JP2008024797A - 有機エレクトロルミネッセンス素子用材料およびその製造方法、並びに有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子用材料およびその製造方法、並びに有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 容易に薄膜を形成することができ、有機EL素子用の発光材料として好適に用いられる有機EL素子用材料およびその製造方法、並びにこの有機EL素子用材料よりなる発光層を備えた有機EL素子を提供する。
【解決手段】 本発明の有機EL素子用材料は、一般式(I−a)、一般式(I−b)(但し、一般式(I−a)を除く。)および一般式(I−c)(但し、一般式(I−a)および一般式(I−b)を除く。)の構造を繰り返し単位として含む重合体よりなる。
【化1】
Figure 2008024797

〔Ar1 はオキサジアゾール環を有し、置換基を有する又は有さない2価の有機基、R1 は1価の有機基、Ar2 はIr原子を含まず、置換基を有する又は有さない芳香環基、縮合環基、複素環基、およびこれらの結合体から選ばれる2価の共役構造を有する有機基を示す。〕
【選択図】 なし

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子における発光層などを形成する材料として有用な有機エレクトロルミネッセンス素子用材料およびその製造方法、並びにこの有機エレクトロルミネッセンス素子用材料よりなる発光層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」ともいう。)は、直流電圧によって駆動することが可能であること、自己発光素子であるために視野角が広くて視認性が高いこと、応答速度が速いことなどの優れた特性を有することから、次世代の表示素子として期待されており、今日その研究が活発に行われている。
このような有機EL素子としては、陽極と陰極との間に有機材料よりなる発光層が形成された単層構造のもの、陽極と発光層との間に正孔輸送層を有する構造のもの、陰極と発光層との間に電子輸送層を有する構造のものなどの多層構造のものが知られており、これらの有機EL素子は、いずれも、陰極から注入された電子と陽極から注入された正孔とが、発光層において再結合することによって発光するものである。
有機EL素子において、発光層や、電子または正孔などの電荷を輸送する電荷輸送層などの機能性有機材料層を形成する方法としては、有機材料を真空蒸着させる乾式法と、有機材料溶液を塗布して乾燥する湿式法が知られている。これらのうち、乾式法は、工程が煩雑で大量生産に適用することが困難であり、また面積の大きい層を形成するには限界がある。これに対して湿式法では、工程が比較的に簡単で大量生産への適用が可能であり、例えばインクジェット法により面積の大きい機能性有機材料層を容易に形成することができるなどの利点を有するため、乾式法に比較して工業的に有利である。
一方、有機EL素子の発光層には、高い発光効率を有することが要求されており、最近では高い発光効率を実現するために、励起状態である三重項状態の分子などのエネルギーを有機EL素子の発光に利用することが試みられている。
具体的に、このような構成を有する有機EL素子においては、有機EL素子の外部量子効率が、従来限界値と考えられていた5%を超える値を示し、例えば8%の外部量子効率を得ることが可能であることが報告されている(例えば、非特許文献1参照。)。
しかしながら、従来の三重項状態の分子などのエネルギーを利用する有機EL素子は、発光層が低分子材料で構成されており、また蒸着法などの乾式法によって形成されることから、特に大型基板の生産性が悪いという問題がある。
この問題を解決するために、三重項状態の分子などのエネルギーを利用した高分子材料よりなる有機EL素子として、例えばイリジウム錯体化合物とポリビニルカルバゾールとからなる組成物よりなる発光層を湿式法により形成するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この有機EL素子は、使用寿命(耐久性)が短いという欠点がある。
「アプライドフィジックスレターズ(Applied Physics Letters)」,1999年,第75巻,p.4 特開2001−257076号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、容易に薄膜を形成することができ、有機エレクトロルミネッセンス素子用の発光材料として好適に用いられる有機エレクトロルミネッセンス素子用材料およびその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、発光特性および耐久性に優れた有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することにある。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料は、下記一般式(I−a)で表される構造、下記一般式(I−b)で表される構造(但し、下記一般式(I−a)で表される構造を除く。)、および下記一般式(I−c)で表される構造(但し、下記一般式(I−a)および下記一般式(I−b)で表される構造を除く。)を繰り返し単位として含む重合体よりなることを特徴とする。
Figure 2008024797
〔上記一般式(I−a)において、Ar1 はオキサジアゾール環を有し、置換基を有しても有さなくてもよい2価の有機基を示す。上記一般式(I−b)において、R1 は1価の有機基を示す。上記一般式(I−c)において、Ar2 は、Ir原子を含まず、かつ置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体よりなる群から選ばれる2価の共役構造を有する有機基を示す。〕
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料においては、下記一般式(I−d)で表される構造(但し、一般式(I−a)、一般式(I−b)および一般式(I−c)で表される構造を除く。)を繰り返し単位として更に含み、かつ当該一般式(I−d)で表される構造の含有量が50モル%以下であることが好ましい。
Figure 2008024797
〔上記一般式(I−d)において、Ar3 はIr原子を含み、かつ置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体よりなる群から選ばれる2価の共役構造を有する有機基を示す。〕
また、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料においては、上記一般式(I−a)におけるAr1 が、下記一般式(I−e)で表されるものであることが好ましい。
Figure 2008024797
〔上記一般式(1−e)において、Ar4 およびAr5 は、置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体から選ばれる2価の共役構造を有する有機基を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。T1 およびT2 はそれぞれ独立に単結合もしくは2価の有機基を示す。〕
また、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料においては、上記一般式(I−a)におけるAr1 が、下記一般式(I−f)で表されるものであることが好ましい。
Figure 2008024797
〔上記一般式(1−f)において、Ar7 は置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体よりなる群から選ばれる2価の共役構造を有する有機基を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。Ar6 は置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体よりなる群からから選ばれる1価の共役構造を有する有機基を示す。Ar8 は置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体よりなる群から選ばれる3価の共役構造を有する有機基を示す。T3 は単結合もしくは2価の有機基を示す。〕
また、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料においては、上記一般式(I−a)におけるAr1 として、上記一般式(1−e)で表されるものおよび上記一般式(I−f)で表されるものの両方を含むことが好ましい。
また、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料においては、上記一般式(I−e)におけるT1 およびT2 または上記一般式(I−f)におけるT3 が、下記一般式(II)で表されるものであることが好ましい。

