相俟って実用上多大の 効果をもたらし得るものである。
【図1】自動車のドアにワイヤハーネス引き込み用グロ
メットの一端部を取付けた状態を示す概略外観斜視図で
ある。
メットの一端部を取付けた状態を示す概略外観斜視図で
ある。
【図2】本考案の実施例を示すもので、(A)は図1に
示すグロメットのドア側取付部に遮水プラグを取付けた
状態を示す斜視図、(B)は(A)のB矢視図、(C)
は(B)のC−C断面図、(D)はグロメットのドア側
取付部と遮水プラグの分解斜視図である。
示すグロメットのドア側取付部に遮水プラグを取付けた
状態を示す斜視図、(B)は(A)のB矢視図、(C)
は(B)のC−C断面図、(D)はグロメットのドア側
取付部と遮水プラグの分解斜視図である。
【図3】従来構造を示すもので、(A)は車室内からド
ア内へのワイヤハーネス引き込み構造の概略を説明する
説明図、(B)は従来のグロメットのドア側取付部の斜
視図である。
ア内へのワイヤハーネス引き込み構造の概略を説明する
説明図、(B)は従来のグロメットのドア側取付部の斜
視図である。
1 グロメット 2 筒部 3 ディプ部 4 開口部 4a 係止溝 4b 縦壁部 5 遮水プラグ 6 プラグ本体 6a 切欠 7 内側固定部 8 遮水傘部 9 外側固定部 10 ワイヤハーネス
Claims (1)
- 【請求項1】 筒部の両端部にディプ部を有する形状に
ゴム等の弾性材にて一体に形成され、ドアパネルとそれ
に対向する車体パネルとに設けた穴に上記筒部両端のデ
ィプ部を嵌装密着させることにより車室内とドア内とを
連通させ、該筒部内を通ってワイヤハーネスが車室内か
らドア内へ引き込まれるようにしたグロメットにおい
て、該グロメットのドア内側開口部の内周面に係止溝を
形成すると共に、該係止溝の外側において該開口部の下
方部分を覆う縦壁部を一体に形成し、外周縁が上記グロ
メットの係止溝に適合するほぼ平板状をなし下端部から
ほぼ中心部に至るワイヤハーネス挿通用の切欠をもった
プラグ本体と、該プラグ本体の切欠の上縁から内側に突
出する内側固定部と、該プラグ本体の切欠の上方部分周
縁から外側に突出し該切欠の上方部分周縁を覆う遮水傘
部と、該遮水傘部の下縁部から外側に突出する外側固定
部とをもった遮水プラグを合成樹脂材にて一体に構成
し、該プラグ本体の切欠に通したワイヤハーネスを内側
固定部と外側固定部とにテープにて固定して遮水プラグ
に組付け、該遮水プラグを内側固定部側からグロメット
のドア内側開口部に挿し込みプラグ本体の外周縁を上記
係止溝に嵌装して組付けたことを特徴とする車両のワイ
ヤハーネス用グロメットの遮水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059480U JP2602123Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 車両のワイヤハーネス用グロメットの遮水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059480U JP2602123Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 車両のワイヤハーネス用グロメットの遮水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723619U true JPH0723619U (ja) | 1995-05-02 |
JP2602123Y2 JP2602123Y2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=13114520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993059480U Expired - Fee Related JP2602123Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 車両のワイヤハーネス用グロメットの遮水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602123Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011251687A (ja) * | 2011-09-20 | 2011-12-15 | Murakami Corp | ドアミラー |
JP2012034478A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
JP2019139976A (ja) * | 2018-02-10 | 2019-08-22 | スズキ株式会社 | グロメット |
JP2019167770A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 日本車輌製造株式会社 | 杭打機 |
-
1993
- 1993-10-07 JP JP1993059480U patent/JP2602123Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2011251687A (ja) * | 2011-09-20 | 2011-12-15 | Murakami Corp | ドアミラー |
JP2019139976A (ja) * | 2018-02-10 | 2019-08-22 | スズキ株式会社 | グロメット |
JP2019167770A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 日本車輌製造株式会社 | 杭打機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2602123Y2 (ja) | 1999-12-27 |
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Legal Events
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