JP2016036451A - 嵌合具及び嵌合具付き袋体 - Google Patents

嵌合具及び嵌合具付き袋体 Download PDF

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Abstract

【課題】充分な嵌合強度を有することに加え、片手でも容易に開くことができる嵌合具、及び該嵌合具を備えた嵌合具付き袋体の提供を目的とする。【解決手段】帯状の第1の基材11及び第2の基材12と、第1の基材11の対向面11aと第2の基材12の対向面12aに長手方向に沿って設けられ、互いに着脱自在に嵌合する雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14と、を有し、第1の基材11及び第2の基材12の両方の剛性が雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14のそれぞれの剛性以上であり、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14を嵌合したときの第1の基材11の外面11bと第2の基材12の外面12bとの距離Dに対する、第1の基材11及び第2の基材12の幅Lの比(L/D)が4〜10である、嵌合具10。また、嵌合具10を備えた嵌合具付き袋体。【選択図】図2

Description

本発明は、嵌合具及び嵌合具付き袋体に関する。
食品、薬品、雑貨等の様々な分野において、袋本体の開口部近傍の内面に、開口部を開閉自在に封じる嵌合具が取り付けられた嵌合具付き袋体が広く用いられている。嵌合具としては、例えば、一対の帯状の基材のそれぞれの対向面に、突条の雄側嵌合部及び該雄側嵌合部に着脱自在に嵌合する雌側嵌合部が、それら基材の長手方向に沿ってそれぞれ設けられた嵌合具が知られている(特許文献1)。嵌合具付き袋体においては、該嵌合具が袋体の開口部近傍の内面に取り付けられ、嵌合具の雄側嵌合部と雌側嵌合部とを嵌合することにより、袋体の開口部を開閉自在に閉じることができる。
ところで、例えば携帯灰皿等の用途では、袋体に取り付ける嵌合具には、灰等の内容物が飛び出さないように充分に嵌合できることに加え、片手でも容易に開口させることができることが求められる。
しかし、特許文献1のような従来の嵌合具は、嵌合具が取り付けられた袋本体の各々の開口端をそれぞれ把持し、それらを離間する方向に引っ張ることで雄側嵌合部を雌側嵌合部から脱離させて開封することを想定した形態であり、片手で開くことは困難である。
特開2003−160147号公報
本発明は、充分な嵌合強度を有することに加え、片手でも容易に開くことができる嵌合具、及び該嵌合具を備えた嵌合具付き袋体の提供を目的とする。
本発明の嵌合具は、帯状の一対の基材と、前記一対の基材のそれぞれの対向面に長手方向に沿って設けられ、互いに着脱自在に嵌合する一対の嵌合部と、を有し、前記一対の基材の両方の剛性が前記一対の嵌合部のそれぞれの剛性以上であり、前記一対の嵌合部を嵌合したときの前記一対の基材の外面同士の距離Dに対する、前記一対の基材の幅Lの比(L/D)が4〜10であることを特徴とする。
また、本発明の嵌合具においては、前記一対の基材がポリプロピレンを含有し、前記一対の嵌合部が、ポリエチレン及びポリプロピレンエラストマーからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
また、本発明の嵌合具付き袋体は、内容物を収容する袋本体と、該袋本体の開口部の内面に設けられた本発明の嵌合具とを具備する。
本発明の嵌合具は、充分な嵌合強度を有することに加え、片手でも容易に開くことができる。
また、本発明の嵌合具付き袋体は、充分な嵌合強度を有する嵌合具を備え、かつ片手でも容易に開封できる。
本発明の嵌合具の一例を示した斜視図である。 図1の嵌合具のA−A断面である。 本発明の嵌合具付き袋体の一例を示した正面図である。 図3の嵌合具付き袋体のB−B断面である。 図3の嵌合具付き袋体を開いた様子を示した斜視図である。 本発明の嵌合具の他の例を示した断面図である。 本発明の嵌合具の他の例を示した断面図である。
<第1実施形態>
[嵌合具]
以下、本発明の嵌合具の一例を図1及び図2に基づいて説明する。
嵌合具10は、図1及び図2に示すように、帯状の一対の第1の基材11及び第2の基材12と、第1の基材11に設けられた突条の雄側嵌合部13と、第2の基材12に設けられ、雄側嵌合部13に着脱自在に嵌合する雌側嵌合部14と、を有している。
嵌合具10における第1の基材11と第2の基材12とは、長さ及び幅が同じである。
