JP2005314505A - 燐光発光性重合体および有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 燐光発光性重合体は、芳香族化合物基を含有する主鎖に、フェニルピリジン構造を有する金属錯体含有基が結合していることを特徴とする。有機エレクトロルミネッセンス素子は、上記の燐光発光性重合体により形成された発光層を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、この有機EL素子は発光層が低分子量の有機材料で構成されており、また、工程が煩雑で大量生産に適用することが困難である、例えば蒸着法などの乾式法によって形成されるものであることから、物理的耐久性および熱的耐久性が小さく、使用寿命が短い、という問題がある。
この有機EL素子は、発光層中に低分子量のオキサジアゾールが含有されることとなるが、この低分子量のオキサジアゾールが存在することから熱的安定性が低くなり、連続駆動において安定な発光を得ることができない、という問題がある。
しかしながら、この側鎖型ポリマーよりなる発光層を有する有機EL素子においては、当該ポリマー中にビニル基が存在することに起因して電気化学的安定性が小さく、長い使用寿命を得ることができない、という問題がある。
この有機エレクトロルミネッセンス素子は、ホールブロック層を備えてなることが好ましい。
本発明の燐光発光性重合体は、芳香族化合物基を有する主鎖に、フェニルピリジン構造を有する金属錯体含有基が結合しているものであり、具体的には、上記一般式(A)〜一般式(D)のいずれかで表される金属錯体含有構造単位(以下、「特定構造単位」ともいう。)を含有するものが挙げられる。
ここに、「オルトメタル化錯体」とは、例えば山本明夫著「有機金属化学−基礎と応用−」150頁、232頁、裳華房社(1982年発行)や、H.Yersin著「Photochemistry and Photophysics of Coordination Compounds」71〜77頁、135〜146頁、Springer−Verlag社(1987年発行)等に記載されている化合物群の総称である。
アルキレン基としては、炭素原子数が1〜20のものが好ましい。
アルコキシレン基としては、炭素原子数が1〜12のものが好ましい。
また、一般式(A)において、Bは、フェニル環の4位または5位の位置に結合されてなることが好ましく、特に4位の位置に結合されてなることが好ましい。一般式(B)において、Bは、ピリジン環の3〜5位の位置に結合されてなることが好ましく、特に5位の位置に結合されてなることが好ましい。
ここに、下記一般式(イ)〜一般式(ハ)で表される共重合体は、各々、特定構造単位として、一般式(A)において、Aがフルオレン骨格を有する芳香族化合物基であり、Bが式−R6 −O−で表されるアルコキシレン基であり、dが2であり、Mがイリジウム原子であり、wが2である構造単位を含有するものである。
上記一般式(ロ)において、R2 は、1価の有機基を示すが、炭素原子数1〜20のアルキル基であることが好ましく、またR3 は、1価の有機基を示すが、炭素原子数1〜20のアルキル基であることが好ましい。
上記一般式(ハ)において、R4 およびR5 は、各々、1価の有機基を示すが、炭素原子数1〜8のアルキル基であることが好ましく、aは0であることが好ましく、bは1であることが好ましい。また、R4 およびR5 は、各々、フェニル環の5位の位置に結合されてなることが好ましい。
ここに、aおよびbが0であるときは、置換基がなくて水素原子が結合していることを意味する。
ホウ素誘導体官能基に係るボロン酸エステルとしては、式−B(OR6 )(OR7 )で表される基、または式−B(OR8 O)で表される基が好ましい。このボロン酸エステルに係るR6 は、炭素原子数が1〜6のアルキル基であり、置換されていてもいなくてもよい。R7 は水素原子または炭素原子数が1〜6のアルキル基であり、置換されていてもいなくてもよい。R8 は式中の(OR8 O)が5員環または6員環のエステル環となるような2価の炭化水素基であり、具体的には、炭素原子数が2または3のアルキレン基、オルトフェニレン基またはメタフェニレン基であることが好ましい。なお、これらアルキレン基およびフェニレン基は置換されていてもいなくてもよい。
このような構成のボロン酸エステルとして好ましい基には、例えば炭素原子数が1〜6のアルコール、ピナコール等のエタンジオール、プロパンジオールまたは1,2−ジヒドロキシベンゼンン等のオルト芳香族ジオールと、対応するボロン酸とのエステル化による生成物に由来の基が含まれる。
