JP2000155565A - 誤差拡散方法および誤差拡散装置 - Google Patents

誤差拡散方法および誤差拡散装置

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JP2000155565A JP10330556A JP33055698A JP2000155565A JP 2000155565 A JP2000155565 A JP 2000155565A JP 10330556 A JP10330556 A JP 10330556A JP 33055698 A JP33055698 A JP 33055698A JP 2000155565 A JP2000155565 A JP 2000155565A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の誤差拡散方法は、画像によらずに常に
同じ方向に誤差拡散処理を行っていたため、ある対象画
像の誤差成分を、無関係な対象画像に無意味に拡散して
しまうという課題があった。 【解決手段】 mビットの映像信号から画像の時間方
向、水平方向および垂直方向の信号レベルの各相関を検
出し、その検出した各相関から時間方向、水平方向およ
び垂直方向の各係数を算出する画像相関検出処理と、各
係数を誤差成分に重み付けして上位nビットのデータに
拡散する適応誤差拡散処理とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、mビットの映像
信号をnビットの映像信号に変換する際に、その誤差で
ある(m−n)ビットの映像信号をnビットの映像信号
に拡散させる誤差拡散方法および誤差拡散装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、プラズマディスプレイのような
映像信号の表示ビット数が制限されているディスプレイ
では、映像信号のビット数が表示ビット数より多い場
合、映像信号のビット数を削減する必要がある。即ち、
ディスプレイの1画素の表示ビット数が6ビット(0〜
63の64階調を表現可能)であり、入力した映像信号
が8ビット(0〜255の256階調を表現可能)であ
る場合に、8ビットの映像信号の2ビット分のデータを
削減する必要がある。
【0003】この場合、8ビットの映像信号の2ビット
分のデータを削減するので、ディスプレイに表示した際
の画像(映像)の階調再現性が悪くなってしまう。そこ
で、映像信号の誤差成分である2ビット分のデータを、
映像信号の信号レベル(輝度レベル)に応じて6ビット
の映像信号に拡散させて反映させることにより、画像の
階調再現性を良好にする。このような映像信号の誤差成
分を拡散させる処理を誤差拡散という。
【0004】誤差拡散は、通常、画像の水平方向、また
は水平および垂直方向に信号レベルの重みをつけること
により行われる。即ち、誤差拡散は、8ビットの映像信
号の下位2ビットのデータに信号レベルの重みを付け
て、この重みを付けた2ビットのデータを、8ビットの
映像信号の上位6ビットのデータの水平方向、または水
平および垂直方向に加えることにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の誤差拡
散方法は、画像によらずに常に同じ方向(水平方向、ま
たは水平および垂直方向)に誤差拡散処理を行っていた
ため、ある対象画像の誤差成分を、無関係な対象画像に
無意味に拡散してしまう。
【0006】例えば、机に置かれたリンゴと背景のカー
テンという3種類の対象画像がある場合、リンゴの誤差
成分を、リンゴとは無関係な机や背景のカーテンに拡散
するような場合である。
【0007】このように、誤差拡散する対象画像を、同
一の対象画像に絞っていないために、不要な誤差拡散に
よるS/N比(信号と雑音の比で表される量であり、S
/N比が高ければ信号に対する雑音の影響が少なく、低
ければ雑音の影響が多い)の劣化や、対象画像の階調再
現性の劣化が生じるなどの課題があった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、誤差拡散処理を同一の対象
画像に限定し、また誤差拡散して意味のある方向に多く
誤差拡散処理を行うことにより、対象画像の階調再現性
を向上させるとともに、不要なノイズの発生を抑制する
ことができる誤差拡散方法および誤差拡散装置を得るこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る誤差拡散方法は、mビットの映像信号から画像の水平
