JP3338252B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JP3338252B2
JP3338252B2 JP27020695A JP27020695A JP3338252B2 JP 3338252 B2 JP3338252 B2 JP 3338252B2 JP 27020695 A JP27020695 A JP 27020695A JP 27020695 A JP27020695 A JP 27020695A JP 3338252 B2 JP3338252 B2 JP 3338252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
circuit
image data
data
digital
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27020695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09114429A (ja
Inventor
貢 小林
久夫 上原
健治 佐伯
誠 藤岡
誠 北川
雄介 筒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP27020695A priority Critical patent/JP3338252B2/ja
Publication of JPH09114429A publication Critical patent/JPH09114429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3338252B2 publication Critical patent/JP3338252B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、所定ビットの画像
表示データによって表示を行うデジタル入力の表示装置
に、所定ビット以上の階調数の表示を擬似的に行うため
の多階調化画像処理装置に関し、更に詳しくは、アナロ
グの画像信号を出力する情報処理機器の表示装置に前記
デジタル入力の表示装置を接続可能とした画像処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア対応のOA用高精
細カラー液晶表示装置が開発されるに至った。このカラ
ー液晶は、R、G、Bの各色毎に3ビットあるいは4ビ
ットのデジタルドライバを内蔵している。例えば、3ビ
ットのデジタルドライバを持ったカラー液晶は、各色8
階調の表示が可能で、全体で512色の表示ができる。
しかしながら、単なるOA用のモニタとして使用する場
合にはこれで十分であるが、マルチメディア対応とし
て、動画や静止画などの映像を表示するには不十分であ
り、更なる階調の増加が望まれていた。
【0003】そこで、1つの画素で表示できない成分を
同じ画面フレームの周囲の隣接する画素に拡散(フレー
ム内誤差拡散)することによって疑似的に階調数を高め
る方法、また、1つの画素で表示できない成分を複数の
画面フレームに亘って同一の画素に拡散(フレーム間誤
差拡散)する方法が発案されている。本明細書におい
て、誤差データなる用語は、画像データの構成ビットの
内、表示装置のデジタルドライバによって表示できない
下位ビットのデータを意味する。
【0004】図4は、フレーム内誤差拡散及びフレーム
間誤差拡散を用いた多階調化処理回路であり、R,G,
Bの1色分を示している。図4において、ラッチ回路1
は、ドットクロックDCLKに同期して順次印加される
8ビットの原画像データSDをラッチし演算回路2に出
力する。演算回路2は、原画像データSDと誤差データ
保持回路3から出力される誤差データEIを加算して8
ビットの補正画像データHDを作成する。誤差データ保
持回路3は、補正画像データHDの下位2ビットをフレ
ーム内誤差拡散のための誤差データEIとしてドットク
ロックDCLKによって保持し、次の画素の原画像デー
タSDがラッチ回路1にラッチされた時に誤差データE
Iを演算回路2に出力する。補正画像データHDの上位
6ビットは、フレーム内誤差拡散された補正画像データ
HDとして出力され、出力ラッチ回路4に印加される。
即ち、フレーム内誤差拡散回路は、演算回路2と誤差デ
ータ保持回路3によって構成され、演算回路2に印加さ
れた原画像データSDに1ドット前の画素の誤差データ
EIが加算されるために、隣接する画素に下位2ビット
の誤差データが順次拡散されることになる。
【0005】また、ラッチ回路4に保持された6ビット
の補正画像データHDは、演算回路5に印加される。演
算回路5は、誤差データフレームメモリ6から読み出さ
れた1フレーム前の同一画素の2ビットの誤差データE
Bと補正画像データHDと加算処理する。この加算結果
は、フレーム間の誤差拡散後の6ビットの補正画像デー
タFHDを作成する。補正画像データFHDの下位2ビ
ットは、フレーム間誤差拡散のための誤差データEBと
して誤差データフレームメモリ6に保持され、上位4ビ
ットは、表示画像データGDとして、出力ラッチ回路7
に印加される。即ち、フレーム間誤差拡散処理回路は、
演算回路5と誤差データフレームメモリ6によって構成
され、あるフレームにおける補正画像データFHDの下
