JPH10222124A - 階調適応型誤差拡散回路 - Google Patents

階調適応型誤差拡散回路

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JPH10222124A
JPH10222124A JP9037050A JP3705097A JPH10222124A JP H10222124 A JPH10222124 A JP H10222124A JP 9037050 A JP9037050 A JP 9037050A JP 3705097 A JP3705097 A JP 3705097A JP H10222124 A JPH10222124 A JP H10222124A
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徹 相田
Masamichi Nakajima
正道 中島
Asao Kosakai
朝郎 小坂井
Junichi Onodera
純一 小野寺
Masayuki Kobayashi
正幸 小林
Seiji Matsunaga
誠司 松永
Isato Denda
勇人 傳田
Nobuyuki Takagi
暢之 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ループ振動を抑制して静止画、動画に現われ
るフリッカを少なくするとともに、誤差拡散に起因する
擬似紋様を軽減させるためのフレーム間拡散を行った場
合においても、静止画にフリッカが現われないようにす
ること。 【解決手段】 誤差拡散処理部12、表示面積率演算部
18、アドレスロック検出部26A、アドレス制御部2
8、輝度低下率ROM20及び輝度特性取得部22を具
備する階調適応型誤差拡散回路において、制御部28で
表示面積率C(i)のバラツキを抑え、検出部26Aの
ロックオン信号で制御部28からROMへ出力するアド
レスをロックして輝度低下率の変動範囲を小さくし、誤
差拡散に起因する擬似紋様を軽減する複数フレーム巡回
の雑音多重制御信号でフレーム間拡散を行った場合に、
検出部32Aが静止画に同じ極性の雑音信号を加算した
フレーム間の輝度差を検出して静止画の場合の検出値
(輝度差)を0とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PDP(プラズマ
ディスプレイパネル)のような非線形な階調特性をもつ
ディジタルディスプレイ装置(表示装置)で、誤差拡散
による擬似中間調画像表示を行うための階調適応型誤差
拡散回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PDPの駆動方式はディジタル化された
映像入力信号による直接駆動方式であるので、パネル面
から発光される輝度階調は扱う信号のビット数で定ま
る。PDPは基本的特性の異なるAC型とDC型の2方
式に分けられ、このAC型PDPでは、階調表示に関し
試作レベルで最大64階調表示までの報告しかなかった
が、アドレス・表示分離型駆動法(ADSサブフィール
ド法)による将来の256階調の手法が提案されてい
る。
【0003】ADSサブフィールド法における1フレー
ム(又は1フィールド)は、輝度の相対比が、例えば
1、2、4、8、16、32、64、128の8個のサ
ブフィールドで構成され、8画面の輝度の組み合わせで
256階調の表示を行う。それぞれのサブフィールド
は、リフレッシュした1画面分のデータの書込みを行う
アドレス期間とそのサブフィールドの輝度レベルを決め
るサスティン期間で構成される。アドレス期間では、最
初全画面同時に各ピクセルに初期的に壁電荷が形成さ
れ、その後サスティンパルスが全画面に与えられ表示を
行う。サブフィールドの明るさはサスティンパルスの数
に比例し、所定の輝度に設定される。このようにして2
56階調表示が実現される。
【0004】以上のようなAC駆動方式では、階調数を
増やせば増やすほど、1フレーム期間内でパネルを点灯
発光させる準備期間としてのアドレス期間のビット数が
増加するため、発光期間としてのサスティン期間が相対
的に短くなり、最大輝度が低下する。パネル面から発光
される輝度階調は、扱う信号のビット数によって定まる
ため、扱う信号のビット数を増やせば、画質は向上する
が、発光輝度が低下し、逆に扱う信号のビット数を減ら
せば、発光輝度が増加するが、階調表示が少なくなり、
画質の低下を招く。
【0005】入力信号のビット数よりも出力駆動信号の
ビット数を低減しながら、入力信号と発光輝度との濃淡
誤差を最小にするための誤差拡散処理は、擬似中間調を
表現する処理であり、少ない階調で濃淡表現する場合に
用いられる。従来の一般的な誤差拡散回路において、映
像信号入力端子から誤差拡散回路にu(例えば8)ビット
の原画素Ai,jの映像信号が入力し、誤差拡散処理部
を経て、さらにビット数をv(例えば4)ビットに減ら
す処理をしてPDPを発光する。また、ROMなどから
なる発光輝度特性演算部は、例えば図11に示すy=x
(点線)にできるだけ近似した代表的な入力データ(実
線)からPDPの発光輝度特性を測定し記憶しておく。
この発光輝度特性を誤差拡散処理部に送って誤差を算出
して入力映像信号に加算し、拡散することによって擬似
中間調表示を行っていた。この結果、瞬間的には実線の
階段状のような発光輝度レベルであるにも拘らず、実際
は、平均化された状態で認識され、点線y=xに似た補
正輝度線となる。
【0006】しかし、PDPなどの表示装置の発光輝度
特性は、表示しようとするデータにより変化し、図12
に示すような発光輝度特性の場合もある。このような場
合、図11に示すような代表的な発光輝度特性に合わせ
込む方法では、この代表的な特性を取得したとき以外の
データに対しては、階調特性に適応しきれないで、階調
不適応による擬似輪郭が現われるという問題があった。
また、PDPなどの表示装置の発光輝度特性が、図13
に示すように、入力駆動信号が増加しているのに発光輝
度レベルが減少する反転区間のある場合もある。この図
13のように発光輝度レベルが反転している場合、誤差
拡散後の擬似中間調表示の階調特性も反転している部分
があり、本来明るく表示されるべきところが暗く表示さ
れて映像に違和感が生じるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、このよう
な問題を解決するために、既に図14に示すような階調
適応型誤差拡散回路を提案している。図14では、従来
のようにROMから与えられていた発光輝度特性の代わ
りに、1または複数フレーム毎の発光輝度特性を、PD
Pなどのディスプレイ装置の入力データの負荷率から求
められる輝度偏差特性に基づいて算出し、1または複数
フレーム毎に発光輝度特性を更新して誤差拡散を行い、
擬似輪郭が現われるのを防止していた。
【0008】さらに詳しく説明すると、入力端子10に
入力した映像信号に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理部
12を設け、この誤差拡散処理部12の出力側に反転補
正部14を結合し、この反転補正部14で誤差拡散処理
部12から出力する拡散出力信号に反転補正値を加えて
反転を補正し、出力端子16を介してPDP(図示省
略)へ出力する。反転補正部14の出力側に表示面積率
演算部18、ルックアップテーブルとしての輝度低下率
ROM20及び輝度特性取得部22を順次結合し、この
輝度特性取得部22で得られた輝度偏差量(輝度偏差デ
ータ)を誤差拡散処理部12へ出力してループを形成す
る。また、反転検出部24は、輝度特性取得部22で得
られた発光輝度特性から発光輝度レベルの反転を検出
し、所定の発光輝度特性とするための補正情報を反転補
正部14へ出力する。
【0009】表示面積率演算部18は、誤差拡散処理部
12で誤差拡散し、反転補正部14で反転補正した出力
データをサンプリングし、各サブフレームのサンプリン
グカウント値C(i)(表示面積率)を求める。このカ
ウント値C(i)をアドレスとして、輝度低下率ROM
20から輝度低下率が求められ、この輝度低下率に基づ
いて輝度特性取得部22から輝度偏差量が求められる。
この輝度偏差量が誤差拡散処理部12へフィードバック
され、この輝度偏差量に対応した発光輝度特性に基づく
誤差拡散処理が行われる。このため、「階調特性取得」
→「誤差拡散」→「階調特性取得」→…のループで映像
が処理され、刻々と変化するデータに対しても十分階調
特性に適応し得るものである。
【0010】しかしながら、図14に示した既提案の階
調適応型誤差拡散回路では、伝送ノイズ等の影響による
映像の微小変化や、閉ループのループ振動等により、静
止画や動画(特に静止画)においてフリッカ(ちらつ
き)が目立つことがあるという問題があった。これは、
映像の微小変化がカウント値C(i)のずれとなって輝
度特性がずれ、誤差拡散のパターンが動き、これがルー
プしてフリッカに見えるからである。
【0011】本出願人は、上述のような問題を解決する
ために、既に図15に示すような階調適応型誤差拡散回
路を提案している(特願平8−174234)。この図
15に示す回路は、図14の階調適応型誤差拡散回路に
おいて、表示面積率演算部18と輝度低下率ROM20
の間にアドレスロック検出部26とアドレス制御部28
を設け、輝度特性取得部22と誤差拡散処理部12の間
にフィルタ30を挿入したものである。
【0012】前記アドレスロック検出部26は、図16
に示すように、輝度変化率検出部32とアップダウンカ
ウンタ33とロック判定器34とからなり、輝度変化率
検出部32は、入力端子35に入力した表示面積率C