方向、垂直方向および時間方向の信号レベルの各相関を
検出し、その検出した各相関から水平方向、垂直方向お
よび時間方向の各係数を算出する画像相関検出ステップ
と、各係数を誤差成分に重み付けして上位nビットのデ
ータに拡散する適応誤差拡散ステップとを有するもので
ある。
【0010】請求項2記載の発明に係る誤差拡散方法
は、画像相関検出ステップにおいて、mビットの現映像
信号と、画像の水平方向、垂直方向および時間方向に遅
延したmビットの映像信号との差分値の絶対値をとり、
各差分値の絶対値が小さい場合、各相関が高いと判断し
て係数の値を大きくし、逆に、各差分値の絶対値が大き
い場合、各相関が低いと判断して係数の値を小さくす
る。
【0011】請求項3記載の発明に係る誤差拡散方法
は、画像の水平方向、垂直方向および時間方向の3方向
のうち、任意の2方向についてのみ適応誤差拡散ステッ
プを適用する。
【0012】請求項4記載の発明に係る誤差拡散装置
は、入力したmビットの映像信号から画像の水平方向、
垂直方向および時間方向の信号レベルの各相関を検出
し、その各相関に基づいて各係数を算出する画像相関検
出部と、mビットの映像信号の下位(m−n)ビットの
データを削減して、上位nビットの映像信号に変換する
とともに、誤差成分である下位(m−n)ビットのデー
タに各係数をかけて重み付けして上位nビットの映像信
号に拡散させる適応誤差拡散部とを備えたものである。
【0013】請求項5記載の発明に係る誤差拡散装置
は、画像相関検出部が、mビットの映像信号を画像の水
平方向、垂直方向および時間方向に遅延させる遅延部
と、mビットの現映像信号と遅延部にて遅延させたmビ
ットの映像信号との各差分値の絶対値をとる差分絶対値
化部と、各差分値の絶対値に反比例させて各係数の値を
算出する相関検出部とを含む構成としたものである。
【0014】請求項6記載の発明に係る誤差拡散装置
は、適応誤差拡散部を、画像の水平方向、垂直方向およ
び時間方向の3方向のうち、任意の2方向についての
み、誤差拡散するように構成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
誤差拡散装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、画像相関検出回路(画像相関検出部)1は、入力
端子3からmビットの映像信号(入力信号)を入力し、
この映像信号から画像の水平方向、垂直方向および時間
方向(フィールド方向)の信号レベル(輝度レベル)の
相関を検出し、その検出した相関に基づいて、後述する
適応誤差拡散回路2が誤差成分である下位(m−n)ビ
ットのデータに重み付けする係数α,β,γを算出する
回路である。
【0016】適応誤差拡散回路(適応誤差拡散部)2
は、入力端子3からmビットの映像信号を入力し、この
mビットの映像信号の下位(m−n)ビットのデータを
削減して、出力端子4から出力する上位nビットの映像
信号(出力信号)に変換するとともに、誤差成分である
下位(m−n)ビットのデータに重み付けして上位nビ
ットの映像信号に拡散させる回路である。
【0017】また、画像相関検出回路1において、1D
遅延回路(遅延部)11Aは、入力端子3から入力した
mビットの映像信号を画像の水平方向に1ドット遅延さ
せる回路である。1H遅延回路(遅延部)11Bは、入
力端子3から入力したmビットの映像信号を画像の垂直
方向に1ライン遅延させる回路である。1V遅延回路
(遅延部)11Cは、入力端子3から入力したmビット
の映像信号を画像の時間方向に1フィールド遅延させる
回路である。
【0018】減算器(差分絶対値化部)12Aは、入力
端子3から入力したmビットの現映像信号(現在の映像
信号)の信号レベルと1D遅延回路11Aから出力され
た水平方向1ドット前のmビットの映像信号の信号レベ
ルとの差分値をとる回路である。減算器(差分絶対値化
部)12Bは、入力端子3から入力したmビットの現映
像信号の信号レベルと1H遅延回路11Bから出力され
た垂直方向1ライン前のmビットの映像信号の信号レベ
ルとの差分値をとる回路である。減算器(差分絶対値化
部)12Cは、入力端子3から入力したmビットの現映
像信号の信号レベルと1V遅延回路11Cから出力され
た時間方向1フィールド前のmビットの映像信号の信号
レベルとの差分値をとる回路である。
【0019】絶対値化回路(差分絶対値化部)13A,
13B,13Cは、それぞれ、減算器12A,12B,
12Cから出力されたmビットの映像信号の信号レベル