雄側嵌合部13は、第1の基材11の対向面11aに、第1の基材11の長手方向に沿って設けられている。雌側嵌合部14は、第2の基材12の対向面12aに、第2の基材12の長手方向に沿って設けられている。
嵌合具10では、第1の基材11及び第2の基材12の両方の剛性が、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14のそれぞれの剛性以上となっている。第1の基材11及び第2の基材12の両方の剛性が雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14のそれぞれの剛性以上とは、第1の基材11の曲げ弾性率と第2の基材12の曲げ弾性率の両方が、雄側嵌合部13の曲げ弾性率以上で、かつ雌側嵌合部14の曲げ弾性率以上であることを意味する。
また、嵌合具10では、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14を嵌合したときに、第1の基材11の外面11bと第2の基材12の外面12bとの距離Dに対する、第1の基材11及び第2の基材12の幅Lの比(L/D)が4〜10である。
嵌合具10が前記した条件を満たすことで、図1に示すように、第1の基材11の長手方向の両方の端部11c,11d側から第1の基材11を縮める方向に力が加えられると、第1の基材11は外面11b側が突き出るように屈曲しやすい。同様に、第2の基材12の長手方向の両方の端部12c,12d側から第2の基材12を縮める方向に力が加えられると、第2の基材12は外面12b側が突き出るように屈曲しやすい。また、第1の基材11及び第2の基材12が離間するように変形する力によって、雄側嵌合部13が雌側嵌合部14から脱離しやすい。これにより、第1の基材11の長手方向の両方の端部11c,11dと、第2の基材12の長手方向の両方の端部12c,12dとを片手で把持し、第1の基材11及び第2の基材12を長手方向に押し縮めることで、雌側嵌合部14から雄側嵌合部13を脱離させることができる。
前記比(L/D)は、4〜10であり、5〜8が好ましい。前記比(L/D)が下限値以上であれば、嵌合具10を片手で開くことが容易になる。前記比(L/D)が上限値以下であれば、雄側嵌合部13と雌側嵌合部14との嵌合強度が充分に得られやすい。
第1の基材11及び第2の基材12の幅Lは、特に限定はされず、片手で開ける事が出来る基材の大きさを考慮すると、5〜20mmが好ましく、7〜15mmがより好ましい。前記幅Lが下限値以上であれば、嵌合具10を片手で開くことが容易になる。前記幅Lが上限値以下であれば、雄側嵌合部13と雌側嵌合部14との嵌合強度が充分に得られやすい。
なお、この例の第1の基材11の幅と第2の基材12の幅は同じであるが、本発明の嵌合具は一対の基材の幅が同じものには限定されない。前記距離Dに対する第1の基材の幅Lの比(L/D)と、前記距離Dに対する第2の基材の幅Lの比(L/D)とが、それぞれ前記した範囲内となっていれば、第1の基材の幅Lと第2の基材の幅Lとが異なっていてもよい。
雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14を嵌合したときの第1の基材11の外面11bと第2の基材12の外面12bとの距離Dは、1.2〜2.5mmが好ましく、1.4〜2.0mmがより好ましい。前記距離Dが下限値以上であれば、雄側嵌合部13と雌側嵌合部14との嵌合強度が充分に得られやすい。前記距離Dが上限値以下であれば、嵌合具10を片手で開くことが容易になる。
なお、前記距離Dは、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14が嵌合された状態で、かつ第1の基材11と第2の基材12が撓まずに直線的になっている部分における第1の基材11の外面11bと第2の基材12の外面12bとの距離を意味する。前記距離Dは、雄側嵌合部13と雌側嵌合部14とが設けられた部分における、第1の基材11の外面11bと第2の基材12の外面12bとの距離を測定することで求められる。
第1の基材11の曲げ弾性率Eaと雄側嵌合部13の曲げ弾性率のEcとの差(Ea−Ec)は、0〜600MPaが好ましく、100〜400MPaがより好ましい。前記曲げ弾性率の差(Ea−Ec)が大きいほど、嵌合具10を片手で開くことが容易になる。前記曲げ弾性率の差(Ea−Ec)がEaの方が小さくなると片手で開けにくくなる。第1の基材11の曲げ弾性率Eaと雌側嵌合部14の曲げ弾性率Edの差(Ea−Ed)、第2の基材12の曲げ弾性率Ebと雄側嵌合部13の曲げ弾性率Ecの差(Eb−Ec)、および第2の基材12の曲げ弾性率Ebと雌側嵌合部14の曲げ弾性率Edの差(Eb−Ed)についても、差(Ea−Ec)と同様の理由から、前記範囲内であることが好ましい。
前記曲げ弾性率は、JIS K7171により規定される値である。具体的には、第1の基材11、第2の基材12、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の曲げ弾性率Ea〜Edは、それら各々を形成する材料を用いて作製したそれぞれの短冊状試験片を用いてJIS K7171に準拠して測定した値である。
第1の基材11及び第2の基材12の材質としては、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の剛性以上の剛性が得られるものであればよく、直鎖状低密度ポリエチレン及びポリプロピレンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
第1の基材11及び第2の基材12としては、ポリプロピレンからなる耐熱層と、該耐熱層よりも外面11b,12b側のヒートシール層とを有する積層フィルムがより好ましい。前記耐熱層を形成するポリプロピレンは、二軸延伸ポリプロピレンであることが特に好ましい。
ヒートシール層の材質としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
第1の基材11及び第2の基材12を形成する積層フィルムは、第1の基材11及び第2の基材12の両方の剛性が雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14のそれぞれの剛性以上となる範囲内であれば、前記耐熱層とヒートシール層の間にバリア層を有していてもよい。
バリア層の材質としては、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
また、第1の基材11及び第2の基材12には、必要に応じて安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤等の公知の添加剤が添加されていてもよい。
第1の基材11と第2の基材12の材質は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
雄側嵌合部13は、第1の基材11の対向面11aに、第1の基材11の長手方向に沿って設けられている。雄側嵌合部13は、第1の基材11の対向面11aから立ち上がる幹部13aと、幹部13aの先端側に設けられ、幹部13aよりも大きい断面略半円状の頭部13bを有している。
雌側嵌合部14は、第2の基材12の対向面12aに、第2の基材12の長手方向に沿って設けられている。雌側嵌合部14は、第2の基材12の対向面12aから断面円弧状に立ち上がり、先端部が第2の基材12側に折り返されている一対の第1のアーム部14aと第2のアーム部14bからなる。雌側嵌合部14には、第1のアーム部14aと第2のアーム部14bによって凹条14cが形成されている。
雄側嵌合部13と雌側嵌合部14は、雄側嵌合部13の頭部13bを雌側嵌合部14の凹条14cに嵌め込むことで、着脱自在に嵌合できるようになっている。
雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の断面形状は、雄側嵌合部13と雌側嵌合部14を互いに着脱することで、袋本体の開口部の開閉が繰り返し行えるものであればよい。例えば、雌側嵌合部は、第2の基材12の対向面12aから立ち上がる首部と、該首部から断面円弧状に立ち上がる一対のアーム部とを有し、それら一対のアーム部によって雄側嵌合部の頭部を嵌め込む凹条が形成される雌側嵌合部であってもよい。
雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の材質としては、第1の基材11及び第2の基材12の両方の剛性が雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14のそれぞれの剛性以上となるものであればよく、ポリエチレン及びポリプロピレンエラストマーからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14を形成するポリエチレンとしては、直鎖状低密度ポリエチレンが特に好ましい。
また、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14は、第1の基材11及び第2の基材12の両方の剛性が雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14のそれぞれの剛性以上となる範囲であれば、ポリプロピレンを含有してもよい。例えば、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14は、ポリプロピレンとポリエチレンの混合物、又はポリプロピレンとポリプロピレンエラストマーの混合物で形成されていてもよい。
雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の材質は、1種でもよく、2種以上でもよい。
嵌合具10の製造方法は、特に限定されず、例えば、第1の基材11及び第2の基材12を形成する材料と、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14を形成する材料とを組み合わせた二色成形等が挙げられる。
[嵌合具付き袋体]
以下、本発明の嵌合具付き袋体の一例として、前述した嵌合具10を備えた嵌合具付き袋体1(以下、「袋体1」という。)について説明する。
本実施形態の袋体1は、図3に示すように、内容物を収容する袋本体20と、袋本体20の上部の内面に、横方向に沿って取り付けられた嵌合具10とを具備している。
袋本体20は、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22が重ね合わされ、それらの両方の側縁部23と底縁部24がそれぞれヒートシールされることで、上部が開放された袋状になっている。袋本体20の上部の開口は、嵌合具10によって開閉自在になっている。
袋体1では、図4に示すように、嵌合具10の第1の基材11の外面11bが袋本体20の第1のフィルム材21に溶着され、嵌合具10の第2の基材12の外面12bが袋本体20の第2のフィルム材22に溶着されている。
袋本体20の形状は、本実施形態では矩形である。ただし、袋本体20の形状は矩形には限定されない。また、袋本体20の大きさも特に限定されず、袋本体20に収容する内容物によって適宜選定でき、片手で把持して嵌合具10に力を加えやすい大きさが好ましい。
袋本体20を形成する第1のフィルム材21と第2のフィルム材22は、ヒートシールにより嵌合具10を溶着できるものであればよく、内面側からシーラント層と基材層を少なくとも有する積層フィルムが好ましい。
基材層としては、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等で形成される層が挙げられる。
シーラント層としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等で形成される層が挙げられる。
また、前記積層フィルムには、バリア層等の機能層を設けてもよい。
また、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22は、シーラント層のみからなる単層フィルムであってもよい。
袋体1は、嵌合具10の雄側嵌合部13と雌側嵌合部14を嵌合することで上部を開閉自在に封じることができる。
嵌合具10は、前述したように、第1の基材11及び第2の基材12の両方の剛性が雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14のそれぞれの剛性以上であり、前記比(L/D)が特定の範囲に制御されているため、第1の基材11及び第2の基材12を長手方向に沿って押し縮める力が、雄側嵌合部13と雌側嵌合部14とを離間させる力として効率的に働く。そのため、袋体1の袋本体20における嵌合具10が取り付けられた部分の両方の側縁部23を片手で把持し、嵌合具10の長手方向に押し潰すように力を加えることで、図5に示すように、袋体1の上部を容易に開封することができる。
<他の実施形態>
本発明の嵌合具は、一対の基材の両方の剛性が一対の嵌合部のそれぞれの剛性以上であり、一対の嵌合部を嵌合したときの一対の基材の外面同士の距離Dに対する、一対の基材の幅Lの比(L/D)が4〜10であれば、前記した嵌合具10には限定されない。一対の基材の両方の剛性が一対の嵌合部のそれぞれの剛性以上で、前記比(L/D)が4〜10であれば、嵌合具10以外の嵌合具であっても片手で容易に開くことができる。
例えば、本発明の嵌合具は、図6に例示した嵌合具10Aであってもよい。図6は、嵌合具10Aを幅方向に沿って切断したときの断面図である。図6における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
嵌合具10Aは、第1の基材11及び第2の基材12の代わりに、第1の基材11A及び第2の基材12Aを有している以外は、第1実施形態の嵌合具10と同じである。