(i)に基づいて各フレームの発光輝度を演算する輝度
演算器36と、セレクタ38と、1フレーム遅延器40
と、減算器42と、係数器44と比較器46とで構成さ
れている。前記ロック判定器34は、図17に示すよう
に、アップダウンカウンタ33のカウント値HLKが予
め設定したロック開始カウント値HLKM以上のときに
はロックオン信号(アドレスロックオン信号)を出力
し、カウント値HLKが設定値HLKM未満のときには
ロックオフ信号(アドレスロックオフ信号)を出力する
ように構成され、その出力側はセレクタ38のセレクト
端子に結合されるとともに、出力端子48に結合されて
いる。前記アップダウンカウンタ33は、カウント値H
LKがHLKM+β以上のときにはHLKM+βを出力
し(HLK=HLKM+βのオーバーリミット、βは1
以上の整数)、カウント値HLKが0以下のときには0
を出力する(HLK=0のアンダーリミット)ように構
成されている。
【0013】前記アドレス制御部28は、図18に示す
ように、表示面積率演算部18で求めた表示面積率C
(i)に基づいてつぎの〜に示す信号CH(i)を
出力するとともに、アドレスロック検出部26のロック
オン信号で出力値がロックされ、ロックオフ信号で出力
値のロックが解除されるように構成されている。 C(i)>CAV+α(αは1以上の整数)のときに
は、CAV+αを出力し(CH(i)=CAV+α、こ
こでCAVはC(i)の平均値)、 C(i)<CAV−αのときには、CAV−αを出力
し(CH(i)=CAV−α)、 C(i)=0のときには、CAVを出力し(CH
(i)=CAV)、 CAV−α≦CH(i)≦CAV+αのとき(上記
以外のとき)には、CH(i)をそのまま出力す
る。
【0014】以上のように、伝送ノイズ等の影響による
映像の微小変化や閉ループのループ振動等により、輝度
特性取得部22から誤差拡散処理部12へ帰還する輝度
偏差量が変動し、表示面積率演算部18で求めた表示面
積率C(i)が一定範囲Wの外になるほど大きくなった
場合、アドレス制御部28の出力値が、図19に示すよ
うに平均値CAVを中心とした±α内に制限されので、
輝度低下率ROM20から求められる輝度低下率の変動
範囲も小さくなる。このため、静止画や動画のフリッカ
原因である表示面積率C(i)の実質値CH(i)のバ
ラツキを抑えることができ、フレーム毎の実質的なC
(i)(すなわちCH(i))はある値に収束する方向
に向かい、誤差拡散ループ全体として、伝送ノイズ等の
影響を受けにくくフリッカを軽減できる。また、輝度低
下率ROM20の必要とする記憶容量を少なくできる。
しかも、フレーム間における輝度変化が小さいときに、
アドレスロック検出部26のロックオン信号でアドレス
制御部28から輝度低下率ROM20へ出力するアドレ
スをロックしているので、輝度低下率ROM20から求
められる輝度低下率の変動範囲をさらに小さくして、フ
リッカをさらに軽減できる。
【0015】しかしながら、図15に示した既提案の回
路では、アドレスロック検出部26の輝度変化率検出部
32は、1フレーム遅延器40を用いてフレーム間の輝
度変化率が設定値以下か否かを検出するようにしていた
ので、フレーム間拡散を行った場合に加算する雑音信号
に起因して静止画の場合でもフリッカが生じる可能性が
あるという問題点があった。
【0016】すなわち、このフレーム間拡散は、誤差拡
散処理部12において誤差拡散に起因する擬似紋様を軽
減させるための処理で、図20に示すように、垂直・斜
め拡散用の加算器13と水平拡散用の加算器15の間に
1ドット遅延器D、Dを介して雑音多重用の加算器17
を挿入し、雑音多重制御信号に基づきレベル制御器19
で制御された雑音信号をフレーム毎に加算する。このた
め、あるフレーム(例えば2nフレーム)の各画素に図
21(a)に示すような雑音多重制御信号(パターン
A)を加え、つぎのフレーム(例えば2n+1フレー
ム)の対応する各画素に反転信号である同図(b)に示
すような雑音多重制御信号(パターンB)を加えてフレ
ーム間拡散処理を行った場合、隣接するフレーム間で加
算する雑音信号が異なり、静止画でもフレーム間の輝度
差が0にならない。したがって、静止画にも拘らずロッ
ク条件が成立せず、ループ振動を引き起こす可能性があ
るという問題点があった。
【0017】図21(a)、(b)に示すように、雑音
多重制御信号のパターンA、Bの極性が互いに反転する
関係に設定されているのは、加える雑音信号の和を0と
して雑音加算による映像への影響を少なくするためであ
る。この極性反転は、例えば、雑音多重制御信号が
「1」のときにレベル制御器19から加算器17にレベ
ル「+2」の雑音信号が出力するものとすると、雑音多
重制御信号が「0」のときにレベル制御器19から加算
器17に「+2」の反転レベル「−2」の雑音信号が出
力するようにするものである。
【0018】また、図15に示した既提案の回路では、
アドレスロック検出部26のロック判定器34が、アッ
プダウンカウンタ33のカウント値が設定値HLKM以
上か否かに基づいてロックオン信号、ロックオフ信号を
出力するようにしたので、映像入力信号の微小ノイズや
伝送ノイズの影響によって、静止画においてロック条件
が成立したりしなかったりを繰り返す状態になり、ルー
プ振動を引き起こす可能性があるという問題点があっ
た。
【0019】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたもので、階調適応型誤差拡散回路において、「階
調特性取得」→「誤差拡散」→「階調特性取得」→…の
ループ振動を抑制して静止画や動画に現われるフリッカ
を少なくするとともに、誤差拡散に起因する擬似紋様を
軽減させるためのフレーム間拡散を行った場合において
も、静止画にフリッカが現われないようにすることを目
的とするものである。本発明は、映像入力信号の微小ノ
イズや伝送ノイズの影響によって、静止画においてロッ
ク条件が成立したりしなかったを繰り返す状態が生じな
いようにして、静止画にフリッカが現われないようにす
ることを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る階
調適応型誤差拡散回路は、誤差拡散処理部と、この誤差
拡散処理部から表示装置へ出力する拡散出力信号に基づ
いて表示面積率を求める表示面積率演算部と、求めた表
示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算し、演算値
に基づいてロックオン信号、ロックオフ信号を出力する
アドレスロック検出部と、表示面積率演算部で求めた表
示面積率が、その平均値を含む一定範囲W内のときには
そのまま出力し、一定範囲W外のときには一定範囲W内
の設定値S1を出力し、かつロックオン信号で出力値が
ロックされ、ロックオフ信号で出力値のロックが解除さ
れるアドレス制御部と、このアドレス制御部の出力値を
アドレスとして予め記憶された複数の輝度低下率の中か
ら対応した輝度低下率を求める輝度低下率ROMと、求
めた輝度低下率に基づいて輝度偏差量を求め誤差拡散処
理部へ出力する輝度特性取得部とを具備し、アドレスロ
ック検出部は、各フレームの輝度を演算し、現フレーム
と複数フレーム前のフレームとの間における輝度変化率
が設定値S2以下か否かを検出する輝度変化率検出部
と、この検出値に基づいてフレームパルスをカウントア
ップ、カウントダウンするアップダウンカウンタと、こ
のカウント値が設定値S3以上か否かに基づいてロック
オン信号、ロックオフ信号を出力するロック判定器とを
具備してなることを特徴とする。
【0021】作用1:誤差拡散処理部による誤差の組入
れで原映像信号を拡散させるとともに原映像信号より少
ないビット数の信号に変換された拡散出力信号が表示面
積率演算部に入力すると、この表示面積率演算部によっ
て表示装置(例えばPDP)の表示面積率C(i)が求
められる。輝度変化率検出部は、表示面積率C(i)を
基にして各フレームの輝度を演算し、演算値に基づいて
現フレームと複数フレーム前のフレームとの間における
輝度変化率が設定値S2(例えばk)以下か否かを検出
し、アップダウンカウンタは検出値の有無に基づいてフ
レームパルスをカウントアップ、カウントダウンする。
【0022】作用2:ロック判定器はアップダウンカウ
ンタのカウント値が設定値S3(例えばHLKM)以上
のときにロックオン信号を出力し、設定値S3未満のと
きにロックオフ信号を出力する。
【0023】作用3:アドレス制御部は、表示面積率C
(i)が平均値CAVを含む一定範囲W内(例えば、C
AV−α≦C(i)≦CAV+α)のときにはそのまま
出力し、表示面積率C(i)が一定範囲W外(例えば、
C(i)<CAV−α,CAV+α<C(i))のとき
には一定範囲W内の設定値S1(例えば、CAV,CA
V−α,CAV+α)を出力するとともに、この出力値
はアドレスロック検出部のロックオン信号でロックさ
れ、ロックオフ信号でロックが解除される。アドレス制
御部の出力値をアドレスとして輝度低下率ROMから対
応した輝度低下率が求められ、この輝度低下率に基づい
て輝度特性取得部で輝度偏差量が求められ誤差拡散処理
部に帰還される。
【0024】作用4:伝送ノイズ等の影響による映像の
微小変化や閉ループのループ振動等により、輝度特性取
得部から誤差拡散処理部へ帰還する輝度偏差量が変動
し、表示面積率演算部で求めた表示面積率C(i)が平
均値CAVを含む一定範囲Wの外になるほど大きくなっ
た場合には、アドレス制御部でC(i)を一定範囲W内
に制限して輝度低下率ROMへのアドレスとすることに
よって、輝度低下率ROMから求められる輝度低下率の
変動範囲を小さくする。