の差分値の絶対値をとる回路である。相関検出重み付け
回路(相関検出部)14は、絶対値化回路13A,13
B,13Cから出力された差分値の絶対値の大きさによ
って、画像の水平方向、垂直方向および時間方向の相関
を検出し、その検出した相関に基づいて、重み付けする
係数α,β,γを算出する回路であり、この相関検出重
み付け回路14が算出した係数α,β,γは、後述する
適応誤差拡散回路2の係数器24A,24B,24Cに
それぞれ出力される。
【0020】また、適応誤差拡散回路2において、遅延
回路21は、入力端子3から入力した現映像信号と、誤
差拡散する1つ前(水平方向に1ドット前、垂直方向に
1ライン前または時間方向に1フィールド前)の映像信
号の誤差成分のデータ(下位(m−n)ビットのデータ
に係数α,β,γをかけたデータ)との加算器27によ
る加算のタイミングを合わせるために、現映像信号を遅
延させる回路である。
【0021】下位(m−n)ビット出力回路22は、加
算器27から出力されたmビットの映像信号の下位(m
−n)ビットのデータを取り出して出力する回路であ
る。1D遅延回路23Aは、下位(m−n)ビット出力
回路22から出力された下位(m−n)ビットのデータ
を画像の水平方向に1ドット遅延させる回路である。1
H遅延回路23Bは、下位(m−n)ビット出力回路2
2から出力された下位(m−n)ビットのデータを画像
の垂直方向に1ライン遅延させる回路である。1V遅延
回路23Cは、下位(m−n)ビット出力回路22から
出力された下位(m−n)ビットのデータを画像の時間
方向に1フィールド遅延させる回路である。
【0022】係数器24A,24B,24Cは、それぞ
れ、1D遅延回路23A、1H遅延回路23Bおよび1
V遅延回路23Cから出力された1つ前(水平方向に1
ドット前、垂直方向に1ライン前、および時間方向に1
フィールド前)の下位(m−n)ビットのデータに、そ
れぞれ係数α,β,γをかけて重み付けするものであ
る。
【0023】加算器25は、係数器24Bから出力され
たデータと係数器24Cから出力されたデータを加算す
るものであり、加算器26は、係数器24Aから出力さ
れたデータと加算器25から出力されたデータを加算す
るものであり、加算器27は、遅延回路21から出力さ
れたmビットの映像信号と加算器26から出力されたデ
ータを加算するものである。上位nビット出力回路28
は、加算器27から出力されたmビットの映像信号の上
位nビットのデータを取り出して出力端子4に出力する
回路である。
【0024】次に動作について図2および図3のフロー
チャートを参照して説明する。最初に、画像相関検出回
路1の動作について図1および図2を参照して説明す
る。mビットの映像信号が入力端子3から入力されると
(ステップS11)、そのmビットの映像信号は、画像
相関検出回路1の1D遅延回路11A、1H遅延回路1
1Bおよび1V遅延回路11Cに送られるとともに、減
算器12A,12B,12Cに送られる。1D遅延回路
11A、1H遅延回路11Bおよび1V遅延回路11C
に送られたmビットの映像信号は、これら1D遅延回路
11A、1H遅延回路11Bおよび1V遅延回路11C
によって、それぞれ、水平方向に1ドット、垂直方向に
1ラインおよび時間方向に1フィールド遅延される。
【0025】減算器12A,12B,12Cは、入力端
子3から送られたmビットの現映像信号の信号レベル
と、1D遅延回路11A、1H遅延回路11Bおよび1
V遅延回路11Cからそれぞれ出力される、水平方向に
1ドット前、垂直方向に1ライン前および時間方向に1
フィールド前のmビットの映像信号の信号レベルとの差
分値をとる(ステップS12,S13,S14)。
【0026】減算器12A,12B,12Cから出力さ
れた信号レベルの差分値は、それぞれ、絶対値化回路1
3A,13B,13Cによって絶対値化される(ステッ
プS15,S16,S17)。このように、差分値の絶
対値をとるのは、現映像信号と1つ前の映像信号の信号
レベルの値によって、それらの差分値は正または負にな
るが、画像の水平方向、垂直方向および時間方向の信号
レベルの相関を検出するためには、差分値の大きさだけ
解ればよいからである。
【0027】絶対値化回路13A,13B,13Cにて
絶対値化された差分値は、それぞれ相関検出重み付け回
路14に出力される。相関検出重み付け回路14は、画
像の水平方向、垂直方向および時間方向の差分値に基づ
いて、適応誤差拡散回路2が重み付けする係数α,β,
γを算出する(ステップS18)。
【0028】相関検出重み付け回路14は、各差分値の