Figure 2008024797
〔上記一般式(II)において、DおよびEは、−O−、−COO−、―OCO−、−NHCO−、−CONH−、−S−または単結合を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。T4 およびT5 は、単結合、炭素数が1〜20のアルキレン基または炭素数が6〜30のアリーレン基を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。但し、Eは、一般式(I−e)および一般式(I−f)においてAr4 、Ar5 またはAr7 と必ず結合する。〕
また、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料においては、上記一般式(I−e)におけるAr4 およびAr5 または一般式(I−f)におけるAr7 が、下記式(1a−1)乃至式(1a−3)で表される基よりなる群から選ばれるものであることが好ましい。
Figure 2008024797
また、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料においては、一般式(I−f)におけるAr8 が、下記式(2a−1)乃至式(2a−8)で表される基よりなる群から選ばれるものであることが好ましい。
Figure 2008024797
〔上記式(2a−1)乃至上記式(2a−8)において、●は、一般式(I−f)においてT3 (T3 が単結合の場合にはAr7 )に結合する部位を示す。〕
また、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料においては、一般式(I−b)におけるR1 が、置換されていてもよい炭素数が1〜30のアルキル基若しくは置換されていてもよい炭素数が6〜30のアリール基よりなる群から選ばれるものであることが好ましい。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料の製造方法は、上記の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を製造する方法であって、
下記(イ)、(ロ)および(ハ)に示す化合物を必須成分として含有し、必要に応じて下記(ニ)に示す化合物を含有する単量体を、パラジウムを含む触媒の存在下で重縮合反応させる工程を含むことを特徴とする。
(イ)下記一般式(IV−a)および(V−a)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
(ロ)下記一般式(IV−b)および(V−b)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
(ハ)下記一般式(IV−c)および(V−c)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
(ニ)下記一般式(IV−d)および(V−d)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
Figure 2008024797
〔上記一般式(IV−a)および上記一般式(V−a)において、Ar1 は上記一般式(I−a)におけるものと同様であり、上記一般式(IV−b)および上記一般式(V−b)において、R1 は上記一般式(I−b)におけるものと同様であり、上記一般式(IV−c)および一般式(V−c)において、Ar2 は上記一般式(I−c)におけるものと同様であり、上記一般式(IV−d)および上記一般式(V−d)において、Ar3 は上記一般式(I−d)におけるものと同様である。また、上記一般式(IV−a)乃至上記一般式(IV−d)において、V1 〜V8 は、それぞれ独立に塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示し、これらは同一であっても異なっていてもよい。また、上記一般式(V−a)乃至上記一般式(V−d)において、Y1 〜Y8 は、それぞれ独立にホウ酸から誘導される1価の基を示し、これらは同一であっても異なっていてもよい。〕
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、上記の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料により形成された発光層を有することを特徴とする。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料は、オキサジアゾール基およびカルバゾール基を含むことから、良好な電子輸送性および正孔輸送性を有すると共に、上記一般式(I−c)の構造を有することにより、溶剤に対する溶解性が高く、容易に薄膜を形成することができるため、有機エレクトロルミネッセンス素子用の発光材料として極めて有用なものである。また、ポリマー鎖中にオキサジアゾール構造を有していることから、電子輸送性に優れ、かつ、製膜初期のモルフォロジーの安定性に優れたものである。さらに、主鎖にカルバゾール残基を有することから、エネルギー準位が好適な範囲にあり、このため、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料により発光層を形成することにより、発光効率に優れ、使用寿命が長い有機エレクトロルミネッセンス素子を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<有機エレクトロルミネッセンス素子用材料>
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料(以下、「有機EL素子用材料」ともいう。)は、上記一般式(I−a)で表される構造(以下、「構造単位(I−a)」ともいう。)と、上記一般式(I−b)で表される構造であって構造単位(I−a)に該当しないもの(以下、「構造単位(I−b)」ともいう。)と、および上記一般式(I−c)で表される構造であって構造単位(I−a)および構造単位(I−b)に該当しないもの(以下、「構造単位(I−c)」ともいう。)とを繰り返し単位として含む重合体よりなるものであり、カルバゾール環に少なくとも芳香環、縮合環および複素環のいずれかが直結され、かつオキサジアゾール基を含む共役構造の主鎖を有する重合体(以下、「特定のオキサジアゾール含有重合体」ともいう。)よりなり、有機EL素子に用いられる発光材料として有用なものである。
ここに、「共役構造」とは、2個またはそれ以上の多重結合が、ただ1つの単結合を介して連結され、相互作用し合う状態を意味する。
特定のオキサジアゾール含有重合体は、主鎖にカルバゾール環を含むことにより、エネルギーレベルの範囲が燐光を発光する有機EL素子用として有用であり、特に緑色を発光する有機EL素子用の発光材料として有用である。
特定のオキサジアゾール含有重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定したポリスチレン換算重量平均分子量(以下、「Mw」という。)が、1,000〜10,000,000であることが好ましく、より好ましくは2,000〜1,000,000である。特定のオキサジアゾール含有重合体のMwが1,000未満である場合には、後述する重合体組成物が、均一に塗布することができないものとなるおそれがある。一方、特定のオキサジアゾール含有重合体のMwが10,000,000を超える場合には、溶剤に不溶なものとなるおそれがある。
構造単位(I−a)を示す一般式(I−a)において、Ar1 としては、オキサジアゾール環を有する2価の有機基であれば特に限定されず、置換基を有するものであっても有さないものであってもよいが、上記一般式(I−e)で表されるものまたは上記一般式(I−f)で表されるものであることが好ましい。また、構造単位(I−a)としては、Ar1 として上記一般式(I−e)で表されるものおよび上記一般式(I−f)で表されるものの両方を含むものであってもよい。
また、上記一般式(I−e)および上記一般式(I−f)において、Ar4 、Ar5 およびAr7 としては、芳香環基、縮合環基、複素環基またはこれらの結合体からなる2価の共役構造を有する有機基であれば特に限定されず、置換基を有するものであっても有さないものであってもよいが、フェニレン基、具体的には上記式(1a−1)〜上記式(1a−3)で表されるものであることが好ましく、特に式(1a−1)で表されるm−フェニレン基および式(1a−3)で表されるp−フェニレン基が好ましい。
また、上記一般式(I−f)において、Ar6 としては、芳香環基、縮合環基、複素環基またはこれらの結合体からなる2価の共役構造を有する有機基であれば特に限定されず、置換基を有するものであっても有さないものであってもよいが、下記式(1a−4)〜下記式(1a−6)で表されるものであることが好ましい。
Figure 2008024797
また、上記一般式(I−f)において、Ar8 としては、芳香環基、縮合環基、複素環基またはこれらの結合体からなる3価の共役構造を有する有機基であれば特に限定されず、置換基を有するものであっても有さないものであってもよいが、上記式(2a−1)〜上記式(2a−8)で表されるものが好ましい。
また、上記一般式(I−e)および上記一般式(I−f)において、T1 、T2 およびT3 としては、上記一般式(II)で表されるものであることが好ましい。
ここで、一般式(II)において、D、Eは、−O−、−COO−、−OCO−、−NHCO−、―CONH−、−S−または単結合であり、互いに同一であっても異なっていてもよい。
また、T4 およびT5 は、単結合または2価の有機基であり、互いに同一であっても異なっていてもよい。2価の有機基としては、置換されていてもよい炭素数が1〜20のアルキレン基または置換されていてもよい炭素数が6〜30のアリーレン基が好ましい。
構造単位(I−a)の好ましい具体例としては、下記式(3a−1)〜下記(3a−5)で表されるものを挙げることができる。
Figure 2008024797
構造単位(I−b)を示す一般式(I−b)において、R1 は1価の有機基であれば特に限定されるものではないが、置換されていてもよい炭素数が1〜30のアルキル基または置換されていてもよい炭素数が6〜30のアリール基が好ましい。
ここで、置換されていてもよい炭素数が1〜30のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコシル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基、ノナフルオロ−n−ブチル基などを挙げることができる。
また、置換されていてもよい炭素数が6〜30のアリール基の具体例としては、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、4−(n−ヘキシル)フェニル基、4−(n−ヘプチル)フェニル基、4−(n−オクチル)フェニル基、4−(n−ノニル)フェニル基、4−(n−デシル)フェニル基、4−(n−ウンデシル)フェニル基、4−(n−ドデシル)フェニル基、4−(n−テトラデシル)フェニル基、4−(n−ヘキサデシル)フェニル基、4−(n−オクタデシル)フェニル基、4−(n−エイコシル)フェニル基、1−ナフチル基、4−ビフェニル基、o−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、p−メトキシフェニル基、p−エトキシフェニル基、4−(n−ヘキシロキシ)フェニル基、4−(n−ヘプチロキシ)フェニル基、4−(n−オクタロキシ)フェニル基、4−(n−ノニロキシ)フェニル基、4−(n−デシロキシ)フェニル基、4−(n−ウンデシロキシ)フェニル基、4−(n−ドデシロキシ)フェニル基、4−(n−テトラデシロキシ)フェニル基、4−(n−ヘキサデシロキシ)フェニル基、4−(n−オクタデシロキシ)フェニル基、4−(n−エイコシロキシ)フェニル基、o−フルオロフェニル基、m−フルオロフェニル基、p−フルオロフェニル基、o−トリフルオロメチルフェニル基、m−トリフルオロメチルフェニル基、p−トリフルオロメチルフェニル基、パーフルオロフェニル基、下記式(i’)で表される基などを挙げることができる。
Figure 2008024797
また、一般式(I−b)において、カルバゾールのN原子に対して3,6位または2,7位で重合されていることが好ましく、特に3,6位で重合されていることが好ましい。
構造単位(I−c)を示す一般式(I−c)において、Ar2 としては、芳香環基、縮合環基、複素環基またはこれらの結合体からなる2価の共役構造を有する有機基であってIr原子を含まないものであれば特に限定されず、置換基を有するものであっても有さないものであってもよく、その具体例としては、下記 式(a)〜下記式(o)で表されるものを挙げることができ、これらの中では、下記式(a)および下記式(e)で表されるものが好ましく、式(e)で表されるものとしては、R2 が水素原子であるものがより好ましい。