【0025】作用5:静止画のように現フレームと複数
フレーム(例えば2フレーム)前のフレームとの間にお
ける輝度変化率が設定値S2以下の状態が続くような輝
度変化の小さいときには、アドレスロック検出部のロッ
クオン信号でアドレス制御部から輝度低下率ROMへ出
力するアドレスをロックして、輝度低下率ROMから求
められる輝度低下率の変動範囲をさらに小さくすること
ができる。
【0026】作用6:アドレスロック検出部の輝度変化
率検出部は現フレームと複数フレーム前のフレームとの
間における輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出す
るので、誤差拡散に起因する擬似紋様を軽減するため
に、複数フレームで1巡りする複数フレーム巡回(例え
ば2フレーム巡回)の雑音信号でフレーム間拡散を行っ
た場合においても、静止画に同じ極性の雑音信号を加算
したフレーム間の輝度差が0となり、静止画にフリッカ
が現われない。
【0027】請求項2の階調適応型誤差拡散回路に係る
発明は、誤差拡散処理部と、この誤差拡散処理部から表
示装置へ出力する拡散出力信号に基づいて表示面積率を
求める表示面積率演算部と、求めた表示面積率に基づい
て各フレームの輝度を演算し、演算値に基づいてロック
オン信号、ロックオフ信号を出力するアドレスロック検
出部と、表示面積率演算部で求めた表示面積率が、その
平均値を含む一定範囲W内のときにはそのまま出力し、
一定範囲W外のときには一定範囲W内の設定値S1を出
力し、かつロックオン信号で出力値がロックされ、ロッ
クオフ信号で出力値のロックが解除されるアドレス制御
部と、このアドレス制御部の出力値をアドレスとして予
め記憶された複数の輝度低下率の中から対応した輝度低
下率を求める輝度低下率ROMと、求めた輝度低下率に
基づいて輝度偏差量を求め誤差拡散処理部へ出力する輝
度特性取得部とを具備し、アドレスロック検出部は、各
フレームの輝度を演算し、現フレームと前フレームの間
における輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出する
輝度変化率検出部と、この輝度変化率検出部の検出値に
基づいてフレームパルスをカウントアップ、カウントダ
ウンするアップダウンカウンタと、このアップダウンカ
ウンタのカウント値が設定値S3A以上のときにロック
オン信号を出力し、カウント値が設定値S3A以上にな
った後は設定値S3B(S3B<S3A)以下のときに
ロックオフ信号を出力するロック判定器とを具備してな
ることを特徴とする。
【0028】この請求項2の発明の作用は、請求項1の
発明の作用1、3、4、5の他につぎに記載の作用2A
を有する。 作用2A:ロック判定器はカウント値が設定値S3A以
上のときにロックオン信号を出力し、カウント値が設定
値S3A以上になった後はS3Aより小さい設定値S3
B以下のときにロックオフ信号を出力する。このため、
カウント値が設定値S3以上か否かでロックオン信号、
ロックオフ信号を出力する作用2と比べて、ロックが外
れにくくなる。すなわち、カウント値が設定値S3A以
上となってアドレス制御部から輝度低下率ROMへ出力
するアドレスがロックされた後は、カウント値がS3A
より小さい設定値S3Bにならなければロックが解除さ
れないからである。
【0029】請求項3の発明に係る階調適応型誤差拡散
回路は、誤差拡散処理部と、この誤差拡散処理部から表
示装置へ出力する拡散出力信号に基づいて表示面積率を
求める表示面積率演算部と、求めた表示面積率に基づい
て各フレームの輝度を演算し、演算値に基づいてロック
オン信号、ロックオフ信号を出力するアドレスロック検
出部と、表示面積率演算部で求めた表示面積率が、その
平均値を含む一定範囲W内のときにはそのまま出力し、
一定範囲W外のときには一定範囲W内の設定値S1を出
力し、かつロックオン信号で出力値がロックされ、ロッ
クオフ信号で出力値のロックが解除されるアドレス制御
部と、このアドレス制御部の出力値をアドレスとして予
め記憶された複数の輝度低下率の中から対応した輝度低
下率を求める輝度低下率ROMと、求めた輝度低下率に
基づいて輝度偏差量を求め誤差拡散処理部へ出力する輝
度特性取得部とを具備し、アドレスロック検出部は、各
フレームの輝度を演算し、現フレームと複数フレーム前
のフレームとの間における輝度変化率が設定値S2以下
か否かを検出する輝度変化率検出部と、この検出値に基
づいてフレームパルスをカウントアップ、カウントダウ
ンするアップダウンカウンタと、このカウント値が設定
値S3A以上のときにロックオン信号を出力し、カウン
ト値が設定値S3A以上になった後は設定値S3B(S
3B<S3A)以下のときにロックオフ信号を出力する
ロック判定器とを具備してなることを特徴とする。この
請求項3の発明の作用は、請求項1、2の発明の作用の
うちの作用1、2A、3、4、5、6の作用を有する。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態例を図1〜図
4に基づき説明する。これらの図において図15、16
と同一部分は同一符号とし、その説明の一部を省略す
る。表示装置としてアドレス・表示分離型駆動法(AD
Sサブフィールド法)により駆動するPDP(図示省
略)を使用した場合を例として説明する。図1は、図1
5の既提案の階調適応型誤差拡散回路において、アドレ
スロック検出部26の構成をアドレスロック検出部26
Aに変更したものである。
【0031】前記アドレスロック検出部26Aは、図2
にも示すように、輝度変化率検出部32Aとアップダウ
ンカウンタ33とロック判定器34とからなり、輝度変
化率検出部32Aは、入力端子35に入力した表示面積
率C(i)に基づいて各フレームの発光輝度を演算する
輝度演算器36と、セレクタ38と、2フレーム遅延器
41と、減算器42と、係数器44と比較器46とで構
成されている。
【0032】前記輝度演算器36は、入力端子35に入
力した表示面積率C(i)に基づいて、各フレームの発
光輝度を演算して対応した信号を出力する。例えば、5
ビットの擬似中間調映像信号を、1フレームを5個のサ
ブフレーム(SF1〜SF5)で構成するPDPへ出力
するような場合には、各サブフレーム(SF1〜SF
5)毎のサンプリングカウント値を重み付けを考慮して
合計(SF1×1+…+SF5×16)し、出力するよ
うに構成されている。前記セレクタ38は、前記輝度演
算器36から出力する現フレームの発光輝度をA信号と
し、輝度演算器36から出力した2又は複数フレーム前
の発光輝度をB信号とし、前記ロック判別器34からの
ロックオン信号でB信号を選択し、ロックオフ信号でA
信号を選択して出力する。前記ロック判別器34からの
ロックオン信号、ロックオフ信号については後述する。
【0033】前記減算器42は、前記輝度演算器36か
ら出力する現フレームの発光輝度をA信号とし、前記セ
レクタ38から出力する信号を2フレーム遅延器41で
2フレーム分遅延させた信号をB信号として|A−B|
の演算をし、演算結果を出力する。前記比較器46は、
前記減算器42の出力信号をA信号とし、前記輝度演算
器36から出力する現フレームの発光輝度の信号に前記
係数器44による係数(設定値S2)を掛けた信号をB
信号として両者を比較し、A≦BのときにはHレベルの
信号を出力し、A>BのときにはLレベルの信号を出力
する。前記設定値S2は0から1の間の所定値に設定さ
れる(0<S2<1)。
【0034】前記アップダウンカウンタ33は、前記比
較器46からのHレベル信号でアップカウンタ、Lレベ
ル信号でダウンカウンタとして作動し、フレームパルス
(例えば映像信号から分離された垂直同期信号)をカウ
ントする。前記ロック判別器34は、既提案の回路で説
明したように(図17参照)、前記アップダウンカウン
タ33のカウント値HLKが予め設定したロック開始カ
ウント値HLKM(設定値S3の例)以上のときにはロ
ックオン信号を出力し、カウント値HLKが設定値HL
KM未満のときにはロックオフ信号を出力し、カウント
値HLKがHLKM+β以上のときにはHLKM+βを
出力し、カウント値HLKが0以下のときには0を出力
するように構成され、その出力側はセレクタ38のセレ
クト端子に結合されるとともに、出力端子48に結合さ
れている。
【0035】前記アドレス制御部28は、既提案の回路
で説明したように(図18参照)、前記表示面積率演算
部18で求めた表示面積率C(i)に基づいてつぎの
〜に示すような信号CH(i)を出力するとともに、
前記アドレスロック検出部26Aのロックオン信号で出
力値がロックされ、ロックオフ信号で出力値のロックが
解除されるように構成されている。 C(i)>CAV+αのときには、CAV+αを出力
し(CH(i)=CAV+α)、 C(i)<CAV−αのときには、CAV−αを出力
し(CH(i)=CAV−α)、 C(i)=0のときには、CAVを出力し(CH
(i)=CAV)、 CAV−α≦CH(i)≦CAV+αのとき(上記
以外のとき)には、CH(i)をそのまま出力す
る。
【0036】前記アドレス制御部28は、具体的には図
3に示すように、平均値演算器56、減算器58、比較
器60、62、アンドゲート64、66、オアゲート6
8、ノアゲート70、加算器72、セレクタ74、7
6、ゼロ検出器77、アンドゲート78及びDラッチ8
0からなっている。
【0037】前記平均値演算器56は、入力端子82に
入力した表示面積率C(i)の平均値CAVを演算して
出力する。前記減算器58は、入力端子82に入力した
C(i)をA信号とし、平均値演算器56から出力する
CAVをB信号としA−Bを演算して出力する。前記比