位2ビットは、1フレームの期間、誤差データフレーム
メモリ6に保持され、次のフレームの同一画素の画像デ
ータに加算されるために、フレーム間で誤差の拡散が行
われることになる。
【0006】図4に示される如く、8ビットの原画像デ
ータは、フレーム内誤差拡散処理によって6ビットに低
減され、更に、フレーム間誤差拡散処理によって4ビッ
トに低減される。従って、4ビット入力のデジタルドラ
イバ内蔵の液晶表示装置に誤差拡散処理されたR,G,
B各色の4ビット画像表示データGDを供給すること
で、疑似的に256×256×256色数の表示を行う
ことができる。
【0007】以上、図4を用いてフレーム内誤差拡散及
びフレーム間誤差拡散の多階調化画像処理装置を簡単に
説明したが、詳しくは、本願出願人による特願平4−3
07210号に記述されている。一方、パソコン用途の
10インチあるいは11インチクラスのデジタルカラー
液晶表示装置に上述の多階調化画像処理装置を内蔵した
カラー液晶表示装置が商品化されている。しかしなが
ら、CRT表示装置をモニタとして用いるパソコンの
R、G、B出力は、アナログ信号であるため、このよう
なデジタルドライバ内蔵の液晶表示装置をモニタとして
使用することができない。
【0008】このカラー液晶表示装置をデジタル出力の
パソコンとアナログ出力のパソコンの両方に使用できる
ようにするためには、パソコンのアナログ信号出力をデ
ジタル信号に変換するためのA/D変換回路をカラー液
晶表示装置に設けなければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アナロ
グ信号の微少なノイズ成分や電送系の歪みにより、A/
D変換回路の量子化データに不安定成分が混入すると、
その不安定成分が、多階調化画像処理において、同一フ
レーム内の隣接する画素に誤差データとして伝搬し、ま
た、時間的に連続するフレームにも誤差データとして伝
搬することになり、結果的に画像が悪化する場合があ
る。特に、パソコンによって作成された中間調のフラッ
トなベタ塗り画面等においては、量子化データの不安定
成分による誤差データの伝搬による影響が顕著に現れ、
画像が悪化する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した点に
鑑みて創作されたものであり、各画素の画像表示データ
がLビットで構成され、該Lビットの画像表示データに
よって表示がなされる表示装置に適用され、Lビットよ
り大きいPビットの画像データによって表示される階調
を擬似的に前記表示装置に表示するための画像情報処理
装置において、アナログ画像信号を前記Pビットのデジ
タルデータに変換するA/D変換回路と、前記アナログ
画像信号と同期した同期信号に基づいて前記A/D変換
回路のサンプリング制御クロック及び複数のタイミング
信号を発生するタイミング信号発生回路と、前記A/D
変換回路のPビット出力が印加されるデジタルフィルタ
と、該デジタルフィルタのデジタル出力と前記タイミン
グ信号発生回路のタイミング信号に基づいて多階調化処
理を行い前記Lビットの画像表示データを作成する多階
調化処理回路とを備え、A/D変換後のデジタルデータ
を平均化することによってデジタルデータに含まれるノ
イズ及び歪み成分を除去することによって上記課題を解
決する。
【0011】また、前記デジタルフィルタは、前記Pビ
ットの画像データを遅延する複数の遅延素子と、該遅延
素子によって遅延された複数の画像データを比較する複
数の比較回路と、該比較回路の比較結果に基づいて、前
記遅延素子によって遅延された所定の画像データの平均
値または所定の遅延画像データをデジタルフィルタの出
力として選択出力する平均値演算回路とから構成され、
画像の変化に応じたデジタルデータの平均化処理を行う
ことによって上記課題を解決する。
【0012】また、前記デジタルフィルタは、前記アナ
ログ画像信号を発生する発生源の階調数に応じて、印加
されたデジタル画像データの下位の所定ビットを無効に
する機能を備え、A/D変換されたデジタルデータのノ
イズ部分となる下位ビットを除去することによって上記
課題を解決する。更に、前記デジタルフィルタは、フレ
ームメモリを備えた3次元デジタルフィルタとすること
により、時間軸上のデジタルデータに基づきノイズを除
去し、上記課題を解決する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
画像処理装置のブロック図である。アナログのカラー画
像信号AR,AG,ABは、バッファとして機能するオ
ペアンプ8に各々供給される。オペアンプ8によって増
幅された各画像信号AR,AG,ABは、各々A/D変
換回路9に印加される。また、アナログ画像信号AR,
AG,ABは、例えば、パソコンやアナログ映像機器等
から垂直同期信号Vsyncと水平同期信号Hsync
と同期して出力される。即ち、パソコンの場合は、例え
ば、VGA(Video・Graphycs・Arra
y)と呼ばれる表示装置への信号出力基準に従ってカラ
ー画像データがアナログ画像信号AR,AG,ABに変
換され、垂直同期信号Vsync及び水平同期信号Hs
yncと同期させてパソコンの外部に出力される。一
方、ビデオやTV等のアナログの映像機器の場合には、
アナログ画像信号AR,AG,ABと垂直同期信号Vs
ync及び水平同期信号Hsyncは、直接、映像機器