絶対値が小さい場合、信号レベル(輝度レベル)が近い
ので、各相関が高いと判断して係数α,β,γの値を大
きくし、逆に、各差分値の絶対値が大きい場合、信号レ
ベルが大きく異なるので、各相関が低いと判断して係数
α,β,γの値を小さくする。
【0029】従って、相関検出重み付け回路14は、例
えば、画像の水平方向、垂直方向、時間方向の順に差分
値の絶対値が小さい場合、この順に相関が高いと判断
し、係数α,β,γの値をα>β>γとする。尚、この係
数α,β,γの総和α+β+γは1であって、0≦α,
β,γ≦1である。
【0030】相関検出重み付け回路14は、この算出し
た係数α,β,γを適応誤差拡散回路2の係数器24
A,24B,24Cに送出する。尚、係数α,β,γの
うち最小のものだけを選択して送出し、相関の高い方向
だけ重み付けするようにしてもよい。
【0031】次に、適応誤差拡散回路2の動作について
図1および図3を参照して説明する。mビットの映像信
号が入力端子3から入力されると、そのmビットの映像
信号は、適応誤差拡散回路2の遅延回路21に送られ
る。
【0032】遅延回路21に送られたmビットの映像信
号は、遅延回路21にて遅延されて加算器27に送られ
る。このように、遅延回路21でmビットの映像信号を
遅延させるのは、上述したように、入力端子3から入力
したmビットの映像信号と、誤差拡散する1つ前の映像
信号の誤差成分のデータとの加算器27による加算のタ
イミングを合わせるためである。
【0033】加算器27に送られたmビットの映像信号
は、加算器27にて係数器24A,24B,24C側か
らの誤差成分のデータ(下位(m−n)ビットのデータ
に係数α,β,γをかけたデータ)が加算されて誤差拡
散され、上位nビット出力回路28および下位(m−
n)ビット出力回路22に出力される。
【0034】上位nビット出力回路28では、誤差拡散
されたmビットの映像信号の上位nビットのデータを取
り出して出力端子4に出力する。一方、下位(m−n)
ビット出力回路22は、次のmビットの映像信号を誤差
拡散するために、誤差拡散されたmビットの映像信号の
下位(m−n)ビットのデータを取り出して(ステップ
S21)、1D遅延回路23A、1H遅延回路23Bお
よび1V遅延回路23Cにそれぞれ出力する。
【0035】1D遅延回路23A、1H遅延回路23B
および1V遅延回路23Cに送られた下位(m−n)ビ
ットのデータは、それぞれ、画像の水平方向に1ドッ
ト、垂直方向に1ラインおよび時間方向に1フィールド
遅延されて(ステップS22,S23,S24)、それ
ぞれ係数器24A,24B,24Cに出力される。
【0036】係数器24A,24B,24Cに出力され
た下位(m−n)ビットのデータは、係数器24A,2
4B,24Cにて係数α,β,γがかけられる(ステッ
プS25,S26,S27)。この係数α,β,γは、
上述したように、画像相関検出回路1の相関検出重み付
け回路14が、画像の水平方向、垂直方向および時間方
向の相関から算出した値である。
【0037】係数器24A,24B,24Cから出力さ
れた誤差成分のデータは、それぞれ、加算器25,26
によって加算されて(ステップS28)、加算器27に
出力され、上述したように、加算器27にてmビットの
現映像信号と加算されて誤差拡散される(ステップS2
9)。
【0038】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、画像相関検出回路1によって、画像の水平方向、垂
直方向および時間方向の相関を検出し、その検出した相
関から水平方向、垂直方向および時間方向の係数α,
β,γを算出し、適応誤差拡散回路2によって、画像相
関検出回路1が算出した係数α,β,γを誤差成分に重
み付けして誤差拡散するように構成したので、誤差拡散
処理を同一の対象画像に限定し、また誤差拡散して意味
のある方向に多く誤差拡散処理を行うことができ、その
結果、対象画像の階調再現性を向上させるとともに、不
要なノイズの発生を抑制することができる。
【0039】尚、上記実施の形態1では、1D遅延回路
11A、1H遅延回路11Bおよび1V遅延回路11C
によって、それぞれmビットの現映像信号を1ドット、
1ライン、1フィールド遅延させ、この遅延した映像信
号と現映像信号との相関を検出していたが、これに限る
ものではなく、nD遅延回路、nH遅延回路、nV遅延
回路によって、それぞれmビットの映像信号をnドッ
ト、nライン、nフィールド遅延させて、この遅延した
映像信号と現映像信号との相関を検出するようにしても