較器60は、減算器58の出力信号をA信号とし、定数
αをB信号として両者を比較し、A>BのときにHレベ
ル信号を、A≦BのときにLレベル信号を出力する。前
記比較器62は、減算器58の出力信号をA信号とし、
定数−αをB信号として両者を比較し、A<Bのときに
Hレベル信号を、A≧BのときにLレベル信号を出力す
る。
【0038】前記アンドゲート64、66は、比較器6
0、62の出力信号をゲート信号として定数α、−αを
出力し、前記オアゲート68はアンドゲート64、66
の一方から出力があるときに、その信号を出力する。前
記ノアゲート70は、比較器60、62の出力信号に基
づいて選択信号を出力する。前記加算器72は、平均値
演算器56から出力するCAVをA信号とし、オアゲー
ト68から出力する信号をB信号として両者を加算し、
加算値を出力する。前記セレクタ74は、加算器72の
出力をA信号とし、入力端子82に入力したC(i)を
B信号とし、ノアゲート70の出力を選択信号とし、こ
の選択信号がLレベルのときにはA信号を選択し、Hレ
ベルのときにはB信号を選択して出力する。
【0039】前記ゼロ検出器77は、入力端子82に入
力したC(i)がゼロであるか否かを検出し、H、Lレ
ベルの信号を出力する。前記セレクタ76は、平均値演
算器56から出力するCAVをA信号とし、セレクタ7
4から出力する信号をB信号とし、ゼロ検出器77の出
力を選択信号とし、この選択信号がHレベルのときには
A信号を選択し、LレベルのときにはB信号を選択して
出力する。前記アンドゲート78は、入力端子83に入
力したアドレスロック検出部26Aからの出力信号(ロ
ックオン信号、ロックオフ信号)と、フレームパルスと
の論理積信号を出力し、前記Dラッチ80は、アンドゲ
ート78の出力信号をクロックパルスとして、セレクタ
76の出力のラッチ、アンラッチが制御されるように構
成され、その出力を出力端子84を介して前記輝度低下
率ROM20へ出力する。
【0040】前記フィルタ30は、前記輝度特性取得部
22で求めたフレーム毎の輝度偏差量の変動量が設定値
S4以内のときには変動前の輝度偏差量を、設定値S4
を越えているときには変動後の輝度偏差量を前記誤差拡
散処理部12へ出力して、輝度偏差量の変動を抑制する
ように構成されている。前記フィルタ30は、具体的に
は、図4に示すように、入力端子85を介して前記輝度
特性取得部22から出力する輝度偏差量をA信号入力と
する加算器86と、この加算器86の出力をA信号とす
るヒステリシス回路88と、このヒステリシス回路88
の出力に1より小さい係数(例えば1/2)を掛け、出
力端子90を介して前記誤差拡散処理部12へ出力する
係数器92と、前記ヒステリシス回路88の出力を1フ
レーム分遅延させて出力する1フレーム遅延器94と、
この1フレーム遅延器94の出力に1より小さい係数
(例えば1/2)を掛け、前記加算器86のB信号入力
とする係数器96とからなり、前記1フレーム遅延器9
4の出力を前記ヒステリシス回路88のB信号入力とす
る。前記ヒステリシス回路88は、A信号とB信号を比
較し、両者の差の絶対値が設定値S4以下であればB信
号を出力し、設定値S4を越えているときにはA信号を
出力するように構成されている。
【0041】つぎに前記実施形態例の作用を図17〜図
20、図5を併用して説明する。誤差拡散処理部12
は、誤差の組入れで入力端子10に入力した原映像信号
を拡散させ、かつ原映像信号より少ないビット数の拡散
出力信号を出力し、反転補正部14は、発光輝度レベル
が反転している場合に誤差拡散処理部12から出力する
拡散出力信号の反転を補正し、出力端子16を介してP
DP(図示省略)へ出力し、これによって擬似中間調画
像が表示される。
【0042】誤差拡散回路12から反転補正部14を介
して表示面積率演算部18へ拡散出力信号(映像デー
タ)が伝送されてくると、この表示面積率演算部18に
よって表示面積率C(i)が求められるのは図12、図
15の既提案の場合と同様である。
【0043】アドレスロック検出部26Aは、表示面積
率演算部18で求めたC(i)に基づいて各フレームの
輝度を演算し、その演算値に基づいてロックオン信号、
ロックオフ信号を出力する。アドレス制御部28は、図
18に示すように、C(i)がCAV−α≦C(i)≦
CAV+αのときにはC(i)をそのまま出力し、C
(i)<CAV−αのときにはCAV−αを、CAV+
α<C(i)のときにはCAV+αを、0のときにはC
AVをそれぞれ出力し、かつ、アドレスロック検出部2
6Aのロックオン信号で出力値がロックされ、ロックオ
フ信号で出力値のロックが解除される。
【0044】アドレス制御部28の出力値をアドレスと
して輝度低下率ROM20から対応した輝度低下率が求
められ、この輝度低下率に基づいて輝度特性取得部22
で輝度偏差量が求められる。この輝度偏差量はフィルタ
30を介して誤差拡散処理部12に帰還され、誤差の組
入れによる誤差拡散処理が行われる。このとき、伝送ノ
イズ等の影響による映像の微小変化や閉ループのループ
振動等により、輝度特性取得部22から誤差拡散処理部
12へ帰還する輝度偏差量が変動し、表示面積率演算部
18で求めたC(i)が一定範囲Wの外になるほど大き
くなった場合、アドレス制御部28の出力値が、図19
に示すように平均値CAVを中心とした±α内(すなわ
ち一定範囲W内)に制限されので、輝度低下率ROM2
0から求められる輝度低下率の変動範囲も小さくなる。
図19において、σSF1〜σSF5はサブフレームS
F1〜SF5の輝度低下率を表している。
【0045】また、複数フレーム間における輝度変化が
小さいときに、アドレスロック検出部26のロックオン
信号でアドレス制御部28から輝度低下率ROM20へ
出力するアドレスをロックしているので、輝度低下率R
OM20から求められる輝度低下率の変動範囲をさらに
小さくして、フリッカを軽減できる。また、フィルタ3
0は、輝度特性取得部22で求めた輝度偏差量の変動を
抑制して誤差拡散処理部12へ出力し、輝度偏差量の変
動量が設定値S4未満のときには変動前の輝度偏差量に
対応した固定値を出力し、設定値S4以上のときには変
動後の輝度偏差量に対応した値を出力するので、輝度特
性取得部22から誤差拡散処理部12へ転送される輝度
偏差量の変動が抑制され、ループ振動をさらに一層小さ
くして、フリッカをさらに一層軽減できる。
【0046】以下、A:アドレスロック検出部26Aの
作用、B:アドレス制御部28の作用、C:フィルタ3
0の作用、D:誤差拡散処理部12のフレーム間拡散作
用に分けて詳述する。
【0047】A:アドレスロック検出部26Aの作用 表示面積率演算部18から出力する表示面積率C(i)
がアドレスロック検出部26Aに入力すると、アドレス
ロック検出部26Aはつぎのように作用する。輝度演算
器36はC(i)に基づいて各フレームの発光輝度を演
算し、セレクタ38は、ロック判別器34からのロック
オン信号で2フレーム遅延器41からの出力信号(2フ
レーム又はそれ以上前の発光輝度)(B信号)を選択
し、ロック判別器34からのロックオフ信号で現フレー
ムの発光輝度(A信号)を選択する。減算器42は、輝
度演算器36から出力する現フレームの発光輝度(A信
号)と、2フレーム遅延器41から出力する2フレーム
又はそれ以上前の発光輝度(B信号)との差の絶対値|
A−B|を演算し、比較器46は、減算器42の出力
(A信号)と現フレームの発光輝度に設定値S2(係数
器44の係数)を掛けた値(B信号)を比較し、輝度変
化率が設定値S2以下(A≦B)のときにHレベルの信
号を出力し、そうでないときにLレベルの信号を出力す
る。アップダウンカウンタ33は、比較器46からのH
レベル信号でフレームパルスをアップカウントし、Lレ
ベル信号でフレームパルスをダウンカウントし、ロック
判別器34は、図17に示すように、アップダウンカウ
ンタ33のカウント値HLKが設定値HLKM(S3の
例)以上のときにはロックオン信号を出力し、設定値H
LKM未満のときにはロックオフ信号を出力する。
【0048】B:アドレス制御部28の作用 前記アドレス制御部28は、入力端子82に入力した表
示面積率演算部18からの表示面積率C(i)と、入力
端子83に入力したアドレスロック検出部26Aからの
ロックオン信号、ロックオフ信号に基づいて、図18に
示すような信号CH(i)を出力するとともに、ロック
オン信号で出力値がロックされ、ロックオフ信号で出力
値のロックが解除される。
【0049】以下、詳述する。平均値演算器56はC
(i)の平均値CAVを演算し、減算器58はC(i)
−CAVの演算を行う。比較器60はC(i)−CAV
と定数αを比較し、C(i)−CAV>αのときにHレ
ベル信号を、C(i)−CAV≦αのときにLレベル信
号を出力する。比較器62はC(i)−CAVと定数−
αを比較し、C(i)−CAV<−αのときにHレベル
信号を、C(i)−CAV≧−αのときにLレベル信号
を出力する。このため、のC(i)>CAV+αのと
きには、アンドゲート64が開となって、加算器72か
らはCAV+αが出力する。また、のC(i)<CA
V−αのときには、アンドゲート66が開となって、加
算器72からはCAV−αが出力する。また、のCA
V−α≦C(i)≦CAV+αのときには、ノアゲート
70のHレベル出力でセレクタ74からはC(i)がそ
のままCH(i)として出力する。また、のC(i)
=0のときには、ゼロ検出器77のHレベル出力でセレ
クタ76からは平均値演算器56からのCAVを出力す
る。
【0050】入力端子83にアドレスロック検出部26
からのロックオン信号が入力していないとき(すなわち
ロックオフ信号が入力しているとき)には、アンドゲー
ト78が閉でDラッチ80のCK(クロックパルス)へ
の入力がないので、Dラッチ80からは、D端子に入力
するセレクタ74、76で選択された前述の〜の信
号が、そのままQ端子から出力端子84を介して輝度低
下率ROM20へ出力する。入力端子83にアドレスロ
ック検出部26からのロックオン信号が入力していると
きには、アンドゲート78が開でDラッチ80のCK
(クロックパルス)へフレームパルスが入力するので、
Dラッチ80からは、フレームパルス入力時にD端子に
入力する信号がラッチされ、Q端子から出力端子84を
介して輝度低下率ROM20へ出力する。
【0051】C:フィルタ30の作用 輝度特性取得部22から出力する輝度偏差量は入力端子
85を介して加算器86に入力する。また、ヒステリシ
ス回路88は、A信号とB信号を比較し、両者の差の絶
対値が設定値S3以下であればB信号を出力し、設定値
S3を越えているときにはA信号を出力する。このた
め、入力端子85に入力する輝度偏差量のフレーム間変
動が大きく、ヒステリシス回路88がA信号を出力して
いるような場合には、加算器86は、入力端子85に入
力する現フレームの輝度偏差量(A信号)と、前フレー
ムの輝度偏差量に係数1/2を掛けたもの(B信号)と
を加算し、係数器92は加算器86の出力値に係数1/
2を掛けたものを出力端子90を介して誤差拡散処理部
12へ出力するので、輝度特性取得部22から出力する
輝度偏差量はフレーム間変動が抑制されて誤差拡散処理
部12に帰還される。
【0052】また、入力端子85に入力する輝度偏差量
のフレーム間変動が小さく、ヒステリシス回路88がB
信号を出力しているような場合には、加算器86の出力
値(A信号)が大きくなって|A−B|が設定値S3を
越えるまでの複数フレームの間、ヒステリシス回路88
の出力がB信号に固定されている。このため、係数器9
2は複数フレーム前の加算器86の出力値に係数1/2
を掛けた固定値を、出力端子90を介して誤差拡散処理
部12へ出力するので、輝度特性取得部22から出力す
る輝度偏差量は複数フレームの間、変動せずに誤差拡散
処理部12に帰還される。
【0053】D:誤差拡散処理部12のフレーム間拡散
作用 つぎに、誤差拡散に起因する擬似紋様を軽減するため
に、図20に示すように誤差拡散処理部12に雑音加算
用の加算器17を設け、図21の場合と同様に2フレー
ム巡回の雑音多重制御信号を加え場合のフレーム間拡散
作用について説明する。あるフレーム(例えば2nフレ
ーム)の各画素に図5(a)に示すような雑音多重制御
信号(パターンA)を加え、つぎのフレーム(例えば2
n+1フレーム)の対応する各画素に反転信号である同
図(b)に示すような雑音多重制御信号(パターンB)
を加えるものとすると、そのつぎのフレーム(例えば2
n+2フレーム)の対応する各画素には同図(c)に示
すような雑音多重制御信号(パターンA)を加えること
になる。換言すればフレーム毎に加えられる雑音多重制
御信号のパターンは、A、B、A、B、A、B、…を繰
り返す。
【0054】静止画のようにフレーム間の輝度変化率が
小さくロックオフ信号が出力しているときには、アドレ
スロック検出部26Aのセレクタ38は入力信号Aを選
択しているので、減算器42は現フレームの発光輝度
(入力信号A)と2フレーム前のフレームの発光輝度
(入力信号B)の差の絶対値を出力する。このため、静
止画においては、現フレームと2フレーム前のフレーム
を比較した場合、映像に基づく発光輝度が等しく、かつ
フレーム間拡散のために加えられる雑音多重制御信号も
等しい(ともにパターンA又はパターンB)ので、現フ
レームと2フレーム前のフレームの発光輝度差が0とな
る(すなわち、減算器42の出力が0となる)。したが
って、静止画の場合、確実にロック条件が成立し、ルー
プ振動を抑えることができる。
【0055】以上のように、アドレス制御部28の出力
値が平均値CAVを中心とした±α内に制限され、輝度
低下率ROM20から求められる輝度低下率の変動範囲
も小さくなるので、静止画や動画のフリッカ原因である
表示面積率C(i)の実質値CH(i)のバラツキを抑
えることができ、フレーム毎の実質的なC(i)(すな
わちCH(i))はある値に収束する方向に向かい、誤
差拡散ループ全体として、伝送ノイズ等の影響を受けに
くくフリッカを軽減できる。また、輝度低下率ROM2
0の必要とする記憶容量を少なくできる。
【0056】その上、複数フレーム間の輝度変化が小さ
いときにアドレスロック検出部26Aのロックオン信号
でアドレス制御部28から輝度低下率ROM20へ出力
するアドレスをロックしているので、輝度低下率ROM
20から求められる輝度低下率の変動範囲をさらに小さ
くして、フリッカをさらに軽減できる。しかも、静止画
においては、現フレームと2フレーム前のフレームの発
光輝度差が0となるので、確実にロック条件が成立し、
ループ振動を抑えることができる。さらに、フレーム間
拡散で加算する雑音多重制御信号は図5に示すように2
フレームで1巡りするので、各フレームの各画素に加算
する雑音信号の2フレーム毎の総和を0として雑音加算
による映像への影響を少なくできる。さらに、図15に
示した既提案の場合と同様にして、反転補正部14と反
転検出部24を設けた作用効果、フィルタ30を設けた
作用効果を有する。
【0057】前記実施形態例では、アドレスロック検出
部の輝度変化率検出部は、2フレーム遅延器41を具備
し、ロック判定器からロックオフ信号が出力していると
きには現フレームと2フレーム前のフレームとの間にお
ける輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出し、ロッ
ク判定器からロックオン信号が出力しているときにはロ
ックオン開始時から2フレーム前のフレームと現フレー
ムとの間における輝度変化率が設定値S2以下か否かを
検出するように構成し、静止画においてフレーム間拡散
時の現フレームと2フレーム前のフレームの発光輝度差
が0となるとともに、フレーム間拡散で加算する2フレ
ーム巡回の雑音信号の総和を0とするようにしたが、本
発明はこれに限るものではない。
【0058】例えば、図6に示すように、図2の2フレ
ーム遅延器41の代わりに4フレーム遅延器43を設
け、ロック判定器34からロックオフ信号が出力してい
るときには現フレームと4フレーム前のフレームとの間
における輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出し、
ロック判定器34からロックオン信号が出力していると
きにはロックオン開始時から4フレーム前のフレームと
現フレームとの間における輝度変化率が設定値S2以下
か否かを検出するように構成し、静止画においてフレー
ム間拡散時の現フレームと4フレーム前のフレームの発
光輝度差が0となるとともに、フレーム間拡散で加算す
る4フレーム巡回の雑音信号の総和を0とするようにし
てもよい。
【0059】詳述すると、図1のアドレスロック検出部
26Aの代わりに図6のアドレスロック検出部26Bを
設けた階調適応型誤差拡散回路において、誤差拡散に起
因する擬似紋様を軽減するために、図20に示すように
誤差拡散処理部12に雑音加算用の加算器17を設け、
図7に示すような4フレーム巡回の雑音多重制御信号を
加え場合のフレーム間拡散作用を考える。連続する4つ
のフレーム(例えば4n、4n+1、4n+2、4n+
3フレーム)の各画素に図7(a)、(b)、(c)、
(d)に示すような雑音多重制御信号(パターンA、
B、C、D)を加え、以下これを繰り返すフレーム間拡
散のときは、パターンAとC、パターンBとDは互いに
反転関係となり、フレームパルスと雑音多重制御信号と
は図8(a)、(b)の関係になる。このため、4フレ
ームで巡回する雑音多重制御信号の4つのパターンA、
B、C、Dの総和が0となり、雑音加算による映像への
影響を抑えることができる。
【0060】図8(c)に示すように、入力端子10に
入力する映像信号が最初静止画、つぎに動画に対応した
信号であり、表示面積率演算部18から出力するカウン
ト値C(i)が同図(d)に示すように静止画のときに
はa1、b1、c1、d1、a2、b2、…、d3であ
り、動画のときにはa4、b4、…、a5、b6、…で
あるとする。このa1、b1、c1、d1は連続する4
つのフレームの静止画にパターンA、B、C、Dの雑音
多重制御信号に対応した雑音信号を加算したときの表示
面積率を表し、a2、b2、c2、d2は、そのつぎに
連続する4つのフレームの静止画にパターンA、B、
C、Dの雑音多重制御信号に対応した雑音信号を加算し
たときの表示面積率を表し、a4、b4、c4、d4は
連続する4つのフレームの動画にパターンA、B、C、
Dの雑音多重制御信号に対応した雑音成分を加算したと
きの表示面積率を表し、以下同様である。また、静止画
はフレームで表示面積率が変化しないのでa1=a2=
a3、b1=b2=b3、…が成立し、動画はフレーム
毎に表示面積率が変化するのでa4≠a5、b4≠b
5、c4≠c5、d4≠d5、…となる。
【0061】静止画のように輝度変化率が0又は小さい
ときは、図8(l)に示すように、最初はロック判別器
34からロックオフ信号が出力しているので、アドレス
ロック検出部32Bのセレクタ38は入力信号Aを選択
している。このため、4フレーム遅延器43の出力側に
は、図8(h)に示すようなa1、b1、c1、d1、
a2、b2、…のカウント値に対応した発光輝度を出力
し、減算器42が演算する輝度差は、同図(h)のa1
出現時に?から0に変化する。ここで?はカウントダウ