ホウ素誘導体官能基に係るボラン基としては、式−BR9 R10で表される基が好ましい。このボラン基に係る基R9 および基R10は、それぞれ独立に炭素原子数が1〜6のあるアルキル基であり、置換されていてもいなくてもよく、環を形成してもしなくてもよい。
上記一般式(1−2)において、スピロ原子である炭素原子は、フェニル環の4位の位置に結合されてなることが好ましい。
上記一般式(1−3)において、フェニレン基は、フェニル環の4位の位置に結合されてなることが好ましい。
上記一般式(1−4)において、R11は、1価の有機基を示すが、炭素原子数1〜8のアルキル基であることが好ましい。また、スピロ原子である炭素原子は、イリジウム原子に結合しているフェニル環の4位の位置に結合されてなることが好ましい。更に、eが1であり、R11がフェニル環の4位の位置に結合されてなることが好ましい。
上記一般式(1−5)において、R12は、2価の有機基を示すが、炭素原子数1〜20のアルキレン基であることが好ましい。また、酸素原子は、ピリジン環の5位の位置に結合されてなることが好ましい。
上記一般式(1−6)において、R13は、1価の有機基を示すが、炭素原子数1〜12のアルキル基であることが好ましい。また、fは2であることが好ましく、R13はフェニレン環の4位および5位の位置に結合されてなることが好ましい。
上記一般式(1−7)において、R14は、1価の有機基を示すが、炭素原子数1〜12のアルキル基であることが好ましい。また、gは2であることが好ましく、R14はフェニレン環の4位および5位の位置に結合されてなることが好ましい。
上記一般式(1−8)において、R15は、2価の有機基を示すが、炭素原子数1〜20のアルキレン基であることが好ましい。また、酸素原子は、フェニル環の4位の位置に結合されてなることが好ましい。
これらは、単独で若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
この場合においては、反応に供するイリジウム錯体含有化合物(1)と、ジフェニルエーテル化合物(1)と、ジフェニルエーテル化合物(2)との比率を調整することにより、得られる燐光発光性重合体における特定構造単位の割合を調整することができるが、反応系中において、ハロゲン性官能基とホウ素誘導体官能基との存在比を1:1とする必要がある。
また、重合処理において、反応温度としては、一般式(イ)で表される燐光発光性重合体を得るため反応工程に用いられる反応温度を用いることができる。
この場合においては、反応に供するイリジウム錯体含有化合物(1)と、フルオレン化合物(1)と、フルオレン化合物(2)との比率を調整することにより、得られる燐光発光性重合体における特定構造単位の割合を調整することができるが、反応系中において、ハロゲン性官能基とホウ素誘導体官能基との存在比を1:1とする必要がある。
ここに、この反応工程においては、イリジウム錯体含有化合物(1)における反応性官能基はハロゲン基に限定される。
これらは、単独で若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
溶媒の好ましい具体例としては、芳香族炭化水素溶媒が挙げられる。
触媒として、パラジウム化合物およびホスフィンを併用する場合には、それぞれ個別に反応系に添加してもよいが、予めパラジウム化合物およびホスフィンの錯体を調製し、これを反応系に添加してもよい。
これらは、単独で若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の燐光発光性重合体を、単独で有機EL素子の発光層を形成する材料として用いる場合には、必要に応じて、電子輸送性低分子材料化合物などの任意の添加物を加えることができる。
これらの中では、均一な厚みを有する薄膜が得られる点で、適当な蒸発速度を有するもの、具体的には沸点が70〜200℃程度の有機溶剤を用いることが好ましい。
また、重合体溶液を塗布する手段としては、例えばスピンコート法、ディッピング法、ロールコート法、インクジェット法、印刷法などを利用することができる。
形成される発光層の厚みは、特に限定されるものではないが、通常、10〜200nm、好ましくは30〜100nmの範囲で選択される。
図1は、本発明の有機EL素子の構成の一例を示す説明用断面図である。