第1の基材11Aの対向面11aは、第1の基材11Aの短手方向の中央部11eの厚みdが側端部11f,11gの厚みd、dよりも薄くなるように凹状に湾曲している。同様に、第2の基材12Aの対向面12aは、第2の基材12Aの短手方向の中央部12eの厚みdが側端部12f,12gの厚みd、dよりも薄くなるように凹状に湾曲している。
第1の基材11Aの対向面11aと第2の基材12Aの対向面12aが凹状に湾曲していることで、第1の基材11A及び第2の基材12Aをそれらの長手方向に沿って押し縮めるように力を加えた際に、該力がより効率的に第1の基材11Aと第2の基材12Aを離間させる力として働く。そのため、嵌合具10Aは、嵌合具10に比べてさらに片手で開くことが容易である。
第1の基材11Aにおける側端部11f,11gの厚みd、dに対する中央部11eの厚みdの比率は、1〜1/10が好ましく、8/10〜5/10がより好ましい。前記比率が下限値以上であれば、充分な嵌合強度が得られやすい。前記比率が上限値以下であれば、片手で嵌合具10Aを開くことが容易になる。
また、同様の理由から、第2の基材12Aにおける側端部12f,12gの厚みd、dに対する中央部12eの厚みdの比率は、1〜1/10が好ましく、8/10〜5/10がより好ましい。
嵌合具10Aにおいては、第1の基材11Aの対向面11aにおける中央部11eに雄側嵌合部13が設けられ、第2の基材12Aの対向面12aにおける中央部12eに雌側嵌合部14が設けられている。
また、本発明の嵌合具は、前記した雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14を有するものには限定されない。例えば、本発明の嵌合具は、図7に例示した嵌合具10Bであってもよい。図7は、嵌合具10Bを幅方向に沿って切断したときの断面図である。図7における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
嵌合具10Bは、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の代わりに、雄側嵌合部13A及び雌側嵌合部14Aを有している以外は、第1実施形態の嵌合具10と同じである。
雄側嵌合部13Aは、第1の基材11の対向面11aに、第1の基材11の長手方向に沿って形成されている。雄側嵌合部13Aは、第1の基材11の対向面11aから立ち上がる幹部13aと、幹部13aの先端側に形成され、幹部13aよりも大きい断面形状が略円形状の頭部13cと、を有する。雄側嵌合部13Aは、頭部13cを幅方向に沿って切断したときの断面形状が略円形状である以外は、第1実施形態の雄側嵌合部13と同様の形態である。
雌側嵌合部14Aは、第2の基材12の対向面12aに、第2の基材12の長手方向に沿って形成されている。雌側嵌合部14Aは、第2の基材12の対向面12aから断面円弧状に立ち上がる第1のアーム部14dと第2のアーム部14eとからなる。雌側嵌合部14Aには、第1のアーム部14dと第2のアーム部14eによって、凹条14fが形成されている。雌側嵌合部14Aは、第1のアーム部14dと第2のアーム部14eのそれぞれの先端部が第2の基材12側に折り返されていない以外は、第1実施形態の雌側嵌合部14と同様の形態である。
雄側嵌合部13Aと雌側嵌合部14Aとは、雄側嵌合部13Aの頭部13cを雌側嵌合部14Aの凹条14fに嵌め込むことで、着脱自在に嵌合できるようになっている。
嵌合具10Bでは、雄側嵌合部13Aと雌側嵌合部14Aとを嵌合した際、雌側嵌合部14Aの第1のアーム部14dと第2のアーム部14eの内面が、雄側嵌合部13Aの外面に密着するようになっている。これにより、充分な嵌合強度が得られる。
また、嵌合具10Bでは、雌側嵌合部14の第1のアーム部14dと第2のアーム部14eの先端部が折り返して該先端部を雄側嵌合部13に引っ掛けるようにしていない。そのため、嵌合具10Bは嵌合具10に比べてさらに片手で開くことが容易である。
また、本発明の嵌合具は、一対の基材の対向面のそれぞれに複数の雄側嵌合部を設け、互いの基材の対向面に複数設けられた雄側嵌合部の頭部同士を互いに引っ掛けて嵌合するものであってもよい。また、本発明の嵌合具は、一対の基材の対向面のそれぞれに雌側嵌合部を設け、互いの基材に設けられた雌側嵌合部のアーム同士を引っ掛けて嵌合するものであってもよい。
また、嵌合具付き袋体は、嵌合具10を備えるものには限定されず、例えば、嵌合具10A、嵌合具10B等を備えたものであってもよい。
また、嵌合具付き袋体の袋本体も特に限定されず、嵌合具付き袋体の袋本体として知られる様々な形態の袋本体を採用できる。例えば、本発明の嵌合具付き袋体は、袋本体の全ての周縁をヒートシールして密封状態とし、切断補助線を利用して開封することで、開封により形成した開口を嵌合具によって開閉自在に封じることができるようにしてもよい。
