JP2005312640A - 咬合具及び咬合具付き包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡便かつ安定して製造することができるとともに、袋本体の構成フィルムと融着する場合にも温度の範囲が広く、また融着部近傍にピンホールや皺等、特に咬合具つぶし部にピンホールが生じることがなく製品外観も良好な咬合具及び咬合具付き包装袋を提供すること。
【解決手段】 咬合部10と帯状基部13から構成される一対の雄部材11及び雌部材12からなり、帯状基部13を、ベース部14と該ベース部14より剛性の高いコア部15との複合体とし、ベース部14がコア部15を包み込んでいる構成の咬合具1及び当該咬合具を備えた咬合具付き包装袋であり、咬合具1の製造に際して生産性が良好となると共に、製造時に帯状基部13の近傍等にピンホールや皺等が発生することを防止することができ、かつ、コア部15とベース部14が剥離することもない。帯状基部13には、融着部40を形成してもよい。
【選択図】 図3

Description

本発明は、袋本体の開口部に設けられ、開封及び再封が可能な咬合具(チャックテープ)及び当該咬合具を備えた咬合具付き包装袋に関する。
食品や医療品等の各種物品を包装するための包装材としては、袋の開口部に対して雄部材及び雌部材より形成されて雌雄咬合する一対の帯状の咬合具(チャックテープ)を設けて、開閉自在とした包装袋が使用されている。
また、このような開口部の開閉を自在に行うことのできる咬合具付き包装袋を製造する方法としては、一般に、あらかじめ咬合具付きのテープを製造した後、当該咬合具付きテープを袋本体の構成材である基材フィルムに対して融着する方法が広く用いられている。
咬合具を構成する樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体やポリプロピレン(PP)系樹脂等が使用されており、袋本体の咬合具が融着されるフィルム層であるシーラント層も咬合具と同種の樹脂とされる。例えば、基材フィルムのシーラント層が低密度ポリエチレン系樹脂からなる場合には、咬合具の構成樹脂としても同様に低密度ポリエチレン系樹脂が用いられており、このようにシーラント層と咬合具の構成樹脂を共通にすることで、基材フィルムのシーラント層に対して咬合具を融着するようにしていた。
一方、咬合具を製造するにあたっては、咬合具を構成する樹脂をダイスから押し出し、その押し出し熱を冷却しながら巻枠に巻き取るようにしていたが、冷却に伴う収縮現象により、咬合具の形状が変形してしまう場合があった。
また、咬合具と袋本体を構成する基材フィルムの接着を融着で実施するに際して、融着部の温度によっては、雄部材や雌部材が変形してしまい、咬合具として機能しなくなることがあったり、融着部の近傍に皺やピンホールが発生してしまい、外観や性能に支障を来してしまう場合があった。このため、低温でのシールが必要となるが、シール時間が長くなり、生産性が十分ではなかった。
このような問題点に対して、図7及び図8に示すように、袋本体と融着される帯状基部を3層構成とする咬合具が検討されていた。図7は、従来の咬合具100を備えた咬合具付き包装体500の正面図であり、図8は図7のVIII−VIII断面図(咬合具100の構成を示す断面図)である。図7及び図8に示すように、袋本体400と融着される帯状基部110は、互いに咬合する雄部材200または雌部材300を構成する第1層111、中間層となる第2層112及び袋本体400と融着される層である第3層113からなり、例えば、第1層111及び第3層113をポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂から形成されるようにして、中間層となる第2層112を、第1層111等より耐熱性等が高い樹脂からなるようにして、咬合具100と袋本体400を融着する際における皺やピンホールの発生等を抑えるようにして、前記した問題の解決を図っていた。
そして、咬合具がテープ状のベース片で構成され、当該ベース片がテープ状フィルムによる表面層、中間層及び裏面層の3層構成よりなり、表裏面層のフィルムはポリエチレン又はポリプロピレン樹脂とし、中間層のフィルムは表裏面層を構成する材料よりも硬度が高く、かつ熱収縮率が低い樹脂フィルムとした合成樹脂製チャックが提供されていた(例えば、特許文献1)。また、咬合具を構成するテープ状フィルムの中間層に、当該テープ部分よりも高融点の遮熱用フィルムを貼り合わせ、当該遮熱用フィルムの外側に、当該遮熱用フィルムよりも低融点の融着用フィルムを貼り合わせた咬合具が提供されていた(例えば、特許文献2)。
特許第2847662号公報(請求項1,図2) 特公平6−37097号公報(請求項2,第1図)