この例の有機EL素子は、透明基板1上に、正孔を供給する電極である陽極2が例えば透明導電膜により設けられ、この陽極2上に正孔注入輸送層3が設けられ、この正孔注入輸送層3上に発光層4が設けられ、この発光層4上にホールブロック層8が設けられ、このホールブロック層8上に電子注入層5が設けられ、この電子注入層5上に電子を供給する電極である陰極6が設けられている。そして、陽極2および陰極6は、直流電源7に電気的に接続される。
陽極2を構成する材料としては、好ましくは、仕事関数の大きい例えば4eV以上の透明性材料が用いられる。ここで、仕事関数とは、固体から真空中に電子を取り出すのに要する最小限の仕事の大きさをいう。陽極2としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)膜、酸化スズ(SnO2 )膜、酸化銅(CuO)膜、酸化亜鉛(ZnO)膜などを用いることができる。
また、ホールブロック層8の厚みは、例えば10〜30nmである。
陰極6の厚みは、材料の種類によって異なるが、通常、10〜1000nm、好ましくは50〜200nmである。
先ず、透明基板1上に、陽極2を形成する。
陽極2を形成する方法としては、真空蒸着法またはスパッタ法などを利用することができる。また、ガラス基板などの透明基板の表面に例えばITO膜などの透明導電膜が形成されてなる市販の材料を用いることもできる。
正孔注入輸送層3を形成する方法としては、具体的に、電荷注入輸送材料を適宜の溶剤に溶解することによって正孔注入輸送層形成液を調製し、この正孔注入輸送層形成液を、陽極2の表面に塗布し、得られた塗布膜に対して溶剤の除去処理を行うことによって正孔注入輸送層3を形成する手法を用いることができる。
発光層形成液を塗布する方法としては、スピンコート法、ディップ法、インクジェット法、印刷法などを利用することができる。
このような構成の有機EL素子によれば、発光層4が上記の燐光発光性重合体によって形成されているため、高い発光輝度が得られる。
(燐光発光性重合体の合成例)
一般式(1−1)においてR1 がブチレン基であり、X1 が−Br基であり、Lがフェニルピリジンにより形成された有機配位子であり、酸素原子がフェニル環の4位の位置に結合されてなる化合物0.02g(0.01mmol)と、4,4’−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルエーテル0.04g(0.2mmol)と、ハロゲンフェニルエーテル化合物として4,4−ブロモジフェニルエーテル0.06g(0.19mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.007g(0.006mmol)とを、トルエン2mlと2NNa2 CO3 水溶液1mlとの混合溶媒中に溶解させ、得られる溶液を110℃に加熱することにより25時間かけて重合処理した。その後、この反応系に同温度でフェニルボロン酸0.06g(0.5mmol)を添加して4時間反応させた後、ブロモベンゼン0.16g(1mmol)を添加して更に4時間反応させることにより、ポリマー末端を置換した。
得られた反応溶液を、1N塩酸、ジエチルアミン水溶液の順で分液洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。そして、減圧蒸留で有機溶媒を除去した後、アセトンにより再沈殿処理することにより、重合体(以下、「重合体(A)」ともいう。)を0.13g得た。
また、重合体(A)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ法によるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が11000であることが確認された。
上記の重合体(A)による発光層を有し、図1に示されている構成による有機EL素子を作製した。
すなわち、表面にITOよりなる透明導電膜が形成されてなるガラス製透明基板を用意し、この基板を、中性洗剤、超純水、イソプロピルアルコール、超純水およびアセトンをこの順に用いて超音波洗浄し、更にオゾン雰囲気中で紫外線を照射することより、洗浄処理した。
この基板の透明導電膜上に、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリスチレンスルホネート(PEDOT/PSS)の溶液をスピンコート法によって塗布し、その後、得られた厚さ65nmの塗布膜を窒素雰囲気下において250℃で30分間乾燥することにより、正孔注入輸送層を形成した。