Figure 2008024797
〔上記式(a)〜上記式(o)において、R2 〜R4 、R6 およびR7 は、それぞれ独立に水素原子、フッソ原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、置換されていてもよい炭素数が1〜30のアルキル基または置換されていてもよい炭素数が6〜30のアリール基を示し、R5 は、1価の有機基を示す。〕
本発明の有機EL素子用材料を構成する特定のオキサジアゾール含有重合体としては、上記の構造単位(I−a)、構造単位(I−b)および構造単位(I−c)の他に、さらに上記一般式(I−d)で表される構造であって構造単位(I−a)および構造単位(I−b)に該当しないもの(以下、「構造単位(I−d)」ともいう。)を繰り返し単位として含むものを好適に用いることができる。
構造単位(I−d)を示す一般式(I−d)において、Ar3 は、芳香環基、縮合環基、複素環基またはこれらの結合体からなる2価の共役構造を有する有機基であってIr原子を含み、更に構造単位(I−a)、構造単位(I−b)および構造単位(I−c)に該当しないものであれば特に限定されず、置換基を有するものであっても有さないものであってもよい。このようなAr3 としては、下記一般式(1d−1)で表されるおよび下記一般式(1d−6)で表されるものを挙げることかできる。

Figure 2008024797
〔上記一般式(1d−1)および式(1d−6)において、Ar3'は3価の芳香環基またはヘテロ環基を示し、Q1 は2価の有機基または単結合を示し、L1 は、Ir原子に配位することができる1価の配位子を示し、L2 はIr原子に配位することができる配位子を示し、L3 およびL4 は、Ir原子に配位することができる1価の配位子を示し、互いに同一であっても異なってもよい。〕
上記一般式(1d−1)において、Ar3'の具体例としては、下記式(p1)〜下記式(p3)で表されるものを挙げることができる。
Figure 2008024797
〔上記式(p1)乃至上記式(p3)において、●は、一般式(1d−1)においてQ1 (Q1 が単結合の場合にはL1 )に結合する部位を示す。〕
上記一般式(1d−1)において、Q1 としては、下記一般式(1d−2)で表されるものを挙げることかできる。
Figure 2008024797
〔上記一般式(1d−2)において、XおよびZは、−O−、−COO−、−OCO−,−NHCO−,−CONH−、−S−または単結合を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。Q2 、Q2'およびQ3 は、単結合または炭素数が1〜20のアルキレン基若しくは炭素数が6〜20のアリーレン基を示し、これらは同一であっても異なっていてもよい。〕
上記一般式(1d−1)および上記一般式(1d−6)において、L1 、L3 およびL4 としては、下記一般式(1d−3)乃至下記一般式(1d−5)で表されるアセチルアセトン誘導体残基またはフェニルピリジン誘導体残基などを挙げることができる。
Figure 2008024797
〔上記一般式(1d−3)において、Q4 は炭素数が1〜20のアルキル基を示す。上記一般式(1d−4)において、Q5 およびQ6 は、フッ素原子、トリフルオロメチル基または炭素数が1〜20のアルキル基を示し、互いに同一であっても異なってもよく、また、Q5 およびQ6 が結合して環を形成していてもよい。x1およびy1はそれぞれ独立に0〜4の整数である。上記一般式(1d−5)において、Q7 およびQ8 は、フッ素原子、トリフルオロメチル基または炭素数1〜20のアルキル基を示し、互いに同一であっても異なってもよく、Q7 およびQ8 が結合して環を形成していてもよい。x2は0〜3の整数、y2は0〜5の整数である。〕
一般式(1d−1)および上記一般式(1d−6)において、L2 としては、下記一般式(1d−7)および下記一般式(1d−8)で表されるアセチルアセトン誘導体またはフェニルピリジン誘導体などを挙げることができる。
Figure 2008024797
〔上記一般式(1d−7)において、Q9 およびQ10は、フッ素原子、トリフルオロメチル基または炭素数が1〜20のアルキル基を示し、互いに同一であっても異なってもよく、また、Q9 およびQ10が結合して環を形成していてもよい。x3は0〜5の整数、y3は0〜4の整数である。上記一般式(1d−8)において、Q11およびQ12は、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基または炭素数1〜20のアルキル基を示し、互いに同一であっても異なってもよい。〕
上記一般式(I−d)におけるAr3 の具体例としては、下記式(d−1)〜下記式(d−11)で表されるものを挙げることができる。