しかしながら、特許文献1及び特許文献2により提供される咬合具は、中間層がテープ状のベース片の端部まで存在しているために、包装袋の咬合解除時に中間層との界面で剥離するおそれがある。また、図7及び図8に示したように、咬合具100を用いて袋本体400の基材フィルムと融着する場合においては、袋体の融着部の端部であるサイドシール部401の咬合具つぶし部402(図9に前記した図7のIX−IX断面図を示す)において遮熱層があるためチャック周辺の樹脂の溶解や、溶融樹脂のまわり込みが少なく、遮熱層がポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの場合は、ベース片の端部では融着することがなく、エアーリーク等のピンホール403が発生するおそれがあった。また、基材フィルムとしてアルミニウム層を有する場合には、アルミ割れ(アルミニウム層が切れてスジが生じる現象のこと)が生じやすく、性能及び外観の点で、商品価値のある包装袋の提供を生産性よく得ることは難しかった。
更には、特許文献2により提供される咬合具は、高融点の遮熱性フィルムと低融点の融着性フィルムを貼り合わせる構成であるため、咬合具の製造に際して生産性が非常に悪かった。
従って、本発明の目的は、簡便かつ安定して製造することができるとともに、袋本体の基材フィルムと融着した場合における融着温度の範囲が広く、また咬合具やその近傍にピンホールや皺等が生じることがなく製品外観も良好となる高品質な咬合具及び咬合具付き包装袋を生産性よく製造することにある。
前記した目的を達するために、本発明の咬合具は、咬合部と、当該咬合部と一体的に形成される帯状基部から構成される一対の熱可塑性樹脂製雄部材及び雌部材からなる咬合具であって、前記帯状基部がベース部及びコア部からなり、前記コア部が前記ベース部より剛性が高く、前記ベース部が前記コア部を包み込んでいることを特徴とする。
本発明の咬合具は、雄部材と雌部材を構成している帯状基部を、ベース部と当該ベース部より剛性の高いコア部との複合体としているとともに、この剛性の高いコア部とベース部とを単なる積層構成でなく、ベース部がコア部を包み込んでいる構成としているので、袋本体と融着した場合であっても、咬合具やその近傍(融着された部分、咬合具のつぶし部等を含む。以下同)にピンホールや皺等が発生することを防止することができる。
また、ベース部がコア部を包み込んでいる構成としているので、咬合具と袋本体を融着した場合、咬合解除時においても、コア部とベース部(袋本体と咬合部)が剥離することもないものである。
そして、咬合具の製造に際しても、共押出成形により、コア部が包み込まれているので、咬合具を連続的に安定して製造することができるため、生産性も良好である。
本発明の咬合具は、前記したコア部の樹脂の引張弾性率からベース部の樹脂の引張弾性率がベース部の引張弾性率の1.5倍以上高い樹脂からなることが好ましく、2倍以上高い樹脂からなることがより好ましい。
具体的には、コア部の樹脂がポリエチレン(PE)系樹脂、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド(ナイロン)系樹脂、結晶性ポリエステル樹脂、低結晶性ないし非晶性共重合ポリエステル樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリスチレン(PS)系樹脂、エチレンと環状オレフィンの共重合体よりなる群の一種または二種以上であることが好ましい。
この本発明によれば、コア部がベース部より引張弾性率が1.5倍以上高い樹脂からなるので、咬合具を袋本体と融着した場合であっても、咬合具及びその近傍にピンホールや皺等が発生することをより一層防止することができる。
また、当該樹脂を、前記した結晶性ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、低結晶性ないし非晶性共重合ポリエステル樹脂等の特定の樹脂とすれば、かかる効果を好適に享受することができる。
本発明の咬合具は、咬合具及び前記したベース部を構成する樹脂が、密度が890〜940g/mのポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)よりなる群の一種または二種以上であることが好ましい。かかる樹脂とすることにより、袋本体と咬合具の融着に際して、比較的温度を低くすることが可能となり、確実な融着と、融着速度を大きくできることにより融着時間の短縮を図ることができ、品質及び生産性が向上する。
なお、ベース部を構成する樹脂には、必要により、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸及びその誘導体より変性された接着性ポリオレフィン系樹脂を添加することができる。
また、これらの樹脂のメルトフローレート(MFR)は、0.5〜20g/10分が好ましく、2〜10g/10分が好ましい(JIS K7210に従い測定)。
本発明の咬合具は、前記した帯状基部に対して当該ベース部より融点の低い樹脂からなる融着部を形成したことが好ましい。