よい。さらに、遅延量(nドット、nライン、nフィー
ルド)は、映像信号の誤差成分のビット毎に、任意の値
としてもよい。
【0040】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2による誤差拡散装置の構成を示すブロック図であ
る。上記実施の形態1による誤差拡散装置は、画像相関
検出回路1によって、画像の水平方向、垂直方向および
時間方向の相関を検出し、その検出した相関から水平方
向、垂直方向および時間方向の係数α,β,γを算出
し、適応誤差拡散回路2によって、画像相関検出回路1
が算出した係数α,β,γを誤差成分に重み付けして誤
差拡散していたが、この実施の形態2による誤差拡散装
置は、図2に示すように、画像相関検出回路(画像相関
検出部)1Aによって、画像の水平方向および垂直方向
の相関による水平方向および垂直方向の係数α,βを算
出し、適応誤差拡散回路(適応誤差拡散部)2によっ
て、画像相関検出回路1が算出した係数α,βを誤差成
分に重み付けして誤差拡散するものである。
【0041】即ち、画像の水平方向、垂直方向および時
間方向の3方向のうち、時間方向の誤差拡散処理を行わ
ない適応制御としたものである(水平方向および垂直方
向の誤差拡散処理だけ行う)。尚、その他の構成および
動作については、上記図1に示した実施の形態1による
誤差拡散装置と同様であるため、重複する説明を省略す
る。
【0042】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、画像の水平方向、垂直方向および時間方向の3方向
のうち、水平方向および垂直方向の2方向の誤差拡散処
理だけ行うように構成したので、上記実施の形態1と同
様の効果を奏するとともに、装置構成を簡単にできると
いう効果を奏する。
【0043】尚、上記実施の形態2では、画像の水平方
向、垂直方向および時間方向の3方向のうち、水平方向
および垂直方向の2方向の誤差拡散処理を行う適応制御
としたが、これに限るものではなく、画像の水平方向、
垂直方向および時間方向の3方向のうち、任意の2方向
の誤差拡散処理を行う適応制御とするものであっても構
わない。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、mビットの映像信号から画像の水平方向、垂直方
向および時間方向の信号レベルの各相関を検出し、その
検出した各相関から水平方向、垂直方向および時間方向
の各係数を算出する画像相関検出処理と、各係数を誤差
成分に重み付けして上位nビットのデータに拡散する適
応誤差拡散処理とを有するので、誤差拡散処理を同一の
対象画像に限定し、また誤差拡散して意味のある方向に
多く誤差拡散処理を行うことができ、その結果、対象画
像の階調再現性を向上させるとともに、不要なノイズの
発生を抑制することができる効果を奏する。
【0045】請求項2記載の発明によれば、画像相関検
出処理は、mビットの現映像信号と、画像の水平方向、
垂直方向および時間方向に遅延したmビットの映像信号
との差分値の絶対値をとり、各差分値の絶対値が小さい
場合、各相関が高いと判断して係数の値を大きくし、逆
に、各差分値の絶対値が大きい場合、各相関が低いと判
断して係数の値を小さくするので、確実に画像の各方向
の相関を検出することができ、適応誤差拡散処理に反映
させることができる効果を奏する。
【0046】請求項3記載の発明によれば、画像の水平
方向、垂直方向および時間方向の3方向のうち、任意の
2方向についてのみ適応誤差拡散処理を行うようにした
ので、処理を簡略化することができるという効果を奏す
る。
【0047】請求項4記載の発明によれば、入力したm
ビットの映像信号から画像の水平方向、垂直方向および
時間方向の信号レベルの各相関を検出し、その各相関に
基づいて各係数を算出する画像相関検出部と、mビット
の映像信号の下位(m−n)ビットのデータを削減し
て、上位nビットの映像信号に変換するとともに、誤差
成分である下位(m−n)ビットのデータに各係数をか
けて重み付けして上位nビットの映像信号に拡散させる
適応誤差拡散部とを備えたので、請求項1と同様、誤差
拡散処理を同一の対象画像に限定し、また誤差拡散して
意味のある方向に多く誤差拡散処理を行うことができ、
その結果、対象画像の階調再現性を向上させるととも
に、不要なノイズの発生を抑制することができる効果を
奏する。
【0048】請求項5記載の発明によれば、画像相関検
出部を、mビットの映像信号を画像の水平方向、垂直方
向および時間方向に遅延させる遅延部と、mビットの現