次いで、得られた正孔注入輸送層の表面に、重合体(A)のシクロヘキサノン溶液(濃度3質量%)をスピンコート法によって塗布し、得られた厚さ40nmの塗布膜を窒素雰囲気下において120℃で10分間乾燥することにより、発光層を形成した。
次いで、1×10-4Pa以下に減圧された真空装置内において、発光層の表面に、バソクプロインを30nmの厚さに蒸着してホールブロック層を形成し、その上にフッ化リチウムを0.5nmの厚さに蒸着して電子注入層を形成し、その上にカルシウムを30nmおよびアルミニウムを100nmの厚みで蒸着することによって陰極を形成し、その後、ガラス材料によって封止することにより、有機EL素子(A1)を製造した。
この結果から、有機EL素子(A1)および有機EL素子(A2)の発光層に係る重合体(A)は、後述する比較用有機EL素子(1)および比較用有機EL素子(2)の発光層に係る組成物に比して高い熱的安定性を有しており、これにより、重合体(A)よりなる発光層を有する有機EL素子には優れた耐久性が得られることが確認された。
(燐光発光性重合体の合成例)
一般式(1−1)においてR1 がブチレン基であり、X1 が−Br基であり、Lがフェニルピリジンにより形成された有機配位子であり、酸素原子がフェニル環の4位の位置に結合されてなる化合物0.09g(0.05 mmol)と、9,9−ジオクチル−2,7−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フルオレン0.64g(1mmol)と、9,9−ジオクチル2,7−ジブロモフルオレン0.52g(0.95mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.03g(0.03mmol)とを、トルエン6mlと2NNa2 CO3 水溶液3mlの混合溶媒中に溶解させ、得られる溶液を110℃に加熱することにより25時間かけて重合処理した。その後、この反応系に同温度でフェニルボロン酸0.06g(0.5mmol)を添加して4時間反応させた後、ブロモベンゼン0.16g(1mmol)を添加して更に4時間反応させることにより、ポリマー末端を置換した。
得られた反応溶液を、1N塩酸、ジエチルアミン水溶液の順で分液洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。そして、減圧蒸留で有機溶媒を除去した後、アセトンにより再沈殿処理することにより、重合体(以下、「重合体(B)」ともいう。)を0.25g得た。
また、重合体(B)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ法によるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が22,000であることが確認された。
実施例1において、重合体(A)に代えて重合体(B)を用いたこと以外は実施例1における有機EL素子の作成例と同様にして有機EL素子(B1)を製造し、この有機EL素子(B1)の発光特性を確認したところ、特定構造単位よりなるイリジウム錯体成分に由来の波長515nm付近のみの発光が得られた。
この結果から、有機EL素子(B1)および有機EL素子(B2)の発光層に係る重合体(B)は、後述する比較用有機EL素子(1)および比較用有機EL素子(2)の発光層に係る組成物に比して高い熱的安定性を有しており、これにより、重合体(B)よりなる発光層を有する有機EL素子には優れた耐久性が得られることが確認された。
(燐光発光性重合体の合成例)
特定イリジウム錯体含有化合物として一般式(1−1)においてR1 がブチレン基であり、X1 が−Br基であり、Lがフェニルピリジンにより形成された有機配位子であり、酸素原子がフェニル環の4位の位置に結合されてなる化合物0.087g(0.05 mmol)と、一般式(2)においてaが0、bが1であってフェニル環の5位の位置に結合されてなるR5 がメチル基である化合物0.620g(1mmol)と、4,4’−ジブロモジフェニルエーテル0.31g(0.95mmol)と、触媒としてトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd2 (dba)3 )0.03g(0.03mmol)およびジフェニルホスフィノフェロセン(DPPF)0.05g(0.09mmol)と、塩基としてt−ブトキシナトリウム0.29g(3mmol)とをメシチレン10ml中に溶解させた。得られた溶液を140℃に加熱することにより35時間かけて重合処理した。その後、この反応系に同温度でジフェニルアミン 0.08g(0.5mmol)を添加して4時間反応させた後、ブロモベンゼン0.16g(1mmol)を添加して更に4時間反応させることにより、ポリマー末端を置換した。