ンが成立するレベルを表す。また、比較器46は、減算
器42の演算する輝度差の現フレームの発光輝度に対す
る割合(輝度変化率)が設定値S2以下か否かでH、L
レベル信号を出力するので、アップダウンカウンタ33
は、図8(j)に示すように、減算器42が演算する輝
度差が?のときにはカウントダウン、輝度差が0のとき
にはカウントアップし、このカウントアップ開始時から
アップダウンカウンタ33の出力は同図(k)に示すよ
うにフレーム毎に1、2、3、…と変化する。
【0062】アップダウンカウンタ33のカウント値が
6(=HLKM)に達すると、ロック判別器34の出力
がロックオフ信号からロックオン信号に変化し、このロ
ックオン信号がアドレス制御部28に出力してアドレス
制御部28から輝度低下率ROM20へ出力するアドレ
スをロックすると共に、ロックオン信号がセレクタ38
へ出力してセレクタ38による選択が入力信号のAから
Bに変わる。このため、ロックオン開始時の4フレーム
遅延器43の出力(b2対応)がセレクタ38で選択さ
れて4フレーム遅延器43への入力となるので、4フレ
ーム遅延器43の出力は、a3の次がb2に戻り、以降
c2、d2、…と続く。
【0063】したがって、入力映像が静止画で4フレー
ム経過すると、減算器42の輝度差が0となり、比較器
46の出力が常に一方のレベル(Hレベル)に維持され
るので、アップダウンカウンタ33が一方のカウント
(アップカウント)を続け、このカウント値が設定値H
LKM以上になるとロック判別器34の出力がロックオ
フ信号からロックオン信号に変化し、以後これを継続す
る。このため、静止画の場合、確実にロック条件が成立
し、ループ振動を抑えることができる。
【0064】入力映像が静止画から動画に変化すると、
図8(d)、(i)に示すように、カウント値C(i)
が動画に対応したa4に変化して減算器42の演算値が
0から?に変化するので、比較器46の出力がHレベル
からLレベルに変化し、同図(j)(k)に示すよう
に、アップダウンカウンタ33がカウントアップモード
からカウントダウンモードに変化し、カウント値が7、
6、…と減少する。このカウント値が減少して設定値H
LKM未満の5になると、ロック判別器34の出力が、
図8(l)に示すようにロックオン信号からロックオフ
信号に変化する。このため、アドレス制御部28から輝
度低下率ROM20へ出力するアドレスのロックが解除
されると共に、セレクタ38の選択が入力信号BからA
に変化して、その時のカウント値C(i)=b4を4フ
レーム遅延器43の入力とする。
【0065】前記実施形態例では、アドレスロック検出
部の輝度変化率検出部は、2フレーム遅延器41又は4
フレーム遅延器43を具備し、ロック判定器からロック
オフ信号が出力しているときには現フレームと2又は4
フレーム前のフレームとの間における輝度変化率が設定
値S2以下か否かを検出し、ロック判定器からロックオ
ン信号が出力しているときにはロックオン開始時から2
又は4フレーム前のフレームと現フレームとの間におけ
る輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出するように
構成し、静止画においてフレーム間拡散時の現フレーム
と2又は4フレーム前のフレームの発光輝度差が0とな
るとともに、フレーム間拡散で加算する2又は4フレー
ム巡回の雑音信号の総和が0となるようにしたが、本発
明はこれに限るものではない。
【0066】例えば、ロック判定器からロックオフ信号
が出力しているときには現フレームと2p(pは1以上
の整数)又は4pフレーム前のフレームとの間における
輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出し、ロック判
定器からロックオン信号が出力しているときにはロック
オン開始時から2p又は4pフレーム前のフレームと現
フレームとの間における輝度変化率が設定値S2以下か
否かを検出するように構成し、静止画においてフレーム
間拡散時の現フレームと2p又は4pフレーム前のフレ
ームの発光輝度差が0となるとともに、フレーム間拡散
で加算する2p又は4pフレーム巡回の雑音信号の総和
が0となるようにしてもよい。
【0067】または、ロック判定器からロックオフ信号
が出力しているときには現フレームとq(qは偶数に限
らず奇数を含む複数)フレーム前のフレームとの間にお
ける輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出し、ロッ
ク判定器からロックオン信号が出力しているときにはロ
ックオン開始時からqフレーム前のフレームと現フレー
ムとの間における輝度変化率が設定値S2以下か否かを
検出するように構成し、静止画においてフレーム間拡散
時の現フレームとqフレーム前のフレームの発光輝度差
が0となるとともに、フレーム間拡散で加算するqフレ
ーム巡回の雑音信号の総和が0に近い値となるようにし
て雑音加算による映像への影響を少なくするようにして
もよい。
【0068】前記実施形態例では、アドレスロック検出
部の輝度変化率検出部(例えば32A、32B)は、輝
度演算部36と複数フレーム遅延器(例えば41、4
3)の間にセレクタ38を設け、ロック判定器34から
ロックオフ信号が出力しているときには現フレームと複
数フレーム前のフレームとの間における輝度変化率が設
定値S2以下か否かを検出し、ロック判定器からロック
オン信号が出力しているときにはロックオン開始時から
複数フレーム前のフレームと現フレームとの間における
輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出するように構
成したが、本発明はこれに限るものでなく、セレクタ3
8を省略した場合についても利用することができる。
【0069】前記実施形態例では、アドレスロック検出
部のロック判別部は、アップダウンカウンタのカウント
値が設定値S3(例えばHLKM)以上か否かに基づい
てロックオン信号、ロックオフ信号を出力するように構
成したが、本発明はこれに限るものでなく、カウント値
が設定値S3A(例えばHLKM)以上のときにロック
オン信号を出力し、カウント値が設定値S3A以上にな
った後は設定値S3B(S3BはS3A未満で例えばH
LKM−γ)以下のときにロックオフ信号を出力するよ
うに構成した場合についても利用することができる。
【0070】図9は上述のような場合の一例を示すもの
で、34Aはロック判別器を表し、このロック判別器3
4Aは比較器45と比較対象選択器47とから成り、前
記比較器45は、アップダウンカウンタ33のカウント
値を入力信号Aとし、前記比較対象選択器47で選択さ
れた設定値HLKM(設定値S3Aの一例)又は設定値
HLKM−γ(設定値S3Bの一例)を入力信号Bとし
て比較し、A≧Bのときにロックオン信号を出力し、A
<Bのときにロックオフ信号を出力するように構成され
ている。さらに、前記比較対象選択器47は前記比較器
45の出力がロックオン信号(例えばHレベル信号)の
ときには一方の設定値HLKMを選択し、ロックオフ信
号(例えばLレベル信号)のときには他方の設定値HL
KM−γを選択して出力するように構成されている。
【0071】このため、図10に示すように、ロック判
定器34Aはアップダウンカウンタ33のカウント値H
LKがHLKM(設定値S3Aの一例)以上のときにロ
ックオン信号を出力し、カウント値HLKが設定値HL
KM以上になった後はHLKMより小さい設定値HLK
M−γ以下のときにロックオフ信号を出力する。このた
め、カウント値が設定値S3以上か否かでロックオン信
号、ロックオフ信号を出力する場合と比べて、ロックが
外れにくくなる。すなわち、カウント値が設定値S3A
以上となってアドレス制御部から輝度低下率ROMへ出
力するアドレスがロックされた後は、カウント値がS3
Aより小さい設定値S3Bにならなければロックが解除
されないからである。
【0072】前記実施形態例では、表示面積演算部で求
めた表示面積率C(i)の変動範囲をアドレス制御部で
制限して輝度低下率ROMへ出力する一定範囲Wを、C
AV−αからCAV+αまでとしたが、本発明はこれに
限るものでなく、CAVを含む一定範囲であればよい。
例えば、一定範囲Wを、CAV−α1からCAV+α2
までとしてもよい。
【0073】前記実施形態例では、反転補正部及び反転
検出部を具備した階調適応型誤差拡散回路に本発明を利
用した場合について説明したが、本発明はこれに限るも
のでなく、反転補正部及び反転検出部を省略した階調適
応型誤差拡散回路についても利用することができる。
【0074】前記実施形態例では、輝度特性取得部と誤
差拡散処理部の間にフィルタを設けた場合について説明
したが、本発明はこれに限るものでなく、フィルタを省
略した階調適応型誤差拡散回路についても利用すること
ができる。
【0075】前記実施形態例では、表示装置がPDPの
場合について説明したが、本発明はこれに限るものでな
く、ディジタルディスプレイパネル(例えば液晶ディス
プレイパネル)の場合についても利用することができ
る。
【0076】
【発明の効果】請求項1、2及び3の発明は、誤差拡散
処理部、表示面積率演算部、アドレスロック検出部、ア
ドレス制御部、輝度低下率ROM及び輝度特性取得部を
具備し、伝送ノイズ等の影響による映像の微小変化や閉
ループのループ振動等により、輝度特性取得部から誤差
拡散処理部へ帰還する輝度偏差量が変動し、表示面積率
演算部で求めた表示面積率C(i)が平均値を含む一定
範囲Wの外になるほど大きくなったときに、アドレス制
御部でC(i)を一定範囲W内の値CH(i)に制限し
て輝度低下率ROMへのアドレスとすることにより、輝
