JP2005308785A - 画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の表示データとして疑似的に表現する画像表示方法において、入力画像データを、水平、垂直、時間の3つの軸を持つ三次元のデータとした時、従来の画像表示方法における誤差拡散処理法においては、誤差は、水平−垂直面内には高周波に変調されているが、時間方向には低周波成分を含んだものとなっており、誤差拡散に起因する文様がフィールドごとにゆっくり動いているように観測されてしまい画質が劣化していた。
【解決手段】水平−垂直面内および水平−時間面内および垂直−時間面内のすべてにおいて、前記入力画像データと前記表示データとの誤差の低周波成分を除去することを特徴とする画像表示方法である。
以上により、誤差拡散に起因する文様をフィールドごとに高速に変動させ観測されにくくしており、画質を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル(PDP)等の表示装置において、階調表示を多階調化して原画像に近い画像表示をするための画像表示方法に関するものである。
従来から表示装置の階調数を疑似的に増加させるための画像表示方法として、誤差拡散法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。図7は、この誤差拡散法の処理の一例を説明するための図である。図7(a)の丸印は、画像を構成する画素を模式的に示すものである。網掛けの丸印で示した注目画素に対応するM階調の入力画像データを、これより階調数の少ないN階調の画像データに変換し、これを注目画素に対する表示データとするのであるが、その際、入力画像データと表示データとの間には誤差が生じてしまう。そこでこの誤差を、黒い丸印で示した4つの被拡散画素(右隣の画素Aと、右下の画素Bと、直下の画素Cと、左下の画素D)に対する入力画像信号に、7:1:5:3の割合で分割した上で拡散し、そして加算する。その結果、例えば画素Aにおいては、拡散された誤差と自身への入力画像信号とを加算したM階調の入力画像データをN階調の画像データに変換したものが、表示データとなる。そしてこの際にも、M階調の入力画像データと表示データとの誤差を周囲の画素に拡散する。以上のような処理を、入力画像信号が入力される画素を順次、注目画素としながら繰り返す。
上述した誤差拡散法の処理を行うための回路を図7(b)に示す。図7(b)において、符号700は注目画素に対する入力画像信号であり、符号701は入力画像信号に周囲の画素から拡散された誤差を加算する加算器であり、符号702は、加算器701からの出力である、入力画像信号と拡散された誤差とを加算したM階調の入力画像データをN階調の画像データに変換し表示データとするとともに、この表示データと入力画像データとから誤差を算出する、表示データ/誤差分割器である。また、符号703〜706は誤差を所望の画素に拡散するために、タイミングを合わせるための遅延器(Tは1データ期間の遅延、Hは1走査期間の遅延を示す)、符号707〜710は誤差に所定の重み付けをするための乗算器である。一般的に乗算器1は7/16倍、乗算器2は3/16倍、乗算器3は5/16倍、乗算器4は1/16倍である。
ここで、以上の誤差拡散法においては、誤差を拡散した際に発生する特有の文様が観測され、画質が劣化するという課題が発生する場合があった。そこで、注目画素において発生した誤差を次フィールド内において前記注目画素と同一位置にある画素にも拡散する誤差拡散法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図8はその誤差拡散法を説明するための模式図であり、現フィールド画像を中心に時間的に連続する3枚のフィールド画像が並んでいる様子を示す。丸印でフィールド画像を構成する画素を模式的に示している。現フィールド(注目フィールド)内に網掛けの丸印で示した注目画素において発生した誤差を、黒い丸印で示す、現フィールド内の画素A、画素B、画素C、画素Dおよび次フィールド内で注目画素と同一位置にある画素Eに誤差を拡散する。
この処理を行う回路は図9のようになる。図7(b)で示した誤差拡散回路に対して、発生した誤差を現フィールドと次フィールドに分割する誤差分割器900、注目画素で発生した誤差を画素Eに拡散するためにタイミングをあわせるための遅延器901(Fは1フィールド期間の遅延を示す)、画素Eに拡散する誤差に所定の重み付けをするための乗算器8(符号902)を加えたものである。
上述の誤差拡散処理は、別の見方をすれば、入力画像データと表示データとの間の誤差を高周波成分に変調し、階調数が減少したことにより発生する偽輪郭を空間的に細かく分散し、視覚的な影響を低減する処理でもある。