の外部に出力される。
【0014】垂直同期信号Vsync及び水平同期信号
Hsyncは、タイミング制御回路11に印加される。
タイミング制御回路11は、PLL回路を内蔵し、垂直
同期信号Vsync及び水平同期信号Hsyncを基準
にした周波数の信号を発生し、この信号に基づいて、A
/D変換回路9の動作を制御するためのサンプリングク
ロックFsや、A/D変換回路9によって作成されたデ
ジタル画像データに同期したドットクロックDCLK、
垂直同期信号Vsync及び水平同期信号Hsync
や、制御信号Enableを作成する。
【0015】A/D変換回路9は、サンプリングクロッ
クFsによって、アナログ画像信号を8ビットのデジタ
ルデータに変換するものであり、変換されたデジタル画
像信号は、デジタルフィルタ10に印加される。VGA
の場合には、1ラインの表示画素数が480画素であ
り、表示されないブランキング期間を考えると、サンプ
リングクロックFsの周波数は、25.175MHZと
なる。
【0016】デジタルフィルタ10は、サンプリングク
ロックFsの周波数で印加される8ビットのデジタルデ
ータを平滑化処理することによって、A/D変換回路9
による量子化雑音あるいはA/D変換回路9より前の回
路及び伝送系の不完全さに起因する歪みや定常雑音を除
去する目的で、R,G,Bの各色に設けられたものであ
る。このデジタルフィルタ10の具体的な回路について
は、図2及び図3を参照して後に説明する。
【0017】デジタルフィルタ10の各色の出力は、多
階調化処理回路12に印加される。多階調化処理回路1
2は、図4及び前述の説明の如く、フレーム内誤差拡散
処理とフレーム間誤差拡散処理を行う回路であり、各色
とも8ビットのデジタル画像データを処理して、4ビッ
トのデジタル画像表示データGDR,GDG,GDBを
出力するものである。尚、図4において、誤差データ保
持回路3及び誤差データフレームメモリ6の動作は、タ
イミング制御回路11から印加される垂直同期信号Vs
ync、水平同期信号Hsync、ドットクロックDC
LK、及び、制御信号Enableによって制御される
ものであり、更に、ラッチ回路1、4、7は、D−FF
によって構成されるために、処理されたデータはドット
クロックDCLKによってラッチ回路1、4、7の段数
だけ遅延される。そのため、多階調化処理回路12は、
デジタル画像表示データGDR,GDG,GDBと同期
した垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsyn
c、ドットクロックDCLK、及び、制御信号Enab
leを出力し、デジタル液晶表示装置(図示せず)に印
加する。
【0018】また、多階調化処理回路12には、デジタ
ルフィルタ10の出力とともに、デジタル入力端子D
R,DG,DBから直接デジタル画像データが印加可能
となっている。即ち、本実施形態では、アナログの画像
データにもデジタルの画像データにも対応できるように
なっている。図2は、図1のデジタルフィルタ10の具
体的な実施例を示すブロック図である。このデジタルフ
ィルタは、1次元のフィルタであり、雑音の低減をする
ために、1水平ライン上の複数のドットの画像データを
平滑化する。しかし、単純に平滑化処理を行うと、画像
のエッジ情報が失われ、輪郭部分がぼけてしまう。そこ
で、本実施例では、4画素間の画像データの相関に基づ
き、条件付きで平滑化処理を行うようにしたものであ
る。
【0019】図2において、8ビットのデジタル画像デ
ータは、従属接続された4個の遅延素子13、14、1
5、16の初段の遅延素子13に印加される。遅延素子
13、14、15、16は、各々8個のD−FFで構成
され、ドットクロックDCLKによって、デジタル画像
データをシフトする。従って、遅延素子14の出力PD
2を処理すべき画像データとすると、遅延素子16の出
力PD4は2画素前の画像データ、遅延素子15の出力
PD3は1画素前の画像データ、遅延素子13の出力P
D1は1画素後のデータ、印加された画像データPD0
は2画素後の画像データとなる。
【0020】遅延素子14の出力PD2と入力された画
像データPD0は、比較回路17に印加され、その差が
所定値Eより大きいか小さいかが判別される。同様に、
遅延素子13の出力PD1と遅延素子14の出力PD2
は、比較回路18に印加され、その差が所定値Eと比較
される。更に、遅延素子14の出力PD2と遅延素子1
5の出力PD3は、比較回路19に印加され、その差が
所定値Eと比較され、また、遅延素子14の出力PD2
と遅延素子16の出力PD4は、比較回路20に印加さ
れ、その差が所定値Eと比較される。ここで、所定値E
は、画像のエッジを検出するための閾値であり、本実施
例のように8ビットデータの場合には、数値「2」から
「4」に設定される。各々の比較回路17、18、1
9、20の比較結果DIF0、DIF1、DIF2、D
IF3は平均値演算回路19に印加される。また、平均
値演算回路21には、印加されたデジタル画像データP
D0と各遅延素子13、14、15、16の出力PD
1、PD2、PD3、PD4も印加される。
【0021】この平均値演算回路21は、各比較結果D
IF0、DIF1、DIF2、DIF3に基づいて、4
方式の平均値処理を行うものである。第1の平均値処理
は、各比較結果DIF1、DIF2、DIF3が全て所