度低下率ROMから求められる輝度低下率の変動範囲を
小さくするとともに、アドレスロック検出部のロックオ
ン信号でアドレス制御部の出力値をロックするように構
成したので、つぎのような効果を有する。
【0077】(a)静止画や動画のフリッカ原因である
表示面積率C(i)のバラツキが大きくなっても、実質
値CH(i)のバラツキを抑えることができ、フレーム
毎の実質的な表示面積率CH(i)がある値に収束する
方向に向かい、誤差拡散ループ全体として、伝送ノイズ
等の影響を受けにくくフリッカを軽減できる。特に、静
止画に現われるフリッカの軽減に効果的である。 (b)ロックオン信号でアドレス制御部の出力値をロッ
クしてフレーム間における輝度変化率が小さいときにア
ドレス制御部から輝度低下率ROMへ出力するアドレス
をロックするようにしたので、輝度低下率ROMから求
められる輝度低下率の変動範囲をさらに小さくして、フ
リッカをさらに軽減できる。
【0078】請求項1及び3の発明は、アドレスロック
検出部が輝度変化率検出部、アップダウンカウンタ及び
ロック判別器を具備し、この輝度変化率検出部で現フレ
ームと複数フレーム前のフレームとの間における輝度変
化量を検出するようにしたので、前記(a)(b)の他
に、さらにつぎの(c)に記載の効果を有する。 (c)誤差拡散に起因する擬似紋様を軽減するために、
複数フレームで1巡りする複数フレーム巡回(例えば2
フレーム巡回)の雑音多重制御信号でフレーム間拡散を
行った場合においても、アドレスロック検出部の輝度変
化率検出部は静止画に同じ極性の雑音信号を加算したフ
レーム間の輝度変化率を検出するので、静止画の場合に
検出する輝度差が0となり、静止画にフリッカが現われ
ない。
【0079】請求項2及び3の発明は、アドレスロック
検出部が輝度変化率検出部、アップダウンカウンタ及び
ロック判別器を具備し、このロック判別器によって、カ
ウント値が設定値S3A以上のときにロックオン信号を
出力し、カウント値が設定値S3A以上になった後はS
3Aより小さい設定値S3B以下のときにロックオフ信
号を出力するように構成したので、前記効果の他に、つ
ぎの(d)に記載の効果を有する。 (d)カウント値が設定値S3以上か否かでロックオン
信号、ロックオフ信号を出力する場合と比べてロックが
外れにくくなるので、ロック条件が成立したりしなかっ
たりを繰り返す状態が発生する可能性を低くして、この
ような繰り返し状態に起因するループ振動が発生しない
ようにすることができる。
【0080】請求項4の発明は、請求項1又は3の発明
において、アドレスロック検出部の輝度変化率検出部
は、ロック判定器からロックオフ信号が出力していると
きには現フレームと2pフレーム前のフレームとの間に
おける輝度変化量を検出し、ロック判定器からロックオ
ン信号が出力しているときにはロックオン開始時から2
pフレーム前のフレームと現フレームとの間における輝
度変化量を検出するようにしたので、請求項1又は3の
発明の効果の他につぎの(e)に記載の効果を有する。 (e)誤差拡散に起因する擬似紋様を軽減するためにフ
レーム間拡散で加算する雑音信号は2pフレームで1巡
りするので、各フレームの各画素に加算する雑音信号の
2pフレーム分の総和を0として雑音加算の映像への影
響を少なくできる。例えば、p=1として、各フレーム
毎に極性を反転させた雑音多重制御信号を加えてフレー
ム間拡散を行う場合に、各フレームの各画素に加算する
雑音信号の2フレーム分の総和を0として雑音加算の映
像への影響を少なくできる。
【0081】請求項5の発明は、請求項1又は3の発明
において、アドレスロック検出部の輝度変化率検出部
は、ロック判定器からロックオフ信号が出力していると
きには現フレームと4p(pは1以上の整数)フレーム
前のフレームとの間における輝度変化量を検出し、ロッ
ク判定器からロックオン信号が出力しているときにはロ
ックオン開始時から4pフレーム前のフレームと現フレ
ームとの間における輝度変化量を検出するようにしたの
で、請求項1又は3の発明の効果の他につぎの(f)に
記載の効果を有する。 (f)誤差拡散に起因する擬似紋様を軽減するためにフ
レーム間拡散で加算する雑音信号は4pフレームで1巡
りするので、各フレームの各画素に加算する雑音信号の
4pフレーム分の総和を0として雑音加算の映像への影
響を少なくできる。例えば、p=1として、各フレーム
毎に極性を反転させた雑音多重制御信号を加えてフレー
ム間拡散を行う場合に、各フレームの各画素に加算する
雑音信号の4フレーム分の総和を0として雑音加算の映
像への影響を少なくできる。
【0082】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
又は5の発明において、輝度特性取得部と誤差拡散処理
部の間にフィルタを設けるように構成したので、請求項
1、2、3、4又は5の発明の効果の他につぎの(g)
に記載の効果を有する。 (g)フィルタによって、輝度特性取得部で求めた輝度
偏差量の変動量が設定値S4未満のときには変動前の輝
度偏差量に対応した固定値を出力し、設定値S4以上の
ときには変動後の輝度偏差量に対応した値を出力するの
で、輝度特性取得部で求めた輝度偏差量の変動を抑制す
ることができる。
【0083】請求項7の発明は、請求項1、2、3、
4、5又は6の発明において反転補正部と反転検出部と
を設けるように構成したので、請求項1、2、3、4、
5又は6の発明の効果の他につぎの(h)に記載の効果
を有する。 (h)誤差拡散後の擬似中間調表示の階調特性に反転部
分がある場合、反転検出部がこれを検出して補正情報を
反転補正部へ出力し、反転補正部が誤差拡散処理部から
出力する拡散出力信号の反転を補正して表示装置及び表
示面積率演算部へ出力するので、反転を補正して所定の
発光輝度特性とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による階調適応型誤差拡散回路の一実施
形態例を示すブロック図である。
【図2】図1中のアドレスロック検出部の具体例を示す
ブロック図である。
【図3】図1中のアドレス制御部の具体例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1中のフィルタの具体例を示すブロック図で
ある。
【図5】図1中の誤差拡散処理部でフレーム間拡散を行
うための雑音多重制御信号の説明図である。
【図6】図1中のアドレスロック検出部の他の実施形態
例を示すブロック図である。
【図7】図1中のアドレスロック検出部を図6のものに
置き換えた実施形態例において、その誤差拡散処理部で
フレーム間拡散を行うための雑音多重制御信号の説明図
である。
【図8】図1中のアドレスロック検出部を図6のものに
置き換えた実施形態例の作用を説明するタイミングチャ
ートである。
【図9】図2、図6中のロック判別部の他の実施形態例
を示すブロック図である。
【図10】図9のロック判別器34Aの動作説明図であ
る。
【図11】発光輝度特性の代表的な一例を示す特性図で
ある。
【図12】発光輝度特性の他の一例を示す特性図であ
る。
【図13】反転区間のある発光輝度特性の一例を示す特
性図である。
【図14】既提案の誤差拡散処理装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図15】既提案の階調適応型誤差拡散処理回路のブロ
ック図である。
【図16】図15中のアドレスロック検出部のブロック
図である。
【図17】図2、図6及び図15中のロック判別器34
の動作説明図である。
【図18】図1及び図15中のアドレス制御部、図3の
アドレス制御部の動作説明図である。
【図19】図1及び図15中の輝度低下率ROMにおけ
る、各サブフレーム(SF1〜SF5)についての表示
面積率C(i)(=アドレス)に対する輝度低下率(σ
SF1〜σSF5)の関係を表す特性図である。
【図20】図1及び図15中の誤差拡散処理部において
フレーム間拡散を行うための回路例を示すブロック図で
ある。
【図21】図15中の誤差拡散処理部でフレーム間拡散
を行うための雑音多重制御信号の説明図である。
【符号の説明】
10、35、82、85…入力端子、 12…誤差拡散
処理部、 13、15、17…加算部、 14…反転補
正部、 16、48、84、90…出力端子、18…表
示面積率演算部、 19…レベル制御器、 20…輝度
低下率ROM、 22…輝度特性取得部、 24…反転
検出部、 26、26A、26B…アドレスロック検出
部、 28…アドレス制御部、 30…フィルタ、 3
2、32A、32B…輝度変化率検出部、 33…アッ
プダウンカウンタ、 34、34A…ロック判別器、
36…輝度演算器、 38、74、76…セレクタ、4
0、94…1フレーム遅延器、 41…2フレーム遅延
器、 42、58…減算器、 43…4フレーム遅延
器、 44、92、96…係数器、 45、46、6
0、62…比較器、 47…比較対象選択器、 56…
平均値演算器、 64、66、78…アンドゲート、
68…オアゲート、 70…ノアゲート、72、86…
加算器、 77…ゼロ検出器、 80…Dラッチ、 8
8…ヒステリシス回路、 C(i)…サンプリングカウ
ント値(表示面積率)、 CAV…C(i)の平均値、
CAV、CAV−α、CAV+α…設定値S1の一
例、CH(i)…アドレス制御部の出力値(実質的な表
示面積率、輝度低下率ROM20へのアドレス)、 H
LK…アップダウンカウンタ33のカウント値、 HL
KM…設定値S3(又はS3A)の一例、 HLKM−
γ…設定値S3Bの一例、 S2…設定値、 α、β、
γ…定数。