Figure 2008024797
〔上記式(d−9)におけるQ9 および、におけるものQ10は、上記一般式(1d−7)におけるものと同様である。〕
上記式(d−3)で表される基を得るための化合物は、J.Am.Chem.Soc.、126巻、7041頁(2004年)に記載の方法によって合成することができる。また、上記式(d−4)で表される基を得るための化合物は、Chem.Eur.J.、11巻、5007頁(2005年)に記載の方法によって合成することができる。
本発明の有機EL素子用材料を構成する特定のオキサジアゾール含有重合体において、構造単位(I−a)の繰り返し数と、構造単位(I−b)の繰り返し数と、構造単位(I−c)の繰り返し数と、構造単位式(I−d)の繰り返し数との比をk:l:m:nとし、k+l+m+nを100としたとき、k、l、mおよびnの各々について、0<k<100、0<l<100、0<m<100、0≦n≦50の範囲内であることが好ましく、5≦k≦90、5≦l≦90、5≦m≦90、0≦n≦50の範囲内であることがさらに好ましく、20≦k≦70、30≦l≦70、5≦m≦50、0≦n≦50の範囲内にあることが特に好ましい。
このような条件を満足しない場合には、得られる有機EL素子において、十分な発光効率および耐久性を得ることが困難となることがある。
本発明の有機EL素子用材料を構成する特定のオキサジアゾール含有重合体は、以下に示す(1)または(2)の方法によって得ることができる。この方法は、一般に、「鈴木カップリング(SUZUKI coupling)」と称されるものである。
(1)下記(イ)に示す化合物、下記(ロ)に示す化合物および下記(ハ)に示す化合物よりなる単量体を、パラジウム(Pd)を含む触媒(以下、「Pd系触媒」という。)の存在下に、好ましくは溶媒中で重縮合反応させる方法。
(2)下記(イ)に示す化合物、下記(ロ)に示す化合物、下記(ハ)に示す化合物および会(ニ)に示す化合物よりなる単量体を、Pd系触媒の存在下に、好ましくは溶媒中で重縮合反応させる方法。
(イ)上記一般式(IV−a)および上記一般式(V−a)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
(ロ)上記一般式(IV−b)および上記一般式(V−b)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
(ハ)上記一般式(IV−c)および上記一般式(V−c)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
(ニ)上記一般式(IV−d)および上記一般式(V−d)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
上記一般式(IV−a)乃至上記一般式(IV−d)で表される化合物(以下、「原料ジハロゲン化合物」という。)において、V1 〜V8 は、それぞれ独立に塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基であるが、特に、臭素原子またはヨウ素原子が好ましい。また、一般式(IV−b)におけるV3 およびV4 は、それぞれカルバゾール環の2位若しくは3位および6位若しくは7位に結合していることが好ましい。
以上のような原料ジハロゲン化合物は、それぞれにつき1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記一般式(V−a)乃至上記一般式(V−d)で表される化合物(以下、「原料ボロン酸化合物」という。)において、Y1 〜Y8 は、それぞれ独立にホウ酸から誘導される1価の基であるが、好ましい具体例としては、下記式(ii)〜下記式(vi)で表される基を挙げることができる。また、一般式(V−b)におけるY3 およびY4 は、それぞれカルバゾール環の2位若しくは3位および6位若しくは7位に結合していることが好ましい。
以上のような原料ボロン酸化合物は、それぞれにつき1種で単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。