R.W.Floyd and L.Steinberg 「An Adaptive Algorithm for Spatial Gray Scale」 SID75 Digest(1976) 特開平6−118920号公報
入力画像データを、水平(x)、垂直(y)、時間(フィールド、t)の3つの軸を持つ三次元のデータであるとした時、図7(b)の構成による画像表示方法は、誤差成分を図10に示す周波数特性をもつフィルタに通すことと等価となる。図10(a)は水平(x)−垂直(y)面内での周波数特性を、図10(b)は水平(x)−時間(t)面内での周波数特性を、図10(c)は垂直(y)−時間(t)面内での周波数特性を示すものである。図10(a)から、誤差拡散処理後の誤差成分はフィールド内での空間周波数が高いことがわかる。これは、入力されたM階調の画像データをN階調に変換して表示した際に発生した誤差が、フィールド内で細かく分散されることにより観測されにくくなることを示す。これに対して、図10(b)、図10(c)からは、時間方向には周波数特性が平坦であることがわかる。これは次のことを意味する。すなわち、一般に誤差成分は原画像に含まれるノイズなどの影響でフィールド毎に変動するのが普通である。そして、図10(b)、図10(c)の周波数特性は時間方向(フィールド方向)に平坦であるため、誤差成分は原画像に含まれるノイズと同程度の時間周波数で変動することとなる。これは比較的緩やかな変動であることが多いので、誤差拡散に起因する文様がゆらゆらと動くノイズとして観測されてしまい、画質が劣化してしまうこととなる。
また、図9の構成による画像表示方法では、誤差成分を図11に示す周波数特性をもつフィルタに通すことと等価となる。図11(a)は水平−垂直面内での周波数特性、図11(b)は水平−時間面内での周波数特性、図11(c)は垂直−時間面内での周波数特性を示す。図11(b)、図11(c)から、時間方向には低周波成分がわずかに除去されていることがわかるが、それでもまだ低周波成分が多く、したがって誤差拡散に起因する文様がゆらゆらと動くノイズとして観測されてしまい、やはり画質が劣化してしまうこととなる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、誤差拡散に起因する文様をフィールドごとに高速に変動させ観測されにくくすることで画質を向上させる画像表示方法を提供することを目的とする。
上記目的を実現するために本発明の画像表示方法は、注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の表示データに変換して表現する画像表示方法であって、前記入力画像データを、水平、垂直、時間の三次元で構成されたものとした時、水平−垂直面内および水平−時間面内および垂直−時間面内のすべての面内において、前記入力画像データと前記表示データとの誤差の低周波成分を除去することを特徴とするものである。
また、上記目的を実現するために本発明の画像表示方法は、注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の画像データに変換し、これを注目画素に対する表示データとし、前記入力画像データと前記画像データとの誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、注目フィールド内および次フィールド内の画素に対する入力画像信号に拡散、加算してそれぞれの入力画像データとすることにより、注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の表示データに変換して表現する画像表示方法であって、前記入力画像データを、水平、垂直、時間の三次元で構成されたものとした時、前記誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、水平−垂直面内および水平−時間面内および垂直−時間面内それぞれに拡散することを特徴とするものである。
上記目的を実現するために本発明の画像表示方法は、注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の画像データに変換し、これを注目画素に対する表示データとし、前記入力画像データと前記画像データとの誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、注目フィールド内および次フィールド内の画素に対する入力画像信号に拡散、加算してそれぞれの入力画像データとすることにより、注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の表示データに変換して表現する画像表示方法であって、上記注目フィールド内および次フィールド内の画素が、注目フィールド内においては、注目画素に対して、右隣の画素(画素A)および右下の画素(画素B)および直下の画素(画素C)および左下の画素(画素D)、および次フィールド内においては、前記注目画素と同一位置の画素(画素E)、およびこの画素(画素E)に対して直上の画素(画素F)および直下の画素(画素G)および右隣の画素(画素H)および左隣の画素(画素I)であることを特徴とするものである。