この本発明によれば、咬合具を構成する帯状基部に対して、ベース部より融点の低い融着部を形成するようにしているので、咬合具と袋本体と融着を実施する場合における帯状基部に対する熱的影響を少なくすることができ、袋本体と融着を実施する場合において低温で融着を行うことができる等、融着条件の幅を広げることが可能となる。
なお、本発明の咬合具は、帯状基部に対して、当該ベース部より融点が低い融着部を形成する場合にあっては、ベース部と融着部とによりコア部を包み込まれているようにしてもよい。
本発明の咬合具は、前記した融着部を構成する樹脂が、密度が850〜905kg/m未満である直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体か、またはエチレン−極性ビニルモノマー共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体よりなる群から選ばれた一種または二種以上であることが好ましい。
この本発明によれば、融着部を構成する樹脂が、融点が比較的低温の特定の共重合体、接着性の良好な共重合体からなるようにしているので、袋本体に対して低温での融着を好適に実施することができる。
本発明の咬合具は、前記したコア部が分割されていてもよい。
この本発明によれば、帯状基部においてベース部等に包み込まれているコア部が、断面から見て分割されているので、コア部が断面から見て連続的に形成されている場合と比較して、コア部とベース部等との形成をより安定化させることができる。
本発明の咬合具付き包装袋は、前記した咬合具が袋本体に対して融着されてなることを特徴とする。
この本発明の咬合具付き包装袋は、前記した咬合具が、袋本体に対して融着されて形成されているので、前記した本発明の咬合具の奏する効果を好適に享受することができる。
すなわち、本発明の咬合具付き包装袋は、コア部とベース部の剥離や、咬合具及びその近傍にピンホールや皺等が発生することなく、品質の良好な包装袋となるとともに、咬合具と袋本体を融着して製造する場合においても、高速で安定して融着を行うことができる。
[第1実施形態]
図1及び図2を用いて、本発明の第1実施形態の咬合具及び咬合具付き包装袋(以下、単に「包装袋」とすることもある)を説明する。
図1は、本発明の咬合具を袋本体に融着した咬合具付き包装袋を示した正面図である。また、図2は、本発明の咬合具を、包装袋を構成する袋本体に融着した状態を示す図であり、(A)は咬合部が離れた状態、(B)は咬合部が咬合した状態、をそれぞれ示す断面図である。
ここで、図1及び図2中、1は咬合具、2は製袋融着部(サイドシール部)、3は咬合具つぶし部、10は咬合部、11は雄部材、12は雌部材、13は帯状基部、14はベース部、15はコア部、16は頭部、17は連結部、18は第1のフック部、19は第2のフック部、20は袋本体、30は包装袋、をそれぞれ示している。
本実施形態における咬合具1は、図2に示すように、熱可塑性樹脂からなる一方の帯状の雄部材11と、熱可塑性樹脂からなり、この雄部材11と咬合する他方の雌部材12を備えている。
ここで、雄部材11は、袋本体20に対して融着される帯状基部13と、断面が略キノコ形状の頭部16、及びこの帯状基部13と頭部16を連結する連結部17により一体的に形成されておる。
また、雌部材12は、前記した雄部材11と同様に、袋本体20に対して融着される帯状基部13と、当該帯状基部13と連結して形成される断面が円弧形状の第1のフック部18及び第2のフック部19からなり、この第1のフック部18と第2のフック部19は対向するように形成されている。
そして、咬合具1は、雄部材11の頭部16と雌部材12の第1のフック部18及び第2のフック部19が咬合部10を形成しており、これらが咬合または離れることにより、開封または再封が行われる。
図2に示すように、咬合具1を構成する帯状基部13は、ベース部14と、当該ベース部14より剛性の高いコア部15からなり、ベース部14がコア部15を包み込んでいる構成としている。
このように、帯状基部13をベース部14と、当該ベース部14より剛性の高いコア部15との複合体としているので、袋本体20と融着した場合であっても、咬合具1及びその近傍に皺等が発生することを防止することができる。
また、このような剛性の高いコア部15とベース部14とを単なる積層構成でなく、ベース部14がコア部15を包み込んでいる構成としているので、咬合具1と袋本体20を融着した場合においてコア部15とベース部14が剥離することもない。また、製袋時の融着部2と咬合具1が重なる咬合具つぶし部3においても、ピンホールの発生がなくなる。更には、咬合具1の製造に際しても、高速で連続的に安定して製造することができるため、生産性も良好な咬合具1となる。
ここで、雄部材11及び雌部材12を形成し、帯状基部13のベース部14を構成する材料としては、密度が890〜940g/mのポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、ポリプロピレン系樹脂よりなる群の一種または二種以上であることが好ましい。かかる樹脂とすることにより、袋本体20と咬合具1の融着に際しても、比較的温度を高くすることが可能となり、確実な融着と、融着速度を大きくできることにより融着時間の短縮を図ることができ、品質及び生産性が向上する。