Figure 2008024797
上記式(ii)〜上記式(vi)で表される基を有する原料ボロン酸化合物は、例えば、ビスハロゲン化物またはビス(トリフルオロメタンスルホネート)化合物を原料として、J.Org.Chem.,1995年,第60巻,p.7508に記載の方法で合成して得ることができる。
本発明において、特定のオキサジアゾール含有重合体を得るための重縮合反応に供する原料ジハロゲン化合物と原料ボロン酸化合物との割合は、原料ジハロゲン化合物に対して原料ボロン酸化合物が0.9〜1.1当量であることが好ましい。
重縮合反応に使用されるPd系触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド、〔1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン〕パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯化合物(1:1)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジアセテート、ベンジルビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド、〔1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン〕パラジウム(II)ジクロライド、〔1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン〕パラジウム(II)ジクロライド、〔1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン〕パラジウム(II)ジクロライド、ビス(トリ−o−トリルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド、ビス(メチルジフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド、ビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)ジクロライド、ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)ジクロライド、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、ビス(2,4−ペンタンジオナート)パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)塩、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)パラジウム(II)、アリルパラジウム(II)クロライドダイマー、〔N−i−プロピルアクリルアミド/4−(ジフェニルホスフィノ)スチレン共重合体〕パラジウム(II)ジクロライドなどを挙げることができる。これらのPd系触媒のうち、特に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)が好ましい。以上のPd系触媒は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、Pd系触媒の使用量は、原料化合物の合計100質量部に対して、通常0.1〜20質量部、好ましくは0.5〜10質量部である。
重縮合反応を行うに際しては、必要に応じてホスフィン配位子を添加することができる。
かかるホスフィン配位子としては、例えば、トリ−n−ブチルホスフィン、トリ−t−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、ジシクロヘキシルフェニルホスフィン、シクロヘキシルジフェニルホスフィン、エチルジフェニルホスフィン、フェニルジエチルホスフィン、メチルジフェニルホスフィン、n−プロピルジフェニルホスフィン、メトキシジフェニルホスフィン、エトキシジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリ(2−メチルフェニル)ホスフィン、トリ(3−メチルフェニル)ホスフィン、トリ(4−メチルフェニル)ホスフィン、トリ(4−メトキシフェニル)ホスフィン、トリ(2,6−ジメトキシフェニル)ホスフィン、ジフェニルホスフィノベンゼン−3−スルホン酸ナトリウム、4−(ジメチルアミノ)フェニルジフェニルホスフィン、2−ピリジルジフェニルホスフィン、トリ(2−フリル)ホスフィン、トリ(2−チエニル)ホスフィン、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンや、下記式(6−1)〜下記式(6−9)で表される化合物などを挙げることができる。これらのホスフィン配位子のうち、特に、トリフェニルホスフィンが好ましい。以上のホスフィン配位子は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、ホスフィン配位子の使用量は、原料化合物の合計100質量部に対して、通常0〜50質量部、好ましくは0〜20質量部である。
Figure 2008024797
また、重縮合反応を行うに際しては、必要に応じてアルカリ金属化合物を添加することもできる。
かかるアルカリ金属化合物としては、例えば、メトキシナトリウム、エトキシナトリウム、n−プロポキシナトリウム、i−プロポキシナトリウム、n−ブトキシナトリウム、sec−ブトキシナトリウム、t−ブトキシナトリウム、フッ化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、メトキシカリウム、エトキシカリウム、n−プロポキシカリウム、i−プロポキシカリウム、n−ブトキシカリウム、sec−ブトキシカリウム、t−ブトキシカリウム、フッ化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、メトキシルビジウム、エトキシルビジウム、n−プロポキシルビジウム、i−プロポキシルビジウム、n−ブトキシルビジウム、sec−ブトキシルビジウム、t−ブトキシルビジウム、フッ化ルビジウム、炭酸ルビジウム、炭酸水素ルビジウム、メトキシセシウム、エトキシセシウム、n−プロポキシセシウム、i−プロポキシセシウム、n−ブトキシセシウム、sec−ブトキシセシウム、t−ブトキシセシウム、フッ化セシウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、メトキシフランシウム、エトキシフランシウム、n−プロポキシフランシウム、i−プロポキシフランシウム、n−ブトキシフランシウム、sec−ブトキシフランシウム、t−ブトキシフランシウム、フッ化フランシウム、炭酸フランシウム、炭酸水素フランシウムなどを挙げることができる。これらのアルカリ金属化合物のうち、t−ブトキシナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、t−ブトキシカリウム、フッ化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、フッ化セシウムなどが好ましい。以上のアルカリ金属化合物は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、アルカリ金属化合物の使用量は、原料化合物の合計100質量部に対して、通常10〜5000質量部、好ましくは100〜1000質量部である。また、アルカリ金属化合物の他にテトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシドなどの4級アンモニウム塩を用いることもできる。以上のアルカリ金属やアンモニウム塩などの塩基は水に溶解し使用することもできる。
重縮合反応に使用される溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、アニソール、ジフェニルエーテルなどのエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチルなどのエステル類;シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類などを挙げることができる。これらの溶媒のうち、トルエン、テトラヒドロフランなどが好ましい。以上の溶媒は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができ、水を共存させることもできる。溶媒の使用量は、原料化合物の合計100質量部に対して、通常100〜100,000質量部、好ましくは400〜10,000質量部である。
また、Aliquat336のような界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤の使用量は原料化合物100質量部に対して0〜100質量部、好ましくは0〜20質量部である。
さらに、重縮合反応を行うに際しては、得られた特定のオキサジアゾール含有重合体の末端を封止するために末端封止剤を用いることもできる。
末端封止剤は、重縮合反応を行う際に原料化合物と共に反応系に供されてもよく、また重縮合反応終了後に反応系に供されてもよい。前者の場合には、Pd系触媒、ホスフィン配位子またはアルカリ金属化合物を一緒に反応系に供することもできる。
末端封止剤の具体例としては、フェニルホウ酸、(メチル)(フェニル)ホウ酸、(メトキシ)(フェニル)ホウ酸、ブロモベンゼンなどを挙げることができる。
重縮合反応において、反応温度は、通常0〜250℃、好ましくは10〜200℃とされ、反応時間は、通常1〜200時間、好ましくは3〜80時間とされる。
このような重縮合反応は、窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気中で行うことが好ましい。
また、“マクロモレキュール”35巻、1988ページ(2002年)に記載されているように、一般式(IV−a)〜一般式(IV−d)をモノマーとして用い、モノマーに対して1当量以上のビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)を加えて重合することにより、特定のオキサジアゾール含有重合体を得ることができる。
以上のような特定のオキサジアゾール含有重合体は、溶剤に対する溶解性が優れたものであり、薄膜を形成するための塗布液を容易に調製することができるため、当該塗布液によって容易に薄膜を形成することができると共に、良好な電荷輸送性を有するものである。従って、特定のオキサジアゾール含有重合体は、単独でまたは例えば燐光発光性を有する他の発光材料と共に組み合わせることにより、有機EL素子用の発光材料として極めて好適に使用することができる。
特定のオキサジアゾール含有重合体は、有機EL素子としての特性を損なわない範囲において、主鎖の共役構造が切断された状態の結合を含んだものであってもよい。
具体的には、上記一般式(1−c)におけるAr3 で示される2価の共役構造の有機基の一部が、例えば下記式(q)〜下記式(u)で表される共役切断構造の有機基に置き換えられていてもよい。
共役切断構造の有機基への置き換えを行う場合には、当該共役切断構造の有機基の含有割合が、Ar3 で示される有機基および共役切断構造の有機基の合計の90%以下とすることが好ましい。この共役切断構造の有機基の含有割合が90%を超える場合には、十分な共役構造を得ることができず、十分な発光特性および耐久性を得ることができないなどの不具合が生じることがある。
Figure 2008024797
本発明の有機EL素子用材料において、特定のオキサジアゾール含有重合体は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明の有機EL素子用材料には、三重項発光性金属錯体化合物(以下、「錯体化合物」という。)が添加されていてもよい。
かかる錯体化合物としては、例えば、イリジウム錯体化合物、白金錯体化合物、パラジウム錯体化合物、ルビジウム錯体化合物、オスミウム錯体化合物、レニウム錯体化合物などを用いることができ、これらの中では、特に、イリジウム錯体化合物が好ましい。
イリジウム錯体化合物としては、例えば、イリジウムと、2−フェニルピリジン、3−フェニルピリジン、2−フェニルピリミジン、4−フェニルピリミジン、5−フェニルピリミジン、ビピリジル、1−フェニルピラゾール、2−フェニルキノリン、2−フェニルベンゾチアゾール、2−フェニル−2−オキサゾリン、2,4−ジフェニル−1,3,4−オキサジアゾール、5−フェニル−2−(4−ピリジル)−1,3,4−オキサジアゾールや、これらの誘導体などの窒素原子含有芳香族化合物との錯体化合物を用いることができる。このようなイリジウム錯体化合物の具体例としては、例えば、下記式(7)〜式(12)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2008024797
〔上記式(7)〜式(12)において、R8 は、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数が1〜20のアルキル基または炭素数が6〜20のアリール基よりなる置換基を示し、互いに同一のものであっても異なるものであってもよい。xは0〜4の整数、yは0〜3の整数である。〕
以上において、置換基R8 で示される炭素数が1〜20のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基などを挙げることができる。
また、置換基R8 で示される炭素数が6〜20のアリール基の具体例としては、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル基、4−ビフェニル基、1−ナフチル基などを挙げることができる。
本発明の有機EL素子用材料において、錯体化合物の含有割合は、特定のオキサジアゾール含有重合体100重量部に対して0〜30重量部であることが好ましく、より好ましくは0〜10重量部である。錯体化合物の含有割合が過大である場合には、発光輝度が減少する濃度消光の現象が生じるおそれがある。
本発明の有機EL素子用材料には、必要に応じて、例えば、電荷輸送性化合物などの適宜の添加物を加えることができる。
電荷輸送性化合物の具体例としては、下記式(13−1)〜下記式(13−10)で表される電荷輸送性化合物、下記式(14−1)〜下記式(14−20)で表される電子輸送性化合物および下記式(15−1)〜下記(15−34)で表される正孔輸送性化合物などを挙げることができる。
Figure 2008024797
Figure 2008024797