本発明の画像表示方法および画像処理装置によれば、誤差拡散に起因する文様がフィールド毎に高速で変動するために観測されにくくなり、画質を向上させることができる。
すなわち、本発明の請求項1に記載の発明は、注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の表示データに変換して表現する画像表示方法であって、前記入力画像データを、水平、垂直、時間の三次元で構成されたものとした時、水平−垂直面内および水平−時間面内および垂直−時間面内のすべての面内において、前記入力画像データと前記表示データとの誤差の低周波成分を除去することを特徴とする画像表示方法である。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の画像データに変換し、これを注目画素に対する表示データとし、前記入力画像データと前記画像データとの誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、注目フィールド内および次フィールド内の画素に対する入力画像信号に拡散、加算してそれぞれの入力画像データとすることにより、注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の表示データに変換して表現する画像表示方法であって、前記入力画像データを、水平、垂直、時間の三次元で構成されたものとした時、前記誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、水平−垂直面内および水平−時間面内および垂直−時間面内それぞれに拡散することを特徴とする画像表示方法である。
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、水平−垂直面内、水平−時間面内、垂直−時間面内それぞれにおける拡散の方向が同一であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記拡散の方向が、水平−垂直面内、水平−時間面内、垂直−時間面内それぞれにm個あり、n番目(nは1からmまでの間の任意の整数)の大きさの拡散係数を有する拡散の方向が、水平−垂直面内、水平−時間面内、垂直−時間面内それぞれで同一であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の画像データに変換し、これを注目画素に対する表示データとし、前記入力画像データと前記画像データとの誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、注目フィールド内および次フィールド内の画素に対する入力画像信号に拡散、加算してそれぞれの入力画像データとすることにより、注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の表示データに変換して表現する画像表示方法であって、上記注目フィールド内および次フィールド内の画素が、注目フィールド内においては、注目画素に対して、右隣の画素(画素A)および右下の画素(画素B)および直下の画素(画素C)および左下の画素(画素D)、および次フィールド内においては、前記注目画素と同一位置の画素(画素E)、およびこの画素(画素E)に対して直上の画素(画素F)および直下の画素(画素G)および右隣の画素(画素H)および左隣の画素(画素I)であることを特徴とする画像表示方法である。