映像信号と遅延部にて遅延させたmビットの映像信号と
の各差分値の絶対値をとる差分絶対値化部と、各差分値
の絶対値に反比例させて各係数の値を算出する相関検出
部とから構成したので、確実に画像の各方向の相関を検
出することができ、適応誤差拡散処理に反映させること
ができる効果を奏する。
【0049】請求項6記載の発明によれば、適応誤差拡
散部を、画像の水平方向、垂直方向および時間方向の3
方向のうち、任意の2方向についてのみ、誤差拡散する
ように構成したので、装置構成を簡略化できるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による誤差拡散装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 画像相関検出処理を示すフローチャートであ
る。
【図3】 適応誤差拡散処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】 この発明の実施の形態2による誤差拡散装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1A 画像相関検出回路(画像相関検出部) 2,2A 適応誤差拡散回路(適応誤差拡散部) 11A 1D遅延回路(遅延部) 11B 1H遅延回路(遅延部) 11C 1V遅延回路(遅延部) 12A,12B,12C 減算器(差分絶対値化部) 13A,13B,13C 絶対値化回路(差分絶対値化
部) 14 相関検出重み付け回路(相関検出部) 21 遅延回路 22 下位(m−n)ビット出力回路 23A 1D遅延回路 23B 1H遅延回路 23C 1H遅延回路 24A,24B,24C 係数器 25,26,27 加算器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 mビットの映像信号をnビットの映像信
    号に変換する際に、その誤差成分である下位(m−n)
    ビットのデータを上位nビットのデータに拡散させる誤
    差拡散方法において、 前記mビットの映像信号から画像の水平方向、垂直方向
    および時間方向の信号レベルの各相関を検出し、その検
    出した各相関から水平方向、垂直方向および時間方向の
    各係数を算出する画像相関検出ステップと、 前記各係数を前記誤差成分に重み付けして前記上位nビ
    ットのデータに拡散する適応誤差拡散ステップと、 を有することを特徴とする誤差拡散方法。
  2. 【請求項2】 画像相関検出ステップでは、mビットの
    現映像信号と、画像の水平方向、垂直方向および時間方
    向に遅延したmビットの映像信号との差分値の絶対値を
    とり、各差分値の絶対値が小さい場合、各相関が高いと
    判断して係数の値を大きくし、逆に、各差分値の絶対値
    が大きい場合、各相関が低いと判断して係数の値を小さ
    くする請求項1記載の誤差拡散方法。
  3. 【請求項3】 画像の水平方向、垂直方向および時間方
    向の3方向のうち、任意の2方向についてのみ適応誤差
    拡散ステップを適用する請求項1または請求項2記載の
    誤差拡散方法。
  4. 【請求項4】 入力したmビットの映像信号から画像の
    水平方向、垂直方向および時間方向の信号レベルの各相
    関を検出し、その各相関に基づいて各係数を算出する画
    像相関検出部と、 前記mビットの映像信号の下位(m−n)ビットのデー
    タを削減して、上位nビットの映像信号に変換するとと
    もに、誤差成分である下位(m−n)ビットのデータに
    前記各係数をかけて重み付けして前記上位nビットの映
    像信号に拡散させる適応誤差拡散部と、 を備えた誤差拡散装置。
  5. 【請求項5】 画像相関検出部は、 mビットの映像信号を、画像の水平方向、垂直方向およ
    び時間方向に遅延させる遅延部と、 mビットの現映像信号と前記遅延部にて遅延させたmビ
    ットの映像信号との各差分値の絶対値をとる差分絶対値
    化部と、 各差分値の絶対値に反比例させて各係数の値を算出する
    相関検出部とを含む請求項4記載の誤差拡散装置。
  6. 【請求項6】 適応誤差拡散部は、画像の水平方向、垂
    直方向および時間方向の3方向のうち、任意の2方向に
    ついてのみ誤差拡散する請求項4または請求項5記載の
    誤差拡散装置。
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