Figure 2008024797

Figure 2008024797

Figure 2008024797
Figure 2008024797
Figure 2008024797
上記式(14−16)において、R9 は、それぞれ独立に下記式(vii) 〜下記式(ix)で表される基のいずれかを示す。
また、上記式(15−12)において、nは、1以上の整数を示す。
Figure 2008024797
本発明の有機EL素子用材料における電荷輸送性化合物の含有量は、特定のオキサジアゾール含有重合体100重量部に対し、電荷輸送性化合物が0〜200重量部であることが好ましく、より好ましくは0〜100重量部である。
本発明の有機EL素子用材料は、通常、上記の特定のオキサジアゾール含有重合体と、必要に応じて加えられる錯体化合物とを適宜の有機溶剤に溶解させることによって材料溶液として調製される。
ここで、材料溶液を調製するための有機溶剤としては、用いられる重合体成分および錯体化合物を溶解し得るものであれば特に限定されず、その具体例としては、トルエン、キシレン、メシチレンなどの芳香族炭化水素類;クロロホルム、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類や、2−ヘプタノン、シクロヘキサノン、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、アニソールなどが挙げられる。これらの有機溶剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらの中では、均一な厚みを有する薄膜が得られ易い点で、適度の蒸発速度を有するもの、具体的には沸点が70〜200℃程度の有機溶剤を用いることが好ましい。
有機溶剤の使用量は、その種類や、特定のオキサジアゾール含有重合体および錯体化合物の種類などにより異なるが、特定のオキサジアゾール含有重合体と錯体化合物との合計濃度が、通常、0.1〜20重量%、好ましくは0.5 〜10重量%となる量である。
以上のような有機EL素子用材料によれば、上記の特定のオキサジアゾール含有重合体を含有するため、発光特性および耐久性に優れた有機EL素子用発光層を形成することができる。
そして、本発明の有機EL素子用材料によれば、十分に高い発光輝度を有する発光層を、例えばインクジェット法などの湿式法により容易に形成することができる。
<有機EL素子>
本発明の有機EL素子は、上記の有機EL素子用材料よりなる発光層を有するものである。
この発光層は、上述の材料溶液を、適宜の基体の表面に塗布した後、有機溶剤を除去することにより、形成することができる。
材料溶液を塗布する方法としては、例えば、スピンコート法、浸漬法、ロールコート法、インクジェット法、印刷法などの適宜の方法を採用することができる。
図1は、本発明の有機EL素子の一例における構成を示す説明用断面図である。
この例の有機EL素子は、透明基板1上に、正孔を供給する電極である陽極2が例えば透明導電膜により設けられ、この陽極2上に正孔注入輸送層3が設けられ、この正孔注入輸送層3上に発光層4が設けられ、この発光層4上に必要に応じてホールブロック層8を介して電子注入層5が設けられ、この電子注入層5上に電子を供給する電極である陰極6が設けられており、陽極2および陰極6は直流電源7に電気的に接続されている。
この有機EL素子において、透明基板1としては、ソーダガラス基板、透明性樹脂基板または石英ガラス基板などを用いることができる。
陽極2を構成する材料としては、好ましくは、仕事関数の大きい例えば4eV以上の透明性材料が用いられ、その例としては、ITO(インジウム−スズ酸化物)膜、酸化スズ(IV) 膜、酸化銅(II) 膜、酸化亜鉛膜などを挙げることができる。ここで、仕事関数とは、固体から真空中に電子を取り出すのに要する最小限の仕事の大きさをいう。
陽極2の厚みは、材料の種類によって異なるが、通常、10〜1,000nm、好ましくは50〜200nmの範囲で選択される。
正孔注入輸送層3は、正孔を高い効率で発光層4に供給するために設けられたものであって、陽極2から正孔(ホール)を受け取って、発光層4に輸送する機能を有するものである。この正孔注入輸送層3の構成材料としては、好ましくは電荷注入輸送材料、例えば、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリスチレンスルホン酸塩などが用いられる。正孔注入輸送層3の厚みは、特に限定されるものではないが、通常、10〜200nmの範囲で選択される。
発光層4は、電子と正孔とを結合させ、その結合エネルギーを光として放射する機能を有するものであり、この発光層4は、上記の有機EL素子用組成物によって形成されている。発光層4の厚みは、特に限定されるものではないが、通常、5〜200nm、好ましくは10〜200nm、より好ましくは30〜100nmの範囲で選択される。
ホールブロック層8は、必須のものではないが、設けることが好ましい。このホールブロック層8は、正孔注入輸送層3を介して発光層4に供給された正孔が電子注入層5に侵入することを抑制し、発光層4における電子と正孔との結合を促進させ、発光効率をより向上させる機能を有するものである。
このホールブロック層8を構成する材料としては、好ましくは、下記式(16)で表される2, 9−ジメチル−4, 7−ジフェニル−1, 10−フェナントロリン(バソクプロイン:BCP)や、下記式(17)で表される1, 3, 5−トリ(フェニル−2−ベンゾイミダゾリル)ベンゼン(TPBI)などを用いることができる。このホールブロック層8の厚みは、通常、10〜100nmの範囲で選択される。
Figure 2008024797
電子注入層5は、陰極6から受け取った電子をホールブロック層8を介して発光層4まで輸送する機能を有するものである。
この電子注入層5を構成する材料としては、好ましくは、バソフェナントロリン系材料とCsとの共蒸着系(BCP,Cs)が用いられ、その他、アルカリ金属やその化合物(例えば、フッ化リチウム、酸化リチウムなど)、アルカリ土類金属やその化合物(例えば、フッ化マグネシウム、フッ化ストロンチウムなど)などを用いることができる。この電子注入層5の厚みは、通常、0.1〜100nmの範囲で選択される。
陰極6を構成する材料としては、好ましくは、仕事関数の小さい、例えば4eV以下のものが用いられ、その具体例としては、Al、Ca、Mg、Inなどよりなる金属膜や、これらの金属の合金膜などを挙げることができる。
陰極6の厚みは、材料の種類によって異なるが、通常、10〜1,000nm、好ましくは50〜200nmの範囲で選択される。
このような有機EL素子は、例えば以下のようにして製造することができる。
先ず、透明基板1上に、陽極2を形成する。陽極2の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタ法などを利用することができる。また、ガラス基板などの透明基板の表面に例えばITO膜などの透明導電膜が形成されている市販の材料を用いることもできる。
次いで、形成された陽極2上に、正孔注入輸送層3を形成する。正孔注入輸送層3の形成方法としては、例えば、電荷注入輸送材料を適宜の溶剤に溶解して正孔注入輸送層形成液を調製し、この正孔注入輸送層形成液を陽極2の表面に塗布し、得られた塗布膜から溶剤を除去する方法を挙げることができる。
次いで、形成された正孔注入輸送層3上に、発光層4を形成する。発光層4の形成方法としては、例えば、上記の有機EL素子用材料組成物に係る組成物溶液を発光層形成液として用い、この発光層形成液を正孔注入輸送層3上に塗布し、得られた塗布膜から溶剤を除去する方法を挙げることができる。
その後、形成された発光層4上に、ホールブロック層8、電子注入層5および陰極6を順次形成し、陽極2および陰極6を直流電源7に電気的に接続することにより、有機EL素子が得られる。
ホールブロック層8、電子注入層5および陰極6の形成方法としては、例えば、真空蒸着法などの乾式法を挙げることができる。
この有機EL素子においては、直流電源7により、陽極2と陰極6との間に直流電圧が印加されると、発光層4が発光し、この光が正孔注入輸送層3、陽極2および透明基板1を介して外部に放射される。
このような構成の有機EL素子によれば、発光層4が上記の有機EL素子用組成物によって形成されているため、高い発光輝度および発光効率が得られる。
また、有機EL素子にホールブロック層8を配設することにより、陽極2からの正孔と陰極6からの電子との結合が高い効率で実現される結果、さらに高い発光輝度および発光効率が得られる。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
〈合成例1〉
窒素導入管、温度計、還流管を備えた100mLの三口フラスコに、3−ブロモ安息香酸5.00g、ポリりん酸25gおよび硫酸ヒドラジン1.62gを入れ、窒素雰囲気下150度で8時間加熱・攪拌した。得られた反応溶液を300mlの水に注ぎ、析出した固体を濾過で回収した後、アセトンによって再結晶することにより、下記式(1−1)で表される化合物(以下、「化合物(1−1)」という。)3.69gを得た。この化合物(1−1)の純度をガスクロマトグラフィーで確認したところ、100%であった。
Figure 2008024797
〈合成例2〉
窒素導入管、温度計および還流管を備えた100mLの三口フラスコに、ベンゾニトリル5.16g、アジ化ナトリウム3.41g、臭化亜鉛11.26gおよび水166mLを加え、加熱還流下24時間攪拌した。この系に2M塩酸水溶液100mLを加え、30分攪拌した後、生成した沈殿を濾過で回収し、1M塩酸水溶液50mLで2回洗浄し、真空乾燥させることにより、下記式(1−2)で表される化合物(以下、「化合物(1−2)」という。)6.00gを得た。
Figure 2008024797
〈合成例3〉
窒素導入管、温度計および還流管を備えた100mLの三口フラスコに、化合物(1−2)8.77g、3,5−ジブロモ安息香酸クロリド14.92gおよびピリジン250mLを加え加熱還流下24時間攪拌した。得られた反応溶液における溶剤をロータリーエバポレーターで留去し、得られた茶色個体を水で洗浄した後、エタノールより再結晶することにより、下記式(1−3)で表される化合物(以下、「化合物(1−3)」という。)である淡黄色固体17.10を得た。化合物(1−3)の純度を、ガスクロマトグラフィーで確認したところ、100%であった。
Figure 2008024797
〈合成例4〉
先ず、容量500mLの三口フラスコに、3,6−ジブロモカルバゾール12.00gおよび炭酸カリウム12.80gを加えて脱気した後に窒素置換し、さらにN,N−ジメチルホルムアミド200mlおよび1−ヨード−n−オクタン8.0mlを加えて、攪拌しながら70℃で20時間加熱した。その後、反応溶液を分液漏斗に移し、水300mlおよび酢酸エチル300mlを加えて振とうした後、静置して2層に分離させた。その後、得られた有機層を飽和食塩水300mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で30分間乾燥したのち、エバポレーターで濃縮し、シリカゲル−n−ヘキサンカラムで精製することにより、下記式(2−1)で表される化合物(以下、「原料カルバゾール環含有ジハロゲン化合物(2−1)」という。)10.05gを得た。この原料カルバゾール環含有ジハロゲン化合物(2−1)の純度を高速液体クロマトグラフィ(HPLC)により確認したところ、100%であった。