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記注目画素に対して、左右方向を水平軸、上下方向を垂直軸、フィールド方向を時間軸とし、前記誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、前記注目画素から、水平−垂直面内の画素である、前記画素Aおよび前記画素Bおよび前記画素Cおよび前記画素D、および水平−時間面内の画素である、前記画素Aおよび前記画素Hおよび前記画素Eおよび前記画素I、および垂直−時間面内の画素である、前記画素Cおよび前記画素Gおよび前記画素Eおよび前記画素F、に拡散、加算することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の発明において、前記所定の拡散係数により、前記誤差の1/2以上が前記画素Aと前記画素Bと前記画素Cと前記画素Dとに拡散、加算され、また前記誤差の1/2以下が前記画素Eと前記画素Fと前記画素Gと前記画素Hと画素Iとに拡散、加算されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8に記載の発明は、請求項5または6に記載の発明において、前記所定の拡散係数により、前記誤差の3/4が前記画素Aと前記画素Bと前記画素Cと前記画素Dとにそれぞれ7:1:5:3の比で分割して拡散、加算され、また前記誤差の1/4が前記画素Eと前記画素Fと前記画素Gと前記画素Hと前記画素Iとにそれぞれ6:4:1:1:4の比で分割して拡散、加算されることを特徴とするものである。
本発明は、誤差拡散に起因する文様をフィールドごとに高速で変動させることにより、文様が観測されなくなるようにするものである。そのために、水平−垂直面内と同様に、水平−時間面内および垂直−時間面内での誤差成分の高周波成分は大きく、低周波成分は小さくなるようにするものであり、具体的には、図10を用いて説明した従来の誤差拡散法における水平−垂直面内での周波数特性の形状を時間方向にも反映させるという考えに基づくものである。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による画像表示方法における誤差拡散処理の概要を説明するための図であり、現フィールド(注目フィールド)の画像を中心に連続した3枚のフィールドの画像が並んでいる様子を示すものである。丸印は各フィールドの画像を構成する画素を模式的に示すものであり、現フィールド内で網掛けの丸印が注目画素である。また、現フィールド内に黒丸で示した、注目画素に対して、右隣の画素(画素A)、右下の画素(画素B)、直下の画素(画素C)、左下の画素(画素D)、および次フィールド内に黒丸で示した、注目画素と同一位置の画素(画素E)、真上の画素(画素F)、真下の画素(画素G)、右隣の画素(画素H)、左隣の画素(画素I)は、注目画素において発生した誤差を拡散させる被拡散画素である。以上においては、発生した誤差を現フィールドと次フィールドに分割して拡散するが、次フィールドに多くの誤差を拡散してしまうと、現フィールド内での誤差拡散処理の効果が弱まり多階調が表現できなくなってしまう。したがって、全誤差の1/2以上は現フィールド内に拡散させることが望ましい。以下の説明では、注目画素で発生した誤差の3/4を現フィールド内に拡散し、次フィールドには1/4を拡散することとする。また、現フィールド内では画素A、画素B、画素C、画素Dそれぞれに7:1:5:3の比に誤差を分割して、拡散し、そして加算するようにし、また次フィールド内では、画素E、画素F、画素G、画素H、画素Iそれぞれに6:4:1:1:4の比に誤差を分割して、拡散し、そして加算することとする。
図2〜図4は、水平−垂直面内、水平−時間面内、垂直−時間面内それぞれの誤差拡散を説明するための図である。
本実施の形態による画像表示方法においては、図2(a)に網掛けをした面内で示す水平−垂直面内での誤差拡散方向は、図2(b)に示すようになり、拡散される誤差の大きさの比は、画素A:画素B:画素C:画素D=7:1:5:3となる。
また、図3(a)に網掛けをした面内で示す水平−時間面内での誤差拡散方向は、図3(b)に示すようになり、拡散される誤差の大きさの比は、画素A:画素H:画素E:画素I=21:1:6:4となる。
また、図4(a)に網掛けをした面内で示す垂直−時間面内での誤差拡散方向は、図4(b)に示すようになり、拡散される誤差の大きさの比は、画素C:画素G:画素E:画素F=15:1:6:4となる。
以上より、いずれの面内においても、誤差拡散の方向は同一で、かつ右隣への拡散係数が最大で、下への拡散係数が2番目で、左下への拡散係数が3番目で、右下への拡散係数が最小となっている。
上記のような誤差拡散法は、誤差成分を図5に示す周波数特性をもつフィルタに通すことと等価となる。図5(a)は水平(x)−垂直(y)面内での周波数特性、図5(b)は水平(x)−時間(t)面内での周波数特性、図5(c)は垂直(y)−時間(t)面内での周波数特性を示す。図5(a)から誤差拡散処理後の誤差成分はフィールド内での空間周波数が高いことがわかる。これは、M階調の入力画像データをN階調の表示データに変換して表現する際に発生する誤差が、フィールド内で細かく分散されることにより観測されにくくなることを示す。また、図5(b)、図5(c)から、本発明の信号処理後の誤差成分は、時間方向においても低周波数成分は少なく高周波成分が多くなっていることがわかる。これは、発生した誤差がフィールド方向に高速で変動するということを意味しており、誤差拡散に起因する文様が観測されにくくなり、その結果、画質が向上することを示すものである。
以上は、水平−垂直面、水平−時間面、垂直−時間面のそれぞれに対して個別に誤差拡散処理を考慮し、拡散方向や係数を理想的な周波数特性をもつ水平−垂直面内に合わせることで、それぞれの面内での周波数特性を理想的な形状に近いものとすることを可能としたものである。
図6は、上述の画像表示方法を実現する回路の概略構成を示すブロック図であり、図9に示した構成に対して、乗算器5〜7(符号600〜602)、乗算器9(符号603)、遅延器604〜遅延器607を追加した構成となっている。なお、遅延器703〜706、604〜607、901におけるTは1データ期間の遅延、Hは1走査期間の遅延、Fは1フィールド期間の遅延を示すものである。また、誤差分割器900は、現フィールド内に拡散する誤差(乗算器1〜4を通る経路)へは全誤差の3/4を、次フィールド内に拡散する誤差(乗算器5〜9を通る経路)へは全誤差の1/4を振り分ける。また、遅延器901の値はF−Hとなっている。また、乗算器5〜9は、それぞれ4/16、1/16、6/16、4/16、1/16である。
なお、以上の説明においては、現フィールドに全誤差の3/4を拡散し、次フィールドに1/4を拡散する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、水平−垂直、水平−時間、垂直−時間のいずれの面内においても低周波成分が少なく、高周波成分が多いような周波数特性をもつようにすることで、同様の効果を得ることができる。
また、本発明は、上述したような拡散方向に限定されるものではなく、水平−垂直、水平−時間、垂直−時間のいずれの面内においても低周波成分が少なく、高周波成分が多いような周波数特性をもつようにすることで、同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上述したような拡散係数に限定されるものではなく、水平−垂直、水平−時間、垂直−時間のいずれの面内においても低周波成分が少なく、高周波成分が多いような周波数特性をもつようにすることで、同様の効果を得ることができる。
以上述べたように、本発明の一実施の形態による画像表示方法によれば、従来の画像表示方法における誤差拡散処理法では、誤差が水平−垂直面内では高周波に変調されているが、時間方向には低周波成分を含んでいたために、誤差拡散に起因する文様がフィールドごとにゆらゆらとゆっくり動いているように観測されていたが、本構成によれば、誤差を水平−時間面内および垂直−時間面内でも高周波に変調することができるため、誤差拡散に起因する文様がフィールドごとに高速で変動するようになり、文様が観測されにくくなるために画質が向上する。
本発明にかかる画像表示方法は、入力画像データよりも表示階調数が少ない表示装置においても誤差拡散に起因する文様が観測されずに滑らかな疑似階調を表現できるという効果を有し、LCDやPDPなどのマトリクスディスプレイに対する画像表示方法として有用である。
本発明の一実施の形態による画像表示方法における誤差拡散処理の概要を説明するための図 本発明の一実施の形態による画像表示方法における水平−垂直面内での誤差拡散を説明するための図 本発明の一実施の形態による画像表示方法における水平−時間面内での誤差拡散を説明するための図 本発明の一実施の形態による画像表示方法における垂直−時間面内での誤差拡散を説明するための図 本発明の一実施の形態による画像表示方法における誤差拡散法と等価のフィルタの周波数特性を示す図 本発明の一実施の形態による画像表示方法における誤差拡散処理の回路の概略構成を示すブロック図 従来の画像表示方法における誤差拡散法の処理の一例を説明するための図 従来の画像表示方法における誤差拡散法の処理の一例を説明するための図 図8で示した従来の画像表示方法における誤差拡散処理の回路の概略構成を示すブロック図 図7で示した従来の画像表示方法における誤差拡散法と等価のフィルタの周波数特性を示す図 図8で示した従来の画像表示方法における誤差拡散法と等価のフィルタの周波数特性を示す図
符号の説明
600 乗算器5
601 乗算器6
602 乗算器7
603 乗算器9
604 遅延器
605 遅延器
606 遅延器
607 遅延器
700 入力画像データ
701 加算器
702 表示データ/誤差分割器
703 遅延器
704 遅延器
705 遅延器
706 遅延器
707 乗算器1
708 乗算器2
709 乗算器3
710 乗算器4
900 誤差分割器
901 遅延器
902 乗算器8