得られた反応溶液にエチレンジアミン水溶液を加えてクロロホルムで分液抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。そして、減圧蒸留で有機溶媒を除去した後、アセトンによって再沈殿処理することにより、重合体(以下、「重合体(C)」ともいう。)を0.21g得た。
また、重合体(C)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ法によるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が16,000であることが確認された。
実施例1において、重合体(A)に代えて重合体(C)を用いたこと以外は実施例1における有機EL素子の作成例と同様にして有機EL素子(C1)を製造し、この有機EL素子(C1)の発光特性を確認したところ、特定構造単位よりなるイリジウム錯体成分に由来の波長515nm付近のみの発光が得られた。
この結果から、有機EL素子(C1)および有機EL素子(C2)の発光層に係る重合体(C)は、後述する比較用有機EL素子(1)および比較用有機EL素子(2)の発光層に係る組成物に比して高い熱的安定性を有しており、これにより、重合体(C)よりなる発光層を有する有機EL素子には優れた耐久性が得られることが確認された。
実施例1において、重合体(A)のシクロヘキサノン溶液に代えてポリビニルカルバゾール(PVK)と、2−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)とのモル比が8:2であり、イリジウム錯体化合物Ir(ppy)3 の含有割合が1mol%である組成物のシクロヘキサノン溶液(濃度3質量%)を用い、ホールブロック層を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして比較用有機EL素子(1)を製造し、この比較用有機EL素子(1)の発光特性を確認したところ、イリジウム錯体化合物Ir(ppy)3 に由来の発光が得られた。
また、比較用有機EL素子(1)の製造工程において、発光層を形成する際の乾燥温度を120℃から160℃に変更したこと以外は比較用有機EL素子(1)の製造工程と同様の手法によって比較用有機EL素子(2)を製造し、この比較用有機EL素子(2)の発光特性を確認したところ、その発光輝度が比較用有機EL素子(1)に比して40%低下していた。
2 陽極
3 正孔注入輸送層
4 発光層
5 電子注入層
6 陰極
7 直流電源
8 ホールブロック層
Claims (7)
- 芳香族化合物基を含有する主鎖に、フェニルピリジン構造を有する金属錯体含有基が結合していることを特徴とする燐光発光性重合体。
- 下記一般式(A)〜一般式(D)のいずれかで表される金属錯体含有構造単位を含有することを特徴とする請求項1に記載の燐光発光性重合体。
- 金属錯体含有構造単位の含有割合が0.1〜10mol%であることを特徴とする請求項1に記載の燐光発光性重合体。
- 分子中にカルバゾール骨格、フルオレン骨格およびジフェニルエーテル骨格のうちの少なくとも1種の骨格を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の燐光発光性重合体。
- 金属錯体含有構造単位における基Aが、カルバゾール骨格およびフルオレン骨格のうちの少なくとも1種の骨格を有する芳香族化合物基であることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の燐光発光性重合体。
- 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の燐光発光性重合体により形成された発光層を有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
- ホールブロック層を備えてなることを特徴とする請求項6に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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