Figure 2008024797
〈合成例5〉
窒素導入管および滴下ロートを備えた容量500mlの三口フラスコに、上記の原料カルバゾール環含有ジハロゲン化合物(2−1)10.00gを加えて脱気および窒素置換を3回繰り返した後、脱水したテトラヒドロフラン114mLを加えて−78℃に冷却した。次に、1.58Mのn−ブチルリチウムヘキサン溶液34.7mLを滴下し、−78℃で2時間撹拌した。次に、2−イソプロピル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン10.21gを滴下し、−78℃で1時間撹拌した後、温度を室温に上昇して一昼夜撹拌した。反応が終了した後、反応液を濃縮し、得られた濃縮物を酢酸エチルに溶解し、水で分液洗浄を行った。次いで、シリカゲルカラムにてヘキサン:酢酸エチル=9:1の展開溶媒により単離し、下記式(4−1)で表される化合物(以下、「化合物(4−1)」5.6gを得た。
Figure 2008024797
〔実施例1〕
容量100mLの三口フラスコに、原料ジハロゲン化合物として化合物(1−1)0.761g、1、3−ジブロモベンゼン0.472g、原料ボロン酸化合物として化合物(4−1)2.13g、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.185gを加えて脱気した後、窒素置換した。次いで、脱気したテトラヒドロフラン20mLおよび2M炭酸カリウム水溶液12mLをそれぞれシリンジにて加え、24時間還流させた。反応が終了した後、反応溶液を分液漏斗に移して2層に分離させた。その後、得られた有機層を濃縮してメタノール中に滴下し、沈殿をろ別して、減圧乾燥することにより、カルバゾール環基、フェニレン基およびオキサジアゾール含有基の比(k:l:m)がk:l:m=2:1:1である特定のオキサジアゾール含有重合体(以下、「オキサジアゾール含有重合体(A)」という。)1.60gを得た。このオキサジアゾール含有重合体(A)のMwは12,000、Mnは6,500であった。
〔実施例2〕
(オキサジアゾール含有重合体(B)の重合)
容量100mLの三口フラスコに、原料ジハロゲン化合物として化合物(1−3)0.761g、1、3−ジブロモベンゼン0.472g、原料ボロン酸化合物として化合物(4−1)2.13g、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.185gを加えて脱気した後、窒素置換した。次いで、脱気したテトラヒドロフラン20mLおよび2M炭酸カリウム水溶液12mLをそれぞれシリンジにて加え、24時間還流させた。反応が終了した後、反応溶液を分液漏斗に移して2層に分離させた。その後、得られた有機層を濃縮してメタノール中に滴下し、沈殿をろ別して、減圧乾燥することにより、カルバゾール環基、フェニレン基およびオキサジアゾール含有基の比(k:l:m)がk:l:m=2:1:1である特定のオキサジアゾール含有重合体(以下、「オキサジアゾール含有重合体(B)」という。)1.52gを得た。このオキサジアゾール含有重合体(B)のMwは16,000、Mnは8,500であった。
〔実施例3〕
オキサジアゾール含有重合体(A)0.1gおよび下記式(7−1)で表される化合物0.007gをクロロベンゼン3.6gに溶解させることにより、有機EL素子用材料の溶液(以下、「材料溶液(A−1)」という。)を調製した。
Figure 2008024797
透明基板上にITO膜が形成されてなるITO基板を用意し、このITO基板を、中性洗剤、超純水、イソプロピルアルコール、超純水およびアセトンをこの順に用いて超音波洗浄した後、更に紫外線−オゾン(UV/O3 )洗浄した。
次いで、このITO基板のITO膜上に、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリスチレンスルホン酸塩の水溶液をスピンコート法により塗布し、得られた厚さ65nmの塗膜を窒素雰囲気下250℃で30分間乾燥することにより、正孔注入輸送層を形成した。
この正孔注入輸送層上に、発光層形成液として材料溶液(A−1)をスピンコート法により塗布し、得られた厚さ40nmの塗膜を窒素雰囲気下150℃で10分間乾燥することにより、発光層を形成した。
次いで、ITO膜上に正孔注入輸送層および発光層がこの順に積層された積層体を真空装置内に固定して、真空装置内を1×10-2Pa以下に減圧し、TPBIを30nmの厚さに蒸着してホールブロック層を形成し、その後、フッ化リチウムを0.5nmの厚さに蒸着して電子注入層を形成し、さらに厚さ30nmのCa金属および厚さ100nmのAl金属をこの順で蒸着して、陰極を形成した。その後、ガラスで封止することにより、有機EL素子(1)を作製した。
〔実施例4〕
オキサジアゾール含有重合体(A)0.1g、上記式(14−4)で表される電荷輸送性化合物0.04gおよび上記式(7−1)で表される化合物0.007gをクロロベンゼン3.6gに溶解させることにより、有機EL素子用材料の溶液(以下、「材料溶液(A−2)」という。)を調製した。
材料溶液(A−1)の代わりに材料溶液(A−2)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして有機EL素子(2)を作製した。
〔比較例1〕
容量100mLの三口フラスコに、9−ビニルカルバゾール15g、アゾビスイソブチロニトリル0.0125g、および蒸留処理したN,N−ジメチルホルムアミド30gを加え、窒素で15分間バブリングを行った後、温度を80℃に上昇させて、4時間重合した。その後、反応溶液をメタノール400mL中に滴下し、得られた沈殿物をろ別して、メタノールで洗浄した後、減圧乾燥することにより、ポリ(9−ビニルカルバゾール)(以下、「比較用重合体(a)」という。)を得た。比較用重合体(a)のMwは30,000であった。
得られた比較用重合体(a)0.1gおよび上記式(7−1)で表される化合物0.02gをクロロベンゼン4.0gに溶解させて比較用有機EL素子用材料の溶液(以下、「材料溶液(a)」という。)を調製した。
材料溶液(A−1)の代わりに材料溶液(a)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして比較用有機EL素子を作製した。
〈有機EL素子の特性評価〉
有機EL素子(1)、有機EL素子(2)および比較用有機EL素子の各々を100Cdで点灯させ、そのときの電流を一定に流し続けたとき、輝度が50Cdとなるまでの時間(以下、「半減期間」という。)を測定した。そして、有機EL素子(1)および有機EL素子(2)について、比較用有機EL素子の半減期間を100としたときの相対半減期間を求めたところ、有機EL素子(1)の相対半減期間が350、有機EL素子(2)の相対半減期間が400であり、有機EL素子(1)および有機EL素子(2)は、いずれも使用寿命の長いものでることが確認された。
また、有機EL素子(1)および有機EL素子(2)の各々について、最大輝度および発光効率を測定したところ、有機EL素子(1)においては、最大輝度が38,000Cd/m2 、発光効率が28Cd/Aであり、有機EL素子(2)においては、最大輝度が30,000Cd/m2 、発光効率が26Cd/Aであり、いずれも優れた発光特性を有するものであることが確認された。
本発明に係る有機EL素子の一例における構成を示す説明用断面図である。
符号の説明
1 透明基板
2 陽極
3 正孔注入輸送層
4 発光層
5 電子注入層
6 陰極
7 直流電源
8 ホールブロック層