フロントページの続き (72)発明者 小野寺 純一 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 小林 正幸 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 松永 誠司 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 傳田 勇人 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 高木 暢之 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誤差拡散処理部と、この誤差拡散処理部か
    ら表示装置へ出力する拡散出力信号に基づいて表示面積
    率を求める表示面積率演算部と、この表示面積率演算部
    で求めた表示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算
    し、演算値に基づいてロックオン信号、ロックオフ信号
    を出力するアドレスロック検出部と、前記表示面積率演
    算部で求めた表示面積率が、その平均値を含む一定範囲
    W内のときにはそのまま出力し、一定範囲W外のときに
    は一定範囲W内の設定値S1を出力し、かつ前記アドレ
    スロック検出部のロックオン信号で出力値がロックさ
    れ、ロックオフ信号で出力値のロックが解除されるアド
    レス制御部と、このアドレス制御部の出力値をアドレス
    として予め記憶された複数の輝度低下率の中から対応し
    た輝度低下率を求める輝度低下率ROMと、この輝度低
    下率ROMから求めた輝度低下率に基づいて輝度偏差量
    を求め前記誤差拡散処理部へ出力する輝度特性取得部と
    を具備し、前記アドレスロック検出部は、各フレームの
    輝度を演算し、現フレームと複数フレーム前のフレーム
    との間における輝度変化率が設定値S2以下か否かを検
    出する輝度変化率検出部と、この輝度変化率検出部の検
    出値に基づいてフレームパルスをカウントアップ、カウ
    ントダウンするアップダウンカウンタと、このアップダ
    ウンカウンタのカウント値が設定値S3以上か否かに基
    づいてロックオン信号、ロックオフ信号を出力するロッ
    ク判定器とを具備してなることを特徴とする階調適応型
    誤差拡散回路。
  2. 【請求項2】誤差拡散処理部と、この誤差拡散処理部か
    ら表示装置へ出力する拡散出力信号に基づいて表示面積
    率を求める表示面積率演算部と、この表示面積率演算部
    で求めた表示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算
    し、演算値に基づいてロックオン信号、ロックオフ信号
    を出力するアドレスロック検出部と、前記表示面積率演
    算部で求めた表示面積率が、その平均値を含む一定範囲
    W内のときにはそのまま出力し、一定範囲W外のときに
    は一定範囲W内の設定値S1を出力し、かつ前記アドレ
    スロック検出部のロックオン信号で出力値がロックさ
    れ、ロックオフ信号で出力値のロックが解除されるアド
    レス制御部と、このアドレス制御部の出力値をアドレス
    として予め記憶された複数の輝度低下率の中から対応し
    た輝度低下率を求める輝度低下率ROMと、この輝度低
    下率ROMから求めた輝度低下率に基づいて輝度偏差量
    を求め前記誤差拡散処理部へ出力する輝度特性取得部と
    を具備し、前記アドレスロック検出部は、各フレームの
    輝度を演算し、現フレームと前フレームの間における輝
    度変化率が設定値S2以下かを検出する輝度変化率検出
    部と、この輝度変化率検出部の検出値に基づいてフレー
    ムパルスをカウントアップ、カウントダウンするアップ
    ダウンカウンタと、このアップダウンカウンタのカウン
    ト値が設定値S3A以上のときにロックオン信号を出力
    し、カウント値が設定値S3A以上になった後は設定値
    S3B(S3B<S3A)以下のときにロックオフ信号
    を出力するロック判定器とを具備してなることを特徴と
    する階調適応型誤差拡散回路。
  3. 【請求項3】誤差拡散処理部と、この誤差拡散処理部か
    ら表示装置へ出力する拡散出力信号に基づいて表示面積
    率を求める表示面積率演算部と、この表示面積率演算部
    で求めた表示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算
    し、演算値に基づいてロックオン信号、ロックオフ信号
    を出力するアドレスロック検出部と、前記表示面積率演
    算部で求めた表示面積率が、その平均値を含む一定範囲
    W内のときにはそのまま出力し、一定範囲W外のときに
    は一定範囲W内の設定値S1を出力し、かつ前記アドレ
    スロック検出部のロックオン信号で出力値がロックさ
    れ、ロックオフ信号で出力値のロックが解除されるアド
    レス制御部と、このアドレス制御部の出力値をアドレス
    として予め記憶された複数の輝度低下率の中から対応し
    た輝度低下率を求める輝度低下率ROMと、この輝度低
    下率ROMから求めた輝度低下率に基づいて輝度偏差量
    を求め前記誤差拡散処理部へ出力する輝度特性取得部と
    を具備し、前記アドレスロック検出部は、各フレームの
    輝度を演算し、現フレームと複数フレーム前のフレーム
    との間における輝度変化率が設定値S2以下か否かを検
    出する輝度変化率検出部と、この輝度変化率検出部の検
    出値に基づいてフレームパルスをカウントアップ、カウ
    ントダウンするアップダウンカウンタと、このアップダ
    ウンカウンタのカウント値が設定値S3A以上のときに
    ロックオン信号を出力し、カウント値が設定値S3A以
    上になった後は設定値S3B(S3B<S3A)以下の
    ときにロックオフ信号を出力するロック判定器とを具備
    してなることを特徴とする階調適応型誤差拡散回路。
  4. 【請求項4】アドレスロック検出部の輝度変化率検出部
    は、ロック判定器からロックオフ信号が出力していると
    きには現フレームと2p(pは1以上の整数)フレーム
    前のフレームとの間における輝度変化率が設定値S2以
    下か否かを検出し、ロック判定器からロックオン信号が
    出力しているときにはロックオン開始時から2pフレー
    ム前のフレームと現フレームとの間における輝度変化率
    が設定値S2以下か否かを検出してなる請求項1又は3
    記載の階調適応型誤差拡散回路。
  5. 【請求項5】アドレスロック検出部の輝度変化率検出部
    は、ロック判定器からロックオフ信号が出力していると
    きには現フレームと4p(pは1以上の整数)フレーム
    前のフレームとの間における輝度変化率が設定値S2以
    下か否かを検出し、ロック判定器からロックオン信号が
    出力しているときにはロックオン開始時から4pフレー
    ム前のフレームと現フレームとの間における輝度変化率
    が設定値S2以下か否かを検出してなる請求項1又は3
    記載の階調適応型誤差拡散回路。
  6. 【請求項6】輝度特性取得部と誤差拡散処理部の間に、
    前記輝度特性取得部で求めた輝度偏差量の変動を抑制し
    て前記誤差拡散処理部へ出力するフィルタを設け、この
    フィルタは、前記輝度特性取得部で求めた輝度偏差量の
    変動量が設定値S4未満のときには変動前の輝度偏差量
    に対応した固定値を出力し、設定値S4以上のときには
    変動後の輝度偏差量に対応した値を出力してなることを
    特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の階調適応
    型誤差拡散回路。
  7. 【請求項7】誤差拡散処理部から出力する拡散出力信号
    の反転を補正して表示装置及び表示面積率演算部へ出力
    する反転補正部と、輝度特性取得部から出力する輝度偏
    差量に基づいて反転を検出し、前記反転補正部へ補正情
    報を出力する反転検出部とを設けてなる請求項1、2、
    3、4、5又は6記載の階調適応型誤差拡散回路。
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KR100519367B1 (ko) * 2001-12-29 2005-10-07 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시장치의 플리커 제거방법
CN100385912C (zh) * 2004-04-09 2008-04-30 三星电子株式会社 显示装置
US8243165B2 (en) 2008-11-06 2012-08-14 Sanyo Electric Co., Ltd. Video camera with flicker prevention
US8441550B2 (en) 2009-07-28 2013-05-14 Sanyo Electric Co., Ltd. Imaging device program and method for preventing the generation of flicker

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