Claims (8)

  1. 注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の表示データに変換して表現する画像表示方法であって、
    前記入力画像データを、水平、垂直、時間の三次元で構成されたものとした時、
    水平−垂直面内および水平−時間面内および垂直−時間面内のすべての面内において、前記入力画像データと前記表示データとの誤差の低周波成分を除去することを特徴とする画像表示方法。
  2. 注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の画像データに変換し、これを注目画素に対する表示データとし、
    前記入力画像データと前記画像データとの誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、注目フィールド内および次フィールド内の画素に対する入力画像信号に拡散、加算してそれぞれの入力画像データとすることにより、
    注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の表示データに変換して表現する画像表示方法であって、
    前記入力画像データを、水平、垂直、時間の三次元で構成されたものとした時、
    前記誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、水平−垂直面内および水平−時間面内および垂直−時間面内それぞれに拡散することを特徴とする画像表示方法。
  3. 水平−垂直面内、水平−時間面内、垂直−時間面内それぞれにおける拡散の方向が同一であることを特徴とする請求項2に記載の画像表示方法。
  4. 前記拡散の方向が、水平−垂直面内、水平−時間面内、垂直−時間面内それぞれにm個あり、n番目(nは1からmまでの間の任意の整数)の大きさの拡散係数を有する拡散の方向が、水平−垂直面内、水平−時間面内、垂直−時間面内それぞれで同一であることを特徴とする請求項3に記載の画像表示方法。
  5. 注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の画像データに変換し、これを注目画素に対する表示データとし、
    前記入力画像データと前記画像データとの誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、注目フィールド内および次フィールド内の画素に対する入力画像信号に拡散、加算してそれぞれの入力画像データとすることにより、
    注目画素に対するM階調の入力画像データをN階調(M>N)の表示データに変換して表現する画像表示方法であって、
    上記注目フィールド内および次フィールド内の画素が、注目フィールド内においては、注目画素に対して、右隣の画素(画素A)および右下の画素(画素B)および直下の画素(画素C)および左下の画素(画素D)、および次フィールド内においては、前記注目画素と同一位置の画素(画素E)、およびこの画素(画素E)に対して直上の画素(画素F)および直下の画素(画素G)および右隣の画素(画素H)および左隣の画素(画素I)であることを特徴とする画像表示方法。
  6. 前記注目画素に対して、左右方向を水平軸、上下方向を垂直軸、フィールド方向を時間軸とし、前記誤差に所定の拡散係数を乗じたものを、
    前記注目画素から、水平−垂直面内の画素である、前記画素Aおよび前記画素Bおよび前記画素Cおよび前記画素D、および水平−時間面内の画素である、前記画素Aおよび前記画素Hおよび前記画素Eおよび前記画素I、および垂直−時間面内の画素である、前記画素Cおよび前記画素Gおよび前記画素Eおよび前記画素F、に拡散、加算することを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記所定の拡散係数により、前記誤差の1/2以上が前記画素Aと前記画素Bと前記画素Cと前記画素Dとに拡散、加算され、また前記誤差の1/2以下が前記画素Eと前記画素Fと前記画素Gと前記画素Hと画素Iとに拡散、加算されることを特徴とする請求項5または6に記載の画像表示方法。
  8. 前記所定の拡散係数により、前記誤差の3/4が前記画素Aと前記画素Bと前記画素Cと前記画素Dとにそれぞれ7:1:5:3の比で分割して拡散、加算され、また前記誤差の1/4が前記画素Eと前記画素Fと前記画素Gと前記画素Hと前記画素Iとにそれぞれ6:4:1:1:4の比で分割して拡散、加算されることを特徴とする請求項5または6に記載の画像表示方法。

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