定値Eより小さい場合である。即ち、連続する4画素の
デジタル画像データの差が全て所定値E以下であり、画
像のエッジ部分がないフラットな画面の場合である。こ
の場合には、デジタル画像データPD1、PD2、PD
3、PD4を全て加算して4で割り、平均値を求め、こ
の平均値がデジタルフィルタ10の出力として平均値演
算回路21から出力される。これにより、デジタル画像
データPD1、PD2、PD3、PD4に含まれるノイ
ズ成分が低減される。
【0022】第2の平均値処理は、比較結果DIF1が
所定値E以上で、且つ、比較結果DIF2とDIF3が
所定値Eより小さい場合である。即ち、処理すべき画像
データPD1の画素と1画素後の画素間に画像のエッジ
が存在し、1画素前及び2画素前の画像がフラットな場
合である。この場合には、デジタル画像データPD3と
PD4を加算して2で割り、その平均値がデジタルフィ
ルタ10の出力として平均値演算回路21から出力され
る。ここで、平均値の算出にデジタル画像データPD2
を含めない理由は、アナログ信号の状態において、画像
のエッジの両側の信号にオーバーシュートやアンダーシ
ュートが発生し易く、A/D変換後のデータの誤差が大
きくなる可能性があるとの理由による。これにより、エ
ッジ部分のデジタルデータは平均値処理から除かれるた
め、エッジの影響を除去することができる。
【0023】第3の平均値処理は、比較結果DIF2が
所定値E以上で、且つ、比較結果DIF0とDIF1が
所定値Eより小さい場合である。即ち、処理すべき画像
データPD2の画素と1画素前の間に画像のエッジが存
在し、1画素後及び2画素後の画像がフラットな場合で
ある。この場合には、デジタル画像データPD0とPD
1を加算して2で割り、その平均値がデジタルフィルタ
10の出力として平均値演算回路21から出力される。
この場合も、前述の第2の平均値処理と同様にエッジの
部分のデジタル画像データは、平均値処理に含まれな
い。このような処理により、エッジ部分のデジタル画像
データは、フラットな画像である1画素及び2画素後の
平均値として出力されるためにノイズの影響が低減され
るのである。
【0024】第4の平均値処理は、第1の平均値処理、
第2の平均値処理、及び、第3の平均値処理以外の全て
の条件の場合である。この場合は、フラットな画面では
なく、階調変化の大きい画面の場合であり、この場合に
は平均値を求めることなく、入力されたデジタル画像デ
ータPD2をそのまま出力する。これにより、平均値処
理によって、変化のある画像の画質劣化が防止できる。
【0025】図3は、デジタルフィルタ10の他の実施
例を示すブロック図である。このデジタルフィルタは、
3次元の巡回型デジタルフィルタであり、乗算回路22
及び23と、加算回路24及び25と、フレームメモリ
26と、動き検出回路27とから構成され、同一画素に
おけるフレーム間の相関に基づいてノイズを除去するも
のである。A/D変換回路9のデジタル画像データPD
は乗算回路22及び加算回路25に印加される。また加
算回路25にはフレームメモリ26から読み出されたデ
ジタル画像データPDFが印加され、加算回路25にお
いてその差を算出することによって、フレームメモリ2
6に蓄積された過去のフレームのデジタル画像データと
現在のフレームのデジタル画像データの変化量を求め
る。動き検出回路27は、加算回路25から出力される
変化量(PD−PDF)の大きさに基づいて画像の動き
の大きさを検出し、その大きさに応じた係数Kを設定す
る。たとえば、変化量(PD−PDF)が数値「3」よ
り小さい場合には、画像の動きがほとんどないと考え係
数Kの値は「0.5〜0.8」程度に設定され、また変
化量(PD−PDF)が数値「3」以上の場合には画像
変化がある場合で係数Kの値は「0」に設定される。
【0026】係数Kは乗算回路23に供給され、フレー
ムメモリ26から読み出されたデジタル画像データPD
Fと乗算され、乗算結果は加算回路24に印加される。
一方、動き検出回路27は係数1−Kを求め、乗算回路
22に供給する。乗算回路22は印加されたデジタル画
像データPDと係数1−Kを乗算し、その乗算結果は加
算回路24に印加される。そして加算回路24の出力が
デジタルフィルタ10の出力OUTとして取り出されれ
るとともに、そのデジタル画像データは、フレームメモ
リ26に順次書き込まれる。
【0027】図3のデジタルフィルタによれば、加算回
路25の結果、変化量(PD−PDF)が数値「3」よ
り小さい場合に係数Kが「0.5」と設定された時、出
力されるデジタル画像データOUTは、印加されたデジ
タル画像データPDとそれまでのフレームのデジタル画
像データの1/2づつを加算したものとなるため、過去
のフレームのデータとの平均値処理されたものとなる。
これにより、ノイズの低減が実現できる。一方、変化量
(PD−PDF)が数値「3」以上の場合に係数Kが
「0」と設定された時には、出力されるデジタル画像デ
ータOUTは、印加されたデジタル画像データPDがそ
のまま出力されることになる。これにより画像変化のあ
る場合には平均値処理が行われず、この処理による画像
劣化が防止される。
【0028】また、図1に示されたデジタルフィルタ1
0は、原画像の色数によってA/D変換回路9で変換さ
れたデジタル画像データのデータ補正機能を有してい
る。即ち、パソコン側に設定された表示色数が判明して