前記切断補助線としては、公知のものを採用でき、例えば、切断補助線の部分をそれ以外の部分に比べて薄肉化した弱化線、ミシン目からなる弱化線、列状に形成された細孔からなる弱化線等が挙げられる。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[実施例1]
以下の方法で図1に例示した嵌合具10を作製した。
第1の基材11及び第2の基材12を形成する材料として、直鎖状低密度ポリエチレンを用いた。また、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14を形成する材料として、直鎖状低密度ポリエチレンを用いた。前記した材料を用いて、押出機による二色成形を行い、嵌合具10を得た。
得られた嵌合具10における、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14を嵌合したときの第1の基材11の外面11bと第2の基材12の外面12bとの距離Dは2.0mm、第1の基材11及び第2の基材12の幅Lは13mm、比(L/D)は6.5であった。また、第1の基材11の曲げ弾性率Eaは400MPa、第2の基材12の曲げ弾性率Ebは400MPa、雄側嵌合部13の曲げ弾性率Ecは200MPa、雌側嵌合部14の曲げ弾性率Edは200MPaであった。
第1の基材11及び第2の基材12を形成する材料、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14を形成する材料、距離D、幅L、比(L/D)、並びに各曲げ弾性率Ea〜Edを表1に示す。
[実施例2〜3及び比較例1、2]
第1の基材11及び第2の基材12を形成する材料、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14を形成する材料、距離D、幅L、比(L/D)、並びに各曲げ弾性率Ea〜Edを表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして嵌合具を作製した。
[評価方法]
第1のフィルム材21及び第2のフィルム材22として直鎖状低密度ポリエチレン(厚み100μm)/ポリエチレンテレフタレート(厚み12μm)からなる矩形の多層フィルム(縦120mm、横80mm、厚さ112μm)を用い、また各例で得られた嵌合具を用いて、ジッパー付きサイドシール製袋機により製袋して袋体1を得た。
袋体1における両方の側縁部23における嵌合具が取り付けられた部分を片手で把持し、該嵌合具が押し縮められるように力を加え、開封容易性を以下の基準で評価した。
「○(良好)」:片手で容易に開くことができる。
「×(不良)」:片手で開くことが困難である。
各例の開封容易性の評価結果を表1に示す。
なお、表1における略号は以下の意味を示す。
LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン。
PP:ポリプロピレン。
Figure 2016036451
表1に示すように、一対の基材の両方の剛性が一対の嵌合部のそれぞれの剛性以上で、比(L/D)が4〜10の実施例1〜3では、比(L/D)が4未満の比較例1、10超の比較例2に比べて片手で容易に開封作業が行えた。
1 嵌合具付き袋体
10,10A,10B 嵌合具
11,11A 第1の基材
11a 対向面
11b 外面
12,12A 第2の基材
12a 対向面
12b 外面
13,13A 雄側嵌合部
14,14A 雌側嵌合部
20 袋本体
21 第1のフィルム材
22 第2のフィルム材
23 側縁部
24 底縁部

Claims (3)

  1. 帯状の一対の基材と、前記一対の基材のそれぞれの対向面に長手方向に沿って設けられ、互いに着脱自在に嵌合する一対の嵌合部と、を有し、
    前記一対の基材の両方の剛性が前記一対の嵌合部のそれぞれの剛性以上であり、
    前記一対の嵌合部を嵌合したときの前記一対の基材の外面同士の距離Dに対する、前記一対の基材の幅Lの比(L/D)が4〜10である、嵌合具。
  2. 前記一対の基材がポリプロピレンを含有し、
    前記一対の嵌合部が、ポリエチレン及びポリプロピレンエラストマーからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する、請求項1に記載の嵌合具。
  3. 内容物を収容する袋本体と、該袋本体の開口部の内面に設けられた請求項1又は2に記載の嵌合具とを具備する嵌合具付き袋体。
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