なお、ベース部14を構成する樹脂には、必要により、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸及びその誘導体より変性された接着性ポリオレフィン系樹脂を添加することができる。また、これらの樹脂のメルトフローレート(MFR)は、0.5〜20g/10分が好ましく、2〜10g/10分が好ましい。なお、MFRは、JIS K7210に従い測定すればよい。
なお、本実施形態の咬合具1にあっては、雄部材11は、ベース部14を構成する樹脂により、帯状基部13のベース部14、頭部16及び連結部17が一体的に形成され、また、雌部材12も、ベース部14を構成する樹脂により、帯状基部13のベース部14、第1のフック部18及び第2のフック部19が一体的に形成された態様を示している。
次に、コア部15を構成する樹脂としては、前記したベース部14を構成する樹脂よりも剛性が高い樹脂で形成されている。ここで、本発明において、「剛性が高い」とは、コア部15を構成する樹脂が、ベース部14を構成する樹脂よりも引張弾性率が高いこと、具体的には、引張弾性率が1.5倍以上、好ましくは2倍以上高いことを意味する。これにより、コア部15がベース部14と比較して熱収縮性や熱変形性が小さくなる。
なお、樹脂の引張弾性率は、JIS K7113に準じて測定すればよい。
このコア部15の樹脂は、特に制限されるものではなく、ベース部14の樹脂の剛性(引張弾性率等)との関係で選択すればよく、同種の樹脂であってもよい。具体的には、ポリエチレン(PE)系樹脂、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド(ナイロン)系樹脂、結晶性ポリエステル樹脂、低結晶性ないし非晶性共重合ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリスチレン(PS)系樹脂、エチレンと環状オレフィンとの共重合体よりなる群の一種または二種以上からなるようにすればよい。コア部15をこのような樹脂からなるようにすることにより、咬合具1を袋本体20と融着した場合における咬合具1やその近傍の皺やピンホールの発生を好適に防止することができる。また、コア部15を構成する樹脂は、ベース部14より剛性が高い樹脂を選択するのであれば、前記したベース部14を構成する樹脂からなるものとしてもよい。
また、コア部15の樹脂としては、これらのほか、ポリアクリロニトリル(PAN)、TBX、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−ノルボルネン共重合体等を使用するようにしてもよい。
また、図2において、帯状基部13を構成するベース部14の厚みtは、概ね30〜250μm程度となるようすればよく、また、コア部15の厚みtは、概ね10〜200μm程度となるようにすればよく、ベース部14側部厚みtを概ね0.2〜5.0mm程度となるようにすればよい。帯状基部13におけるベース部14及びコア部15の厚み等のt,t及びtをかかる範囲にしておけば、ベース部14とコア部15との剥離が起こることもなく、また、袋本体20と融着した場合であっても、咬合具1近傍のピンホールや皺等が発生することを防止することができ、外観面及び機能面も良好な咬合具1を提供することができる。
本実施形態の咬合具1を形成する雄部材11は、帯状基部13を構成するベース部14とコア部15、及び頭部16と連結部17を、共押出成形法により一体化して得ることができる。また、同様に、雌部材12も、帯状基部13を構成するベース部14とコア部15、及び第1のフック部18及び第2のフック部19を、共押出成形法により一体化して得ることができる。本発明の咬合具1は、袋本体20と融着される帯状基部13を構成するベース部14がコア部15を包み込むようにして形成されているので、このような共押出法により成形した場合であっても、咬合具1を連続的に安定して製造することができる。
そして、この咬合具1を、袋本体20を形成するフィルム基材に融着されるとともに、当該フィルム基材を製袋化することにより、図1に示すような咬合具付き包装袋30を得ることができる。
ここで、袋本体20を形成するフィルム基材としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、ドライラミネート法や押出しラミネートで貼り合わされたラミネートフィルムとしてポリエチレンテレフタレート(PET)/LLDPE、PET/CPP、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)/CPP、ナイロン/直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、金属または無機蒸着PET、金属または無機蒸着PET/LLDPE等を挙げることができる。
また、このような咬合具付き包装袋30は、例えば、市販のチャックテープ(咬合具)付け三方シール製袋機(西部機械社製)等を用いて簡便に製造することができる。なお、この場合の融着条件(温度、圧力等)は、咬合具1、及び袋本体20を形成するフィルム基材を構成する樹脂の種類等に応じて適宜決定することができる。
前記したような本実施形態の咬合具1及び咬合具付き包装袋30によれば、咬合具1を構成する帯状基部13を、ベース部14と、当該ベース部14より剛性の高いコア部15との複合体として、剛性の高いコア部15とベース部14とを積層構成でなく、ベース部14がコア部15を包み込んでいる構成としているので、咬合具1の製造に際して、連続的に安定して製造することができるため、生産性や品質も良好な咬合具1となることに加え、袋本体20と融着した場合であっても、咬合具1やその近傍にピンホールや皺等が発生することを防止することができ、品質面にも優れた咬合具1及び当該咬合具を備えた咬合具付き包装袋30を提供可能とする。
また、コア部15がベース部14より引張弾性率が1.5倍以上、好ましくは2倍以上高い樹脂からなるようにすれば、咬合具1を袋本体20と融着した場合であっても、咬合具1及びその近傍にピンホールや皺等が発生することをより一層防止することができる。
そして、ベース部14がコア部15を包み込んでいる構成としているので、咬合具1と袋本体20を融着した場合においても、コア部15とベース部14が剥離することもない。
[第2実施形態]
前記した第1実施形態では、咬合具1と袋本体20の接着は、咬合具1を構成する帯状基部13のベース部14が袋本体20に対して融着されるものであったが、これには制限されず、帯状基部13のベース部14に対して別途融着部を設けて、当該融着部が袋本体20に対して融着されるようにしてもよい。
なお、以下の説明では、既に第1実施形態において説明した部分又は部材と同様な部材等については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図3は、本発明の咬合具1の他の態様(第2実施形態)を示した図であって、咬合具1を構成する帯状基部13の融着部14に融着部40を設けて、この融着部40が袋本体20に対して融着された態様を示した断面図である。
ここで、融着部40を構成する樹脂としては、融着部14を構成する樹脂より融点が低い樹脂とすることが好ましく、例えば、融点が115℃以下、好ましくは110℃以下の直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)が挙げられる。本発明の咬合具1にあっては、当該融着部40を、密度が850〜905kg/m未満であり、メタロセン触媒で製造された直鎖状エチレン−α・オレフィン共重合体や、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体等の樹脂で構成されるようにすることが好ましく、融着部40をこのような融点が比較的低い樹脂とすることにより、袋本体20への低温条件での融着を好適に実施することができる。
なお、図3において、帯状基部13を構成するベース部14の厚みtは、概ね30〜250μm程度となるようすればよく、コア部15の厚みtは、概ね10〜200μm、ベース部14側部厚みtは0.2〜5.0mm、融着部40の厚みtも、概ね5〜100μm程度となるようにすればよい。帯状基部13におけるベース部14及びコア部15、また融着部40の厚み等t,t,t及びtをかかる範囲にしておけば、ベース部14とコア部15との剥離、及びベース部14と融着部40との層間剥離が起こることもなく、また、袋本体20と融着した場合であっても、咬合具1やその近傍にピンホールや皺等が発生することを防止することができ、外観面及び機能面も良好な咬合具1を提供することができる。
また、帯状基部13のベース部14に対して融着部40を形成する場合にあっては、
ベース部14と融着部40によってコア部15を包み込むようにしてもよい。図4は、図3の他の態様を示した図であって、ベース部14と融着部40によってコア部15を包み込むようにした態様を示した断面図である。
図4に示した構成においても、帯状基部13を構成するベース部14の厚みtは、概ね30〜250μm程度となるにようすればよく、コア部15の厚みtは、概ね10〜200μm程度となるようにすればよく、また、ベース部14側部厚みtは、0.2〜
5.0mm、融着部40の厚みtは、概ね5〜100μm程度となるようにすればよい。帯状基部13におけるベース部14及びコア部15、また融着部40の厚み等t,t,t,tをかかる範囲にしておけば、ベース部14及び融着部40とコア部15との剥離、及びベース部14と融着部40との層間剥離が起こることもなく、また、袋本体20と融着した場合であっても、咬合具1や、融着部40及びその近傍にピンホールや皺等が発生することを防止することができ、外観面及び機能面も良好な咬合具1を提供することができる。
図3及び図4に示されるように、咬合具1を構成する帯状基部13のベース部14に対して融着部40を設けるようにすれば、前記した第1実施形態で示した効果に加えて、咬合具1と袋本体20と融着を実施する場合における帯状基部13に対する熱的影響を少なくすることができ、袋本体20と融着を実施する場合において低温で融着を行うことができる等、融着条件の幅を広げることができる。
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。
前記した実施形態では、咬合部を構成する帯状基部13においてベース部14に包み込まれるコア部15は、断面から見て連続的に形成されている態様を示したが、これには限定されず、図5及び図6に示すように、コア部15が咬合具1の断面から見て分割されて形成されるようにしてもよい。
なお、以下の説明では、既に第1実施形態及び第2実施形態において説明した部分又は部材と同様な部材等については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図5は、本発明の咬合具1のもう一つの態様を示した図であって、コア部15が分割されて形成されている態様を示した断面図であり、本図において、コア部15は断面形状が略四角形状のものを示している。
また、図6は、前記した図5の咬合具1において、分割されて形成されるコア部15の断面形状が略円形状の態様を示した断面図である。
なお、図5及び図6は、咬合具1のうち雄部材11のみを示している。
この咬合具1によれば、帯状基部13においてベース部14等に包み込まれているコア部15が、咬合具1の断面から見て分割されているようになっているので、コア部15が断面から見て連続的に形成されている第1実施形態及び第2実施形態と比較して、コア部15とベース部14等との剥離現象をより一層防止することができる。
なお、分割されて形成されるコア部15の断面形状は、前記した四角形状、円形状のほか、三角形状、五角形状等の多角形状、楕円形状、星形状等の任意の形状とすることができる。
前記した実施形態では、咬合具1が、咬合部10である雄部材11の略キノコ形状の頭部16と、雌部材12の略円弧形状の第1のフック部18及び第2のフック部19が咬合ないしは離れることにより、開封及び再封が行われる態様を示したが、咬合部10の形状はこれには限定されず、開封及び再封の機能を有していれば、雄部材11の頭部16や、雌部材の第1のフック部18及び第2のフック部19の形状は任意のものであってよい。
また、前記した実施形態では、ベース部14の厚みt、コア部15の厚みt、ベース部14側部厚みt、及び融着部40の厚みtの厚みの範囲を示したが、本発明の効果を奏することができるのであれば、これらの厚みも任意のものを採用しても構わない。
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例等の内容に何ら限定されるものではない。
[実施例1〜3及び比較例1〜4]
下記の(1)〜(6)に示す樹脂及び製造方法を用いて、表1に示す構成により、実施例1〜3及び比較例1〜4の咬合具を製造した。
なお、実施例1は、図2に示した構成とし、また、実施例2及び実施例3は、図3に示した構成とした。
一方、比較例1及び比較例2は、図2に示す構成のうちコア部15を設けないようにして、また、比較例3は、図3に示す構成のうちコア部15を設けないようにした。そして、比較例4は、図8に示す構成(特許第2947662号公報に開示される構成)により咬合具を形成するようにした。
なお、下記の樹脂の物性について、融点はJIS K7121に準拠して、更には、密度はJIS K7121に準拠して、更には、ビカット軟化点はJIS K7206に準拠してそれぞれ測定した。
また、引張弾性率は、構成樹脂をベース部やコア部と同じ成形条件で成形した成形体に対して、JIS、K7113に準拠して測定した値である。
( 使用した樹脂 )
(1)直鎖状低密度ポリエチレン−I(LLDPE−Iと略す)
グレード:モアテック0628G(出光石油化学(株)製)
密度:915kg/m
MFR:6.0g/10分
融点:120℃
引張弾性率:160MPa
(2)直鎖状低密度ポリエチレン−II(LLDPE−IIと略す)
グレード:アフィニティーKC8852(ダウケミカル社製)
密度:875kg/m
MFR:3.0g/10分
融点:68℃
引張弾性率:10MPa
(3)低密度ポリエチレン(LDPEと略す)
グレード:ペトロセン190(東ソー(株)製)
密度:927kg/m
MFR:4.0g/10分
融点:109℃
引張弾性率:150MPa
(4)エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVAと略す)
グレード:ウルトラセン541(東ソー(株)製)
密度:929kg/m
MFR:9.0g/10分
融点:95℃
引張弾性率:60MPa
(5)非晶系ポリエチレンテレフタレート(非晶系PETと略す)
グレード:PETG6763(イーストマンケミカル社製)
密度: 1270kg/m
固有粘度(Intrinsic Viscosity/IV):0.75
ビカット軟化点:85℃
引張弾性率:1760MPa
(6)ポリブチレンテレフタレート(PBTと略す)
グレード:1209X01(東レ(株)製)
密度:1310kg/m
固有粘度(Intrinsic Viscosity/IV):1.0
引張弾性率:1500MPa
( 咬合具の構成 )
Figure 2005312640
( 製造方法 )
共押出成形方法(実施例1及び比較例1,2は2台の押出機を用いた共押出成形法、実施例2,3及び比較例3,4は3台の押出機を用いた共押出成形法)により成形した。また、この製造方法により咬合具の製造を行った結果、実施例1〜3の咬合具は、安定して製造を実施することができた。
[試験例1]
実施例1〜3及び比較例1〜4で得られた咬合具を、市販のチャック付け三方シール製袋機(西部機械社製、咬合具をフィルム基材に融着する際にセパレータを使用するタイプ)を用いて、下記構成のフィルム基材に融着するとともに、フィルム基材の三方を融着(咬合具つぶし部を含む)して、サイズ200mm×300mmの咬合具付き包装袋を製造した。
また、製袋化における(i)融着状態を、融着状態外良好となる温度として製袋化した咬合具付き包装袋の外観状態において、(ii)アルミ割れ、(iii)咬合具つぶし部におけるピンホール、(iv)皺の発生、の各項目について比較・評価した。(i)の評価結果を表2に、(ii)〜(iv)の評価結果を表3にそれぞれ示す。
( 袋本体を構成するフィルムの構成)
ポリエチレンテレフタレート(PET)(厚み 12μm)/接着剤/アルミ箔(厚み 7μm)/接着剤/直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)シーラント(厚み
50μm)の3層フィルム(総厚み 70μm)を使用した。
(i)融着状態:
融着温度を100〜130℃とした場合における咬合具と袋本体との融着性を、融着温度を5℃ごとに区切って指先で剥離することにより確認して、下記の判定基準により比較・評価した。
(判定基準)
判 定 内 容
○ : 剥離できない。
△ : 強い力により剥離可能である。
× : 容易に剥離可能である。
( (i)の結果 )
Figure 2005312640
(ii)アルミ割れ:
製造された咬合具付き包装袋における咬合具つぶし部のアルミ蒸着部における割れの発生数(10袋中)を目視により確認して、下記の判定基準により比較・評価した。
(判定基準)
判 定 内 容
○ : アルミ割れの発生数がゼロである。
△ : アルミ割れの発生数が1以上3未満である。
× : アルミ割れの発生数が3以上である。
(iii)ピンホールの発生:
製造された咬合具付き包装袋の咬合具つぶし部近傍におけるピンホールの発生数を、下記の判定基準を用いて比較・評価した。
なお、ピンホールの発生数は、市販のエージレスチェッカーにより確認した。
(判定基準)
判 定 内 容
○ : ピンホールの発生数がゼロである。
△ : ピンホールの発生数が1以上3未満である。
× : ピンホールの発生数が3以上である。
(iv)皺の発生:
製造された咬合具付き包装袋のチャックテープをシールした部分近傍における皺の発生状態を目視により確認し、下記の判定基準を用いて比較・評価した。
(判定基準)
判 定 内 容
○ : 皺がなく外観が良好である。
△ : 皺がわずかに発生する。
× : 皺が多く発生し、外観不良である。
((ii)〜(iv)の結果)
Figure 2005312640
表2及び表3に示すように、実施例1〜3により得られた本発明の咬合具を備えた咬合具付き包装袋は、融着部、特に咬合具つぶし部近傍にピンホールが発生せず、また、咬合具全体に皺が発生せず、外観及び機能的にも優れた、品質面の良好な咬合具付き包装袋であった。
また、包装袋を構成するフィルム基材としてアルミ蒸着部を備えたフィルムを使用する場合であっても、咬合具と袋本体との咬合具つぶし部において、いわゆるアルミ割れが生じることもないものであった。
そして、実施例1〜3の咬合具は、製造時、咬合具付き包装袋としてベース部がコア部を包み込んでいる構成としているので、コア部とベース部が剥離することもない。
特に、融着部を設けた実施例2,実施例3の咬合具を用いた場合にあっては、融着温度を110℃程度とした低温融着も可能であり、温度条件の幅を広くすることができるものであった。
一方、比較例1〜比較例4の咬合具を備えた咬合具付き包装袋のうち、帯状基部が直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE−1)のみからなる比較例1、及び低密度ポリエチレンのみからなる比較例2は、低温域での融着ができなかったほか、アルミ割れや咬合具及びその近傍における皺が発生した。
また、比較例1に対して直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE−2)の融着部を形成した比較例3は、低温融着性は改善されたものの、若干のアルミ割れがあり、また、咬合具及びその近傍の皺も発生するものであった。
そして、図8の構成(特許第2847662号公報に開示される構成)である比較例4は、若干のアルミ割れやピンホールの発生がみられた。
このように、本発明の要件を具備しない比較例の咬合具を備えた包装袋は、いずれも実施例の咬合具を備えた包装袋と比較して大きく劣るものであった。
本発明の咬合具及び咬合具付き包装袋は、例えば、食品、医療品等の各種物品を包装するために用いられる咬合具及び当該咬合具を備えた包装袋として広く利用することができる。
本発明の咬合具付き包装袋の一態様を示した正面図である。 本発明の咬合具の一実施形態を示した図であって、(A)は雄部材と雌部材が離れた状態、(B)は咬合した状態を示した断面図である。 本発明の咬合具の他の態様を示した図であって、帯状基部に対して融着部を形成した状態を示す断面図である。 図3の他の態様を示した断面図である。 本発明の咬合具のもう一つの態様を示した図であって、コア部を分割した態様を示す断面図である。 図5の他の態様を示した断面図である。 従来の咬合具の構成を示す断面図である。 図7のVIII−VIII断面図である。 図7のIX−IX断面図である。
符号の説明
1 … 咬合具
2 … 製袋融着部(サイドシール部)
3 … 咬合具つぶし部
10 … 咬合部
11 … 雄部材
12 … 雌部材
13 … 帯状基部
14 … ベース部
15 … コア部
16 … 頭部
17 … 連結部
18 … 第1のフック部
19 … 第2のフック部
20 … 袋本体
30 … 咬合具付き包装袋
40 … 融着部

Claims (9)

  1. 咬合部と、当該咬合部と一体的に形成される帯状基部から構成される一対の熱可塑性樹脂製雄部材及び雌部材からなる咬合具であって、
    前記帯状基部がベース部及びコア部からなり、
    前記コア部が当該ベース部より剛性が高く、
    前記ベース部が前記コア部を包み込んでいることを特徴とする咬合具。
  2. 請求項1記載の咬合具において、
    前記コア部の樹脂の引張弾性率が、前記ベース部の樹脂の引張弾性率の1.5倍以上であることを特徴とする咬合具。
  3. 請求項1または請求項2記載の咬合具において、
    前記コア部を構成する樹脂が、ポリエチレン(PE)系樹脂、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド(ナイロン)系樹脂、結晶性ポリエステル樹脂、低結晶性ないし非晶性共重合ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリスチレン(PS)系樹脂、エチレンと環状オレフィンとの共重合体よりなる群の一種または二種以上であることを特徴とする咬合具。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の咬合具において、
    前記ベース部を構成する樹脂が、密度が890〜940kg/mのポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体、ポリプロピレン系樹脂、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)なる群の一種または二種以上であることを特徴とする咬合具。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の咬合具において、
    前記帯状基部に対して前記ベース部より融点の低い樹脂からなる融着部を形成したことを特徴とする咬合具。
  6. 請求項5に記載の咬合具において、
    前記融着部を構成する樹脂が、密度が850〜905kg/mの直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体であることを特徴とする咬合具。
  7. 請求項5に記載の咬合具において、
    前記融着部を構成する樹脂が、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体よりなる群から選ばれた一種または二種以上であることを特徴とする咬合具。
  8. 請求項1ないし請求項7の何れかに記載の咬合具において、
    前記コア部が分割されていることを特徴とする咬合具。
  9. 請求項1ないし請求項8に記載の咬合具が袋本体に融着されてなることを特徴とする咬合具付き包装袋。
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