Claims (11)

  1. 下記一般式(I−a)で表される構造、下記一般式(I−b)で表される構造(但し、下記一般式(I−a)で表される構造を除く。)、および下記一般式(I−c)で表される構造(但し、下記一般式(I−a)および下記一般式(I−b)で表される構造を除く。)を繰り返し単位として含む重合体よりなることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
    Figure 2008024797
    〔上記一般式(I−a)において、Ar1 はオキサジアゾール環を有し、置換基を有しても有さなくてもよい2価の有機基を示す。上記一般式(I−b)において、R1 は1価の有機基を示す。上記一般式(I−c)において、Ar2 は、Ir原子を含まず、かつ置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体よりなる群から選ばれる2価の共役構造を有する有機基を示す。〕
  2. 下記一般式(I−d)で表される構造(但し、一般式(I−a)、一般式(I−b)および一般式(I−c)で表される構造を除く。)を繰り返し単位として更に含み、かつ当該一般式(I−d)で表される構造の含有量が50モル%以下であることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
    Figure 2008024797
    〔上記一般式(I−d)において、Ar3 はIr原子を含み、かつ置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体よりなる群から選ばれる2価の共役構造を有する有機基を示す。〕
  3. 一般式(I−a)におけるAr1 が、下記一般式(I−e)で表されるものであることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
    Figure 2008024797
    〔上記一般式(1−e)において、Ar4 およびAr5 は、置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体から選ばれる2価の共役構造を有する有機基を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。T1 およびT2 はそれぞれ独立に単結合もしくは2価の有機基を示す。〕
  4. 一般式(I−a)におけるAr1 が、下記一般式(I−f)で表されるものであることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
    Figure 2008024797
    〔上記一般式(1−f)において、Ar7 は置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体よりなる群から選ばれる2価の共役構造を有する有機基を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。Ar6 は置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体よりなる群からから選ばれる1価の共役構造を有する有機基を示す。Ar8 は置換基を有しても有さなくてもよい芳香環基、置換基を有しても有さなくてもよい縮合環基、置換基を有しても有さなくてもよい複素環基、およびこれらの結合体よりなる群から選ばれる3価の共役構造を有する有機基を示す。T3 は単結合もしくは2価の有機基を示す。〕
  5. 一般式(I−a)におけるAr1 として、請求項3に記載の一般式(I−e)で表されるものおよび請求項4に記載の一般式(I−f)で表されるものの両方を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
  6. 一般式(I−e)におけるT1 およびT2 または一般式(I−f)におけるT3 が、下記一般式(II)で表されるものであることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
    Figure 2008024797
    〔上記一般式(II)において、DおよびEは、−O−、−COO−、―OCO−、−NHCO−、−CONH−、−S−または単結合を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。T4 およびT5 は、単結合、炭素数が1〜20のアルキレン基または炭素数が6〜30のアリーレン基を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。但し、Eは、一般式(I−e)および一般式(I−f)においてAr4 、Ar5 またはAr7 と必ず結合する。〕
  7. 一般式(I−e)におけるAr4 およびAr5 または一般式(I−f)におけるAr7 が、下記式(1a−1)乃至式(1a−3)で表される基よりなる群から選ばれるものであることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス材料。

    Figure 2008024797
  8. 一般式(I−f)におけるAr8 が、下記式(2a−1)乃至式(2a−8)で表される基よりなる群から選ばれるものであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
    Figure 2008024797
    〔上記式(2a−1)乃至上記式(2a−8)において、●は、一般式(I−f)においてT3 (T3 が単結合の場合にはAr7 )に結合する部位を示す。〕
  9. 一般式(I−b)におけるR1 が、置換されていてもよい炭素数が1〜30のアルキル基若しくは置換されていてもよい炭素数が6〜30のアリール基よりなる群から選ばれるものであることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
  10. 請求項1または請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を製造する方法であって、
    下記(イ)、(ロ)および(ハ)に示す化合物を必須成分として含有し、必要に応じて下記(ニ)に示す化合物を含有する単量体を、パラジウムを含む触媒の存在下で重縮合反応させる工程を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子用材料の製造方法。
    (イ)下記一般式(IV−a)および(V−a)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
    (ロ)下記一般式(IV−b)および(V−b)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
    (ハ)下記一般式(IV−c)および(V−c)で表される化合物のうちの少なくとも1種。
    (ニ)下記一般式(IV−d)および(V−d)で表される化合物のうちの少なくとも1種。

    Figure 2008024797
    〔上記一般式(IV−a)および上記一般式(V−a)において、Ar1 は上記一般式(I−a)におけるものと同様であり、上記一般式(IV−b)および上記一般式(V−b)において、R1 は上記一般式(I−b)におけるものと同様であり、上記一般式(IV−c)および一般式(V−c)において、Ar2 は上記一般式(I−c)におけるものと同様であり、上記一般式(IV−d)および上記一般式(V−d)において、Ar3 は上記一般式(I−d)におけるものと同様である。また、上記一般式(IV−a)乃至上記一般式(IV−d)において、V1 〜V8 は、それぞれ独立に塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示し、これらは同一であっても異なっていてもよい。また、上記一般式(V−a)乃至上記一般式(V−d)において、Y1 〜Y8 は、それぞれ独立にホウ酸から誘導される1価の基を示し、これらは同一であっても異なっていてもよい。〕
  11. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料により形成された発光層を有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
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