いる場合には、A/D変換後のデジタル画像データの有
効ビット数が定まるため、この有効ビット以外を強制的
に「0」とする機能である。具体的には、パソコンの設
定が4096色の場合には、有効ビット数は4ビットで
あるため、デジタルフィルタ10の出力の下位4ビット
が強制的に「0」にされる。また、パソコンの設定が3
万2千色の場合には、有効ビット数は5ビットであるた
め、デジタルフィルタ10の出力の下位3ビットが
「0」にされる。更に、パソコンの設定が26万色の場
合には、有効ビット数は6ビットであるため、デジタル
フィルタ10の出力の下位2ビットが「0」にされる。
一方、パソコンの設定がフルカラー(1670万色)の
場合には、有効ビット数は8ビットであり、この場合
は、A/D変換されたデジタル画像データPDの全ビッ
トが有効ビットであるため、この機能は実施されない。
尚、この機能によってデジタル画像データの下位ビット
を強制的に「0」とする回路は、デジタルフィルタ10
の入力部あるいは出力部に設けられる。この強制的に
「0」とする回路は、下位4ビットにゲート回路を各々
設け、このゲート回路の各々に印加される制御信号によ
って出力を「0」とすることで実現できる。
【0029】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、デジタル
ドライバを内蔵したカラー液晶表示装置用の多階調化処
理装置にA/D変換回路を内蔵し、パソコンあるいはア
ナログ映像機器から出力されるアナログ画像信号を入力
可能とした装置において、アナログ信号の微少なノイズ
成分や電送系の歪みにより、A/D変換回路の量子化デ
ータに不安定成分が混入した場合でも、そのノイズ成分
が有効に除去され、ノイズの誤差拡散による画像の悪化
が防止できるものである。特に、パソコンによって作成
された中間調のフラットなベタ塗り画面等においては、
量子化データの不安定成分による誤差データの伝搬によ
る影響を完全に除去することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示されたデジタルフィルタ10の一実施
例を示すブロック図である。
【図3】図1に示されたデジタルフィルタ10の他の実
施例を示すブロック図である。
【図4】多階調化処理回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
8 オペアンプ 9 A/D変換回路 10 デジタルフィルタ 11 タイミング制御回路 12 多階調化処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 5/36 G09G 5/00 555A H04N 7/30 G06F 15/68 400A 11/04 G09G 5/36 520A H04N 7/133 A (72)発明者 藤岡 誠 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 北川 誠 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 筒井 雄介 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−282249(JP,A) 特開 平5−191637(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 5/42 G06T 5/00 - 5/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素の画像表示データがLビットで構
    成され、該Lビットの画像表示データによって表示がな
    される表示装置に適用され、Lビットより大きいPビッ
    トの画像データによって表示される階調を疑似的に前記
    表示装置に表示するための画像処理装置において、アナ
    ログ画像信号を前記Pビットのデジタルデータに変換す
    るA/D変換回路と、前記アナログ画像信号と同期した
    同期信号に基づいて前記A/D変換回路のサンプリング
    制御クロック及び複数のタイミング信号を発生するタイ
    ミング信号発生回路と、前記A/D変換回路のPビット
    出力が印加されるデジタルフィルタと、該デジタルフィ
    ルタのデジタル出力と前記タイミング信号発生回路のタ
    イミング信号に基づいて多階調化処理を行い前記Lビッ
    トの画像表示データを作成する多階調化処理回路とを備
    ており、前記デジタルフィルタは、前記Pビットの画
    像データを遅延する複数の遅延素子と、該遅延素子によ
    って遅延された複数の画像データを比較する複数の比較
    回路と、該比較回路の比較結果に基づいて、前記遅延素
    子によって遅延された所定の画像データの平均値または
    所定の遅延画像データをデジタルフィルタの出力として
    選択出力する平均値演算回路とから構成されることを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の比較回路の比較結果において
    画像の境界部分が検出された場合に、前記画像の境界部
    分の画像データは平均値の算出に含まれないことを特徴
    とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記デジタルフィルタは、前記アナログ
    画像信号を発生する発生源の階調数に応じて、印加され
    たデジタル画像データの下位の所定ビットを無効にする
    機能を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画
    像処理装置。
JP27020695A 1995-10-18 1995-10-18 画像処理装置 Expired - Fee Related JP3338252B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27020695A JP3338252B2 (ja) 1995-10-18 1995-10-18 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27020695A JP3338252B2 (ja) 1995-10-18 1995-10-18 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09114429A JPH09114429A (ja) 1997-05-02
JP3338252B2 true JP3338252B2 (ja) 2002-10-28

Family

ID=17483017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27020695A Expired - Fee Related JP3338252B2 (ja) 1995-10-18 1995-10-18 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3338252B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4506092B2 (ja) * 2003-03-27 2010-07-21 セイコーエプソン株式会社 画像処理方法および画像処理装置ならびに表示デバイス
JP2010101924A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09114429A (ja) 1997-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6791525B2 (en) Display apparatus and driving method therefor
JP4490044B2 (ja) 色特性補償機能と応答速度補償機能を有する液晶表示装置
JPH09231375A (ja) 動きの検出装置、その方法、表示制御装置、その方法、およびソフトウエアシステム
EP1072153B1 (en) False contour correcting apparatus and method
US20090040246A1 (en) Image processing device, display device, image processing method, and program
JP2003302955A (ja) フレームレート制御方法及びそのための液晶表示装置
KR20060047260A (ko) 이미지 처리 장치, 이미지 처리 방법 및 이미지 처리프로그램
JP5051983B2 (ja) フレームレート制御によるlcdぼけ低減
JP3717917B2 (ja) 液晶表示装置、液晶表示装置の信号処理装置、そのプログラムおよび記録媒体、並びに、液晶表示制御方法
JP2003143556A (ja) 表示装置
US6469708B1 (en) Image dithering device processing in both time domain and space domain
TWI495353B (zh) 影像處理中所使用的抖色系統及方法
KR100277311B1 (ko) 화상 표시 장치 및 화상 표시 방법
JP3993159B2 (ja) 動き検出装置および方法
Someya et al. The suppression of noise on a dithering image in LCD overdrive
JPH06325170A (ja) 画像処理装置
JPH10276345A (ja) 映像信号処理装置
JP3338252B2 (ja) 画像処理装置
JP3305669B2 (ja) 誤差拡散方法および誤差拡散装置
KR100403698B1 (ko) 다계조 화상 표시 방법 및 그 장치
JP4316217B2 (ja) 画像処理装置
JP3801189B2 (ja) ビットリダクション装置
JP2760714B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JP2846777B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置
JP2846780B2 (ja) 画像情報処理方法及び画像情報処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070809

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees